【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は整髪用乳化化粧料組成物に係り、その目的は、髪を思いのままに整髪できるヘアスタイル形成性に優れるとともに、整髪後には形成したヘアスタイルの保持力に優れ、ごわつきやべたつきのない使用感に優れる整髪用乳化化粧料組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
ヘアスタイルを整え、その形成したスタイルを長時間保持するため、従来は、ポマードやチックが用いられてきた。これらの整髪力は、油脂が持つ強い接着力を利用するものであるため、多量の油脂が配合される。このため、毛髪に太い毛束を形成させたりして毛髪を思いのままにスタイル形成することを可能にする反面、毛髪に不快なべたつきを付与するといった問題を有していた。
【0003】
一方、べたつきを抑えた整髪料として、被膜性高分子化合物を配合して水溶性としたヘアジェルがある。これは、毛髪上に高分子化合物の被膜を形成させて整髪性を発揮するものであるから、毛髪に不快なべたつきを付与することなく整髪できるといった利点がある。しかしながら、ヘアジェルには水分が多量に配合されているため、塗布時の毛髪はしっとりとしてしまい、毛髪に太い毛束を形成させたりボリュームを持たせたりして毛髪を思いのままにスタイル形成することができないといった問題を有していた。また、被膜性高分子化合物を整髪するための有効量を配合すると、ごわつき感が生じるといった問題があった。
【0004】
これら問題点を解決するために、近年、ロウ類、炭化水素油等の油性成分を比較的高配合とした乳化化粧料であるヘアワックスやヘアクリームが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3を参照)。しかしながら、これら乳化化粧料は、毛髪に柔らかで適度なまとまりを好適に付与することができるものの、配合される油分によるべたつき感を十分に抑制できないといった問題を有していた。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−45546号公報
【特許文献2】
特開平11−124316号公報
【特許文献3】
特開平11−171737号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、髪を思いのままに整髪できるヘアスタイル形成性に優れるとともに、整髪後には形成したヘアスタイルの保持力に優れ、ごわつきやべたつきのない使用感に優れる整髪用乳化化粧料組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、(a)被膜性高分子化合物の1種以上、(b)油性成分、(c)界面活性剤、及び(d)水を含有し、(a)と(b)の重量含有比が、(a):(b)=0.2:1〜5:1であることを特徴とする整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項2に係る発明は、(a)成分が、ビニルピロリドンモノマーから構成される重合体又は共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項3に係る発明は、(a)成分の平均分子量が、1万以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項4に係る発明は、(b)成分が、高級アルコール、炭化水素、及びロウ類からなる群から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項5に係る発明は、(c)成分が、非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項6に係る発明は、(a)成分の含有量が、組成物中2〜10重量%であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
請求項7に係る発明は、(d)成分の含有量が、組成物中50〜95重量%であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の整髪用乳化化粧料組成物に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の整髪用乳化化粧料組成物は、必須成分として、(a)被膜性高分子化合物の1種以上、(b)油性成分、(c)界面活性剤、並びに(d)水を含有し、(a)成分と(b)成分とが特定の含有比で含有されることを特徴とする。
【0009】
本発明の整髪用乳化化粧料組成物には、(a)被膜性高分子化合物の1種以上が含有される。被膜性高分子化合物とは、水やアルコール類などに溶解して頭髪に塗布した後に、これらの蒸発とともに頭髪に被膜を形成することができる高分子化合物のことである。本発明で用いられる被膜性高分子化合物としては、化粧品原料として用いられるものであれば特に限定されず、非イオン性高分子化合物、陰イオン性高分子化合物、陽イオン性高分子化合物、両性高分子化合物のいずれの被膜性高分子化合物をも用いることができる。
【0010】
具体的には、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体、N−メタクリロイルオキシエチル N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸モノエステル、メトキシアルキレン無水マレイン酸共重合体、両性アクリル酸エステル共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸ブチル・アクリル酸イソボニル共重合体、イソブチレン・マレイン酸ナトリウム共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸系架橋型ポリマー、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体、オクチルアクリルアミド・アクリル酸エステル共重合体、ジメチルシロキサン・アクリル酸系共重合体などを例示することができる。これらのうちの1種を単独で用いても良く、また2種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0011】
上記した被膜性高分子化合物のうち、ビニルピロリドンモノマーから構成される重合体又は共重合体である高分子化合物を用いるのが好ましく、具体的には、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体などを例示することができる。
【0012】
また、被膜性高分子化合物の分子量は、平均分子量が1万以上、好ましくは1万〜200万、より好ましくは5万〜150万のものを用いるとよい。この理由は、平均分子量が1万未満の場合には、髪を思いのままに整髪するスタイル形成性に劣るために好ましくないからである。
【0013】
被膜性高分子化合物の含有量は特に限定されないが、組成物中2〜10重量%とするとよく、3〜8重量%とするのが好ましい。その理由は、2重量%未満の配合量では、髪を思いのままに整髪するスタイル形成性に劣るために、また、10重量%を超えて配合すると、組成物の粘度が高くなりすぎ製剤化が困難となるために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0014】
尚、本発明で好適に用いられる被膜性高分子化合物の市販品は、ポリビニルピロリドンとしては、商品名,ルビスコール K−30(平均分子量4.5万)、ルビスコール K−60(平均分子量45万)、ルビスコール K−90(平均分子量120万)(いずれもBASF社製)などを、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体としては、商品名,ルビスコール VA64(平均分子量5万〜6万、BASF社製)などを、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体としては、商品名,HCポリマー 1N(平均分子量100万)、HCポリマー 5(平均分子量10万〜20万)(いずれも大阪有機化学工業社製)などを、アクリル酸・メタクリル酸・アクリル酸2−ヒドロキシプロピル・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸・メタクリル酸エチル・ジアセトンアクリルアミド・ビニルピロリドン共重合体としては、商品名,PMD−100A(平均分子量14.5万〜17.5万、大阪有機化学工業社製)などを例示することができる。
【0015】
本発明の構成成分である(b)油性成分としては、例えば、オリーブ油、アボガド油、ヤシ油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油等の油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、パラフィンロウ、ワセリン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール類;イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、リノール酸エチル等の高級脂肪酸エステルなどを挙げることができる。これらの1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、上記した油性成分のうち、ロウ類、高級アルコール類、炭化水素類を用いるのが好ましい。
【0016】
油性成分の含有量は特に限定されないが、組成物中1〜40重量%とされ、好ましくは5〜20重量%である。その理由は、含有量が1重量%未満の場合には、髪を思いのままに整髪するスタイル形成性に劣るために、また、含有量が40重量%を超える場合には、油性感が強くなり、べたつき感が生じるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0017】
また、本発明の効果を発揮させるためには、上記した(a)成分と(b)成分とを特定の含有比で含有することにより達成される。これら含有比は重量比として、(a):(b)=0.2:1〜5:1とすると良く、(a):(b)=0.5:1〜3:1とするのがより好ましい。その理由は、(b)成分1重量部に対して(a)成分が0.2重量部未満の場合、スタイル形成性に劣るために、また、(a)成分が5重量部を超える場合には、被膜性高分子化合物による毛髪表面の被膜が硬さを増し、ごわつき感を生じるために、いずれの場合にも好ましくないからである。
【0018】
本発明の構成成分である(c)界面活性剤は、化粧料原料に配合されるものであれば特に限定されず、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤のいずれも好適に用いることができ、これらのうちの1種を単独で、また2種以上を混合して用いることができる。
【0019】
具体的には、陽イオン性界面活性剤として、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムなどの塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニム、塩化ジラウリルジメチルアンモニム、塩化ジステアリルジメチルアンモニムなどの塩化ジアルキルジメチルアンモニウムや塩化ベンザルコニウムなどを例示することができる。
【0020】
陰イオン性界面活性剤としては、牛脂脂肪酸石鹸、ヤシ油脂肪酸石鹸、パーム油脂肪酸石鹸、ラウリン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩等の高級脂肪酸石鹸を、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、ラウロイロメチルタウリンナトリウム等の高級アルコール硫酸エステル塩を、アシルN−メチルタウリンアンモニウム、N−アシルサルコシネートナトリウム、N−アシルサルグルタミン酸ナトリウム、N−アシルサルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタンミン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩などを例示することができる。
【0021】
両性界面活性剤としては、ベタイン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチン型のいずれも好適に用いることができ、具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、セチルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−ステアリル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどを例示できる。
【0022】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、モノラウリン酸グリセリン、モノミリスチン酸グリセリン、モノパルミチン酸グリセリン、モノリノール酸グリセリン等の脂肪酸モノグリセリドを、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステルを、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルを、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステルを、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルの酸化エチレン縮合物を例示することができ、この他、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラノリン酸ポリオキシエチレンソルビット等を例示することができる。
【0023】
上記した界面活性剤のうち、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましく、陰イオン性界面活性剤のうち高級脂肪酸石鹸等、非イオン性界面活性剤のうち脂肪酸モノグリセリド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を用いるのがより好ましい。
【0024】
界面活性剤の含有量は特に限定されないが、組成物中0.5〜10重量%とするとよく、1〜5重量%とするのがより好ましい。その理由は、0.5重量%未満の配合量では、乳化安定性に劣るために、また、10重量%を超えて配合すると、べたつき感が生じ風合いに悪影響を与えるために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0025】
本発明の構成成分である(d)水は特に限定されないが、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を挙げることができる。
【0026】
水の含有量は特に限定されないが、組成物中50〜95重量%とするとよく、70〜90重量%とするのがより好ましい。その理由は、50重量%未満の配合量では、べたつき感が顕著に生じ風合いに悪影響を与えるために、また、95重量%を超えて含有すると、スタイル形成性に劣るために、いずれの場合も好ましくないからである。
【0027】
本発明の頭髪用乳化化粧料組成物は、その安定性を損なわず、本発明の効果を害しない範囲であれば、例えば、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、増粘剤、動植物抽出液、防腐剤、清涼剤、pH調整剤、ビタミン類、噴射剤、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、色素等のその他の添加剤を目的により適宜含有させることができる。また、その含有量は、当該添加剤の所望の効果が得られる範囲で適宜調整すればよい。
【0028】
本発明の頭髪用乳化化粧料組成物は、上記した各成分を混合し、公知の方法、例えば、ホモミキサーを用いた転相乳化法により乳化することにより製造することができる。
【0029】
また、本発明の組成物は所望により、ヘアワックス、ヘアミルク、ヘアクリーム等の種々の剤型に適用することができる。なかでも、髪を思いのままに整髪できる整髪性、ヘアスタイルの保持力を良好に発揮させる観点から、ヘアワックスの剤型にするのが好ましい。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき更に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、配合量は特に記載のない限り、重量%である。
【0031】
(試料の調製)
表1及び表2に記した組成に従い、実施例1〜13及び比較例1〜9の各試料を常法によりそれぞれ調製し、下記評価に供した。尚、評価は特に記載のない限り、23℃、60%RHの一定条件下で実施した。
【0032】
(試験例1:スタイル形成性)
重さ2.5g、長さ20cmのウェーブ毛毛束に試料1gを塗布して全体になじませた後、目の粗いコームを用いて10回コーミングした。この際に形成されたスタイルについて、コームの跡が殆ど保持されていないものを0点、コームの跡がやや保持されているものを1点、コームの跡がくっきりと保持されているものを2点として3段階評価をした。尚、評価は専門パネラー10名により実施し、その平均値を下記評価基準に従った。結果を表1及び2に記す。
【0033】
(試験例2:スタイル保持性)
上記試験例1で評価した毛束を、35℃、80%RHの条件下で5時間放置した後、試験例1と同様に評価した。結果を表1及び2に記す。
【0034】
(試験例3:べたつき感)
重さ1g、長さ10cmの直毛毛束に試料0.2gを塗布して全体になじませた後、毛束を幅約1cmになるように平たく押さえつけ、毛束を触った際のべたつき感について、非常にべたつくものを0点、ややべたつくものを1点、殆どべたつかないものを2点として3段階評価をした。尚、評価は専門パネラー10名により実施し、その平均値を下記評価基準に従った。結果を表1及び2に記す。
【0035】
(試験例4:ごわつき感)
重さ1g、長さ10cmの直毛毛束に試料0.2gを塗布して全体になじませた後、毛束を幅約1cmになるように平たく押さえつけ、毛束を触った際のごわつき感について、非常にごわつくものを0点、ややごわつくものを1点、殆どごわつかないものを2点として3段階評価をした。尚、評価は専門パネラー10名により実施し、その平均値を下記評価基準に従った。結果を表1及び2に記す。
【0036】
<評価基準>
◎:評点平均値1.5以上
○:評点平均値1.0以上1.5未満
△:評点平均値0.5以上1.0未満
×:評点平均値0.1以上0.5未満
××:評点平均値0.1未満
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
表1及び表2の結果から、本発明の整髪用乳化化粧料組成物は、ヘアスタイル形成性に優れるとともに、整髪後には形成したヘアスタイルの保持力に優れ、ごわつきやべたつきのない使用感に優れることが分かる。
【0040】
以下、本発明に係る整髪用乳化化粧料組成物の処方例を示す。尚、配合量は、重量%である。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【発明の効果】
本発明に係る整髪用乳化化粧料組成物は、(a)被膜性高分子化合物の1種以上、(b)油性成分、(c)界面活性剤、及び(d)水を含有し、(a)成分と(b)成分とが特定の含有比で含有されるものであるから、髪を思いのままに整髪できるヘアスタイル形成性に優れるとともに、整髪後には形成したヘアスタイルの保持力に優れ、ごわつきやべたつきのない使用感に優れる整髪用乳化化粧料組成物を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an emulsified cosmetic composition for hair styling, the purpose of which is to have excellent hairstyle-forming properties for hair styling as desired, and to have excellent holding power of a hairstyle formed after styling, and to be sticky or sticky. An object of the present invention is to provide an emulsified cosmetic composition for hair styling which is excellent in unusual feeling.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, pomades and tics have been used to prepare a hairstyle and maintain the formed style for a long time. Since these hair styling uses the strong adhesive force of fats and oils, a large amount of fats and oils is blended. For this reason, it is possible to form a hair style as desired by forming a thick hair bundle on the hair, but it has a problem of giving unpleasant stickiness to the hair.
[0003]
On the other hand, as a hair styling agent that suppresses stickiness, there is a hair gel that is made water-soluble by incorporating a film-forming polymer compound. This is to form a coating of a high molecular compound on the hair and exhibit hair styling properties, so that there is an advantage that the hair can be styled without giving unpleasant stickiness to the hair. However, since hair gel contains a large amount of moisture, the hair at the time of application becomes moist, and it is necessary to form a thick hair bundle and give the hair a style so that the hair can be styled as desired Had the problem that it could not be done. In addition, when an effective amount for shaping the hair of the film-forming polymer compound is mixed, there is a problem that a stiff feeling is caused.
[0004]
In order to solve these problems, in recent years, hair waxes and hair creams, which are emulsified cosmetics containing a relatively high content of oily components such as waxes and hydrocarbon oils, have been proposed (for example, Patent Document 1, See Patent Documents 2 and 3). However, these emulsified cosmetics have a problem that, although they can suitably impart a soft and moderate cohesion to hair, the sticky feeling due to the oil content cannot be sufficiently suppressed.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-10-45546 [Patent Document 2]
JP-A-11-124316 [Patent Document 3]
JP-A-11-171737
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the related art, and has excellent hairstyle forming properties that allow the hair to be styled as desired, and has excellent holding power for the formed hairstyle after hair styling, and is stiff. An object of the present invention is to provide an emulsified cosmetic composition for hair styling which is excellent in feeling of use without stickiness.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
That is, the invention according to claim 1 comprises (a) at least one kind of a film-forming polymer compound, (b) an oily component, (c) a surfactant, and (d) water, and (a) and (d). The present invention relates to a hairdressing emulsified cosmetic composition, wherein the weight content ratio of b) is (a) :( b) = 0.2: 1 to 5: 1.
The invention according to claim 2 relates to the emulsified cosmetic composition for hair styling according to claim 1, wherein the component (a) is a polymer or a copolymer composed of a vinylpyrrolidone monomer.
The invention according to claim 3 relates to the emulsified cosmetic composition for hair styling according to claim 1 or 2, wherein the average molecular weight of the component (a) is 10,000 or more.
The invention according to claim 4 is characterized in that the component (b) is at least one selected from the group consisting of higher alcohols, hydrocarbons and waxes. The present invention relates to an emulsified cosmetic composition for hair styling.
The invention according to claim 5 is characterized in that the component (c) is a nonionic surfactant and / or an anionic surfactant, and the emulsion for hairdressing according to any one of claims 1 to 4, wherein The present invention relates to a cosmetic composition.
The invention according to claim 6, wherein the content of the component (a) is 2 to 10% by weight in the composition, the emulsified cosmetic composition for hair styling according to any one of claims 1 to 5, About.
The invention according to claim 7, wherein the content of the component (d) is 50 to 95% by weight in the composition, the emulsified cosmetic composition for hair styling according to any one of claims 1 to 6, wherein About.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The hairdressing emulsified cosmetic composition of the present invention contains, as essential components, (a) at least one film-forming polymer compound, (b) an oily component, (c) a surfactant, and (d) water. , (A) component and (b) component in a specific content ratio.
[0009]
The emulsified cosmetic composition for hair styling of the present invention contains one or more (a) film-forming polymer compounds. The film-forming polymer compound is a polymer compound capable of dissolving in water, alcohols or the like, applying the solution to the hair, and forming a film on the hair with the evaporation thereof. The film-forming polymer compound used in the present invention is not particularly limited as long as it is used as a cosmetic raw material, and may be a nonionic polymer compound, an anionic polymer compound, a cationic polymer compound, or an amphoteric polymer. Any film-forming polymer compound of the molecular compound can be used.
[0010]
Specifically, polyvinylpyrrolidone, vinylpyrrolidone / vinyl acetate copolymer, vinylpyrrolidone / N, N-dimethylaminoethyl methacrylic acid copolymer, acrylic acid / methacrylic acid / 2-hydroxypropyl acrylate / N, N- Dimethylaminoethyl methacrylate / ethyl methacrylate / diacetone acrylamide / vinylpyrrolidone copolymer, N-methacryloyloxyethyl N, N-dimethylammonium-α-N-methylcarboxybetaine / alkyl methacrylate copolymer, vinyl methyl Ether / maleic acid monoester, methoxyalkylene maleic anhydride copolymer, amphoteric acrylate ester copolymer, amphoteric methacrylate ester copolymer, vinyl acetate / butyl maleate / isobornyl acrylate copolymer, isobutane Lene / sodium maleate copolymer, vinyl methyl ether / maleic acid cross-linked polymer, vinyl acetate / crotonic acid copolymer, acrylic resin alkanolamine, sodium polyacrylate, acrylic acid / alkyl acrylate copolymer, octyl An acrylamide / acrylic acid ester copolymer, a dimethylsiloxane / acrylic acid-based copolymer and the like can be exemplified. One of these may be used alone, or two or more may be used in combination.
[0011]
Among the above-mentioned film-forming polymer compounds, it is preferable to use a polymer compound that is a polymer or a copolymer composed of a vinylpyrrolidone monomer, and specifically, polyvinylpyrrolidone, vinylpyrrolidone / vinyl acetate copolymer , Vinylpyrrolidone / N, N-dimethylaminoethyl methacrylic acid copolymer, acrylic acid / methacrylic acid / 2-hydroxypropyl acrylate / N, N-dimethylaminoethyl methacrylic acid / ethyl methacrylate / diacetone acrylamide / vinylpyrrolidone Copolymers and the like can be exemplified.
[0012]
The molecular weight of the film-forming polymer compound is preferably 10,000 or more, preferably 10,000 to 2,000,000, and more preferably 50,000 to 1.5,000,000. The reason for this is that if the average molecular weight is less than 10,000, it is not preferable because it is inferior in the style-forming property for shaping hair as desired.
[0013]
The content of the coating polymer compound is not particularly limited, but is preferably 2 to 10% by weight in the composition, and more preferably 3 to 8% by weight. The reason is that if the compounding amount is less than 2% by weight, the hair is inferior in the style forming property to style the hair as desired, and if it exceeds 10% by weight, the viscosity of the composition becomes too high. This is because it is not preferable in any case.
[0014]
Commercially available film-forming polymer compounds suitably used in the present invention include, as polyvinylpyrrolidone, trade names, Rubiscol K-30 (average molecular weight 45,000), and Rubischol K-60 (average molecular weight 45). ), Rubiscol K-90 (average molecular weight 1.2 million) (both manufactured by BASF) and the like, as vinylpyrrolidone / vinyl acetate copolymers, trade names, Rubiscol VA64 (average molecular weight 50,000 to 60,000, BASF Co., Ltd.) as vinylpyrrolidone / N, N-dimethylaminoethyl methacrylic acid copolymer, trade names, HC polymer 1N (average molecular weight 1,000,000), HC polymer 5 (average molecular weight 100,000 to 200,000) (All manufactured by Osaka Organic Chemical Industry Co., Ltd.) and the like, acrylic acid, methacrylic acid, 2-hydroxypropyl acrylate, N, N-dimethylamido. Examples of the ethyl methacrylic acid / ethyl methacrylate / diacetone acrylamide / vinylpyrrolidone copolymer include trade name, PMD-100A (average molecular weight of 145,000 to 175,000, manufactured by Osaka Organic Chemical Industry Co., Ltd.) and the like. be able to.
[0015]
Examples of the oily component (b) which is a component of the present invention include oils and fats such as olive oil, avocado oil, coconut oil, sesame oil, sunflower oil, castor oil, safflower oil, cottonseed oil; carnauba wax, candelilla wax, rice bran wax , Beeswax, whale wax, lanolin, etc .; hydrocarbons such as liquid paraffin, paraffin wax, vaseline, squalane, microcrystalline wax; lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, isostearic acid, behenic acid, olein Higher fatty acids such as acids; higher alcohols such as lauryl alcohol, myristyl alcohol, cetyl alcohol, stearyl alcohol, isostearyl alcohol, behenyl alcohol, and oleyl alcohol; isononyl isononanoate, isopropyl myristate, and milliliter Chinsan butyl, myristyl myristate, isopropyl palmitate, butyl stearate, ethyl oleate, oleyl oleate, and the like higher fatty acid esters such as ethyl linoleate. One of these can be used alone, or two or more can be used in combination. Further, among the above oily components, it is preferable to use waxes, higher alcohols, and hydrocarbons.
[0016]
The content of the oily component is not particularly limited, but is 1 to 40% by weight, preferably 5 to 20% by weight in the composition. The reason for this is that if the content is less than 1% by weight, the hair is inferior in style forming ability to style the hair as desired, and if the content exceeds 40% by weight, the oily feeling is strong. This is because stickiness is generated, which is not preferable in any case.
[0017]
In order to exert the effects of the present invention, it is achieved by containing the above-mentioned component (a) and component (b) at a specific content ratio. These content ratios are preferably (a) :( b) = 0.2: 1 to 5: 1 as a weight ratio, and (a) :( b) = 0.5: 1 to 3: 1. More preferred. The reason is that when the amount of the component (a) is less than 0.2 part by weight per 1 part by weight of the component (b), the formability is poor, and when the amount of the component (a) exceeds 5 parts by weight, This is because the coating of the hair surface with the coating polymer compound increases the hardness and causes a stiff feeling, which is not preferable in any case.
[0018]
The surfactant (c), which is a component of the present invention, is not particularly limited as long as it is blended into a cosmetic raw material, and includes a cationic surfactant, an anionic surfactant, an amphoteric surfactant, Any of the nonionic surfactants can be suitably used, and one of these can be used alone, or two or more can be used in combination.
[0019]
Specifically, as a cationic surfactant, alkyltrimethylammonium chloride such as cetyltrimethylammonium chloride, lauryltrimethylammonium chloride, stearyltrimethylammonium chloride, dicetyldimethylammonium chloride, dilauryldimethylammonium chloride, chloride Examples thereof include dialkyldimethylammonium chloride such as distearyldimethylammonium and benzalkonium chloride.
[0020]
Examples of anionic surfactants include tallow fatty acid soap, coconut oil fatty acid soap, palm oil fatty acid soap, higher fatty acid soaps such as laurate, palmitate and stearate, polyoxyethylene alkyl ether ammonium sulfate, polyoxyethylene Higher alcohol sulfates such as ethylene alkyl ether sulfate diethanolamine, sodium lauroylmethyltaurine, etc. may be used to prepare acyl N-methyltaurate ammonium, sodium N-acyl sarcosinate, sodium N-acylsulglutamate, triethanolamine N-acylsulglutamate. And phosphoric acid ester salts such as sodium polyoxyethylene alkyl phenyl ether phosphate and polyoxyethylene alkyl phenyl ether phosphate. It can be.
[0021]
As the amphoteric surfactant, any of a betaine type, an amino acid type, an imidazoline type, and a lecithin type can be suitably used. Specifically, lauryl dimethyl amino acetate betaine, cetyl amide dimethyl amino acetate betaine, 2-stearyl- Examples thereof include 1-hydroxyethyl-1-carboxymethylimidazolinium betaine, an alkyldiaminoethylglycine chloride solution, sodium β-laurylaminopropionate, and 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine. .
[0022]
As a nonionic surfactant, polyoxyethylene oleyl ether, polyoxyethylene cetyl ether, polyoxyethylene lauryl ether, polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyalkylene alkyl ether such as polyoxyethylene polyoxypropylene lauryl ether, Fatty acid monoglycerides such as glyceryl monostearate, glyceryl monooleate, glyceryl monolaurate, glyceryl monomyristate, glyceryl monopalmitate, glyceryl monolinoleate, propylene glycol monostearate, propylene glycol monolaurate, propylene glycol monooleate Propylene glycol fatty acid esters such as sorbitan trioleate, sorbitan monooleate, Sorbitan fatty acid esters such as sorbitan thearate, sorbitan monopalmitate and sorbitan monolaurate; polyethylene glycol fatty acid esters such as polyethylene glycol monooleate, polyethylene glycol monostearate and polyethylene glycol monolaurate; polyoxyethylene sorbitan monooleate , Polyoxyethylene sorbitan monostearate, polyoxyethylene sorbitan monolaurate, ethylene oxide condensates of sorbitan fatty acid esters such as polyoxyethylene sorbitan trioleate can be exemplified.Other than these, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, Polyoxyethylene castor oil, polyoxyethylene lanolin, polyoxyethylene sorbite tetraoleate, monolanolin It can be exemplified polyoxyethylene sorbitol and the like.
[0023]
Among the above-mentioned surfactants, it is preferable to use an anionic surfactant and a nonionic surfactant. Among the anionic surfactants, higher fatty acid soaps and the like, and among the nonionic surfactants, fatty acid monoglycerides , Polyoxyalkylene alkyl ether, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene hydrogenated castor oil and the like are more preferable.
[0024]
The content of the surfactant is not particularly limited, but is preferably 0.5 to 10% by weight, more preferably 1 to 5% by weight in the composition. The reason is that if the amount is less than 0.5% by weight, the emulsion stability is poor, and if the amount exceeds 10% by weight, a sticky feeling is produced and the texture is adversely affected. This is not desirable.
[0025]
The component (d) water of the present invention is not particularly limited, and examples thereof include purified water, ion-exchanged water, and tap water.
[0026]
The content of water is not particularly limited, but is preferably 50 to 95% by weight in the composition, more preferably 70 to 90% by weight. The reason is that if the amount is less than 50% by weight, stickiness is remarkably generated and the texture is adversely affected, and if the amount exceeds 95% by weight, the formability is poor. This is not desirable.
[0027]
The emulsified cosmetic composition for hair of the present invention does not impair the stability and does not impair the effects of the present invention, for example, an ultraviolet absorber, a chelating agent, a humectant, a thickener, an animal and plant extract. Other additives such as preservatives, cooling agents, pH adjusters, vitamins, propellants, fragrances, antibacterial agents, antioxidants, anti-inflammatory agents, pigments, etc. can be appropriately contained according to the purpose. Further, the content thereof may be appropriately adjusted within a range in which a desired effect of the additive is obtained.
[0028]
The emulsified cosmetic composition for hair of the present invention can be manufactured by mixing the above-mentioned components and emulsifying the mixture by a known method, for example, a phase inversion emulsification method using a homomixer.
[0029]
Further, the composition of the present invention can be applied to various dosage forms such as hair wax, hair milk, and hair cream, if desired. Above all, it is preferable to use a hair wax dosage form from the viewpoint that the hair can be adjusted as desired and the holding power of the hairstyle can be sufficiently exhibited.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be further described based on examples, but the present invention is not limited to these examples. In addition, the compounding amount is% by weight unless otherwise specified.
[0031]
(Sample preparation)
According to the compositions shown in Tables 1 and 2, each sample of Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 9 was prepared by an ordinary method, respectively, and subjected to the following evaluation. The evaluation was performed under constant conditions of 23 ° C. and 60% RH unless otherwise specified.
[0032]
(Test Example 1: Formability)
A sample of 1 g was applied to a wavy bristle bundle having a weight of 2.5 g and a length of 20 cm, and the whole was blended. Then, combing was performed 10 times using a coarse comb. Regarding the styles formed at this time, 0 points when the traces of the comb were hardly retained, 1 point when the traces of the comb were slightly retained, and 2 points when the traces of the comb were clearly retained. A three-point rating was given as a point. The evaluation was performed by 10 specialized panelists, and the average value was determined according to the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0033]
(Test Example 2: Style retention)
The hair bundle evaluated in Test Example 1 was allowed to stand for 5 hours at 35 ° C. and 80% RH, and then evaluated in the same manner as in Test Example 1. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0034]
(Test Example 3: Stickiness)
After applying 0.2 g of a sample to a straight hair bundle with a weight of 1 g and a length of 10 cm and applying it to the whole, press the hair bundle flat so as to become about 1 cm in width and feel the stickiness when touching the hair bundle A very sticky thing was evaluated as 0 point, a slightly sticky thing as 1 point, and a hardly sticky thing as 2 points. The evaluation was performed by 10 specialized panelists, and the average value was determined according to the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0035]
(Test Example 4: Stiffness)
After applying 0.2 g of sample to a straight hair bundle with a weight of 1 g and a length of 10 cm and applying it to the whole, press down the hair bundle flat so that it is about 1 cm in width and feel the stiffness when touching the hair bundle A three-point scale was given, with very stiff to 0 points, slightly stiff to 1 point, and hardly stiff to 2 points. The evaluation was performed by 10 specialized panelists, and the average value was determined according to the following evaluation criteria. The results are shown in Tables 1 and 2.
[0036]
<Evaluation criteria>
:: Average score value of 1.5 or more :: Average score value of 1.0 or more and less than 1.5 △: Average score value of 0.5 or more and less than 1.0 ×: Average score value of 0.1 or more and less than 0.5 XX : Average score of less than 0.1
[Table 1]
[0038]
[Table 2]
[0039]
From the results in Tables 1 and 2, the emulsified cosmetic composition for hair styling of the present invention has excellent hairstyle-forming properties, has excellent holding power of the formed hairstyle after hair styling, and has a feeling of use without stickiness or stickiness. It turns out that it is excellent.
[0040]
Hereinafter, formulation examples of the emulsified cosmetic composition for hairdressing according to the present invention will be described. In addition, the compounding amount is weight%.
[0041]
[0042]
[0043]
[0044]
【The invention's effect】
The emulsified cosmetic composition for hair styling according to the present invention comprises (a) one or more film-forming polymer compounds, (b) an oily component, (c) a surfactant, and (d) water; ) Component and component (b) are contained in a specific content ratio, so that the hairstyle is excellent in hairstyle formation that allows hair to be styled as desired, and the holding power of the formed hairstyle after hairdressing is excellent. It is possible to provide an emulsified cosmetic composition for hair styling which is excellent in feeling of use without stickiness or stickiness.