JP2004266345A - Method, processor, and system for displaying video image - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は映像表示方法、映像表示処理装置、映像表示システムに関し、特に劇場スクリーンやディスプレイ等の一般的な表示装置上に表示された、映画やビデオ等の著作物が、ビデオカメラなどの映像撮影装置によって、違法に撮影され流通されるのを直接的及び間接的に防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】米国特許第5680454
【特許文献2】米国特許第6018374
【特許文献3】特開2002−314938
【特許文献4】特開2002−519724
【0003】
近年の表示装置の高精細化や、デジタルビデオカメラ等の撮影装置の高性能化により、スクリーンやディスプレイなどの表示装置上に表示されている映画やビデオ等の著作物を直接撮影し、違法流通するといった著作権侵害が深刻化している。また今後、表示装置や撮影装置の更なる高性能化により、この状況は一層深刻なものとなることが予想される。
なお、本明細書では、このような表示装置上の映像をビデオカメラ等で不正に撮影する行為を「再撮」と呼ぶこととする。
【0004】
この再撮に対応するために、映像を観ている観客には視覚的に認識されずに、ビデオカメラなどで撮影された再撮映像にのみ歪をもたらすといった再撮防止のための技術が公開されている。
【0005】
例えば上記特許文献1には、擬似雑音系列に従って表示装置のフレームレートを時間的に変更するものが開示されている。これにより、撮影者はフレームレートの同期をとることが困難となり、結果的に再撮映像に歪みをもたらす。
また、上記特許文献2には、スクリーン上の映像に赤外線でメッセージを重ねて投影することで、赤外線を感知できるCCDビデオカメラの再撮映像の中にメッセージを入れて再撮画像を乱すものが示されている。
【0006】
また上記特許文献3では、人間が認知できない速さでピクセル表示をオン−オフ(強度変調)することで、再撮映像に記号やランダムパターン、文字を表示することが示されている。
また上記特許文献4では、暗号的に安全なアルゴリズムや自然源が作り出す予測不能な系列に従って、フレームレート、ライン速度、画素速度を頻繁に変化させるか、またはシーンの変化量に従ってフレームレートを変化させることで、再撮映像に歪みをもたらす技術が公開されている。
【0007】
一方、電子透かしを映像内に入れ込む技術も多数開発されている。映像内に入れられる電子透かしは、通常、観客が視覚認識できない「不可視透かし」が用いられる。この不可視透かしを用いて、例えば映像名称や、各映像固有のシリアル番号、作成者名、配布元名称等の情報を映像内に埋め込むことができる。そして、著作権を持つ人または団体は、これらの情報を元に、再撮された映像の著作権を主張することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術のうち電子透かし以外の技術は、どれも再撮映像を乱すことを目的としている。
しかし実際には、映像の乱れやメッセージが入り込まないように再撮を行うことは不可能ではない。
例えば特許文献2の技術に対抗するためには、赤外線を取り除く光学フィルタをビデオカメラの前に置きさえすれば、誰でも簡単にその効果を取り除くことができる。
またその他の上記特許文献で公開された技術に関しても、ビデオカメラのシャッタースピードやフレームレートを最適に調整することができるビデオカメラを用いると、画像の乱れを完全に取り除くことは難しいが、再撮映像に現れる歪みを軽減することができる。
これらのことから、再撮映像を乱すことによって違法な再撮映像の流通を阻止するという手法は、その抑止力には限度がある。
【0009】
一方、電子透かしを用いる技術の場合、不可視透かしが用いられることから、つまり画像を乱すことを目的としていないため、再撮された映像を見た人は、それが違法に撮影された再撮映像なのか、それとも違法でない映像なのかを、視覚的に区別することが難しい。そのため画像自体を乱すことで再撮映像の流通を抑止するという効果は期待できない。これは、上記のように、再撮映像の実行/流通者に対しての警告や権利主張を可能とすることで、間接的に再撮を抑止するものである。
ところが電子透かしを映像内に入れるという行為は、ある意味で、オリジナルの映像を乱して画質を落とすことに相当する。そのため、映像の画質を重視する著作者や映像作成者にとっては、その行為自体が著作物の改変に相当し、電子透かしの使用に難色を示す場合もある。このため、当該手法自体が実行しにくい状況がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、劇場スクリーンや、ディスプレイ等の一般的な表示装置上に表示された、映画やビデオ等の著作物が、ビデオカメラなどの映像撮影装置によって、違法に撮影され流通されるのを、より効果的に、直接的及び間接的に防止することを目的とする。
【0011】
このため本発明の映像表示方法は、入力された映像信号に対して、所定の内容を有する埋込情報の値に基づいて表示動作状態の切換を行って表示出力する。
この場合、上記表示動作状態の切換としては、フレームレートの切換、スキャン方向の切換、輝度の切換、スキャン位相の切換、スキャンパターンの切換、スキャンの時間位置の切換、スキャン間隔の切換の、いずれか1つ又は複数を行う。
また、上記表示動作状態の切換としては、表示される映像に対して視覚上は変化が認識できないが、表示される映像を撮影機器で撮影した映像信号上では映像の劣化を発生させるように、2以上の表示動作状態の切換を行う。2以上の表示動作状態の切換とは、例えば第1のフレームレートと第2のフレームレートの切換などである。
また、上記埋込情報は、映像自体に関する情報、又は映像表示装置に関する情報、又は映像表示施設に関する情報、又は映像表示日時に関する情報、又は映像管理に関する情報を含む。
また、上記埋込情報は、所定の内容が暗号化された暗号化埋込情報であるとする。
【0012】
本発明の映像表示処理装置は、所定の内容を有する埋込情報を記憶する記憶手段と、入力された映像信号に対して、表示出力のための信号処理を行う信号処理手段と、 上記記憶手段に記憶された上記埋込情報の値に基づいて表示動作状態が切り換えられるように、上記信号処理手段の信号処理を制御する切換制御手段とを備える。
上記切換制御手段は、表示動作状態の切換として、フレームレートの切換、スキャン方向の切換、輝度の切換、スキャン位相の切換、スキャンパターンの切換、スキャンの時間位置の切換、スキャン間隔の切換の、いずれか1つ又は複数が実行されるように上記信号処理手段を制御する。
また上記信号処理手段は、表示される映像に対して視覚上は変化が認識できないが、表示される映像を撮影機器で撮影した映像信号上では映像の劣化を発生させるように、2以上の表示動作状態の切換を行う。
また、上記記憶手段に記憶された埋込情報は、映像自体に関する情報、又は映像表示装置に関する情報、又は映像表示施設に関する情報、又は映像表示日時に関する情報、又は映像管理に関する情報を含む。
また、上記記憶手段に記憶された上記埋込情報は、所定の内容が暗号化された暗号化埋込情報であるとする。
【0013】
本発明の映像表示システムは、映像ソースと、上記映像ソースからの映像信号について、所定の内容を有する埋込情報の値に基づいて表示動作状態の切換を行う映像表示処理装置と、上記映像表示処理装置によって映像が表示される表示部と、上記表示部に表示された映像が撮影された映像から、上記埋込情報を検出することのできる管理部とを有する。
上記埋込情報は、所定の内容が暗号化された暗号化埋込情報とする。
【0014】
このような本発明によれば、オリジナル映像の画質劣化を伴わずに再撮映像上に情報(埋込情報)を埋め込むことができ、また再撮映像の乱れを発生させることができる。
即ち、フレームレートや輝度などの表示動作状態を切り換えながら表示することで、再撮映像上に縞模様などを発生させ、画像品質を低下させる。そしてさらに、その表示動作状態の切換を、埋込情報の値に基づいて実行することで、元の映像信号自体に埋め込まなくとも、埋込情報を再撮映像上に付加することができる。
つまり、映像の表示動作状態を何らかの「有意義な情報」である埋込情報に基づいて切り換えていくことで、再撮映像上での画像の乱れと情報の埋込の両方を行う。
ここで言う有意義な情報としての埋込情報は、例えば機器IDやシリアル番号等の映像表示処理装置を特定できる情報や、映像を表示している施設や場所を特定できる情報、映像の表示を行っている日時が特定できる情報、映像固有のシリアル番号等の映像自体が特定できる情報などである。
また切換えられる表示動作状態とは、映像を見ている観客にとっては視覚認識することが難しいが、ビデオカメラで撮影した再撮映像には歪みを生じるようなものである。そのため、表示動作状態の切換えは、観客にとっては劣化した映像とならず、再撮映像の画面上に変化をもたらすものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
1.システム構成
2.映像表示処理装置
3.埋込情報
4.埋込情報に基づく表示動作状態切換の態様
5.埋込情報の埋込方式
6.埋込情報の検出
7.実施の形態の効果及び変形例
【0016】
1.システム構成
図1に実施の形態の映像表示システムの構成例を示す。
上映施設1は、例えば映画館、ホール、文化施設、個人施設など、映像表示を行う機会のある施設を示している。
この上映施設1においては、映像ソース10、映像表示処理装置11、表示部12が用意され、映画その他の映像コンテンツの表示(上映)が行われる。
【0017】
映像ソース10は、上映する映像コンテンツを示している。映像コンテンツは、映画配給会社等から配給又は配信されたものであったり、テレビジョン放送により放送されるもの、あるいは光ディスクやビデオテープ等のパッケージメディアによって購入されたものなどを含む。従って、映像ソース10としては、具体的には、フィルムであったり、配信された映像コンテンツデータを記録した記録媒体であったり、放送チューナであったり、パッケージメディアであったりする。映像ソースとしての具体的な装置構成又はコンテンツ種類については限定されない。
【0018】
映像表示処理装置11は、映像ソースから供給される映像信号を、表示部12での表示するための所要の信号処理を行う装置である。即ち、表示部12の構成に応じて必要な信号処理が行われる。例えば表示部12がスクリーンであれば、いわゆるプロジェクタ装置(映像投影装置)が映像表示処理装置11に相当する。また表示部12がCRT(ブラウン管)によるものであれば、CRT出力のための処理装置が映像表示処理装置11に相当する。
つまり映像表示処理装置11は、映像ソース10からの映像を表示部12において表示させるための装置又は回路構成を示しており、その具体的構成は限定されない。
但し後述するが、本実施の形態の場合、映像表示処理装置11には、表示動作状態を埋込情報に基づいて切り換える機能が設けられている。
【0019】
管理会社2は、直接的に上映施設1における映像表示(上映)、或いは映像ソースの提供等に関するものではないが(但しもちろんそのような管理業務を行っても良い)、特に映像表示処理装置11において切換動作に用いる埋込情報やその暗号化について管理する団体とする。
即ち、埋込情報を映像表示処理装置11に提供するための所要の業務、さらにはその埋込情報の暗号化のための業務を行う。
【0020】
また管理会社2は、市場に流通しているコピー映像製品についてチェックを行い、埋込情報を検出して対応業務を行う。
例えば上映施設1である映画館等にビデオカメラ5を持ち込んで、表示部12に表示されている映像を再撮し、該再撮映像をディスク等にダビングしてコピー製品6を製造し、市場に流通させるという違法行為があるとする。
本システムによる場合、映像表示処理装置11による表示動作状態の切換により、コピー製品6には映像上の乱れ(縞模様等)が生じているはずであり、しかもその乱れを解析すれば、映像表示処理装置11で用いた埋込情報を検出できる。管理会社2は、コピー製品6から埋込情報を検出した場合は、その埋込情報に基づいて、違法な再撮の防止や著作権侵害に対する補償などの対応を採ることになる。
【0021】
2.映像表示処理装置
図2は映像表示処理装置11の構成例を示している。
映像バッファ21は、映像ソース10からの映像データのバッファ領域を示している。映像出力処理部22は、映像バッファ21に取り込まれた映像データを順次所定のタイミングで処理して、表示部12に対して出力する。
【0022】
映像バッファ21及び映像出力処理部22の詳細な構成や処理内容は、映像機器の種別(例えばプロジェクタ/CRT映像装置などの種別)に応じて異なるものであるため詳細な説明は避けるが、例えばデータデコード、D/A変換、A/D変換、フレーム処理、輝度処理、色処理、表示駆動処理など、装置種別に応じた必要な処理が行われる。
【0023】
そして本例の場合、映像出力処理部22では、これら通常の映像出力のための処理に加えて、表示動作状態の切換処理が行われる。
例えば表示動作状態の切換としては、フレームレートの切換、スキャン方向の切換、輝度の切換、スキャン位相の切換、スキャンパターンの切換、スキャンの時間位置の切換、スキャン間隔の切換の、いずれか1つ、又は複数の切換を行うことができるようにされている。
フレームレートの例で述べれば、或る単位期間においては第1のフレームレートで表示駆動を行う、また或る単位期間においては第2のフレームレートで表示駆動を行うなどというように、表示動作状態を切り換えていく。
【0024】
また、この切換制御は、映像表示処理装置11内に記憶されている暗号化埋込情報24の値に基づく。
即ち暗号化埋込情報格納部24には、暗号化された埋込情報が記憶されており、切換制御部23は、暗号化埋込情報を読み出して、その値に応じて映像出力処理部22の切換を制御する。
【0025】
なお、映像出力処理部22における動作状態切換及び切換制御部23による切換制御は、例えばビデオプロセッサ機器などにインストールするソフトウエアにより実現することもできる。
【0026】
図3(a)(b)に切換動作を模式的に示す。
例えば、暗号化埋込情報格納部24には、暗号化埋込情報として図3(a)の「10100110・・・」という情報が記憶されていたとする。
この場合、切換制御部23は、Nフレームを単位期間として、図3(b)に示すように映像表示動作状態が切り換えられるように制御する。
即ち、Nフレーム期間単位で、暗号化埋込情報の値が「0」の場合は表示動作状態A、「1」の場合は表示動作状態Bとして、表示が実行されるようにする。
映像出力処理部22は、このようなNフレーム単位の切換制御に基づいて、或るNフレーム期間は、例えば表示動作状態Aとして第1のフレームレート状態で表示出力を実行し、また或るNフレーム期間は表示動作状態Bとして第2のフレームレートで表示出力を実行する。
【0027】
このように切換制御されながら生成された映像駆動信号は表示部12に供給され、表示出力される。
この場合、上記のフレームレート、スキャン方向、輝度、スキャン位相、スキャンパターン、時間位置、スキャン間隔などとしての表示動作状態の切換は、表示部12での映像を見ている観客にとっては視覚認識することが難しいが、ビデオカメラ5で撮影した再撮映像には歪みを生じるような2以上の動作状態としている。例えばフレームレートの例において2つの動作状態として、第1,第2のフレームレートの切換を行うが、この両フレームレートは、その切換が観客に認識できない範囲で選定される。
一方、フレームレート、スキャン方向等、上記の各項目の少なくとも1つの切換を行うことは、表示される映像のフレームレート、スキャン方向等が、再撮するビデオカメラ5の撮影時のフレームレート、スキャン方向等などと一致しなくなることを意味する。このため、再撮映像上には、フレームレート等の不一致に基づく映像の乱れが生ずることになる。
【0028】
また、フレームレート等を可変できるようなビデオカメラを用いるとしても、フレームレート等が2種類以上に切り換えられることで、再撮者側は画像劣化をなくすことは非常に困難である。また特に、表示動作状態(フレームレート等)が切り換えられるタイミングは一定(周期的)ではなく、暗号化埋込情報に基づくタイミングであるので、実際上、表示上での切換に対応して再撮するビデオカメラの切換を行うことはほぼ不可能である。
【0029】
また、この結果、再撮映像上には、Nフレーム期間単位毎に画像の乱れ状態として2つの状態が見られるものとなる。例えば縞模様の発生状態や縞の動きの速度状態などとして、第1,第2の状態が発生する。
又は、例えば第1,第2のフレームレートの切換を行った場合であって、第1のフレームレートが再撮するビデオカメラ5のフレームレートと一致していた場合は、第2のフレームレートとされている期間に、画像の乱れが生ずる。つまり乱れの有・無がNフレーム期間単位で発生する。
これらは、切換に用いた暗号化埋込情報の値に対応する映像状態となる。
従って、再撮映像から違法コピー製品が製造され、流通された場合に、コピー製品6の画像を解析することで、再撮時の埋込情報を検出できる。
【0030】
3.埋込情報
上記した埋込情報の内容は、管理会社2、映像コンテンツ制作者、著作権者、上映施設1の管理者などが設定し、映像表示処理装置11において切換制御に用いられるようにする。
その埋込情報の内容としては、以下の例が考えられる。
【0031】
<映像自体に関する情報>
・映画や映像番組などの映像コンテンツのタイトル毎の識別番号
・映像コンテンツの配給、配信、複製などで頒布されるに際して、その頒布される1つ1つの映像コンテンツに固有に付与する識別番号
・映像コンテンツの制作年月日、制作者、制作国、配給元、ジャンル、その他映像コンテンツの内容或いは制作に係る関係情報
【0032】
<映像表示装置に関する情報>
・使用する映像表示処理装置11を特定する情報。例えば機器に製造時等に付された固有の識別番号(シリアルナンバ、製造番号)
・使用する映像表示処理装置11の製造情報や機種情報。例えば機器メーカー名、製造年月日、機種名、機器における切換制御のためのソフトウエア名、バージョンナンバなど。
【0033】
<映像表示施設に関する情報>
・上映場所。例えば上映施設1の名称、住所、国/地域、映画館等の施設毎に設定された施設番号など。
・施設の管理者、所有者、責任者などの情報(氏名や個人ID)
・施設の上映スタッフの情報(氏名や個人ID)。
【0034】
<映像表示日時に関する情報>
・上映を行う日時
・ロードショーなどの上映期間
【0035】
<映像管理に関する情報>
・管理会社情報。当該映像コンテンツに関して再撮防止や権利行使などの業務を行う管理会社の識別情報や、管理会社の担当者の情報など
・著作権情報。映像コンテンツに関する著作権者、著作権関係者又は団体、複製禁止/許諾の別など
【0036】
4.埋込情報に基づく表示動作状態切換の態様
本例では上記のように映像表示処理装置11では、切換制御部23の制御によって映像出力処理部22が暗号化埋込情報に基づく表示動作状態の切換を行う。
ここでは、表示動作状態の切換の態様について各種例を述べる。
【0037】
表示動作状態の切換は、基本的には画面を形成するスキャンの態様を切り換えるものとして行う。
まず、図4,図5で表示画像を形成するスキャンについて垂直スキャン方式と水平スキャン方式を説明しておく。
【0038】
通常のCRT(ブラウン管)やプロジェクタ装置等では、ミクロに見た場合、点でフレーム(動画を構成する1つの画面)を描いている。しかし、よりマクロに見れば、横ラインを縦方向(通常は上から下)に走らせてフレームを描いている。即ち図5(a)に示すように水平方向(H方向)の走査線を垂直方向(V方向)に走らせることでフレーム画像を形成する。これを水平スキャン方式とする。
一方、近年GLV(Grating Light Valve)を利用したプロジェクタ装置などでは、縦ラインを横方向に走らせてフレームを描いているもの開発されている。即ち図4(a)に示すように垂直方向(V方向)の走査線を水平方向(H方向)に走らせることでフレーム画像を形成する。これを垂直スキャン方式とする。
本実施の形態においては、水平スキャン方式、垂直スキャン方式のいずれの表示装置の場合でも適用できる。
表示動作状態の切換態様は、図4(c)、図5(c)のような図面で説明していくが。これら各図の意味は次のようなものである。
【0039】
図4(b)は垂直スキャン方式の場合の画面(スクリーンS)に対して横軸方向を時間とし、角柱により垂直方向の走査線を模式的に表現している。つまり並べられた各角柱が、1本の垂直走査線に相当し、これが時間軸方向に順次水平方向に移動していくことで1フレームが形成される。図では4フレーム分の時間が示されていることになる。
この図4(b)を真上から見た状態が図4(c)である。従って図4(c)の縦軸は画面の水平方向(H方向)、横軸が時間である。
また図5(b)は水平スキャン方式の場合の画面(スクリーンS)に対して横軸方向を時間とし、同じく角柱により水平方向の走査線を模式的に表現している。つまり並べられた各角柱が、1本の水平走査線に相当し、これが時間軸方向に順次垂直方向に移動していくことで1フレームが形成される。図では6フレーム分の時間が示されていることになる。
この図5(b)を真横から見た状態が図5(c)である。従って図5(c)の縦軸は画面の垂直方向(V方向)、横軸が時間である。
【0040】
以下、図6〜図23では、縦軸を図4(c)のH方向又は図5(c)V方向とし、横軸を時間として、走査方式、つまり本例で切り換える表示動作状態の例を述べていく。なお、各図における「0」「1」は、暗号化埋込情報の値を示し、各値に対応して示している動作状態が、図3(b)に示したA,Bの動作状態に相当する。
【0041】
<フレームレート切換>
図6にフレームレート切換の例を挙げる。
図6(a)は、暗号化埋込情報の値「0」「1」に応じてフレームレートを切り換える状態を示している。例えば図示している時間軸範囲を1つの単位時間とすると、暗号化埋込情報「0」に対応して単位時間内に4フレーム、暗号化埋込情報「1」に対応して単位時間内に5フレームの走査が行われるように切り換える。
なお、図面上で「4フレーム/単位時間」と「5フレーム/単位時間」としているが、これはあくまで説明及び図示の簡易化のための例であり、実際には、例えば1秒間を単位時間として、1秒間のフレーム数を24フレームと30フレームなどで切り換えればよい。
【0042】
図6(b)は、値「0」に応じて通常走査を行い、値「1」に応じて同一走査線を2回づつ走査していくものである。従って、値「0」に応じたフレームレート(例えば30フレーム/1秒)に対して、値「1」に対応しては1/2のフレームレート(例えば15フレーム/1秒)とされる。
【0043】
なお、これらフレームレート切換を行う場合、単位時間内の走査フレーム数が変動するが、当然元の映像データのフレーム数は一定である。従って、フレームレート切換処理の際には、所要数のフレームデータの補間或いは間引きが必要になる。具体的には、元の映像データのフレームレートより高いフレームレートとする場合には、或るフレームを複数回走査するなどのフレーム補間が必要になり、一方、元の映像データのフレームレートより低いフレームレートとする場合には、或るフレームを間引く処理が必要になる。
【0044】
<スキャン方向切換>
図7はスキャン方向切換の例である。
図7(a)は、値「0」に応じて通常の走査方向で走査を行い、値「1」に応じては、その逆方向の走査を行う例である。即ち水平スキャン方式であれば、水平走査線を上から下に走査する動作状態と、下から上に走査する動作状態を切り換える。また垂直スキャン方式であれば、垂直走査線を左から右に走査する動作状態と、右から左に走査する動作状態を切り換える。
【0045】
図7(b)は、値「0」に応じて通常の走査方向で走査を行い、値「1」に応じては、1フレーム毎に走査方向を逆転させる例である。即ち値「1」の場合、水平スキャン方式であれば、水平走査線の上から下への走査と下から上への走査を交互に実行する。また垂直スキャン方式であれば、垂直走査線の左から右への走査と右から左への走査を交互に実行する。
【0046】
図7(c)は、値「0」「1」のいずれの場合も、1フレーム毎に走査方向を逆転させるが、さらに値「0」の場合と、値「1」の場合とで、走査方向を逆転させる例である。
【0047】
<輝度切換>
図8に輝度切換の例を示す。
図8(a)の例は、値「0」の場合は通常輝度で走査を行い、値「1」の場合は低輝度(暗:×)の走査と高輝度(明:○)の走査を交互に行うものである。つまり値「1」の場合は、1フレームを通常の輝度とは異なる輝度で表示する。
但し、単純に輝度を切り換えると、値「1」に対応する期間では、値「0」に対応する期間より、表示画面が暗く(或いは明るく)なってしまい、観客にとって輝度変化が認識されてしまい、低品質の表示画像と思われてしまう。
そこで、図示するように、まず1フレームを2回ずつ走査する。例えばスキャン速度を2倍速として、値「0」の場合は、通常輝度でフレームn→フレームn→フレームn+1→フレームn+1・・・と2回ずつ走査していく。値「1」の場合も、同じく、フレームm→フレームm→フレームm+1→フレームm+1・・・と2回ずつ走査していくが、同一フレームの走査の際に、一方では輝度を上げ、他方では輝度を下げるという手法を採り、輝度レベルを平均化させる。これによって、「0」の期間と、「1」の期間とで、視覚上輝度変化が生じないようにする。
なお、輝度レベルの平均化のためには、○の高輝度の状態は、通常輝度よりA%輝度を上げ、×の低輝度の状態は通常輝度よりA%輝度を下げるというように、輝度変化率を同等とすることが適切である。
【0048】
図8(b)は、基本的な走査方向として、値「0」「1」のいずれの場合も走査方向を1フレーム毎に逆転させる。走査方向に関しては値「0」「1」に応じた切換は行わない。そして値「0」の場合と、値「1」の場合とで、輝度レベルを変化させるものである。即ち値「0」の場合は通常輝度で走査を行い、値「1」の場合は低輝度(暗:×)の走査と高輝度(明:○)の走査を交互に行う。
この場合も、観客に輝度変化を認識させないためには、低輝度と高輝度が平均化されて通常輝度の場合と同等となるようにすればよい。
【0049】
<位相切換>
図9は位相切換の例である。
値「0」の場合は通常位相で走査を行い、値「1」の場合は、通常位相とは異なる位相状態で走査を行う。図示する例は、走査線の位相を180度異なるようにしている。
【0050】
<パターン切換>
図10は走査パターンを切り換える例である。
値「0」に応じては、1フレーム毎に走査方向を逆転させるパターンとする。
そして値「1」に応じては、1フレーム毎に走査方向を逆転させるが、一方の方向の走査の場合は、同一走査線を2回走査するパターンとする。
【0051】
<時間位置切換>
図11の時間位置切換は、単位時間内で走査するフレーム数は同数であるが、その各フレームの走査を行うタイミングが切換られるようにするものである。
図11(a)の場合は、値「0」に応じては、単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査される。値「1」に応じては、単位時間内において各フレームが、所定時間おきながら走査される。これによって図示するように、「0」「1」に応じて単位時間内でのフレーム走査の時間位置が変化される。
【0052】
図11(b)は、基本的な走査方向として、値「0」「1」のいずれの場合も走査方向を1フレーム毎に逆転させる。走査方向に関しては値「0」「1」に応じた切換は行わない。但し、値「0」に応じては、単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査される。また値「1」に応じては、単位時間内の最初のタイミングから各フレームが所定時間をおきながら走査される。これによって図示するように、「0」「1」に応じて単位時間内でのフレーム走査の時間位置が変化される。
【0053】
<間隔切換>
図12は間隔切換の例である。
図12(a)では、値「0」に応じては、各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにし、値「1」に応じては各フレームが時間間隔dとして所定時間をおいて走査されるようにする。
図12(b)の例は、基本的な走査方向として、値「0」「1」のいずれの場合も走査方向を1フレーム毎に逆転させ、この走査方向に関しては値「0」「1」に応じた切換は行わないが、各フレーム走査の間隔dとしての時間を値「0」の場合と値「1」の場合とで切り換えるようにする。
【0054】
なお、この図12の間隔切換の場合、図示するように所定フレーム数の走査のための時間長が値「0」の場合と値「1」の場合とで変化する。例えば図には4フレーム走査期間を示しているが、4フレーム走査をするための時間は、値「1」の場合の方が長くなっている。
このような可変長切換の場合は、トータル時間を一定にするためには、暗号化埋込情報の値「0」「1」の各値の発生頻度が一定データ長内で同等となるようにしておくことが必要となる。
例えば図3(c)には、同じNフレームの走査期間でありながら動作状態A,Bの時間長が異なっている場合を示しているが、これは図12のような切換を行った場合に相当する。
このとき、仮に埋込情報の8ビットを単位とした場合、図3(a)のように「0」「1」がともに4回発生するようにされていれば、この8ビットに相当する期間での時間長は一定になる。つまり、図3(c)の8ビット期間に相当する時間長は、図3(b)の8ビット期間に相当する時間長と同じになる。
即ち、可変長での切換が行われる場合は、暗号化埋込情報が、最終的に或る単位ビット長期間で「0」「1」の発生確率が同等となるようにエンコードされていればよい。
【0055】
以上の図6〜図12の例は、表示動作状態の切換として、フレームレートの切換、スキャン方向の切換、輝度の切換、スキャン位相の切換、スキャンパターンの切換、スキャンの時間位置の切換、スキャン間隔の切換の、いずれか1つを行う場合である。これらを2以上組み合わせた動作状態の切換も考えられるため、以下例示する。
【0056】
<輝度+方向切換>
図13は輝度とスキャン方向の2つを切り換える例である。
図13(a)の例は、値「0」の場合は通常輝度で走査を行い、値「1」の場合は低輝度(暗:×)の走査と高輝度(明:○)の走査を交互に行うとともに、走査方向を1フレーム毎に逆転させる。
図13(b)の例は、値「0」の場合は走査方向を1フレーム毎に逆転させながら通常輝度で走査を行い、値「1」の場合は走査方向を1フレーム毎に逆転させながら低輝度(暗:×)の走査と高輝度(明:○)の走査を交互に行う。走査方向は値「0」の場合と値「1」の場合で逆転させる。
【0057】
なお、この図13(a)(b)の場合も、図8で説明した場合と同様に、「0」の期間と「1」の期間とで、視覚上輝度変化が生じないように、1フレームを倍速で2回スキャンして、その2回スキャンを高輝度フレーム走査と低輝度フレーム走査とし、また高輝度と低輝度の場合の輝度変化率を同等とする。
【0058】
<時間位置+方向切換>
図14は時間位置とスキャン方向の2つを切り換える例である。
図14(a)の例は、値「0」の場合は通常の走査方向で走査を行うが、単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査される。値「1」に応じては、走査方向を逆転させると共に、単位時間内の開始タイミングから、各フレームが所定時間おきながら走査される。
図14(b)の例は、基本的な走査方向として、値「0」「1」のいずれの場合も走査方向を1フレーム毎に逆転させる。但し値「0」の場合と値「1」の場合でも走査方向を逆転させる。またさらに値「0」に応じては、単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査される。値「1」に応じては、単位時間内の最初のタイミングから各フレームが所定時間おきながら走査される。
【0059】
<位相+方向切換>
図15は走査線の位相とスキャン方向の2つを切り換える例である。
図15(a)の例は、値「0」の場合は通常の走査方向及び位相で走査を行うが、値「1」に応じては、走査方向を逆転させると共に、走査線の位相を例えば180度変化させる。
図15(b)の例は、値「0」の場合は通常の走査方向及び位相で走査を行うが、値「1」に応じては、走査線の位相を例えば180度変化させ、また走査方向を1フレーム毎に逆転させる。
【0060】
<間隔+方向切換>
図16及び図17は間隔とスキャン方向の2つを切り換える例である。
図16(a)の例は、値「0」の場合は通常の走査方向で走査を行うとともに、各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにし、値「1」に応じては、走査方向を逆転させるとともに各フレームが時間間隔dとして所定時間をおいて走査されるようにする。
図16(b)の例は、基本的な走査方向として、値「0」「1」のいずれの場合も走査方向を1フレーム毎に逆転させる。そしてこの走査方向に関しては値「0」の場合と「1」の場合でも逆転させる。さらに各フレーム走査の間隔dとしての時間間隔を、値「0」の場合と値「1」の場合とで切り換えるようにする。
図17の例は、値「0」の場合は通常の走査方向で走査を行うとともに、各フレームが時間間隔dとして所定時間をおいて走査されるようにする。値「1」に応じては、走査方向を1フレーム毎に逆転させるとともに各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにする。
【0061】
なお、この図16及び図17の例も、上記図12と同様に可変長切換となるため、トータル時間を一定にするためには、暗号化埋込情報の値「0」「1」の各値の発生頻度が一定データ長内で同等となるようにしておく。
【0062】
<フレームレート+間隔+方向切換>
図18はフレームレートと間隔とスキャン方向の3つを切り換える例である。
値「0」の場合は、走査方向を1フレーム毎に逆転させるとともに各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにする。値「1」の場合は、走査方向は一方方向に固定し、また1フレーム内の各走査線は2回づつ走査されるようにする。さらに各フレームの走査は時間間隔dとして所定時間をおいて行われる。この場合、値「1」の際には、フレームレートが1/2となる。
なお、この図18の例も、上記図12と同様に可変長切換となるため、トータル時間を一定にするために、暗号化埋込情報の値「0」「1」の各値の発生頻度が一定データ長内で同等となるようにしておく。
【0063】
例えば以上の図13〜図18として、複数の切換を合成した例を挙げたが、さらに多様な合成の例が考えられる。
また、さらには、切り換えられる動作状態の変化にヒステリシスを与えたような方式も考えられる。これを図19〜図24に例示する。
【0064】
<ヒステリシス付き方向切換>
図19にヒステリシス付き方向切換を示す。この例では、値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とし、値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とする。
そして値「0」に対しては、図示するように走査方向が一方向の場合として2通りを設定し、また、値「1」に対しては、図示するように走査方向が双方向の場合として2通りを設定する。
そしてこの4つの走査状態のうちで、暗号化埋込情報の値に基づく(つまり「0」「1」の変化に基づく)動作状態切換は、図示する順序で行う。
【0065】
<ヒステリシス付き方向+時間位置切換>
図20にヒステリシス付きでスキャン方向と時間位置の2つを切り換える例を示す。
値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とするとともに、単位時間内の開始タイミングから、各フレームが所定時間おきながら走査されるようにする。
値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とするとともに、単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査されるようにする。
そして、値「0」「1」のそれぞれにつき2通りを設定し、これら4つの走査状態のうちで、図示する順序で切換を行う。
【0066】
<ヒステリシス付き方向+フレームレート切換>
図21にヒステリシス付きでスキャン方向とフレームレートの2つを切り換える例を示す。
値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とするとともに、フレームレートが1/2となるようにする。つまり同一走査線を2回づつ走査させる。
値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とするとともに、通常のフレームレートとする。
そして、値「0」「1」のそれぞれにつき2通りを設定し、これら4つの走査状態のうちで、図示する順序で切換を行う。
【0067】
<ヒステリシス付き方向+フレームレート+時間位置切換>
図22にヒステリシス付きでスキャン方向とフレームレートと時間位置の3つを切り換える例を示す。
値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とするとともに、フレームレートが1/2となるようにする。つまり同一走査線を2回づつ走査させる。また単位時間内の開始タイミングから、各フレームが所定時間おきながら走査されるようにする。
値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とするとともに、通常のフレームレートとする。また単位時間内の最初のフレームの開始タイミングが遅らされた後、各フレームが間断なく走査されるようにする。
そして、値「0」「1」のそれぞれにつき2通りを設定し、これら4つの走査状態のうちで、図示する順序で切換を行う。
【0068】
<ヒステリシス付き方向+間隔切換>
図23にヒステリシス付きでスキャン方向と間隔の2つを切り換える例を示す。
値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とするとともに各フレームの走査は時間間隔dとして所定時間をおいて行われるようにする。
値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とするとともに、各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにする。
そして、値「0」「1」のそれぞれにつき2通りを設定し、これら4つの走査状態のうちで、図示する順序で切換を行う。
なお、上記図12等と同様に可変長切換となるため、トータル時間を一定にするために、暗号化埋込情報の値「0」「1」の各値の発生頻度が一定データ長内で同等となるようにしておく。
【0069】
<ヒステリシス付き方向+フレームレート+間隔切換>
図24にヒステリシス付きでスキャン方向とフレームレートと間隔の3つを切り換える例を示す。
値「0」に応じては走査方向を一方向(各フレームにつき同一方向)とするとともに、フレームレートが1/2となるようにする。つまり同一走査線を2回づつ走査させる。また各フレームの走査は時間間隔dとして所定時間をおいて行われるようにする。
値「1」に応じては走査方向を双方向(フレーム毎に逆転)とするとともに、通常のフレームレートとする。また各フレームが間断なく(時間間隔d=ゼロ)走査されるようにする。
そして、値「0」「1」のそれぞれにつき2通りを設定し、これら4つの走査状態のうちで、図示する順序で切換を行う。
なお、上記図12等と同様に可変長切換となるため、トータル時間を一定にするために、暗号化埋込情報の値「0」「1」の各値の発生頻度が一定データ長内で同等となるようにしておく。
【0070】
以上、動作状態切換の各例として、図6〜図12には、フレームレート、スキャン方向、輝度、スキャン位相、スキャンパターン、時間位置、スキャン間隔の切換の、いずれか1つを行う場合を挙げ、また図13〜図18は複数を組み合わせた場合を例に挙げた。さらには図19〜図24として暗号化埋込情報の各値「0」「1」に対して複数の走査状態を設定し、順次切り換える例を挙げた。
もちろん、これら例示した以外にも、単一又は複数を組み合わせて切り換える動作状態は、非常に多様な状態が考えられる。
そして、例示したもの、或いは例示していないものを含めて、それらの動作状態の切換によっては、ビデオカメラ5で再撮した場合に、そのビデオカメラ5のフレームレートや走査方向、走査の時間的タイミング、輝度に対する感度、などとの間で差異やズレを生じさせるものとなり、再撮画像の劣化を生じさせることになる。
【0071】
一方、これらの切換によっては、表示部12を見ている観客には変化を認識させない。つまり、表示画像には視覚的な劣化を生じさせず、ビデオカメラ5で再撮した場合のみに画像劣化が生ずるものである。
【0072】
なお、観客に動作状態の切換を認識させない手法については、図8の輝度切換に関しては述べた。つまり、輝度変化は観客に認識されやすいため、これを平均化して輝度を見かけ上同一とするものである。
スキャン方向、位相、間隔、時間位置等については、観客が認識するような画面上の変化はほとんどない。
【0073】
ただしフレームレートを切り換える場合は、そのままでは観客が切換を認識する場合がある。
例えばフレームレートA(Hz)でのスキャンとフレームレートB(Hz)でのスキャンとを切り換える場合、前者はフレームを毎秒A回表示するのに対し、後者は毎秒B回表示する。このためフレームレートBの期間は、フレームレートAの期間のB/A倍の輝度を持つことになる。
この輝度の差は、その値によっては、観客に認識される可能性がある。
そのため、フレームレートBの期間の輝度をA/B倍すること(又はフレームレートAの期間の輝度をB/A倍すること)で輝度の変化が起こらないようにするなどの手法を用いることが適切である。
この処理のためには、プロジェクタ装置等における光源の明るさを変化させる方法や、表示時間を変化させる方法、画像データに対して輝度レベル比に相当する係数を乗算する方法などが考えられる。
【0074】
5.埋込情報の埋込方式
次に、上述の表示動作状態切換を実行させるために暗号化埋込情報を映像表示処理装置11に格納させる方式例について述べる。
図2で説明したように映像表示処理装置11では、上映に先立って暗号化埋込情報格納部24に暗号化埋込情報が記憶されることが必要となる。
また埋込情報の内容は、上記したように多様な例が考えられる。図25〜図30は、暗号化埋込情報を暗号化埋込情報格納部24に記憶させるまでの手順としての各種例を示している。
【0075】
埋込情報DTの内容は上述した各例(映像自体に関する情報、映像表示装置に関する情報、映像表示施設に関する情報、映像表示日時に関する情報、映像管理に関する情報)のようなものであり、管理会社2が内容を設定したり、或いは上映施設のスタッフが所定の手順で入力する。なお図示していないが、映像コンテンツ制作者側や、映像表示処理装置11を製造する製造メーカ5が機器に関する情報を埋込情報として提供する場合もある。
【0076】
例えば埋込情報DTの内容を管理会社2が生成するものとする場合において、映像自体に関する情報を含む場合は、映像コンテンツの制作者サイドから記述内容を提供を受けた管理会社が埋込情報DTを生成すればよい。
また映像表示装置に関する情報を含む場合は、製造メーカ5から記述内容を提供を受けた管理会社が埋込情報DTを生成すればよい。
映像表示施設に関する情報、或いは映像表示日時に関する情報を含む場合は、配給会社や上映施設1から記述内容を提供を受けた管理会社が埋込情報DTを生成すればよい。
映像管理に関する情報を含む場合は、管理会社2内の管理内容や、著作権者等から記述内容を提供を受けた情報に基づいて管理会社が埋込情報DTを生成すればよい。
このように管理会社2が埋込情報DTを生成することもできるが、同様のことを上映施設1側で実行しても良い。さらには機器メーカ3、配給会社、コンテンツ制作者、著作権者が埋込情報DT自体を生成して提供するものであっても良い。実際に、どのような形態で埋込情報DTが生成されるかは、その埋込情報DTに含む内容や業務形態、契約形態などによって決められればよい。
そして生成された埋込情報DTは、文書や電子データ通信、ディスクやテープ等の電子データ記録メディアなどの形式で受け渡され、暗号化された状態で、最終的に映像表示処理装置11の暗号化埋込情報格納部24に格納される。
暗号化方式は公開鍵PKと秘密鍵SKを対にする公開鍵暗号方式が用いられるとする。図1に示したように、管理会社2は公開鍵PKと秘密鍵SKを保持することになる。
【0077】
図25は、機器メーカ3が映像表示処理装置11の製造の際に、内部メモリ25に公開鍵PKを記憶させて出荷する例である。
機器メーカ3は、製造時に管理会社2から公開鍵PKを受け取る。
機器メーカ3は、映像表示処理装置11を製造した後、出荷前に、メモリ25に公開鍵PKを記憶させる。
出荷された映像表示処理装置11は、例えば上映施設1に納入されるが、上映施設1では、或る映像コンテンツの上映に際して埋込情報DTを受け取る(或いは生成する)。
埋込情報DTは映像表示処理装置11に入力され、映像表示処理装置11内の暗号化処理部26に供給される。暗号化処理部26は、メモリ25に記憶されている公開鍵PKを用いて埋込情報DTを暗号化し、暗号化埋込情報DTeとして暗号化埋込情報格納部24に記憶させる。
このようにして記憶された暗号化埋込情報DTeにより、図2で説明した切換制御部23が映像出力処理部22の切換制御を行うものとなる。
【0078】
図26は、管理会社2が映像表示処理装置11の内部メモリ25に公開鍵PKを記憶させる例である。
機器メーカ3が製造した映像表示処理装置11に対しては、管理会社2が公開鍵PKをメモリ25に記憶させる。もちろん映像表示処理装置11が既に上映施設1に納入された後であってもよい。例えば管理会社2のスタッフが上映施設1に赴いて、その映像表示処理装置11に公開鍵PKを記憶させる作業を行う。
上映施設1では、或る映像コンテンツの上映に際して埋込情報DTを受け取る(或いは生成する)。埋込情報DTは映像表示処理装置11に入力され、映像表示処理装置11内の暗号化処理部26に供給される。暗号化処理部26は、メモリ25に記憶されている公開鍵PKを用いて埋込情報DTを暗号化し、暗号化埋込情報DTeとして暗号化埋込情報格納部24に記憶させる。
【0079】
図27は、管理会社2が上映施設1に公開鍵PKを送付又は送信する例である。機器メーカ3が製造した映像表示処理装置11は上映施設1に納入される。
管理会社2は公開鍵PKをメディア(フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ、メモリカード、磁気カードなど)に記憶して上映施設1に送付したり、或いは電話回線やインターネットなどの通信回線で公開鍵PKを配信する。
公開鍵PKを受けとった上映施設1は、映像表示処理装置11に公開鍵PKを記憶させる作業を行う。
上映施設1では、或る映像コンテンツの上映に際して埋込情報DTを受け取る(或いは生成する)。埋込情報DTは映像表示処理装置11に入力され、映像表示処理装置11内の暗号化処理部26に供給される。暗号化処理部26は、メモリ25に記憶されている公開鍵PKを用いて埋込情報DTを暗号化し、暗号化埋込情報DTeとして暗号化埋込情報格納部24に記憶させる。
【0080】
図28は製造メーカ5が埋込情報DTの暗号化を行う例である。
機器メーカ3は、映像表示処理装置11の製造に際して管理会社2から公開鍵PKを受け取る。また、埋込情報DTを受け取る。
そして製造後、出荷前の段階で公開鍵PKを用いて埋込情報DTを暗号化し、暗号化埋込情報DTeを映像表示処理装置11内の暗号化埋込情報格納部24に記憶させる。その後、当該映像表示処理装置11を上映施設1に納入する。
【0081】
図29は管理会社2が埋込情報DTの暗号化を行う例である。
管理会社2は、或る上映施設1に対して発行する埋込情報DTを、公開鍵PKを用いて暗号化し、暗号化埋込情報DTeを機器メーカ3に受け渡す。
機器メーカ3は、映像表示処理装置11の製造の際に、暗号化埋込情報DTeを映像表示処理装置11内の暗号化埋込情報格納部24に記憶させる。その後、当該映像表示処理装置11を上映施設1に納入する。
【0082】
図30は管理会社2が埋込情報DTの暗号化を行う例である。
管理会社2は、或る上映施設1に対して発行する埋込情報DTを、公開鍵PKを用いて暗号化し、暗号化埋込情報DTeを生成する。
機器メーカ3は映像表示処理装置11を製造し、上映施設1に納入する。
管理会社2は暗号化埋込情報DTeをメディア(フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ、メモリカード、磁気カードなど)に記憶して上映施設1に送付したり、或いは電話回線やインターネットなどの通信回線で配信する。
暗号化埋込情報DTeを受けとった上映施設1は、映像表示処理装置11に暗号化埋込情報DTeを記憶させる作業を行う。
【0083】
例えばこれら例示したような手順で、上映施設1における映像表示処理装置11に暗号化埋込情報DTeが記憶された状態とすることができる。
もちろん暗号化埋込情報DTeの記憶手順は、さらに多様に考えられる。
【0084】
6.埋込情報の検出
上映施設1で悪意の観客或いはスタッフなどにより再撮が行われてしまい、コピー製品6が流通されたとする。
管理会社2は、このようなコピー製品6を入手して映像を解析することで、埋込情報の検出を行う。
【0085】
図31(a)は管理会社2が、コピー製品6を何らかの形で入手して解析を行う形態を示している。
管理会社2は、コピー製品6から再撮映像を再生し、その映像上の乱れのパターンを解析する。例えば図3に示したNフレーム期間毎に、画像の乱れが表示動作状態A,Bのいずれに基づくものであるかを解析していくことで、その解析結果として暗号化埋込情報DTeが抽出される。
暗号化埋込情報DTeに対しては、秘密鍵SKを用いて復号すれば、元の埋込情報DTが復号されることになる。
【0086】
また図31(b)のように、検出用の装置やプログラムが埋込情報を検出する例を示している。
例えばインターネットなどの通信回線上を巡回するプログラム(ロボット)により、インターネット上でデータとして不正流通されるコピー製品6を検出する場合などである。
この検出用の装置やプログラムに対しては、管理会社2は秘密鍵SKを提供しておく。
装置/プログラムは、インターネットなどの通信回線を伝送される映像データをチェックし、本例の動作状態切換に起因する画像の乱れがあるコンテンツを探す。そのようなコンテンツ、つまりコピー製品6を見つけた場合は、その映像上の乱れのパターンを解析し、暗号化埋込情報DTeを抽出する。暗号化埋込情報DTeに対しては、管理会社2から供給されていた秘密鍵SKを用いて復号すれば、元の埋込情報DTが得られる。
【0087】
7.実施の形態の効果及び変形例
このような実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
まず、上映施設1においては、映像表示が観客には、表示動作状態の変化が認識されない(つまり視覚的に映像劣化が生じない)状態でおこなわれつつ、再撮された場合には、その再撮映像上で劣化が生ずる。
この再撮映像の劣化は、ビデオカメラ5のシャッタースピードなどを最適に調整することで軽減することは可能ではあるが、完全に除去することは難しい。特に上述した動作状態切換の例のように多様な切換が存在し、また複数の切換が組み合わせて行われる状況を考えると、実質的に劣化を回復させることは不可能に近い。
従ってコピー製品6は、高性能機器を使用したとしても劣化した画像となることを余儀なくされ、コピー製品6の再生画像をみた人は、購入意欲をそがれる。また、画像劣化によってコピー製品であることが認識できることも、購入をひかえたいという心理的効果を生む。
つまりコピー製品の製品価値が下がり、また違法製品であることで一般人の購入意欲がそがれることから、再撮及び違法コピーの意欲が低下し、再撮防止への直接的効果を生むことができる。
【0088】
また違法に撮影した再撮映像が流通した場合、この再撮映像から、埋込情報として撮影された場所、時間、装置、映像内容、著作権、その他の上述した各種情報を取り出すことができる。
管理会社等は、この情報を元に再撮防止の強化や、違法な撮影を行った犯人の特定を行うことができる。例えば、もし複数の異なった再撮映像が同一の施設で撮影されているのであれば、その施設に、撮影された日時に入場した人達の中に、犯人を絞り込むことが出来る。これにより、再撮した人物の特定がある程度可能性となる。
【0089】
また違法コピー製品から抽出された埋込情報を元に、著作権を持つ人や団体は、再撮業者に警告や補償金要求を行うなどの対抗措置をとったり、上映施設2等に対して、より厳しい再撮防止の協力を要請することが可能なる。また一方で、その他の上映施設も、自分の施設で映像を再撮された場合のペナルティ(信用を落とす等)を恐れて、より一層、再撮防止に取り組むといった心理的効果も期待できる。例えばスタッフの教育や再撮の監視なども、上映施設1側の措置として期待できる。
これらのことは、再撮防止の間接的効果として発揮される。
【0090】
また、埋込情報は、電子透かしのように映像データ自体に埋め込むものではない。つまり映像自体に改変を加えるものでなく、映像の画質劣化を伴わない。そのため著作者や映像作成者にとって、より受け入れやすいものでもある。
【0091】
また、埋込情報は、所定の内容が暗号化された暗号化埋込情報であるとすることで、埋込情報自体のセキュリティも維持される。
そしてさらに、暗号化埋込情報によって表示動作状態の切換を行うのであれば、表示動作状態の切換タイミングが外部(例えば再撮者等)に洩れることもないため、再撮映像を劣化させる機能もより強固になる。
例えば再撮業者に上映施設1の内部スタッフが協力し、埋込情報内容が知られたような場合、表示状態切換タイミングが知られてしまい、再撮映像の劣化が除去されてしまうことも無いとは言えない。ところが、暗号化埋込情報に基づいて切り換えるのであれば、表示状態切換タイミングは知られることはなく、再撮映像の劣化回復を限りなく不可能に近くすることができる。
【0092】
なお、本発明は実施の形態の例だけでなく、多様な変形例が考えられる。以下変形例を挙げる。
【0093】
図6〜図24まで、各種表示動作状態切換の例を挙げたが、表示動作状態切換の例や組み合わせはさらに多様に考えられる。
また図6〜図24で埋込情報の値「0」「1」と動作状態の対応関係は逆であっても良い。
さらに、「0」「1」の2値に対応して切換を行うようにしたが、3値以上に対応して切り換えるようにしてもよい。つまり、3以上のフレームレート、輝度、走査方向などの点で異なる3つ以上の走査状態を設定し、それが「0」「1」「2」の3値に応じて切り換えられるものとする。
或いは、図21等のように4つの走査状態を切り換えるものとした場合、これらそれぞれが「0」「1」「2」「3」の4値に対応するものとしてもよい。
【0094】
また、図21等は、1つの値に複数の走査状態を対応させたが、これらが順次切り換えられるのではなく、値に対応する走査状態が複数の内でランダムに選択されるようにすることも考えられる。
【0095】
また、例えば映画等の映像コンテンツの全体を通して、埋込情報に基づいて表示動作状態切換を行っても良いし、映像コンテンツのうちで部分的に表示動作状態切換を行うようにしてもよい。例えば冒頭から数分間は切換を行い、その後所定時間づつ、切換を行わない通常表示と、切換を行う表示を繰り返すようにすることも考えられる。
或いは、一定期間は埋込情報に基づいて切換を行い、他の一定期間は埋込情報に基づかないでランダムに切換を行うようにしてもよい。
切換方式の操作パターン数、実行期間の複雑化、或いは無切換やランダム切換期間の挿入などの複雑化を行うほど、再撮影増の劣化回復の困難性を高めることができる。
【0096】
埋込情報は暗号化埋込情報DTeとして記憶されるとしたが、暗号化前の埋込情報DTが映像表示処理装置11に記憶され上映に際して暗号化されても良い。
また埋込情報をそのまま暗号化せずに用いて表示動作状態切換を行うようにしてもよい。
埋込情報の暗号化方式は公開鍵暗号方式に限られず、多様な暗号か方式が適用可能である。
また、暗号化埋込情報DTe、或いは埋込情報をさらに切換制御データ用にエンコードして、そのエンコードデータに応じて表示動作状態切換を行うものでもよい。このエンコードの1つには、上述の可変長切換の場合の、「1」「0」発生確率を同じにすることも含まれる。
【0097】
なお、フレームレート切換や輝度切換に関して上述した、観客が視覚的に変化を認識しないようにする処理は、埋込情報に基づく切換の場合だけでなく、埋込情報に基づかないで例えばランダムに動作状態を切り換える場合などにも有効である。
【0098】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明によれば映画やビデオ等の著作物が、ビデオカメラなどの映像撮影装置によって違法に撮影され流通されることを、オリジナル映像に改変を加えずに再撮映像に劣化をもたらす直接的な抑止効果と、この画像劣化のパターンの変化から抽出される埋込情報を利用して再撮防衛を行う間接的な抑止効果を用いて、有効に再撮及び流通防止や著作権保護を実現することができる。
【0099】
具体的には、表示動作状態の切換として、フレームレートの切換、スキャン方向の切換、輝度の切換、スキャン位相の切換、スキャンパターンの切換、スキャンの時間位置の切換、スキャン間隔の切換の、いずれか1つ又は複数を行うことで、再撮映像上に縞模様などを発生させ、画像品質を低下させることができ、再撮の直接的な抑止が可能となる。
また、このような表示動作状態の切換は、表示映像を見ている観客に対しては変化が認識できない2以上の動作状態を選定したり、輝度の制御を並行して行うなどの手法を採ることで、観客に対する映像劣化を生じさせない。
【0100】
また、表示動作状態の切換を、埋込情報の値に基づいて実行することで、元の映像信号自体に埋め込まなくとも、埋込情報を再撮映像上に付加することができる。つまり、電子透かしのように元の映像信号自体に情報を埋め込むものではないため、映像の画質劣化を伴わず、そのため著作者や映像作成者にとって、より受け入れやすいものでもある。
また埋込情報は、映像固有のシリアル番号等の映像自体に関する情報、又は機器IDやシリアル番号等の映像表示装置に関する情報、又は映画館や上映会場、責任者名など映像表示施設に関する情報、又は上映日時や期間など映像表示日時に関する情報、又は著作権者、管理会社など映像管理に関する情報を含むようにすることで、再撮映像の解析結果、つまり埋込情報の抽出結果に基づいて、再撮防止のための多様な有効な対策、対応をとれることになる。
【0101】
また、埋込情報は、所定の内容が暗号化された暗号化埋込情報であるとすることで、埋込情報自体のセキュリティも維持される。そしてさらに、暗号化埋込情報によって表示動作状態の切換を行うのであれば、表示動作状態の切換パターンが外部(例えば再撮者等)に洩れることもないため、再撮映像を劣化させる機能もより強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の映像表示システムの説明図である。
【図2】実施の形態の映像表示処理装置のブロック図である。
【図3】実施の形態の埋込情報に基づく動作状態切換の説明図である。
【図4】実施の形態が適用できる垂直走査方式の説明図である。
【図5】実施の形態が適用できる水平走査方式の説明図である。
【図6】実施の形態のフレームレート切換の説明図である。
【図7】実施の形態のスキャン方向切換の説明図である。
【図8】実施の形態の輝度切換の説明図である。
【図9】実施の形態の位相切換の説明図である。
【図10】実施の形態のパターン切換の説明図である。
【図11】実施の形態の時間位置切換の説明図である。
【図12】実施の形態の間隔切換の説明図である。
【図13】実施の形態の輝度+スキャン方向切換の説明図である。
【図14】実施の形態の時間位置+方向切換の説明図である。
【図15】実施の形態の位相+方向切換の説明図である。
【図16】実施の形態の間隔+方向切換の説明図である。
【図17】実施の形態の間隔+方向切換の説明図である。
【図18】実施の形態のフレームレート+間隔+方向切換の説明図である。
【図19】実施の形態のヒステリシス付き方向切換の説明図である。
【図20】実施の形態のヒステリシス付き方向+時間位置切換の説明図である。
【図21】実施の形態のヒステリシス付き方向+フレームレート切換の説明図である。
【図22】実施の形態のヒステリシス付き方向+フレームレート+時間位置切換の説明図である。
【図23】実施の形態のヒステリシス付き方向+間隔切換の説明図である。
【図24】実施の形態のヒステリシス付き方向+フレームレート+間隔切換の説明図である。
【図25】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図26】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図27】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図28】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図29】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図30】実施の形態の埋込情報生成形態例の説明図である。
【図31】実施の形態の管理会社による埋込情報解析の説明図である。
【符号の説明】
1 上映施設、2 管理会社、3 機器メーカ、10 映像ソース、11 映像表示処理装置、12 表示部、21 映像バッファ、22 映像出力処理部、23 切換制御部、24 暗号化埋込情報格納部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a video display method, a video display processing device, and a video display system, and more particularly to a method of capturing a work such as a movie or video displayed on a general display device such as a theater screen or a display by using a video camera or the like. The present invention relates to a technique for directly and indirectly preventing illegal photographing and distribution by an apparatus.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1] US Pat. No. 5,680,454
[Patent Document 2] US Pat. No. 6,018,374
[Patent Document 3] JP-A-2002-314938
[Patent Document 4] JP-A-2002-519724
[0003]
Due to the recent increase in the definition of display devices and the performance of photographing devices such as digital video cameras, literary works such as movies and videos directly displayed on display devices such as screens and displays are illegally distributed. Copyright infringement is becoming more serious. In the future, this situation is expected to become even more serious as the performance of display devices and imaging devices is further improved.
In this specification, such an act of illegally photographing an image on a display device with a video camera or the like is referred to as “re-shooting”.
[0004]
In order to respond to this re-shooting, a technology to prevent re-shooting that distorts only the re-shooted video taken with a video camera etc. without being visually recognized by the audience watching the video is released Have been.
[0005]
For example,
Further,
[0006]
Further,
In Patent Document 4, the frame rate, the line speed, and the pixel speed are frequently changed according to a cryptographically secure algorithm or an unpredictable sequence created by a natural source, or the frame rate is changed according to a scene change amount. Accordingly, a technology that causes distortion in a recaptured image has been disclosed.
[0007]
On the other hand, many techniques for embedding a digital watermark in a video have been developed. An “invisible watermark”, which cannot be visually recognized by a spectator, is usually used as a digital watermark inserted in a video. By using this invisible watermark, for example, information such as a video name, a serial number unique to each video, a creator name, and a distributor name can be embedded in the video. Then, the person or organization having the copyright will claim the copyright of the recaptured video based on the information.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Among the above-mentioned conventional techniques, any technique other than the digital watermark aims at disturbing the re-captured video.
However, in reality, it is not impossible to perform re-shooting so that the image is not disturbed or a message does not enter.
For example, in order to compete with the technology of
In addition, with respect to the other technologies disclosed in the above patent documents, it is difficult to completely eliminate image disturbance by using a video camera that can optimally adjust the shutter speed and frame rate of the video camera. Distortion that appears in the video can be reduced.
For these reasons, the method of preventing the distribution of illegal recaptured video by disturbing the recaptured video has a limited deterrent.
[0009]
On the other hand, in the case of the technology using digital watermark, since the invisible watermark is used, that is, it is not intended to disturb the image, a person who sees the recaptured video is a recaptured video taken illegally It is difficult to visually distinguish whether the video is an illegal video or not. Therefore, the effect of suppressing the distribution of the recaptured video by disturbing the image itself cannot be expected. This indirectly suppresses re-shooting by enabling execution of re-shooting video / warning to distributors and asserting rights, as described above.
However, the act of putting a digital watermark in a video is, in a sense, equivalent to disturbing the original video and lowering the image quality. Therefore, for an author or a video creator who attaches importance to the image quality of a video, the act itself corresponds to the modification of the literary work, and the use of a digital watermark may be difficult. For this reason, there are situations in which the method itself is difficult to execute.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention prevents a work such as a movie or a video displayed on a general display device such as a theater screen or a display from being illegally photographed and distributed by a video photographing device such as a video camera. , More effectively, directly and indirectly.
[0011]
Therefore, according to the video display method of the present invention, the input video signal is displayed and output by switching the display operation state based on the value of the embedded information having a predetermined content.
In this case, the switching of the display operation state includes switching of a frame rate, switching of a scanning direction, switching of luminance, switching of a scan phase, switching of a scan pattern, switching of a scan time position, and switching of a scan interval. Or one or more.
In addition, as for the switching of the display operation state, a change is not visually recognized with respect to a displayed image, but a deterioration of the image is caused on a video signal obtained by shooting the displayed image with a shooting device. Switching of two or more display operation states is performed. Switching between two or more display operation states is, for example, switching between a first frame rate and a second frame rate.
Further, the embedding information includes information relating to the video itself, information relating to the video display device, information relating to the video display facility, information relating to the video display date and time, or information relating to the video management.
The embedding information is assumed to be encrypted embedding information in which predetermined contents are encrypted.
[0012]
A video display processing apparatus according to the present invention includes a storage unit that stores embedded information having a predetermined content, a signal processing unit that performs signal processing for display output on an input video signal, and the storage unit. Switching control means for controlling the signal processing of the signal processing means so that the display operation state is switched based on the value of the embedding information stored in the memory.
The switching control means includes: switching of a display operation state, switching of a frame rate, switching of a scanning direction, switching of luminance, switching of a scan phase, switching of a scan pattern, switching of a scan time position, switching of a scan interval, The signal processing means is controlled so that one or more of them is executed.
The signal processing means does not visually recognize a change in the displayed video, but displays two or more display signals so as to cause deterioration of the video on a video signal obtained by photographing the displayed video with a photographing device. The operation state is switched.
The embedding information stored in the storage means includes information on the video itself, information on the video display device, information on the video display facility, information on the video display date and time, or information on the video management.
The embedding information stored in the storage unit is assumed to be encrypted embedding information in which predetermined contents are encrypted.
[0013]
An image display system according to the present invention includes: an image source; an image display processing device that switches a display operation state of an image signal from the image source based on a value of embedded information having a predetermined content; The image processing apparatus includes a display unit on which an image is displayed by the processing device, and a management unit capable of detecting the embedded information from an image of the image displayed on the display unit.
The embedding information is encrypted embedding information in which predetermined contents are encrypted.
[0014]
According to the present invention, it is possible to embed information (embedded information) on a re-captured video without deteriorating the image quality of the original video, and it is possible to generate disturbance of the re-captured video.
In other words, by displaying while switching the display operation state such as the frame rate and the luminance, a stripe pattern or the like is generated on the recaptured image, and the image quality is reduced. Further, by switching the display operation state based on the value of the embedding information, the embedding information can be added to the re-captured video without embedding it in the original video signal itself.
That is, by switching the display operation state of the video based on the embedded information that is some "significant information", both the disturbance of the image on the recaptured video and the embedding of the information are performed.
The embedded information as meaningful information referred to here includes, for example, information that can specify a video display processing device such as a device ID and a serial number, information that can specify a facility or a place where a video is displayed, and display of a video. And the information that can specify the video itself, such as a serial number unique to the video.
The switched display operation state is such that it is difficult for a viewer watching the video to visually recognize the display operation state, but causes distortion in a recaptured video captured by a video camera. Therefore, switching of the display operation state does not result in a deteriorated image for the audience, but causes a change on the screen of the recaptured image.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in the following order.
1. System configuration
2. Video display processing device
3. Embedded information
4. Mode of display operation state switching based on embedded information
5. Embedded information embedding method
6. Detection of embedded information
7. Effects and Modifications of Embodiment
[0016]
1. System configuration
FIG. 1 shows a configuration example of the video display system according to the embodiment.
The
In the
[0017]
The
[0018]
The video
That is, the video
However, as will be described later, in the case of the present embodiment, the video
[0019]
The
That is, it performs a required task for providing the embedded information to the video
[0020]
In addition, the
For example, a
In the case of this system, the image
[0021]
2. Video display processing device
FIG. 2 shows a configuration example of the video
The
[0022]
The detailed configurations and processing contents of the
[0023]
In the case of the present example, the video
For example, the switching of the display operation state may be any one of frame rate switching, scanning direction switching, luminance switching, scan phase switching, scan pattern switching, scan time position switching, and scan interval switching. , Or a plurality of switching operations.
In the example of the frame rate, the display operation state is such that display drive is performed at a first frame rate in a certain unit period, and display drive is performed at a second frame rate in a certain unit period. Switch.
[0024]
This switching control is based on the value of the encrypted embedded
That is, the encrypted embedding
[0025]
The operation state switching in the video
[0026]
FIGS. 3A and 3B schematically show the switching operation.
For example, it is assumed that information “10100110...” In FIG. 3A is stored in the encrypted embedded
In this case, the switching
In other words, the display is executed in the display operation state A when the value of the encrypted embedding information is “0” and in the display operation state B when the value is “1” in N frame periods.
Based on the switching control in units of N frames, the video
[0027]
The video drive signal generated while being switched and controlled as described above is supplied to the
In this case, the switching of the display operation state as the frame rate, the scan direction, the brightness, the scan phase, the scan pattern, the time position, the scan interval, and the like is visually recognized by the audience watching the video on the
On the other hand, switching at least one of the above items, such as the frame rate and the scan direction, means that the frame rate, the scan direction, and the like of the video to be displayed depend on the frame rate at the time of shooting by the
[0028]
Further, even if a video camera capable of changing the frame rate or the like is used, it is very difficult for the re-photographer to eliminate the image deterioration by switching the frame rate or the like to two or more types. In particular, the timing at which the display operation state (frame rate or the like) is switched is not constant (periodic), but is based on the encrypted embedded information. It is almost impossible to switch the video camera.
[0029]
As a result, on the re-captured video, two states are seen as image disorder states every N frame periods. For example, the first and second states occur as a state of occurrence of a stripe pattern and a speed state of the movement of the stripe.
Alternatively, for example, when the first and second frame rates are switched and the first frame rate matches the frame rate of the
These are the video states corresponding to the values of the encrypted embedding information used for switching.
Therefore, when an illegally copied product is manufactured from the re-captured video and distributed, the embedded information at the time of re-capturing can be detected by analyzing the image of the copied product 6.
[0030]
3. Embedded information
The contents of the above-mentioned embedded information are set by the
The following example can be considered as the contents of the embedding information.
[0031]
<Information about the video itself>
・ Identification number for each title of video contents such as movies and video programs
-An identification number uniquely assigned to each distributed video content when the video content is distributed, distributed, copied, etc.
・ Date and time of production of video content, creator, country of production, distributor, genre, and other information related to the content or production of video content
[0032]
<Information on video display device>
Information for specifying the video
-Manufacturing information and model information of the video
[0033]
<Information on video display facilities>
・ Screening location. For example, the name, address, country / region, facility number set for each facility such as a movie theater, etc. of the
・ Information (name and personal ID) such as facility manager, owner and manager
・ Information on the screening staff of the facility (name and personal ID).
[0034]
<Information on date and time of video display>
・ Date and time of screening
・ Screening period for road shows
[0035]
<Information on video management>
-Management company information. Identification information of the management company that performs operations such as prevention of re-shooting and exercising rights for the video content, and information of the person in charge of the management company
-Copyright information. Copyright holders, copyright holders or organizations related to video contents, whether copying is prohibited or permitted, etc.
[0036]
4. Mode of display operation state switching based on embedded information
In this example, as described above, in the video
Here, various examples of the mode of switching the display operation state will be described.
[0037]
The switching of the display operation state is basically performed by switching the scan mode for forming the screen.
First, a vertical scan method and a horizontal scan method for a scan for forming a display image will be described with reference to FIGS.
[0038]
In a normal CRT (CRT), a projector device, or the like, when viewed microscopically, a frame (one screen constituting a moving image) is drawn with dots. However, from a macro perspective, the horizontal lines run vertically (normally from top to bottom) to draw the frame. That is, as shown in FIG. 5A, a frame image is formed by running a scanning line in the horizontal direction (H direction) in the vertical direction (V direction). This is a horizontal scanning method.
On the other hand, in recent years, a projector device or the like using a GLV (Grating Light Valve) has been developed that draws a frame by running a vertical line in a horizontal direction. That is, as shown in FIG. 4A, a frame image is formed by running a scanning line in the vertical direction (V direction) in the horizontal direction (H direction). This is a vertical scanning method.
In the present embodiment, the present invention can be applied to any display device of the horizontal scan system and the vertical scan system.
The switching manner of the display operation state will be described with reference to drawings such as FIGS. 4C and 5C. The meaning of each of the figures is as follows.
[0039]
FIG. 4B schematically shows a vertical scanning line with a prism in a horizontal axis direction with respect to a screen (screen S) in the case of the vertical scanning method. That is, each of the arranged prisms corresponds to one vertical scanning line, which sequentially moves in the horizontal direction in the time axis direction to form one frame. In the figure, the time for four frames is shown.
FIG. 4C shows a state in which FIG. 4B is viewed from directly above. Therefore, the vertical axis in FIG. 4C is the horizontal direction (H direction) of the screen, and the horizontal axis is time.
In FIG. 5B, the horizontal axis represents time with respect to the screen (screen S) in the case of the horizontal scanning method, and the horizontal scanning lines are also schematically represented by prisms. In other words, each of the arranged prisms corresponds to one horizontal scanning line, which sequentially moves vertically in the time axis direction to form one frame. In the figure, the time for six frames is shown.
FIG. 5C shows a state in which FIG. 5B is viewed from the side. Therefore, the vertical axis in FIG. 5C is the vertical direction (V direction) of the screen, and the horizontal axis is time.
[0040]
6 to 23, the vertical axis is the H direction in FIG. 4 (c) or the V direction in FIG. 5 (c), and the horizontal axis is time. I will say. Note that “0” and “1” in each figure indicate the values of the encrypted embedded information, and the operating states corresponding to the respective values are the operating states of A and B shown in FIG. Is equivalent to
[0041]
<Frame rate switching>
FIG. 6 shows an example of frame rate switching.
FIG. 6A shows a state in which the frame rate is switched according to the values “0” and “1” of the encrypted embedded information. For example, assuming that the illustrated time axis range is one unit time, four frames within a unit time corresponding to the encrypted embedded information “0”, and a unit time corresponding to the encrypted embedded information “1” within the unit time Is switched so that scanning of 5 frames is performed.
Although “4 frames / unit time” and “5 frames / unit time” are used in the drawings, this is merely an example for simplifying the description and illustration. The number of frames per second may be switched between 24 frames and 30 frames.
[0042]
In FIG. 6B, normal scanning is performed according to the value “0”, and the same scanning line is scanned twice each time according to the value “1”. Therefore, for a frame rate (for example, 30 frames / 1 second) corresponding to the value "0", a half frame rate (for example, 15 frames / 1 second) is provided for the value "1".
[0043]
When these frame rates are switched, the number of scanning frames per unit time varies, but the number of frames of the original video data is naturally constant. Therefore, in the frame rate switching process, interpolation or thinning of a required number of frame data is required. Specifically, if the frame rate is higher than the frame rate of the original video data, frame interpolation such as scanning a certain frame a plurality of times is necessary, while the frame rate is lower than the frame rate of the original video data. When the frame rate is set, a process of thinning out a certain frame is required.
[0044]
<Scan direction switching>
FIG. 7 shows an example of scan direction switching.
FIG. 7A shows an example in which scanning is performed in the normal scanning direction according to the value “0”, and scanning in the opposite direction is performed according to the value “1”. That is, in the case of the horizontal scanning method, an operation state of scanning a horizontal scanning line from top to bottom and an operation state of scanning from bottom to top are switched. In the case of the vertical scanning method, an operation state of scanning a vertical scanning line from left to right and an operation state of scanning from right to left are switched.
[0045]
FIG. 7B shows an example in which scanning is performed in the normal scanning direction according to the value “0”, and the scanning direction is reversed every frame according to the value “1”. That is, in the case of the value "1", in the case of the horizontal scanning method, the scanning from the top to the bottom and the scanning from the bottom to the top of the horizontal scanning line are alternately executed. In the case of the vertical scanning method, the scanning from the left to the right and the scanning from the right to the left of the vertical scanning line are alternately executed.
[0046]
In FIG. 7C, the scanning direction is reversed for each frame in each of the values “0” and “1”, and the scanning is further performed in the case of the value “0” and the case of the value “1”. It is an example of reversing the direction.
[0047]
<Brightness switching>
FIG. 8 shows an example of luminance switching.
In the example of FIG. 8A, when the value is “0”, scanning is performed with normal luminance, and when the value is “1”, scanning with low luminance (dark: ×) and scanning with high luminance (bright: ○) are performed. It is performed alternately. That is, when the value is “1”, one frame is displayed at a luminance different from the normal luminance.
However, if the luminance is simply switched, the display screen becomes darker (or brighter) in the period corresponding to the value “1” than in the period corresponding to the value “0”, and the audience recognizes a change in the luminance. Is considered to be a low quality display image.
Therefore, as shown in the figure, first, one frame is scanned twice. For example, when the scanning speed is doubled and the value is “0”, scanning is performed twice at normal luminance in the order of frame n → frame n → frame n + 1 →
In order to average the luminance levels, a high luminance state of ○ increases the A% luminance from the normal luminance, and a low luminance state of X decreases the A% luminance from the normal luminance. It is appropriate to make the rates equal.
[0048]
In FIG. 8B, as a basic scanning direction, the scanning direction is reversed every frame in any of the values “0” and “1”. Switching in accordance with the values “0” and “1” is not performed in the scanning direction. Then, the luminance level is changed between the case of the value “0” and the case of the value “1”. That is, when the value is “0”, scanning is performed at normal luminance, and when the value is “1”, scanning with low luminance (dark: ×) and scanning with high luminance (bright: ○) are alternately performed.
Also in this case, in order to prevent the audience from recognizing the change in luminance, the low luminance and the high luminance may be averaged to be equal to the case of the normal luminance.
[0049]
<Phase switching>
FIG. 9 shows an example of phase switching.
When the value is “0”, scanning is performed with a normal phase, and when the value is “1”, scanning is performed with a phase state different from the normal phase. In the illustrated example, the phases of the scanning lines are different by 180 degrees.
[0050]
<Pattern switching>
FIG. 10 shows an example of switching the scanning pattern.
According to the value “0”, the pattern is such that the scanning direction is reversed every frame.
According to the value “1”, the scanning direction is reversed every frame, but in the case of scanning in one direction, the same scanning line is scanned twice.
[0051]
<Time position switching>
In the time position switching shown in FIG. 11, the number of frames to be scanned in a unit time is the same, but the timing for scanning each frame is switched.
In the case of FIG. 11A, according to the value “0”, each frame is scanned without interruption after the start timing of the first frame in the unit time is delayed. In accordance with the value “1”, each frame is scanned at predetermined time intervals within a unit time. As a result, as shown in the figure, the time position of frame scanning within a unit time is changed according to “0” and “1”.
[0052]
In FIG. 11B, as a basic scanning direction, the scanning direction is reversed every frame for any of the values “0” and “1”. Switching in accordance with the values “0” and “1” is not performed in the scanning direction. However, according to the value “0”, each frame is continuously scanned after the start timing of the first frame within the unit time is delayed. Further, according to the value “1”, each frame is scanned while leaving a predetermined time from the first timing within the unit time. As a result, as shown in the figure, the time position of frame scanning within a unit time is changed according to “0” and “1”.
[0053]
<Interval switching>
FIG. 12 shows an example of interval switching.
In FIG. 12A, each frame is scanned without interruption (time interval d = 0) according to the value “0”, and each frame is determined as the time interval d according to the value “1”. Scan at a later time.
In the example of FIG. 12B, as a basic scanning direction, the scanning direction is reversed every frame in any of the values “0” and “1”, and the values “0” and “1” are set for this scanning direction. Is not performed, the time as the interval d between frame scans is switched between the case of the value “0” and the case of the value “1”.
[0054]
In the case of the interval switching of FIG. 12, as shown, the time length for scanning a predetermined number of frames changes depending on whether the value is "0" or "1". For example, the figure shows a four-frame scanning period, but the time required for four-frame scanning is longer when the value is “1”.
In the case of such variable length switching, in order to keep the total time constant, the frequency of occurrence of each of the values "0" and "1" of the encrypted embedding information is made equal within a certain data length. It is necessary to keep it.
For example, FIG. 3C shows a case where the operation states A and B have different time lengths during the same N-frame scanning period. Equivalent to.
At this time, if 8 bits of the embedding information are used as a unit, if both “0” and “1” are generated four times as shown in FIG. The time length at is constant. That is, the time length corresponding to the 8-bit period in FIG. 3C is the same as the time length corresponding to the 8-bit period in FIG.
That is, in the case where the variable length switching is performed, if the encrypted embedding information is finally encoded such that the occurrence probabilities of “0” and “1” become equal in a certain unit bit long term, Good.
[0055]
In the examples of FIGS. 6 to 12 described above, the switching of the display operation state includes switching of the frame rate, switching of the scanning direction, switching of the luminance, switching of the scan phase, switching of the scan pattern, switching of the scan time position, and scanning. This is a case in which any one of the switching of the interval is performed. Switching of the operating state by combining two or more of these is also conceivable.
[0056]
<Brightness + direction switching>
FIG. 13 shows an example of switching between the luminance and the scanning direction.
In the example of FIG. 13A, when the value is “0”, scanning is performed with normal luminance, and when the value is “1”, scanning with low luminance (dark: ×) and scanning with high luminance (bright: ○) are performed. The scanning is alternately performed, and the scanning direction is reversed every frame.
In the example of FIG. 13B, when the value is “0”, scanning is performed at normal luminance while the scanning direction is reversed every frame, and when the value is “1”, the scanning direction is reversed every frame. Scanning of low luminance (dark: ×) and scanning of high luminance (bright: ○) are alternately performed. The scanning direction is reversed when the value is “0” and when the value is “1”.
[0057]
In the cases of FIGS. 13 (a) and 13 (b), as in the case described with reference to FIG. 8, 1 is set so that there is no visual change in luminance between the period of “0” and the period of “1”. The frame is scanned twice at double speed, and the two scans are defined as high-luminance frame scanning and low-luminance frame scanning, and the luminance change rates for high luminance and low luminance are made equal.
[0058]
<Time position + direction switching>
FIG. 14 shows an example of switching between the time position and the scan direction.
In the example of FIG. 14A, when the value is “0”, scanning is performed in the normal scanning direction. However, after the start timing of the first frame in the unit time is delayed, each frame is scanned without interruption. You. In accordance with the value “1”, the scanning direction is reversed, and each frame is scanned at predetermined time intervals from the start timing within a unit time.
In the example of FIG. 14B, as a basic scanning direction, the scanning direction is reversed every frame in any of the values “0” and “1”. However, the scanning direction is reversed even when the value is “0” and when the value is “1”. Further, according to the value “0”, each frame is continuously scanned after the start timing of the first frame within the unit time is delayed. In accordance with the value “1”, each frame is scanned at predetermined time intervals from the first timing within the unit time.
[0059]
<Phase + direction switching>
FIG. 15 shows an example of switching between the scanning line phase and the scanning direction.
In the example of FIG. 15A, when the value is “0”, scanning is performed in the normal scanning direction and the phase. However, according to the value “1”, the scanning direction is reversed, and the phase of the scanning line is changed, for example. Change by 180 degrees.
In the example of FIG. 15B, when the value is “0”, scanning is performed in the normal scanning direction and phase. However, according to the value “1”, the phase of the scanning line is changed, for example, by 180 degrees. The direction is reversed every frame.
[0060]
<Interval + direction switching>
FIGS. 16 and 17 show an example in which the interval and the scanning direction are switched.
In the example of FIG. 16A, when the value is “0”, scanning is performed in a normal scanning direction, and each frame is scanned without interruption (time interval d = 0). In other words, the scanning direction is reversed, and each frame is scanned at a predetermined time interval d.
In the example of FIG. 16B, as a basic scanning direction, the scanning direction is reversed every frame in any of the values “0” and “1”. The scanning direction is reversed even when the value is "0" and when the value is "1". Further, the time interval as the interval d of each frame scan is switched between a value “0” and a value “1”.
In the example of FIG. 17, when the value is "0", scanning is performed in the normal scanning direction, and each frame is scanned at a predetermined time interval d. In accordance with the value "1", the scanning direction is reversed every frame and each frame is scanned without interruption (time interval d = 0).
[0061]
In the examples of FIGS. 16 and 17 as well, the variable-length switching is performed in the same manner as in FIG. 12 described above. Therefore, in order to keep the total time constant, each of the values "0" and "1" The frequency of occurrence of the value is set to be equal within a certain data length.
[0062]
<Frame rate + interval + direction switching>
FIG. 18 shows an example in which three of the frame rate, the interval, and the scan direction are switched.
When the value is “0”, the scanning direction is reversed every frame and each frame is scanned without interruption (time interval d = 0). When the value is "1", the scanning direction is fixed in one direction, and each scanning line in one frame is scanned twice. Further, scanning of each frame is performed at a predetermined time interval d. In this case, when the value is “1”, the frame rate is 1 /.
In the example of FIG. 18 as well, the variable-length switching is performed in the same manner as in FIG. 12 described above. Therefore, in order to keep the total time constant, the frequency of occurrence of each value of “0” and “1” Are made equal within a certain data length.
[0063]
For example, in FIGS. 13 to 18 described above, an example in which a plurality of switchings are combined has been described, but more various examples of combining may be considered.
Further, a system in which a change in the operating state to be switched is given a hysteresis is also conceivable. This is illustrated in FIGS.
[0064]
<Direction switching with hysteresis>
FIG. 19 shows direction switching with hysteresis. In this example, the scanning direction is one direction (the same direction for each frame) according to the value “0”, and the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame) according to the value “1”.
For the value "0", two cases are set as the case where the scanning direction is one direction as shown in the figure, and for the value "1", the case where the scanning direction is bidirectional as shown in the figure Are set as two types.
The operation state switching based on the value of the encrypted embedding information (that is, based on the change of “0” or “1”) among the four scanning states is performed in the illustrated order.
[0065]
<Switching direction + time position with hysteresis>
FIG. 20 shows an example of switching between the scan direction and the time position with hysteresis.
In accordance with the value "0", the scanning direction is set to one direction (the same direction for each frame), and each frame is scanned while a predetermined time interval starts from a start timing within a unit time.
According to the value “1”, the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame), and each frame is scanned without interruption after the start timing of the first frame in the unit time is delayed. I do.
Then, two values are set for each of the values “0” and “1”, and switching is performed in the illustrated order among these four scanning states.
[0066]
<Direction with hysteresis + frame rate switching>
FIG. 21 shows an example of switching between the scan direction and the frame rate with hysteresis.
According to the value “0”, the scanning direction is set to one direction (the same direction for each frame), and the frame rate is set to 1 /. That is, the same scanning line is scanned twice each.
According to the value “1”, the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame) and the normal frame rate is set.
Then, two values are set for each of the values “0” and “1”, and switching is performed in the illustrated order among these four scanning states.
[0067]
<Direction with hysteresis + frame rate + time position switch>
FIG. 22 shows an example of switching between the scan direction, the frame rate, and the time position with hysteresis.
According to the value “0”, the scanning direction is set to one direction (the same direction for each frame), and the frame rate is set to 1 /. That is, the same scanning line is scanned twice each. In addition, each frame is scanned at predetermined time intervals from a start timing within a unit time.
According to the value “1”, the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame) and the normal frame rate is set. After the start timing of the first frame within the unit time is delayed, each frame is scanned without interruption.
Then, two values are set for each of the values “0” and “1”, and switching is performed in the illustrated order among these four scanning states.
[0068]
<Switching direction + interval with hysteresis>
FIG. 23 shows an example of switching between the scanning direction and the interval with hysteresis.
According to the value "0", the scanning direction is set to one direction (the same direction for each frame), and scanning of each frame is performed at a predetermined time interval d.
According to the value “1”, the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame) and each frame is scanned without interruption (time interval d = 0).
Then, two values are set for each of the values “0” and “1”, and switching is performed in the illustrated order among these four scanning states.
Since variable length switching is performed in the same manner as in FIG. 12 and the like, in order to keep the total time constant, the frequency of occurrence of each of the values “0” and “1” of the encrypted embedded information must be within a certain data length. Make them equivalent.
[0069]
<Direction with hysteresis + frame rate + interval switching>
FIG. 24 shows an example in which the scanning direction, the frame rate, and the interval are switched with hysteresis.
According to the value “0”, the scanning direction is set to one direction (the same direction for each frame), and the frame rate is set to 1 /. That is, the same scanning line is scanned twice each. The scanning of each frame is performed at a predetermined time interval d.
According to the value “1”, the scanning direction is bidirectional (reverse for each frame) and the normal frame rate is set. In addition, each frame is scanned without interruption (time interval d = 0).
Then, two values are set for each of the values “0” and “1”, and switching is performed in the illustrated order among these four scanning states.
Since variable length switching is performed in the same manner as in FIG. 12 and the like, in order to keep the total time constant, the frequency of occurrence of each of the values “0” and “1” of the encrypted embedded information must be within a certain data length. Make them equivalent.
[0070]
As described above, as each example of the operation state switching, FIGS. 6 to 12 show a case where any one of switching of the frame rate, the scanning direction, the luminance, the scanning phase, the scanning pattern, the time position, and the scanning interval is performed. 13 to 18 show an example in which a plurality is combined. Further, FIGS. 19 to 24 show examples in which a plurality of scanning states are set for each value “0” and “1” of the encrypted embedding information and are sequentially switched.
Of course, in addition to these examples, the operation state in which a single or a combination of a plurality of switches is used may be varied.
Depending on the switching of the operation state, including those illustrated or not illustrated, depending on the switching of the operation state, when re-photographing is performed by the
[0071]
On the other hand, by these switching, the audience watching the
[0072]
Note that the method of preventing the audience from recognizing the switching of the operation state has been described with reference to the luminance switching in FIG. That is, since the change in luminance is easily recognized by the audience, the change is averaged to make the luminance apparently the same.
With respect to the scanning direction, phase, interval, time position, etc., there is almost no change on the screen that the audience recognizes.
[0073]
However, when switching the frame rate, the audience may recognize the switching as it is.
For example, when switching between scanning at a frame rate A (Hz) and scanning at a frame rate B (Hz), the former displays frames A times per second, while the latter displays frames B times per second. Therefore, the period of the frame rate B has a luminance B / A times that of the period of the frame rate A.
This difference in brightness may be recognized by the audience depending on the value.
For this reason, it is necessary to use a method of preventing a change in luminance by multiplying the luminance during the frame rate B by A / B (or by multiplying the luminance during the frame rate A by B / A). Is appropriate.
For this processing, a method of changing the brightness of a light source in a projector device or the like, a method of changing a display time, a method of multiplying image data by a coefficient corresponding to a luminance level ratio, and the like can be considered.
[0074]
5. Embedded information embedding method
Next, an example of a method of storing the encrypted embedded information in the video
As described with reference to FIG. 2, the video
Various examples of the contents of the embedding information can be considered as described above. FIG. 25 to FIG. 30 show various examples as a procedure until the encrypted embedded information is stored in the encrypted embedded
[0075]
The contents of the embedded information DT are like the above-described examples (information on the video itself, information on the video display device, information on the video display facility, information on the video display date and time, and information on the video management). The content is set, or the staff of the screening facility inputs the information in a predetermined procedure. Although not shown, the video content creator or the
[0076]
For example, when the
In the case of including the information regarding the video display device, the management company which has received the description content from the
In the case of including the information on the video display facility or the information on the video display date and time, the distribution company or the management company provided with the description content from the
In the case of including information related to video management, the management company may generate the embedded information DT based on the management content in the
Although the
The generated embedding information DT is transferred in a format such as a document, electronic data communication, or an electronic data recording medium such as a disk or a tape, and in an encrypted state, is finally encrypted by the video
It is assumed that a public key cryptosystem in which a public key PK and a secret key SK are paired is used as an encryption system. As shown in FIG. 1, the
[0077]
FIG. 25 shows an example in which the
The
After manufacturing the video
The shipped video
The embedded information DT is input to the video
The switching
[0078]
FIG. 26 is an example in which the
The
The
[0079]
FIG. 27 shows an example in which the
The
The
The
[0080]
FIG. 28 shows an example in which the
The
Then, after manufacturing, the embedded information DT is encrypted using the public key PK at a stage before shipment, and the encrypted embedded information DTe is stored in the encrypted embedded
[0081]
FIG. 29 shows an example in which the
The
The
[0082]
FIG. 30 shows an example in which the
The
The
The
The
[0083]
For example, according to the procedure as exemplified above, the video
Of course, the procedure for storing the encrypted embedded information DTe can be further variously considered.
[0084]
6. Detection of embedded information
It is assumed that a malicious audience or a staff member retakes a photo at the
The
[0085]
FIG. 31A shows a mode in which the
The
If the encrypted embedded information DTe is decrypted using the secret key SK, the original embedded information DT is decrypted.
[0086]
FIG. 31B shows an example in which the detection device or program detects embedded information.
For example, a program (robot) circulating on a communication line such as the Internet detects a copy product 6 that is illegally distributed as data on the Internet.
The
The device / program checks video data transmitted through a communication line such as the Internet, and searches for content in which image distortion is caused by the operation state switching of the present example. When such content, that is, the copy product 6, is found, the pattern of the disorder on the video is analyzed, and the encrypted embedded information DTe is extracted. If the encrypted embedding information DTe is decrypted using the secret key SK supplied from the
[0087]
7. Effects and Modifications of Embodiment
According to such an embodiment, the following effects can be obtained.
First, in the
Although the deterioration of the recaptured image can be reduced by optimally adjusting the shutter speed of the
Therefore, even if a high-performance device is used, the copy product 6 is forced to become a deteriorated image, and a person who views the reproduced image of the copy product 6 is discouraged from purchasing. In addition, the fact that the product is recognized as a copy product due to image deterioration also has a psychological effect of wishing to purchase the product.
In other words, the product value of the copy product is reduced, and the purchase of the illegal product is discouraged by the illegal product, so that the motivation for re-taking and illegal copying is reduced, and a direct effect of preventing re-taking can be produced.
[0088]
In addition, when a recaptured video taken illegally is distributed, the location, time, device, video content, copyright, and other various information described above can be extracted from the recaptured video as embedded information.
Based on this information, the management company or the like can enhance the prevention of re-shooting and identify the culprit who has performed illegal shooting. For example, if a plurality of different re-captured videos are shot at the same facility, the culprit can be narrowed down to those who entered the facility at the date and time of shooting. This makes it possible to identify the person who has taken the image again.
[0089]
Also, based on the embedded information extracted from illegally copied products, the copyrighted person or group may take countermeasures such as warning the re-photographer or requesting compensation, It is possible to request cooperation for more severe prevention of re-shooting. On the other hand, other screening facilities can be expected to have a psychological effect of working to prevent re-shooting even more because they are afraid of penalties (such as losing trust) when re-photographing images at their own facilities. For example, staff training and re-shooting monitoring can be expected as measures on the
These are exhibited as an indirect effect of preventing re-shooting.
[0090]
Also, the embedding information is not what is embedded in the video data itself like a digital watermark. That is, the video itself is not modified, and the image quality of the video is not deteriorated. Therefore, it is also more acceptable to authors and video creators.
[0091]
In addition, the security of the embedding information itself is maintained by assuming that the embedding information is encrypted embedding information in which predetermined contents are encrypted.
Further, if the display operation state is switched by the encryption embedding information, the switching timing of the display operation state is not leaked to the outside (for example, a re-capturing person), so that the function of deteriorating the re-captured image is also provided. Be more robust.
For example, when the internal staff of the
[0092]
Note that the present invention is not limited to the example of the embodiment, and various modifications are possible. Hereinafter, modified examples will be described.
[0093]
6 to 24, examples of various display operation state switching have been described. However, examples and combinations of display operation state switching can be further variously considered.
6 to 24, the correspondence between the embedded information values “0” and “1” and the operating state may be reversed.
Further, the switching is performed according to the two values of “0” and “1”, but the switching may be performed according to the three or more values. That is, it is assumed that three or more scanning states different from each other in terms of three or more frame rates, luminances, scanning directions, and the like are set, and are switched according to three values of “0”, “1”, and “2”.
Alternatively, when four scanning states are switched as shown in FIG. 21, etc., each of these may correspond to four values of “0”, “1”, “2”, and “3”.
[0094]
In FIG. 21 and the like, a plurality of scanning states are associated with one value. However, these are not sequentially switched, but a scanning state corresponding to a value is randomly selected from among a plurality of values. Is also conceivable.
[0095]
The display operation state may be switched based on the embedding information throughout the entire video content such as a movie, or the display operation state may be partially switched among the video content. For example, switching may be performed for a few minutes from the beginning, and thereafter, for a predetermined time, a normal display in which switching is not performed and a display in which switching is performed may be repeated.
Alternatively, the switching may be performed based on the embedding information for a certain period, and may be randomly performed without being based on the embedding information for another certain period.
As the number of operation patterns of the switching method, the complexity of the execution period, or the complexity of non-switching or insertion of a random switching period are increased, the difficulty of recovery from deterioration due to increased re-imaging can be increased.
[0096]
Although the embedding information is stored as encrypted embedding information DTe, the embedding information DT before encryption may be stored in the video
The display operation state may be switched using the embedded information as it is without encrypting it.
The encryption method of the embedded information is not limited to the public key encryption method, and various encryption methods or methods can be applied.
Further, the encryption embedding information DTe or the embedding information may be further encoded for switching control data, and the display operation state may be switched according to the encoded data. One of the encodings includes equalizing the “1” and “0” occurrence probabilities in the case of the above-described variable length switching.
[0097]
Note that the processing for preventing the audience from visually recognizing the change described above regarding the frame rate switching and the luminance switching is performed not only in the case of switching based on the embedded information, but also in a random operation without being based on the embedded information. This is also effective when switching states.
[0098]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description, according to the present invention, it is possible to illegally shoot and distribute a work such as a movie or a video by a video shooting device such as a video camera without modifying the original video. Efficient re-imaging using the direct deterrent effect that causes degradation to the re-captured video and the indirect deterrent effect that performs re-defense defense using embedded information extracted from the change in the pattern of image degradation In addition, distribution prevention and copyright protection can be realized.
[0099]
Specifically, the switching of the display operation state includes switching of a frame rate, switching of a scanning direction, switching of luminance, switching of a scan phase, switching of a scan pattern, switching of a scan time position, and switching of a scan interval. By performing one or more of them, a stripe pattern or the like is generated on the re-captured image, the image quality can be reduced, and the re-capture can be directly suppressed.
In addition, such switching of the display operation state employs a technique of selecting two or more operation states in which a change cannot be recognized by an audience watching a display image, or performing control of luminance in parallel. This does not cause image degradation for the audience.
[0100]
Further, by performing the switching of the display operation state based on the value of the embedding information, the embedding information can be added to the re-captured video without embedding it in the original video signal itself. That is, since the information is not embedded in the original video signal itself as in the case of the digital watermark, the image quality of the video is not deteriorated, and therefore, it is more easily accepted by the author and the video creator.
Also, the embedded information is information about the video itself such as a video-specific serial number, or information about a video display device such as a device ID or a serial number, or information about a video display facility such as a movie theater, a screening venue, or the name of a responsible person, By including information about video display date and time such as screening date and time, or information about video management such as copyright holders and management companies, it is possible to re-create based on the analysis result of recaptured video, that is, the extraction result of embedded information. Various effective measures and countermeasures can be taken to prevent shooting.
[0101]
In addition, the security of the embedding information itself is maintained by assuming that the embedding information is encrypted embedding information in which predetermined contents are encrypted. Further, if the display operation state is switched by the encryption embedding information, the display operation state switching pattern does not leak to the outside (for example, a re-photographer, etc.). Be more robust.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a video display system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram of a video display processing device according to the embodiment.
FIG. 3 is an explanatory diagram of operation state switching based on embedding information according to the embodiment;
FIG. 4 is an explanatory diagram of a vertical scanning method to which the embodiment can be applied;
FIG. 5 is an explanatory diagram of a horizontal scanning method to which the embodiment can be applied;
FIG. 6 is an explanatory diagram of frame rate switching according to the embodiment;
FIG. 7 is an explanatory diagram of scan direction switching according to the embodiment;
FIG. 8 is an explanatory diagram of luminance switching according to the embodiment.
FIG. 9 is an explanatory diagram of phase switching according to the embodiment.
FIG. 10 is an explanatory diagram of pattern switching according to the embodiment.
FIG. 11 is an explanatory diagram of time position switching according to the embodiment.
FIG. 12 is an explanatory diagram of interval switching according to the embodiment.
FIG. 13 is an explanatory diagram of luminance + scan direction switching according to the embodiment.
FIG. 14 is an explanatory diagram of time position + direction switching according to the embodiment.
FIG. 15 is an explanatory diagram of phase + direction switching of the embodiment.
FIG. 16 is an explanatory diagram of interval + direction switching in the embodiment.
FIG. 17 is an explanatory diagram of switching between intervals and directions in the embodiment.
FIG. 18 is an explanatory diagram of frame rate + interval + direction switching of the embodiment.
FIG. 19 is an explanatory diagram of direction switching with hysteresis according to the embodiment.
FIG. 20 is an explanatory diagram of direction + time position switching with hysteresis according to the embodiment.
FIG. 21 is an explanatory diagram of direction + frame rate switching with hysteresis according to the embodiment;
FIG. 22 is an explanatory diagram of switching of direction + frame rate + time position with hysteresis according to the embodiment.
FIG. 23 is an explanatory diagram of switching of a direction + interval with hysteresis according to the embodiment.
FIG. 24 is an explanatory diagram of switching of a direction with hysteresis + frame rate + interval in the embodiment.
FIG. 25 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 26 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 27 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 28 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 29 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 30 is an explanatory diagram of an example of an embedded information generation mode according to the embodiment;
FIG. 31 is an explanatory diagram of embedded information analysis by the management company according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Screening facility, 2 management company, 3 equipment manufacturer, 10 video source, 11 video display processing device, 12 display unit, 21 video buffer, 22 video output processing unit, 23 switching control unit, 24 encrypted embedded information storage unit
Claims (12)
入力された映像信号に対して、表示出力のための信号処理を行う信号処理手段と、
上記記憶手段に記憶された上記埋込情報の値に基づいて表示動作状態が切り換えられるように、上記信号処理手段の信号処理を制御する切換制御手段と、
を備えたことを特徴とする映像表示処理装置。Storage means for storing embedded information having a predetermined content,
Signal processing means for performing signal processing for display output on the input video signal,
Switching control means for controlling signal processing of the signal processing means, so that a display operation state is switched based on a value of the embedding information stored in the storage means;
A video display processing device comprising:
上記映像ソースからの映像信号について、所定の内容を有する埋込情報の値に基づいて表示動作状態の切換を行う映像表示処理装置と、
上記映像表示処理装置によって映像が表示される表示部と、
上記表示部に表示された映像が撮影された映像から、上記埋込情報を検出することのできる管理部と、
を有することを特徴とする映像表示システム。Video source,
For a video signal from the video source, a video display processing device that switches the display operation state based on the value of the embedded information having a predetermined content,
A display unit on which an image is displayed by the image display processing device;
A management unit capable of detecting the embedding information from an image obtained by shooting the image displayed on the display unit,
A video display system comprising:
Priority Applications (5)
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