JP2007109684A - Shield structure of shielded line, and shielding method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば、自動車用のワイヤーハーネスを構成するシールド線に適用するに好適な、シールド線のシールド構造およびシールド方法に関するものである。 The present invention relates to a shield structure and a shield method for a shield wire suitable for application to a shield wire constituting a wire harness for an automobile, for example.
図5は従来のシールド線のシールド構造の第1例を示す斜視図、図6は従来のシールド線のシールド構造の第2例を示す斜視図である。 FIG. 5 is a perspective view showing a first example of the shield structure of the conventional shield wire, and FIG. 6 is a perspective view showing a second example of the shield structure of the conventional shield wire.
一般に、シールド線の端末は、線心に端子を接続する圧着加工を行うため、その作業長として数十ミリメートルのシース(保護カバー)の除去や編組シールドの分離が必要となる。その結果、この部位は、シールド層がなくなって線心が露出した線心露出部位となるので、ノイズの影響を受けやすくなる。 In general, since the terminal of the shielded wire is crimped to connect the terminal to the core, it is necessary to remove a sheath (protective cover) of several tens of millimeters as the working length and to separate the braided shield. As a result, this portion becomes a wire core exposed portion where the shield layer is removed and the wire core is exposed, and therefore, it is easily affected by noise.
従来、このような課題を解決する手法として、図5に示すように、基材フィルム15の片面に導電性粘着剤層16を形成した導電性粘着シート17でシールド線1の線心露出部位4を被覆する技術(以下、公知技術1という。)が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
Conventionally, as a technique for solving such a problem, as shown in FIG. 5, the exposed portion 4 of the
また、これとは別の手法として、図6に示すように、シールド線1の線心露出部位4に熱収縮チューブ19を被包し、この熱収縮チューブ19内に液状の熱硬化型導電性樹脂組成物20を充填した後、加熱により、熱硬化型導電性樹脂組成物20を硬化させるとともに、熱収縮チューブ19を収縮させる技術(以下、公知技術2という。)が提案されていた(例えば、特許文献2参照)。
しかし、これらの公知技術1、2では、シールド線1の線心露出部位4に防水対策が施されていないため、被水環境(例えば、自動車のエンジンルームなど)で使用する場合には、線心露出部位4の防水性が不足し、編組シールドの微細な隙間などからシールド線1内に水が浸入してしまうという不都合があった。
However, in these
なお、公知技術2では、熱硬化型導電性樹脂組成物20が液状であるため、微細な隙間に浸透しやすくなる反面、浸透後に流出しやすいことから、シールド線1の線心露出部位4に完全な防水機能を付与することは困難である。
In the publicly known
本発明は、こうした不都合を解消することが可能な、シールド線のシールド構造およびシールド方法を提供することを目的とする。 It is an object of the present invention to provide a shield structure and a shield method for a shielded wire that can eliminate such disadvantages.
まず、請求項1に係るシールド線のシールド構造の発明では、線心を露出させた線心露出部位が形成されたシールド線において、前記線心露出部位は、導電性を有するペースト状のシール材で被覆されていることを特徴とする。
また、請求項2に係るシールド線のシールド構造の発明では、前記シール材の表面には、外皮が付設されていることを特徴とする。
また、請求項3に係るシールド線のシールド構造の発明では、前記外皮は、導電性を具備していることを特徴とする。
また、請求項4に係るシールド線のシールド構造の発明では、線心を露出させた線心露出部位が形成されたシールド線において、前記線心露出部位は、ペースト状のシール材で被覆され、このシール材の表面には、導電性の外皮が付設されていることを特徴とする。
また、請求項5に係るシールド線のシールド構造の発明では、前記シールド線の遮蔽端末導体には、接合具を介して電線が電気的に接続され、前記接合具は、前記シールド線のシースの側方に位置していることを特徴とする。
また、請求項6に係るシールド線のシールド構造の発明では、前記シールド線の線心は、コネクタ内の端子に電気的に接続され、前記シール材は、前記コネクタに達していることを特徴とする。
また、請求項7に係るシールド線のシールド構造の発明では、前記外皮は、前記シール材と一体になっていることを特徴とする。
また、請求項8に係るシールド線のシールド方法の発明では、線心を露出させた線心露出部位が形成されたシールド線のシールド方法であって、導電性を有するペースト状のシール材で前記線心露出部位が被覆されるシーリング工程を含むことを特徴とする。
First, in the invention of the shield structure of the shield wire according to
In the invention of the shield structure of the shield wire according to
In the invention of the shield structure of the shield wire according to
Further, in the invention of the shield structure of the shielded wire according to claim 4, in the shielded wire in which the exposed core is exposed, the exposed core is covered with a paste-like sealing material, The surface of the sealing material is provided with a conductive outer skin.
Moreover, in the invention of the shield structure of the shield wire according to
Further, in the invention of the shield structure of the shield wire according to
In the invention of the shield structure of the shield wire according to claim 7, the outer skin is integrated with the seal material.
Further, in the invention of the shield method of the shield wire according to claim 8, the shield method of the shield wire in which the exposed portion of the core is formed by exposing the core and the paste-like sealing material having conductivity It includes a sealing step in which the exposed portion of the wire core is covered.
本発明によれば、シールド線の線心露出部位において、シールド効果を高めてノイズの影響を受けにくくすると同時に、シール材によって防水性を向上させることができる。 According to the present invention, it is possible to enhance the shielding effect at the exposed portion of the shield wire and make it less susceptible to noise, and at the same time improve the waterproofness by the sealing material.
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は本発明に係るシールド線のシールド構造の第1の実施形態を示す断面図、図2は本発明に係るシールド線のシールド構造の第2の実施形態を示す断面図、図3は本発明に係るシールド線のシールド構造の第3の実施形態を示す断面図、図4はシール材と外皮との一体物を示す断面図である。 FIG. 1 is a cross-sectional view showing a first embodiment of a shield structure of a shield wire according to the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view showing a second embodiment of the shield structure of a shield wire according to the present invention, and FIG. Sectional drawing which shows 3rd Embodiment of the shield structure of the shield wire based on invention, FIG. 4 is sectional drawing which shows the integrated object of a sealing material and an outer_layer | skin.
シールド線1は、図1に示すように、その端末において、シース2を除去した後、編組シールド(遮蔽端末導体)5を線心3から分離することにより、2本の線心3を露出させた線心露出部位4が形成されている。ここで、編組シールド5には、接合金具などの接合具7を介して電線6が電気的に接続されている。そして、2本の線心3および電線6は、コネクタ9内の3個の端子10にそれぞれ電気的に接続されている。
As shown in FIG. 1, the
ところで、シールド線1の線心露出部位4は、図1に示すように、導電性を有するペースト状のシール材11で被覆されており、シール材11はシールド線1の編組シールド5と電気的に接続されている。このシール材11は、導電性フィラーを含有するブチルゴムなどの導電性自己融着粘着材であり、シース2からコネクタ9の近傍にまで達している。さらに、シール材11の表面には、シール材11のべたつき感を防止することと、シール材11を均等に加圧することを目的として、導電性を有するシート状またはテープ状の外皮12が巻き付けられている。この外皮12は、樹脂やゴムなどによる導電性化合物、または、アルミニウムや銅などの金属箔からなるものである。
By the way, as shown in FIG. 1, the exposed portion 4 of the
このように、シールド線1では、シール材11が導電性を有しており、編組シールド5と導通しているので、線心露出部位4において高いシールド効果を発現する。その上、このシール材11を覆う外皮12も導電性を有しているので、シールド線1の線心露出部位4におけるシールド効果はますます高いものとなる。その結果、シールド線1は、線心露出部位4においてノイズの影響を受けにくくなる。
Thus, in the shielded
しかも、シールド線1では、公知技術1、2と異なり、シール材11が防水機能を発現するので、シールド線1を被水環境で使用する場合でも、編組シールド5の隙間からシールド線1内に水が浸入する事態の発生を回避することができる。なお、シール材11は液状ではないため、液状の熱硬化型導電性樹脂組成物を用いる公知技術2と違って、シール材11が流出する事態は生じないので、完全な防水機能を得ることができる。
Moreover, in the shielded
したがって、例えば、シールド線1の一端が自動車のエンジンルームで、他端が室内の場合、シールド線1の一端がエンジンルーム内で被水しても、その水がシールド線1を伝って室内に入り込む恐れはない。そのため、水漏れや電装品への悪影響が発生する心配はない。
Therefore, for example, when one end of the
なお、上述の実施形態においては、編組シールド5に電線6を最短経路で接続したシールド線1について説明したが、図2に示すように、編組シールド5を適宜湾曲させることにより、接合具7をシース2の側方に位置させるようにしてもよい。そうすれば、シールド線1の線心露出部位4の防水性を一層向上させるべくシール材11を加圧しても、接合具7の鋭利な突起や電線6の銅素線先端によって線心3の絶縁体が物理的損傷を受ける事態の発生を未然に防止することができる。
In the above-described embodiment, the
なお、上述の実施形態においては、遮蔽端末導体として編組シールド5を用いたシールド線1について説明したが、編組シールド5以外の遮蔽端末導体を代用することも可能である。例えば、金属箔シールドにドレンワイヤが電気的に接続されたものを遮蔽端末導体として用いることもできる。
In the above-described embodiment, the
なお、上述の実施形態においては、シース2からコネクタ9の近傍までシール材11および外皮12を設けたシールド線1について説明したが、図3に示すように、シール材11および外皮12をコネクタ9に達するまで設けるようにしてもよい。そうすれば、コネクタ9の端部をもシール材11および外皮12で防水することが可能となるので、わざわざコネクタ9内に防水ゴム栓13を装着する必要がなくなる。したがって、防水ゴム栓13の材料コストおよび組付作業コストを削減することができる。
In the above-described embodiment, the
なお、上述の実施形態においては、シール材11と外皮12とが別体である場合について説明したが、図4に示すように、シール材11と外皮12と一体に形成したものを使用することも勿論できる。
In addition, in the above-mentioned embodiment, although the case where the sealing
なお、上述の実施形態においては、シールド線1の線心露出部位4を導電性のシール材11で被覆し、このシール材11の表面に導電性の外皮12を巻き付けたシールド線1について説明した。しかし、導電性のシール材11のみで所期のシールド効果が得られる場合には、導電性の外皮12に代えて一般(非導電性)の外皮12を使用してもよい。さらに、シール材11のべたつき感を防止したり、シール材11を均等に加圧したりする必要性が少ない場合には、導電性の外皮12を省いても構わない。これらの場合、外皮12の材料コストや巻付作業コストを削減することができる。或いはまた、導電性の外皮12のみで所期のシールド効果が得られる場合には、導電性のシール材11に代えて一般(非導電性)のシール材11を使用してもよい。
In the above-described embodiment, the
なお、上述の実施形態においては、シールド線1の端末に線心露出部位4が形成された場合について説明したが、シールド線1の分岐部などの途中に線心露出部位4が形成された場合に本発明を同様に適用することもできる。
In the above-described embodiment, the case where the core exposed portion 4 is formed at the end of the
なお、上述の実施形態においては、2本の線心3を備えたシールド線1について説明したが、線心3の本数は2本に限るわけではない。
In the above-described embodiment, the
本発明は、自動車、航空機、電車、製造プラントなど、ワイヤーハーネスが部品として用いられる各種の産業分野に広く適用することができる。 The present invention can be widely applied to various industrial fields in which a wire harness is used as a component, such as an automobile, an aircraft, a train, and a manufacturing plant.
1……シールド線
2……シース
3……線心
4……線心露出部位
5……編組シールド(遮蔽端末導体)
6……電線
7……接合具
9……コネクタ
10……端子
11……シール材
12……外皮
13……防水ゴム栓
1 ……
6 ... Electric wire 7 ... Joint 9 ...
Claims (8)
前記線心露出部位は、導電性を有するペースト状のシール材で被覆されていることを特徴とする、シールド線のシールド構造。 In the shielded wire in which the exposed portion of the core that exposes the core is formed,
The shielded structure of a shielded wire, wherein the exposed portion of the wire core is covered with a conductive paste-like sealing material.
前記線心露出部位は、ペースト状のシール材で被覆され、
このシール材の表面には、導電性の外皮が付設されていることを特徴とする、シールド線のシールド構造。 In the shielded wire in which the exposed portion of the core that exposes the core is formed,
The exposed portion of the wire core is covered with a paste-like sealing material,
A shield structure for a shield wire, characterized in that a conductive outer skin is attached to the surface of the seal material.
前記接合具は、前記シールド線のシースの側方に位置していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のシールド線のシールド構造。 An electric wire is electrically connected to the shield terminal conductor of the shield wire via a connector,
The shield structure for a shield wire according to any one of claims 1 to 4, wherein the connector is located on a side of a sheath of the shield wire.
前記シール材は、前記コネクタに達していることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のシールド線のシールド構造。 The core of the shield wire is electrically connected to a terminal in the connector,
The shield structure for a shield wire according to claim 1, wherein the seal material reaches the connector.
導電性を有するペースト状のシール材で前記線心露出部位が被覆されるシーリング工程を含むことを特徴とする、シールド線のシールド方法。 A shield method for a shielded wire in which a wire core exposed portion where a wire core is exposed is formed,
A method for shielding a shielded wire, comprising a sealing step in which the exposed portion of the core is covered with a conductive paste-like sealing material.
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