JP2002103177A - 排水装置 - Google Patents

排水装置

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JP2002103177A
JP2002103177A JP2000294160A JP2000294160A JP2002103177A JP 2002103177 A JP2002103177 A JP 2002103177A JP 2000294160 A JP2000294160 A JP 2000294160A JP 2000294160 A JP2000294160 A JP 2000294160A JP 2002103177 A JP2002103177 A JP 2002103177A
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宗二郎 馬上
Chuji Tamura
宙治 田村
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削装置を用いて切削水を供給しながら比重
の重い被加工物を切削した場合においても、排水路に切
削屑を滞留させないようにすることにより、使用済みの
切削水の排水を円滑に行う。 【解決手段】 被加工物を保持するチャックテーブル2
1と、切削方向の移動経路を有しチャックテーブル21
を切削方向に切削送りする切削送り手段23と、チャッ
クテーブル21に保持された被加工物に切削水を供給し
ながら切削を遂行する切削手段22とから少なくとも構
成される切削装置に搭載される排水装置10であって、
チャックテーブル21の切削方向の両側部に固定されチ
ャックテーブル21の移動経路を覆うジャバラ部13
と、チャックテーブル21に保持された被加工物に供給
されジャバラ部13によって案内された切削水を受け止
めるウォーターケース14と、ウォーターケース14が
受け止めた切削水を一時的に貯留し排水する排水プール
15とから少なくとも構成される排水装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削装置に搭載さ
れて切削水を排水する排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハ等の被加工物を切削する
切削装置、例えば図8に示す切削装置70は、チャック
テーブル21において保持した被加工物をY軸方向及び
Z軸方向に移動可能な切削手段22を用いて切削水を供
給しながら切削する装置であり、チャックテーブル21
は支持基台24によって回転可能に支持されている。ま
た、支持基台24はX軸方向に移動可能となっている。
【0003】支持基台24のX軸方向の両端には、伸縮
自在なジャバラ布11、12が連結されており、ジャバ
ラ布11、12は、開口部16aを覆っている。
【0004】一方、切削手段22には高速回転する切削
ブレード31を備え、切削ブレード31を両側から挟む
ようにして切削水供給ノズル32が配設されている。
【0005】被加工物、例えばテープTを介してフレー
ムFに保持された半導体ウェーハWの切削は、チャック
テーブル21がX軸方向に往復運動しながら切削手段2
2がY軸方向及びZ軸方向に移動し、切削ブレード31
がチャックテーブル21に保持された半導体ウェーハW
に切り込むことによって行われる。
【0006】このとき、チャックテーブル21を支持す
る支持基台24のX軸方向の移動に伴ってジャバラ布1
1及びジャバラ布12が伸縮し、ウォーターケース80
の開口部16a、即ち支持基台24の移動経路は常に上
方から覆われている。従って、切削時に切削水供給ノズ
ル32から供給される切削水をジャバラ部11、12で
受けとめ、受け止めた切削水をウォーターケース80に
落下させて内周壁16と外周壁17との間の排水路19
a、19b、19c、19dに切削水を導くことができ
る。そして、落下した切削水は排水ドレーン52を通じ
て外部に排出し、装置内部に切削水が侵入するのを防止
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
セラミックスのように比較的比重の重い被加工物を切削
した場合は、ウォーターケース80の底部にセラミック
スの切削屑が堆積することがある。この場合は排水路が
塞がれて、使用済みの切削水がドレーン52に流れなく
なり、その結果、ウォーターケース80から切削水があ
ふれ出て装置内部に侵入するという問題がある。
【0008】従って、比重の重い被加工物を切削した場
合でも、排水を円滑に行うことにより、切削水が切削装
置の内部へ侵入するのを防止することに課題を有してい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段として本発明は、被加工物を保持するチャ
ックテーブルと、切削方向の移動経路を有しチャックテ
ーブルを切削方向に切削送りする切削送り手段と、チャ
ックテーブルに保持された被加工物に切削水を供給しな
がら切削を遂行する切削手段とから少なくとも構成され
る切削装置に搭載される排水装置であって、チャックテ
ーブルの切削方向の両側部に固定されチャックテーブル
の移動経路を覆うジャバラ部と、チャックテーブルに保
持された被加工物に供給されジャバラ部によって案内さ
れた切削水を受け止めるウォーターケースと、ウォータ
ーケースが受け止めた切削水を一時的に貯留し排水する
排水プールとから少なくとも構成される排水装置を提供
する。
【0010】そしてこの排水装置は、排水プールの底部
がウォーターケースの底部より低い位置に形成されてお
り、排水プールには、排水プールの底部より高い位置に
排水口が形成されていること、ウォーターケースには、
切削水を排水プールに送り出す水流生成手段が配設され
ることを付加的要件とする。
【0011】このように構成される排水装置によれば、
比較的比重の重い被加工物を切削した場合にも切削水に
混じった切削屑が排水プールに導かれて排水プールの底
部に沈殿し、ウオーターケースにはほとんど堆積しない
ため、切削屑に邪魔されずに切削水の排水が円滑に行わ
れ、ウォーターケースから切削水があふれることがな
い。
【0012】また、排水口は沈殿物より上方の位置にお
いて開口しているため、排水口が切削屑によって塞がれ
ることはない。
【0013】更に、ウォーターケースに水流生成手段を
設けることによって、比重の重い切削屑も排水プールに
流れるため、切削屑がウォーターケースに滞留しない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、図1
に示す切削装置20に搭載される排水装置10について
説明する。なお、図8に示した従来例と同様に構成され
る部位については同一の符号を付して説明する。
【0015】切削装置20には、被加工物を保持するチ
ャックテーブル21と、チャックテーブル21に保持さ
れた被加工物を切削する切削手段22と、チャックテー
ブル21を切削方向であるX軸方向に送り出す切削送り
手段23とを備えている。チャックテーブル21は、支
持基台24によって回転可能に支持されており、支持基
台24は、切削送り手段23によってX軸方向に移動可
能となっている。
【0016】切削送り手段23は、切削方向であるX軸
方向に配設されたX軸ガイドレール25と、X軸ガイド
レール25に摺動可能に支持されたX軸移動基台26
と、X軸移動基台26に形成されたナット部(図示せ
ず)に螺合するX軸ボールネジ27と、X軸ボールネジ
27を回転駆動するX軸パルスモータ28とから構成さ
れており、チャックテーブル21を回転可能に支持する
支持基台24はX軸移動基台26に固定されている。
【0017】切削手段22は、Y軸方向に配設されたス
ピンドルハウジング29と、スピンドルハウジング29
によって回転可能に支持されたスピンドル30と、スピ
ンドル30に装着された回転ブレード31と、回転ブレ
ード31の両側において回転ブレード31を挟むように
して配設された切削水供給ノズル32とから構成され、
切り込み送り手段33によって切り込み方向であるZ軸
方向に移動可能に支持されており、更にこの切り込み送
り手段33は、割り出し送り手段34によって割り出し
方向であるY軸方向に移動可能に支持されている。
【0018】切り込み送り手段33は、壁部35の側面
においてZ軸方向に配設されたZ軸ガイドレール36
と、切削手段22を支持すると共にZ軸ガイドレール3
6に摺動可能に支持された昇降部37と、Z軸方向に配
設されて昇降部37に形成されたナット部(図示せず)
に螺合するZ軸ボールネジ(図示せず)と、Z軸ボール
ネジを回転駆動するZ軸パルスモータ38とから構成さ
れ、Z軸パルスモータ38の駆動によりZ軸ボールネジ
が回転して昇降部37がZ軸方向に昇降する構成となっ
ている。
【0019】一方、割り出し送り手段34は、Y軸方向
に配設されたY軸ガイドレール39と、Y軸ガイドレー
ル39に摺動可能に支持され壁部35と一体形成された
Y軸移動基台40と、Y軸移動基台40に形成されたナ
ット部(図示せず)に螺合するY軸ボールネジ41と、
Y軸ボールネジ41を回転駆動するY軸パルスモータ4
2とから構成され、Y軸パルスモータ42の駆動によっ
てY軸ボールネジ41が回転することにより、Y軸移動
基台40がY軸方向に移動する構成となっている。
【0020】排水装置10は、ジャバラ布11、12か
らなるジャバラ部13と、ジャバラ部13から落下した
使用済みの切削水を受け止めるウォーターケース14
と、ウォーターケース14が受け止めた使用済みの切削
水を一時的に貯留する排水プール15とから構成され
る。
【0021】ジャバラ布11の一方の端部には第一の固
定フレーム11aが連結され、もう一方の端部には第二
の固定フレーム11bが連結されており、第一の固定フ
レーム11aは支持基台24の+X方向側の端部にネジ
止めにより固定され、第二の固定フレーム11bはウォ
ーターケース14を構成する内周壁16の+X方向側の
端部にネジ止めにより固定されている。
【0022】一方、ジャバラ布12の一方の端部には第
一の固定フレーム12aが連結され、もう一方の端部に
は第二の固定フレーム12bが連結されており、第一の
固定フレーム12aは支持基台24の−X方向側の端部
にネジ止めにより固定され、第二の固定フレーム12b
は内周壁16の−X方向側の端部にネジ止めにより固定
されている。
【0023】また、ジャバラ布11の中間部には下部に
ローラー11cを備えたガイドプレート11dが取り付
けられ、ジャバラ布12の中間部には下部にローラー1
2cを備えたガイドプレート12dが取り付けられ、ジ
ャバラ布11、12の中央部が垂下しないようにそれぞ
れ支持している。こうして、ウォーターケース14の開
口部16a、即ちチャックテーブル21の移動経路は常
に上方から覆われている。
【0024】ウォーターケース14は、垂直方向に立設
した内周壁16及び外周壁17と、内周壁16の下端と
外周壁17の下端とを連結する底部18とから構成さ
れ、これらによって形成された溝が排水路19a、19
b、19cを形成している。そして、排水路19a、1
9bの先端には排水プール15が形成されている。
【0025】図2に示すように、排水プール15は、そ
の底部50がウォーターケース14の底部18より低い
位置になるように形成されており、ウォーターケース1
4に溜まった使用済みの切削水は排水プール15に流れ
込む。
【0026】排水プール15の内部には排水口51が形
成されており、図2に示すように、この排水口51はド
レーン52と連通している。この排水口51は排水プー
ル15の底部50より高い位置に形成されている。
【0027】図1〜図3に示すように、ウォーターケー
ス14の底部18には水流生成手段60が配設されてい
る。この水流生成手段60は、液体若しくはエアーを排
水プール15の方に向けて噴出するノズルであり、噴出
された液体若しくはエアーによって水流を生成し、排水
路19a、19b、19cに滞留した切削水及び切削屑
を排水プール15に強制的に送り出すことができる。
【0028】図示の例では、水流生成手段60は排水路
19aと排水路19bの双方に配設し、更に排水路19
cにも配設しており、使用済みの切削水を円滑に排水プ
ール15に流すための水流を確実に生成することができ
る。なお、水流生成手段60を配設する位置は、図示の
例に限定されるものではない。
【0029】このように構成される排水装置10では、
図1に示したジャバラ部13からウォーターケース14
に導かれた使用済みの切削水は、水流生成手段60によ
って各排水路を通って排水プール15に流れ込む。こう
して水流生成手段60によって排水プール15への水流
が生成されるため、比重の重い切削屑も各排水路に滞留
せず、排水プール15に流れ込む。従って、使用済みの
切削水は常に円滑に排水プール15に流れるため、ウォ
ーターケース14からあふれ出て装置内部に侵入するこ
とがない。
【0030】なお、水流生成手段60を配設しない場合
でも、例えばウォーターケース14を傾けて自然に排水
プール15の方向に水流が生成されるようにした場合
は、同様の効果を得ることができる。
【0031】また、排水口51は、排水プール15の底
部50より高い位置に形成されているため、切削屑が底
部50に沈殿した場合でも排水口51が塞がれることが
なく、排水が円滑に行われる。
【0032】更に、図4に示すように、排水プール15
の底部50に開閉自在な開閉部53を備えた場合は、排
水プール15に溜まった切削屑をいつでも容易に取り出
して掃除することができる。
【0033】図5〜図7に示す排水装置10aのよう
に、排水プール15に着脱自在な排出ボックス54を挿
入しておき、適宜のタイミングで排出ボックス54を取
り外して切削屑を容易に除去するようにしてもよい。こ
の場合、図5に示すように、排出ボックス54に排水口
51を貫通させる貫通孔55を設け、図7に示すよう
に、排水プール15の内周側に排出ボックス54を密着
させて挿入すれば、ドレーン52からの切削水の排出に
支障が生じることはない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る排水
装置によれば、比較的比重の重い被加工物を切削した場
合にも切削水に混じった切削屑が排水プールに導かれて
排水プールの底部に沈殿し、ウオーターケースにはほと
んど堆積しないため、切削屑に邪魔されずに切削水の排
水が円滑に行われ、ウォーターケースから切削水があふ
れ出て切削装置内部に侵入することがない。
【0035】また、排水口は沈殿物より上方の位置にお
いて開口しているため、排水口が切削屑によって塞がれ
ることはない。従って、切削屑が沈殿しても排水口が塞
がれることがなく、切削水の排水が円滑に行われると共
に、排水口の底部に沈殿した切削屑の掃除を容易に行う
ことができる。
【0036】更に、ウォーターケースに水流生成手段を
設けることによって、比重の重い切削屑も排水プールに
流れるため、切削屑がウォーターケースに滞留せず、切
削水がより円滑に排水される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水装置が搭載された切削装置を
示す斜視図である。
【図2】同排水装置を示す正面図である。
【図3】同排水装置を示す平面図である。
【図4】同排水装置を示す斜視図である。
【図5】同排水装置の第二の実施の形態を示す斜視図で
ある。
【図6】同排水装置の第二の実施の形態を示す正面図で
ある。
【図7】同排水装置の第二の実施の形態を示す平面図で
ある。
【図8】従来の排水装置が搭載された切削装置を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10、10a…排水装置 11、12…ジャバラ布 11a、12a…第一の固定フレーム 11b、12b…第二の固定フレーム 13…ジャバラ部 14…ウォーターケース 15…排水プール 16…内周壁 16a…開口部 17…外周壁 18…底部 19a、19b、19c、19d…排水路 20…切削装置 21…チャックテーブル 22…切削手段 23…切削送り手段 24…支持基台 25…X軸ガイドレール 26…X軸移動基台 27…X軸ボールネジ 28…X軸パルスモータ 29…スピンドルハウジング 30…スピンドル 31…回転ブレード 32…切削水供給ノズル 33…切り込み送り手段 34…割り出し送り手段 35…壁部 36…Z軸ガイドレール 37…昇降部 38…Z軸パルスモータ 39…Y軸ガイドレール 40…Y軸移動基台 41…Y軸ボールネジ 42…Y軸パルスモータ 50…底部 51…排水口 52…ドレーン 53…開閉部 54…排出ボックス 55…貫通孔 60…水流生成手段 70…切削装置 80…ウォーターケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を保持するチャックテーブル
    と、切削方向の移動経路を有し該チャックテーブルを該
    切削方向に切削送りする切削送り手段と、該チャックテ
    ーブルに保持された被加工物に切削水を供給しながら切
    削を遂行する切削手段とから少なくとも構成される切削
    装置に搭載される排水装置であって、 該チャックテーブルの切削方向の両側部に固定され該チ
    ャックテーブルの移動経路を覆うジャバラ部と、 該チャックテーブルに保持された被加工物に供給され該
    ジャバラ部によって案内された切削水を受け止めるウォ
    ーターケースと、 該ウォーターケースが受け止めた切削水を一時的に貯留
    し排水する排水プールとから少なくとも構成される排水
    装置。
  2. 【請求項2】 排水プールの底部はウォーターケースの
    底部より低い位置に形成されており、 該排水プールには、該排水プールの底部より高い位置に
    排水口が形成されている請求項1に記載の排水装置。
  3. 【請求項3】 ウォーターケースには、切削水を排水プ
    ールに送り出す水流生成手段が配設される請求項2に記
    載の排水装置。
JP2000294160A 2000-09-27 2000-09-27 排水装置 Pending JP2002103177A (ja)

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