JP2003170510A - チャック付袋の製袋方法及び製袋充填方法 - Google Patents
チャック付袋の製袋方法及び製袋充填方法Info
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Abstract
確実に袋内面に取り付けることの可能なチャック付ガセ
ット袋の製袋方法を提供する。 【解決手段】 連続した帯状の軟包装材2をまず、ガセ
ット状で且つサイド部分が開いた形態にフォーミング
し、その軟包装材の内部にサイド部分の開口13からチ
ャック6を挿入し、そのチャックを挿入した位置を軟包
装材2の上からチャックシール装置26で加熱、加圧し
てチャックをそれに面する軟包装材に溶着し、その後、
袋のトップ又はボトムとなる領域のシール及びサイドシ
ールを行う構成とする。
Description
れ、開口部にプラスチック製のチャックを取り付けたガ
セットタイプの袋の製袋方法並びに製袋充填方法に関す
る。
包装材で構成され、開口部にプラスチック製のチャック
を取り付けたチャック付袋が使用されており、その一つ
としてガセットタイプのチャック付袋も知られている。
このガセットタイプのチャック付袋を製袋し、内容物を
充填し、シールする方法の一つとして、縦型ガセット充
填装置を用いる方法が知られている。この方法では、連
続した帯状の軟包装材の所定位置に、雄側部材と雌側部
材を互いに係合させた状態のチャックを仮付けし、その
軟包装材を充填製袋部分に送って、製袋しながら内容物
を充填し、その後、チャックを構成する雄側部材と雌側
部材をそれぞれに向かい合う袋内面にヒートシールする
と共に袋の頂部をヒートシールし、且つ製袋した袋を切
り離すという動作を行っている。
方法では、製袋する前の軟包装材に対してチャックを仮
付けし、そのチャック付の軟包装材を充填製袋部分に送
って製袋するため、軟包装材を袋状に成形する際に、チ
ャックが屈曲させられることとなり、このため、チャッ
クに無理な力が加わって軟包装材から外れるとか、損傷
を受けるといった問題があった。また、チャック取り付
けのために、軟包装材への仮止め及び製袋後の袋内面へ
の本シールの2段のシール動作を必要とし、コスト高と
なっていた。更に、軟包装材に仮付けしたチャックを製
袋後に、袋内面にヒートシールしているが、このヒート
シール位置はチャックの仮止め位置から軟包装材の長手
方向にかなり離れた位置となっているため、途中での軟
包装材の伸び等によって、チャックの位置がヒートシー
ル装置によるシール位置からずれることがり、シール不
良を生じるということもあった。
ので、チャックの損傷を与えることなくチャックを確実
に袋内面に取り付けることの可能なチャック付袋の製袋
方法並びに製袋充填方法を提供することを課題とする。
装材にチャックを仮止めすることを止め、その代わりに
連続した軟包装材をまず、ガセット状で且つサイド部分
が開いた形態にフォーミングし、その軟包装材の内部に
サイド部分の開口からチャックを挿入し、そのチャック
を挿入した位置を軟包装材の上から加熱、加圧してチャ
ックをそれに面する軟包装材に溶着し、その後、袋のト
ップ又はボトムとなる領域のシール及びサイドシールを
行う構成としたものである。この構成により、チャック
に損傷を与えることなく確実に袋内面の所定位置に溶着
することができ、チャックを所定位置に取り付けた且つ
連続したガセット形態の袋を製造できる。そして、この
連続した形態の袋を充填装置に供給し、個々の袋にカッ
トし、内容物を充填し、その後、袋の開口部をシールす
ることで、ガセット袋への充填、シール操作を行うこと
ができる。また、連続した袋を製袋する工程と充填工程
とを一つの製造ラインを構成するように連結すること
で、インラインで製袋、充填、シールまで行うことがで
き、生産性良く、内容物を充填したチャック付のガセッ
ト袋を製造できる。
施の形態を説明する。図10(a)は本発明の実施の形
態に係る製袋充填方法によって製造するガセットタイプ
のチャック付袋1を示す概略斜視図である。このガセッ
ト袋1は軟包装材2で作られており、両側面に内側に折
り込んだ折り込み部3を備え、上端及び下端にトップシ
ール4及びボトムシール5を形成し、更にトップシール
4のすぐ下にチャック6を取り付けた構成である。ここ
で用いるチャック6は、図10(b)に示すように、雄
側部材7と雌側部材8とからなる。雄側部材7は突起状
の嵌合部分7aと平板部7bを備え、雌側部材8は雄側
部材7の嵌合部分7aを嵌合させる溝を備えた嵌合部分
8aと平板部8bを備えている。そして、このチャック
6は平板部7b、8bの、嵌合部分7a、8aよりも上
側の平板部分7ba、8baを軟包装材2にヒートシー
ルして取り付けられている。図10(a)においてハッ
チングで示す領域9は、チャック6を軟包装材2にヒー
トシールした領域である。図10(b)においてチャッ
ク6の平板部7b、8bには、ガイド用の突条7bb、
8bbも形成されている。
方法に用いる装置を概略的に示すものである。10は、
連続した帯状の軟包装材2を繰り出す軟包装材ロール、
11はその軟包装材ロール10から繰り出された連続し
た軟包装材2を長手方向に送りながら、ガセット状で且
つサイド部分が開いた形態にフォーミングするフォーミ
ング部である。ここで形成するガセット状で且つサイド
部分が開いた形態とは、図2に示すように、両サイドに
内側に折り込んだ折り込み部3を備え、且つ一つのサイ
ド部分を切り離して開口13を形成した形態である。軟
包装材ロール10から引き出した軟包装材2を図2に示
す形態にフォーミングするには、軟包装材2を送りなが
らその搬送経路に沿って設けたガイドによって、図2に
示す形態に折り畳んで行く方法、或いは、軟包装材2を
送りながらその両側縁をシールして筒状とし、その筒状
の軟包装材を搬送経路に沿って設けたガイドによって図
2に示す形態に折り畳み、その後、サイドの折り目の一
つをカットして開口13を形成する方法等を挙げること
ができ、図1に示すフォーミング部11には、図示を省
略しているが、上記したいずれかの方法を実施するため
の装置が設けられている。なお、この実施の形態では、
1枚の軟包装材2で、図2に示すガセット状で且つサイ
ド部分が開いた形態のものを成形しているが、本発明は
この構成に限らず、図3に示すように、2枚の軟包装材
2A、2Aの両側縁の間に、折り畳んだ軟包装材2B、
2Bを挟み込み、a、b、cで示す3個所の端縁同志を
ヒートシールし、dで示す位置を開口13とする方法を
採っても良い。
ーミングした軟包装材の内部にサイド部分の開口からチ
ャックを挿入し且つそのチャックを軟包装材2にヒート
シールして固定するチャック挿入固定部、23は袋のト
ップとなる領域のシール及びサイドシールを行う袋シー
ル部である。図4はそのチャック挿入固定部21及び袋
シール部23を概略的に示すものである。チャック挿入
固定部21には、連続したチャック6を繰り出すチャッ
クロール24からチャック6を引き出し、所定長さに切
断して、軟包装材2内に挿入するチャック挿入装置25
と、チャックを軟包装材2にヒートシールするチャック
シール装置26が設けられている。
(b)に示すように、チャック6をガセット状に成形さ
れている軟包装材2内に送り込むように案内するチャッ
ク用ガイド28と、チャック6を軟包装材2に向かって
送り込む送りロール29、30、31及びプッシャ33
と、チャック6を所定長さに切り離すカッター35等を
備えている。チャック用ガイド28は、軟包装材2のサ
イド部分の開口13から軟包装材2内に挿入されるよう
配置されている。ここで、チャック用ガイド28の軟包
装材2への挿入位置は、図7(a)にも示すように、ガ
セット状に成形した軟包装材2の両サイドの折り目の上
としているが、この挿入位置はこれに限らず、図7
(b)に示すように、開口13とは反対側の折り目の下
側に挿入するようにしてもよい。
側では図8(a)にその断面を示すように、チャック6
の上下面の全幅を支持する底壁28a及び頂壁28b
と、チャック6の両側縁を案内する側壁28c、28d
等を備えており、底壁28a及び頂壁28bにはチャッ
ク6に形成しているガイド用の突条7bb、8bbを通
す溝28eが長手方向に形成されている。また、チャッ
ク用ガイド28の、軟包装材2内に挿入されている部分
では、図8(b)に示すように、底壁28a及び頂壁2
8bがチャック6の全幅のほぼ半分のみを支持するよう
に切り欠かれており、チャック6の袋内面に溶着する部
分7ba、8baを露出させている。なお、図5におい
て、チャック用ガイド28の底壁28a及び頂壁28b
には、送りロール29、30、31及びプッシャ33を
配置することができるよう、開口が形成されている。
するように駆動装置(図示せず)に連結されているが、
軟包装材2に最も近い側の送りロール31と、他の送り
ロール29、30とは別個に駆動、停止を行うことがで
きるよう、クラッチ等によって断続可能となっている。
これにより、図6(a)に示すように、先端の切り離し
たチャック6とそれに続くチャック6を同速で送ってき
た後、図6(b)に示すように、送りロール29、30
を停止させて後続のチャック6の走行を停止し、先端側
のチャック6のみを送りロール31で更に搬送し、チャ
ック6、6の間にプッシャ33を挿入させうる空間を形
成できる。なお、軟包装材2に最も近い側の送りロール
31は、プッシャ33が上下の送りロール31、31間
に挿入される際、両者の間隔を広げるように退避可能な
構成としている。
に、送りロール30、31でチャック6を送っている際
には、そのチャック6に干渉しないように下方に退避し
ているが、図6(b)に示すように、そのチャック6の
後端が送りロール31の位置まで到達した後は、図6
(c)に示すように、チャック6の走行位置に上昇し、
次いで水平に前進して、チャック6の後端を押してその
チャック6を軟包装材2内の所定位置にまで押し込むこ
とができる構成となっている。カッター35はチャック
6を所定長さに切り離すためのものである。
ャック挿入動作は次のように行われる。図6(a)に示
すように、先端の所定長さに切断されたチャック6とそ
の後続のチャック6を送りロール29、30、31がチ
ャック6を軟包装材2に向かって送り込む。そして、図
6(b)に示すように、後続のチャック6の切断すべき
位置がカッター35の下に達した時点で送りロール2
9、30を停止させ、後続のチャック6を停止させる。
一方、送りロール31はそのまま回転を続け、先端のチ
ャック6を送り続ける。チャック6の後端が送りロール
31の位置に達すると、送りロール31も停止する。そ
の後、図6(c)に示すように、プッシャ33がチャッ
ク6の走行位置に上昇し、次いで水平に前進して、チャ
ック6の後端を押し、そのチャック6を軟包装材2内の
所定位置に挿入させる。この動作と並行してカッター3
5が作動し、チャック6を所定長さに切断する。その
後、再び送りロール29、30、31が回転して次のチ
ャック6を軟包装材2に向かって送り込む。以下同様の
動作を繰り返すことで、チャック6が次々と軟包装材2
内に送り込まれる。
2にヒートシールするチャックシール装置26は、軟包
装材2のチャック挿入位置をはさんで上下に配置された
ヒートシールバー40、40を備えている。このヒート
シールバー40、40は、図9に示すように、チャック
用ガイド28に保持された軟包装材2の露出した部分7
ba、8baを挟む位置に配置されている。かくして、
上下のヒートシールバー40、40によって、軟包装材
2を外側から加圧、加熱することにより、チャック6の
雄側部材7の平板部分7baと雌側部分8の平板部分8
baをそれに向かい合った軟包装材2(袋の内面)に溶
着することができる。なお、平板部分7ba、8baの
向かい合った面は、加圧、加熱しても互いに溶着しない
構成としている。
装材2の上下に、その軟包装材2の全幅をシールするヒ
ートシールバー42と、軟包装材2の左右の両側縁をシ
ールするヒートシールバー44が設けられている。
装置である。この充填装置50は、連続した袋状に成形
された軟包装材2を個々の袋1Aに切断し、その袋1A
を間欠旋回する保持具(図示せず)に保持させて円形の
搬送経路に沿って間欠移動させ、各停止位置で袋1Aを
開き、内容物を充填し、袋の開口部をシールし、その
後、排出する機能を備えている。なお、充填装置50と
しては、公知のものを適宜使用可能であるので、詳細な
説明は省略する。
を説明する。図1において、軟包装材ロール10から軟
包装材2が引き出され、フォーミング部11、チャック
挿入固定部21、袋シール部23を間欠的に走行する。
ここで、軟包装材2の1回の移動距離は、製造しようと
する袋の長さに等しく設定している。軟包装材2がフォ
ーミング部11を通過する際に、その軟包装材2はガセ
ット状で且つサイド部分が開いた形態(図2に示す形
態)にフォーミングされる。そして、ガセット状にフォ
ーミングされた軟包装材2のチャックを取り付けるべき
位置がチャック挿入固定部21に到達して停止する時ま
でに或いは停止した後、図5に示すように、所定長さに
切断されたチャック6がチャック用ガイド28によって
軟包装材2内の所定位置に送り込まれる。次に、軟包装
材2が停止している間に、チャックシール装置26(図
9参照)が作動して軟包装材2の外側からチャック6を
加圧、加熱し、チャック6の雄側部材7及び雌側部材8
をそれぞれ袋の内面に溶着させる。かくして、チャック
6が袋内面の所定位置に確実に取り付けられる。その
後、軟包装材2が移動することで、チャック6は軟包装
材2と共に移動し、チャック用ガイド28から離れて行
く。そして、チャック用ガイド28の先端部分には、次
のチャック6が送り込まれる。
はその後の停止時に、袋シール部23において、袋のト
ップとなる領域にトップシールが施され、次いで、袋の
両側縁がシールされて、サイド部分の開口13が閉じら
れる。なお、開口13を閉じるためには、必ずしも両側
縁をシールする必要はなく、従って、開口13とは反対
側のシールを省略してもよいが、この実施の形態では、
袋を対称な形とするために両側縁をシールしている。以
上のようにして、軟包装材ロール10から引き出された
軟包装材2が、チャック6を所定位置に取り付けた且つ
連続したガセット形態の袋に形成される。
袋がロータリー式の充填装置50に送られ、袋のボトム
部分が切断されて個々の袋1Aに分離され、その袋1A
はボトムを上にした状態で、間欠旋回する保持具(図示
せず)に保持される。そして、その保持具で保持された
袋1Aが間欠旋回していく間に、上端の開口が開かれ、
内容物を充填され、袋の開口部がシールされ(ボトムシ
ールが形成され)、排出される。なお、図示は省略して
いるが、充填装置50の下流には、シールされた後の袋
1Aを商品としての好ましい形に整形する装置が設けら
れており、その装置によって整形することで、図9に示
す形態のガセット袋1が形成される。
セットタイプのチャック付袋の製造及び内容物充填、シ
ール等をインラインで生産性良く実施できる。なお、こ
の実施の形態では、軟包装材ロール10から引き出され
た軟包装材2を間欠的に送りながらチャック6の取り付
け、トップシール、サイドシール等を行っているが、本
発明はこの構成に限らず 軟包装材2を連続的に送りな
がらチャック6の取り付け、トップシール、サイドシー
ル等を行っても良い。その場合にはチャック挿入装置2
5、チャックシール装置26、トップシール、サイドシ
ールを行うシール装置等を軟包装材2の移動に同期させ
て往復移動或いはボックス状に移動させるようにすれば
よい。
した軟包装材を、ガセット状で且つサイド部分が開いた
形態にフォーミングし、その軟包装材の内部にサイド部
分の開口からチャックを挿入し、そのチャックを挿入し
た位置を軟包装材の上から加熱、加圧してチャックをそ
れに面する軟包装材に溶着し、その後、袋のトップ又は
ボトムとなる領域のシール及びサイドシールを行う構成
としたことにより、従来のようにチャックを仮止めした
軟包装材を製袋工程に通してチャックに無理な力を加え
るということがなく、このため、チャックに損傷を与え
ることなく確実に袋内面の所定位置に取り付けることが
でき、チャックを所定位置に取り付けた且つ連続したガ
セット形態の袋を製造できるという効果を有している。
また、この製造工程の後ろに、充填工程を直結すること
で、インラインで製袋、充填、シールまで行うことがで
き、生産性良く、内容物を充填したガセットタイプのチ
ャック付袋を製造できるという効果が得られる。
に用いる装置の1例を示す概略斜視図
概略断面図
図
動作を説明する概略断面図
ガイドの挿入状態を示す概略断面図
断面を示す概略断面図
面図
Claims (3)
- 【請求項1】 連続した軟包装材を長手方向に送りなが
ら、ガセット状で且つサイド部分が開いた形態にフォー
ミングし、ガセット状にフォーミングした軟包装材の内
部にサイド部分の開口からチャックを挿入し、チャック
挿入部分を軟包装材の上から加熱、加圧してチャックを
それに面する軟包装材に溶着し、その後、袋のトップ又
はボトムとなる領域のシール及びサイドシールを行うこ
とを特徴とするチャック付袋の製袋方法。 - 【請求項2】 前記ガセット状にフォーミングした軟包
装材の内部へのチャックの挿入を、あからじめ前記ガセ
ット状の軟包装材の内部に横から挿入しているチャック
用ガイドを用いて行うことを特徴とする請求項1記載の
チャック付袋の製袋方法。 - 【請求項3】 連続した軟包装材を長手方向に送りなが
ら、ガセット状で且つサイド部分が開いた形態にフォー
ミングし、ガセット状にフォーミングした軟包装材の内
部にサイド部分の開口からチャックを挿入し、チャック
挿入部分を軟包装材の上から加熱、加圧してチャックを
それに面する軟包装材に溶着し、次いで、袋のトップ又
はボトムとなる領域のシール及びサイドシールを行い、
その後、その軟包装材を充填工程に供給し、個々の袋に
カットし、内容物を充填し、袋の開口部をシールするこ
とを特徴とするチャック付袋の製袋充填方法。
Priority Applications (1)
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JP2001372216A JP4079634B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | チャック付袋の製袋方法及び製袋充填方法 |
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-
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- 2001-12-06 JP JP2001372216A patent/JP4079634B2/ja not_active Expired - Fee Related
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