JP2003138187A - インクジェットインクの組および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、インクジェット印刷によっ
て、従来技術のインクの組よりも良好な色域を有する画
像を生ずることが可能なインクの組を提供することであ
る。本発明のもう1つの目的は、上述のインクを使用す
る印刷方法を提供することである。 【解決手段】 キャリアーおよびイエローアゾアニリン
染料のイエローインクと、キャリアーおよびマゼンタア
ントラピリドン染料のマゼンタインクと、キャリアーお
よび Direct Blue 307のシアンインクとを有するカラー
印刷のためのカラーインクジェットインクの組、並びに
上記インクを使用する印刷方法。
て、従来技術のインクの組よりも良好な色域を有する画
像を生ずることが可能なインクの組を提供することであ
る。本発明のもう1つの目的は、上述のインクを使用す
る印刷方法を提供することである。 【解決手段】 キャリアーおよびイエローアゾアニリン
染料のイエローインクと、キャリアーおよびマゼンタア
ントラピリドン染料のマゼンタインクと、キャリアーお
よび Direct Blue 307のシアンインクとを有するカラー
印刷のためのカラーインクジェットインクの組、並びに
上記インクを使用する印刷方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な耐光堅牢性
および改良された色域を有する画像を提供する、インク
ジェット印刷のためのインク、並びに上記インクを使用
する印刷方法に関する。 【0002】 【従来の技術】インクジェット印刷は、ディジタル信号
に応答して画像記録要素にインク液滴を画素毎に付着さ
せることによって画像を生じさせる非衝撃式の方法であ
る。画像記録要素上へのインク液滴の付着を制御して所
望の画像を生じさせるのに利用することができる方法は
様々である。連続式インクジェットとして知られる1つ
の方法では、液滴の連続流を帯電させて、画像記録要素
の表面上に像様偏向させつつ、像形成に使用されなかっ
た液滴を捕獲して、インク溜めに戻す。ドロップ−オン
−デマンド式インクジェットとして知られるもう1つの
方法では、個々のインク液滴を画像記録要素上に必要に
応じて射出し、所望の画像を形成させる。ドロップ−オ
ン−デマンド式印刷においてインク液滴の射出を制御す
る一般的な方法には、圧電変換器および熱的なバブル形
成が含まれる。インクジェットプリンターには、産業上
のラベル貼付から卓上文書および絵画像形成のための短
時間印刷までの範囲にわたる市場の端々までの広範な用
途がある。 【0003】種々のインクジェットプリンターにおいて
使用されるインクは、染料系または顔料系のいずれかに
分類することができる。染料は、分散媒中で溶解される
着色剤である。顔料は、分散媒中で不溶性であるけれど
も、小さい粒子の形で分散または懸濁される着色剤であ
り、分散剤の使用によって凝集および沈降しないように
安定化されることが多い。分散媒は、いずれの場合にお
いても、室温において液体であっても固体であってもよ
い。一般的に使用される分散媒には、水、水と有機補助
溶媒との混合物、および高沸点有機溶媒(例えば、炭化
水素、エステル、ケトンなど)が含まれる。水性染料系
インクにおいては、染料は、受容要素上で妥当な濃度を
生ずることが可能であり、長期間の保管にわたって析出
すること無く安定な溶液を調製するのに十分な水溶性を
有する必要がある。染料系インクを用いる高品質インク
ジェット印刷においては、明るい色相および良好な耐光
堅牢性を提供する染料が必要とされる。 【0004】インクジェット印刷によってフルカラープ
リントを得るには、通常は、少なくともシアン、マゼン
タ、およびイエローのインクを含んでなるインクの組が
利用される。さらに、テキストおよびより暗い色の印刷
を向上させるために、ブラックインクが添加されること
が多い。インクの所定の組を用いて生じさせることがで
きる色の範囲により、そのインクの組の色域が定義され
る。インクジェット印刷によって高品質フォトリアリス
ティック画像を生じさせるためには、大きい色域を有す
るインクの組が好ましい。さらに、これらのインクの組
が、とりわけ光に対する、良好な堅牢性を有する画像を
生ずることが重要である。 【0005】インクジェットシステムにおける着色剤の
選択は、耐光堅牢性および色域の両方にとって重要であ
る。インクの組の色域は、主として、構成成分となる染
料の分光吸収特性によって制御される。一次染料(例え
ば、シアン、マゼンタ、およびイエロー)は、必要とさ
れる波長の光のみを吸収する(すなわち、比較的狭い吸
収帯を有する)べきであり、補色インクにおける染料と
過剰に重なるべきではない。インクジェット印刷におい
て有用な明るい色相を有する多くの染料が存在するけれ
ども、それらの多くは耐光堅牢性が不十分である。逆
に、インクジェット印刷に好適な光安定性染料の多く
は、ブロードな吸収帯を有し、眠い(鈍い)色および限
られた色域を生ずる。 【0006】国際公開第01/18123号は、マゼンタアント
ラピリドン染料をインクジェットインクに使用すること
に関する。このパンフレットには、このマゼンタ染料と
共に他の色のインクジェットインクを使用することが開
示されているけれども、これらの組み合わせの色域は、
好まれるほどには大きくない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クジェット印刷によって、従来技術のインクの組よりも
良好な色域を有する画像を生ずることが可能なインクの
組を提供することである。本発明のもう1つの目的は、
上述のインクを使用する印刷方法を提供することであ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】これらの目的および他の
目的は、カラー印刷のためのカラーインクジェットイン
クの組であって、(a)キャリアーおよびイエローアゾ
アニリン染料を含むイエローインク、(b)キャリアー
およびマゼンタアントラピリドン染料を含むマゼンタイ
ンク、並びに(c)キャリアーおよび Direct Blue 307
を含むシアンインク、を含んでなるインクジェットイン
クの組、を含む本発明によって達成される。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のもう1つの態様は、 A)ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 B)上記プリンターに、インク受容層を担持している支
持体を含んでなるインク受容要素を装填する工程、 C)上記プリンターに、上述のカラー印刷のためのイン
クジェットインクの組を装填する工程、並びに D)上記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
ェットインクを使用して上記インク受容層上に印刷する
工程、 を含むインクジェット印刷方法、に関する。 【0010】染料番号によって指し示されている染料
は、カラーインデックスによって指定された番号であ
る。 【0011】本発明においては、いずれのイエローアゾ
アニリン染料を使用してもよい。好ましい態様におい
て、イエローアゾアニリン染料は、 Direct Yellow 13
2、 Direct Yellow 107、Direct Yellow 86、またはこ
れらの混合物である。 【0012】本発明においては、例えば、米国特許第
6,152,969号明細書、欧州特許第 1,063,268号および同
1,067,155号の各明細書、国際公開第00/23440号および
同01/18123号の各パンフレット、並びに特開 2000-2565
87号および同 2001-072884号の各公報において開示され
ているものなどの、いずれのマゼンタアントラピリドン
染料を使用してもよい。好ましい態様において、マゼン
タアントラピリドン染料は、下記一般式 【0013】 【化1】 【0014】によって表される化合物のスルホン酸誘導
体またはスルホネート誘導体であって、上式中、R1
は、水素、または置換もしくは未置換のアルコキシカル
ボニル基、カルボキシル基、ベンゾイル基、アルキル
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、R2 は、水素、または置換もし
くは未置換のアルキル基、脂環式基、アリール基、もし
くはヘタリール基を表し、R3 は、水素、カルボキシル
基、または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、各々のXは、独立に、水素、ハ
ロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式基、ア
リール基、ヘタリール基、アルコキシ基、フェノキシ
基、アミノ基、アミド基、もしくはスルホンアミド基を
表し、そしてnは、0、1、2、または3を表す。 【0015】本発明の好ましい態様において、上記の式
におけるR1 はベンゾイルである。もう1つの好ましい
態様において、R2 は水素である。さらにもう1つの態
様において、R3 はスルホン化フェノキシ基である。さ
らにもう1つの好ましい態様において、nは1であり、
Xはスルホネート基である。 【0016】本発明において使用することができる好ま
しいマゼンタ染料は、およそ10%の水溶液として、Nipp
on Kayaku Kabushiki Kaishaから JPD Magenta EK-1 Li
quidとして市販されている。 【0017】上記の如く、本発明において用いられるシ
アン染料は Direct Blue 307である。この染料は、Avec
ia Corp.からProJet(商標)Fast Cyan 2 Liquidとして
市販されている。 【0018】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、上記インクジェットインクの組にブラックイン
クを添加して、利用可能な色域をさらに増大させること
ができる。使用することができるブラックインクは、キ
ャリアーおよび黒色着色剤(例えば、 Reactive Black
31、 Direct Black 19、Direct Black 168、Solubilize
d Sulfur Black 1 (Duasyn(商標)Black SU-SF)、また
は黒色顔料)を含む。 【0019】一般に、本発明のインクは、インクジェッ
トインク組成物の 0.1〜10質量%、好ましくは 0.4〜5
質量%の上記染料を含んでなる。 【0020】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、(c)および(d)におけるシアン染料および
マゼンタ染料の量の5%〜50%の濃度で用いられること
を除き、(c)および(d)におけるものと同じシアン
染料およびマゼンタ染料である、「淡色」シアンインク
または「淡色」マゼンタインクのさらなるインクを使用
することができる。 【0021】本発明の目的において、色域は、CIEL
AB計量によって規定される。色域は、所定のインクの
組を使用する際に得られる9つのL* 切片(L* =10、
20、30、40、50、60、70、80、および90)のa* −b*
面積の合計として定義される。色域は、カラーパッチの
大きな試料から測定および定量によって得ることもでき
るし(非常に冗長で時間がかかる)、または、J. Photo
graphic Science, 38,163 (1990) に記載されている技
法を使用して個々の染料の測定される吸収特性から計算
することもできる。 【0022】所定の画像染料の吸収特性は、インクのレ
イダウンまたは印刷される濃度の変化によって、ある程
度変化するであろう。これは、測定フレア(flare) 、染
料−染料の相互作用、染料−受容体の相互作用、染料濃
縮作用(dye concentration effect)、および媒体中の着
色不純物の存在などの要因に起因するものである。しか
しながら、特性ベクトル解析(時として主成分解析また
は固有ベクトル解析とも呼ばれる)を使用することによ
って、関心のある完全な波長範囲および濃度範囲にわた
る染料の吸収特性を表す特性吸収曲線を特定することが
できる。従って、各々の染料についての特性ベクトル
は、光学濃度および波長の二次元配列である。この技法
は、Photographic Science and Engineering, 5(3), Ma
y-June 1961 においてAlbert J. Santによって、および
Journal of the Optical Society of America, 53(8),
968-974 (1963)において J. L. Simondsによって記載さ
れている。このようにして導かれる特性ベクトルを使用
して、上記参考文献に記載されているように、以下に記
載されているインクの組の色域を計算することができ
る。 【0023】以下の市販のイエロー染料およびブラック
染料を使用して、本発明において用いられるインクの組
を配合することができる。 【0024】A. Direct Yellow 132(およそ 7.5%の
水溶液として、Avecia Corp.からProJet(商標)Yellow
1G として入手可能) B. Direct Yellow 107(およそ10%の水溶液として、
Crompton and KnowlesからIntraJet(商標)Yellow DG
として入手可能) C. Reactive Black 31(およそ10%の水溶液として、
Clariant Corp.からDuasyn(商標)Black KRL-SFとして
入手可能) D.Direct Black 168(およそ10%の水溶液として、Cl
ariant Corp.からDuasyn(商標)Black HEF-SFとして入
手可能) E.Solubilized Sulfur Black 1(およそ10%の水溶液
として、Clariant Corp.からDuasyn(商標)Black SU-S
F として入手可能) F. Direct Black 19(およそ10%の水溶液として、Ke
ystone Corp.からKeyamine(商標)Black G Pure Liqui
d として入手可能) G.Direct Yellow 86(およそ10%の水溶液として、Se
nsient Technical Colors LLC からDirect Yellow 86 N
a Solutionとして入手可能) 【0025】インクが乾固したり、プリントヘッドのオ
リフィス中で固まったりするのを防ぐのを助けるには、
本発明のインクジェット組成物において湿潤剤を用いる
のが通常である。使用することができる湿潤剤の例に
は、多価アルコール(例えばエチレングリコール、ジエ
チレングリコール(DEG)、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロール、2-メチル
-2,4-ペンタンジオール、2-エチル -2-ヒドロキシメチ
ル -1,3-プロパンジオール(EHMP)、1,5-ペンタン
ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2,6-ヘキサントリ
オール、およびチオグリコール)、アルキレングリコー
ルから誘導される低級アルキルのモノエーテルまたはジ
エーテル(例えばエチレングリコールのモノメチルエー
テルまたはモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
のモノメチルエーテルまたはモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールのモノメチルエーテルまたはモノエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールのモノメチルエー
テル、モノエチルエーテル、またはモノブチルエーテル
(TEGMBE)、ジエチレングリコールのジメチルエ
ーテルまたはジエチルエーテル、ポリエチレングリコー
ルのモノブチルエーテル(PEGMBE)、およびジエ
チレングリコールのモノブチルエーテル(DEGMB
E))、窒素含有環式化合物(例えば尿素、2-ピロリジ
ノン、N-メチル -2-ピロリドン、および1,3-ジメチル -
2-イミダゾリジノン)、および硫黄含有化合物(例えば
ジメチルスルホキシドおよびテトラメチレンスルホン)
が含まれる。 【0026】本発明のインクに好ましい湿潤剤は、DE
G、グリセロール、DEGMBE、TEGMBE、1,2-
ヘキサンジオール、1,5-ペンタンジオール、尿素、2-ピ
ロリジノン、EHMP、およびこれらの混合物である。
湿潤剤は、各々のインクにおいて、5〜60質量%の量で
用いることができる。 【0027】受容基材が高度にサイジング処理された紙
である場合には特に、本発明の水性インクに水混和性有
機溶媒を添加して、インクが受容基材に浸透するのを助
けてもよい。このような溶媒の例には、アルコール(例
えばメチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコ
ール、s-ブチルアルコール、t-ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、フルフリルアルコール、およびテト
ラヒドロフルフリルアルコール)、ケトンまたはケトア
ルコール(例えばアセトン、メチルエチルケトン、およ
びジアセトンアルコール)、エーテル(例えばテトラヒ
ドロフランおよびジオキサン)、およびエステル(例え
ば、乳酸エチル、炭酸エチレン、および炭酸プロピレ
ン)が含まれる。 【0028】用いられる水性キャリアーの量は、インク
の全質量に対して、およそ70〜98質量%、好ましくはお
よそ90〜98質量%の範囲にある。水と多価アルコール
(例えばジエチレングリコール)との混合物は、水性キ
ャリアーとして有用である。好ましい態様において、上
記インクは、5〜60質量%の水混和性有機溶媒を含有し
ている。百分率は、水性キャリアーの全質量に対するも
のである。 【0029】上記インクに界面活性剤を添加して、表面
張力を適切なレベルに調整してもよい。界面活性剤は、
アニオン性、カチオン性、両性イオン性、または非イオ
ン性であってもよく、インク組成物の0.01〜1%の量で
使用してもよい。好ましい界面活性剤には、Surfynol
(商標)465 (Air Products Corp.から入手可能)およ
びTergitol(商標)15-S-5( Union Carbideから入手可
能)が含まれる。 【0030】本発明において用いられるインク組成物に
殺生剤を添加して、水性インク中での微生物(例えばカ
ビ、菌類など)の生育を抑制してもよい。本発明におい
て用いられるインク組成物に好ましい殺生剤は、最終濃
度が0.0001〜 0.5質量%のProxel(商標)GXL (Avecia
Corp.)である。 【0031】有機または無機の酸または塩基の添加によ
って、本発明において用いられる水性インク組成物のp
Hを調整してもよい。有用なインクは、使用されている
染料のタイプに応じて、2〜10の好ましいpHを有して
いてもよい。典型的な無機酸には、塩化水素酸、燐酸、
および硫酸が含まれる。典型的な有機酸には、メタンス
ルホン酸、酢酸、および乳酸が含まれる。典型的な無機
塩基には、アルカリ金属の水酸化物および炭酸塩が含ま
れる。典型的な有機塩基には、アンモニア、トリエタノ
ールアミン、およびテトラメチルエチレンジアミンが含
まれる。 【0032】本発明において用いられる典型的なインク
組成物は、例えば、以下の構成成分を含んでなっていて
もよい。着色剤(0.05〜20質量%)、水(20〜95質量
%)、湿潤剤(5〜70質量%)、水混和性補助溶媒(2
〜20質量%)、界面活性剤( 0.1〜10質量%)、殺生剤
(0.05〜5質量%)、およびpH調整剤( 0.1〜10質量
%)。 【0033】本発明において用いられるインクジェット
インク組成物に任意選択的に存在していてもよいさらな
る添加剤には、増粘剤、導電性増強剤、コゲーション防
止剤、乾燥剤、および脱泡剤が含まれる。 【0034】本発明によって提供されるインクジェット
インクを、インクジェットプリンターのプリントヘッド
の複数のノズルまたはオリフィスからインク液滴を射出
することによって、制御された様式で、液体インク液滴
がインク受容層基材に適用されるインクジェット印刷に
おいて用いてもよい。 【0035】市販のインクジェットプリンターは、多く
の異なる方法を使用して、インク液滴の付着を制御して
いる。このような方法としては、一般に、連続流式およ
びドロップ−オン−デマンド式の2種類のタイプがあ
る。 【0036】ドロップ−オン−デマンド式システムにお
いて、例えば、ディジタルデータ信号に従って制御され
る圧電装置、音響装置、またはサーマル法によって生成
される圧力によって、インクの液滴がオリフィスから直
接にインク受容層上の1つの位置に射出される。インク
液滴は必要とされるまでは、生成されず、かつプリント
ヘッドのオリフィスから射出されない。インクジェット
印刷方法(および関連するプリンター)は市販されてお
り、詳細に説明する必要は無い。 【0037】本発明のインクジェットインクは、一般に
普及しているインクジェット印刷システム(例えば熱的
なまたは圧電式のドロップ−オン−デマンド式プリンタ
ーおよび連続式インクジェットプリンター)のいずれに
おいても使用することができる。勿論、具体的なインク
処方は、インクジェット印刷システムの対応に応じて変
化するであろう。 【0038】インクジェット印刷において有用なインク
受容性基材は当業者に周知である。このような基材の代
表例は、米国特許第 5,605,750号、同 5,723,211号、お
よび同 5,789,070号の各明細書、並びに欧州特許出願公
開明細書第 813 978号において開示されている。 【0039】以下の例により、本発明の有用性を説明す
る。 【0040】 【実施例】以下のシアン染料を含有している対照標準イ
ンクを調製し、比較例として評価した。 C−1:およそ10%の水溶液として、Sensient Colors
LLC からDirect Blue199 Na Solution として入手可能
な、Direct Blue 199 を含有している。DirectBlue 199
は、国際公開第01/18123号パンフレットにおいて開示
されている。 【0041】インクの調製 脱イオン水および1種以上の水溶性化合物(例えば湿潤
剤および界面活性剤)に適量の染料または染料濃厚物を
溶解させることによって、本発明のインクジェットイン
クの組において使用されるインク1〜5および対照標準
インクC−1を調製した。インク1〜5およびC−1に
おいて使用した湿潤剤は、11.5質量%のグリセロール、
11.5質量%のDEG、および 7.5%のTEGMBEであ
る(すべてインクの全重量に基づく)。インク1、2、
3、5、およびC−1のpH値は、トリエタノールアミ
ンの添加によって、およそ8〜9に調整した。詳細を以
下の表Iに示す。 【0042】 【表1】【0043】インクジェット記録要素 インクジェット記録要素は、以下のように調製した。基
層のためのコーティング溶液は、ヒュームドアルミナ
(Cab-O-Sperse(商標)PG003, Cabot Corp.)、ポリビ
ニルアルコール(Gohsenol(商標)GH-23A, Nippon Gho
sei Co. Ltd.)、および2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオキ
サン(ClariantCorp.)を88:10:2の比で併せて、固
形分30質量%の水性コーティング調合物を得ることによ
って調製した。 【0044】画像受容層のためのコーティング溶液は、
ヒュームドアルミナ(Cab-O-Sperse(商標)PG003, Cab
ot Corp.)、ポリビニルアルコール(Gohsenol(商標)
GH-23A, Nippon Ghosei Co. )、および塩化(ビニルベ
ンジル)トリメチルアンモニウムとジビニルベンゼンと
のコポリマー(モル比=83:17)を85:3:12の比で併
せて、固形分10質量%の水性コーティング調合物を得る
ことによって調製した。ヒュームドアルミナ粒子は、直
径が7〜40nmの一次粒径を有しており、凝集して 150nm
となっている。界面活性剤 Zonyl(商標)FSN (E.I. du
Pont de Nemours and Co.) およびOlin(商標)10G (D
ixie Chemical Co.)を、コーティング助剤として、少量
添加した。 【0045】上記各コーティング溶液を、コロナ放電処
理に予め付しておいたポリエチレンコート紙ベース上
に、40℃において、同時にビードコーティングした。画
像受容層を基層の上に塗布した。次に、このコーティン
グを、押込空気によって、60℃において乾燥させて、底
部層および最頂部層の厚みが、それぞれ、40μm (43g/
m2)および2μm ( 2.2g/m2)である、2層記録要素を
得た。 【0046】試験画像の印刷 インク1〜5およびC−1を、 0.2μm のポリテトラフ
ルオロエチレンフィルターを通して濾過し、 559mmHgの
減圧を適用しながら超音波処理を使用して脱ガスし、清
浄な Mutohインクバッグに入れた。各々のバッグをプラ
スチック製の Mutohバッグカートリッジに取り付け、 M
utoh 4100 プリンターの適切なカラースロットに入れ
た。 【0047】インク1〜5およびC−1を、17ピコリッ
トルの大きさの液滴を生ずる「マイクロドット・オン
(microdot on)」の設定で、 283ドット毎センチメート
ル( 720 dpi)の二方向印刷において、色補正を行わず
に、 Mutoh 4100 プリンターを用いて印刷した。 【0048】10、25、40、50、75、および 100%ドット
付着量の、大きさがおよそ7×7mmの、一連の6段階の
濃淡パッチからなる試験画像を、上述の多孔質インクジ
ェット記録要素上に印刷した。 【0049】試験画像の評価 各々の試験画像について、照明 D5000、観測角2°、お
よびフィルター無しの測定条件を使用して、 380〜 730
nmの波長範囲にわたって、全濃度範囲にわたる分光吸収
曲線を測定した。フレア値を 0.0と仮定して、特性ベク
トル(透過濃度対波長)を上述の如く計算した。 【0050】色域 上述の特性ベクトル法を使用して、表IIに示されている
インクの組についての色域を、J. Photographic Scienc
e, 38, 163 (1990) に記載されているように、計算し
た。濃度における差は、染料の分光吸収特性に起因する
色域およびマスクの差の計算には影響しないので、シア
ン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各画像のス
テータスA濃度を、計算の目的において、すべて、 2.0
に等しいと仮定した。 【0051】 【表2】 【0052】上記データは、本発明のインクの組が、同
じブラック、イエロー、およびマゼンタのインクを有す
るけれども、シアンインクが異なる、類似の従来技術の
インクの組よりも、より良好な色域を有していたことを
示している。 【0053】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。 【0054】[1] カラー印刷のためのカラーインク
ジェットインクの組であって、(a)キャリアーおよび
イエローアゾアニリン染料を含むイエローインク、
(b)キャリアーおよびマゼンタアントラピリドン染料
を含むマゼンタインク、並びに(c)キャリアーおよび
Direct Blue 307を含むシアンインク、を含んでなるイ
ンクジェットインクの組。 【0055】[2] 前記イエローアゾアニリン染料
が、 Direct Yellow 132、 Direct Yellow 107、Direct
Yellow 86、またはこれらの混合物である、[1]に記
載のインクジェットインクの組。 【0056】[3] 前記マゼンタアントラピリドン染
料が、下記一般式 【0057】 【化2】 【0058】によって表される化合物のスルホン酸誘導
体またはスルホネート誘導体であって、上式中、R1
は、水素、または置換もしくは未置換のアルコキシカル
ボニル基、カルボキシル基、ベンゾイル基、アルキル
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、R2 は、水素、または置換もし
くは未置換のアルキル基、脂環式基、アリール基、もし
くはヘタリール基を表し、R3 は、水素、カルボキシル
基、または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、各々のXは、独立に、水素、ハ
ロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式基、ア
リール基、ヘタリール基、アルコキシ基、フェノキシ
基、アミノ基、アミド基、もしくはスルホンアミド基を
表し、そしてnは、0、1、2、または3を表す、
[1]に記載のインクジェットインクの組。 【0059】[4] R1 がベンゾイルである、[3]
に記載のインクジェットインクの組。 【0060】[5] R2 が水素である、[3]に記載
のインクジェットインクの組。 【0061】[6] R3 がスルホン化フェノキシ基で
ある、[3]に記載のインクジェットインクの組。 【0062】[7] nが1であり、Xがスルホネート
基である、[3]に記載のインクジェットインクの組。 【0063】[8] 各々のインクが5〜60質量%の湿
潤剤を含有している、[1]に記載のインクジェットイ
ンクの組。 【0064】[9] 各々のインクが界面活性剤を含有
している、[1]に記載のインクジェットインクの組。 【0065】[10] A)ディジタルデータ信号に応
答するインクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、インク受容層を担持している支
持体を含んでなるインク受容要素を装填する工程、 C)前記プリンターに、[1]に記載のインクジェット
インクの組を装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインクを使用して前記インク受容層上に印刷する
工程、を含むインクジェット印刷方法。
および改良された色域を有する画像を提供する、インク
ジェット印刷のためのインク、並びに上記インクを使用
する印刷方法に関する。 【0002】 【従来の技術】インクジェット印刷は、ディジタル信号
に応答して画像記録要素にインク液滴を画素毎に付着さ
せることによって画像を生じさせる非衝撃式の方法であ
る。画像記録要素上へのインク液滴の付着を制御して所
望の画像を生じさせるのに利用することができる方法は
様々である。連続式インクジェットとして知られる1つ
の方法では、液滴の連続流を帯電させて、画像記録要素
の表面上に像様偏向させつつ、像形成に使用されなかっ
た液滴を捕獲して、インク溜めに戻す。ドロップ−オン
−デマンド式インクジェットとして知られるもう1つの
方法では、個々のインク液滴を画像記録要素上に必要に
応じて射出し、所望の画像を形成させる。ドロップ−オ
ン−デマンド式印刷においてインク液滴の射出を制御す
る一般的な方法には、圧電変換器および熱的なバブル形
成が含まれる。インクジェットプリンターには、産業上
のラベル貼付から卓上文書および絵画像形成のための短
時間印刷までの範囲にわたる市場の端々までの広範な用
途がある。 【0003】種々のインクジェットプリンターにおいて
使用されるインクは、染料系または顔料系のいずれかに
分類することができる。染料は、分散媒中で溶解される
着色剤である。顔料は、分散媒中で不溶性であるけれど
も、小さい粒子の形で分散または懸濁される着色剤であ
り、分散剤の使用によって凝集および沈降しないように
安定化されることが多い。分散媒は、いずれの場合にお
いても、室温において液体であっても固体であってもよ
い。一般的に使用される分散媒には、水、水と有機補助
溶媒との混合物、および高沸点有機溶媒(例えば、炭化
水素、エステル、ケトンなど)が含まれる。水性染料系
インクにおいては、染料は、受容要素上で妥当な濃度を
生ずることが可能であり、長期間の保管にわたって析出
すること無く安定な溶液を調製するのに十分な水溶性を
有する必要がある。染料系インクを用いる高品質インク
ジェット印刷においては、明るい色相および良好な耐光
堅牢性を提供する染料が必要とされる。 【0004】インクジェット印刷によってフルカラープ
リントを得るには、通常は、少なくともシアン、マゼン
タ、およびイエローのインクを含んでなるインクの組が
利用される。さらに、テキストおよびより暗い色の印刷
を向上させるために、ブラックインクが添加されること
が多い。インクの所定の組を用いて生じさせることがで
きる色の範囲により、そのインクの組の色域が定義され
る。インクジェット印刷によって高品質フォトリアリス
ティック画像を生じさせるためには、大きい色域を有す
るインクの組が好ましい。さらに、これらのインクの組
が、とりわけ光に対する、良好な堅牢性を有する画像を
生ずることが重要である。 【0005】インクジェットシステムにおける着色剤の
選択は、耐光堅牢性および色域の両方にとって重要であ
る。インクの組の色域は、主として、構成成分となる染
料の分光吸収特性によって制御される。一次染料(例え
ば、シアン、マゼンタ、およびイエロー)は、必要とさ
れる波長の光のみを吸収する(すなわち、比較的狭い吸
収帯を有する)べきであり、補色インクにおける染料と
過剰に重なるべきではない。インクジェット印刷におい
て有用な明るい色相を有する多くの染料が存在するけれ
ども、それらの多くは耐光堅牢性が不十分である。逆
に、インクジェット印刷に好適な光安定性染料の多く
は、ブロードな吸収帯を有し、眠い(鈍い)色および限
られた色域を生ずる。 【0006】国際公開第01/18123号は、マゼンタアント
ラピリドン染料をインクジェットインクに使用すること
に関する。このパンフレットには、このマゼンタ染料と
共に他の色のインクジェットインクを使用することが開
示されているけれども、これらの組み合わせの色域は、
好まれるほどには大きくない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
クジェット印刷によって、従来技術のインクの組よりも
良好な色域を有する画像を生ずることが可能なインクの
組を提供することである。本発明のもう1つの目的は、
上述のインクを使用する印刷方法を提供することであ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】これらの目的および他の
目的は、カラー印刷のためのカラーインクジェットイン
クの組であって、(a)キャリアーおよびイエローアゾ
アニリン染料を含むイエローインク、(b)キャリアー
およびマゼンタアントラピリドン染料を含むマゼンタイ
ンク、並びに(c)キャリアーおよび Direct Blue 307
を含むシアンインク、を含んでなるインクジェットイン
クの組、を含む本発明によって達成される。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のもう1つの態様は、 A)ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 B)上記プリンターに、インク受容層を担持している支
持体を含んでなるインク受容要素を装填する工程、 C)上記プリンターに、上述のカラー印刷のためのイン
クジェットインクの組を装填する工程、並びに D)上記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
ェットインクを使用して上記インク受容層上に印刷する
工程、 を含むインクジェット印刷方法、に関する。 【0010】染料番号によって指し示されている染料
は、カラーインデックスによって指定された番号であ
る。 【0011】本発明においては、いずれのイエローアゾ
アニリン染料を使用してもよい。好ましい態様におい
て、イエローアゾアニリン染料は、 Direct Yellow 13
2、 Direct Yellow 107、Direct Yellow 86、またはこ
れらの混合物である。 【0012】本発明においては、例えば、米国特許第
6,152,969号明細書、欧州特許第 1,063,268号および同
1,067,155号の各明細書、国際公開第00/23440号および
同01/18123号の各パンフレット、並びに特開 2000-2565
87号および同 2001-072884号の各公報において開示され
ているものなどの、いずれのマゼンタアントラピリドン
染料を使用してもよい。好ましい態様において、マゼン
タアントラピリドン染料は、下記一般式 【0013】 【化1】 【0014】によって表される化合物のスルホン酸誘導
体またはスルホネート誘導体であって、上式中、R1
は、水素、または置換もしくは未置換のアルコキシカル
ボニル基、カルボキシル基、ベンゾイル基、アルキル
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、R2 は、水素、または置換もし
くは未置換のアルキル基、脂環式基、アリール基、もし
くはヘタリール基を表し、R3 は、水素、カルボキシル
基、または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、各々のXは、独立に、水素、ハ
ロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式基、ア
リール基、ヘタリール基、アルコキシ基、フェノキシ
基、アミノ基、アミド基、もしくはスルホンアミド基を
表し、そしてnは、0、1、2、または3を表す。 【0015】本発明の好ましい態様において、上記の式
におけるR1 はベンゾイルである。もう1つの好ましい
態様において、R2 は水素である。さらにもう1つの態
様において、R3 はスルホン化フェノキシ基である。さ
らにもう1つの好ましい態様において、nは1であり、
Xはスルホネート基である。 【0016】本発明において使用することができる好ま
しいマゼンタ染料は、およそ10%の水溶液として、Nipp
on Kayaku Kabushiki Kaishaから JPD Magenta EK-1 Li
quidとして市販されている。 【0017】上記の如く、本発明において用いられるシ
アン染料は Direct Blue 307である。この染料は、Avec
ia Corp.からProJet(商標)Fast Cyan 2 Liquidとして
市販されている。 【0018】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、上記インクジェットインクの組にブラックイン
クを添加して、利用可能な色域をさらに増大させること
ができる。使用することができるブラックインクは、キ
ャリアーおよび黒色着色剤(例えば、 Reactive Black
31、 Direct Black 19、Direct Black 168、Solubilize
d Sulfur Black 1 (Duasyn(商標)Black SU-SF)、また
は黒色顔料)を含む。 【0019】一般に、本発明のインクは、インクジェッ
トインク組成物の 0.1〜10質量%、好ましくは 0.4〜5
質量%の上記染料を含んでなる。 【0020】本発明のさらにもう1つの好ましい態様に
おいて、(c)および(d)におけるシアン染料および
マゼンタ染料の量の5%〜50%の濃度で用いられること
を除き、(c)および(d)におけるものと同じシアン
染料およびマゼンタ染料である、「淡色」シアンインク
または「淡色」マゼンタインクのさらなるインクを使用
することができる。 【0021】本発明の目的において、色域は、CIEL
AB計量によって規定される。色域は、所定のインクの
組を使用する際に得られる9つのL* 切片(L* =10、
20、30、40、50、60、70、80、および90)のa* −b*
面積の合計として定義される。色域は、カラーパッチの
大きな試料から測定および定量によって得ることもでき
るし(非常に冗長で時間がかかる)、または、J. Photo
graphic Science, 38,163 (1990) に記載されている技
法を使用して個々の染料の測定される吸収特性から計算
することもできる。 【0022】所定の画像染料の吸収特性は、インクのレ
イダウンまたは印刷される濃度の変化によって、ある程
度変化するであろう。これは、測定フレア(flare) 、染
料−染料の相互作用、染料−受容体の相互作用、染料濃
縮作用(dye concentration effect)、および媒体中の着
色不純物の存在などの要因に起因するものである。しか
しながら、特性ベクトル解析(時として主成分解析また
は固有ベクトル解析とも呼ばれる)を使用することによ
って、関心のある完全な波長範囲および濃度範囲にわた
る染料の吸収特性を表す特性吸収曲線を特定することが
できる。従って、各々の染料についての特性ベクトル
は、光学濃度および波長の二次元配列である。この技法
は、Photographic Science and Engineering, 5(3), Ma
y-June 1961 においてAlbert J. Santによって、および
Journal of the Optical Society of America, 53(8),
968-974 (1963)において J. L. Simondsによって記載さ
れている。このようにして導かれる特性ベクトルを使用
して、上記参考文献に記載されているように、以下に記
載されているインクの組の色域を計算することができ
る。 【0023】以下の市販のイエロー染料およびブラック
染料を使用して、本発明において用いられるインクの組
を配合することができる。 【0024】A. Direct Yellow 132(およそ 7.5%の
水溶液として、Avecia Corp.からProJet(商標)Yellow
1G として入手可能) B. Direct Yellow 107(およそ10%の水溶液として、
Crompton and KnowlesからIntraJet(商標)Yellow DG
として入手可能) C. Reactive Black 31(およそ10%の水溶液として、
Clariant Corp.からDuasyn(商標)Black KRL-SFとして
入手可能) D.Direct Black 168(およそ10%の水溶液として、Cl
ariant Corp.からDuasyn(商標)Black HEF-SFとして入
手可能) E.Solubilized Sulfur Black 1(およそ10%の水溶液
として、Clariant Corp.からDuasyn(商標)Black SU-S
F として入手可能) F. Direct Black 19(およそ10%の水溶液として、Ke
ystone Corp.からKeyamine(商標)Black G Pure Liqui
d として入手可能) G.Direct Yellow 86(およそ10%の水溶液として、Se
nsient Technical Colors LLC からDirect Yellow 86 N
a Solutionとして入手可能) 【0025】インクが乾固したり、プリントヘッドのオ
リフィス中で固まったりするのを防ぐのを助けるには、
本発明のインクジェット組成物において湿潤剤を用いる
のが通常である。使用することができる湿潤剤の例に
は、多価アルコール(例えばエチレングリコール、ジエ
チレングリコール(DEG)、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロール、2-メチル
-2,4-ペンタンジオール、2-エチル -2-ヒドロキシメチ
ル -1,3-プロパンジオール(EHMP)、1,5-ペンタン
ジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2,6-ヘキサントリ
オール、およびチオグリコール)、アルキレングリコー
ルから誘導される低級アルキルのモノエーテルまたはジ
エーテル(例えばエチレングリコールのモノメチルエー
テルまたはモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
のモノメチルエーテルまたはモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールのモノメチルエーテルまたはモノエチ
ルエーテル、トリエチレングリコールのモノメチルエー
テル、モノエチルエーテル、またはモノブチルエーテル
(TEGMBE)、ジエチレングリコールのジメチルエ
ーテルまたはジエチルエーテル、ポリエチレングリコー
ルのモノブチルエーテル(PEGMBE)、およびジエ
チレングリコールのモノブチルエーテル(DEGMB
E))、窒素含有環式化合物(例えば尿素、2-ピロリジ
ノン、N-メチル -2-ピロリドン、および1,3-ジメチル -
2-イミダゾリジノン)、および硫黄含有化合物(例えば
ジメチルスルホキシドおよびテトラメチレンスルホン)
が含まれる。 【0026】本発明のインクに好ましい湿潤剤は、DE
G、グリセロール、DEGMBE、TEGMBE、1,2-
ヘキサンジオール、1,5-ペンタンジオール、尿素、2-ピ
ロリジノン、EHMP、およびこれらの混合物である。
湿潤剤は、各々のインクにおいて、5〜60質量%の量で
用いることができる。 【0027】受容基材が高度にサイジング処理された紙
である場合には特に、本発明の水性インクに水混和性有
機溶媒を添加して、インクが受容基材に浸透するのを助
けてもよい。このような溶媒の例には、アルコール(例
えばメチルアルコール、エチルアルコール、n-プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコ
ール、s-ブチルアルコール、t-ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、フルフリルアルコール、およびテト
ラヒドロフルフリルアルコール)、ケトンまたはケトア
ルコール(例えばアセトン、メチルエチルケトン、およ
びジアセトンアルコール)、エーテル(例えばテトラヒ
ドロフランおよびジオキサン)、およびエステル(例え
ば、乳酸エチル、炭酸エチレン、および炭酸プロピレ
ン)が含まれる。 【0028】用いられる水性キャリアーの量は、インク
の全質量に対して、およそ70〜98質量%、好ましくはお
よそ90〜98質量%の範囲にある。水と多価アルコール
(例えばジエチレングリコール)との混合物は、水性キ
ャリアーとして有用である。好ましい態様において、上
記インクは、5〜60質量%の水混和性有機溶媒を含有し
ている。百分率は、水性キャリアーの全質量に対するも
のである。 【0029】上記インクに界面活性剤を添加して、表面
張力を適切なレベルに調整してもよい。界面活性剤は、
アニオン性、カチオン性、両性イオン性、または非イオ
ン性であってもよく、インク組成物の0.01〜1%の量で
使用してもよい。好ましい界面活性剤には、Surfynol
(商標)465 (Air Products Corp.から入手可能)およ
びTergitol(商標)15-S-5( Union Carbideから入手可
能)が含まれる。 【0030】本発明において用いられるインク組成物に
殺生剤を添加して、水性インク中での微生物(例えばカ
ビ、菌類など)の生育を抑制してもよい。本発明におい
て用いられるインク組成物に好ましい殺生剤は、最終濃
度が0.0001〜 0.5質量%のProxel(商標)GXL (Avecia
Corp.)である。 【0031】有機または無機の酸または塩基の添加によ
って、本発明において用いられる水性インク組成物のp
Hを調整してもよい。有用なインクは、使用されている
染料のタイプに応じて、2〜10の好ましいpHを有して
いてもよい。典型的な無機酸には、塩化水素酸、燐酸、
および硫酸が含まれる。典型的な有機酸には、メタンス
ルホン酸、酢酸、および乳酸が含まれる。典型的な無機
塩基には、アルカリ金属の水酸化物および炭酸塩が含ま
れる。典型的な有機塩基には、アンモニア、トリエタノ
ールアミン、およびテトラメチルエチレンジアミンが含
まれる。 【0032】本発明において用いられる典型的なインク
組成物は、例えば、以下の構成成分を含んでなっていて
もよい。着色剤(0.05〜20質量%)、水(20〜95質量
%)、湿潤剤(5〜70質量%)、水混和性補助溶媒(2
〜20質量%)、界面活性剤( 0.1〜10質量%)、殺生剤
(0.05〜5質量%)、およびpH調整剤( 0.1〜10質量
%)。 【0033】本発明において用いられるインクジェット
インク組成物に任意選択的に存在していてもよいさらな
る添加剤には、増粘剤、導電性増強剤、コゲーション防
止剤、乾燥剤、および脱泡剤が含まれる。 【0034】本発明によって提供されるインクジェット
インクを、インクジェットプリンターのプリントヘッド
の複数のノズルまたはオリフィスからインク液滴を射出
することによって、制御された様式で、液体インク液滴
がインク受容層基材に適用されるインクジェット印刷に
おいて用いてもよい。 【0035】市販のインクジェットプリンターは、多く
の異なる方法を使用して、インク液滴の付着を制御して
いる。このような方法としては、一般に、連続流式およ
びドロップ−オン−デマンド式の2種類のタイプがあ
る。 【0036】ドロップ−オン−デマンド式システムにお
いて、例えば、ディジタルデータ信号に従って制御され
る圧電装置、音響装置、またはサーマル法によって生成
される圧力によって、インクの液滴がオリフィスから直
接にインク受容層上の1つの位置に射出される。インク
液滴は必要とされるまでは、生成されず、かつプリント
ヘッドのオリフィスから射出されない。インクジェット
印刷方法(および関連するプリンター)は市販されてお
り、詳細に説明する必要は無い。 【0037】本発明のインクジェットインクは、一般に
普及しているインクジェット印刷システム(例えば熱的
なまたは圧電式のドロップ−オン−デマンド式プリンタ
ーおよび連続式インクジェットプリンター)のいずれに
おいても使用することができる。勿論、具体的なインク
処方は、インクジェット印刷システムの対応に応じて変
化するであろう。 【0038】インクジェット印刷において有用なインク
受容性基材は当業者に周知である。このような基材の代
表例は、米国特許第 5,605,750号、同 5,723,211号、お
よび同 5,789,070号の各明細書、並びに欧州特許出願公
開明細書第 813 978号において開示されている。 【0039】以下の例により、本発明の有用性を説明す
る。 【0040】 【実施例】以下のシアン染料を含有している対照標準イ
ンクを調製し、比較例として評価した。 C−1:およそ10%の水溶液として、Sensient Colors
LLC からDirect Blue199 Na Solution として入手可能
な、Direct Blue 199 を含有している。DirectBlue 199
は、国際公開第01/18123号パンフレットにおいて開示
されている。 【0041】インクの調製 脱イオン水および1種以上の水溶性化合物(例えば湿潤
剤および界面活性剤)に適量の染料または染料濃厚物を
溶解させることによって、本発明のインクジェットイン
クの組において使用されるインク1〜5および対照標準
インクC−1を調製した。インク1〜5およびC−1に
おいて使用した湿潤剤は、11.5質量%のグリセロール、
11.5質量%のDEG、および 7.5%のTEGMBEであ
る(すべてインクの全重量に基づく)。インク1、2、
3、5、およびC−1のpH値は、トリエタノールアミ
ンの添加によって、およそ8〜9に調整した。詳細を以
下の表Iに示す。 【0042】 【表1】【0043】インクジェット記録要素 インクジェット記録要素は、以下のように調製した。基
層のためのコーティング溶液は、ヒュームドアルミナ
(Cab-O-Sperse(商標)PG003, Cabot Corp.)、ポリビ
ニルアルコール(Gohsenol(商標)GH-23A, Nippon Gho
sei Co. Ltd.)、および2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオキ
サン(ClariantCorp.)を88:10:2の比で併せて、固
形分30質量%の水性コーティング調合物を得ることによ
って調製した。 【0044】画像受容層のためのコーティング溶液は、
ヒュームドアルミナ(Cab-O-Sperse(商標)PG003, Cab
ot Corp.)、ポリビニルアルコール(Gohsenol(商標)
GH-23A, Nippon Ghosei Co. )、および塩化(ビニルベ
ンジル)トリメチルアンモニウムとジビニルベンゼンと
のコポリマー(モル比=83:17)を85:3:12の比で併
せて、固形分10質量%の水性コーティング調合物を得る
ことによって調製した。ヒュームドアルミナ粒子は、直
径が7〜40nmの一次粒径を有しており、凝集して 150nm
となっている。界面活性剤 Zonyl(商標)FSN (E.I. du
Pont de Nemours and Co.) およびOlin(商標)10G (D
ixie Chemical Co.)を、コーティング助剤として、少量
添加した。 【0045】上記各コーティング溶液を、コロナ放電処
理に予め付しておいたポリエチレンコート紙ベース上
に、40℃において、同時にビードコーティングした。画
像受容層を基層の上に塗布した。次に、このコーティン
グを、押込空気によって、60℃において乾燥させて、底
部層および最頂部層の厚みが、それぞれ、40μm (43g/
m2)および2μm ( 2.2g/m2)である、2層記録要素を
得た。 【0046】試験画像の印刷 インク1〜5およびC−1を、 0.2μm のポリテトラフ
ルオロエチレンフィルターを通して濾過し、 559mmHgの
減圧を適用しながら超音波処理を使用して脱ガスし、清
浄な Mutohインクバッグに入れた。各々のバッグをプラ
スチック製の Mutohバッグカートリッジに取り付け、 M
utoh 4100 プリンターの適切なカラースロットに入れ
た。 【0047】インク1〜5およびC−1を、17ピコリッ
トルの大きさの液滴を生ずる「マイクロドット・オン
(microdot on)」の設定で、 283ドット毎センチメート
ル( 720 dpi)の二方向印刷において、色補正を行わず
に、 Mutoh 4100 プリンターを用いて印刷した。 【0048】10、25、40、50、75、および 100%ドット
付着量の、大きさがおよそ7×7mmの、一連の6段階の
濃淡パッチからなる試験画像を、上述の多孔質インクジ
ェット記録要素上に印刷した。 【0049】試験画像の評価 各々の試験画像について、照明 D5000、観測角2°、お
よびフィルター無しの測定条件を使用して、 380〜 730
nmの波長範囲にわたって、全濃度範囲にわたる分光吸収
曲線を測定した。フレア値を 0.0と仮定して、特性ベク
トル(透過濃度対波長)を上述の如く計算した。 【0050】色域 上述の特性ベクトル法を使用して、表IIに示されている
インクの組についての色域を、J. Photographic Scienc
e, 38, 163 (1990) に記載されているように、計算し
た。濃度における差は、染料の分光吸収特性に起因する
色域およびマスクの差の計算には影響しないので、シア
ン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各画像のス
テータスA濃度を、計算の目的において、すべて、 2.0
に等しいと仮定した。 【0051】 【表2】 【0052】上記データは、本発明のインクの組が、同
じブラック、イエロー、およびマゼンタのインクを有す
るけれども、シアンインクが異なる、類似の従来技術の
インクの組よりも、より良好な色域を有していたことを
示している。 【0053】本発明の他の好ましい態様を、請求項との
関連において、次に記載する。 【0054】[1] カラー印刷のためのカラーインク
ジェットインクの組であって、(a)キャリアーおよび
イエローアゾアニリン染料を含むイエローインク、
(b)キャリアーおよびマゼンタアントラピリドン染料
を含むマゼンタインク、並びに(c)キャリアーおよび
Direct Blue 307を含むシアンインク、を含んでなるイ
ンクジェットインクの組。 【0055】[2] 前記イエローアゾアニリン染料
が、 Direct Yellow 132、 Direct Yellow 107、Direct
Yellow 86、またはこれらの混合物である、[1]に記
載のインクジェットインクの組。 【0056】[3] 前記マゼンタアントラピリドン染
料が、下記一般式 【0057】 【化2】 【0058】によって表される化合物のスルホン酸誘導
体またはスルホネート誘導体であって、上式中、R1
は、水素、または置換もしくは未置換のアルコキシカル
ボニル基、カルボキシル基、ベンゾイル基、アルキル
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、R2 は、水素、または置換もし
くは未置換のアルキル基、脂環式基、アリール基、もし
くはヘタリール基を表し、R3 は、水素、カルボキシル
基、または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式
基、アリール基、ヘタリール基、アルコキシ基、もしく
はフェノキシ基を表し、各々のXは、独立に、水素、ハ
ロゲン、ニトロ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
または置換もしくは未置換のアルキル基、脂環式基、ア
リール基、ヘタリール基、アルコキシ基、フェノキシ
基、アミノ基、アミド基、もしくはスルホンアミド基を
表し、そしてnは、0、1、2、または3を表す、
[1]に記載のインクジェットインクの組。 【0059】[4] R1 がベンゾイルである、[3]
に記載のインクジェットインクの組。 【0060】[5] R2 が水素である、[3]に記載
のインクジェットインクの組。 【0061】[6] R3 がスルホン化フェノキシ基で
ある、[3]に記載のインクジェットインクの組。 【0062】[7] nが1であり、Xがスルホネート
基である、[3]に記載のインクジェットインクの組。 【0063】[8] 各々のインクが5〜60質量%の湿
潤剤を含有している、[1]に記載のインクジェットイ
ンクの組。 【0064】[9] 各々のインクが界面活性剤を含有
している、[1]に記載のインクジェットインクの組。 【0065】[10] A)ディジタルデータ信号に応
答するインクジェットプリンターを用意する工程、 B)前記プリンターに、インク受容層を担持している支
持体を含んでなるインク受容要素を装填する工程、 C)前記プリンターに、[1]に記載のインクジェット
インクの組を装填する工程、並びに D)前記ディジタルデータ信号に応答して前記インクジ
ェットインクを使用して前記インク受容層上に印刷する
工程、を含むインクジェット印刷方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 カレン ジョアン クリングマン
アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534,
ピッツフォード,フレイミンガム レーン
63
(72)発明者 スティーブン エバンズ
アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617,
ロチェスター,サガモア ドライブ 570
Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02
2H086 BA53 BA56
4J039 BC39 BC50 BC69 BC72 BC73
BC74 BC75 BC76 BC77 BC78
BC79 BE02 BE12 BE15 BE19
BE22 EA15 EA16 EA17 EA19
EA42 GA24
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カラー印刷のためのカラーインクジェッ
トインクの組であって、 (a)キャリアーおよびイエローアゾアニリン染料を含
むイエローインク、(b)キャリアーおよびマゼンタア
ントラピリドン染料を含むマゼンタインク、並びに
(c)キャリアーおよび Direct Blue 307を含むシアン
インク、を含んでなるインクジェットインクの組。
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US09/920,105 US6481841B1 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Ink jet printing method |
US09/920167 | 2001-08-01 | ||
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WO1999046341A1 (fr) * | 1998-03-10 | 1999-09-16 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Composition d'encre magenta a base aqueuse et procede d'impression par jet d'encre |
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-
2002
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