JP2003028175A - サスペンションスラスト軸受 - Google Patents
サスペンションスラスト軸受Info
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Abstract
トなサスペンションスラスト軸受を提供することを目的
とする。 【解決手段】 シール部材(20)は当初キャップ部材
(16)とは別体に形成されていて該キャップ部材に組
み込まれるようになっており、該シール部材(20)
は、上記キャップ部材に形成された環状溝(19)に圧
入される固定部(21)を有し、軸方向にて上記キャッ
プ部材と第二レースもしくは該第二レースに取り付けら
れた他のキャップ部材(25)との間に位置し、さら
に、第二レース(13)もしくは該第二レースに取り付
けられた他のキャップ部材(25)に形成された支持面
(13c,28)と摺接するリップ(22)を有してい
る。
Description
るサスペンションスラスト軸受、特に自動車の運転時に
ピボット動する車輪の伸縮式サスペンションアームに用
いられるサスペンションスラスト軸受に関する。
ンションスラスト軸受は、通常、上レース(上軌道
輪)、下レース(下軌道輪)、そしてこれらの両レース
の間に配されるボールもしくはころの形態のころがり部
材を有している。
方と接触する少なくとも一つの合成樹脂製のカップ部材
を有しているサスペンションスラスト軸受に関してい
る。
ションアームの上端にあって、サスペンションスプリン
グのための支持座をも提供する金属下カップ部材と、車
体に取り付けられた上部材との間に位置している。これ
は、従来周知のことである。サスペンション装置のスプ
リングはダンパーピストンのピストンロッドを取り巻い
ており、該ロッドの端部は弾性支持ブロックに固定され
ている。サスペンションスラスト軸受は、スプリングの
ための回転可能な支持カップ部材と、車体に固定されて
いる弾性支持ブロックとの間の相対回転を可能にする。
サスペンションスラスト軸は、また、スプリングと車体
との間で軸力を伝達する。スプリングのための支持カッ
プ部材と弾性支持ブロックとの間の相対角運動は、車輌
運転時の車輪のピボット動そして/あるいはサスペンシ
ョンスプリングの圧縮によって生ずる。詳細はフランス
特許第2779096に記載されている。
方にあって、特に雨季には軸受に汚染物質がかかるよう
な車輪のすぐそばに位置している。
は二つのキャップ部材が用いられている。これは、例え
ばUSP4995737そしてEP−A−390331
にて知られている。各キャップは一つのレースを覆って
いて、他のキャップと協働する軸方向保持手段を有して
いる。シールは一方のキャップ側でリップを有してい
て、該リップが他方のキャップと摺接する。
チック材で作られていて、必要な強度と剛性を与えられ
ている。この材料は十分に効果的なシール特性をもたら
すには剛性が高すぎる。軸受のレースに取り付けられた
シールを採用することも考えられるが、この場合、金属
板で補強されたシールを用いなければならなく、これは
比較コスト高になる(日本国、特開平8−219150
参照)。
ョンアームへの最終組立前の取扱い時あるいは搬送中に
不用意にシールが脱落することのないユニット化された
コンパクトなサスペンションスラスト軸受を提供するこ
とを目的とする。
よれば、上記目的は、第一のレースと、第二のレース
と、両レースの間に配された一列のころがり部材と、第
一のレースに取り付けられるキャップ部材と、回転もし
くは非回転部材に取り付けられて非回転摺接面もしくは
回転摺接面とそれぞれ協働する少なくとも一つのシール
部材とを有するサスペンションスラスト軸受であって、
上記シール部材は当初上記キャップ部材とは別体に形成
されていて該キャップ部材に組み込まれるようになって
おり、該シール部材は、上記キャップ部材に形成された
環状溝に圧入される固定部を有し、軸方向にて上記キャ
ップ部材と第二レースもしくは該第二レースに取り付け
られた他のキャップ部材との間に位置し、さらに、第二
レースもしくは該第二レースに取り付けられた他のキャ
ップ部材に形成された支持面と摺接するリップを有して
いることにより達成される。
に延びるラジアル面とすることができる。
に形成された環状溝へ嵌め込まれ固定される固定部を有
している。環状溝の直径は列をなす複数のころがり部材
の外径にほぼ等しくすることができる。
ル部材の固定部と部分的に重複するラジアル部分を有し
ているようにすることができる。
転摺接面がころがり部材の転動軌道面を形成する凹面に
隣接して設けられている。
レースに対して軸方向に位置固定するための手段を有し
ている。
カップ部材に対して軸方向に位置固定するための手段を
有している。
は固定部から半径外方に延びている。
は軸受の組込状態にて固定部から下方に延びている。
ころがり部材と軸方向スカート部との間に配置されてい
る。スカート部はキャップ部材の一部とすることができ
る。
もしくは該第二のレースに取り付けられた他のキャップ
部材を保持するように形成されている。
軸受の全体としての直径方向そして軸方向寸法は、良好
なシールを有し種々の部品を一緒に取り付けるための手
段を有する従来の軸受と比し増大することはない。
が、これにより本発明のより良い理解ができそしてその
有用性が明瞭となるであろう。本発明は図示の実施形態
には限定されない。
おり、このシリンダの内部にピストンが滑動自在に配さ
れ、ピストンロッド1はその上端で弾性支持ブロック2
に連結されている。支持ブロック2はシャーシ3が形成
する座面の中でシャーシを支持し、またこれに固定され
ている。
連結部材6、上カップ部材7そしてゴムブロック9を有
している。
−ピストンのピストンロッド1の端部が取り付けられる
二つの部材4aと4bとを有している。
うになっている。
軸受座を有している。
4,6の面に密着していて振動を濾波するカップリング
を形成している。
ルトによって、一端側がシャーシ3に固定され、多端側
は軸方向にて二つの部材4a,4bの間に位置してい
る。上カップ部材7は軸方向にて内連結部材4と同じレ
ベルにあるが、より大きい直径を有している。図には、
サスペンションスプリング10も見られ、その上端がス
ラスト軸受8を支持する下カップ部材11を支持してい
る。
下方へ延びる筒部7aと、外方に延びるラジアル部7b
とを有している。筒部7aの内面とラジアル部7bの上
面は弾性支持ブロック2の弾性材料で覆われている。
良く見られるように、シートメタルから作られた上レー
ス(上軌道輪)12と、同じくシートメタルから作られ
た下レース(下軌道輪)13と、両レース間に配された
複数のボール14を有している。ボール14は合成樹脂
製の保持器15により保持されているが、この保持器1
5はリップ15aとリップ15bとを有しており、一方
に延びるリップ15aは下レース13と摺接し、他方に
延びるリップ15bは上レース12と摺接している。
強化されたポリアミドのような合成樹脂で作られた上キ
ャップ部材16を有しており、ころがり部材としてのボ
ール14と反対側で上レースの面を覆っている。該上キ
ャップ部材16の形状は、上カップ部材7の軸方向に延
びる筒部7aの外面とラジアル部7bの下面に沿って形
成される。上キャップ部材16は管状のスカート部17
を有しており、該スカート部17は上キャップ部材16
の外径部から下方に延びていて、少なくともボール14
の領域にまで達している。スカート部17の下端近傍に
は半径内方に向け突出する突起部18が設けられてい
て、該スカート部の中間域でフックの機能を有する。
し、ボール14に適合する凹面と、ボールの高さの半分
位の位置で該トロイド部13aを外方に延出せしめるラ
ジアル部13bとを有している。
ック状の突起部18の頂部に位置する円筒面の直径より
も大きくなっている。したがって、突起部18は、サス
ペンション系への最終組立に先立ち、スラスト軸受に関
して下レース13を軸方向に保持するようになる。
面に周方向で連続せる環状のものとすることもできる。
12の大径側自由端の近傍であって、ころがり部材たる
ボール14の頂部よりも上の位置に、ラジアル底部と軸
方向側面部をもつ環状溝19が形成されている。該環状
溝19は、複数のボール14の中心を通る円の直径より
も大きい直径を有している。
ル部材20を備えており、該シール部材20は、環状溝
19内へ圧入される固定部21と該固定部21から半径
外方そして下方に延出するリップ22を有し、該リップ
22は下レース13のラジアル部13bの上面13cで
形成される支持面と摺接する。上面13cは環状をなし
実質的にラジアル方向に延びている。しかし、これは傾
斜していても良い。したがって、上キャップ部材16の
スカート部17と下レース13のラジアル部13bの自
由端との間に形成される狭空間によって、そして、シー
ルリップ22と下レース13のラジアル部13bとの間
の接触によって、ボール14の外側にシールがなされ
る。これは非常に良好なシールとなる。ボール14の内
側には、保持器15のリップ15aと15bが下レース
13と上レース12にそれぞれ接触することによりシー
ルがなされる。
部材11の上に座しており、該下カップ部材11は合成
樹脂材料部24によって覆われた補強材23を有してい
る。上記合成樹脂材料部24は車輌の車輪から車体へ振
動が伝達されるとき濾波材として機能する。
プ部材16と下キャップ部材25との間に軸受が配置さ
れている。下キャップ部材25はスプリング11のため
の支持カップの上に座しており、ころがり部材としての
ボール14と上キャップ部材16のスカート部17との
間で上方に延びる軸方向突出部26を有している。この
軸方向突出部26は、半径外方に向いてスカート部17
の突起部18と軸方向に係止して上キャップ部材16と
下キャップ部材25とを同方向に位置決めする環状突部
27を有している。
ル部材20のリップ22のための接触支持面を形成して
いる。ここで、この環状頂面28は半径方向に延びるラ
ジアル面を形成しているが、これは傾いていてもよい。
下レース13は前実施形態よりも短く、例えば、外側の
凹部13aに連なる筒状部のような部分は有していな
い。上レース部材12は環状溝19の内縁の位置に自由
端を有している。
外方に延びるラジアル部を有していてシール部材20の
固定部21を部分的に覆っており、該固定部21が外れ
ないで環状溝19内に留まるようにロックしている。こ
の実施形態は、最終組立に先立つ取扱い時に特に効果的
である。
別体となっているということは、上キャップ部材16が
非常に剛性が高い材料、例えば、繊維、特にガラス繊維
で強化された材料で作れるということ、そしてシール部
材は良好なシール性に求められる可撓性をもつ材料、例
えば、エラスラストマーあるいは強化ガラス繊維を有さ
ない可撓性の高いプラスチック材料で作れるということ
を意味する。シール部材20の環状溝19への圧入は、
シール部材20の保持の信頼性を高める。
のように、下キャップ部材25がスプリング10のため
の支持座を提供することもできる。
のように、下レース13がスプリング10のための支持
座を提供することもできる。
性能を呈するスラスト軸受をコンパクトにするシールを
提供するようになる。
信頼性が、シールの有効性そしてその耐経時劣化性によ
り、高められることとなる。
ラスト軸受組立体の軸方向での断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 第一のレースと、第二のレースと、両レ
ースの間に配された一列のころがり部材と、第一のレー
スに取り付けられるキャップ部材と、回転もしくは非回
転部材に取り付けられて非回転摺接面もしくは回転摺接
面とそれぞれ協働する少なくとも一つのシール部材とを
有するサスペンションスラスト軸受であって、上記シー
ル部材は当初上記キャップ部材とは別体に形成されてい
て該キャップ部材に組み込まれるようになっており、該
シール部材は、上記キャップ部材に形成された環状溝に
圧入される固定部を有し、軸方向にて上記キャップ部材
と第二レースもしくは該第二レースに取り付けられた他
のキャップ部材との間に位置し、さらに、第二レースも
しくは該第二レースに取り付けられた他のキャップ部材
に形成された支持面と摺接するリップを有していること
を特徴とするサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項2】 リップと接する支持面は実質的に半径方
向に延びるラジアル面であることとする請求項1に記載
のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項3】 第一のレースはシール部材の固定部と部
分的に重複するラジアル部分を有していることとする請
求項2に記載のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項4】 回転レースの回転摺接面がころがり部材
の転動軌道面を形成する凹面に隣接して設けられている
こととする請求項1に記載のサスペンションスラスト軸
受。 - 【請求項5】 キャップ部材は回転レースに対して軸方
向に位置固定するための手段を有していることとする請
求項1に記載のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項6】 キャップ部材は他のカップ部材に対して
軸方向に位置固定するための手段を有していることとす
る請求項1に記載のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項7】 シール部材のリップは固定部から半径外
方に延びていることとする請求項1に記載のサスペンシ
ョンスラスト軸受。 - 【請求項8】 シール部材のリップは軸受の組込状態に
て固定部から下方に延びていることとする請求項1に記
載のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項9】 シール部材は、半径方向にてころがり部
材と軸方向スカート部との間に配置されていることとす
る請求項1に記載のサスペンションスラスト軸受。 - 【請求項10】 スカート部は第二のレースもしくは該
第二のレースに取り付けられた他のカップ部材を保持す
るように形成されていることとする請求項9に記載のサ
スペンションスラスト軸受。
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JP2001198646A JP2003028175A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | サスペンションスラスト軸受 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2003028175A (ja) |
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- 2001-06-29 JP JP2001198646A patent/JP2003028175A/ja not_active Withdrawn
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