JP2003201412A - 新規トリスアゾ化合物 - Google Patents
新規トリスアゾ化合物Info
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- JP2003201412A JP2003201412A JP2002307016A JP2002307016A JP2003201412A JP 2003201412 A JP2003201412 A JP 2003201412A JP 2002307016 A JP2002307016 A JP 2002307016A JP 2002307016 A JP2002307016 A JP 2002307016A JP 2003201412 A JP2003201412 A JP 2003201412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録用黒色水性インク等の色
素として有用な、耐光性に優れた高純度のトリスアゾ化
合物を提供すること。 【解決手段】 式 [式中、A1は式−COOMまたは−SO3Mで示され
る基であり、A2は水素原子、式−COOMまたは−S
O3Mで示される基であり、Mはそれぞれ独立して水素
原子、又はオニウム塩であり、Rはそれぞれ独立して水
素原子、アルキル基、アルコキシ基等であり、BはK酸
の残基であり、Npsはγ酸、J酸又はRR酸の残基であ
る。]で示されるトリスアゾ化合物。
素として有用な、耐光性に優れた高純度のトリスアゾ化
合物を提供すること。 【解決手段】 式 [式中、A1は式−COOMまたは−SO3Mで示され
る基であり、A2は水素原子、式−COOMまたは−S
O3Mで示される基であり、Mはそれぞれ独立して水素
原子、又はオニウム塩であり、Rはそれぞれ独立して水
素原子、アルキル基、アルコキシ基等であり、BはK酸
の残基であり、Npsはγ酸、J酸又はRR酸の残基であ
る。]で示されるトリスアゾ化合物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記具用水性イン
クやインクジェット記録用水性インクの色素として有用
なトリスアゾ化合物に関する。
クやインクジェット記録用水性インクの色素として有用
なトリスアゾ化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷の分野では、常に高
速性・高精細性な印字が望まれており、且つ印字物の耐
光性・耐水性などの高堅牢性と、長期間のインク性能の
安定性、安全性、さらに普通紙をはじめとした様々な紙
質への高品位な印刷と、その望まれる水準は上がる一方
である。このように印字物への要求品質が高度化するな
かで、従来インク用色素として用いられてきた染料で
は、印字物の濃度、耐水性、耐光性についての堅牢性が
不十分であり、インクの長時間安定性に劣り、多くの要
求品質を同時に満足させることは、非常に困難となって
きている。
速性・高精細性な印字が望まれており、且つ印字物の耐
光性・耐水性などの高堅牢性と、長期間のインク性能の
安定性、安全性、さらに普通紙をはじめとした様々な紙
質への高品位な印刷と、その望まれる水準は上がる一方
である。このように印字物への要求品質が高度化するな
かで、従来インク用色素として用いられてきた染料で
は、印字物の濃度、耐水性、耐光性についての堅牢性が
不十分であり、インクの長時間安定性に劣り、多くの要
求品質を同時に満足させることは、非常に困難となって
きている。
【0003】そうした中で、印刷用インクの色素として
顔料を用いることで、印字物の濃度、耐水性、耐光性に
ついての要求を満たそうとする試みも多くなってきた。
しかしながら、顔料では依然として印字品位が染料の水
準に達しておらず、さらにインクとして長期の経時安定
性についても問題があるため、十分に要求を満たしてい
ないのが実情である。
顔料を用いることで、印字物の濃度、耐水性、耐光性に
ついての要求を満たそうとする試みも多くなってきた。
しかしながら、顔料では依然として印字品位が染料の水
準に達しておらず、さらにインクとして長期の経時安定
性についても問題があるため、十分に要求を満たしてい
ないのが実情である。
【0004】また顔料は、その物理的・化学的性質(分
散性、経時安定性、印字濃度等)を向上させるには高度
な製造技術が必要なため高コストとなり、より安価な製
品を提供するためには不利である。従って、インクジェ
ット用インクの分野では、印字物の濃度、耐水性、耐光
性についての堅牢性に優れた染料が特に望まれている。
散性、経時安定性、印字濃度等)を向上させるには高度
な製造技術が必要なため高コストとなり、より安価な製
品を提供するためには不利である。従って、インクジェ
ット用インクの分野では、印字物の濃度、耐水性、耐光
性についての堅牢性に優れた染料が特に望まれている。
【0005】特開2000−309721号公報には、
普通紙に印字した場合に記録画像が高濃度で高堅牢性で
あり、インクが長期間安定な下記染料が提案されてい
る。
普通紙に印字した場合に記録画像が高濃度で高堅牢性で
あり、インクが長期間安定な下記染料が提案されてい
る。
【0006】
【化26】
[式中、Xは、カルボキシル基、スルホ基又は水素原子
を表し、l、mは、それぞれ0又は1を表し、且つl+
m=1である。qは0又は1を表し、Zは水素原子又は
カルボキシル基もしくはスルホ基で置換されていても良
いフェニル基を表す。但し、qが0の時、Zは、カルボ
キシル基もしくはスルホ基で置換されていても良いフェ
ニル基を表す。]
を表し、l、mは、それぞれ0又は1を表し、且つl+
m=1である。qは0又は1を表し、Zは水素原子又は
カルボキシル基もしくはスルホ基で置換されていても良
いフェニル基を表す。但し、qが0の時、Zは、カルボ
キシル基もしくはスルホ基で置換されていても良いフェ
ニル基を表す。]
【0007】この公報に記載の染料は、例えば、特開平
5−262998号公報等に記載のジスアゾ染料の官能
基を複雑化することで印字濃度や耐光性等の改善が為さ
れている。しかし、これらのγ酸(2−アミノ−8−ナ
フトール−6−スルホン酸)を最終カップリング成分と
する染料では、一般的な合成法では高純度のものを得る
ことは困難である。
5−262998号公報等に記載のジスアゾ染料の官能
基を複雑化することで印字濃度や耐光性等の改善が為さ
れている。しかし、これらのγ酸(2−アミノ−8−ナ
フトール−6−スルホン酸)を最終カップリング成分と
する染料では、一般的な合成法では高純度のものを得る
ことは困難である。
【0008】その理由は、本質的にγ酸誘導体はカップ
リングする位置が複数あり(「合成染料の化学」154
頁、槇書店発行)、モノアゾからなるジアゾニウム塩と
のカップリングでは、アルカリ下では経験的に単一の成
分のものは得られないためである。
リングする位置が複数あり(「合成染料の化学」154
頁、槇書店発行)、モノアゾからなるジアゾニウム塩と
のカップリングでは、アルカリ下では経験的に単一の成
分のものは得られないためである。
【0009】一般に染料は主成分の他に、非常に多種類
の不純物を含んでおり、その一つ一つを分析して他の成
分との相互作用を調べることは困難をともなう場合が多
い。しかし、不純物の量が多ければそれだけお互いに相
互作用する確率が大きくなり、それはインクとしたとき
に変質していく度合い、つまり保存安定性や耐光性等の
堅牢性の低下として現れる。
の不純物を含んでおり、その一つ一つを分析して他の成
分との相互作用を調べることは困難をともなう場合が多
い。しかし、不純物の量が多ければそれだけお互いに相
互作用する確率が大きくなり、それはインクとしたとき
に変質していく度合い、つまり保存安定性や耐光性等の
堅牢性の低下として現れる。
【0010】また、本発明のトリスアゾ化合物と類似の
構造をもつ染料は少ないが、染料構造中のK酸(1−ア
ミノ−8−ナフトール−4,6−ジスルホン酸)の代わ
りに、H酸(1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジ
スルホン酸)の構造のものは広く知られており、公知の
化合物として、例えば、下記構造のNaphtolBl
ue Black(ナフトール ブルー ブラック)等が
ある。
構造をもつ染料は少ないが、染料構造中のK酸(1−ア
ミノ−8−ナフトール−4,6−ジスルホン酸)の代わ
りに、H酸(1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジ
スルホン酸)の構造のものは広く知られており、公知の
化合物として、例えば、下記構造のNaphtolBl
ue Black(ナフトール ブルー ブラック)等が
ある。
【化27】
【0011】しかし、このジスアゾ染料のみを用いて、
インクジェット記録用のインクを調製した場合は、画像
の光学濃度が不十分であるし、色相も黒色インクとして
満足できず、耐光性や耐水性も実用レベルでなく、染料
の溶解安定性にも問題がある。
インクジェット記録用のインクを調製した場合は、画像
の光学濃度が不十分であるし、色相も黒色インクとして
満足できず、耐光性や耐水性も実用レベルでなく、染料
の溶解安定性にも問題がある。
【0012】また、特公昭61−18590号公報に
は、下記構造のテトラキスアゾ染料が記録媒体液に使用
されているが、一般に、この種のテトラキスアゾ染料は
高純度品として得難い。
は、下記構造のテトラキスアゾ染料が記録媒体液に使用
されているが、一般に、この種のテトラキスアゾ染料は
高純度品として得難い。
【0013】
【化28】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところはイン
クジェット記録用黒色水性インク等の色素として有用
な、耐光性に優れた高純度のトリスアゾ化合物を提供す
ることにある。
題を解決するものであり、その目的とするところはイン
クジェット記録用黒色水性インク等の色素として有用
な、耐光性に優れた高純度のトリスアゾ化合物を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下の式で示されるトリスアゾ化合物を提供するものであ
り、そのことにより本発明の目的が達成される。
下の式で示されるトリスアゾ化合物を提供するものであ
り、そのことにより本発明の目的が達成される。
【0016】式
【化29】
[式中、A1は式−COOMまたは−SO3M(式中、
Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウム、アルカ
リ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキルアンモニ
ウムまたはアルカノールアンモニウムである。)で示さ
れる基であり、A 2は水素原子、式−COOMまたは−
SO3M(式中、Mは上記と同意義である。)で示され
る基であり、Rはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸
基、スルファモイル基、カルバモイル基、シアノ基、ア
セチル基、スルホン基、カルボキシル基またはハロゲン
原子であり、Bは、式
Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウム、アルカ
リ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキルアンモニ
ウムまたはアルカノールアンモニウムである。)で示さ
れる基であり、A 2は水素原子、式−COOMまたは−
SO3M(式中、Mは上記と同意義である。)で示され
る基であり、Rはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸
基、スルファモイル基、カルバモイル基、シアノ基、ア
セチル基、スルホン基、カルボキシル基またはハロゲン
原子であり、Bは、式
【0017】
【化30】
【0018】又は
【0019】
【化31】
【0020】(式中、Mは上記と同意義である。)で示
される部分であり、Npsは、式
される部分であり、Npsは、式
【0021】
【化32】
【0022】
【化33】
【0023】又は
【0024】
【化34】
【0025】(式中、Mは上記と同意義である。)で示
される部分である。]
される部分である。]
【0026】式
【化35】
[式中、M、A1、R、B、Npsは上記と同意義であ
る。]
る。]
【0027】また、本発明は上記トリスアゾ化合物を8
5重量%以上の量で含有する水溶性染料も提供する。
5重量%以上の量で含有する水溶性染料も提供する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明のトリスアゾ化合物(水溶
性染料)は、周知の方法、例えば[細田豊著「新染料化
学」(昭和48年12月21日 技報堂発行)第396
〜409頁参照]に記載の方法を参照して、ジアゾ化・
カップリング工程を経て製造することができる。
性染料)は、周知の方法、例えば[細田豊著「新染料化
学」(昭和48年12月21日 技報堂発行)第396
〜409頁参照]に記載の方法を参照して、ジアゾ化・
カップリング工程を経て製造することができる。
【0029】例えば、本発明のトリスアゾ化合物は、式
【0030】
【化36】
【0031】[式中、M、A1、A2、R及びNpsは上
記と同意義である。]に示されるように、a、b、cの
順にジアゾ化合物をカップリング反応させることにより
得られる。以下、合成手順を説明する。
記と同意義である。]に示されるように、a、b、cの
順にジアゾ化合物をカップリング反応させることにより
得られる。以下、合成手順を説明する。
【0032】a工程として、式
【0033】
【化37】
【0034】[式中、A2及びRは上記と同意義であ
る。]で示されるアニリン誘導体(1mol)をジアゾ
化する。置換基Rとして、カルボキシル基及びアルコキ
シ基(例えば、−OCH3、−OC2H5)を例示でき
る。特に好ましくはアミノ基に対して、O−位にA2が
あることである。アニリン誘導体としては、例えば、式
る。]で示されるアニリン誘導体(1mol)をジアゾ
化する。置換基Rとして、カルボキシル基及びアルコキ
シ基(例えば、−OCH3、−OC2H5)を例示でき
る。特に好ましくはアミノ基に対して、O−位にA2が
あることである。アニリン誘導体としては、例えば、式
【0035】
【化38】
【0036】
【化39】
【0037】
【化40】
【0038】
【化41】
【0039】
【化42】
【0040】
【化43】
【0041】
【化44】
【0042】
【化45】
【0043】
【化46】
【0044】
【化47】
【0045】
【化48】
【0046】
【化49】
【0047】
【化50】
【0048】で示される化合物等を用いることができ
る。好ましいアニリン誘導体はアントラニル酸及びフェ
ネチジンである。
る。好ましいアニリン誘導体はアントラニル酸及びフェ
ネチジンである。
【0049】次いで、得られるジアゾ化物をカップリン
グ成分Nps−NH2(1mol)にアルカリカップリ
ング(pH=10.0〜11.5)させる。Nps−N
H2としては、式
グ成分Nps−NH2(1mol)にアルカリカップリ
ング(pH=10.0〜11.5)させる。Nps−N
H2としては、式
【0050】
【化51】
【0051】で示されるγ酸、式
【0052】
【化52】
【0053】で示されるJ酸、式
【0054】
【化53】
【0055】で示されるRR酸等が挙げられる。好まし
いカップリング成分はγ酸である。その結果、下記モノ
アゾ中間体を得る。
いカップリング成分はγ酸である。その結果、下記モノ
アゾ中間体を得る。
【0056】
【化54】
【0057】[式中、A2、R及びNpsは上記と同意
義である。]
義である。]
【0058】b工程として、得られたモノアゾ中間体
(1mol)をジアゾ化し、式
(1mol)をジアゾ化し、式
【0059】
【化55】
【0060】で示されるK酸(1mol)に酸性カップ
リング(pH4.0以下)させて下記ジスアゾ中間体を
得る。
リング(pH4.0以下)させて下記ジスアゾ中間体を
得る。
【0061】
【化56】
【0062】[式中、M、A2、R及びNpsは上記と
同意義である。]
同意義である。]
【0063】c工程として、式
【化57】
[式中、A1及びRは上記と同意義である。]で示され
るオルト位にカルボキシル基又はスルホン基を有するア
ニリン誘導体(1mol)をジアゾ化する。但し、カル
ボキシル基は、ジアゾ化反応の前にエステル基(例え
ば、−COOCH3)に変換しておくことが好ましい。
遊離のカルボキシル基が存在する状態で反応を行うと収
率や化合物の純度が低下する怖れがある。このようなア
ニリン誘導体の例としては、式
るオルト位にカルボキシル基又はスルホン基を有するア
ニリン誘導体(1mol)をジアゾ化する。但し、カル
ボキシル基は、ジアゾ化反応の前にエステル基(例え
ば、−COOCH3)に変換しておくことが好ましい。
遊離のカルボキシル基が存在する状態で反応を行うと収
率や化合物の純度が低下する怖れがある。このようなア
ニリン誘導体の例としては、式
【0064】
【化58】
【0065】
【化59】
【0066】
【化60】
【0067】
【化61】
【0068】
【化62】
【0069】
【化63】
【0070】で示される化合物等が挙げられる。好まし
いアニリン誘導体はアントラニル酸である。
いアニリン誘導体はアントラニル酸である。
【0071】次いで、得られるジアゾ化物をカップリン
グ成分としての上記ジスアゾ中間体(1mol)にアル
カリカップリング(pH=9.5〜11.5)し、エス
テル基が含まれている場合は、これを加水分解すること
によりカルボキシル基に変換して、さらに脱塩精製する
ことにより、式(III)に示される本発明のトリスアゾ
化合物を得ることができる。
グ成分としての上記ジスアゾ中間体(1mol)にアル
カリカップリング(pH=9.5〜11.5)し、エス
テル基が含まれている場合は、これを加水分解すること
によりカルボキシル基に変換して、さらに脱塩精製する
ことにより、式(III)に示される本発明のトリスアゾ
化合物を得ることができる。
【0072】また、本発明のトリスアゾ化合物は、式
【0073】
【化64】
【0074】[式中、M、A1、A2、R及びNpsは
上記と同意義である。]に示されるように、a、b、c
の順にジアゾ化合物をカップリング反応させることによ
って得てもよい。カップリング反応に用いる化合物及び
条件は式(III)に示されるトリスアゾ化合物を得るた
めの合成手順で説明したものと同様である。
上記と同意義である。]に示されるように、a、b、c
の順にジアゾ化合物をカップリング反応させることによ
って得てもよい。カップリング反応に用いる化合物及び
条件は式(III)に示されるトリスアゾ化合物を得るた
めの合成手順で説明したものと同様である。
【0075】この場合、より具体的には、a1)式
【0076】
【化65】
【0077】[式中、A2及びRは上記と同意義であ
る。]で示されるアニリン誘導体をジアゾ化する工程; a2)得られるジアゾ化物をγ酸、J酸及びRR酸から
成る群から選択されるカップリング成分にアルカリカッ
プリングさせて、式
る。]で示されるアニリン誘導体をジアゾ化する工程; a2)得られるジアゾ化物をγ酸、J酸及びRR酸から
成る群から選択されるカップリング成分にアルカリカッ
プリングさせて、式
【0078】
【化66】
【0079】[式中、A2及びRは上記と同意義であ
り、Npsはγ酸、J酸又はRR酸の残基である。]で
示されるモノアゾ中間体を得る工程; b1)式
り、Npsはγ酸、J酸又はRR酸の残基である。]で
示されるモノアゾ中間体を得る工程; b1)式
【0080】
【化67】
【0081】[式中、A1及びRは上記と同意義であ
る。]で示されるオルト位にカルボキシル基又はスルホ
ン基を有するアニリン誘導体をジアゾ化する工程; b2)得られるジアゾ化物を、K酸に酸性カップリング
させて、式
る。]で示されるオルト位にカルボキシル基又はスルホ
ン基を有するアニリン誘導体をジアゾ化する工程; b2)得られるジアゾ化物を、K酸に酸性カップリング
させて、式
【0082】
【化68】
【0083】[式中、A1、R及びMは上記と同意義で
ある。]で示されるモノアゾ中間体を得る工程; c1)工程a2)で得られたモノアゾ中間体をジアゾ化
する工程;及び c2)得られるジアゾ化物を、工程b2)で得られたモ
ノアゾ中間体にアルカリカップリングさせる工程;を包
含する合成手順によって、式(IV)に示される本発明の
トリスアゾ化合物を得ることができる。
ある。]で示されるモノアゾ中間体を得る工程; c1)工程a2)で得られたモノアゾ中間体をジアゾ化
する工程;及び c2)得られるジアゾ化物を、工程b2)で得られたモ
ノアゾ中間体にアルカリカップリングさせる工程;を包
含する合成手順によって、式(IV)に示される本発明の
トリスアゾ化合物を得ることができる。
【0084】このように、本発明のトリスアゾ化合物は
合成原料としてK酸を用い、特徴的な構造部分である下
記の骨格構造を有している。
合成原料としてK酸を用い、特徴的な構造部分である下
記の骨格構造を有している。
【0085】
【化69】
【0086】
【化70】
【0087】[式中、M、A1及びRは上記と同意義で
ある。]
ある。]
【0088】このようにして得られる本発明のトリスア
ゾ化合物(染料)は不純物の極めて少ない高純度品であ
り、HPLC(高速液体クロマトグラフィー法)による
純度が約85%以上、好ましくは約90%以上である。
ゾ化合物(染料)は不純物の極めて少ない高純度品であ
り、HPLC(高速液体クロマトグラフィー法)による
純度が約85%以上、好ましくは約90%以上である。
【0089】次に、本発明のトリスアゾ化合物の好まし
い例を遊離酸の形で示す。すなわち、式
い例を遊離酸の形で示す。すなわち、式
【0090】
【化71】
【0091】
【化72】
【0092】
【化73】
【0093】
【化74】
【0094】
【化75】
【0095】[式中、A2は水素原子、カルボキシル基
またはスルホン基であり、Rはそれぞれ独立して水素原
子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコ
キシ基、水酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、
シアノ基、アセチル基、スルホン基、カルボキシル基ま
たはハロゲン原子である。]で示されるトリスアゾ化合
物である。
またはスルホン基であり、Rはそれぞれ独立して水素原
子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコ
キシ基、水酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、
シアノ基、アセチル基、スルホン基、カルボキシル基ま
たはハロゲン原子である。]で示されるトリスアゾ化合
物である。
【0096】本発明のトリスアゾ化合物の具体例を、最
大吸収波長(λmax)と共に遊離酸の形で下記に示す
が、本発明はこれらに限定されない。
大吸収波長(λmax)と共に遊離酸の形で下記に示す
が、本発明はこれらに限定されない。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】
【表3】
【0100】本発明におけるトリスアゾ化合物は、染料
としてインクジェット記録用インキに用いた場合、高い
印字濃度と高い堅牢性(耐光性、耐水性及び安定性につ
いての堅牢性)を示す。その原因はまだ十分に究明され
ていないが、一方の芳香環のジアゾ結合のオルト位にカ
ルボキシル基やスルホン基を持ち、他方の芳香環がK酸
に基づくものである組み合わせのアゾ結合を含む構造で
あるため、順次行われるカップリング合成上において不
純物を生じにくい官能基の配置となっており、そのため
非常に高純度であり堅牢性を落とさしめるであろう酸化
物などを生じないためであると考えられる。
としてインクジェット記録用インキに用いた場合、高い
印字濃度と高い堅牢性(耐光性、耐水性及び安定性につ
いての堅牢性)を示す。その原因はまだ十分に究明され
ていないが、一方の芳香環のジアゾ結合のオルト位にカ
ルボキシル基やスルホン基を持ち、他方の芳香環がK酸
に基づくものである組み合わせのアゾ結合を含む構造で
あるため、順次行われるカップリング合成上において不
純物を生じにくい官能基の配置となっており、そのため
非常に高純度であり堅牢性を落とさしめるであろう酸化
物などを生じないためであると考えられる。
【0101】本明細書では、トリスアゾ化合物の水溶性
基(スルホン基及びカルボキシル基)の具体例は遊離酸
の形で示されているが、水中ではアルカリ金属やアミン
と塩を形成して溶解している。アルカリ金属としては、
例えば、Na、K、Li等があり、アミンの例として
は、例えば、アンモニア;ヒドロキシルアミン;メチル
アミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルア
ミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ジイソ
プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、se
c−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジブチルアミ
ン、アリルアミンのようなアルキル置換アミン;エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、プロパノールアミン、ジエチルエタノールアミンの
ようなアルカノールアミン及びそれらの混合物等が挙げ
られる。
基(スルホン基及びカルボキシル基)の具体例は遊離酸
の形で示されているが、水中ではアルカリ金属やアミン
と塩を形成して溶解している。アルカリ金属としては、
例えば、Na、K、Li等があり、アミンの例として
は、例えば、アンモニア;ヒドロキシルアミン;メチル
アミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルア
ミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ジイソ
プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、se
c−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ジブチルアミ
ン、アリルアミンのようなアルキル置換アミン;エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、プロパノールアミン、ジエチルエタノールアミンの
ようなアルカノールアミン及びそれらの混合物等が挙げ
られる。
【0102】
【発明の効果】本発明は、耐光性、耐ガス性に優れた水
溶性トリスアゾ化合物を高純度で提供でき、染料として
インクジェット記録用黒色水性インク等に用いた場合に
は、溶解安定性に優れると共に、その記録画像は耐光
性、耐水性が良好で、高い印字濃度を示す。
溶性トリスアゾ化合物を高純度で提供でき、染料として
インクジェット記録用黒色水性インク等に用いた場合に
は、溶解安定性に優れると共に、その記録画像は耐光
性、耐水性が良好で、高い印字濃度を示す。
【0103】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び比較例を挙げて
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0104】実施例1
トリスアゾ化合物(1)(AN-250)の合成例
モノアゾ中間体の合成:アントラニル酸27.4g
(0.20mol)を水150mlに投入し、20%−
NaOH水溶液を添加して、pH7.0とし溶解させ
た。これに36%−NaNO3水溶液42.2g(0.
22mol)を添加し、更に氷を加えて0℃とした後、
35%−HCl水溶液69.0g(0.67mol)を
添加してpH0.8とし、4℃で50分間攪拌してジア
ゾ液を得た。
(0.20mol)を水150mlに投入し、20%−
NaOH水溶液を添加して、pH7.0とし溶解させ
た。これに36%−NaNO3水溶液42.2g(0.
22mol)を添加し、更に氷を加えて0℃とした後、
35%−HCl水溶液69.0g(0.67mol)を
添加してpH0.8とし、4℃で50分間攪拌してジア
ゾ液を得た。
【0105】一方でγ酸47.9g(0.20mol)
を水450mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添
加してpH7.0とし溶解させ、冷浴中で0℃とした。
これに先に調整したジアゾ液を徐々に添加しカップリン
グ反応を行った。この時20%−NaOH水溶液を添加
して反応液のpHが10.0〜11.5となるように調
整し、且つ反応温度は7℃以下を保つようにした。反応
液を6℃で一晩攪拌した後、35%−HCl水溶液を滴
下してpH3.3とし、析出物を濾取して下記モノアゾ
中間体を得た(純度:95.2%(HPLC))。
を水450mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添
加してpH7.0とし溶解させ、冷浴中で0℃とした。
これに先に調整したジアゾ液を徐々に添加しカップリン
グ反応を行った。この時20%−NaOH水溶液を添加
して反応液のpHが10.0〜11.5となるように調
整し、且つ反応温度は7℃以下を保つようにした。反応
液を6℃で一晩攪拌した後、35%−HCl水溶液を滴
下してpH3.3とし、析出物を濾取して下記モノアゾ
中間体を得た(純度:95.2%(HPLC))。
【0106】
【化76】
【0107】ジスアゾ中間体の合成:モノアゾ中間体
(約0.2mol)のプレスケーキを水1000mlに
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpH6.1
とし溶解させた。これに36%−NaNO3水溶液4
2.2g(0.22mol)を添加し、15℃まで冷却
した後、35%−HCl水溶液102.4g(1.0m
ol)を添加してpH0.8とし、23℃で70分間攪
拌してジアゾ液を得た。
(約0.2mol)のプレスケーキを水1000mlに
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpH6.1
とし溶解させた。これに36%−NaNO3水溶液4
2.2g(0.22mol)を添加し、15℃まで冷却
した後、35%−HCl水溶液102.4g(1.0m
ol)を添加してpH0.8とし、23℃で70分間攪
拌してジアゾ液を得た。
【0108】一方でK酸68.3g(0.20mol)
を水600mlに投入し、炭酸ナトリウムを添加して溶
解しておき、これに先に調整したジアゾ液に滴下して酸
性条件下でカップリングを行った。この時反応温度が6
℃を越えないように調整した。ジアゾ液を添加後1時間
そのまま攪拌を続け、次いで10%−Na2CO3 水溶
液を滴下してpH4.0以下に調整しながら一晩攪拌し
た。析出物を濾取して下記ジスアゾ中間体を得た(純
度:80.3%(HPLC))。
を水600mlに投入し、炭酸ナトリウムを添加して溶
解しておき、これに先に調整したジアゾ液に滴下して酸
性条件下でカップリングを行った。この時反応温度が6
℃を越えないように調整した。ジアゾ液を添加後1時間
そのまま攪拌を続け、次いで10%−Na2CO3 水溶
液を滴下してpH4.0以下に調整しながら一晩攪拌し
た。析出物を濾取して下記ジスアゾ中間体を得た(純
度:80.3%(HPLC))。
【0109】
【化77】
【0110】トリスアゾ化合物の合成:アントラニル酸
メチル28.7g(0.19mol)を水150mlに
投入し、更に氷150gを加えた後、35%−HCl水
溶液51.4g(0.50mol)を添加した。これを
0℃以下に冷却した後、36%−NaNO3水溶液4
0.3g(0.21mol)を添加し、3℃で50分間
攪拌してジアゾ液を得た。
メチル28.7g(0.19mol)を水150mlに
投入し、更に氷150gを加えた後、35%−HCl水
溶液51.4g(0.50mol)を添加した。これを
0℃以下に冷却した後、36%−NaNO3水溶液4
0.3g(0.21mol)を添加し、3℃で50分間
攪拌してジアゾ液を得た。
【0111】一方でジスアゾ中間体(約0.19mo
l)のプレスケーキを水1700mlに投入し、20%
−NaOH水溶液を添加してpH11.0とし溶解さ
せ、冷浴中で−1℃とした。これに先に調整したジアゾ
液を徐々に添加しカップリングを行った。この時20%
−NaOH水溶液を添加して反応液のpHが8.0〜1
1.0となるように調整し、且つ反応温度は7℃以下を
保つようにした。反応液を6℃で一晩攪拌した後、食塩
680gを加えてしばらく攪拌し、析出物を濾取した。
l)のプレスケーキを水1700mlに投入し、20%
−NaOH水溶液を添加してpH11.0とし溶解さ
せ、冷浴中で−1℃とした。これに先に調整したジアゾ
液を徐々に添加しカップリングを行った。この時20%
−NaOH水溶液を添加して反応液のpHが8.0〜1
1.0となるように調整し、且つ反応温度は7℃以下を
保つようにした。反応液を6℃で一晩攪拌した後、食塩
680gを加えてしばらく攪拌し、析出物を濾取した。
【0112】得られたプレスケーキを水1500mlに
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpHを1
2.5以上として、60℃で80分間攪拌した。40℃
まで冷却したところで析出物を濾取し、得られたプレス
ケーキを再度適当量の水に溶解した。これを逆浸透膜
(NTR−7430、日本電工社製)を用いて脱塩を行
い、脱塩した染料溶液を凍結乾燥法により乾燥させて目
的とするトリスアゾ化合物(1)、AN-250を得た(純
度:96.3%(HPLC)、λmax:603.2n
m(水))。
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpHを1
2.5以上として、60℃で80分間攪拌した。40℃
まで冷却したところで析出物を濾取し、得られたプレス
ケーキを再度適当量の水に溶解した。これを逆浸透膜
(NTR−7430、日本電工社製)を用いて脱塩を行
い、脱塩した染料溶液を凍結乾燥法により乾燥させて目
的とするトリスアゾ化合物(1)、AN-250を得た(純
度:96.3%(HPLC)、λmax:603.2n
m(水))。
【0113】
【表4】
【0114】耐光性の評価
被験試料の作成:
【0115】
【表5】
【0116】上記組成にてインクを作成(pH9.0〜
9.5、アンモニアで調整)したものを、インクジェッ
トプリンター(EM−900C、セイコーエプソン社
製)に充填し、インクジェット専用紙[PM 写真用紙
(番型:KA420PSK)、セイコーエプソン社製]
に印字したものを被験試料とした。
9.5、アンモニアで調整)したものを、インクジェッ
トプリンター(EM−900C、セイコーエプソン社
製)に充填し、インクジェット専用紙[PM 写真用紙
(番型:KA420PSK)、セイコーエプソン社製]
に印字したものを被験試料とした。
【0117】光照射:被験試料をホルダーにセットし、
キセノンフェードメーターによる光照射を以下の条件下
で行った。
キセノンフェードメーターによる光照射を以下の条件下
で行った。
【0118】
【表6】
【0119】評価方法:照射エネルギー3000kJ/
m2毎に試料を取り出し、光学濃度(OD値)が1.0
付近の部分をマクベス濃度計で測定する。OD値が元の
濃度の70%まで退色したときの光照射の総量を算出す
る。
m2毎に試料を取り出し、光学濃度(OD値)が1.0
付近の部分をマクベス濃度計で測定する。OD値が元の
濃度の70%まで退色したときの光照射の総量を算出す
る。
【0120】評価基準:OD値が70%まで退色するた
めに要したエネルギー量
めに要したエネルギー量
【0121】
【表7】
【0122】また、トリスアゾ化合物(染料)(1)の
水に対する溶解性は、14%(アンモニア性アルカリ)
であり、変異原性試験(Amesテスト)の結果は、陰
性(1.27倍)であった。評価結果を表15に示す。
水に対する溶解性は、14%(アンモニア性アルカリ)
であり、変異原性試験(Amesテスト)の結果は、陰
性(1.27倍)であった。評価結果を表15に示す。
【0123】実施例2
トリスアゾ化合物(2)(AN-251)の合成例
実施例1で用いたγ酸に代えて、J酸(3−アミノ−8
−ナフトール−6−スルホン酸)を用いたこと以外は実
施例1と同様にしてトリスアゾ化合物(2)を得、評価
した。評価結果を表15に示す。
−ナフトール−6−スルホン酸)を用いたこと以外は実
施例1と同様にしてトリスアゾ化合物(2)を得、評価
した。評価結果を表15に示す。
【0124】
【表8】
【0125】実施例3
トリスアゾ化合物(5)(AN-254)の合成例
実施例1で用いたアントラニル酸を、p−フェネチジン
に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリスアゾ
化合物(5)を得、評価した。評価結果を表15に示
す。
に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリスアゾ
化合物(5)を得、評価した。評価結果を表15に示
す。
【0126】
【表9】
【0127】実施例4
トリスアゾ化合物(6)(AN-255)の合成例
実施例1で用いたアントラニル酸及びアントラニル酸メ
チルのそれぞれを、4−クロロ−アントラニル酸及びp
−アニシジン−2−スルホン酸に代えたこと以外は、実
施例1と同様にしてトリスアゾ化合物(6)を得、評価
した。評価結果を表15に示す。
チルのそれぞれを、4−クロロ−アントラニル酸及びp
−アニシジン−2−スルホン酸に代えたこと以外は、実
施例1と同様にしてトリスアゾ化合物(6)を得、評価
した。評価結果を表15に示す。
【0128】
【表10】
【0129】実施例5
トリスアゾ化合物(8)(AN-257)の合成例
実施例1で用いたアントラニル酸メチルを、2−アミノ
テレフタル酸に代えたこと以外は、実施例1と同様にし
てトリスアゾ化合物(8)を得、評価した。評価結果を
表15に示す。
テレフタル酸に代えたこと以外は、実施例1と同様にし
てトリスアゾ化合物(8)を得、評価した。評価結果を
表15に示す。
【0130】
【表11】
【0131】実施例6
トリスアゾ化合物(10)(AN-259)の合成例
実施例1で用いたアントラニル酸を、p−n−ブチルア
ニリンに代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリ
スアゾ化合物(10)を得、評価した。評価結果を表1
5に示す。
ニリンに代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリ
スアゾ化合物(10)を得、評価した。評価結果を表1
5に示す。
【0132】
【表12】
【0133】実施例7
トリスアゾ化合物(11)(AN-260)の合成例
実施例1で用いたアントラニル酸を、3−アミノ安息香
酸に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリスア
ゾ化合物(11)を得、評価した。評価結果を表15に
示す。
酸に代えたこと以外は、実施例1と同様にしてトリスア
ゾ化合物(11)を得、評価した。評価結果を表15に
示す。
【0134】
【表13】
【0135】実施例8 トリスアゾ化合物(14)(AN−261)の合成例
1)モノアゾ中間体の合成(1)
アントラニル酸メチル67.95g(0.3mol)を
水300mlに投入し、さらに氷150gを加えた後、
35%−HCl水溶液123.0g(1.2mol)を
添加した。これを0℃に冷却した後、36%−NaNO
3水溶液86.25g(0.45mol)を添加し、3
℃で30分間攪拌してジアゾ液を得た。
水300mlに投入し、さらに氷150gを加えた後、
35%−HCl水溶液123.0g(1.2mol)を
添加した。これを0℃に冷却した後、36%−NaNO
3水溶液86.25g(0.45mol)を添加し、3
℃で30分間攪拌してジアゾ液を得た。
【0136】一方でK酸121.2g(0.3mol)
を水1000mlに投入し、炭酸ナトリウムを添加して
溶解しておき、これに先に調整したジアゾ液に滴下して
酸性条件下でカップリングを行った。この時反応温度が
6℃を超えないように調整した。ジアゾ液を添加後1時
間そのまま攪拌を続け、次いで10%−Na2CO3水
溶液を滴下してpH1.5に調整しながら一晩攪拌し、
析出物を濾取した。
を水1000mlに投入し、炭酸ナトリウムを添加して
溶解しておき、これに先に調整したジアゾ液に滴下して
酸性条件下でカップリングを行った。この時反応温度が
6℃を超えないように調整した。ジアゾ液を添加後1時
間そのまま攪拌を続け、次いで10%−Na2CO3水
溶液を滴下してpH1.5に調整しながら一晩攪拌し、
析出物を濾取した。
【0137】得られたプレスケーキを水1000mlに
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpHを1
2.5以上として60℃で90分間攪拌した。40℃ま
で冷却したところで食塩260gを加えて暫く攪拌し、
35%−HCl水溶液を滴下してpH3.3とし、析出
物を濾取して下記モノアゾ中間体を得た(純度:88.
4%(HPLC))。
投入し、20%−NaOH水溶液を添加してpHを1
2.5以上として60℃で90分間攪拌した。40℃ま
で冷却したところで食塩260gを加えて暫く攪拌し、
35%−HCl水溶液を滴下してpH3.3とし、析出
物を濾取して下記モノアゾ中間体を得た(純度:88.
4%(HPLC))。
【0138】
【化78】
【0139】2)モノアゾ中間体の合成(2)
アントラニル酸41.1g(0.3mol)を水300
mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添加して、p
H7.0とし溶解させた。これに36%−NaNO3水
溶液63.3g(0.33mol)を添加し、更に氷を
加えて0℃とした後、35%−HCl水溶液112.1
g(1.09mol)を添加してpH0.8とし、3℃
で55分間攪拌してジアゾ液を得た。
mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添加して、p
H7.0とし溶解させた。これに36%−NaNO3水
溶液63.3g(0.33mol)を添加し、更に氷を
加えて0℃とした後、35%−HCl水溶液112.1
g(1.09mol)を添加してpH0.8とし、3℃
で55分間攪拌してジアゾ液を得た。
【0140】一方でγ酸73.8g(0.3mol)を
水600mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添加
してpH9とし、冷浴中で0℃とした。これに先に調整
したジアゾ液を徐々に添加し、カップリングを行った。
この時、20%−NaOH水溶液を添加して反応液のp
Hが10〜11.5となるように調整し、且つ反応温度
は7℃以下を保つようにした。反応液を10℃で一晩攪
拌した後、35%−HCl水溶液を滴下してpH4.0
とし、析出物を濾取して下記モノアゾ中間体を得た(純
度:98.5%(HPLC))。
水600mlに投入し、20%−NaOH水溶液を添加
してpH9とし、冷浴中で0℃とした。これに先に調整
したジアゾ液を徐々に添加し、カップリングを行った。
この時、20%−NaOH水溶液を添加して反応液のp
Hが10〜11.5となるように調整し、且つ反応温度
は7℃以下を保つようにした。反応液を10℃で一晩攪
拌した後、35%−HCl水溶液を滴下してpH4.0
とし、析出物を濾取して下記モノアゾ中間体を得た(純
度:98.5%(HPLC))。
【0141】
【化79】
【0142】3)トリスアゾ化合物の合成
上記2)で得られたモノアゾ中間体(0.1mol)の
プレスケーキを水1000mlに投入し、20%−Na
OH水溶液を添加してpH7.4とし溶解させた。これ
に36%−NaNO3水溶液23g(0.12mol)
を添加し、18℃まで冷却した後、35%−HCl水溶
液61.4g(0.6mol)を添加してpH0.7と
し、20℃で90分間攪拌してジアゾ液を得た。
プレスケーキを水1000mlに投入し、20%−Na
OH水溶液を添加してpH7.4とし溶解させた。これ
に36%−NaNO3水溶液23g(0.12mol)
を添加し、18℃まで冷却した後、35%−HCl水溶
液61.4g(0.6mol)を添加してpH0.7と
し、20℃で90分間攪拌してジアゾ液を得た。
【0143】一方で上記1)で得られたモノアゾ中間体
(0.1mol)のプレスケーキを水700mlに投入
し、20%−NaOH水溶液を添加してpH10とし溶
解させ、冷浴中で0℃とした。これに先に調整したジア
ゾ液を徐々に添加しカップリング反応を行った。この
時、20%−水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応液
のpHが8.0〜11.0となるように調整し、且つ反
応温度は7℃以下を保つようにした。反応液を12℃で
一晩攪拌した後、食塩250gを加えて暫く攪拌し、析
出物を濾取した。
(0.1mol)のプレスケーキを水700mlに投入
し、20%−NaOH水溶液を添加してpH10とし溶
解させ、冷浴中で0℃とした。これに先に調整したジア
ゾ液を徐々に添加しカップリング反応を行った。この
時、20%−水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応液
のpHが8.0〜11.0となるように調整し、且つ反
応温度は7℃以下を保つようにした。反応液を12℃で
一晩攪拌した後、食塩250gを加えて暫く攪拌し、析
出物を濾取した。
【0144】上で得られたトリスアゾ染料を水1200
mlに溶解した後、これに35%−HCl水溶液を加え
てpH1〜2に調整して染料を濾過・単離した。得られ
た染料のプレスケーキを再度適当量の水にアンモニア水
を用いて溶解し、逆浸透膜(NRT−7430、日東電
工社製)を用いて脱塩を行った。脱塩した染料溶液を凍
結乾燥法により乾燥させて目的とするトリスアゾ化合物
(14) AN−261を得た(純度 94.4%(H
PLC)、λmax:624.4nm(水))。実施例
1と同様にして、得られたトリスアゾ化合物(14)を
評価した。評価結果を表15に示す。
mlに溶解した後、これに35%−HCl水溶液を加え
てpH1〜2に調整して染料を濾過・単離した。得られ
た染料のプレスケーキを再度適当量の水にアンモニア水
を用いて溶解し、逆浸透膜(NRT−7430、日東電
工社製)を用いて脱塩を行った。脱塩した染料溶液を凍
結乾燥法により乾燥させて目的とするトリスアゾ化合物
(14) AN−261を得た(純度 94.4%(H
PLC)、λmax:624.4nm(水))。実施例
1と同様にして、得られたトリスアゾ化合物(14)を
評価した。評価結果を表15に示す。
【0145】
【表14】
【0146】比較例1
比較用染料1として、C.I.ダイレクトブラック15
4を使用した。評価結果を表15に示す。
4を使用した。評価結果を表15に示す。
【0147】
【化80】
【0148】比較例2
比較用染料2として、C.I.ダイレクトブラック16
8を使用した。評価結果を表15に示す。
8を使用した。評価結果を表15に示す。
【0149】
【化81】
【0150】
【表15】
【図1】 トリスアゾ化合物(1)の可視吸収スペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図2】 トリスアゾ化合物(2)の可視吸収スペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図3】 トリスアゾ化合物(5)の可視吸収スペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図4】 トリスアゾ化合物(6)の可視吸収スペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図5】 トリスアゾ化合物(8)の可視吸収スペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図6】 トリスアゾ化合物(10)の可視吸収スペク
トルを示す。
トルを示す。
【図7】 トリスアゾ化合物(11)の可視吸収スペク
トルを示す。
トルを示す。
【図8】 トリスアゾ化合物(1)のHPLCチャート
を示す。
を示す。
【図9】 トリスアゾ化合物(2)のHPLCチャート
を示す。
を示す。
【図10】 トリスアゾ化合物(5)のHPLCチャー
トを示す。
トを示す。
【図11】 トリスアゾ化合物(6)のHPLCチャー
トを示す。
トを示す。
【図12】 トリスアゾ化合物(8)のHPLCチャー
トを示す。
トを示す。
【図13】 トリスアゾ化合物(10)のHPLCチャ
ートを示す。
ートを示す。
【図14】 トリスアゾ化合物(11)のHPLCチャ
ートを示す。
ートを示す。
【図15】 トリスアゾ化合物(1)のNMRスペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図16】 トリスアゾ化合物(2)のNMRスペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図17】 トリスアゾ化合物(5)のNMRスペクト
ルを示す。
ルを示す。
【図18】 トリスアゾ化合物(10)のNMRスペク
トルを示す。
トルを示す。
【図19】 トリスアゾ化合物(14)のHPLCチャ
ートを示す。
ートを示す。
【図20】 トリスアゾ化合物(14)の可視吸収スペ
クトルを示す。
クトルを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 菅原 修治
大阪府寝屋川市讃良東町8番1号 オリヱ
ント化学工業株式会社内
Fターム(参考) 4J039 BA29 BC06 BC19 BC33 BC35
BC42 BC54 BC65 BC73 BC77
BC79 CA03 EA35 GA24
Claims (7)
- 【請求項1】 式 【化1】 [式中、A1は式−COOMまたは−SO3M(式中、
Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウム、アルカ
リ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキルアンモニ
ウムまたはアルカノールアンモニウムである。)で示さ
れる基であり、A 2は水素原子、式−COOMまたは−
SO3M(式中、Mは上記と同意義である。)で示され
る基であり、Rはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸
基、スルファモイル基、カルバモイル基、シアノ基、ア
セチル基、スルホン基、カルボキシル基またはハロゲン
原子であり、Bは、式 【化2】 又は 【化3】 (式中、Mは上記と同意義である。)で示される部分で
あり、Npsは、式 【化4】 【化5】 又は 【化6】 (式中、Mは上記と同意義である。)で示される部分で
ある。]で示されるトリスアゾ化合物。 - 【請求項2】 式 【化7】 [式中、Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウ
ム、アルカリ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキ
ルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであ
り、A1は式−COOMまたは−SO3M(式中、Mは
上記と同意義である。)で示される基であり、Rはそれ
ぞれ独立して水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭
素数1〜6のアルコキシ基、水酸基、スルファモイル
基、カルバモイル基、シアノ基、アセチル基、スルホン
基、カルボキシル基またはハロゲン原子であり、Bは、
式 【化8】 又は 【化9】 (式中、Mは上記と同意義である。)で示される部分で
あり、Npsは、式 【化10】 【化11】 又は 【化12】 (式中、Mは上記と同意義である。)で示される部分で
ある。]で示されるトリスアゾ化合物。 - 【請求項3】 前記A1が、式 −COOM [式中、Mは上記と同意義である。]で示される基であ
る請求項1又は2記載のトリスアゾ化合物。 - 【請求項4】 遊離酸の形で以下のいずれかの式で示さ
れる構造を有するトリスアゾ化合物: 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 【化17】 式中、A2は水素原子、カルボキシル基またはスルホン
基であり、Rはそれぞれ独立して水素原子、炭素数1〜
6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、水酸
基、スルファモイル基、カルバモイル基、シアノ基、ア
セチル基、スルホン基、カルボキシル基またはハロゲン
原子である。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のトリスア
ゾ化合物を85重量%以上の量で含有する水溶性染料。 - 【請求項6】 a1)式 【化18】 [式中、A2は水素原子、式−COOMまたは−SO3
M(式中、Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウ
ム、アルカリ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキ
ルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであ
る。)で示される基であり、Rはそれぞれ独立して水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアル
コキシ基、水酸基、スルファモイル基、カルバモイル
基、シアノ基、アセチル基、スルホン基、カルボキシル
基またはハロゲン原子である。]で示されるアニリン誘
導体をジアゾ化する工程; a2)得られるジアゾ化物をγ酸、J酸及びRR酸から
成る群から選択されるカップリング成分にアルカリカッ
プリングさせて、式 【化19】 [式中、A2及びRは上記と同意義であり、Npsはγ
酸、J酸又はRR酸の残基である。]で示されるモノア
ゾ中間体を得る工程; b1)該モノアゾ中間体をジアゾ化する工程; b2)得られるジアゾ化物をK酸に酸性カップリングさ
せて、式 【化20】 [式中、M、A2、R及びNpsは上記と同意義であ
る。]で示されるジスアゾ中間体を得る工程; c1)式 【化21】 [式中、A1は式−COOMまたは−SO3M(式中、
Mは上記と同意義である。)で示される基であり、Rは
上記と同意義である。]で示されるオルト位にカルボキ
シル基又はスルホン基を有するアニリン誘導体をジアゾ
化する工程;及び c2)得られるジアゾ化物を、工程b2)で得られたジ
スアゾ中間体にアルカリカップリングさせる工程;を包
含する、請求項1記載のトリスアゾ化合物の製造方法。 - 【請求項7】 a1)式 【化22】 [式中、A2は水素原子、式−COOMまたは−SO3
M(式中、Mはそれぞれ独立して水素原子、アンモニウ
ム、アルカリ金属、ヒドロキシルアンモニウム、アルキ
ルアンモニウムまたはアルカノールアンモニウムであ
る。)で示される基であり、Rはそれぞれ独立して水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアル
コキシ基、水酸基、スルファモイル基、カルバモイル
基、シアノ基、アセチル基、スルホン基、カルボキシル
基またはハロゲン原子である。]で示されるアニリン誘
導体をジアゾ化する工程; a2)得られるジアゾ化物をγ酸、J酸及びRR酸から
成る群から選択されるカップリング成分にアルカリカッ
プリングさせて、式 【化23】 [式中、A2及びRは上記と同意義であり、Npsはγ
酸、J酸又はRR酸の残基である。]で示されるモノア
ゾ中間体を得る工程; b1)式 【化24】 [式中、A1は式−COOMまたは−SO3M(式中、
Mは上記と同意義である。)で示される基であり、Rは
上記と同意義である。]で示されるオルト位にカルボキ
シル基又はスルホン基を有するアニリン誘導体をジアゾ
化する工程; b2)得られるジアゾ化物を、K酸に酸性カップリング
させて、式 【化25】 [式中、A1、R及びMは上記と同意義である。]で示
されるモノアゾ中間体を得る工程; c1)工程a2)で得られたモノアゾ中間体をジアゾ化
する工程; c2)得られるジアゾ化物を、工程b2)で得られたモ
ノアゾ中間体にアルカリカップリングさせる工程; を包含する、請求項1記載のトリスアゾ化合物の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002307016A JP2003201412A (ja) | 2001-10-26 | 2002-10-22 | 新規トリスアゾ化合物 |
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JP2001-328861 | 2001-10-26 | ||
JP2002307016A JP2003201412A (ja) | 2001-10-26 | 2002-10-22 | 新規トリスアゾ化合物 |
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-
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- 2002-10-22 JP JP2002307016A patent/JP2003201412A/ja not_active Withdrawn
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