JP2007229888A - ハンドドリル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク表面が如何なる角度で傾斜していても、ワーク表面に対するドリル刃やドライバービット等の傾きを正確に検出して報知する。
【解決手段】各距離センサ11a〜11cによりワーク26表面から該各センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを測定し、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を求めているので、ハンドドリル装置1が振動していても、あるいはワーク26表面が如何なる角度で傾斜していても、ハンドドリル装置本体に装着されているドリル刃やドライバービット等の傾きを正確に検出して報知することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、穴あけやネジ締め等の加工に用いられるハンドドリル装置に関する。
周知の様にハンドドリル装置は、手持ちの電動工具であり、ドリル刃やドライバービット等を装着されて、木材、金属、合成樹脂等のワークに穴あけやネジ締め等の加工を施すために用いられる。この様な加工に際しては、ハンドドリル装置の姿勢を適宜に保持し、加工の進行程度を常に把握しなければ、加工精度の低下を直ちに招く。
このため、例えば特許文献1では、装置本体に水平器もしくは水準器を取り付け、この水準器もしくは水平器内の気泡の位置を見て、装置本体に装着されたドリル刃を水平もしくは鉛直に保持することを可能にしている。
また、特許文献2では、超音波を利用して、ワークに対する装置本体の位置を検出し、この位置の変化に基づいて装置本体の移動距離を求め、この移動距離が規定値に達したときに加工を停止させている。
特開平10−118818号公報 特開2003−340619号公報
しかしながら、特許文献1の様に水平器もしくは水準器を用いる場合は、ハンドドリル装置の振動により水平器もしくは水準器内の気泡が振動したり分裂するので、ワークの加工中にハンドドリル装置の正確な姿勢を認識することが困難であった。
また、ワーク表面が鉛直面や水平面であれば、水平器もしくは水準器を見て、装置本体に装着されたドリル刃を水平もしくは鉛直に保持し、ドリル刃をワーク表面に対して垂直に立てて、ワークに垂直な孔を開けることができるが、例えばワーク表面が傾斜角度45度であるときには、水平器もしくは水準器を見ても、ドリル刃がワーク表面に対して垂直に保持されているかどうかを確認することができなかった。更に、水平器もしくは水準器の種類によっては、左右前後方向全ての傾きを見ることができず、左右方向の傾き又は前後方向の傾きだけしか見ることができないので、加工精度を十分に向上させることができなかった。
一方、特許文献2では、超音波を利用して、装置本体の移動距離を求めているが、ワーク表面に対するドリル刃の角度を常に一定に保持しなければ、装置本体の移動距離を正確に求めることができないにもかかわらず、ドリル刃の角度を一定に保持するための方法が明確に記載されていないので、加工精度を十分に向上させているとは言えなかった。
そこで、本発明は、前述の課題に鑑み考案されたものであり、ハンドドリル装置が振動していても、あるいはワーク表面が如何なる角度で傾斜していても、ワーク表面に対するドリル刃やドライバービット等の傾きを正確に検出して報知したり、また装置本体の移動距離を正確に検出して報知することが可能なハンドドリル装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、ワークの加工に用いられるハンドドリル装置において、前記ハンドドリル装置本体の少なくも3箇所と前記ワーク間のそれぞれの距離を測定する測距手段と、前記測距手段により測定された各距離に基づいて前記ワークに対する前記ハンドドリル装置本体の傾きを演算して求める演算手段と、前記演算手段により求められた傾きに応じた表示を行う表示手段とを備えている。
また、前記演算手段は、前記測距手段により測定された各距離に基づいて前記ワークに対する前記ハンドドリル装置本体の位置を演算して求め、該ハンドドリル装置の加工動作に伴う該位置の変位量を該ハンドドリル装置の移動距離として求め、前記表示手段は、前記演算手段により求められた該ハンドドリル装置の移動距離に応じた表示を行っている。
更に、前記演算手段は、該演算手段により求められた傾きが規定の範囲に入っているか否かを判定し、入っているときに前記ハンドドリル装置の加工動作に伴う該ハンドドリル装置の移動距離を求めている。
また、本発明においては、前記ハンドドリル装置の加工動作の開始を指示するために操作されるトリガを備え、前記トリガの操作に応答して、前記測距手段による測距、前記演算手段による演算、及び前記表示手段による表示を開始している。
あるいは、前記表示手段による表示を指示するために操作される操作手段を備え、前記操作手段の操作に応答して、前記測距手段による測距、前記演算手段による演算、及び前記表示手段による表示を開始している。
また、本発明においては、前記演算手段は、該演算手段により求められた傾きが規定の範囲から外れているか否かを判定し、外れているときに前記ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させている。
あるいは、前記演算手段は、該演算手段により求められた前記ハンドドリル装置の移動距離が規定の目標値に達したか否かを判定し、達したときには前記ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させている。
この様な本発明によれば、ハンドドリル装置本体の少なくも3箇所とワーク間のそれぞれの距離を測定し、この測定された各距離に基づいてワークに対するハンドドリル装置本体の傾きを演算して求め、この求められた装置本体の傾きに応じた表示を行っている。
ここで、ワークに対してハンドドリル装置本体が傾くと、この傾きに応じてワーク表面から装置本体の3箇所までのそれぞれの距離が変化するので、これらの距離を測定すれば、これらの距離に基づいてワーク表面に対する装置本体の傾きを求めることができる。また、ハンドドリル装置の振動が測距手段による距離の測定に影響を与えることはないので、各距離を正確に測定して、装置本体の傾きも正確に求めることができる。従って、ワーク表面が如何なる角度で傾斜していても、あるいはハンドドリル装置が振動していても、ワーク表面に対するドリル刃やドライバービット等の傾きを正確に検出して報知することができる。
また、測定された各距離に基づいてワークに対するハンドドリル装置本体の位置を演算して求め、ハンドドリル装置の加工動作に伴う装置本体の位置の変位量をハンドドリル装置の移動距離として求め、この移動距離に応じた表示を行っている。
例えば、ハンドドリル装置本体の3箇所の中心を装置本体の原点とすると、ワークに対する装置本体の原点の位置の変化に伴い、ワーク表面から3箇所までのそれぞれの距離が変化するので、これらの距離の変化から原点の変位量を導出することができる。この原点の変位量は、装置本体の移動距離に相当するので、装置本体の移動距離を正確に検出して報知することができる。更に、この移動距離は、ハンドドリル装置本体の加工長さに対応するので、この移動距離を報知すれば、加工の進行程度の把握に役立つ。
更に、ハンドドリル装置本体の傾きが規定の範囲から外れているときに、ハンドドリル装置の移動距離を求めている。
これにより、ドリル刃やドライバービット等の傾斜角度が略一定に維持されているときの移動距離が求められ、移動距離を正確に求めることができる。仮に、ドリル刃やドライバービット等の傾斜角度が変化しているときの移動距離が求められると、この移動距離の誤差が大きくなる。
また、ハンドドリル装置の加工動作の開始を指示するために操作されるトリガの操作に応答して、測距、演算、及び表示を開始している。
これにより、ハンドドリル装置の加工動作中にハンドドリル装置本体の傾きや移動距離が報知される。
あるいは、表示を指示するために操作される操作手段の操作に応答して、測距、演算、及び表示を開始している。
これにより、ハンドドリル装置の加工動作中であるか否かにかかわらず、所望のときにハンドドリル装置本体の傾き等が報知される。
また、ハンドドリル装置本体の傾きが規定の範囲から外れているときに、ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させている。
これにより、ハンドドリル装置本体の傾きが大きくずれたときには、加工動作が遅くなるか停止することになり、加工誤差を抑制したり、危険を回避することができる。
あるいは、ハンドドリル装置本体の移動距離が規定の目標値に達したときに、ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させている。
この様にハンドドリル装置本体の移動距離が規定の目標値に達したときに、加工動作を遅くするか停止させると、加工の終了を作業者に察知させることができ、加工誤差を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)、(b)、及び(c)は、本発明のハンドドリル装置の一実施形態を示す正面図、側面図、及び背面図である。本実施形態のハンドドリル装置1は、駆動部2、駆動部2の先端に取り付けられたチャック3、駆動部2の下側に突設された把持部4、及び把持部4の下端に設けられた電源部5を備えている。
駆動部2は、円筒状筐体2aにモーター(動力伝達機構を含む)を内蔵しており、このモーターの回転出力軸にチャック3が接続固定されている。チャック3は、周知の様にドリル刃やドライバービットをモーターの回転出力軸の延長線上で着脱自在に把持するものであり、チャック3が駆動部2のモーターにより回転駆動されて、チャック3により把持されているドリル刃やドライバービットも回転駆動される。
また、駆動部2の円筒状筐体2aの中央付近周面には、3つの距離センサ11a〜11cが配置固定されている。各距離センサ11a〜11cは、例えば円筒状筐体2a内のモーターの回転出力軸の中心線と直交する仮想平面上に配置され、かつ該モーターの回転出力軸周りに120度の角度間隔を開けて円筒状筐体2aの周面に位置決めされている。
更に、駆動部2の背面2bには、ハンドドリル装置本体の移動距離等を表示する表示部12、背面2bをその正面から見た状態で前後左右方向に配置された4つの発光部13a〜13d、及び4つのボタンスイッチ14a〜14dが配置されている。
把持部4は、人の手により握られる部位であり、ここが握られて、ハンドドリル装置1が手持ちで支持される。また、把持部4上側には、モーターの動作開始を指示するために操作されるトリガ15が設けられている。更に、把持部4下端の電源部5は、充電可能な2次電池であり、ハンドドリル装置1に電力を供給する。
図2は、本実施形態のハンドドリル装置1の構成を示すブロック図である。本実施形態のハンドドリル装置1は、チャック3を回転駆動するモーター21(動力伝達機構を含む)、モーター21の駆動回路22、モーター21の動作開始を指示するためのトリガ15、各距離センサ11a〜11c、表示部12、各発光部13a〜13d、各ボタンスイッチ14a〜14d、電源部5、各距離センサ11a〜11cにより測定されたそれぞれの距離を一時的に記憶する記憶部23、及び演算部24を備えている。
駆動回路22は、電源部5からの電力供給を受け、トリガ15の操作に応答して駆動信号をモーター21に加え、モーター21を駆動制御する。また、駆動回路22は、演算部24によって制御されて、モーター21の回転速度を低下させたり、モーター21を停止させる。
各距離センサ11a〜11cは、ハンドドリル装置1により加工されるワーク表面に対するそれぞれの距離を測定するためのものである。例えば、図3に示す様にハンドドリル装置1のチャック3によりドリル刃25を把持して、ハンドドリル装置1によりワーク26に穴あけ加工を施すに際し、各距離センサ11a〜11cによりワーク26表面から該各センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを測定する。
各距離センサ11a〜11cは、超音波信号を用いたり、光信号(レーザ光等)を用いて、距離を測定しており、三角測量、位相計測、タイムオブフライト、フォーカス、位相変位、帰還シグナルの強度等の方法により距離を測定する。各距離センサ11a〜11cは、周期的に測定を行って、それぞれの測定値を記憶部23に一時的に記憶する。演算部24は、各距離センサ11a〜11cの測定値が記憶部23に記憶される度に、これらの測定値を読み出し、これらの測定値を用いて、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを演算して求める。
例えば、タイムオブフライトの方法では、超音波信号や光信号を送信して、反射され戻って来た超音波信号や光信号を受信し、信号の送信から受信までの時間を測定し、この時間に基づいて距離を求める。
そして、演算部24は、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体(モーター21の回転出力軸)の傾斜方向と傾斜角度を求める。ここで、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体が傾くと、傾斜方向と傾斜角度に応じて各距離La、Lb、Lcが変化する。従って、各距離La、Lb、Lcが分かれば、各距離La、Lb、Lcに対応するハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を演算して求めることができる。
例えば、ワーク26表面に対してハンドドリル装置1のモーター21の回転出力軸並びにドリル刃25が垂直に保持されている場合は、ワーク26表面に対してモーター21の回転出力軸と直交する仮想平面が平行になるので、ワーク26表面から該仮想平面上の各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcが等しくなる。従って、各距離La、Lb、Lcが等しいときには、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜角度が90度ということになる。すなわち、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体が垂直に保たれる。
また、ワーク26表面に対してハンドドリル装置1のモーター21の回転出力軸並びにドリル刃25が距離センサ11a側に傾いている場合は、ワーク26表面に対して距離センサ11aが接近し、他の距離センサ11a〜11cが離間するので、距離Laが短くなって、他の距離Lb、Lcが長くなり、またハンドドリル装置本体の傾斜角度に応じて各距離La、Lb、Lcが決まる。従って、各距離La、Lb、Lcに応じてハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を求めることができる。
同様に、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体がいずれの方向に傾斜しても、各距離La、Lb、Lcに応じてハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を求めることができる。
こうして演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を求めると、加工精度を保つための第1許容角度範囲を記憶部23から読み出し、傾斜角度と第1許容角度範囲を比較して、傾斜角度が第1許容角度範囲に入っているか外れているかを判定する。そして、外れていると判定すると、駆動部2の背面2bの各発光部13a〜13dのうちの装置本体の傾斜方向にある発光部を選択して、この発光部を発光させる。
ここでは、図4に示す様に駆動部2の背面2bの中心Po及び各発光部13a〜13dの位置を基準にして、8つの方向範囲P1〜P8を設定している。4つの方向範囲P1、P3、P5、P7は、各発光部13a〜13dをそれぞれ含む扇形状の範囲であり、また他の4つの方向範囲P2、P4、P6、P8は、各方向範囲P1、P3、P5、P7間に挟まれる扇形状の範囲である。
演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲から外れていると判定すると、傾斜方向が各方向範囲P1〜P8のいずれに入るかを判定して、各発光部13a〜13dを選択的に点灯させて、ハンドドリル装置本体の傾斜方向を報知する。例えば、傾斜方向が方向範囲P1に入るならば、方向範囲P1の発光部13aを点灯させて、この方向範囲P1にハンドドリル装置1が傾いていることを報知する。また、傾斜方向が方向範囲P2に入るならば、方向範囲P2を挟む2つの発光部13a、13bを点灯させて、この方向範囲P2にハンドドリル装置1が傾いていることを報知する。
例えば、第1許容角度範囲を87度〜93度に設定したならば、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が87度未満になるか93度を超えたときに、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲から外れていると判定され、更に傾斜方向が各方向範囲P1〜P8のいずれに入るかが判定されて、各発光部13a〜13dが選択的に点灯され、ハンドドリル装置本体の傾斜方向が報知される。
従って、各発光部13a〜13dが点灯しない様にハンドドリル装置本体の姿勢を調節すれば、ハンドドリル装置本体の傾斜角度を第1許容角度範囲に入れることができ、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体を略垂直に保持することができ、加工精度の低下を防止することができる。
第1許容角度範囲は、ワーク26表面とハンドドリル装置本体間の相対的な値であるから、ワーク26が地面に対して水平であっても、鉛直であっても、あるいは傾斜していても、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体を略垂直に保持することができる。
また、演算部24は、危険作業を回避するための第2許容角度範囲(第2許容角度範囲>第1許容角度範囲)を記憶部23から読み出し、傾斜角度と第2許容角度範囲を比較して、傾斜角度が第2許容角度範囲に入っているか外れているかを判定する。そして、外れていると判定すると、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させる。これにより、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜角度が過度に大きいときにハンドドリル装置1による加工の進行速度が遅くされたり加工が停止され、ハンドドリル装置1の不適切な使用状態による危険が回避される。
更に、演算部24は、傾斜角度が第2許容角度範囲に再び入ると、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を元に戻して、ハンドドリル装置1による加工動作を再開させる。
第1及び第2許容角度範囲は、後で詳しく述べる様に駆動部2の背面2bの各ボタンスイッチ14a〜14dを選択的に操作することにより表示部12の画面上で設定され、記憶部23に記憶される。従って、第1及び第2許容角度範囲を任意に設定することができる。
一方、演算部24は、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置1の位置を繰り返し演算して求め、ハンドドリル装置1の加工動作に伴う装置本体の位置の変位量をハンドドリル装置本体の移動距離として求める。この移動距離は、ハンドドリル装置1による加工長さに相当し、例えばドリル刃25により切削された孔の深さに相当する。
例えば、図3に示す様に各距離センサ11a〜11cが位置決めされた仮想平面とモーターの回転出力軸の中心線とが直交する点をハンドドリル装置本体の原点oとすると、この原点oは、各距離センサ11a〜11cの中心に位置する。ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面から原点oまでの距離Loを求めることができ、よってワーク26表面に対する原点oの位置を求めることができる。
ここで、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcが等しい場合は、ワーク26表面から原点oまでの距離Loも各距離La、Lb、Lcに等しくなる。
また、距離Laが短く、他の距離Lb、Lcが長い場合は、ワーク26表面から原点oまでの距離Loが距離Laと他の距離Lb、Lc間の値になり、距離Loを幾何学的に求めることができる。
同様に、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体がいずれの方向に傾斜していても、各距離La、Lb、Lcに応じて距離Loを幾何学的に求めることができる。
そして、ハンドドリル装置1の加工動作中に、ワーク26表面から装置本体の原点oまでの距離Loを繰り返し求めれば、最初に求めた距離Loと最後に求めた距離Loの差(ハンドドリル装置本体の移動距離)をハンドドリル装置1による加工長さとして求めることができる。
演算部24は、先に述べた様にハンドドリル装置本体の傾斜角度を求めて、この傾斜角度が第1許容角度範囲に入っているときに、ワーク26表面から原点oまでの距離Loを求める。これは、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲から外れているときには、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体が略垂直に保持されているとはいえないので、距離Loを正しく求めることができないためである。
そして、演算部24は、最初の距離Loと最後の距離Loの差をハンドドリル装置1による加工長さとして求めると、この加工長さを表示部12に表示する。また、演算部24は、加工長さの目標値を記憶部23から読み出し、加工長さと目標値を比較して、加工長さが目標値に達したか否かを判定し、目標値に達すると、この旨を表示部12に表示する。これにより、加工の進行状況が詳しく報知される。
例えば、ハンドドリル装置1による加工を開始する直前に、ドリル刃25をワーク26表面に当接させた状態で最初の距離Loを求め、ハンドドリル装置1による加工中に距離Loを繰り返し求めて、その度に、最後の距離Loを更新して行き、最初の距離Loと最後の距離Loの差をハンドドリル装置1による加工長さとして求め、この加工長さを表示部12に表示する。また、加工長さが目標値に達すると、この旨を表示部12に表示して報知する。
また、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第2許容角度範囲から外れたときと同様に、ハンドドリル装置1による加工長さが目標値に達したときにも、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させる。例えば、ドリル刃25により切削された孔の深さが目標値に達しときに、ドリル刃25による切削の進行速度を遅くしたり、切削を停止させる。これにより、作業者が加工作業の終了を察知することができ、ハンドドリル装置1による加工を適時に停止させることが容易になり、加工誤差を抑制することができる。
目標値は、後で詳しく述べる様に駆動部2の背面2bの各ボタンスイッチ14a〜14dを選択的に操作することにより表示部12に表示されながら設定され、記憶部23に記憶される。従って、目標値を任意に設定することができる。
この様な各距離センサ11a〜11cによる距離の測定、演算部24による演算とモーター21の制御、及び表示部12による表示は、トリガ15が操作されて、駆動回路22によりモーター21が回転されているときに行われる。このため、作業者は、加工作業中に、ハンドドリル装置本体の姿勢を適宜に調節して、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体を略垂直に保持することができ、またハンドドリル装置1による加工長さが目標値に達したことを知ることができ、ハンドドリル装置1による加工を適時に終了することができる。
また、それらの測定、演算、制御、及び表示等は、駆動部2の背面2bの各ボタンスイッチ14a〜14dの選択的な操作により指示されたときにも行われる。これにより、作業者は、所望のときに、例えばワーク26の加工開始前に、ハンドドリル装置本体の姿勢を適宜に調節したり、ドリル刃25をワーク26表面に当接させた状態でワーク26表面から原点oまでの最初の距離Loを設定することができる。
次に、本実施形態のハンドドリル装置1による傾きや加工長さの表示等の処理過程を、図5のフローチャートを参照しつつ整理して説明する。
まず、図3の状態で、駆動部2の背面2bの各ボタンスイッチ14a〜14dの選択的な操作によりワーク26表面から原点oまでの最初の距離Loの設定が指示される。これに応答して各距離センサ11a〜11cによる測定が行われ、各距離センサ11a〜11cの測定値が記憶部23に記憶される(各ステップS101〜S106)。演算部24は、各距離センサ11a〜11cの測定値が記憶部23に記憶されると、これらの測定値を読み出し、これらの測定値を用いて、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを演算して求め、更に各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜角度を求める(ステップS107)。
そして、演算部24は、加工精度を保つための第1許容角度範囲を記憶部23から読み出して、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲に入っているか外れているかを判定し(ステップS108)、入っていれば(ステップS108で「正常範囲」)、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面からハンドドリル装置本体の原点oまでの最初の距離Loを求め、最初の距離Loを記憶部23に記憶する。このとき、演算部24は、最初の距離Loを求めただけであって、最後の距離Loをまだ求めていないので、ハンドドリル装置1による加工長さを「0」に設定して、この加工長さ「0」を表示部12に表示する(ステップS109)。この後、ステップS101に戻る。
引き続いて、トリガ15の操作により加工動作の開始が指示されると、駆動回路22によりモーター21が駆動されて、ドリル刃25が回転駆動され、加工が開始される。また、トリガ15の操作に応答して各距離センサ11a〜11cによる測定が再び行われ、それらの測定値が記憶部23に記憶される(各ステップS101〜S106)。演算部24は、これらの測定値を記憶部23から読み出し、これらの測定値を用いて、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを演算して求め、更にワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜角度を求める(ステップS107)。
そして、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲に入っているか外れているかを判定し(ステップS108)、入っていれば(ステップS108で「正常範囲」)、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面からハンドドリル装置本体の原点oまでの最後の距離Loを求める。このとき、演算部24は、最後の距離Loを求めたことから、最初の距離Loと最後の距離Loとの差をハンドドリル装置1による加工長さとして求め、この加工長さを表示部12に表示する。また、演算部24は、加工長さの目標値を記憶部23から読み出し、加工長さが目標値に達しているならば、この旨を表示部12に表示する。更に、演算部24は、加工長さが目標値に達しているならば、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させる(ステップS109)。この後、ステップS101に戻る。
以降同様に、トリガ15が操作されて、加工動作が継続している間は、各ステップS101〜S109が繰り返され、その度に、最後の距離Loが更新されて、最初の距離Loと最後の距離Loとの差が加工長さとして求められ、加工長さが表示され、加工長さが目標値に設定したときには、この旨が表示され、モーター21の回転速度が低下されたり、モーター21が停止される。
従って、各ボタンスイッチ14a〜14dの選択的な操作によりワーク26表面から原点oまでの最初の距離Loの設定が指示されると、加工動作開始直前の最初の距離Loが初期設定され、引き続いてトリガ15の操作により加工動作の開始が指示されると、加工動作中に、最後の距離Loが繰り返し求められて更新され、その度に、加工長さが求められて表示され、加工長さが目標値に設定したときには、この旨が表示され、モーター21の回転速度が低下されたり、モーター21が停止される。これにより、ハンドドリル装置1による加工を進行させて適時に停止させることが容易になる。
次に、その様な加工動作に際し、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第1許容角度範囲から外れると(ステップS108で「正常範囲外」)、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜方向を求め(ステップS110)、各発光部13a〜13dを選択的に発光させて、ハンドドリル装置本体の傾斜方向を報知する(各ステップ111、S112)。このため、作業者は、各発光部13a〜13dが点灯しない様にハンドドリル装置本体の姿勢を調節して、ハンドドリル装置本体の傾斜角度を第1許容角度範囲に入れ、ワーク26表面に対してハンドドリル装置本体を略垂直に保持することができる。これにより、加工精度が保たれる。
引き続いて、演算部24は、危険作業を回避するための第2許容角度範囲を記憶部23から読み出して、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第2許容角度範囲に入っているか外れているかを判定し(ステップS113)、入っていれば(ステップS113で「指示角度」)、ステップS101に戻る。
また、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第2許容角度範囲から外れていると(ステップS113で「危険角度」)、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させる(ステップS114)。これにより、ハンドドリル装置1による加工の進行速度が遅くされたり加工が停止され、ハンドドリル装置1の不適切な使用による危険が回避される。
このとき、ステップS101〜S107と同様の処理が行われて、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcが求められ、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜角度が求められる(ステップS115)。そして、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第2許容角度範囲に入っているか外れているかを判定し(ステップS116)、外れていれば(ステップS116で「No」)、ステップS113に戻る。
また、演算部24は、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が第2許容角度範囲に入っていると(ステップS116で「Yes」)、駆動回路22を制御して、モーター21の回転速度を元に戻す(ステップS117)。これにより、ハンドドリル装置1による加工動作が再開される。この後、ステップS101に戻る。
次に、第1許容角度範囲、第2許容角度範囲、及び加工長さの目標値等を設定するための処理過程を、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、駆動部2の背面2bのメニューボタンスイッチ14aの操作により加工長さの目標値の設定が指示されると、これに応答して演算部24は、加工長さの目標値を設定するための画面を表示部12に表示する。この画面には、記憶部23内のデフォルトの目標値又は以前に設定された目標値が表示される。この状態で、各増減ボタンスイッチ14b、14cの操作により目標値の増減が指示されると、演算部24は、表示部12の画面上の目標値を増減し、引き続くセットボタンスイッチ14dの操作に応答して画面上の目標値を設定して、この目標値を記憶部23に記憶する(ステップS201)。これにより、図5のステップS109において加工長さと比較される任意の目標値が決定される。各増減ボタンスイッチ14b、14cの操作による目標値の増減は、例えば0.1ミリ単位で行われる。
引き続いて、メニューボタンスイッチ14aの操作により加工動作の制御の設定が指示されると、これに応答して演算部24は、加工動作の制御を設定するための画面を表示部12に表示する。この画面には、「モーター21の回転速度の低下」及び「モーター21の停止」が表示される。この状態で、各増減ボタンスイッチ14b、14cの操作により「モーター21の回転速度の低下」及び「モーター21の停止」のいずれかが指示されると、演算部24は、「モーター21の回転速度の低下」及び「モーター21の停止」のうちの指示された方を設定して記憶部23に記憶する(ステップS202)。これにより、図5のステップS109において加工長さが目標値に達したときにモーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させるかが決定される。
また、メニューボタンスイッチ14aの操作により第1及び第2許容角度範囲の設定が指示されると、これに応答して演算部24は、第1及び第2許容角度範囲を設定するための画面を表示部12に表示する。この画面には、記憶部23内のデフォルトの第1及び第2許容角度範囲又は以前に設定された第1及び第2許容角度範囲が表示される。この状態で、各増減ボタンスイッチ14b、14c及びセットボタンスイッチ14dの選択的な操作により、第1及び第2許容角度範囲別に、許容範囲の増減が指示されて、表示部12の画面上で許容角度範囲が増減して設定される。演算部24は、表示部12の画面上で第1及び第2許容角度範囲が設定されると、第1及び第2許容角度範囲を記憶部23に記憶する(ステップS203)。これにより、図5のステップS108、S113、及びS116において傾斜角度と比較される第1及び第2許容角度範囲が決定される。
引き続いて、メニューボタンスイッチ14aの操作により加工動作の制御の設定が指示されると、これに応答して演算部24は、加工動作の制御を設定するための画面を表示部12に表示する。この状態で、各増減ボタンスイッチ14b、14cの操作により「モーター21の回転速度の低下」及び「モーター21の停止」のいずれかが指示されると、演算部24は、「モーター21の回転速度の低下」及び「モーター21の停止」のうちの指示された方を設定して記憶部23に記憶する(ステップS204)。これにより、図5のステップS114において傾斜角度が第2許容角度範囲から外れたときにモーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させるかが決定される。
また、メニューボタンスイッチ14aの操作によりワーク26表面から原点oまでの最初の距離Loの設定が指示されると、これに応答して演算部24は、先に述べた様に図5のステップS101〜S109の処理を行って、ワーク26表面から各距離センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを求め(ステップS205)、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面からハンドドリル装置本体の原点oまでの最初の距離Loを求め、最初の距離Loを記憶部23に記憶する(ステップS206)。
この様に本実施形態のハンドドリル装置1では、各距離センサ11a〜11cによりワーク26表面から該各センサ11a〜11cまでのそれぞれの距離La、Lb、Lcを測定し、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面に対するハンドドリル装置本体の傾斜方向と傾斜角度を求めているので、ワーク26表面が如何なる角度で傾斜していても、あるいはハンドドリル装置1が振動していても、ハンドドリル装置本体に装着されているドリル刃やドライバービット等の傾きを正確に検出して報知することができる。このため、作業者は、ドリル刃やドライバービット等の傾きを察知しながら、ワーク26の加工を高精度で進めることができる。
更に、ハンドドリル装置本体の傾斜角度が過度に大きくなったときには、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させているので、ハンドドリル装置1の不適切な使用による危険が回避される。
また、各距離La、Lb、Lcを用いて、ワーク26表面から原点oまでの最初の距離Lo及び最後の距離Loを求め、最初の距離Loと最後の距離Loとの差(ハンドドリル装置本体の移動距離)をハンドドリル装置1による加工長さとして求め、加工長さを表示したり、加工長さが目標値に達した旨を表示している。このため、作業者は、加工の進行状況を知ることができる。
更に、加工長さが目標値に達したときには、モーター21の回転速度を低下させるか、モーター21を停止させているので、作業者が加工の終了を察知することができ、ハンドドリル装置1による加工を適時に停止させることが容易になり、加工誤差を抑制することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、距離センサの個数を4つ以上にしても良い。また、ハンドドリル装置は、電源コードを通じて商用交流電源に接続されるもの、激しい振動を伴うコンクリート用のもの等のいずれでも構わない。
(a)、(b)、及び(c)は、本発明のハンドドリル装置の一実施形態を示す正面図、側面図、及び背面図である。 図1のハンドドリル装置の構成を示すブロック図である。 図1のハンドドリル装置による加工動作状態を示す斜視図である。 図1のハンドドリル装置の各発光部による表示形態を説明するために用いた図である。 図1のハンドドリル装置による距離の測定や傾きの表示等の処理過程を示すフローチャートである。 図1のハンドドリル装置における第1許容角度範囲、第2許容角度範囲、及び加工長さの目標値等を設置するための処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ハンドドリル装置
2 駆動部
3 チャック
4 把持部
5 電源部
11a〜11c 距離センサ
12 表示部
13a〜13d 発光部
14a〜14c ボタンスイッチ
15 トリガ
21 モーター
22 駆動回路
23 記憶部
24 演算部
25 ドリル刃
26 ワーク

Claims (7)

  1. ワークの加工に用いられるハンドドリル装置において、
    前記ハンドドリル装置本体の少なくも3箇所と前記ワーク間のそれぞれの距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段により測定された各距離に基づいて前記ワークに対する前記ハンドドリル装置本体の傾きを演算して求める演算手段と、
    前記演算手段により求められた傾きに応じた表示を行う表示手段とを備えることを特徴とするハンドドリル装置。
  2. 前記演算手段は、前記測距手段により測定された各距離に基づいて前記ワークに対する前記ハンドドリル装置本体の位置を演算して求め、該ハンドドリル装置の加工動作に伴う該位置の変位量を該ハンドドリル装置の移動距離として求め、
    前記表示手段は、前記演算手段により求められた該ハンドドリル装置の移動距離に応じた表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のハンドドリル装置。
  3. 前記演算手段は、該演算手段により求められた傾きが規定の範囲に入っているか否かを判定し、入っているときに前記ハンドドリル装置の加工動作に伴う該ハンドドリル装置の移動距離を求めることを特徴とする請求項2に記載のハンドドリル装置。
  4. 前記ハンドドリル装置の加工動作の開始を指示するために操作されるトリガを備え、
    前記トリガの操作に応答して、前記測距手段による測距、前記演算手段による演算、及び前記表示手段による表示を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドドリル装置。
  5. 前記表示手段による表示を指示するために操作される操作手段を備え、
    前記操作手段の操作に応答して、前記測距手段による測距、前記演算手段による演算、及び前記表示手段による表示を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のハンドドリル装置。
  6. 前記演算手段は、該演算手段により求められた傾きが規定の範囲から外れているか否かを判定し、外れているときには前記ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させることを特徴とする請求項1に記載のハンドドリル装置。
  7. 前記演算手段は、該演算手段により求められた前記ハンドドリル装置の移動距離が規定の目標値に達したか否かを判定し、達したときには前記ハンドドリル装置の加工動作を微動にするかもしくは停止させることを特徴とする請求項2又は3に記載のハンドドリル装置。
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