JP2004321100A - VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG - Google Patents
VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004321100A JP2004321100A JP2003121598A JP2003121598A JP2004321100A JP 2004321100 A JP2004321100 A JP 2004321100A JP 2003121598 A JP2003121598 A JP 2003121598A JP 2003121598 A JP2003121598 A JP 2003121598A JP 2004321100 A JP2004321100 A JP 2004321100A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- region
- amino acid
- mouse
- igg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロテインAに対して親和性の向上した、IgGのFc領域を含むタンパク質の変異体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生化学や生物医工学の分野において、モノクローナル抗体の作成及び応用は一般的で有用な方法として普及している。
また、例えば生理活性ペプチドを大量に得るために、目的とするペプチドをコードするDNA(遺伝子)をDNA組換え技術を用いて発現させる試みが多く行われている。しかし、ペプチドが発現細胞内のプロテアーゼの作用によって分解を受けやすく、目的とするペプチドが得られないこともあり、そのため、融合タンパク質の形で発現させることがしばしば行われている。
【0003】
研究対象となるタンパク質を簡単に効率よく入手することは、分子生物学、生化学をはじめ、薬学及び医学等の分野において非常に重要なことであるばかりでなく、生化学産業や製薬産業といった様々な産業において重要なことである。マウスIgGのFc領域と他の機能性タンパク質との融合タンパク質の作成も、多くの生化学的現象の解明に利用されている(例えば、Monfardini et al., 1998; Huynh−Do et al., 2002; Adachi et al., 2002)。
【0004】
しかし、上記抗体や融合タンパク質の精製には問題があり、最も主要な問題点として、マウスのIgG、特にIgG1のプロテインA(Staphylococcus aureus由来: IgGのFc領域と親和性がある)に対する親和性が低いことである。ハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体の多くがIgG1であり、この問題を解決するため、塩濃度を増加させたり、pHをアルカリ性に調整することが行われている。しかし、このような条件下ではプロテインAと血清タンパク質等との非特異的な相互作用が問題になる。マウスIgG1とプロテインAとの親和性が低いため、融合タンパク質作成にはヒトや他の種のFc領域が用いられることが多い。しかし、生体への薬物等としての応用実験を考えた場合、免疫拒絶や炎症反応などを誘起する可能性が大きい。
従って、マウスIgG1とプロテインAとの親和性を向上させることができれば上記問題を解決することができる。
【0005】
【非特許文献1】
Monfardini et al., 1998; Huynh−Do et al., 2002; Adachi et al., 2002
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、プロテインAとの親和性の向上した、マウスIgGのFc領域を含むポリペプチド変異体、及びその製造方法等を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意検討した結果、マウスIgG1のFc領域の1又はそれ以上のアミノ酸残基を他のアミノ酸残基で置換することにより、プロテインAに対する親和性を向上できるという知見を得た。
【0008】
すなわち、本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、IgGのFc領域を含むタンパク質であって、天然のIgGのFc領域の1又はそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されており、かつ前記天然のIgGのFc領域を含むタンパク質と比較してプロテインAに対して親和性が向上していることを特徴とする、IgGのFc領域を含むタンパク質の変異体を提供するものである。
【0009】
IgGのFc領域はマウス由来のIgG1であるものが好ましく用いられる。
本発明のIgGのFc領域を含むタンパク質の変異体としては、マウス由来のIgG1のFc領域の第15残基から第22残基、第75残基から第83残基、又は第195残基から第204残基に相当する領域において1又はそれ以上アミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されているものが挙げられる。
また、本発明のIgGのFc領域を含むタンパク質の変異体としては、マウス由来のIgG1のFc領域の19番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基がメチオニンで置換されているものが挙げられる。本明細書において、IgG1のFc領域中のアミノ酸残基の位置を示す番号は、CH2ドメインから開始するものとして定義する。
また、本発明は、上記タンパク質の変異体をコードする遺伝子を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、上記遺伝子を含有する組換えベクターを提供するものである。
また、本発明は、上記組換えベクターで形質転換された形質転換体を提供するものである。
また、本発明は、上記遺伝子、又は組換えベクターを保持する形質転換体を培養し、該形質転換体又はその培養上清から、発現させたタンパク質の変異体を回収する工程を含む、上記タンパク質の変異体の製造方法を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について説明する。
本発明のタンパク質の変異体は、IgGのFc領域を含むタンパク質であって、天然のIgGのFc領域の1又はそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されたものであり、天然のIgGのFc領域を含むタンパク質と比較してプロテインAに対して親和性が向上していることを特徴とする。本明細書において、親和性が向上するとは、中性で生理的な塩濃度の緩衝液中におけるIgG1とプロテインAとの親和性が向上することを意味する。
【0012】
本発明の好ましいタンパク質の変異体は、IgGのFc領域がマウス由来のIgG1であるものである。本発明の好ましいタンパク質の変異体は、配列番号1で表わされるアミノ酸配列よりなるタンパク質と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を有するタンパク質の第15残基から第22残基、第75残基から第83残基、又は第195残基から第204残基に相当する領域において、1又はそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されている。
【0013】
本発明のタンパク質の変異体の具体例としては、例えば、第19番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基が他のアミノ酸、好ましくはメチオニンで置換されているものが挙げられる。
また、他の具体例としては、第21番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基が他のアミノ酸、好ましくはセリンで置換されているものが挙げられる。
マウスIgG1、マウスIgG2a、マウスIgG2b、ヒトIgG1及びウサギIgGの第231残基から第446残基に相当する領域のアミノ酸配列を図1に示す。なお、図1においては、ヒトIgG1のアミノ酸配列を基準としており、図1に示すアミノ酸配列における234番目のアミノ酸が、本明細書におけるFc領域の開始部である。図1中、四角で囲った部分はIgG分子とプロテインAとの相互作用に関与する部分である(Deisenhofer, J. et al.Hoppe−Seyler’s Z. Physiol. Chem. 359: 975−985(1978)、Deisenhofer, J.Biochemistry 20: 2361−2370(1981)、Sauer−Eriksson, A.E et al.Structure 3: 265−278(1995)、Brown, N.L.Molecular Biotechnology 10: 9−16(1998))。IgGのアミノ酸配列は動物種やサブタイプによって若干相違するが、プロテインAとの相互作用領域付近のアミノ酸配列はよく保存されていることがわかる。本発明においては、マウスIgG1のFc領域のアミノ酸配列のプロテインAとの相互作用領域を、プロテインAとの親和性の高いヒトIgG1のアミノ酸残基で置換した。
【0014】
上述した、「実質的に同一」とは、タンパク質の活性が実質的に同一であることを意味し、一部のアミノ酸が欠失、置換または付加された場合、その欠失、置換または付加がなされたポリペプチドは、欠失、置換または付加がなされていないものと活性が同一であれば、実質的に同一である。一般的に、相同性の程度が、全体の90%、好ましくは95%であるアミノ酸配列を有するタンパク質であれば、実質的に同一であると解釈される。一般には、アミノ酸配列中の一部(好ましくは1〜20個、更に好ましくは1〜10個、最も好ましくは数個)のアミノ酸が欠失、置換または付加されたアミノ酸からなるタンパク質は実質的に同一である。すなわち、本発明のタンパク質の変異体は、天然のIgGのFc領域を含むタンパク質と比較してプロテインAに対して親和性が向上する限り、更に他のアミノ酸残基の一部が欠失又は置換されていてもよく、他のアミノ酸が付加されていてもよい。
本発明のタンパク質の変異体は、抗体であってもよく、IgGのFc領域と、他のタンパク質との融合タンパク質であってもよい。
IgGのFc領域と他のタンパク質との融合タンパク質は、当該技術分野において公知の方法によって製造することができる。
【0015】
本発明のタンパク質の変異体をコードする遺伝子は、天然のIgGのFc領域をコードする遺伝子において、配列番号1で表わされるアミノ酸残基をコードする塩基配列(配列番号2)を、変異すべきアミノ酸残基をコードする塩基配列に置換することによって構築することができる。
このような部位特異的塩基配列置換のための種々の方法は、当該技術分野において知られている。例えば、遺伝子に変異を導入する方法としては、例えばKunkel法、Gapped duple法等の公知の手法又はこれに準ずる方法を採用することができる。例えば、部位特異的突然変異誘発法を利用した変異導入用キット(Mutant−K(TAKARA社製)やMutant−G(TAKARA社製))等を用いて、変異の導入を行うことができる。
このようにして得られた変異遺伝子を遺伝子発現用のベクター(例えばプラスミド)に挿入し、これを適当な宿主に形質転換する。外来性タンパク質を発現させるための多くのベクター・宿主系は当該技術分野において知られている。
【0016】
本発明のタンパク質の変異体をコードするDNAを含有する組換えベクターは、当該技術分野で公知の方法に従って作成することができる。例えば、適当なベクターに、本発明のタンパク質の変異体をコードする遺伝子を連結(挿入)することにより得ることができる。ベクターとしては、宿主中で複製可能なものであれば特に限定されず、例えばプラスミドDNA、ファージDNA等が挙げられる。
本発明のタンパク質をコードするDNAを含有するDNA断片を切り出し、該DNA断片を適当な発現ベクター中のプロモーター下流に連結することにより実施される。ベクターとしては、大腸菌由来のプラスミド(例、pBR322,pBR325,pUC18、pUC19、pUC118又はpBluescript等)、枯草菌由来のプラスミド(例、pUB110,pTP5又はpC194)、酵母由来プラスミド(例、pSH19、pSH15、YEp13又はYCp50等)、λファージ等のバクテリオファージ、レトロウイルス,ワクシニアウイルス又はバキュロウイルス等の動物ウイルス等を利用することができる。本発明で用いられるプロモーターとしては、遺伝子の発現に用いる宿主に対応した適切なプロモーターであればいかなるものでもよい。例えば、宿主が大腸菌である場合は、trpプロモーター、lacプロモーター、recAプロモーター、λPLプロモーター、lppプロモーター、T7プロモーター、T3プロモーター、araBADプロモーター等が、宿主がバチルス属菌である場合は、SPO1プロモーター、penPプロモーター、XYLプロモーター、HWPプロモーター、CWPプロモーター等が、宿主が枯草菌である場合は、SPO1プロモーター、SPO2プロモーター、penPプロモーター等、宿主が酵母である場合は、PHO5プロモーター、PGKプロモーター、GAPプロモーター、ADHプロモーター等が好ましい。動物細胞を宿主として用いる場合は、SRαプロモーター、SV40プロモーター、LTRプロモーター、CMVプロモーター、HSV−TKプロモーター等が挙げられる。また、昆虫細胞を宿主として用いる場合はポリヘドリンプロモーター、OplE2プロモーター等が好ましい。
【0017】
発現ベクターには、以上の他に、所望により当該技術分野で公知の、エンハンサー、スプライシングシグナル、ポリA付加シグナル、選択マーカー、SV40複製オリジン(以下、SV40oriと略称する場合がある)等を付加することができる。また、必要に応じて、本発明のDNAにコードされた蛋白質を他の蛋白質(例えば、グルタチオンSトランスフェラーゼ及びプロテインA)との融合蛋白質として発現させることも可能である。このような融合蛋白質は、部位特異的プロテアーゼを使用して切断し、それぞれの蛋白質に分離することができる。
【0018】
宿主細胞としては、例えば、エシェリヒア属菌、バチルス属菌、酵母、昆虫細胞、昆虫、動物細胞等が用いられる。エシェリヒア属菌の具体例としては、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)K12・DH1(Proc. Natl. Acad. Sci.USA,60巻,160(1968)),JM103(Nucleic Acids Research,9巻,309(1981)),JA221(Journal of Molecular Biology,120巻,517(1978)),HB101(Journal of Molecular Biology,41巻,459(1969))、DH5α及びJM109等が用いられる。バチルス属菌としては、例えば、バチルス・サチルス(Bacillus subtilis)MI114(Gene,24巻,255(1983)),207−21〔Journal of Biochemistry,95巻,87(1984)〕及びバチルス・ブレビス等が用いられる。酵母としては、例えば、サッカロマイセス セレビシエ(Saccaromyces cerevisiae)AH22,AH22R−,NA87−11A,DKD−5D,20B−12、シゾサッカロマイセス ポンベ(Schizosaccaromyces pombe)NCYC1913,NCYC2036、ピキア パストリス(Pichia pastoris)及びハンセヌラ・ポリモーファ(Hansenula polymorpha)等が用いられる。動物細胞としては、例えば、サル細胞COS−7,Vero,チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、CHO細胞と略記),dhfr遺伝子欠損チャイニーズハムスター細胞CHO(以下、CHO(dhfr−)細胞と略記),マウスL細胞,マウスAtT−20,マウスミエローマ細胞,ラットGH3,ヒトFL細胞及びHEK293細胞等が用いられる。
【0019】
上述した宿主細胞の形質転換は、当該技術分野で公知の方法に従って行うことができる。例えば、以下に記載の文献に宿主細胞を形質転換する方法が記載されている。Proc. Natl. Acad. Sci. USA,69巻,2110(1972); Gene,17巻,107(1982);Molecular & General Genetics,168巻,111(1979);Methods in Enzymology,194巻,182−187(1991);Proc. Natl. Acad. Sci. USA),75巻,1929(1978);細胞工学別冊8 新 細胞工学実験プロトコール.263−267(1995)(秀潤社発行);及び Virology,52巻,456(1973)。
【0020】
大腸菌等の細菌への組換えベクターの導入方法は、細菌にDNAを導入することのできる方法であれば特に限定されるものではなく、例えばカルシウムイオンを用いる方法(Cohen, S.N. et al.:Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,69:2110(1972)、エレクトロポレーション法等が挙げられる。
酵母を宿主とする場合は、酵母への組換えベクターの導入方法は、酵母にDNAを導入することのできる方法であれば特に限定されず、例えばエレクトロポレーション法、スフェロプラスト法、酢酸リチウム法等が挙げられる。
【0021】
動物細胞を宿主とする場合は、動物細胞への組換えベクターの導入方法は、動物細胞にDNAを導入することのできる方法であれば特に限定されず、例えばエレクトロポレーション法、リン酸カルシウム法、リポフェクション法等が挙げられる。
【0022】
昆虫細胞を宿主とする場合は、昆虫細胞への組換えベクターの導入方法は、昆虫細胞にDNAを導入することのできる方法であれば特に限定されず、例えばリン酸カルシウム法、リポフェクション法、エレクトロポレーション法等が挙げられる。
【0023】
遺伝子が宿主に組み込まれたか否かを確認するための方法としては、例えばPCR法、サザンハイブリダイゼーション法、ノーザンハイブリダイゼーション法等により行うことができる。例えば、形質転換体からDNAを調製し、DNA特異的プライマーを設計してPCRを行う。PCRは、前記プラスミドを調製するために用いた条件と同様の条件にて行われる。次いで、増幅産物についてアガロースゲル電気泳動、ポリアクリルアミドゲル電気泳動又はキャピラリー電気泳動等を行い、臭化エチジウム、SYBR Green液等により染色し、次いで増幅産物を1本のバンドとして検出し、形質転換されたことを確認することができる。予め蛍光色素等により標識したプライマーを用いてPCRを行い、増幅産物を検出してもよい。更に、マイクロプレート等の固相に増幅産物を結合させた後、蛍光又は酵素反応を用いて増幅産物を確認する方法を用いることもできる。
【0024】
本発明のタンパク質の変異体は、前記形質転換体を培養し、本発明のタンパク質の変異体を生成、蓄積し、該変態を採取することにより製造することができる。本発明のタンパク質の変異体が蓄積されるのは、培養上清のほか、培養細胞もしくは培養菌体又は細胞若しくは菌体の破砕物のいずれをも意味するものである。本発明において形質転換体を培養する方法は、特に制限はなく、宿主の培養において用いられる通常の方法でよい。
【0025】
例えば、宿主が大腸菌や酵母等の微生物の場合、形質転換体を培養する培地は、微生物が資化し得る炭素源、窒素源、無機塩類等を含有し、形質転換体の培養を効率的に行うことができる培地であれば、天然培地、合成培地のいずれを用いてもよい。炭素源としては、例えばグルコース、フラクトース、スクロース、デンプン等の炭水化物、酢酸、プロピオン酸等の有機酸、エタノール、プロパノール等のアルコール類が挙げられる。窒素源としては、例えばアンモニア、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等の無機酸又は有機酸のアンモニウム塩、又はその他の含窒素化合物の他、ペプトン、肉エキス、コーンスティープリカー等が挙げられる。無機物としては、リン酸第一カリウム、リン酸第二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鐵、硫酸マンガン、硫酸銅、炭酸カルシウム等が挙げられる。培養は、通常、浸透培養又は通気攪拌培養等の好気的条件の下で行う。培養温度、培養時間は、宿主が大腸菌の場合、約15〜43℃の温度で約12〜48時間行う。宿主がバチルス属菌の場合、約30〜40℃の温度で約12〜100時間行う。宿主が酵母の場合は、約20〜35℃の温度で約24〜100時間行う。また、必要に応じて通気や攪拌を加えることができる。pHの調製を行う必要がある場合、無機又は有機酸、アルカリ溶液等を用いて行う。
【0026】
プロモーターとして誘導性のプロモーターを用いた発現ベクターで形質転換した形質転換体を培養する場合は、必要に応じてインデューサーを培地に添加して培養を行う。例えば、T7プロモーターを用いた発現ベクターの場合、IPTG等を培地に添加して培養を行ってもよい。また、インドール酢酸(IAA)で誘導可能なtrpプロモーターを用いた発現ベクターの場合、IAA等を培地に添加してもよい。
【0027】
動物細胞を宿主として得られた形質転換体を培養する場合、用いられる培地としては、一般に用いられているRPMI1640培地、DMEM培地又はこれらの培地に牛胎児血清等を添加した培地が挙げられる。培養は、通常、5%程度の二酸化炭素の存在下で約37℃の温度で1〜30日間行う。
【0028】
培養後、タンパク質の変異体が菌体内又は細胞内に生産される場合には、公知の方法で菌体あるいは細胞を集め、これを適当な緩衝液に懸濁し、超音波、リゾチームおよび/または凍結融解等によって菌体あるいは細胞を破壊したのち、遠心分離やろ過により蛋白質の粗抽出液を得る方法が挙げられる。緩衝液の中に尿素や塩酸グアニジン等の蛋白質変性剤や、トリトンX−100(登録商標)等の界面活性剤が含まれていてもよい。培養液中にタンパク質が分泌される場合には、培養終了後、公知の方法で菌体あるいは細胞と上清とを分離し、上清を集める。このようにして得られた培養上清、あるいは抽出液中に含まれる蛋白質の精製は、公知の分離・精製法を適切に組み合わせて行なうことができる。すなわち、例えば硫酸アンモニウム沈殿、ゲルクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等を単独で又は適宜組み合わせて用いることにより、目的のタンパク質の変異体を生成することができる。
【0029】
本発明のタンパク質の変異体存在は、様々な結合アッセイ及び特異抗体を用いたエンザイムイムノアッセイ等により測定することができる。
【0030】
本発明のタンパク質の変異体を製造するためには、本発明のタンパク質の変異体を恒常的に発現するトランスジェニック動物を作製し、タンパク質の変異体を製造してもよい。本発明のタンパク質の変異体を恒常的に発現するトランスジェニック動物を作製するためには、適宜の非ヒト哺乳動物を用いることができるが、マウスを用いることが好ましい。トランスジェニック非ヒト哺乳動物を作製するためのマウスとしては、種々のものが利用できるが、例えばC57BL/6、DA/2等が挙げられる。本発明のタンパク質の変異体をコードする遺伝子が導入された発現ベクターを、例えば、(C57BL/6×DBA/2)F1受精卵に導入することにより、トランスジェニックマウスを作製することができる。
トランスジェニックマウスを作製することにより、トランスジェニックマウスにより作製されたモノクローナル抗体、又は融合タンパク質を製造し、この抗体又は融合タンパク質はプロテインAによる精製や免疫沈降法など生化学実験の高効率化が期待できる。
【0031】
本発明のIgGのFc領域を含むタンパク質の変異体は、プロテインAとの親和性が向上しているため、モノクローナル抗体やマウスIgGのFc領域と他のタンパク質との融合タンパク質を、より効果的にかつ能率的に精製することが可能となる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。本発明の範囲は、かかる実施例に限定されないことはいうまでもない。なお、DNAの切断、連結、大腸菌の形質転換、遺伝子の塩基配列決定、ハイブリダイゼーション等の一般の遺伝子組換えに必要な方法は、各操作に使用する市販の試薬、機械装置等に添付されている説明書や、実験書(例えば「Molecular cloning (Maniatis T. et al. Cold Spring Harbor Laboratory Press)」)に基本的に従った。
【0033】
実施例1
mouse IgG1を発現するハイブリドーマku−HD−2A (慶応義塾大学理工学部教授 星元紀先生より譲渡)を用いた。TRIzol試薬 (Invitrogen)を用いてmRNAを調製し、M−MLV Reverse Transcriptase (Invitrogen)により逆転写を行ってハイブリドーマのcDNAを作成した。得られたcDNAをもとに、配列番号3及び配列番号4で表わされるプライマーを用いて、Pwo DNA polymeraseを用いてPCR法によりマウスIgG1 Fc領域のcDNA (708 bp)を増幅した。PCR産物を1%アガロース電気泳動によって分離した後、プレップAジーンDNA精製キット (Bio−Rad)を用いて精製し、DNA Ligation Kit ver. 2 (TaKaRa)によってクローニングベクターpGEM−T easy (Promega)に組み込み、Fc領域を含むプラスミドpGEM−Fcを作成した。作成したプラスミドベクターで大腸菌を形質転換し、QIAGENカラム (QIAGEN)を用いてプラスミドを精製した。シークエンスの確認には、LI−COR sequencer、Gene Rapid (Amersham Biosciences)を用いた。
【0034】
上述のようにして得られたpGEM−Fcを鋳型として、PCRにより変異を導入した。用いたプライマーは以下の通りである(図2、配列番号5〜7)。
マウス由来のIgG1のFc領域の19番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基がメチオニンで置換された変異体(以下、T252Mという)を作成するためには、下記プライマーを用いた(配列番号5)。
また、マウス由来のIgG1のFc領域の21番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基がセリンで置換されている変異体(以下、T254Sという)を作成するためには、下記プライマーを用いた(配列番号6)。
また、マウス由来のIgG1のFc領域の19番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基がメチオニンで置換され、21番目のスレオニンに相当するアミノ酸残基がセリンで置換されている変異体(以下、T252M−T254Sという)を作成するためには、下記プライマーを用いた(配列番号7)。
【0035】
部位特異的変異は以下の通りに行った。Pfu Turbo(登録商標)DNAポリメラーゼを用いてPCRにより行い、PCR産物をDpnIにより処理して鋳型DNAを切断した。反応液で直接形質転換し、Gene Rapid DNA sequencer(登録商標)により変異を導入した遺伝子配列を確認した。発現ベクターを作成するために、変異を導入したプラスミドからHind IIIとNot Iで切断したものに組み込み、それぞれの変異導入プラスミド(T252M、T254S、T252M−T254S)を作成した。
【0036】
実施例2
CHO−K1細胞をDulbecco’s modified Eagle medium (DMEM) に10%の牛胎児血清を添加して培養した。上述のようにして得られたプラスミドをlipofectamine試薬(登録商標)を用いてCHO−K1細胞に導入し、400μg/mlのG418を添加した培地で2日間培養し、培養後に培地を回収し、遠心により細胞及び残査を除去し、培養上清を回収した。
【0037】
実施例3
実施例2で回収した培養上清を、PBSで5mlに希釈し、0.22μmのシリンジフィルター(Millipore)を通した後、rProtein A columnを用いて精製した。洗浄には20mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用い、溶出には0.1Mクエン酸ナトリウム溶液(pH2.7)を用い、溶出液を1/5量の1M Tris−HCl(pH 9.0)で中和した。カラムに吸着しなかった画分、洗浄画分、溶出画分の容量を5mlに合わせ、ウェスタンブロット法により含まれる融合タンパク質を検出した。ウェスタンブロット法は以下のように実施した。
【0038】
サンプルと等量の2×Laemmli sample buffer (100 mM Tris−HCl pH 6.8, 4%SDS,1.2%β−mercaptoethanol, 20%glycerol)と混合し、95℃で5分間加熱してタンパク質を変性させた後、7.5%のSDS−PAGEで分離した。電気泳動後のゲルを、PVDF膜 (Immobilon P: Millipore)にセミドライ法により20 Vの定電圧で90分間転写した。変性されたタンパク質を転写したPVDF膜を0.1% Tween−20(登録商標)を含むPBS(PBS−T)で洗浄し、5%(W/V)BSAを溶解したPBS−T(PBS−B)中に4℃で24時間ブロッキングを行った。Fc部位を確認するためにはperoxidase−conjugated anti−mouse IgG antibody (Jackson Immunoresearch Laboratories)の1/10,000希釈液を室温で1.5時間反応させた。検出にはECL試薬 (Amersham Biosciences)を用いて発光させX線フィルムに露光した。
【0039】
ウェスタンブロットの結果を図3に示す。図3において、intactはカラムに吸着させる前のサンプル、throughはカラムに吸着しなかった画分、washは洗浄画分、eluateは溶出画分を意味する。また、WTは、変異させていない融合タンパク質である。
【0040】
図3に示すように、変異させていない融合タンパク質は、カラムに吸着しなかった画分、及び洗浄画分に存在が確認されたが、溶出画分には全く存在が確認されなかった。すなわち、変異させていない融合タンパク質はプロテインAとの親和性は低いものである。
T254Sにおいては、カラムに吸着しなかった画分には、融合タンパク質は存在がほとんど確認されず、洗浄画分においては存在が確認されたが、溶出画分においても存在が確認された。
【0041】
T252M、及びT252M−T254Sにおいては、カラムに吸着しなかった画分、及び洗浄画分には融合タンパク質は存在がほとんど確認されず、溶出画分に存在が確認された。
上記結果より、T254S、T252M、及びT252M−T254Sは、プロテインAに対する親和性が、変異させていないものに対して親和性が向上していることがわかる。
【0042】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、IgGのFc領域を含むタンパク質のプロテインAに対する親和性を向上させることができるので、抗体、融合タンパク質の精製を容易に行うことが可能となる。モノクローナル抗体の多くはIgG1であり、従来はプロテインA等による精製は困難であったが、本発明により、プロテインAに対する親和性を向上させることができ、プロテインAによって、容易に精製することができる。
【0043】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】各種のIgGのアミノ酸配列を示す図である。
【図2】融合タンパク質に変異を導入するために用いたプライマーの塩基配列を示す図である。
【図3】ウェスタンブロットの結果を示す図である。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a variant of a protein containing an IgG Fc region, which has improved affinity for protein A.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in the fields of biochemistry and biomedical engineering, preparation and application of monoclonal antibodies have become widespread as a general and useful method.
Also, for example, in order to obtain a large amount of a physiologically active peptide, many attempts have been made to express a DNA (gene) encoding a target peptide using a DNA recombination technique. However, peptides are susceptible to degradation by the action of proteases in the expressing cells, and the desired peptide may not be obtained. Therefore, expression is often performed in the form of a fusion protein.
[0003]
It is very important in the fields of molecular biology, biochemistry, pharmacology and medicine, etc., to obtain a protein to be studied easily and efficiently, as well as in various fields such as biochemical industry and pharmaceutical industry. It is important in various industries. The creation of fusion proteins between the Fc region of mouse IgG and other functional proteins has also been used to elucidate many biochemical phenomena (eg, Monfardini et al., 1998; Huynh-Do et al., 2002). Adachi et al., 2002).
[0004]
However, there is a problem in the purification of the above-mentioned antibodies and fusion proteins, and the most significant problem is the affinity for mouse IgG, particularly IgG1 protein A (derived from Staphylococcus aureus: having an affinity for the IgG Fc region). It is low. Most of the monoclonal antibodies produced by hybridomas are IgG1, and in order to solve this problem, the salt concentration is increased or the pH is adjusted to alkaline. However, under such conditions, non-specific interaction between protein A and serum proteins becomes a problem. Due to the low affinity between mouse IgG1 and protein A, fusion proteins are often prepared using human or other species of Fc regions. However, when an application experiment as a drug or the like to a living body is considered, there is a great possibility that an immune rejection or an inflammatory reaction is induced.
Therefore, if the affinity between mouse IgG1 and protein A can be improved, the above problem can be solved.
[0005]
[Non-patent document 1]
Monfardini et al. Huynh-Do et al., 1998; Adachi et al., 2002; , 2002
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a polypeptide variant containing an Fc region of mouse IgG, which has improved affinity for protein A, and a method for producing the same.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present inventors have conducted intensive studies, and as a result, improved the affinity for protein A by substituting one or more amino acid residues in the Fc region of mouse IgG1 with another amino acid residue. I learned that I can do it.
[0008]
That is, the present invention has been made based on the above findings, and is a protein containing an IgG Fc region, wherein one or more amino acid residues of the natural IgG Fc region are substituted with other amino acid residues. A variant of a protein containing an IgG Fc region, wherein the variant has improved affinity for protein A as compared to the protein containing the native IgG Fc region. Things.
[0009]
As the IgG Fc region, one that is mouse-derived IgG1 is preferably used.
Variants of the protein containing the IgG Fc region of the present invention include residues 15 to 22; residues 75 to 83; and residues 195 of the Fc region of mouse-derived IgG1. In the region corresponding to residue 204, one or more amino acid residues are substituted with another amino acid residue.
In addition, examples of mutants of the protein containing the IgG Fc region of the present invention include those in which the amino acid residue corresponding to threonine at position 19 in the Fc region of mouse-derived IgG1 is substituted with methionine. In the present specification, the numbers indicating the positions of amino acid residues in the Fc region of IgG1 are defined as starting from the CH2 domain.
The present invention also provides a gene encoding a mutant of the above protein.
[0010]
The present invention also provides a recombinant vector containing the above gene.
The present invention also provides a transformant transformed with the above recombinant vector.
The present invention also provides a method for culturing a transformant carrying the gene or the recombinant vector, and recovering the expressed protein mutant from the transformant or a culture supernatant thereof. A method for producing a mutant of
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described.
A variant of the protein of the present invention is a protein comprising an IgG Fc region, wherein one or more amino acid residues of the native IgG Fc region are substituted with other amino acid residues, Characterized in that its affinity for protein A is improved as compared to a protein containing an IgG Fc region. As used herein, improving affinity means improving the affinity between IgG1 and protein A in a buffer having a neutral physiological salt concentration.
[0012]
A preferred variant of the protein of the present invention is one in which the IgG Fc region is mouse-derived IgG1. A preferred variant of the protein of the present invention is a protein having the same or substantially the same amino acid sequence as the protein consisting of the amino acid sequence represented by SEQ ID NO: 1 from residues 15 to 22 and residues 75 to In the region corresponding to the 83rd residue or the 195th to the 204th residues, one or more amino acid residues are substituted with other amino acid residues.
[0013]
Specific examples of mutants of the protein of the present invention include, for example, those in which the amino acid residue corresponding to the thirteenth threonine is replaced with another amino acid, preferably methionine.
Another specific example is one in which the amino acid residue corresponding to the thirteenth threonine is substituted with another amino acid, preferably serine.
FIG. 1 shows the amino acid sequence of a region corresponding to residues 231 to 446 of mouse IgG1, mouse IgG2a, mouse IgG2b, human IgG1, and rabbit IgG. In FIG. 1, the amino acid sequence of human IgG1 is used as a reference, and the 234th amino acid in the amino acid sequence shown in FIG. 1 is the start of the Fc region in the present specification. In FIG. 1, a portion surrounded by a square is a portion involved in the interaction between an IgG molecule and protein A (Deisenhofer, J. et al. Hoppe-Seyler's Z. Physiol. Chem. 359: 975-985 ( 1978), Deisenhofer, J. Biochemistry 20: 2361-2370 (1981), Sauer-Eriksson, AE et al. Structure 3: 265-278 (1995), Brown, N.L. (1998)). Although the amino acid sequence of IgG slightly differs depending on the animal species and subtype, it is understood that the amino acid sequence near the interaction region with protein A is well conserved. In the present invention, the interaction region with protein A in the amino acid sequence of the Fc region of mouse IgG1 was replaced with an amino acid residue of human IgG1 having high affinity for protein A.
[0014]
As described above, the term “substantially the same” means that the activities of the proteins are substantially the same, and when some amino acids are deleted, substituted or added, the deletion, substitution or addition is performed. The polypeptides made are substantially identical if they have the same activity as those without deletion, substitution or addition. Generally, proteins having an amino acid sequence with a degree of homology of 90%, preferably 95% of the total are taken to be substantially identical. In general, a protein consisting of an amino acid in which a part (preferably 1 to 20, more preferably 1 to 10, and most preferably several) of amino acids in the amino acid sequence is deleted, substituted or added is substantially Identical. That is, the mutant of the protein of the present invention may further have a part of another amino acid residue deleted or substituted as long as the affinity for protein A is improved as compared with the protein containing the Fc region of natural IgG. Or another amino acid may be added.
The mutant of the protein of the present invention may be an antibody or a fusion protein of the Fc region of IgG and another protein.
A fusion protein of the IgG Fc region and another protein can be produced by a method known in the art.
[0015]
The gene encoding the mutant of the protein of the present invention is a gene encoding the Fc region of natural IgG, the amino acid to be mutated from the nucleotide sequence encoding the amino acid residue represented by SEQ ID NO: 1 (SEQ ID NO: 2). It can be constructed by substituting the residue with a nucleotide sequence encoding the same.
Various methods for such site-specific nucleotide sequence substitution are known in the art. For example, as a method for introducing a mutation into a gene, a known method such as the Kunkel method or the Gapped double method or a method similar thereto can be employed. For example, the mutation can be introduced using a mutagenesis kit (Mutant-K (manufactured by TAKARA) or Mutant-G (manufactured by TAKARA)) utilizing site-directed mutagenesis.
The mutant gene thus obtained is inserted into a vector for gene expression (for example, a plasmid) and transformed into a suitable host. Many vector-host systems for expressing foreign proteins are known in the art.
[0016]
The recombinant vector containing the DNA encoding the mutant of the protein of the present invention can be prepared according to a method known in the art. For example, it can be obtained by ligating (inserting) a gene encoding a mutant of the protein of the present invention into an appropriate vector. The vector is not particularly limited as long as it can be replicated in a host, and includes, for example, plasmid DNA, phage DNA and the like.
This is carried out by cutting out a DNA fragment containing the DNA encoding the protein of the present invention, and ligating the DNA fragment downstream of the promoter in an appropriate expression vector. Examples of the vector include Escherichia coli-derived plasmids (eg, pBR322, pBR325, pUC18, pUC19, pUC118 or pBluescript), Bacillus subtilis-derived plasmids (eg, pUB110, pTP5 or pC194), yeast-derived plasmids (eg, pSH19, pSH15, Bacteriophages such as YEp13 or YCp50), λ phage and the like, and animal viruses such as retrovirus, vaccinia virus and baculovirus can be used. As the promoter used in the present invention, any promoter may be used as long as it is an appropriate promoter corresponding to a host used for gene expression. For example, when the host is Escherichia coli, the trp promoter, lac promoter, recA promoter, λPL promoter, lpp promoter, T7 promoter, T3 promoter, araBAD promoter, etc., and when the host is Bacillus sp. Promoter, XYL promoter, HWP promoter, CWP promoter, etc., when the host is Bacillus subtilis, SPO1 promoter, SPO2 promoter, penP promoter, etc., and when the host is yeast, PHO5 promoter, PGK promoter, GAP promoter, ADH Promoters and the like are preferred. When animal cells are used as hosts, SRα promoter, SV40 promoter, LTR promoter, CMV promoter, HSV-TK promoter and the like can be mentioned. When an insect cell is used as a host, a polyhedrin promoter, an Op1E2 promoter and the like are preferable.
[0017]
In addition to the above, an enhancer, a splicing signal, a polyA addition signal, a selection marker, an SV40 replication origin (hereinafter sometimes abbreviated as SV40 ori) and the like known in the art may be added to the expression vector, if desired. be able to. Further, if necessary, the protein encoded by the DNA of the present invention can be expressed as a fusion protein with another protein (eg, glutathione S-transferase and protein A). Such a fusion protein can be cleaved using a site-specific protease and separated into respective proteins.
[0018]
Examples of the host cell include Escherichia, Bacillus, yeast, insect cells, insects, animal cells, and the like. Specific examples of the genus Escherichia include Escherichia coli K12 DH1 (Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 60, 160 (1968)), JM103 (Nucleic Acids Research, 9, 30). 1981)), JA221 (Journal of Molecular Biology, 120, 517 (1978)), HB101 (Journal of Molecular Biology, 41, 459 (1969)), DH5α, and JM109. Examples of Bacillus bacteria include Bacillus subtilis MI114 (Gene, 24, 255 (1983)), 207-21 [Journal of Biochemistry, 95, 87 (1984)], and Bacillus brevis. Used. Examples of yeast include, for example, Saccharomyces cerevisiae AH22, AH22R-, NA87-11A, DKD-5D, 20B-12, Schizosaccharomyces pombe (Schizosaccharomyces pombiCiSpiC20PiCiNsPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiCiPiCiPiCiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiCiPiBiCiPiCiPiBiCiPiBiCiPi)) Polymorpha (Hansenula polymorpha) or the like is used. Examples of animal cells include monkey cell COS-7, Vero, Chinese hamster cell CHO (hereinafter abbreviated as CHO cell), dhfr gene-deficient Chinese hamster cell CHO (hereinafter abbreviated as CHO (dhfr-) cell), mouse L Cells, mouse AtT-20, mouse myeloma cells, rat GH3, human FL cells, HEK293 cells and the like are used.
[0019]
Transformation of the host cells described above can be performed according to methods known in the art. For example, the following literature describes a method for transforming a host cell. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 69, 2110 (1972); Gene, 17, 107 (1982); Molecular & General Genetics, 168, 111 (1979); Methods in Enzymology, 194, 182-187 (1991); Proc. Natl. Acad. Sci. USA), 75, 1929 (1978); Cell Engineering Annex 8, New Cell Engineering Experiment Protocol. 263-267 (1995) (published by Shujunsha); and Virology, 52, 456 (1973).
[0020]
The method for introducing a recombinant vector into a bacterium such as Escherichia coli is not particularly limited as long as it can introduce DNA into the bacterium. For example, a method using calcium ions (Cohen, SN et al.) Natl. Acad. Sci., USA, 69: 2110 (1972), electroporation method and the like.
When yeast is used as a host, the method of introducing the recombinant vector into yeast is not particularly limited as long as it can introduce DNA into yeast. For example, electroporation, spheroplast, lithium acetate And the like.
[0021]
When an animal cell is used as a host, the method for introducing the recombinant vector into the animal cell is not particularly limited as long as the method can introduce DNA into the animal cell, and examples thereof include an electroporation method, a calcium phosphate method, and lipofection. And the like.
[0022]
When an insect cell is used as a host, the method for introducing the recombinant vector into the insect cell is not particularly limited as long as the method can introduce DNA into the insect cell. For example, the calcium phosphate method, lipofection method, electroporation And the like.
[0023]
As a method for confirming whether or not the gene has been integrated into the host, for example, a PCR method, a Southern hybridization method, a Northern hybridization method, or the like can be used. For example, DNA is prepared from the transformant, DNA-specific primers are designed, and PCR is performed. PCR is performed under the same conditions as those used for preparing the plasmid. Next, the amplification product is subjected to agarose gel electrophoresis, polyacrylamide gel electrophoresis, or capillary electrophoresis, stained with ethidium bromide, SYBR Green solution, etc., and then the amplification product is detected as a single band and transformed. You can confirm that. PCR may be performed using primers previously labeled with a fluorescent dye or the like to detect amplification products. Furthermore, a method of binding the amplification product to a solid phase such as a microplate and then confirming the amplification product using fluorescence or an enzyme reaction can also be used.
[0024]
The mutant of the protein of the present invention can be produced by culturing the transformant, producing and accumulating the mutant of the protein of the present invention, and collecting the metamorphosis. The accumulation of the protein mutant of the present invention means not only the culture supernatant but also any of cultured cells or cultured cells, or crushed cells or cells. In the present invention, the method for culturing the transformant is not particularly limited, and may be a usual method used in culturing a host.
[0025]
For example, when the host is a microorganism such as Escherichia coli or yeast, the culture medium for culturing the transformant contains a carbon source, a nitrogen source, inorganic salts, and the like that can be utilized by the microorganism, and efficiently cultivates the transformant. As long as the medium can be used, either a natural medium or a synthetic medium may be used. Examples of the carbon source include carbohydrates such as glucose, fructose, sucrose, and starch; organic acids such as acetic acid and propionic acid; and alcohols such as ethanol and propanol. Examples of the nitrogen source include ammonium, ammonium chloride, ammonium sulfate, ammonium acetate, ammonium salts of inorganic or organic acids such as ammonium phosphate, or other nitrogen-containing compounds, peptone, meat extract, corn steep liquor, and the like. Can be Examples of the inorganic substance include potassium phosphate monobasic, potassium phosphate dibasic, magnesium phosphate, magnesium sulfate, sodium chloride, ferrous sulfate, manganese sulfate, copper sulfate, and calcium carbonate. The cultivation is usually performed under aerobic conditions such as infiltration culture or aeration and stirring culture. When the host is Escherichia coli, the culture is performed at a temperature of about 15 to 43 ° C. for about 12 to 48 hours. When the host is a bacterium belonging to the genus Bacillus, the reaction is carried out at a temperature of about 30 to 40 ° C. for about 12 to 100 hours. When the host is yeast, the reaction is performed at a temperature of about 20 to 35 ° C. for about 24 to 100 hours. In addition, ventilation or stirring can be added as necessary. When the pH needs to be adjusted, the adjustment is performed using an inorganic or organic acid, an alkaline solution, or the like.
[0026]
When culturing a transformant transformed with an expression vector using an inducible promoter as a promoter, culturing is performed by adding an inducer to the medium as necessary. For example, in the case of an expression vector using a T7 promoter, culturing may be performed by adding IPTG or the like to a medium. In the case of an expression vector using a trp promoter inducible with indoleacetic acid (IAA), IAA or the like may be added to the medium.
[0027]
When culturing a transformant obtained using animal cells as a host, examples of the medium to be used include commonly used RPMI1640 medium, DMEM medium, or a medium obtained by adding fetal calf serum or the like to these mediums. The cultivation is usually performed in the presence of about 5% carbon dioxide at a temperature of about 37 ° C. for 1 to 30 days.
[0028]
When the mutant protein is produced in the cells or cells after the culture, the cells or cells are collected by a known method, suspended in an appropriate buffer, and subjected to ultrasound, lysozyme and / or freezing. After disrupting cells or cells by thawing or the like, a method of obtaining a crude protein extract by centrifugation or filtration may be used. The buffer may contain a protein denaturing agent such as urea or guanidine hydrochloride, or a surfactant such as Triton X-100 (registered trademark). When the protein is secreted into the culture solution, after the culture, the supernatant is separated from the cells or cells by a known method, and the supernatant is collected. The protein contained in the thus obtained culture supernatant or extract can be purified by appropriately combining known separation and purification methods. That is, for example, by using ammonium sulfate precipitation, gel chromatography, ion exchange chromatography, affinity chromatography or the like alone or in an appropriate combination, a mutant of the target protein can be produced.
[0029]
The presence of the mutant of the protein of the present invention can be measured by various binding assays, enzyme immunoassays using specific antibodies, and the like.
[0030]
In order to produce a mutant of the protein of the present invention, a transgenic animal that constantly expresses the mutant of the protein of the present invention may be prepared to produce a mutant of the protein. In order to produce a transgenic animal that constantly expresses the mutant of the protein of the present invention, an appropriate non-human mammal can be used, but a mouse is preferably used. Various mice can be used as a mouse for producing a transgenic non-human mammal, and examples thereof include C57BL / 6 and DA / 2. A transgenic mouse can be produced by introducing an expression vector into which a gene encoding a mutant of the protein of the present invention has been introduced into, for example, a (C57BL / 6 × DBA / 2) F1 fertilized egg.
By producing transgenic mice, monoclonal antibodies or fusion proteins produced by the transgenic mice are produced, and this antibody or fusion protein is expected to improve the efficiency of biochemical experiments such as protein A purification and immunoprecipitation. it can.
[0031]
Since the variant of the protein containing the Fc region of IgG of the present invention has improved affinity for protein A, it is possible to use a monoclonal antibody or a fusion protein of the Fc region of mouse IgG with another protein more effectively. And it becomes possible to purify efficiently.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples. It goes without saying that the scope of the present invention is not limited to such examples. In addition, methods necessary for general gene recombination such as DNA cutting, ligation, transformation of E. coli, determination of base sequence of a gene, hybridization, etc. are attached to commercially available reagents, mechanical devices, etc. used for each operation. Basic instructions were followed in accordance with the instruction manual and the experimental manual (for example, "Molecular cloning (Maniatis T. et al. Cold Spring Harbor Laboratory Press)").
[0033]
Example 1
Hybridoma ku-HD-2A expressing mouse IgG1 (transferred from Professor Nori Hoshimoto, Professor, Faculty of Science and Technology, Keio University) was used. MRNA was prepared using TRIzol reagent (Invitrogen), and reverse-transcribed using M-MLV Reverse Transcriptase (Invitrogen) to prepare a hybridoma cDNA. Based on the obtained cDNA, a cDNA (708 bp) of mouse IgG1 Fc region was amplified by PCR using primers represented by SEQ ID NO: 3 and SEQ ID NO: 4 and Pwo DNA polymerase. After separating the PCR product by 1% agarose electrophoresis, the product was purified using Prep A Gene DNA Purification Kit (Bio-Rad), and DNA Ligation Kit ver. 2 (TaKaRa) was incorporated into the cloning vector pGEM-T easy (Promega) to prepare a plasmid pGEM-Fc containing an Fc region. Escherichia coli was transformed with the prepared plasmid vector, and the plasmid was purified using a QIAGEN column (QIAGEN). The LI-COR sequencer and Gene Rapid (Amersham Biosciences) were used to confirm the sequence.
[0034]
Mutations were introduced by PCR using pGEM-Fc obtained as described above as a template. The primers used are as follows (FIG. 2, SEQ ID NOS: 5-7).
The following primer was used to prepare a mutant (hereinafter referred to as T252M) in which the amino acid residue corresponding to threonine at position 19 in the Fc region of mouse-derived IgG1 was replaced with methionine (SEQ ID NO: 5).
The following primers were used to prepare a mutant in which the amino acid residue corresponding to threonine at position 21 in the Fc region of mouse-derived IgG1 was substituted with serine (hereinafter, referred to as T254S) (SEQ ID NO: 2). 6).
In addition, a mutant in which the amino acid residue corresponding to the 19th threonine in the Fc region of mouse-derived IgG1 has been substituted with methionine, and the amino acid residue corresponding to the 21st threonine has been substituted with serine (hereinafter referred to as T252M- T254S), the following primers were used (SEQ ID NO: 7).
[0035]
The site-specific mutation was performed as follows. PCR was performed using Pfu Turbo® DNA polymerase, and the PCR product was treated with DpnI to cleave the template DNA. Transformation was performed directly with the reaction solution, and the gene sequence into which the mutation was introduced was confirmed by Gene Rapid DNA sequencer (registered trademark). In order to prepare an expression vector, the plasmid into which the mutation was introduced was digested with Hind III and Not I, and the resulting fragment was incorporated into each of the plasmids (T252M, T254S, T252M-T254S).
[0036]
Example 2
CHO-K1 cells were cultured by adding 10% fetal bovine serum to Dulbecco's modified Eagle medium (DMEM). The plasmid obtained as described above was introduced into CHO-K1 cells using lipofectamine reagent (registered trademark), and cultured in a medium supplemented with 400 μg / ml G418 for 2 days. After the culture, the medium was collected and centrifuged. To remove the cells and residue, and collect the culture supernatant.
[0037]
Example 3
The culture supernatant collected in Example 2 was diluted to 5 ml with PBS, passed through a 0.22 μm syringe filter (Millipore), and then purified using rProtein A column. A 20 mM phosphate buffer (pH 7.0) was used for washing, a 0.1 M sodium citrate solution (pH 2.7) was used for elution, and the eluate was diluted with 1/5 volume of 1 M Tris-HCl (pH 9.5). Neutralized with 0). The volume of the fraction not adsorbed to the column, the washed fraction, and the eluted fraction were adjusted to 5 ml, and the contained fusion protein was detected by Western blotting. Western blotting was performed as follows.
[0038]
The sample was mixed with an equal volume of 2 × Laemmli sample buffer (100 mM Tris-HCl pH 6.8, 4% SDS, 1.2% β-mercaptoethanol, 20% glycerol), and heated at 95 ° C. for 5 minutes to mix protein. Was denatured and then separated by 7.5% SDS-PAGE. The gel after electrophoresis was transferred to a PVDF membrane (Immobilon P: Millipore) at a constant voltage of 20 V for 90 minutes by a semi-dry method. The PVDF membrane onto which the denatured protein was transferred was washed with PBS (PBS-T) containing 0.1% Tween-20 (registered trademark), and PBS-T (PBS-T) containing 5% (W / V) BSA dissolved therein. Blocking was performed during 24 hours at 4 ° C in B). To confirm the Fc site, a 1 / 10,000 dilution of peroxidase-conjugated anti-mouse IgG antibody (Jackson Immunoresearch Laboratories) was reacted at room temperature for 1.5 hours. For detection, light was emitted using an ECL reagent (Amersham Biosciences) and the film was exposed to an X-ray film.
[0039]
The results of the Western blot are shown in FIG. In FIG. 3, intact means a sample before adsorbing to the column, through means a fraction not adsorbed to the column, wash means a washed fraction, and elute means an eluted fraction. WT is an unmutated fusion protein.
[0040]
As shown in FIG. 3, the presence of the unmutated fusion protein was confirmed in the fraction not adsorbed to the column and in the washed fraction, but was not confirmed in the eluted fraction at all. That is, the unmutated fusion protein has low affinity for protein A.
In T254S, the presence of the fusion protein was hardly confirmed in the fraction not adsorbed to the column, and the presence was confirmed in the washed fraction, but also in the eluted fraction.
[0041]
In T252M and T252M-T254S, almost no fusion protein was found in the fraction not adsorbed to the column and in the washed fraction, and the presence of the fusion protein was confirmed in the eluted fraction.
From the above results, it can be seen that T254S, T252M, and T252M-T254S have improved affinity for protein A with respect to unmutated ones.
[0042]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, the affinity of a protein containing the Fc region of IgG for protein A can be improved, so that antibodies and fusion proteins can be easily purified. Most of the monoclonal antibodies are IgG1, which has been conventionally difficult to purify using protein A or the like. However, according to the present invention, the affinity for protein A can be improved, and purification can be easily performed using protein A. .
[0043]
[Sequence list]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the amino acid sequences of various IgGs.
FIG. 2 is a view showing a base sequence of a primer used for introducing a mutation into a fusion protein.
FIG. 3 shows the results of Western blot.
Claims (13)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003121598A JP2004321100A (en) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003121598A JP2004321100A (en) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004321100A true JP2004321100A (en) | 2004-11-18 |
Family
ID=33500112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003121598A Pending JP2004321100A (en) | 2003-04-25 | 2003-04-25 | VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004321100A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017115773A1 (en) * | 2015-12-28 | 2018-10-18 | 中外製薬株式会社 | Method for efficient purification of Fc region-containing polypeptides |
US11066483B2 (en) | 2010-11-30 | 2021-07-20 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Cytotoxicity-inducing therapeutic agent |
US11142587B2 (en) | 2015-04-01 | 2021-10-12 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method for producing polypeptide hetero-oligomer |
US11168344B2 (en) | 2005-03-31 | 2021-11-09 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Methods for producing polypeptides by regulating polypeptide association |
US11248053B2 (en) | 2007-09-26 | 2022-02-15 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method of modifying isoelectric point of antibody via amino acid substitution in CDR |
US11332533B2 (en) | 2007-09-26 | 2022-05-17 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Modified antibody constant region |
-
2003
- 2003-04-25 JP JP2003121598A patent/JP2004321100A/en active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11168344B2 (en) | 2005-03-31 | 2021-11-09 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Methods for producing polypeptides by regulating polypeptide association |
US11248053B2 (en) | 2007-09-26 | 2022-02-15 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method of modifying isoelectric point of antibody via amino acid substitution in CDR |
US11332533B2 (en) | 2007-09-26 | 2022-05-17 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Modified antibody constant region |
US12116414B2 (en) | 2007-09-26 | 2024-10-15 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method of modifying isoelectric point of antibody via amino acid substitution in CDR |
US12122840B2 (en) | 2007-09-26 | 2024-10-22 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method of modifying isoelectric point of antibody via amino acid substitution in CDR |
US11066483B2 (en) | 2010-11-30 | 2021-07-20 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Cytotoxicity-inducing therapeutic agent |
US11142587B2 (en) | 2015-04-01 | 2021-10-12 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method for producing polypeptide hetero-oligomer |
JPWO2017115773A1 (en) * | 2015-12-28 | 2018-10-18 | 中外製薬株式会社 | Method for efficient purification of Fc region-containing polypeptides |
US11649262B2 (en) | 2015-12-28 | 2023-05-16 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method for promoting efficiency of purification of Fc region-containing polypeptide |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20240124855A1 (en) | Variants of a dna polymerase of the polx family | |
UA81897C2 (en) | Normal;heading 1;heading 2;GLUCAGON-LIKE PEPTIDE 1 HETEROLOGOUS FUSION PROTEIN FOR THE PREPARATION OF A MEDICINE FOR THE TREATMENT OF NON-INSULIN DEPENDENT DIABETES MELLITUS | |
KR20150138273A (en) | A method for increasing pyro-glutamic acid formation of a protein | |
WO2020045656A1 (en) | Pyrrolysyl-trna synthetase | |
CN109071678A (en) | Nerve growth factor fusion protein, preparation method and its usage | |
EP0220241A1 (en) | Purified protein having angiogenic activity and methods of preparation. | |
CN111954537A (en) | Growth differentiation factor 15 fusion proteins | |
JP2013515474A (en) | Recombinant factor H and variants and conjugates thereof | |
JP2686257B2 (en) | Nucleic acid for the production of novel DAF | |
AU2017232582B2 (en) | Method for producing activated hepatocyte growth factor (HGF) | |
JP2004321100A (en) | VARIANT OF PROTEIN COMPRISING Fc REGION OF IgG | |
CN108179149B (en) | S100B mutant and application thereof | |
CA2522263A1 (en) | Chaperonine-target protein complex, method of producing the same, method of stabilizing target protein, method of immobilizing target protein, method of analyzing the structure oftarget protein, sustained-release preparation and method of producing antibody against target protein | |
JP2021511785A (en) | N-terminal fusion partner for recombinant polypeptide production and method for producing recombinant polypeptide using this | |
CN112694527B (en) | Purification and renaturation method of recombinant human interferon-kappa inclusion body | |
JPH11235186A (en) | Nucleic acid coding for sodium channel of nervous tissue | |
Baumann et al. | Identification of a potential modification site in human stromal cell‐derived factor‐1 | |
US7208311B2 (en) | Catalytic domain of ADAM33 and methods of use thereof | |
KR20190088916A (en) | N-terminal fusion partner for preparing recombinant polypeptide and method of preparing recombinant polypeptide using the same | |
CN113583107B (en) | CRIg functional region protein variants and uses thereof | |
CN114805562B (en) | Anti-novel coronavirus humanized nano antibody and application thereof | |
CN109306003B (en) | Mutant protein of osteoprotegerin, related product and application thereof | |
WO2016167291A1 (en) | Cyclized cytokine and method for producing same | |
JP2013545440A (en) | Macaca fascicularis CCL17 | |
US10961276B2 (en) | Universal antivenom |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060420 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20071023 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20071023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090721 |