JP2007248271A - 測位装置及び測位方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電波を受信している衛星の数や配置等に基づいて、電波航法で得られる絶対測位情報が高信頼度であるかを判定し(ステップS2)、高信頼度であるときには、電波航法による絶対測位情報を利用して、自律航法による測位結果の測定誤差を推定する(ステップS4)。電波航法による絶対測位情報が高信頼度でない場合は、捕捉衛星の中から受信パワーや仰角がしきい値よりも大きい高信頼度衛星を選択し(ステップS5)、この高信頼度衛星との間の擬似距離及びドップラ周波数を算出しこれを利用して、自律航法による測位結果の測定誤差を推定する(ステップS6)。そして推定した測定誤差を用いて自律航法による測位結果を補正し、測位装置10本体の測定位置を得る。
【選択図】図2
Description
GPS衛星を用いた電波航法には、長時間安定性がある一方、測位環境への依存性がある。つまり、高層ビルが立ち並ぶ都市部や、山間部では、GPS衛星からの電波が、建物等に遮断されると、測定に十分な数の衛星を捕捉することができず、測位できなくなる可能性がある。また、建物等に反射されたマルチパスの影響を受けると、測位精度の低下につながる可能性がある。
一方、自律航法では、各種センサで計測される角速度や、加速度を積分することで、絶対位置や絶対方位を推測している。このため、短時間での推測精度は良いが、計測値の誤差の影響により、この計測値を積分して得られる推測位置の誤差は、時間と共に増加する。
このハイブリッド航法においては、例えば、カルマンフィルタを用い、電波航法による計測値を利用して、自律航法による計測値の測定誤差を推定し、これを用いて自律航法による計測値の補正を行っている。この測定誤差の推定方法として、例えば、Loosely Coupled Modeと、Tightly Coupled Modeとがある。
また、例えば、特許文献1には、常に4個のGPS衛星を捕捉することができなくても、少なくとも、1個のGPS衛星を捕捉することができれば、捕捉したGPS衛星までの擬似距離(レンジ)や、その変化率(レンジレート)を用いて、航法装置に搭載された自律センサの測定誤差を推定するようにした、航法装置が提案されている。
個のGPS衛星を捕捉することができれば、その擬似距離(レンジ)やその変化率(レンジレート)を用いることで、自律センサの測定誤差を推定し、自律センサの測定値の補正を行うことができるため、常に高い精度で位置推定を行うことができる。
上記構成によれば、衛星電波を受信している衛星の数やその配置、或いはポジションシグマのうちの少なくとも1つに基づいて、絶対測位情報が高信頼度であるかどうかを判定するから、絶対測位情報の信頼度が高いかどうかを的確に判定することができる。
上記構成によれば、カルマンフィルタを用いて測定誤差を推定し、その観測方程式の観測値として絶対測位情報及び相対関係観測値を用いるから、この観測値で構成される観測値行列のサイズを比較的小さくすることができる。したがって、この観測値行列のサイズが大きいことに起因するカルマンフィルタの演算処理に伴う処理負荷を低減することができる。
上記構成によれば、第1の測定誤差推定手段は、電波航法測位手段で測定した絶対位置及び絶対速度と、自律航法測位手段で測定した測定位置及び測定速度との差を、カルマンフィルタの観測方程式の観測値として設定するから、観測値行列は、位置誤差と、速度誤差とから構成されることになり、観測値行列のサイズを小さくすることができる。
上記構成によれば、受信機は、GPS衛星及び準天頂衛星からの衛星電波を受信できる。ここで、準天頂衛星は、常に日本の天頂付近に存在するように配置された衛星であるから、受信機では常に準天頂衛星、つまり高信頼度衛星からの衛星電波を受信することになる。したがって、電波航法により高信頼度の絶対位置情報を得ることができずこの絶対位置情報を用いた測定誤差の推定を行うことができない場合であっても、この準天頂衛星を用いて第2の測定誤差推定手段により確実に測定誤差の推定を行うことができる。そして、この準天頂衛星は、高信頼度衛星であるから、的確に測定誤差の推定を行うことができ、GPS衛星からの衛星電波の受信状況に関わらず、測定誤差の推定を的確に行うことができる。
記絶対測位情報が高信頼度であると判定されるときには前記絶対測位情報を用いて前記測定誤差を推定し、前記絶対測位情報が高信頼度ではないと判定されるときには前記擬似距離及び前記ドップラ周波数を用いて前記測定誤差を推定することを特徴としている。
図1は、本発明を適用した測位装置10の一例を示すブロック図であり、この測位装置10は、地球の大気圏外を周回するGPS衛星及び準天頂衛星QZSSから送信された電波を受信するGPS/QZSS受信機1と、ジャイロセンサを含んで構成され、測位装置10本体のヨー方向の角速度を検出する方位センサとしての角速度センサ2及び加速度を検出する加速度センサ3と、前記GPS/QZSS受信機1で受信した受信信号に基づいて電波航法により測位を行うと共にGPS衛星やQZSS衛星とGPS/QZSS受信機1との相対関係を表す衛星までの擬似距離やドップラ周波数等の観測情報を算出し、また、角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号に基づいて自律航法による測位演算を行い、この測位情報を、前記電波航法による絶対測位情報及び観測情報に基づいて推定した自律航法による測位演算の測定誤差に応じて補正し、これを測位結果とする演算処理装置4と、を備え、演算処理装置4では算出した測位結果を、例えば表示部5に出力する。
そして、このようにして推定した自律航法による各種センサの測定誤差や測位演算結果の誤差に基づき、各種センサの測定値の補正や測位演算結果の補正を行い、補正後の測位演算結果を、測位装置10本体の測位結果とする。
演算処理装置4では、GPS/QZSS受信機1で、GPS衛星やQZSS衛星からの
電波を受信し測位演算して、ステップS1からステップS2に移行し、測位状況を判定し、電波航法により絶対測位情報を得ることができるかどうか、また、絶対測位情報を得ることができる場合には、その絶対測位情報は、高信頼度であるか低信頼度であるかを判断する。
このようにして測位状況を判定したならばステップS3に移行し、測位状況を判定した結果、高信頼度の絶対測位情報を得ることができると判定された場合にはステップS4に移行し、測位結果レベルのフィルタモードでの測位演算を行い、電波航法による絶対測位情報(絶対位置、絶対速度)を用いて自律航法における測定誤差の推定を行い、これに基づき所定の補正を行って、測位装置10本体の測位結果を得る。
具体的には、捕捉しているGPS衛星、QZSS衛星のそれぞれについて、受信信号のパワーと、その仰角とから判断する。例えば、衛星からの電波に含まれるPNコードについて自己が保持するPNコードとの相関値を取り、相関値のピーク値と、ノイズフロアの値との差が、予め設定したしきい値以上であり、且つ、衛星の仰角が予め設定したしきい値以上であるとき、この衛星を高信頼度衛星と判断する。
この測位結果レベルのフィルタモードでは、GPS衛星又はQZSS衛星から受信した受信信号に基づいて、測位演算部11において、公知の電波航法による手順で測位演算を行う。つまり、この測位結果レベルのフィルタモードでは、高信頼度の測位演算が可能と判断されていることから、捕捉衛星のうち、高信頼度の測位演算が可能との判断結果を得た、少なくとも4個以上のGPS衛星又はQZSS衛星からの受信信号を用いて公知の手
順で測位装置10本体の絶対位置及び絶対速度を算出する。
カルマンフィルタは、観測信号と統計的な先験情報とを用いて、信号の生成過程のモデル化の際に導入された導入変数の最適な推定値(最小分散推定値)を逐次求めるアルゴリズムとして導かれており、予測モードと推定モードとの二段階で処理が繰り返される。
ここで、状態ベクトルをxとすると、状態空間モデルは、次式(1)及び(2)で表すことができる。なお、変数の添字kは、時刻を表している。
ガウス白色誤差(平均ベクトル0、共分散行列Qkをもつ正規分布N(0,Qk)で表すことができる)、zkは観測値、Hkは観測値zkと状態ベクトルxkとを関連づけるための観測行列、εkは観測値の誤差としてのガウス白色誤差(平均ベクトル0,共分散行列Rkをもつ正規分布N(0,Rk)で表すことができる)である。
また、推定モードでは、(6)式に示す状態ベクトルの推定と、(7)式に示す推定誤差共分散の推定とを行う。
(7)式を繰り返し行うことにより、観測値zkに応じてカルマンフィルタゲインKkが収束し、より的確な状態ベクトルx+ kの推測を行うものである。
次に、図1に示すように、GPS/QZSS受信機1、角速度センサ2及び加速度センサ3を備えた測位装置10において、カルマンフィルタ13で処理を行う場合について説明する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、二次元ナビゲーションを行う場合について説明する。
X=[δPE δPN δVE δVN δθg Bg Bax Bay]T ……(8)
向速度誤差、δVNは北方向速度誤差、δθgはヨー方向角度誤差、Bgは角速度センサの
バイアス、BaxはX軸方向の加速度センサのバイアス、BayはY軸方向の加速度センサのバイアスである。
バイアスBgに前回からの経過時間すなわちサンプリング間隔Tを乗算することにより算
出される方位誤差とノイズとを、前回の誤差に加算して算出される。
Xk+1=φXk+w ……(13)
Y=H・X+r ……(16)
そして、まず、測位装置10の初期測位位置(x,y,z)を設定し、さらに、状態ベクトル推定値X+ k-1及び誤差共分散行列Pの推定値P+ k-1として、所定の初期値を設定する。この初期値は、例えば、最小自乗法により測位演算を行うことにより、現在の測位装置10の位置と状態ベクトル推定値X+ k-1とを求めることができる。また、誤差共分散行列Pの推定値P+ k-1としては予め設定した所定の値を設定する。
そして、前記測位演算部11で電波航法により測位演算を行い、東方向位置PE,GPS、
北方向位置PN,GPS、東方向速度VE,GPS、北方向速度VN,GPSを獲得する。同様に、自律
センサナビゲーション12において、自律航法により、東方向位置PE,INS、北方向位置
PN,INS、東方向速度VE,INS、北方向速度VN,INSを獲得する。
そして、前記(3)及び(4)式から、状態ベクトルX- k及び推定誤差行列分散P- kの予測を行い、(5)式からカルマンフィルタゲインKkを算出する。
次いで、(5)式から得たカルマンフィルタゲインKkと前記(6)及び(7)式から
、状態ベクトルX+ k及び推定誤差行列分散P+ kの推定を行う。
そして、この推定した測定誤差を用いて補正部14において、自律航法により演算した東方向位置PE,INS、北方向位置PN,INS、東方向速度VE,INS、北方向速度VN,INSを補正し、これを測位結果として出力する。
また、このカルマンフィルタ13により得た測定誤差の推定値を自律センサナビゲーション12にフィードバックする。
速度VN,INSを補正し、これを今回の測位結果として記憶する。また、ヨー方向角度誤差
δθg、角速度センサのバイアスBg、X軸方向の加速度センサのバイアスBax、Y軸方
向の加速度センサのバイアスBayを、所定の記憶領域に記憶しておき、次に測位演算処
理を行う際に、これら測定誤差の推定値を用いて、角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号を補正し、補正後の角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号と、測定誤差の推定値により補正された前回の測位結果とをもとに、今回の測位演算を行う。
この観測情報レベルでのフィルタモードでは、測位演算部21において、捕捉しているGPS衛星又はQZSS衛星について、PNコードの相関値や仰角に基づいて高信頼度衛星として選択された衛星についてその衛星までの擬似距離及びドップラ周波数を、観測擬似距離及び観測ドップラ周波数として算出する。
算出する。さらに、測位演算の結果得た測位装置10本体の位置と、受信信号に含まれる高信頼度衛星の今回の位置とに基づいて高信頼度衛星までの擬似距離を予測する。また、測位装置10本体の速度と、高信頼度衛星の速度とに基づいて測位装置10及び高信頼度衛星との間の相対速度を算出し、これに基づいてドップラ周波数を予測する。そして、これらを予測擬似距離及び予測ドップラ周波数とする。
また、このカルマンフィルタ23により得た測定誤差の推定値を自律センサナビゲーション22にフィードバックする。
速度VN,INSを補正し、これを今回の測位結果として記憶する。また、ヨー方向角度誤差
δθg、角速度センサのバイアスBg、X軸方向の加速度センサのバイアスBax、Y軸方
向の加速度センサのバイアスBayを、所定の記憶領域に記憶しておき、次に測位演算処
理を行う際に、これら測定誤差の推定値を用いて、角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号を補正し、補正後の角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号と、測定誤差の推定値により補正された前回の測位結果とをもとに、今回の測位演算を行う。
Y2=H・X+r2 ……(19)
観測擬似距離及び観測ドップラ周波数と、予測擬似距離及び予測ドップラ周波数と、前記(18)〜(21)から観測方程式を得る。
そして、前記(1)及び(2)式から、状態ベクトルX- k及び推定誤差行列分散P- kの予測を行い、(3)式からカルマンフィルタゲインKkを算出する。
、状態ベクトルX+ k及び推定誤差行列分散P+ kの推定を行う。
以上の手順を繰り返し行い、前記(8)式で表す状態ベクトルXの各成分、つまり、自律航法において測位演算を行う際の、測位演算結果の誤差や、角速度センサ2や加速度センサ3による測定誤差を推測する。
また、このカルマンフィルタ23により得た測定誤差を自律センサナビゲーション22にフィードバックする。
センサのバイアスBg、X軸方向の加速度センサのバイアスBax、Y軸方向の加速度センサのバイアスBayを、所定の記憶領域に記憶しておき、次に測位演算処理を行う際に、
これら測定誤差推定値を用いて、角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号を補正し、補正後の角速度センサ2及び加速度センサ3の検出信号と、推測した測定誤差により補正した前回の測位結果とをもとに、今回の測位演算を行う。
GPS/QZSS受信機1で、GPS衛星又はQZSS衛星から電波を受信し、測位演算して、捕捉衛星の数、捕捉衛星の配置に応じた位置精度低下率PDOP、ポシションシグマ等に基づいて、測位状況を判断し、電波航法により高信頼度の絶対測位情報を獲得することができるかどうかを判定する(ステップS1、S2)。
以上の処理を、高信頼度の測位演算を行うことが可能な間、繰り返し行う。
を行っており、4×1の行列で構成される。
カルマンフィルタ処理では、(5)式に示すように、観測方程式の観測行列の逆行列を用いて演算を行っているため、この観測行列のサイズが大きい場合には演算処理装置4の演算処理負荷が増加することになる。しかしながら、(17)式に示すように、観測値Yとして、4×1の行列を用い、比較的サイズの小さい行列を用いているから、処理負荷の増加を低減することができる。
したがって、このようにして推定した測定誤差を用いて、自律航法による測位結果を補正しこれを用いて測位装置10本体の位置を得ることで、より的確な測位結果を得ることができる。
また、高信頼度衛星の位置、速度及び受信機の位置、速度に基づいて、今回の擬似距離及びドップラ周波数を予測し、これらに基づき前記(20)、(21)式から測定誤差の観測値を設定し、カルマンフィルタ処理を行って、測定誤差の推定値を算出する。
この処理を、電波航法による測位結果が比較的低信頼度である間、或いは、4個以上の衛星を捕捉することができず自律航法による測位結果を得ることができない間、繰り返し行う。
また、このとき、捕捉衛星のうち、高信頼度衛星と判断した衛星からの精度の高い観測擬似距離及び観測ドップラ周波数を利用して測定誤差の観測値Yを設定しているから、より誤差の少ない測定誤差の観測値を用いて測定誤差を推定することができる。したがって、このようにして推定した誤差のより少ない測定誤差を用いて、自律航法による測位結果を補正することで、より的確な、測位装置10本体の測位結果を得ることができる。特に、マルチパスの影響を受けた場合には精度が大幅に低下するが、上述のように高信頼度衛
星と判断した衛星の観測擬似距離及び観測ドップラ周波数を利用することによって、より的確な測位結果を得ることができる。
したがって、これらの、より適切な観測擬似距離及び観測ドップラ周波数を用いることによって、より適切に測定誤差の推定を行うことができる。よって、この測定誤差を用いて、自律航法による測位結果を補正することで、より誤差の少ない測位結果を得ることができる。
Claims (7)
- 複数の衛星からの衛星電波を用いて電波航法により測位を行い、受信機の絶対位置及び絶対速度を含む絶対測位情報を得る電波航法測位手段と、
衛星電波の受信パワー及びその衛星の仰角に基づいて高信頼度衛星を選択する高信頼度衛星選択手段と、
当該高信頼度衛星選択手段で選択された高信頼度衛星からの衛星電波を用いて前記受信機と前記高信頼度衛星との間の擬似距離及び前記高信頼度衛星のドップラ周波数を測定する相対関係観測手段と、
自律航法により前記受信機の測位を行う自律航法測位手段と、
前記電波航法測位手段で得た前記絶対測位情報及び前記相対関係観測手段で測定した相対関係観測値を用いて前記自律航法測位手段の測位情報の測定誤差を推定する測定誤差推定手段と、
当該測定誤差推定手段で推定した測定誤差を用いて前記自律航法測位手段の測位情報を補正して前記受信機の測定位置を得る補正手段と、を備えた測位装置であって、
前記測定誤差推定手段は、前記受信機の測位状況に基づいて前記絶対測位情報が高信頼度であるかどうかを判定する高信頼度判定手段と、
当該高信頼度判定手段で前記絶対測位情報が高信頼度であると判定されるとき、前記絶対測位情報を用いて前記測定誤差を推定する第1の測定誤差推定手段と、
前記高信頼度判定手段で前記絶対測位情報が高信頼度ではないと判定されるとき、前記相対関係観測値を用いて前記測定誤差を推定する第2の測定誤差推定手段と、を備えることを特徴とする測位装置。 - 前記高信頼度判定手段は、前記受信機で前記衛星電波を受信している衛星の数及びその配置と、ポジションシグマとのうちの少なくとも何れか1つに基づいて、前記絶対測位情報が高信頼度であるかどうかを判定することを特徴とする請求項1記載の測位装置。
- 前記測定誤差推定手段は、カルマンフィルタを用いて前記測定誤差を推定し、
前記絶対測位情報及び前記相対関係観測値を、前記カルマンフィルタにおける観測方程式の観測値として用いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の測位装置。 - 前記自律航法測位手段は、前記受信機の位置及び速度を測定し、
前記第1の測定誤差推定手段は、前記電波航法測位手段で測定した絶対位置及び絶対速度と、前記自律航法測位手段で測定した測定位置及び測定速度との差を前記観測値とすることを特徴とする請求項3記載の測位装置。 - 前記第2の位置誤差推定手段は、前記測定誤差を、前記擬似距離の観測方程式と、前記ドップラ周波数の観測方程式とを用いて個別に推定し、
前記自律航法測位手段の測位情報と前記高信頼度衛星からの衛星電波に含まれる高信頼度衛星の位置情報とに基づいて前記受信機と前記高信頼度衛星との間の擬似距離及び前記高信頼度衛星のドップラ周波数を予測する相対関係予測手段を備え、
前記高信頼度衛星の、前記相対関係観測手段で測定した擬似距離と前記相対関係予測手段で予測した擬似距離との差を前記擬似距離の観測方程式の観測値とし、且つ前記相対関係観測手段で測定したドップラ周波数と前記相対関係予測手段で予測したドップラ周波数との差を前記ドップラ周波数の観測方程式の観測値とすることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の測位装置。 - 前記受信機は、GPS衛星及び準天頂衛星からの衛星電波を受信可能に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の測位装置。
- 複数の衛星からの衛星電波を用いて測位した受信機の絶対位置及び絶対速度を含む絶対測位情報と、高信頼度衛星からの衛星電波を用いて算出した前記受信機と前記高信頼度衛星との間の擬似距離及び前記高信頼度衛星のドップラ周波数とを用いて、自律航法による測位情報の測定誤差を推定し、推定した測定誤差を用いて前記自律航法による測位情報を補正して前記受信機の測定位置を得る測位方法であって、
前記受信機の測位状況に基づき、前記絶対測位情報が高信頼度であるかどうかを判定し、
前記絶対測位情報が高信頼度であると判定されるときには前記絶対測位情報を用いて前記測定誤差を推定し、
前記絶対測位情報が高信頼度ではないと判定されるときには前記擬似距離及び前記ドップラ周波数を用いて前記測定誤差を推定することを特徴とする測位方法。
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