JP2005022617A - Front structure of vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車等の車両に関し、特にその前部構造に関するものである。 The present invention relates to a vehicle such as an automobile, and more particularly to a front structure thereof.
図3は、車両10の前部におけるフロントサイドメンバ12を示す概略側面図である。フロントサイドメンバ12は左右一対あり、車両10の機体フレームを構成するものであり、その前端部間にはバンパ14が取り付けられている。フロントサイドメンバ12は、図3に示すように、その前側部分16が車両後方に直線状に延び、中間部分18が下方に屈曲され、後側部分20が前側部分16よりも下方位置にて後方に直線状に延びている。このような形状のフロントサイドメンバ12は、車両衝突時、その前側部分16が軸線方向に圧縮変形(以下「軸圧縮」という)し、衝撃エネルギーを吸収する。しかしながら、車両衝突時の発生荷重が大きい場合には、フロントサイドメンバ12は、前側部分16での軸圧縮が起きるのと同時に、図3において点P回りに大きな曲げモーメントが生じて、二点鎖線で示す如く曲折するおそれがある。
FIG. 3 is a schematic side view showing the
かかる曲折に対しては、フロントサイドメンバ12の中間部分18から後側部分20にかけて板金部材等により補強することが考えられるが、車両10の重量増加を招くという問題がある。
Such bending may be reinforced by a sheet metal member or the like from the
このため、従来においては、衝突時に生じるエンジン(図示しない)の慣性力を利用して、フロントサイドメンバ12を曲折させる荷重とは逆方向の反力を発生させ、曲げモーメントを低減するという手段が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上述したような特許文献1に記載の手段では構造が複雑となり、エンジン等の配置レイアウトの自由度が制限されるという問題点がある。 However, the means described in Patent Document 1 as described above has a problem that the structure is complicated and the degree of freedom of the layout of the engine or the like is limited.
そこで、本発明の目的は、簡易な構造にて、フロントサイドメンバに生じる曲げモーメントを低減する手段を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide means for reducing a bending moment generated in a front side member with a simple structure.
上記目的を達成するために、本発明は、車両前部の左右両側に配設されているフロントサイドメンバと、各フロントサイドメンバに結合され、このフロントサイドメンバに上方への力が作用した場合に生じる引張り荷重を受け支持する荷重支持手段とを備える車両の前部構造を特徴としている。 In order to achieve the above object, the present invention provides a front side member disposed on the left and right sides of the front portion of the vehicle, and each front side member, and an upward force is applied to the front side member. The vehicle has a front structure including load supporting means for receiving and supporting the tensile load generated in the vehicle.
この構成においては、車両衝突時にフロントサイドメンバが上方に移動しようとしても、荷重支持手段により引張り荷重が支持されるため、フロントサイドメンバの上方移動は拘束又は抑制され、フロントサイドメンバに発生する曲げモーメントも低減することができる。 In this configuration, even if the front side member tries to move upward in the event of a vehicle collision, since the tensile load is supported by the load support means, the upward movement of the front side member is restrained or suppressed, and the bending that occurs in the front side member is suppressed. The moment can also be reduced.
また、フロントサイドメンバが、前側部分と、前側部分よりも後方且つ下方に位置する後側部分と、前側部分と前記後側部分とを繋ぐ中間部分とを有するような形状である場合、車両衝突時に中間部分と後側部分との間付近で曲折し、前側部分が上方に移動しようとする。そこで、荷重支持手段は、フロントサイドメンバの前側部分に結合することが好ましい。 Further, when the front side member has a shape having a front side portion, a rear side portion located behind and below the front side portion, and an intermediate portion connecting the front side portion and the rear side portion, a vehicle collision Sometimes it bends in the vicinity between the middle part and the rear part, and the front part tries to move upward. Therefore, it is preferable that the load supporting means is coupled to the front portion of the front side member.
更に、荷重支持手段は、フロントサイドメンバの下方に配置されたサスペンションメンバと、フロントサイドメンバとサスペンションメンバとの間に張設されたワイヤロッドとから構成することが好ましい。ワイヤロッドに引っ張り荷重が生じても、これをサスペンションメンバにて十分に支持できるからである。また、既存のサスペンションメンバとフロントサイドメンバとの間にワイヤロッドを張設するだけでよいので、極めて簡易な構成とすることができる。 Further, it is preferable that the load supporting means is composed of a suspension member disposed below the front side member and a wire rod stretched between the front side member and the suspension member. This is because even if a tensile load is generated on the wire rod, it can be sufficiently supported by the suspension member. Further, since it is only necessary to stretch the wire rod between the existing suspension member and the front side member, a very simple configuration can be achieved.
本発明によれば、簡易な構成にて車両衝突時にフロントサイドメンバに生ずる曲折を効果的に防止ないしは抑制することができる。特に、ワイヤロッドをフロントサイドメンバとサスペンションメンバとの間に張設する構成とした場合には、車両の重量増加も殆どみられず、製造も容易であり、種々の衝突形態にも容易に対応が可能であるという数多くの効果を奏するものである。 According to the present invention, it is possible to effectively prevent or suppress bending that occurs in the front side member at the time of a vehicle collision with a simple configuration. In particular, when the wire rod is stretched between the front side member and the suspension member, there is almost no increase in the weight of the vehicle, it is easy to manufacture, and it can easily cope with various collision modes. It has many effects that it is possible.
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。また、本発明による前部構造が適用される車両は特に限定しないが、以下の実施形態では一般的な乗用車とする。また、本明細書及び添付の特許請求の範囲においては、車両が水平面に置かれた状態で「水平」や「上」「下」なる語を用いると共に、車両が直前進している際の前方方向を「前方」と定め、「前」「後」「左」「右」等の方向を表す語を用いることとする。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the drawings, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals. Further, the vehicle to which the front structure according to the present invention is applied is not particularly limited, but is assumed to be a general passenger vehicle in the following embodiments. Further, in the present specification and the appended claims, the terms “horizontal”, “up”, and “down” are used in a state where the vehicle is placed on a horizontal plane, and the vehicle is moving forward. The direction is defined as “front”, and words representing directions such as “front”, “rear”, “left”, “right”, and the like are used.
図1は、本発明による車両の前部構造の一実施形態を概略的に示す側面図である。図示実施形態に係る車両10の前部構造は、機体フレームを構成する左右一対のフロントサイドメンバ12を備えており、その前端部間にはバンパ14が横架されている。
FIG. 1 is a side view schematically showing an embodiment of a vehicle front structure according to the present invention. The front structure of the
各フロントサイドメンバ12は、前側部分16、中間部分18及び後側部分20に区分することができる。前側部分16は、車両衝突時の発生荷重により軸圧縮ないしは座屈変形して衝撃を吸収する機能を有している。このため、フロントサイドメンバ12の前側部分16は、後方に向かって略水平に直線状に延びている。中間部分18は、後方ほど下方に傾斜されており、この部分18に運転室のトーボード(図示しない)が概ね位置する。後側部分20は中間部分18の後端から後方に延び、ロッカパネル(図示しない)につながっている。
Each
また、フロントサイドメンバ12には、フロントサスペンションを構成するサスペンションメンバ22が取り付けられている。サスペンションメンバ22は、左右のフロントサイドメンバ12間に横架されるクロスメンバの一種である。サスペンションメンバ22の左右各側には、前後に取付部24,26が形成されており、前側の取付部24はフロントサイドメンバ12の前側部分16の下面に、後側の取付部26はフロントサイドメンバ12の後側部分20の前部下面に、それぞれ、ゴムマウント等の弾性部材28を介して取り付けられている。これらの弾性部材28により、サスペンションメンバ22はフロントサイドメンバ12に対して若干の上下動が可能となっている。
A
以上の構成は従来構成と同様であるが、本実施形態に係る車両の前部構造は、更に、各フロントサイドメンバ12の前側部分16と、その下方に位置しているサスペンションメンバ22との間に張設されたワイヤロッド30を備えている。ワイヤロッド30は鋼製が好ましく、後述するように、ワイヤロッド30に加えられると想定される引張り荷重の大きさに応じて、その径や本数を適宜調節することが可能である。ワイヤロッド30とフロントサイドメンバ12との間の結合部32、及び、ワイヤロッド30とサスペンションメンバ22との間の結合部34は堅牢であり、ワイヤロッド30を強く引っ張った場合でも、変形や破断することがないよう構成されている。なお、ワイヤロッド30の中間部にターンバックル36を介在させ、長さを調節可能とすることが好ましい。
The above configuration is the same as the conventional configuration, but the vehicle front structure according to the present embodiment further includes a
上述したような構成において、通常の走行時、ワイヤロッド30はサスペンションメンバ22の動きに応じて適宜湾曲するため、車両10は従来構成と変わらぬ走行性能を発揮する。
In the configuration as described above, during normal traveling, the
一方、車両10の前端のバンパ14に障害物が衝突した場合には、その際に発生した車両後方への荷重はバンパ14から左右のフロントサイドメンバ12に作用し、フロントサイドメンバ12の前側部分16は軸圧縮し、衝撃エネルギーが吸収される(図1の二点鎖線参照)。
On the other hand, when an obstacle collides with the
衝撃エネルギーが極めて大きな場合、フロントサイドメンバ12の前側部分16での軸圧縮によっては吸収できず、残余分の荷重Lによりフロントサイドメンバ12に点Pを中心とした曲げモーメントが発生する。この曲げモーメントの大きさによっては、主としてフロントサイドメンバ12の中間部分18と後側部分20との境界部で曲折し、前側部分16が上方に移動する可能性がある。しかしながら、本実施形態においては、ワイヤロッド30がフロントサイドメンバ12の前側部分16とサスペンションメンバ22との間に張設されているため、曲げモーメントの発生によりフロントサイドメンバ12が上方に移動しようとしても、ワイヤロッド30がその動きを拘束する。すなわち、曲げモーメント発生に伴う荷重をワイヤロッド30は受け支持するため、フロントサイドメンバ12の曲折が防止ないしは抑制されることになる。なお、フロントサイドメンバ12の後側部分20は、衝突時直後は実質的に変形せず、そこに取り付けられたサスペンションメンバ22も実質的に一定位置に維持されるため、ワイヤロッド30を十分に支持することができる。
When the impact energy is extremely large, it cannot be absorbed by the axial compression at the
このように、ワイヤロッド30はフロントサイドメンバ12からの荷重を引張り荷重として受けるため、質量効率が非常に高く、比較的細いワイヤロッド30であっても、フロントサイドメンバ12の曲折防止・抑制の効果を十分に発揮することができる。従来の如く、フロントサイドメンバ12を板金により補強する場合には、圧縮荷重に耐えるよう構成する必要があり、重量増加は避けられなかったが、本実施形態の構成ではそのような問題は微細なものとなる。また、発生曲げモーメントの想定値に変更があった場合には、ワイヤロッド30の本数を増やしたり、或いは、径の異なるワイヤロッド30に交換する等して容易に対応が可能である。更に、ワイヤロッド30が支持できる引張り荷重に基づいて、フロントサイドメンバ12の曲折形態もコントロールすることも可能となる。
As described above, since the
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないことは言うまでもよい。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described in detail, it cannot be overemphasized that this invention is not restricted to the said embodiment.
例えば、上記実施形態では、ワイヤロッド30と、その下端が結合されたサスペンションメンバ22とを、フロントサイドメンバ12からの引張り荷重を支持するための荷重支持手段として用いているが、図2の(a)に示すように、ワイヤロッド30の下端をフロントサイドメンバ12の後側部分20の前端に直接結合したり、或いは、図の(b)に示すように、後側部分20に固着されたブラケット38に結合したりしても、同様な効果が得られる。
For example, in the above-described embodiment, the
また、ワイヤロッド30に代えて、棒状体や板状体を荷重支持手段として使用することも可能である。勿論、棒状体や板状体を使用しても、引張り荷重を受けるに十分な強度を有すればよいので、比較的小さな断面積のものを使用することができる。
Moreover, it can replace with the
本発明は、乗用車は勿論のこと、トラックやバス等の特殊車両、その他の車両全般に利用可能である。 The present invention is applicable not only to passenger cars but also to special vehicles such as trucks and buses and other vehicles in general.
10…車両
12…フロントサイドメンバ
14…バンパ
16…前側部分
18…中間部分
20…後側部分
22…サスペンションメンバ
24,26…取付部
28…弾性部材
30…ワイヤロッド
32,34… 結合部
36…ターンバックル
38…ブラケット
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記フロントサイドメンバに結合され、前記フロントサイドメンバに上方への力が作用した場合に生じる引張り荷重を受け支持する荷重支持手段と、
を備える車両の前部構造。 Front side members disposed on the left and right sides of the front of the vehicle;
A load supporting means coupled to the front side member and receiving and supporting a tensile load generated when an upward force is applied to the front side member;
A vehicle front structure comprising:
前記荷重支持手段が前記前側部分に結合されている、請求項1に記載の車両の前部構造。 The front side member has a front part, a rear part located behind and below the front part, and an intermediate part connecting the front part and the rear part;
The vehicle front structure according to claim 1, wherein the load supporting means is coupled to the front portion.
The load supporting means includes a suspension member disposed below the front side member, and a wire rod stretched between the front side member and the suspension member. Vehicle front structure.
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WO2008102262A1 (en) | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle front side member |
WO2010097690A1 (en) * | 2009-02-26 | 2010-09-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle front structure |
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2003
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