JP2003180873A - マルチピースゴルフボール - Google Patents
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Abstract
ピースゴルフボールにおいて、コアがゴム組成物から直
径30〜40mmに形成され、中間層の最外層がアイオ
ノマー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料により形成さ
れ、中間層の厚さが0.5〜2.0mmであり、カバー
がアイオノマー樹脂を50重量%以上含む主材樹脂にシ
リコーンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダー又は
これらの複合パウダーが配合、分散された材料にて厚さ
0.5〜2.0mmに形成され、かつカバーの硬度が中
間層最外層の硬度より小さく、コア中心部の硬度差より
大きいマルチピースゴルフボール。 【効果】 本発明のマルチピースゴルフボールは、反
発性・耐久性・打感、更にコントロール性に優れたもの
である。
Description
り、しかもコントロール性に優れ、かつ打感及び耐久性
に優れたマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
ボールに要求される性能としては、反発性が良好で、飛
び性能に優れ、しかもショット時の打感が良好であり、
かつ耐久性に優れていること、更にはコントロール性に
優れていることが求められ、このため、従来より種々の
ゴルフボールが提案されている(特開平7−24085
号、同平9−239068号、同平10−151226
号公報)。
として使用することも提案されている(特開2001−
170213号公報、米国特許第6,159,110
号、同第6,162,134号、同第6,204,33
1号公報)が、最近のゴルファーの要望から、更に反発
性・打感・耐久性の向上、加えてコントロール性の向上
が望まれている。
で、反発性が良く、飛び性能に優れている上、優れたコ
ントロール性を有し、打感・耐久性にも優れたマルチピ
ースゴルフボールを提供することを目的とする。
発明は、上記目的を達成するため、下記のマルチピース
ゴルフボールを提供する。 請求項1:コアと、少なくとも1層の中間層と、カバー
とを備えたマルチピースゴルフボールにおいて、コア
が、ポリブタジエンを主材とするゴム組成物から直径3
0〜40mmに形成され、中間層の最外層が、アイオノ
マー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料により形成さ
れ、かつ中間層の最外層の厚さが0.5〜2.0mmで
あると共に、カバーが、アイオノマー樹脂を50重量%
以上含む主材樹脂にシリコーンゴムパウダー、シリコー
ンレジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれ
る少なくとも1種のシリコーンパウダーが配合、分散さ
れた材料にて厚さ0.5〜2.0mmに形成され、かつ
カバーの硬度が中間層最外層の硬度より小さく、コア中
心部の硬度差より大きいことを特徴とするマルチピース
ゴルフボール。 請求項2:シリコーンパウダーの平均粒径が0.5〜7
00μmである請求項1記載のマルチピースゴルフボー
ル。 請求項3:シリコーンパウダーの配合量が主材樹脂10
0重量部に対し、0.5〜20重量部である請求項1又
は2記載のマルチピースゴルフボール。 請求項4:コア中心部のデュロメーターD硬度が25〜
45である請求項1〜3のいずれか1項記載のマルチピ
ースゴルフボール。 請求項5:中間層のデュロメーターD硬度が50〜70
である請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピース
ゴルフボール。 請求項6:カバーのデュロメーターD硬度が45〜60
である請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピース
ゴルフボール。 請求項7:中間層最外層の樹脂材料及び/又はカバーの
主材樹脂が結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑
性エラストマーを含有する請求項1〜6のいずれか1項
記載のマルチピースゴルフボール。 請求項8:中間層最外層に樹脂材料及び/又はカバーの
主材樹脂がエチレン−(メタ)アクリル酸−アクリル酸
エステル共重合体を含有する請求項1〜7のいずれか1
項記載のマルチピースゴルフボール。 請求項9:中間層最外層とカバーとの合計厚さが1.2
〜3.8mmである請求項1〜8のいずれか1項記載の
マルチピースゴルフボール。 請求項10:シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジ
ンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる少な
くとも1種のシリコーンパウダーを、中間層最外層を形
成する樹脂材料に対して配合、分散した請求項1〜9の
いずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
ンパウダーをカバーに配合、分散していると共に、中間
層が硬く形成されていることで、反発性に優れ、良好な
飛び性能を与え、温度依存性も良好になる。加えて、外
側2層(カバー及び中間層最外層)がアイオノマー樹脂
を主材として形成され、これら外側2層間の密着が良い
ので、エネルギーロスが小さいものであると共に、カバ
ーを軟らかく形成することで、非常に打撃割れ耐久性が
良好である。更には、カバーが軟らかく形成されている
ことで、スピンが良く掛かり、更にコアを比較的軟らか
くすることで変形が大きく、コントロールし易くなる。
また、カバーを軟らかく、かつコアも比較的軟らかくす
ることで、打感がソフトなものであり、ソフトフィーリ
ングが達成されたものである。
本発明のマルチピースゴルフボールは、コアと、少なく
とも1層の中間層と、カバーとを備えたものである。
したゴム組成物から形成される。この場合、ポリブタジ
エンは、シス−1,4結合を40%以上、特に90%以
上含むものが好ましい。また、ポリブタジエンに加え、
ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等
のジエン系ゴムも配合し得るが、ポリブタジエンは、基
材ゴム中50重量%以上、特に70重量%以上含有され
ていることが好ましい。
に、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪
酸の亜鉛塩、不飽和脂肪酸のマグネシウム塩、その他の
金属塩やトリエタノールプロパンメタクリレート等のエ
ステル化合物、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸などの架
橋剤を上記基材ゴム100部(重量部、以下同じ)に対
し、好ましくは15〜40部の範囲で含有する。
酸化物を上記基材ゴム100部に対して好ましくは0.
1〜3部の範囲で含有する。更に、必要によりペンタク
ロロチオフェノール亜鉛塩やジフェニルジスルフィド等
の有機硫黄化合物などの加硫剤を基材ゴム100部に対
して0.01〜5部の範囲で配合することができる。
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
の老化防止剤、比重調整用等として酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム等の充填剤を配合することができ
る。この場合、充填剤の配合量は、基材ゴム100部に
対し130部以下とすることができるが、好ましくは反
発性等の点で50部より少なくすることがよく、より好
ましくは45部以下、特に40部以下とすることが好ま
しい。なお、充填剤を配合する場合の下限配合量は1部
以上、特に3部以上が好ましく、20部を超えてもよ
い。
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を用いて混練
し、得られたコンパウンドをコンプレッション成形、イ
ンジェクション成形等によって所望形状に成形する。こ
の場合、加硫は130〜180℃で10〜60分の条件
とすることができる。
(JIS K−7215に則して計測する、以下同
じ。)は、中心部硬度HCCが25以上、より好ましくは
28以上、更に好ましくは30以上で、45以下、より
好ましくは43以下、更に好ましくは40以下であるこ
とが好ましい。また、表面部硬度は30以上、より好ま
しくは32以上、更に好ましくは35以上で、55以
下、より好ましくは53以下、更に好ましくは52以下
であることが好ましく、更にHCC<HCSであることが好
ましい。コアの中心部硬度が軟らかすぎると、反発性・
割れ耐久性が著しく低下することがある。硬すぎると、
打感が硬くなったり、フルショット時のスピン量が増え
て飛距離が低下することがある。表面部硬度が軟らかす
ぎると、反発性・割れ耐久性が著しく低下することがあ
る。硬すぎると、打感が硬くなったり、フルショット時
のスピン量が増えて飛距離が低下することがある。
を半分に切断した断面を、コア表面部は球形のコアの表
面を測定した値である。
好ましくは32mm以上、更に好ましくは35mm以上
で、40mm以下、好ましくは39.5mm以下、更に
好ましくは39mm以下に形成する。コア直径が小さす
ぎると、反発が低下したり、打感が硬くなったりするこ
とがある。大きすぎると、反発が低下したり、割れ耐久
が低下することがある。
する。この場合、その最外層(中間層が1層の場合は中
間層自体)は、アイオノマー樹脂を樹脂分全体の30%
(重量%、以下同じ。)以上、好ましくは35%以上、
更に好ましくは40%以上含む材料により形成する。ア
イオノマー樹脂量が少なすぎると、反発性・成型性の低
下、カバーとの密着が低下して割れ耐久性の低下が生じ
ることがある。
レンブロックを有する熱可塑性エラストマーを50%以
下、より好ましくは45%以下、更に好ましくは40%
以下の割合で含有することができる。なお、配合量の下
限は0%であるが、より好ましくは3%以上、更に好ま
しくは5%以上である。この結晶性ポリエチレンブロッ
クを有する熱可塑性エラストマーの配合により反発性を
向上させることができる。結晶性ポリエチレンブロック
を有する熱可塑性エラストマーとしては、市販品を用い
ることができ、例えばJSR社製ダイナロンを使用する
ことができる。
射出成形し易くする点からエチレン−(メタ)アクリル
酸−アクリル酸エステル共重合体を3%以上、特に5%
以上で、50%以下、特に45%以下の割合で含有する
こともできる。このエチレン−(メタ)アクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体も市販品を用いることがで
き、例えば、三井・デュポンポリケミカル社製ニュクレ
ルを使用することができる。
いるもので、そのデュロメーターD硬度HMOは、50以
上、より好ましくは53以上、更に好ましくは55以上
で、70以下、より好ましくは67以下、更に好ましく
は65以下であることが好ましく、また後述するカバー
のデュロメーターD硬度Hより3以上、より好ましくは
5以上、更に好ましくは7以上硬いことが好ましい。中
間層最外層の硬度が小さすぎると、反発性が低下し、大
きすぎると、打感が硬くなる。カバーとの硬度差が小さ
すぎると、反発性・コントロール性・打感のいずれか、
もしくは複数で性能低下が生じる。
層以外の層も最外層と同様の材料、硬度に形成される
が、その最内層の硬度がコア表面部より硬く、かつ外側
に向う層ほど硬度が大きくなるように形成することが好
ましい。
好ましくは0.6mm以上、更に好ましくは0.7mm
以上で、2.0mm以下、好ましくは1.8mm以下、
更に好ましくは1.6mm以下であり、厚さが薄すぎる
と、反発性・耐久性が低下し、厚すぎると、打感が硬く
なる。
以上、好ましくは55%以上、更に好ましくは60%以
上含有する主材樹脂を用いた材料にて形成される。アイ
オノマー樹脂が少なすぎると、反発・成型性の低下、中
間層との密着が低下して耐久性の低下が生じることがあ
る。
場合と同様、結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可
塑性エラストマーを50%以下、より好ましくは45%
以下、更に好ましくは40%以下の割合で含有すること
ができる。なお、配合量の下限は0%であるが、より好
ましくは3%以上、更に好ましくは5%以上である。こ
の結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑性エラス
トマーの配合により反発性を向上させることができる。
結晶性ポリエチレンブロックを有する熱可塑性エラスト
マーとしては、市販品を用いることができ、例えばJS
R社製ダイナロンを使用することができる。
せ、射出成形し易くする点からエチレン−(メタ)アク
リル酸−アクリル酸エステル共重合体を3%以上、特に
5%以上で、50%以下、特に45%以下の割合で含有
することもできる。このエチレン−(メタ)アクリル酸
−アクリル酸エステル共重合体も市販品を用いることが
でき、例えば三井・デュポンポリケミカル社製ニュクレ
ルを使用することができる。
構成する材料中にシリコーンゴムパウダー、シリコーン
レジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる
少なくとも1種のシリコーンパウダー(予め硬化された
シリコーン硬化物パウダー)を配合して、カバー中にシ
リコーンパウダーを分散含有させたものである。
は、例えば、ビニル基を0.05モル%以上付加した直
鎖状のジメチルポリシロキサン及び/又はメチルフェニ
ルポリシロキサンに、メチルハイドロジェンポリシロキ
サンを架橋剤として架橋した高重合立体構造を持つ微粉
体及びそれらの変性物を好適に使用することができる。
シリコーンゴムパウダーとしては、真比重がおおよそ
0.97のパウダーが好適で、例えば、信越化学工業株
式会社製のKMP597,598,594,595とい
った球状タイプのものやX−52−875といった不定
形のものを好適に用いることができる。
ばシロキサン結合が(RSiO3/2)nで表される三次元
網目状に硬化したポリオルガノシルセスキオキサン硬化
物微粉体及びそれらの変性物を好適に使用することがで
きる。ここで、上記式中、Rは主にCH3、C6H5、長
鎖アルキル基であることが推奨される。シリコーンレジ
ンパウダーとしては、真比重がおおよそ1.3のパウダ
ーを好適に使用することができ、例えば、信越化学工業
株式会社製のKMP590,X−52−1186,X−
52−854といった球状パウダーや、同社製X−52
−821,X−52−830,X−52−831といっ
たビニル基、エポキシ基、アミノ基などで変性されたタ
イプのものを好適に使用することができる。
リコーンゴムパウダーの表面を上記シリコーンレジンで
被覆した粉末及びそれらの変性物を好適に使用すること
ができる。シリコーン複合パウダーとしては、真比重
1.0〜0.98のパウダーが好適で、例えば、信越化
学工業株式会社製のKMP600,X−52−1139
Gといったものを好適に使用することができる。
球状のもののどちらを使用しても良く、特に球状のもの
を好適に使用することができる。
しては通常0.5μm以上、好ましくは1μm以上、更
に好ましくは3μm以上、上限として700μm以下、
好ましくは500μm以下、更に好ましくは100μm
以下であることが推奨される。平均粒径が細かいと、分
散工程での飛散が激しく生産に不向きであり、逆に平均
粒径が大きい場合、分散が悪く打撃耐久性等を悪化させ
る場合がある。
樹脂100部に対して0.5部以上、より好ましくは
0.8部以上、更に好ましくは1部以上で、20部以
下、より好ましくは15部以下、更に好ましくは8部以
下であることが好ましく、配合量が少なすぎると、本発
明の目的が十分に達成し得ず、多すぎると、均一分散が
困難になる場合があり、反発性・割れ耐久性を低下させ
る場合がある。
層最外層より軟らかいことが必要であり、デュロメータ
ーD硬度として45以上、より好ましくは48以上、更
に好ましくは50以上で、60以下、より好ましくは5
8以下、更に好ましくは56以下であることが好まし
い。またコア中心部のデュロメーターD硬度よりも硬
く、これより3以上、より好ましくは5以上、更に好ま
しくは7以上大きいことが好ましい。カバー硬度が低す
ぎると、反発が劣り、高すぎると、コントロール性が低
下したり、打感が硬くなる。また、コア中心部より軟ら
かい場合や硬くてもその硬度差が小さい場合、反発性・
打感・コントロール性のいずれか、もしくは複数の性能
が低下する。
IS K−7215に従い、シート状にしたものを測定
した値である。
くは0.6mm以上、更に好ましくは0.7mm以上
で、2.0mm以下、好ましくは1.8mm以下、更に
好ましくは1.6mm以下であり、カバー厚さが薄すぎ
ると、耐久性・打感を良好に保てなくなることがあり、
厚すぎると、反発の低下を招くことがある。
(中間層が1層の場合は中間層自体)との合計厚さは、
1.2mm以上、より好ましくは1.4mm以上、更に
好ましくは1.5mm以上で、3.8mm以下、より好
ましくは3.6mm以下、更に好ましくは3.5mm以
下であることが好ましく、薄すぎると、反発・耐久性が
低下し、厚すぎると、打感が硬くなる。
に応じ、中間層最外層に配合、分散させることは差し支
えない。
法に従って製造することができ、カバー成形後の研磨、
塗装なども常法に従って行うことができる。
ールは、表面にディンプルが形成されるものであるが、
その幾何学的配列としては、8面体、20面体などで、
ディンプルの模様としては、スクウエアー型、ヘキサゴ
ン型、ペンタゴン型、トライアングル型などのいかなる
ものを採用しても差し支えない。
は、その直径、重さはゴルフ規則に従い、例えば直径4
2.67mm以上、重量45.93g以下に形成するこ
とができる。
反発性・耐久性・打感、更にコントロール性に優れたも
のである。
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
表2に示す中間層及びカバー配合により、表3に示す諸
元で常法によりマルチピースソリッドゴルフボールを作
成した。得られたゴルフボールの性能を評価した結果を
表3に示す。
分散助剤、着色剤などを加える。 サーリン 米国デュポン社製 ダイナロン JSR社製 ハイミラン 三井・デュポンポリケミカル社製 ニュクレル 三井・デュポンポリケミカル社製 ハイトレル 東レ・デュポン社製 KMP597 信越化学工業株式会社製シリコーンゴムパウダー 球状・平均粒径5μm
でコア表面を直接測定した値、中心硬度はコアを半分に
切断して切断面を研磨して凹凸をなくしてから測定し
た。 コア外径 コア表面の5点を測定した平均値。 中間層外径 中間層表面の5点を測定した平均値。 中間層厚さ (中間層外径−コア外径)÷2で規
定。 中間層硬度 中間層材料をシート状にして測定。 製品外径 ディンプルのない(へこんでない)部
分を5点測定した平均値。 カバー硬度 カバー材料をシート状にして測定。 カバー厚さ (製品外径−中間層外径)÷2で規定
(ツーピースは中間層外径ではなくコア外径)。 飛び性能 打撃マシンを使用したマシンテスト結
果。 使用クラブ:ドライバー、ヘッドスピード:50m/
s。 スピン量・初速・打出し角は高速カメラを使用して測定
した。なお、0℃の初速も同様に測定した。 コントロール性 打撃マシンを使用したマシンテスト結
果。 使用クラブ:サンドウェッジ、ヘッドスピード:20m
/s。 スピン量は高速カメラを使用して測定した。 打感 アマチュア上級者5人によるドライバ
ーとアプローチショットでの評価。 〇:軟らかい ×:硬い 耐久性 ヘッドスピード:40m/sで繰り返
し打撃した時の割れ耐久性。各5球ずつ行った。 一般的なスリーピースゴルフボール[ブリヂトンスポー
ツ(株)社製ALTUS NEWING]と同時に評価
を行った。 〇:NEWINGよりも良好 ×:NEWINGよりも劣る
久は同じだが、実施例1と比べカバーの反発に劣り、飛
距離が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例2:実施例2と各層の硬度はほぼ同じで打感・耐
久は同じだが、実施例2と比べカバーの反発に劣り、飛
距離が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例3:実施例3と各層の硬度はほぼ同じで打感・耐
久は同じだが、実施例3と比べカバー・中間層の反発に
劣り、飛距離が劣る。また、温度依存性も劣る。 比較例4:特開2001−170213号公報の実施例
類似タイプで中間層とカバーが異なる材料(ポリエステ
ルとアイオノマー)からなるため、両者の密着力が小さ
く、反発・耐久性で本発明品に劣る。また、カバーが硬
く、コントロール性が劣る。 比較例5:一般的なスピンタイプツーピースボール。ド
ライバーでスピン量が多く飛距離で劣る。また、ドライ
バーの打感が硬い。
・コントロール性・打感・耐久性のいずれをも満足する
ものであった。
Claims (10)
- 【請求項1】 コアと、少なくとも1層の中間層と、カ
バーとを備えたマルチピースゴルフボールにおいて、コ
アが、ポリブタジエンを主材とするゴム組成物から直径
30〜40mmに形成され、中間層の最外層が、アイオ
ノマー樹脂を30重量%以上含む樹脂材料により形成さ
れ、かつ中間層の最外層の厚さが0.5〜2.0mmで
あると共に、カバーが、アイオノマー樹脂を50重量%
以上含む主材樹脂にシリコーンゴムパウダー、シリコー
ンレジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれ
る少なくとも1種のシリコーンパウダーが配合、分散さ
れた材料にて厚さ0.5〜2.0mmに形成され、かつ
カバーの硬度が中間層最外層の硬度より小さく、コア中
心部の硬度差より大きいことを特徴とするマルチピース
ゴルフボール。 - 【請求項2】 シリコーンパウダーの平均粒径が0.5
〜700μmである請求項1記載のマルチピースゴルフ
ボール。 - 【請求項3】 シリコーンパウダーの配合量が主材樹脂
100重量部に対し、0.5〜20重量部である請求項
1又は2記載のマルチピースゴルフボール。 - 【請求項4】 コア中心部のデュロメーターD硬度が2
5〜45である請求項1〜3のいずれか1項記載のマル
チピースゴルフボール。 - 【請求項5】 中間層のデュロメーターD硬度が50〜
70である請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピ
ースゴルフボール。 - 【請求項6】 カバーのデュロメーターD硬度が45〜
60である請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピ
ースゴルフボール。 - 【請求項7】 中間層最外層の樹脂材料及び/又はカバ
ーの主材樹脂が結晶性ポリエチレンブロックを有する熱
可塑性エラストマーを含有する請求項1〜6のいずれか
1項記載のマルチピースゴルフボール。 - 【請求項8】 中間層最外層に樹脂材料及び/又はカバ
ーの主材樹脂がエチレン−(メタ)アクリル酸−アクリ
ル酸エステル共重合体を含有する請求項1〜7のいずれ
か1項記載のマルチピースゴルフボール。 - 【請求項9】 中間層最外層とカバーとの合計厚さが
1.2〜3.8mmである請求項1〜8のいずれか1項
記載のマルチピースゴルフボール。 - 【請求項10】 シリコーンゴムパウダー、シリコーン
レジンパウダー及びこれらの複合パウダーから選ばれる
少なくとも1種のシリコーンパウダーを、中間層最外層
を形成する樹脂材料に対して配合、分散した請求項1〜
9のいずれか1項記載のマルチピースゴルフボール。
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