JP2007127449A - 測定容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型にしても高精度に液体試料を測定することが可能な測定容器を提供すること。
【解決手段】液体試料を保持する液体保持部2aを有し、分析光学装置で使用される測定容器2。液体保持部は、測定容器の前面に配置され、光束が透過する透過部4と、透過部を透過して入射する光束が反射する複数の反射部3a,3bとを有する三角柱形状に成形されている。透過部は、光束が透過する部分と隣接する部分に光を反射する反射部が形成されている。液体保持部は、水平方向に切断した断面形状が直角二等辺三角形であり、等辺の一辺又は斜辺を透過部に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分析光学装置で使用する測定容器に関するものである。
従来、液体試料を光学的に分析する分析光学装置、例えば、採取した体液等の成分分析等を行う生化学分析装置は、液体試料の吸収スペクトルを測定する吸光分光法を用いて分析を行っている(例えば、特許文献1参照)。このとき、吸光分光法は、基本的にランベルト−ベール(Lambert-Beer)の法則に基づいて液体試料中における対象成分の濃度を求めている。
特開2001−91455号公報
ところで、特許文献1に開示された生化学分析装置は、反応管(キュベット)が保持する液体試料が60μLあれば十分に測定ができ、分析が可能である。しかし、特許文献1の生化学分析装置は、液体試料の量を更に少なくすべく、反応管(キュベット)を小型にすると、これに伴って液体試料を透過する光束の光路長が短くなるため、測定値の精度が低下するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型にしても高精度に液体試料を測定することが可能な測定容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る測定容器は、液体試料を保持する液体保持部を有し、分析光学装置で使用される測定容器であって、前記液体保持部は、当該測定容器の前面に配置され、光束が透過する透過部と、当該透過部を透過して入射する前記光束を反射させて前記透過部から出射させる複数の反射部とを有する三角柱形状に成形されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る測定容器は、上記の発明において、前記透過部は、前記光束が透過する部分と隣接する部分に光を反射する反射部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る測定容器は、上記の発明において、前記液体保持部は、水平方向に切断した断面形状が直角二等辺三角形であり、等辺の一辺が前記透過部に配置されることを特徴とする。
また、請求項4に係る測定容器は、上記の発明において、前記液体保持部は、水平方向に切断した断面形状が直角二等辺三角形であり、斜辺が前記透過部に配置されることを特徴とする。
また、請求項5に係る測定容器は、上記の発明において、前記透過部と前記複数の反射部は、鉛直方向に配置され、前記液体保持部は、保持した前記液体試料中を透過する前記光束の光路長が一定に保持されることを特徴とする。
本発明にかかる測定容器は、液体保持部が、測定容器の前面に配置され、光束が透過する透過部と、当該透過部を透過して入射した前記光束を反射させて前記透過部から出射させる複数の反射部とを有する三角柱形状に成形されているので、従来と同じ光路長を確保することができ、小型にしても高精度に液体試料を測定することができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明の測定容器にかかる実施の形態1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、実施の形態1に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。図2は、図1に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。図3は、図2のA部拡大図である。
分析光学装置1は、図1に示すように、測定容器2、投光光学系6及び受光光学系7を備えており、投光光学系6から出射された光束を測定容器2で反射させて受光光学系7で受光し、演算制御部8で液体試料中の対象成分の濃度が計算される。
本発明の測定容器2は、図1及び図2に示すように、本体3、カバー4及び底板5を有し、水平断面が直角二等辺三角形からなる三角柱形状であり、上部が開放された液体保持部2aを複数備えている。液体試料の測定の際、測定容器2は、本体3、カバー4及び底板5が一体に保持されて分析装置内において移動手段に所定方向(図1に示す矢印方向)へ移動自在に設置される。このため、測定容器2は分析装置側の制御手段によって移動動作が制御される。但し、測定容器2は、本体3、カバー4及び底板5が固定的に一体に保持されるのではなく、互いに分離可能な構成とすることが望ましい。
本体3は、液体保持部2aとなる複数の凹部を有しており、カバー4及び底板5によって囲まれる液体保持部2aが形成されている。本体3は、金属を加工して形成した各凹部の面を鏡面加工することによって反射部3a,3bが形成されている。このとき、本体3は、凹部を表面粗さの小さい高精度な平面を有するように加工した後、凹部を形成する平面に反射膜を設けることによって反射部3a,3bを形成してもよい。カバー4は、剛性の高い透光性を有する板材、例えば、石英板からなる光束の透過部である。底板5は、本体3及びカバー4を載置して複数の液体保持部2aを形成する部材であり、上面が平坦に成形されている。
ここで、液体保持部2aは、図1には6つ描いてあるが、6つに限られるものではない。また、液体保持部2aは、水平断面が直角二等辺三角形からなる三角柱形状に成形されるが、水平断面形状は、必ずしも正確な直角二等辺三角形である必要はない。例えば、液体保持部2aは、図2に示す底角αを45°から多少増減してもよい。
但し、測定容器2は、液体保持部2aに入射した光束が反射部3a,3bにおいて3回反射し、2{=(3+1)/2}番目に反射する反射部3bに光源の像が結像するように投光光学系6に対して配置する。これにより、反射部3bに到達した光束は、反射部3bで反射された後、再度反射部3aで反射されてカバー4を透過し、受光光学系7に入射する。
投光光学系6は、光源61、集光レンズ62、開口を有する絞り63及び投影レンズ64が光軸AL6に沿ってこの順に配置されている。投光光学系6は、光軸AL6が測定容器2の前面に対し直角よりも小さい約80〜88°の角で交わるように配置される。
光源61は、所定の波長帯域、例えば、近紫外から近赤外までの光束を出射する。光源61は、発光部の大きさが小さいキセノンランプ等を使用することが望ましい。集光レンズ62は、光源61から出射された光束を絞り63の開口に結像させる。従って、絞り63は、集光レンズ62に関して光源61と光学的に共役な位置に配置され、この位置に光源61の像が2次光源61aとして結像される。投影レンズ64は、絞り63を通過して拡がった光源61が出射した光束を集光して液体保持部2aに投影するレンズであり、出射側の開口数(NA)は、小さいことが望ましく、0.1以下であることが望ましい。
ここで、測定容器2は、液体試料の測定に際し、図1に示す矢印方向へ移動されて、各液体保持部2aが保持した液体試料に投光光学系6から出射された光束が順次入射される。また、光軸AL6が絞り63と交わる点と光軸AL6の延長線が反射部3bと交差する点P1とは、投影レンズ64に関して互いに光学的に共役な位置にある。このため、点P1には、絞り63の開口に結像した2次光源61aが結像する。ここで、投光光学系6は、出射する光の波長帯域を所定範囲に制限するフィルタを、適当な位置、例えば、絞り63と投影レンズ64との間に設けてもよい。
受光光学系7は、光軸AL7に沿って光束の入射側からリレーレンズ71、スリット72、凹面回折格子73及び光検出器74が配置されている。
受光光学系7は、光軸AL7が反射部3a,3bに対して光軸AL6の延長上に位置している。リレーレンズ71は、点P1に結像した2次光源61aの像をスリット72の位置に結像させる。スリット72は、リレーレンズ71に関して反射部3b上の点P1と光学的に共役な位置にあり、光検出器74と共に凹面回折格子73のローランド円に接するように配置される。凹面回折格子73は、光軸AL7と凹面回折格子73の凹面の半径を直径とするローランド円の中心とを含む平面に垂直な方向(図2の紙面に垂直な方向)に格子溝を有する反射型の回折格子である。光検出器74は、複数の光センサをスリット72の方向に垂直な方向(図2の紙面に平行な方向)に沿って配列したものであり、例えば、フォトダイオードアレイや1次元CCD(電荷結合素子)イメージセンサ等を用いることができる。光検出器74は、検出した光の光量に関する情報を演算制御部8に出力する。ここで、光軸AL7は、投光光学系6を伝搬する光束の液体保持部2a内における反射を経た後の伝搬経路を示している。このため、光軸AL7は、図3に示すように、液体保持部2aの底角αが45°の場合、点P2からカバー4に下ろした垂線に関して、光軸AL6と線対称となる。
演算制御部8は、投光光学系6における光源61による光束の出射を制御すると共に、受光光学系7で受光した光量に基づいて液体保持部2aに保持された液体試料の成分濃度を演算する部分であり、例えば、マイクロコンピュータ等が使用される。
以上のように構成される分析光学装置1は、本体3、カバー4及び底板5によって囲まれる液体保持部2aに検体と試薬とが順次上方から所定量注入される。注入量は、測定用の光束が透過可能な液面高さとなる量である。
次に、図2に示すように、カバー4を通して液体保持部2aに光束を入射させる。すると、入射した光束は、反射部3a,3bで反射されながら検体と試薬とを含む液体試料中を透過した後、カバー4を通って測定容器2から出射される。次いで、測定容器2から出射された光束は、受光光学系7に入射され、光検出器74が検出した光量に関する分析結果の情報が演算制御部8に出力される。
演算制御部8は、このようにして入力された光量に関する分析結果の情報に基づいて液体試料中における所定成分の濃度をランベルト−ベールの法則に基づいて演算する。この測定に際し、測定容器2は、複数の液体保持部2aを備えているので、図1に示すように、矢印で示す複数の液体保持部2aの配列方向に沿って順次移動される。これにより、分析光学装置1は、複数の液体保持部2aに保持された液体試料に対する光学測定を繰り返す。このとき、測定容器2は、複数の液体保持部2aにそれぞれ異なる検体を注入してもよいが、例えば、血液分析等の場合は、同一の被験者から採取した血液を所定量ずつに分け、それぞれの血液に検査項目ごとに対応した試薬を投入してもよい。
このようにして一連の測定が終了した後、測定容器2は、各液体保持部2aに保持された液体試料が抜き取られる。このとき、測定容器2は、本体3、カバー4及び底板5を個々に分離可能な構成であれば、先ず底板5を分離して複数の液体保持部2aから液体試料を落下させる。次に、本体3からカバー4を分離した後、本体3、カバー4及び底板5のそれぞれを洗浄し、これらを再使用に供する。このように、測定容器2は、本体3、カバー4及び底板5を個々に分離可能な構成であれば、液体試料の廃棄や分離した各構成部分の洗浄が容易になる。
このとき、投光光学系6においては、光源61から出射された光束は、集光レンズ62によって絞り63の位置に光源61の像を形成する。即ち、投光光学系6においては、絞り63の位置に光源61の像である2次光源61aが形成される。このときの2次光源61aの大きさは、絞り63の開口の大きさによって制限される。そして、2次光源61aが形成される絞り63を通過した光束は、投影レンズ64を介して測定容器2の対応する液体保持部2aに向かい、カバー4を透過する。
カバー4を透過した光束は、直角二等辺三角形の斜辺に対応する反射部3aで反射し、等辺の一方である反射部3b上に結像する。このとき、投光光学系6は、絞り63の直径及び投影レンズ64の倍率を適宜設定することにより、形成される絞り63の像が反射部3bの領域内に収まる。即ち、投影レンズ64を通過した光束は、液体試料による吸収分や回折や散乱による微小な影響を除いて総て反射部3bに到達し、反射部3bで反射される。反射部3bで反射された光束は、再度反射部3aで反射されてカバー4を透過し、受光光学系7に入射する。
ここで、測定容器2においては、カバー4を透過して入射した光束は、反射部3a,3bで反射して再びカバー4を透過して出射するまでの間、液体試料中を透過しながら液体試料中の対象成分濃度に応じて吸収を受ける。特に、対象成分に応じた特定波長の光は、強く吸収される。
一方、受光光学系7においては、測定容器2の各液体保持部2aから出射された光束は、リレーレンズ71によって反射部3bに形成された2次光源61aの像をスリット72上に結像させる。スリット72を通過した光束は、凹面回折格子73に入射して反射回折を受ける。凹面回折格子73によって反射回折された光は、波長毎に異なる方向に向かうと共に、光検出器74の表面にスリット72上に結像された像を形成する。図2に示す光検出器74には、この様子を異なる代表的な3つの波長について示している。光検出器74は、チャンネル毎の光センサが入射する光の強度を検出する。検出したチャンネル毎の光強度は、演算制御部8へ出力され、液体試料中における所定成分の濃度が演算される。
このとき、基準とする入射光強度は、実質的に吸収を無視し得る参照液を液体保持部2aに注入し、上述と同じ測定を行って求める。このようにして測定すると、液体試料と参照液とにおける反射部3a,3bにおける反射率の影響等を計算上無視することができる。また、光路長は、厳密には、光軸上に存在する軸上光と、光軸から外れた周辺光及び軸外光では多少異なるが、2次光源61aの大きさが小さく、また、投影レンズ64の出射側の開口数(NA)も小さいので、実際上、軸上光の光路長で代表させることができる。
一方、各液体保持部2aにおける光軸AL6及び光軸AL7に沿った光路長Lは、図3に示すように、液体保持部2aの直角を挟む辺の長さをa、光軸AL6の測定容器2のカバー4への入射角(光軸AL6とカバー4の法線とのなす角度)をθとすると、次式で与えられる。ここで、図3において、点P2は、反射部3aに関して点P1と面対称の位置にある点であり、点P3は、点P2からカバー4に下ろした垂線の足である。また、P4は、光軸AL6とカバー4との液体保持部2a側の交点である。従って、△P2P3P4において、P2P3=a、P2P4=L/2、∠P4P2P3=θより、
L=2a/cosθ(∵cosθ=a/(L/2)
≒2a…………………(1)
また、液体保持部2aへ注入する液体試料の液面高さをaとすると、液体保持部2aの底面積がa2/2より、液体保持部2aに保持される液体試料の体積Vは次式で与えられる。
V=a2/2・a=a3/2…………………(2)
これに対して、直方体形状のセルの一方の側面から光束を入射させ、対向する他方の側面から光束を出射させる従来の測光セルは、内法に関して、光束の入射方向に沿った奥行き(=光路長)をb、光束の入射方向に直交する横幅をb/2、液体試料の液面高さをb/2とすると、液体試料の体積Vfはb3/4となる。このとき、光路長は、従来の測光セルでも本発明においても同じである必要からb=2aとすると、体積Vfは次式で与えられる。
Vf=b3/4=2a3=4・(a3/2)=4V…………(3)
(2)式と(3)式との比較から明らかなように、実施の形態1の測定容器2は、液体試料の体積が従来の測光セルの1/4でよいことになり、液体試料を大幅に削減することができる。しかも、本体3は、図3に示すように、液体保持部2aを形成する凹部の厚さ方向に沿った深さである反射部3bの長さa(=b/2)が従来の測光セルに比べて半分であるため、本体3自体の厚さが低減され、測定容器2が小型化される。
また、分析光学装置1は、投光光学系6が出射した光束が測定容器2の各液体保持部2aに入射すると、入射した光束は反射部3a,3bで反射された後、受光光学系7側に入射する。このとき、液体保持部2aに入射する光束の入射位置が変化し、投光光学系6が出射した光束の光軸AL6が、例えば、図4に示すように、図3に比べて右側に移動し、光軸AL6の延長線が反射部3bと交差する点が点P1よりもカバー4側の点P11に移動したとする。この場合、液体保持部2aに入射した光束の光軸AL6及び光軸AL7に沿った光路長Lは、図3の場合と同様に計算され、(1)式で示すように直角を挟む辺の長さaの約2倍と一定である。このため、分析光学装置1は、測定容器2の位置決め精度を高く設定する必要はない。このとき、点P12は、反射部3aに関して点P11と面対称の位置にある点である。
測定容器2は、従来と同じ光路長を確保することができ、測定に要する液体試料の体積が従来の測光セルの1/4と少量になっても高精度に測定することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の測定容器にかかる実施の形態2について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の測定容器は、水平断面が直角二等辺三角形からなり、等辺が前面側となる三角柱形状の液体保持部2aを複数備えていた。これに対し、実施の形態2の測定容器は、水平断面が直角二等辺三角形からなり、斜辺が前面側となる三角柱形状の液体保持部2aを複数備えている。図5は、実施の形態2に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。図6は、図5に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。
ここで、以下の説明においては、実施の形態1の測定容器及び分析光学装置と同一の構成要素に同一の符号を付して説明している。
分析光学装置10は、図5及び図6に示すように、測定容器2の本体3が、液体保持部2aとなる複数の凹部を有している。本体3が有する各凹部は、水平断面が直角二等辺三角形からなり、等辺が前面側となる三角柱形状をなしており、斜辺を挟む2つの等辺が反射部3bとなっている。また、カバー4は、光束が透過する右半部分に隣接する左半部分が光を反射する反射部4aが形成されて反射部となっている。
従って、分析光学装置10は、投光光学系6が出射した光束が測定容器2の各液体保持部2aに入射すると、入射した光束が反射部3b,4aで反射された後、受光光学系7側に入射し、光検出器74が検出した光量に関する分析結果の情報が演算制御部8に出力される。そして、演算制御部8における演算結果に基づいて液体試料中における所定成分の濃度が決定される。
このとき、測定容器2は、図6に示すように、液体保持部2aに入射した光束が反射部3b,4aにおいて5回反射し、3{=(5+1)/2}番目に反射する反射部4aに光源の像が結像するように投光光学系6に対して配置する。これにより、反射部4aに到達した光束は、反射部4aで反射された後、再度2箇所の反射部3bで反射されてカバー4を透過し、受光光学系7に入射する。
また、各液体保持部2aにおける光軸AL6及び光軸AL7に沿った光路長Lは、液体保持部2aの斜辺の長さをc、光軸AL6の測定容器2のカバー4への入射角(光軸AL6とカバー4の法線とのなす角度)をθとすると、実施の形態1と同様に次式で与えられる。
L=2c/cosθ(∵cosθ=c/(L/2)
≒2c…………………(4)
また、液体保持部2aへ注入する液体試料の液面高さをc/2とすると、液体保持部2aの底面積がc2/4より、液体保持部2aに保持される液体試料の体積Vは次式で与えられる。
V=c2/4・c/2=c3/8…………………(5)
これに対して、直方体形状のセルの一方の側面から光束を入射させ、対向する他方の側面から光束を出射させる従来の測光セルは、内法に関して、光束の入射方向に沿った奥行き(=光路長)をb、光束の入射方向に直交する横幅をb/2、液体試料の液面高さをb/2とすると、液体試料の体積Vfはb3/4となる。このとき、光路長は、従来の測光セルでも本発明においても同じである必要からb=2cとすると、体積Vfは次式で与えられる。
Vf=b3/4=2c3=16・(c3/8)=16V…………(6)
(5)式と(6)式との比較から明らかなように、実施の形態2の測定容器2は、液体試料の体積が従来の測光セルの1/16でよいことになり、液体試料を大幅に削減することができる。しかも、本体3は、液体保持部2aの斜辺の長さをcとしたことから、図6に示す液体保持部2aの厚さ方向に沿った深さが約0.7cとなり、従来の測光セルでは2cであることから、本体3自体の厚さが低減され、測定容器2が小型化される。
実施の形態2の測定容器2は、従来と同じ光路長を確保することができ、測定に要する液体試料の体積が従来の測光セルの1/16と少量になっても高精度に測定することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の分析光学装置にかかる実施の形態3について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1の分析光学装置は、三角柱形状の液体保持部2aを複数備えていた。これに対し、実施の形態3の分析光学装置は、四角柱形状の液体保持部2bを複数備えている。図7は、実施の形態2に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。図8は、図7に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。図9は、図8のB部拡大図である。
分析光学装置20は、図7及び図8に示すように、測定容器2の本体3が、液体保持部2bとなる複数の凹部を有している。本体3が有する各凹部は、水平断面が長方形からなり、短辺が前面側となる四角柱形状をなしており、2つの長辺と2つの長辺によって挟まれる短辺の計3つの辺が反射部3c,3dとなっている。
従って、分析光学装置20は、投光光学系6が出射した光束が測定容器2の各液体保持部2bに入射すると、入射した光束が反射部3c,3dで反射された後、受光光学系7側に入射し、光検出器74が検出した光量に関する分析結果の情報が演算制御部8に出力される。そして、演算制御部8における演算結果に基づいて液体試料中における所定成分の濃度が決定される。
このとき、測定容器2は、図8及び図9に示すように、液体保持部2bに入射した光束が反射部3c,3dにおいて3回反射し、2{=(3+1)/2}番目に反射する反射部3dに光源の像が結像するように投光光学系6に対して配置する。これにより、反射部3dに到達した光束は、反射部3dで反射された後、再度反射部3cで反射されてカバー4を透過し、受光光学系7に入射する。
また、各液体保持部2bにおける光軸AL6及び光軸AL7に沿った光路長Lは、図9に示すように、液体保持部2bの長辺によって形成される反射部3cの長さをd、光軸AL6の測定容器2のカバー4への入射角(光軸AL6とカバー4の法線とのなす角度)をθとすると、実施の形態1と同様に次式で与えられる。
L=≒2d…………………(7)
また、液体保持部2bの短辺によって形成される反射部3dの長さをd/2、液体保持部2bへ注入する液体試料の液面高さをd/2とすると、液体保持部2bの底面積がd2/2より、液体保持部2bに保持される液体試料の体積Vは次式で与えられる。
V=d2/2・d/2=d3/4…………………(8)
これに対して、直方体形状のセルの一方の側面から光束を入射させ、対向する他方の側面から光束を出射させる従来の測光セルは、内法に関して、光束の入射方向に沿った奥行き(=光路長)をb、光束の入射方向に直交する横幅をb/2、液体試料の液面高さをb/2とすると、液体試料の体積Vfはb3/4となる。このとき、光路長は、従来の測光セルでも本発明においても同じである必要からb=2dとすると、体積Vfは次式で与えられる。
Vf=b3/4=2d3=8・(d3/4)=8V…………(9)
(8)式と(9)式との比較から明らかなように、実施の形態3の測定容器2は、液体試料の体積が従来の測光セルの1/8でよいことになり、液体試料を大幅に削減することができる。しかも、本体3は、図9に示すように、液体保持部2aを形成する凹部の厚さ方向に沿った深さd(=b/2)が従来の測光セルに比べて半分であるため、本体3自体の厚さが低減され、測定容器2が小型化される。
測定容器2は、従来と同じ光路長を確保することができ、測定に要する液体試料の体積が従来の測光セルの1/8と少量になっても高精度に測定することができる。
実施の形態1に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。 図1に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。 図2のA部拡大図である。 液体保持部に入射する光束の入射位置が変化した場合を図3と同様にして示す説明図である。 実施の形態2に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。 図5に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。 実施の形態3に係る測定容器と、この測定容器を使用した分析光学装置を示す概略構成図である。 図7に示す測定容器を投光光学系及び受光光学系の概略構成と共に示す平面図である。 図8のB部拡大図である。
符号の説明
1,10,20 分析光学装置
2 測定容器
2a,2b 液体保持部
3 本体
3a,3b 反射部
3c,3d 反射部
4 カバー
4a 反射部
6 投光光学系
61 光源
62 集光レンズ
63 絞り
64 投影レンズ
7 受光光学系
71 リレーレンズ
72 スリット
73 凹面回折格子
74 光検出器
AL6,AL7 光軸

Claims (5)

  1. 液体試料を保持する液体保持部を有し、分析光学装置で使用される測定容器であって、
    前記液体保持部は、当該測定容器の前面に配置され、光束が透過する透過部と、当該透過部を透過して入射する前記光束を反射させて前記透過部から出射させる複数の反射部とを有する三角柱形状に成形されていることを特徴とする測定容器。
  2. 前記透過部は、前記光束が透過する部分と隣接する部分に光を反射する反射部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の測定容器。
  3. 前記液体保持部は、水平方向に切断した断面形状が直角二等辺三角形であり、等辺の一辺が前記透過部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の測定容器。
  4. 前記液体保持部は、水平方向に切断した断面形状が直角二等辺三角形であり、斜辺が前記透過部に配置されることを特徴とする請求項2に記載の測定容器。
  5. 前記透過部と前記複数の反射部は、鉛直方向に配置され、
    前記液体保持部は、保持した前記液体試料中を透過する前記光束の光路長が一定に保持されることを特徴とする請求項1に記載の測定容器。
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