JP2007032520A - Variable displacement vane pump - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のパワーステアリングの駆動源等に用いられる可変容量ベーンポンプの改良に関するものである。 The present invention relates to an improvement of a variable displacement vane pump used for a drive source of a power steering of a vehicle.
従来、この種の可変容量ベーンポンプとして、図3に示すものがある(特許文献1参照)。 Conventionally, this type of variable displacement vane pump is shown in FIG. 3 (see Patent Document 1).
これについて説明すると、ベーンポンプは、ロータに対するカムリング1の偏心量を変えることによってポンプ容量を変化させ、その吐出流量が制御されるものである。 Explaining this, the vane pump changes the pump capacity by changing the amount of eccentricity of the cam ring 1 with respect to the rotor, and the discharge flow rate is controlled.
ベーンポンプは、カムリング1内の吸込領域と吐出領域が吸込通路2とポンプ吐出通路3にそれぞれ接続されるとともに、ポンプ吐出通路3にはポンプ吐出口4の上流側に流量検出オリフィス5が介装され、この流量検出オリフィス5の前後差圧によって制御バルブ6を作動させるようになっている。
In the vane pump, the suction region and the discharge region in the cam ring 1 are connected to the suction passage 2 and the
カムリング1はカムスプリング7によって偏心量を増大させる方向に付勢され、カムリング1の外周の相反位置には、導入される作動流体によってカムリング1の偏心量を減少させる第一カム室8と、逆にカムリング1の偏心量を増大させる第二カム室9とが形成される。 The cam ring 1 is biased in a direction to increase the eccentric amount by the cam spring 7, and the opposite position of the outer periphery of the cam ring 1 is opposite to the first cam chamber 8 that reduces the eccentric amount of the cam ring 1 by the introduced working fluid. A second cam chamber 9 for increasing the eccentric amount of the cam ring 1 is formed.
第一、第二カム室8、9には流量検出オリフィス5の上流側の作動流体がそれぞれ導入される。第二カム室9はオリフィス19を介して流量検出オリフィス5の上流に連通し、第二カム室9に接続される通路18の開口面積が制御バルブ6によって変えられることにより、カムリング1の偏心量がメータアウト制御によって調節される。
The working fluid upstream of the flow rate detection orifice 5 is introduced into the first and second cam chambers 8 and 9, respectively. The second cam chamber 9 communicates with the upstream of the flow rate detection orifice 5 through the
制御バルブ6は、ドレン通路10を開閉するスプール12と、このスプール12をドレン通路10を閉塞する方向に付勢するリターンスプリング13と、スプール12の両端に画成される第一、第二スプール室14、15とを備える。 The control valve 6 includes a spool 12 that opens and closes the drain passage 10, a return spring 13 that urges the spool 12 in a direction to close the drain passage 10, and first and second spools defined at both ends of the spool 12. Chambers 14 and 15.
制御バルブ6は、スプール12が流量検出オリフィス5の前後差圧に応動して通路18の開口面積を変え、それによって吐出流量が設定値となるようカムリング1の偏心量を制御する。
The control valve 6 controls the eccentric amount of the cam ring 1 so that the spool 12 changes the opening area of the
流量検出オリフィス5の上流側は第一スプール室14に連通し、流量検出オリフィス5の下流側はオリフィスを介して第二スプール室15に連通しており、この流量検出オリフィス5の前後差圧によって発生する力とリターンスプリング13とがバランスする位置にスプール12が移動し、スプール12の移動量に応じて通路18とドレン通路10間の開口面積が増減制御される。
The upstream side of the flow rate detection orifice 5 communicates with the
流量検出オリフィス5はカムリング1の偏心量の減少に伴なって開口面積を減少させる可変オリフィスによって構成され、ロータの回転速度が上昇するのに伴ってその吐出流量が減少するようになっている。 The flow rate detection orifice 5 is constituted by a variable orifice that reduces the opening area as the eccentric amount of the cam ring 1 decreases, and the discharge flow rate decreases as the rotational speed of the rotor increases.
油圧アクチュエータ16の負荷が増大するのに伴ってポンプ吐出口に生じる負荷圧が上昇するが、ベーンポンプはこの負荷圧を設定値以下に抑えるリリーフ機構を備える。
As the load on the
リリーフ機構として、第二スプール室15に接続されるリリーフ通路11にはリリーフ弁17が介装される。リリーフ弁17は第二スプール室15に導かれるポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇するとリリーフ通路11を開く。
As a relief mechanism, a
流体圧アクチュエータ16の負荷圧が設定値を超えて上昇した場合、次の作動行程を経てポンプ吐出圧が制御される。
(1)ポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇する。
(2)リリーフ弁17がリリーフ通路11を開通させる。
(3)第二スプール室15の圧力をリリーフ通路11を通して逃がす。
(4)スプール12が開弁方向に移動し、通路18とドレン通路10間を開通させる。
(5)第二カム室9の圧力を通路18とドレン通路10を通して逃がす。
(6)カムリング1が偏心量を減少させる方向に移動する。
(7)ポンプ吐出圧が低下する。
When the load pressure of the
(1) Pump discharge pressure rises above the set value.
(2) The
(3) The pressure in the second spool chamber 15 is released through the
(4) The spool 12 moves in the valve opening direction and opens between the
(5) The pressure in the second cam chamber 9 is released through the
(6) The cam ring 1 moves in a direction that reduces the amount of eccentricity.
(7) Pump discharge pressure decreases.
こうして負荷圧が設定値を超えて上昇するときにベーンポンプはカムリング1を移動させてポンプ吐出圧を設定値以下に抑えることにより、ポンプ吐出通路3から作動流体の一部を逃がすリリーフ弁が不要となり、作動流体が無駄に回路内を循環することがなく、作動流体の温度上昇や騒音の発生といった不具合を生じないで済む。
しかしながら、このような従来の可変容量ベーンポンプにあっては、ポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇してから、リリーフ弁17が開弁し、スプール12が移動し、カムリング1の偏心量が減少し、ポンプ吐出圧が低下するまでに時間がかかり、ポンプ吐出圧のリリーフ応答性が低いという問題点があった。
However, in such a conventional variable displacement vane pump, after the pump discharge pressure rises above the set value, the
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ポンプ吐出圧のリリーフ応答性が高い可変容量ベーンポンプを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide a variable displacement vane pump having a high relief response of pump discharge pressure.
本発明は、回転するロータから摺動可能に突出する複数のベーンと、各ベーンの先端部を摺接させてポンプ室を画成するカムリングと、ポンプ室から吐出される作動流体を導くポンプ吐出通路と、ポンプ吐出通路に介装される流量検出オリフィスと、作動流体の導入によってカムリングをロータに対する偏心量が減少する方向と増大する方向にそれぞれ押圧する第一、第二カム室と、この第二カム室から作動流体をドレンさせるドレン通路と、流量検出オリフィスの前後差圧に応動して第二カム室からドレン通路を通してドレンする作動流体の流量を制御する制御バルブとを備える可変容量ベーンポンプに適用する。 The present invention relates to a plurality of vanes projecting slidably from a rotating rotor, a cam ring that slidably contacts the tip of each vane to define a pump chamber, and a pump discharge that guides a working fluid discharged from the pump chamber A first flow chamber, a flow rate detection orifice interposed in the pump discharge passage, first and second cam chambers for pressing the cam ring in a direction in which the amount of eccentricity with respect to the rotor decreases and in a direction in which the eccentric amount with respect to the rotor increases. A variable displacement vane pump comprising a drain passage for draining working fluid from a two-cam chamber and a control valve for controlling the flow rate of the working fluid draining from the second cam chamber through the drain passage in response to a differential pressure across the flow rate detection orifice Apply.
そして、第二カム室から作動流体をドレンさせるリリーフ通路を備え、このリリーフ通路にリリーフバルブを介装し、このリリーフバルブはポンプ吐出圧を受けて移動するスプールを備え、このスプールがポンプ吐出圧が上昇するのに伴ってリリーフ通路を開いて第二カム室から作動流体をドレンさせることを特徴とするものとした。 A relief passage for draining the working fluid from the second cam chamber is provided, and a relief valve is provided in the relief passage. The relief valve is provided with a spool that moves by receiving pump discharge pressure. As the pressure rises, the relief passage is opened and the working fluid is drained from the second cam chamber.
本発明によると、リリーフバルブはポンプ吐出圧を受けて移動するスプールがリリーフ通路を開くため、ポンプ吐出圧が上昇してから第二カム室の圧力を逃がしてカムリングの偏心量を減らすのにかかる作動時間を短縮し、ポンプ吐出圧のリリーフ応答性を高められる。 According to the present invention, the relief valve receives the pump discharge pressure, and the moving spool opens the relief passage. Therefore, after the pump discharge pressure rises, the relief pressure is released to reduce the eccentric amount of the cam ring. The operating time can be shortened and the relief response of the pump discharge pressure can be improved.
ベーンポンプは負荷圧が設定値を超えて上昇するときに、カムリングの偏心量がリリーフバルブを介して応答性良く制御されてポンプ吐出流量を低下させてポンプ吐出圧が設定値以下に抑えられることにより、無駄なエネルギ消費を少なくするとともに、ポンプ吐出圧の変動を抑えて負荷の作動を安定させることができる。 When the load pressure of the vane pump exceeds the set value, the eccentric amount of the cam ring is controlled with good responsiveness through the relief valve to reduce the pump discharge flow rate and keep the pump discharge pressure below the set value. In addition, wasteful energy consumption can be reduced, and fluctuations in pump discharge pressure can be suppressed to stabilize the operation of the load.
以下、本発明を車両に搭載されるパワーステアリング装置の流体圧源として設けられるベーンポンプに適用した実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 Hereinafter, an embodiment in which the present invention is applied to a vane pump provided as a fluid pressure source of a power steering device mounted on a vehicle will be described with reference to the accompanying drawings.
図1に示すように、ベーンポンプ20は、ボデー21に回転可能に収装されるロータ25と、このロータ25から摺動可能に突出する複数のベーン24と、各ベーン24を取り囲むカムリング31とを主体として構成される。各ベーン24は回転するロータ25に対して放射方向に出入りしながらそれぞれの先端部をカムリング31の内周面に摺接させて各ベーン24間のポンプ室を拡縮する。
As shown in FIG. 1, the
ロータ25はその駆動軸26にエンジンからの回転が図示しないプーリおよびベルト等を介して伝達され、図にて左回り方向に回転する。ロータ25の回転に伴って各ベーン24間で拡がるポンプ室には図示しない吸込領域のポート(図示せず)から作動流体が吸込まれ、各ベーン24間で収縮するポンプ室から作動流体が吐出領域のポート(図示せず)に吐出され、ポンプ吐出通路33を介してパワーステアリング装置の流体圧アクチュエータ46へと供給される。
In the
ボデー21のポンプ収容凹部21aにアダプタリング22が介装され、アダプタリング22の内側にカムリング31が介装される。
An
可変容量機構として、カムリング31はピン32を介してアダプタリング22に揺動可能に支持される。アダプタリング22とカムリング31の間には第一カム室38と第二カム室39が画成され、第一、第二カム室38、39に導入される作動流体の圧力差によってカムリング31がピン32を介して揺動し、ポンプ容量が変化する。カムリング31は第一カム室38方向に最大に変位したときにロータ24に対する偏心量が最大になり、逆に第二カム室39方向に最大に変位したときに同偏心量が最小になる。
As a variable capacity mechanism, the
カムリング31の中心軸とピン32の中心軸はオフセットしているため、カムリング31の内側で発生する圧力によりカムリング31は図にて右方向に移動しようとする力が生じる。
Since the center axis of the
ボデー21にはアダプタリング22を貫通しカムリング31に追従するフィードバックピン47が介装される。このフィードバックピン47とプラグ48の間にはプランジャ49を介してカムスプリング37が介装され、カムリング31はこのカムスプリング37によって偏心量を増大させる方向に付勢される。
The
プラグ48はプランジャ49を摺動可能に嵌合させるシリンダ部を有し、このシリンダ部に流量検出オリフィス35が開口し、プランジャ49によって流量検出オリフィス35の開口面積がカムリング31の偏心量に応じて変えられる。流量検出オリフィス35の開口面積はカムリング31が第一カム室38方向に最大に変位したときに最大になり、逆に第二カム室39方向に最大に変位したときに最小になる。
The
ボデー21には制御バルブ36が介装される。流量検出オリフィス35はポンプ吐出通路33の途中に介装され、この流量検出オリフィス35の前後差圧によって制御バルブ36を作動させる。制御バルブ36は流量検出オリフィス35の前後差圧によって第一カム室38と第二カム室39に導かれる駆動圧を調節し、それによって吐出流量が設定値となるようにカムリング31の偏心量を制御する。
A
第一、第二カム室38、39には流量検出オリフィス35の上流側の作動流体がそれぞれ導入される。第二カム室39はオリフィス59を介して流量検出オリフィス35の上流に連通し、第二カム室39に接続されるドレン通路40の開口面積が制御バルブ36によって変えられることにより、カムリング31の偏心量がメータアウト制御によって調節される。
The working fluid upstream of the flow
制御バルブ36は、ドレン通路40を開閉するスプール52と、このスプール52をドレン通路40を閉塞する方向に付勢するリターンスプリング53と、スプール52の両端に画成される第一、第二スプール室54、55とを備える。
The
制御バルブ36は、スプール52が流量検出オリフィス35の前後差圧に応動してドレン通路40の開口面積を変化させ、それによって吐出流量が設定値となるようカムリング31の偏心量を制御する。
The
流量検出オリフィス35の上流側は第一スプール室54に、流量検出オリフィス35の下流側はオリフィス57を介して第二スプール室55に連通しており、この流量検出オリフィス35の前後差圧によって発生する力とリターンスプリング53とがバランスする位置でスプール52が移動し、スプール52の移動量に応じて第二カム室39とドレン通路40間の開口面積が増減制御される。
The upstream side of the flow
油圧アクチュエータ46の負荷が増大するのに伴ってポンプ吐出口34に生じる負荷圧が上昇するが、ベーンポンプ20はこの負荷圧を設定値以下に抑えるリリーフバルブ61を備える。
As the load of the
リリーフバルブ61は流量検出オリフィス35より上流側のポンプ吐出圧に応動するスプール62を備え、このポンプ吐出圧が設定値以上に高まったときに、スプール62がリリーフ通路72を開通させるとともに、分岐通路71から第一カム室38へ作動流体を導く。
The
これにより、第一カム室38が加圧されるとともに第二カム室9が減圧されるのに伴ってカムリング31が偏心量を減少させる方向に移動してポンプ容量を縮小し、ポンプ吐出圧が設定値まで減圧される。
As a result, as the
リリーフバルブ61のスプール62はボデー21のバルブ収容穴63に摺動可能に介装され、リリーフスプリング69によって閉弁方向に付勢されている。
The
スプール62は第一、第二ランド部64、65を有し、この第一、第二ランド部64、65によって駆動圧室66、第一、第二ドレン室67、68がそれぞれ画成される。
The
第一ドレン室67は第一、第二ランド部64、65の間に画成され、タンク側に連通している。
The
第二ドレン室68は第二ランド部65とバルブ収容穴63の底部の間に画成され、タンク側に連通している。
The
リリーフスプリング69は第二ランド部65とバルブ収容穴63の底部の間に圧縮して介装される。
The
駆動圧室66は第一ランド部64とプラグ70の間に画成され、ポンプ吐出通路33に連通している。スプール62は駆動圧室66に導かれるポンプ吐出圧が上昇するのに伴ってリリーフスプリング69に抗して開弁方向(図の右方向)に移動する。
The driving
バルブ収容穴63は第一カム室38に連通する分岐通路71が接続されるとともに、第二カム室39に連通する通孔72が環状溝73を介して接続される。
A
第二ランド部65には複数のノッチ75が形成される。各ノッチ75はその基端部が第一ドレン室67に開口し、その先端部が環状溝73に向けて延びる。スプール62が図の閉位置にあるとき、各ノッチ75と環状溝73の連通が遮断され、リリーフ通路72は閉塞されている。スプール62が開弁方向(図の右方向)に所定値を超えて移動するのに伴って、環状溝73に対向する各ノッチ75の面積が次第に増大し、リリーフ通路72の開口面積がスプール62の移動量に応じて増大する。
A plurality of
ベーンポンプ20は以上のように構成されて、次に作用及び効果について説明する。
The
図示しない吸込通路からカムリング31内の吸込領域に吸込まれた作動流体は各ベーン24によるポンプ作用によって加圧され、ポンプ吐出通路33の流量検出オリフィス35を通り、ポンプ吐出口34から流体圧アクチュエータ46へと供給される。この流量検出オリフィス35を通過する作動流体は図中矢印で示すように中空形状のプラグ48とプランジャ49の内側からポンプ収容凹部21aのアダプタリング22の間隙を通り、ボディ21の通孔29からポンプ吐出口34へと流れる。
The working fluid sucked into the suction region in the
このとき、流量検出オリフィス35の前後には圧力差が生じ、この前後差圧が制御バルブ36の第一スプール室54と第二スプール室55に導入される。制御バルブ36では、第一、第二スプール室54、55に導入される圧力による力とリターンスプリング53の力とがバランスする位置にスプール52を移動させる。
At this time, a pressure difference is generated before and after the flow
スプール52が図の右方向に移動するまでは第二カム室39の作動流体は排出されず、カムリング31はカムスプリング37の力と第二カム室39で発生する力によって最大偏心位置にある。このときベーンポンプ20は最大容量で吐出し、ロータ25の回転速度に略比例して吐出流量を増大させる。これにより、車両の据え切り操舵時等にあって、ロータ25の回転速度が低い運転時に、流体圧アクチュエータ46が与える操舵アシスト力を十分に確保できる。
The working fluid in the
流量検出オリフィス35の前後差圧が上昇するのに伴って、スプール52が図の右方向に移動すると、その移動量に応じて第二カム室39の作動流体がノッチ58を介してドレン通路40に排出されるとともに、第一カム室38に作動流体が導入され、カムリング31が第一、第二カム室38、39の圧力差に応じて図の右方向に移動して偏心量を減少させる。こうしてベーンポンプ20は流量検出オリフィス35の前後差圧に応じた容量に調節される。
When the
カムリング31の偏心量が減少するのに伴なってその偏心量がフィードバックピン47に伝わりプランジャ49を介して流量検出オリフィス35の開口面積が減少するため、ロータ25の回転速度が所定値を超えて上昇するのに伴ってベーンポンプ20の吐出流量は次第に減少する。これにより、車両の走行時に流体圧アクチュエータ46が与える操舵アシスト力が適度に調節される。
As the amount of eccentricity of the
一方、ポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇したときには、リリーフバルブ61のスプール62がポンプ吐出圧に応動してリリーフ通路72を開通させ、ポンプ室から吐出される作動流体の一部が第二カム室39、リリーフ通路72を通ってドレンされ、第二カム室9が減圧されるとともに、分岐通路71から第一カム室38へ作動流体を導くことによりカムリング31が偏心量を減少させる方向に移動してポンプ容量を縮小し、ポンプ吐出圧が設定値まで減圧される。
On the other hand, when the pump discharge pressure rises above the set value, the
こうしてカムリング31を移動させてポンプ吐出圧を設定値以下に抑えることにより、ポンプ吐出通路33から作動流体の一部を逃がすリリーフ弁が不要となり、作動流体が無駄に回路内を循環することがなく、作動流体の温度上昇や騒音の発生といった不具合を生じないで済む。
Thus, by moving the
流体圧アクチュエータ46の負荷圧が設定値を超えて上昇した場合、ベーンポンプ20は次の作動行程を経てポンプ吐出圧を制御する。
(1)ポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇する。
(2)スプール62が開弁方向に移動し、リリーフ通路72と分岐通路71をそれぞれ開通させる。
(5)第二カム室39の圧力が低下し、第一カム室38の圧力が上昇する。
(6)カムリング31が偏心量を減少させる方向に移動する。
(7)ポンプ吐出圧が低下する。
When the load pressure of the
(1) Pump discharge pressure rises above the set value.
(2) The
(5) The pressure in the
(6) The
(7) Pump discharge pressure decreases.
上記したベーンポンプ20の作動行程を前記従来装置の作動行程と比較すると、ベーンポンプ20は前記従来装置における(3)と(4)の作動行程がなくなるため、その分だけポンプ吐出圧のリリーフ応答性を高められる。
When the operation stroke of the
すなわち、リリーフバルブ61はポンプ吐出圧を受けて移動するスプール62がリリーフ通路72を開くため、ポンプ吐出圧が上昇してから第二カム室39の圧力を逃がしてカムリング31の偏心量を減らすのにかかる作動時間を短縮し、ポンプ吐出圧のリリーフ応答性を高められる。
That is, the
リリーフバルブ61はバルブ収容穴63に摺動可能に収められるスプール62と、スプール62を開弁方向に駆動するポンプ吐出圧が導かれる駆動圧室66と、スプール62を閉弁方向に付勢するリリーフスプリング69とを備え、駆動圧室66に導かれるポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇するのに伴ってリリーフ通路72の開口面積が増大するため、ポンプ吐出圧に応じて第二カム室39の圧力を的確に調節することができる。
The
また、上記(2)の分岐通路71の開通がカムリング31の動作応答性に一段と寄与している。
In addition, the opening of the
ベーンポンプ20は負荷圧が設定値を超えて上昇するときに、カムリング31の偏心量がリリーフバルブ61を介して応答性良く制御されてポンプ吐出流量を低下させることにより、無駄なエネルギ消費を少なくするとともに、流体圧アクチュエータ46の作動を安定させることができる。
When the load pressure rises above the set value, the
次に図2に示す他の実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同一構成部には同一符号を付す。 Next, another embodiment shown in FIG. 2 will be described. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same structure part as the said embodiment.
スプール62に第一、第二ランド部64、65より小径の第三ランド部77を形成し、この第三ランド部77をバルブ収容穴小径部74に摺動可能に嵌合させる。第三ランド部77とバルブ収容穴小径部74の間に背圧室75が画成され、この背圧室75にはポンプ吐出通路33が接続される。
A third land portion 77 having a smaller diameter than the first and
スプール62の背圧室75に対する受圧面積は駆動圧室66に対する受圧面積より小さくする。すなわち、背圧室75に面する第三ランド部77の受圧面積は駆動圧室66に面する第一ランド部64の受圧面積より小さく設定される
この場合、スプール62は駆動圧室66に導かれるポンプ吐出圧により開弁方向(図の右方向)に押圧されるとともに、背圧室75に導かれるポンプ吐出圧により閉弁方向(図の左方向)に押圧されるため、スプール62は第一ランド部64と第三ランド部77の受圧面積差分に作用するポンプ吐出圧が上昇するのに伴ってリリーフスプリング69に抗して開弁方向(図の右方向)に移動する。
The pressure receiving area with respect to the
こうしてスプール62を開弁方向に駆動する力を小さくすることにより、リリーフスプリング69の付勢力を小さく設定することが可能となり、リリーフバルブ61の小型化がはかれる。
Thus, by reducing the force for driving the
なお、各実施の形態では、リリーフバルブ61の駆動圧室66には流量検出オリフィス35より上流側のポンプ吐出圧が導かれるが、これに限らず流量検出オリフィス35より下流側のポンプ吐出圧が導かれるようにしても良い。
In each embodiment, the pump discharge pressure upstream of the flow
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
本発明の可変容量ベーンポンプは、パワーステアリング装置の流体圧源に限らず他の機械にも利用できる。 The variable displacement vane pump of the present invention can be used not only for the fluid pressure source of the power steering apparatus but also for other machines.
20 ベーンポンプ
25 ロータ
31 カムリング
33 ポンプ吐出通路
34 ポンプ吐出口
35 流量検出オリフィス
36 制御バルブ
37 カムスプリング
38 第一カム室
39 第二カム室
40 ドレン通路
60 リリーフ通路
61 リリーフバルブ
62 スプール
63 バルブ収容穴
64 第一ランド部
65 第二ランド部
66 駆動圧室
69 リリーフスプリング
71 分岐通路
75 背圧室
20
Claims (4)
前記第二カム室から作動流体をドレンさせるリリーフ通路を備え、このリリーフ通路にリリーフバルブを介装し、このリリーフバルブはポンプ吐出圧を受けて移動するスプールを備え、このスプールがポンプ吐出圧が上昇するのに伴って前記リリーフ通路を開いて前記第二カム室から作動流体をドレンさせることを特徴とする可変容量ベーンポンプ。 A plurality of vanes projecting slidably from the rotating rotor, a cam ring defining a pump chamber by sliding the tip of each vane, and a pump discharge passage for guiding a working fluid discharged from the pump chamber; A flow rate detection orifice interposed in the pump discharge passage, first and second cam chambers for pressing the cam ring in a direction in which the amount of eccentricity with respect to the rotor decreases and in a direction in which the eccentric amount increases with the introduction of the working fluid, A drain passage for draining the working fluid from the second cam chamber; and a control valve for controlling a flow rate of the working fluid drained from the second cam chamber through the drain passage in response to a differential pressure across the flow rate detection orifice. In variable displacement vane pumps,
A relief passage for draining the working fluid from the second cam chamber is provided, and a relief valve is provided in the relief passage, and the relief valve is provided with a spool that moves by receiving pump discharge pressure. A variable displacement vane pump characterized by opening the relief passage as it rises and draining the working fluid from the second cam chamber.
前記リリーフバルブは前記駆動圧室に導かれるポンプ吐出圧が設定値を超えて上昇するのに伴って前記分岐通路を開通させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の可変容量ベーンポンプ。 A branch passage for allowing the working fluid to flow into the first cam chamber from the pump discharge passage;
The said relief valve opens the said branch channel | path as the pump discharge pressure guide | induced to the said drive pressure chamber rises exceeding a setting value, The one of Claim 1 to 3 characterized by the above-mentioned. Variable displacement vane pump.
Priority Applications (1)
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JP2005220992A JP2007032520A (en) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | Variable displacement vane pump |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005220992A JP2007032520A (en) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | Variable displacement vane pump |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010216295A (en) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Hitachi Automotive Systems Ltd | Variable displacement vane pump |
JP2015083839A (en) * | 2014-12-26 | 2015-04-30 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Variable displacement pump |
JP2016048071A (en) * | 2016-01-13 | 2016-04-07 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Variable displacement pump |
JP2016200153A (en) * | 2016-09-08 | 2016-12-01 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Variable delivery pump |
JP2018035810A (en) * | 2017-12-07 | 2018-03-08 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Variable delivery pump |
-
2005
- 2005-07-29 JP JP2005220992A patent/JP2007032520A/en active Pending
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