JP2004257976A - Method and device for detecting raindrop - Google Patents

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JP2004257976A JP2003051454A JP2003051454A JP2004257976A JP 2004257976 A JP2004257976 A JP 2004257976A JP 2003051454 A JP2003051454 A JP 2003051454A JP 2003051454 A JP2003051454 A JP 2003051454A JP 2004257976 A JP2004257976 A JP 2004257976A
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent a malfunction at a low cost without providing a special circuit for temperature compensation. <P>SOLUTION: This raindrop detecting method shortens the time interval of updating past output values of a photoelectric conversion element 9 used for judging rain from B to A, if, when judged as fair weather, the rate of rising of environment temperature surrounding a light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 is equal to or higher than a prescribed value. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイパ自動制御装置又は建物用窓自動開閉装置などに用いて好適な雨滴検知方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用ワイパ自動制御装置又は建物用窓自動開閉装置などに用いられる雨滴検知装置は、窓ガラスに向けて光を照射する発光素子(例えば発光ダイオードLED)と、窓ガラスの反射光を受光し電気信号に変換する光電変換素子(例えばフォトダイオードPD)と、光電変換素子の出力値(厳密には、光電変換素子に接続された検波・増幅回路の出力値)と雨判定のための閾値とを比較し晴雨を判定する演算処理回路とを備えて構成され、窓ガラスに付着した雨滴状態に応じてワイパの払拭動作モードや窓ガラスの開閉動作などを制御するようにしている。
【0003】
しかし、発光素子の発光量及び光電変換素子の出力値は温度によって変化するため、光電変換素子の温度特性により誤判定をし、晴れ時にもかかわらずワイパを作動させたり、開放状態の窓ガラスを閉じてしまうなどといった誤動作が発生する。
【0004】
そこで、従来から、光電変換素子の出力の温度特性を補償するために、受光増幅部のゲインや参照電圧を補正するようにした雨滴検知装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−326186号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の雨滴検知装置によると、発光側では発光量制御回路が必要となり、また、受光側では温度補正回路が必要となるため、コスト高になるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、温度補償用の特別な回路を設けることなく低コストで誤動作を防止することができる雨滴検知方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る雨滴検知方法は、晴れ判定時に、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のために用いられる光電変換素子の過去の出力値の更新時間間隔を短縮することを特徴とする。
【0009】
請求項1に係る雨滴検知方法によると、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度が急速に変化した場合、雨判定のために用いられる光電変換素子の過去の出力値は短期間で更新されるようになる。つまり、環境温度が急速に変化した場合、温度変化によって特性の変化した後の出力値が雨判定のために用いられるようになる。このため、温度変化による出力値の変化によって晴れ時にもかかわらず降雨時であると誤って判定する誤判定を防止することができる。そして、このような過去の出力値の更新時間間隔の短縮は、ソフトウエアによって簡単に実行することができるため、従来のような温度補償用の特別な回路を設けなくて済み低コストで誤動作を防止することができる。また、雨滴検知方法を車両用ワイパ自動制御装置に用いた場合、過去の出力値の更新時間間隔の短縮は晴れ時に限って行なわれ、降雨時には従前からの更新時間間隔で過去の出力値の更新が行なわれるため、降雨時のワイパの払拭動作は従前と同様に行なわれ、払拭フィーリングの低下を招かない。
【0010】
請求項2に係る雨滴検知方法は、晴れ判定時に、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のための閾値を所定量だけ変化させることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る雨滴検知方法によると、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度が急速に変化した場合、雨判定のための閾値は所定量だけ変化するようになる。つまり、環境温度が急速に変化した場合、変化前の閾値をそのまま用いて雨判定を行うと温度変化により変化した出力値によって晴れ時にもかかわらず降雨時と誤判定する場合が生じるが、所定量だけ変化させた閾値を用いることにより降雨時との誤判定を防止することが可能になる。そして、このような雨判定のための閾値の更新は、ソフトウエアによって簡単に実行することができるため、従来のような温度補償用の特別な回路を設けなくて済み低コストで誤動作を防止することができる。また、雨滴検知方法を車両用ワイパ自動制御装置に用いた場合、雨判定のための閾値の更新は晴れ時に限って行なわれ、降雨時には従前からの閾値が用いられるため、降雨時のワイパの払拭動作は従前と同様に行なわれ、払拭フィーリングの低下を招かない。
【0012】
請求項3に係る雨滴検知装置は、透明板材に光を照射する発光素子と、前記透明板材からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子と、該光電変換素子の過去の出力値を所定の時間間隔で更新するとともに更新後の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路とを備える雨滴検知装置において、前記発光素子及び前記光電変換素子を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段を備え、前記演算処理回路は、晴れ判定時に、前記環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、前記過去の出力値の更新時間間隔を短縮し、該短縮後の更新時間間隔で更新した過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定することを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る雨滴検知装置は、請求項1に係る雨滴検知方法を実施するための装置であり、請求項1に係る雨滴検知方法と同様、温度補償用の特別な回路を設けることなく低コストで誤動作を防止することができる。
【0014】
請求項4に係る雨滴検知装置は、透明板材に光を照射する発光素子と、前記透明板材からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子と、該光電変換素子の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路とを備える雨滴検知装置において、前記発光素子及び前記光電変換素子を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段を備え、前記演算処理回路は、晴れ判定時に、前記環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、前記閾値を増大させ、該増大後の閾値と、前記過去の出力値と前記現在の出力値とに基づいて演算した出力変化量とを、比較することにより晴雨を判定することを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る雨滴検知装置は、請求項2に係る雨滴検知方法を実施するための装置であり、請求項2に係る雨滴検知方法と同様、温度補償用の特別な回路を設けることなく低コストで誤動作を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る雨滴検知装置が組み込まれた雨滴対応装置としてのワイパ自動制御装置のブロック図、図2は、雨滴検知装置の構造図をそれぞれ示す。
【0018】
図1において、1は、透明板材としての自動車の窓ガラス例えばフロントウインド、2は、フロントウインド1に付着した雨滴を払拭する操作部材としてのワイパ、3は、ワイパ2を駆動する操作部材駆動装置としてのワイパ駆動装置、6は、フロントウインド1に付着した雨滴を検出しワイパ駆動装置3にワイパ自動制御信号を送信する雨滴検知装置を表している。
【0019】
ワイパ自動制御装置への電源供給は、バッテリ30からイグニッションスイッチ31を介して行なわれ、雨滴検知装置6内のCPU12、ワイパ駆動装置3内のワイパモータ4等に配電される。
【0020】
ワイパ駆動装置3は、ワイパ2を駆動するワイパモータ4と、ワイパモータ4に駆動電流を供給するワイパモータ駆動回路5と、ワイパ2の動作モードを決定するために操作されるワイパスイッチ7とから構成されている。ワイパスイッチ7は、停止(OFF)、オート(AUTO)、Lo及びHiからなる4つの動作位置を有しており、オートが選択されたとき、ワイパ2は雨滴検知装置6により自動制御される。なお、ワイパスイッチ7は、少なくとも雨滴検知装置6を作動させるためのスイッチを有しておればよく、上記4つの動作位置を全て有する必要はない。
【0021】
雨滴検知装置6は、フロントウインド1上の雨滴を光学的に検出するために、フロントウインド1に光(赤外線又は可視光)を照射する発光素子(発光ダイオードLED)8と、フロントウインド1からの反射光を受光し電気信号に変換する光電変換素子(フォトダイオードPD)9とを備えている。LED8にはLED駆動回路13が接続されており、LED駆動回路13は、CPU12からの発光タイミング制御信号及び駆動電流制御信号に従ってLED8をパルス駆動する。PD9には検波・増幅回路14が接続されており、検波・増幅回路14は、PD9の出力信号を検波、増幅してCPU12に出力する。なお、LED8及びPD9はそれぞれ複数個装着し、雨滴検知範囲の拡大を図るようにしてもよい。
【0022】
CPU12は、検波・増幅回路14の出力値及び所定の手続を経て記憶された過去の検波・増幅回路14の出力値に基づいて発光量に対する受光量の低下率等を演算、記憶し、演算された低下率と所定の閾値とを比較して晴雨を判定する判定機能等を有しており、判定結果に基づいてワイパモータ駆動回路5にワイパ制御信号を送信する。ここで、所定の手続を経て記憶された過去の検波・増幅回路14の出力値とは、雨滴がフロントウインド1に付着していない状態つまり晴れ時の出力値であり、雨滴がフロントウインド1に付着している状態つまり降雨時の出力値は除外される。この出力値は、出力値自体が雨滴以外のガラスの汚れや傷及び素子の劣化等で変動するため、常に一定周期で更新される出力値であり、換言すると、経年変化を補正した出力値である。CPU12は、上記閾値、出力値等や、ワイパ自動制御等を実行するための所定の処理手順が記憶されるRAM24及びROM25を備えている。
【0023】
雨滴検知装置6は、必要に応じて、プリズム23の結露を防止するためのヒータ20と、ヒータ20に駆動電流を供給するヒータ回路21と、プリズム23(図2)の温度を検知するための温度検出手段としてのプリズム温度センサ22を備えている。CPU12は、プリズム温度センサ22からの温度信号に応じてヒータ回路21にヒータ制御信号を送信し、ヒータ20への通電を制御する。また、CPU12は、プリズム温度センサ22からの温度信号に応じて受光量の低下率の温度補正を行う場合もある。なお、プリズム温度センサ22の代わりに温度検出部10を利用し、回路温度からプリズム温度を推測することで、プリズム温度センサ22を省略するようにしてもよい。
【0024】
さらに、雨滴検知装置6には、図2に示すように、LED8及びPD9を支持するベース部17と、LED駆動回路12(図1)及び検波・増幅回路14(図1)を有する回路基板15とが設けられている。これらLED8、PD9、ベース部17及び回路基板15は、センサケース16内に固定配置され、センサケース16はカバー11内に固定されている。雨滴検知装置6は、プリズム23を光透過性の透明接着剤を用いてフロントウインド1の車室内側壁面1bに固着することによってフロントウインド1に取り付けられている。この雨滴検知装置6の取付位置は、フロントウインド1においてワイパ2の作動範囲つまりワイパ払拭範囲内であって、運転者の前方視界を妨げない部位とされる。LED8とPD9との位置関係は、LED8からフロントウインド1に照射された光がフロントウインド1で反射されてPD9に入射するようフロントウインド1に対して斜め方向に向き合うように設定されている。
【0025】
プリズム23は、LED8からの光が確実にPD9に入射するようにLED8の光を屈折させるとともに、車室外からの日射や街路灯などの外乱光がPD9に入射するのを防止する機能を有している。プリズム23は、中央部に板状部23aを有しており、板状部23aの両側には、LED8及びPD9と対面するようにレンズ23bが形成されている。晴れ時、LED8から出射された光は、図2図示矢印で示すように、プリズム23を経由してフロントウインド1の車室外側壁面1aで全反射され、次に板状部23aで全反射され、次に再度車室外側壁面1aで全反射された後PD9に入射される。一方、降雨時、LED8から出射された光は、フロントウインド1上に付着した雨滴Rによって散乱し車室外側壁面1aで全反射されなくなり、PD9の受光量は減少するようになる。したがって、この受光量の減少に基づいて晴雨を判定することが可能となり、CPU12では、例えば過去の検波・増幅回路14の出力値に対する現在の検波・増幅回路14の出力値の低下率から晴雨を判定する処理を行う。ここで、低下率は、
低下率=(現在の出力値−雨滴付着ない状態の出力値)/(雨滴付着ない状態の出力値)
で表される。なお、プリズム23とPD9との間には、必要に応じて可視光カット用のフィルタ19が設置されている。
【0026】
図3は、雨滴検知装置6の温度特性図を示す。図3に示すように、雨滴検知装置6は、温度が上昇するに従って出力値つまり検波・増幅回路14の出力値が低下してゆくことが分かる。このような出力値の低下現象は、フロントウインド1に雨滴が付着することによって出力値が低下するのと似た現象であるため、CPU12において、雨滴がフロントウインド1に付着していない晴れ時であっても降雨時であると誤って判断し、ワイパ2を誤動作させる場合が発生する。
【0027】
演算処理回路としてのCPU12では、このような出力値の温度特性によるワイパ2の誤動作を防止するために、次のような出力値の更新時間間隔の変更又は雨判定のための閾値の変更を行う。
【0028】
図4に示すフローチャートは、出力値の更新時間間隔の変更に関する処理を表している。
【0029】
図4において、CPU12は、まず、晴れ時の出力更新間隔つまり晴れ時の出力値の更新時間間隔をBに設定し(ステップS1)、次に、雨滴検出中か否かつまり降雨時か否かを判断する(ステップS2)。ここで、雨滴検出中か否かの判断は、上述した出力値の低下率が予め定めた閾値以上か否かを判断することによって行なわれる。
【0030】
雨滴検出中でないつまり晴れ時のときは、温度検出手段10又は22からの温度信号に基づいて所定時間内における温度上昇が所定温度範囲内か否か、例えば、30秒間の温度上昇が2℃以上か否かを判断する(ステップS3)。30秒間の温度上昇が2℃未満である場合には、晴れ時の出力更新間隔をBに設定し(ステップS4)、次の処理(ステップS5)に移行する。一方、30秒間の温度上昇が2℃以上である場合には、晴れ時の出力更新間隔をBよりも短いAに設定し(ステップS6)、次の処理(ステップS5)に移行する。
【0031】
一方、雨滴検出中であるつまり降雨時のときは、晴れ時の出力更新を禁止し(ステップS7)、次の処理(ステップS5)に移行する。なお、上記A及びBは、雨滴検知装置6に使用される各種素子の特性に応じて決定される。
【0032】
図5に示すフローチャートは、雨判定のための閾値の変更に関する処理を表している。
【0033】
図5において、CPU12は、まず、晴れ時の出力更新間隔つまり晴れ時の出力値の更新時間間隔をBに設定し(ステップS11)、次に、雨滴検出中か否かつまり降雨時か否かを判断する(ステップS12)。ここで、雨滴検出中か否かの判断は、上述した出力値の低下率が予め定めた閾値以上か否かを判断することによって行なわれる。
【0034】
雨滴検出中でないつまり晴れ時のときは、温度検出手段10又は22からの温度信号に基づいて所定時間内における温度上昇が所定温度範囲内か否か、例えば、30秒間の温度上昇が2℃以上か否かを判断する(ステップS13)。30秒間の温度上昇が2℃未満である場合には、雨判定閾値つまり雨判定のための閾値をBに設定し(ステップS14)、次の処理(ステップS15)に移行する。一方、30秒間の温度上昇が2℃以上である場合には、雨判定閾値をBよりも大きなAに設定し(ステップS16)、次の処理(ステップS15)に移行する。
【0035】
一方、雨滴検出中であるつまり降雨時のときは、次の処理(ステップS15)に移行する。なお、上記A及びBは、雨滴検知装置6に使用される各種素子の特性に応じて決定される。
【0036】
図6は、他の実施形態に係る雨滴検知装置の構造図を示す。
【0037】
図6に示す雨滴検知装置6は、LED8、PD9、並びに、LED駆動回路13(図1)及び検波・増幅回路14(図1)を有する回路基板15を備えている。これらLED8、PD9及び回路基板15は、センサケース16内に固定配置され、センサケース16はカバー11内に固定され、シリコンシート41を介してフロントウインド1の車室内側壁面1bに密着され、ストッパー42と固定用金具43とにより固定されている。この雨滴検知装置6の取付位置は、フロントウインド1においてワイパ2の作動範囲つまりワイパ払拭範囲内であって、運転者の前方視界を妨げない部位とされる。LED8とPD9との位置関係は、LED8からフロントウインド1に照射された光がフロントウインド1で反射されてPD9に入射するようフロントウインド1に対して斜め方向に向き合うように設定されている。
【0038】
プリズム23は、図2図示のプリズム23と形状は相違しているが、LED8からの光が確実にPD9に入射するようにLED8の光を屈折させるとともに、車室外からの日射や街路灯などの外乱光がPD9に入射するのを防止する機能を有している。晴れ時、LED8から出射された光は、図6図示矢印で示すように、プリズム23を経由してフロントウインド1の車室外側壁面1aで全反射され、PD9に入射される。一方、雨天時、LED8から出射された光は、フロントウインド1上に付着した雨滴Rによって散乱し車室外側壁面1aで全反射されなくなり、PD9の受光量は減少するようになる。
【0039】
以上説明したように、第1の実施形態に係る雨滴検知方法は、晴れ判定時に、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のために用いられる光電変換素子9の過去の出力値の更新時間間隔を短縮するようにしている。
【0040】
この第1の実施形態に係る雨滴検知方法によると、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度が急速に変化した場合、雨判定のために用いられる光電変換素子9の過去の出力値は短期間で更新されるようになる。つまり、環境温度が急速に変化した場合、温度変化によって特性の変化した後の出力値が雨判定のために用いられるようになる。このため、温度変化による出力値の変化によって晴れ時にもかかわらず降雨時であると誤って判定する誤判定を防止することができる。そして、このような過去の出力値の更新時間間隔の短縮は、ソフトウエアによって簡単に実行することができるため、従来のような温度補償用の特別な回路を設けなくて済み低コストで誤動作を防止することができる。また、雨滴検知方法を車両用ワイパ自動制御装置に用いた場合、過去の出力値の更新時間間隔の短縮は晴れ時に限って行なわれ、降雨時には従前からの更新時間間隔で過去の出力値の更新が行なわれるため、降雨時のワイパ2の払拭動作は従前と同様に行なわれ、払拭フィーリングの低下を招かない。
【0041】
そして、この第1の実施形態に係る雨滴検知方法を実施するための雨滴検知装置は、透明板材1に光を照射する発光素子8と、透明板材1からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子9と、光電変換素子9の過去の出力値を所定の時間間隔で更新するとともに更新後の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路12とを備える雨滴検知装置6において、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段10又は22を備え、演算処理回路12は、晴れ判定時に、環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、過去の出力値の更新時間間隔を短縮し、短縮後の更新時間間隔で更新した過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定するよう構成される。
【0042】
また、第2の実施形態に係る雨滴検知方法は、晴れ判定時に、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のための閾値を所定量だけ変化させるようにしている。
【0043】
この第2の実施形態に係る雨滴検知方法によると、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度が急速に変化した場合、雨判定のための閾値は所定量だけ変化するようになる。つまり、環境温度が急速に変化した場合、変化前の閾値をそのまま用いて雨判定を行うと温度変化により変化した出力値によって晴れ時にもかかわらず降雨時と誤判定する場合が生じるが、所定量だけ変化させた閾値を用いることにより降雨時との誤判定を防止することが可能になる。そして、このような雨判定のための閾値の更新は、ソフトウエアによって簡単に実行することができるため、従来のような温度補償用の特別な回路を設けなくて済み低コストで誤動作を防止することができる。また、雨滴検知方法を車両用ワイパ自動制御装置に用いた場合、雨判定のための閾値の更新は晴れ時に限って行なわれ、降雨時には従前からの閾値が用いられるため、降雨時のワイパ2の払拭動作は従前と同様に行なわれ、払拭フィーリングの低下を招かない。
【0044】
そして、請求項2に係る雨滴検知方法を実施するための雨滴検知装置は、透明板材1に光を照射する発光素子8と、透明板材1からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子9と、光電変換素子9の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路12とを備える雨滴検知装置6において、発光素子8及び光電変換素子9を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段10又は22を備え、演算処理回路12は、晴れ判定時に、環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、閾値を増大させ、増大後の閾値と、過去の出力値と現在の出力値とに基づいて演算した出力変化量とを、比較することにより晴雨を判定するよう構成される。
【0045】
【発明の効果】
本発明の雨滴検知方法及びその装置によると、温度補償用の特別な回路を設けることなく低コストで誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雨滴検知装置が組み込まれた雨滴対応装置としてのワイパ自動制御装置のブロック図である。
【図2】雨滴検知装置の構造図である。
【図3】出力値の温度特性図である。
【図4】CPUによる出力値の更新時間間隔の変更に関する処理のフローチャートである。
【図5】CPUによる雨滴状態判定のための閾値の変更に関する処理のフローチャートである。
【図6】他の実施形態に係る雨滴検知装置の構造図である。
【符号の説明】
1 窓ガラス(透明板材)
6 雨滴検知装置
8 発光素子
9 光電変換素子
12 演算処理回路
10,22 温度検出手段
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a raindrop detection method suitable for use in a vehicle wiper automatic control device or a building window automatic opening / closing device and the like, and a device therefor.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Generally, a raindrop detecting device used in an automatic wiper control device for a vehicle or an automatic opening / closing device for a building window receives a light emitting element (for example, a light emitting diode LED) that irradiates light toward the window glass and receives reflected light from the window glass. A photoelectric conversion element (for example, a photodiode PD) for converting the signal into an electric signal, an output value of the photoelectric conversion element (strictly, an output value of a detection / amplification circuit connected to the photoelectric conversion element) and a threshold value for rain determination And an arithmetic processing circuit that determines whether the weather is fine or not, and controls the wiping operation mode of the wiper, the opening / closing operation of the window glass, and the like according to the state of raindrops attached to the window glass.
[0003]
However, since the light emission amount of the light emitting element and the output value of the photoelectric conversion element change with temperature, an erroneous determination is made based on the temperature characteristic of the photoelectric conversion element, and the wiper is operated even when it is sunny, or the open window glass is removed. A malfunction such as closing occurs.
[0004]
Therefore, conventionally, a raindrop detecting device has been known in which the gain and the reference voltage of the light receiving and amplifying unit are corrected in order to compensate the temperature characteristics of the output of the photoelectric conversion element (for example, see Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-326186
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the conventional raindrop detecting device as described above, a light emission amount control circuit is required on the light emitting side, and a temperature correction circuit is required on the light receiving side, so that there is a problem that the cost increases.
[0007]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art, and to provide a raindrop detection method and a raindrop detection method capable of preventing malfunction at low cost without providing a special circuit for temperature compensation. And
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The raindrop detection method according to claim 1, when the rate of increase in the environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element is equal to or greater than a predetermined value at the time of determining the fineness, the past output value of the photoelectric conversion element used for the rain determination is determined. It is characterized in that the update time interval is shortened.
[0009]
According to the raindrop detecting method of the first aspect, when the environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element changes rapidly, the past output value of the photoelectric conversion element used for rain determination is updated in a short period of time. Become like That is, when the environmental temperature changes rapidly, the output value after the characteristic has changed due to the temperature change is used for rain determination. For this reason, it is possible to prevent an erroneous determination that it is erroneously determined to be a rainfall despite a fine weather due to a change in the output value due to a temperature change. Such a reduction in the time interval for updating the past output values can be easily performed by software, so that a special circuit for temperature compensation as in the related art is not required, and malfunctions can be performed at low cost. Can be prevented. In addition, when the raindrop detection method is used for a vehicle wiper automatic control device, the update time interval of the past output value is shortened only when it is sunny, and when the rainfall occurs, the update of the past output value is performed at the previous update time interval. Is performed, the wiping operation of the wiper at the time of rainfall is performed in the same manner as before, and the wiping feeling does not deteriorate.
[0010]
The raindrop detection method according to claim 2 is characterized in that, at the time of clearness determination, when a rising rate of the environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element is equal to or more than a predetermined value, the threshold value for rain determination is changed by a predetermined amount. I do.
[0011]
According to the raindrop detecting method of the second aspect, when the environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element changes rapidly, the threshold value for rain determination changes by a predetermined amount. That is, when the environmental temperature changes rapidly, if the rain determination is performed using the threshold value before the change as it is, the output value changed due to the temperature change may erroneously determine that it is raining despite the fine weather. By using the threshold value changed only, it is possible to prevent an erroneous determination that a rainfall has occurred. Since the update of the threshold value for rain determination can be easily executed by software, a special circuit for temperature compensation as in the related art is not required, and malfunction is prevented at low cost. be able to. Also, when the raindrop detection method is used in the automatic wiper control device for a vehicle, the update of the threshold value for rain determination is performed only when it is sunny, and the conventional threshold value is used when it rains. The operation is performed as before, and the wiping feeling is not reduced.
[0012]
The raindrop detecting device according to claim 3, wherein the light emitting element irradiates light to the transparent plate, a photoelectric conversion element that receives light reflected from the transparent plate and outputs an electric signal according to a received light amount, and the photoelectric conversion element. Updating the past output value at a predetermined time interval, calculating an output change amount based on the updated past output value and the current output value, and comparing the output change amount with a predetermined threshold value. In a raindrop detection device comprising: an arithmetic processing circuit for determining whether it is fine or rain, comprises a temperature detection means for detecting an environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element, and the arithmetic processing circuit, when determining the fineness, When it is determined that the rise rate of the environmental temperature is equal to or more than the predetermined value, the update time interval of the past output value is shortened, and the past output value and the current output value updated at the update time interval after the shortening are reduced. Output change based on It calculates the amount, and judging the rain or shine by comparing the output variation with a predetermined threshold value.
[0013]
A raindrop detecting device according to a third aspect is a device for implementing the raindrop detecting method according to the first aspect, and similarly to the raindrop detecting method according to the first aspect, can be operated without providing a special circuit for temperature compensation. Malfunction can be prevented at a cost.
[0014]
The raindrop detecting device according to claim 4, wherein the light-emitting element irradiates light to the transparent plate, a photoelectric conversion element that receives reflected light from the transparent plate and outputs an electric signal according to a received light amount, and the photoelectric conversion element. A raindrop detection device comprising an arithmetic processing circuit that calculates an output change amount based on a past output value and a current output value of the current output value and compares the output change amount with a predetermined threshold to determine fine or rain. The light-emitting element and a temperature detection unit for detecting an environmental temperature surrounding the photoelectric conversion element, the arithmetic processing circuit, when determining the fine, when it is determined that the rise rate of the environmental temperature is a predetermined value or more, The threshold value is increased, and the threshold value after the increase is compared with an output change amount calculated based on the past output value and the current output value to determine fine weather.
[0015]
The raindrop detecting device according to claim 4 is a device for performing the raindrop detecting method according to claim 2, and is low in temperature without providing a special circuit for temperature compensation, similarly to the raindrop detecting method according to claim 2. Malfunction can be prevented at a cost.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a block diagram of an automatic wiper control device as a raindrop handling device incorporating a raindrop detection device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a structural diagram of the raindrop detection device.
[0018]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a window glass of an automobile as a transparent plate, for example, a front window, 2 denotes a wiper as an operation member for wiping raindrops attached to the front window 1, and 3 denotes an operation member driving device for driving the wiper 2 And a wiper driving device 6 that detects a raindrop attached to the front window 1 and transmits a wiper automatic control signal to the wiper driving device 3.
[0019]
Power is supplied to the automatic wiper control device from a battery 30 via an ignition switch 31 and is distributed to the CPU 12 in the raindrop detection device 6, the wiper motor 4 in the wiper drive device 3, and the like.
[0020]
The wiper driving device 3 includes a wiper motor 4 that drives the wiper 2, a wiper motor drive circuit 5 that supplies a drive current to the wiper motor 4, and a wiper switch 7 that is operated to determine an operation mode of the wiper 2. I have. The wiper switch 7 has four operation positions of stop (OFF), auto (AUTO), Lo and Hi. When the auto is selected, the wiper 2 is automatically controlled by the raindrop detector 6. Note that the wiper switch 7 only needs to have at least a switch for operating the raindrop detecting device 6, and does not need to have all the four operation positions.
[0021]
The raindrop detecting device 6 includes a light emitting element (light emitting diode LED) 8 that irradiates light (infrared light or visible light) to the front window 1 to optically detect raindrops on the front window 1, And a photoelectric conversion element (photodiode PD) 9 for receiving the reflected light and converting the reflected light into an electric signal. An LED drive circuit 13 is connected to the LED 8, and the LED drive circuit 13 pulse-drives the LED 8 according to a light emission timing control signal and a drive current control signal from the CPU 12. A detection / amplification circuit 14 is connected to the PD 9, and the detection / amplification circuit 14 detects and amplifies an output signal of the PD 9 and outputs the amplified signal to the CPU 12. It should be noted that a plurality of LEDs 8 and PDs 9 may be mounted, respectively, to expand the raindrop detection range.
[0022]
The CPU 12 calculates, stores and calculates the rate of decrease in the amount of received light with respect to the amount of emitted light based on the output value of the detection / amplification circuit 14 and the output value of the past detection / amplification circuit 14 stored through a predetermined procedure. It has a judgment function or the like for judging fine weather by comparing the reduced rate with a predetermined threshold value, and transmits a wiper control signal to the wiper motor drive circuit 5 based on the judgment result. Here, the output value of the past detection / amplification circuit 14 stored through a predetermined procedure is a state in which raindrops are not attached to the front window 1, that is, an output value at a sunny time. The attached value, that is, the output value at the time of rainfall is excluded. This output value is an output value that is constantly updated at regular intervals because the output value itself fluctuates due to stains and scratches on glass other than raindrops and deterioration of elements, in other words, an output value corrected for aging. is there. The CPU 12 includes a RAM 24 and a ROM 25 in which the above-described threshold values, output values, and the like, and predetermined processing procedures for executing automatic wiper control and the like are stored.
[0023]
The raindrop detecting device 6 includes a heater 20 for preventing dew condensation on the prism 23, a heater circuit 21 for supplying a drive current to the heater 20, and a temperature for detecting the temperature of the prism 23 (FIG. 2), if necessary. A prism temperature sensor 22 is provided as temperature detecting means. The CPU 12 transmits a heater control signal to the heater circuit 21 in accordance with the temperature signal from the prism temperature sensor 22, and controls energization of the heater 20. In some cases, the CPU 12 performs temperature correction of the rate of decrease in the amount of received light according to a temperature signal from the prism temperature sensor 22. The prism temperature sensor 22 may be omitted by using the temperature detection unit 10 instead of the prism temperature sensor 22 and estimating the prism temperature from the circuit temperature.
[0024]
Further, as shown in FIG. 2, the raindrop detecting device 6 includes a base 17 supporting the LED 8 and the PD 9, a circuit board 15 having an LED driving circuit 12 (FIG. 1) and a detection / amplifying circuit 14 (FIG. 1). Are provided. The LED 8, the PD 9, the base 17 and the circuit board 15 are fixedly arranged in a sensor case 16, and the sensor case 16 is fixed in the cover 11. The raindrop detecting device 6 is attached to the front window 1 by fixing the prism 23 to the vehicle interior side wall surface 1b of the front window 1 using a light-transmitting transparent adhesive. The mounting position of the raindrop detecting device 6 is within the operation range of the wiper 2, that is, the wiper wiping range in the front window 1 and does not obstruct the driver's front view. The positional relationship between the LED 8 and the PD 9 is set so that light emitted from the LED 8 to the front window 1 is obliquely opposed to the front window 1 so that the light is reflected by the front window 1 and enters the PD 9.
[0025]
The prism 23 has a function of refracting the light of the LED 8 so that the light from the LED 8 is surely incident on the PD 9 and of preventing disturbance light such as sunlight from the outside of the vehicle compartment or a street light from being incident on the PD 9. ing. The prism 23 has a plate-like portion 23a at the center, and lenses 23b are formed on both sides of the plate-like portion 23a so as to face the LEDs 8 and the PDs 9. When it is sunny, the light emitted from the LED 8 is totally reflected by the outside wall surface 1a of the front window 1 via the prism 23 and then totally reflected by the plate-like portion 23a as shown by the arrow in FIG. Next, the light is totally reflected again by the vehicle exterior wall surface 1a and then enters the PD 9. On the other hand, at the time of rainfall, the light emitted from the LED 8 is scattered by the raindrops R attached to the front window 1 and is not totally reflected on the outer wall surface 1a of the passenger compartment, so that the amount of light received by the PD 9 decreases. Therefore, it is possible to determine fine or rain based on this decrease in the amount of received light, and the CPU 12 determines fine or rain based on, for example, the current output value of the detection and amplification circuit 14 with respect to the output value of the detection and amplification circuit 14 in the past. Perform determination processing. Here, the decrease rate is
Reduction rate = (current output value-output value without raindrops attached) / (output value without raindrops attached)
Is represented by Note that a filter 19 for cutting visible light is provided between the prism 23 and the PD 9 as necessary.
[0026]
FIG. 3 shows a temperature characteristic diagram of the raindrop detecting device 6. As shown in FIG. 3, it can be seen that the output value of the raindrop detector 6, that is, the output value of the detection / amplification circuit 14, decreases as the temperature increases. Such a decrease in the output value is similar to a phenomenon in which the output value decreases due to the attachment of raindrops to the front window 1. Even if there is a case, it may be erroneously determined that it is during rainfall, and the wiper 2 may malfunction.
[0027]
In the CPU 12 as an arithmetic processing circuit, in order to prevent such a malfunction of the wiper 2 due to the temperature characteristics of the output value, the following change of the update time interval of the output value or change of the threshold value for rain determination is performed. .
[0028]
The flowchart illustrated in FIG. 4 illustrates a process related to changing the update time interval of the output value.
[0029]
In FIG. 4, the CPU 12 first sets the output update interval during a sunny time, that is, the update time interval between output values during a sunny time, to B (step S1), and then determines whether a raindrop is being detected, that is, whether it is a rainfall. Is determined (step S2). Here, the determination as to whether or not raindrop detection is being performed is made by determining whether or not the above-described output value decrease rate is equal to or greater than a predetermined threshold.
[0030]
When raindrops are not being detected, that is, when it is sunny, whether the temperature rise within a predetermined time is within a predetermined temperature range based on a temperature signal from the temperature detection means 10 or 22, for example, the temperature rise for 30 seconds is 2 ° C. or more It is determined whether or not (step S3). When the temperature rise for 30 seconds is less than 2 ° C., the output update interval at the time of sunny is set to B (step S4), and the process proceeds to the next processing (step S5). On the other hand, when the temperature rise for 30 seconds is 2 ° C. or more, the output update interval at the time of sunny is set to A shorter than B (step S6), and the process proceeds to the next process (step S5).
[0031]
On the other hand, when raindrops are being detected, that is, when it is raining, the output update during sunny is prohibited (step S7), and the process proceeds to the next process (step S5). Note that A and B are determined according to the characteristics of various elements used in the raindrop detector 6.
[0032]
The flowchart illustrated in FIG. 5 illustrates a process related to a change in the threshold value for rain determination.
[0033]
In FIG. 5, the CPU 12 first sets the output update interval at a sunny time, that is, the update time interval of the output value at a sunny time, to B (step S11), and then determines whether a raindrop is being detected, that is, whether it is a rainfall. Is determined (step S12). Here, the determination as to whether or not raindrop detection is being performed is made by determining whether or not the above-described output value decrease rate is equal to or greater than a predetermined threshold.
[0034]
When raindrops are not being detected, that is, when it is sunny, whether the temperature rise within a predetermined time is within a predetermined temperature range based on a temperature signal from the temperature detection means 10 or 22, for example, the temperature rise for 30 seconds is 2 ° C. or more It is determined whether or not (step S13). If the temperature rise for 30 seconds is less than 2 ° C., the rain determination threshold, that is, the threshold for rain determination is set to B (step S14), and the process proceeds to the next process (step S15). On the other hand, when the temperature rise for 30 seconds is 2 ° C. or more, the rain determination threshold is set to A which is larger than B (step S16), and the process proceeds to the next process (step S15).
[0035]
On the other hand, when raindrops are being detected, that is, when it is raining, the process proceeds to the next process (step S15). Note that A and B are determined according to the characteristics of various elements used in the raindrop detector 6.
[0036]
FIG. 6 is a structural diagram of a raindrop detecting device according to another embodiment.
[0037]
The raindrop detector 6 shown in FIG. 6 includes an LED 8, a PD 9, and a circuit board 15 having an LED drive circuit 13 (FIG. 1) and a detection / amplification circuit 14 (FIG. 1). The LED 8, the PD 9 and the circuit board 15 are fixedly arranged in the sensor case 16, and the sensor case 16 is fixed in the cover 11, is in close contact with the interior side wall surface 1 b of the front window 1 via the silicon sheet 41, and has a stopper. It is fixed by 42 and a fixing bracket 43. The mounting position of the raindrop detecting device 6 is within the operation range of the wiper 2, that is, the wiper wiping range in the front window 1 and does not obstruct the driver's front view. The positional relationship between the LED 8 and the PD 9 is set so that light emitted from the LED 8 to the front window 1 is obliquely opposed to the front window 1 so that the light is reflected by the front window 1 and enters the PD 9.
[0038]
The prism 23 has a shape different from that of the prism 23 shown in FIG. 2, but refracts the light of the LED 8 so that the light from the LED 8 is surely incident on the PD 9, and also controls the solar light and the street light from outside the vehicle compartment. It has a function of preventing disturbance light from entering the PD 9. When the light is fine, the light emitted from the LED 8 is totally reflected by the vehicle exterior wall surface 1a of the front window 1 via the prism 23 as shown by an arrow in FIG. On the other hand, in rainy weather, the light emitted from the LED 8 is scattered by the raindrops R attached to the front window 1 and is not totally reflected by the vehicle interior outer wall surface 1a, so that the amount of light received by the PD 9 is reduced.
[0039]
As described above, the raindrop detection method according to the first embodiment is used for rain determination when the rate of increase in the environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 is equal to or higher than a predetermined value at the time of clearing. The update time interval of the past output value of the photoelectric conversion element 9 is shortened.
[0040]
According to the raindrop detection method according to the first embodiment, when the environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 changes rapidly, the past output value of the photoelectric conversion element 9 used for rain determination is Will be updated in a short time. That is, when the environmental temperature changes rapidly, the output value after the characteristic has changed due to the temperature change is used for rain determination. For this reason, it is possible to prevent an erroneous determination that it is erroneously determined to be a rainfall despite a fine weather due to a change in the output value due to a temperature change. Such a reduction in the time interval for updating the past output values can be easily performed by software, so that a special circuit for temperature compensation as in the related art is not required, and malfunctions can be performed at low cost. Can be prevented. In addition, when the raindrop detection method is used for a vehicle wiper automatic control device, the update time interval of the past output value is shortened only when it is sunny, and when the rainfall occurs, the update of the past output value is performed at the previous update time interval. Is performed, the wiping operation of the wiper 2 at the time of rainfall is performed in the same manner as before, and the wiping feeling does not deteriorate.
[0041]
The raindrop detecting device for implementing the raindrop detecting method according to the first embodiment includes a light emitting element 8 for irradiating the transparent plate 1 with light, a light reflected from the transparent plate 1 and receiving light reflected from the transparent plate 1. A photoelectric conversion element 9 that outputs an updated electric signal, and updates a past output value of the photoelectric conversion element 9 at predetermined time intervals and calculates an output change amount based on the updated past output value and the current output value. In the raindrop detecting device 6 including an arithmetic processing circuit 12 for calculating and comparing the amount of change in output with a predetermined threshold value to determine fine weather, the raindrop detecting device 6 detects an environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9. The arithmetic processing circuit 12 is provided with the temperature detecting means 10 or 22. When the fineness is judged, the arithmetic processing circuit 12 shortens the update time interval of the past output value when it judges that the rise rate of the environmental temperature is equal to or more than the predetermined value. At update time interval Calculating the output change amount based on the new and the past output value and the current output value, configured to determine the rain or shine by comparing the output variation with a predetermined threshold value.
[0042]
In addition, the raindrop detection method according to the second embodiment is configured such that, when the clearness is determined, when the rate of increase in the environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 is equal to or greater than a predetermined value, the threshold for rain determination is set to a predetermined amount I try to change it.
[0043]
According to the raindrop detecting method according to the second embodiment, when the environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 changes rapidly, the threshold value for rain determination changes by a predetermined amount. That is, when the environmental temperature changes rapidly, if the rain determination is performed using the threshold value before the change as it is, the output value changed due to the temperature change may erroneously determine that it is raining despite the fine weather. By using the threshold value changed only, it is possible to prevent an erroneous determination that a rainfall has occurred. Since the update of the threshold value for rain determination can be easily executed by software, a special circuit for temperature compensation as in the related art is not required, and malfunction is prevented at low cost. be able to. Further, when the raindrop detection method is used in the automatic wiper control device for a vehicle, the update of the threshold value for rain determination is performed only when it is sunny, and the conventional threshold value is used during rainfall. The wiping operation is performed in the same manner as before, and the wiping feeling does not deteriorate.
[0044]
The raindrop detecting device for implementing the raindrop detecting method according to claim 2 includes a light emitting element 8 for irradiating the transparent plate 1 with light, and an electric signal corresponding to the amount of light received by receiving reflected light from the transparent plate 1. And the output change amount is calculated based on the past output value and the current output value of the photoelectric conversion element 9, and the amount of output change is compared with a predetermined threshold to determine fine weather. In the raindrop detecting device 6 including the arithmetic processing circuit 12, a temperature detecting unit 10 or 22 for detecting an environmental temperature surrounding the light emitting element 8 and the photoelectric conversion element 9 is provided. When it is determined that the increase rate of the environmental temperature is equal to or more than the predetermined value, the threshold is increased, and the increased threshold is compared with the output change amount calculated based on the past output value and the current output value. Judgment of clear rain by So that constructed.
[0045]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the raindrop detection method and apparatus of this invention, a malfunction can be prevented at low cost, without providing a special circuit for temperature compensation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of an automatic wiper control device as a raindrop handling device incorporating a raindrop detection device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a structural diagram of a raindrop detecting device.
FIG. 3 is a temperature characteristic diagram of an output value.
FIG. 4 is a flowchart of processing relating to a change in an output value update time interval by a CPU.
FIG. 5 is a flowchart of a process for changing a threshold value for determining a raindrop state by a CPU.
FIG. 6 is a structural diagram of a raindrop detecting device according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Window glass (transparent plate material)
Reference Signs List 6 raindrop detecting device 8 light emitting element 9 photoelectric conversion element 12 arithmetic processing circuit 10, 22 temperature detecting means

Claims (4)

晴れ判定時に、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のために用いられる光電変換素子の過去の出力値の更新時間間隔を短縮することを特徴とする雨滴検知方法。At the time of fineness judgment, when the rise rate of the environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element is a predetermined value or more, the update time interval of the past output value of the photoelectric conversion element used for rain determination is shortened. Raindrop detection method. 晴れ判定時に、発光素子及び光電変換素子を取巻く環境温度の上昇割合が所定値以上のとき、雨判定のための閾値を所定量だけ変化させることを特徴とする雨滴検知方法。A raindrop detection method comprising: changing a threshold for rain determination by a predetermined amount when a rise rate of an environmental temperature surrounding a light emitting element and a photoelectric conversion element is equal to or more than a predetermined value at the time of determining fineness. 透明板材に光を照射する発光素子と、前記透明板材からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子と、該光電変換素子の過去の出力値を所定の時間間隔で更新するとともに更新後の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路とを備える雨滴検知装置において、
前記発光素子及び前記光電変換素子を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段を備え、
前記演算処理回路は、晴れ判定時に、前記環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、前記過去の出力値の更新時間間隔を短縮し、該短縮後の更新時間間隔で更新した過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する
ことを特徴とする雨滴検知装置。
A light-emitting element that irradiates light to the transparent plate, a photoelectric conversion element that receives reflected light from the transparent plate and outputs an electric signal according to the amount of light received, and outputs a past output value of the photoelectric conversion element at a predetermined time interval. And an arithmetic processing circuit that calculates the output change amount based on the past output value after the update and the current output value and compares the output change amount with a predetermined threshold to determine fine or rain. In the raindrop detection device provided,
A temperature detecting unit for detecting an environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element,
The arithmetic processing circuit shortens the update time interval of the past output value when it is determined that the rise rate of the environmental temperature is equal to or greater than a predetermined value at the time of the fineness determination, and updates the update time interval with the update time interval after the shortening. A raindrop detecting device which calculates an output change amount based on a past output value and a current output value, and judges fine rain by comparing the output change amount with a predetermined threshold value.
透明板材に光を照射する発光素子と、前記透明板材からの反射光を受光し受光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子と、該光電変換素子の過去の出力値と現在の出力値とに基づいて出力変化量を演算し、該出力変化量と所定の閾値とを比較することにより晴雨を判定する演算処理回路とを備える雨滴検知装置において、
前記発光素子及び前記光電変換素子を取巻く環境温度を検知するための温度検出手段を備え、
前記演算処理回路は、晴れ判定時に、前記環境温度の上昇割合が所定値以上であると判断したとき、前記閾値を増大させ、該増大後の閾値と、前記過去の出力値と前記現在の出力値とに基づいて演算した出力変化量とを、比較することにより晴雨を判定する
ことを特徴とする雨滴検知装置。
A light-emitting element that irradiates light to the transparent plate, a photoelectric conversion element that receives reflected light from the transparent plate and outputs an electric signal according to a received light amount, a past output value and a current output value of the photoelectric conversion element And a calculation processing circuit that determines fine weather by comparing the output change amount with a predetermined threshold value.
A temperature detecting unit for detecting an environmental temperature surrounding the light emitting element and the photoelectric conversion element,
The arithmetic processing circuit increases the threshold value when it is determined that the rise rate of the environmental temperature is equal to or more than a predetermined value at the time of the fineness determination, and increases the threshold value, the past output value, and the current output value. A raindrop detection device characterized in that a clear rain is determined by comparing an output change amount calculated on the basis of the output change amount.
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