JP2005041802A - 1,2,4−トリアゾール化合物の製造方法 - Google Patents

1,2,4−トリアゾール化合物の製造方法 Download PDF

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洋 中村
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Abstract

【解決手段】一般式(1)
【化8】
Figure 2005041802

(式中Rcは2位以外に置換基を有していてもよいピリジンN−オキシド基を表し、Rbは置換基を示す)で表わされる1,2,4−トリアゾール化合物に、ニトリル化剤を反応させることを特徴とする一般式(2)
【化9】
Figure 2005041802

(式中、Raは置換基を有していてもよい2−シアノピリジル基を示し、Rbは前記と同じものを示す)で表わされる1,2,4−トリアゾール化合物、その塩又はその水和物の製造方法。
【効果】キサンチンオキシダーゼを阻害し、痛風、高尿酸血症の治療に有用である置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を3位に有し、かつ置換基を有していてもよい芳香族基を5位に有する1,2,4−トリアゾール化合物(2)を、簡便な工程で、高収率で大量製造することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キサンチンオキシダーゼ阻害作用を有し、高尿酸血症、痛風等の治療に有用である3及び5位に芳香族の置換基を有する新規1,2,4−トリアゾール化合物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高尿酸血症による痛風の治療には非ステロイド系又はステロイド系の抗炎症剤による薬物治療により発作を沈静化後、生活慣習改善による治療が行われる。しかし、痛風関節炎を繰り返す症例、痛風結節を認める症例、更には無症候性高尿酸血症でも血清尿酸値が8mg/dL以上の場合には血清尿酸値を低下させる薬剤の適応になり、患者の病態(尿酸排泄低下型か、尿酸産生亢進型か、尿路結石の危険があるか等)に応じた投薬が行なわれる。血清尿酸値を低下させる手段としてキサンチンオキシダーゼ阻害作用を有する薬剤が使われているが、同薬剤で臨床上使用されているのはアロプリノールのみである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる実情において種々検討した結果、本発明者等は、置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を3位に有し、かつ置換基を有していてもよい芳香族基を5位に有する新規な1,2,4−トリアゾール化合物が、キサンチンオキシダーゼを阻害し、痛風、高尿酸血症の治療に有効であることを見出し、先に特許出願した(特願2002−017825号)。そして、この化合物は次の反応式に示す方法により製造されていた。
【0004】
【化3】
Figure 2005041802
【0005】
(式中、TMSはトリメチルシリル基を示し、Arは芳香族基を示す)
【0006】
この方法は、少量の製造においては充分目的を達し得る方法であったが、置換又は非置換の2−シアノイソニコチン酸ヒドラジドの製造が煩雑である上、各工程で生成化合物の物性に合わせて反応溶媒を選択する必要があって、工程毎の単離を必要とする等の問題があった。更に、全体としての収率が充分高くないため工業的に生産するには問題があった。
【0007】
本発明の目的は、痛風、高尿酸血症の治療に有用な置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を3位に有し、かつ置換基を有していてもよい芳香族基を5位に有する1,2,4−トリアゾール化合物の大量製造に適した製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、一般式(1)で表される化合物のピリジンN−オキシド−4−イル基を、直接ニトリル化することにより、置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を3位に有し、かつ置換基を有していてもよい芳香族基を5位に有する1,2,4−トリアゾール化合物が、簡便な工程で、極めて高い収率で得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、一般式(1)
【0010】
【化4】
Figure 2005041802
【0011】
(式中、Rcは、2位以外に置換基を有していてもよいピリジンN−オキシド−4−イル基を示し、Rbは、置換基を有していてもよいピリジル基又はフェニル基を示し、水素原子はトリアゾール環の窒素原子の何れかに結合している)で表わされる化合物に、ニトリル化剤を反応させることを特徴とする一般式(2)
【0012】
【化5】
Figure 2005041802
【0013】
(式中、Raは、置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を示し、Rbは前記と同じものを示し、水素原子はトリアゾール環の窒素原子の何れかに結合している)で表わされる1,2,4−トリアゾール化合物、その塩又はその水和物の製造方法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
一般式(1)のRcで示されるピリジンN−オキシド−4−イル基及び一般式(2)のRaで示される2−シアノピリジン−4−イル基に置換し得る基としてはニトロ基、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基及びフェニル基から選ばれる1〜3個が挙げられる。
【0015】
一般式(1)及び(2)のRbで示されるピリジル基及びフェニル基に置換し得る基としては、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、低級アルキル基、置換又は非置換の低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、N−低級アルキルピペラジノ基、低級アルキルアミノ基、フェニル基及びフェニルチオ基から選ばれる1〜4個が挙げられる。
【0016】
ここで、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。低級アルキル基としては炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル基等が挙げられる。置換又は非置換の低級アルコキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖の置換又は非置換のアルコキシ基が挙げられ、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、メトキシエチルオキシ基、メトキシエトキシエチルオキシ基、ベンジルオキシメチルオキシ基等が挙げられる。低級アルキルチオ基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキルチオ基が挙げられ、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、イソプロピルチオ基等が挙げられる。N−低級アルキルピペラジノ基及び低級アルキルアミノ基の低級アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられる。
【0017】
原料である一般式(1)で表される化合物は、例えば、特開昭47−7120号公報、特開昭61−152661号公報、特開昭62−149673号公報、特開2002−528447号公報、欧州特許出願公開第559363号明細書等に記載の方法によって製造することができるが、次の反応式に従って製造するのが好ましい。
【0018】
【化6】
Figure 2005041802
【0019】
(式中、Mはアルカリ金属原子を示し、Rは低級アルキル基を示し、Rb及びRcは前記と同じものを示す)
【0020】
すなわち、4−シアノピリジンN−オキシド類(3)にアルカリ金属アルコキシド(4)を反応後、次いでヒドラジド類(5)を反応させて化合物(6)を得、これを加熱閉環することにより一般式(1)の原料化合物が得られる。
【0021】
ここで、アルカリ金属アルコキシドとしては、ナトリウムメトキシド等が挙げられる。4−シアノピリジンN−オキシド類(3)とアルカリ金属アルコキシド(4)との反応は、アルコール中で室温〜80℃で数時間行うのがよい。また、ヒドラジド類(5)との反応は、50〜100℃で30分〜数時間行えばよく、更にその後の加熱閉環反応は、100〜150℃程度の加熱で充分である。
【0022】
4−シアノピリジンN−オキシド類(3)から一般式(1)の化合物までの反応は、中間体を何ら単離せず、1ポットで行うことができる。また、その反応収率は80%以上にもなる。
【0023】
化合物(1)のニトリル化反応は、有機溶媒中、トリメチルシリルニトリル、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム等のニトリル化剤と、以下に示す試薬との組み合わせによって行われる(ただし、ニトリル化剤がシアン化カリウム及びシアン化ナトリウムの場合には、トリエチルアミン及びジイソプロピルアミンとの組み合わせは除く)。N,N−ジメチルカルバミン酸クロリド、4−モルホリニルカルボニルクロリド、アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、クロロ炭酸エチル、メトキシメチルクロリド、硫酸ジメチル、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン。
このうち、トリメチルシリルニトリルとN,N−ジメチルカルバミン酸クロリド及びトリメチルシリルニトリルとトリエチルアミンの組み合わせが好ましい。
【0024】
反応溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、ジクロロメタン、ジメチルスルホキシド等が使用できるが、N,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。
【0025】
反応温度及び時間は、5〜25℃、好ましくは室温近傍でニトリル化剤を加え、1〜30分攪拌後、55〜150℃、好ましくは60〜130℃で3〜20時間、好ましくは5〜15時間攪拌する。
【0026】
反応終了後、反応生成物の単離は、常法によって行うことができる。例えば、無機塩基類で反応停止後、反応液に有機溶媒を加えて生成物を抽出し、溶媒を留去することにより1,2,4−トリアゾール化合物を得ることができる。また、低級アルコールで反応停止後、塩酸が発生する場合、反応生成物を1,2,4−トリアゾール化合物塩酸塩として単離できる。抽出に用いる有機溶媒としてはn−ブタノール、2−ブタノールが好ましい。低級アルコールとしては炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルコール、例えば、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール等が挙げられ、2−ブタノールが好ましい。
1,2,4−トリアゾール化合物の精製は、常法により行うことができる。例えば、カラムクロマトグラフィー法、再結晶法等の方法が挙げられる。
【0027】
得られた1,2,4−トリアゾール化合物は、酸処理して酸付加塩とすることができる。酸としては、塩酸、硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸が挙げられる。
【0028】
本発明が基本骨格とする1,2,4−トリアゾール化合物には以下の如き異性体(A)(B)(C)が存在するが、本発明においてはこれらを全て1,2,4−トリアゾールと表記し、一般式として表示した。
【0029】
【化7】
Figure 2005041802
【0030】
(式中、Ra及びRbは前記と同じものを示す)
【0031】
【実施例】
以下に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】
参考例1
5−(1−オキシ−4−ピリジル)−3−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾールの製造
アルゴン雰囲気下、4−シアノピリジンN−オキシド(130.0g)のメタノール(1040mL)懸濁液にナトリウムメトキシド(5.85g)を加え、室温で2時間攪拌した。次にイソニコチン酸ヒドラジド(148.43g)を加え、1時間還流した。この反応溶液を室温に戻し、N,N―ジメチルホルムアミド(DMF・910mL)を加え、反応液中のメタノールを留去し、内温105℃で8時間加熱した。反応後室温に戻し、析出した黄色結晶を濾取し、DMF(130mL)、メタノール(130mL×2)で洗浄した。この結晶を60℃で15時間減圧乾燥し、黄色結晶の標記化合物234.32gを得た。
【0033】
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm): 7.98−8.03(m, 4H), 8.36(d, 2H, J=7.02Hz), 8.75−8.77(m,2H)
【0034】
参考例2
5−(1−オキシ−4−ピリジル)−3−(2−メチル−4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾ−ルの製造
アルゴン雰囲気下、4−シアノピリジン−1−オキシド(0.99g)のメタノール(8.0mL)懸濁液にナトリウムメトキシド(0.045g)を加え、室温で2時間攪拌した。次に2−メチル−イソニコチン酸ヒドラジド(1.25g)を加え、1時間還流した。この反応溶液を室温に戻し、N,N―ジメチルホルムアミド(DMF・14.0mL)を加え、反応液中のメタノールを留去し、外温110℃で23時間加熱した。反応後室温に戻し、析出した黄色結晶を濾取し、DMF(3.0mL×6)、メタノール(3.0mL×3)で洗浄した。この結晶を80℃で4.5時間減圧乾燥し、黄色結晶の標記化合物1.75gを得た。
【0035】
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm): 2.58(s, 3H), 7.64(d, 1H, J=5.13Hz), 7.88(s, 1H), 7.99−8.03(m, 2H), 8.36(d, 2H, J=7.29Hz), 8.62(d, 1H, J=5.13Hz)
【0036】
実施例1
5−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾール 塩酸塩の製造
アルゴン雰囲気下、参考例1で得られた黄色結晶(1.01g)のN,N−ジメチルアセトアミド(10.0mL)懸濁液に、室温でトリメチルシリルニトリル(0.9mL)を滴下し、10分間攪拌後、N,N−ジメチルカルバミン酸クロリド(1.24mL)を滴下し、外温60℃で6時間攪拌した。この反応液を氷浴で冷却し、2−ブタノ−ル(10.0mL)を加え結晶を濾取し、2−ブタノ−ル(9.0mL)で洗浄後、80℃で減圧乾燥し、標記化合物1.13gを得た。この乾燥した標記化合物(1.00g)に2−ブタノール(0.55mL)と水(5.45mL)の混合溶液を加え、外温90℃で1時間加熱後、反応液を室温に戻し、結晶を濾取した。得られた結晶は2−ブタノール―水(1:10)の混合液(3.0mL×3)で洗浄後、80℃で4時間乾燥し、灰色結晶の標記化合物0.79gを得た。
【0037】
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm):8.33−8.37(m,3H), 8.60(s, 1H), 8.92−8.97(m, 3H)
【0038】
実施例2
5−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾールの製造
実施例1で得られた結晶(0.73g)の2−ブタノ−ル(3.6mL)と水(3.6mL)の懸濁液に、0.53mol/L炭酸水素ナトリウム水溶液(5.4mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。結晶を濾取し、水(2.2mL×3)、2−ブタノ−ル(1.35mL×3)で洗浄した。この結晶を80℃で3時間減圧乾燥し、淡灰色結晶の標記化合物0.60gを得た。
【0039】
H−NMR(DMSO−d)δppm: 8.02(dd, 2H, J=4.32, 1.62Hz) , 8.32(dd, 1H, J=5.13, 1.62Hz) , 8.55(dd, 1H, J=1.62, 1.08Hz) , 8.80(dd, 2H, J=4.32, 1.62Hz) ,8.93(dd, 1H, J=5.13, 1.08Hz)
【0040】
実施例3
5−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−(4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾールの製造
アルゴン雰囲気下、参考例1で得られた黄色結晶(1.01g)のN,N−ジメチルアセトアミド(10.0mL)懸濁液に、室温でトリエチルアミン(0.88mL)を滴下し、10分間攪拌後、トリメチルシリルニトリル(1.4mL)を滴下し、外温を110℃に上げ10時間攪拌した。この反応液を室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリウムを加え、2−ブタノールで二回抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム:メタノール=10:10:1→クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、淡黄色結晶の標記化合物0.84gを得た。
【0041】
H−NMR(DMSO−d) δ(ppm): 8.02(dd, 2H, J=4.32, 1.62Hz), 8.32(dd, 1H, J=5.00, 1.62Hz), 8.55(dd, 1H, J=1.62, 1.08Hz), 8.80(dd, 2H, J=4.32, 1.62Hz),8.92 (dd, 1H, J=5.00, 1.08Hz)
【0042】
実施例4
5−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−(2−メチル−4−ピリジル)−1,2,4−トリアゾール 塩酸塩の製造
アルゴン雰囲気下、参考例2で得られた黄色結晶(0.52g)のN,N−ジメチルアセトアミド(5.2mL)懸濁液に、室温でトリメチルシリルニトリル(0.43mL)を滴下し、10分間攪拌後、N,N−ジメチルカルバミン酸クロリド (0.60mL)を滴下し、外温60℃で8時間攪拌した。この反応液を氷浴で冷却し、2−ブタノ−ル(5.0mL)を加え結晶を濾取し、2−ブタノ−ル(4.5mL)で洗浄後、80℃で減圧乾燥し、標記化合物0.46gを得た。この乾燥した標記化合物(0.41g)に2−ブタノール(0.23mL)と水(2.27mL)の混合溶液を加え、外温90℃で1時間加熱後、反応液を室温に戻し、結晶を濾取した。得られた結晶は2−ブタノール―水(1:10)の混合液(1.2mL×2)で洗浄後、80℃で3時間乾燥し、淡灰色結晶の標記化合物を結晶として0.30g得た。
【0043】
H−NMR(DMSO‐d) δppm: 2.73(s, 3H), 8.19(brs, 1H), 8.29(brs, 1H), 8.34−8.37(m, 1H), 8.60(d, 1H, J=0.27Hz), 8.82(d, 1H, J=5.40Hz), 8.97(d, 1H, J=5.13Hz)
【0044】
試験例
血清尿酸低下作用
7週齢の雄性ウイスター系ラット(1群4匹)に、0.5%メチルセルロース(MC)水溶液に懸濁した被験物質を、投与量が0.3mg/5mL/Kgとなるように胃ゾンデを用いて強制経口投与した。被験物質投与6時間後に眼窩静脈より採血し、血液を室温で1時間放置した後2000×gで10分間遠心分離して血清を採取した。血清尿酸値は尿酸測定用キット(和光純薬・リンタングステン酸法)にて測定し、以下の式により血清尿酸低下率を算出したところ、実施例2で得た化合物は51.1%の値を得た。
【0045】
血清尿酸低下率(%)
=(1−被験物質投与群の平均血清尿酸値/MC投与群の平均血清尿酸値)
×100
【0046】
【発明の効果】
キサンチンオキシダーゼを阻害し、痛風、高尿酸血症の治療に有用である置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を3位に有し、かつ置換基を有していてもよい芳香族基を5位に有する1,2,4−トリアゾール化合物(2)を、簡便な工程で、高収率で大量製造することができる。

Claims (3)

  1. 一般式(1)
    Figure 2005041802
    (式中、Rcは、2位以外に置換基を有していてもよいピリジンN−オキシド−4−イル基を示し、Rbは、置換基を有していてもよいピリジル基又はフェニル基を示し、水素原子はトリアゾール環の窒素原子の何れかに結合している)で表わされる化合物に、ニトリル化剤を反応させることを特徴とする一般式(2)
    Figure 2005041802
    (式中、Raは、置換基を有していてもよい2−シアノピリジン−4−イル基を示し、Rbは前記と同じものを示し、水素原子はトリアゾール環の窒素原子の何れかに結合している)で表わされる1,2,4−トリアゾール化合物、その塩又はその水和物の製造方法。
  2. ニトリル化剤が、トリアルキルシリルニトリル、シアン化カリウム又はシアン化ナトリウムである請求項1記載の製造方法。
  3. 塩が、無機酸塩又は有機酸塩である請求項1又は2項記載の製造方法。
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