JP2003277305A - フルオレン化合物 - Google Patents
フルオレン化合物Info
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- JP2003277305A JP2003277305A JP2002075916A JP2002075916A JP2003277305A JP 2003277305 A JP2003277305 A JP 2003277305A JP 2002075916 A JP2002075916 A JP 2002075916A JP 2002075916 A JP2002075916 A JP 2002075916A JP 2003277305 A JP2003277305 A JP 2003277305A
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Abstract
フルオレン化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(1)または(2)で表されるフ
ルオレン化合物。 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ独立に、置換また
は未置換のアリール基を表し、さらに、Ar1とAr2は
結合している窒素原子と共に含窒素複素環を形成してい
てもよく、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、
直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換
のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル
基を表し、Xは臭素原子あるいはヨウ素原子を表し、Z
1およびZ2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐ま
たは環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換の
アリール基を表す]
Description
化合物に関する。詳しくは各種化合物の製造中間体とし
て有用なフルオレン化合物に関する。
ノ基を置換基として有するフルオレン化合物は、各種色
素の製造中間体、あるいは各種の機能材料として使用さ
れてきた。例えば、電子写真感光体の電荷輸送材料に有
用であることが報告されている(例えば、特開平4−1
59558号公報、米国特許第5422210号)。さ
らに、最近では、発光材料に有機材料を用いた有機電界
発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子:有機E
L素子)の正孔注入輸送材料に有用であることが報告さ
れている〔例えば、特開平5−25473号公報)。例
えば、式(a)で表されるジアミン化合物が、電子写真
感光体の電荷輸送材料として有用であることが報告され
ている(例えば、特開平4−159558号公報)。
物は、例えば、式(b)で表されるモノアミン化合物
と、N,N−ジ(4−n−ブチルフェニル)アミンと
を、例えば、銅または銅化合物の存在下で反応(ウルマ
ン反応)させることにより製造することができる。
(b)で表されるモノアミン化合物は、一般に、2,7
−ジヨード−9,9−ジメチルフルオレンと、N,N−
ジフェニルアミンとを、例えば、銅化合物の存在下で反
応(ウルマン反応)させて製造することができるが、製
造される式(b)で表されるモノアミン化合物の収率は
非常に低いものであった。このような理由により、アミ
ノ基(モノアミノ基またはジアミノ基)を置換基として
有するフルオレン化合物を製造する際の有用なフルオレ
ン化合物が望まれている。特に、アミノ基上の置換基が
異なる非対称なジアミン化合物を製造する際の有用なフ
ルオレン化合物が望まれている。
なフルオレン化合物を提供することである。さらに詳し
くは、例えば、電子写真感光体用の電荷輸送材料、有機
電界発光素子用の正孔注入輸送材料などに適した化合物
の製造中間体として有用なフルオレン化合物を提供する
ことである。
ルオレン化合物に関して鋭意検討した結果、本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、下記一般式
(1)で表されるフルオレン化合物、および、下記一
般式(2)で表されるフルオレン化合物に関するもので
ある。
に、置換または未置換のアリール基を表し、さらに、A
r1とAr2は結合している窒素原子と共に含窒素複素環
を形成していてもよく、R1およびR2はそれぞれ独立
に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置
換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置
換のアラルキル基を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状の
アルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あ
るいは置換または未置換のアリール基を表す]
水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換ま
たは未置換のアリール基、あるいは置換または未置換の
アラルキル基を表し、Xは臭素原子あるいはヨウ素原子
を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直
鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換また
は未置換のアリール基を表す]
する。本発明のフルオレン化合物は、下記一般式(1)
で表されるフルオレン化合物、および、下記一般式
(2)で表されるフルオレン化合物である。
に、置換または未置換のアリール基を表し、さらに、A
r1とAr2は結合している窒素原子と共に含窒素複素環
を形成していてもよく、R1およびR2はそれぞれ独立
に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置
換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置
換のアラルキル基を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状の
アルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あ
るいは置換または未置換のアリール基を表す]
水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換ま
たは未置換のアリール基、あるいは置換または未置換の
アラルキル基を表し、Xは臭素原子あるいはヨウ素原子
を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直
鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換また
は未置換のアリール基を表す]
はそれぞれ独立に、置換または未置換のアリール基を表
す。なお、アリール基とは、例えば、フェニル基、ナフ
チル基、アントリル基などの炭素環式芳香族基、例え
ば、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式
芳香族基を表す。Ar1およびAr2は、好ましくは、未
置換、もしくは、置換基として、例えば、ハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、あるいはアリール基で
単置換または多置換されていてもよい総炭素数6〜20
の炭素環式芳香族基または総炭素数3〜20の複素環式
芳香族基であり、より好ましくは、未置換、もしくは、
ハロゲン原子、炭素数1〜14のアルキル基、炭素数1
〜14のアルコキシ基、あるいは炭素数6〜10のアリ
ール基で単置換または多置換されていてもよい総炭素数
6〜20の炭素環式芳香族基であり、さらに好ましく
は、未置換、もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜4の
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、あるいは炭
素数6〜10のアリール基で単置換あるいは多置換され
ていてもよい総炭素数6〜16の炭素環式芳香族基であ
る。
ば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2
−アントリル基、9−アントリル基、9−フェナントリ
ル基、2−フルオレニル基、4−キノリル基、4−ピリ
ジル基、3−ピリジル基、2−ピリジル基、3−フリル
基、2−フリル基、3−チエニル基、2−チエニル基、
2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾオ
キサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾイ
ミダゾリル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェ
ニル基、2−メチルフェニル基、4−エチルフェニル
基、3−エチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4
−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル
基、2−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェ
ニル基、4−イソブチルフェニル基、4−sec −ブチル
フェニル基、2−sec −ブチルフェニル基、4−tert−
ブチルフェニル基、3−tert−ブチルフェニル基、2−
tert−ブチルフェニル基、4−n−ペンチルフェニル
基、4−イソペンチルフェニル基、2−ネオペンチルフ
ェニル基、4−tert−ペンチルフェニル基、4−n−ヘ
キシルフェニル基、4−(2’−エチルブチル)フェニ
ル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチル
フェニル基、4−(2’−エチルヘキシル)フェニル
基、4−tert−オクチルフェニル基、4−n−デシルフ
ェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−n−テト
ラデシルフェニル基、
ロヘキシルフェニル基、4−(4’−メチルシクロヘキ
シル)フェニル基、4−(4’−tert−ブチルシクロヘ
キシル)フェニル基、3−シクロヘキシルフェニル基、
2−シクロヘキシルフェニル基、4−エチル−1−ナフ
チル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、2,4−ジ
メチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、3,
4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル
基、2,6−ジメチルフェニル基、2,4−ジエチルフ
ェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,
3,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチ
ルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、2,5−
ジイソプロピルフェニル基、2,6−ジイソブチルフェ
ニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5
−ジ−tert−ブチルフェニル基、4,6−ジ−tert−ブ
チル−2−メチルフェニル基、5−tert−ブチル−2−
メチルフェニル基、4−tert−ブチル−2,6−ジメチ
ルフェニル基、9−メチル−2−フルオレニル基、9−
エチル−2−フルオレニル基、9−n−ヘキシル−2−
フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル
基、9,9−ジエチル−2−フルオレニル基、9,9−
ジ−n−プロピル−2−フルオレニル基、
ェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェ
ニル基、3−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニ
ル基、4−n−プロポキシフェニル基、3−n−プロポ
キシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、2−
イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル
基、4−イソブトキシフェニル基、2−sec −ブトキシ
フェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−
イソペンチルオキシフェニル基、2−イソペンチルオキ
シフェニル基、4−ネオペンチルオキシフェニル基、2
−ネオペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオ
キシフェニル基、2−(2’−エチルブチル)オキシフ
ェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n
−デシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフ
ェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、4
−シクロヘキシルオキシフェニル基、2−シクロヘキシ
ルオキシフェニル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、
4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブトキシ−1
−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−メ
トキシ−2−ナフチル基、6−エトキシ−2−ナフチル
基、6−n−ブトキシ−2−ナフチル基、6−n−ヘキ
シルオキシ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフ
チル基、7−n−ブトキシ−2−ナフチル基、2−メチ
ル−4−メトキシフェニル基、2−メチル−5−メトキ
シフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、
3−エチル−5−メトキシフェニル基、2−メトキシ−
4−メチルフェニル基、3−メトキシ−4−メチルフェ
ニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメ
トキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、
3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフ
ェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、3,5−ジ
−n−ブトキシフェニル基、2−メトキシ−4−エトキ
シフェニル基、2−メトキシ−6−エトキシフェニル
基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、
ェニル基、2−フェニルフェニル基、4−(4’−メチ
ルフェニル)フェニル基、4−(3’−メチルフェニ
ル)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニル)フェ
ニル基、4−(4’−n−ブトキシフェニル)フェニル
基、2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−
(4’−クロロフェニル)フェニル基、3−メチル−4
−フェニルフェニル基、3−メトキシ−4−フェニルフ
ェニル基、9−フェニル−2−フルオレニル基、4−フ
ルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フル
オロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロフ
ェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル
基、2−ブロモフェニル基、4−クロロ−1−ナフチル
基、4−クロロ−2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナ
フチル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジ
フルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、
2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフ
ェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3−ジ
クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,
5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル
基、3,5−ジクロロフェニル基、2,5−ジブロモフ
ェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2,4
−ジクロロ−1−ナフチル基、1,6−ジクロロ−2−
ナフチル基、2−フルオロ−4−メチルフェニル基、2
−フルオロ−5−メチルフェニル基、3−フルオロ−2
−メチルフェニル基、3−フルオロ−4−メチルフェニ
ル基、2−メチル−4−フルオロフェニル基、2−メチ
ル−5−フルオロフェニル基、3−メチル−4−フルオ
ロフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、2
−クロロ−5−メチルフェニル基、2−クロロ−6−メ
チルフェニル基、2−メチル−3−クロロフェニル基、
2−メチル−4−クロロフェニル基、3−メチル−4−
クロロフェニル基、2−クロロ−4,6−ジメチルフェ
ニル基、2−メトキシ−4−フルオロフェニル基、2−
フルオロ−4−メトキシフェニル基、2−フルオロ−4
−エトキシフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフ
ェニル基、3−フルオロ−4−エトキシフェニル基、3
−クロロ−4−メトキシフェニル基、2−メトキシ−5
−クロロフェニル基、3−メトキシ−6−クロロフェニ
ル基、5−クロロ−2,4−ジメトキシフェニル基など
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
さらに、Ar1とAr2は結合している窒素原子と共に含
窒素複素環を形成していてもよく、好ましくは、−NA
r1Ar2は置換または未置換のN−カルバゾリル基、置
換または未置換のN−フェノキサジニル基、あるいは置
換または未置換のN−フェノチアジニル基を形成してい
てもよく、より好ましくは、未置換、もしくは、置換基
として、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、あるいは炭素数6〜1
0のアリール基で単置換または多置換されていてもよい
N−カルバゾリル基、N−フェノキサジニル基、あるい
はN−フェノチアジニル基であり、さらに好ましくは、
未置換、もしくは、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、あるい
は炭素数6〜10のアリール基で単置換あるいは多置換
されていてもよいN−カルバゾリル基、N−フェノキサ
ジニル基、あるいはN−フェノチアジニル基である。
いてもよく、具体例としては、例えば、N−カルバゾリ
ル基、2−メチル−N−カルバゾリル基、3−メチル−
N−カルバゾリル基、4−メチル−N−カルバゾリル
基、3−n−ブチル−N−カルバゾリル基、3−n−ヘ
キシル−N−カルバゾリル基、3−n−オクチル−N−
カルバゾリル基、3−n−デシル−N−カルバゾリル
基、3,6−ジメチル−N−カルバゾリル基、3,6−
ジエチル−N−カルバゾリル基、2−メトキシ−N−カ
ルバゾリル基、3−メトキシ−N−カルバゾリル基、3
−エトキシ−N−カルバゾリル基、3−イソプロポキシ
−N−カルバゾリル基、3−n−ブトキシ−N−カルバ
ゾリル基、3−n−オクチルオキシ−N−カルバゾリル
基、3−n−デシルオキシ−N−カルバゾリル基、3−
フェニル−N−カルバゾリル基、3−(4’−メチルフ
ェニル)−N−カルバゾリル基、3−(4’−tert−ブ
チルフェニル)−N−カルバゾリル基、3,6−ジフェ
ニル−N−カルバゾリル基、3−クロロ−N−カルバゾ
リル基、N−フェノキサジニル基、N−フェノチアジニ
ル基、2−メチル−N−フェノチアジニル基などを挙げ
ることができる。
る化合物において、R1およびR2はそれぞれ独立に、水
素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換また
は未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のア
ラルキル基を表し、好ましくは、水素原子、炭素数1〜
16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数4〜
16の置換または未置換のアリール基、あるいは炭素数
5〜16の置換または未置換のアラルキル基であり、よ
り好ましくは、水素原子、炭素数1〜14の直鎖、分岐
または環状のアルキル基、炭素数6〜12の置換または
未置換のアリール基、あるいは炭素数7〜12の置換ま
たは未置換のアラルキル基であり、さらに好ましくは、
炭素数1〜12の直鎖、分岐または環状のアルキル基、
炭素数6〜10の炭素環式芳香族基、あるいは炭素数7
〜10の炭素環式アラルキル基であり、特に好ましく
は、炭素数1〜8の直鎖または分岐状のアルキル基であ
る。
アリール基の具体例としては、例えば、Ar1およびA
r2の具体例として挙げた置換または未置換のアリール
基を例示することができる。R1およびR2の直鎖、分岐
または環状のアルキル基の具体例としては、例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−
ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペン
チル基、tert−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘ
キシル基、2−エチルブチル基、3,3−ジメチルブチ
ル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、シクロヘキ
シルメチル基、n−オクチル基、tert−オクチル基、2
−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、n
−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル
基などを挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
アラルキル基の具体例としては、例えば、ベンジル基、
フェネチル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチ
ルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメ
チル基、フルフリル基、2−メチルベンジル基、3−メ
チルベンジル基、4−メチルベンジル基、4−エチルベ
ンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−tert−ブ
チルベンジル基、4−n−ヘキシルベンジル基、4−ノ
ニルベンジル基、3,4−ジメチルベンジル基、3−メ
トキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−エト
キシベンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、4−n
−ヘキシルオキシベンジル基、4−ノニルオキシベンジ
ル基、4−フルオロベンジル基、3−フルオロベンジル
基、2−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基など
のアラルキル基などを挙げることができるが、これらに
限定されるものではない。
子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル
基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置
換または未置換のアリール基を表し、好ましくは、水素
原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜16の直鎖、
分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、
分岐または環状のアルコキシ基、あるいは炭素数4〜2
0の置換または未置換のアリール基であり、より好まし
くは、水素原子、フッ素原子、炭素数1〜8の直鎖、分
岐または環状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖、分岐
または環状のアルコキシ基、あるいは炭素数6〜12の
置換または未置換のアリール基であり、さらに好ましく
は、水素原子である。
状のアルキル基の具体例としては、例えば、R1および
R2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアル
キル基を例示することができる。また、Z1およびZ2の
置換または未置換のアリール基の具体例としては、例え
ば、Ar1およびAr2の具体例として挙げた置換または
未置換のアリール基を例示することができる。Z1およ
びZ2のハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルコ
キシ基の具体例としては、例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子などのハロゲン原子、例えば、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec −ブトキシ
基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネ
オペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘ
キシルオキシ基、2−エチルブトキシ基、3,3−ジメ
チルブトキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチ
ルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ基、n−オク
チルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニ
ルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ドデシルオキシ
基、n−テトラデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキ
シ基などのアルコキシ基を挙げることができる。
物および一般式(2)で表される化合物の具体例として
は、例えば、以下の化合物を挙げることができるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
物は、例えば、一般式(2)で表される化合物に、銅ま
た銅化合物の存在下で、一般式(3)で表される化合物
を作用(ウルマン反応)させることにより製造すること
ができる。
(1)と同じ意味を表す]また、本発明に係る一般式
(2)で表される化合物は、例えば、一般式(4)で表
されるブロモフルオレン誘導体あるいはヨードフルオレ
ン誘導体を塩素化する(例えば、塩素を作用させる)こ
とにより製造することができる。また、一般式(5)で
表されるクロロフルオレン誘導体を臭素化する(例え
ば、臭素を作用させる)、あるいはヨウ素化する(例え
ば、一塩化ヨウ素を作用させる)ことにより製造するこ
とができる。
般式(2)と同じ意味を表す]
(2)と同じ意味を表す。]
明するが、もちろん、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−クロロ−9,9−ジメチルフルオ
レン(11g)、無水塩化第二鉄(150mg)を含有
するクロロホルム(100ml)溶液を0℃に冷却し、
該溶液に臭素(8.3g)を30分間で滴下した。滴下
後、反応混合物を室温で、3時間攪拌した。反応混合物
に、水(200g)および亜硫酸水素ナトリウム(5
g)を加えた後、有機層を分液した。分液した有機層を
さらに水洗した後、有機層を分離した。有機層よりクロ
ロホルムを減圧下で留去した後、残さをトルエン/n−
ヘキサンの混合溶媒から2回再結晶して、無色の結晶と
して、例示化合物番号A−12の化合物を製造した。融
点は183〜185℃であった。
化合物の製造 実施例1において、2−クロロ−9,9−ジメチルフル
オレン(11g)の代わりに、2−クロロ−9,9−ジ
−n−ブチルフルオレン(16g)を使用した以外は、
実施例1に記載の方法に従い、例示化合物番号A−14
の化合物を製造した。融点は86〜88℃であった。
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−ブロモ−9,9−ジエチルフルオ
レン(13g)のジクロロメタン(100ml)溶液を
0℃に冷却し、該溶液に塩素(4.3g)を30分間か
けて吹き込んだ。吹き込み後、反応混合物を室温で、3
時間攪拌した。反応容器を窒素ガスで置換した後、反応
混合物に水(200g)を加えて水洗した後、有機層を
分離した。有機層よりジクロロメタンを減圧下で留去し
た後、残さをトルエン/n−ヘキサンの混合溶媒から2
回再結晶して、無色の結晶として、例示化合物番号A−
13の化合物を製造した。融点は183〜185℃であ
った。
化合物の製造 実施例3において、2−ブロモ−9,9−ジエチルフル
オレン(13g)の代わりに、2−ヨード−9,9−ジ
メチルフルオレン(16g)を使用した以外は、実施例
3に記載の方法に従い、例示化合物番号B−12の化合
物を製造した。融点は176〜178℃であった。
化合物の製造 実施例3において、2−ブロモ−9,9−ジエチルフル
オレン(13g)の代わりに、2−ヨード−9,9−ジ
−n−オクチルフルオレン(25g)を使用した以外
は、実施例3に記載の方法に従い、例示化合物番号B−
15の化合物を製造した。融点は46〜48℃であっ
た。
化合物の製造 窒素雰囲気下で、2−クロロ−7−ヨード−9,9−ジ
メチルフルオレン(7.5g)、N,N−ジフェニルア
ミン(4g)、金属銅粉(3g)、および無水炭酸カリ
ウム(6g)をo−ジクロロベンゼン(50g)中、1
90℃で8時間攪拌した。反応混合物を100℃に冷却
後、熱濾過した後、濾液からo−ジクロロベンゼンを減
圧下で留去し、黄色の固体を得た。この固体をアルミナ
カラムクロマトグラフィー(溶出液:トルエン/n−ヘ
キサンの混合溶媒)で処理した後、淡黄色の結晶とし
て、例示化合物番号C−11の化合物を7.6g(収率
91%)得た。融点は163〜165℃であった。
−7−ヨード−9,9−ジメチルフルオレン(7.5
g)の代わりに、2,7−ジヨード−9,9−ジメチル
フルオレン(9.4g)を使用した以外は、実施例6に
記載の方法に従って、2−ヨード−7−(N,N−ジフ
ェニルアミノ)−9,9−ジメチルフルオレンを製造し
ようとしたところ、2,7−ビス(N,N−ジフェニル
アミノ)−9,9−ジメチルフルオレン(35%)、原
料である2,7−ジヨード−9,9−ジメチルフルオレ
ン(20%)が主成分であり、目的とする2−ヨード−
7−(N,N−ジフェニルアミノ)−9,9−ジメチル
フルオレンは、9%しか得ることができなかった。
化合物の製造 実施例6において、N,N−ジフェニルアミン(4g)
の代わりに、N−(3−メチルフェニル)−N−フェニ
ルアミン(4.7g)を使用した以外は、実施例6に記
載の方法に従い、例示化合物番号C−12の化合物を収
率93%で製造した。融点は150〜152℃であっ
た。
化合物の製造 実施例6において、N,N−ジフェニルアミン(4g)
の代わりに、N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミ
ン(5.2g)を使用した以外は、実施例6に記載の方
法に従い、例示化合物番号C−23の化合物を収率90
%で製造した。融点は188〜190℃であった。
化合物の製造 実施例6において、N,N−ジフェニルアミン(4g)
の代わりに、3,6−ジメチルカルバゾール(4.6
g)を使用した以外は、実施例6に記載の方法に従い、
例示化合物番号C−28の化合物を収率88%で製造し
た。融点は193〜195℃であった。
の化合物の製造 実施例6において、2−クロロ−7−ヨード−9,9−
ジメチルフルオレン(7.5g)の代わりに、2−ブロ
モ−7−クロロ−9,9−ジエチルフルオレン(7.1
g)を使用した以外は、実施例6に記載の方法に従い、
例示化合物番号C−36の化合物を収率89%で製造し
た。融点は169〜171℃であった。
の化合物の製造 実施例6において、2−クロロ−7−ヨード−9,9−
ジメチルフルオレン(7.5g)の代わりに、2−クロ
ロ−7−ヨード−9,9−ジ−n−オクチルフルオレン
(11.6g)を、ジフェニルアミン(4g)の代わり
にジ(1−ナフチル)アミン(6.4g)を使用した以
外は、実施例6に記載の方法に従い、例示化合物番号C
−46の化合物を収率82%で製造した。融点は101
〜104℃であった。
−ジフェニルアミノ)−7−クロロ−9,9−ジメチル
フルオレン(2g)、N,N−ジ(1−ナフチル)アミ
ン(1.5g)、ナトリウム−tert−ブトキサイド
(0.7g)、酢酸パラジウム(6mg)、およびトリ
(tert−ブチル)フォスフィン(0.2μl)をキシレ
ン(10ml)中で、6時間還流した。反応混合物より
キシレンを減圧下で留去した後、残さをアルミナカラム
クロマトグラフィー(溶出液:トルエン/n−ヘキサン
の混合溶媒)で処理した後、黄白色の結晶として、N,
N−ジフェニル−N’,N’−ジ(1’−ナフチル)−
9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジアミンを2.
9g(収率92%)得た。
を提供することが可能になった。例えば、電子写真感光
体用の電荷輸送材料、有機電界発光素子用の正孔注入輸
送材料などとして優れた特性を有するアミン化合物の製
造中間体として有用なフルオレン化合物を提供すること
が可能になった。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1)で表されるフルオレン化合
物。 【化1】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ独立に、置換また
は未置換のアリール基を表し、さらに、Ar1とAr2は
結合している窒素原子と共に含窒素複素環を形成してい
てもよく、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、
直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換
のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル
基を表し、Z1およびZ2はそれぞれ独立に、水素原子、
ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直
鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換また
は未置換のアリール基を表す] - 【請求項2】 一般式(2)で表されるフルオレン化合
物。 【化2】 [式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子、直
鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換の
アリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基
を表し、Xは臭素原子あるいはヨウ素原子を表し、Z1
およびZ2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐ま
たは環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換の
アリール基を表す]
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- 2002-03-19 JP JP2002075916A patent/JP2003277305A/ja active Pending
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