JP2005276601A - Field emission type electron emitting element and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、カーボンナノチューブを電子放出源とする電界型電子放出素子およびその製造方法に関する。 The present invention relates to a field electron emission device using carbon nanotubes as an electron emission source and a method for manufacturing the same.
電界型電子放出素子の電子放出源として用いられるカーボンナノチューブは、直径10μm程度の孔の内部に林立するように、化学的気相成長(以下、CVDと略す。)法により成長されている。このカーボンナノチューブは、長さが数μmで直径が10nm程度と非常に細い形状を有しているので、電場のある空間に置かれると、その先端に電界集中が発生し、低い電圧でも電子放出が可能となる。
この電界型電子放出素子は、基板上に設けられた層構造のカソード電極、絶縁膜、ゲート電極から構成されており、ゲート電極と絶縁膜とに例えば円形の孔(キャビティ)が開けられ、その孔の内部にカーボンナノチューブが林立するように成長されている。そして、ゲート電極とカソード電極との間に電圧を印加することにより、カソード電極に接続されているカーボンナノチューブの先端に電界集中が発生し、その先端から電子が放出される。
Carbon nanotubes used as an electron emission source of a field electron emission device are grown by chemical vapor deposition (hereinafter abbreviated as CVD) so as to stand inside a hole having a diameter of about 10 μm. This carbon nanotube has a very thin shape with a length of several μm and a diameter of about 10 nm. When placed in a space with an electric field, electric field concentration occurs at the tip of the carbon nanotube, and electron emission occurs even at a low voltage. Is possible.
This field-type electron-emitting device is composed of a layered cathode electrode, insulating film, and gate electrode provided on a substrate. For example, a circular hole (cavity) is formed in the gate electrode and the insulating film. The carbon nanotubes are grown so that they stand inside the pores. Then, by applying a voltage between the gate electrode and the cathode electrode, an electric field concentration is generated at the tip of the carbon nanotube connected to the cathode electrode, and electrons are emitted from the tip.
カーボンナノチューブは、CVD法で所望の長さに調整しながら成長可能であるが、直径が10nm前後と非常に細いため、必ずしも真っ直ぐには成長しない。例えば、孔の中に成長させた場合、カーボンナノチューブの先端の位置はある程度、外側に拡がってしまう。そして、カーボンナノチューブの長さが絶縁膜の厚さを越える時点から、ゲート電極に接触するものが発生する。 Carbon nanotubes can be grown while being adjusted to a desired length by the CVD method. However, since the diameter is as thin as about 10 nm, the carbon nanotubes do not always grow straight. For example, when grown in a hole, the position of the tip of the carbon nanotube expands outward to some extent. Then, from the time when the length of the carbon nanotube exceeds the thickness of the insulating film, the carbon nanotube comes into contact with the gate electrode.
この問題を解決するために、絶縁膜を厚くしてカーボンナノチューブの先端が孔の開口より内側にあるようにする。また、ゲート電極の内周が孔の開口の縁から離れるようにその内周の径を大きくする。また、カーボンナノチューブの長さを短くする。例えば、水素ガスプラズマを利用してカーボンナノチューブを蝕刻して大幅に短く整形する(例えば、非特許文献1参照。)。 In order to solve this problem, the insulating film is made thick so that the tip of the carbon nanotube is inside the opening of the hole. Further, the diameter of the inner periphery of the gate electrode is increased so that the inner periphery of the gate electrode is separated from the edge of the opening of the hole. In addition, the length of the carbon nanotube is shortened. For example, carbon nanotubes are etched using hydrogen gas plasma and shaped significantly shorter (see, for example, Non-Patent Document 1).
しかし、絶縁膜として一般に用いられるシリコン酸化膜を厚くすると、膜の応力が増大するため、クラックが発生し膜剥がれなどが発生するという問題があるので、絶縁膜を厚くすることは難しい。
また、ゲート電極の内周の径を孔の径より大きくするために、別途フォトマスクを作製してフォトリソグラフィー法による新たに成形工程を追加する必要があり、製造コストが増大するという問題がある。さらに、孔の開口の縁とゲート電極の内周との間の加工しろが必要となり、この加工しろの分、微細な孔を多数集積するときの妨げになるという問題がある。
また、電子放出特性とカーボンナノチューブの長さとの間に相関があるため、カーボンナノチューブの長さを短くすると、カーボンナノチューブの先端における電界集中が弱くなるため、電子放出の効率が低下するという問題がある。また、カーボンナノチューブ全体が、プラズマによるダメージを受けるため、構造としての安定性も悪くなるという問題がある。
However, if a silicon oxide film that is generally used as an insulating film is thickened, the stress of the film increases, so that there is a problem that cracks occur and the film peels off. Therefore, it is difficult to increase the thickness of the insulating film.
In addition, in order to make the diameter of the inner periphery of the gate electrode larger than the diameter of the hole, it is necessary to prepare a photomask separately and add a new molding process by a photolithography method, which increases the manufacturing cost. . Further, a machining margin between the edge of the opening of the hole and the inner periphery of the gate electrode is required, and there is a problem that it becomes a hindrance when many fine holes are accumulated.
In addition, since there is a correlation between the electron emission characteristics and the length of the carbon nanotube, if the length of the carbon nanotube is shortened, the electric field concentration at the tip of the carbon nanotube is weakened, and the efficiency of electron emission is reduced. is there. Moreover, since the whole carbon nanotube receives the damage by plasma, there exists a problem that the stability as a structure also worsens.
この発明の目的は、カソード電極とゲート電極との間の絶縁耐圧が充分に確保され、電子放出の効率が高く、高密度に集積された電界型電子放出素子を提供することである。また、その電界型電子放出素子を製造する方法を提供することである。 An object of the present invention is to provide a field-type electron-emitting device that has a sufficiently high withstand voltage between a cathode electrode and a gate electrode, has a high electron emission efficiency, and is integrated at a high density. Another object of the present invention is to provide a method for manufacturing the field-type electron-emitting device.
この発明に係わる電界型電子放出素子は、基板上に形成されたカソード電極、開口がカソード電極上に位置する孔を有し、基板上に形成された絶縁膜、孔の開口が囲繞されるように絶縁膜上に形成されたゲート電極およびカソード電極から林立するように孔内に成長された複数のカーボンナノチューブを有する電界型電子放出素子において、複数のカーボンナノチューブは、孔の内側壁から所望の距離以上離れて林立している。 The field-type electron-emitting device according to the present invention has a cathode electrode formed on the substrate and a hole located on the cathode electrode, and the insulating film formed on the substrate and the opening of the hole are surrounded. In the field-type electron-emitting device having a plurality of carbon nanotubes grown in the hole so as to stand from the gate electrode and the cathode electrode formed on the insulating film, the plurality of carbon nanotubes are desired from the inner wall of the hole. The forest stands more than a distance away.
この発明の電界型電子放出素子に係わる効果は、カーボンナノチューブが、孔の内側の壁から所望の距離以上離れた場所のカソード電極上から林立しているので、孔の開口を囲繞するゲート電極とカーボンナノチューブとが離間されており、両者が接触することによる短絡を防止できる。 The effect of the field-type electron-emitting device according to the present invention is that the carbon nanotubes are erected from the cathode electrode at a distance of a desired distance or more from the inner wall of the hole, so that the gate electrode surrounding the opening of the hole The carbon nanotubes are separated from each other, and a short circuit due to contact between the two can be prevented.
実施の形態1.
この実施の形態1に係わる電界型電子放出素子が複数設けられた電界型電子放出装置は、基板1上に複数の電界型電子放出素子2が碁盤目状に並べられ、電界型電子放出素子2のカソード電極3は列毎に図示しないカソード配線により接続され、電界型電子放出素子2のゲート電極4は行毎に図示しないゲート配線により接続されている。このようにカソード配線とゲート配線は直交して配置され、カソード配線とゲート配線との間に電圧を印加することにより、カーボンナノチューブ5とゲート電極4との間に電位差が生じ、カーボンナノチューブ5の先端に電界が集中する。
次に、電界型電子放出装置を構成している電界型電子放出素子2について図1を参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係わるカーボンナノチューブを電子放出源に用いた電界型電子放出素子2の断面図である。電界型電子放出素子2はすべて同様であるので1個だけについて説明する。
この電界型電子放出素子2は、基板1、基板1の上に形成され、カーボンナノチューブ5が成長されているカソード電極3、カソード電極3が底部になっている孔6が貫通され、基板1を覆う絶縁膜7、孔6の開口8を囲繞し、絶縁膜7上に形成されたゲート電極4を有している。
さらに、カソード電極3上の周縁部9を除いた中央に位置する残存部10には、触媒層11(図2参照)を介在して複数のカーボンナノチューブ5が林立している。このカーボンナノチューブ5の長さの平均は約2μmである。残存部10の傾倒部12には、カーボンナノチューブ5の先端が中心に集まるように、カーボンナノチューブ5が内側に倒れ込んでいる。倒れ込みの度合いは70度から80度である。この傾倒部12はリング状であり、その幅はカーボンナノチューブ5の長さの平均以上である。一方、残存部10の起立部13には、垂直にカーボンナノチューブ5が林立している。
In the field electron emission device provided with a plurality of field electron emission devices according to the first embodiment, a plurality of field electron emission devices 2 are arranged on a
Next, the field-type electron-emitting device 2 constituting the field-type electron-emitting device will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a sectional view of a field electron-emitting device 2 using a carbon nanotube according to
This field-type electron-emitting device 2 is formed on a
Further, a plurality of
基板1は、20インチ角型、厚さ2mmの白板ガラス基板からなり、その他に高歪点ガラス、石英、シリコン、アルミナ、セラミクスなども基板1として用いることができる。
カソード電極3は、スパッタリング法で形成されるアルミニウムの膜からなり、その他に、大抵の金属およびそれらの合金も利用することができる。例えば、クロム、チタン、モリブデン、タングステン、チタンシリサイド、チタンナイトライド、金、銀、アルミ基合金などを挙げることができる。アルミニウム膜の厚さは、10nm〜1μmの間の適当な厚みとすることができ、より好ましくは、20〜400nmの間である。また、この膜の形成方法として、CVD法、メッキ法または印刷法などの他の方法でもよい。
The
The
絶縁膜7は、プラズマCVD法で形成されたシリコン酸化膜であり、その他に、シリコン窒化膜、耐熱性絶縁樹脂なども用いることができる。シリコン酸化膜の厚さは、50nm〜10μmの適当な厚みとすることができ、耐熱性、構造安定性、絶縁耐性などの観点から300nm〜2μmの間にすることが好ましい。
孔6は、円柱または角柱形状であり、その横断面は1〜50μm径の円形や多角形である。
The
The
ゲート電極4は、スパッタリング法で形成されるアルミニウム膜からなり、この他に、大抵の金属およびそれらの合金も利用することができる。例えば、クロム、チタン、モリブデン、タングステン、チタンシリサイド、チタンナイトライド、金、銀、アルミ基合金などを上げることができる。この膜の厚さは、10nm〜1μmの間の適当な厚みとすることができ、より好ましくは、100〜500nmの間である。また、蒸着法、CVD法、メッキ法または印刷法などの方法を用いても形成可能である。
The
触媒層11は、蒸着法で形成されたFe−Ni合金であり、その他に少なくともFe、Ni、Coなどを含む合金であればよい。触媒層11の厚みは数nmである。
カーボンナノチューブ5は、CVD法で成長させたものである。また、カーボンナノチューブ5は、後で詳細に説明する局部剥離処理によりカソード電極3の周縁部9から剥離されておりそこには存在していない。さらに、後で詳細に説明する傾倒処理により残存部10の傾倒部12に成長されたカーボンナノチューブ5は、先端が中心に集まるように内側に倒れ込んでいる。
電子放出源として形成されたカーボンナノチューブ5は、長さの平均が2μmになるように調整されている。なお、カーボンナノチューブ5の長さの平均は、0.3μm〜5μmであればよい。0.3μm未満のとき、電子放出特性が不十分である。また、5μmを越えるとき、成長に時間が掛かり過ぎるために不適切である。さらに、カーボンナノチューブ5はCVD法で成長されているときは全体として垂直方向に起立配向する形に成長されている。
The
The
The
次に、この電界型電子放出素子2の製造方法について図2から図5を参照して説明する。図2から図4は、製造途中の各段階における電界型電子放出素子の断面図である。図5は、局部剥離処理および傾倒処理に用いる超音波照射装置の断面図である。
まず、基板1としての20インチ角型、厚さ2mmの白板ガラス基板を洗浄し、スパッタリング装置内に挿入する。
次に、アルミニウムのターゲットを用いて基板1上にアルミニウム膜を被覆する。次に、この基板1上に全面に亘ってレジストを被覆する。次に、レジストを所定のパターンを残して剥離する。次に、アルミニウム膜を酸などによりエッチングしてパターン化し、数100μm幅のカソード配線でそれぞれが接続されたカソード電極3を形成する。
次に、プラズマCVD装置内でカソード電極3の上にシリコン酸化膜からなる絶縁膜7を形成する。この絶縁膜7上に全面に亘ってレジストを被覆する。次に、絶縁膜7の孔6を形成する箇所を除いた箇所にレジストが残るようにエッチングし、その後酸などにより絶縁膜7をエッチングする。このようにして、カソード電極3の上面から絶縁膜7を剥離して孔6を形成する。
次に、絶縁膜7が形成された基板1上にスパッタリング法によりアルミニウム膜を被覆する。そして、孔6を囲繞する部分およびゲート配線部分にアルミニウム膜が露出するようにエッチングレジストを残し、露出するアルミニウム膜をエッチングする。このようにしてゲート電極4が形成される。同時に、数100μm幅のゲート配線がパターン化され、そのゲート配線によりゲート電極4は行毎に接続されている。
Next, a method for manufacturing the field-type electron-emitting device 2 will be described with reference to FIGS. 2 to 4 are cross-sectional views of the field electron-emitting device at each stage during manufacture. FIG. 5 is a cross-sectional view of an ultrasonic irradiation apparatus used for the local peeling process and the tilting process.
First, a 20-inch square, 2 mm thick white glass substrate as the
Next, an aluminum film is coated on the
Next, an insulating
Next, an aluminum film is coated on the
次に、孔6の底部に露出しているカソード電極3の上にカーボンナノチューブ成長用の触媒層11を形成する。触媒層11は、カーボンナノチューブ5を成長させる成長領域14だけを除いてレジストを被覆し、その後蒸着法で厚さ数nmのFe−Ni合金を全面に被着させてから、レジストを除去するリフトオフ処理により、孔6の底部にのみ触媒層11を残して形成される。この段階の電界型電子放出素子を図2に示し、この段階の素子をCNT成長前素子15と称す。
Next, a
次に、このように形成したCNT成長前素子15にCVD法によってカーボンナノチューブ5を成長させる。CVD用の原料としては、アセチレン、エチレン、メタンなどの炭化水素ガスや、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン(C4H8O:THF)などの有機化合物などを用いることができる。カーボンナノチューブ5のCVD法による成長の条件として、基板温度350℃〜700℃、圧力10〜100000Paの条件を用いることが出来る。さらに、基板温度400℃から600℃、圧力100Pa〜10000Paの条件がカーボンナノチューブ5のCVD条件としてより好ましい。この段階の電界型電子放出素子を図3に示し、この段階の素子をCNT成長済素子16と称す。
Next,
次に、カーボンナノチューブ5の局部剥離処理について、代表的な超音波照射処理を例に挙げて以下に説明する。この局部剥離処理に用いる超音波照射装置の断面図を図5に示す。
まず、図5を参照して、超音波照射装置の構造について説明する。超音波照射装置は、液体27を蓄えることのできる水槽21、水槽21内の液体を攪拌する攪拌翼22、水槽21に液体27を注入する液体供給口23、水槽21から液体27を排出する液体排出口24、水槽21内に面するように固定された超音波振動子25、超音波振動子25を駆動する電源26を有している。
Next, the local peeling process of the
First, the structure of the ultrasonic irradiation apparatus will be described with reference to FIG. The ultrasonic irradiation apparatus includes a
このような超音波照射装置の水槽21内にカーボンナノチューブ5が成長されたCNT成長済素子16を挿入する。このとき、カーボンナノチューブ5の林立方向に対して液体27中を伝搬する超音波の波面が垂直になるように超音波振動子25の振動面を配置する。次に、エチルアルコールと水との混合物からなる液体27を注入し、CNT成長済素子16全体を液体27に浸漬する。なお、液体27としては、この他にイソプロピルアルコール、アセトンなど化学的に安定で揮発させることができる液体や溶液も用いることができる。
The CNT-grown
このようにCNT成長済素子16をセットし、超音波振動子25を振動させると、その振動に伴い、液体27中を伝搬する超音波が励起される。超音波の出力レベルは、CNT成長済素子16上の異物除去に効果があるとともに電子放出素子の電極なる部分には損傷を与えない程度の強度である。
超音波照射による効果を見るため、その照射時間を変えて、カーボンナノチューブ5の形を評価した。まず、照射時間30秒の段階から、カーボンナノチューブ5の部分的剥離が発生した。さらに、照射時間2分まではカーボンナノチューブ5の成長領域14の周縁部9だけが選択的に剥離されることが分かった。
When the
In order to see the effect of ultrasonic irradiation, the shape of the
超音波がCNT成長済素子16に照射されると、その超音波が孔6内に侵入し、カソード電極3表面でキャビテーションが起こり、キャビテーションによりカーボンナノチューブ5を剥離する方向に力が作用する。超音波が孔6内に侵入するとき、カーボンナノチューブ5が林立しているカソード電極3の成長領域14の残存部10には、そのままの波高値で超音波が侵入するが、成長領域14の周縁部9には、孔6の内側壁18の干渉の影響を受けて超音波の波高値が大きくなって侵入する。そのため周縁部9からカーボンナノチューブ5が剥離される。適当な間超音波を照射することにより、所望な距離だけ孔6の内側壁18から離れた残存部10だけにカーボンナノチューブ5を残すことができる。
When ultrasonic waves are applied to the
なお、カーボンナノチューブ5を選択的に除去する幅については、超音波の強度や処理の時間である程度調整することが可能である。この段階の電界型電子放出素子を図4に示し、この段階の素子を局部剥離素子17と称す。
この局部剥離処理により、成長領域14の周縁部9にあるカーボンナノチューブ5が選択的に剥離されることにより、ゲート電極4に接触するようなカーボンナノチューブ5が除去され、ゲート電極4とカソード電極3間の短絡の問題が解決できる。この超音波の照射ではカーボンナノチューブ5そのものは短くなるわけではなく、電子放出特性は劣化することはない。また、カーボンナノチューブ5の構造に影響を与えないので、電子放出特性も維持される。
Note that the width for selectively removing the
By this local peeling treatment, the
次に、カーボンナノチューブの傾倒処理について説明する。この傾倒処理も局部剥離処理と同様に超音波照射装置を用いる。
上述のように成長領域14の残存部10だけにカーボンナノチューブ5を残した後、局部剥離素子17を引き上げて、乾燥装置などで乾燥させ、付着している液体を揮発させて処理を完了させる。このように液体から引き上げることにより、カーボンナノチューブ5の先端が残存部10の中心にあつまり、残存部10の外縁にあるカーボンナノチューブ5ほどきつく傾く。この処理を傾倒処理と称す。この傾倒した部分は、リング状であり、そのリングの幅はカーボンナノチューブ5の長さの平均以上になるようにしている。さらに、残存部10のカーボンナノチューブ5を保持するような集合形態になるために、機械的強度も増加させることができる。傾倒メカニズムは、液体の乾燥に伴う液滴形成と、その際に発生する毛細管現象や表面張力効果などと考えられる。
Next, the carbon nanotube tilting process will be described. This tilting process also uses an ultrasonic irradiation device in the same manner as the local peeling process.
As described above, after leaving the
次に、カーボンナノチューブ5の集合形態について説明する。図6はCVD法により成長された直後のカーボンナノチューブの集合形態を示す。図7は、電界型電子放出素子のカーボンナノチューブの集合形態を示す。CVD法により成長された直後のカーボンナノチューブ5は、図6に示すように、垂直に林立して成長されている。その後の局部剥離処理および傾倒処理により図7に示すような電界型電子放出素子が得られる。この電界型電子放出素子のカーボンナノチューブ5の集合形態は、その集合の中央部にあり垂直に林立するカーボンナノチューブ5Aと、周縁部にあり内側に倒れ込んで水平方向に放射状に整列されたカーボンナノチューブ5Bとから形作られている。
カーボンナノチューブ5Bの傾倒原理は、液体27がカーボンナノチューブ5に付着しているとき、および、乾燥時に液体が揮発するときに発生する毛細管現象、表面張力効果などが影響していると考えることができる。
Next, the aggregate form of the
The tilting principle of the carbon nanotube 5B can be considered to be affected by the capillary phenomenon, the surface tension effect, etc. that occur when the liquid 27 adheres to the
これらの処理によって整形されたカーボンナノチューブ5は、ゲート電極4からカーボンナノチューブ5の長さ(約2μm)に相当する分だけ、遠ざかるように整形されているため、短絡などの問題は解消されることが分かった。さらに、成長領域14の残存部10の起立部13に林立したカーボンナノチューブ5Aは傾倒部12の傾倒したカーボンナノチューブ5Bに支えられる形態になっているために、構造上の安定性が確保されていると考えられる。
Since the
なお、残存部10の起立部13のカーボンナノチューブ5Aも、超音波の強度を強くすることにより、蜂の巣状に間引くことも可能である。これは、孤立した先端を持つカーボンナノチューブ5の割合を増やす効果があるため、電界集中を引き起こすために有利に働き、ひいては、電子放出特性を良好にする効果も発生する。
Note that the
また、超音波照射装置は、一般に用いられている超音波洗浄装置などを利用することができるため、本発明の特長であるカーボンナノチューブの整形方法は、安価でかつ短時間で済む処理として、有益なものである。
また、垂直方向あるいは縦方向に配向したカーボンナノチューブと横方向に整列したカーボンナノチューブの一体構造自体を形成することができる。
In addition, since the ultrasonic irradiation apparatus can use a generally used ultrasonic cleaning apparatus or the like, the carbon nanotube shaping method that is a feature of the present invention is useful as a process that is inexpensive and requires only a short time. It is a thing.
In addition, an integrated structure of carbon nanotubes aligned in the vertical direction or the vertical direction and carbon nanotubes aligned in the horizontal direction can be formed.
また、縦方向に成長したカーボンナノチューブを所望の方向に横倒しに整形することができることが重要な点といえる。望みの方向に、カーボンナノチューブを横配置する手法は、現在のところ、有力な方法がなく、トランジスタなどの横方向配置が有利な電子デバイスを作製する場合に応用できる技術としても、有用であることが考えられる。 In addition, it can be said that it is important to be able to shape the carbon nanotubes grown in the vertical direction in a desired direction. The method of horizontally arranging carbon nanotubes in the desired direction has no effective method at present, and it is useful as a technique that can be applied to the production of electronic devices such as transistors that are advantageous in the lateral direction. Can be considered.
なお、超音波照射装置において、図5に示したように、水槽21には液体供給口23が取り付けられており、液体27を補充しながら、液体排出口24から余分の液体を排出し、さらに撹拌翼22によって液体27を撹拌している。これにより、剥離されて液体27中に浮遊するカーボンナノチューブ5は、効率良く確実に排除され、再付着などを起こさないようにすることができる。
In the ultrasonic irradiation apparatus, as shown in FIG. 5, a
また、液体27中に電極を設置し、電界をかける方法で、剥離されて液体27中に浮遊するカーボンナノチューブ5を効率良く確実に排除する方法を併用しても良い。
Alternatively, an electrode may be installed in the liquid 27 and an electric field may be applied, and a method of efficiently and reliably removing the
なお、超音波照射時間が短い場合や、超音波の強度が弱い場合は、カーボンナノチューブ5の剥離はほとんど生じないが、乾燥処理において周辺部分のカーボンナノチューブ5を選択的に傾倒させることは可能である。
When the ultrasonic irradiation time is short or when the intensity of the ultrasonic wave is weak, the
このような局部剥離処理および傾倒処理をCNTが成長された基板に施すことにより、カーボンナノチューブとゲート電極の接触に起因するところのゲート電極とカソード電極との短絡を除外することができる。これらの処理が施されることによるカーボンナノチューブの電子放出特性が劣化されることがないので、良好な電界放出型の電子放出素子を提供することができる。また、これらの処理は安価な超音波照射装置を用いることにより施すことができる。 By applying such local peeling treatment and tilting treatment to the substrate on which the CNTs are grown, a short circuit between the gate electrode and the cathode electrode caused by the contact between the carbon nanotube and the gate electrode can be excluded. Since the electron emission characteristics of the carbon nanotube are not deteriorated by performing these treatments, a good field emission type electron-emitting device can be provided. Moreover, these processes can be performed by using an inexpensive ultrasonic irradiation apparatus.
また、カーボンナノチューブの集まりのうち、周縁部に位置するカーボンナノチューブが内側に向かって倒れているので、ゲート電極とカーボンナノチューブとをより離間することができる。さらに、中央部に位置するカーボンナノチューブが周縁部に位置するカーボンナノチューブにより支えられる形態になっているので、中央部に位置するカーボンナノチューブが倒れたりすることを防止できる。 Moreover, since the carbon nanotubes located at the peripheral edge of the collection of carbon nanotubes are tilted inward, the gate electrode and the carbon nanotubes can be further separated. Furthermore, since the carbon nanotube located in the central portion is supported by the carbon nanotube located in the peripheral portion, it is possible to prevent the carbon nanotube located in the central portion from falling down.
また、カーボンナノチューブの長さの平均と周縁部の幅が同じであるので、中央部のカーボンナノチューブが外側に倒れてもゲート電極と接触することがない。さらに、周縁部の幅をカーボンナノチューブの長さの平均より大きくすることにより、より確実にカーボンナノチューブとゲート電極との接触を防ぐことができる。
なお、周縁部の幅を必要以上に大きくすると、林立しているカーボンナノチューブの数が少なくなり、電子の放出量が少なくなるので、幅の適切な上限値は電子放出素子の所望の特性から決められる。
Further, since the average length of the carbon nanotubes and the width of the peripheral portion are the same, even if the carbon nanotube in the central portion falls outside, it does not come into contact with the gate electrode. Furthermore, by making the width of the peripheral portion larger than the average of the lengths of the carbon nanotubes, the contact between the carbon nanotubes and the gate electrode can be prevented more reliably.
If the width of the peripheral portion is made larger than necessary, the number of carbon nanotubes that stand is reduced and the amount of emitted electrons is reduced. Therefore, an appropriate upper limit value of the width is determined based on desired characteristics of the electron-emitting device. It is done.
実施の形態2.
この発明の実施の形態2の電界型電子放出素子は、異なった局部剥離処理および傾倒処理が施された点が異なるが、電界型電子放出素子のカーボンナノチューブ5の集合形態は同様であり、集合形態に関する説明は省略する。また、CNT成長済素子16までは、実施の形態1の製造方法と同様であるので、同様な部分の説明は省略する。
最初に局部剥離処理および傾倒処理を高速水流を噴射することにより行う例について説明する。図8は、局部剥離処理および傾倒処理に用いる高速水流噴射装置の断面図である。
高速水流噴射装置は、噴射された液体を回収する水槽31、液滴が混入された高圧気体の噴出流をCNT成長済素子16に噴射する噴射ノズル32、噴射ノズル32に接続され、噴射ノズル32に高圧気体を供給する高圧気体配管33、噴射ノズル32に接続され、噴射ノズル32に液体を供給する液体供給配管34、噴射ノズル32を直線上に移動する直線可動機構35、回収された液体を外部に排出する液体排出口36を有する。
Embodiment 2. FIG.
The field-type electron-emitting device according to the second embodiment of the present invention is different in that different local peeling processing and tilting processing are performed, but the aggregated form of the
First, an example in which the local peeling process and the tilting process are performed by jetting a high-speed water flow will be described. FIG. 8 is a cross-sectional view of a high-speed water jet apparatus used for the local peeling process and the tilting process.
The high-speed water jet device is connected to a
まず、CNT成長済素子16は直線可動機構35の移動方向と基板1とが平行になるように水槽31内に配置する。また、噴射ノズル32から噴射される高速水流の噴射方向はカーボンナノチューブ5の林立している方向と略平行に合わされている。
次に、高圧気体配管33から高圧の窒素からなる高圧気体を供給し、液体供給配管34から水を供給する。なお、液体としてエチルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトンなど化学的に安定で揮発する液体も使用することができる。このように供給された液体は、高圧気体の噴出流に混ぜられて噴射ノズル32からCNT成長済素子16に噴射される。
First, the
Next, a high-pressure gas composed of high-pressure nitrogen is supplied from the high-
そして、CNT成長済素子16全面にわたって高速水流噴射を行うと、図1と同様な電界型電子放出素子2を得ることができる。この高速水流噴射処理によりカーボンナノチューブ5の局部剥離処理および傾倒処理を行なうことができ、実施の形態1と同様の効果が得られる。高速水流を噴射することにより、噴射された液体の液滴がカーボンナノチューブ5に勢いよく衝突するために、力を受けやすいカーボンナノチューブ5の成長領域14の周縁部9から順に、カーボンナノチューブ5が剥離されたためであると考えられる。
When high-speed water jet is performed over the entire surface of the CNT-grown
さらに、図8の高速水流噴射装置の液体供給配管34に加熱機構37を具備した図9に示す沸騰水流噴射処理装置を用いて、高速水流噴射と同様に沸騰水をCNT成長済素子16に噴射することにより図1と同様な電界型電子放出素子2を得ることができる。
Further, using the boiling water jet processing apparatus shown in FIG. 9 provided with the
また、図8の高速水流噴射装置への液体および高圧気体の替わりにミストが含まれた蒸気を供給してもよい。ミスト含有蒸気を噴射するミスト含有蒸気噴射機構38を具備する図10に示すミスト含有蒸気噴射装置を用いて、高速水流噴射と同様にミスト含有蒸気をCNT成長済素子16に噴射することにより図1と同様な電界型電子放出素子2を得ることができる。
Moreover, you may supply the vapor | steam containing mist instead of the liquid and high pressure gas to the high-speed water-jet apparatus of FIG. By using the mist-containing steam injection device shown in FIG. 10 having the mist-containing
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3に係わる電界型電子放出素子の断面図である。
この実施の形態3の電界型電子放出素子40は、実施の形態1の電界型電子放出素子2とカーボンナノチューブの集合形態が異なる。実施の形態1のその集合形態は、中央部に垂直に林立するカーボンナノチューブ5Aと、それを取り巻く周縁部にその集合の中心に向かって倒れ込んだカーボンナノチューブ5Bとから形造られている。その倒れ込みの度合いは約70度から80度である。これに対して、実施の形態3のその集合形態は、中央部は実施の形態1と同様に垂直に林立するカーボンナノチューブ5Aと、それを取り巻く周縁部にその集合の中心に向かって斜めに倒れ込んでいるカーボンナノチューブ5Cとから形造られている。カーボンナノチューブ5Cの倒れ込みの傾き度合いは平均で45℃位である。
FIG. 11 is a cross-sectional view of a field electron emission device according to
The field-type electron-emitting
次に、この電界型電子放出素子40の製造方法について説明する。CNT成長済素子16までの製造工程は実施の形態1と同様である。また、超音波照射装置も実施の形態1と同様である。同様な部分の説明は省略する。
この超音波照射装置の水槽21内にCNT成長済素子16を挿入する。次に、エチルアルコールからなる液体27を水槽2内に注入し、CNT成長済素子16全体を液体27に浸漬する。次に、超音波振動子25を振動させて、30秒間超音波をCNT成長済素子16に照射する。
次に、照射が完了したCNT成長済素子16を引き上げて、自然乾燥して付着している液体27を揮発させて完了する。
この45度位傾いて倒れ込んだカーボンナノチューブ5Cが形成されるのは、30秒という短い間の超音波照射ではカーボンナノチューブ5の剥離される割合が少ないためと考えられる。そして、残ったカーボンナノチューブ5の本数が多いため、真横に倒れ込むまでには至らなかったためと考えられる。
Next, a method for manufacturing the field-type electron-emitting
The
Next, the CNT-grown
The reason why the
このように、超音波照射の時間を短くして整形された電界型電子放出素子40は、ゲート電極3とカーボンナノチューブ5の接触に起因するゲート電極4とカソード電極3との間の短絡の問題が解決される。
Thus, the electric field type electron-emitting
なお、実施の形態2と同様に、高速水流噴射処理、沸騰水流噴射処理またはミスト含有蒸気噴射処理の適切な条件を選択することにより、実施の形態3の電界型電子放出素子40を得ることができる。
As in the second embodiment, the electric field electron-emitting
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4に係わる電界型電子放出素子の断面図である。
この実施の形態4の電界型電子放出素子50は、実施の形態1の電界型電子放出素子2とカーボンナノチューブの集合形態が異なる。実施の形態1のその集合形態は、中央部に垂直に林立するカーボンナノチューブ5Aと、それを取り巻く周縁部にその集合の中心に向かって倒れ込んだカーボンナノチューブ5Bとから形造られている。これに対して、実施の形態4のその集合形態は、全体に亘って垂直に林立するカーボンナノチューブ5から形造られている。
FIG. 12 is a cross-sectional view of a field electron emission device according to
The field-type electron-emitting
次に、この電界型電子放出素子50の製造方法について説明する。CNT成長済素子16までの製造工程は実施の形態1と同様である。また、高速水流噴射装置は実施の形態2と同様である。同様な部分の説明は省略する。
まず、CNT成長済素子16を直線可動機構35の移動方向と基板1とが平行になるように水槽31内に配置する。また、噴射ノズル32から噴射される高速水流の噴射方向はカーボンナノチューブ5の林立している方向と平行に合わされている。
次に、高圧気体配管33から高圧の脱水処理した窒素からなる高圧気体を供給し、液体供給配管34からアセトンを供給する。このように供給されたアセトンは、高圧気体の噴出流に混ぜられて噴射ノズル32からCNT成長済素子16に噴射される。液体がアセトンであるので瞬時に蒸発するので、カーボンナノチューブ5に液滴が溜まることがない。アセトンの高圧気体噴射の後、すぐに窒素だけを噴射する。
このようにカーボンナノチューブ5が垂直に林立するものだけで構成されているのは、液体の乾燥が瞬時に起こり、カーボンナノチューブを傾ける力が加わらないためと考えられる。また、窒素の噴射乾燥により周縁部に残ったカーボンナノチューブが除去されたためと考えられる。
Next, a method for manufacturing the field-type electron-emitting
First, the
Next, a high-pressure gas composed of high-pressure dehydrated nitrogen is supplied from the high-
The reason why the
このような電界型電子放出素子50は、カーボンナノチューブ5の先端が離散しているので、電界集中が顕著になり、低い電圧により所望の量の電子を放出することができる。
In such a field-type electron-emitting
なお、実施の形態2と同様に、沸騰水流噴射処理またはミスト含有蒸気噴射処理の適切な条件を選択することにより、実施の形態4の電界型電子放出素子50を得ることができる。
また、液体にアセトンを用いて実施の形態1と同様に超音波照射を行い、その後引き上げると同時に窒素を吹き付けて乾燥することにより、実施の形態4の電界型電子放出素子50を得ることができる。
As in the second embodiment, the field-type electron-emitting
In addition, the field-type electron-emitting
1 基板、2、40、50 電界型電子放出素子、3 カソード電極、4 ゲート電極、5 カーボンナノチューブ、6 孔、7 絶縁膜、8 (孔の)開口、9 (成長領域の)周縁部、10 (成長領域の)残存部、11 触媒層、12 (残存部の)傾倒部、13 (残存部の)起立部、14 成長領域、15 CNT成長前素子、16 CNT成長済素子、17 局部剥離素子、18 (孔の)内側壁、21、31 水槽、22 攪拌翼、23 液体供給口、24、36 液体排出口、25 超音波発振子、26 電源、27 液体、32 噴射ノズル、33 高圧気体配管、34 液体供給配管、35 直線可動機構、37 加熱機構、38 ミスト含有蒸気噴射機構。
DESCRIPTION OF
Claims (9)
上記複数のカーボンナノチューブは、上記孔の内側壁から所望の距離以上離れて林立していることを特徴とする電界型電子放出素子。 A cathode electrode formed on the substrate, the opening has a hole located on the cathode electrode, and the insulating film formed on the substrate is formed on the insulating film so as to surround the opening of the hole. In a field electron emission device having a plurality of carbon nanotubes grown in the hole so as to stand from the gate electrode and the cathode electrode,
The field-type electron-emitting device, wherein the plurality of carbon nanotubes stand from the inner wall of the hole by a desired distance or more.
上記複数のカーボンナノチューブの集合形態は、上記カソード電極から垂直に林立しているカーボンナノチューブから構成される中央部と、内側に向かって倒れ込んでいるカーボンナノチューブから構成されるリング状の周縁部とにより構成されることを特徴とする電界型電子放出素子。 A cathode electrode formed on the substrate, the opening has a hole located on the cathode electrode, and the insulating film formed on the substrate is formed on the insulating film so as to surround the opening of the hole. In a field electron emission device having a plurality of carbon nanotubes grown in the hole so as to stand from the gate electrode and the cathode electrode,
The collective form of the plurality of carbon nanotubes includes a central portion composed of carbon nanotubes standing vertically from the cathode electrode and a ring-shaped peripheral portion composed of carbon nanotubes that are inclined inward. A field-type electron-emitting device comprising:
上記リング状の周縁部の幅は、上記カーボンナノチューブの長さの平均以上であることを特徴とする請求項2または3に記載する電界型電子放出素子。 The average length of the plurality of carbon nanotubes is 0.3 μm to 5 μm,
4. The field-type electron-emitting device according to claim 2, wherein a width of the ring-shaped peripheral edge is equal to or greater than an average length of the carbon nanotubes.
開口が上記カソード電極上に位置する孔が設けられた絶縁膜を上記基板上に形成する工程と、
上記絶縁膜上に上記孔を囲繞する所望の形状にパターン化されたゲート電極を形成する工程と、
上記孔内に上記カソード電極から林立するように複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
を有する電界型電子放出素子の製造方法において、
上記成長された複数のカーボンナノチューブのうち、上記孔の内側壁に近い部分に成長されたカーボンナノチューブを剥離する工程を有することを特徴とする電界型電子放出素子の製造方法。 Forming a cathode electrode patterned in a desired shape on a substrate;
Forming an insulating film provided with a hole whose opening is located on the cathode electrode on the substrate;
Forming a gate electrode patterned in a desired shape surrounding the hole on the insulating film;
A step of growing a plurality of carbon nanotubes so as to stand from the cathode electrode in the hole;
In a manufacturing method of a field-type electron-emitting device having
A method of manufacturing a field-type electron-emitting device, comprising a step of peeling a carbon nanotube grown on a portion close to the inner wall of the hole among the plurality of grown carbon nanotubes.
開口が上記カソード電極上に位置する孔が設けられた絶縁膜を上記基板上に形成する工程と、
上記絶縁膜上に上記孔を囲繞する所望の形状にパターン化されたゲート電極を形成する工程と、
上記孔内に上記カソード電極から林立するように複数のカーボンナノチューブを成長させる工程と、
を有する電界型電子放出素子の製造方法において、
上記成長された複数のカーボンナノチューブのうち、周縁部に成長されたカーボンナノチューブを上記孔の中心に向かって倒す工程を有することを特徴とする電界型電子放出素子の製造方法。 Forming a cathode electrode patterned in a desired shape on a substrate;
Forming an insulating film provided with a hole whose opening is located on the cathode electrode on the substrate;
Forming a gate electrode patterned in a desired shape surrounding the hole on the insulating film;
A step of growing a plurality of carbon nanotubes so as to stand from the cathode electrode in the hole;
In a manufacturing method of a field-type electron-emitting device having
A method for manufacturing a field-type electron-emitting device, comprising a step of tilting a carbon nanotube grown on a peripheral portion of the plurality of grown carbon nanotubes toward a center of the hole.
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