JP2004218783A

JP2004218783A - Front fork

Info

Publication number: JP2004218783A
Application number: JP2003008885A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Wada; 和夫和田
Original assignee: Showa Corp
Current assignee: Showa Corp
Priority date: 2003-01-16
Filing date: 2003-01-16
Publication date: 2004-08-05
Anticipated expiration: 2023-01-16
Also published as: JP4133359B2

Abstract

PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a front fork having excellent riding comfortableness, a buffer property, and an economical property to improve, in particular, an operation property and a fitting property. SOLUTION: In this front fork 10, an annular bearing member 50 is rotatably provided around a shaft L of the bearing member in an upper part of a hollow pipe 22. A large diameter part 51 supporting the lower end of a suspension spring 26 and a small diameter part 52 inserted into the hollow pipe 22 to regulate movement in the radial direction between the inner periphery of the hollow pipe and it are formed in the bearing member 50. A clearance B between the inner periphery of the hollow pipe 22 and the outer periphery of the small diameter part 52 of the bearing member 50 is smaller than a clearance A between the inner periphery of an inner tube 12 and the outer periphery of the large diameter part 51 of the bearing member 50. The maximum diagonal length C of a cross section including the axis L of the bearing member 50 is larger than the inside diameter D of the inner tube 12. COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車、三輪車、自転車等のフロントフォークに関する。
【０００２】
【従来の技術】
特許文献１に記載の如く、フロントフォークとして、車軸側のアウタチューブ内に車体側のインナチューブを摺動自在に嵌合し、アウタチューブの底部に中空パイプを立設し、中空パイプに設けたピストン部をインナチューブの内周に摺接させ、中空パイプとインナチューブとの間に懸架スプリングを介装したものがある。
【０００３】
このフロントフォークの作動時には、懸架スプリングが撓みに基づくねじり方向回転力を生じ、この回転力が懸架スプリングと中空パイプ側着座面との間の摩擦抵抗を受け、フロントフォークの作動初期にスプリングが硬い感じになる。
【０００４】
そこで、懸架スプリングと中空パイプ側着座面との間の摩擦抵抗をキャンセルするため、特許文献２に記載の如く、中空パイプと懸架スプリングの間に板状ワッシャからなるベアリング部材を設けることが考えられる。
【０００５】
図７（Ａ）はこのようなフロントフォークを示す模式図であり、１はインナチューブ、２は中空パイプ、２Ａはピストン部、２Ｂはピストンリング、３は懸架スプリング、４はベアリング部材である。
【０００６】
【特許文献１】
特開昭６１−１０１３７（第３図）
【０００７】
【特許文献２】
特開２００１−３３００７６（図１０、［００１９］）
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
▲１▼しかしながら、図７（Ａ）のものでは、フロントフォークの作動時に、ベアリング部材４がインナチューブ１の内面に干渉し、異音が発生したり、インナチューブ１の内面の偏磨耗によりピストンリング２Ｂにかじりを生じ、フロントフォークの性能が低下する。
【０００９】
▲２▼ベアリング部材４の組付時に、ベアリング部材４がインナチューブ１の内部を落下中に傾転し、ベアリング部材４が中空パイプ２の上面に直立して組付けできないことがある（図７（Ｂ））。この場合、ベアリング部材４が機能しないし、懸架スプリング３のセット長が変化し、懸架スプリング３のセット荷重が変化してしまう虞がある。
【００１０】
本発明の課題は、乗り心地性、緩衝性、経済性に優れたフロントフォークを提供するに際し、特に作動性と組付性を向上することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、車軸側のアウタチューブ内に車体側のインナチューブを摺動自在に嵌合し、アウタチューブの底部に中空パイプを立設し、中空パイプに設けたピストン部をインナチューブの内周に摺接させ、中空パイプとインナチューブとの間に懸架スプリングを介装したフロントフォークにおいて、中空パイプの上部に環状のベアリング部材を該ベアリング部材の自軸まわりに回転自在に設け、ベアリング部材には、懸架スプリングの下端部を支持する大径部と、中空パイプに挿入されて該中空パイプの内周との間で径方向の移動を規制する小径部を形成し、ベアリング部材の小径部の外周が中空パイプの内周に対してなす隙間を、ベアリング部材の大径部の外周がインナチューブの内周に対してなす隙間より小さくし、ベアリング部材の自軸を含む断面の最大対角長を、インナチューブの内径より大きくしたものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１はフロントフォークを示す断面図、図２は図１の要部拡大図、図３はベアリング部材の組付状態を示す断面図、図４は中空パイプを示す断面図、図５はベアリング部材を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は断面図、図６は本発明の作動原理を示す模式図、図７は従来例を示す模式図である。
【００１３】
フロントフォーク１０は、自動二輪車等に用いられ、図１〜図３に示す如く、車輪側の、一端が閉じ、他端が開口するアウタチューブ１１に、車体側のインナチューブ１２を摺動自在に挿入している。アウタチューブ１１のインナチューブ１２が挿入される開口端には、ガイドブッシュ１３、シールスペーサ１４、オイルシール１５、ストッパリング１６、ダストシール１７が設けられる。インナチューブ１２のアウタチューブ１１に挿入される下端外周部には、ガイドブッシュ１９が設けられる。
【００１４】
アウタチューブ１１の底部には銅パッキン２１Ａを介してボルト２１が挿入され、このボルト２１により締結される中空パイプ２２が立設している。インナチューブ１２の上端部にはＯリング２３Ａを介してキャップボルト２３が螺着される。
【００１５】
中空パイプ２２の上端部に後述する如くに設けられるベアリング部材５０と、キャップボルト２３に支持されるスプリングジョイント２４Ａ、２４Ｂ、スプリングカラー２５との間に、懸架スプリング２６が介装される。
【００１６】
中空パイプ２２の上端部には拡径状のピストン部３１が設けられ（図４）、中空パイプ２２の外側に油室２７を設けている。ピストン部３１は、ピストンリング３１Ａを外周に備え、インナチューブ１２の内周に摺接する。
【００１７】
インナチューブ１２の下端内周部（先端部）にはピストン４１が設けられる。ピストン４１は、インナチューブ１２の内径段差部に係止された環状上ピース４２と、インナチューブ１２の下端かしめ部により固定化された環状下ピース４３と、上ピース４２と下ピース４３に挟まれる筒状カラー４４とからなる。
【００１８】
ピストン４１は、筒状カラー４４の上テーパ部の内周にチェック弁４６を配置している。チェック弁４６は、上ピース４２により背面支持されるスプリング４７により付勢され、そのテーパ面を上テーパ部のテーパ面に着座せしめられるとともに、その内周と中空パイプ２２の外周との間に環状隙間４８を形成している。
【００１９】
ピストン４１は、筒状カラー４４の下内周部にチェック弁４９を配置している。
【００２０】
ピストン４１は、中空パイプ２２の外側に設けた油室２７を上下に仕切る。即ち、インナチューブ１２と中空パイプ２２とピストン部３１とピストン４１により上油室２７Ａを、ピストン４１の下部のアウタチューブ１１と中空パイプ２２により下油室２７Ｂを形成している。また、中空パイプ２２の内側に油溜室２８を設け、中空パイプ２２の下端側で油室２７と油溜室２８を連通する複数の通孔３４と、中空パイプ２２の上端側で油室２７と油溜室２８を連通するオリフィス３５とを中空パイプ２２に設けている。油溜室２８には作動油が充填されており、インナチューブ１２の内部で油溜室２８の上部には気体室２９を設けてある。
【００２１】
尚、インナチューブ１２に設けたピストン４１の上ピース４２と、中空パイプ２２に設けたピストン部３１の間に、最大伸長時のリバウンドスプリング３６を設け、最伸長ストロークを規制する。
【００２２】
また、ボルト２１により締結される中空パイプ２２の下端部とアウタチューブ１１の底部との間にオイルロックピース３７を挟持し、最大圧縮時にピストン４１のチェック弁４９がオイルロックピース３７の外周に嵌合し、アウタチューブ１１とオイルロックピース３７の間に区画されるオイルロック油室の作動油を加圧して最圧縮ストロークを規制する。
【００２３】
また、ピストン４１の筒状ピース４４に孔４４Ａを設け、かつインナチューブ１２のピストン４１を設けた部分に孔１２Ａを設け、アウタチューブ１１のガイドブッシュ１３、インナチューブ１２のガイドブッシュ１９、及びそれらガイドブッシュ１３、１９に挟まれるチューブ間スペースに油室２７の作動油を供給し、ガイドブッシュ１３、１９の潤滑、チューブ間スペースの容積補償を行なう。
【００２４】
従って、フロントフォーク１０にあっては、車両が受ける衝撃を懸架スプリング２６と気体室２９の空気ばねによって吸収して緩和し、この衝撃の吸収に伴なう懸架スプリング２６の振動を以下の減衰作用により制振する。
【００２５】
（圧縮行程）
フロントフォーク１０の圧縮行程では、インナチューブ１２が下降して下油室２７Ｂの圧力が上昇し、ピストン４１のチェック弁４６が上向き移動して開くことにより下油室２７Ｂの油が上油室２７Ａの側に置換するとともに、インナチューブ１２の断面積×ストローク分の油が下油室２７Ｂから通孔３４を通って油溜室２８へ移動する。このとき、通孔３４で生ずる通路抵抗に起因する減衰力を生ずる。
【００２６】
（伸長行程）
フロントフォーク１０の伸長行程では、インナチューブ１２が上昇して上油室２７Ａの圧力が上昇し、上油室２７Ａの油がピストン４１の上テーパ部に着座せしめられるチェック弁４６の環状隙間４８から下油室２７Ｂに移動する際に環状隙間４８で生ずる通路抵抗、及び上油室２７Ａの油が中空パイプ２２のオリフィス３５から出て油溜室２８、中空パイプ２２の通孔３４経由で下油室２７Ｂに移動する際にオリフィス３５で生ずる通路抵抗に起因する減衰力を生ずる。
【００２７】
また、この伸長行程では、インナチューブ１２の断面積×ストローク分の油が油溜室２８から下油室２７Ｂに補給される。
【００２８】
しかるに、フロントフォーク１０にあっては、中空パイプ２２の上端部に設けたピストン部３１の上部に環状のベアリング部材５０を、該ベアリング部材５０の自軸Ｌまわりに回転自在に設け、懸架スプリング２６をベアリング部材５０に着座させて支持する。
【００２９】
ベアリング部材５０は、図５に示す如く、筒状をなし、懸架スプリング２６の下端部を支持する大径部５１と、中空パイプ２２に挿入されて中空パイプ２２の内周との間で径方向の移動を規制する小径部５２を備える。大径部５１と小径部５２は同一内径をなし、大径部５１の外径を小径部５２の外径より大きくし、大径部５１の外周と小径部５２の外周の段差部を中空パイプ２２のピストン部３１の上端面に載置する。
【００３０】
ベアリング部材５０は、小径部５２の外周が中空パイプ２２の内周に対してなす隙間Ｂを、大径部５１の外周がインナチューブ１２の内周に対してなす隙間Ａより小さくし、ベアリング部材５０が中空パイプ２２に対して移動しても、大径部５１がインナチューブ１２の内面に干渉しない。尚、Ａは大径部５１の両側の隙間Ａ１、Ａ２の総計値、Ｂは小径部５２の両側の隙間Ｂ１、Ｂ２の総計値である（図６（Ａ））。
【００３１】
ベアリング部材５０は、自軸Ｌを含む縦断面の最大対角長Ｃを、インナチューブ１２の内径Ｄより大きくし、ベアリング部材５０が組付時にインナチューブ１２の内部を落下中に傾転しない。尚、対角長とは、ベアリング部材５０の上述の断面の輪郭が形成する多角形において、隣り合っていない２つの頂点を結ぶ距離をいう。そして、Ｃはベアリング部材５０の自軸Ｌに対する一側における大径部５１の上端角と他側における大径部５１の下端角との距離により規定される場合（図６（Ｂ））、又は一側における大径部５１の上端角と他側における小径部５２の下端角との距離により規定される場合（図６（Ｃ））とがある。
【００３２】
本実施形態によれば以下の作用効果がある。
▲１▼ベアリング部材５０が中空パイプ２２のピストン部３１に対して回転するから、懸架スプリング２６の撓みに基づくねじり方向回転力起因の摩擦抵抗が、ベアリング部材５０とピストン部３１との間の回転によりキャンセルされ、懸架スプリング２６が撓んでも、ピストン部３１の上面との間に摩擦が発生しない。従って、フロントフォーク１０の作動時（懸架スプリング２６の撓み時）、ベアリング部材５０による常時安定したスラストベアリング効果を得ることができ、良好なストローク初期の作動性維持が可能になる。
【００３３】
尚、ベアリング部材５０をアルミニウム焼入材にて構成し、軽量化することにより、ベアリング部材５０の慣性質量を小さくし、上述▲１▼の回転性を向上できる。
【００３４】
▲２▼ベアリング部材５０の小径部５２の外周が中空パイプ２２の内周に対してなす隙間Ｂを、大径部５１の外周がインナチューブ１２の内周に対してなす隙間Ａより小さくしたから、ベアリング部材５０が小径部５２により径方向の移動を規制され、インナチューブ１２の内周に干渉することがなく、異音の発生がない。また、インナチューブ１２の内面にベアリング部材５０の接触に起因する偏磨耗の発生がなく、中空パイプ２２のピストン部３１の外周に嵌装したピストンリング３１Ａにかじりを生ずることがなく、減衰性能の低下がない。
【００３５】
▲３▼ベアリング部材５０の自軸Ｌを含む断面の最大対角長Ｃを、インナチューブの内径Ｄより大きくしたから、ベアリング部材５０の組付時に、ベアリング部材５０がインナチューブ１２の内部を落下中に傾転することがなく、ベアリング部材５０が中空パイプ２２のピストン部３１の上面に直立したり、裏返し状に組付くことがない。ベアリング部材５０は前述▲１▼の機能を全うし、懸架スプリング２６のセット長、セット荷重を変化させることもない。
【００３６】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【００３７】
【発明の効果】
本発明によれば、乗り心地性、緩衝性、経済性に優れたフロントフォークを提供するに際し、特に作動性と組付性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１はフロントフォークを示す断面図である。
【図２】図２は図１の要部拡大図である。
【図３】図３はベアリング部材の組付状態を示す断面図である。
【図４】図４は中空パイプを示す断面図である。
【図５】図５はベアリング部材を示し、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は断面図である。
【図６】図６は本発明の作動原理を示す模式図である。
【図７】図７は従来例を示す模式図である。
【符号の説明】
１０フロントフォーク
１１アウタチューブ
１２インナチューブ
２２中空パイプ
２６懸架スプリング
３１ピストン部
５０ベアリング部材
５１大径部
５２小径部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a front fork for a motorcycle, a tricycle, a bicycle, and the like.
[0002]
[Prior art]
As described in Patent Document 1, as a front fork, an inner tube on the vehicle body side is slidably fitted into an outer tube on the axle side, and a hollow pipe is erected at the bottom of the outer tube and provided on the hollow pipe. There is one in which a piston portion slides on the inner periphery of an inner tube and a suspension spring is interposed between the hollow pipe and the inner tube.
[0003]
At the time of operation of the front fork, the suspension spring generates a torsional rotational force based on the bending, and this rotational force receives frictional resistance between the suspension spring and the hollow pipe side seating surface, and the spring is hard at the beginning of the operation of the front fork. I feel.
[0004]
Then, in order to cancel the frictional resistance between the suspension spring and the hollow pipe side seating surface, it is conceivable to provide a bearing member made of a plate-like washer between the hollow pipe and the suspension spring as described in Patent Document 2. .
[0005]
FIG. 7A is a schematic view showing such a front fork, wherein 1 is an inner tube, 2 is a hollow pipe, 2A is a piston portion, 2B is a piston ring, 3 is a suspension spring, and 4 is a bearing member.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-61-10137 (Fig. 3)
[0007]
[Patent Document 2]
JP 2001-330076 (FIG. 10, [0019])
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
{Circle around (1)} However, in the case of FIG. 7 (A), when the front fork is operated, the bearing member 4 interferes with the inner surface of the inner tube 1, causing abnormal noise or uneven wear of the inner surface of the inner tube 1. Galling occurs on the ring 2B, and the performance of the front fork decreases.
[0009]
{Circle around (2)} When the bearing member 4 is assembled, the bearing member 4 may tilt while falling inside the inner tube 1 and the bearing member 4 may not be assembled upright on the upper surface of the hollow pipe 2 (FIG. 7). (B)). In this case, there is a possibility that the bearing member 4 does not function, the set length of the suspension spring 3 changes, and the set load of the suspension spring 3 changes.
[0010]
An object of the present invention is to provide a front fork excellent in ride comfort, cushioning property and economy, and particularly to improve operability and assemblability.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is that the inner tube on the vehicle body side is slidably fitted in the outer tube on the axle side, a hollow pipe is erected at the bottom of the outer tube, and the piston provided on the hollow pipe is connected to the inner tube. In a front fork having a suspension spring interposed between a hollow pipe and an inner tube, a ring-shaped bearing member is provided at an upper portion of the hollow pipe so as to be rotatable around its own axis, The bearing member has a large-diameter portion that supports the lower end portion of the suspension spring, and a small-diameter portion that is inserted into the hollow pipe and regulates radial movement between the inner periphery of the hollow pipe. The gap between the outer circumference of the small diameter portion and the inner circumference of the hollow pipe is made smaller than the gap between the outer circumference of the large diameter portion of the bearing member and the inner circumference of the inner tube. The maximum diagonal length of the section including the own axis of, is made larger than the inner diameter of the inner tube.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 is a sectional view showing a front fork, FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view showing an assembled state of a bearing member, FIG. 4 is a sectional view showing a hollow pipe, and FIG. FIG. 6A is a front view, FIG. 6B is a cross-sectional view, FIG. 6 is a schematic view showing an operation principle of the present invention, and FIG. 7 is a schematic view showing a conventional example.
[0013]
The front fork 10 is used for a motorcycle or the like, and as shown in FIGS. 1 to 3, the inner tube 12 on the vehicle body side is slidably slidable on the outer tube 11 having one end closed and the other end open on the wheel side. Inserted. A guide bush 13, a seal spacer 14, an oil seal 15, a stopper ring 16, and a dust seal 17 are provided at an open end of the outer tube 11 into which the inner tube 12 is inserted. A guide bush 19 is provided on an outer peripheral portion of a lower end of the inner tube 12 inserted into the outer tube 11.
[0014]
A bolt 21 is inserted into the bottom of the outer tube 11 via a copper packing 21A, and a hollow pipe 22 fastened by the bolt 21 stands. A cap bolt 23 is screwed to the upper end of the inner tube 12 via an O-ring 23A.
[0015]
A suspension spring 26 is interposed between a bearing member 50 provided at the upper end of the hollow pipe 22 as described later, spring joints 24A and 24B supported by the cap bolt 23, and a spring collar 25.
[0016]
An enlarged diameter piston portion 31 is provided at the upper end of the hollow pipe 22 (FIG. 4), and an oil chamber 27 is provided outside the hollow pipe 22. The piston portion 31 has a piston ring 31 A on the outer periphery and slides on the inner periphery of the inner tube 12.
[0017]
A piston 41 is provided at an inner peripheral portion (tip portion) of the lower end of the inner tube 12. The piston 41 is sandwiched between the annular upper piece 42 locked by the inner diameter step portion of the inner tube 12, the annular lower piece 43 fixed by the lower end caulking portion of the inner tube 12, and the upper piece 42 and the lower piece 43. And a cylindrical collar 44.
[0018]
The piston 41 has a check valve 46 disposed on the inner periphery of the upper tapered portion of the cylindrical collar 44. The check valve 46 is urged by a spring 47 supported on the back side by the upper piece 42, the tapered surface thereof is seated on the tapered surface of the upper tapered portion, and the check valve 46 has an annular shape between its inner periphery and the outer periphery of the hollow pipe 22. A gap 48 is formed.
[0019]
The piston 41 has a check valve 49 disposed on the lower inner peripheral portion of the cylindrical collar 44.
[0020]
The piston 41 vertically partitions the oil chamber 27 provided outside the hollow pipe 22. That is, the upper oil chamber 27A is formed by the inner tube 12, the hollow pipe 22, the piston portion 31, and the piston 41, and the lower oil chamber 27B is formed by the outer tube 11 and the hollow pipe 22 below the piston 41. An oil reservoir 28 is provided inside the hollow pipe 22, a plurality of through holes 34 communicating the oil chamber 27 with the oil reservoir 28 at the lower end of the hollow pipe 22, and an oil chamber 27 at the upper end of the hollow pipe 22. An orifice 35 communicating with the oil reservoir 28 is provided in the hollow pipe 22. The oil reservoir 28 is filled with hydraulic oil, and a gas chamber 29 is provided above the oil reservoir 28 inside the inner tube 12.
[0021]
A rebound spring 36 at the maximum extension is provided between the upper piece 42 of the piston 41 provided on the inner tube 12 and the piston portion 31 provided on the hollow pipe 22 to regulate the maximum extension stroke.
[0022]
Further, the oil lock piece 37 is sandwiched between the lower end of the hollow pipe 22 fastened by the bolt 21 and the bottom of the outer tube 11, and the check valve 49 of the piston 41 fits on the outer periphery of the oil lock piece 37 at the time of maximum compression. At the same time, the hydraulic oil in the oil lock oil chamber defined between the outer tube 11 and the oil lock piece 37 is pressurized to regulate the maximum compression stroke.
[0023]
Further, a hole 44A is provided in the cylindrical piece 44 of the piston 41, and a hole 12A is provided in a portion of the inner tube 12 where the piston 41 is provided, and the guide bush 13 of the outer tube 11, the guide bush 19 of the inner tube 12, and the like. The operating oil in the oil chamber 27 is supplied to the space between tubes sandwiched between the guide bushes 13 and 19, and lubrication of the guide bushes 13 and 19 and volume compensation of the space between tubes are performed.
[0024]
Therefore, in the front fork 10, the impact received by the vehicle is absorbed and reduced by the suspension spring 26 and the air spring of the gas chamber 29, and the vibration of the suspension spring 26 accompanying the absorption of the impact is reduced by the following damping action. Damping by
[0025]
(Compression process)
In the compression stroke of the front fork 10, the inner tube 12 is lowered, the pressure in the lower oil chamber 27B is increased, and the check valve 46 of the piston 41 is moved upward to open, so that the oil in the lower oil chamber 27B is removed from the upper oil chamber 27A. And the oil corresponding to the cross-sectional area of the inner tube 12 times the stroke moves from the lower oil chamber 27B to the oil reservoir 28 through the through hole 34. At this time, a damping force is generated due to the passage resistance generated in the through hole 34.
[0026]
(Extension process)
In the extension stroke of the front fork 10, the inner tube 12 rises and the pressure in the upper oil chamber 27 A rises, and the oil in the upper oil chamber 27 A passes through the annular gap 48 of the check valve 46 where the piston 41 is seated on the upper taper. The passage resistance generated in the annular gap 48 when moving to the lower oil chamber 27B, and the oil in the upper oil chamber 27A exits from the orifice 35 of the hollow pipe 22 and passes through the oil sump chamber 28 and the through hole 34 of the hollow pipe 22 to lower the oil. When moving to the chamber 27B, a damping force is generated due to the passage resistance generated in the orifice 35.
[0027]
Also, in this extension stroke, the oil of the cross sectional area of the inner tube 12 times the stroke is supplied from the oil reservoir 28 to the lower oil chamber 27B.
[0028]
However, in the front fork 10, an annular bearing member 50 is provided above the piston portion 31 provided at the upper end of the hollow pipe 22 so as to be rotatable around its own axis L of the bearing member 50, and a suspension spring 26 is provided. Is seated on the bearing member 50 and supported.
[0029]
As shown in FIG. 5, the bearing member 50 has a cylindrical shape, and has a radial direction between a large-diameter portion 51 supporting a lower end portion of the suspension spring 26 and an inner periphery of the hollow pipe 22 inserted into the hollow pipe 22. A small-diameter portion 52 that regulates the movement of The large-diameter portion 51 and the small-diameter portion 52 have the same inner diameter, the outer diameter of the large-diameter portion 51 is larger than the outer diameter of the small-diameter portion 52, and the step between the outer periphery of the large-diameter portion 51 and the outer periphery of the small-diameter portion 52 is a hollow pipe. 22 is mounted on the upper end surface of the piston portion 31.
[0030]
The bearing member 50 has a smaller gap B between the outer circumference of the small diameter portion 52 and the inner circumference of the hollow pipe 22 than a gap A between the outer circumference of the large diameter portion 51 and the inner circumference of the inner tube 12. Even if 50 moves with respect to the hollow pipe 22, the large diameter portion 51 does not interfere with the inner surface of the inner tube 12. A is the total value of the gaps A1 and A2 on both sides of the large diameter portion 51, and B is the total value of the gaps B1 and B2 on both sides of the small diameter portion 52 (FIG. 6A).
[0031]
The bearing member 50 has a maximum diagonal length C of the longitudinal section including the own axis L larger than the inner diameter D of the inner tube 12, and does not tilt when the bearing member 50 falls inside the inner tube 12 when assembled. The diagonal length refers to a distance connecting two vertexes that are not adjacent to each other in a polygon formed by the above-described outline of the cross section of the bearing member 50. C is defined by the distance between the upper end angle of the large diameter portion 51 on one side with respect to the own axis L of the bearing member 50 and the lower end angle of the large diameter portion 51 on the other side (FIG. 6B), or There is a case where the distance is defined by the distance between the upper end angle of the large diameter portion 51 on one side and the lower end angle of the small diameter portion 52 on the other side (FIG. 6C).
[0032]
According to the present embodiment, the following operational effects can be obtained.
{Circle around (1)} Since the bearing member 50 rotates with respect to the piston portion 31 of the hollow pipe 22, the frictional resistance caused by the torsional rotational force based on the bending of the suspension spring 26 causes rotation between the bearing member 50 and the piston portion 31. Therefore, even if the suspension spring 26 bends, no friction occurs between the suspension spring 26 and the upper surface of the piston portion 31. Therefore, when the front fork 10 is operated (when the suspension spring 26 is bent), a stable thrust bearing effect by the bearing member 50 can be obtained at all times, and good operability at the beginning of a stroke can be maintained.
[0033]
The bearing member 50 is made of a hardened aluminum material, and the weight is reduced, so that the inertial mass of the bearing member 50 can be reduced, and the rotation property of the above item (1) can be improved.
[0034]
{Circle over (2)} The gap B between the outer periphery of the small diameter portion 52 of the bearing member 50 and the inner periphery of the hollow pipe 22 is smaller than the gap A between the outer periphery of the large diameter portion 51 and the inner periphery of the inner tube 12. The movement of the bearing member 50 in the radial direction is restricted by the small-diameter portion 52, so that the bearing member 50 does not interfere with the inner periphery of the inner tube 12 and no noise is generated. Also, there is no uneven wear caused by the contact of the bearing member 50 on the inner surface of the inner tube 12, no galling occurs on the piston ring 31A fitted on the outer periphery of the piston portion 31 of the hollow pipe 22, and the damping performance is improved. There is no drop.
[0035]
(3) Since the maximum diagonal length C of the cross section including the own axis L of the bearing member 50 is larger than the inner diameter D of the inner tube, the bearing member 50 falls inside the inner tube 12 when the bearing member 50 is assembled. There is no tilting inside, and the bearing member 50 does not stand upright on the upper surface of the piston portion 31 of the hollow pipe 22 and does not assemble upside down. The bearing member 50 fulfills the function (1) described above, and does not change the set length and set load of the suspension spring 26.
[0036]
As described above, the embodiments of the present invention have been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration of the present invention is not limited to the embodiments, and there may be a design change or the like without departing from the gist of the present invention. This is also included in the present invention.
[0037]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, when providing a front fork excellent in riding comfort, cushioning property, and economic efficiency, especially operability and assemblability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a front fork.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is a sectional view showing an assembled state of a bearing member.
FIG. 4 is a sectional view showing a hollow pipe.
5A and 5B show a bearing member, wherein FIG. 5A is a front view, and FIG. 5B is a cross-sectional view.
FIG. 6 is a schematic view illustrating the operation principle of the present invention.
FIG. 7 is a schematic diagram showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Front fork 11 Outer tube 12 Inner tube 22 Hollow pipe 26 Suspension spring 31 Piston part 50 Bearing member 51 Large diameter part 52 Small diameter part

Claims

The inner tube on the vehicle body side is slidably fitted in the outer tube on the axle side,
A hollow pipe is erected at the bottom of the outer tube, and the piston part provided on the hollow pipe is slid on the inner periphery of the inner tube,
In a front fork with a suspension spring interposed between a hollow pipe and an inner tube,
An annular bearing member is provided at the upper part of the hollow pipe so as to be rotatable around its own axis,
The bearing member has a large-diameter portion that supports the lower end portion of the suspension spring, and a small-diameter portion that is inserted into the hollow pipe and regulates radial movement between the inner circumference of the hollow pipe,
The gap between the outer circumference of the small diameter portion of the bearing member and the inner circumference of the hollow pipe is smaller than the gap between the outer circumference of the large diameter portion of the bearing member and the inner circumference of the inner tube,
A front fork wherein a maximum diagonal length of a cross section including a self-axis of a bearing member is larger than an inner diameter of an inner tube.