JP2004354105A - Electric capacitance pressure sensor - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To enhance the temperature characteristic and pressure responsiveness of a capacitance pressure sensor by reducing the mount of minute substances, contained in a measurement medium and deposited/heaped up on a strain part of a diaphragm, even if a coarse-meshed filter is used. <P>SOLUTION: A first substrate 21 with a fixed electrode 25 formed thereon is joined to the diaphragm 22 to form a vacuum capacitance chamber 31 between these two members. In the middle of an inner face of the strain part 22B of the diaphragm 22, a movable electrode 26 is formed in correspondence with the fixed electrode 25 while a joining/fixing part 24A of a movable body 24 is joined to a middle part of an outer face of the strain part 22B. The movable body 24 integrally comprises a cover part 24B for covering the strain part 22B of the diaphragm 22 from above. A minute gap 33 is formed between an outer circumferential surface part of the cover part 24B and an inner wall surface 40 of a second substrate 23 to prevent minute substances from permeating into an internal space 32 in the second substrate 23. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定圧力の変化を静電容量の変化として検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力センサに関し、特に半導体のエッチング工程等に用いて好適な静電容量式圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、圧力計等に用いられる静電容量式圧力センサとしては種々のものが知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−126929号公報
【特許文献2】
特開平11−351978号公報
【特許文献3】
特開平6−265428号公報
なお、出願人は本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0004】
その一つに絶対圧測定用の静電容量式圧力センサ(以下、このようなセンサを絶対圧センサともいう)がある。この絶対圧センサは、被測定圧力の変化により容量値が変化するコンデンサ電極間のギャップを大気から隔絶するとともに、内部を真空にしたもので、通常図16に示すように構成されている。これを概略説明すると、絶対圧センサ1は、積層され陽極接合(静電接合)されたシリコン基板2とガラス基板3とを備え、これら両基板間に形成した密閉空間を容量室(真空室)4としている。シリコン基板2は、厚肉の外周縁部がガラス基板3との接合部2Aを形成し、中央部が被測定圧力P を受けると弾性変形する薄肉の起歪部2Bを形成することによりダイアフラムを構成している。前記起歪部2Bの外面側には可動電極5が設けられており、この可動電極5はガラス基板3の外面に設けた容量検出用ICチップ6にリード線7を介して電気的に接続されている。一方、ガラス基板3のダイアフラムと対向する裏面には固定電極8が前記可動電極5と近接して対向するように設けられている。
【0005】
このような構造からなる絶対圧センサ1において、ダイアフラム2の起歪部2B側に被測定圧力P が印加されると、起歪部2Bがその圧力に応じて弾性変形し、可動電極5と固定電極8との間の微小な間隙Gを変化させる。このため、可動電極5と固定電極8とで構成されるコンデンサの静電容量が変化し、これを電気信号として取り出して信号処理することにより、被測定圧力P を検出することができる。
【0006】
このような従来の絶対圧センサ1を、例えば半導体製造装置のエッチング工程、CVDによる成膜工程等に使用して圧力測定を行う場合、測定媒体中に含まれている微小な物質、例えば反応性ガスのプラズマを生成してSi,Si,Alなどのエッチングを行うと、エッチングガス中にはガス化した材料や反応生成物などの微小な物質が含まれていることにより、これらの微小な物質が汚染物質としてダイアフラム2の起歪部2Bに付着して堆積する。このような物質の堆積が生じると、絶対圧センサ1の温度特性が変化してしまい、センサ出力の温度補償を無効化する。すなわち、起歪部2Bに付着し堆積した微小な物質と起歪部2Bの材料物性(特に熱膨張係数)が異なるため、堆積物とのいわゆるバイメタル効果により温度が変化した時に起歪部2Bにたわみを生じることとなる。このたわみ量は、堆積物の種類と量に依存するため、センサ使用開始時に実施された温度補償は無効となってしまう。また、起歪部2Bのコンプライアンス(=容積変化/圧力変化)も減少するため、微小な圧力変化を高精度に測定することができなくなるという問題があった。
【0007】
そこで、このような問題を解決するために、測定媒体中に含まれている微小な物質をフィルタによって捕捉することにより、起歪部に微小な物質が付着し堆積しないようにした圧力センサが従来から提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献4】
米国特許第5811685号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した米国特許第5811685号に記載された従来の圧力センサは、測定媒体中に含まれている微小な物質の付着、堆積を少なくするためにメッシュ番手の大きい(目の細かい)フィルタを使用すると、測定媒体が通過し難くなるため、圧力の変化をダイアフラムに迅速に伝達することができず、センサの圧力応答性が低下する。反対にメッシュ番手の小さい(目の粗い)フィルタを使用して圧力応答性を高めようとすると、測定媒体中に含まれている微小な物質が容易に通過して起歪部に付着、堆積する量が増加するため、センサの温度特性が変化し測定誤差が大きくなるという問題があった。このため、従来はフィルタを使用する限りにおいて、測定精度と圧力応答性の双方を同時に満足させることができるセンサを設計、製作することができなかった。
【0010】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、目の粗いフィルタを使用しても測定媒体中に含まれている微小な物質がダイアフラムの起歪部に付着、堆積する量を低減することができ、温度特性と圧力応答性の双方を同時に向上させることができるようにした静電容量式圧力センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、被測定圧力の変化を静電容量の変化として検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力センサにおいて、固定電極が設けられた基板と、接合部と起歪部とを有して前記接合部が前記基板に接合されることにより前記基板とともに容量室を形成し、前記起歪部に前記固定電極に対応して可動電極が設けられたダイアフラムと、このダイアフラムの起歪部を覆い被測定圧力により前記起歪部と一体に変位する可動体とを備え、前記可動体を、前記ダイアフラムの起歪部の外面中央に接合された接合固定部と、この接合固定部に一体に形成され前記ダイアフラムの起歪部を覆う覆い部とで構成し、この覆い部と前記起歪部との間に微小な隙間を形成したものである。
【0012】
第1の発明においては、ダイアフラムの起歪部が測定媒体の圧力によって弾性変形すると、可動体も起歪部と一体に変位し、固定電極と可動電極の電極間距離を変化させる。可動体の覆い部はダイアフラムの起歪部を微小な隙間を保って覆っているので、この隙間に測定媒体中に含まれている微小な物質が侵入して起歪部に付着、堆積するのを防止する。
ダイアフラムの圧力感度を主に決める部分は起歪部である。可動体の接合固定部を剛体とみなすと、この可動体の接合固定部が接合されている起歪部の中央部は弾性変形することができなくなり、この中央部より外側の起歪部分が弾性変形する。剛体からなる可動体の接合固定部および剛体を介して起歪部に接続されている覆い部に測定媒体中に含まれている微小な物質が仮に付着、堆積したとしても、ダイアフラムの圧力感度には殆ど影響を及ぼさないので、測定精度を長期にわたって安定した状態に維持することができる。また、本発明の実施の形態で述べるように、本構造であると圧力の過渡的変化に対する出力の応答性も良好となる。
【0013】
第2の発明は上記第1の発明において、基板、ダイアフラムおよび可動体を同一材料によってそれぞれ形成し、これらを直接接合によって一体的に接合したものである。
【0014】
第2の発明においては、基板とダイアフラムが直接接合されているので、所望の電極間距離をもったセンサを得ることができる。すなわち、接合材を用いて接合する方法は、接合後における接合材自体の厚みのばらつきによって電極間距離にばらつきが生じる。一方、直接接合は、接合部材の接合面を鏡面仕上げして互いに密着させるだけで接合する方法であるため、接合材を全く用いる必要がなく、そのため接合材の厚みのばらつきによる電極間距離のばらつきが生じることがなく、高精度な電極間距離を得ることができる。
直接接合に際しては、基本的には2つの接合部材の接合面を鏡面仕上げして互いに積層するだけでよいが、より確実な接合を得るためには適宜な圧力と温度(例えば、200〜1300°C程度)で加圧、加熱することが好ましい。
また、基板、ダイアフラムおよび可動体は同一材料で形成されているので、これら部材間に熱膨張係数の相違による応力の発生が生じない。
【0015】
第3の発明は、被測定圧力の変化を静電容量の変化として検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力センサにおいて、固定電極が設けられた第1の基板と、接合部と起歪部とを有して前記接合部が前記基板に接合されることにより前記基板とともに容量室を形成し、前記起歪部に前記固定電極に対応して可動電極が設けられたダイアフラムと、このダイアフラムの前記接合部上に接合され前記起歪部を取り囲む第2の基板と、この第2の基板内に位置し被測定圧力により前記ダイアフラムと一体に変位する可動体とを備え、前記可動体を、前記ダイアフラムの起歪部の外面中央に接合された接合部と、この接合部に一体に形成され前記ダイアフラムの起歪部を覆う覆い部とで構成し、この覆い部と前記第2の基板との間に微小な隙間を形成したものである。
【0016】
第3の発明においては、微小な隙間を通って第2の基板内に侵入した測定媒体中に含まれている微小な物質の量が少なく、ダイアフラムの起歪部に付着、堆積するのを防止する。
【0017】
第4の発明は上記第3の発明において、微小な隙間が第2の基板の内壁面と可動体の覆い部の外周面との間に形成され、第1の基板に接合されるダイアフラムの接合部の内側縁が前記第2の基板の内壁面より略前記微小な隙間だけ内側に位置しているものである。
【0018】
第4の発明においては、第1の基板に接合されるダイアフラムの接合部の表面の一部が第2の基板の内壁面より内側に位置して微小な隙間と対向しているので、この隙間を通って第2の基板内に侵入した測定媒体中に含まれている微小な物質は主として前記接合部の前記隙間と対向する部分に付着して堆積し、起歪部には付着、堆積する量が少ない。
【0019】
第5の発明は上記第3または第4の発明において、第1の基板、ダイアフラム、第2の基板および可動体を同一材料によってそれぞれ形成し、これらを直接接合によって一体的に接合したものである。
【0020】
第5の発明においては、直接接合によるため所望の電極間距離をもったセンサを得ることができる。また、第1、第2の基板、ダイアフラムおよび可動体の間に熱膨張係数の相違による応力の発生が生じない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る静電容量式圧力センサの第1の実施の形態を示す外観斜視図、図2は図1のII−II線断面図、図3は第1の基板の平面図、図4はダイアフラムの底面図である。本実施の形態は、シリコンウエハを物理的・化学的にドライエッチングする半導体製造装置の圧力測定に用いた例を示す。なお、以下に示す図は、いずれも説明の便宜上、厚み方向の寸法を極端に誇張して描いている。
【0022】
これらの図において、全体を符号20で示す絶対圧センサは、センサ素子Sと、このセンサ素子Sを収納するパッケージPKとで構成され、半導体製造装置のエッチング室内に配設されている。
【0023】
半導体製造装置は、内部の真空度が数Pa程度であり、絶対圧センサ20の前方にはフィルタFが配設されている。フィルタFとしては、絶対圧センサ20の圧力応答性に影響を与えないように比較的目の粗いものが用いられ、測定媒体(エッチングガス)34の通過を容易にしている。
【0024】
さらに、前記センサ素子Sの各構成部材等について詳述すると、このセンサ素子Sは、第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23、可動体24、固定電極25、可動電極26、リファレンス電極27,28および4本の電極取出し用ピン29a〜29d等で構成されている。第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23および可動体24は、同一材料、例えばサファイア基板(Al)または石英基板によって形成され、互いに中心を一致させて順次積層され、直接接合によって一体的に接合されている。
【0025】
直接接合とは、接合材等を一切用いず接合部材どうしの物理化学的な結合力のみによって接合する方法であり、2つの接合部材の接合面を鏡面仕上げして互いに密着させることにより接合する方法である。接合に際しては、特に圧力を加える必要がなく、単に重ね合わせるだけでよいが、好ましくは200〜1300℃程度に加熱して接合するとより一層確実な接合が得られる。
【0026】
第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23、可動体24の接合方法としては、直接接合に限らず、これら部材の基板素材としてシリコンの単結晶基板を用いた場合は、拡散接合によって接合すればよい。また、基板素材としてシリコンとガラスを用いた場合は陽極接合すればよい。このような接合方法は、いずれも上記した直接接合と同様に、基板どうしの界面に接合材を介在させないで接合する方法である。
【0027】
前記第1の基板21とダイアフラム22とによって囲まれた密閉空間は、容量室31を形成している。また、この容量室31は、真空排気されることにより所定の真空度からなる真空室を形成している。
【0028】
一方、前記第2の基板23の内部空間、言い換えればダイアフラム22と第2の基板23および可動体24とによって形成された空間32は、前記第2の基板23と可動体24との間に形成した環状の微小な隙間33によって半導体製造装置の内部と連通しており、測定媒体34がフィルタFを通って導かれる。
【0029】
前記第1の基板21は、一辺の長さが9mm程度、厚さが数百μm程度の正方形の薄板状に形成され、ダイアフラムが接合される面(ダイアフラム接合面または接合面という)の中央には前記容量室31を形成する凹陥部35が形成されている。凹陥部35は、図3に示すように第1の基板21より若干小さい矩形の凹部からなり、底面に前記固定電極25と一方のリファレンス電極27が形成されている。また、凹陥部35の底面四隅部には、前記各電極取出し用ピン29a〜29dが貫通するピン用孔36a〜36dと、保護壁37がそれぞれ形成され、さらに一側寄りには真空排気用孔38が形成されている。
【0030】
前記固定電極25は、円形のパターンで凹陥部35の底面中央に形成されており、導電膜39aによって電極取出し用ピン29aに接続されている。リファレンス電極27は、一箇所が開放したC字形パターンに形成されて前記固定電極25の周囲を取り囲み、導電膜39bによって電極取出し用ピン29bに接続されている。前記保護壁37は、前記導電膜39a,39bを溶射によって形成するとき、溶融状態の金属材料(白金等)が周囲に飛散するのを防止するためのもので、平面視略正三角形の突条体からなり凹陥部35の各隅角部にそれぞれ突設されている。前記真空排気用孔38は、前記リファレンス電極27の開放部に位置して形成され、前記容量室31を真空ポンプによって真空排気した後封止される。
【0031】
前記ダイアフラム22は、厚さが数十μm程度の薄膜状に形成された四角形の板からなり、外周縁部が前記第1の基板21の接合面に直接接合されることにより接合部22Aを形成し、この接合部22Aより内側部分が被測定圧力P によって弾性変形する起歪部22Bを形成している。起歪部22Bは円形で、外面(可動体側の面)の中央部に前記可動体24が直接接合されている。この場合、可動体24は剛体と見なされるので、実際の製品となった後のダイアフラム22における弾性変形可能な起歪部分は、前記可動体24が接合されている中央部と前記接合部22Aとの間の環状部分である。
【0032】
図4において、前記ダイアフラム22の起歪部22Bの前記第1の基板21に接合される裏面側には、前記可動電極26と他方のリファレンス電極28が前記固定電極25と一方のリファレンス電極27に対応して形成されている。前記可動電極26は、前記固定電極25と略同径の円形パターンで、起歪部22Bの裏面の中央に形成されることにより、固定電極25と所定の電極間距離(数μm程度)を保って対向し、導電膜41aによって電極取出し用パッド42aに接続されている。前記リファレンス電極28は、前記一方のリファレンス電極27と略同一の大きさからなるC字状パターンに形成されて前記可動電極26の周囲を取り囲み、導電膜41bによって電極取出し用パッド42bに接続されている。また、このリファレンス電極28も前記リファレンス電極27と所定の電極間距離(数μm程度)を保って対向していることはいうまでもない。なお、固定電極25、可動電極26,リファレンス電極27,28は、蒸着またはスパッタリングによって形成される。
【0033】
前記第2の基板23は、厚さが1mm程度、外側の形状が前記第1の基板21、ダイアフラム22と同一の大きさの角形で、内側の形状が円形からなる枠状体に形成され、前記ダイアフラム22の接合部22Aの外面上に直接接合によって接合されることにより、前記起歪部22Bと前記可動体24の周囲を取り囲んでいる。
【0034】
前記可動体24は、前記ダイアフラム22の起歪部22Bの外面中央に接合される接合固定部24Aと、この接合固定部24Aの先端に一体に形成され前記起歪部22Bの上方を覆う覆い部24Bとで剛体を構成しており、前記第2の基板23内に位置している。接合固定部24Aは、前記固定電極25、可動電極26と略同径の円板状に形成されている。同じく覆い部24Bも前記ダイアフラム22の起歪部22Bと略同径の円板状で、外周面43と前記第2の基板23の内壁面40との間に前記隙間33が形成されている。
【0035】
この場合、ダイアフラム22の接合部22Aの内径をR ,第3の基板23の内径をR 、可動体24の覆い部24Bの外径をR とすると、R ≦R <R の条件を満たすように形成されており、図2に示すようにダイアフラム22の接合部22Aの内側縁aが第2の基板23の内壁面40より少なくとも前記隙間33の幅Wだけ内側に位置している。隙間33の幅Wは、測定媒体34中に含まれている微小な物質が通過し難く、かつ測定媒体34の通過が容易で絶対圧センサ20の圧力応答性に影響を与えない範囲内で微小な幅、好ましくは長さLと幅Wとの比が20μm程度以上に設定されている。
【0036】
前記各電極取出用ピン29a〜29dは、第1の基板21に形成した電極用孔36a〜36dをそれぞれ貫通して裏面側に突出し、図示を省略したプリント基板の信号処理回路に接続されている。
【0037】
このような絶対圧センサ20において、測定時に測定媒体34がフィルタFを通って絶対圧センサ20に導かれると、その圧力P によって可動体24を押し下げ、ダイアフラム22の起歪部22Bを弾性変形させる。このため、固定電極25と可動電極26の電極間距離が変化し、これら両電極で構成されるコンデンサの静電容量が変化し、これを電気信号として取り出すことにより、被測定圧力P を検出することができる。
【0038】
絶対圧センサ20に導かれる測定媒体34の圧力がP からP に変化したとき、圧力P の測定媒体34がフィルタFを通過した後微小な隙間33を通って第2の基板23内に入り内部空間32内の圧力をP からP に置換には所要の時間を要するので、過渡的に内部空間32内の圧力P と可動体24の覆い部24Bの外面(パッケージPKの外部に露呈している面)に加わる圧力P との間に圧力差(|P −P| )が生じる。しかし、本構造において、可動電極26部を変位させるのは、圧力P と前記容量室31内の圧力の差である(内部空間内の圧力は、起歪部22Bと対向する覆い部24Bに、可動電極26部が変位することを相殺するように逆方向に作用する)ため、第2の基板23と可動体24との間に形成された微小な隙間33によってはセンサの圧力応答性を低下させることがない。
【0039】
また、第2の基板23の内壁面40と可動体24の覆い部24Bの外周面との間の微小な隙間33は、測定媒体34中に含まれている微小な物質の侵入を阻止し、しかもたとえ隙間33を通過しても上記したR =R <R の条件により主としてその真下に位置するダイアフラム22の接合部22Aの表面上に落下して付着、堆積するので、起歪部22Bへの付着、堆積量を少なくすることができる。したがって、温度変化による測定誤差が小さく、センサの温度特性を向上させることができる。
【0040】
また、第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23および可動体24をサファイアまたは石英からなる同一材料で形成すると、異種材料で製作した場合に比べて製作時に接合部に生じる残留応力を少なくすることができる。この残留応力の経年変化は圧力計測の誤差要因となるため、できる限り少なくすることが望ましい。また、使用時に温度変化等があっても接合部に熱応力が生じることがなく、ダイアフラム22の弾性変形に影響を与えることがない。
【0041】
また、第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23および可動体24を直接接合によって一体的に接合しているので、高精度な電極間距離が得られる。すなわち、接合材を用いて接合する場合は、接合材の厚さのばらつきによって電極間距離にばらつきが生じるが、直接接合の場合は接合材を一切用いないため、接合材の厚さによるばらつきが生じることがなく、第1の基板21の凹陥部35のドライエッチング量と、固定電極25、可動電極26の厚さのみによって電極間距離が決定される。したがって、設計値に略等しい電極間距離を得ることが可能で、きわめて高精度で信頼性の高い圧力計測が可能な絶対圧センサが得られる。
【0042】
また、センサ素子Sの各構成部材を、特にサファイア基板で形成すると、サファイアは単結晶であり、アルミナ、セラミックスのような粒界が存在しないため、高い耐食性を有し、アルカリ性や酸性の液体など腐食性の高い測定媒体であっても直接接触させて圧力を測定することができる。したがって、センサ素子Sの表面を封入液で覆うなどして測定媒体34から隔離する必要がなく、センサの小型化を図ることができる。
【0043】
さらに、サファイア基板は、半導体製造で使用されるバッチプロセスと同様な製造工程を採用することにより電極間隔などのセンサ素子間のばらつきが小さく、同一特性のセンサ素子を大量に製作することが可能であり、量産性に優れている。
【0044】
次に、上記した絶対圧センサの製造方法を図5〜図13に基づいて概略説明する。
上記した絶対圧センサ20は、3枚のプレートを積層した三層構造からなる例えば厚さが1.5mm程度の4インチ角のサファイア基板に多数のセンサ素子を製作し、その後ダイシングによって個々に独立したセンサ素子に切断分離してパッケージに収納することにより製作されるものであるが、説明の便宜上その中の1つのセンサ素子を用いて製作手順について説明する。
【0045】
図5および図6は第2の基板と可動体の形成工程を説明するための平面図および断面図である。
先ず、正方形のサファイア基板からなるプレート素材100を用意する。このプレート素材100は、第2の基板23と同一の大きさおよび厚さで、ダイアフラム22との接合面が研磨加工によって鏡面仕上げされている。また、鏡面仕上げした後は、1500℃程度に加熱し、歪みが取り除かれている(サファイアの融点:1800℃程度)。
【0046】
次に、鏡面仕上げされたプレート素材100のダイアフラム接合面の外周寄りに、溝幅Wの第1の溝101を超音波加工、レーザー加工、ブラスト加工等によって形成する(図5)。この第1の溝101は、第2の基板23と可動体24の覆い部24Bとの間に形成される微小な隙間33の一部となる溝で、外径が第2の基板23の内径R と等しく、内径が前記可動体24の覆い部24Bの外径R と等しく設定されている。
【0047】
次に、プレート素材100のダイアフラム接合面の所定箇所をマスク102によってマスキングし、第2の溝103をドライエッチング、ブラスト加工等によって形成する(図6)。プレート素材100のダイアフラム接合面のうちマスク102によって覆われる部分は、前記第1の溝101より外側で可動体24の接合固定部24Aとなる部分と、接合固定部24Aとなる中央部分と、保護壁37となる部分である。第2の溝103は、前記第1の溝101と外径が等しく、内径が十分に小さく、第2の基板23の内部空間32となる部分である。所定深さの第2の溝103を形成すると、第1の溝101はそのまま掘り下げられて第2の溝103より下方に位置する。この結果、プレート素材100の内部中央には異径の円板部104a,104bが2段に形成されたことになり、上方側の小径円板部104aが非エッチング部であって可動体24の接合固定部24Aとなる部分である。一方、下方側の大径円板部104bは、エッチングの残り部分であって可動体24の覆い部24Bとなる部分である。また、プレート素材100の前記第1、第2の溝101,103より外側の枠壁部分105は、第2の基板23となる部分である。なお、第2の溝103の加工を行った後、マスク102はプレート素材100から除去される。
【0048】
図7(a)、(b)はプレート素材とダイアフラムの接合工程を説明するための平面図および断面図である。
サファイア基板を所定の薄膜状に形成してその表裏面を研磨加工によって鏡面仕上げすることにより、厚さが均一なダイアフラム22を製作する。次に、このダイアフラム22をプレート素材100のダイアフラム接合面に位置決めして載置し、裏面中央部と裏面外周縁部を前記小径円板部104aと枠壁部分105の表面にそれぞれ直接接合する。ダイアフラム22とプレート素材100を直接接合する場合は、1000℃程度に加熱して行うことが望ましい。
【0049】
図8(a)、(b)はダイアフラムに電極を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
ダイアフラム22の表面中央部と外周寄りではあるがプレート素材100の枠壁部分105より内側部分に導電性薄膜を成膜し、写刻技術によりパターンニングすることにより、所定形状の可動電極26とリファレンス電極28を形成する。導電性薄膜の成膜は、通常半導体プロセスで用いられているドライ成膜であるCVD、真空蒸着、スパッタリング法などにより形成することができる。また、導電膜41a,41bとパッド42a〜42dbを同時に形成する。
【0050】
図9(a)、(b)は第1の基板にピン用孔と真空排気用孔を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
先ず、正方形のサファイア基板からなる第1の基板21を用意する。この第1の基板21のダイアフラム22との接合面である表面を研磨加工によって鏡面仕上げし、さらにその後1500℃程度に加熱して歪みを取り除く。次に、第1の基板21の所定箇所にピン用孔36a〜36dと真空排気用孔38をレーザー加工によってそれぞれ形成する。ピン用孔36a〜36dは、図8に示した前記パッド42a〜42dと対向するように形成される。
【0051】
図10(a)、(b)は第1の基板に容量室となる凹陥部を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
第1の基板21の表面所定箇所をマスク110で覆ってドライエッチングまたはブラスト加工により所定深さの凹陥部35を形成する。この凹陥部35は後工程でダイアフラム22の接合によって密閉空間となり、さらに真空排気されることにより容量室31となる部分である。凹陥部35を形成した後は、マスク110を取り除く。
【0052】
図11(a)、(b)は第1の基板に電極を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
第1の基板21の凹陥部35の底面に導電性薄膜を成膜し、写刻技術によりパターンニングすることにより、所定形状の固定電極25とリファレンス電極27を形成する。導電性薄膜の成膜は、上記した可動電極26、リファレンス電極28と同様に通常半導体プロセスで用いられているドライ成膜であるCVD、真空蒸着、スパッタリング法などにより形成することができる。この後、導電膜39a,39bを溶射等によって形成する。
【0053】
図12(a)、(b)は第1の基板とダイアフラムを接合する工程を説明するための平面図および断面図である。
第1の基板21の表面にダイアフラム22を位置決めして載置し、可動電極26とリファレンス電極28を固定電極25とリファレンス電極27に対してそれぞれ対向させる。そして、第1の基板21とダイアフラム22を直接接合する。第1の基板21とダイアフラム22の直接接合も、1000℃程度に加熱して行うことが望ましい。
【0054】
図13(a)、(b)はプレート素材を外側と内側に切断分離し第2の基板と可動体を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
プレート素材100のダイアフラム接合面とは反対側の面の外周部にリング状の第3の溝112をレーザー加工、ドライエッチング等によって形成し、第1の溝101と連通させる。第3の溝112は、第1の溝101と同一の大きさと溝幅を有している。これによって、プレート素材100は、第1の溝101と第3の溝112より外側部分と内側部分とに完全に切断分離され、外側部分が図1に示した枠状体からなる第2の基板23を形成し、内側部分が可動体24を形成し、第1の溝101と第3の溝112が溝幅Wの微小な隙間33を形成する。
【0055】
次に、第1の基板21の各ピン用孔36a〜36dを通して、ダイアフラム22上のパッド42a〜42d上に導電材料の溶射により半田ストッパ層を形成する。その後、各ピン用孔36a〜36dに溶融半田を流し込んで電気的に接続することにより、第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23、可動体24等からなるセンサ素子Sが完成し、このセンサ素子SをパッケージPK(図2)に収納する。この際、センサ素子Sは、可動体24の覆い部24Bの外面および内部空間32側と、容量室31側を分離するように、パッケージPKに封止接合される。
【0056】
しかる後、真空排気用孔38を図示しない真空ポンプに接続し、この真空ポンプによって第1の基板21とダイアフラム22とによって囲まれた容量室31内の空気を排気することにより、所定の真空度の真空室とする。しかる後、パッケージPKの真空真空排気用孔38を封止することにより、図1〜図4に示した絶対圧センサ20の製造を終了する。
【0057】
このようにして製作される絶対圧センサ20にあっては、半導体プロセスと同様にサファイアからなる基板内に多数のセンサ素子Sを同時に製作することができるので、同じ品質のセンサ素子Sを大量生産することが可能となり、製造コストの低減にもつながる。
【0058】
図14は本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態は、第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23および可動体24でセンサ素子Sを構成し、可動体24の覆い部24Bによってダイアフラム22の起歪部22Bと第2の基板23の上方を覆い、この第2の基板23の表面(上面)と覆い部24Bの内面との間に微小な隙間120を形成したものである。隙間120は微小な物質が通過し難く、測定媒体の通過が容易でセンサの圧力応答性に影響を与えない範囲内の隙間、例えば数μm程度とする。また、可動体24の覆い部24Bの外周面とパッケージPKの内周面との間には十分な隙間121が設定されている。その他の構造は上記した第1の実施の形態と略同様である。また、製造方法も略同様である。
【0059】
このような構造においても、第2の基板23の表面と可動体24の覆い部24Bの内面外周部との間に微小な隙間120を形成しているので、上記した実施の形態と同様に第2の基板23の内部空間32に測定媒体中に含まれている微小な物質が侵入しダイアフラム22の起歪部22Bに付着し堆積するのを防止することができる。
【0060】
また、絶対圧センサ20に導かれる測定媒体34の圧力がP からP に変化したとき、圧力P の測定媒体34がフィルタFを通過した後微小な隙間121を通って第2の基板23内に入り内部空間32内の圧力をP からP に置換するには所要の時間を要するので、過渡的に内部空間32内の圧力P と可動体24の覆い部24Bの外面(パッケージPKの外部に露呈している面)に加わる圧力P との間に圧力差(|P −P |)が生じる。しかし、本構造においては、上記圧力差による影響を受ける部分を、可動体24の覆い部24Bの第2の基板23を覆っている部分に限定出来るため、応答性の悪化はほとんどない。
【0061】
図15は本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
この実施の形態は、請求項1に記載の発明に対応するもので、基板21、ダイアフラム22および可動体24の3部材でセンサ素子Sを構成し、このセンサ素子SをパッケージPKに収納して絶対圧センサ130としたものである。すなわち、本実施の形態は、上記した第2の基板23を省略したものである。
【0062】
前記可動体24は、微小な高さの接合固定部24Aと、ダイアフラム22の外面全体を覆う覆い部24Bとで構成され、覆い部24Bの内面とダイアフラム22の起歪部22B外面との間に微小な隙間122を形成している。また、製造方法は上記実施例と略同様である。隙間122としては、微小な物質が通過し隙間、例えば数μm程度に設定されている。
【0063】
このような構造においては、可動体24の外周を取り囲む第2の基板23を必要としないので、センサ素子Sの簡素化と製造コストの低減を図ることができる。
【0064】
なお、上記した実施の形態においては、いずれも絶対圧センサの形状を正方形とした場合について説明したが、本発明はこれに何ら特定されるものではなく、多角形、円形あるいは楕円形などの各種の形状のものであってもよい。
また、固定電極25と可動電極26の面積を大きくするために容量室31とダイアフラム22の起歪部22Bを円形に形成した例を示したが、これに限らず角形に形成したものであってもよい。
【0065】
また、可動電極26を可動体24の接合固定部24Aに対応するダイアフラム22の裏面中央部にのみ形成してもよい。また、可動体24の覆い部24Bの表面に適宜個数の窪み部を設けておくと、可動体24の軽量化を実現でき、振動等の誤差影響を軽減することができる。
【0066】
また、上記した実施の形態では、いずれも第1の基板21、ダイアフラム22、第2の基板23および可動体24の素材としてサファイア基板または石英基板を用いた例を示したが、これに限らずシリコン基板やガラスを用いることも可能である。
【0067】
さらに、上記した実施の形態はいずれも絶対圧センサに適用した例を示したが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、大気圧を基準圧としたセンサにも適用することが可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る静電容量式圧力センサは、ダイアフラムに接合されこれと一体に変位する可動体を備え、この可動体をダイアフラムの起歪部に接合された接合部と、ダイアフラムの起歪部上方を覆う覆い部とで構成し、この覆い部と起歪部との間に微小な隙間を形成したので、この隙間に微小な物質が侵入して起歪部に付着し堆積するのを防止することができる。したがって、フィルタを用いた場合、その目が必要以上に細かいものを用いる必要がなく、センサの応答性を向上させることができる。
【0069】
また、ダイアフラムの起歪部に微小な物質が付着、堆積しなければ、センサの温度特性も変化せず、長期間にわたって安定した性能を維持することができる。
【0070】
また、本発明はダイアフラムの起歪部と可動体を取り囲む第2の基板を備え、この基板の内壁面と可動体の覆い部との間に微小な隙間を設けるとともに、ダイアフラムの接合部の内側縁を第2の基板の内壁面より略前記隙間分だけ内側に位置させたので、微小な物質が前記隙間を通って第2の基板内に侵入したとしてもその殆どが隙間の真下に位置するダイアフラムの接合部に付着、堆積して起歪部に付着、堆積する量が少なく、圧力応答性、温度特性に優れた静電容量式圧力センサを提供することができる。
【0071】
さらに、第1の基板、ダイアフラム、第2の基板および可動体を同一材料で製作しているので、温度変化によって接合部に熱応力が生じず、ダイアフラムの弾性変形に影響を与えず、測定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量式圧力センサの第1の実施の形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】第1の基板の平面図である。
【図4】ダイアフラムの底面図である。
【図5】(a)、(b)は第2の基板と可動体の形成工程を説明するための平面図および断面図である。
【図6】(a)、(b)は第2の基板と可動体の形成工程を説明するための平面図および断面図である。
【図7】(a)、(b)はプレート素材とダイアフラムの接合工程を説明するための平面図および断面図である。
【図8】(a)、(b)はダイアフラムに電極を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図9】(a)、(b)は第1の基板にピン用孔と真空排気用孔を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図10】(a)、(b)は第1の基板に容量室を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図11】(a)、(b)は第1の基板に電極を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図12】(a)、(b)は第1の基板とダイアフラムを接合する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図13】(a)、(b)はプレート素材を切断分離して第2の基板と可を形成する工程を説明するための平面図および断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図16】従来の静電容量式圧力センサの断面図である。
【符号の説明】
20…絶対圧センサ、21…第1の基板、22…ダイアフラム、22A…接合部、22B…起歪部、23…第2の基板、24…可動体、24A…接合部、24B…覆い部、25…固定電極、26…可動電極、27,28…リファレンス電極、31…容量室、32…内部空間、33…微小な隙間、F…フィルタ。
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a capacitance type pressure sensor having a diaphragm structure for detecting a change in measured pressure as a change in capacitance, and more particularly to a capacitance type pressure sensor suitable for use in a semiconductor etching process or the like.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, various types of capacitance type pressure sensors used for pressure gauges and the like have been known (for example, see Patent Documents 1, 2, and 3).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-126929
[Patent Document 2]
JP-A-11-351978
[Patent Document 3]
JP-A-6-265428
The applicant has not found any prior art documents closely related to the present invention by the time of filing, except for the prior art documents specified by the prior art document information described in the present specification.
[0004]
One of them is a capacitance type pressure sensor for measuring an absolute pressure (hereinafter, such a sensor is also referred to as an absolute pressure sensor). This absolute pressure sensor isolates the gap between the capacitor electrodes, whose capacitance value changes due to a change in the pressure to be measured, from the atmosphere and evacuates the inside, and is usually configured as shown in FIG. In brief, the absolute pressure sensor 1 includes a silicon substrate 2 and a glass substrate 3 that are stacked and anodically bonded (electrostatically bonded), and a sealed space formed between the two substrates is a capacity chamber (vacuum chamber). It is set to 4. The silicon substrate 2 has a thick outer peripheral portion forming a joint 2A with the glass substrate 3 and a central portion having a measured pressure P 1 The diaphragm is formed by forming a thin strain-generating portion 2B which elastically deforms when it receives the pressure. A movable electrode 5 is provided on the outer surface side of the strain generating portion 2B. The movable electrode 5 is electrically connected to a capacitance detection IC chip 6 provided on the outer surface of the glass substrate 3 via a lead wire 7. ing. On the other hand, on the back surface of the glass substrate 3 facing the diaphragm, a fixed electrode 8 is provided so as to be close to and face the movable electrode 5.
[0005]
In the absolute pressure sensor 1 having such a structure, the measured pressure P is applied to the strain generating portion 2B side of the diaphragm 2. 1 Is applied, the strain generating portion 2B elastically deforms in accordance with the pressure, and changes the minute gap G between the movable electrode 5 and the fixed electrode 8. For this reason, the capacitance of the capacitor composed of the movable electrode 5 and the fixed electrode 8 changes, and this is taken out as an electric signal and subjected to signal processing to obtain the measured pressure P. 1 Can be detected.
[0006]
When pressure measurement is performed using such a conventional absolute pressure sensor 1 in, for example, an etching step of a semiconductor manufacturing apparatus, a film forming step by CVD, or the like, a minute substance contained in a measurement medium, for example, a reactive substance. Generate gas plasma to generate Si, Si 3 N 4 , Al, etc., the etching gas contains minute substances such as gasified materials and reaction products, and these minute substances are contaminants, and the strain-causing portions of the diaphragm 2 are contaminated. It adheres and deposits on 2B. When such a substance is deposited, the temperature characteristic of the absolute pressure sensor 1 changes, and the temperature compensation of the sensor output is invalidated. That is, since the material properties (particularly the thermal expansion coefficient) of the minute substance attached to and deposited on the strain-generating portion 2B and the strain-generating portion 2B are different, when the temperature changes due to the so-called bimetal effect with the deposit, the strain-generating portion 2B This will cause deflection. Since the amount of deflection depends on the type and amount of the deposit, the temperature compensation performed at the start of use of the sensor becomes invalid. In addition, since the compliance (= volume change / pressure change) of the strain generating portion 2B also decreases, there is a problem that a minute pressure change cannot be measured with high accuracy.
[0007]
In order to solve such a problem, a pressure sensor that captures a minute substance contained in the measurement medium with a filter to prevent the minute substance from adhering and accumulating on the strain generating portion has been conventionally used. (For example, see Patent Document 4).
[0008]
[Patent Document 4]
U.S. Pat. No. 5,811,686
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional pressure sensor described in the above-mentioned U.S. Pat. No. 5,811,885 uses a filter having a large mesh number (fine mesh) in order to reduce adhesion and deposition of minute substances contained in a measurement medium. When used, the measurement medium is difficult to pass, so that a change in pressure cannot be quickly transmitted to the diaphragm, and the pressure responsiveness of the sensor decreases. Conversely, if you try to increase the pressure responsiveness by using a filter with a small mesh number (coarse), the fine substance contained in the measurement medium easily passes through and adheres to the strain-causing part and deposits. Since the amount increases, there is a problem that the temperature characteristic of the sensor changes and a measurement error increases. Therefore, conventionally, as long as a filter is used, it has not been possible to design and manufacture a sensor capable of simultaneously satisfying both measurement accuracy and pressure responsiveness.
[0010]
The present invention has been made in order to solve the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to use a coarse filter so that a minute substance contained in a measurement medium causes distortion of a diaphragm. It is an object of the present invention to provide a capacitance type pressure sensor capable of reducing the amount of adhesion and deposition on a part and simultaneously improving both temperature characteristics and pressure responsiveness.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first invention is a diaphragm-type capacitance pressure sensor that detects a change in measured pressure as a change in capacitance, wherein a substrate provided with a fixed electrode, A diaphragm having a strain-generating portion and forming the capacity chamber together with the substrate by joining the joining portion to the substrate, and a movable electrode provided in the strain-generating portion corresponding to the fixed electrode; A movable body that covers the strain-generating portion of the diaphragm and is displaced integrally with the strain-generating portion by the measured pressure, and the movable body is bonded to a center of an outer surface of the strain-generating portion of the diaphragm; A cover is formed integrally with the joint fixing portion and covers the strain generating portion of the diaphragm, and a minute gap is formed between the covering portion and the strain generating portion.
[0012]
In the first invention, when the strain generating portion of the diaphragm is elastically deformed by the pressure of the measurement medium, the movable body is also displaced integrally with the strain generating portion, and changes the distance between the fixed electrode and the movable electrode. Since the covering part of the movable body covers the strain generating part of the diaphragm with a small gap, the minute substance contained in the measurement medium enters this gap and adheres to and accumulates on the strain generating part. To prevent
The part that mainly determines the pressure sensitivity of the diaphragm is the strain generating part. If the fixed joint of the movable body is regarded as a rigid body, the central part of the strain-generating part to which the fixed joint of the movable body is joined cannot be elastically deformed. Deform. Even if a minute substance contained in the measurement medium adheres and accumulates on the joint fixed part of the rigid movable body and the covering part connected to the strain generating part via the rigid body, the pressure sensitivity of the diaphragm will Has almost no effect, so that the measurement accuracy can be maintained in a stable state for a long time. In addition, as described in the embodiment of the present invention, this structure also improves the output response to a transient change in pressure.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the substrate, the diaphragm, and the movable body are respectively formed of the same material, and these are integrally joined by direct joining.
[0014]
In the second aspect, since the substrate and the diaphragm are directly joined, a sensor having a desired inter-electrode distance can be obtained. That is, in the method of joining using a joining material, the inter-electrode distance varies due to variation in the thickness of the joining material itself after joining. On the other hand, direct bonding is a method in which the bonding surfaces of the bonding members are mirror-finished and bonded to each other simply by bringing them into close contact with each other. Therefore, there is no need to use a bonding material at all, and therefore, the variation in the distance between the electrodes due to the variation in the thickness of the bonding material. Does not occur, and a highly accurate distance between electrodes can be obtained.
At the time of direct joining, basically, it is only necessary to mirror-finish the joining surfaces of the two joining members and to laminate them together. However, in order to obtain more reliable joining, appropriate pressure and temperature (for example, 200 to 1300 °) (Approximately C).
Further, since the substrate, the diaphragm and the movable body are formed of the same material, no stress is generated between these members due to a difference in thermal expansion coefficient.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, in a capacitance type pressure sensor having a diaphragm structure for detecting a change in measured pressure as a change in capacitance, a first substrate provided with a fixed electrode; A diaphragm having a movable chamber corresponding to the fixed electrode in the strain-generating portion, and a diaphragm formed with the substrate by the bonding portion being bonded to the substrate. A second substrate joined on the joining portion and surrounding the strain generating portion; and a movable body located in the second substrate and displaced integrally with the diaphragm by a measured pressure. A joint portion joined to the center of the outer surface of the strain-generating portion of the diaphragm, and a cover portion formed integrally with the joint portion and covering the strain-generating portion of the diaphragm; Form a small gap between Those were.
[0016]
In the third invention, the amount of the minute substance contained in the measurement medium that has penetrated into the second substrate through the minute gap is small, and is prevented from adhering and accumulating on the strain generating portion of the diaphragm. I do.
[0017]
In a fourth aspect based on the third aspect, a minute gap is formed between the inner wall surface of the second substrate and the outer peripheral surface of the cover of the movable body, and the diaphragm is bonded to the first substrate. The inner edge of the portion is located substantially inside the minute gap from the inner wall surface of the second substrate.
[0018]
In the fourth aspect, a part of the surface of the joint of the diaphragm joined to the first substrate is located inside the inner wall surface of the second substrate and faces the minute gap. The fine substance contained in the measurement medium that has penetrated into the second substrate through the substrate adheres and deposits mainly on the portion of the joint portion opposed to the gap, and adheres and deposits on the strain generating portion. The amount is small.
[0019]
According to a fifth aspect, in the third or fourth aspect, the first substrate, the diaphragm, the second substrate, and the movable body are respectively formed of the same material, and these are integrally joined by direct joining. .
[0020]
In the fifth invention, a sensor having a desired inter-electrode distance can be obtained because of direct bonding. Further, no stress is generated between the first and second substrates, the diaphragm, and the movable body due to a difference in thermal expansion coefficient.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on an embodiment shown in the drawings.
FIG. 1 is an external perspective view showing a first embodiment of a capacitance type pressure sensor according to the present invention, FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II of FIG. 1, FIG. 3 is a plan view of a first substrate, FIG. 4 is a bottom view of the diaphragm. This embodiment shows an example in which the present invention is used for pressure measurement of a semiconductor manufacturing apparatus for physically and chemically dry-etching a silicon wafer. In the following drawings, the dimensions in the thickness direction are extremely exaggerated for convenience of explanation.
[0022]
In these figures, an absolute pressure sensor indicated by reference numeral 20 is composed of a sensor element S and a package PK for housing the sensor element S, and is disposed in an etching chamber of a semiconductor manufacturing apparatus.
[0023]
In the semiconductor manufacturing apparatus, the degree of vacuum inside is about several Pa, and a filter F is provided in front of the absolute pressure sensor 20. As the filter F, a relatively coarse filter is used so as not to affect the pressure responsiveness of the absolute pressure sensor 20, and facilitates the passage of the measurement medium (etching gas).
[0024]
The components of the sensor element S will be described in detail. The sensor element S includes a first substrate 21, a diaphragm 22, a second substrate 23, a movable body 24, a fixed electrode 25, a movable electrode 26, and a reference. It is composed of electrodes 27 and 28 and four electrode extraction pins 29a to 29d. The first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 are made of the same material, for example, a sapphire substrate (Al 2 O 3 ) Or a quartz substrate, are sequentially laminated with their centers aligned, and are integrally joined by direct joining.
[0025]
Direct joining is a method of joining only the physicochemical bonding force between joining members without using any joining material or the like. A method of joining by joining mirror surfaces of two joining members and bringing them into close contact with each other. It is. At the time of joining, there is no particular need to apply pressure, and it is sufficient to simply overlap them. However, more preferably, joining is performed by heating to about 200 to 1300 ° C.
[0026]
The method of joining the first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 is not limited to direct joining, and when a silicon single crystal substrate is used as a substrate material for these members, diffusion joining is performed. What is necessary is just to join. When silicon and glass are used as substrate materials, anodic bonding may be performed. Such a joining method is a method of joining without interposing a joining material at the interface between the substrates, similarly to the direct joining described above.
[0027]
A closed space surrounded by the first substrate 21 and the diaphragm 22 forms a capacity chamber 31. The capacity chamber 31 is evacuated to form a vacuum chamber having a predetermined degree of vacuum.
[0028]
On the other hand, the internal space of the second substrate 23, that is, the space 32 formed by the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 is formed between the second substrate 23 and the movable body 24. The measurement medium 34 is communicated with the inside of the semiconductor manufacturing apparatus through the filter F through the formed annular minute gap 33.
[0029]
The first substrate 21 is formed in the shape of a square thin plate having a side length of about 9 mm and a thickness of about several hundred μm, and is provided at the center of a surface to which the diaphragm is bonded (referred to as a diaphragm bonding surface or a bonding surface). Is formed with a concave portion 35 forming the capacity chamber 31. As shown in FIG. 3, the recess 35 is formed of a rectangular recess slightly smaller than the first substrate 21. The fixed electrode 25 and one reference electrode 27 are formed on the bottom surface. Further, at the four corners of the bottom surface of the recess 35, pin holes 36a to 36d through which the respective electrode extraction pins 29a to 29d penetrate, and a protective wall 37 are formed. 38 are formed.
[0030]
The fixed electrode 25 is formed in the center of the bottom surface of the recess 35 in a circular pattern, and is connected to the electrode extraction pin 29a by a conductive film 39a. The reference electrode 27 is formed in a C-shaped pattern with one portion open, surrounds the periphery of the fixed electrode 25, and is connected to the electrode extraction pin 29b by a conductive film 39b. The protective wall 37 is for preventing a molten metal material (such as platinum) from scattering around when the conductive films 39a and 39b are formed by thermal spraying. It is made of a body and protrudes from each corner of the recess 35. The evacuation hole 38 is formed at an opening of the reference electrode 27, and is sealed after the capacity chamber 31 is evacuated by a vacuum pump.
[0031]
The diaphragm 22 is formed of a rectangular plate having a thickness of about several tens of μm and formed into a thin film. The outer peripheral edge is directly bonded to the bonding surface of the first substrate 21 to form a bonding portion 22A. The portion inside the joint 22A is the measured pressure P 1 Thus, a strain-generating portion 22B that is elastically deformed is formed. The strain generating portion 22B is circular, and the movable body 24 is directly joined to the center of the outer surface (the surface on the movable body side). In this case, since the movable body 24 is regarded as a rigid body, the elastically deformable strain-causing portion of the diaphragm 22 after being formed into an actual product is formed by a central portion where the movable body 24 is joined and the joint 22A. It is an annular part between.
[0032]
In FIG. 4, the movable electrode 26 and the other reference electrode 28 are connected to the fixed electrode 25 and one reference electrode 27 on the back surface side of the strain generating portion 22B of the diaphragm 22 which is joined to the first substrate 21. It is formed correspondingly. The movable electrode 26 has a circular pattern having substantially the same diameter as the fixed electrode 25 and is formed at the center of the back surface of the strain-flexing portion 22B, thereby maintaining a predetermined distance (about several μm) between the fixed electrode 25 and the electrode. And is connected to an electrode extraction pad 42a by a conductive film 41a. The reference electrode 28 is formed in a C-shaped pattern having substantially the same size as the one reference electrode 27, surrounds the movable electrode 26, and is connected to the electrode extraction pad 42b by a conductive film 41b. I have. Needless to say, the reference electrode 28 also faces the reference electrode 27 while maintaining a predetermined distance between electrodes (about several μm). Note that the fixed electrode 25, the movable electrode 26, and the reference electrodes 27 and 28 are formed by vapor deposition or sputtering.
[0033]
The second substrate 23 is formed in a frame shape having a thickness of about 1 mm, an outer shape of a square having the same size as the first substrate 21 and the diaphragm 22, and an inner shape of a circle. The outer peripheral surface of the joint 22A of the diaphragm 22 is directly joined to the outer peripheral surface of the diaphragm 22 to thereby surround the strain generating portion 22B and the movable body 24.
[0034]
The movable body 24 includes a joint fixing portion 24A joined to the center of the outer surface of the strain generating portion 22B of the diaphragm 22, and a covering portion integrally formed at the tip of the joint fixing portion 24A to cover the upper part of the strain generating portion 22B. 24B constitutes a rigid body, and is located in the second substrate 23. The joint fixing portion 24A is formed in a disk shape having substantially the same diameter as the fixed electrode 25 and the movable electrode 26. Similarly, the covering portion 24B is also a disk having a diameter substantially equal to that of the strain generating portion 22B of the diaphragm 22, and the gap 33 is formed between the outer peripheral surface 43 and the inner wall surface 40 of the second substrate 23.
[0035]
In this case, the inner diameter of the joint 22A of the diaphragm 22 is R 1 , The inner diameter of the third substrate 23 is R 2 , The outer diameter of the cover 24B of the movable body 24 is R 3 Then R 1 ≤R 3 <R 2 As shown in FIG. 2, the inner edge a of the joint portion 22A of the diaphragm 22 is located at least the width W of the gap 33 inside the inner wall surface 40 of the second substrate 23 as shown in FIG. ing. The width W of the gap 33 is small within a range in which a minute substance contained in the measurement medium 34 does not easily pass and the measurement medium 34 easily passes and does not affect the pressure responsiveness of the absolute pressure sensor 20. The width, preferably the ratio of the length L to the width W, is set to about 20 μm or more.
[0036]
The electrode extraction pins 29a to 29d respectively penetrate the electrode holes 36a to 36d formed in the first substrate 21 and protrude to the rear surface side, and are connected to a signal processing circuit of a printed circuit board (not shown). .
[0037]
In such an absolute pressure sensor 20, when the measurement medium 34 is guided to the absolute pressure sensor 20 through the filter F during measurement, the pressure P 1 Thereby, the movable body 24 is pushed down, and the strain generating portion 22B of the diaphragm 22 is elastically deformed. As a result, the distance between the fixed electrode 25 and the movable electrode 26 changes, and the capacitance of the capacitor formed by these two electrodes changes. 1 Can be detected.
[0038]
The pressure of the measurement medium 34 guided to the absolute pressure sensor 20 is P 1 To P 2 When the pressure changes to 2 After passing through the filter F, the measuring medium 34 enters the second substrate 23 through the minute gap 33 and increases the pressure in the internal space 32 to P 1 To P 2 Requires a long time, the pressure P in the internal space 32 transiently changes. 1 And the pressure P applied to the outer surface of the cover 24B of the movable body 24 (the surface exposed to the outside of the package PK) 2 Pressure difference (| P 1 −P 2 |) Occurs. However, in this structure, the displacement of the movable electrode 26 is caused by the pressure P 2 (The pressure in the internal space acts in the opposite direction on the cover 24B facing the strain-generating portion 22B so as to offset the displacement of the movable electrode 26. Therefore, the small gap 33 formed between the second substrate 23 and the movable body 24 does not lower the pressure responsiveness of the sensor.
[0039]
In addition, the minute gap 33 between the inner wall surface 40 of the second substrate 23 and the outer peripheral surface of the cover 24B of the movable body 24 prevents intrusion of minute substances contained in the measurement medium 34, In addition, even if it passes through the gap 33, the R 1 = R 3 <R 2 According to the condition (1), the liquid crystal falls and adheres and accumulates mainly on the surface of the joining portion 22A of the diaphragm 22 located immediately below, so that the amount of adhesion and accumulation on the strain generating portion 22B can be reduced. Therefore, a measurement error due to a temperature change is small, and the temperature characteristics of the sensor can be improved.
[0040]
Further, when the first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 are formed of the same material made of sapphire or quartz, the residual stress generated at the joint during the manufacturing is reduced as compared with the case of manufacturing the different materials. Can be reduced. Since this aging of the residual stress causes an error in pressure measurement, it is desirable to minimize the change as much as possible. In addition, even if there is a temperature change or the like during use, no thermal stress is generated at the joint, and the elastic deformation of the diaphragm 22 is not affected.
[0041]
In addition, since the first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 are integrally joined by direct joining, a highly accurate inter-electrode distance can be obtained. That is, in the case of joining using a joining material, the inter-electrode distance varies due to the variation in the thickness of the joining material. However, in the case of direct joining, since the joining material is not used at all, the variation due to the thickness of the joining material is small. The distance between the electrodes is determined only by the dry etching amount of the concave portion 35 of the first substrate 21 and the thicknesses of the fixed electrode 25 and the movable electrode 26 without occurrence. Therefore, an inter-electrode distance substantially equal to the design value can be obtained, and an absolute pressure sensor capable of extremely highly accurate and highly reliable pressure measurement can be obtained.
[0042]
In addition, when each constituent member of the sensor element S is formed of a sapphire substrate, sapphire is a single crystal and has no grain boundaries such as alumina and ceramics. Even a highly corrosive measurement medium can be directly contacted to measure pressure. Therefore, there is no need to separate the sensor element S from the measurement medium 34 by covering the surface of the sensor element S with a sealing liquid, and the size of the sensor can be reduced.
[0043]
Furthermore, the sapphire substrate employs a manufacturing process similar to the batch process used in semiconductor manufacturing, so that variations between sensor elements such as electrode spacing are small, and a large number of sensor elements having the same characteristics can be manufactured. Yes, excellent mass productivity.
[0044]
Next, a method of manufacturing the above-described absolute pressure sensor will be schematically described with reference to FIGS.
The absolute pressure sensor 20 has a large number of sensor elements manufactured on a 4-inch square sapphire substrate having a thickness of, for example, about 1.5 mm and having a three-layer structure in which three plates are stacked, and then individually formed by dicing. The sensor element is manufactured by cutting and separating the sensor element into a package and storing the package in a package. For convenience of description, a manufacturing procedure will be described using one of the sensor elements.
[0045]
5 and 6 are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of forming the second substrate and the movable body.
First, a plate material 100 made of a square sapphire substrate is prepared. This plate material 100 has the same size and thickness as the second substrate 23, and the joining surface with the diaphragm 22 is mirror-finished by polishing. After the mirror finish, the material is heated to about 1500 ° C. to remove distortion (melting point of sapphire: about 1800 ° C.).
[0046]
Next, a first groove 101 having a groove width W is formed near the outer periphery of the diaphragm joining surface of the mirror-finished plate material 100 by ultrasonic processing, laser processing, blast processing, or the like (FIG. 5). The first groove 101 is a groove that becomes a part of a minute gap 33 formed between the second substrate 23 and the cover 24B of the movable body 24, and has an outer diameter of the inner diameter of the second substrate 23. R 2 And the inner diameter is the outer diameter R of the cover 24B of the movable body 24. 3 Is set equal to
[0047]
Next, a predetermined portion of the diaphragm joining surface of the plate material 100 is masked with a mask 102, and a second groove 103 is formed by dry etching, blasting, or the like (FIG. 6). A portion of the diaphragm joining surface of the plate material 100 covered by the mask 102 is a portion outside the first groove 101 to be the joining fixed portion 24A of the movable body 24, a central portion to be the joining fixing portion 24A, and a protection portion. This is the portion that becomes the wall 37. The second groove 103 has the same outer diameter as the first groove 101, a sufficiently small inner diameter, and serves as the internal space 32 of the second substrate 23. When the second groove 103 having a predetermined depth is formed, the first groove 101 is dug down and located below the second groove 103. As a result, disc portions 104a and 104b having different diameters are formed in two steps in the center of the inside of the plate material 100, and the upper small-diameter disc portion 104a is a non-etched portion and This is a portion to be the joint fixing portion 24A. On the other hand, the large-diameter disk portion 104b on the lower side is the remaining portion of the etching and the portion that becomes the cover portion 24B of the movable body 24. Further, the frame wall portion 105 of the plate material 100 outside the first and second grooves 101 and 103 is a portion to be the second substrate 23. After the processing of the second groove 103, the mask 102 is removed from the plate material 100.
[0048]
FIGS. 7A and 7B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of joining the plate material and the diaphragm.
The sapphire substrate is formed in a predetermined thin film shape, and the front and rear surfaces thereof are mirror-finished by polishing, whereby the diaphragm 22 having a uniform thickness is manufactured. Next, the diaphragm 22 is positioned and placed on the diaphragm joining surface of the plate material 100, and the center of the back surface and the outer peripheral edge of the back surface are directly joined to the surface of the small-diameter disk portion 104a and the surface of the frame wall portion 105, respectively. In the case where the diaphragm 22 and the plate material 100 are directly joined, it is desirable to heat the material to about 1000 ° C.
[0049]
FIGS. 8A and 8B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming an electrode on a diaphragm.
A conductive thin film is formed on the central part of the surface of the diaphragm 22 and on the inner side of the frame wall part 105 of the plate material 100, which is close to the outer periphery, and is patterned by the engraving technique so that the movable electrode 26 having a predetermined shape and the reference An electrode 28 is formed. The conductive thin film can be formed by a dry film forming method, such as CVD, vacuum evaporation, or sputtering, which is usually used in a semiconductor process. Further, the conductive films 41a and 41b and the pads 42a to 42db are simultaneously formed.
[0050]
FIGS. 9A and 9B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming a pin hole and a vacuum exhaust hole in the first substrate.
First, a first substrate 21 made of a square sapphire substrate is prepared. The surface of the first substrate 21 which is the bonding surface with the diaphragm 22 is mirror-finished by polishing, and then heated to about 1500 ° C. to remove distortion. Next, pin holes 36a to 36d and a vacuum exhaust hole 38 are formed at predetermined positions of the first substrate 21 by laser processing. The pin holes 36a to 36d are formed so as to face the pads 42a to 42d shown in FIG.
[0051]
FIGS. 10A and 10B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of forming a recess serving as a capacitance chamber in the first substrate.
A predetermined portion of the surface of the first substrate 21 is covered with a mask 110 to form a recess 35 having a predetermined depth by dry etching or blasting. The concave portion 35 is a portion that becomes a sealed space by joining the diaphragm 22 in a later step, and becomes the capacity chamber 31 by being further evacuated. After the formation of the recess 35, the mask 110 is removed.
[0052]
FIGS. 11A and 11B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of forming an electrode on the first substrate.
A fixed electrode 25 and a reference electrode 27 having a predetermined shape are formed by forming a conductive thin film on the bottom surface of the concave portion 35 of the first substrate 21 and patterning the conductive thin film by an engraving technique. Like the movable electrode 26 and the reference electrode 28 described above, the conductive thin film can be formed by a dry deposition method such as CVD, vacuum deposition, or sputtering, which is usually used in a semiconductor process. Thereafter, conductive films 39a and 39b are formed by thermal spraying or the like.
[0053]
FIGS. 12A and 12B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of joining the first substrate and the diaphragm.
The diaphragm 22 is positioned and mounted on the surface of the first substrate 21, and the movable electrode 26 and the reference electrode 28 are opposed to the fixed electrode 25 and the reference electrode 27, respectively. Then, the first substrate 21 and the diaphragm 22 are directly joined. It is desirable that the direct bonding between the first substrate 21 and the diaphragm 22 is also performed by heating to about 1000 ° C.
[0054]
FIGS. 13A and 13B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a process of cutting and separating a plate material into an outside and an inside to form a second substrate and a movable body.
A ring-shaped third groove 112 is formed in the outer peripheral portion of the surface of the plate material 100 opposite to the diaphragm joining surface by laser processing, dry etching, or the like, and communicates with the first groove 101. The third groove 112 has the same size and groove width as the first groove 101. As a result, the plate material 100 is completely cut and separated into an outer portion and an inner portion from the first groove 101 and the third groove 112, and the outer portion is formed of the frame-shaped body shown in FIG. 23, the inner part forms the movable body 24, and the first groove 101 and the third groove 112 form the minute gap 33 having the groove width W.
[0055]
Next, a solder stopper layer is formed by spraying a conductive material on the pads 42a to 42d on the diaphragm 22 through the pin holes 36a to 36d of the first substrate 21. After that, the molten solder is poured into each of the pin holes 36a to 36d and electrically connected to each other, thereby completing the sensor element S including the first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, the movable body 24, and the like. The sensor element S is housed in a package PK (FIG. 2). At this time, the sensor element S is sealed and joined to the package PK so as to separate the outer surface of the cover portion 24B of the movable body 24 and the inner space 32 side from the capacity chamber 31 side.
[0056]
Thereafter, the vacuum exhaust hole 38 is connected to a vacuum pump (not shown), and the vacuum pump evacuates the air in the capacity chamber 31 surrounded by the first substrate 21 and the diaphragm 22 to obtain a predetermined vacuum degree. Vacuum chamber. Thereafter, the manufacturing of the absolute pressure sensor 20 shown in FIGS. 1 to 4 is completed by sealing the vacuum evacuation hole 38 of the package PK.
[0057]
In the absolute pressure sensor 20 manufactured in this manner, a large number of sensor elements S of the same quality can be mass-produced because a large number of sensor elements S can be manufactured simultaneously in a substrate made of sapphire, similarly to a semiconductor process. It is possible to reduce the manufacturing cost.
[0058]
FIG. 14 is a sectional view showing a second embodiment of the present invention.
In this embodiment, a sensor element S is constituted by a first substrate 21, a diaphragm 22, a second substrate 23, and a movable body 24, and a strain generating part 22B of the diaphragm 22 and a second And a small gap 120 is formed between the surface (upper surface) of the second substrate 23 and the inner surface of the cover portion 24B. The gap 120 is a gap within a range in which a minute substance does not easily pass and the measurement medium easily passes and does not affect the pressure responsiveness of the sensor, for example, about several μm. Further, a sufficient gap 121 is set between the outer peripheral surface of the cover 24B of the movable body 24 and the inner peripheral surface of the package PK. Other structures are substantially the same as those of the first embodiment. The manufacturing method is substantially the same.
[0059]
Even in such a structure, since the minute gap 120 is formed between the surface of the second substrate 23 and the outer peripheral portion of the inner surface of the cover 24B of the movable body 24, the same as in the above-described embodiment, It is possible to prevent a minute substance contained in the measurement medium from entering the internal space 32 of the second substrate 23 and adhering to and accumulating on the strain generating portion 22B of the diaphragm 22.
[0060]
The pressure of the measurement medium 34 guided to the absolute pressure sensor 20 is P 1 To P 2 When the pressure changes to 2 After passing through the filter F, the measuring medium 34 enters the second substrate 23 through the minute gap 121 and increases the pressure in the internal space 32 to P 1 To P 2 It takes a certain time to replace the pressure P with the pressure P in the internal space 32 transiently. 1 And the pressure P applied to the outer surface of the cover 24B of the movable body 24 (the surface exposed to the outside of the package PK) 2 Pressure difference (| P 1 −P 2 |) Occurs. However, in the present structure, the portion affected by the pressure difference can be limited to the portion of the cover 24B of the movable body 24 that covers the second substrate 23, so that the response is hardly deteriorated.
[0061]
FIG. 15 is a sectional view showing a third embodiment of the present invention.
This embodiment corresponds to the first aspect of the present invention, in which a sensor element S is composed of a substrate 21, a diaphragm 22, and a movable body 24, and the sensor element S is housed in a package PK. This is an absolute pressure sensor 130. That is, in the present embodiment, the above-mentioned second substrate 23 is omitted.
[0062]
The movable body 24 is composed of a joint fixing portion 24A having a minute height and a cover portion 24B covering the entire outer surface of the diaphragm 22. A minute gap 122 is formed. The manufacturing method is substantially the same as in the above embodiment. The gap 122 is set to a gap through which a minute substance passes, for example, about several μm.
[0063]
In such a structure, since the second substrate 23 surrounding the outer periphery of the movable body 24 is not required, simplification of the sensor element S and reduction in manufacturing cost can be achieved.
[0064]
In each of the above-described embodiments, the case where the shape of the absolute pressure sensor is a square has been described. However, the present invention is not limited to this, and various shapes such as a polygon, a circle, and an ellipse may be used. May be used.
Further, the example in which the capacity chamber 31 and the strain-generating portion 22B of the diaphragm 22 are formed in a circular shape in order to increase the area of the fixed electrode 25 and the movable electrode 26 is shown, but the present invention is not limited to this. Is also good.
[0065]
Further, the movable electrode 26 may be formed only at the center of the rear surface of the diaphragm 22 corresponding to the joint fixing portion 24A of the movable body 24. In addition, if an appropriate number of depressions are provided on the surface of the cover 24B of the movable body 24, the weight of the movable body 24 can be reduced, and the influence of errors such as vibration can be reduced.
[0066]
Further, in the above-described embodiment, an example in which a sapphire substrate or a quartz substrate is used as a material of the first substrate 21, the diaphragm 22, the second substrate 23, and the movable body 24 has been described. It is also possible to use a silicon substrate or glass.
[0067]
Furthermore, although the above-described embodiments show examples in which the present invention is applied to an absolute pressure sensor, the present invention is not limited to this, and can be applied to a sensor using atmospheric pressure as a reference pressure. It is.
[0068]
【The invention's effect】
As described above, the capacitance type pressure sensor according to the present invention includes a movable body which is joined to the diaphragm and is displaced integrally therewith, and the movable body is joined to a strain-generating portion of the diaphragm, and a diaphragm is provided. And a cover that covers the upper part of the strain-generating part. A minute gap is formed between the covering part and the strain-generating part. Can be prevented. Therefore, when a filter is used, it is not necessary to use a filter whose eyes are smaller than necessary, and the responsiveness of the sensor can be improved.
[0069]
In addition, unless a minute substance adheres or accumulates on the strain generating portion of the diaphragm, the temperature characteristics of the sensor do not change, and stable performance can be maintained for a long period of time.
[0070]
In addition, the present invention includes a second substrate surrounding the strain generating portion of the diaphragm and the movable body, providing a minute gap between the inner wall surface of the substrate and the covering portion of the movable body, and the inside of the joint portion of the diaphragm. Since the edge is located substantially inside the inner wall surface of the second substrate by the gap, even if a minute substance enters the second substrate through the gap, most of the edge is located immediately below the gap. It is possible to provide an electrostatic capacitance type pressure sensor which has a small amount of adhesion and deposition on the joint of the diaphragm and adheres and accumulates on the strain generating portion, and has excellent pressure response and temperature characteristics.
[0071]
Furthermore, since the first substrate, the diaphragm, the second substrate, and the movable body are made of the same material, thermal stress does not occur at the joint due to temperature change, and the elastic deformation of the diaphragm is not affected. Can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view showing a first embodiment of a capacitance type pressure sensor according to the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II of FIG.
FIG. 3 is a plan view of a first substrate.
FIG. 4 is a bottom view of the diaphragm.
FIGS. 5A and 5B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming a second substrate and a movable body.
FIGS. 6A and 6B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming a second substrate and a movable body.
FIGS. 7A and 7B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of joining a plate material and a diaphragm.
FIGS. 8A and 8B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of forming an electrode on a diaphragm.
FIGS. 9A and 9B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming a pin hole and a vacuum exhaust hole in a first substrate.
FIGS. 10A and 10B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of forming a capacitance chamber in a first substrate.
FIGS. 11A and 11B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a step of forming an electrode on a first substrate.
FIGS. 12A and 12B are a plan view and a cross-sectional view for explaining a step of joining a first substrate and a diaphragm.
FIGS. 13 (a) and 13 (b) are a plan view and a sectional view for explaining a step of cutting and separating a plate material to form a second substrate.
FIG. 14 is a sectional view showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a sectional view showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a sectional view of a conventional capacitance type pressure sensor.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 20: Absolute pressure sensor, 21: First substrate, 22: Diaphragm, 22A: Joint, 22B: Strain-flexing part, 23: Second substrate, 24: Movable body, 24A: Joint, 24B: Covering part, 25: fixed electrode, 26: movable electrode, 27, 28: reference electrode, 31: capacitance chamber, 32: internal space, 33: minute gap, F: filter.

Claims (5)

被測定圧力の変化を静電容量の変化として検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力センサにおいて、
固定電極が設けられた基板と、接合部と起歪部とを有して前記接合部が前記基板に接合されることにより前記基板とともに容量室を形成し、前記起歪部に前記固定電極に対応して可動電極が設けられたダイアフラムと、このダイアフラムの前記起歪部を覆い被測定圧力により前記起歪部と一体に変位する可動体とを備え、
前記可動体を、前記ダイアフラムの起歪部の外面中央に接合された接合固定部と、この接合固定部に一体に形成され前記ダイアフラムの起歪部を覆う覆い部とで構成し、この覆い部と前記起歪部との間に微小な隙間を形成したことを特徴とする静電容量式圧力センサ。
In a capacitance pressure sensor with a diaphragm structure that detects a change in measured pressure as a change in capacitance,
A substrate provided with a fixed electrode, a joint portion and a strain-generating portion, the joint portion being joined to the substrate to form a capacitance chamber together with the substrate, A diaphragm provided with a corresponding movable electrode, and a movable body that covers the strain-generating portion of the diaphragm and is displaced integrally with the strain-generating portion by a measured pressure,
The movable body is composed of a joint fixing portion joined to the center of the outer surface of the strain generating portion of the diaphragm, and a cover formed integrally with the joint fixing portion and covering the strain generating portion of the diaphragm. A minute gap is formed between the pressure sensor and the strain generating portion.
請求項1記載の静電容量式圧力センサにおいて、
基板、ダイアフラムおよび可動体を同一材料によってそれぞれ形成し、これらを直接接合によって一体的に接合したことを特徴とする静電容量式圧力センサ。
The capacitance type pressure sensor according to claim 1,
A capacitance type pressure sensor, wherein a substrate, a diaphragm and a movable body are respectively formed of the same material, and these are integrally joined by direct joining.
被測定圧力の変化を静電容量の変化として検出するダイアフラム構造の静電容量式圧力センサにおいて、
固定電極が設けられた第1の基板と、接合部と起歪部とを有して前記接合部が前記基板に接合されることにより前記基板とともに容量室を形成し、前記起歪部に前記固定電極に対応して可動電極が設けられたダイアフラムと、このダイアフラムの前記接合部上に接合され前記起歪部を取り囲む第2の基板と、この第2の基板内に位置し被測定圧力により前記ダイアフラムと一体に変位する可動体とを備え、
前記可動体を、前記ダイアフラムの起歪部の外面中央に接合された接合固定部と、この接合固定部に一体に形成され前記ダイアフラムの起歪部を覆う覆い部とで構成し、この覆い部と前記第2の基板との間に微小な隙間を形成したことを特徴とする静電容量式圧力センサ。
In a capacitance pressure sensor with a diaphragm structure that detects a change in measured pressure as a change in capacitance,
A first substrate provided with a fixed electrode, a joint portion and a strain generating portion, the joint portion being joined to the substrate to form a capacitance chamber together with the substrate, A diaphragm provided with a movable electrode corresponding to the fixed electrode, a second substrate joined on the joining portion of the diaphragm and surrounding the strain-generating portion, and A movable body that is displaced integrally with the diaphragm,
The movable body is composed of a joint fixing portion joined to the center of the outer surface of the strain generating portion of the diaphragm, and a cover formed integrally with the joint fixing portion and covering the strain generating portion of the diaphragm. A minute gap is formed between the capacitance type pressure sensor and the second substrate.
請求項3記載の静電容量式圧力センサにおいて、
微小な隙間は、第2の基板の内壁面と可動体の覆い部の外周面との間に形成され、第1の基板に接合されるダイアフラムの接合部の内側縁は、前記第2の基板の内壁面より略前記微小な隙間だけ内側に位置していることを特徴とする静電容量式圧力センサ。
The capacitance type pressure sensor according to claim 3,
The minute gap is formed between the inner wall surface of the second substrate and the outer peripheral surface of the cover of the movable body, and the inner edge of the joint of the diaphragm joined to the first substrate is formed by the second substrate. A capacitance type pressure sensor which is located substantially inside the minute gap from the inner wall surface of the pressure sensor.
請求項3または4記載の静電容量式圧力センサにおいて、
第1の基板、ダイアフラム、第2の基板および可動体を同一材料によってそれぞれ形成し、これらを直接接合によって一体的に接合したことを特徴とする静電容量式圧力センサ。
The capacitance type pressure sensor according to claim 3 or 4,
A capacitance type pressure sensor, wherein a first substrate, a diaphragm, a second substrate, and a movable body are respectively formed of the same material, and these are integrally joined by direct joining.
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