JP2006124500A - 光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 - Google Patents
光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006124500A JP2006124500A JP2004313980A JP2004313980A JP2006124500A JP 2006124500 A JP2006124500 A JP 2006124500A JP 2004313980 A JP2004313980 A JP 2004313980A JP 2004313980 A JP2004313980 A JP 2004313980A JP 2006124500 A JP2006124500 A JP 2006124500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- adhesive composition
- monomer
- natural rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
【解決手段】(A)100質量部の改質天然ゴム;(B)5〜1900質量部の光硬化性モノマー;および(C)前記光硬化性モノマー100質量部に対して1〜30質量部の光重合開始剤を含む光硬化性接着剤組成物およびその製造方法を提供する。
【選択図】なし
Description
(A)改質天然ゴムは、天然ゴムが他の成分により改質されたゴムであり、例えば粒子状の天然ゴムの表面の少なくとも一部を他の成分が覆ったものなどを挙げることができる。他の成分としては、ポリマーが好ましく、さらにビニル系モノマーから形成されるポリマーが好ましい。このようなポリマーが天然ゴム粒子、特に天然ゴム粒子の表面の少なくとも一部を覆うことにより、媒体中での天然ゴム粒子の混合安定性が向上する。また、ビニル系ポリマーは、天然ゴム粒子に比較的強固に結合するため、乾燥皮膜の溶媒への溶解性を小さくすることができる。なお、このような改質天然ゴムは、天然ゴム粒子の存在下、例えば天然ゴムラテックス中で、モノマー、例えばビニル系モノマーを重合させることで得ることができる。
光硬化性モノマーは、後述する光開始剤の存在下で光の照射により重合・硬化し得るモノマーである。光硬化性モノマーとしては、(メタ)アクリロイル基を有する化合物、例えば、アクリル酸やメタクリル酸、またはそのエステルやアミドなどの誘導体を挙げることができる。また、芳香族ビニル系モノマー、含窒素複素環含有モノマーなども挙げることができる。また、単官能モノマーの他に2官能や3官能などの多官能モノマーも好ましい光硬化性モノマーとして挙げることができる。さらに、単官能モノマーと多他官能モノマーとを組み合わせて用いることも好ましい。
光重合開始剤としては、公知の光重合開始剤を使用できる。好ましい光重合開始剤としては、ベンゾイン系開始剤、アセトフェノン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アゾ系開始剤、キノン系開始剤およびリン系開始剤などを挙げることができ、これらの少なくとも1種を用いることが好ましい。
上述した光硬化性接着剤組成物には、必要に応じて各種の添加剤を配合することができる。例えば、SBR、アクリルゴム、クロロプレンゴムなどの他のゴム類;フェノール系、有機ホスファイト系、チオエーテル系などの酸化防止剤;光安定剤;紫外線吸収剤;アミド系、有機金属塩系、エステル系などの滑剤;含臭素有機系、リン酸およびリン酸エステル系、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、赤リンなどの難燃剤;有機顔料;シリカ、タルクなどの無機顔料;金属イオン系などの無機、有機抗菌剤、安定剤、老化防止剤、増粘剤、防腐剤、消泡剤、熱重合安定剤、粘着付与樹脂などを添加することができる。
また、実施例中の測定値は以下の方法で測定した。
改質天然ゴムラテックスと光硬化性モノマーとを表1に示す割合で混合・撹拌しその状態を確認し、以下の基準で評価した。
○:混合安定性良好。
△:凝集物がダマ状に分散しているが、混合可能。
×:凝集物が発生し、混合不可能。
実施例および比較例で得られた光硬化性接着剤組成物をワイヤーバーにより7g/m2の割合でコート紙に塗布し、紫外線照射により組成物を硬化させて接着層を形成した。紫外線照射条件は、メタルハライドまたは高圧水銀ランプ80W/cm2にて、積算光量を100〜200mJ/cm2とした。得られた再剥離性粘着加工紙を、幅25mm、長さ100mmに裁断して試料とし、この試料を2枚重ねて接着層同士を貼り合わせ、40kg/cmの線圧を加えて圧着した。次いで圧着した試料のT型剥離接着力を、剥離接着強さ試験方法JIS K 6854に準じて、オートグラフAG500A(島津製作所社製)を用いて測定した。測定は、圧着初期、1週間後および2週間後に行った。圧着初期は圧着1時間後に測定、1週間後および2週間後は大気曝露下の条件で各々の期間経時変化させた後に測定を行い、各々「初期値」、「1週間後」および「2週間後」として測定値を表1に示した。また、経時変化率(「2週間後」÷「初期値」×100)を示した。
天然ゴムラテックス中の天然ゴム100部に対し、改質用のビニル系モノマーとしてメチルメタクリレート(MMA)を20部重合させてラテックス状のMMA改質天然ゴム(固形分濃度=53%)を得た。得られたMMA改質天然ゴムラテックス中のMMA改質天然ゴム100部に対して、表1に示す(B)光硬化性モノマーおよび(C)光重合開始剤を各々表1に示す量混合し、混合液を撹拌しつつ60℃に加熱した後さらに撹拌しつつ80℃の熱風を送り、水分が0.5質量%以下となるように水分を除去して光硬化性接着剤組成物を得た。得られた組成物について上述した接着力を評価した。また、得られたMMA改質天然ゴムラテックスを用いて上述の混合安定性試験を行った。結果を表1に示す。
天然ゴムの改質モノマー(MMA)の量、(B)および(C)成分の量を各々表1に示す量とした以外は実施例1と同様にしてMMA改質天然ゴムラテックスを得た後光硬化性接着剤組成物を得、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Claims (10)
- (A)改質天然ゴム100質量部;
(B)光硬化性モノマー5〜1900質量部;および
(C)光重合開始剤1〜30質量部(但し、前記光硬化性モノマー100質量部に対する割合として)
を含む光硬化性接着剤組成物。 - (A)改質天然ゴムが、天然ゴム100質量部に対してビニル系モノマー5〜60質量部を重合して得られるものである請求項1に記載の光硬化性接着剤組成物。
- 前記ビニル系モノマーが(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを含む請求項2に記載の光硬化性接着剤組成物。
- (B)光硬化性モノマーが、(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含む請求項1〜3のいずれかに記載の光硬化性接着剤組成物。
- (B)光硬化性モノマーが、(メタ)アクリル酸;アルキル(メタ)アクリレート;シクロアルキル(メタ)アクリレート;ハロゲン化アルキル(メタ)アクリレート;アルコキシアルキル(メタ)アクリレート;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;アミノアルキル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート;アリル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート;フェノキシ(メタ)アクリレート;アルキレングリコールまたはポリオキシアルキレングリコールのモノまたはジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;アルキレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリアクリレート;(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体;スチレン;ビニルトルエン;ジビニルベンゼン;N−ビニルカルバゾール;ならびにN−ビニルピロリドンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1〜4のいずれかに記載の光硬化性接着剤組成物。
- (C)光重合開始剤が、ベンゾイン系開始剤、アセトフェノン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、チオキサントン系開始剤、アゾ系開始剤、キノン系開始剤およびリン系開始剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜5のいずれかに記載の光硬化性接着剤組成物。
- (C)光重合開始剤が、アセトフェノン系開始剤およびリン系開始剤を含む請求項6に記載の光硬化性接着剤組成物。
- 25℃における粘度が5000〜500000mPa・sである請求項1〜7のいずれかに記載の光硬化性接着剤組成物。
- (A’)改質天然ゴムおよび水を含有する改質天然ゴムラテックスと、(B)光硬化性モノマーとを混合する工程;その混合物中の水を除去する工程;および(C)光重合開始剤を前記混合物または光硬化性モノマーと混合する工程を含む光硬化性接着剤組成物の製造方法。
- 前記水を除去する工程が、前記混合物に熱風をあてることにより水を蒸発させて除去する工程である請求項9に記載の光硬化性接着組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313980A JP2006124500A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313980A JP2006124500A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006124500A true JP2006124500A (ja) | 2006-05-18 |
Family
ID=36719544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004313980A Pending JP2006124500A (ja) | 2004-10-28 | 2004-10-28 | 光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006124500A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100942355B1 (ko) | 2007-11-30 | 2010-02-12 | 제일모직주식회사 | 액상 폴리이소프렌 고무를 포함하는 광경화형 점착 조성물및 이를 이용한 광경화형 점착 테이프 |
JP2011502202A (ja) * | 2007-10-30 | 2011-01-20 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 高屈折率接着剤 |
WO2014104522A1 (ko) * | 2012-12-26 | 2014-07-03 | 제일모직 주식회사 | 봉지용 조성물, 이를 포함하는 장벽층 및 이를 포함하는 봉지화된 장치 |
CN107739577A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-02-27 | 刘青 | 一种阻燃性胶黏剂 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10237420A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-08 | Three Bond Co Ltd | 嫌気硬化性シール剤組成物 |
JP2001220474A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-08-14 | Takeda Chem Ind Ltd | 水系エマルション組成物および接着性組成物 |
JP2003286452A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物、接着剤組成物の製造方法、情報担持用シート |
JP2003286463A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物、接着剤組成物の製造方法、情報担持用シート |
JP2004210617A (ja) * | 2003-01-08 | 2004-07-29 | Kansai Paint Co Ltd | 光硬化型ガラス用補修剤及び接着剤 |
JP2005281566A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート |
JP2005281565A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート |
-
2004
- 2004-10-28 JP JP2004313980A patent/JP2006124500A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10237420A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-08 | Three Bond Co Ltd | 嫌気硬化性シール剤組成物 |
JP2001220474A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-08-14 | Takeda Chem Ind Ltd | 水系エマルション組成物および接着性組成物 |
JP2003286452A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物、接着剤組成物の製造方法、情報担持用シート |
JP2003286463A (ja) * | 2002-03-28 | 2003-10-10 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物、接着剤組成物の製造方法、情報担持用シート |
JP2004210617A (ja) * | 2003-01-08 | 2004-07-29 | Kansai Paint Co Ltd | 光硬化型ガラス用補修剤及び接着剤 |
JP2005281566A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート |
JP2005281565A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toppan Forms Co Ltd | 接着剤組成物とその製造方法および情報担持用シート |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011502202A (ja) * | 2007-10-30 | 2011-01-20 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 高屈折率接着剤 |
KR100942355B1 (ko) | 2007-11-30 | 2010-02-12 | 제일모직주식회사 | 액상 폴리이소프렌 고무를 포함하는 광경화형 점착 조성물및 이를 이용한 광경화형 점착 테이프 |
WO2014104522A1 (ko) * | 2012-12-26 | 2014-07-03 | 제일모직 주식회사 | 봉지용 조성물, 이를 포함하는 장벽층 및 이를 포함하는 봉지화된 장치 |
US9598582B2 (en) | 2012-12-26 | 2017-03-21 | Cheil Industries, Inc. | Encapsulating composition, barrier layer including same, and encapsulated apparatus including same |
CN107739577A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-02-27 | 刘青 | 一种阻燃性胶黏剂 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2388280B1 (en) | Curable composition, cured object obtained therefrom, and process for producing same | |
TWI596181B (zh) | 黏著劑組成物 | |
JP5808177B2 (ja) | 光学部材用粘着剤および粘着剤層付き光学部剤、ならびに画像表示装置 | |
JP5073400B2 (ja) | 耐熱安定性に優れた硬化性樹脂組成物 | |
JPWO2017022770A1 (ja) | 粘着シート、粘着剤層付き積層体の製造方法、粘着剤層付き積層体、画像表示装置およびタッチパネル | |
CA2920993C (en) | Modified liquid diene-based rubber and production process for the same | |
KR102299794B1 (ko) | 자외선 경화성 감압성 접착제 | |
US20140120268A1 (en) | Method for producing pressure-sensitive adhesive sheet having ultraviolet-ray curing-type acrylic pressure-sensitive adhesive layer | |
WO2010143366A1 (ja) | ポリマー微粒子含有ビニルエステル系樹脂組成物、その製造方法、及びその硬化物 | |
KR20140119635A (ko) | 자외선 경화형 아크릴계 점착제층을 갖는 점착 시트의 제조 방법 | |
US20190256744A1 (en) | Adhesive composition | |
CN110114434B (zh) | 可光固化的粘合剂组合物、固化产物及其用途 | |
JP2006124500A (ja) | 光硬化性接着剤組成物およびその製造方法 | |
JP6226684B2 (ja) | 偏光板用粘着剤、粘着剤層付き偏光板、画像表示装置、活性エネルギー線及び/又は熱硬化性偏光板用粘着剤組成物 | |
JP2007191562A (ja) | 反応性単分散樹脂微粒子およびその製造方法 | |
CN103396741A (zh) | 一种零voc光聚合丙烯酸酯压敏胶组合物及制备方法 | |
JP4422575B2 (ja) | 非水ディスパージョン組成物および接着剤 | |
JP2006008831A (ja) | 水性粘着剤組成物 | |
JP5046231B2 (ja) | アクリル系粘着テープおよびその製造方法 | |
JP3084690B2 (ja) | 重合体の製造方法 | |
JP2016204407A (ja) | 光硬化型樹脂組成物 | |
JP2015054941A (ja) | 光学部材用粘着剤、粘着剤層付き光学部材、画像表示装置、活性エネルギー線及び/又は熱硬化性光学部材用粘着剤組成物 | |
JP2018083934A (ja) | 無溶剤型粘着剤組成物、それを用いて得られる粘着剤、光学部材用粘着シート、光学部材用基材レス両面粘着シート、粘着剤層付き光学部材、画像表示装置 | |
JP2007211083A (ja) | 光硬化型粘着剤組成物及びその製造方法 | |
JP4847742B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型圧着ニス組成物および再剥離性情報シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20061113 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20090901 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20090901 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100608 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110118 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |