JP2005133731A - Torque converter - Google Patents
Torque converter Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005133731A JP2005133731A JP2003366771A JP2003366771A JP2005133731A JP 2005133731 A JP2005133731 A JP 2005133731A JP 2003366771 A JP2003366771 A JP 2003366771A JP 2003366771 A JP2003366771 A JP 2003366771A JP 2005133731 A JP2005133731 A JP 2005133731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- race
- stator
- torque converter
- turbine
- thrust bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
- F16H2041/246—Details relating to one way clutch of the stator
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
Landscapes
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
Description
本発明はトルクコンバータに関し、とりわけタービンハブとステータとの間に介在させるスラストベアリングを改良したものである。 The present invention relates to a torque converter, and more particularly, to an improved thrust bearing interposed between a turbine hub and a stator.
従来のトルクコンバータは、例えば特許文献1に記載のように、ステータとタービンハブとの間にスラストベアリングを介在させている。そして、スラストベアリングにおけるニードルローラを転動させる目的で、複数のニードルローラからなるローラユニットのステータ側とタービンハブ側とにレースが設けられている。そして、ステータに対してレースが回転しないように防止するために、レースの内周面に中心部へ向かって突出する突出部が形成される一方、ステータの内周面近傍から軸方向へ突出する筒部には軸心に沿う係止溝が円周方向に複数形成され、当該係止溝に、レースの前記突出部が嵌合されている。
ところが、ステータとタービンハブとの間に配置されるスラストベアリングは、ステータによってセンタリングされているが、いずれの部材にも固定されていないので、組み付け時にはスラストベアリングが落下しないように配慮することが必要になる。 However, the thrust bearing disposed between the stator and the turbine hub is centered by the stator, but is not fixed to any member, so it is necessary to consider that the thrust bearing does not fall during assembly. become.
即ち、台の上にコンバータカバー,ピストンアッセンブリー(ロックアップピストン,バネホルダ,ばね)およびタービンアッセンブリー(タービンハブ,タービンシェル,コア,ドリブンプレート)を積み上げて組み付けた後に、ステータをスラストベアリングと共に前記タービンアッセンブリーの上に載せることになるが、スラストベアリングがステータに固定されていないので、ステータのスラストベアリング側の面を下に向けたときに、スラストベアリングが落下する。 That is, after a converter cover, a piston assembly (lock-up piston, spring holder, spring) and a turbine assembly (turbine hub, turbine shell, core, driven plate) are stacked and assembled on a stand, the stator and the thrust assembly are combined with the turbine assembly. Although the thrust bearing is not fixed to the stator, the thrust bearing falls when the thrust bearing side surface of the stator faces downward.
このため、タービンハブ側のスラストベアリングを先にタービンアッセンブリーに載せて置くことが考えられるが、ベアリングサポートに対するスラストベアリングのセンタリングができていないことに加え、下向きであるために見ずらくてベアリングサポートの係止溝にスラストベアリングの突出部を嵌合させるのが容易でない。 For this reason, it is conceivable to place the thrust bearing on the turbine hub first on the turbine assembly, but in addition to the fact that the thrust bearing is not centered with respect to the bearing support, the bearing support is difficult to see because it is facing downward. It is not easy to fit the protrusion of the thrust bearing into the locking groove.
一方、台の上でインペラシェルを下に置き、コンバータカバーまでの部材を順に積み上げて組み付けることも考えられるが、次に説明するようにFF車用のトルクコンバータの場合は不都合が生じる。特許文献1のようなFR車用のトルクコンバータではなくFF車用のトルクコンバータにおいては、車体に対してトルクコンバータの軸を横置きにする必要があって軸方向に小型化されると共にトランスミッションの外形寸法はトルクコンバータよりも小さいのが一般的である。またロックアップが多板式でなく単板式である場合はロックアップ容量を大きくするために摩擦材の外径寸法を大きくする必要があり、カバーの外形寸法をインペラの外形寸法よりも大きくするほうが好ましい。このようなことから、必然的にコンバータカバーの内側にインペラシェルを嵌合して溶接する構成となる。このような場合には外径寸法の小さいインペラシェルを上にしてコンバータカバーとインペラシェルとを溶接する方が作業性が良い。従って、インペラシェルを下に置いて順に積み上げる方法では、組み付け後に全体を反転させることが必要となる。しかし、このような重量の大きな製品を作業者が反転させるには、反転に要する作業者の負担が大きいので、反転用の大掛かりな設備が必要になってしまう。
On the other hand, it is conceivable that the impeller shell is placed on the base and the members up to the converter cover are sequentially stacked and assembled. However, in the case of a torque converter for an FF vehicle, inconvenience occurs. In the torque converter for the FF vehicle, not the torque converter for the FR vehicle as in
そこで本発明は、上記の課題を解決したトルクコンバータを提供することを目的とする。 Then, an object of this invention is to provide the torque converter which solved said subject.
請求項1に係る発明は、クランクシャフトに連結されたポンプインペラの回転力が流体を介して伝達されるタービンシェルと、該タービンシェルにリベットを介して結合されると共に該タービンシェルの回転力をトランスミッションの入力軸に伝達するタービンハブと、前記ポンプインペラから前記タービンシェルへ伝達される伝達トルクの増幅を行なうステータと、該ステータと前記タービンハブとの間に配置されたスラストベアリングとを備え、該スラストベアリングは、複数の転動体を円周に沿って配置した転動体ユニットと、該転動体ユニットの両側のうちの少なくとも前記タービンハブ側に配置したレースとで構成されているトルクコンバータにおいて、前記レースを、前記リベットを介して前記タービンハブに結合し、前記レースにより前記転動体ユニットを保持することを特徴とする。 According to the first aspect of the present invention, the rotational force of the pump impeller connected to the crankshaft is coupled to the turbine shell via a fluid, and the rotational force of the turbine shell is coupled to the turbine shell via a rivet. A turbine hub for transmitting to the input shaft of the transmission, a stator for amplifying the transmission torque transmitted from the pump impeller to the turbine shell, and a thrust bearing disposed between the stator and the turbine hub, The thrust bearing is a torque converter configured by a rolling element unit in which a plurality of rolling elements are arranged along a circumference, and a race arranged on at least the turbine hub side of both sides of the rolling element unit. The race is coupled to the turbine hub via the rivet, and the race Characterized by holding the rolling element units by.
このようなトルクコンバータでは、スラストベアリングがタービンハブに取り付けられるので、ステータをタービンアッセンブリーの上に載せる際に、スラストベアリングがステータから落下することはない。また、レースの取り付けには円周に沿って配置したリベットを兼用するので、新たにセンタリング手段や取付手段を設ける必要がない。 In such a torque converter, since the thrust bearing is attached to the turbine hub, the thrust bearing does not fall from the stator when the stator is placed on the turbine assembly. In addition, since the rivets arranged along the circumference are also used for attaching the race, it is not necessary to newly provide centering means and attaching means.
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、前記レースの外周面に凹部を形成し、該凹部に前記リベットを変形させて入り込ませることにより、前記レースが前記タービンハブに対して回り止めされていることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the torque converter according to the first aspect, a concave portion is formed on the outer peripheral surface of the race, and the rivet is deformed and inserted into the concave portion, so that the race enters the turbine hub. It is characterized by being prevented from rotating.
このようなトルクコンバータでは、圧縮変形させたリベットの頭部が、レースの外周面に形成した凹部に入り込むことから、タービンハブに対するレースの回り止めとなる。 In such a torque converter, the head portion of the rivet that has been compressed and deformed enters a recess formed in the outer peripheral surface of the race, thereby preventing the race from rotating relative to the turbine hub.
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のトルクコンバータにおいて、前記スラストベアリングの他方のレースを前記ステータに設け、前記他方のレースが前記ステータに対して回り止めされていることを特徴とする。
The invention according to
このようなトルクコンバータでは、ステータに対して回り止めされた他方のレースの表面に対し、転動体ユニットの転動体が転動する。 In such a torque converter, the rolling element of the rolling element unit rolls against the surface of the other race that is prevented from rotating with respect to the stator.
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のトルクコンバータにおいて、前記他方のレースが前記ステータに固定されていることを特徴とする。
The invention according to
このようなトルクコンバータでは、他方のレースがステータに対して固定されているので、ステータをタービンアッセンブリーの上に載せる際に、他方のレースがステータから落下することはない。 In such a torque converter, since the other race is fixed to the stator, the other race does not fall from the stator when the stator is placed on the turbine assembly.
本発明に係るトルクコンバータによれば、タービンハブにタービンハブ側のレースを結合し、該レースにより転動体ユニットを保持するので、ステータをタービンアッセンブリーの上に載せる際に、ステータからスラストベアリングが落下することはない。また、タービンハブにタービンシェルを結合するために円周に沿って配置したリベットを介してタービンハブにタービンハブ側のレースをセンタリングして取り付けるので、新たにセンタリング手段や結合手段を設けることなく、タービンハブにタービンハブ側のレースを取り付けることができる。 According to the torque converter of the present invention, the turbine hub side race is coupled to the turbine hub and the rolling element unit is held by the race, so that when the stator is placed on the turbine assembly, the thrust bearing falls from the stator. Never do. In addition, since the race on the turbine hub side is centered and attached to the turbine hub via rivets arranged along the circumference in order to connect the turbine shell to the turbine hub, a new centering means and connecting means are not provided. A turbine hub side race can be attached to the turbine hub.
以下、本発明によるトルクコンバータの形態を説明する。
(a)実施の形態1
実施の形態1を図1に示す。ここではまず、トルクコンバータの構成と作用との概略を説明し、次に発明を構成する部分について詳細に説明する。
Hereinafter, the form of the torque converter according to the present invention will be described.
(A)
図1はトルクコンバータ1の構成を示す断面図である。このトルクコンバータ1の右方には図示しないエンジンのクランクシャフトが設けられている。このクランクシャフトには、図示しないドライブプレートを介してトルクコンバータ1の右側のコンバータカバー2が結合されており、コンバータカバー2にポンプインペラ(特許文献1のインペラシェルに相当する)3を結合することで、外枠であるコンバータハウジング4が構成されている。ポンプインペラ3の内部には複数のブレードを介してコア6が設けられている。トルクコンバータ1の左方には図示しないトランスミッションが設けられており、当該トランスミッションのオイルポンプに回転力を伝達するためのスリーブ7がポンプインペラ3の左側に溶接結合されている。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the configuration of the
一方、トルクコンバータ1の左方に図示しないトランスミッションが設けられ、該トランスミッションの図示しない入力軸に、フランジ部5と軸部8とからなるタービンハブ9の軸部8がスプライン嵌合され、タービンハブ9のフランジ部5にはタービンシェル10およびドリブンプレート11がリベット12を介して結合されている。タービンシェル10にも複数のブレード13を介してコア14が設けられている。ポンプインペラ3とタービンシェル10との間にはステータ15が設けられ、ステータ15は一方向へのみ回転自在に設けられている。即ち、固定された図示しないステータシャフトにスプライン嵌合した状態でインナーレース16が設けられ、インナーレース16の外側にはワンウエイクラッチ17を介してアウターレース18が設けられ、アウターレース18はステータ15に取り付けられている。そして、ワンウエイクラッチ17の右側にはベアリングサポート27が設けられている。
On the other hand, a transmission (not shown) is provided on the left side of the
所定の速度以上になるとコンバータカバー2にタービンハブ9を直結させるために、ロックアップピストン19が、タービンハブ9の外周面にシールリング23を介して軸方向へ移動自在に設けられており、ロックアップピストン19におけるコンバータカバー2と当接する位置には摩擦材28が接着されている。そして、ロックアップピストン19とタービンハブ9とは、半径方向での外側に配置された吸振ダンパ20を介して連結されている。吸振ダンパ20はロックアップピストン19に結合されてばね24を保持するバネホルダ21と、バネホルダ21との間で該ばね24を相互に圧縮する前記のドリブンプレート11とで構成される。
In order to directly connect the
ステータ15の両側には、スラストベアリングが設けられている。即ち、前記ベアリングサポート27・タービンハブ9間およびポンプインペラ3・ステータ15間には軸方向へのスラスト力を受けるスラストベアリング31が夫々設けられている。
Thrust bearings are provided on both sides of the
前記構成のトルクコンバータ1の作用を説明する。図示しないクランクシャフトからコンバータハウジング4にトルクが入力されると、該トルクはコンバータハウジング4内の流体を介してタービンシェル10へと伝わり、タービンハブ9から左隣のトランスミッションの図示しない入力軸へ伝達される。そして、ポンプインペラ3とタービンシェル10との回転数の差が大きい作動状態においては、ステータ15によるトルク増幅作用が働き、タービンシェル10は大きなトルクで回転させられる。ポンプインペラ3とタービンシェル10との回転数の差が小さくなると、トルク増幅作用はなくなり、単に流体継手としてポンプインペラ3からタービンシェル10へ動力が伝えられる。
The operation of the
コンバータハウジング4が所定の速度以上で回転する場合においては、制御室29の作動液の圧力によって制御されるロックアップピストン19が右方へ移動して摩擦材28がコンバータカバー2に圧接され、ロックアップピストン19がコンバータカバー2と直結される。このため、コンバータカバー2の回転トルクが、コンバータハウジング4内の流体を介することなく、ロックアップピストン19および吸振ダンパ20を介して直接にタービンハブ9に伝達される。
When the
次に、発明を構成する部分であるスラストベアリング31の近傍の構成について説明する。
Next, the configuration in the vicinity of the
前記のように、伝達トルクの増幅を行なうステータ15の両側がスラストベアリング31を介して支持されている。図2のように、スラストベアリング31は、ローラユニット(転動体ユニット)22と、ローラユニット22の両側に設けられてニードルローラ(転動体)34を転動させるための一対のレース32,33とで構成されている。ここで、ローラユニット22は、円周方向に沿って配置した円柱形の複数のニードルローラ34を、一対のガイドリング35,36により支持し、ニードルローラ34同士の相対的な位置決めをして一体化したものである。ガイドリング35,36は横断面形状が略コの字形のリングであり、半径方向の幅が大きいガイドリング35に半径方向の幅が小さいガイドリング36が嵌り込んでおり、夫々のガイドリング35,36に形成された複数のスリット37から、夫々のニードルローラ34の外周面の一部が突出している。
As described above, both sides of the
タービンハブ9のフランジ部5にはリベット12を介してタービンシェル10およびドリブンプレート11が結合されてタービンアッセンブリー25を構成しており、一方のレース33はこのリベット12を兼用してフランジ部5に結合されている。即ち、以下のようになっている。図2に示すように、レース33は略リング形状であって外周面に三角形の凹部33cと三角歯のような凸部33bとが交互に形成されている。そして、図3に示すようにレース33の外周が円周に沿って配置されたリベット12の軸部12aの外周面に接するようにして、フランジ部5に対するレース33のセンタリングが行なわれ、この状態でリベット12の頭部12bがカシメられている。これにより、図4に示すようにリベット12の頭部12bが変形してその一部がレース33の外周面の凹部33cに入り込み、凹部33cの空間を埋めることになる。このため、リベット12は、タービンハブ9に対するレース33の固定としてだけでなく、レース33の回り止めとしても作用する。
The
レース33に対するローラユニット22のセンタリングを行なうためにレース33の内側には内筒部(センタリング部)33aが形成されている。また、内筒部33aの縁部を円周の4箇所でカシメることにより、内筒部33aから外側へ突出する図示しない凸部が形成され、レース33に対してローラユニット22が回転自在でかつレース33からローラユニット22が分離しないように保持されている。つまり、レース33・ローラユニット22が相対的に回転可能であって、かつ軸方向へ分離しないように一体化されている。
In order to center the
図1に示すように、ステータ15にはベアリングサポート27が取り付けられており、図2に示すようにベアリングサポート27には、スラストベアリング31を当接させるための当接面27aが形成され、内周側には当接面27aから軸方向へ突出する筒部27bが形成されている。ベアリングサポート27には、スラストベアリング31の内周側と外周側とを連通させるための油溝38が、当接面27aおよび筒部27bに亘って、5本設けられている。図2に示すように、油溝38は、筒部27bでは半径方向へ形成され、当接面27aでは半径方向に対して傾斜して形成されている。これは、ニードルローラ34の全体が油溝38の位置にかかることなく、その一部が必ず油溝38のない部分にかかるようにすることにより、ニードルローラ34の荷重によるレース32の変形を防ぐためである。そして、夫々の油溝38の底面には、ワンウエイクラッチ17に給油もしくはワンウエイクラッチ17から排油するためにベアリングサポート27を貫通する油孔41が形成されている。
As shown in FIG. 1, a bearing
図2に示すように、当接面27aに当接させる他方のレース32は平板状に形成されている。そして、レース32における前記筒部27bと対向する内周側には、突起部39が本実施の形態では3つ形成されている。該突起部39は図2の5本の油溝38のうちの3本であって、油溝38を流れる潤滑油の流れを阻害しない部分、即ち図2の油溝38のうちの筒部27bに形成された部分である係止溝42に嵌合されている。これにより、レース32はベアリングサポート27に対して回り止めされていることになる。
As shown in FIG. 2, the
次に、トルクコンバータの作用を説明する。 Next, the operation of the torque converter will be described.
まずタービンアッセンブリー25の組立手順を説明すると、図1のようにリベット12をドリブンプレート11・タービンシェル10・タービンハブ9のフランジ部5の夫々の円周に沿って形成された孔に挿通させる。次に、円周方向に沿って配置されたリベット12が形成する円の内側に、予めローラユニット22が組み込まれて保持されたレース33の外周を合わせることで、タービンハブ9に対するレース33のセンタリングを行ない、リベット12をカシメる。すると、図4のようにレース33の外周の凹部33cの空間にリベット12の頭部の材料が変形して充填され、レース33がタービンハブ9に対して回り止めされかつ軸方向移動が規制されることになる。この場合、対角方向の複数のリベット12を同時にカシメることでセンタリングが適正に行なわれる。レース33には予めローラユニット22が組み付けられて保持されており、ローラユニット22は内筒部33aによりセンタリングされ、図示しない凸部によりレース33からの抜け止めが行われている。
First, the assembly procedure of the
そしてトルクコンバータの組立では、台の上にコンバータカバー2,ロックアップピストン19およびタービンアッセンブリー25を積み上げて組み付けた後に、ステータ15を前記タービンアッセンブリー25の上に載せることになる。このとき、スラストベアリングがステータに取り付いていないので、反転させたときにスラストベアリングが落下することはない。ステータには平板状のレース32が取り付くことになるが、平板状のレース32にはトルコン油などを塗布し、突起部39を係止溝42に嵌合させた状態でステータ15の当接面27aに付着させる。ステータ15の下面に付着する平板状の薄くて軽いレース32は、トルコン油の吸着力でも十分に保持され得るので、ステータ15から落下することはなく、作業性が良い。レース32は突起部39が係止溝42に嵌合されることによって回り止めされているので、レース32がベアリングサポート27に対して回転摺動してベアリングサポート27が摩耗することもない。
In assembling the torque converter, after the
なお、図1におけるステータ15の左側にもスラストベアリング31が設けられており、ステータ15の右側のベアリングサポート27に施されている加工が、ステータ15自体にも略同様に施され、ステータ15の左右のスラストベアリング31は略左右対称になっている。そして、図1の左側のレースはスリーブ7の突起7aによりセンタリングされている。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図5に示す。実施の形態1はベアリングサポート27に対してレース32が軸方向へ相対的に移動可能な構成であるが、実施の形態2は、ベアリングサポート27に対してレース32を固定したものである。
A
(B)
Next,
図5を図1と比較すれば解るように、ベアリングサポート27に装着されるレース32は図1のものよりも外形寸法が大きくなっており、レース32の外形寸法はベアリングサポート27の外形寸法と略同じ大きさになっている。そして、レース32をベアリングサポート27と共にステータ15に固定するために、図6に示すようにステータ15の内周面近傍にカシメ部50が形成されている。この実施の形態において油溝38が形成されている場合には、図6に示すようにレース32の外周面近傍であって油溝38と対応する位置に、逃がし孔32aを設けることが必要である。
As can be seen by comparing FIG. 5 with FIG. 1, the
レース32をベアリングサポート27の当接面27aに装着して固定したので、実施の形態1の場合のようにレース32にトルコン油を塗布する作業を行なうことなくトルクコンバータの組み付け作業を行っても、レース32が落下することはない。このほか、レース32は軸方向へ移動しないため、ベアリングサポート27等のステータ15側の部材の摩耗が抑制されるという利点もある。
Since the
図5において、ステータ15の左側のスラストベアリング31については、実施の形態1と同一構造なので説明を省略する。
In FIG. 5, the thrust bearing 31 on the left side of the
その他の構成・作用は実施の形態1と同じなので説明を省略する。
(c)実施の形態3
次に、実施の形態3を図7に示す。図7(b)は図7(a)のA部の拡大図である。
Since other configurations and operations are the same as those of the first embodiment, description thereof is omitted.
(C)
Next,
この実施の形態は、レース33の円周に沿って略等間隔に円弧状の凹部33cを形成することにより、残った部分に凸部33bを形成したものであり、凸部33bと凹部33cとが交互に形成されている。
In this embodiment, by forming arc-shaped
このような形状にすると、凸部33bの角部は鈍角であって鋭角ではないので、バリが生じにくい。そして、鋭角でないことから、レース33の加工後の組立等の際の作業の安全性が確保される。
With such a shape, the corners of the
その他の構成・作用は実施の形態1または2と同じなので説明を省略する。
(d)実施の形態4
次に、実施の形態4を図8〜10に示す。この実施の形態は、タービンハブに対するレースのセンタリングをより容易にしたものである。
Since other configurations and operations are the same as those of the first or second embodiment, the description thereof is omitted.
(D)
Next,
タービンハブ9のフランジ部5にレース33を結合する際の作業手順を、図8〜10に基づいて説明する。図8のようにレース33の外周面とリベット12の軸部12aとの間のクリアランスを所定の大きさとした状態で、図9のようにある程度までカシメが進んで膨らんだ頭部12bが形成されると、図9(b)に示すように、膨らんだ頭部12bがレース33の凸部33bに点接触で当接する。このとき、円周に沿って並ぶリベット12の全てに同時にカシメを施すか、または等間隔に配置されている一部のリベット12に同時にカシメを施すことで、フランジ部5に対するレース33のセンタリングを容易に行うことができる。この場合、リベット12の材料硬度のばらつきの少ないことが望ましい。図9(b)の状態から図9(c)に示すように頭部12bのカシメを最後まで行なうと、頭部12bが更に変形してその一部がレース33の凹部33cに入り込み、レース33の固定と回り止めが行われる。
An operation procedure when the
このように、レース33の外周面とリベット12の軸部12aとの間のクリアランスを所定の大きさにし、カシメの作業の途中でレース33を容易にセンタリングすることが可能である。即ち、レース33の外周面とリベット12との間に所定の大きさのクリアランスがあるので、カシメの前のセッティングが容易となるのである。
In this way, the clearance between the outer peripheral surface of the
その他の構成・作用は実施の形態1または2と同じなので説明を省略する。
(e)実施の形態5
次に、実施の形態5を図11に示す。この実施の形態は、リベットにカシメを施す際に、リベットからレースに加わる力を小さくしたものである。
Since other configurations and operations are the same as those of the first or second embodiment, the description thereof is omitted.
(E)
Next,
図11(a)に示すように、リベット12の頭部が大径部12c,小径部12eと、大径部12cと小径部12eとを繋ぐ傾斜部12dとで構成されており、いずれも軸部12aの外形寸法よりも大きくなっている。大径部12cの外径寸法は、のちにカシメによって形成される頭部12bの外形寸法と同じかそれよりも大きく、小径部12eの外径寸法はのちにカシメによって形成される頭部12bの外形寸法よりも小さくなっている。また、小径部12eの軸方向の厚さはレース33の厚さよりも小さい。傾斜部12dの傾き角度は、センタリングや凹部への充填具合を考慮して決定される。
As shown in FIG. 11A, the head of the
図11(a)に示すように、レース33の外周部が傾斜部12dに当接することによってレース33がセンタリングされた状態でカシメ作業が開始される。このとき、軸方向ではフランジ部5と小径部12eとの間にクリアランスがあり、半径方向ではレース33と小径部12eとの間にクリアランスがある。この状態でカシメが行われると、小径部12eが膨れてレース33の凹部へ入り込み、レース33の固定と回り止めとが行われる。実施の形態1と比較すると、カシメによってレース33へ加わる力が小さく、レース33に対する組立応力が緩和される。
As shown in FIG. 11A, the caulking operation is started in a state where the
その他の構成・作用は実施の形態1または2と同じなので説明を省略する。 Since other configurations and operations are the same as those in the first or second embodiment, description thereof is omitted.
なお、実施の形態1・2においてベアリングサポートはステータの一部であり、ベアリングサポートにレースを設けた場合について説明したが、ステータに直接にレースを設けてもよい。また、ステータ側のレースをスラストベアリングから分離してステータ側に取りつけた場合を示したが、ステータ側のレースを分離することなくスラストベアリングに組み込んで一体化してもよい。この場合は、レースがステータ側の部材と摺動して摩耗するのを抑制するために、レースが当接するステータ側の面を硬い材料で形成したり、熱処理して硬化するのが望ましい。この場合は、スラストベアリングに関する部材の組立が簡略化され、組立が容易になる。また、ステータ側のレースを省略することもできる。実施の形態1・2ではローラユニット22が一方のレース33から分離するのを防止するためにレース33の内筒部33aの縁部に内側へ突出する図示しない凸部を形成したが、この凸部を省略することもできる。更に、スラストベアリングの転動体としては、ニードルベアリングに代えて鋼球であっても良い。また更に、レース33の外周面に凹部と凸部とを交互に形成したが、リベットと対応する位置にのみ凹部を形成するようにしてもよい。
In the first and second embodiments, the bearing support is a part of the stator, and the case where the race is provided on the bearing support has been described. However, the race may be provided directly on the stator. Further, although the case where the stator side race is separated from the thrust bearing and attached to the stator side is shown, the stator side race may be integrated into the thrust bearing without being separated. In this case, in order to prevent the race from sliding and wearing with the stator side member, it is desirable to form the stator side surface with which the race abuts with a hard material, or to harden it by heat treatment. In this case, the assembly of the members related to the thrust bearing is simplified and the assembly is facilitated. Further, the race on the stator side can be omitted. In the first and second embodiments, in order to prevent the
このほか、実施の形態1・2では、レース32をステータ15の内周に形状嵌合的に嵌め合わせる例を示したが、嵌め合わせるのではなく、単に固定する構成でも良い。固定する例としては、例えば接着・溶接・カシメ・鋳込み等の方法があり、ステータの材質がアルミニウムの場合はカシメ、樹脂の場合は鋳込みが適している。カシメの場合は内周側または外周側をカシメることになるが、外周側をカシメる場合は図5のようにステータ15をカシメることでベアリングサポート27とレース32との双方を同時に固定できるので好適である。ベアリングサポートの固定がカシメではなくスナップリングで行なわれている場合でも、同様にしてステータにスナップリングを装着することによって、ベアリングサポートとレースとの双方を固定することができ、レースを固定するための新たな構成が不要になる。
In addition, in the first and second embodiments, an example in which the
1…トルクコンバータ
3…ポンプインペラ
9…タービンハブ
10…タービンシェル
12…リベット
15…ステータ
22…ローラユニット(転動体ユニット)
31…スラストベアリング
32,33…レース
33a…内筒部(センタリング部)
34…ニードルローラ(転動体)
35,36…ガイド部材
DESCRIPTION OF
31 ...
34 ... Needle roller (rolling element)
35, 36 ... guide members
Claims (4)
該スラストベアリングは、複数の転動体を円周に沿って配置した転動体ユニットと、該転動体ユニットの両側のうちの少なくとも前記タービンハブ側に配置したレースとで構成されているトルクコンバータにおいて、
前記レースを、前記リベットを介して前記タービンハブに結合し、前記レースにより前記転動体ユニットを保持することを特徴とするトルクコンバータ。 A turbine shell in which a rotational force of a pump impeller coupled to a crankshaft is transmitted via a fluid, and a turbine coupled to the turbine shell via a rivet and transmitting the rotational force of the turbine shell to an input shaft of a transmission A hub, a stator for amplifying a transmission torque transmitted from the pump impeller to the turbine shell, and a thrust bearing disposed between the stator and the turbine hub,
The thrust bearing is a torque converter configured by a rolling element unit in which a plurality of rolling elements are arranged along a circumference, and a race arranged on at least the turbine hub side of both sides of the rolling element unit.
The torque converter, wherein the race is coupled to the turbine hub via the rivet, and the rolling element unit is held by the race.
4. The torque converter according to claim 3, wherein the other race is fixed to the stator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003366771A JP2005133731A (en) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | Torque converter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003366771A JP2005133731A (en) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | Torque converter |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005133731A true JP2005133731A (en) | 2005-05-26 |
Family
ID=34644961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003366771A Pending JP2005133731A (en) | 2003-10-28 | 2003-10-28 | Torque converter |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005133731A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100861902B1 (en) * | 2005-12-28 | 2008-10-09 | 도요다 지도샤 가부시끼가이샤 | Vehicular torque converter and method for checking assembly of thrust bearing thereof |
JP2009270651A (en) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Honda Motor Co Ltd | Stator support device in torque converter |
EP2947349A1 (en) * | 2014-05-23 | 2015-11-25 | Valeo Embrayages | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
US10598212B2 (en) * | 2015-03-31 | 2020-03-24 | Shaeffler Technologies Ag & Co. Kg | Axial retention and anti-rotation features for hydrodynamic thrust bearings |
-
2003
- 2003-10-28 JP JP2003366771A patent/JP2005133731A/en active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100861902B1 (en) * | 2005-12-28 | 2008-10-09 | 도요다 지도샤 가부시끼가이샤 | Vehicular torque converter and method for checking assembly of thrust bearing thereof |
US7640734B2 (en) | 2005-12-28 | 2010-01-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicular torque converter and method for checking assembly of thrust bearing thereof |
JP2009270651A (en) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Honda Motor Co Ltd | Stator support device in torque converter |
EP2947349A1 (en) * | 2014-05-23 | 2015-11-25 | Valeo Embrayages | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
CN105090425A (en) * | 2014-05-23 | 2015-11-25 | Valeo离合器公司 | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
KR20150135146A (en) * | 2014-05-23 | 2015-12-02 | 발레오 앙브라이아쥐 | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
US9885405B2 (en) | 2014-05-23 | 2018-02-06 | Valeo Embrayages | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
CN105090425B (en) * | 2014-05-23 | 2019-08-20 | Valeo离合器公司 | There are the stator module and manufacturing method of the fluid torque-converter of press crimp holder plate |
KR102538254B1 (en) * | 2014-05-23 | 2023-05-30 | 주식회사 카펙발레오 | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same |
US10598212B2 (en) * | 2015-03-31 | 2020-03-24 | Shaeffler Technologies Ag & Co. Kg | Axial retention and anti-rotation features for hydrodynamic thrust bearings |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7036306B2 (en) | One-way clutch | |
KR102538254B1 (en) | Stator assembly of hydrokinetic torque converter with press crimped retainer plates and method for making the same | |
US6044946A (en) | Torque converter for a vehicle | |
JP2008138879A (en) | Torque converter | |
US6796411B2 (en) | Hydrodynamic clutch device | |
JP2008038951A (en) | Fluid type torque transmitting apparatus | |
US6793052B2 (en) | Torque converter | |
JP2008291866A (en) | Oil pump drive mechanism | |
US5881556A (en) | Stator and stator support structure for torque convertor | |
JP2005133731A (en) | Torque converter | |
US7832536B2 (en) | Supporting structure for a one-way clutch | |
JP2006083997A (en) | Torque converter | |
JP6328184B2 (en) | Transmission unit | |
US6863164B2 (en) | End bearing and oneway clutch apparatus | |
JP2006138429A (en) | Torque converter | |
JP4537752B2 (en) | Torque converter | |
JP3958988B2 (en) | Torque converter | |
JP2006090375A (en) | Lock-up device for hydraulic torque transmission device | |
JP2006071011A (en) | Hydraulic torque transmitter | |
JP3971626B2 (en) | Torque converter | |
JP2011236991A (en) | Stator of torque converter | |
JP2005214312A (en) | One-way clutch assembly with thrust roller bearing | |
JP2020133815A (en) | Lockup device | |
JP2006170345A (en) | Torque converter | |
JP2005233316A (en) | Toroidal type continuously variable transmission |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20081226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090512 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20091006 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |