JP2004065795A - Guide wire - Google Patents

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梅野 昭彦
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a guide wire, the longitudinal stiffness of which gently varies, and which is excellent in operabillity and kink resistant. <P>SOLUTION: The guide wire 1 has a first wire 2 of a linear form arranged on the tip side and a second wire 3 of a linear form arranged on the base side and formed of a material whose elastic modulus is higher than the component material of the first wire 2. The first wire 2 and the second wire 3 are linked by welding. The outside diameter of the first wire 2 and the second wire 3 gradually decreases toward the tips from the position nearer to the base than the welded portion 14 of the first wire 2 and the second wire 3 to the position nearer to the tip than the welded portion 14 crossing the welded portion 14. The first wire 2 is preferably formed of a superelastic alloy and the second wire 3 is preferably formed of a stainless steel. The first wire 2 and the second wire 3 are preferably welded by butt resistance welding. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガイドワイヤ、特に血管のような体腔内にカテーテルを導入する際に用いられるガイドワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガイドワイヤは、例えばPTCA術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty:経皮的冠状動脈血管形成術)のような、外科的手術が困難な部位の治療、または人体への低侵襲を目的とした治療や、心臓血管造影などの検査に用いられるカテーテルを誘導するのに使用される。PTCA術に用いられるガイドワイヤは、ガイドワイヤの先端をバルーンカテーテルの先端より突出させた状態にて、バルーンカテーテルと共に目的部位である血管狭窄部付近まで挿入され、バルーンカテーテルの先端部を血管狭窄部付近まで誘導する。
【0003】
血管は、複雑に湾曲しており、バルーンカテーテルを血管に挿入する際に用いるガイドワイヤには、曲げに対する適度の柔軟性および復元性、基端部における操作を先端側に伝達するための押し込み性およびトルク伝達性(これらを総称して「操作性」という)、さらには耐キンク性(耐折れ曲がり性)等が要求される。それらの特性の内、適度の柔軟性を得るための構造として、ガイドワイヤの細い先端芯材の回りに曲げに対する柔軟性を有する金属コイルを備えたものや、柔軟性および復元性を付与するためガイドワイヤの芯材にNi−Ti等の超弾性線を用いたものがある。
【0004】
従来のガイドワイヤは、芯材が実質的に1種の材料から構成されており、ガイドワイヤの操作性を高めるために、比較的弾性率の高い材料が用いられ、その影響としてガイドワイヤ先端部の柔軟性は失われている。また、ガイドワイヤの先端部の柔軟性を得るために、比較的弾性率の低い材料を用いると、ガイドワイヤの基端側における操作性が失われる。このように、必要とされる柔軟性および操作性を、1種の芯材で満たすことは困難とされていた。
【0005】
このような欠点を改良するため、例えば芯材にNi−Ti合金線を用い、その先端側と基端側とに異なった条件で熱処理を施し、先端部の柔軟性を高め、基端側の剛性を高めたガイドワイヤが提案されている。しかし、このような熱処理による柔軟性の制御には限界があり、先端部では十分な柔軟性が得られても、基端側では必ずしも満足する剛性が得られないことがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ワイヤ長手方向の剛性の変化が緩やかであり、操作性および耐キンク性に優れたガイドワイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)の本発明により達成される。また、(2)〜(9)であるのが好ましい。
【0008】
(1) 先端側に配置された線状の第1ワイヤと、
前記第1ワイヤの基端側に配置され、前記第1ワイヤの構成材料より弾性率が大きい材料で構成された線状の第2ワイヤとを備え、
前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは、溶接により連結され、
前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤの外径は、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの溶接部より基端側の位置から前記溶接部を跨いで前記溶接部より先端側の位置まで、先端方向へ向かって漸減していることを特徴とするガイドワイヤ。
【0009】
(2) 前記第1ワイヤは、超弾性合金で構成されている上記(1)に記載のガイドワイヤ。
【0010】
(3) 前記第2ワイヤは、ステンレス鋼で構成されている上記(1)または(2)に記載のガイドワイヤ。
【0011】
(4) 前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの接続端面は、それぞれ、両ワイヤの軸方向にほぼ垂直になっている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
【0012】
(5) 前記第1ワイヤは、そのほぼ全長に渡り先端方向へ向かって外径が漸減している上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
【0013】
(6) 前記第1ワイヤの少なくとも先端側の部分を覆う螺旋状のコイルを有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
【0014】
(7) 前記溶接部は、前記コイルの基端より基端側に位置する上記(6)に記載のガイドワイヤ。
【0015】
(8) 前記溶接は、突き合わせ抵抗溶接によるものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
【0016】
(9) 前記溶接部が生体内の位置となるように用いられる上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のガイドワイヤを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明のガイドワイヤの実施形態を示す縦断面図、図2は、図1に示すガイドワイヤにおける第1ワイヤと第2ワイヤとを接続する手順を示す図である。なお、説明の都合上、図1中の右側を「基端」、左側を「先端」という。また、図1中では、見易くするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの太さ方向を誇張して模式的に図示したものであり、長さ方向と太さ方向の比率は実際とは大きく異なる。
【0019】
図1に示すガイドワイヤ1は、カテーテルに挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤであって、先端側に配置された第1ワイヤ2と、第1ワイヤ2の基端側に配置された第2ワイヤ3と、螺旋状のコイル4とを有している。ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。また、ガイドワイヤ1の外径は、特に限定されないが、通常、0.2〜1.2mm程度であるのが好ましい。
【0020】
第1ワイヤ2は、弾性を有する線材である。第1ワイヤ2の長さは、特に限定されないが、20〜1000mm程度であるのが好ましい。
【0021】
本実施形態では、第1ワイヤ2は、そのほぼ全長に渡り先端方向へ向かって外径が漸減している。これにより、第1ワイヤ2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な柔軟性を得て、血管への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
【0022】
なお、図示の構成では、第1ワイヤ2は、そのほぼ全長に渡り先端方向へ向かって外径が連続的に漸減するテーパ状をなしている。第1ワイヤ2のテーパ状部分のテーパ角度は、長手方向に沿って一定でも、長手方向に沿って変化していてもよい。
【0023】
また、第1ワイヤ2は、図示と異なり、その一部に外径が長手方向に沿って一定の部分があってもよい。例えば、第1ワイヤ2は、先端方向へ向かって外径が漸減するテーパ状のテーパ部が長手方向に沿って複数個所に形成され、これらのテーパ部とテーパ部との間に外径が長手方向に沿って一定の部分が形成されているようなものでもよい。このような場合でも、前記と同様の効果が得られる。また、第1ワイヤ2は、図示と異なり、その先端側の部分の外径が長手方向に沿って一定のものでもよい。
【0024】
第1ワイヤ2の構成材料は、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼などの各種金属材料を使用することができるが、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)であるのが好ましく、超弾性合金であるのがより好ましい。超弾性合金は、比較的柔軟であるとともに復元性があり、曲がり癖が付き難いので、第1ワイヤ2を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、その先端側の部分に十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、第1ワイヤ2が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、第1ワイヤ2に復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中に第1ワイヤ2に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
【0025】
擬弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線がいずれの形状のものも含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形(歪)し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
【0026】
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
【0027】
第1ワイヤ2の基端部には、第2ワイヤ3の先端部が連結(接続)されている。第2ワイヤ3は、弾性を有する線材である。第2ワイヤ3の長さは、特に限定されないが、20〜4800mm程度であるのが好ましい。
【0028】
第2ワイヤ3は、第1ワイヤ2の構成材料より弾性率(ヤング率(縦弾性係数)、剛性率(横弾性係数)、体積弾性率)が大きい材料で構成されている。これにより、第2ワイヤ3に適度な剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)が得られ、ガイドワイヤ1がいわゆるコシの強いものとなって押し込み性およびトルク伝達性が向上し、より優れた挿入操作性が得られる。
【0029】
第2ワイヤ3の構成材料(素材)は、特に限定されず、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等のSUS全品種)、ピアノ線、コバルト系合金、擬弾性合金などの各種金属材料を使用することができるが、ステンレス鋼であるのが好ましい。第2ワイヤ3をステンレス鋼で構成することにより、ガイドワイヤ1は、より優れた押し込み性およびトルク伝達性が得られる。
【0030】
また、本発明では、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とを異種の合金で構成することが好ましく、また、第1ワイヤ2を超弾性合金で構成し、第2ワイヤ3をステンレス鋼で構成することが特に好ましい。これにより、ガイドワイヤ1は、先端側の部分が優れた柔軟性を有するとともに、基端側の部分が剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)に富んだものとなる。その結果、ガイドワイヤ1は、優れた押し込み性やトルク伝達性を得て良好な操作性を確保しつつ、先端側においては良好な柔軟性、復元性を得て血管への追従性、安全性が向上する。
【0031】
また、第1ワイヤ2を構成する超弾性合金としてNi−Ti系合金を用いることが、先端側の柔軟性と復元性の点から好ましい。
【0032】
コイル4は、線材(細線)を螺旋状に巻回してなる部材であり、第1ワイヤ2の先端側の部分を覆うように設置されている。図示の構成では、第1ワイヤ2の先端側の部分は、コイル4の内側のほぼ中心部に挿通されている。また、第1ワイヤ2の先端側の部分は、コイル4の内面と非接触で挿通されている。なお、図示の構成では、コイル4は、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された線材同士の間にやや隙間が空いているが、図示と異なり、外力を付与しない状態で、螺旋状に巻回された線材同士が隙間なく密に配置されていてもよい。
【0033】
コイル4は、金属材料で構成されているのが好ましい。コイル4を構成する金属材料としては、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金等が挙げられる。特に、貴金属のようなX線不透過材料で構成した場合には、ガイドワイヤ1にX線造影性が得られ、X線透視下で先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができ、好ましい。また、コイル4は、その先端側と基端側とを異なる材料で構成しても良い。例えば、先端側をX線不透過材料のコイル、基端側をX線を比較的透過する材料(ステンレス鋼など)のコイルにて各々構成しても良い。なお、コイル4の全長は、特に限定されないが、5〜500mm程度であるのが好ましい。
【0034】
コイル4の基端部および先端部は、それぞれ、固定材料11および12により第1ワイヤ2に固定されている。また、コイル4の中間部(先端寄りの位置)は、固定材料13により第1ワイヤ2に固定されている。固定材料11、12および13は、半田(ろう材)で構成されている。なお、固定材料11、12および13は、半田に限らず、接着剤でもよい。また、コイル4の固定方法は、固定材料によるものに限らず、例えば、溶接でもよい。また、血管内壁の損傷を防止するために、固定材料12の先端面は、丸みを帯びているのが好ましい。
【0035】
本実施形態では、このようなコイル4が設置されていることにより、第1ワイヤ2は、コイル4に覆われて接触面積が少ないので、摺動抵抗を低減することができ、よって、ガイドワイヤ1の操作性がより向上する。
【0036】
なお、本実施形態の場合、コイル4は、線材の横断面が円形のものを用いているが、これに限らず、線材の断面が例えば楕円形、四角形(特に長方形)等のものであってもよい。
【0037】
以上のようなガイドワイヤ1は、その外周面(外表面)の全部または一部を覆う合成樹脂の図示しない被覆(プラスティックジャケット)を有していてもよい。これにより、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摩擦が低減されて摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。このような被覆の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE等)、シリコーン樹脂、その他各種のエラストマー、またはこれらの複合材料が好ましく用いられる。特に、第1ワイヤ2と同等またはそれ以下の可撓性、柔軟性を有するものが好ましい。また、このような被覆を設ける個所は、特に限定されず、例えば、ガイドワイヤ1のほぼ全体に設けられていても良く、先端側の部分(第1ワイヤ2およびコイル4の外周面)のみに設けられていても良い。
【0038】
また、ガイドワイヤ1の外周面の全部または一部には、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との接触により発生する摩擦を抑える処理が施されていてもよい。これにより、カテーテル内壁との摩擦が抑えられ、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性は、より良好なものとなる。この処理としては、例えば、ガイドワイヤ1の外周面に、親水性材料または疎水性材料による被膜(図示せず)を設けることができる。
【0039】
この被膜を構成する親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。また、被膜を構成する疎水性材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、シリコーン系の材料等が挙げられる。
【0040】
このガイドワイヤ1では、第1ワイヤ2と、第2ワイヤ3とは、溶接により互いに連結(固定)されている。これにより、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3との溶接部(接続部)14は、高い結合強度(接合強度)が得られ、よって、ガイドワイヤ1は、第2ワイヤ3からのねじりトルクや押し込み力が確実に第1ワイヤ2に伝達される。
【0041】
本実施形態では、第1ワイヤ2の第2ワイヤ3に対する接続端面21と、第2ワイヤ3の第1ワイヤ2に対する接続端面31は、それぞれ、両ワイヤの軸方向(長手方向)にほぼ垂直な平面になっているが、これにより、接続端面21、31を形成するための加工が極めて容易であり、ガイドワイヤ1の製造工程を複雑化することなく上記効果を達成することができる。
【0042】
なお、図示の構成と異なり、接続端面21、31は、両ワイヤの軸方向(長手方向)に垂直な平面に対し傾斜していてもよく、また、凹面または凸面になっていてもよい。
【0043】
第1ワイヤ2と、第2ワイヤ3との溶接の方法としては、特に限定されず、例えば、レーザを用いたスポット溶接、バットシーム溶接等の突き合わせ抵抗溶接などが挙げられるが、突き合わせ抵抗溶接であるのが好ましい。これにより、溶接部14は、より高い結合強度が得られる。
【0044】
このようなガイドワイヤ1では、第2ワイヤ3および第1ワイヤ2の外径は、溶接部14より基端側の位置(外径漸減部15の基端151)から溶接部14を跨いで溶接部14より先端側の位置(外径漸減部15の先端152)まで、先端方向へ向かって漸減している。換言すれば、第2ワイヤ3および第1ワイヤ2は、溶接部14を跨ぐように位置し、先端方向へ向かって第2ワイヤ3および第1ワイヤ2の外径が漸減する外径漸減部15を有しており、溶接部14は、この外径漸減部15の基端151と外径漸減部15の先端152との間に位置している。これにより、溶接部14を含むその付近の部位は、先端方向に向かって剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)が緩やかに減少する。よって、ガイドワイヤ1は、互いに弾性率が異なる材料で構成された第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とが連結(接合)された溶接部14を含むその付近の部位においても、長手方向に沿って剛性が緩やか(滑らか)に変化するものとなる。その結果、溶接部14付近の耐キンク性(耐折れ曲がり性)が向上し、ガイドワイヤ1は、優れた操作性が得られる。
【0045】
図示の構成では、外径漸減部15の先端152は、第1ワイヤ2の先端の位置であるが、このような構成に限らず、外径漸減部15の先端152は、第1ワイヤ2の長手方向の中間の位置でもよい。すなわち、第1ワイヤ2の先端側の部分は、先端方向に向かい外径が漸減していなくても良い。
【0046】
溶接部14から、外径漸減部15の基端151までの長さ(図1中のLで示す長さ)は、特に限定されないが、5〜900mm程度であるのが好ましく、10〜250mm程度であるのがより好ましい。また、溶接部14から、外径漸減部15の先端152までの長さ(図1中のLで示す長さ)は、特に限定されないが、5〜800mm程度であるのが好ましく、10〜250mm程度であるのがより好ましい。L、Lが前記範囲にあると、溶接部14を含むその付近の部位において、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やか(滑らか)にすることができる。
【0047】
本実施形態では、外径漸減部15は、その外径が先端方向に向かってほぼ一定の減少率で連続的に減少するテーパ状をなしている。換言すれば、外径漸減部15のテーパ角度は、長手方向に沿ってほぼ一定になっている。これにより、本実施形態のガイドワイヤ1では、溶接部14を含むその付近の部位において、長手方向に沿った剛性の変化をより緩やか(滑らか)にすることができる。なお、このような構成と異なり、外径漸減部15の先端方向に向かっての外径の減少率(外径漸減部15のテーパ角度)は、長手方向に沿って変化していても良く、例えば、外径の減少率が比較的大きい個所と比較的小さい個所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。なお、その場合、外径漸減部15の先端方向に向かっての外径の減少率がゼロになる個所があってもよい。
【0048】
また、本実施形態では、溶接部14は、コイル4の基端よりも基端側に位置しているが、図示と異なり、溶接部14がコイル4の基端よりも先端側に位置していても良い。
【0049】
以下、図2を参照して、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とを突き合わせ抵抗溶接の一例であるバットシーム溶接により接合する場合の手順について説明する。同図には、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とをバットシーム溶接により接合する場合の手順▲1▼〜▲4▼が示されている。
【0050】
手順▲1▼では、図示しないバット溶接機に固定(装着)された第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とが示される。
【0051】
手順▲2▼にて、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とは、バット溶接機によって、所定の電圧を印加されながら第1ワイヤ2の基端側の接続端面21と第2ワイヤ3の先端側の接続端面31とが加圧接触される。この加圧接触により、接触部分には溶融層が形成され、第1ワイヤ2と第2ワイヤ3とは強固に接続される。
【0052】
手順▲3▼にて、加圧接触することによって変形された接続箇所(溶接部14)の突出部分を削除する。
【0053】
次いで、手順▲4▼にて、接続箇所(溶接部14)を含む部位を研磨して外径が先端方向に向かって漸減する外径漸減部15を形成する。なお、前記手順▲3▼を省略してこの手順▲4▼を行ってもよい。
【0054】
図3および図4は、それぞれ、本発明のガイドワイヤ1をPTCA術に用いた場合における使用状態を示す図である。
【0055】
図3および図4中、符号40は大動脈弓、符号50は心臓の右冠状動脈、符号60は右冠状動脈開口部、符号70は血管狭窄部である。また、符号30は大腿動脈からガイドワイヤ1を確実に右冠状動脈に導くためのガイディングカテーテル、符号20はその先端部分に拡張・収縮自在なバルーン201を有する狭窄部拡張用のバルーンカテーテルである。
【0056】
図3に示すように、ガイドワイヤ1の先端をガイディングカテーテル30の先端から突出させ、右冠状動脈開口部60から右冠状動脈50内に挿入する。さらに、ガイドワイヤ1を進め、先端から右冠状動脈内に挿入し、先端が血管狭窄部70を超えた位置で停止する。これにより、バルーンカテーテル20の通路が確保される。なお、このとき、ガイドワイヤ1の溶接部14は、大動脈弓40の基部付近(生体内)に位置している。
【0057】
次に、図4に示すように、ガイドワイヤ1の基端側から挿通されたバルーンカテーテル20の先端をガイディングカテーテル30の先端から突出させ、さらにガイドワイヤ1に沿って進め、右冠状動脈開口部60から右冠状動脈50内に挿入し、バルーンが血管狭窄部70の位置に到達したところで停止する。
【0058】
次に、バルーンカテーテル20の基端側からバルーン拡張用の流体を注入して、バルーン201を拡張させ、血管狭窄部70を拡張する。このようにすることによって、血管狭窄部70の血管に付着堆積しているコレステロール等の堆積物は物理的に押し広げられ、血流阻害が解消できる。
【0059】
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、先端側に配置された第1ワイヤと、第1ワイヤの基端側に配置され、第1ワイヤより弾性率の大きい材料で構成された第2ワイヤとを設けたことにより、柔軟性に優れた先端部と剛性に富んだ基端部とを有し、押し込み性、トルク伝達性および追従性に優れたガイドワイヤが構成できる。
【0061】
また、第1ワイヤと第2ワイヤとを溶接により連結したことにより、連結部(溶接部)の結合強度が高く、第2ワイヤから第1ワイヤへねじりトルクや押し込み力を確実に伝達することができる。
【0062】
また、第1ワイヤおよび第2ワイヤの外径が、溶接部の基端側の位置から溶接部を跨いで溶接部より先端側の位置まで、先端方向へ向かって漸減していることにより、溶接部を含むその付近の部位の長手方向に沿った剛性変化が穏やかであり、溶接部付近におけるキンク(折れ曲がり)を確実に防止することができる。
【0063】
このようなことから、本発明によれば、操作性および耐キンク性に優れたガイドワイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドワイヤの実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すガイドワイヤにおける第1ワイヤと第2ワイヤとを接続する手順を示す図である。
【図3】本発明のガイドワイヤの使用例を説明するための模式図である。
【図4】本発明のガイドワイヤの使用例を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1      ガイドワイヤ
2      第1ワイヤ
21     接続端面
3      第2ワイヤ
31     接続端面
4      コイル
11、12、13 固定材料
14     溶接部
15     外径漸減部
151    外径漸減部の基端
152    外径漸減部の先端
20     バルーンカテーテル
201    バルーン
30     ガイディングカテーテル
40     大動脈弓
50     右冠状動脈
60     右冠状動脈開口部
70     血管狭窄部
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a guidewire, particularly to a guidewire used for introducing a catheter into a body cavity such as a blood vessel.
[0002]
[Prior art]
The guide wire is used for treatment of a site where surgery is difficult, such as PTCA (Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty), treatment for the purpose of minimally invasive to the human body, and treatment of the heart. It is used to guide catheters used for examinations such as angiography. The guide wire used in the PTCA operation is inserted into the vicinity of a target vascular stenosis together with the balloon catheter with the distal end of the guide wire protruding from the distal end of the balloon catheter. Guide to nearby.
[0003]
The blood vessels are intricately curved, and the guide wire used when inserting the balloon catheter into the blood vessels has a moderate flexibility and resilience to bending, and a pushability to transmit the operation at the proximal end to the distal side. And torque transmission properties (collectively referred to as “operability”), as well as kink resistance (bending resistance) and the like. Among these properties, as a structure for obtaining a moderate flexibility, a structure with a metal coil that has flexibility against bending around a thin tip core material of a guide wire, and for imparting flexibility and resilience There is a guide wire using a superelastic wire such as Ni-Ti as a core material.
[0004]
In a conventional guide wire, a core material is substantially composed of one kind of material. In order to enhance the operability of the guide wire, a material having a relatively high elastic modulus is used. Has lost flexibility. If a material having a relatively low elastic modulus is used to obtain the flexibility of the distal end portion of the guide wire, the operability at the proximal end side of the guide wire is lost. Thus, it has been difficult to satisfy the required flexibility and operability with one kind of core material.
[0005]
In order to improve such a defect, for example, a Ni—Ti alloy wire is used as a core material, and heat treatment is performed on the distal side and the proximal side under different conditions to increase the flexibility of the distal end and increase the flexibility of the proximal side. Guide wires with increased rigidity have been proposed. However, there is a limit to the control of flexibility by such heat treatment, and even if sufficient flexibility is obtained at the distal end, satisfactory rigidity may not always be obtained at the proximal end.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a guidewire which has a gradual change in rigidity in the longitudinal direction of the wire and is excellent in operability and kink resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Such an object is achieved by the present invention of the following (1). Further, (2) to (9) are preferable.
[0008]
(1) a linear first wire disposed on the distal end side;
A linear second wire that is disposed on the base end side of the first wire and that is made of a material having a higher elastic modulus than the constituent material of the first wire;
The first wire and the second wire are connected by welding,
The outer diameter of the first wire and the second wire is from a position closer to the distal end than a welded portion of the first wire and the second wire to a position closer to the distal end than the welded portion across the welded portion. A guide wire, which gradually decreases in a distal direction.
[0009]
(2) The guide wire according to (1), wherein the first wire is made of a superelastic alloy.
[0010]
(3) The guide wire according to (1) or (2), wherein the second wire is made of stainless steel.
[0011]
(4) The guide wire according to any one of (1) to (3), wherein a connection end surface between the first wire and the second wire is substantially perpendicular to an axial direction of both wires.
[0012]
(5) The guide wire according to any one of (1) to (4), wherein the outer diameter of the first wire gradually decreases toward the distal end over substantially the entire length.
[0013]
(6) The guide wire according to any one of (1) to (5), further including a spiral coil that covers at least a portion of the first wire on the distal end side.
[0014]
(7) The guide wire according to (6), wherein the welded portion is located closer to a base end than a base end of the coil.
[0015]
(8) The guide wire according to any one of (1) to (7), wherein the welding is performed by butt resistance welding.
[0016]
(9) The guidewire according to any one of (1) to (8), wherein the welded portion is used so as to be located in a living body.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a guidewire of the present invention will be described in detail based on a preferred embodiment shown in the accompanying drawings.
[0018]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of the guide wire of the present invention, and FIG. 2 is a view showing a procedure for connecting a first wire and a second wire in the guide wire shown in FIG. For convenience of explanation, the right side in FIG. 1 is referred to as a “proximal end” and the left side is referred to as a “distal end”. Also, in FIG. 1, the length direction of the guide wire is shortened to make it easier to see, and the thickness direction of the guide wire is schematically exaggerated, and the ratio of the length direction to the thickness direction is It is very different from the actual situation.
[0019]
A guide wire 1 shown in FIG. 1 is a guide wire for a catheter used by being inserted into a catheter, and includes a first wire 2 disposed on a distal side and a second wire disposed on a proximal side of the first wire 2. It has a wire 3 and a spiral coil 4. The total length of the guidewire 1 is not particularly limited, but is preferably about 200 to 5000 mm. Further, the outer diameter of the guide wire 1 is not particularly limited, but is usually preferably about 0.2 to 1.2 mm.
[0020]
The first wire 2 is a wire having elasticity. The length of the first wire 2 is not particularly limited, but is preferably about 20 to 1000 mm.
[0021]
In the present embodiment, the outer diameter of the first wire 2 gradually decreases toward the distal end over substantially the entire length. Thereby, the rigidity (bending rigidity, torsional rigidity) of the first wire 2 can be gradually reduced in the distal direction, and as a result, the guide wire 1 obtains good flexibility at the distal end, and the The followability and safety are improved, and bending and the like can be prevented.
[0022]
In the illustrated configuration, the first wire 2 has a tapered shape in which the outer diameter continuously decreases gradually toward the distal end over substantially the entire length. The taper angle of the tapered portion of the first wire 2 may be constant along the longitudinal direction or may change along the longitudinal direction.
[0023]
Also, unlike the illustration, the first wire 2 may have a portion in which the outer diameter is constant along the longitudinal direction. For example, the first wire 2 is formed with a plurality of tapered portions in which the outer diameter gradually decreases in the distal direction along the longitudinal direction, and the outer diameter between the tapered portions is long. It may be such that a certain portion is formed along the direction. Even in such a case, the same effect as described above can be obtained. Further, unlike the illustration, the first wire 2 may have a constant outer diameter in the longitudinal direction at the tip side.
[0024]
The constituent material of the first wire 2 is not particularly limited. For example, various metal materials such as stainless steel can be used, but it is preferable to use an alloy (including a superelastic alloy) exhibiting pseudoelasticity. More preferably, it is an elastic alloy. The superelastic alloy is relatively flexible and resilient and hardly bends. Therefore, by forming the first wire 2 from a superelastic alloy, the guide wire 1 can have a sufficient amount at the distal end portion. Flexibility and resilience to bending are obtained, followability to a complicatedly curved or bent blood vessel is improved, and more excellent operability is obtained, and even if the first wire 2 repeats bending and bending deformation, Since the first wire 2 does not have a bending habit due to the restoring property, it is possible to prevent a decrease in operability due to the first wire 2 having a bending habit during use of the guide wire 1.
[0025]
Pseudoelastic alloys include those having a stress-strain curve due to tension in any shape, those in which transformation points such as As, Af, Ms, and Mf can be remarkably measured and those in which they cannot be measured. (Strain) and almost all return to the original shape by removing the stress are included.
[0026]
Preferred compositions of the superelastic alloy include a Ni-Ti alloy such as a 49-52 atomic% Ni-Ni alloy, a 38.5-41.5 wt% Zn Cu-Zn alloy, and a 1-10 wt% X (X is at least one of Be, Si, Sn, Al, and Ga), and a 36-38 atomic% Al-Ni-Al alloy. Of these, particularly preferred are the above-mentioned Ni-Ti alloys.
[0027]
The distal end of the second wire 3 is connected (connected) to the proximal end of the first wire 2. The second wire 3 is a wire having elasticity. The length of the second wire 3 is not particularly limited, but is preferably about 20 to 4800 mm.
[0028]
The second wire 3 is made of a material having a higher elastic modulus (Young's modulus (longitudinal modulus), rigidity (transverse modulus), bulk modulus) than the constituent material of the first wire 2. Thereby, moderate rigidity (bending rigidity, torsional rigidity) is obtained for the second wire 3, and the guide wire 1 becomes so-called stiff, so that pushability and torque transmission are improved, and more excellent insertion operability. Is obtained.
[0029]
The constituent material (material) of the second wire 3 is not particularly limited, and stainless steel (for example, SUS304, SUS303, SUS316, SUS316L, SUS316J1, SUS316J1L, SUS405, SUS430, SUS434, SUS444, SUS429, SUS430F, SUS302, etc.) Various metal materials such as all types, piano wires, cobalt-based alloys and pseudoelastic alloys can be used, but stainless steel is preferred. When the second wire 3 is made of stainless steel, the guide wire 1 can have better pushability and torque transmission.
[0030]
Further, in the present invention, it is preferable that the first wire 2 and the second wire 3 are formed of different alloys, and that the first wire 2 is formed of a superelastic alloy and the second wire 3 is formed of stainless steel. It is particularly preferred to do so. Thus, the guide wire 1 has excellent flexibility at the distal end portion and has high rigidity (bending rigidity and torsional rigidity) at the proximal end portion. As a result, the guidewire 1 obtains excellent pushability and torque transmission and secures good operability, and at the distal end side, obtains good flexibility and resilience to follow the blood vessel and ensure safety. Is improved.
[0031]
It is preferable to use a Ni-Ti alloy as the superelastic alloy constituting the first wire 2 from the viewpoint of flexibility and restorability on the tip side.
[0032]
The coil 4 is a member formed by spirally winding a wire (thin wire), and is installed so as to cover a portion of the first wire 2 on the distal end side. In the illustrated configuration, a portion on the tip end side of the first wire 2 is inserted into a substantially central portion inside the coil 4. Further, a portion on the tip end side of the first wire 2 is inserted in non-contact with the inner surface of the coil 4. In the illustrated configuration, the coil 4 has a slight gap between the spirally wound wires in a state where no external force is applied. However, unlike the illustrated example, the coil 4 is spirally wound in a state where no external force is applied. Wires wound in a shape may be densely arranged without gaps.
[0033]
The coil 4 is preferably made of a metal material. Examples of the metal material forming the coil 4 include stainless steel, superelastic alloys, cobalt-based alloys, noble metals such as gold, platinum, and tungsten, and alloys containing these. In particular, when the guide wire 1 is made of an X-ray opaque material such as a noble metal, X-ray opacity is obtained for the guide wire 1, and the guide wire 1 can be inserted into a living body while confirming the position of the distal end portion under X-ray fluoroscopy. Yes, it is preferable. Further, the coil 4 may be configured such that the distal end side and the proximal end side are made of different materials. For example, the distal end may be constituted by a coil made of an X-ray opaque material, and the proximal end may be constituted by a coil made of a material that relatively transmits X-rays (such as stainless steel). In addition, the total length of the coil 4 is not particularly limited, but is preferably about 5 to 500 mm.
[0034]
The proximal end and the distal end of the coil 4 are fixed to the first wire 2 by fixing materials 11 and 12, respectively. Further, an intermediate portion (position near the tip) of the coil 4 is fixed to the first wire 2 by a fixing material 13. The fixing materials 11, 12, and 13 are made of solder (brazing material). The fixing materials 11, 12 and 13 are not limited to solder, but may be adhesives. Further, the method of fixing the coil 4 is not limited to the method using the fixing material, and may be, for example, welding. In addition, in order to prevent damage to the inner wall of the blood vessel, the distal end surface of the fixing material 12 is preferably rounded.
[0035]
In the present embodiment, since such a coil 4 is provided, the first wire 2 is covered by the coil 4 and has a small contact area, so that the sliding resistance can be reduced, and thus the guide wire can be reduced. 1 further improves operability.
[0036]
In the present embodiment, the coil 4 has a wire having a circular cross section. However, the present invention is not limited to this. For example, the wire has a cross section of an ellipse, a square (especially a rectangle), or the like. Is also good.
[0037]
The guidewire 1 as described above may have a coating (plastic jacket) (not shown) of a synthetic resin that covers all or a part of the outer peripheral surface (outer surface). Thereby, the friction with the inner wall of the catheter used together with the guide wire 1 is reduced, the slidability is improved, and the operability of the guide wire 1 in the catheter is further improved. As the constituent material of such a coating, for example, polyethylene, polyvinyl chloride, polyester, polypropylene, polyamide, polyurethane, polystyrene, polycarbonate, fluororesin (PTFE, ETFE, etc.), silicone resin, other various elastomers, or these Are preferably used. In particular, a wire having flexibility and flexibility equal to or less than that of the first wire 2 is preferable. Further, the place where such a coating is provided is not particularly limited. For example, it may be provided on almost the entirety of the guide wire 1, and may be provided only on the distal end portion (outer peripheral surfaces of the first wire 2 and the coil 4). It may be provided.
[0038]
Further, the entire or a part of the outer peripheral surface of the guidewire 1 may be subjected to a process for suppressing friction generated by contact with an inner wall of a catheter used together with the guidewire 1. Thereby, friction with the inner wall of the catheter is suppressed, and the operability of the guidewire 1 in the catheter is further improved. As this treatment, for example, a coating (not shown) made of a hydrophilic material or a hydrophobic material can be provided on the outer peripheral surface of the guide wire 1.
[0039]
Examples of the hydrophilic material constituting the film include a cellulose-based polymer, a polyethylene oxide-based polymer, and a maleic anhydride-based polymer (for example, maleic anhydride such as methyl vinyl ether-maleic anhydride copolymer). Acid copolymer), acrylamide-based polymer substances (for example, polyacrylamide, block copolymer of polyglycidyl methacrylate-dimethylacrylamide (PGMA-DMAA)), water-soluble nylon, polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, and the like. Examples of the hydrophobic material forming the coating include a fluorine-based resin such as polytetrafluoroethylene, a silicone-based material, and the like.
[0040]
In the guide wire 1, the first wire 2 and the second wire 3 are connected (fixed) to each other by welding. As a result, the welding portion (connection portion) 14 between the first wire 2 and the second wire 3 has a high bonding strength (joining strength), and therefore, the guide wire 1 has a torsion torque from the second wire 3 The pushing force is reliably transmitted to the first wire 2.
[0041]
In the present embodiment, the connection end face 21 of the first wire 2 to the second wire 3 and the connection end face 31 of the second wire 3 to the first wire 2 are each substantially perpendicular to the axial direction (longitudinal direction) of both wires. Although the plane is flat, the processing for forming the connection end faces 21 and 31 is extremely easy, and the above-described effect can be achieved without complicating the manufacturing process of the guide wire 1.
[0042]
Note that, unlike the configuration shown in the figure, the connection end surfaces 21 and 31 may be inclined with respect to a plane perpendicular to the axial direction (longitudinal direction) of both wires, or may be concave or convex.
[0043]
The method for welding the first wire 2 and the second wire 3 is not particularly limited, and includes, for example, butt resistance welding such as spot welding using a laser and butt seam welding, but butt resistance welding. Is preferred. Thereby, the welding part 14 can obtain higher bonding strength.
[0044]
In such a guide wire 1, the outer diameters of the second wire 3 and the first wire 2 are welded across the welded portion 14 from a position closer to the base end than the welded portion 14 (the base end 151 of the outer diameter gradually decreasing portion 15). It gradually decreases toward the distal end from the portion 14 to a position on the distal end side (the distal end 152 of the outer diameter gradually decreasing portion 15). In other words, the second wire 3 and the first wire 2 are positioned so as to straddle the welded portion 14, and the outer diameter gradually decreasing portion 15 in which the outer diameter of the second wire 3 and the first wire 2 gradually decreases toward the distal end. The welded portion 14 is located between a base end 151 of the outer diameter gradually decreasing portion 15 and a distal end 152 of the outer diameter gradually decreasing portion 15. Thereby, the stiffness (bending stiffness, torsional stiffness) of the site including the welded portion 14 gradually decreases toward the distal end. Therefore, the guide wire 1 extends along the longitudinal direction even in the vicinity thereof including the welded portion 14 where the first wire 2 and the second wire 3 made of materials having different elastic moduli are connected (joined). Therefore, the rigidity changes slowly (smoothly). As a result, the kink resistance (bending resistance) in the vicinity of the welded portion 14 is improved, and the guidewire 1 has excellent operability.
[0045]
In the illustrated configuration, the distal end 152 of the outer diameter gradually decreasing portion 15 is at the position of the distal end of the first wire 2. However, the present invention is not limited to such a configuration, and the distal end 152 of the outer diameter gradually decreasing portion 15 The position may be a middle position in the longitudinal direction. That is, the outer diameter of the portion on the distal end side of the first wire 2 does not have to be gradually reduced toward the distal end.
[0046]
From the welding unit 14, the length of the to the proximal end 151 of the outer diameter gradually reducing unit 15 (the length indicated by L 1 in FIG. 1) is not particularly limited and is preferably about 5~900Mm, 10 to 250 mm More preferably, it is about Further, the welded portion 14, the length to the tip 152 of the outer diameter gradually reducing unit 15 (the length indicated by L 2 in FIG. 1) is not particularly limited and is preferably about 5~800Mm,. 10 to More preferably, it is about 250 mm. When L 1 and L 2 are in the above-described range, the change in the rigidity along the longitudinal direction can be made more gradual (smooth) in the vicinity thereof including the welded portion 14.
[0047]
In the present embodiment, the outer diameter gradually decreasing portion 15 has a tapered shape in which the outer diameter continuously decreases at a substantially constant decreasing rate toward the distal end. In other words, the taper angle of the outer diameter gradually decreasing portion 15 is substantially constant along the longitudinal direction. Thereby, in the guidewire 1 of the present embodiment, the change in the rigidity along the longitudinal direction can be made more gradual (smooth) in the vicinity thereof including the welded portion 14. Note that, unlike such a configuration, the outer diameter decreasing rate (the taper angle of the outer diameter gradually decreasing portion 15) in the distal direction of the outer diameter gradually decreasing portion 15 may change along the longitudinal direction. For example, a portion where the reduction rate of the outer diameter is relatively large and a portion where the outer diameter is relatively small may be alternately and repeatedly formed a plurality of times. In this case, there may be a portion where the outer diameter decreasing rate toward the distal end of the outer diameter gradually decreasing portion 15 becomes zero.
[0048]
Further, in the present embodiment, the welding portion 14 is located closer to the proximal end than the proximal end of the coil 4, but unlike the drawing, the welding portion 14 is located closer to the distal end than the proximal end of the coil 4. May be.
[0049]
Hereinafter, a procedure for joining the first wire 2 and the second wire 3 by butt seam welding, which is an example of butt resistance welding, will be described with reference to FIG. FIG. 3 shows procedures (1) to (4) when the first wire 2 and the second wire 3 are joined by butt seam welding.
[0050]
In procedure (1), the first wire 2 and the second wire 3 fixed (attached) to a butt welding machine (not shown) are shown.
[0051]
In procedure (2), the first wire 2 and the second wire 3 are connected to each other by applying a predetermined voltage by a butt welding machine to the connection end face 21 on the base end side of the first wire 2 and the distal end of the second wire 3. Is brought into pressure contact with the connection end face 31 on the side. Due to this pressure contact, a molten layer is formed at the contact portion, and the first wire 2 and the second wire 3 are firmly connected.
[0052]
In step (3), the protruding portion of the connection portion (welded portion 14) deformed by pressure contact is deleted.
[0053]
Next, in step (4), the portion including the connection portion (welded portion 14) is polished to form an outer diameter gradually decreasing portion 15 whose outer diameter gradually decreases toward the distal end. The procedure (3) may be omitted and the procedure (4) may be performed.
[0054]
FIG. 3 and FIG. 4 are views showing a use state when the guide wire 1 of the present invention is used for PTCA operation.
[0055]
3 and 4, reference numeral 40 denotes an aortic arch, reference numeral 50 denotes a right coronary artery of the heart, reference numeral 60 denotes a right coronary artery opening, and reference numeral 70 denotes a vascular stenosis. Reference numeral 30 denotes a guiding catheter for reliably guiding the guide wire 1 from the femoral artery to the right coronary artery, and reference numeral 20 denotes a balloon catheter for expanding a stenosis having a balloon 201 which can be expanded and contracted at the distal end. .
[0056]
As shown in FIG. 3, the distal end of the guidewire 1 is projected from the distal end of the guiding catheter 30 and inserted into the right coronary artery 50 from the right coronary artery opening 60. Further, the guide wire 1 is advanced, inserted into the right coronary artery from the distal end, and stopped at a position where the distal end exceeds the vascular stenosis 70. Thereby, the passage of the balloon catheter 20 is secured. At this time, the welded portion 14 of the guidewire 1 is located near the base of the aortic arch 40 (in a living body).
[0057]
Next, as shown in FIG. 4, the distal end of the balloon catheter 20 inserted from the proximal end side of the guide wire 1 is made to protrude from the distal end of the guiding catheter 30 and further advanced along the guide wire 1 to open the right coronary artery opening. It is inserted into the right coronary artery 50 from the portion 60 and stops when the balloon reaches the position of the vascular stenosis 70.
[0058]
Next, a balloon dilatation fluid is injected from the proximal end side of the balloon catheter 20 to dilate the balloon 201 and dilate the vascular stenosis part 70. By doing so, the deposits such as cholesterol adhering and depositing in the blood vessels of the blood vessel stenosis part 70 are physically spread out, and the obstruction of blood flow can be eliminated.
[0059]
As described above, the guide wire of the present invention has been described with respect to the illustrated embodiment, but the present invention is not limited to this, and each part constituting the guide wire has an arbitrary configuration capable of exhibiting the same function. Can be replaced by Further, an arbitrary component may be added.
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the first wire disposed on the distal end side and the second wire disposed on the proximal end side of the first wire and made of a material having a higher elastic modulus than the first wire With this arrangement, a guide wire having a flexible distal end portion and a rigid base end portion and having excellent pushability, torque transmission, and followability can be configured.
[0061]
In addition, since the first wire and the second wire are connected by welding, the connection strength of the connection portion (welded portion) is high, and the torsional torque and the pushing force can be reliably transmitted from the second wire to the first wire. it can.
[0062]
In addition, since the outer diameter of the first wire and the second wire gradually decreases in the distal direction from the position on the base end side of the welded portion to the position on the distal end side from the welded portion across the welded portion, the welding is performed. The stiffness change along the longitudinal direction of the portion including the portion in the longitudinal direction is gentle, and it is possible to reliably prevent the kink (bending) near the welded portion.
[0063]
Thus, according to the present invention, a guidewire excellent in operability and kink resistance can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of a guide wire of the present invention.
FIG. 2 is a view showing a procedure for connecting a first wire and a second wire in the guide wire shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining an example of use of the guide wire of the present invention.
FIG. 4 is a schematic view for explaining an example of using the guide wire of the present invention.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 guide wire 2 first wire 21 connection end face 3 second wire 31 connection end face 4 coils 11, 12, 13 fixing material 14 welded portion 15 outer diameter gradually decreasing portion 151 base end of outer diameter gradually decreasing portion 152 distal end 20 of outer diameter gradually decreasing portion Balloon catheter 201 balloon 30 guiding catheter 40 aortic arch 50 right coronary artery 60 right coronary artery opening 70 vascular stenosis

Claims (1)

先端側に配置された線状の第1ワイヤと、
前記第1ワイヤの基端側に配置され、前記第1ワイヤの構成材料より弾性率が大きい材料で構成された線状の第2ワイヤとを備え、
前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとは、溶接により連結され、
前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤの外径は、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの溶接部より基端側の位置から前記溶接部を跨いで前記溶接部より先端側の位置まで、先端方向へ向かって漸減していることを特徴とするガイドワイヤ。
A first linear wire disposed on the distal end side;
A linear second wire that is disposed on the base end side of the first wire and that is made of a material having a higher elastic modulus than the constituent material of the first wire;
The first wire and the second wire are connected by welding,
The outer diameter of the first wire and the second wire is from a position closer to the distal end than a welded portion of the first wire and the second wire to a position closer to the distal end than the welded portion across the welded portion. A guide wire, which gradually decreases in a distal direction.
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