JP2003161473A - 加湿器及び加湿器用シール部材 - Google Patents

加湿器及び加湿器用シール部材

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JP2003161473A
JP2003161473A JP2002305734A JP2002305734A JP2003161473A JP 2003161473 A JP2003161473 A JP 2003161473A JP 2002305734 A JP2002305734 A JP 2002305734A JP 2002305734 A JP2002305734 A JP 2002305734A JP 2003161473 A JP2003161473 A JP 2003161473A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯水槽内の紫外線発生体に、簡単に、かつ確
実に防水性が付与された加湿器を提供する。 【解決手段】 加湿器の貯水槽1に形成された容器取付
孔19と、紫外線発生体12を収容する細長い容器15
と、の間には、該容器15を前記貯水槽1に対して水平
に液密に支持せしめるため、ゴム状弾性体からなるシー
ル部材21が介在している。該シール部材21は、内側
フランジ部26と、外側フランジ部25と、それらの間
に形成された環状溝部27と、を備えている。前記シー
ル部材21の内周面には、前記環状溝部27に対応する
位置に、環状凸部24が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿器及び加湿器
用シール部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、超音波式等の加湿器を、
食品の品質を維持せしめる手段として使用する例が増え
ている。例えば、レストラン等のサラダバーで、生野菜
等に加湿器の霧を噴霧したり、寿司のネタケースや、生
肉のショーケースや、生菓子のショーケース等の中に、
加湿器の霧を供給したりして、食品を乾燥から保護する
ことにより、食品の鮮度を維持せしめることが行われて
いる。
【0003】加湿器をそうした用途に使用する場合に
は、室内の空気の乾燥を防止する通常の使用方法の場合
に比べて特に、前記加湿器の貯水槽内の水が常に清潔に
保たれるように配慮することが重要である。
【0004】そこで、前記貯水槽の中に、防水性を有す
る紫外線発生体を配置し、該紫外線発生体から放射され
る紫外線の殺菌作用によって、前記貯水槽内の水を清潔
に維持せしめることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この場合、前記紫外線
発生体への防水性の付与が、簡単に、かつ確実に達成さ
れるようにする必要がある。
【0006】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、貯水槽内の紫外線発生体に、簡単に、かつ確実に防
水性が付与された加湿器を提供しようとするものであ
る。
【0007】本発明はまた、前記加湿器用のソール部材
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る加湿器は、紫外線発生体を収容すると
ともに紫外線の透過性を有し、かつ前記紫外線発生体を
挿入するための口以外の部分が閉じた細長い容器と、該
容器を水面下で液密に受け入れる容器受入部を有する貯
水槽と、を備え、前記紫外線発生体が前記貯水槽の内部
に位置するとともに、前記紫外線発生体挿入口が前記貯
水槽の外部に位置するように、前記容器を前記貯水槽に
水平に支持せしめてなる加湿器であって、前記容器受入
部は、前記貯水槽に形成された容器取付孔と、該容器取
付孔と前記容器との間に介在せしめられて前記貯水槽に
対して前記容器を前記貯水槽の外側にある部分よりその
内側にある部分の方が長くなるように水平にして液密に
支持するためのゴム状弾性体からなるシール部材と、を
備え、該シール部材は、前記貯水槽の内面に密着する内
側フランジ部と、前記貯水槽の外面に密着する外側フラ
ンジ部と、これらのフランジ部間に形成された環状溝部
と、前記シール部材の内周面の一部に形成された環状凸
部と、を備え、該環状凸部が、前記環状溝部と対向する
位置に形成されたものである(請求項1)。
【0009】本発明に係る前記加湿器によれば、前記紫
外線発生体へ、簡単に、かつ確実に、防水性を付与する
ことができる。
【0010】前記加湿器において、前記シール部材の円
筒状の容器保持部が、前記外側フランジ部から前記貯水
槽の外方へと延び出しているものとすることもできる
(請求項2)。
【0011】本発明に係る加湿器用シール部材は、加湿
器の貯水槽に形成された容器取付孔と、細長い容器と、
の間に介在せしめられて、前記貯水槽に対して前記容器
を前記貯水槽の外側にある部分よりその内側にある部分
の方が長くなるように水平にして液密に支持するための
ゴム状弾性体からなる加湿器用シール部材であって、前
記貯水槽の内面に密着する内側フランジ部と、前記貯水
槽の外面に密着する外側フランジ部と、これらのフラン
ジ部間に形成された環状溝部と、前記シール部材の内周
面の一部に形成された環状凸部と、を備え、該環状凸部
が、前記環状溝部と対向する位置に形成されたものであ
る(請求項3)。
【0012】前記シール部材は、前記貯水槽への取付状
態において、該貯水槽の内側にある部分よりその外側に
ある部分の方が長く形成されたものとすることもできる
(請求項4)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な一実施の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態に係る加湿
器の内部構成を示す縦断面図、図2は、図1の加湿器の
正面図である。
【0015】図1および図2に示した加湿器は、超音波
加湿器であり、霧化用の水1aを貯留する貯水槽1を備
えている。該貯水槽1は、例えば、ステンレス板ででき
ていて、図2に示すように、横長の箱状に形成されてい
る。
【0016】前記貯水槽1には、その中の前記水1aを
定期的に排出させるめの排水装置が設けられている。図
示例では、前記貯水槽の底部に排水路2が接続され、該
排水路2には、これを自動的に開閉する排水弁3が設け
られている。該排水弁3としては、例えば、通電時に閉
状態となる電磁弁または電動弁を用いるのが望ましい。
前記排水弁3の動作は、例えば、マイクロコンピュー
タ等の制御手段4で自動制御される。
【0017】図1に明瞭に示されているように、前記貯
水槽1における前記排水管2の接続部付近、すなわち、
排水口5付近は、他の部分より一段低く形成されてい
る。これは、前記水1a中の不純物を前記一段低い部分
に沈殿せしめて、排水の際に前記不純物を効率良く排出
できるようにするためである。なお、同様の効果を得る
ため、前記貯水槽1内の底面を、前記排水口5に向けて
傾斜させておいてもよい。
【0018】前記排水装置の他の例としては、図2に二
点鎖線で示したように、前記貯水槽1内に吸水管2aを
導入し、該吸水管2aにポンプ等の吸水装置3aを接続
し、該吸水装置3aを、前記制御手段4で自動的に作動
させて、前記貯水槽1内の前記水1aを強制的に吸引し
て排出せしめるようにしてもよい。このようにすれば、
前記貯水槽1の設置位置が低い場合でも、前記貯水槽1
内の前記水1aを排出せしめることができて、好適であ
る。
【0019】前記貯水槽1の底部には、前記水1aを霧
化する超音波振動子6が複数配設されている。該超音波
振動子6は、図2に示すように、相互間に適当な等間隔
を開けて、前記貯水槽1の長さ方向に並べて配置されて
いる。
【0020】前記貯水槽1には、送風機7と、吹き出し
筒8と、が接続されていて、前記送風機7から前記貯水
槽1内に供給される風が、前記超音波振動子6で霧化さ
れた水を、前記吹き出し筒8の吹き出し口8aから、外
部へと搬送する。
【0021】また、前記貯水槽1には、該貯水槽1内に
前記水1aを供給するための給水路9が接続されてい
て、該給水路9には、これを自動的に開閉する給水弁1
0が設けられている。該給水弁10としては、例えば、
電磁弁または電動弁を用いる。
【0022】前記給水弁10は、前記貯水槽1内に設け
られた水位検知手段としてのフロートスイッチ11(図
2参照)からの信号を受けて、前記給水路10を自動的
に開閉制御する。前記フロートスイッチ11は、前記貯
水槽1内の前記水1aが所定の上限レベルL1に達した
ときと、所定の下限レベルL2に達したときに、前記信
号を発生する。前記貯水槽1内の前記水1aが前記上限
レベルL1に達すると、前記給水弁10が閉じられて給
水が停止され、前記貯水槽1内の前記水1aが前記下限
レベルL2に達すると、前記給水弁10が開いて、再び
給水が開始される。該給水弁10と前記フロートスイッ
チ11は、例えば、前記制御手段4で制御される。
【0023】なお、前記貯水槽1内の平均水位は、前記
超音波振動子6による水の最適な霧化効率との関係上、
前記超音波振動子から40mm前後の高さに設定するの
が望ましい。
【0024】前記貯水槽1の長さ方向に延びる面には、
一群の紫外線発生器12,12が、防水性を付与された
状態で支持されている。ここでは、図1に示すように、
各紫外線発生器として、前記貯水槽1の奥行きに対応す
る長さを有する紫外線ランプ12を採用し、同一の二つ
の紫外線ランプ12,12で一群の紫外線ランプを形成
している。細長い形状の前記各紫外線ランプ12は、図
1に示すように、前記貯水槽1の長さ方向(図1の紙面
に直角な方向)と直交せしめて水平に配置され、かつ、
前記二つの紫外線ランプ12,12は、図2に示すよう
に、前記貯水槽1の長さ方向に延びる正面壁13に、そ
の長さ方向に並べて、互いに同一の高さに取り付けられ
ている。
【0025】隣り合う紫外線ランプ12,12同士の間
の間隔は、前記貯水槽1内の前記水1aの全体に紫外線
が行き渡るように、前記各紫外線ランプ12の有効殺菌
距離を考慮して適宜に決定する。例えば、図2の例で
は、前記各紫外線ランプ12の有効殺菌距離をDとする
と、前記二つの紫外線ランプ12,12同士の間には、
最大で、2Dの間隔を開けることができる。また、前記
各紫外線ランプ12と、前記貯水槽1の端面14との間
の距離は、最大で、Dとする。前記貯水槽1が長くなれ
ば、それに応じて、前記紫外線ランプ12の数を増やし
て、常に、前記貯水槽1の水の全体に紫外線が行き渡る
ようにする。
【0026】図2に示すように、前記各紫外線ランプ1
2は、隣り合う超音波振動子6,6同士の間に配置する
のが望ましい。このようにすれば、前記超音波振動子6
によって奏される水の霧化作用が、前記各紫外線ランプ
12の存在によって阻害されることがないからである。
【0027】それ自体は防水性を有しない前記各紫外線
ランプ12は、同一の方法で防水性を付与され、同一の
方法で前記貯水槽1に対して取り付けられている。すな
わち、図1に示すように、前記各紫外線ランプ12は、
その形状に適合した試験管状の細長い容器15の中に収
容されている。該各容器15は、前記各紫外線ランプ1
2を挿入するための紫外線ランプ挿入口16を備えてい
て、該紫外線ランプ挿入口16以外の部分が完全に閉じ
ている。前記各紫外線ランプ12は、前記紫外線ランプ
挿入口16から前記各容器15内に挿入され、その配線
コード12a,12bが、前記各容器15の前記紫外線
ランプ挿入口16から外部へ延び出している。必要に応
じて、前記各容器15の前記紫外線ランプ挿入口16
に、適当な栓部材17を装着してもよいし、また、該栓
部材17に、前記各容器15内における前記各紫外線ラ
ンプ12の姿勢を保持せしめる機能を設けてもよい。
【0028】前記各容器15は、紫外線の良好な透過性
を有する材料で形成されている。ここでは、純粋な石英
を材料として形成している。前記各紫外線ランプ12か
ら発生する紫外線は、前記各容器15を透過して、前記
貯水槽1の前記水1aの中に供給される。そして、紫外
線の殺菌作用により、前記貯水槽1の前記水1a内に雑
菌が繁殖することが防止される。
【0029】前記各容器15は、前記貯水槽1に設けら
れた容器受入部18に支持されている。該各容器受入部
18は、図1に示すように、前記貯水槽1の前記正面壁
13に貫通形成された円形の容器取付孔19と、該容器
取付孔19を画成する容器取付孔画成部20と前記容器
15との間に介在するシール部材21と、を備えてい
て、前記各容器15が前記貯水槽1内の前記水1aの中
に常時没した状態となるように、前記各容器15を水平
に支持している。該各容器15は、常に、前記貯水槽1
の水面下にあるので、前記各紫外線ランプ12から放射
される紫外線によって、周囲に悪影響が及ぶことはな
い。
【0030】前記各シール部材21は、その拡大断面図
である図3に示すように、その全体がゴム状弾性体を用
いて形成されていて、前記各容器15の長さ方向に延び
る円筒状の容器保持部22と、該容器保持部22と一体
的に形成された、前記貯水槽1への取付部23と、を備
えている。前記各シール部材21の材料としては、紫外
線を受けても材質上変化の生じない、シリコン系等のゴ
ムを採用するのが望ましい。
【0031】前記各容器保持部22の内径は、前記各容
器15を押し込んだときに、該各容器15を液密に受け
入れることができる程度の大きさである。前記各容器保
持部22の内周面の一部には、その弾性で前記各容器1
5の外周面に密着する環状凸部24が一体に形成されて
いる。該環状凸部24は、前記各容器15と前記各シー
ル部材21との間の液密性を一層向上せしめ、それらの
間から水漏れが発生するのを確実に防止する。したがっ
て、前記環状凸部24は、一つでもよいが、好ましく
は、図示例のように二つ設けたり、三つ以上設けたりし
てもよい。
【0032】前記各取付部23は、前記各容器保持部2
2の内端部寄りの位置に形成された二つのフランジ部2
5,26を備えており、該二つのフランジ部25,26
の間には、環状溝部27が形成されている。前記二つの
フランジ部25,26の内の前記貯水槽1の外側に位置
する外側フランジ部25は、前記貯水槽1の前記正面壁
13の外表面に広い面積で密着するように、前記内側フ
ランジ部26より大きく形成されている。
【0033】図3に明瞭に示すように、前記シール部材
21において、その外周面に形成された前記環状溝部2
7と、その内周面に形成された前記環状凸部24とは、
互いに対向する位置に形成されている。また、図2及び
図3から明らかなように、前記シール部材21の円筒状
の前記容器保持部22は、前記外側フランジ部25から
前記貯水槽1の外方へと延び出している。その結果、前
記シール部材21の前記容器保持部22は、前記貯水槽
1への取付状態において、該貯水槽1の内側にある部分
よりその外側にある部分の方が長く形成されている。
【0034】前記各紫外線ランプ12を収容した前記各
容器15を前記貯水槽1に取り付けるに当たっては、ま
ず、前記各シール部材21にその半径方向内方への力を
加えてこれを変形させ、前記外側フランジ部25が前記
貯水槽1の前記正面壁13の前記外表面に当接するま
で、前記貯水槽1の前記各容器取付孔19に挿入する。
取付状態においては、前記各シール部材21の前記環状
溝部27内に、前記各容器取付孔画成部20がぴったり
と嵌まり込み、前記二つのフランジ部25,26が、前
記貯水槽1の前記正面壁13に内外から密着している。
このため、前記各容器取付孔画成部20と、前記各シー
ル部材21と、の間から、前記貯水槽1内の前記水1a
が漏れることはない。
【0035】その後、前記各シール部材21の前記容器
保持部22内に、前記各容器15を外側から押し込む。
該各容器15は、図1に示すように、その内部に収容さ
れた前記紫外線ランプ12が実質的に前記貯水槽1内に
収まるまで、前記各シール部材21内に挿入され、前記
紫外線ランプ挿入口16は、前記貯水槽1の外部に位置
している。前記各容器保持部22の内周面には、前記環
状凸部24が形成されているので、前記各容器保持部2
2と前記各容器15との間からも、水漏れは発生しな
い。前記各容器15は、前記貯水槽1の外側にある部分
よりその内側にある部分の方が長いので、その内端部側
に重さが偏っているが、前記各シール部材21の前記容
器保持部22が、前記各容器15の長さ方向に延びて該
各容器15をしっかりと保持するとともに、前記取付部
23が、前記内外二つのフランジ部25,26で前記容
器取付孔画定部20をしっかりと保持しているので、前
記容器15は、水平状態のままで安定的に保持される。
【0036】また、例えば、前記加湿器の運搬時等に、
前記各容器15に何らかの大きな衝撃が加わったり、前
記各容器15が振動を長時間受けたりしても、ゴム状弾
性体で形成された前記各シール部材21が緩衝材として
作用するので、前記各容器15やその内部の前記各紫外
線ランプ12が破損したり位置ずれしたりする等の問題
は生じない。
【0037】なお、前記各容器15は、前記各シール部
材21に対して着脱自在であるので、例えば、メンテナ
ンス時等に、必要に応じて、前記各容器15を前記貯水
槽1から取り外すことができる。よって、前記各紫外線
ランプ12や前記貯水槽1の内部等の保守・点検等を簡
易迅速に行うことができて、好適である。
【0038】次に、前記加湿器の動作について説明す
る。
【0039】利用者が、停止状態にある前記加湿器の電
源(図示せず)を入れると、それまで開いていた前記排
水弁3が閉じるとともに、それまで閉じていた前記給水
弁10が開き、前記貯水槽1内に前記水1aが溜まり始
め、同時に、前記各紫外線ランプ12が点灯する。やが
て、該各紫外線ランプ12が前記各容器15とともに水
没し、前記貯水槽1内の水位が前記上限レベルL1に達
すると、前記フロートスイッチ11からの信号により、
前記給水弁10が閉じられる。その後、加湿信号が入る
と、前記超音波振動子6と前記送風機7が作動を開始し
て、前記加湿器が加湿運転状態となる。
【0040】加湿運転によって前記貯水槽1内の水位が
前記下限レベルL2まで下がると、前記フロートスイッ
チ11からの信号により、前記給水弁10が開かれ、水
の補給が始まる。前記貯水槽1内の水位が前記上限レベ
ルL1に復帰すると、前記フロートスイッチ11からの
信号により、前記給水弁10が閉じられ、給水が停止す
る。
【0041】例えば、加湿運転により、外部の湿度が、
あらかじめ設定された所定の数値に達すると、図示しな
いセンサがこれを感知して加湿信号が切れ、前記超音波
振動子6と前記送風機7とが作動を停止して、前記加湿
器が加湿停止状態となる。外部の湿度が下がると、再び
加湿信号が入り、加湿運転が開始される。前記加湿停止
状態においても、前記一群の紫外線ランプ12,12は
点灯し続け、殺菌作用は継続される。
【0042】利用者が、前記加湿器の前記電源を切る
と、前記各紫外線ランプ12が消灯するとともに、前記
超音波振動子6と前記送風機7とが作動を停止し、同時
に、前記排水弁3が自動的に開いて、排水が開始され
る。
【0043】以上のように、前記貯水槽1内に前記水1
aが溜まっている間は、前記一群の紫外線ランプ12,
12が常時点灯しているので、その殺菌作用により、前
記貯水槽1内に雑菌が繁殖することが防止される。前記
一群の紫外線ランプ12,12は、前記各容器15とと
もに、常時、前記貯水槽1内の水面下にあり、しかも、
前記貯水槽1内の前記水1aの全体に紫外線の殺菌効果
が行き渡るように、前記一群の紫外線ランプ12,12
の数量および設置位置が設定されているので、紫外線に
よる殺菌効果が前記貯水槽1内の前記水1aに十分作用
する。
【0044】また、前記排水弁3として、通電時に閉状
態となるものを採用しているので、例えば、タイマー制
御等によって、前記加湿器への通電が、例えば、2、3
時間おきに所定時間だけ自動的に停止されるように設定
しておけば、定期的に、前記排水弁3が開いて、前記貯
水槽1内の前記水1aが全面的に入れ替えられる。よっ
て、前記貯水槽1内がより一層清潔であり、好適であ
る。
【0045】なお、前記加湿器の動作は、利用者による
前記電源の入切操作を除いて、前記制御手段4によっ
て、自動的に制御される。
【0046】一般に、利用者の使用目的や使用規模等に
より、容量の異なる種種のサイズの貯水槽が要求され
る。そこで、奥行きと高さとが一定でその長さのみが様
々に異なる貯水槽を準備し、該貯水槽の長さに応じて、
紫外線ランプの設置数を決定する。このようにすれば、
共通規格の紫外線ランプでどのような容量の加湿器にも
対応することができ、コスト低減に資することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る加湿器の縦断面図
である。
【図2】図1の加湿器の正面図である。
【図3】図1中のシール部材の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 貯水槽 12 紫外線ランプ(紫外線発生体) 15 容器 16 紫外線ランプ挿入口 18 容器受入部 19 容器取付孔 21 シール部材 24 環状凸部 25 外側フランジ部 26 内側フランジ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線発生体(12)を収容するととも
    に紫外線の透過性を有し、かつ前記紫外線発生体(1
    2)を挿入するための口(16)以外の部分が閉じた細
    長い容器(15)と、該容器(15)を水面下で液密に
    受け入れる容器受入部(18)を有する貯水槽(1)
    と、を備え、前記紫外線発生体(12)が前記貯水槽
    (1)の内部に位置するとともに、前記紫外線発生体挿
    入口(16)が前記貯水槽(1)の外部に位置するよう
    に、前記容器(15)を前記貯水槽(1)に水平に支持
    せしめてなる加湿器であって、前記容器受入部(18)
    は、前記貯水槽(1)に形成された容器取付孔(19)
    と、該容器取付孔(19)と前記容器(15)との間に
    介在せしめられて前記貯水槽(1)に対して前記容器
    (15)を前記貯水槽(1)の外側にある部分よりその
    内側にある部分の方が長くなるように水平にして液密に
    支持するためのゴム状弾性体からなるシール部材(2
    1)と、を備え、該シール部材(21)は、前記貯水槽
    (1)の内面に密着する内側フランジ部(26)と、前
    記貯水槽(1)の外面に密着する外側フランジ部(2
    5)と、これらのフランジ部(25,26)間に形成さ
    れた環状溝部(27)と、前記シール部材(21)の内
    周面の一部に形成された環状凸部(24)と、を備え、
    該環状凸部(24)が、前記環状溝部(27)と対向す
    る位置に形成されている、加湿器。
  2. 【請求項2】 前記シール部材(21)の円筒状の容器
    保持部(22)が、前記外側フランジ部(25)から前
    記貯水槽(1)の外方へと延び出している、請求項1に
    記載の加湿器。
  3. 【請求項3】 加湿器の貯水槽(1)に形成された容器
    取付孔(19)と、細長い容器(15)と、の間に介在
    せしめられて、前記貯水槽(1)に対して前記容器(1
    5)を前記貯水槽(1)の外側にある部分よりその内側
    にある部分の方が長くなるように水平にして液密に支持
    するためのゴム状弾性体からなる加湿器用シール部材
    (21)であって、前記貯水槽(1)の内面に密着する
    内側フランジ部(26)と、前記貯水槽(1)の外面に
    密着する外側フランジ部(25)と、これらのフランジ
    部(25,26)間に形成された環状溝部(27)と、
    前記シール部材(21)の内周面の一部に形成された環
    状凸部(24)と、を備え、該環状凸部(24)が、前
    記環状溝部(27)と対向する位置に形成されている、
    加湿器用シール部材。
  4. 【請求項4】 前記貯水槽(1)への取付状態におい
    て、該貯水槽(1)の内側にある部分よりその外側にあ
    る部分の方が長く形成されている、請求項3に記載の加
    湿器用シール部材。
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