JP2004082306A - Drill and throw-away tip - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドリル本体に対して着脱可能なスローアウェイチップを有するドリル及びスローアウェイチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、先端面に凹溝部を有するドリル本体に対して、この凹溝部に着脱自在なスローアウェイチップ(以下、「チップ」と称する)を取り付け、使用後のチップを再研磨することなく使い捨てにすることにより、工具再研磨の手間を省いて工具交換時間を少なくするといったドリルがある。
【0003】
図8は従来のドリルの一例を示す図である。図8において、ドリルDJは、ドリル本体100と、ドリル本体100に対して着脱可能なスローアウェイチップ101とを有している。ドリル本体100の先端面102には、この先端面102に開口するように凹溝部103が形成されている。穴あけ加工する際には、凹溝部103に配置されたスローアウェイチップ101のうちドリル本体100から露出している面104の一部を工作対象物であるワークWに当てながら、穴あけ加工が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような従来のドリルにおいて以下に述べる問題が生じるようになった。
ドリルDJを用いてワークWの穴あけ加工を行った場合において、穴Hを貫通させる直前、すなわち、ドリルDJがワークWの穴Hから抜ける際において、穴Hが曲がる(図8中、矢印C参照)現象が生じ、ワークWに対するドリルの加工精度が低下するという問題が生じるようになった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、ドリル本体に装着されたスローアウェイチップを用いて穴あけ加工する際、高い加工精度を維持できるドリル及びこのドリルに着脱可能なスローアウェイチップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のドリルは、軸線回りに回転可能なドリル本体と、前記ドリル本体に対して着脱可能なスローアウェイチップとを有するドリルにおいて、前記スローアウェイチップは略平板状に形成されており、前記ドリル本体はその先端部に前記スローアウェイチップを配置可能な凹溝部を有し、前記凹溝部に配置した前記スローアウェイチップの前記軸線と交わる方向両側の面は前記ドリル本体からそれぞれ露出するように設定されており、前記スローアウェイチップの前記両側の面のそれぞれには、工作対象物に当たるマージン部が少なくとも2つずつ設けられていることを特徴とする。
本発明のスローアウェイチップは、ドリル本体の先端面に開口した凹溝部に挿入可能な略平板状のスローアウェイチップにおいて、前記凹溝部に挿入された際の前記挿入方向と交わる方向両側の面が前記ドリル本体からそれぞれ露出するように設定されており、前記両側の面のそれぞれには、工作対象物に当たるマージン部が少なくとも2つずつ設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ドリル本体に装着したスローアウェイチップにおいて、このドリル本体から露出する面のそれぞれにマージン部を少なくとも2つずつ設けてダブルマージン構造とすることにより、軸線回りに回転するドリルにおける工作対象物に当たるマージン部は全部で少なくとも4つとなる。したがって、回転中においても工作対象物に対するドリルの位置は安定するので、穴あけ加工した際の穴の曲がりの発生を抑制できる。
すなわち、従来では、穴あけ加工する際にスローアウェイチップのうちドリル本体から露出した面の一部を当てながら穴あけ加工する構成であったため、回転するドリルの軸線と交わる方向における位置が不安定になって貫通させる際に穴の曲がりが発生する場合があったが、本発明では、スローアウェイチップのマージン部を1つの露出した面に少なくとも2つ、全部で4つ設けたことにより、回転するドリルの軸線と交わる方向における位置が安定して貫通させる際の穴の曲がりの発生を抑制できる。
【0008】
本発明のドリルにおいて、前記凹溝部は前記ドリル本体の先端面に開口するように前記軸線を含む平面に沿って形成され、前記凹溝部の内側面には前記軸線に沿う方向に延びるガイド溝が設けられ、前記スローアウェイチップのうち前記凹溝部の前記内側面と対向する外側面には前記ガイド溝に噛合可能な凸部が設けられていることを特徴とする。これによれば、ガイド溝及び凸部によりセレーション構造が構成され、ガイド溝に凸部を噛合しつつ凹溝部にスローアウェイチップを先端側からスライドするように挿入するだけで、スローアウェイチップをドリル本体に容易に取り付けることができるとともに、ドリル本体に対するスローアウェイチップの位置合わせ精度も向上できる。また、セレーション構造とすることによってドリル本体が回転してスローアウェイチップによって工作対象物を加工する際にも、ドリル本体とスローアウェイチップとは位置ずれを起こさず、ドリル本体の回転力はスローアウェイチップに確実に効率良く伝達される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のドリル及びスローアウェイチップについて図面を参照しながら説明する。図1は本発明のドリル及びスローアウェイチップの一実施形態を示す側面図であって、図1(a)はY方向から見た側面図、図1(b)はX方向から見た側面図である。また、図2は図1(a)を先端側(Z方向側)から見た図、図3は図1(b)のA−A矢視断面図である。
【0010】
図1において、ドリルDは、軸線O回りに回転可能なドリル本体1と、ドリル本体1に着脱可能に取り付けられるスローアウェイチップ(以下、「チップ」と称する)2とを備えている。チップ2は超硬合金等の硬質材料により構成されており切刃2aを有している。ドリル本体1の後端側には大径部であるシャンク部1aが設けられている。一方、ドリル本体1の先端側にはドリル本体1の先端面3に開口する一対の切屑排出溝4が形成されている。切屑排出溝4は、図2に示すように、軸線Oを挟んで互いに反対側に、且つ後端側に向かうに従い軸線O回りに穴明け加工時のドリル回転方向Tの後方側に捩れるように螺旋状に形成されている。
【0011】
ドリル本体1の先端部には凹溝部6が形成されている。凹溝部6は軸線Oを含む平面に沿って形成されており、ドリル本体1の先端面3に開口するように形成されている。凹溝部6は、切屑排出溝4の先端側におけるドリル回転方向T側を向く壁面どうしの間を軸線Oに対する直径方向に切り欠くようにして形成されたものであって、先端側を向き軸線Oに直交する底面6aと、底面6aに直交するとともに軸線Oに沿って延びる互いに対向した一対の内側面6bとを備えている。そして、図1(b)に示すように、凹溝部6は側面視において先端面3に向けてコ字状に開口するように形成されており、チップ2を配置可能となっている。
【0012】
チップ2は概略偏五角形の平板状に形成されたものであって、凹溝部6にその後端面2cを底面6aに対向させつつ配置される。更に、チップ2は凹溝部6に配置された際、軸線Oと交わる方向両側の面2d、2dをドリル本体1から露出するようにその大きさを設定されている。
【0013】
ドリル本体1の内部には、軸線Oに沿って流路5が形成されている。流路5は、ドリル本体1のうち、後端面8と凹溝部6の底面6aとを連通するように形成されている。そして、流路5のうち、ドリル本体1の後端面8側には、図1(a)に示すように、ドリル本体1の外部に設けられ、加工油(流体)を流路5に対して供給可能な加工油供給部9が接続されている。ドリル本体1外部に設けられた加工油供給部9から流路5に供給された加工油は、流路5の後端面8側から、凹溝部6のうち先端側を向く底面6aに対して流通するようになっている。
【0014】
図1及び図2に示すように、凹溝部6の底面6aにはざぐり加工により形成された凹状のさぐり部(空隙部)15が形成されている。このさぐり部15は流路5の先端側に連続するように形成され、流路5より大径部となっている。そして、さぐり部15は、凹溝部6にチップ2を配置した際、ドリル本体1とチップ2の後端面2cとの間に空隙部15を形成する。空隙部15は流路5から供給された加工油の油溜まりとして用いられる。
【0015】
凹溝部6のうち内側面6bには、軸線Oに沿う方向に延びるガイド溝7が形成されている。ガイド溝7は、軸線Oに沿う方向に延びる溝部が軸線Oと交わる方向に複数並んで形成されたものであり、一対の内側面6bのそれぞれに形成されている。このとき、ガイド溝7は、内側面6bの全面に形成されておらず、図2に示すように、内側面6bのそれぞれの軸線O近傍からX方向一方の端部に亘って形成されている。
【0016】
図1及び図3に示すように、チップ2はX方向中央部に厚み方向に明けられた貫通穴10を有しており、凹溝部6に配置された際、貫通穴10とドリル本体1の先端部のうちX方向中央部においてY方向に明けられた貫通穴11とを一致するように設定されている。貫通穴10、11のそれぞれは雌ネジを形成されており、それぞれの貫通穴10,11に対してボルトからなる固定部材12を挿通し螺着することにより、ドリル本体1とチップ2とは連結固定される。ここで、貫通穴10,11のそれぞれはX方向中央部に形成されている構成であり、軸線Oと一致している。
【0017】
図4はスローアウェイチップ2をY方向から見た側面図、図5は図4を先端側から見た図、図6はスローアウェイチップ2をX方向から見た側面図である。
図4及び図5に示すように、チップ2は概略偏五角形の平板状に形成されたものであって、チップ2の先端部は、軸線Oから外周側に向かうに従い漸次後退する二等辺三角形状(V字状)に形成されている。チップ2の外側面2bには、ドリル本体1のガイド溝7に噛合可能な複数の凸部13が形成されている。凸部13は軸線Oに沿う方向に延びるように、つまりその稜線が軸線O方向に一致するように形成されており、軸線Oと交わる方向に複数並んで形成されている。この凸部13は、チップ2を凹溝部6に配置した際、凹溝部6のガイド溝7が形成されている位置に対応する位置に形成されている。すなわち、凸部13は一対の外側面2bのそれぞれに形成されており、外側面2bのそれぞれの軸線O近傍からX方向一方の端部に亘って形成されている。
【0018】
ここで、切り刃2aは、チップ2の先端部とチップ2の両外側面2bのうちドリル回転方向T側を向くすくい面20との交差稜線部にそれぞれ形成されている。すくい面20は、チップ2の後端側に向かうに従い漸次幅狭となりつつ(図4参照)、反対側の外側面2b側に漸次後退する傾斜面となっている(図6参照)。そして、両外側面2bのすくい面20以外の部分に凸部13が形成された構成となっている。
【0019】
複数の凸部13のそれぞれには、挿入方向前方側、すなわちチップ2の後端面2c側に向かって傾斜するようにテーパ部30(30A〜30D)がそれぞれ形成されている。すなわち、チップ2の後端面2c側に向かってチップ2の厚みを薄くするようにテーパ部30が形成されている。これら複数の凸部13のそれぞれに形成されているテーパ部30A〜30Dの挿入方向における形成距離、すなわち、Z軸方向におけるテーパ部30A〜30Dそれぞれの形成距離は互いに異なる値に設定されている。本実施形態において、テーパ部30A〜30Dそれぞれの形成距離は、挿入方向と交わる方向における外側面2bのX方向中央部から端部に向かって徐々に短くなるように設定されている。すなわち、外側面2bのうちX方向中央部のテーパ部30Dの形成距離が最も長く設定されており、X方向端部側に向かって形成距離が徐々に短くなるように設定されている。また、テーパ部30A〜30Dの先端側(−Z側)のそれぞれは直線状のラインM上に配置されるように設定されており、このラインMとX軸とのなす角度はθMとなっている。すなわち、テーパ部30A〜30Dは同一面により面取りされた構成となっている。一方、図1(a)に示すように、ドリル本体1の先端部は側面視略V字状に形成されており、この先端面3とX軸とのなす角度は、前記ラインMとX軸とのなす角度θMとほぼ同じである。すなわち、テーパ部30A〜30Dのそれぞれで設定されるラインMが、先端面3の傾斜(形状)とほぼ一致するように、テーパ部30A〜30Dそれぞれの形成距離が設定される。
【0020】
図5及び図6に示すように、凹溝部6に配置された際にドリル本体1から露出する面2d、2dのそれぞれには、穴あけ加工する際にワーク(工作対象物)に当たるマージン部がそれぞれ複数設けられている。本実施形態において、マージン部は、第1マージン部21及び第2マージン部22の2つずつ設けられている。第1マージン部21はすくい面20に近接して設けられ、すくい面20の形状に沿うように先端側からすくい面とは反対側の外側面2b側に傾斜するように設けられている(図6参照)。第2マージン部22は第1マージン部21とほぼ並列して設けられている。そして、第1マージン部21と第2マージン部22との間には、これら第1、第2マージン部21、22と並列する溝部23が形成されている。ここで、第1マージン部21のマージン幅h1はドリル本体1の直径の3〜10%程度に設定され、好ましくは5%程度に設定されている。第2マージン部22のマージン幅h2はドリル本体1の直径の10〜15%に設定され、好ましくは12%程度に設定されている。溝部23の幅h3はドリル本体1の直径の5〜10%に設定され、好ましくは12%に設定されている。
【0021】
ところで、チップ2を凹溝部6に配置した際、図7に示すように、チップ2に形成されている凸部13とドリル本体1の凹溝部6に形成されているガイド溝7との間には、複数並んだ凸部13のそれぞれの頂上及び谷部近傍において間隙部14が形成されるように設定されている。この間隙部14は加工油を流通可能な程度の大きさに設定されチップ2の先端側と後端側とで加工油を流通可能となっており、チップ2を凹溝部6に配置した際、流路5を介して凹溝部6の底面6aに供給された加工油は間隙部14を流れるようになっている。つまり、流路5を介して凹溝部6に供給された加工油は、間隙部14を通ってチップ2の先端側から流出するようになっている。ここで、間隙部14は凸部13の頂上付近(ガイド溝7の谷付近)のみに形成されるようになっており、他の部分においてはガイド溝7と凸部13とは互いに当接するように設定されている。そして、前述した空隙部15は、凹溝部6の底面6aのうち、ガイド溝7と凸部13との接合部に対応する位置に形成されている。すなわち、凹溝部6にチップ2を配置した際、空隙部15は間隙部14に連続するようになっている。ここで、通路5より大径に形成されている空隙部15は、ガイド溝7と凸部13との間に形成されている複数の間隙部14のそれぞれに連続するように大きく形成されている。
【0022】
次に、上述した構成を備えるドリルDにおいてドリル本体1にチップ2を取り付ける手順及び穴あけ加工時における動作について説明する。
まず、チップ2の後端面2cと凹溝部6とが対向される。ここで、上述したように、テーパ部30A〜30Dのそれぞれで設定されるラインMとX軸とのなす角度と、ドリル本体1の先端面3のX軸に対する傾斜角度とはほぼ同じ値θMに設定されている。そして、ドリル本体1にチップ2を取り付ける際、チップ2の貫通穴10の形成方向とドリル本体1の貫通穴11の形成方向とを一致させ、凹溝部6に対して先端面3側(開口側)からチップ2を+Z方向、すなわち軸線O方向(図1中、矢印S参照)に挿入する。ここで、チップ2を凹溝部6に挿入する状態において、テーパ部30A〜30Dのそれぞれで設定されるラインMとX軸とのなす角度と、ドリル本体1の先端面3のX軸に対する傾斜角度とはほぼ同じ値θMに設定されているので、チップ2に形成されている複数の凸部13のそれぞれと、凹溝部6に形成されている複数のガイド溝7のそれぞれとは、ほぼ同時に噛合される。すなわち、挿入動作の際、複数の凸部13とガイド溝7とは同時に噛合されるので、チップ2をぐらつかせたりせずに、挿入動作を円滑に行うことができる。そして、チップ2は更に挿入されることにより、凹溝部6に配置される。チップ2を挿入することにより、やがてチップ2の後端面2cと凹溝部6の底面6aとが当接する。凹溝部6の底面6aに対してチップ2の後端面2cが当接する位置は、チップ2の貫通穴10とドリル本体1の貫通穴11とが一致するように設定されているため、この状態で貫通穴10,11に固定部材12を挿入し、ボルトとしての固定部材12と雌ネジを有する貫通穴10,11とを螺着することにより、チップ2はドリル本体1に対して連結固定される。
【0023】
なお、チップ2をドリル本体1から取り外す際には、固定部材12と貫通穴10,11との螺着を解き、固定部材12を取り外した後、チップ2を凹溝部6から引き抜くことにより、ドリル本体1とチップ2とは分離される。
【0024】
ドリル本体1に対してチップ2を固定したら、加工油供給部9よりドリル本体1の流路5に対して加工油を供給しつつ、ワークに対する穴明け加工を行う。流路5に供給された加工油は、流路5の先端側端部から加工油溜まりとしての空隙部15に供給される。そして、空隙部15と間隙部14とは連続しているため、加工油は間隙部14を介してチップ2の先端側から放出される。こうして、ワークに対して加工油を供給しつつ穴明け加工を行うことができる。
【0025】
ここで、チップ2の面2d、2dには第1マージン部21及び第2マージン部22が設けられてダブルマージン構造となっている。すなわち、穴あけ加工の際に回転するドリルDにおいて、ワーク(工作対象物)に当たるマージン部は片方の面2dにおいて2箇所、全部で少なくとも4箇所である。したがって、回転中においてもワークに対するドリル1の軸線Oと交わる方向における位置は安定するので、穴あけ加工した際の穴の曲がりの発生を抑制しつつ穴あけ加工できる。
【0026】
以上説明したように、チップ2のマージン部を1つの露出した面2dに少なくとも2つ、全部で4つとしたことにより、回転するドリル1の軸線と交わる方向における位置が安定して貫通させる際の穴の曲がりの発生を抑制できる。
【0027】
なお、本実施形態においては、1つの面2dに対してマージン部を2つ設けた構成であるが、3つ以上の任意の複数設けても構わない。更に、溝部23のZ方向から見た形状も、V字状や円弧状あるいは矩形状等、任意に設定可能である。
【0028】
【発明の効果】
スローアウェイチップのマージン部を少なくとも2つに設定してダブルマージン構造としたことにより、ドリルの軸線と交わる方向における位置を安定した状態で穴あけ加工できる。したがって、貫通させる際の穴の曲がりの発生を抑制でき、高い加工精度を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドリルの一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のドリルを先端側から見た図である。
【図3】図1のA−A矢視断面図である。
【図4】スローアウェイチップの側面図である。
【図5】スローアウェイチップを先端側から見た図である。
【図6】スローアウェイチップの側面図である。
【図7】間隙部を説明するための図である。
【図8】従来のドリルの問題点を示す図である。
【符号の説明】
1…ドリル本体、2…チップ(スローアウェイチップ)、2b…外側面、
2d…(露出)面、3…先端面、6…凹溝部、6b…内側面、7…ガイド溝、
13…凸部、21…第1マージン部、22…第2マージン部、23…溝部、
O…軸線、D…ドリル[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a drill having a throwaway tip that can be attached to and detached from a drill body, and a throwaway tip.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a detachable indexable tip (hereinafter referred to as “tip”) has been attached to a drill body having a concave groove on the tip surface, and the disposable tip is disposable without repolishing. By doing so, there is a drill that saves time for tool re-grinding and reduces tool change time.
[0003]
FIG. 8 shows an example of a conventional drill. In FIG. 8, the drill DJ has a
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the following problems have arisen in the conventional drill as described above.
In the case of drilling the work W using the drill DJ, the hole H is bent immediately before the hole H is penetrated, that is, when the drill DJ comes out of the hole H of the work W (see arrow C in FIG. 8). ) A phenomenon has occurred, and a problem has arisen that the machining accuracy of the drill for the workpiece W is reduced.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and when drilling using a throwaway tip mounted on a drill body, a drill capable of maintaining high processing accuracy and a throwaway detachable from the drill. The purpose is to provide chips.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a drill according to the present invention is a drill having a drill body rotatable around an axis, and a throwaway tip detachable from the drill body, wherein the throwaway tip is substantially flat. The drill body has a concave groove portion at the tip end thereof, in which the throw-away tip can be arranged, and the surfaces of both sides in the direction intersecting with the axis of the throw-away tip arranged in the concave groove portion are the drill. Each of the side surfaces of the throw-away tip is provided with at least two margin portions for hitting a workpiece.
The throw-away tip of the present invention is a substantially flat-shaped throw-away tip that can be inserted into a concave groove portion opened in the distal end surface of the drill body, wherein both surfaces in the direction intersecting with the insertion direction when inserted into the concave groove portion have It is set so as to be exposed from the drill main body, and at least two margin portions corresponding to the workpiece are provided on each of the two side surfaces.
[0007]
According to the present invention, in a throw-away tip mounted on a drill main body, at least two margin portions are provided on each of the surfaces exposed from the drill main body to form a double margin structure. There are at least four margins corresponding to the workpiece. Accordingly, the position of the drill with respect to the workpiece is stabilized even during rotation, and thus it is possible to suppress the occurrence of bending of the hole when drilling.
That is, in the related art, when drilling, the drilling is performed while applying a part of the surface of the throw-away insert exposed from the drill body. Therefore, the position in the direction intersecting with the axis of the rotating drill becomes unstable. However, in the present invention, the rotating drill is provided by providing at least two, and a total of four, margin portions of the throw-away tip on one exposed surface. When the position in the direction intersecting the axis of the hole is stably penetrated, the occurrence of bending of the hole can be suppressed.
[0008]
In the drill according to the aspect of the invention, the concave groove portion is formed along a plane including the axis so as to open on a distal end surface of the drill body, and a guide groove extending in a direction along the axis line is formed on an inner surface of the concave groove portion. A protrusion is provided on the outer surface of the throw-away tip opposite to the inner surface of the concave groove portion, the convex portion being engageable with the guide groove. According to this, a serration structure is formed by the guide groove and the convex portion, and the insert of the throw away tip is inserted into the concave groove portion so as to slide from the front end side while the convex portion is engaged with the guide groove, and the throw away tip is drilled. It can be easily attached to the main body, and the alignment accuracy of the indexable insert with respect to the drill main body can be improved. Also, the serration structure allows the drill body to rotate and the workpiece to be machined by the throw-away tip, so that the drill body and the throw-away tip do not shift, and the rotational force of the drill body is throw-away. It is reliably and efficiently transmitted to the chip.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the drill and the indexable insert of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a side view showing an embodiment of a drill and a throw-away tip according to the present invention. FIG. 1 (a) is a side view seen from a Y direction, and FIG. 1 (b) is a side view seen from an X direction. It is. 2 is a view of FIG. 1A viewed from the front end side (Z direction side), and FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1B.
[0010]
In FIG. 1, a drill D includes a drill
[0011]
A
[0012]
The
[0013]
A
[0014]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, a recessed recess (cavity) 15 formed by counterboring is formed on the
[0015]
A
[0016]
As shown in FIGS. 1 and 3, the
[0017]
4 is a side view of the throw away
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0018]
Here, the
[0019]
Each of the plurality of
[0020]
As shown in FIGS. 5 and 6, each of the
[0021]
By the way, when the
[0022]
Next, a procedure for attaching the
First, the
[0023]
When removing the
[0024]
After the
[0025]
Here, a
[0026]
As described above, by setting the margin portion of the
[0027]
In this embodiment, two margin portions are provided for one
[0028]
【The invention's effect】
By setting the margin portion of the throw-away tip to at least two to form a double margin structure, it is possible to perform drilling with a stable position in a direction intersecting with the axis of the drill. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of bending of the hole at the time of penetration, and to realize high processing accuracy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an embodiment of a drill of the present invention.
FIG. 2 is a view of the drill of FIG. 1 as viewed from a distal end side.
FIG. 3 is a sectional view taken along the line AA of FIG. 1;
FIG. 4 is a side view of the throw-away tip.
FIG. 5 is a view of the throw-away tip as viewed from the distal end side.
FIG. 6 is a side view of the throw-away tip.
FIG. 7 is a diagram for explaining a gap.
FIG. 8 is a view showing a problem of a conventional drill.
[Explanation of symbols]
1 ... drill body, 2 ... tip (throwaway tip), 2b ... outer surface,
2d ... (exposed) surface, 3 ... tip surface, 6 ... concave groove, 6b ... inner surface, 7 ... guide groove,
13: convex portion, 21: first margin portion, 22: second margin portion, 23: groove portion,
O: axis, D: drill
Claims (3)
前記スローアウェイチップは略平板状に形成されており、
前記ドリル本体はその先端部に前記スローアウェイチップを配置可能な凹溝部を有し、
前記凹溝部に配置した前記スローアウェイチップの前記軸線と交わる方向両側の面は前記ドリル本体からそれぞれ露出するように設定されており、
前記スローアウェイチップの前記両側の面のそれぞれには、工作対象物に当たるマージン部が少なくとも2つずつ設けられていることを特徴とするドリル。In a drill having a drill body rotatable around an axis and a detachable tip that is detachable from the drill body,
The indexable tip is formed in a substantially flat plate shape,
The drill body has a concave groove portion at the tip portion where the throw away tip can be arranged,
Surfaces on both sides in the direction intersecting with the axis of the throw away tip arranged in the concave groove portion are set to be exposed from the drill body, respectively.
A drill characterized in that at least two margin portions corresponding to a workpiece are provided on each of the both surfaces of the indexable insert.
前記凹溝部に挿入された際の前記挿入方向と交わる方向両側の面が前記ドリル本体からそれぞれ露出するように設定されており、
前記両側の面のそれぞれには、工作対象物に当たるマージン部が少なくとも2つずつ設けられていることを特徴とするスローアウェイチップ。In a substantially flat-shaped throw-away tip that can be inserted into a concave groove portion opened in the tip surface of the drill body,
It is set so that the surfaces on both sides in the direction intersecting with the insertion direction when inserted into the concave groove portion are respectively exposed from the drill body,
A throw-away tip, wherein at least two margin portions corresponding to the workpiece are provided on each of the two side surfaces.
Priority Applications (1)
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JP2002249410A JP2004082306A (en) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | Drill and throw-away tip |
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ID=32056533
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-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002249410A patent/JP2004082306A/en active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014097575A (en) * | 2008-05-30 | 2014-05-29 | Kennametal Inc | End mill cutter |
US9555487B2 (en) | 2008-05-30 | 2017-01-31 | Kennametal Inc. | End mill cutter |
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