JP2003029151A - 共焦点レーザ走査型顕微鏡装置および制御プログラム - Google Patents
共焦点レーザ走査型顕微鏡装置および制御プログラムInfo
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- JP2003029151A JP2003029151A JP2001211418A JP2001211418A JP2003029151A JP 2003029151 A JP2003029151 A JP 2003029151A JP 2001211418 A JP2001211418 A JP 2001211418A JP 2001211418 A JP2001211418 A JP 2001211418A JP 2003029151 A JP2003029151 A JP 2003029151A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】観察試料の期待画像の取得を素早く行なって観
察時間の短縮化を図り、さらにレーザ光による観察試料
の無駄な退色を防止できるような共焦点レーザ走査型顕
微鏡装置、およびこれを制御するプログラムを提供する
こと。 【解決手段】観察試料108上のX軸Y軸方向へのレー
ザ光による走査の内、Y軸方向の走査を間引く方式と間
引かない方式とを選択的に使用できるようにして、かつ
前記各方式に応じて共焦点位置に配置するピンフォール
110の径を自動的に調節して、さらにこの径の変化に
応じてレーザ光の光強度を調節できるように制御部2で
制御する。
察時間の短縮化を図り、さらにレーザ光による観察試料
の無駄な退色を防止できるような共焦点レーザ走査型顕
微鏡装置、およびこれを制御するプログラムを提供する
こと。 【解決手段】観察試料108上のX軸Y軸方向へのレー
ザ光による走査の内、Y軸方向の走査を間引く方式と間
引かない方式とを選択的に使用できるようにして、かつ
前記各方式に応じて共焦点位置に配置するピンフォール
110の径を自動的に調節して、さらにこの径の変化に
応じてレーザ光の光強度を調節できるように制御部2で
制御する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は共焦点レーザ走査型
顕微鏡装置および制御プログラムに関する。
顕微鏡装置および制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭61−219919号公報
に開示されているような走査型顕微鏡装置が知られてい
る。この装置は光源から発せられるレーザ光を対物レン
ズにおいて微小なスポットに絞り、これを観察試料のX
軸Y軸方向に走査させる。この照射したスポットによる
観察試料からの光、例えば透過光、反射光や励起による
観察試料からの蛍光などがフォトマルなどの光検出器に
取り込まれて電気信号に変換されて、その電気信号をモ
ニタに観察画像として表示させる。
に開示されているような走査型顕微鏡装置が知られてい
る。この装置は光源から発せられるレーザ光を対物レン
ズにおいて微小なスポットに絞り、これを観察試料のX
軸Y軸方向に走査させる。この照射したスポットによる
観察試料からの光、例えば透過光、反射光や励起による
観察試料からの蛍光などがフォトマルなどの光検出器に
取り込まれて電気信号に変換されて、その電気信号をモ
ニタに観察画像として表示させる。
【0003】特に、照射したスポットによる観察試料か
らの光とこの光を取り込む検出器との間の光学系におい
て、この光、例えば反射光や励起による観察試料からの
蛍光を入射光路に戻してダイクロイックミラーで反射さ
せたものを共焦点面にレンズで集光し、この位置にピン
フォールを配置して共焦点光学系を形成する方法が知ら
れており、共焦点レーザ走査型顕微鏡、或いは共焦点レ
ーザ走査型顕微鏡装置と呼ばれている。このように共焦
点光学系を形成することにより、合焦位置の周りから送
られてくる余分な光を遮断する共焦点効果が期待でき
て、厚みのある観察試料に対してもより鮮明な画像を取
得することができる。
らの光とこの光を取り込む検出器との間の光学系におい
て、この光、例えば反射光や励起による観察試料からの
蛍光を入射光路に戻してダイクロイックミラーで反射さ
せたものを共焦点面にレンズで集光し、この位置にピン
フォールを配置して共焦点光学系を形成する方法が知ら
れており、共焦点レーザ走査型顕微鏡、或いは共焦点レ
ーザ走査型顕微鏡装置と呼ばれている。このように共焦
点光学系を形成することにより、合焦位置の周りから送
られてくる余分な光を遮断する共焦点効果が期待でき
て、厚みのある観察試料に対してもより鮮明な画像を取
得することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な共焦点レーザ走査型顕微鏡及び共焦点レーザ走査型顕
微鏡装置における観察対象領域の決定にあたって、以下
に示す2つの問題が生じている。
な共焦点レーザ走査型顕微鏡及び共焦点レーザ走査型顕
微鏡装置における観察対象領域の決定にあたって、以下
に示す2つの問題が生じている。
【0005】第1の問題は、スポットのX軸Y軸方向へ
の走査速度が数百キロヘルツから数千キロヘルツ程度で
あるため、1秒間に数フレームから数十フレームの画像
情報しか取得することができず、観察試料に対して短時
間で期待画像を取得することは困難であるということで
ある。
の走査速度が数百キロヘルツから数千キロヘルツ程度で
あるため、1秒間に数フレームから数十フレームの画像
情報しか取得することができず、観察試料に対して短時
間で期待画像を取得することは困難であるということで
ある。
【0006】第2の問題は、この種類の顕微鏡のピンフ
ォールは、観察試料への染色方法、観察試料からの蛍光
波長、その光学系に設置されている対物レンズの倍率、
および開口数により一意的に決まる径に調節されて、合
焦位置と光学的に共役となる位置(共焦点面)に設置さ
れることで、観察試料における合焦位置以外からの光を
排除するように設計されているので、焦点深度の狭い領
域にある観察画像を取得することが特徴的であるため、
大まかな観察領域を捉えるには、この共焦点光学系では
困難であるということである。
ォールは、観察試料への染色方法、観察試料からの蛍光
波長、その光学系に設置されている対物レンズの倍率、
および開口数により一意的に決まる径に調節されて、合
焦位置と光学的に共役となる位置(共焦点面)に設置さ
れることで、観察試料における合焦位置以外からの光を
排除するように設計されているので、焦点深度の狭い領
域にある観察画像を取得することが特徴的であるため、
大まかな観察領域を捉えるには、この共焦点光学系では
困難であるということである。
【0007】そこで、この2つの問題を回避するため
に、先ずレーザ光を使用しない目視による顕微鏡観察に
よって観察対象領域を大まかに捉えて、それから観察対
象領域に対してレーザ光をスポットで走査させて、モニ
タに表示された観察画像を見ながら、光検出器の感度を
調節したり、観察試料を設置したステージの位置を調節
して、期待画像を取得する方法が一般的に行なわれてい
た。
に、先ずレーザ光を使用しない目視による顕微鏡観察に
よって観察対象領域を大まかに捉えて、それから観察対
象領域に対してレーザ光をスポットで走査させて、モニ
タに表示された観察画像を見ながら、光検出器の感度を
調節したり、観察試料を設置したステージの位置を調節
して、期待画像を取得する方法が一般的に行なわれてい
た。
【0008】ところが、前述してきたようなレーザ光を
スポットで観察試料のX軸Y軸方向に走査させて、観察
画像を取得する第1の走査方式に対して、観察試料のX
軸方向に走査させるスポットの速度を最速に保ちつつ、
Y軸方向における走査ラインを2、4またはそれ以上の
数だけ間引きながら走査させて、その走査したラインの
情報のみから擬似的な観察画像を取得する第2の走査方
式があり、この方式を採用することにより、走査ライン
を間引くことによる観察画像の取得時間を短縮すること
が可能となり、これは一つ目の問題を解決している。
スポットで観察試料のX軸Y軸方向に走査させて、観察
画像を取得する第1の走査方式に対して、観察試料のX
軸方向に走査させるスポットの速度を最速に保ちつつ、
Y軸方向における走査ラインを2、4またはそれ以上の
数だけ間引きながら走査させて、その走査したラインの
情報のみから擬似的な観察画像を取得する第2の走査方
式があり、この方式を採用することにより、走査ライン
を間引くことによる観察画像の取得時間を短縮すること
が可能となり、これは一つ目の問題を解決している。
【0009】また、ピンフォールを配置した共焦点光学
系と配置しない光学系の2つの光学系をもたせた構成の
走査型顕微鏡装置も知られているが、この装置は2つの
光学系用にそれぞれの光検出器が必要となるために、大
規模な構成となってしまう欠点を要している。
系と配置しない光学系の2つの光学系をもたせた構成の
走査型顕微鏡装置も知られているが、この装置は2つの
光学系用にそれぞれの光検出器が必要となるために、大
規模な構成となってしまう欠点を要している。
【0010】本発明は、前記第2の走査方式を採用しつ
つ、前記第2の問題を共焦点効果の調節により解決し
て、同時に共焦点効果の調節に伴うレーザ強度の変化を
制御してレーザ光による組織観察試料の無駄な退色を防
止できる、共焦点レーザ走査型顕微鏡装置およびこれを
制御するプログラムを提供することを目的とする。
つ、前記第2の問題を共焦点効果の調節により解決し
て、同時に共焦点効果の調節に伴うレーザ強度の変化を
制御してレーザ光による組織観察試料の無駄な退色を防
止できる、共焦点レーザ走査型顕微鏡装置およびこれを
制御するプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は共焦点レーザ走
査型顕微鏡に適用されることを前提とする。そして本発
明の態様の一つである共焦点レーザ走査型顕微鏡装置
は、ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込んだスポ
ットを走査させて、前記スポットによる前記観察試料か
らの光を集光させて該集光位置にピンフォールを配置し
て該ピンフォールを通過する光に基づいて前記観察試料
の観察画像を取得する共焦点レーザ走査型顕微鏡装置で
あって、前記観察試料の一定方向に走査させたX軸走査
ラインを該観察試料と平行して該走査ラインとは直行す
るY軸方向に繰り返し走査させる第1の走査方式と、該
走査方式における走査速度を最大として前記X軸走査ラ
インをY軸方向に対して間引く第2の走査方式の2つの
観察画像の取得手段と、前記取得手段に前記第1および
第2の走査方式のどちらかを選択的に実行させ、該選択
された走査方式に応じたピンフォールの径の調節を行な
う制御手段と、を有するように構成する。
査型顕微鏡に適用されることを前提とする。そして本発
明の態様の一つである共焦点レーザ走査型顕微鏡装置
は、ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込んだスポ
ットを走査させて、前記スポットによる前記観察試料か
らの光を集光させて該集光位置にピンフォールを配置し
て該ピンフォールを通過する光に基づいて前記観察試料
の観察画像を取得する共焦点レーザ走査型顕微鏡装置で
あって、前記観察試料の一定方向に走査させたX軸走査
ラインを該観察試料と平行して該走査ラインとは直行す
るY軸方向に繰り返し走査させる第1の走査方式と、該
走査方式における走査速度を最大として前記X軸走査ラ
インをY軸方向に対して間引く第2の走査方式の2つの
観察画像の取得手段と、前記取得手段に前記第1および
第2の走査方式のどちらかを選択的に実行させ、該選択
された走査方式に応じたピンフォールの径の調節を行な
う制御手段と、を有するように構成する。
【0012】上述した構成によれば、ピンフォールの径
を変化させられるので、前記第2の走査方法において径
を共焦点効果が得られる大きさよりも大きくすることが
可能となり、観察対象領域を決めやすい厚みのある観察
画像が得られるようになる。また、制御手段において、
前記ピンフォールの径の大きさに応じてレーザ光強度を
調節する機能を、有するように構成することで、観察試
料に対して適切な光強度でレーザ光を照射できるように
なる。
を変化させられるので、前記第2の走査方法において径
を共焦点効果が得られる大きさよりも大きくすることが
可能となり、観察対象領域を決めやすい厚みのある観察
画像が得られるようになる。また、制御手段において、
前記ピンフォールの径の大きさに応じてレーザ光強度を
調節する機能を、有するように構成することで、観察試
料に対して適切な光強度でレーザ光を照射できるように
なる。
【0013】本発明の態様の別の一つである顕微鏡の制
御プログラムは、ステージ上の観察試料にレーザ光を絞
り込んだスポットを走査させて、前記スポットによる前
記観察試料からの光を集光させて該集光させる位置にピ
ンフォールを配置して該ピンフォールを通過する光に基
づいて前記観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ
走査型顕微鏡を制御する装置に利用されるものであっ
て、前記共焦点レーザ走査型顕微鏡に対して前記観察試
料の一定方向に走査させたX軸走査ラインを該観察試料
と平行して該走査ラインとは直行するY軸方向に繰り返
し走査させる第1の走査方式と、該走査方式における走
査速度を最大として前記X軸走査ラインをY軸方向に対
して間引く第2の走査方式のどちらかを選択的に実行さ
せて、該選択された走査方式に応じてピンフォールの径
の制御を前記制御装置に行なわせるものである。
御プログラムは、ステージ上の観察試料にレーザ光を絞
り込んだスポットを走査させて、前記スポットによる前
記観察試料からの光を集光させて該集光させる位置にピ
ンフォールを配置して該ピンフォールを通過する光に基
づいて前記観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ
走査型顕微鏡を制御する装置に利用されるものであっ
て、前記共焦点レーザ走査型顕微鏡に対して前記観察試
料の一定方向に走査させたX軸走査ラインを該観察試料
と平行して該走査ラインとは直行するY軸方向に繰り返
し走査させる第1の走査方式と、該走査方式における走
査速度を最大として前記X軸走査ラインをY軸方向に対
して間引く第2の走査方式のどちらかを選択的に実行さ
せて、該選択された走査方式に応じてピンフォールの径
の制御を前記制御装置に行なわせるものである。
【0014】また、前記ピンフォールの径の大きさに応
じてレーザ光強度を調節するような制御プログラムにし
てもよい。また、前記第2の走査方式を実行させること
で観察試料の情報を取得して、前記情報を基に観察者が
決定した合焦位置にフォーカスを合わせるような制御プ
ログラムにしてもよい。
じてレーザ光強度を調節するような制御プログラムにし
てもよい。また、前記第2の走査方式を実行させること
で観察試料の情報を取得して、前記情報を基に観察者が
決定した合焦位置にフォーカスを合わせるような制御プ
ログラムにしてもよい。
【0015】上述した制御プログラムによれば、観察者
は期待画像を素早く得る手段を本制御プログラムが作動
する環境上に一括して取得することができる。また、こ
の環境上で観察者は観察資料の合焦位置を選択すること
ができ、さらに観察試料に照射するレーザ光の強度を調
節できるようにもなる。
は期待画像を素早く得る手段を本制御プログラムが作動
する環境上に一括して取得することができる。また、こ
の環境上で観察者は観察資料の合焦位置を選択すること
ができ、さらに観察試料に照射するレーザ光の強度を調
節できるようにもなる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
を適用した共焦点レーザ走査型顕微鏡装置の構成を概略
で示したもので、その構成の各部に付与した番号を用い
てこの装置の構成を以下に説明する。
を適用した共焦点レーザ走査型顕微鏡装置の構成を概略
で示したもので、その構成の各部に付与した番号を用い
てこの装置の構成を以下に説明する。
【0017】図1において、1は共焦点レーザ走査型顕
微鏡本体であり、この共焦点レーザ走査型顕微鏡本体1
にはPCなどの制御部2が接続されている。また、この
制御部2にはキーボード、またはトラックボールやジョ
イスティックまたはマウスなどのポインティングデバイ
スからなる操作パネル3およびメモリ4が接続されてお
り、このメモリ4には画像モニタ5が接続されている。
微鏡本体であり、この共焦点レーザ走査型顕微鏡本体1
にはPCなどの制御部2が接続されている。また、この
制御部2にはキーボード、またはトラックボールやジョ
イスティックまたはマウスなどのポインティングデバイ
スからなる操作パネル3およびメモリ4が接続されてお
り、このメモリ4には画像モニタ5が接続されている。
【0018】また、共焦点レーザ走査型顕微鏡本体1
(以下本体1とする)の構成について、本体1の背部に
はレーザ光源101が内蔵されており、レーザ光源10
1の上方かつ本体1の上部にはミラー102が配置され
ており、このミラー102の前方にはダイクロイックミ
ラー103が配置されており、この下方にはレンズ10
9が配置されており、さらに下方にはピンフォールであ
るコンフォーカルアパーチャ110が配置されており、
そのさらに下方には光検出器111がある。ダイクロイ
ックミラー103の前方かつ本体1の前部には走査ユニ
ット104が位置されている。この走査ユニット104
はX軸方向走査用の図示しないガルバノメータミラーと
Y軸方向走査用の図示しないガルバノメータミラーとを
有している。そして、この走査ユニット104の下方に
はレボルバ105が位置しており、このレボルバ105
には対物レンズ106が取り付けられている。本体1の
下部の前方には、ステージ位置検出器112が取り付け
られており、その上にステージ107が取り付けられて
おり、ステージ107の上に観察試料108が置かれて
いる。
(以下本体1とする)の構成について、本体1の背部に
はレーザ光源101が内蔵されており、レーザ光源10
1の上方かつ本体1の上部にはミラー102が配置され
ており、このミラー102の前方にはダイクロイックミ
ラー103が配置されており、この下方にはレンズ10
9が配置されており、さらに下方にはピンフォールであ
るコンフォーカルアパーチャ110が配置されており、
そのさらに下方には光検出器111がある。ダイクロイ
ックミラー103の前方かつ本体1の前部には走査ユニ
ット104が位置されている。この走査ユニット104
はX軸方向走査用の図示しないガルバノメータミラーと
Y軸方向走査用の図示しないガルバノメータミラーとを
有している。そして、この走査ユニット104の下方に
はレボルバ105が位置しており、このレボルバ105
には対物レンズ106が取り付けられている。本体1の
下部の前方には、ステージ位置検出器112が取り付け
られており、その上にステージ107が取り付けられて
おり、ステージ107の上に観察試料108が置かれて
いる。
【0019】また、制御部2において、その内部には変
更量設定部2aと計算・処理部2bが収容されている。
次に、この装置の各部の機能を説明する。本体1におい
て、レーザ光源101から発せられるレーザ光はミラー
102に反射されてダイクロイックミラー103の方向
へ進み、このダイクロイックミラー103を透過して走
査ユニット104に入射する。この入射したレーザ光
は、制御部2から送られる制御信号によりX軸Y軸方向
に走査される。また、このX軸方向への走査が1ライン
終わる毎に、走査の終了を示す制御信号を制御部2に送
出している。X軸Y軸方向に走査されたレーザ光は対物
レンズ106で集光されて、観察試料108上にスポッ
ト光として照射される。このスポット光による観察試料
108からの光、例えば反射光、または励起による観察
試料からの蛍光を入射光路に戻し、ダイクロイックミラ
ー103で反射させ、レンズ109を介して集光する。
この集光位置には、コンフォーカルアパーチャ110を
配置して、ここを通過した光をフォトマルなどの光検出
器111で取り込む。この取り込んだ光の光量に対応し
た電気信号を制御部2に出力する。
更量設定部2aと計算・処理部2bが収容されている。
次に、この装置の各部の機能を説明する。本体1におい
て、レーザ光源101から発せられるレーザ光はミラー
102に反射されてダイクロイックミラー103の方向
へ進み、このダイクロイックミラー103を透過して走
査ユニット104に入射する。この入射したレーザ光
は、制御部2から送られる制御信号によりX軸Y軸方向
に走査される。また、このX軸方向への走査が1ライン
終わる毎に、走査の終了を示す制御信号を制御部2に送
出している。X軸Y軸方向に走査されたレーザ光は対物
レンズ106で集光されて、観察試料108上にスポッ
ト光として照射される。このスポット光による観察試料
108からの光、例えば反射光、または励起による観察
試料からの蛍光を入射光路に戻し、ダイクロイックミラ
ー103で反射させ、レンズ109を介して集光する。
この集光位置には、コンフォーカルアパーチャ110を
配置して、ここを通過した光をフォトマルなどの光検出
器111で取り込む。この取り込んだ光の光量に対応し
た電気信号を制御部2に出力する。
【0020】また、ステージ位置検出器112はステー
ジ107の位置情報(X,Y,Z)を検出して、制御部
2に出力する。また、観察者の指示によるレーザ光の走
査を開始する命令や画像を入力する命令、さらには光検
出器111に対する感度を調節する命令などが操作パネ
ル3から制御部2に出力される。
ジ107の位置情報(X,Y,Z)を検出して、制御部
2に出力する。また、観察者の指示によるレーザ光の走
査を開始する命令や画像を入力する命令、さらには光検
出器111に対する感度を調節する命令などが操作パネ
ル3から制御部2に出力される。
【0021】メモリ4は、観察試料108の最終ライン
の位置およびステージ107の移動をした後のライン位
置を記憶する位置情報の記憶部と光検出器111から制
御部2を介して転送されてくる画像情報を記憶する画像
記憶部とを有している。制御部2では、装置全体の制御
を司っており、操作パネル3からの走査を指示する命令
に対して、走査を制御する信号を走査ユニット104に
出力し、光検出器111から送られてくる観察画像の電
気信号をメモリ4に転送して、画像モニタ5にその画像
および操作メニューを表示する。また、操作パネル3か
ら入力される感度調節の命令に応じて、光検出器におけ
る印加電圧やゲインやオフセットなどの設定を行なう。
の位置およびステージ107の移動をした後のライン位
置を記憶する位置情報の記憶部と光検出器111から制
御部2を介して転送されてくる画像情報を記憶する画像
記憶部とを有している。制御部2では、装置全体の制御
を司っており、操作パネル3からの走査を指示する命令
に対して、走査を制御する信号を走査ユニット104に
出力し、光検出器111から送られてくる観察画像の電
気信号をメモリ4に転送して、画像モニタ5にその画像
および操作メニューを表示する。また、操作パネル3か
ら入力される感度調節の命令に応じて、光検出器におけ
る印加電圧やゲインやオフセットなどの設定を行なう。
【0022】次に第1の実施形態において期待画像を取
得するまでの動作を説明する。先ず始めに、観察者が操
作パネル3に前述した第2走査方式により観察試料を走
査させる命令を入力する。この命令を制御部2が受け
て、図2に示すフローチャートの処理を開始する。その
動作はコンフォーカルアパーチャ110の径を自動的に
開口して最大にするという命令を出力して(S20
0)、その命令を受けて動作するコンフォーカルアパー
チャ110の径が実際に最大となったかどうかを判断す
る(S201)。その径が最大に調節されたことが判断
されると、観察試料上の走査を開始させる命令が出力さ
れて(S202)、レーザ光源101からレーザ光が照
射される。また、この最大となっている径に対応して、
照射されたレーザ光の強度が最適値に調節されているか
どうかを判断する(S203)。
得するまでの動作を説明する。先ず始めに、観察者が操
作パネル3に前述した第2走査方式により観察試料を走
査させる命令を入力する。この命令を制御部2が受け
て、図2に示すフローチャートの処理を開始する。その
動作はコンフォーカルアパーチャ110の径を自動的に
開口して最大にするという命令を出力して(S20
0)、その命令を受けて動作するコンフォーカルアパー
チャ110の径が実際に最大となったかどうかを判断す
る(S201)。その径が最大に調節されたことが判断
されると、観察試料上の走査を開始させる命令が出力さ
れて(S202)、レーザ光源101からレーザ光が照
射される。また、この最大となっている径に対応して、
照射されたレーザ光の強度が最適値に調節されているか
どうかを判断する(S203)。
【0023】なお、この径の調節について、共焦点効果
が得られる径の値はこのコンフォーカルアパーチャ11
0の径のもつ最大値よりも小さい値であり、このコンフ
ォーカルアパーチャ110の持つ最大及び最小の範囲で
設定することが望ましい。また、前記共焦点効果が得ら
れる径の値から前記コンフォーカルアパーチャ110の
径のもつ最大値の範囲で設定することがより望ましい。
が得られる径の値はこのコンフォーカルアパーチャ11
0の径のもつ最大値よりも小さい値であり、このコンフ
ォーカルアパーチャ110の持つ最大及び最小の範囲で
設定することが望ましい。また、前記共焦点効果が得ら
れる径の値から前記コンフォーカルアパーチャ110の
径のもつ最大値の範囲で設定することがより望ましい。
【0024】ここで説明するレーザ光の強度は基本的に
はコンフォーカルアパーチャの径と比例関係にあるが、
観察対象が蛍光画像である場合には蛍光物質から励起さ
れる効率を考慮に入れる必要がある。レーザ光の強度が
最適な値に調節されているかどうかは観察試料への走査
が終了するまで繰り返し監視を続けられており、観察試
料への走査が終了したかどうかの判断により(S20
4)、終了していることが判断されると、次にレーザ光
を使用しないで、図1には図示しない反射光などによる
目視での観察するための光路、すなわちBI光路が設定
されたかどうかを判断する(S205)。このBI光路
に設定されると、この光路に設置されている対物レンズ
106の倍率、観察試料108の染色方法、観察試料1
08からの蛍光波長、および開口数によって決まるコン
フォーカルアパーチャ110の径の最適値を、以下の計
算式Iまたはこれに準ずる計算式で計算して、この結果
の値に径を自動的に調節する命令を出す(S206)。
はコンフォーカルアパーチャの径と比例関係にあるが、
観察対象が蛍光画像である場合には蛍光物質から励起さ
れる効率を考慮に入れる必要がある。レーザ光の強度が
最適な値に調節されているかどうかは観察試料への走査
が終了するまで繰り返し監視を続けられており、観察試
料への走査が終了したかどうかの判断により(S20
4)、終了していることが判断されると、次にレーザ光
を使用しないで、図1には図示しない反射光などによる
目視での観察するための光路、すなわちBI光路が設定
されたかどうかを判断する(S205)。このBI光路
に設定されると、この光路に設置されている対物レンズ
106の倍率、観察試料108の染色方法、観察試料1
08からの蛍光波長、および開口数によって決まるコン
フォーカルアパーチャ110の径の最適値を、以下の計
算式Iまたはこれに準ずる計算式で計算して、この結果
の値に径を自動的に調節する命令を出す(S206)。
【0025】
【数1】
【0026】続いてS206で計算された値にコンフォ
ーカルアパーチャ110の径が調節を終えたかどうかの
判断がなされて(S207)、調節を終えると、ここで
目視の観察が行なえる。続いてこの時点におけるステー
ジ107の位置(現在ステージ位置)情報とあらかじめ
設定しておいた検査範囲、検査ステップ量および検査ス
テップの数を取得する(S208)。そして、この検査
範囲の開始位置へステージを移動させる命令を出力して
(S209)、この開始位置までステージ107が移動
したかどうかを判断する(S210)。開始位置まで移
動すると、検査範囲における検査の開始命令が出力され
て、S208で取得したステップ量に従った各ステップ
位置の輝度値を取得する(S211)。検査の終了は、
ステージ107が検査の終了位置まで到達したかどうか
で判断をして(S212)、到達すると、図3で示され
るZ軸の検査範囲と各ステップ位置での輝度値との関係
を表すグラフ(以下I―Zグラフとする)をS211で
取得した各ステップ位置の輝度値から作成し、操作パネ
ル3に表示する(S213)。観察者は、このI−Zグ
ラフを基に、期待するZ軸の合焦位置(以下期待合焦位
置とする)を判断して、操作パネル3に期待合焦位置を
入力する。この入力がされたかどうかを制御部2で判断
して(S214)、入力された場合には、期待合焦位置
へステージ107を移動するように命令して(S21
5)、ステージ107の移動が完了したかどうかの判断
をする(S216)。移動が完了した場合には、予め設
定しておいた輝度値の閾値範囲を取得する(S21
7)。そして、期待合焦位置における輝度値の上限と、
予め設定された輝度値の閾値範囲の下限とを比較して
(S218)、期待合焦位置の輝度値の上限が輝度値の
閾値範囲の下限を下回っている場合には、ゲインを最適
な輝度値に自動的に調節して(S219)、本処理を終
了する。また、S218で期待合焦位置の輝度値の上限
が輝度値の閾値範囲の下限を下回っていないと判断され
た場合には、期待合焦位置の輝度値の上限と、S217
で取得した輝度値の閾値範囲の上限とを比較する(S2
20)。期待合焦位置の輝度値の上限が予め設定した輝
度値の閾値範囲の上限を上回っている場合には、ゲイン
を最適な輝度値に自動的に調節して(S221)、本処
理を終了する。この状態において、操作パネル3から制
御部2に観察試料108へのレーザ光のスポットによる
走査を開始する命令を出力すると、観察者の期待する合
焦位置での走査が可能となり、期待画像が得られる。 (第2の実施形態)本実施形態における共焦点レーザ走
査型顕微鏡の概略構成は、第1の実施形態の構成を利用
するものとし、またその機能も第1の実施形態と同様で
あるものとする。
ーカルアパーチャ110の径が調節を終えたかどうかの
判断がなされて(S207)、調節を終えると、ここで
目視の観察が行なえる。続いてこの時点におけるステー
ジ107の位置(現在ステージ位置)情報とあらかじめ
設定しておいた検査範囲、検査ステップ量および検査ス
テップの数を取得する(S208)。そして、この検査
範囲の開始位置へステージを移動させる命令を出力して
(S209)、この開始位置までステージ107が移動
したかどうかを判断する(S210)。開始位置まで移
動すると、検査範囲における検査の開始命令が出力され
て、S208で取得したステップ量に従った各ステップ
位置の輝度値を取得する(S211)。検査の終了は、
ステージ107が検査の終了位置まで到達したかどうか
で判断をして(S212)、到達すると、図3で示され
るZ軸の検査範囲と各ステップ位置での輝度値との関係
を表すグラフ(以下I―Zグラフとする)をS211で
取得した各ステップ位置の輝度値から作成し、操作パネ
ル3に表示する(S213)。観察者は、このI−Zグ
ラフを基に、期待するZ軸の合焦位置(以下期待合焦位
置とする)を判断して、操作パネル3に期待合焦位置を
入力する。この入力がされたかどうかを制御部2で判断
して(S214)、入力された場合には、期待合焦位置
へステージ107を移動するように命令して(S21
5)、ステージ107の移動が完了したかどうかの判断
をする(S216)。移動が完了した場合には、予め設
定しておいた輝度値の閾値範囲を取得する(S21
7)。そして、期待合焦位置における輝度値の上限と、
予め設定された輝度値の閾値範囲の下限とを比較して
(S218)、期待合焦位置の輝度値の上限が輝度値の
閾値範囲の下限を下回っている場合には、ゲインを最適
な輝度値に自動的に調節して(S219)、本処理を終
了する。また、S218で期待合焦位置の輝度値の上限
が輝度値の閾値範囲の下限を下回っていないと判断され
た場合には、期待合焦位置の輝度値の上限と、S217
で取得した輝度値の閾値範囲の上限とを比較する(S2
20)。期待合焦位置の輝度値の上限が予め設定した輝
度値の閾値範囲の上限を上回っている場合には、ゲイン
を最適な輝度値に自動的に調節して(S221)、本処
理を終了する。この状態において、操作パネル3から制
御部2に観察試料108へのレーザ光のスポットによる
走査を開始する命令を出力すると、観察者の期待する合
焦位置での走査が可能となり、期待画像が得られる。 (第2の実施形態)本実施形態における共焦点レーザ走
査型顕微鏡の概略構成は、第1の実施形態の構成を利用
するものとし、またその機能も第1の実施形態と同様で
あるものとする。
【0027】この条件による本実施形態での期待画像を
取得するまでの動作を説明する。先ず始めに、観察者が
操作パネル3に前述した第2の走査方式により観察試料
を走査させる命令を入力する。この命令を制御部2が受
けて、図4に示すフローチャートの処理を開始する。こ
の図4に示されるフローチャートにおいて、S208で
取得した情報を基にS212において各ステップでの輝
度値の検出の終了を判定するまでの処理は、前述した図
2の内容と同じである。S212以降に示されるS30
0からの動作は図2とは異なる内容をもち、その内容
は、S208からS212の処理で取得した輝度情報を
基に図5に示すI―Zグラフを作成して、このI−Zグ
ラフを利用したピーク検出の処理の開始命令を出力する
(S300)。図5において、操作者検出位置は観察者
が検出したZ位置であり、これはS208で取得したス
テージ位置に相当する。また、ここでのピークとは、検
査範囲の最大輝度値だけを示すのではない。副次ピーク
も含めてあらかじめユーザが期待する検出条件を設定す
ることができて、その条件を基にI−Zグラフからピー
クを検出する。そして、観察者の検出条件に見合うピー
クが検出できたかどうか判断して(S301)、検出で
きなかった場合には、観察者に対してピーク検出が失敗
したことをダイアログ表示で通知して(S302)、I
−Zグラフによる期待合焦位置の入力を観察者に要求す
る。S301で観察者の検出条件に見合うピークを検出
できたと判断した場合、或いはS303で操作パネル3
への期待合焦位置の入力が確認された場合には、指定さ
れた期待合焦位置へステージを移動させる命令を出力す
る(S215)。その後のS216以下での動作は、前
述した図2での動作内容と同様の処理を行なう。
取得するまでの動作を説明する。先ず始めに、観察者が
操作パネル3に前述した第2の走査方式により観察試料
を走査させる命令を入力する。この命令を制御部2が受
けて、図4に示すフローチャートの処理を開始する。こ
の図4に示されるフローチャートにおいて、S208で
取得した情報を基にS212において各ステップでの輝
度値の検出の終了を判定するまでの処理は、前述した図
2の内容と同じである。S212以降に示されるS30
0からの動作は図2とは異なる内容をもち、その内容
は、S208からS212の処理で取得した輝度情報を
基に図5に示すI―Zグラフを作成して、このI−Zグ
ラフを利用したピーク検出の処理の開始命令を出力する
(S300)。図5において、操作者検出位置は観察者
が検出したZ位置であり、これはS208で取得したス
テージ位置に相当する。また、ここでのピークとは、検
査範囲の最大輝度値だけを示すのではない。副次ピーク
も含めてあらかじめユーザが期待する検出条件を設定す
ることができて、その条件を基にI−Zグラフからピー
クを検出する。そして、観察者の検出条件に見合うピー
クが検出できたかどうか判断して(S301)、検出で
きなかった場合には、観察者に対してピーク検出が失敗
したことをダイアログ表示で通知して(S302)、I
−Zグラフによる期待合焦位置の入力を観察者に要求す
る。S301で観察者の検出条件に見合うピークを検出
できたと判断した場合、或いはS303で操作パネル3
への期待合焦位置の入力が確認された場合には、指定さ
れた期待合焦位置へステージを移動させる命令を出力す
る(S215)。その後のS216以下での動作は、前
述した図2での動作内容と同様の処理を行なう。
【0028】この状態において、操作パネル3から制御
部2に観察試料108の走査を開始する命令を出力する
と、観察者の期待する合焦位置での走査が可能となり、
期待画像が得られる。 (付記1)ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込ん
だスポットを走査させて、前記スポットによる前記観察
試料からの光を集光させて該集光させる位置にピンフォ
ールを配置して該ピンフォールを通過する光に基づいて
前記観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ走査型
顕微鏡に利用される制御方法であって、前記共焦点レー
ザ走査型顕微鏡に対して前記観察試料の一定方向に走査
させたX軸走査ラインを該観察試料と平行して該走査ラ
インとは直行するY軸方向に繰り返し走査させる第1の
走査方式と、該走査方式における走査速度を最大として
前記X軸走査ラインをY軸方向に対して間引く第2の走
査方式のどちらかを選択的に実行させて、該選択された
走査方式に応じてピンフォールの径を制御する、ことを
特徴とする制御方法。 (付記2)さらに、前記ピンフォールの径の大きさに応
じてレーザ光強度を調節することを特徴とする付記1に
記載の制御方法。 (付記3)さらに、前記第2の走査方式を実行させるこ
とで観察試料の情報を得て、前記情報を基に観察者が決
定した合焦位置にフォーカスを合わせることを特徴とす
る付記1に記載の制御方法。
部2に観察試料108の走査を開始する命令を出力する
と、観察者の期待する合焦位置での走査が可能となり、
期待画像が得られる。 (付記1)ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込ん
だスポットを走査させて、前記スポットによる前記観察
試料からの光を集光させて該集光させる位置にピンフォ
ールを配置して該ピンフォールを通過する光に基づいて
前記観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ走査型
顕微鏡に利用される制御方法であって、前記共焦点レー
ザ走査型顕微鏡に対して前記観察試料の一定方向に走査
させたX軸走査ラインを該観察試料と平行して該走査ラ
インとは直行するY軸方向に繰り返し走査させる第1の
走査方式と、該走査方式における走査速度を最大として
前記X軸走査ラインをY軸方向に対して間引く第2の走
査方式のどちらかを選択的に実行させて、該選択された
走査方式に応じてピンフォールの径を制御する、ことを
特徴とする制御方法。 (付記2)さらに、前記ピンフォールの径の大きさに応
じてレーザ光強度を調節することを特徴とする付記1に
記載の制御方法。 (付記3)さらに、前記第2の走査方式を実行させるこ
とで観察試料の情報を得て、前記情報を基に観察者が決
定した合焦位置にフォーカスを合わせることを特徴とす
る付記1に記載の制御方法。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、観
察対象領域を素早く捉えることができて、取得した観察
画像も最適化して、さらにレーザ光による無駄な照射に
よる観察試料の退色も防ぐことができる。
察対象領域を素早く捉えることができて、取得した観察
画像も最適化して、さらにレーザ光による無駄な照射に
よる観察試料の退色も防ぐことができる。
【図1】第1、第2の実施形態における概略構成図であ
る。
る。
【図2】第1の実施形態におけるフローチャートであ
る。
る。
【図3】第1の実施形態で作成するI−Zグラフであ
る。
る。
【図4】第2の実施形態におけるフローチャートであ
る。
る。
【図5】第2の実施形態で作成するI−Zグラフであ
る。
る。
1 共焦点レーザ走査型顕微鏡本体
2 制御部
2a 変更量設定部
2b 計算・処理部
3 操作パネル
4 メモリ
5 画像モニタ
101 レーザ光源
102 ミラー
103 ダイクロイックミラー
104 走査ユニット
105 レボルバ
106 対物レンズ
107 ステージ
108 観察試料
109 レンズ
110 コンフォーカルアパーチャ
111 光検出器
112 ステージ位置検出器
Claims (5)
- 【請求項1】ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込
んだスポットを走査させて、前記スポットによる前記観
察試料からの光を集光させて該集光位置にピンフォール
を配置して該ピンフォールを通過する光に基づいて前記
観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ走査型顕微
鏡装置であって、 前記観察試料の一定方向に走査させたX軸走査ラインを
該観察試料と平行して該走査ラインとは直行するY軸方
向に繰り返し走査させる第1の走査方式と、該走査方式
における走査速度を最大として前記X軸走査ラインをY
軸方向に対して間引く第2の走査方式の2つの観察画像
の取得手段と、 前記取得手段に前記第1および第2の走査方式のどちら
かを選択的に実行させ、該選択された走査方式に応じた
ピンフォールの径の調節を行なう制御手段と、 を有することを特徴とする共焦点レーザ走査型顕微鏡装
置。 - 【請求項2】制御手段が、前記ピンフォールの径の大き
さに応じてレーザ光強度を調節する機能を、 有することを特徴とした請求項1に記載の共焦点レーザ
走査型顕微鏡装置。 - 【請求項3】ステージ上の観察試料にレーザ光を絞り込
んだスポットを走査させて、前記スポットによる前記観
察試料からの光を集光させて該集光させる位置にピンフ
ォールを配置して該ピンフォールを通過する光に基づい
て前記観察試料の観察画像を取得する共焦点レーザ走査
型顕微鏡の制御装置に利用されるものであって、 前記共焦点レーザ走査型顕微鏡に対して前記観察試料の
一定方向に走査させたX軸走査ラインを該観察試料と平
行して該走査ラインとは直行するY軸方向に繰り返し走
査させる第1の走査方式と、該走査方式における走査速
度を最大として前記X軸走査ラインをY軸方向に対して
間引く第2の走査方式のどちらかを選択的に実行させ
て、 該選択された走査方式に応じてピンフォールの径の制御
を行なう、 ことを前記制御装置に行なわせるための制御プログラ
ム。 - 【請求項4】前記ピンフォールの径の大きさに応じてレ
ーザ光強度を調節する、 ことを前記制御装置にさらに行なわせる請求項3に記載
の制御プログラム。 - 【請求項5】前記第2の走査方式を実行させることで観
察試料の情報を取得して、 前記情報を基に観察者が決定した合焦位置にフォーカス
を合わせる、 ことを前記制御装置にさらに行なわせる請求項3に記載
の制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211418A JP2003029151A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 共焦点レーザ走査型顕微鏡装置および制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211418A JP2003029151A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 共焦点レーザ走査型顕微鏡装置および制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029151A true JP2003029151A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19046740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001211418A Withdrawn JP2003029151A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 共焦点レーザ走査型顕微鏡装置および制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029151A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005017714A (ja) * | 2003-06-26 | 2005-01-20 | Olympus Corp | レーザ走査型顕微鏡、レーザ走査型顕微鏡の制御方法、及びプログラム |
JP2005321728A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Olympus Corp | 走査型顕微鏡の測定パラメータ決定方法 |
JP2008304613A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Olympus Corp | 顕微鏡撮像システム |
JP2009162963A (ja) * | 2008-01-04 | 2009-07-23 | Olympus Corp | 共焦点顕微鏡及び走査方法 |
WO2009107321A1 (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | 株式会社ニコン | 顕微鏡装置および細胞培養装置 |
KR101129768B1 (ko) * | 2002-11-18 | 2012-03-26 | 나노포커스 아게 | 공초점현미경을 이용하여 실린더의 내벽면을 측정하기 위한 장치 |
JP2013125069A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Olympus Corp | 走査型レーザ顕微鏡システム |
JP2017026666A (ja) * | 2015-07-16 | 2017-02-02 | オリンパス株式会社 | 顕微鏡システム、特定方法、及び、プログラム |
US10379329B2 (en) | 2014-12-15 | 2019-08-13 | Olympus Corporation | Microscope system and setting value calculation method |
-
2001
- 2001-07-11 JP JP2001211418A patent/JP2003029151A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101129768B1 (ko) * | 2002-11-18 | 2012-03-26 | 나노포커스 아게 | 공초점현미경을 이용하여 실린더의 내벽면을 측정하기 위한 장치 |
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JP4564244B2 (ja) * | 2003-06-26 | 2010-10-20 | オリンパス株式会社 | レーザ走査型顕微鏡、レーザ走査型顕微鏡の制御方法、及びプログラム |
JP2005321728A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Olympus Corp | 走査型顕微鏡の測定パラメータ決定方法 |
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US8233039B2 (en) | 2007-06-06 | 2012-07-31 | Olympus Corporation | Microscope image pickup system |
JP2009162963A (ja) * | 2008-01-04 | 2009-07-23 | Olympus Corp | 共焦点顕微鏡及び走査方法 |
WO2009107321A1 (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-03 | 株式会社ニコン | 顕微鏡装置および細胞培養装置 |
JP5293733B2 (ja) * | 2008-02-28 | 2013-09-18 | 株式会社ニコン | 顕微鏡装置および細胞培養装置 |
US9562215B2 (en) | 2008-02-28 | 2017-02-07 | Nikon Corporation | Microscope apparatus and cell culture apparatus |
US10155926B2 (en) | 2008-02-28 | 2018-12-18 | Nikon Corporation | Microscope apparatus and cell culture apparatus |
JP2013125069A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Olympus Corp | 走査型レーザ顕微鏡システム |
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US10288877B2 (en) | 2015-07-16 | 2019-05-14 | Olympus Corporation | Microscopy system, determination method, and recording medium |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |