JP2005036369A - Garment for nursing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、終末期を迎えた寝たきり高齡者や、病気や怪我などで意識不明となった重体患者等のように、特に病状が重篤で、身体を動かすことができない人のための看護用衣服に関するものである。 The present invention is intended for nursing use for people who are bedridden and who are unable to move their bodies, such as those who are bedridden, who are bedridden, or who are severely ill due to illness or injury. It is about clothes.
従来、病人や高齢者などの被介護者に着せるための衣服としては、後身頃を中心として、袖と前身頃を平面状に展開可能に形成し、その袖と前身頃を前側に折り返して面ファスナーで止着するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、浴衣タイプの寝巻きを用い、被介護者が自分で脱いだり自然にはだけにくくするために、締め部をファスナーにするようにした介護用寝巻きも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。 Conventionally, as clothes to be worn by caregivers such as the sick and elderly, the sleeve and front body are formed so that they can be flattened around the back body, and the sleeve and front body are folded back to the front. There is one that is fastened with a fastener (see, for example, Patent Document 1). In addition, nursing nightclothes have been proposed in which yukata-type nightclothes are used so that the cared person can take off himself / herself or make it difficult for the caregiver to make it a natural fastener (for example, patent documents) 2).
上記した特許文献1および特許文献2に記載された介護用衣服等は、その後身頃部分に被介護者の身体を乗せた後、前身頃を合わせたり、袖を通すように構成されているので、被介護者の衣服を着替えさせる場合には、被介護者を抱き上げるなどしてベッドから離れさせ、汚れた衣服を取り除いた後に新しい衣服の後身頃部分を広げ、被介護者を再びベッドに戻すようにしていた。したがってこれらの介護用衣服は、家庭で介護できる程度の被介護者に対しては有用であったが、終末期を迎えた寝たきり高齢者や意識不明の重体患者等は、身体を動かすことが不可能であるばかりでなく、身体の各部に点滴の管や医療器具のコードなどが接続されていて、これらの衣服の着脱を行うことが非常に困難であるという問題点があった。そこでこのうな重篤患者に対しては、素肌の上に浴衣状の寝巻きを重ねて、身体の上部のみを覆っているのが現状である。 Since the nursing clothes described in
上述のように、特に病院で看護されている重篤患者は、素肌の上から浴衣状の寝巻きが覆われているのみであるので、家族や見舞客の目に痛々しく映じるばかりでなく、肩や脚が露出して身体が冷え易いという問題点があった。 As mentioned above, especially serious patients who are nursed in hospitals only have a yukata-shaped nightcloth covered from the top of the bare skin, so it not only looks painfully in the eyes of family and visitors. There was a problem that the shoulders and legs were exposed and the body was easily cooled.
本発明の目的は、終末期を迎えた寝たきり高齢者や意識不明の重体患者用の衣服を、一見してパジャマや寝巻き等と同様な形態に着用させることができ、且つ衣服の着脱や医療行為を支障なく行うことができるように構成した看護用衣服の提供にある。 The object of the present invention is to allow clothes for bedridden elderly people and unconscious heavy patients who have reached the end of life to be worn in a form similar to pajamas or nightclothes at a glance, It is to provide nursing clothes that can be performed without any problems.
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、肩部位を縦長状に延長した形状の上前身頃と、その左右を延設して幅広状に形成して成る下前身頃と、平面状に展開可能で、且つその展開時の下部が上前身頃の脇部から切り離された形状の袖とを備えた看護用衣服であって、前記した袖の折り返し部に止着部材を固着し、その止着部材を用いて被看護者の上肢を挿通可能に形成するとともに、上前身頃の上部の余剰部分と下前身頃の左右の余剰部分をそれぞれ折り返し部とし、その各折り返し部を、被看護者の身体の後側へ差し入れるように構成したものである。 In order to achieve the above object, the present invention according to
また請求項2に記載の本発明は、上記した上前身頃の肩部位に、止着部材を用いて衿を取付けるようにした構成とするものである。 The present invention according to
また請求項3に記載の本発明は、上記した下前身頃の裾丈をやや長く設けて折り返し部を形成し、その折り返し部で被看護者の足を包むようにした構成とするものである。 According to the third aspect of the present invention, the hem length of the lower front body is provided slightly longer to form a folded portion, and the folded portion wraps the foot of the patient.
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本実施形態の看護用衣服は、図1の展開図で示すように、右身頃1aと左身頃1bとに分割して形成され、且つ肩部分を延長した形状の上前身頃1を、広幅状に設けられた下前身頃の上部に縫着配置するとともに、その上前身頃1に衿4を取付けるようにし、さらに平面状に展開された左右の袖3,3を、左右の身頃1a,1bにそれぞれ縫着して、その全体形状が、後身頃を設けない平面状に形成されたものである。 An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. A nursing garment according to the present embodiment is divided into a right body 1a and a
次に、本発明を構成する上前身頃と下前身頃と袖についてそれぞれ詳細に説明するが、まず上前身頃1について図2を参照しながら説明する。この上前身頃1は、図2(イ)に示すように、細長三角状の前合わせ部11を設けた右身頃1aと、下側の前合わせ部11を設けた左身頃1bを備えるとともに、その左右の身頃の肩部位を上方に延長し、通常の洋服等の上前身頃に比較してやや縦長状に裁断して設け、且つ衿ぐり5の曲線に合わせて形成した衿4を、左身頃1bと一体状に設けて成るものである。また上記した前合わせ部11には、止着部材としての面ファスナー6,6が固着されていて、前合わせ部11同士を着脱自在に止着するように設けるとともに、衿4の端部と右身頃1aの肩部位にも面ファスナー6,6が固着されていて、その衿4と肩部位を着脱自在に止着するようになっている。この際に、右身頃1a側に取付けられた面ファスナー6を、細長縦状に設けてあるので、被看護者の体型や体格等に合わせて、衿4の止着位置を適宜に選定することが可能となっている。なおここで使用する止着部材としては、操作性に優れていて、高齢者が飲み込む事故を防止できる面ファスナーが最も好適であるが、ボタンやホックなどの他の止着部材を使用することも可能である。 Next, the upper front body, the lower front body, and the sleeve constituting the present invention will be described in detail. First, the upper
上述のように構成された上前身頃1は、肩部位から上方に延長された余剰部分が本体部と一体状に形成されていて、図2(ロ)に示すように、その余剰部分を折り返し可能となっているので、被看護者の前肩部分と余剰部分の境界に位置する折り返し仮想線Aの付近から適宜に折り返し、図2(ハ)に示すように、その折り返し部12と衿4を被看護者の後肩とベッドの間に差し入れるようにするものである。なお前述の折り返し仮想線Aおよび後述の折り返し仮想線B,C,D,E,Fは、「ほぼこのあたりから折り返す」という目安程度のもので、被看護者の体型や体格等によって適宜に変更されるものである。 In the
さらに本実施形態における前合わせ部11は、心電図その他の医療器具のコードを取付けたり、医療行為を受け易くするために設けられたものであるが、場合によっては上前身頃1を左右に分割せずに、左右一体状(前合わせ部を有しない形状)に設けるようにしても差し支えなく、またこの前合わせ部11の形状を、図示のような細長三角状ではなく、他の様々な形状に形成してもよいことは勿論である。 Further, the
なおまた上前身頃1に取付けられる衿4は、本実施形態では左身頃1bと一体状に裁断して形成されているが、この衿4を上前身頃1から分離させて独立の衿を形成し、止着部材(面ファスナー)6,6を介して、左右の肩部位に着脱自在に取付けるようにしてもよい。 Further, in this embodiment, the
また図示しないが、衿4を使用せずに(したがって肩部位の止着部材も使用しない)上前身頃1の上部を延長したのみの形状にして、その延長部分の折り返し部12を後方へ折り返すように形成することも可能である。これは主として手術直後の被看護者に着用させるのに好適である。 Although not shown in the figure, the upper part of the
続いて、図3を参照して袖の形状について説明する。平面状に展開された形状が、図示のような大略半円形状に設けられた袖3は、その下部が上前身頃1の脇部位から切り離された形状で、且つその適所にダーツ8を寄せて縫着されているもので、図3(イ)に示す折り返し仮想線B,C間の中央部を、被看護者の上肢の前側に位置させるようにし、さらに折り返し仮想線B,Cより外方部分を、折り返し部13,13とするようになっている。そして図示のような対角線状に固着された止着部材(面ファスナー)6,6を用いて、図3(ロ)に示すような変形筒状の袖を形成するように構成されているのであるが、上述のようなダーツ8を設けたり、上前身頃1に対して袖3が傾斜状に設定されることにより、被看護者の着心地が良好で、腕を動かし易いように配慮されており、さらには切り離された脇部位から体温計を差し込むことができるような工夫もなされている。 Next, the shape of the sleeve will be described with reference to FIG. The
また下前身頃2は、図4に示すように、幅広の四角状の布の上部にダーツ8を寄せて大略台形状に形成するとともに、適宜な位置にポケット7を設けて成るものである。さらにこの下前身頃2の左右端縁の縫い代9は、着用の際に被看護者の身体に直接当たることを防止するために、下前身頃2の前面側に倒して縫製されており、また裾縁10については、女性用であればフリルをつけたり、男性用であれば別布を重ねるというように、重みをつけることによって取り扱い易い形状となっている。このように形成された下前身頃2は、折り返し仮想線D,Eの付近より外方の余剰部分が折り返し部14,14となり、被看護者の臀部や脚部の後側とベッドの間に差し入れられるようになっているのである。 In addition, as shown in FIG. 4, the
またこの下前身頃2の裾丈は、通常の寝巻き等と同様な長さにして使用するようにしてもよいが、裾丈をやや長く形成することによって折り返し部15を形成し、図4における折り返し仮想線Fの付近から折り返すようにすれば、被看護者が膝を曲げた場合などに、足を包み込むことができるので好適である。なお上記したポケット7は、看護者が看護作業をする場合の小物入れとして設けてあるもので、必ずしも設ける必要はない。 Further, the hem length of the
本実施形態の看護用衣服は以上のように形成されているので、それぞれの折り返し部12,13,14を折り返して被看護者の身体の後側へ差し入れるようにすると、その正面側(前側)においては、図5に示すような通常の寝巻き等と同様な外観を呈するものであり、その背面側(後側)においては、図6に示すように、衿4および各折り返し部12,13,14が、身体の後側とベッドの間に挾まれた状態となるものである。この場合に、上前身頃1の折り返し部12と袖3の上側の折り返し部13が一体状に設けられているので、被看護者の肩の周囲が無理なく包み込まれるようになっており、また下前身頃2の折り返し部15も折り返すようにすれば、被介護者が膝を曲げた際に、下側から足を包み込むことができるようになっているのである。 Since the nursing clothes of the present embodiment are formed as described above, when the folded
本発明に成る看護用衣服は、主としてガーゼを用いて形成するものであるが、季節に合わせて使用生地の素材を変更するようにしたり、本発明品と枕カバーをペアで形成するようにしたり、あるいは一般的な寝巻き柄とは異なる新しい感覚のデザイン柄を採用するようにすれば、被看護者本人の気持ちを明るくすることができ、さらには家族や見舞客に好印象を与えることができる。 The nursing clothes according to the present invention are mainly formed using gauze, but the material of the fabric used may be changed according to the season, or the product of the present invention and a pillow cover may be formed in pairs. By adopting a design with a new sense that is different from general nightclothes, it is possible to brighten the feelings of the patient and to make a good impression on the family and visitors. it can.
本発明に成る看護用衣服は、特に終末期を迎えた寝たきり高齢者や、病気や怪我などで意識不明となった重体患者等に使用するのに好適な衣服であって、後身頃を設けずに被看護者の身体の前面を覆うように構成されているので、衣服の着脱や医療行為を支障なく行うことができるばかりでなく、一見した形態が、通常のパジャマや寝巻きと同様に着用させることができるので、被看護者の尊厳を損なうことがなく、且つ家族や見舞客に好印象を与えることができるという極めて有益な効果を奏するものである。また本発明では大略筒状の袖に被看護者の上肢を挿通するように設けられているので、被看護者が自由に上肢を動かすことができるとともに、前合わせ部から医療器具のコードを挿入したり、脇部から体温計を差し入れ易いという長所がある。さらには上前身頃に対して袖が傾斜状に設けられていたり、縫い代や裾縁やその他の様々な部位に人間工学的な配慮や工夫がなされているので、非常に着心地に優れているという特長があり、また後身頃を設けずに平面状に展開可能となっていて、縫製のための高度な技術や高価な付属品を必要としないので、安価な製品を市場に提供することができるという利点がある。 The nursing clothes according to the present invention are particularly suitable for use on bedridden elderly people who have reached the end of life, and heavy patients who have become unconscious due to illness or injury, and do not have a back body. It is designed to cover the front of the patient's body so that clothes can be attached and removed and medical practices can be performed without hindrance, and at first glance it can be worn just like regular pajamas or nightclothes. Therefore, the dignity of the nurse is not impaired, and the family and the visitor can be impressed with a very beneficial effect. In the present invention, since the upper limb of the patient is inserted through the generally cylindrical sleeve, the patient can freely move the upper limb, and the cord of the medical device is inserted from the front fitting portion. Or has a merit that it is easy to insert a thermometer from the side. Furthermore, the sleeves are slanted with respect to the upper front body, and ergonomic considerations and ingenuity are made on the seam allowance, hem edge and other various parts, so it is very comfortable to wear In addition, it can be developed in a flat shape without a back body, and it does not require sophisticated techniques and expensive accessories for sewing, so it is possible to provide inexpensive products to the market. There is an advantage that you can.
1 上前身頃
1a 右身頃
1b 左身頃
2 下前身頃
3 袖
4 衿
5 衿ぐり
6 止着部材
11 前合わせ部
12,13,14,15 折り返し部
A,B,C,D,E,F 折り返し仮想線DESCRIPTION OF
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