【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場において穀類の収穫作業を行うコンバインに関する。
【０００２】
【従来の技術】
コンバインは、車体フレームの下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラを有する走行装置を配設し、車体フレームの前端側に分草具と、引起しケースと、植立穀稈を刈り取る刈刃と、該刈刃にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する株元搬送装置と供給搬送装置とからなる刈取装置、該刈取装置の供給搬送装置から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェーンを有する脱穀装置と、該脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンクが載置されている。また、グレンタンクの後部に縦オーガと横オーガとからなる排出オーガを設けており、グレンタンク内に一時貯留してある穀粒をコンバインの外部に排出できる構成としている。
【０００３】
脱穀装置の後方には、藁屑および塵埃を脱穀装置内から吸引して圃場に放出する横断流ファンを設け、かつ脱穀後の排藁は排藁チェーンで搬送して、そのまま直接圃場に放出するか、カッターで切断してから圃場に放出する。脱穀装置の最後部に排藁を圃場に直接放出するか、カッターで切断後に放出するかを切り替えるドロッパーカバーを設けている。
【０００４】
コンバインの走行、刈取、脱穀、穀粒排出運転などは、コンバインの運転席に搭乗するオペレータが運転席の操作装置を手動操作により操作するほか、操作装置に組み込まれた自動制御装置により自動操作して行う。
【０００５】
上記コンバインにおいて、脱穀装置の点検、修理などのために脱穀装置の側面を開放するためにフィードチェーン設置部分の側壁板を回動させて脱穀装置を開放状態にすることが必要である。
【０００６】
そのため回転軸を中心にフィードチェーン設置部分の側壁板を建物のドアを開くように回動させる構成のコンバインが知られている（特開２００２−２７８２２号公報など）。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００２−２７８２２号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開２００２−２７８２２号公報記載のフィードチェーン設置部分の側壁板を回動させて脱穀装置を開放状態にする構成は、脱穀装置の前方側に設けた縦回転軸を中心にフィードチェーン設置部を開放する構成であるが、この場合にはフィードチェーン開放時、フィードチェーンを開放するとフィードチェーン先端部が供給チェーンと干渉し、開放角度を大きく出来ない問題点がある。
【０００９】
そこで、本発明の課題は、フィードチェーン設置部の開放構造を十分な強度を有するものにすると共に、脱穀装置及び刈取装置の内部のメンテナンスが容易に行えるコンバインを提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記課題は次の解決手段により達成される。
請求項１に記載した発明は、植立穀稈を刈り取る刈取装置６と刈り取った穀稈の扱ぎ深さを調節した後に搬送する供給搬送装置と該扱ぎ深さを調節された穀稈を脱穀するための脱穀装置１５と、該脱穀装置１５に穀稈を搬送するフィードチェーン１４を含む穀稈搬送部を機体に備えたコンバインにおいて、フィードチェーン１４を含む穀稈搬送部の中のフィードチェーン１４と該フィードチェーン１４の側面に設けられるフィードチェーンカバー８０と脱穀装置１５の側方を覆う一部の開閉板８３を一体的に取り付け、前記一体的な穀稈搬送部を、脱穀装置１５の一側面の後方側の機体に設けられた上下方向の回動軸５５ａを中心に機体の側方に開閉可能に取り付けたコンバインである。
【００１１】
請求項１に記載した発明によれば、フィードチェーン１４を開放した状態で、脱穀装置１５の側方を覆う一部の開閉板８３もフィードチェーン１４と共に一体的に開放されるので、脱穀装置１５の内部のメンテナンスができる。
【００１２】
請求項２記載の発明は、脱穀装置１５の両側を覆う側板５９を連結するフレーム５８を設け、前記側板５９に前記一体的な穀稈搬送部の回動軸５５ａを連結した請求項１記載のコンバインである。
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の作用に加えて、片持支持の一体的は穀稈搬送部を強固に支持できる。
【００１３】
請求項３に記載した発明は、フィードチェーンカバー８０の外方には脱穀装置１５からの駆動力をフィードチェン１４に伝達するためのクラッチレバー１６１をフィードチェーンカバー８０と一体的に設けた請求項１又は２記載のコンバインである。
【００１４】
請求項３記載の発明によれば、請求項１又は２記載の作用に加えて、例えば車速が低速であるときも、クラッチレバー１６１をフィードチェーン１４を脱穀装置１５からの駆動力で駆動できる。
【００１５】
請求項４に記載した発明は、クラッチレバー１６１によるフィードチェーンの駆動の入、切を行うワイヤケーブル８５を設け、該ワイヤケーブル８５は回動軸５５ａの内部を貫通して脱穀装置１５の駆動系とフィードチェーンを接続している請求項３記載のコンバインである。
【００１６】
請求項４記載の発明によれば、請求項３記載の作用に加えて、フィィードチェーン１４の駆動の入、切を行うワイヤケーブル８５を回動軸５５ａの内部を貫通して設けたので、長いワイヤ８５が絡まることなくクラッチレバー１６１によるフィードチェーンの駆動の入、切ができる。
【００１７】
【発明の効果】
請求項１に記載した発明によれば、フィードチェーン１４を開放した状態で、脱穀装置１５の側方を覆う一部の開閉板８３もフィードチェーン１４と共に一体的に開放されるので、脱穀装置１５の内部を容易にメンテナンスができ、従来に比して整備能率が良くなる。
【００１８】
請求項２記載の発明によれば、請求項１記載の効果に加えて、片持支持の一体的な穀稈搬送部を強固に支持でき、耐久性が従来より高くなる。
【００１９】
請求項３記載の発明によれば、請求項１又は２記載の効果に加えて、例えば車速が低速であるときも、クラッチレバー１６１をフィードチェーン１４を脱穀装置１５からの駆動力で駆動でき、一定速度以上の速度でフィードチェン１４を駆動できる。
【００２０】
請求項４記載の発明によれば、請求項３記載の効果に加えて、長いワイヤ８５が絡まることなくクラッチレバー１６１によるフィードチェーンの駆動の入、切ができ、クラッチレバー１６１を用いても容易にフィィードチェーン１４の駆動の入、切を確実に行うことができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図１は本発明の実施の形態の穀類の収穫作業を行うコンバインの左側面図を示し、図２は図１のコンバインの脱穀装置のフィートチェーンなどの駆動機構の側面略図を示し、図３は図１のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む全体の平面略図を示し、図４は図１のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む全体の前面略図を示し、図５は図１のコンバインのエンジンからの駆動の無圧無段変速装置（ＨＳＴ）と揺動棚からフィードチェーンへの動力伝達機構図を示し、図６は刈取装置とフィードチェーン設置部を機体から開放した状態の平面略図を示す。
また、本明細書で、左側及び右側とはコンバインが前進する方向に向かっての方向を言うものとする。
【００２２】
図１などに示すコンバインの走行フレーム２の下部には、駆動輪１にゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ４を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ４が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置３を備え、走行フレーム２の前部には刈取装置６を搭載し、走行フレーム２の上部にはエンジン２１（図５）ならびに脱穀装置１５、操縦席２０およびグレンタンク３０を搭載する。
【００２３】
刈取装置６は、図示しない刈取昇降シリンダの伸縮作用により刈取装置６全体を昇降して、圃場に植生する穀稈を所定の高さで刈取ることができる構成としている。刈取装置６の前端下部に分草具７を、その背後に傾斜状にした図示しない穀稈引起し装置５を、その後方底部には刈刃５ａを配置している。該刈刃５ａと脱穀装置１５のフィードチェーン１４の始端部との間に、前部搬送装置１１と穂先搬送ラグ８と株元搬送チェーン９からなる供給搬送装置などを、順次穀稈の受継搬送と扱深さ調節とができるように配置している。
【００２４】
コンバインの刈取装置６の作動は次のように行われる。まず、エンジン２１を始動して操向レバー１０をコンバインが前進するように操作し、図５に示す刈取クラッチＣ１と脱穀クラッチＣ２を刈取レバー４７と脱穀レバー４８を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行フレーム２を前進走行させると、刈取、脱穀作業が開始される。
【００２５】
圃場に植立する穀稈は刈取装置６の前端下部にある分草具７によって分草作用を受け、次いで穀稈引起し装置５の引起し作用によって倒伏状態にあれば直立状態に引起こされ、穀稈の株元が刈刃５ａに達して刈取られ、前部搬送装置１１に掻込まれて後方に搬送され、穂先搬送ラグ８と株元搬送チェーン９からなる供給搬送装置に受け継がれて順次連続状態で後部上方に搬送される。
【００２６】
穀稈は株元搬送チェーン９からフィードチェーン１４の始端部に受け継がれ、脱穀装置１５の主脱穀部である扱室６６に挿入される。該扱室６６に軸架された扱胴６９は、その表面に多数の扱歯６９ａが設けられており、図示しない駆動機構によりエンジン２１からの動力で回転する。扱室６６に挿入された穀粒の付いた穀稈はフィードチェーン１４とスプリング６８で付勢のフィードチェーン挟扼杆６７（図２）との間に挟扼され、図１、図２の矢印Ａ方向に移送されながら、回転する扱胴６９の扱歯６９ａにより脱穀される。穀稈から分離された被処理物（穀粒や藁くず）は扱網（図示せず）を通過して、揺動棚５１（図５）で受け止められる。
【００２７】
揺動棚５１は図示しない揺動棚駆動機構の作動により上下前後方向に揺動するので、被処理物は風力選別され、最終的にグレンタンク３０へ搬送される。該グレンタンク３０に貯留された穀粒は、オーガ１８、１９を経由してコンバインの外部へ搬送される。
【００２８】
脱穀装置１５の扱室６６の終端に到達した脱穀された残りの穀稈で長尺のままのものは図３に示すように排藁チェーン８０および排藁穂先ラグ（図示せず）に挟持されて搬送され、脱穀装置１５の後部の藁用カッター８１に投入された後、切断され、圃場に放出される。
【００２９】
上記構成からなる本実施例のコンバインにおいて、フィードチェーン１４およびその関連部材（以下、フィードチェーン設置部という）を開放する構成について説明する。
図２に示すように無端チェーンからなるフィードチェーン１４の両端の動輪５２を支持する動輪支持フレーム５３は脱穀装置１５の後部側壁の上方部に支持されたコ字状の支持部材５５に固着したアーム５４に一体的に接続している。また、図７に示すように、動輪支持フレーム５３の上面にはレール７６が固定され、該レール７６の両サイドをフィードチェーン１４のリンクプレートが走り、レール７６の上をフィードチェーン１４のローラが走る。コ字状の支持部材５５の両端は回動自在に取付片５７に支持されているが、該取付片５７は脱穀装置１５の左右両側の側板５９に掛け渡された左右方向に伸びた側板フレーム５８（図３参照）に連結している。
【００３０】
従って、フィードチェーン設置部はコ字状の支持部材５５の両端の取付片５７への回動支点（回動軸５５ａ）を中心に前方が開放する（これを以後、フィードチェーンオープンと言うことがある）構成になっている。
【００３１】
フィードチェーン１４の回動支点（回動軸５５ａ）は、フィードチェーンオープン時には片持支持されるだけであるので、過大な力が前記回動支点（回動軸５５ａ）に発生する。この回動支点（回動軸５５ａ）をコ字状の支持部材５５とその取付片５７と側板フレーム５８に支持させることで、コンバインの機体と前記回動支点（回動軸５５ａ）の支持用の部材５３〜５８を一体化でき、その強度は十分大きなものとなり、また構成が比較的簡単であるので軽量化、コンパクト化ができる。
【００３２】
また、排藁用のカッター８１の駆動用プーリ８２と該プーリ８２を駆動するカッターベルト８４は、フィードチェーンオープン時の回動用の部材であるコ字状の支持部材５５及びアーム５４などの内側に配置してあるので、フィードチェーンオープン時にカッターベルト８４を外す必要がない。
【００３３】
また、図３、図４に示すようにフィードチェーン１４と入口漏斗６２を一体化しておけば、フィードチェーンオープン時には、刈取装置６と脱穀装置１５の両方のメンテナンスが容易となる。なお、入口漏斗６２は株元搬送チェーン９からなる供給搬送装置から穀稈をフィードチェーン１４に受け渡すときに穀稈の下方にあって、前記受け渡しを確実にするための補助部材である。
【００３４】
フィードチェーン１４の前方よりにはフィードチェーン１４のオープン時に脱穀装置１５の機体と外れるカップリング６３（図８）を設けているが、該カップリング６３はフィードチェーン１４の駆動用のギアボックス１３５とフィードチェーン１４に噛み合うスプロケット６４の間に設けられている。前記スプロケット６４はカップリング６３を介してギアボックス１３５により駆動される。
【００３５】
また、フィードチェーン設置部の取付位置がずれないように、また不用意にフィードチェーン設置部が開放しないように、前記ギアボックス１３５とスプロケット６４の部分はロック機構７０が設けられている。すなわち図３と図４の要部拡大図である図８（ａ）の側面図と図８（ｂ）の図８（ａ）のＡ−Ａ線矢視図に示すように、ロック解除レバー７１を矢印▲１▼方向に下げると、該ロック解除レバー７１が回動支点７１ａを中心に矢印▲２▼方向に回動する。そのため、ギアボックス１３５に固定されたプレート７２のロックピン７３とロック解除レバー７１との係合が外れ、フィードチェーン１４が開放可能になる。なお、ロック解除レバー７１はフィードチェーン１４のレール７６を固定するフィードチェーンオープン用のフレーム５３に両端部が固定されたＬ字状板材７７と該板材７７に取り付けられたプレート７８に回動支点７１ａが支持されて、またロック解除レバー７１はＬ字状部材７７にバネ７９により付勢されている。
【００３６】
このように、フィードチェーン１４の駆動用ギアボックス１３５の出力軸とフィードチェーンオープン用フレーム５３に構成されたフィードチェーン駆動用スプロケット６４とがカップリング伝動によって接続され、ギアボックス１３５と前記フレーム５３の間をロックさせる事でカップリング伝動部がずれることなくしっかりと固定され、耐久性が向上し、又過大な負荷が生じた時もカップリング６３が外れる事はない。
【００３７】
また、脱穀装置１５の機枠後方最終端部にフィードチェーンオープン時の回動支点（回動軸５５ａ）を配置し、かつフィードチェーン駆動ギアボックス１３５をワンタッチカップリング６３で脱着できるフィードチェーン駆動スプロケット６４を脱穀装置１５の前方に配置したので、前記回動支点に対してカップリング６３の回動軌跡が大きな半径となり、スプロケット６４と揺動軸１３６（図５）との回動軌跡の接線方向のドッキングを直線的な軌跡上で行えるので、スムーズな接続ができる。
【００３８】
さらに、上記構成によると、フィードチェーンオープン時には、脱穀装置１５の側面に対して９０度以上フィードチェーン１４をオープンできるので、排藁処理部（藁カッター８１などがある領域）に藁が詰まっても、詰まった藁を容易に除去することができる。
【００３９】
また、フィードチェーンオープン時にはフィードチェーン１４の外側に設けたフィードチェーンカバー８０をアーム５４に取付け、フィードチェーン１４と一体的に回動させる。また、脱穀装置側板５９の一部分にメンテナンス用の窓８３を該側板５９に脱着可能に設けているので、この窓８３をフィードチェーン支持フレーム５３に一体的に取付けておき、フィードチェーンオープン時にこの窓８３も一体的にオープンさせる。そのため、フィードチェーン１４をオープンするだけで、脱穀装置１５内部のメンテナンスもオープンした窓８３の部分から容易に行える。
【００４０】
フィードチェーンフルシンクロ構成のコンバインでは、機体の動きを止めた場合には無圧無段変速装置（ＨＳＴ）２８（図５）が中立となり、フィードチェーン１４は回転しない。そこで手動クラッチレバー１６１（図１、図２）により脱穀装置１５から動力を取り出してフィードチェーン１４を回転させることができる。この構成でクラッチレバー１６１を手扱ぎ作業が行い易い機体前部のフレーム５３に設けた場合（図１参照）、フィードチェーンオープン時に前記クラッチレバー１６１を取外すことなく、該レバー１６１も一体でオープンでき、メンテナンス操作性が向上する。
【００４１】
このとき、クラッチレバー１６１によりフィードチェーン１４の「入」「切」をワイヤーケーブル８５を用いて唐箕軸１３７駆動用のテンションプーリ１３９（図２、図５）を作動して行い、またテンションプーリ１３９からクラッチレバー１６１までをケーブル８５を配索し、そのケーブル８５を機体後方のオープン時のコ字状部材５５の回動軸５５ａの内部を通してクラッチレバー１６１をテンションプーリ１３９を接続すると、フィードチェーンオープン時にケーブル８５のたくれが無い。
【００４２】
なお、フィードチェーン１４の手扱ぎ時の駆動用のベルト１３８（図２、図５）をフィードチェーン１４より機体内側に設けることで、フィードチェーン１４から落下する藁クズがベルト伝動部に堆積する事を防止することができる。
【００４３】
また、本実施例のコンバインは図３に示すようにフィードチェーン１４の先端部と刈取装置６の株元搬送チェーン９とを側面視で距離Ｘだけオーバーラップさせ、かつ、排藁チェーン８０とフィードチェーン１４の終端部を側面視で距離Ｙだけオーバーラップさせた構成としているので、フィードチェーンオープン時にフィードチェーン１４の先端部と株元搬送チェーン９の間隙、及び排藁チェーン８０の先端部とフィードチェーン１４の終端部との間隙が同時に拡大する。
【００４４】
排藁チェーン８０の領域に藁が詰まると、その上位にあるフィードチェーン１４の部分及び刈取装置６と脱穀装置１５の部分まで藁が詰まってくることがある。この藁の詰まりを除去する場合には前記した間隙Ｘ、Ｙがあるので、フィードチェーンオープン時に容易にこれらの部分から藁を同時に除去できる。
【００４５】
さらに、図９に示すようにフィードチェーン１４のオープン時の回動支点を脱穀装置１５の後方の機体左右方向の幅と同一幅の機枠縦フレーム８８に設けた構成を採用しても良い。
【００４６】
この構成によると、フィードチェーンオープン時にフィードチェーン設置部を片持支持するためにフィードチェーン回動軸５５ａにかかる過大な力が脱穀装置１５の機枠の縦フレーム８８に支持させることで、機枠の縦フレーム８８と回動支点の取付片５７などを一体化でき、片持支持の強度を十分保つと共に軽量化、コンパクト化が図れる。
【００４７】
図６に示すように刈取装置６もオープンすることができる。株元搬送チェーン９とフィードチェーン１４の先端部が側面視で重なる構成で、刈取装置６のオープン時の回動支点を脱穀装置１５の前方に設けるとフィードチェーンオープン時の回動支点が脱穀装置１５の後方側にあるので、フィードチェーン１４をオープンした状態で刈取装置６をオープンすると、株元搬送チェーン９とフィードチェーン１４が干渉することなく、刈取装置６をオープンでき、しかも刈取装置６のオープン角度を大きくできる。
【００４８】
また、本実施例のエンジンからの駆動力の伝達系統の一部を図５に示すが、変速装置２４の伝動機構は走行伝動ケ−ス２５における伝動経路下手側から操向伝動部２４ａと中間伝動部２４ｂと副変速部２４ｃとカウンタ−部２４ｄ（入出力部２６内にある）と入出力部２６とを設け、回転動力を入出力部２６からカウンタ−部２４ｄ、副変速部２４ｃ及び中間伝動部２４ｂを経由して操向伝動部２４ａに伝動する構成しており、該操向伝動部２４ａを切り替え操作することにより機体の進行方向を右側又は左側に旋回させることができる構成である。
【００４９】
油圧無段変速装置（ＨＳＴ）２８はケース３２の側方に突出している油圧入力軸３３の軸端部にエンジン２１からの駆動力の入力プーリ３５を着脱自在に取り付けているとともに、ケース３２の中に油圧ポンプ２８ａや回転可能に設けている出力軸を有する油圧モータ２８ｂ等を設けており、前記走行伝動ケース２５の右側部の上面と左側部の右横側面との間に形成された空間部に位置させて伝動ケース２５の左側部の右側面に着脱自在に取り付けている。そして、前記入力プーリ３５は操縦席２０の下方の走行フレーム２に着脱自在に設け、且つ負荷が変動しても燃料供給量を自動制御してあらかじめ設定した回転数を出力する構成である。エンジン２１の出力側の端部に取り付けたエンジン出力軸３７に設けたプーリ３８との間にベルト４０を巻いている。なお、無圧無段変速装置（ＨＳＴ）２８から出力される回転動力は変速装置２４の入出力部２６に伝動される。
【００５０】
変速装置２４の入出力部２６の出力はカウンタシャフト１２５を経由してワンウエイクラッチ１３２を駆動し、該クラッチ１３２からベルト４６を介して刈取入力軸４１の刈取入力プ−リ４２に動力が伝達される。刈取入力軸４１は刈取装置６の回動体４３の側方に突出して設けられ、該刈取入力軸４１に刈取入力プ−リ４２が着脱自在に取り付けている。
【００５１】
刈取レバ−４７の操作によって、ベルト４６を張圧又は解除し、回転動力の伝動を入り切りするテンションクラッチＣ１が設けられている。
【００５２】
なお、図５に示すように、エンジン出力軸３７に設けられた出力プーリ９５から点線で示すベルト１４１と常張クラッチＣ２を含む伝達機構により、脱穀装置１５の入力部にある脱穀入力プーリ９６が回転して脱穀装置１５の各駆動部材（揺動棚５１の揺動軸１３６、唐箕軸１３７など）が駆動される。このとき、前記ベルト１４１に設けられたテンションプーリ１２８を脱穀レバ−４８の操作によって作動させて脱穀装置１５の回転動力の伝動を入り切りする脱穀クラッチＣ２を構成している。
【００５３】
脱穀装置１５の前方にフィードチェーン１４を駆動するギアボックス１３５を配置し、駆動軸１３４を経由する無圧無段変速装置（ＨＳＴ）２８からの動力伝動系（ワンウエイクラッチ１３２）と脱穀装置１５からの動力伝動系（プーリ９６、唐箕軸１３７など）の２系統の入力構成とする。さらに、機体外側に配置された手動クラッチレバー１６１によりテンションプーリ１３９を作動させてベルト１３８を介してフィードチェーン１４を駆動させることができる。
【００５４】
このように駆動軸１３４上で、ギアボックス１３５を挟んで両サイドにベルト伝動系（ベルト１３８とベルト１４２）を配置するので、ベルト交換が単独で行え、特に機体外側の脱穀装置１５の動力伝動系のベルト１３８とベルト１４２の交換が単独で行え、メンテナンスが容易となる。
【００５５】
また、フィードチェーン１４は駆動軸１３４と唐箕軸１３７の両方から駆動できるが、この二系統の動力がメカロックしないようにするため、ワンウエイクラッチ１３２が設けられ、図１０に示すように速い速度の方をフィードチェーン１４に伝達する。
また、刈取装置６を所定量上げると作動が開始するモータ１４５を設けておき、刈取装置の前記上昇で刈取装置６とフィードチェーン１４の駆動を停止させる。
【００５６】
本実施例では走行伝動ケース２５の左側面から刈取装置６の駆動系とフィードチェーン１４の駆動系を取り出し、同一出力軸（カウンタシャフト１２５）で刈取装置６とフィードチェーン１４の両者を車速同調回転させる単一のワンウエイクラッチ１３２を設けた構成を採用している。
【００５７】
刈取装置６及びフィードチェーン１４は、無圧無段変速装置（ＨＳＴ）２８が機体を後進させるとき動力を切る必要があるが、刈取装置６駆動用及びフィードチェーン１４駆動用のワンウエイクラッチとして、フィードチェーン１４駆動用プーリ１２６と刈取装置６駆動用のプーリ１２９の両方にまたがった単一のワンウエイククラッチ１３２を用いるだけで良いので、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態のコンバインの左側面図である。
【図２】図１のコンバインの脱穀装置のフィートチェーンなどの駆動機構の側面略図である。
【図３】図１のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む全体の平面略図である。
【図４】図１のコンバインの刈取装置と脱穀装置の駆動部の略図を含む全体の前面略図である。
【図５】図１のコンバインのエンジンからの駆動の無圧無段変速装置（ＨＳＴ）と揺動棚からフィードチェーンへの動力伝達機構図である。
【図６】図１のコンバインの刈取装置とフィードチェーン設置部を機体から開放した状態の平面略図である。
【図７】図１のコンバインのフィードチェーン支持部材の一部斜視図である。
【図８】図３と図４の要部拡大図である側面図（図８（ａ））と図８（ａ）のＡ−Ａ線矢視図（図８（ｂ））である。
【図９】図１のコンバインの刈取装置とフィードチェーン設置部を共にオープンした時の平面略図である。
【図１０】図１のコンバインのフィードチェーンの移動速度と車速の関係を表す図である。
【符号の説明】
１ 駆動輪 ２ 走行フレーム
３ 走行装置 ４ クローラ
５ 穀稈引起し装置 ５ａ 刈刃
６ 刈取装置 ７ 分草具
８ 穂先搬送ラグ ９ 株元搬送チェーン
１０ 操向レバー １１ 前部搬送装置
１４ フィードチェーン １５ 脱穀装置
１８、１９ オーガ ２０ 操縦席
２１ エンジン ２４ 変速装置
２４ａ 操向伝動部 ２４ｂ 中間伝動部
２４ｃ 副変速部 ２４ｄ カウンター部
２５ 走行伝動ケース ２６ 入出力部
２８ 無圧無段変速装置（ＨＳＴ）
２８ａ 油圧ポンプ ２８ｂ 油圧モータ
３０ グレンタンク ３２ ケース
３３ 油圧入力軸 ３５ 入力プーリ
３７ エンジン出力軸 ３８ プーリ
４０、４６ ベルト ４１ 刈取入力軸
４２ 刈取入力プ−リ ４３ 回動体
４７ 刈取レバー ４８ 脱穀レバー
５１ 揺動棚 ５２ 動輪
５３ フィードチェーンオープン用フレーム（動輪支持フレーム）
５４ アーム ５５ コ字状の支持部材
５５ａ 回動軸 ５７ 取付片
５８ 側板フレーム ５９ 側板
６２ 入口漏斗 ６３ カップリング
６４ スプロケット ６６ 扱室
６７ 挟扼杆 ６８ スプリング
６９ 扱胴 ６９ａ 扱歯
７０ ロック機構 ７１ ロック解除レバー
７１ａ 回動支点 ７２ プレート
７３ ロックピン ７６ レール
７７ Ｌ字状板材 ７８ プレート
７９ バネ ８０ 排藁チェーン（カバー）
８１ 藁用カッター ８２ 駆動用プーリ
８３ 窓 ８４ カッターベルト
８５ ワイヤーケーブル ８８ 機枠縦フレーム
９５ 出力プーリ ９６ 脱穀入力プーリ
１２５ カウンタシャフト １２６、１２９、１３３ プーリ
１２８、１３９ テンションプーリ
１３２ ワンウエイクラッチ
１３４ 駆動軸 １３５ ギアボックス
１３６ 揺動軸 １３７ 唐箕軸
１３８ フィードチェーン駆動用ベルト
１４１、１４２ ベルト １４５ モータ
１６１ 手動クラッチレバー
Ｃ１ 刈取クラッチ Ｃ２ 脱穀クラッチ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a combine for performing a cereal harvesting operation in a field.
[0002]
[Prior art]
In the combine, a traveling device having a pair of left and right traveling crawlers that travels on the soil surface is disposed at a lower side of the body frame, and a weeding tool, a raising case, and a planted grain culm are cut at the front end side of the body frame. A cutting device comprising a cutting blade, a stock transfer device and a supply transfer device for sandwiching and conveying the grain stalks cut by the cutting blade, and a grain stalk transferred from the supply transfer device of the cutting device. A threshing device having a feed chain that carries over and transports the same, and a Glen tank that temporarily stores the grains that are threshed and sorted by the threshing device are mounted. In addition, a discharge auger composed of a vertical auger and a horizontal auger is provided at the rear of the Glen tank, so that the grains temporarily stored in the Glen tank can be discharged to the outside of the combine.
[0003]
Behind the threshing device, a cross-flow fan that sucks straw and dust from inside the threshing device and discharges it to the field is provided, and the thresh after threshing is transported by a straw chain and discharged directly to the field as it is. Or cut it with a cutter and release it to the field. At the end of the threshing device, a dropper cover is provided to switch between discharging the straw directly to the field or releasing it after cutting with a cutter.
[0004]
Operators in the driver's seat of the combine operate the driver's operator's operating device manually, and the automatic control device built into the operating device automatically controls the traveling, harvesting, threshing, and grain discharging operations of the combine. Do it.
[0005]
In the above combine, it is necessary to open the threshing device by rotating the side wall plate of the feed chain installation portion in order to open the side surface of the threshing device for inspection and repair of the threshing device.
[0006]
Therefore, there is known a combine having a configuration in which a side wall plate of a feed chain installation portion is rotated about a rotation axis so as to open a door of a building (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-27822).
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-27822
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The configuration in which the side wall plate of the feed chain installation portion described in JP-A-2002-27822 is turned to open the threshing device is disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-27822, which discloses a feed chain installation portion centered on a vertical rotation shaft provided in front of the threshing device. However, in this case, when the feed chain is opened, when the feed chain is opened, the leading end of the feed chain interferes with the supply chain, and there is a problem that the opening angle cannot be increased.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a combine that allows the open structure of a feed chain installation portion to have a sufficient strength and facilitates maintenance of the threshing device and the mowing device.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the following means.
The invention described in claim 1 provides a harvesting device 6 for cutting planted grain culms, a supply / transport device for transporting after adjusting the handling depth of the harvested grain culms, and a grain culm adjusted for the handling depth. In a combine equipped with a threshing device 15 for threshing and a cereal stalk transport unit including a feed chain 14 for transporting cereals to the threshing device 15, a feed chain in the cereal stalk transport unit including the feed chain 14 14 and a feed chain cover 80 provided on the side surface of the feed chain 14 and a part of the opening / closing plate 83 covering the side of the threshing device 15 are integrally attached. This is a combine which is openably and closably mounted on the side of the fuselage about a vertical rotation shaft 55a provided on the fuselage on one rear side.
[0011]
According to the first aspect of the invention, when the feed chain 14 is opened, a part of the opening / closing plate 83 that covers the side of the threshing device 15 is also opened integrally with the feed chain 14, so that the threshing device 15 Can be maintained inside.
[0012]
The invention according to claim 2 is characterized in that a frame 58 is provided for connecting side plates 59 covering both sides of the threshing device 15, and the rotating shaft 55 a of the integral grain culm transporter is connected to the side plate 59. Combine.
According to the second aspect of the present invention, in addition to the function of the first aspect, the cantilever support can integrally support the grain culm transport portion.
[0013]
In the invention described in claim 3, a clutch lever 161 for transmitting the driving force from the threshing device 15 to the feed chain 14 is provided integrally with the feed chain cover 80 outside the feed chain cover 80. 3. The combine according to 1 or 2.
[0014]
According to the third aspect of the invention, in addition to the operation of the first or second aspect, even when the vehicle speed is low, for example, the clutch lever 161 can drive the feed chain 14 with the driving force from the threshing device 15.
[0015]
The invention described in claim 4 is provided with a wire cable 85 for turning on and off the drive of the feed chain by the clutch lever 161, and the wire cable 85 passes through the inside of the rotating shaft 55 a and drives the threshing device 15. 4. The combine according to claim 3, wherein the combine is connected to the feed chain.
[0016]
According to the fourth aspect of the invention, in addition to the function of the third aspect, the wire cable 85 for turning on and off the drive of the feed chain 14 is provided through the inside of the rotating shaft 55a. The drive of the feed chain by the clutch lever 161 can be turned on / off without the long wire 85 being entangled.
[0017]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the invention, when the feed chain 14 is opened, a part of the opening / closing plate 83 that covers the side of the threshing device 15 is also opened integrally with the feed chain 14, so that the threshing device 15 Maintenance can be easily performed inside the device, and maintenance efficiency is improved as compared with the conventional case.
[0018]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect, the integral cantilever-supported grain culm conveying portion can be firmly supported, and the durability is higher than before.
[0019]
According to the invention of claim 3, in addition to the effect of claim 1 or 2, for example, even when the vehicle speed is low, the clutch lever 161 can drive the feed chain 14 with the driving force from the threshing device 15; The feed chain 14 can be driven at a speed higher than a certain speed.
[0020]
According to the fourth aspect of the invention, in addition to the effect of the third aspect, the drive of the feed chain by the clutch lever 161 can be turned on and off without the long wire 85 being entangled, and the clutch lever 161 can be easily used. The drive of the feed chain 14 can be reliably turned on and off.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a left side view of a combine for harvesting cereals according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a schematic side view of a drive mechanism such as a foot chain of the combine threshing apparatus of FIG. 1, and FIG. FIG. 4 shows a schematic plan view including a schematic diagram of a drive unit of the combine harvester and threshing device of FIG. 1, and FIG. 4 shows a schematic front view of a general diagram including a schematic diagram of a drive unit of the combine harvester and threshing device of FIG. 1. FIG. 5 shows a diagram of a continuously variable transmission (HST) driven by an engine of the combine of FIG. 1 and a power transmission mechanism from a rocking shelf to a feed chain, and FIG. 6 shows a reaper and a feed chain installation portion. Fig. 2 shows a schematic plan view in a state of being released from the fuselage.
In this specification, the terms left and right refer to the direction in which the combine advances.
[0022]
In the lower part of the traveling frame 2 of the combine shown in FIG. 1 and the like, a pair of right and left crawlers 4 formed into a drive wheel 1 in the form of an endless belt using a flexible material such as rubber as a raw material is used. The crawler 4 also has a traveling device 3 configured to be able to travel freely only by slightly sinking. A reaper 6 is mounted on a front portion of the traveling frame 2, and an engine 21 (FIG. 5) The threshing device 15, the cockpit 20 and the Glen tank 30 are mounted.
[0023]
The mowing device 6 is configured to be able to move up and down the entire mowing device 6 by the expansion and contraction action of a not-shown mowing elevating cylinder, and to mow the culm vegetated in the field at a predetermined height. A weeding tool 7 is arranged below the front end of the mowing device 6, a grain stem raising device 5 (not shown) inclined behind the mowing device 7, and a cutting blade 5a is arranged at the rear bottom portion. Between the cutting blade 5a and the start end of the feed chain 14 of the threshing device 15, a feed transport device including a front transport device 11, a tip transport lug 8 and a stock transport chain 9 is sequentially transferred to the grain culm. It is arranged so that the handling depth can be adjusted.
[0024]
The operation of the combine harvester 6 is performed as follows. First, the engine 21 is started and the steering lever 10 is operated so that the combine moves forward, and the cutting clutch C1 and threshing clutch C2 shown in FIG. When the traveling frame 2 is moved forward while transmitting the power, the harvesting and threshing operations are started.
[0025]
Grain stalks to be planted in the field are subjected to weeding by the weeding tools 7 at the lower front end of the reaper 6, and then stalks are raised by the stalk raising device 5 to an upright state if they are in a lying state. The root of the culm reaches the cutting blade 5a and is harvested, scraped by the front conveying device 11 and conveyed rearward, and inherited by the supply conveying device including the spike conveying lug 8 and the stock conveying chain 9. It is sequentially conveyed upward in the rear part in a continuous state.
[0026]
The grain culm is inherited from the stock transport chain 9 to the start end of the feed chain 14 and inserted into the handling chamber 66 that is the main threshing unit of the threshing device 15. The handling cylinder 69 mounted on the handling chamber 66 has a large number of handling teeth 69a provided on the surface thereof, and is rotated by power from the engine 21 by a drive mechanism (not shown). The grain culm with the grain inserted into the handling room 66 is sandwiched between the feed chain 14 and the feed chain sandwiching rod 67 (FIG. 2) urged by the spring 68, and arrows shown in FIGS. 1 and 2. While being transported in the direction A, threshing is performed by the handling teeth 69a of the rotating handling cylinder 69. The object to be treated (grain or straw waste) separated from the grain stem passes through a handling net (not shown) and is received by the swinging shelf 51 (FIG. 5).
[0027]
Since the swing shelf 51 swings up and down and back and forth by the operation of a swing shelf drive mechanism (not shown), the object to be processed is sorted by wind and finally conveyed to the Glen tank 30. The grains stored in the Glen tank 30 are transported to the outside of the combine via the augers 18 and 19.
[0028]
The remaining threshed grain culm that has reached the end of the handling room 66 of the threshing device 15 and is still long is sandwiched between the straw chain 80 and the straw tip lag (not shown) as shown in FIG. After being fed into the straw cutter 81 at the rear of the threshing device 15, it is cut and discharged to the field.
[0029]
In the combine of the present embodiment having the above-described configuration, a configuration in which the feed chain 14 and its related members (hereinafter, referred to as a feed chain installation portion) are opened will be described.
As shown in FIG. 2, a driving wheel supporting frame 53 supporting the driving wheels 52 at both ends of the feed chain 14 composed of an endless chain is an arm fixed to a U-shaped support member 55 supported on an upper portion of a rear side wall of the threshing device 15. 54 and is integrally connected. As shown in FIG. 7, a rail 76 is fixed on the upper surface of the driving wheel support frame 53, and a link plate of the feed chain 14 runs on both sides of the rail 76, and a roller of the feed chain 14 runs on the rail 76. Run. Both ends of the U-shaped support member 55 are rotatably supported by mounting pieces 57. The mounting pieces 57 are laterally extended side plate frames that are stretched over left and right side plates 59 of the threshing device 15. 58 (see FIG. 3).
[0030]
Therefore, the feed chain installation portion is opened forward at the center of the pivot (the pivot 55a) to the attachment piece 57 at both ends of the U-shaped support member 55 (hereinafter, this is referred to as feed chain open). A) configuration.
[0031]
Since the rotation fulcrum (the rotation shaft 55a) of the feed chain 14 is only cantilevered when the feed chain is open, an excessive force is generated at the rotation fulcrum (the rotation shaft 55a). By supporting the rotation fulcrum (the rotation shaft 55a) by the U-shaped support member 55, its mounting piece 57, and the side plate frame 58, the body of the combine and the rotation fulcrum (the rotation shaft 55a) are supported. The members 53 to 58 can be integrated, the strength thereof is sufficiently large, and the structure is relatively simple, so that the weight and size can be reduced.
[0032]
A pulley 82 for driving a cutter 81 for discharging straw and a cutter belt 84 for driving the pulley 82 are provided inside a U-shaped support member 55 and an arm 54 which are members for rotation when the feed chain is opened. Since they are arranged, there is no need to remove the cutter belt 84 when the feed chain is opened.
[0033]
In addition, if the feed chain 14 and the inlet funnel 62 are integrated as shown in FIGS. 3 and 4, maintenance of both the reaping device 6 and the threshing device 15 becomes easy when the feed chain is opened. In addition, the inlet funnel 62 is below the grain culm when the grain culm is delivered to the feed chain 14 from the supply / conveyance device including the stock carrier chain 9, and is an auxiliary member for ensuring the delivery.
[0034]
A coupling 63 (FIG. 8) is provided from the front of the feed chain 14 so as to be detached from the body of the threshing device 15 when the feed chain 14 is opened. The coupling 63 is provided with a gear box 135 for driving the feed chain 14. It is provided between sprockets 64 that mesh with the feed chain 14. The sprocket 64 is driven by a gear box 135 via a coupling 63.
[0035]
Further, a lock mechanism 70 is provided on the gear box 135 and the sprocket 64 so that the mounting position of the feed chain installation portion is not shifted and the feed chain installation portion is not opened carelessly. That is, as shown in the side view of FIG. 8A, which is an enlarged view of the main part of FIGS. 3 and 4, and the view taken along the line AA of FIG. 8A of FIG. Is lowered in the direction of the arrow (1), the lock release lever 71 rotates in the direction of the arrow (2) around the rotation fulcrum 71a. Therefore, the lock pin 73 of the plate 72 fixed to the gear box 135 is disengaged from the lock release lever 71, and the feed chain 14 can be opened. The lock release lever 71 is connected to an L-shaped plate 77 having both ends fixed to a feed chain opening frame 53 for fixing a rail 76 of the feed chain 14 and a plate 78 attached to the plate 77 for a rotation fulcrum 71a. , And the lock release lever 71 is urged by the spring 79 to the L-shaped member 77.
[0036]
In this manner, the output shaft of the drive gear box 135 of the feed chain 14 and the feed chain drive sprocket 64 formed in the feed chain open frame 53 are connected by coupling transmission, and the gear box 135 and the frame 53 By locking the gap, the coupling transmission portion is firmly fixed without shifting, the durability is improved, and the coupling 63 does not come off even when an excessive load occurs.
[0037]
A feed fulcrum (rotation shaft 55a) at the time of opening the feed chain is disposed at the rear end of the threshing device 15 at the rear of the machine frame, and a feed chain drive sprocket capable of attaching and detaching the feed chain drive gear box 135 with the one-touch coupling 63. 64 is arranged in front of the threshing device 15, the turning locus of the coupling 63 has a large radius with respect to the turning fulcrum, and the tangential direction of the turning locus between the sprocket 64 and the swing shaft 136 (FIG. 5). Can be docked on a linear trajectory for smooth connection.
[0038]
Further, according to the above configuration, when the feed chain is opened, the feed chain 14 can be opened at an angle of 90 degrees or more with respect to the side surface of the threshing device 15, so that even if straw is clogged in the straw processing section (the area where the straw cutter 81 and the like are located). The clogged straw can be easily removed.
[0039]
When the feed chain is opened, a feed chain cover 80 provided outside the feed chain 14 is attached to the arm 54, and is rotated integrally with the feed chain 14. Further, since a maintenance window 83 is provided on a part of the threshing device side plate 59 so as to be detachable from the side plate 59, the window 83 is integrally attached to the feed chain support frame 53, and this window is opened when the feed chain is opened. 83 is also opened integrally. Therefore, maintenance of the threshing apparatus 15 can be easily performed from the opened window 83 only by opening the feed chain 14.
[0040]
In the combine of the feed chain full synchronization configuration, when the movement of the body is stopped, the non-pressure continuously variable transmission (HST) 28 (FIG. 5) becomes neutral, and the feed chain 14 does not rotate. Therefore, power can be taken out of the threshing device 15 by the manual clutch lever 161 (FIGS. 1 and 2), and the feed chain 14 can be rotated. In this configuration, when the clutch lever 161 is provided on the frame 53 at the front of the fuselage for easy handling (see FIG. 1), the clutch lever 161 is also opened without removing the clutch lever 161 when the feed chain is opened. And maintenance operability is improved.
[0041]
At this time, the feed chain 14 is turned on and off by the clutch lever 161 using the wire cable 85 to operate the tension pulley 139 (FIGS. 2 and 5) for driving the Karino shaft 137. When the cable 85 is routed from the cable lever 161 to the clutch lever 161 and the cable 85 is connected to the tension pulley 139 through the inside of the rotating shaft 55a of the U-shaped member 55 when the rear of the machine is opened, the feed chain is opened. Sometimes the cable 85 has no slack.
[0042]
By providing the driving belt 138 (FIGS. 2 and 5) for handling the feed chain 14 inside the machine body from the feed chain 14, straw waste falling from the feed chain 14 accumulates on the belt transmission unit. Things can be prevented.
[0043]
As shown in FIG. 3, the combine according to the present embodiment overlaps the distal end of the feed chain 14 with the stock feeder chain 9 of the reaper 6 by a distance X in a side view, and furthermore, the feed chain 14 Since the end portion of the chain 14 is configured to overlap by a distance Y in a side view, the gap between the leading end of the feed chain 14 and the stock transfer chain 9 when the feed chain is opened, and the leading end of the straw chain 80 are The gap with the end of the chain 14 increases at the same time.
[0044]
When straw is clogged in the area of the drainage chain 80, the straw may be clogged up to the feed chain 14 and the mowing device 6 and the threshing device 15 which are located above. When the clogging of straw is removed, the gaps X and Y are provided, so that straw can be easily removed from these portions simultaneously when the feed chain is opened.
[0045]
Further, as shown in FIG. 9, a configuration may be adopted in which a rotation fulcrum at the time of opening the feed chain 14 is provided on a machine frame vertical frame 88 having the same width as the width in the lateral direction of the machine behind the threshing device 15.
[0046]
According to this configuration, when the feed chain is opened, an excessive force applied to the feed chain rotating shaft 55a to support the feed chain installation portion in a cantilever manner is supported by the vertical frame 88 of the machine frame of the threshing device 15, and The vertical frame 88 and the mounting piece 57 at the pivot point can be integrated, and the strength of cantilever support can be sufficiently maintained, and the weight and size can be reduced.
[0047]
The reaper 6 can also be opened as shown in FIG. When the leading end of the feed chain 9 and the tip of the feed chain 14 overlap in a side view, and the turning fulcrum when the reaper 6 is opened is provided in front of the threshing device 15, the turning fulcrum when the feed chain is opened is the threshing device. 15, if the reaper 6 is opened with the feed chain 14 opened, the reaper 6 can be opened without interference between the stock transport chain 9 and the feed chain 14. Open angle can be increased.
[0048]
FIG. 5 shows a part of the transmission system of the driving force from the engine according to the present embodiment. The transmission mechanism of the transmission 24 is arranged between the steering transmission unit 24a and the lower part of the traveling transmission case 25 from the lower side of the transmission path. A transmission 24b, an auxiliary transmission section 24c, a counter section 24d (located in the input / output section 26), and an input / output section 26 are provided, and rotational power is transmitted from the input / output section 26 to the counter section 24d, the auxiliary transmission section 24c, and the intermediate section. The transmission is transmitted to the steering transmission 24a via the transmission 24b, and the traveling direction of the aircraft can be turned right or left by switching the steering transmission 24a.
[0049]
The hydraulic continuously variable transmission (HST) 28 has an input pulley 35 for driving force from the engine 21 detachably attached to a shaft end of a hydraulic input shaft 33 protruding to the side of the case 32. A hydraulic pump 28a, a hydraulic motor 28b having a rotatable output shaft, and the like are provided therein, and a space formed between the upper surface on the right side of the traveling transmission case 25 and the right side surface on the left side. And is detachably attached to the right side of the left side of the transmission case 25. The input pulley 35 is detachably provided on the traveling frame 2 below the cockpit 20, and is configured to automatically control the fuel supply amount and output a preset rotation speed even when the load varies. A belt 40 is wound between a pulley 38 provided on an engine output shaft 37 attached to an output-side end of the engine 21. The rotational power output from the pressureless continuously variable transmission (HST) 28 is transmitted to the input / output unit 26 of the transmission 24.
[0050]
The output of the input / output unit 26 of the transmission 24 drives a one-way clutch 132 via a counter shaft 125, and power is transmitted from the clutch 132 to a cutting input pulley 42 of a cutting input shaft 41 via a belt 46. You. The reaping input shaft 41 is provided so as to protrude from a side of the rotating body 43 of the reaping device 6, and a reaping input pulley 42 is detachably attached to the reaping input shaft 41.
[0051]
A tension clutch C1 is provided for tensioning or releasing the belt 46 by operating the cutting lever 47 to turn on and off the transmission of rotational power.
[0052]
As shown in FIG. 5, a threshing input pulley 96 in an input portion of the threshing device 15 is driven by a transmission mechanism including a belt 141 and a normal tension clutch C2 indicated by a dotted line from an output pulley 95 provided on the engine output shaft 37. By rotating, each drive member of the threshing device 15 (the swing shaft 136 of the swing shelf 51, the Karino shaft 137, etc.) is driven. At this time, a threshing clutch C2 for turning on and off the transmission of the rotational power of the threshing device 15 by operating the tension pulley 128 provided on the belt 141 by operating the threshing lever 48.
[0053]
A gearbox 135 for driving the feed chain 14 is disposed in front of the threshing device 15, and a power transmission system (one-way clutch 132) from the pressureless continuously variable transmission (HST) 28 via a drive shaft 134 and the threshing device 15 Power transmission system (pulley 96, Karino shaft 137, etc.). Further, the tension pulley 139 can be operated by the manual clutch lever 161 disposed on the outside of the fuselage to drive the feed chain 14 via the belt 138.
[0054]
Since the belt transmission systems (belts 138 and 142) are arranged on both sides of the gear box 135 on the drive shaft 134 in this way, the belt can be replaced independently, and in particular, the power transmission of the threshing device 15 outside the machine body. The belt 138 and the belt 142 of the system can be replaced independently, and maintenance becomes easy.
[0055]
Further, the feed chain 14 can be driven from both the drive shaft 134 and the Karaoke shaft 137, but a one-way clutch 132 is provided to prevent the power of the two systems from mechanical lock, and as shown in FIG. Is transmitted to the feed chain 14.
Further, a motor 145 is provided which starts operating when the mowing device 6 is raised by a predetermined amount, and the drive of the mowing device 6 and the feed chain 14 is stopped by the raising of the mowing device.
[0056]
In this embodiment, the drive system of the reaper 6 and the drive system of the feed chain 14 are taken out from the left side surface of the traveling transmission case 25, and both the reaper 6 and the feed chain 14 are rotated at the same output shaft (counter shaft 125) at the vehicle speed synchronously. A single one-way clutch 132 is provided.
[0057]
The mowing device 6 and the feed chain 14 need to cut off the power when the non-pressure continuously variable transmission (HST) 28 reverses the body. However, the one-way clutch for driving the mowing device 6 and the feed chain 14 serves as a one-way clutch. Since it is only necessary to use a single one-way clutch 132 that straddles both the pulley 126 for driving the chain 14 and the pulley 129 for driving the mowing device 6, it can be manufactured at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view of a combine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view of a drive mechanism such as a foot chain of the combine threshing apparatus of FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic plan view including a schematic diagram of a drive unit of a combine harvester and a threshing device of FIG. 1;
4 is a schematic front view of the whole including the schematic diagram of the drive unit of the combine harvester and threshing device of FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram of a continuously variable transmission (HST) driven by an engine of the combine in FIG. 1 and a power transmission mechanism from a rocking shelf to a feed chain.
FIG. 6 is a schematic plan view of the combine harvester and the feed chain installation unit of FIG. 1 in a state where the harvester is opened from the fuselage;
FIG. 7 is a partial perspective view of a feed chain support member of the combine of FIG. 1;
8 is a side view (FIG. 8 (a)), which is an enlarged view of a main part of FIG. 3 and FIG. 4, and a view taken along line AA of FIG. 8 (a) (FIG.
FIG. 9 is a schematic plan view of the combine harvester and the feed chain installation unit of FIG. 1 when both are opened.
FIG. 10 is a diagram showing a relationship between a moving speed of a feed chain of the combine of FIG. 1 and a vehicle speed.
[Explanation of symbols]
1 drive wheel 2 traveling frame
3 Traveling device 4 Crawler
5 Grain stem raising device 5a Cutting blade
6 Harvester 7 Weeding tools
8 Ear transfer lug 9 Stock transfer chain
10 Steering lever 11 Front transfer device
14 Feed chain 15 Threshing device
18, 19 Auger 20 Cockpit
21 engine 24 transmission
24a Steering transmission unit 24b Intermediate transmission unit
24c Sub transmission unit 24d Counter unit
25 Traveling transmission case 26 Input / output unit
28 Non-pressure continuously variable transmission (HST)
28a hydraulic pump 28b hydraulic motor
30 Glen tank 32 Case
33 Hydraulic input shaft 35 Input pulley
37 Engine output shaft 38 Pulley
40, 46 Belt 41 Cutting input shaft
42 Cutting input pulley 43 Rotating body
47 Cutting lever 48 Threshing lever
51 rocking shelf 52 wheel
53 Feed Chain Open Frame (Driving Wheel Support Frame)
54 Arm 55 U-shaped support member
55a Rotating shaft 57 Mounting piece
58 Side plate frame 59 Side plate
62 inlet funnel 63 coupling
64 Sprockets 66 Handling room
67 Narrowing rod 68 Spring
69 Handling cylinder 69a Handling teeth
70 Lock mechanism 71 Lock release lever
71a Rotating fulcrum 72 Plate
73 Lock pin 76 Rail
77 L-shaped plate 78 plate
79 Spring 80 Straw chain (cover)
81 Straw cutter 82 Drive pulley
83 window 84 cutter belt
85 Wire cable 88 Machine frame vertical frame
95 Output pulley 96 Threshing input pulley
125 Counter shaft 126, 129, 133 Pulley
128, 139 tension pulley
132 one-way clutch
134 Drive shaft 135 Gear box
136 Oscillating axis 137 Tang axis
138 Feed chain drive belt
141, 142 Belt 145 Motor
161 Manual clutch lever
C1 reaping clutch C2 threshing clutch
