JP2004154448A - Automatic fire extinguishing system - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洞道内に布設されたケーブル接続部等の火災を消火するのに適した自動消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
洞道内には電気ケーブルや配管類が多数布設されており、この洞道内でケーブルによる電気火災が発生すると地絡事故等を誘発し大災害となるおそれがある。とりわけ高電圧のケーブル接続部からの火災が発生し易いと考えられる。
【0003】
このため、ケーブル接続部周辺に、無人で作動する自動消火装置を設置して初期消火対策を講じている。従来の自動消火装置としては、ケーブル接続部を収容しているマンホール全体を、多量の水を含む消火液で充満させるようにして消火するもの、あるいは、ケーブル接続部を耐火性布で覆っておいて火災時、その耐火性布内に消火剤を放出するというものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5―177008号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
マンホール全体を消火液で満たすようにして消火するものは、極めて大掛かりであり、大量の消火液を要するだけでなく二次災害のおそれもあり、しかも後処理に多大な時間と費用を要する等の難点がある。
また、ケーブル接続部を耐火性布で覆い、火災時、その耐火性布内に消火剤を放出するものは、常時、ケーブル接続部を耐火布で覆っていることから、ケーブル接続部の発熱対策、その他のメンテナンスを行うことが困難と考えられる。
一方、ケーブルを布設している洞道内は、霧が発生し易くケーブルの発熱も加わって高温多湿の空間であり、結露が起こる等、環境状態が極めて悪い。従ってケーブル火災を検知するために設置されるセンサとして、感熱型のセンサや通常の煙感知器を用いた場合は、火災の覚知が不安定である。
【0006】
本発明は、以上の点に着目してなされたもので、洞道内での消火対象を予め特定して少量の消火剤でも洞道内の火災を確実かつ迅速に消火することができる自動消火装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。
〈構成1〉
洞道内の火災を消火する自動消火装置であって、予め洞道内の所定の場所に設置され、炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、予め洞道内における火災発生想定箇所に向けて配置され、上記火災発生想定箇所に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、上記火災検知センサの作動により上記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置とを備えたことを特徴とする自動消火装置。
【0008】
〈構成2〉
洞道内のケーブル接続部の火災を消火する自動消火装置であって、予め洞道内の所定の場所に設置され、上記ケーブル接続部から発生した炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、上記ケーブル接続部に向けて配置され、上記ケーブル接続部に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、上記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置とを備えたことを特徴とする自動消火装置。
【0009】
〈構成3〉
洞道内に上下方向に多段に設けられたケーブル接続部の火災を消火する自動消火装置であって、予め洞道内の所定の場所に設置され、上記ケーブル接続部から発生した炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、予め最上段の上記ケーブル接続部より上位に配置され、上記最上段のケーブル接続部に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、上記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置とを備えたことを特徴とする自動消火装置。
【0010】
〈構成4〉
構成1ないし3のいずれかに記載の自動消火装置において、上記火災検知センサは、内部に光源と受光素子が遮光板を挟んで設置され、内部に進入した煙に乱反射した上記光源の光を上記受光素子が検出して煙を感知する煙感知センサと、光が当たると光量に比例して流れる逆電流を検出して炎を感知する赤外線炎感知センサとから構成されたことを特徴とする自動消火装置。
【0011】
〈構成5〉
構成1ないし3のいずれかに記載の自動消火装置において、上記消火剤は、フッ素系界面活性剤をベースとした薬液と水とを配合したもので、上記水に対する上記薬液の配合割合が8〜12%であることを特徴とする自動消火装置。
【0012】
〈構成6〉
構成1ないし5のいずれかに記載の自動消火装置において、上記消火剤噴射装置は、上記消火剤を常時、大気圧下で貯蔵するタンクと、上記火災検知センサの作動により、上記タンク内の上記消火剤に対する加圧動作を開始し、上記消火剤を上記噴射ノズルに圧送する噴射加圧装置とから構成されたことを特徴とする自動消火装置。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿う正面図、図3はB−B線に沿う正面図、図4は図1のC−C線に沿う断面図である。
【0014】
図1ないし4は、洞道マンホール部10内に、上下方向に多段に設けられた複数のケーブル接続部11に対して本発明の自動消火装置を配設した状況を示している。
これらの図において、マンホール部10の天井12、すなわち最上段のケーブル接続部11よりも上位に、複数個の煙感知センサ13、赤外線炎感知センサ14及び噴射ノズル15がそれぞれ配置されている。
【0015】
赤外線炎感知センサ14は、センサ本体に配置されたチップに光が当たると光量に比例して流れる逆電流を検出することで炎を感知するもので、ケーブル接続部11中央の上方に配置されている。赤外線炎感知センサ14は動作したときには一定時間経過後、自動的にリセットするようにされている。
【0016】
煙感知センサ13は、内部に光源と受光素子が遮光板を挟んで設置され、常時は受光部に光が当たらない構造で、内部に煙が進入したとき光源の光が煙に乱反射し受光素子にて検出することで煙を感知するもので、ケーブル接続部11の両端側の上方に配置されている。煙感知センサ13は動作したときには一定時間経過後、自動的にリセットするようにされている。
【0017】
煙感知センサ13及び赤外線炎感知センサ14は、悪条件下の洞道内でも適正にその機能を発揮するよう、特殊ヒータをセンサ本体の周囲に取付け、洞道内の霧等の微少水分がセンサ内に浸入する前に蒸発させて消滅するようにされている。また、煙感知センサ13及び赤外線炎感知センサの構造自体も、湿度の高い環境下での使用に耐えるよう防滴型とされている。
【0018】
上記赤外線炎感知センサ14と煙感知センサ13の双方が作動しているときに、火災を検知する火災検知センサとして機能する。すなわち、赤外線炎感知センサ14および煙感知センサ13から、火災発生の信号が、一旦、隔置された制御盤(図示せず)に送信される。この火災信号は、無線、有線のいずれでもよく既知の手段で送信される。
【0019】
噴射ノズル15は、最上段のケーブル接続部11に向けて配置され、配管17を介してマンホール部10内の隅部に配置された消火剤噴射装置18に連結されている。
噴射ノズル15としては、消火剤を送出する孔が1つで、噴射の広がりの角度を維持する為のデフレクタのついたいわゆる単孔式ノズル、あるいは6〜8つの孔を有するいわゆる多孔式ノズルが用いられるが、終始一定流量の消火剤を放出することができ、かつ消化剤の噴射の広がりの角度がケーブルジョイント接続部全体をカバーするものであることが望ましい。
【0020】
消火剤噴射装置18は、常時大気圧下で消火剤を貯蔵するタンクと、火災検知センサの作動により、タンク内の消火剤に対する加圧動作を開始し、圧縮ガスにより消火剤を噴射ノズル15に圧送する噴射加圧装置(ガスジェネレータ)とから構成されている。
消火剤を常時大気圧下で貯蔵し、センサからの駆動信号で火災時にガスジェネレータにより圧送するようにすれば、常時の安全性が確保されると共に、消火剤としての品質を長期に亙って保持される利点がある。
【0021】
消火剤のタンクとしては、30リットルのステンレス容器を用い、当該ステンレス容器の上部中央部よりガスジェネレータが容器内に挿入され、ネジで固定される。ガスジェネレータは起動用電気コネクタと2線の専用ケーブルにより制御盤に接続される。ガスジェネレータには、通常時はシールで塞がれた微少な穴が設けられており、起動用の電気信号を受けると当該穴よりガスを放出する。このガスの圧力によりタンク内の消火剤が噴射ノズル15に圧送される。
ガスジェネレータを用いないタイプのタンクの場合は、30リットルの容器であっても、充填できる消火剤は25リットルであり、残る5リットルは、加圧用の圧縮空気または圧縮窒素の空間となる。そのため30リットルタンクであっても消火剤は25リットルしか入らない。また、動作の初期に放出圧力が高く、後半になると圧力が低下してしまう欠点がある。これに対し、本実施例のタンクでは、30リットルの容器に29.5リットルの消火剤を充填できる。残る0.5リットルの空間がガスジェネレータによる放出ガスにより加圧され、消火剤が徐々に外部に放出される間もガスジェネレータによる加圧が続くので、消火剤が全部放出されるまで安定した放出圧力が保たれる。
【0022】
消火剤は、フッ素系界面活性剤をベースとした薬液と水とを配合したもので、前記水に対する前記薬液の配合割合が8〜12%、好ましくは10%とされている。
界面活性剤による泡の消化剤については消防法に規定があり、消防検定協会の検定規格上では、薬液と水との配合割合は3%と6%の2種類とされている。3%は駐車場その他の消火に、6%は石油タンク群の消火に一般的に使用されている。これに対し、本発明では、薬液の配合割合が8〜12%、好ましくは10%としている。これにより後述のように、消火対象物への付着、放出状況、消火効果に優れたものとなる。
フッ素系界面活性剤をベースとした薬液を使用した消火剤は、特性変化が長期間に亙って安定しており、また、湿潤性、浸透性に優れケーブル接続部11のような立体構造の燃焼物に対する消火能力が高く、さらに、界面活性剤の働きにより燃焼面へ泡膜が迅速に広がって消火する等の利点がある。
【0023】
上記のように設置された自動消火装置は、次のように作動する。すなわち、洞道内のケーブル接続部11のいずれかより発火して火災が発生したとき、先ず赤外線炎感知センサ14が作動し、次いで煙感知センサ13が作動する。両センサが作動したときに、火災発生として検知し、これを火災信号として、上記制御盤に入力される。この入力信号を消火剤噴射装置18に送って同装置18を作動させ配管17を介して噴射ノズル15から消火剤を噴出させる。図中、符号20は噴射ノズル15から噴出された消火剤の拡散範囲を示している。
【0024】
赤外線炎感知センサ14または煙感知センサ13の一方のみが動作したときは、誤動作とみなして、その動作したセンサの作動が一定時間経過後、自動的にリセットされる。
なお、火災検知センサが洞道内の火災を検出したときは、上記制御盤から洞道内外に対する通常の火災報知も行うようにすることが望ましい。
【0025】
また、洞道内に上下方向に多段に設けられたケーブル接続部11の火災を消火する場合、噴射ノズル15を、予め最上段の前記ケーブル接続部11より上位に配置し、最上段のケーブル接続部11に対して消火剤を噴射するようにしておくことにより、次の効果が期待できる。すなわち、火災時、最上段のケーブル接続部11の上部に消火剤を噴射すると、消火剤がケーブル接続部11の上面から側面に沿って回り込んで下方に流れ出し、真下のケーブル接続部11の上面に落下し、同様に同ケーブル接続部の上面から側面に沿って回り込んで下方に流下する。こうして次々と下位のケーブル接続部11の外表面を消火剤が包覆する状態となる。従って、消火剤の粘度を適切に選択することによって、着実な消火を行うことが可能となる。
【0026】
〈試験〉
本発明の自動消火装置のセンサ検出能力、消火能力について、以下の条件で試験を行った。以下、図5、図6を参照して説明する。
【0027】
試験設備;
1.模擬洞道マンホール21のモデルサイズ
(1)大きさ
長さ 5,400mm、巾 2,700mm、高さ 3,210mm
(2)仕様
仮枠は背面及び天井をベニヤ板及び薄鋼板で塞ぎ、側面三面はたれ壁を設置した。防災シート等によって随時開閉できるようにした。
2.模擬275kvケーブル接続部22のモデル
(1)大きさ
長さ 2,000mm
(2)仕様
図5に示すように、3個のケーブル接続部22を上下方向に3段配列し、鋼板円筒巻きで模擬し表面を絶縁テープ巻きした。
3.模擬ケーブル接続部受け棚モデル
(1)大きさ
長さ 5400mm、高さ 300mm
(2)仕様
図5に示すように、煙感知センサ13及び赤外線炎感知センサ14を、消火の障害を想定し、ケーブル接続部22の上に設置した。
上記設備を使用し、3個のケーブル接続部22の各3箇所(A1、A2,A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3)、計9箇所に、ヘプタン(可燃性液体)を使用して順次着火し、各箇所における試験を行った。
【0028】
試験結果;
1.センサ検知試験
(1)煙感知試験
炎の状態と煙の発生状態を安定して発生できなかった(発火初期は炎が発生しても煙が十分発生しない)ので、出火位置と感知時間の関係を見出すことができなかったが、全ての試験において良好な感度で煙を感知した。
発火からの反応時間は、約1〜2分であった。
【0029】
(2)赤外線炎感知試験
反射し難いという赤外線特有の特性上、センサから直視できる位置とできない位置での反応時間に大きな差がある。
全体として距離と、センサからの視野角によって反応時間に差が生じている。ただし、炎が十分に大きくなれば、ほとんど時間差がなく検出された。
また、着火ライターにより感知確認を行ったところ、いずれの位置においても検出されないことを確認した。ただし、火災検知センサの仕様で着火ライターの炎の程度では反応しないように設計されている。
【0030】
・ 壁側の1の位置(A1、B1、C1)発火からの反応時間は、約3〜43秒(平均15秒)であった。
・ 壁側下45度の2の位置(A2、B2、C2)発火からの反応時間は、約3〜34秒(平均22秒)であった。ただし、小規模炎焼のときは感知しない場合もあった。
・ 正面の3の位置(A3、B3、C3)発火からの反応時間は、約1〜6秒(平均3秒)であった。
【0031】
2.消火能力試験
この試験では、消火剤が噴射中に鎮火すること、換言すれば、完全に消火したことを確認し、消火剤噴射後そのままの状態で鎮火することではないことを条件とした。
センサ検知試験結果を踏まえ、最もセンサ反応速度の遅い位置(A2、B2、C2)すなわち、センサおよび消火剤噴射ノズルから陰となる位置の消火試験を実施した。
図6にこの試験結果を表している。
【0032】
消火剤は、フッ素系界面活性剤をベースとした薬液と水とを配合したもので、当初、水に対する薬液の配合割合(薬液配合率)を6%に設定したものを使用した。しかしこの薬液配合率6%の消火剤では消火剤噴出中に鎮火することができないことが判明した。この理由は、消火対象となるケーブル接続部が陰となる箇所が多く、各相のケーブル接続部が干渉しており、噴射により消火剤が燃焼箇所に直接到達しないことによるものである。
【0033】
そこで、消火剤の粘性を高め、泡の発生量を増加させることと、ケーブル接続部を泡で包覆することを狙って、薬液配合率10%の消火剤により同一試験を実施した。
その結果、安定して燃焼箇所の鎮火を行い得ることを確認した。また、鎮火した箇所を直接バーナで炙ったが、再着火がしないことも確認した。
なお、薬液配合率が8〜12%の消火剤であっても有効と考えられる。
【0034】
上記の試験により、30リットルの消火剤で、マンホール片面の消火が可能であることが確認された。従って、本発明の自動消火装置は、マンホール両面用として60リットル(30リットル入り容器2本)の消火剤を常備するとしても、既存の消火設備では約600リットルの消火剤を使用していたことに比べ約1/10の小型化が可能である。
【0035】
以上の説明では洞道内のケーブル接続部からの火災発生を対象としたが、本発明は、これに限定されない。洞道内において、予め火災発生が想定できる箇所があれば、同箇所をターゲットにして、火災検知センサおよび噴射ノズル15を配置するようにすればよい。上述ではケーブル接続部が上下方向に多段に設けられた場合を代表例として挙げているが、ケーブル接続部が横方向に複数並べられた場合にも適用可能である。
また、本願発明では粘性の高い消火剤がケーブル接続部とケーブル接続部の間に回り込むため、ケーブル接続部の上方から消火剤を噴射するだけで充分な消火力が得られる。しかし、さらに迅速確実な消火を可能とするために、ケーブル接続部の側方にも噴射ノズル15を追加し、上方からの消火剤の噴射と同時に側方からも噴射を行うようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明の自動消火装置によれば、炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサ、消火剤を噴射する噴射ノズルおよびこの噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置をそれぞれ備え、噴射ノズルを、予め洞道内における火災発生想定箇所に向けて配置するようにしたことにより、高温多湿の悪環境下の洞道であっても確実に火災検知を行うことができ、また、洞道内での消火対象を予め特定するので、比較的少量の消火剤でも洞道内の火災を確実かつ迅速に消火することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動消火装置の一実施態様を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う正面図である。
【図3】B−B線に沿う正面図である。
【図4】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図5】本発明の自動消火装置の機能試験の設備を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】本発明の自動消火装置の機能試験の結果を示す線図である。
【符号の説明】
10 洞道マンホール部
11 ケーブル接続部
12 天井
13 煙感知センサ
14 赤外線炎感知センサ
15 噴射ノズル
17 配管
18 消火剤噴射装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic fire extinguisher suitable for extinguishing a fire such as a cable connection portion laid in a cave.
[0002]
[Prior art]
A large number of electric cables and pipes are laid in the cave, and if an electric fire is caused by the cable in the cave, a ground fault may be caused to cause a catastrophic disaster. In particular, it is considered that a fire from a high-voltage cable connection is likely to occur.
[0003]
For this reason, an automatic fire extinguishing device that operates unattended is installed around the cable connection to take initial fire extinguishing measures. As a conventional automatic fire extinguishing system, a fire extinguishing system is used in which the entire manhole containing the cable connection is filled with a fire-extinguishing solution containing a large amount of water, or the cable connection is covered with a fire-resistant cloth. In the event of a fire, a fire extinguisher is released into the fire-resistant cloth (for example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-5-177008 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the conventional techniques as described above have the following problems to be solved.
Extinguishing a fire by filling the entire manhole with fire-extinguishing liquid is extremely large-scale, requiring not only a large amount of fire-extinguishing liquid but also a secondary disaster, and a great deal of time and cost for post-processing. There are difficulties.
In addition, when the cable connection is covered with a fire-resistant cloth and the fire extinguishing agent is released into the fire-resistant cloth in the event of a fire, the cable connection is always covered with a fire-resistant cloth. It is considered difficult to perform other maintenance.
On the other hand, the inside of the cave where the cable is laid is a hot and humid space due to easy generation of fog and heat generation of the cable, and the environmental condition is extremely poor such as dew condensation. Therefore, when a thermal sensor or a normal smoke detector is used as a sensor installed to detect a cable fire, the perception of the fire is unstable.
[0006]
The present invention has been made by paying attention to the above points, and an automatic fire extinguishing device capable of surely and quickly extinguishing a fire in a cave with a small amount of extinguishing agent by previously specifying a fire extinguishing target in the cave. It is intended to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following configuration to solve the above points.
<Configuration 1>
An automatic fire extinguishing device that extinguishes a fire in a cave, a fire detection sensor that is installed in a predetermined place in the cave in advance and detects a fire when it detects flame and smoke, and an estimated fire occurrence location in the cave in advance And a fire extinguishing agent spraying device for spraying a fire extinguishing agent to the expected fire occurrence location, and a fire extinguishing agent spraying device for supplying a fire extinguishing agent to the spray nozzle by operation of the fire detection sensor. And automatic fire extinguisher.
[0008]
<
An automatic fire extinguishing device that extinguishes a fire at a cable connection in a cave, which is installed in a predetermined place in the cave in advance and detects a fire when detecting flame and smoke generated from the cable connection. A sensor, an injection nozzle arranged toward the cable connection portion, for injecting a fire extinguishing agent to the cable connection portion, and a fire extinguishing agent injection device for supplying a fire extinguishing agent to the injection nozzle. Automatic fire extinguisher.
[0009]
<Configuration 3>
An automatic fire extinguishing device that extinguishes a fire in a cable connection section provided in multiple stages in a vertical direction in a cave, and is installed in a predetermined place in a cave in advance and detects flame and smoke generated from the cable connection section. A fire detection sensor that detects a fire when the fire has occurred, an injection nozzle that is previously arranged above the uppermost cable connection portion and injects a fire extinguishing agent to the uppermost cable connection portion, An automatic fire extinguisher comprising:
[0010]
<Configuration 4>
4. The automatic fire extinguisher according to any one of the constitutions 1 to 3, wherein the fire detection sensor has a light source and a light receiving element installed with a light shielding plate interposed therebetween, and emits light of the light source irregularly reflected by smoke entering the inside. An automatic flame detection sensor comprising: a smoke detection sensor for detecting smoke by detecting a light receiving element; and an infrared flame detection sensor for detecting a flame by detecting a reverse current flowing in proportion to the amount of light when light strikes. Fire extinguisher.
[0011]
<Configuration 5>
In the automatic fire extinguisher according to any one of the constitutions 1 to 3, the extinguishing agent is a mixture of a chemical solution based on a fluorine-based surfactant and water, and the compounding ratio of the chemical solution to the water is 8 to 10. An automatic fire extinguisher characterized by being 12%.
[0012]
<Configuration 6>
In the automatic fire extinguisher according to any one of the constitutions 1 to 5, the fire extinguishing agent injection device is configured such that the fire extinguishing agent is constantly stored under atmospheric pressure, and the fire detection sensor operates to activate the fire extinguishing agent. An automatic fire extinguishing device, comprising: an injection pressurizing device that starts a pressurizing operation on the fire extinguishing agent and pressure-feeds the extinguishing agent to the injection nozzle.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described using specific examples.
FIG. 1 is a plan view showing an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a front view along line AA in FIG. 1, FIG. 3 is a front view along line BB, and FIG. It is sectional drawing which follows a line.
[0014]
FIGS. 1 to 4 show a situation in which the automatic fire extinguisher according to the present invention is disposed in a plurality of
In these figures, a plurality of
[0015]
The infrared
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
When both the infrared
[0019]
The
As the
[0020]
The fire
If the fire extinguishing agent is always stored under atmospheric pressure and is sent by a gas generator in the event of a fire in response to a drive signal from a sensor, safety at all times is ensured and the quality of the fire extinguishing agent can be maintained over a long period of time. There are advantages to be retained.
[0021]
As a fire extinguisher tank, a 30-liter stainless steel container is used, and a gas generator is inserted into the container from the upper central portion of the stainless steel container and fixed with screws. The gas generator is connected to the control panel by a starting electrical connector and a two-wire dedicated cable. The gas generator is provided with a small hole which is normally closed with a seal, and discharges gas from the hole when an electric signal for starting is received. The extinguishing agent in the tank is fed to the
In the case of a tank that does not use a gas generator, even a 30-liter container can fill 25 liters of fire extinguisher, and the remaining 5 liters are spaces for compressed air for pressurization or compressed nitrogen. Therefore, even a 30 liter tank can contain only 25 liters of fire extinguisher. Further, there is a disadvantage that the discharge pressure is high in the early stage of the operation, and the pressure drops in the latter half. On the other hand, in the tank of this embodiment, 29.5 liters of fire extinguishing agent can be filled in a 30 liter container. The remaining 0.5 liter space is pressurized by the gas emitted by the gas generator, and the gas generator continues to be pressurized while the fire extinguishing agent is gradually released to the outside, so that stable discharging is performed until all the fire extinguishing agent is released. Pressure is maintained.
[0022]
The fire extinguishing agent is a mixture of a chemical based on a fluorine-based surfactant and water, and the mixing ratio of the chemical to water is 8 to 12%, preferably 10%.
The Fire Fighting Law stipulates the use of surfactants for foam digestion. According to the certification standards of the Fire Services Certification Association, the mixing ratio of chemicals and water is two types, 3% and 6%. Three percent are commonly used for parking and other fire fighting, and six percent are commonly used for fire fighting in oil tanks. On the other hand, in the present invention, the compounding ratio of the chemical is 8 to 12%, preferably 10%. Thereby, as will be described later, the adhesion to the fire extinguishing target, the release status, and the fire extinguishing effect are excellent.
A fire extinguisher using a chemical solution based on a fluorine-based surfactant has a characteristic change that is stable over a long period of time, has excellent wettability and permeability, and has a three-dimensional structure such as the
[0023]
The automatic fire extinguisher installed as described above operates as follows. That is, when a fire occurs by igniting from any of the
[0024]
When only one of the infrared
When the fire detection sensor detects a fire in the cave, it is desirable that the control panel also performs normal fire notification to inside and outside the cave.
[0025]
In order to extinguish a fire in the
[0026]
<test>
A test was performed on the sensor detection ability and the fire extinguishing ability of the automatic fire extinguisher of the present invention under the following conditions. Hereinafter, description will be made with reference to FIGS.
[0027]
Test equipment;
1. Model size of simulated sinus manhole 21 (1) Size Length 5,400mm, Width 2,700mm, Height 3,210mm
(2) The specification temporary frame closed the back and ceiling with plywood and a thin steel plate, and installed side walls on three sides. It can be opened and closed at any time with a disaster prevention sheet.
2. Model of the simulated 275 kv cable connection part 22 (1) Size Length 2,000 mm
(2) Specifications As shown in FIG. 5, three
3. Simulated cable connection part receiving shelf model (1) Size length 5400mm, height 300mm
(2) Specifications As shown in FIG. 5, the
Using the above equipment, heptane (flammable liquid) is used in three places (A1, A2, A3, B1, B2, B3, C1, C2, C3) of each of the three
[0028]
Test results;
1. Sensor detection test (1) Smoke detection test Since the flame state and smoke generation state could not be generated stably (smoke does not generate enough even in the early stage of ignition), the relationship between the fire position and the detection time Could not be found, but smoke was detected with good sensitivity in all tests.
The reaction time from ignition was about 1-2 minutes.
[0029]
(2) Infrared flame sensing test Due to the characteristic of infrared light that it is difficult to reflect, there is a large difference in the reaction time between the position where it can be directly viewed from the sensor and the position where it cannot be seen.
As a whole, the reaction time differs depending on the distance and the viewing angle from the sensor. However, when the flame became sufficiently large, it was detected with almost no time difference.
In addition, when the detection was performed with an ignition lighter, it was confirmed that no detection was detected at any position. However, it is designed so that it does not react to the degree of the flame of the ignition lighter in the specification of the fire detection sensor.
[0030]
-The reaction time from the firing at the position 1 (A1, B1, C1) on the wall side was about 3-43 seconds (15 seconds on average).
-The reaction time from the ignition at the position 2 (A2, B2, C2) at 45 degrees below the wall side was about 3-34 seconds (average 22 seconds). However, in some cases, it was not detected during small-scale burning.
The reaction time from the ignition at the position 3 (A3, B3, C3) on the front was about 1 to 6 seconds (3 seconds on average).
[0031]
2. Fire extinguishing ability test In this test, it was confirmed that the fire extinguishing agent was extinguished during the injection, in other words, it was confirmed that the fire was completely extinguished, and the fire was not extinguished as it was after the extinguishing agent was injected.
Based on the results of the sensor detection test, a fire extinguishing test was performed at a position (A2, B2, C2) where the reaction speed of the sensor was the slowest, that is, a position negative from the sensor and the extinguishing agent injection nozzle.
FIG. 6 shows the test results.
[0032]
The fire extinguishing agent was prepared by mixing a chemical solution based on a fluorine-based surfactant and water, and used the one in which the mixing ratio of the chemical solution to water (chemical compounding ratio) was initially set to 6%. However, it was found that the fire extinguishing agent having a chemical compounding ratio of 6% could not extinguish the fire during the jetting of the fire extinguishing agent. The reason for this is that there are many places where the cable connection part to be extinguished is shaded, and the cable connection parts of each phase interfere with each other, and the fire extinguishing agent does not directly reach the combustion part by injection.
[0033]
Therefore, the same test was carried out with a fire extinguishing agent having a chemical compounding ratio of 10%, with the aim of increasing the viscosity of the fire extinguishing agent to increase the amount of foam generated and to cover the cable connection portion with foam.
As a result, it was confirmed that the fire could be stably extinguished at the burning part. In addition, the place where the fire was extinguished was burned directly with a burner, but it was confirmed that reignition did not occur.
It should be noted that even a fire extinguisher having a chemical solution mixing ratio of 8 to 12% is considered to be effective.
[0034]
The above test confirmed that fire extinguishing on one side of the manhole was possible with 30 liters of fire extinguishing agent. Therefore, even though the automatic fire extinguishing system of the present invention always has a 60-liter (two 30-liter containers) extinguishing agent for both sides of the manhole, the existing extinguishing equipment used about 600 liters of the extinguishing agent. It is possible to reduce the size by about 1/10 compared to
[0035]
Although the above description has been directed to the occurrence of a fire from a cable connection in a cave, the present invention is not limited to this. If there is a place where a fire can be assumed in advance in the cave, the fire detection sensor and the
In addition, in the present invention, since the high-viscosity extinguishing agent goes around between the cable connecting portions, a sufficient fire extinguishing power can be obtained only by injecting the extinguishing agent from above the cable connecting portion. However, in order to more quickly and surely extinguish the fire, an
[0036]
【The invention's effect】
According to the automatic fire extinguisher of the present invention, the fire extinguisher is provided with a fire detection sensor that detects a fire when detecting flame and smoke, an injection nozzle that injects a fire extinguishing agent, and a fire extinguisher injection device that supplies a fire extinguisher to the injection nozzle. By arranging the injection nozzles in advance toward the expected fire location in the cave, it is possible to reliably detect fire even in a cave under adverse conditions of high temperature and humidity. Since the fire extinguishing target in the road is specified in advance, it is possible to surely and quickly extinguish the fire in the cave with a relatively small amount of fire extinguishing agent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing one embodiment of an automatic fire extinguisher according to the present invention.
FIG. 2 is a front view taken along the line AA of FIG.
FIG. 3 is a front view along the line BB.
FIG. 4 is a sectional view taken along line CC of FIG. 1;
FIGS. 5A and 5B are diagrams showing equipment for functional testing of the automatic fire extinguishing apparatus of the present invention, wherein FIG. 5A is a front view and FIG. 5B is a side view.
FIG. 6 is a diagram showing a result of a function test of the automatic fire extinguisher according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
予め洞道内の所定の場所に設置され、炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、
予め洞道内における火災発生想定箇所に向けて配置され、前記火災発生想定箇所に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、
前記火災検知センサの作動により前記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置と
を備えたことを特徴とする自動消火装置。An automatic fire extinguisher for extinguishing a fire in a cave,
A fire detection sensor that is installed in advance in a predetermined place in the cave and detects a fire when detecting flame and smoke,
An injection nozzle which is arranged in advance toward a fire occurrence supposed point in the cave and injects a fire extinguisher to the fire occurrence supposed point,
An automatic fire extinguishing system, comprising: a fire extinguishing agent injection device that supplies a fire extinguishing agent to the injection nozzle by operation of the fire detection sensor.
予め洞道内の所定の場所に設置され、前記ケーブル接続部から発生した炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、
前記ケーブル接続部に向けて配置され、前記ケーブル接続部に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置と
を備えたことを特徴とする自動消火装置。An automatic fire extinguisher for extinguishing a fire at a cable connection in a cave,
A fire detection sensor that is installed in a predetermined place in the cave in advance and detects a fire when detecting flame and smoke generated from the cable connection part,
An injection nozzle that is arranged toward the cable connection portion and injects a fire extinguishing agent against the cable connection portion,
An automatic fire extinguishing device, comprising: a fire extinguishing agent injection device that supplies a fire extinguishing agent to the injection nozzle.
予め洞道内の所定の場所に設置され、前記ケーブル接続部から発生した炎と煙とを感知したとき火災を検知する火災検知センサと、
予め最上段の前記ケーブル接続部より上位に配置され、前記最上段のケーブル接続部に対して消火剤を噴射する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルに消火剤を供給する消火剤噴射装置と
を備えたことを特徴とする自動消火装置。An automatic fire extinguisher that extinguishes a fire at a cable connection portion provided in multiple stages in a vertical direction in a cave,
A fire detection sensor that is installed in a predetermined place in the cave in advance and detects a fire when detecting flame and smoke generated from the cable connection part,
An injection nozzle that is arranged in advance before the uppermost cable connection portion and injects a fire extinguisher against the uppermost cable connection portion,
An automatic fire extinguishing device, comprising: a fire extinguishing agent injection device that supplies a fire extinguishing agent to the injection nozzle.
前記火災検知センサは、内部に光源と受光素子が遮光板を挟んで設置され、内部に進入した煙に乱反射した前記光源の光を前記受光素子が検出して煙を感知する煙感知センサと、光が当たると光量に比例して流れる逆電流を検出して炎を感知する赤外線炎感知センサとから構成されたことを特徴とする自動消火装置。The automatic fire extinguisher according to any one of claims 1 to 3,
The fire detection sensor, a light source and a light-receiving element are provided with a light-shielding plate interposed therebetween, and a smoke detection sensor that detects the light by detecting the light of the light source diffusely reflected on the smoke that has entered the interior and the light-receiving element, An automatic fire extinguishing device, comprising: an infrared flame detection sensor that detects a reverse current flowing in proportion to the amount of light when the light is applied to detect a flame.
前記消火剤は、フッ素系界面活性剤をベースとした薬液と水とを配合したもので、前記水に対する前記薬液の配合割合が8〜12%であることを特徴とする自動消火装置。The automatic fire extinguisher according to any one of claims 1 to 3,
The automatic fire extinguisher wherein the extinguishing agent is a mixture of a chemical solution based on a fluorine-based surfactant and water, and a compounding ratio of the chemical solution to the water is 8 to 12%.
前記消火剤噴射装置は、前記消火剤を常時、大気圧下で貯蔵するタンクと、前記火災検知センサの作動により、前記タンク内の前記消火剤に対する加圧動作を開始し、前記消火剤を前記噴射ノズルに圧送する噴射加圧装置とから構成されたことを特徴とする自動消火装置。The automatic fire extinguisher according to any one of claims 1 to 5,
The fire-extinguishing agent injection device always starts the pressurizing operation on the fire-extinguishing agent in the tank by the operation of the tank that stores the fire-extinguishing agent under atmospheric pressure and the fire detection sensor, and discharges the fire-extinguishing agent. An automatic fire extinguishing device, comprising: an injection pressurizing device that feeds pressure to an injection nozzle.
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