JP2004268029A - 積層型エマルション製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】均質なエマルションを長期間にわたって効率よく、大量に、かつ安定に製造できる装置の提供。
【解決手段】分散相が微小孔を通して連続相中に押し出されてエマルションが生成されるように構成されるエマルション製造装置であって、前面板と、背面板とを有し、前記前面板と前記背面板との間に、連続相が供給され、エマルションが形成される流路を有する層A/厚さ方向に貫通した微小孔を有する層B/分散相の流路を有する層Cが連続して積層された積層単位を含むことを特徴とする積層型エマルション製造装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、エマルションの製造装置に関する。
水相と油相のように熱力学的には分離している状態が安定状態な二液相系を、乳化によって準安定な状態なエマルションとする技術が従来から知られている。
エマルションの製造方法としては、ミキサー、コロイドミル、ホモジナイザー等を用いる方法や超音波等で分散させる方法などが知られている(非特許文献1)。ただし、これらの製造方法では連続相中の分散相粒子(マイクロスフィア)の粒径分布の幅が広がり、均一なエマルションが得られないという欠点がある。
そこで、均一な細孔を持つ各種膜を用いて繰り返しろ過を行う方法が提案されている。ポリカーボネート(非特許文献2)、ポリテトラフルオロエチレン(非特許文献3)、多孔質ガラス膜(特許文献1)などを用いる方法が知られているが、これらの方法によっても粒径分布の狭い、均質なエマルションを得ることは困難であった。
また、連続的にエマルションを製造する方法として、マイクロチャネルを利用する方法も提唱されている(特許文献2)。この方法では流路が小さいため、一度に大量に液体もしくは気体を流動させるためには大きな圧力を安定してかけることが必要になるが、容器の耐圧の制限や、均質なエマルションの生成条件から外れてくるなどの問題が生じ、高生産速度を達成できなかった。また、小さな貫通孔を介して分散相を供給することが必要なため、長時間の製造に際し、貫通孔が閉塞したり、粒径が小さくなるいう問題もあり、マイクロチャネルを利用したエマルション製造方法は生産効率の点で問題があった。
近年、歪みをもった形状の微小孔を通して、加圧された分散相を連続相中に押し出して均質なエマルションを製造する方法とそのための装置が提案されている(特許文献3)。最近ではさらに、均質なエマルションを長期間にわたって効率よく、大量に、かつ安定に製造することが可能なエマルション製造装置の開発が求められている。
特開平2−95433号公報(特許請求の範囲、第1図) 特開平9−225291号公報(特許請求の範囲、図2) 特開2002−119841号公報(特許請求の範囲、図1) 「エマルションの化学」(朝倉書店:1971) Biochimica et Biophysica Acta,557(1),9−23(North−Holland Biochemical Press:1979) 化学工学会第26回秋期大会講演要旨集(1993年)
そこで本発明は、上述の従来技術の問題点を解決し、均質なエマルションを長期間にわたって効率よく、大量に、かつ安定に製造することが可能なエマルション製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、分散相が微小孔を通して連続相中に押し出されてエマルションが生成されるように構成されるエマルション製造装置であって、前面板と、背面板とを有し、前記前面板と前記背面板との間に、下記層A〜Cが連続して積層された積層単位を含むことを特徴とする積層型エマルション製造装置を提供する。
層A:連続相が供給され、エマルションが形成される流路を有する層。
層B:厚さ方向に貫通した微小孔を有する層。
層C:分散相の流路を有する層。
本発明の積層型エマルション製造装置によれば、各層が効率よく積層されてエマルションが生成されるように構成されるため、装置の小型化を実現でき、また、上記の各層間での圧力差を小さくできることから均質なエマルションを長期間にわたって効率よく、大量に、かつ安定に得ることができる。特に、本発明の積層型エマルション製造装置によれば、分解能が高く、かつ、平均粒径が同一のものと比較して圧力損失が小さいクロマト充填剤用シリカが得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明の積層型エマルション製造装置を構成する各層について説明する。
図1は本発明の積層型エマルション製造装置を構成する各層の平面図である。各層にはそれぞれ、液体を供給、運搬するための流路となる孔が設けられている。図1において、前面板Yは分散相導入口1Y及び連続相導入口2Yを、背面板Zはガス抜き口6Z及びエマルション出口4Zをそれぞれ備える。また、層Aは分散相流路1A、連続相流路2A、連続相−エマルション流路3A、エマルション流路4A及びガス抜き口6Aを備え、2A、3A、4Aは連通し、1A、6Aはそれらと連通していない。層Bは分散相流路1B、連続相流路2B、エマルション流路4B、微小孔5B及びガス抜き口6Bを備え、それらは互いに連通していない。層Cは分散相流路1C、連続相流路2C及びエマルション流路4Cを備え、それらは互いに連通していない。しきい層Eは分散相流路1E、連続相流路2E、エマルション流路4E及びガス抜き口6Eを備え、それらは互いに連通していない。
次に、上記各層を積層して積層型エマルション製造装置を構成する。図2は本発明の積層型エマルション製造装置の一態様例を模式的に示した構造図である。図2に示すように、本発明の積層型エマルション製造装置では前面板Yと背面板Zとの間に、層A、層B及び層Cがこの順に連続して積層された積層部分を含むことにより、エマルションの製造が可能になる。ここで、積層の順序は、前面板Yの方向からみて層A/層B/層Cの順でも、層C/層B/層Aの順でもよい。
本発明の積層型エマルション装置では層A、層B及び層Cが連続して積層された積層単位が複数含まれるため、効率よく、大量にエマルションを製造できる。なかでも、図1のように層A/層B/層C/層B/層Aのように積層すると、層Cから供給された分散相が2方向の微小孔5Bに流れ込み、エマルションの生成場が2箇所になるため好ましい。特に好ましくは、(層A/層B/層C/層B/層A)のように積層する。ここで、nは2以上の整数である。
本発明において、積層部分を構成する各層をそれぞれ1つの部材とする場合には、それぞれの層の製造が容易であるので好ましいが、1つの部材に複数の層を設けることもできる。本発明では、前記層Aと前記層Bとが一体型の部材、前記層Bと前記層Cとが一体型の部材、又は前記層Aと前記層Bと前記層Cとが一体化の部材であってもよい。例えば、図3では層Aと層Bとが一体型の部材からなる微小孔−連続相−エマルション層Dを形成している。図3において、微小孔−連続相−エマルション層Dは分散相流路1D、連続相流路2D、連続相−エマルション流路3D、エマルション流路4D、微小孔5D及びガス抜き口6Dを備え、2D、3D、4D、5Dは連通し、1D、6Dはそれらと連通していない。
上記の積層単位をしきい層Eを介してさらに複数積層すると、各液体が互いに混合することなく、効率よくエマルションを製造でき、エマルションの製造効率が向上するため特に好ましい。例えば、(層A/層B/層C/層B/層A/しきい層E)や(微小孔−連続相−エマルション層D/層C/しきい層E)のように積層すると大量に、高速度でエマルションを製造でき好ましい(ここで、nは上記と同じ)。
本発明の積層型エマルション製造装置を用いてエマルションを製造する場合、装置内の気体成分をあらかじめ排出してから、液体成分を導入して装置内部を置換すると好ましい。この際、気体成分の排出をガス抜き口6Zから行うと、作業性を向上でき好ましい。微小孔5B、5Dを通して気体成分を排出する場合、気体成分と液体成分とが充分に置換されにくくなり、また、微小孔5B、5Dの周辺に気泡が発生して均一なエマルションが得られなくなるおそれがあるため好ましくない。
分散相導入口1Yから装置内に導入された分散相は、分散相流路1A、1B、1C、1D、1Eの内部を満たす。連続相導入口2Yから装置内に導入され、連続相流路2A、2B、2C、2D、2Eの内部を流れる連続相中に、微小孔5B、5Dを介して前記分散相の一部が押し出され、連続相−エマルション流路3A、3D上でエマルションが生成する。生成したエマルションはエマルション流路4A、4B、4C、4D、4Eの内部で合流し、エマルション出口4Zから装置外に取り出される。
層A又は微小孔−連続相−エマルション層D上に、連続相−エマルション流路3A又は3Dを複数流路設けるとエマルション生成の場が増え、製造効率が高まるため好ましい。
本発明の積層型エマルション製造装置を構成する層A、層B又は層Cの厚さは厚さ10μm〜1mmであることが好ましい。厚さが1mm以下であると、積層する際に装置を小型化でき、また、各層間における圧力差を小さくできるため、均質なエマルションを得やすくなり好ましい。ただし、厚さを10μm未満とすると加工が難しくなるほか、繰り返し使用時に安定性が低下するため好ましくない。
また、各層の材料としては、樹脂を主体とする板を用いると加工性に優れるほか、長期間にわたって使用しても寸法的、熱的及び化学的な安定性に優れるため好ましい。特に、樹脂としてポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミド、芳香族ポリエステル及びフッ素樹脂からなる1種以上を用いると微細加工しやすく、また繰り返し使用時の寸法安定性に優れるため好ましい。同様に、フッ素ゴムを主体とする板も寸法的、熱的及び化学的な安定性に優れるため好ましく用いられる。
本発明の積層型エマルション製造装置において、前面板、背面板、層A、層B、層C、微小孔−連続相−エマルション層D及びしきい層Eからなる群より選ばれる、隣接して積層された2層の間に図示しないガスケットを備えると、液体の漏洩を防止でき、特に繰り返し使用時の安定性が向上するため好ましい。ガスケットは、上記の各層の構成材料よりも軟質の材料を主体とするシートを加工したものであると安定性の観点から好ましく、前記軟質の材料がフッ素樹脂又はフッ素ゴムであると化学的な安定性に優れるため特に好ましい。また、本発明の積層型エマルション製造装置を構成する各層の材料として、フッ素樹脂又はフッ素ゴムを主体とする軟質な材料を用いれば、隣接して積層された2層の間から液体が漏洩しにくくなり、ガスケットを備える必要がなくなることから装置を簡素化でき、特に好ましい。
なお、分散相導入口1Yに図2のようにフィルターXを設けると、異物の混入による微小孔の閉塞を防げるほか、微小孔の径が小さい場合にも均質なエマルションを長期間にわたり安定に製造できるため好ましい。フィルターXとして連続相に親和性のある材質のものを用いると、圧力が上昇しにくくなるため好ましい。また、フィルターXのろ過径を微小孔5B、5Dの円換算径の1/4未満とすると、微小孔5B、5Dが閉塞しにくくなり好ましい。
本発明の積層型エマルション製造装置により製造されるエマルションの粒子径は、連続相−エマルション流路3A、3Dに流れ込む分散相及び連続相の流速により決定される。そのため、分散相流路1A、1B、1C、1D、1Eと、連続相流路2A、2B、2C、2D、2Eの断面積を、各層の厚さに応じて圧力損失を無視できる程度に広く確保することが好ましい。かかる構成により、連続相−エマルション流路3A、3Dに流れ込む分散相と連続相の流速が等しくなり、均質なエマルションが得られる。
また、本発明の積層型エマルション製造装置により製造されるエマルションの粒子径は、微小孔5B、5Dの形状によっても影響を受ける。微小孔5B、5Dの円換算径はエマルションの目標径よりも小さい方が好ましい。また、微小孔5B、5Dの先端部が連続相−エマルション流路3A、3D側に突出していると、均質なエマルションが得られやすくなり好ましい。
本発明の積層型エマルション製造装置は、クロマト充填剤用シリカの製造に応用できる。分散相としてケイ酸ナトリウム水溶液、連続相としてケイ酸ナトリウム水溶液と混和しない有機液体を使用してエマルションを形成し、さらにケイ酸ナトリウム水溶液の液滴を炭酸ガスなどでゲル化させることにより、球状のシリカゲルが得られる。
以下、本発明の積層型エマルション製造装置を実施例により具体的に説明する。
[例1]
(1)(液体の調製)
分散相として、SiO濃度24.4質量%、NaO濃度8.14質量%(SiO/NaOモル比=3.09)のケイ酸ナトリウム水溶液を調製した。連続相として、直鎖飽和炭化水素C1022に、界面活性剤としてソルビタンモノオレイン酸エステルを5000ppm溶解したものを調製した。
(2)(装置作製)
厚さ2mm、1辺50mmの正方形のアクリル樹脂製の板に対し、直径6mmの円柱状の貫通孔からなる分散相導入口1Yと連続相導入口2Yとを図1のように設けて前面板Yを作製した。前記アクリル板に、直径6mmの円柱状の貫通孔からなるエマルション出口4Zとガス抜き口6Zとを図1のように設けて背面板Zを作製した。前記アクリル板に、幅約10mm、長さ30mmのI型の貫通孔からなる分散相流路1Cを図1のように設け、さらに幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる連続相流路2Cとエマルション流路4Cとを図1のように設けて層Cを作製した。前記アクリル板に、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる分散相流路1E、連続相流路2E及びエマルション流路4Eを図1のように設けてしきい層Eを作製した。
次に、厚さ100μm、1辺50mmの正方形のエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム(旭硝子社製、商品名:アフレックス100N−1250−NT)に対し、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる分散相流路1A、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる連続相流路2A、幅500μm、長さ30mmの貫通孔からなる連続相−エマルション流路3A及び幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなるエマルション流路4Aを図1のように設けて層Aを作製した。
さらに、厚さ50μm、1辺50mmの正方形のポリフェニレンサルファイドフィルムに対し、直径40μmの円柱状の微小孔5Bが図1のように、連続相の流れに垂直な方向に140μmピッチで10個並ぶように設けて層Bを作製した。
上記の各層を前面板Y/層A/層B/層C/層B/層Aの順に積層した後、しきい層Eを介し、層A/層B/層C/層B/層A/背面板Zからなる積層単位をさらに積層した。図示しない固定具により前面板Y及び背面板Zの4辺を固定し、4辺を均等な力で締め付けて各層を固定し、装置を構成した。
なお、分散相導入口1Yには、フィルターX(アドバンテック社製、HP045)を設置した。
(3)(エマルション製造)
(2)で作製した積層型エマルション製造装置を使用し、(1)で調製した分散相を分散相導入口1Yより供給し、(1)で調製した連続相を連続相導入口2Yより供給することで、エマルションを連続的に製造した。このとき、分散相の供給量は0.4mL/hであり、また、微小孔5Bにおいて、1孔あたりの分散相の供給量は0.01mL/h/孔であった。また、連続相の供給量は120mL/hとし、各連続相−エマルション流路3Aでの連続相の流速がそれぞれ30mL/hとなるように、シリンジポンプにて10時間供給した。製造は常温で行い、このとき、連続相の流れのレイノルズ数は約27であり、層流状態であると推測される。
(4)(形状観察)
エマルション出口4Zから取り出された液滴の一部を1時間ごとに時計皿に採取し、光学顕微鏡にて観察したところ、10時間にわたって95%以上の粒子が30μm〜60μmの範囲内の粒子径を有する均質なエマルションであった。
[例2]
(1)(液体の調製)
例1と同様にして調製した。
(2)(装置作製)
厚さ250μm、1辺50mmの正方形のポリフェニレンサルファイド製のフィルムに、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる分散相流路1D、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなる連続相流路2D、幅7mm、長さ25mmの貫通孔からなるエマルション流路4D、深さ200μm、幅500μm、長さ30mmの溝が平行に4本形成された連続相−エマルション流路3D、及び直径40μmの円柱状の微小孔5Dを、連続相−エマルション流路3Dの各々に対して10個ずつ、図3のように設けて微小孔−連続相−エマルション層Dを作製した。
微小孔−連続相−エマルション層Dと、厚さを4mmの層Cとからなる積層単位を、しきい層Eを介して連続して5単位積層し、前面板Yと背面板Zとで挟み込んだ。さらに、厚さ100μmのエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体フィルム(旭硝子社製、商品名:アフレックス100N−1250−NT)製のガスケットを、隣接する各層の間に挟んだ。図示しない固定具により前面板Y及び背面板Zの4辺を固定し、4辺を均等な力で締め付けて各層を固定して装置を構成した。
(3)エマルション製造
(2)で作製した積層型エマルション製造装置を使用し、(1)で調製した分散相を分散相導入口1Yより供給し、(1)で調製した連続相を連続層導入口2Yより供給することで、エマルションを連続的に製造した。このとき、分散相の供給量は2mL/hであった。また、連続相は、供給量が600mL/hとなるようにギアポンプ(MICROPUMP社製、商品名:HGA185−0024)にて12時間供給した。製造は常温で行い、このとき、連続相の流れのレイノルズ数は連続相−エマルション流路3Dの各々において約23であり、層流状態と推測される。
(4)(形状観察)
エマルション出口4Zから取り出された液滴の一部を1時間ごとに時計皿に採取し、光学顕微鏡にて観察したところ、12時間にわたって重量換算で95%以上の粒子が30μm〜60μmの範囲内の粒子径を有する均質なエマルションであった。
本発明の積層型エマルション製造装置によれば、均質なエマルションを長期間にわたって効率よく、大量に、かつ安定に製造できる。なかでも分解能が高く、かつ、平均粒径が同一のものと比較して圧力損失が小さいクロマト充填剤用シリカが得られる。
本発明の積層型エマルション製造装置の各層を示す図 本発明の積層型エマルション製造装置の一態様例を模式的に示す図 微小孔−連続相−エマルション層を示す図
符号の説明
D:微小孔−連続相−エマルション層
E:しきい層
X:フィルター
Y:前面板
Z:背面板
1Y:分散相供給口
1A、1B、1C、1D、1E:分散相流路
2Y:連続相供給口
2A、2B、2C、2D、2E:連続相流路
3A、3D:連続相−エマルション流路
4A、4B、4C、4D、4E:エマルション流路
4Z:エマルション出口
5C、5D:微小孔
6A、6B、6D、6E、6Z:ガス抜き口

Claims (8)

  1. 分散相が微小孔を通して連続相中に押し出されてエマルションが生成されるように構成されるエマルション製造装置であって、前面板と、背面板とを有し、前記前面板と前記背面板との間に、下記層A〜Cが連続して積層された積層単位を複数含むことを特徴とする積層型エマルション製造装置。
    層A:連続相が供給され、エマルションが形成される流路を有する層。
    層B:厚さ方向に貫通した微小孔を有する層。
    層C:分散相の流路を有する層。
  2. 前記層A/前記層B/前記層C/前記層B/前記層Aの順に積層された積層単位を含む請求項1に記載の積層型エマルション製造装置。
  3. 前記層Aと前記層Bとが一体型の部材、前記層Bと前記層Cとが一体型の部材、又は前記層Aと前記層Bと前記層Cとが一体型の部材である請求項1又は2に記載の積層型エマルション製造装置。
  4. 前記積層単位がしきい層を介して積層される請求項1〜3のいずれかに記載の積層型エマルション製造装置。
  5. 前記層Aに複数の連続相−エマルション流路が形成される請求項1〜4のいずれかに記載の積層型エマルション製造装置。
  6. 前記層A、前記層B又は前記層Cの厚さが10μm〜1mmである請求項1〜5のいずれかに記載の積層型エマルション製造装置。
  7. 前記前面板、前記背面板、前記層A、前記層B及び前記層Cからなる群より選ばれる、隣接して積層された2層の間にガスケットを備える請求項1〜6のいずれかに記載の積層型エマルション製造装置。
  8. 前記前面板に、フィルターを備えた分散相導入口を有する請求項1〜7のいずれかに記載の積層型エマルション製造装置。
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