JP2003326660A - 自動車用内装材 - Google Patents
自動車用内装材Info
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract
内装材を提供する。 【解決手段】 ウレタンフォーム層、およびウレタンフ
ォーム層の少なくとも1つの主表面に付着させたカーボ
ンファイバーシートからなる自動車用内装材。
Description
高剛性ポリウレタン/ポリウレア自動車用内装材、特に
自動車内装天井に関する。
用される補強材としてはガラスマットがほとんどで、広
く一般に使用されているが、使用後の処理に際して、例
えば焼却によるエネルギー回収をする場合、ガラスマッ
トは不燃性の為、灰として残る等の問題がある。また可
燃性の補強材として天然繊維マットや天然繊維ファイバ
ー、紙等が一部使用されているが、十分な剛性を得るた
めにはガラスよりも重くなる。
井の技術としては、軟質ウレタンフォームにイソシアネ
ートを含浸し、その上へ水と触媒を加え、両面をガラス
マットで補強した成形品の技術(特公昭63−7577
号公報)や連続気泡の常温成型しうる硬質ウレタンフォ
ームを、接着剤が施されている2枚のガラスマットの間
に挟み込み熱成形する技術(特開平4−211416号
公報)等があるが、いずれも補強材としてはガラスマッ
トが使用されている。このガラスマットの補強効果は優
れているものの、かなり高価であり、又廃棄の際に、焼
却によるエネルギー回収をする場合、不燃性の為に灰分
として残ってしまう等の問題がある。
わせ糸を織った織物(例えば、JIS規格のヘッシャン
クロス10号)を用いた内装天井が市販されている。ジ
ュート布と呼ばれるこの織物は、麻の糸(太さ:1〜3
mm)を、1つの糸の縁と隣の糸の縁との間の間隔2m
m〜4mmの間隔でかなり粗い目で織った目付150〜
300g/m2の織物である。この内装材は、伸び縮み
が不自由な為、絞り成形部分でしわが発生する。また撚
り合わせ糸では接着剤が中まで含浸しにくい為、硬化が
不十分で表面に凹凸が発生しやすい。また、網目が粗く
隙間部分が多い為に充分な補強効果が発揮されず剛性は
低い。
は、廃棄の際に容易に焼却出来る自動車用内装材を提供
することにある。本発明の他の目的は、サンドウィッチ
構造の表面材に高剛性のカーボンファイバーシートを使
用する事により、自動車内装材の軽量化を図ることにあ
る。使用される補強材としてカーボンファイバーシート
を使用し、軽量かつ高剛性の自動車用内装材を提供する
ことにある。
ーム層、およびウレタンフォーム層の少なくとも1つの
主表面に付着させたカーボンファイバーシートからなる
自動車用内装材を提供する。
ーム層、およびウレタンフォーム層の少なくとも1つの
主表面に付着させたカーボンファイバーシートからな
る。ウレタンフォーム層の2つの主表面の一方または両
方にカーボンファイバーシートが付着されている。一般
に、本発明の自動車用内装材は、ウレタンフォーム層の
2つ主表面のそれぞれに、1枚のカーボンファイバーシ
ート(合計2枚のカーボンファイバーシート)を付着さ
せたサンドウィッチ構造である。
質のどのようなウレタンフォームであってもよいが、硬
質ウレタンフォームが好ましい。ウレタンフォーム層
は、熱成形可能であり、連続気泡を有する。ウレタンフ
ォーム層の密度は、0.02g/cm3〜0.1g/c
m3、ウレタンフォーム層の厚みは、2mm〜10mm
が好ましい。
ファイバーシートを使用する。一般に、カーボンファイ
バーの径は5〜20μm、長さは0.5〜100mmであ
る。一般に、カーボンファイバーシートの厚みは0.1
mm〜10mmである。
積当たりの重さ)は、一般的に10g/m2〜200g
/m2、好ましくは20g/m2〜100g/m2であ
る。カーボンファイバーシートは補強材として良好な性
能を与える。
式抄紙法に限らず、均一なカーボンファイバーの分布と
シートの厚みが得られれば、あらゆる製造方法が使用可
能である。カーボンファイバーと天然繊維が混ざってい
ても良い。カーボンファイバーシートの製造方法の例と
しては、例えば湿式抄紙法および乾式不織法が挙げられ
る。カーボンファイバーシートは、成形天井等複雑形状
に成形しても破れる事無く形状に追従し良好な補強材と
なる。
剤を含浸し、ウレタンフォームの表面に接着させること
によって、本発明の内装材を製造することができる。接
着剤の例は、ウレタン系接着剤、イソシアネート系接着
剤である。接着剤の量は、カーボンファイバーシートの
目付に対して、50〜200重量%の量であってよい。
燃性補強材シートが存在してもよい。他の可燃性補強材
は、カーボンファイバー以外の材料からなる。他の可燃
性補強材は、例えば、合成繊維の布であってよい。内装
材は、例えば、ウレタンフォーム層の両面にカーボンフ
ァイバーシートが存在し、2つのカーボンファイバーシ
ートの外側に合成繊維の布が存在するサンドウィッチ構
造であってよい。合成繊維の例は、ポリエステル、ポリ
アミド、アクリル、ポリビニルアルコール、ポリオレフ
ィン、ポリウレタンなどである。布は、織布、編布、不
織布などであってよい。合成繊維の布の1つの例は、ポ
リエステル不織布である。他の可燃性補強材が繊維から
構成される場合に、この繊維の太さは、一般的に、5〜
50μmである。他の可燃性補強材シートの厚みは、一
般的に、0.1〜1.0mmである。他の可燃性補強材
シートの単位面積当たりの重さは、一般的に、10g/
m 2〜200g/m2、好ましくは20g/m2〜80
g/m2である。他の可燃性補強材シートの付着は、接
着剤(例えば、ウレタン系接着剤、イソシアネート系接
着剤)、熱圧着、などによって行える。
チ構造の効果を発揮し、補強材による補強効果を出すこ
とが出来る。
的に説明する。以下の例において成形品の評価は、次の
ように行った。
品より長さ150mm、幅50mmのサンプルを切り出
し、支点間距離100mm、テストスピード50mm/
min.で測定した。
等で判定した。
/m2)にポリメリックMDI(粘度 約100mp
a.s/25℃、NCO含量31.5%、住化バイエル
ウレタン(株)製、SBU イソシアネート 035
7)を、50g/m 2の量でスプレー塗布した。
可能な硬質ウレタンフォームシート(縦33cm×横3
3cm×厚さ5.5mm)の両面に、ビスジメチルアミ
ノエチルエーテルの1%水溶液を20g/m2の量で両
面にスプレー塗布した。
に工程(1)の処理を行ったカーボンファイバーシート
を置き、更にその両面にポリエステル製不織布(単位面
積重量 40g/m2)を置いて、130℃の平板形状
金型で30秒加圧(圧力:10bar)し、厚さ4mm
の成型品を作製した。この成形品は、密度(見掛密度)
0.09g/cm3で、単位面積重量380g/m2と
非常に軽量にもかかわらず、曲げ弾性率は3000kg
/cm2 の値を示し、自動車内装天井としての性能を
充分有していた。
g/m2)にポリメリックMDI(粘度 約100mp
a.s/25℃、NCO含量31.5%、住化バイエル
ウレタン(株)製、SBU イソシアネート 035
7)を、50g/m2の量でスプレー塗布した。
可能な硬質ウレタンフォームシート(縦33cm×横3
3cm×厚さ5.5mm)の両面に、ビスジメチルアミ
ノエチルエーテルの1%水溶液を20g/m2の量で両
面にスプレー塗布した。
の両面に工程(1)のカーボンファイバーシートを置
き、更にその両面にポリエステル製不織布(単位面積重
量 40g/m2)を置いて、130℃の深絞り形状金
型で30秒加圧し(圧力:10bar)、厚さ3〜5m
mの天井類似形状成型品を作製した。この成形品は、金
型からの取り出し時剛性も充分にあり、成形品表面も凹
凸が無く自動車内装天井として充分使用出来る外観であ
った。
ポリメリックMDI(粘度 約100mpa.s/25
℃、NCO含量31.5%、住化バイエルウレタン
(株)製、SBU イソシアネート 0357)を、3
0g/m2の量でスプレー塗布した。
可能な硬質ウレタンフォーム(縦33cm×横33cm
×厚さ5.5mm)の両面に、ビスジメチルアミノエチ
ルエーテルの1%水溶液を20g/m2の量で両面にス
プレー塗布した。
工程(1)の処理を行ったガラスマットを置き、更にそ
の両面にポリエステル製不織布(単位面積重量40g/
m2)を置いて、130℃の平板形状金型で30秒加圧
し、厚さ4mmの成型品を作製した。この成形品は、密
度(見掛密度)0.12g/cm3で、単位面積重量4
80g/m2、曲げ弾性率は3500kg/cm2 の値
を示した。
性率が高い為、サンドウィッチ構造物の補強材として使
用すると、非常に軽量で高剛性の成形品が出来る。特に
成形天井のように接着剤を介して芯材のウレタンフォー
ムと面で接着する場合には優れた補強効果を発揮する。
又、絞り成形部分でもしわが発生しにくい。さらに、廃
棄の際に、内装材は容易に燃え、焼却によるエネルギー
回収が可能となる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ウレタンフォーム層、およびウレタンフ
ォーム層の少なくとも1つの主表面に付着させたカーボ
ンファイバーシートからなる自動車用内装材。 - 【請求項2】 カーボンファイバーシートである補強材
をウレタンフォーム層の片面または両面に付着させた請
求項1に記載の自動車用内装材。 - 【請求項3】 カーボンファイバーシートの上に合成繊
維の布を付着させた請求項1に記載の自動車内装材。 - 【請求項4】カーボンファイバーシートの目付(単位面
積当たりの重さ)が、10g/m2〜200g/m2で
ある請求項1に記載の自動車用内装材。 - 【請求項5】 ウレタンフォーム層が、熱成形可能な連
続気泡を有する密度0.02g/cm3〜0.1g/c
m3のウレタンフォームである請求項1に記載の自動車
用内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140445A JP2003326660A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 自動車用内装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002140445A JP2003326660A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 自動車用内装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003326660A true JP2003326660A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29701329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002140445A Pending JP2003326660A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | 自動車用内装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003326660A (ja) |
-
2002
- 2002-05-15 JP JP2002140445A patent/JP2003326660A/ja active Pending
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