JP2003041112A - ポリカーボネート系難燃樹脂組成物及び薄肉成形体 - Google Patents
ポリカーボネート系難燃樹脂組成物及び薄肉成形体Info
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Abstract
性、耐衝撃性、金型汚染性、及び耐熱性に優れたポリカ
ーボネート系難燃樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)50
〜95重量部、ゴム変性スチレン系樹脂(B)50〜5
重量部、以下成分(A)と成分(B)の合計100重量
部に対して、少なくとも1種の有機リン化合物オリゴマ
ー(C)5〜30重量部、フルオロポリマー(D)0.
05〜2重量部、及びタルク(E)0.1〜20重量
部、を含むポリカーボネート系難燃樹脂組成物であっ
て、該組成物中に含まれるタルク(E)の平均粒子径が
1〜50μmであり、且つ粒子径が7μm以上の粒子が
タルク粒子全体の1〜80%であるポリカーボネート系
難燃樹脂組成物。
Description
難燃性、及び優れた剛性を有するポリカーボネート系難
燃樹脂組成物及び該組成物を成形した成形体に関する。
更に詳細には、薄肉での優れた難燃性、及び優れた剛性
を有するとともに、溶融流動性、耐衝撃性、低金型汚染
性、及び耐熱性にも優れ、OA機器や電気・電子機器の
ハウジングや、その他の様々な成形体に有利に用いるこ
とができ、特に肉厚1.2mm以下の部分を有する極薄
肉成形体には好適に用いることができるポリカーボネー
ト系難燃樹脂組成物に関する。
ロニトリル・ブタジエン・スチレン系樹脂(ABS)と
有機リン化合物系難燃剤をブレンドした組成物(以下、
「PC/ABS/リン系難燃剤組成物」と称す。)は非
臭素・非塩素系の難燃樹脂材料として、コンピューター
用モニター、ノートブックパソコン、プリンタ、ワープ
ロ、コピー機等のハウジング材料として利用されてい
る。
低減してコストダウンするとともに、リサイクル性を高
めるために解体、分別しやすいように構造を簡略化し,
尚且つ軽量化のために薄肉化される傾向にある。特にノ
ートブックパソコン等の携帯可能なOA機器ハウジング
は、更なる軽量化を目的として肉厚1.2mm以下の極
薄肉ハウジングとするOA機器メーカーの要望がある。
そこで使用される材料には極薄肉成形が可能となる溶融
樹脂の良流動性、極薄肉成形体での高度な難燃性、及び
極薄肉成形体での変形、破損を防止するための剛性、耐
衝撃性、耐熱性が同時に求められるようになってきてい
る。
改善させる方法として、タルク、ガラス繊維、炭素繊維
等の補強剤を配合する方法が挙げられる。中でもタルク
を配合する方法はガラス繊維、炭素繊維等に較べると表
面外観の低下が比較的少ないために、ASDM D 7
90試験法で測定される樹脂組成物の曲げ弾性率を、数
千程度向上させる場合に配合されることが多い。PC/
ABS/リン系難燃剤組成物においてもタルクを配合
し、剛性を改善する技術は特開2001−49106号
公報、特開2001−72852号公報、特開2000
−191896号公報等に記載されている。しかしなが
ら該技術では剛性の改善においては有効であるが、タル
クを配合することにより耐衝撃性が低下し、肉厚1.2
mm以下の極薄肉成形体に充分な耐衝撃性を付与するこ
とは困難である。
られる粉体を、補強剤として樹脂組成物に配合する場合
は、大粒径より小粒径の粉体を配合する方が耐衝撃性低
下の割合が小さい傾向にある。そこでPC/ABS/リ
ン系難燃剤組成物に平均粒子径が2μm以下の小粒径タ
ルクを配合して剛性を改善し、尚且つ耐衝撃性の低下を
抑制する方法が特開平7−316411号公報に記載さ
れている。しかしながら該技術においては、タルク配合
による剛性の改善と耐衝撃性低下の抑制方法については
記載されているが、タルクの粒径、及び粒径分布がPC
/ABS/リン系難燃剤組成物の難燃性に及ぼす影響に
ついては記載がなく、特に肉厚1.2mm以下の極薄肉
成形体にUL94でのV−0相当の高度な難燃レベルを
付与する具体的な方法が記載されていない。
ABS/リン系難燃剤組成物の難燃性を向上させる技術
は特開平11−199768号公報に記載されている
が、該技術においてもタルク粒径は微細であることが好
適であるとの記載はあるが、タルク粒径、及びタルク粒
径分布が樹脂組成物の難燃性に及ぼす影響について明確
に記載されていない。
/ABS/リン系難燃剤組成物によって成形された肉厚
1.2mm以下の極薄肉成形体に、十分な剛性,耐衝撃
性,及び難燃性を同時に付与することは非常に困難であ
った。
の成形を可能とするためには、溶融流動性に優れた樹脂
組成物を使用することが一般的である。そのため樹脂組
成物を材料設計する際には、樹脂組成物の溶融流動性を
改善する方法が用いられる。例えば、2種類以上の異な
る樹脂を配合する樹脂アロイでは溶融粘度が低い樹脂を
多く配合する方法や、低分子量の樹脂を配合する方法等
が挙げられる。PC/ABS/リン系難燃剤組成物にお
いても溶融流動性を改善するためにPCより溶融粘度の
低いABS樹脂配合量を多くする方法や、低分子量のP
Cを使用する方法等が一般的である。しかしながらAB
S樹脂配合量を多くすると難燃性、及び剛性が低下し、
低分子量のPCを使用した場合は耐衝撃性が低下する問
題があり、溶融流動性を高めると同時に難燃性、剛性、
及び耐衝撃性を改善することが容易ではなかった。
るためにPC/ABS/リン系難燃剤組成物の難燃剤と
して揮発成分が少ないオリゴマー系のリン系難燃剤が注
目されている。中でも耐熱性に優れたビスフェノールA
ジホスフェート(BDP)型のオリゴマー系リン化合物
難燃剤は、PC/ABS/リン系難燃剤組成物の金型汚
染を低減し、且つ耐熱性を同時に改良できる難燃剤とし
て使用されるようになってきている。しかしながら、オ
リゴマー系のリン系難燃剤は金型汚染を低減できる反
面、トリフェニルフォスフェート(TPP)に代表され
るモノ系のリン化合物難燃剤と較べると難燃性能が劣る
という問題があった。したがってPC/ABS/リン系
難燃剤組成物のリン系難燃剤としてオリゴマー系リン化
合物を使用した場合、低金型汚染性、及び耐熱性は満足
するものの、該組成物で成形した肉厚1.2mmの極薄
肉成形体にUL94でのV−0相当の高度な難燃レベル
を付与することが困難であった。
難燃剤組成物において、肉厚1.2mm以下の極薄肉成
形体においても優れた難燃性、剛性を有し、同時に優れ
た溶融流動性、耐衝撃性、低金型汚染性、及び耐熱性を
有するポリカーボネート系難燃樹脂組成物が強く望まれ
ているにもかかわらず、満足できる性能が得られていな
いのが現状である。
1.2mm以下の極薄肉成形体においても優れた難燃
性、剛性を有し、同時に優れた溶融流動性、耐衝撃性、
低金型汚染性、耐熱性を有するポリカーボネート系難燃
樹脂組成物を提供することである。
BS/リン系難燃剤組成物にタルクを配合することによ
り、耐衝撃性を低下させることなしに剛性を向上させ、
同時に肉厚1.2mm以下の極薄肉成形体での難燃性向
上を鋭意検討した結果、タルク粒径と粒径分布が樹脂組
成物の難燃性に大きな影響を及ぼすことを見出した。即
ち、本発明者らは驚くべきことに、PC/ABS/リン
系難燃剤組成物中に粒子径が7μm以上の粒子が、タル
ク粒子全体の1〜80%であるタルクを配合することに
より、オリゴマー系のリン系難燃剤を用いた場合におい
ても肉厚1.2mm以下の極薄肉成形体で優れた難燃性
が発現することを見出し、本発明を完成するに至った。
樹脂組成物は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)50
〜95重量部、ゴム変性スチレン系樹脂(B)50〜5
重量部、以下成分(A)と成分(B)の合計100重量
部に対して、少なくとも1種の有機リン化合物オリゴマ
ー(C)5〜30重量部、フルオロポリマー(D)0.
05〜2重量部、及びタルク(E)0.1〜20重量
部、を含むポリカーボネート系難燃樹脂組成物であっ
て、該組成物中に含まれるタルク(E)の平均粒子径が
1〜50μm、好ましくは1〜10μmであり、且つ粒
子径が7μm以上の粒子がタルク粒子全体の1〜80
%、好ましくは10〜60%であることを特徴とする。
物においては、前記有機リン化合物オリゴマー(C)
が、下記式(1)で表される化合物群より選ばれること
が好ましい。
アリール基、好ましくは炭素数6〜12のアリール基で
あり、その一つ以上の水素が置換されていてもいなくて
もよい。nは自然数、好ましくは1〜5の正の整数、X
は2価のフェノール類より誘導される芳香族基、好まし
くはジフェニロールジメチルメタン基、j,k,l,m
はそれぞれ独立して0または1である。)
ーボネート系難燃樹脂組成物で成形された成形体であっ
て、肉厚1.2mm以下の部分を少なくとも1つ有する
ことを特徴とする。
明する。
(A)とは、下記式(3)で表される繰り返し単位から
なる主鎖を有する。
り、例えば、フェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、
ピリジレンや、下記式(4)で表されるものが挙げられ
る。)
ーレン基であり、例えば、フェニレン、ナフチレン、ビ
フェニレン、ピリジレン等の基を表し、Yは式(5)で
表されるアルキレン基または置換アルキレン基であ
る。)
独立に水素原子、炭素数1〜6の低級アルキル基、炭素
数5〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜30のアリ
ール基、炭素数7〜31のアラルキル基であって、場合
によりハロゲン原子、炭素数1〜10アルコキシ基で置
換されていてもよい。
であり、R5及びR6は、各Xについて個々に選択され、
お互いに独立に水素原子、または炭素数1〜6の低級ア
ルキル基、炭素数6〜30のアリール基であって、場合
によりハロゲン原子、炭素数1〜10のアルコキシ基で
置換されていてもよい。)
族残基を共重合体成分として含有していても良い。
Zは単なる結合、または、−O−、−CO−、−S−、
−SO2−、−CO2−、−CON(R1)−(R1は式
(5)と同じ)等の二価の基である。)
記で表されるもの等が挙げられる。
水素、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
1〜10のアルコキシ基、炭素数5〜10のシクロアル
キル基、または炭素数6〜30のアリール基である。m
及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の場合には各R7
はそれぞれ同一でも異なるものであってもよいし、nが
2〜4の場合は各R8はそれぞれ同一でも異なるもので
あっても良い。)
ましい一例である。
(3)のArとする繰り返しユニットを85モル%以上
(ポリカーボネート中の全モノマー単位を基準として)
含むポリカーボネートが特に好ましい。
ポリカーボネート樹脂(A)は、三価以上の芳香族残基
を分岐点とする分岐構造を有していても良い。
いが、フェノール性水酸基、アリールカーボネート基、
アルキルカーボネート基から選ばれた1種以上の末端基
を結合することができる。アリールカーボネート末端基
は、下記式(8)で表される。
り、芳香環は置換されていても良い。)アリールカーボ
ネート末端基の具体例としては、例えば、下記式で表さ
れるものが挙げられる。
(9)で表される。
くは分岐アルキル基を表す。) アルキルカーボネート末端基の具体例としては、例えば
下記式で表されるものが挙げられる。
ニルカーボネート基、p−t−ブチルフェニルカーボネ
ート基、p−クミルフェニルカーボネート等が好ましく
用いられる。
と他の末端との比率は、特に限定されないが、優れた機
械的強度や耐熱安定性を得る観点からは、フェノール性
水酸基末端の比率が全末端基数の20%以上であること
が好ましく、20〜80%の範囲にあることが更に好ま
しい。フェノール性末端基の比率が全末端基数の80%
を超えると、溶融時の熱安定性が若干低下する傾向にあ
る。
一般にNMRを用いて測定する方法(NMR法)や、チ
タンを用いて測定する方法(チタン法)や、UVもしく
はIRを用いて測定する方法(UV法もしくはIR法)
で求めることができる。
ト樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は、一般に5,
000〜50,000の範囲にあることが好ましく、よ
り好ましくは10,000〜40,000であり、さら
に好ましくは15,000〜30,000であり、特に
好ましくは18,000〜25,000である。5,0
00未満では耐衝撃性が不十分になる傾向があり、ま
た、50,000を越えると、溶融流動性が不十分にな
る傾向がある。
平均分子量(Mw)の測定は、ゲル・パーミエーション
・クロマトグラフィー(GPC)を用いて行い、測定条
件は以下の通りである。
し、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレ
ンの構成曲線から下式による換算分子量較正曲線を用い
て求められる。
はポリスチレンの重量平均分子量)
ネート樹脂(A)は、公知の方法で製造したものを使用
することができる。具体的には、例えば、芳香族ジヒド
ロキシ化合物とカーボネート前駆体と反応せしめる公知
の方法、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネ
ート前駆体(例えばホスゲン)を水酸化ナトリウム水溶
液及び塩化メチレン溶媒の存在下に反応させる界面重合
法(例えばホスゲン法)、芳香族ジヒドロキシ化合物と
炭酸ジエステル(例えばジフェニルカーボネート)など
を反応させるエステル交換法(溶融法)、ホスゲン法ま
たは溶融法で得られた結晶化カーボネートプレポリマー
を固相重合する方法(特開平1−158033号公報
(米国特許第4,948,871号に対応)、特開平1
−271426号公報、特開平3−68627号公報
(米国特許第5,204,377号に対応))等の方法
により製造されたものが用いられる。
2価フェノール(芳香族ジヒドロキシ化合物)と炭酸ジ
エステルとからエステル交換法にて製造された実質的に
塩素原子を含まないポリカーボネート樹脂があげられ
る。
の異なるポリカーボネートを組み合わせて成分(A)と
して使用することも可能である。
は、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対
し、50〜95重量部、好ましくは60〜90重量部、
さらに好ましくは65〜85重量部である。成分(A)
が50重量部未満であると耐熱性と薄肉成形体での難燃
性を満足することが困難となり、一方、95重量部を超
えると溶融流動性が不足するため好ましくない。
変性スチレン系樹脂である。ここでゴム変性スチレン系
樹脂とは、ゴム質重合体、および、1種または2種以上
のビニル化合物を成分に含むゴム変性スチレン系樹脂全
般を表す。
合体としては、ガラス転移温度が0℃以下のものであれ
ば用いることができる。具体的には、ポリブタジエン、
スチレン・ブタジエン共重合ゴム、ブタジエン・アクリ
ル酸ブチル共重合ゴム、アクリロニトリル・ブタジエン
共重合ゴム等のジエン系ゴム、ポリアクリル酸ブチル等
のアクリル系ゴム、シリコン・アクリル複合ゴム、ポリ
イソプレン、ポリクロロプレン、エチレン・プロピレン
ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム、
スチレン・ブタジエンブロック共重合ゴム、スチレン・
イソプレンブロック共重合ゴム等のブロック共重合体、
およびそれらの水素添加物等を使用することができる。
これらの重合体の中で、好ましくは、ポリブタジエン、
スチレン・ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル・
ブタジエン共重合ゴム、ポリアクリル酸ブチル等が挙げ
られる。
重合体の割合は1〜95重量%の範囲で用いられるが、
必要とする機械的強度、剛性、成形加工性に応じて決め
られる。好ましくは、5〜45重量%であり、より好ま
しくは10〜40重量%である。
るビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、メチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリ
レート、エチルアクリレートなどのアルキル(メタ)ア
クリレート類、アクリル酸、メタクリル酸などの(メ
タ)アクリル酸類、アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル等のシアン化ビニル単量体、無水マレイン酸等の
α,β−不飽和カルボン酸、N−フェニルマレイミド、
N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド
等のマレイミド系単量体、グリシジルメタクリレート等
のグリシジル基含有単量体があげられるが、好ましく
は、芳香族ビニル化合物、アルキル(メタ)アクリレー
ト類、シアン化ビニル単量体、マレイミド系単量体であ
り、さらに好ましくは、スチレン、アクリロニトリル、
N−フェニルマレイミド、ブチルアクリレートである。
これらのビニル化合物は単独あるいは2種以上を組み合
わせて用いることができる。好ましくは、芳香族ビニル
化合物と芳香族以外のビニル化合物の組み合わせであ
る。この場合、芳香族ビニル化合物と芳香族以外のビニ
ル化合物は任意の割合で用いられるが、芳香族以外のビ
ニル化合物の好ましい割合は、ビニル化合物のみの合計
量に対して、5〜80重量%の範囲である。
BS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹
脂)、AAS樹脂(アクリロニトリル・ブチルアクリレ
ート・スチレン樹脂)、HIPS(ハイインパクトポリ
スチレン樹脂)等を例示することができる。
造方法は特に限定されず、バルク重合、溶液重合、懸濁
重合、乳化重合など通常公知の製造方法を挙げることが
できる。
より製造されたゴム変性スチレン系樹脂は、乳化剤を使
用せずにゴム変性スチレン系樹脂を得ることが出来るた
めに、乳化剤に由来する脂肪酸あるいは脂肪酸金属塩を
ゴム変性スチレン系樹脂中に実質的に含まないので、
(B)成分として特に好適に使用できる。
2種以上の異なるゴム変性スチレン系樹脂を組み合わせ
て成分(B)として使用することも有効である。例え
ば、(B)成分としてABS樹脂とMBS樹脂(メチル
メタクリレート・ブタジエン・スチレン樹脂)を組み合
わせて使用することにより、優れた溶融流動性と耐衝撃
性を同時に改良することができる。このようなMBSの
具体例としては、三菱レーヨン(株)より製造されてい
る「メタブレン C−223A」および「メタブレン
C−323A」、鐘淵化学工業(株)より製造されてい
る「カネエースM−511」および「カネエース B−
564」、呉羽化学工業(株)「クレハBTA75
1」、台湾プラスチック社より製造されている「M−5
1]等を挙げることができる。
は、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対
し、50〜5重量部、好ましくは40〜10重量部、さ
らに好ましくは30〜15重量部である。成分(B)が
50重量部を超えると耐熱性と薄肉成形体での難燃性、
剛性を満足することが困難となり、一方、5重量部未満
であると溶融流動性が不足するため、好ましくない。
とも1種の有機リン化合物であり、リン原子をその構造
内に2つ以上有する化合物である有機リン化合物オリゴ
マーである。
マー(C)の特に好ましい例としては、下記式(1)で
表される化合物群より選ばれるものを挙げることができ
る。
アリール基であり、その一つ以上の水素が置換されてい
てもいなくてもよい。nは自然数、Xは2価のフェノー
ル類より誘導される芳香族基、j,k,l,mはそれぞ
れ独立して0または1である。)
c、Rdは、それぞれ独立的にアリール基、好ましくは炭
素数6〜12のアリール基を示し、その1つ以上の水素
原子が置換されていてもいなくてもよい。その一つ以上
の水素原子が置換されている場合、置換基としては炭素
数1〜30のアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ
基、ハロゲン、アリール基、アリールオキシ基、アリー
ルチオ基、ハロゲン化アリール基等が挙げられ、またこ
れらの置換基を組み合わせた基(例えばアリールアルコ
キシアルキル基等)またはこれらの置換基を酸素原子、
硫黄原子、窒素原子等により結合して組み合わせた基
(例えば、アリールスルホニルアリール基等)を置換基
として用いてもよい。
しいアリール基は、フェニル基、クレジル基、キシリル
基、プロピルフェニル基、およびブチルフェニル基であ
る。
シクロアルキル基であると、一般に熱安定性が不十分で
あり、溶融混練の際に分解が起こりやすいので好ましく
ない。
ール類より誘導される芳香族基であり、カテコール、レ
ゾルシノール、ヒドロキノール、4−t−ブチルカテコ
ール、2−t−ブチルヒドロキノン、ビスフェノール
A、ビスフェノールSスルフィド、ビスフェノールF、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,
5ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン等から
誘導される芳香族基を挙げることができるが、本発明で
は特に、Xが、下記式(10)で示されるジフェニロー
ルジメチルメタン基(ビスフェノールAより誘導される
芳香族基)であるオリゴマー系有機リン化合物を使用す
ることにより、耐加水分解性が向上し、樹脂組成物の滞
留安定性を向上させ、さらに成形の際に金型表面に付着
するモールドデポジット(MD)の発生を低減し金型汚
染性を向上できるので好ましい。
マーは、通常、式(1)において異なるnの値(nは自
然数)を有する複数の異なる有機リン化合物オリゴマー
の混合物として使用される場合が多い。
重量平均縮合度(N)はゲル・パーミエーション・クロ
マトグラフィーあるいは液体クロマトグラフィーにより
異なるnを有するそれぞれの成分の重量分率(An)を
求め、nの重量平均、 N=Σ(n・An)/Σ(An) により算出される。
て、UV検出器、あるいはRI検出器が通常使用され
る。ただし、Nの計算において、上記式(1)における
nが0である構造のものが、併用あるいは含まれる場合
(すなわち1分子中のリン原子が1つのみである有機リ
ン化合物を用いるあるいは含まれる場合)は、nが0の
化合物はNの計算から除外する。
あり、1以上2以下が好ましく、1以上1.5以下が更
に好ましく、1以上1.2未満が特に好ましい。Nが小
さいほど樹脂との相溶性に優れ、溶融流動性に優れ、か
つ難燃性が高い。特に、N=1の化合物は樹脂組成物に
おける難燃性と溶融流動性のバランスが特に優れる。式
(1)で表される有機リン化合物オリゴマーのNが5を
越える場合は、該化合物の粘度が大きくなり、特に高せ
ん断速度領域での溶融流動性が低下する傾向にあり、ま
た、難燃性が低下する傾向がある。
物オリゴマーは、その酸価が0.1mgKOH/g以下
であることが好ましく、より好ましくは0.05mgK
OH/g以下であり、さらに好ましくは0.01mgK
OH/g以下である。酸価が低い有機リン化合物オリゴ
マーを使用することにより、より耐湿熱性に優れたポリ
カーボネート系難燃樹脂組成物を得ることができる。
ン化合物オリゴマーは、米国特許第2,520,090
号公報、特公昭62−25706号公報、特開昭63−
227632号公報等に記載されている方法により、塩
化マグネシウムや塩化アルミニウムなどのルイス酸触媒
の存在下にオキシ塩化リンとビスフェノールA及び一価
フェノール類を反応させて合成し、その後、粗有機リン
化合物を洗浄精製、乾燥することにより製品とすること
ができるが、本発明に使用される有機リン化合物オリゴ
マーでは、有機リン化合物オリゴマー中に含まれる主に
触媒由来のマグネシウム、アルミニウムや、洗浄精製に
アルカリ、アルカリ土類などの金属イオンを含む水溶液
を用いる場合において導入される可能性があるナトリウ
ム、カリウム、カルシウム等の金属分の総量が、好まし
くは30ppm以下、より好ましくは20ppm以下、
更に好ましくは10ppm以下、特に好ましくは5pp
m以下、であることが耐湿熱性により優れたポリカーボ
ネート系難燃樹脂組成物を得る上で望ましい。
まれる塩素濃分は、好ましくは20ppm以下、より好
ましくは10ppm以下、更に好ましくは5ppm以
下、特に好ましくは1ppm以下、であることが耐湿熱
性により優れたポリカーボネート系難燃樹脂組成物を得
る上で望ましい。
は、成分(A)と成分(B)の合計100重量部に対
し、5〜30重量部、好ましくは7〜20重量部、さら
に好ましくは9〜16重量部である。成分(C)が5重
量部未満では薄肉成形体での難燃性が不十分となり好ま
しくなく、一方、30重量部を超えると樹脂組成物の耐
衝撃性が不足するため好ましくない。
ポリマーであり、燃焼物の滴下を防止する目的で使用さ
れる。本発明では、フィブリル形成能力を有するフルオ
ロポリマーを使用する事ができ、ファインパウダー状の
フルオロポリマー、フルオロポリマーの水性ディスパー
ジョン、ASやPMMA等の第2の樹脂との粉体状混合
物等、様々な形態のフルオロポリマーを使用することが
できる。
マーの水性ディスパージョンを好適に使用する事がで
き、該フルオロポリマーの水性ディスパージョンとは、
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
・プロピレン共重合体等のテトラフルオロエチレンポリ
マー、ポリテトラフルオロエチレン以外のパーフルオロ
アルカンポリマー、好ましくはテトラフルオロエチレン
ポリマー、特に好ましくはポリテトラフルオロエチレン
が、例えば、「ふっ素樹脂ハンドブック」(日刊工業新
聞社 1990年刊)に記載のように、懸濁重合または
乳化重合で製造され、さらに、水性ディスパージョンの
形態として使用されるものを示す。
て得られるフルオロポリマー微粒子の分散液を40〜7
0wt%の濃度に濃縮した後、界面活性剤により安定化
した乳白色状の水性ディスパージョンを示す。フルオロ
ポリマーの水性ディスパージョンにおけるフルオロポリ
マーの濃度は分散状態が安定する濃度であれば水で希釈
することも可能であるが、5〜70wt%が好ましく、
更に好ましくは20〜65wt%、特に好ましくは30
〜60wt%である。また、水性ディスパージョン中の
フルオロポリマーの平均一次粒子径は0.01〜0.6
0μmが好ましく、更に好ましくは0.1〜0.40μ
mであり、特に好ましくは0.18〜0.30μmであ
る。また、該フルオロポリマーの水性ディスパージョン
を安定化させる界面活性剤としては、エトキシ化アルキ
ルフェノール、エトキシ化高級アルコール等のノニオン
系の界面活性剤が好ましく使用され、通常、その配合量
は1〜15wt%であり、好ましくは2〜10wt%、
更に好ましくは3〜7wt%である。さらに、該フルオ
ロポリマーの水性ディスパージョンはそのpH値が通常
9〜10に調整されているものが好ましく使用される。
また、フルオロポリマーの濃度が60wt%である場
合、該水性ディスパージョンの液比重は約1.5であ
り、粘度(25℃)は15〜30cpの範囲にある。本
発明において好ましく使用できるフルオロポリマーの水
性ディスパージョンとして、三井デュポンフロロケミカ
ル(株)製「テフロン(登録商標)30J」、ダイキン
工業(株)製「ポリフロンD−1」、「ポリフロンD−
2」、「ポリフロンD−2C」、「ポリフロンD−2C
E」を例示することができる。
やPMMA等の第2の樹脂との粉体状混合物としたフル
オロポリマーも好適に使用することができる。これら第
2の樹脂との粉体状混合物としたフルオロポリマーに関
する技術は、特開平9−95583号公報、特開平11
−49912号公報、特開2000−143966号公
報、特開2000−297189号公報等に開示されて
いる。本発明において好ましく使用できる、これら第2
の樹脂との粉体状混合物としたフルオロポリマーとし
て、GEスペシャリティケミカルズ社製「Blende
x 449」、三菱レーヨン(株)製「メタブレンA−
3000」を例示することができる。
分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して0.
05〜2重量部であり、0.1〜1.8重量部が好まし
く、より好ましくは0.2〜1.5重量部、さらに好ま
しくは0.3〜1.2重量部である。フルオロポリマー
(D)の配合量が0.05重量部未満の場合は、燃焼物
の滴下防止効果が不十分であり、特に薄肉成形体におい
て高い難燃性を維持するのが困難となる。また、フルオ
ロポリマー(D)の配合量が2重量部を超える場合は溶
融流動性や耐衝撃性が低下する傾向にあり、好ましくな
い。
あり、難燃性や剛性の向上を目的として使用される。
り、層状構造をもった層状ケイ酸塩である。層構造は電
気的にほぼ中性であって、層間物質をもたない構造とな
っている。化学式ではMg3Si4O10(OH)2で表さ
れMgO層はSiO2層に挟まれて存在しており、この
両者間に(OH)基が存在し、MgO層とSiO2層と
はOを共有することにより、化学的に強く結合した3層
板状構造を有するものである。主成分はMgO、SiO
2であるが、タルクの原料となる原石により化学成分に
若干の差異があり、少量のFe2+、Ni、Alなどを含
むことがある。本発明においては異なる原石から製造さ
れた化学成分が若干異なるタルクをそれぞれ単独、また
は混合して使用することもできる。また、タルクは粉砕
方法や分級方法によりさまざまな粉体特性を有し、例え
ば平均粒子径、粒径分布、白色度、嵩比容積、比表面
積、水分、及び吸油量が異なる粉体とすることができ
る。そのため樹脂組成物に配合した場合、それぞれの粉
体特性が樹脂組成物の物性に影響を与え、本発明におい
ては、特に薄肉成形体においてタルクの平均粒子径、及
び粒径分布が難燃性に大きく寄与することを見出した画
期的な発明である。
しては、平均粒子径が1〜50μmであり、且つ粒子径
が7μm以上の粒子が成分(E)粒子全体の1〜80%
である大粒子混合タイプのものである。より好ましい平
均粒子径は1〜20μm、さらに好ましくは1〜10μ
mである。1μm未満であると薄肉成形体での難燃性が
低下するため好ましくなく、50μmを超えると耐衝撃
性が低下するため好ましくない。また、7μm以上の大
粒子の割合は、好ましくは3〜75%であり、より好ま
しくは5〜70%、更に好ましくは10〜60%であ
る。1%未満では難燃性が低下するため好ましくなく、
80%を超えると耐衝撃性を維持することが困難となる
ため好ましくない。
径、及び粒子径が7μm以上の粒子の割合が異なるタル
クを混合し、平均粒子径が1〜50μmであり、且つ粒
子径が7μm以上の粒子が成分(E)粒子全体の1〜8
0%である範囲に調製して使用することもできる。具体
的には比較的均一粒径よりなる単分散タルクと比較的広
い粒径範囲にある多分散タルクを単独、または混合して
平均粒子径が1〜50μmであり、且つ粒子径が7μm
以上の大粒子が成分(E)粒子全体の1〜80%である
範囲に調製して使用することもできる。したがって本発
明で使用される成分(E)の粒径分布幅は特に限定され
ず、平均粒子径が1〜50μmであり、且つ粒子径が7
μm以上の粒子が成分(E)粒子全体の1〜80%であ
れば、使用することができる。
ていないものを使用したり、場合によっては樹脂との相
溶性を向上させるために表面改質されているものを使用
してもよく、使用方法はそれぞれ単独、または混合して
もよい。ここでいう表面改質とはあらかじめ親油性の有
機化合物を吸着させたり、シランカップリング剤を表面
に塗布したりして、樹脂との親和性を向上させる方法を
意味する。
方法は、ふるい分け法、顕微鏡法、コールタ・カウンタ
法、沈降法、吸着法、透過法、レーザー回析法等がある
が、本発明においては島津製作所社製SALD−200
0を使用し、レーザー回析法により平均粒子径、及び粒
径分布を測定し、粒子径が7μm以上の粒子が成分
(E)粒子全体に含まれる割合を測定した。また成分
(E)の平均粒子径の定義もメディアン径、モード径、
算術平均径、重量平均径等があるが、本発明における平
均粒子径はメディアン径に相当する。
S・P8123に準拠した測定方法で実施し、東洋精機
製作所社製デジタルハンターSTにより測定した。
相吸着法によるBET法で測定し、島津製作所社製フロ
ーソープ2300を使用して測定した。
・K5101に準拠した測定方法で実施し、島津製作所
社製STAC―5100を使用して測定した。
嵩比容積はJIS・K5101に準拠した測定方法で実
施した。
分(A)と成分(B)の合計100重量部に対して、成
分(E)の総量として、0.1〜20重量部の範囲であ
り、好ましくは1〜17重量部、より好ましくは3〜1
5重量部、更に好ましくは5〜12重量部である。成分
(E)が0.1重量部未満であると組成物の難燃性、剛
性が不十分となり好ましくない。一方、成分(E)の使
用量が20重量部を超えると、組成物の耐衝撃性を維持
することが困難となる。
樹脂組成物中の成分(E)の含有量は、ポリカーボネー
ト系難燃樹脂組成物を400℃以上の高温で燃焼焼結
後、その残嵯を測定して定量することができる。または
ポリカーボネート系難燃樹脂組成物中のMg、Si等の
元素含量を蛍光X線により定量して、成分(E)の含有
量を求めることもできる。
物では、必要に応じて樹脂組成物の改質を行う目的で、
ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭酸カル
シウム、雲母、などの無機フィラーや炭素繊維、木炭等
の強化材、あるいはその他の熱可塑性樹脂を添加するこ
ともできる。
樹脂組成物では、本発明の趣旨を損なわない範囲内で必
要に応じて離型剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、エポキシ化合物、帯電防止剤等を添加することがで
きる。特に本発明にかかわるポリカーボネート系難燃樹
脂組成物の原料である成分(A)、成分(B)中の離型
剤、熱安定剤、酸化防止剤の含有量は、良溶媒/貧溶媒
の組み合わせにより、同成分を分離あるいは抽出して、
プロトンNMR法、GC/MS法、LC/MS法等の分
析手法を組み合わせて定量することができる。また本発
明にかかわるポリカーボネート系難燃樹脂組成物中の離
型剤、熱安定剤、酸化防止剤の含有量も同様の手法によ
り定量することができる。
脂組成物の製造方法について説明する。本発明の樹脂組
成物は前記の各成分(A)〜(E)、必要に応じてその
他の成分を所望の組成割合で配合し、押出機等の溶融混
練装置を用いて溶融混練することにより得ることが出来
る。このときの各構成成分の配合及び溶融混練は一般に
使用されている装置、例えば、タンブラー、リボンブレ
ンダー等の予備混合装置、単軸押出機や二軸押出機、コ
ニーダー等の溶融混練装置を使用することが出来る。ま
た、溶融混練装置への原材料の供給は、予め各成分を混
合した後に供給することも可能であるが、それぞれの成
分を独立して溶融混練装置に供給することも可能であ
る。
くは2軸押出機が使用されるが、成分(C)が液状であ
る場合は、成分(C)をギアポンプあるいはプランジャ
ーポンプ等使用して押出機に直接フィードして溶融混練
を行うことも可能であり、一般に該方法が製造方法とし
て好ましい。また、成分(D)としてフルオロポリマー
の水性ディスパージョンを使用する場合は、成分(D)
を予め他の原材料と混合してから押出機にフィードする
ことも可能であるが、押出機に直接フィードして溶融混
練を行うこともできる。
温度を200〜300℃、好ましくは220〜270℃
とし、押出機スクリュー回転数100〜700rpm、
好ましくは200〜500rpmの範囲で適宜選択して
行うことができるが、溶融混練に際し、過剰の発熱を与
えないように配慮する。さらに、押出機の後段部分に開
口部を設けたり、必要に応じて減圧脱揮を行うことも有
効である。また、原料樹脂の押出機内滞留時間は通常、
10〜60秒の範囲で適宜選択されるが、本発明のポリ
カーボネート系難燃樹脂組成物の製造では原料樹脂の押
出機内滞留時間を短時間とするほど、機械的特性、及び
耐湿熱性に優れた樹脂組成物が得られるので好ましい。
ポリカーボネート系難燃性樹脂組成物のペレットを溶融
混練により製造し、しかる後に該ペレットと着色剤を混
合して、単軸または2軸の押出機により溶融混練して着
色したポリカーボネート系難燃樹脂組成物を得る方法に
おいては、着色剤の分散性や着色均一性を向上させるた
めに、着色剤分散剤や着色剤展着剤としての成分を使用
することも可能であるが、本発明では、これらの着色剤
分散剤や着色剤展着剤を含めた成分の総量が着色したポ
リカーボネート系難燃樹脂組成物に対して0〜3,00
0重量ppmの範囲であることが好ましい。この場合、
溶融混練装置として2軸の押出機を使用すると、着色剤
分散剤や着色剤展着剤の使用量を低減でき、あるいはこ
れらを使用せずとも着色剤を樹脂組成物中に良好に分散
できるので、好ましい。また、二軸押出機の使用は着色
したポリカーボネート系難燃樹脂組成物の着色均一性を
向上できる上でも好ましい。単軸押出機を使用する場合
は、混練分散機能を強化したスクリュー構成を有する、
例えば3〜6段のダルメージスクリューパーツを有す
る、単軸押出機を使用するのが好ましい。
成物で成形された成形体とは、肉厚1.2mm以下の部
分を少なくとも1つ有する薄肉成形体である。肉厚と
は、その部分の肉厚方向に直角に延びる2つの対向する
表面を有し、該肉厚は該対向する表面の間の距離として
定義される。またガスアシスト成形や樹脂組成物に発泡
剤を配合した場合等、成形体に中空部分を有する場合に
おいては、本発明における肉厚とは中空部分を含めた肉
厚を意味する。
物からなる成形品を得るための成形方法は特に限定され
ないが、例えば、射出成形、ガスアシスト成形、押出成
形、圧縮成形等が挙げられるが、中でも射出成形が好ま
しく使用される。
物を用いた成形品の例としては、モニター、ノート型パ
ソコン、コピー機、プリンター等のOA機器筐体、OA
機器シャーシ、携帯電話のハウジング等が挙げられる。
詳細に説明する。
成分(A)、(B)、(C)、(D)、及び(E)を使
用し、ポリカーボネート系難燃樹脂組成物を製造した。
から、溶融エステル交換法により製造された、ビスフェ
ノールA系ポリカーボネートであり、ヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤としてオクタデシル−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートを300ppm、また、ホスファイト系熱安定剤と
してトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイトを150ppm含むもの。 重量平均分子量(Mw)=26,500 フェノール性末端基比率(フェノール性末端基が全末端
基数に占める割合)=35モル%
たビスフェノールA系ポリカーボネートであり、離型剤
としてパラフィン系離型剤を500ppm含むもの。 重量平均分子量(Mw)=20,000
凝固させた後に洗浄、乾燥処理を行って得たABSグラ
フト共重合体を、重量平均分子量(Mw)が110,0
00のAS樹脂(スチレン・アクリロニトリル樹脂)で
希釈混練して得た、ブタジエンゴム含有量が28wt
%、ゴム平均粒径が0.26μm、アクリロニトリル単
位18wt%、スチレン単位54wt%からなる乳化重
合系アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂であ
り、乳化剤残渣としての滑剤成分(ロジン酸)を1,2
00ppm、及びヒンダードフェノール系酸化防止剤
(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)を
1,000ppm含むもの。
酸塩析法にて凝固させた後に洗浄、乾燥処理を行って得
たABSグラフト共重合体を、重量平均分子量(Mw)
が110,000のAS樹脂(スチレン・アクリロニト
リル樹脂)で希釈混練して得た、ブタジエンゴム含有量
が44wt%、ゴム平均粒径が0.26μm、アクリロ
ニトリル単位14wt%、スチレン単位42wt%から
なる乳化重合系アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂であり、乳化剤残渣としての滑剤成分(ロジン
酸)を1,100ppm、及びヒンダードフェノール系
酸化防止剤(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール)を1,000ppm含むもの。
た、ブタジエンゴム含有量が12wt%、スチレン単位
66重量%、アクリロニトリル単位22重量%で、ゴム
の平均粒径が0.7μmであり、非グラフト共重合体成
分の重量平均分子量(Mw)が110,000である溶
液重合系アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂
であり、滑剤成分を全く含ず、かつ、ヒンダードフェノ
ール系酸化防止剤としてオクタデシル−3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートを1,000ppm、また、ホスファイト系熱安定
剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイトを500ppm含むもの。
ー (ホスフェート1)前記式(1)で表される有機リン化
合物オリゴマーであって、置換基Ra、Rb、Rc、Rdが
全てフェニル基であり、重量平均縮合度(N)が1.1
5であり、マグネシウム含有量が3.5ppmであり、
塩素含有量が1ppm以下であり、酸価が0.01mg
KOH/g以下であるもの。
(CR733S) 重量平均縮合度(N)が1.43であり、マグネシウム
含有量が7.2ppmであり、塩素含有量が1ppm以
下であり、酸価が0.02mg/KOHであるもの。
P) モノリン酸エステル化合物
オロエチレンの水性PTFEディスパージョン(商品名
テフロン(登録商標)30J) 固形分含有量=60wt%
ラフルオロエチレンとアクリロニトリル・スチレン共重
合体の50/50(w/w)粉体状混合物(商品名 B
lendex 449)
分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を表1〜3
に示す量(単位は重量部)で二軸押出機を用いて溶融混
練してポリカーボネート系難燃樹脂組成物を得た。
5、L/D=37、Werner&Pfleidere
r社製)を使用して、シリンダー設定温度250℃、ス
クリュー回転数250rpm、混練樹脂の吐出速度23
kg/Hr、押出機内部の原料樹脂の滞留時間は30〜
40秒の条件で溶融混練を行った。溶融混練中に、押出
機ダイ部で熱伝対により測定した溶融樹脂の温度は26
0〜270℃であった。
(A)、(B)、(D)、(E)については予め予備ブ
レンドしたものを重量フィーダーにより投入し、有機リ
ン化合物オリゴマー(C)は、予め80℃に予備加熱し
てギアポンプにより押出機の途中からインジェクション
ノズルを通じて圧入することにより配合した。また、押
出機の後段部分では減圧脱揮を行った。
(オートショット50D、ファナック社製)で成形し、
以下の各試験を実施した。
金型温度60℃に設定した射出成形機で成形し、燃焼試
験用の短冊形状成形体(厚さ1.2mm、2.0mm)
を作成し、UL94規格20MM垂直燃焼試験を行いV
−0、V−1またはV−2に分類した(難燃性の程度:
V−0>V−1>V−2>NC)。 ○:V−0 △:V−1 ×:V−2、またはNC(NCはNon―Classi
ficationを意味する。)
金型温度60℃に設定した射出成形機で1/8インチ厚
短冊片を成形しASTM D790に準じて、曲げ弾性
率を測定した。測定温度は23℃である。 ○:313,600N/cm2(32,000kgf/
cm2)以上 △:294,000N/cm2(30,000kgf/
cm2)以上313,600N/cm2(32,000k
gf/cm2)未満 ×:294,000N/cm2(30,000kgf/
cm2)未満
金型温度60℃に設定した射出成形機で、燃焼試験用の
短冊形状成形体(厚さ1.2mm)を作成する際に、完
全充填されるまで射出圧力を9.80×105Pa(1
0kgf/cm2)刻みで増加させ、完全充填された射
出圧力から9.80×105Pa(10kgf/cm2)
差し引いた値をショートショットポイント(SSP)と
称し、溶融流動性の尺度とした。溶融流動性はSSPが
低いほど優れる。 ○:1.96×109Pa(2,000kgf/cm2)
未満 △:1.96×109Pa(2,000kgf/cm2)
以上2.45×109Pa(2,500kgf/cm2)
未満 ×:2.45×109Pa(2,500kgf/cm2)
以上
金型温度60℃に設定した射出成形機でゲート径1m
m、厚さ2mm、縦長さ100mm、横長さ100mm
の平板を成形し、その平板を用いて落錘衝撃試験を実施
し、吸収エネルギーを測定した。測定値は延性破壊、及
び脆性破壊を区別せず、5枚の平均値とした。落錘衝撃
試験はTOYOSEIKI社製GRAPHIC IMP
ACT TESTER Bを使用し、落下高さ1m、荷
重6.5kg、錘径1インチにて実施した。測定温度は
23℃である。 ○:35J以上 △:10J以上35J未満 ×:10J未満
出成型機(NIIGATA CN75、新潟鐵工所製)
を用いて、射出圧力8.87×107Pa(905kg
f/cm2)、射出時間3秒、冷却時間1.2秒、型開
閉時間2.1秒、休止時間2秒、成形サイクル8.3秒
の条件で、試験片重量4gの成形体を連続成形し、10
0、500、1,000、及び2,000ショット後の
金型表面状態を目視観察した。 ○:2,000ショットでMDの発生が見られない。 △:101〜2,000ショットでMDの発生が見られ
る。 ×:100ショット以下でMDの発生が見られる。 ここでMDは金型面に付着した固形状及び液状の堆積物
の両方を含むものとする。
で、金型温度60℃に設定した射出成形機で1/8イン
チ厚短冊片を成形し、ASTM D648に準じて、加
熱変形温度を測定した。 ○:85℃以上 △:80℃以上85℃未満 ×:80℃未満
るが、薄肉難燃性、剛性、溶融流動性、耐衝撃性、金型
汚染性、及び耐熱性に優れることがわかる。
合した場合であるが、1.2mmの薄肉成形体での難燃
性が劣ることがわかる。更に、比較例1では溶融流動
性、比較例4では金型汚染性及び耐熱性、比較例5では
剛性、比較例6〜8では耐衝撃性にも劣ることが分か
る。
ある。いずれも薄肉難燃性、剛性、溶融流動性、耐衝撃
性、金型汚染性、及び耐熱性を同時に満足しないことが
わかる。
成物は、1.2mm以下の極薄肉成形体での難燃性、剛
性、溶融流動性、耐衝撃性、金型汚染性、及び耐熱性に
優れたものであるので、コンピューター用モニター、ノ
ートブックパソコン、プリンタ、ワープロ、コピー機等
のハウジング材料として極めて有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)50
〜95重量部、ゴム変性スチレン系樹脂(B)50〜5
重量部、以下成分(A)と成分(B)の合計100重量
部に対して、少なくとも1種の有機リン化合物オリゴマ
ー(C)5〜30重量部、フルオロポリマー(D)0.
05〜2重量部、及びタルク(E)0.1〜20重量
部、を含むポリカーボネート系難燃樹脂組成物であっ
て、該組成物中に含まれるタルク(E)の平均粒子径が
1〜50μmであり、且つ粒子径が7μm以上の粒子が
タルク粒子全体の1〜80%であることを特徴とするポ
リカーボネート系難燃樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記有機リン化合物オリゴマー(C)
が、下記式(1)で表される化合物群より選ばれること
を特徴とする請求項1に記載のポリカーボネート系難燃
樹脂組成物。 【化1】 (Ra,Rb,Rc,Rdはそれぞれ独立してアリール基で
あり、その一つ以上の水素が置換されていてもいなくて
もよい。nは自然数、Xは2価のフェノール類より誘導
される芳香族基、j,k,l,mはそれぞれ独立して0
または1である。) - 【請求項3】 前記式(1)において、Ra,Rb,
Rc,Rdはそれぞれ独立して炭素数6〜12のアリール
基であり、nは1〜5の正の整数であり、Xはジフェニ
ロールジメチルメタン基であることを特徴とする請求項
2に記載のポリカーボネート系難燃樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記タルク(E)の平均粒子径が1〜1
0μmであり、且つ粒子径が7μm以上の粒子がタルク
粒子全体の10〜60%であることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート系難燃樹脂
組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリカ
ーボネート系樹脂組成物で成形された成形体であって、
肉厚1.2mm以下の部分を少なくとも1つ有すること
を特徴とする薄肉成形体。
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