JP2004035694A

JP2004035694A - Foamed polyester sheet

Info

Publication number: JP2004035694A
Application number: JP2002193788A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Kawabe; 川辺　雅之
Original assignee: Kanebo Synthetic Fibers Ltd; Kanebo Ltd; Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Current assignee: Kanebo Synthetic Fibers Ltd; Kanebo Ltd; Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date: 2002-07-02
Filing date: 2002-07-02
Publication date: 2004-02-05

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a foamed polyester sheet exhibiting excellent heat resistance, lightweightness and molding processability equal to those of polystyrene foam. <P>SOLUTION: The foamed polyester sheet comprises a resin composition comprising (a) 100 pts. wt. of a polyester resin containing terephthalic acid as the main acid component and as a glycol component, a spiroglycol and ethylene glycol, and having a glass transition temperature of at least 90°C and (b) 0.01-5 pts. wt. of at least one compound selected from the group consisting of glass, mineral materials, organic acids, Ca salts, Zn salts, Mg salts, Ba salts, Al salts, Pb salts and Mn salts of an organic acid, and organic acid esters, and has a density of 0.01-1.20 g/cm<SP>3</SP>. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡ポリエステルシートに関し、更に詳しくは耐熱性、軽量性、成形加工性に優れた発泡ポリエステルシートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
プラスチック製発泡体は軽量性、緩衝性、成形加工性に優れており、包装材および梱包材として多量に使用されている。その中でも耐熱性が必要とされる食品包装容器には、ポリスチレン（以下ＰＳと記す）発泡成形体が主に使用されてきた。
【０００３】
近年、ＰＳ発泡成形体からは安全衛生性に問題があるスチレンモノマーおよびスチレンダイマーが内容物に溶出することが確認され、代替素材としてポリオレフィン樹脂発泡体や紙容器が検討されている。しかしながら、ポリオレフィン樹脂発泡体は耐油性が悪く、またポリオレフィン樹脂特有の臭気が内容物につく問題があり、紙容器は断熱性および強度の点でプラスチック製発泡体には劣っている。
【０００４】
一方、ポリエチレンテレフタレート（以下ＰＥＴと記す）に代表されるポリエステルは、優れた機械的特性、耐熱性、耐薬品性を有するためにボトル、フィルム、シート、繊維として広く使用されている。また、特開平２−２６５７２５号公報、特開平３−２００８４３号公報にはポリエステル樹脂組成物からなる発泡シートが提案されている。しかしながら、これらのＰＥＴを主体とするポリエステル発泡体の耐熱性は前記ＰＳ発泡体よりも低く、耐熱性を必要とされる用途には使用されていないのが現状である。
【０００５】
このような問題点を解決する方法として、特開平３−２３９５２７号公報には、ＰＥＴを主体とする発泡ポリエステルシートを結晶化させることにより耐熱温度を高める方法が提案されているが、この方法によると特別なポリエステル発泡体の結晶化装置が必要であり実用的ではない。
【０００６】
本発明者らは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、スピログリコールおよびエチレングリコールをグリコール成分とするポリエステル樹脂であって、ガラス転移温度が９０℃以上のポリエステル樹脂を使用することによりＰＳ発泡体と同等の耐熱性、軽量性、成形加工性に優れた発泡ポリエステルシートが得られることを見出し本発明に到達した。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解消し、ＰＳ発泡体と同等の耐熱性、軽量性、成形加工性に優れた発泡ポリエステルシートを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、（ａ）テレフタル酸を主たる酸成分とし、スピログリコールおよびエチレングリコールをグリコール成分とするポリエステル樹脂であって、ガラス転移温度が９０℃以上のポリエステル樹脂１００重量部と、（ｂ）ガラス、鉱物質材料、有機酸、有機酸のＣａ塩、Ｚｎ塩、Ｍｇ塩、Ｂａ塩、Ａｌ塩、Ｐｂ塩およびＭｎ塩並びに有機酸のエステルよりなる群から選ばれる少なくとも１種の化合物０．０１〜５重量部とを含有する樹脂組成物からなり、密度が０．０１〜１．２０ｇ／ｃｍ^３である発泡ポリエステルシートによって達成される。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明のポリエステル樹脂は、ＤＳＣ（示差走査熱量計）を用いて昇温速度１０℃／分にて測定したガラス転移温度が９０℃以上のものである。好ましくは１００℃以上、より好ましくは１１０℃以上のものである。ガラス転移温度が９０℃より低い場合は、得られる発泡ポリエステルシートおよびそれからなる成形品の耐熱性が不十分である。
【００１０】
本発明で用いられるガラス転移温度が９０℃以上のポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分とグリコール成分とを公知の方法によって重縮合せしめて得られるものであり、テレフタル酸とスピログリコールおよびエチレングリコールからなる共重合ポリエステルである。ガラス転移温度が９０℃以上となるためには、スピログリコールの含有量はグリコール成分全体の２０モル％以上であることが必要となる。また、実質的に非晶質のポリエステルであることが高い発泡倍率を有する発泡ポリエステルシートが得られることから好ましい。
【００１１】
本発明で用いられるガラス転移温度が９０℃以上のポリエステル樹脂は、極限粘度が０．６〜１．０ｄｌ／ｇの範囲にあることが好ましい。極限粘度を０．６ｄｌ／ｇ以上にする事で均一且つ微細な発泡セルが形成するので好ましい。また、極限粘度１．０ｄｌ／ｇを超えるポリエステル樹脂の製造は困難であり、これ以下に抑えることが好ましい。
【００１２】
本発明の発泡ポリエステルシートには、均一で微細な発泡セルを形成せしめるために発泡核剤を少量配合する。発泡核剤とは固体状の粒子状物であり、ガラス繊維などのガラス類、タルク、シリカ、カオリン、ゼオライト、マイカ、アルミナなどの鉱物質材料、有機酸、有機酸のＣａ塩、Ｚｎ塩、Ｍｇ塩、Ｂａ塩、Ａｌ塩、Ｐｂ塩およびＭｎ塩並びに有機酸のエステルなどが好適に用いられる。これらの中でもタルクは安価でポリエステル樹脂の物性低下も少ない事から特に好ましい。
【００１３】
発泡核剤の添加量はポリエステル樹脂１００重量部に対して０．０１〜５重量部の範囲である。添加量を０．０１重量部以上にする事で均一且つ微細な発泡セルが形成するので好ましい。又、添加効果は５重量部程度で飽和するのでこれ以下に抑える事が好ましい。発泡核剤は、通常粒子径が０．５〜３０μｍ程度のものが樹脂に対する分散性が良く、安定した気泡が得られるので好ましい。
【００１４】
更に本発明の発泡ポリエステルシートには、発泡性向上のために、その製造工程でエステル結合形成性官能基を１分子中に３個又は４個有する多官能性化合物（以下単に多官能性化合物と記す）を配合しても良い。多官能性化合物とは、ポリエステル分子鎖中のカルボキシル基又は水酸基と反応してエステル結合を形成する化合物であり、具体的にはカルボキシル基、水酸基、或いはメチルエステル基、エチルエステル基等のアルキルエステル基を有する化合物である。このような多官能性化合物を含有させることによりポリエステル分子鎖中に架橋構造が形成され、溶融特性が改善され、発泡性が向上する。
【００１５】
多官能性化合物として具体的には、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、トリメリット酸及びそれらの酸無水物、ピロメリット酸及びそれらの酸無水物、トリメシン酸等の多官能性のアルコール及び酸等を挙げることができる。
【００１６】
本発明の発泡ポリエステルシートの密度は、０．０１〜１．２０ｇ／ｃｍ^３の範囲にある。密度が０．０１ｇ／ｃｍ^３に満たない場合は、得られる発泡ポリエステルシートの強度低下が著しく、密度が１．２０ｇ／ｃｍ^３を超える場合は、発泡倍率が低く軽量化を目的のひとつとする発泡シートとしては不十分である。
【００１７】
本発明の発泡ポリエステルシートは、通常公知の方法により製造される。例えば、押出ダイを有する押出機にポリエステル樹脂１００重量部と、発泡核剤０．０５〜５重量部を供給して溶融混合し、生成する溶融状態の混合物が押出機中にある間に混入し、押出ダイから押出して冷却することにより発泡ポリエステルシートを製造する。押出ダイとしては、シート成形Ｔダイあるいは円形ダイなどがあげられる。得られる発泡ポリエステルシートは非晶性であり、その厚みは通常０．１〜１０ｍｍ程度である。
【００１８】
ここで用いる不活性ガスとは、ポリエステル樹脂組成物と反応せず、かつ混合の際にガス状または液状を呈しているものが用いられる。このような不活性ガスの例としては、フレオンガス、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、およびプロパン、ｎ−ブタン、イソブタン、ｎ−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、シクロペンタン、ヘキサンなどの炭化水素類、塩化メチル、塩化メチレン、ジクロロジフルオロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジメチルエーテルなどのエーテル類があげられる。これらの中でも窒素は安価でポリエステル樹脂の物性低下も少ない事から特に好ましい。
【００１９】
不活性ガスの添加量は、目的とする発泡ポリエステルシートの発泡倍率および保存期間により異なるが、ポリエステル樹脂に対して５〜１５重量％の範囲にあることが好ましい。一般的に、低発泡倍率品は添加量を少なくし、高発泡倍率品は添加量を多くする。
【００２０】
本発明の発泡ポリエステルシートは、常用の熱成形機を用いて容器等に熱成形することができる。例えば、発泡シートをそれが軟化するまで予熱した後、所定の金型に押し当て、金型と発泡シートの空隙を排除しながら大気圧により成形する真空成形方法、あるいは大気圧以上の圧縮空気により発泡シートを金型に密着させて成形する圧空成形方法、および真空と圧空を併用する成形方法などがあげられる。使用する金型は、成型品の外観および厚みむらを良くするためにはおす型とめす型の両方を有する勘合金型が好適に用いられる。
【００２１】
【発明の効果】
本発明の発泡ポリエステルシートは、ＰＳ発泡体と同等の耐熱性、軽量性、成形加工性に優れ、食品包装用の発泡容器などとして好適に使用することができる。
【００２２】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。各物性の測定および評価は下記の方法に従った。
【００２３】
（１）極限粘度（ＩＶ）
ポリエステル樹脂をフェノール／テトラクロロエタン＝６０／４０（重量比）の混合液に溶かし、自動粘度測定装置（柴山科学製　ＳＳ−２７０ＬＣ）を用いて２０℃にて測定した。
【００２４】
（２）熱分析（ＤＳＣ）
ポリエステル樹脂を、示差走査熱量計（パーキンエルマー社製ＤＳＣ−７型）を用いて試料約１０ｍｇ、昇温速度１０℃／分にてガラス転移温度（Ｔｇ）および融点（Ｔｍ）を測定した。
【００２５】
（３）ポリエステル樹脂の組成比
ポリエステル樹脂をトリフルオロ酢酸−ｄと重クロロホルムの１：１（重量比）混合溶液に溶解し、テトラメチルシランを標品として混合して、ＦＴ−ＮＭＲ（バリアン社製３００ＭＧ型）を用いて測定した。
【００２６】
（４）密度、発泡倍率（倍）
同重量の発泡前のポリエステル樹脂と発泡後のポリエステルシートの体積をメスシリンダーにて測定し、下記式により密度と発泡倍率（倍）を算出した。
密度（ｇ／ｃｍ^３）＝発泡シート（樹脂）の重量／発泡シート（樹脂）の体積
発泡倍率（倍）＝発泡シートの体積／発泡前の樹脂体積
【００２７】
（５）耐熱性
発泡ポリエステルシートから真空成形機を用いて、縦１２０ｍｍ×横１６０ｍｍ×高さ４０ｍｍ×厚み５ｍｍの容器を成形し、所定温度（８０℃、９０℃、１００℃）のオーブン中に２時間放置した後の容器の寸法変化により評価した。
◎：変化なし
○：５％以下の変化
△：５％を超えて１０％以下の変化
×：１０％を超える変化
【００２８】
（６）外観
得られた発泡容器の外観を判断した。
○：均一微細な気泡を有する。
×：気泡径が不均一であり、表面に穴あきなどが見られる。
【００２９】
実施例１〜９、比較例１〜６
（ポリエステル樹脂の製造）
ステンレス製オートクレーブに所定量のジカルボン酸のエステル成分と、グリコール成分をグリコール成分が酸成分に対してモル比１．８となるように仕込み、エステル交換反応触媒の存在下、２５０℃、常圧にてエステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、所定量の重縮合用触媒（二酸化ゲルマニウム）および熱安定剤（トリメチルリン酸）を加え、２８５℃、１３３Ｐａの減圧下で重縮合反応を行なった。得られたポリエステル樹脂の物性を表１に示す。
【００３０】
（発泡ポリエステルシートの製造）
得られたポリエステル樹脂と所定量の発泡核剤（富士タルク工業製タルク「ＬＭＰ１００」またはステアリン酸亜鉛）を、押出しダイを有する押出し機に供給し、シリンダー温度２５０℃（Ｐ−５については２８０℃）にて溶融混合した。溶融混合されたポリエステル樹脂組成物に窒素ガスを８ＭＰａの圧力で注入して分散させた後、円形ダイより押出した。押出された樹脂混合物は、大気圧に解放されることで気泡を形成し、空冷により冷却固化した円筒形状発泡体の一部を切断してシート形状で巻き取った。得られた発泡ポリエステルシートの密度と発泡倍率を表２に示す。
【００３１】
（発泡容器の成形）
発泡ポリエステルシートを１日熟成後、真空成形機にて加熱温度１５０℃、加熱時間３０秒の条件にて、縦１２０ｍｍ×横１６０ｍｍ×高さ４０ｍｍ×厚み５ｍｍの発泡容器を成形した。この発泡容器の耐熱性、外観などを評価した結果を表３に示す。
【００３２】
比較例７
実施例１のポリエステル樹脂（Ｐ−１）を使用して、密度が０．００５ｇ／ｃｍ^３の発泡ポリエステルシートを製造する以外は、実施例１と同様の試験を行った。得られた発泡シートおよびそれからなる発泡容器は強度が低く、耐熱性試験には使用できなかった。
【００３３】
【表１】

【００３４】
【表２】

【００３５】
【表３】

[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a foamed polyester sheet, and more particularly to a foamed polyester sheet having excellent heat resistance, light weight, and moldability.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Plastic foams are excellent in lightness, cushioning properties, and moldability, and are widely used as packaging materials and packaging materials. Among them, foamed polystyrene (hereinafter, referred to as PS) foam molded articles have been mainly used for food packaging containers requiring heat resistance.
[0003]
In recent years, it has been confirmed that styrene monomers and styrene dimers having a problem in safety and health are eluted from the PS foam molded products, and polyolefin resin foams and paper containers are being studied as alternative materials. However, polyolefin resin foams have poor oil resistance and have a problem that the odor peculiar to polyolefin resins is attached to the contents. Paper containers are inferior to plastic foams in terms of heat insulation and strength.
[0004]
On the other hand, polyesters represented by polyethylene terephthalate (hereinafter referred to as PET) have been widely used as bottles, films, sheets, and fibers because of their excellent mechanical properties, heat resistance, and chemical resistance. Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 2-265725 and 3-200843 propose foamed sheets made of a polyester resin composition. However, the heat resistance of these polyester foams mainly composed of PET is lower than that of the PS foams, and is currently not used for applications requiring heat resistance.
[0005]
As a method for solving such a problem, Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 3-239527 proposes a method of increasing the heat-resistant temperature by crystallizing a foamed polyester sheet mainly composed of PET. And a special polyester foam crystallizer is required, which is not practical.
[0006]
The present inventors have found that a polyester resin having terephthalic acid as a main acid component and spiro glycol and ethylene glycol as a glycol component, and having a glass transition temperature of 90 ° C. or higher, is equivalent to a PS foam. The present inventors have found that a foamed polyester sheet having excellent heat resistance, light weight, and moldability can be obtained.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art, and to provide a foamed polyester sheet excellent in heat resistance, lightness, and molding workability equivalent to a PS foam.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The object is to provide (a) 100 parts by weight of a polyester resin containing terephthalic acid as a main acid component and spiro glycol and ethylene glycol as a glycol component, and having a glass transition temperature of 90 ° C. or more; And at least one compound selected from the group consisting of mineral materials, organic acids, Ca salts, Zn salts, Mg salts, Ba salts, Al salts, Pb salts and Mn salts of organic acids, and esters of organic acids. And a density of 0.01 to 1.20 g / cm ^3, which is achieved by a foamed polyester sheet.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The polyester resin of the present invention has a glass transition temperature of 90 ° C. or higher as measured at a heating rate of 10 ° C./min using a DSC (differential scanning calorimeter). It is preferably at least 100 ° C, more preferably at least 110 ° C. When the glass transition temperature is lower than 90 ° C., the heat resistance of the obtained foamed polyester sheet and the molded article formed therefrom are insufficient.
[0010]
The polyester resin having a glass transition temperature of 90 ° C. or higher used in the present invention is obtained by polycondensing a dicarboxylic acid component and a glycol component by a known method, and is composed of terephthalic acid, spiro glycol and ethylene glycol. It is a polymerized polyester. In order for the glass transition temperature to be 90 ° C. or higher, the content of spiroglycol must be 20 mol% or more of the entire glycol component. Further, it is preferable that the polyester is a substantially amorphous polyester because a foamed polyester sheet having a high expansion ratio can be obtained.
[0011]
The polyester resin having a glass transition temperature of 90 ° C. or higher used in the present invention preferably has an intrinsic viscosity in the range of 0.6 to 1.0 dl / g. It is preferable to set the intrinsic viscosity to 0.6 dl / g or more because uniform and fine foam cells are formed. Further, it is difficult to produce a polyester resin having an intrinsic viscosity exceeding 1.0 dl / g, and it is preferable to suppress the viscosity to less than this.
[0012]
The foamed polyester sheet of the present invention contains a small amount of a foam nucleating agent in order to form uniform and fine foamed cells. The foam nucleating agent is a solid particulate material, such as glass such as glass fiber, mineral materials such as talc, silica, kaolin, zeolite, mica, and alumina, organic acids, Ca salts of organic acids, Zn salts, Mg salts, Ba salts, Al salts, Pb salts and Mn salts, and esters of organic acids are preferably used. Of these, talc is particularly preferable because it is inexpensive and causes little deterioration in the physical properties of the polyester resin.
[0013]
The addition amount of the foam nucleating agent is in the range of 0.01 to 5 parts by weight based on 100 parts by weight of the polyester resin. It is preferable to add 0.01 parts by weight or more because uniform and fine foam cells are formed. Further, since the effect of addition is saturated at about 5 parts by weight, it is preferable to suppress the effect to less than this. The foam nucleating agent having a particle diameter of about 0.5 to 30 μm is preferable because it has good dispersibility in a resin and stable bubbles can be obtained.
[0014]
Further, the foamed polyester sheet of the present invention has a polyfunctional compound having three or four ester bond-forming functional groups in one molecule in a production process (hereinafter simply referred to as a polyfunctional compound) in order to improve foamability. May be added. A polyfunctional compound is a compound that forms an ester bond by reacting with a carboxyl group or a hydroxyl group in a polyester molecular chain, and specifically, a carboxyl group, a hydroxyl group, or an alkyl ester such as a methyl ester group or an ethyl ester group. It is a compound having a group. By including such a polyfunctional compound, a crosslinked structure is formed in the polyester molecular chain, so that the melting property is improved and the foaming property is improved.
[0015]
Specific examples of the polyfunctional compound include pentaerythritol, trimethylolpropane, trimellitic acid and their acid anhydrides, pyromellitic acid and their acid anhydrides, and polyfunctional alcohols and acids such as trimesic acid. Can be mentioned.
[0016]
The density of the expanded polyester sheet of the present invention is in the range of 0.01 to 1.20 g / cm ³ . When the density is less than 0.01 g / cm ³ , the strength of the obtained foamed polyester sheet is significantly reduced, and when the density exceeds 1.20 g / cm ³ , one of the objects is to reduce the foaming ratio and reduce the weight. It is insufficient as a foam sheet.
[0017]
The foamed polyester sheet of the present invention is produced by a generally known method. For example, 100 parts by weight of a polyester resin and 0.05 to 5 parts by weight of a foaming nucleating agent are supplied to an extruder having an extrusion die and melt-mixed, and the resulting mixture in a molten state is mixed in the extruder. Then, a foamed polyester sheet is manufactured by extruding from an extrusion die and cooling. Examples of the extrusion die include a sheet forming T die and a circular die. The obtained foamed polyester sheet is amorphous, and its thickness is usually about 0.1 to 10 mm.
[0018]
As the inert gas used herein, a gas that does not react with the polyester resin composition and that is in a gaseous or liquid state when mixed is used. Examples of such inert gases include freon gas, nitrogen, carbon dioxide, helium, neon, argon, and hydrocarbons such as propane, n-butane, isobutane, n-pentane, isopentane, neopentane, cyclopentane, hexane, and the like. And halogenated hydrocarbons such as methyl chloride, methylene chloride and dichlorodifluoromethane, and ethers such as dimethyl ether. Of these, nitrogen is particularly preferable because it is inexpensive and causes little deterioration in the physical properties of the polyester resin.
[0019]
The addition amount of the inert gas varies depending on the expansion ratio and the storage period of the intended expanded polyester sheet, but is preferably in the range of 5 to 15% by weight based on the polyester resin. Generally, a low expansion ratio product has a small amount of addition, and a high expansion ratio product has a large addition amount.
[0020]
The foamed polyester sheet of the present invention can be thermoformed into a container or the like using a conventional thermoforming machine. For example, after pre-heating the foam sheet until it softens, it is pressed against a predetermined mold, and the vacuum molding method of molding at atmospheric pressure while eliminating the gap between the mold and the foam sheet, or by compressed air at or above atmospheric pressure A pressure forming method in which a foamed sheet is brought into close contact with a mold, and a forming method in which vacuum and pressure are used in combination are exemplified. As a mold to be used, an insulated alloy mold having both a male mold and a female mold is preferably used in order to improve the appearance and thickness unevenness of a molded product.
[0021]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY The foamed polyester sheet of the present invention is excellent in heat resistance, light weight, and moldability as well as PS foam, and can be suitably used as a foam container for food packaging.
[0022]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. Measurement and evaluation of each physical property were performed according to the following methods.
[0023]
(1) Intrinsic viscosity (IV)
The polyester resin was dissolved in a mixed solution of phenol / tetrachloroethane = 60/40 (weight ratio) and measured at 20 ° C. using an automatic viscosity measurement device (SS-270LC manufactured by Shibayama Scientific).
[0024]
(2) Thermal analysis (DSC)
The polyester resin was measured for glass transition temperature (Tg) and melting point (Tm) using a differential scanning calorimeter (DSC-7, manufactured by PerkinElmer) at a rate of about 10 mg at a heating rate of 10 ° C./min.
[0025]
(3) Composition ratio of polyester resin The polyester resin was dissolved in a 1: 1 (weight ratio) mixed solution of trifluoroacetic acid-d and deuterated chloroform, and tetramethylsilane was mixed as a sample, followed by FT-NMR (Varian Co., Ltd.). 300MG).
[0026]
(4) Density, expansion ratio (times)
The volumes of the same weight of the polyester resin before foaming and the polyester sheet after foaming were measured with a measuring cylinder, and the density and foaming ratio (times) were calculated by the following formulas.
Density (g / cm ³ ) = weight of foam sheet (resin) / volume of foam sheet (resin) Expansion ratio (times) = volume of foam sheet / volume of resin before foaming
(5) Using a vacuum forming machine, a container having a length of 120 mm, a width of 160 mm, a height of 40 mm and a thickness of 5 mm is formed from a heat-resistant foamed polyester sheet and placed in an oven at a predetermined temperature (80 ° C, 90 ° C, 100 ° C). Evaluation was made by dimensional change of the container after being left for 2 hours.
：: No change ：: Change of 5% or less Δ: Change of more than 5% and 10% or less X: Change of more than 10%
(6) Appearance The appearance of the obtained foamed container was judged.
：: Uniform and fine bubbles are present.
X: The bubble diameter is not uniform and holes are observed on the surface.
[0029]
Examples 1 to 9, Comparative Examples 1 to 6
(Manufacture of polyester resin)
A predetermined amount of a dicarboxylic acid ester component and a glycol component are charged into a stainless steel autoclave so that the molar ratio of the glycol component to the acid component is 1.8, and the mixture is heated to 250 ° C. and normal pressure in the presence of a transesterification catalyst. To perform a transesterification reaction. After completion of the transesterification reaction, a predetermined amount of a polycondensation catalyst (germanium dioxide) and a heat stabilizer (trimethylphosphoric acid) were added, and the polycondensation reaction was performed at 285 ° C. under a reduced pressure of 133 Pa. Table 1 shows the physical properties of the obtained polyester resin.
[0030]
(Production of foamed polyester sheet)
The obtained polyester resin and a predetermined amount of a foaming nucleating agent (talc “LMP100” or zinc stearate manufactured by Fuji Talc Kogyo Co., Ltd.) are supplied to an extruder having an extrusion die, and a cylinder temperature of 250 ° C. (280 ° C. for P-5) ). After nitrogen gas was injected into the melt-mixed polyester resin composition at a pressure of 8 MPa to disperse the mixture, the mixture was extruded from a circular die. The extruded resin mixture formed bubbles by being released to atmospheric pressure, and a part of the cylindrical foam cooled and solidified by air cooling was cut and wound in a sheet shape. Table 2 shows the density and expansion ratio of the obtained foamed polyester sheet.
[0031]
(Formation of foam container)
After aging the foamed polyester sheet for one day, a foaming container having a length of 120 mm, a width of 160 mm, a height of 40 mm, and a thickness of 5 mm was formed by a vacuum forming machine at a heating temperature of 150 ° C and a heating time of 30 seconds. Table 3 shows the results of evaluating the heat resistance, appearance, and the like of this foamed container.
[0032]
Comparative Example 7
The same test as in Example 1 was performed except that a foamed polyester sheet having a density of 0.005 g / cm ³ was produced using the polyester resin (P-1) of Example 1. The obtained foamed sheet and the foamed container comprising the same had low strength and could not be used for the heat resistance test.
[0033]
[Table 1]

[0034]
[Table 2]

[0035]
[Table 3]

Claims

(A) 100 parts by weight of a polyester resin containing terephthalic acid as a main acid component and spiro glycol and ethylene glycol as a glycol component, and having a glass transition temperature of 90 ° C. or more; (b) glass and mineral materials Organic acid, at least one compound selected from the group consisting of organic acids, Ca salts, Zn salts, Mg salts, Ba salts, Al salts, Pb salts, and Mn salts of organic acids, and esters of organic acids 0.01 to 5 parts by weight And a foamed polyester sheet having a density of 0.01 to 1.20 g / cm ³ .