JP2003515357A - 高い持続性捕捉速度を示す吸収体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁用吸収体、ベッドマット等のような吸収体に使用される吸収構造、および、それぞれの吸収体を供給する。本発明の吸収構造は、ここで定義される液滴下試験で定量されるように、重力に抗してさえも速やかに尿を捕捉することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁用吸収体、ベッドマット等
のような尿処理用吸収体に関わる。特に、本発明は、毛管圧または浸透圧のいず
れかの手段による尿を保存する吸収体に関わる。

【０００２】 （背景技術） おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁用吸収体、ベッドマット等のような吸
収体は、当分野においてはよく知られており、特に、乳児、よちよち歩きの幼児
、失禁者、および、寝たきりの人々のために頻繁に使用されている。

【０００３】 意図される使用条件の多くにとって、これら吸収体が、高い、持続的捕捉速度
を示すことが望ましい。例えば、乳児のおむつ分野においては、放出された尿を
高速で、もっとも好ましくは、尿が体から放出される速度で捕捉することが望ま
しい。このように高い吸収速度は、放出尿の全てが、実際に、吸収体に捕捉され
ることを保証する。もしそうでなければ、直ちに捕捉されなかった尿は、吸収体
の表面と、皮膚上を移動して、皮膚の尿との接触を長引かせる結果を招く可能性
がある。さらに、吸収体によって捕捉されない尿は、流れ出して、吸収体からの
漏洩を招く可能性がある。

【０００４】 吸収体が、特に良好な捕捉能を持つことを要求する、ある種の使用条件がある
。しばしば、尿は、重力の方向とは異なる方向に、生体から放出される。このよ
うな尿が、吸収体と接触すると、吸収体は、その尿を重力に抗して捕捉すること
を要求される。例えば、吸収体のユーザーが仰臥している場合、尿放出の方向は
、水平と上方の間のいずれかにある。従って、吸収体に直ちに捕捉されなかった
尿は、吸収体から滴り落ちるか、または、吸収体から流れ出て、上記の問題を生
ずる。

【０００５】 表面的には、吸収体による尿捕捉速度が高ければ高いほど、吸収体のトップシ
ートから流れ出る尿は少なくなる。さらに好ましくは、吸収体の液体捕捉速度は
、同吸収体の意図される使用における排尿速度の少なくとも５０％である。もっ
とも好ましくは、液体捕捉速度は、吸収体の意図される使用の少なくとも９５％
である。

【０００６】 さらに、このような吸収体は、複数の、連続奔流にたいしても、同様の高い液
体吸収速度を示すことが望ましい。例えば、乳児用おむつの分野において、典型
的使用時間は、平均して、約４回の液体奔流をカバーする。もちろん、吸収体は
、第４奔流をも十分な高速で吸収することが望ましい。

【０００７】 さらに、液体が、吸収体で捕捉され、かつ、同吸収体から再び流れ出さないよ
う十分な力で保持されることが大切である。このことは、吸収体は、捕捉液体が
最終保存材料に直接吸収されない場合に備えて、直ちに同捕捉液体を保存可能と
なっていなければならない、ことを意味する。

【０００８】 従来技術においては、吸収体の多くが、十分高い吸収速度を与えることができ
ず、また特に、生体の尿排出範囲内での吸収速度を与えることができなかった。
そのため、放出された尿は、吸収体のトップシートに留まって、皮膚と液体との
接触を長引かせるか、または、吸収体のトップシートを流れだし、漏洩を招くか
、そのいずれかを起こした。

【０００９】 従って、従来の吸収体の諸問題を克服する吸収体を供給するのが本発明の目的
である。

【００１０】 第１奔流において、好ましくは、第４奔流においても、液滴下が低度な吸収体
を供給するのが本発明のもう一つの目的である。

【００１１】 第１奔流において、好ましくは、その後の奔流から第４奔流迄も、持続的に高
い吸収速度を呈する吸収体を供給するのが本発明のさらにもう一つの目的である
。

【００１２】 （発明の概要） 本発明は、液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉液体の最終的保存用
第２部材とを備える吸収構造を供給する。本発明吸収体の吸収構造は、本明細書
中に定義される液体滴下試験によって、１５ ｍｌ／秒、７５ ｍｌの第４奔流
にたいして４％未満の液体滴下比を有する。別態様として、同吸収構造は、本明
細書中に定義される液体滴下試験によって、２２ ｍｌ／秒、１１０ ｍｌの第
３奔流にたいして６０％未満の液体滴下比を有する。また別態様として、同吸収
構造は、本明細書中に定義される液体滴下試験によって、２２ ｍｌ／秒、１１
０ ｍｌの第１奔流にたいして４％未満の液体滴下比を有する。

【００１３】 本発明はさらに、本発明による吸収構造を備える吸収体を供給する。

【００１４】 （詳細な説明） 本発明は、下記において、様々な実施態様、および、様々な特質に基づいて説
明される。本発明についてこれら以外の実施態様が、本明細書中に開示されるあ
る一つの実施態様の特質を、もう一つの実施態様の特質、および・または、本明
細書中に開示されるその他の特質、と併合することによって実現が可能であろう
。これらのその他の実施態様も、それとは明言されていないが、本明細書中に開
示されているものであって、それゆえ、本発明の一部を形成する。ある種の特質
の併合が、本発明の一部を形成していない非機能的物品をもたらす可能性のある
ことは、熟練者には明白であろう。

【００１５】 本発明は、例えば、乳児用おむつ、トレーニングパンツ、成人失禁用吸収体、
ベッドマット等のような吸収体に用いられる吸収構造を供給する。本発明はさら
に、それぞれの吸収体を供給する。

【００１６】 「尿処理」という用語は、尿を捕捉し、分布し、かつ、保存することを含むが
、ただしこれに限定されない。

【００１７】 本発明は、液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉液の最終的保存用第
２部材とを含む吸収構造を供給する。いくつかの実施態様では、本発明の吸収構
造において、一体の部材が、第１部材および第２部材として働く。

【００１８】 本発明の吸収構造は、重力に抗して尿を捕捉することが可能である。多くの使
用条件下で、重力の方向は、それを通じて尿が吸収構造に捕捉される、吸収体構
造表面にたいする直角方向とは実質的に異なる。換言すれば、尿は、吸収体にた
いする最適液体捕捉方向から、重力によって引き離される。使用条件下で尿を素
早く捕捉するためには、吸収体は、液体捕捉のために、重力のみに依存していて
はならない。好ましくは、本発明の吸収構造は、尿が、意図されるユーザーの体
から放出される少なくとも平均速度において、重力に抗して尿を捕捉することが
可能である。さらに好ましくは、本発明の吸収構造は、意図されるユーザーの尿
放出速度の少なくとも９５％において、重力に抗して尿を捕捉することが可能で
ある。

【００１９】 本明細書中に使用される「尿放出速度」という用語は、尿が、装着者のそれぞ
れの尿道口から放出される速度を指す。尿の放出される速度は、異なる使用内容
に従って実質的に変動する。例えば、乳児用おむつ使用内容においては、尿は、
よちよち歩きの幼児尿道口から、最大毎秒１５ミリリットルの速度で放出される
。歩行始めの幼児尿の９５％は、毎秒２２ミリリットルである。さらに、成人失
禁者の場合、最大４０ ｍｌ／秒の排尿速度が観察され得ることが知られている
。

【００２０】 本発明の目的のために、抗重力尿捕捉能は、下記に定義される液体滴下試験に
よって定量される。第１奔流にたいする液体滴下値は、吸収構造の全体滴下性能
を表し、一方、その後の奔流にたいする液体滴下値は、連続奔流にたいする持続
的低位滴下能を表わす。本発明による吸収構造は、１５ ｍｌ／秒、７５ ｍｌ
の第１奔流にたいして４％未満の液体滴下値を、好ましくは第１奔流にたいして
３％未満の液体滴下値を、さらに好ましくは第１奔流にたいして２％未満の液体
滴下値を、もっとも好ましくは１％未満の液体滴下値を有する。要すれば、本発
明の吸収構造は、１５ ｍｌ／秒、７５ ｍｌの第２奔流にたいして２０％未満
、好ましくは１５％未満、さらに好ましくは１０％未満、もっとも好ましくは５
％未満の液体滴下値を有する。要すれば、本発明の吸収構造は、１５ ｍｌ／秒
、７５ ｍｌの第３奔流にたいして４０％未満、好ましくは２０％未満、さらに
好ましくは１０％未満、もっとも好ましくは５％未満の液体滴下値を有する。要
すれば、本発明の吸収構造は、１５ ｍｌ／秒、７５ ｍｌの第４奔流にたいし
て５０％未満、好ましくは２５％未満、さらに好ましくは１０％未満、もっとも
好ましくは５％未満の液体滴下値を有する。要すれば、本発明による吸収構造は
、２２ ｍｌ／秒、１１０ ｍｌの第１奔流にたいして４％未満の滴下値を、好
ましくは第１奔流にたいして３％未満の滴下値を、さらに好ましくは第１奔流に
対して２％未満の滴下値を、もっとも好ましくは１％未満の液体滴下値を有する
。要すれば、本発明の吸収構造は、２２ ｍｌ／秒、１１０ ｍｌの第２奔流に
たいして２０％未満の滴下値を、好ましくは１５％未満、さらに好ましくは１０
％未満、もっとも好ましくは５％未満の液体滴下値を有する。要すれば、本発明
の吸収構造は、２２ ｍｌ／秒、１１０ ｍｌの第３奔流にたいして４０％未満
の滴下値を、好ましくは２０％未満、さらに好ましくは１０％未満、もっとも好
ましくは５％未満の液体滴下値を有する。要すれば、本発明の吸収構造は、２２
ｍｌ／秒、１１０ ｍｌの第４奔流にたいして６０％未満の滴下値を、好まし
くは３０％未満、さらに好ましくは１５％未満、もっとも好ましくは５％未満の
液体滴下値を有する。

【００２１】 従来の吸収体で使用されるもののような従来の吸収構造は、上記の全ての奔流
数、上記の全ての奔流サイズ、および、上記の全ての奔流速度にたいして、はる
かに高い滴下値を呈したことが判明している。

【００２２】 本発明の吸収体は、高い捕捉速度を有する。特に、同吸収体は、高い持続的捕
捉速度を、すなわち、複数の連続奔流にたいしても、高い捕捉速度を示す。高い
吸収速度は、様々な理由から望ましい。液体を速やかに吸収体中に捕捉すること
は、皮膚と尿との接触時間の短さを確保する。皮膚の、尿のような液体との延引
された接触は、水分過剰皮膚、さらには皮膚炎をも招く。さらに、吸収体に速や
かに捕捉されない尿は、吸収体表面から流れだし、それが、尿漏れの原因となる
。

【００２３】 本発明の目的のために、本発明の吸収体の液体捕捉速度は、下記に開示される
曲面捕捉試験によって定量される。本発明による吸収体は、第１奔流において、
少なくとも毎秒５ミリリットルの液体捕捉速度、好ましくは第１奔流において、
少なくとも毎秒１０ミリリットルの液体捕捉速度、さらに好ましくは第１奔流に
おいて、少なくとも毎秒１５ミリリットルの液体捕捉速度、もっとも好ましくは
第１奔流において、少なくとも毎秒２２ミリリットルの液体捕捉速度を有する。
別態様として、本発明による吸収体は、第４奔流において、少なくとも毎秒２ミ
リリットルの液体捕捉速度、好ましくは第４奔流において、少なくとも毎秒５ミ
リリットルの液体捕捉速度、さらに好ましくは第４奔流において、少なくとも毎
秒１０ミリリットルの液体捕捉速度、もっとも好ましくは第４奔流において、少
なくとも毎秒１５ミリリットルの液体捕捉速度を有する。

【００２４】 本発明による吸収体は、ｚ−方向を有する。本明細書中で使用される「ｚ−方
向」という用語は、意図される負荷点近傍の吸収体表面にたいして直角の方向で
ある。このｚ−方向は、吸収体の厚さとも呼ばれる。本発明による吸収体は、で
きるだけ小さい、負荷点ｚ−方向を持つことが望ましい。これは、装着者の両脚
間に高い嵩を生じさせないためである。

【００２５】 好ましくは、本発明による吸収体は、３０ ｍｍ未満の、さらに好ましくは２
０ ｍｍ未満の、もっとも好ましくは１５ ｍｍ未満のｚ−方向長を有する。

【００２６】 本発明による吸収体は、ｙ−方向を有する。本明細書中に使用される「ｙ−方
向」という用語は、負荷点近傍の吸収体表面に張られる方向であって、同吸収体
の長軸にたいして垂直な方向を指す。本発明による吸収体は、できるだけ小さい
負荷点ｙ−方向を持つことが望ましい。これは、装着者の股からはみ出すのを防
ぐためである。

【００２７】 好ましくは、本発明による吸収体は、１００ミリメートル未満の、さらに好ま
しくは８０ミリメートル未満の、もっとも好ましくは６０ ｍｍ未満の負荷ｙ−
方向を有する。

【００２８】 吸収構造、および、吸収性ゲル化材、あるいは超吸収材という名でも知られる
材料を含むそれぞれの吸収体を提供するのが、本発明のもう一つの目的である。
好適な超吸収性ポリマーとして、しばしば「ヒドロゲル形成ポリマー」または「
吸収性ゲル化材料」とも呼ばれるものがあるが、このポリマーについては、１９
９６年１０月８日発行の米国特許第５，５６２，６４６号（Ｇｏｌｄｍａｎ等）
、および、１９９７年２月４日発行米国特許第５，５９９，３３５号（Ｇｏｌｄ
ｍａｎ等）に記載されている。

【００２９】 本発明の吸収構造の第１部材として使用される液体処理部材を提供するのが本
発明のもう一つの目的である。

【００３０】 下記に、液体処理部材の適当な実施態様を説明する。本液体処理部材は、１枚
の膜で完全に覆われた、気泡開放性フォーム材料から組み立てられる。好適な膜
材料が、スイス、ＲｕｅｓｃｈｌｉｋｏｎのＳＥＦＡＲから、ＳＥＦＡＲ ０３
−２０／１４の表示の下に市販されている。好適なフォーム材料が、ベルギー、
ブルッセルのＲｅｃｔｉｃｅｌから、Ｂｕｌｐｒｅｎ Ｓ１０黒の表示の下に市
販されている。このフォーム材料を、前記膜材料で完全に被覆するための好適な
技術は、その膜材料で、フォーム材料の周囲を包み、その後、膜材料の全開放端
を加熱封印することである。熟練した実行家であれば、その他にも同様に好適な
材料を選択できることが直ちに明白であろう。液体処理部材について意図される
特定用途に応じて、少し異なる性質を持つ同様の材料を選択することが必要とさ
れる場合もあろう。組立後、この液体処理部材を、水または合成尿に浸して活性
化し、これを、同液体処理部材が完全に液体で充満するまで、また、膜が完全に
液体で濡れるまで、続ける。活性化後、液体処理部材内部の液体の一部を、同液
体処理部材に外圧を加えて、搾り出してもよい。この液体処理部材の活性化が成
功したと言えるためには、液体処理部材は、膜を通じて空気を吸い込んではなら
ない。

【００３１】 本発明の液体処理部材の特定サイズは、意図する用途の特定要求に応じて変更
が可能である。例えば、液体処理部材を、吸収体の中で使用することを意図して
いるのであれば、同液体処理部材は、その意図される液体捕捉域が、装着者の両
脚間に適合すること、さらに、その意図される液体放出域が、それに関連する保
存部材の形態と適合するように定義されていてもよい。従って、液体処理部材の
外側サイズ、例えば、その長さ、幅、または、厚みも、意図される用途の特定要
求に適応するようになっていてもよい。しかしながら、この文意において、液体
処理部材の外形の設計は、同部材の性能に影響を及ぼすことを承知しなければな
らない。例えば、液体処理部材の断面は、直接、その部の流速に影響する。

【００３２】 この液体処理部材を、本発明による吸収体に適用するためには、同液体処理部
材を、保存部材と併用しなければならない。この「液体保存部材」という用語は
、液体を捕捉・保存することが可能な吸収体を指す。液体保存部材の容量は、例
えば、膨張等によって保存される液体の量に応じて変更してよい。通常、保存部
材は、毛管吸引、および・または、浸透圧によって液体を吸収する。他の保存部
材も、液体を保存する手段として、真空を用いてもよい。液体保存部材はさらに
、保存された液体の少なくとも一部を圧力下に保持することが可能である。好適
な保存部材は、当分野でよく知られているが、例えば、ポリアクリレートのよう
な超吸収性ポリマー材料を備えていてもよい。保存部材はさらに、セルロース繊
維から成るパッドのような、その中に粒状の超吸収剤が分散された繊維構造を備
えていてもよい。液体処理部材から放出される液体を捕捉できるよう、保存部材
は、液体処理部材の意図される液体放出域と直接液性の交通を持つように設置さ
れていてもよい。好適な保存部材は、例えば、英国のＣＨＥＭＤＡＬからＡＳＡ
Ｐ４００という表示の下に市販されている超吸収材料である。

【００３３】 好適な超吸収性ポリマー、これはしばしば「ヒドロゲル形成ポリマー」とも呼
ばれるものであるが、そのようなポリマーの他の例が、１９９６年１０月８日発
行の米国特許第５，５６２，６４６号（Ｇｏｌｄｍａｎ等）、および、１９９７
年２月４日発行米国特許第５，５９９，３３５号（Ｇｏｌｄｍａｎ等）に記載さ
れている。

【００３４】 本発明の目的にとって好適な、他の液体処理部材が、例えば、Ｅｈｒｎｓｐｅ
ｒｇｅｒ等の名前で１９９８年６月２９日に登録された、「２個ポート領域間高
流速輸送のための液体輸送部材」という名称のＰＣＴ特許出願ＰＣＴ／ＵＳ９８
／１３４９７、および、本発明と一緒に登録された下記のＰＣＴ特許出願に記載
されている。すなわち、Ｅｈｒｎｓｐｅｒｇｅｒ等の名前で登録された、「２個
の異なる透過性領域を備える高流速液体輸送部材」（Ｐ＆Ｇ ｃａｓｅ ＣＭ１
８４０ＭＱ）という名称の出願、Ｅｈｒｎｓｐｅｒｇｅｒ等の名前で登録された
、「２個ポート領域間高流速輸送のための液体輸送部材」（Ｐ＆Ｇ ｃａｓｅ
ＣＭ１８４１ＭＱ）という名称の出願、Ｅｈｒｎｓｐｅｒｇｅｒ等の名前で登録
された、「重力に抗する高流速輸送のための液体輸送部材」（Ｐ＆Ｇ ｃａｓｅ
ＣＭ１８４２ＭＱ）という名称の出願、Ｅｈｒｎｓｐｅｒｇｅｒ等の名前で登
録された、「高い透過度の嵩高領域と、高い気泡点圧ポート領域を有する液体輸
送部材」（Ｐ＆Ｇ ｃａｓｅ ＣＭ１８４３ＭＱ）という名称の出願、である。
これらの文書を全て、引用することによって本発明に含めることとする。

【００３５】 本発明の一つの実施態様においては、本発明の液体処理部材は、遊離液体によ
って、幾何学的に飽和される、または、実質的に幾何学的に飽和される。本明細
書中で使用される「遊離液体」という用語は、特定の表面、または、その他の実
体に結合していない液体を指す。遊離液体は、当分野において既知のＮＭＲ（核
磁気共鳴）分光光度法によって液体分子の陽子スピン緩和時間Ｔ２を測定するこ
とによって、結合液体と区別することが可能である。

【００３６】 本明細書中で使用される「幾何学的に飽和される」という用語は、多孔性材料
であって、そこにおいて、液体の侵入可能な空虚空間が、液体によって満たされ
ている多孔性材料領域を指す。この定義において引用される空虚空間とは、多孔
性材料の現在の寸法形態において存在するものである。換言すれば、装置の全て
の空虚が、現在の幾何学的形態において液体で満たされて幾何学的に飽和された
装置でも、その幾何学的形態を変えることによって、例えば、膨張しさえすれば
、さらにそれ以上の液体を受容することが可能となる。液体処理用装置は、装置
の一部となっており、液体処理用と意図される全ての多孔性材料が幾何学的に飽
和されたならば、幾何学的に飽和されたと言われる。

【００３７】 本明細書中で使用される「多孔性材料」という用語は、少なくとも２相、すな
わち、固相の材料と気体または空虚相を備える材料を指すが、要すれば、前記空
虚空間を部分的にまたは完全に満たす、第３の液相をさらに備えていてよい材料
を指す。ある材料の多孔性は、同材料における空虚容量と、同材料が液体で満た
されていない時に測定された全容量との間の比と定義される。多孔性材料の非限
定的実例としては、フォームであって、例えば、ポリウレタン、ＨＩＰＥ（例え
ば、ＰＣＴ特許出願ＷＯ９４／１３７０４参照）、超吸収フォーム等；繊維集合
体であって、例えば、紡績、捻毛、起毛したセルロースウェッブ、繊維ベッド等
；多孔性粒子であって、例えば、クレー、ゼオライト等；幾何学的構造材料であ
って、例えば、管、風船、通路構造等、がある。多孔性材料は、仮令それが親水
性でなくとも液体を吸収する可能性がある。従って、材料の多孔性は、吸収され
る液体にたいする親和性とは関連していない。

【００３８】 本明細書中に使用される「実質的に幾何学的に飽和される」という用語は、部
材の巨視的空虚容量の少なくとも９０％が幾何学的に飽和されている、好ましく
は、装置の巨視的空虚容量の少なくとも９５％が幾何学的に飽和されている、さ
らに好ましくは装置の巨視的空虚容量の９７％が幾何学的に飽和されている、も
っとも好ましくは、装置の巨視的空虚容量の９９％が幾何学的に飽和されている
部材を指す。

【００３９】 本発明の一つの実施態様においては、吸収体は、おむつ、トレーニングパンツ
、衛生ナプキン、成人失禁用吸収体等のような、使い捨て可能な吸収体である。
このような吸収体は、さらに、液浸透性トップシートと、少なくとも部分的に周
縁部において同トップシートに接合する液不透性バックシートとを備えていてよ
い。この吸収体はさらに、尿にたいして保存部材として働く吸収性コアを備えて
いてよい。本発明に好適な、トップシート、バックシート、および、吸収コアは
、当分野においてよく知られている。さらに、本発明の吸収体と併用して使用さ
れてもよい、当分野で既知の特性が他にも沢山ある。例えば、吸収体を、装着者
の腰部の周囲に付着させる閉鎖機構がそれである。 方法 別言しない限り、試験は全て約３２ ± ２°Ｃ、および、３５ ± ５０％
相対湿度下で実行される。

【００４０】 別言しない限り、本試験法で使用した合成尿は、一般にＪａｙｃｏ ＳｙｎＵ
ｒｉｎｅという名で知られているもので、ペンシルバニア州キャンプヒルのＰｈ
ａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌｓ Ｃｏｍｐａｎｙから市販されている。この合成尿
の処方は、２．０ ｇ／ｌのＫＣｌ、２．０ ｇ／ｌのＮａ_２ＳＯ_４、０．８５
ｇ／ｌの（ＮＨ_４）Ｈ_２ＰＯ_４、０．１５ ｇ／ｌの（ＮＨ_４）Ｈ_２ＰＯ_４、
０．１９ ｇ／ｌのＣａＣｌ_２、および、０．２３ ｇ／ｌのＭｇＣｌ_２である
。この薬品は全て試薬級である。合成尿のｐＨは、６．０から６．４の範囲にあ
る。 液体滴下試験法 本液体滴下試験法は、装着者が仰臥している時、尿の、尿管理吸収体にたいす
る散水状態を模倣することを意図するものである。下記の試験は、吸収体全体に
たいして好適であるが、同試験は、吸収体、例えば、本発明による吸収体のいず
れの部材にたいしても、または、部材同士の併用にたいして用いてもよい。本試
験は、試験液として脱イオン水を用いて実行される。

【００４１】 下記は、本試験の最重要原理を記述する。

【００４２】 １． 試験標本を、水平面と１４度の角度を形成する支持構造の下面に付着さ
せる。

【００４３】 ２． 試験液を、意図されるユーザーグループを代表する排尿速度で、吸収体
に散水する。

【００４４】 ３． 同吸収体に直ちに捕捉され、保持されなかった液体は、傾斜反転形態の
ために、吸収体から滴下する。 例えば、不織材料に関して同様の試験が、例えば、ＥＤＡＮＡ試験法１５２．
０−９９「不織材料特別流出」が当分野ではよく知られるが、ただし、本試験法
においては、吸収体の反転形態があって、このために、試験液は試験標本から流
出せずに、むしろ滴下するところが異なる。

【００４５】 下記は、乳児おむつタイプの体液処理用吸収体、特に、約９から１８ ｋｇの
体重範囲を持つ乳児用に意図された吸収体のために採用される。このような乳児
において、平均排尿速度は、毎秒１５ミリリットルのレベルにあり、同じ乳児の
排尿速度の９５％値は、毎秒２２ミリリットルである。とはいうものの、熟練者
であれば、これを、他の目的のために、例えば、他のサイズのため、または、成
人失禁用途のために採用することは容易に可能であろう。本方法を採用する必要
のある場合には、単一奔流容量と輸送速度を、意図されるユーザーグループの一
員の平均奔流容量と排尿速度をよりよく反映するように調節しなければならない
。本試験で使用される奔流の数は、３から４回ではあるが、３または４回の奔流
によって配送される全容量が、テストされる吸収体の全容量に直近であるか否か
に依存する。チューブの直径と孔は、奔流サイズに合わせて、孔における試験液
の直線速度が定常となるように調節しなければならない。

【００４６】 試験標本を、水平線と１４度の角度を成す平坦な支持構造の下面に固定する。
この支持構造は吸収性を持たず、様々な好適な材料、例えば、プレクシグラスか
ら形成されてよい。試験標本は、この支持構造の下面に、同試験標本の液体処理
を妨げないどのような好適手段、例えば、接着テープによって付着されてもよい
。試験標本が支持構造に接着される場合、試験される試験標本の液体受容面は下
に向けなければならない。支持構造上における試験標本はてきるだけ平坦でなけ
ればならない。試験標本は、その長軸が、支持構造の斜面と一致するように方向
付けられる。試験標本の前方領域は、支持構造の上端に向けて、一方、試験標本
の後方領域は、支持構造の下端に向けて設置しなければならない。十分な大きさ
の液体用容器が、支持構造の下に、吸収体から滴下する液体を収集するために置
かれる。

【００４７】 前述のサイズを持つ試験標本において、第１試験プロトコールでは、同試験標
本は、７５ミリリットル±２ミリリットルの試験液を、毎秒１５ミリリットルの
速度で、５分間隔で４回負荷される。別法として、第２試験プロトコールでは、
試験標本は、１１０ミリリットル±２ミリリットルの試験液を、毎秒２２ミリリ
ットルの速度で、５分間隔で４回負荷される。この記載は、自動データ捕捉を含
む自動行程に関わる。もちろん、記載の原理が守られる限りにおいて、例えば、
データの手動記録のようなアナログ装置を用いることも可能である。

【００４８】 試験液は、４．８ ｍｍ内径の屈曲性チューブ（外径１４．４ ｍｍ）、例え
ば、ドイツのＦｉｓｈｅｒ Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃから市販されるＴｙｇｏｎ
Ｒ−３６０３から放出される。同チューブは、試験液測定ポンプに接続される。
同ポンプは、例えば、ドイツ、ウェルトハイム・モンデフェルトのＩｓｍａｔｅ
ｃ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｕｍｔｅｃｈｎｉｋから、ＭＣＰ−Ｚギアポンプとい
う表示の下に市販されるものである。このポンプは、電気信号によってポンプの
起動と停止が可能なポンプ制御ユニット付きの、ドイツ、ウェルトハイム・モン
デフェルトのＩｓｍａｔｅｃ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｕｍｔｅｃｈｎｉｋから、
マイクロポンプＭＯＤ Ｏ／Ｃ ０２０−０００という表示の下に市販される簡
易負荷ポンプヘッドを有する。試験液が孔から放出される速度を制御可能とする
には、孔が４．８ ｍｍの内径を持つことが特に重要である。チューブと孔は、
試験液が、吸収体表面にたいして垂直な方向に放出されるように構成される。チ
ューブ孔は、吸収体の負荷点から約２０ ｍｍ ± １ ｍｍ遠ざけて位置付け
られる。

【００４９】 試験標本から滴下する試験液は、支持構造の下に置かれた液体用容器に集めら
れる。この容器は、試験標本から滴下する全ての試験液が収集される大きさを持
つ。この容器によって受容された試験液の量は、試験行程時、同容器の重量増加
によって定量される。液体容器の重量増加は、１０マイクログラムの精度を持つ
ディジタル天秤で測定される。

【００５０】 前記４回の液体放出サイクルの終了時に、各奔流の液体滴下量が得られる。表
面から容器に滴下した各奔流の液体滴下量は、それぞれの単一奔流全量のパーセ
ントとして報告される。 曲面捕捉試験法 本曲面捕捉法は、尿管理吸収体にたいする尿の導入を模倣することを目的とす
る。同様の試験法が、ＰＣＴ特許出願ＩＢ９９／００７４１ （Ｐ ＆ Ｇ ｃ
ａｓｅ ＣＭ２０６０ＦＱ）に記載されているが、ここに引用することによって
本発明に含めることにする。

【００５１】 下記は、本試験の重要原理を記載する。 １． 吸収体は、曲線形に保持される。これは、立位ないし座位の装着者におけ
る吸収体の位置をより実際的に模倣するためである。 ２． 実際的、曲線的形態は、与えられる液体が、重力に抗して分布されること
を要求する。 ３． 全体形態から、各種材料内部の、液体捕捉・分布・保存に関する重要デー
タが得られ、これによって、材料の性質や、その結合性能に関してさらによい理
解が得られる。 ４． 装置は加圧空気クッションを含むが、これによって、様々な部分に渡って
厚みの異なる、あるいは、負荷行程を通じて著明な厚さ変化を呈する製品をより
よく分析することが可能になる。

【００５２】 下記は、乳児おむつ型の体液処理吸収体、特に、約９から１８ ｋｇの体重範
囲を持つ乳児用に意図された吸収体のために用いられる。とはいうものの、熟練
した人ならば、これをその他の目的、例えば、別のサイズ、または、成人失禁用
途のために採用することが簡単に可能であろう。試験標本を、屈曲性のある、柔
かい空気バッグを利用した、プレクシグラス製曲面吸収体に保持させる。空気バ
ッグは、０．６９ ｋＰａ − ６．９ ｋＰａ （０．１ − １ ｐｓｉ）
に渡る様々の乳児の圧を模倣するために使用される。試験標本を、その間に適当
な待ち時間を挟みながら、液体の連続奔流によって負荷する。この試験の最重要
結果は、各奔流の液体が、試験標本内部に浸透するのに要する時間である。本試
験によって、試験標本を負荷して後、試験標本を、さらにそれ以上の分析のため
に使用してもよい。例えば、再負荷を、好ましくは、ＰＣＴ特許出願ＩＢ９９／
００７４１ （Ｐ ＆ Ｇ ｃａｓｅ ＣＭ２０６０ＦＱ）に記載される曲面捕
捉後コラーゲン再浸潤法（ＰＣＡＣＯＲＭ）による測定のために使用してもよい
し、または、例えば、試験標本の各分節の負荷を定量することによって、厚みの
測定用に、または、液体分布の測定用に、使用してもよい。

【００５３】 前述のサイズを持つ試験標本については、標準プロトコールでは、試験標本は
、５分間隔で搬送される７５ ｍｌ ± ２ ｍｌで４回、１５ ｍｌ／秒で負
荷される。この記載は、自動データ捕捉を含む自動行程に関わる。もちろん、記
載の原理が守られる限りにおいて、例えば、データの手動記録のようなアナログ
装置を用いることも可能である。

【００５４】 試験装置は、ＰＣＴ特許出願ＩＢ９９／００７４ （Ｐ ＆ Ｇ ｃａｓｅ
ＣＭ２０６０ＦＱ）に模式的に描かれている。同出願は引用によって本発明に含
められる。装置全体、または好ましくは、複製が容易であるために複数の同装置
が、エアコン室内部に設置される。その室温と湿度は下記の限界内にある。

【００５５】 温度：３２°Ｃ ± ２°Ｃ （９０°Ｆ ± ３°Ｆ） 相対湿度：５０％ ± １０％ このプロトコールからの変位が必要と考えられる場合には、その旨を、プロト
コールにはっきりと明言しなければならない。

【００５６】 曲面捕捉試験装置は、四つの重要な部品を備える。（本装置のサイズは、乳児
おむつ用に設計されている。従って、別のユーザーグループのために意図される
吸収体については、それに応じたサイズを採用する必要がある。） ａ）事実上パースペックス／プレクシグラスより成る保持ユニット。５ ｍｍ
厚の適当なプレートが、不正な変形無く動作するのに十分な強度を提供すること
が判明している。

【００５７】 保持ユニットの最重要部分は槽部分であり、これは、引き出し平面の外側に延
びる１３０ ｍｍと、２６０ ｍｍの幅とを持つ長方形の上部開口を持つ。この
長方形槽は、約２００ ｍｍの長さを持ち、半径１３０ ｍｍの半円状円筒に終
わる。この保持ユニットは、負荷ユニットを所定の場所に保持するための、１個
以上の手段を持つ。ここでは、それらは、蝶番蓋と、ネジのような対応手段によ
って示される。保持ユニットはさらに、安定支持用手段を備える。

【００５８】 ｂ）液体適用手段を備える負荷ユニットは、長さが約１８０ ｍｍ、断面が約
１００ ｍｍ × １２８ ｍｍの長方形断面であって、かつ、１００ ｍｍ半
径の半円状円筒に終わる長方形を持つことによって、保持ユニットの槽部分にフ
ィットするように設計される。負荷ユニットはさらにフランジを備える。同フラ
ンジは、前記槽開口よりも大きいので、同ユニットが、槽の中にぶら下がること
を可能にし、さらに、同負荷ユニットが、前記蓋を取ることによって、槽から押
し出されることがないようにしている。負荷ユニットの垂直移動の余裕は約４
ｃｍである。負荷ユニット全体は、保持ユニットと同じ材料から形成され、かつ
、液体適用手段を含めて約１ ｋｇの重量を持つことが可能である。

【００５９】 ｃ）液体適用手段は、内径４７ ｍｍ、高さ約１００ ｍｍを有するプレクシ
グラス製管を備える。このものは、負荷ユニットの、半円状円筒部分の最下点周
囲に位置付けられる、直径約５０ ｍｍの、負荷ユニットを貫通する円形開口に
密に適合される。管の開口は、開放メッシュ（例えば、１ ｍｍの線で隔てられ
る約２ ｍｍの開口を持つワイヤーメッシュ）によって、負荷ユニットの開口と
同一レベルに配されるように覆われる。直径６ ｍｍの屈曲性チューブ、例えば
、米国イリノイ州のＣｏｌｅ Ｐａｌｍｅｒ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｃｏ．か
らＮＯＲＰＲＥＮ Ａ６０Ｇ （６４０４−−１７）として市販されているもの
が、試験液測定ポンプに接続される。同ポンプは、例えば、ディジタルポンプ、
カタログ番号Ｇ−０７５２３−２０で、電気信号によってポンプの起動と停止が
可能な、ポンプ制御ユニット付き簡易負荷ポンプヘッドＮｏ． Ｇ−０７５１８
−０２、いずれも米国イリノイ州Ｃｏｌｅ Ｐａｒｍｅｒ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎ
ｔ Ｃｏ．によって市販されるもの、を有する。２本の電極が、プレクシグラス
製チューブ下端のメッシュのすぐ内側の対合する２点に設置される。これは、一
旦チューブが空になった場合、電解液を貫通する電流の途絶を検出可能とするた
めである。これらの電極は、ケーブルを通じて、時間信号測定ユニットに接続さ
れる。

【００６０】 ｄ）圧発生手段は、平らな、屈曲性空気クッションを備えるが、これは、例え
ば、一般に医用に利用される（血圧測定）もので、非膨張下のサイズが１３０
ｍｍ × ６００ ｍｍ、手動ポンプによって膨張可能であり、圧記録装置を備
えたバルブを有し、圧に一致した電気的に記録可能な信号を供給するよう、電気
トランスヂューサーに接続が可能である。

【００６１】 本装置は、最大６．８９ ｋＰａ （１ ｐｓｉ）の圧で動作するよう設計さ
れ、標準操作では、最大２．０７ ｋＰａ （０．３ ｐｓｉ）に設定される。

【００６２】 ｅ）要すれば、本装置は、ポンプ制御ユニット、タイマーや、圧記録装置に接
続される適当なコンピュータ制御ユニットのような自動制御ユニットを備えてい
てもよい。そのようなユニットは、さらにいくつかの測定ユニットの平行操作を
可能にする。適当なソフトウェアは、例えば、ドイツ、ミュンヘンのＮａｔｉｏ
ｎａｌ ＩｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓによるＬａｂｖｉｅｗ（商標）である。完全試
験装置が、ドイツ、Ｒａｔｉｎｇｅｎ／Ｇｅｒｍａｎｙ， Ｄ−６４２９３ Ｄ
ａｒｍｓｔａｄｔのＨｉｇｈ Ｔｅｃｈ Ｃｏｍｐａｎｙから支給されているか
も知れない。 捕捉装置セットアップ用ステップ １） ポンプの較正。実験開始前、ポンプを、５秒間７５ ｍｌの流速を確保す
るよう較正しなければならない。必要なら、チューブを交換すること。 ２） 試験液の調製と熱的平衡。 ３） クッションを、槽の中に、折れ目や皺のないように収めること。 ４） 天秤で、試験される吸収体全体の重量を、四捨五入して０．０１ｇまで求
めること。試験標本の負荷点をペンでマークすること。液受容表面が、負荷ユニ
ットに向くように（従って、バックシートがクッションに向くように）、かつ、
開口が、装置の負荷点と同軸に揃うように、試験標本を負荷ユニットに設置・固
定すること（例えば、適当な接着テープによって）。次に、吸収体を、曲線的負
荷ユニットに位置付ける。この際、もしあれば、脚の弾性部、または、その他の
弾性部を切断することなく、マークした負荷点をチューブの中央下に位置付ける
。装置は、適当な付着手段、例えば、テープによって負荷ユニットに付着される
。一般に、装置の形態は、典型的な使用時形態にできる限り近似していなければ
ならない。次に、装置を、負荷ユニットと一緒に試験装置に位置付け、電極線が
接続される。 ５） 蓋を閉じ、ネジで固定する。 ６） 次に、クッションを、所期の圧、すなわち、２．０７ ｋＰａ （０．３ ｐｓｉ）まで膨らませ、それによって、負荷ユニットを蓋にたいして押付け、
試験標本に圧をかける。 ７） 屈曲性チューブの端を、開口の中心に向け、かつ、チューブ内部に約５
ｃｍ（２インチ）侵入するように位置付ける。 ８）あらかじめ設定した時間（すなわち、５秒間）液体ポンプを始動し、同時に
捕捉時間タイマーを始動する。 ９） プレクシグラス製チューブが空になると同時に、電極が、捕捉時間タイマ
ーを停止させる信号を供給し、その信号を受けて、待ち時間が、タイマー上で５
分間始動する。 １０）負荷サイクル（ステップ７および８）を、合計４回繰り返す。 結果 上記サイクルの終了時に、各「奔流」ごとに、奔流当りの負荷量（すなわち、
７５ ｍｌ）を、各奔流に要する、秒で表わした時間で割ることによって、それ
ぞれの捕捉速度を計算することが可能である。（もしも捕捉速度が、液体輸送速
度（すなわち、１５ ｍｌ／秒）に近づくようであれば、試験条件を変えて、そ
れぞれに記録する）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ＵＳ９８１３５２１ (32)優先日 平成10年６月29日(1998．6．29) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (31)優先権主張番号 ＵＳ９８１３５２３ (32)優先日 平成10年６月29日(1998．6．29) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 エールンスペルガー、ブルーノ、ヨハネス ドイツ連邦共和国、デー−65936 フラン クフルト、ベスターバッハシュトラーセ 89 (72)発明者 シュミット、マティアス ドイツ連邦共和国、デー−65510 イドシ ュタイン、アルトケーニヒベーク ３ (72)発明者 ポールサニディス、ジョルジオス ドイツ連邦共和国、デー−60389 フラン クフルト、ロートシルトアレー 65 Ｆターム(参考） 3B029 BA18 4C003 AA07 AA22 4C098 AA09 CC01 DD05 DD13 DD27 4F100 AS00B BA02 DG15 DJ01 JD05 JD05A JD05B JD14 JD14A JD14B JD15A JD15B

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉された液体の
   最終的保存用第２部材とを備える吸収構造において、 前記吸収体は、ここで定義された液体滴下試験によって、１５ｍｌ／秒で７５
   ｍｌの第４奔流に対して５０パーセント未満の液体滴下比を有することを特徴と
   する吸収構造。
2. 【請求項２】 液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉液体を毛管圧
   または浸透圧によって最終的に保存するための第２部材とを備える吸収構造にお
   いて、前記吸収体は、ここで定義された液体滴下試験によって、１５ｍｌ／秒で
   ７５ｍｌの第１奔流にたいして４％未満の液体滴下比を有することを特徴とする
   吸収構造。
3. 【請求項３】 液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉液体の最終的
   保存用第２部材とを備える吸収構造において、前記吸収体は、ここで定義された
   液体滴下試験によって、２２ｍｌ／秒で１１０ｍｌの第３奔流にたいして６０％
   未満の液体滴下比を有することを特徴とする吸収構造。
4. 【請求項４】 液体捕捉・液体分布用第１部材、および、捕捉液体の最終的
   保存用第２部材とを備える吸収構造において、前記吸収体は、本明細書中に定義
   される液体滴下試験によって、２２ｍｌ／秒で１１０ｍｌの第１奔流にたいして
   ４％未満の液体滴下比を有することを特徴とする吸収構造。
5. 【請求項５】 前記第２部材が、液を、毛管力と浸透圧から成るグループか
   ら選ばれる手段によって保存することを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか
   １項に記載の吸収構造。
6. 【請求項６】 前記第２部材が、吸収性ゲル化材料を備えることを特徴とす
   る、請求項５による吸収構造。
7. 【請求項７】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の吸収構造を備える吸
   収体において、前記吸収体は、ここで定義される曲面捕捉速度試験によって、少
   なくとも５ｍｌ／ｓの第１奔流捕捉速度を有することを特徴とする吸収体。
8. 【請求項８】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の吸収構造を備える吸
   収体において、前記吸収体は、ここで定義される曲面捕捉速度試験によって、少
   なくとも２ｍｌ／ｓの第４奔流捕捉速度を有することを特徴とする吸収体。
9. 【請求項９】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の吸収構造を備える吸
   収体において、前記吸収体は、同吸収体の負荷点近傍の捕捉領域表面にたいして
   実質的に垂直なｚ−長を持ち、前記吸収体の前記ｚ−長は３０ミリメートル未満
   であることを特徴とする吸収体。
10. 【請求項１０】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の吸収構造を備える
    吸収体において、前記吸収体は、同吸収体の意図される負荷点近傍の前記捕捉領
    域表面にたいして実質的に接線方向を持つｙ−長を持ち、前記吸収体の前記ｙ−
    長は１００ミリメートル未満であることを特徴とする吸収体。
11. 【請求項１１】 請求項１乃至４のいずれか１項に記載の吸収構造を備える
    吸収体において、前記吸収体は、使い捨て可能な吸収体であることを特徴とする
    吸収体。
12. 【請求項１２】 前記吸収体は、使い捨ておむつであることを特徴とする、
    請求項１１に記載の吸収体。