JP2002065898A - 糸巻きゴルフボール - Google Patents
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Abstract
飛距離が大きい糸巻きゴルフボールを提供する。 【解決手段】 本発明は、ソリッドセンター、該ソリッ
ドセンター上に巻き付けられた糸ゴム層、および該糸ゴ
ム層上に形成されたカバーから成る糸巻きゴルフボール
において、該ソリッドセンターが、直径30〜38mmおよび
JIS‐C硬度による表面硬度65〜90を有し、かつ該ソリッ
ドセンターの表面硬度がJIS‐C硬度による中心硬度より
12以上だけ大きく、該カバーがアイオノマー樹脂を主成
分とする基材樹脂から形成され、曲げ剛性率200〜600M
PaおよびショアD硬度60〜80を有することを特徴とす
る糸巻きゴルフボールに関する。
Description
ルに関する。更に詳しくは、本発明は、良好な打球感を
保持し、かつ飛距離が大きい糸巻きゴルフボールに関す
る。
ゴルフボールがある。一方は、中実のツーピースボール
やスリーピースボール等のソリッドゴルフボールであ
り、一体成形されたゴム製部材から成るコアおよび該コ
ア上に被覆したアイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂カバ
ーから構成される。また、他方は糸巻きゴルフボールで
あり、中心の固体または液体の芯部を、ゴム糸で巻き付
け、次いで1〜2mm厚のアイオノマー樹脂やバラタ等に
よるカバーで被覆したものである。
ゴルフボール等のソリッドゴルフボールと比較すると、
打球感およびコントロール性に優れており、これらの特
性を重視するプロゴルファーをはじめとする上級ゴルフ
ァーに愛用されている。しかしながら、糸巻きゴルフボ
ールは、スピン量が大きく、打出角も小さいため、飛距
離の点でソリッドコアを用いたソリッドゴルフボールに
劣る。
成る単一構造のソリッドセンターを用いるものと、中空
のゴム球体に液体を封入したリキッドセンターを用いる
ものとがある。これらの中で、リキッドセンターおよび
バラタ(トランスポリイソプレン)カバーを用いたもの
が、特に打球感、コントロール性に優れていることか
ら、上級者およびプロ用として広く使用されている。ソ
リッドセンターを用いた糸巻きゴルフボールは、センタ
ーの反発性もゴルフボール自体の反発に大きく影響を与
え、リキッドセンターの糸巻きゴルフボールに比べて飛
距離が優れている。しかしながら、前述のように糸巻き
ゴルフボールは全体的に飛距離が劣り、糸巻きゴルフボ
ールの特性を保持したまま飛距離を増大することが望ま
れている。
ドセンター、糸ゴム層およびカバーから成る糸巻きゴル
フボールにおいて、主としてソリッドセンターの硬度分
布を適正化することにより、更に優れた打球感やコント
ロール性と更に長い飛距離とを有する、ソリッドセンタ
ーを用いた糸巻きゴルフボールが提案されてきた(例え
ば、特開平9-271537号公報、特許第2715885号公報
等)。
た打球感およびコントロール性を有するという利点を保
持し、かつソリッドゴルフボールのような十分な飛距離
の得られる糸巻きゴルフボールという観点で未だ満足の
いくものは得られておらず、更に打球感やコントロール
性および飛行性能に優れた糸巻きゴルフボールが求めら
れている。
な従来の糸巻きゴルフボールの有する問題点を解決し、
軟らかくて良好な打球感を保持し、かつ飛距離の向上し
た糸巻きゴルフボールを提供することを目的とする。
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ソリッドセンターを
用いた糸巻きゴルフボールにおいて、ソリッドセンター
の直径、表面硬度(JIS-C硬度)および硬度分布、並びに
カバーの曲げ剛性率およびショアD硬度を特定範囲内に
規定することにより、優れた打球感を保持し、かつ飛距
離の向上した糸巻きゴルフボールが得られることを見い
出し、本発明を完成するに至った。
リッドセンター上に巻き付けられた糸ゴム層、および該
糸ゴム層上に形成されたカバーから成る糸巻きゴルフボ
ールにおいて、該ソリッドセンターが、直径30〜38mmお
よびJIS‐C硬度による表面硬度65〜90を有し、かつ該ソ
リッドセンターの表面硬度がJIS‐C硬度による中心硬度
より12以上だけ大きく、該カバーがアイオノマー樹脂を
主成分とする基材樹脂から形成され、曲げ剛性率200〜6
00MPaおよびショアD硬度60〜80を有することを特徴
とする糸巻きゴルフボールに関する。
カバーに用いるアイオノマー樹脂の酸含量が12〜30重量
%であり、かつ上記アイオノマー樹脂中のカルボキシル
基の5〜80%を金属イオンで中和したものであることが
好ましい。
発明のゴルフボールはソリッドセンター上に、糸ゴム層
を巻き付け、該糸ゴム層上にカバーを形成する。本発明
のゴルフボールのソリッドセンターは、基材ゴム、共架
橋剤、有機過酸化物、充填材等を含有するゴム組成物か
ら成る。
フボールに用いられている天然ゴムおよび/または合成
ゴムが用いられ、特にシス‐1,4‐結合少なくとも40%
以上、好ましくは80%以上を有するいわゆるハイシスポ
リブタジエンゴムが好ましい。上記ハイシスポリブタジ
エンゴムには、所望により、天然ゴム、ポリイソプレン
ゴム、スチレンポリブタジエンゴム、エチレン‐プロピ
レン‐ジエンゴム(EPDM)等を配合してもよい。
ン酸の金属塩、特にアクリル酸またはメタクリル酸等の
ような炭素数3〜8のα,β‐不飽和カルボン酸の、亜
鉛、マグネシウム塩等の一価または二価の金属塩が挙げ
られるが、高い反発性を付与するアクリル酸亜鉛が好適
である。配合量は、基材ゴム100重量部に対して、10〜4
0重量部、好ましくは15〜35重量部である。40重量部よ
り多いと硬くなり過ぎて、打球感が悪くなる。10重量部
より少ないと反発が悪くなり飛距離が低下する。
て作用し、例えば例えばジクミルパーオキサイド、1,1
‐ビス(t‐ブチルパーオキシ)‐3,3,5‐トリメチルシク
ロヘキサン、2,5‐ジメチル‐2,5‐ジ(t‐ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、ジ‐t‐ブチルパーオキサイドが挙げら
れ、ジクミルパーオキサイドが好適である。配合量は、
基材ゴム100重量部に対して0.5〜2.0重量部、好ましく
は0.8〜1.5重量部である。0.5重量部未満では軟らかく
なり過ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。2.0重量
部を越えると硬くなり過ぎ、打球感が悪くなる。
されるものであればよく、例えば無機塩(具体的には、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)、高比重金
属粉末(例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末
等)およびそれらの混合物が挙げられる。配合量は、基
材ゴム100重量部に対して20〜70重量部、好ましくは25
〜60重量部である。20重量部未満ではコアの重量が軽く
なり、その結果ボールの重量も軽くなり好ましくなく、
70重量部を越えるとコアの重量が重くなり、その結果ボ
ールの重量も重くなり過ぎる。
ターには、老化防止剤またはしゃく解剤、その他ソリッ
ドゴルフボールのコアの製造に通常使用し得る成分を適
宜配合してもよい。尚、老化防止剤は、基材ゴム100重
量部に対して、0.2〜0.5重量部が好ましい。
は上記のゴム組成物を、ニーダー、混練ロール等の適宜
の混練機を用いて均一に混練し、金型内で加硫成形する
ことにより得ることができる。この際の条件は後述のよ
うな特性を満足すれば特に限定されないが、通常は130
〜240℃、圧力2.9〜11.8MPa、15〜60分間で行われ、
2以上の複数の工程で行われてもよい。
の直径は、30〜38mmであることを要件とするが、好まし
くは32〜38mm、より好ましくは34〜37mmである。上記ソ
リッドセンターの直径が30mmより小さいと打撃時のスピ
ン量が高くなって飛距離が低下し、38mmより大きいと糸
ゴム層が薄くなり過ぎて、糸ゴム層の反発性が十分に活
かされず飛距離が小さくなる。
(ショアーC硬度と同じ)による表面硬度65〜90を有する
ことを要件とするが、好ましくは70〜87、より好ましく
は75〜85である。上記ソリッドセンターの表面硬度が65
より小さいと、ソリッドセンターが軟らかくなり過ぎて
得られるゴルフボールが適正な硬度を有さず、反発性も
低下する。上記表面硬度が90を超えると、ソリッドセン
ターが硬くなり過ぎて得られるゴルフボールの打球感が
悪くなる。
よる表面硬度が中心硬度より12以上だけ大きいことを要
件とするが、上記硬度差は好ましくは13以上、より好ま
しくは14以上である。上記硬度差が12より小さいと打出
角が低くなり、スピン量も大きくなって飛距離が低下す
る。また、上記硬度差が大きくなり過ぎると反発性が低
下して飛距離が低下する。従って、上記硬度差の上限値
は、30以下、好ましくは28がよい。本発明のソリッドセ
ンターのJIS‐C硬度による中心硬度は50〜75、好ましく
は55〜70、より好ましくは60〜68であることが望まし
い。上記中心硬度が50より小さいと、ソリッドセンター
が軟らかくなり過ぎて、得られるゴルフボールが適正な
硬度を有さず、反発性も低下する。上記中心硬度が75よ
り大きいと硬くなり過ぎて、得られるゴルフボールの打
球感が悪くなる。尚、ソリッドセンターの中心硬度と
は、通常ソリッドセンターを2等分切断して、その切断
面の中心点にて測定したJIS‐C硬度を意味する。上記の
ようにして得られたソリッドセンター上には、次いで糸
ゴム層を形成する。
は、糸巻きゴルフボールの糸巻き層に従来から使用され
ているものと同様のものを用いてもよく、例えば天然ゴ
ムまたは天然ゴムと合成ポリイソプレンに硫黄、加硫助
剤、加硫促進剤、老化防止剤等を配合したゴム組成物を
加硫することによって得られたものを用いてもよい。糸
ゴム層は、従来の糸巻きゴルフボールの糸巻きコアを製
造する方法で、ソリッドセンター上に巻き付けることが
できる。糸ゴム層の厚さは1.0〜4.0mm、好ましくは1.2
〜3.5mmである。1.0mmより薄いと打撃時の衝撃緩和が活
かされず、打球感が悪くなり、4.0mmより厚いと打撃時
のスピン量が大きくなり過ぎて飛距離が低下する。得ら
れた糸ゴム層上には、次いでカバーを形成する。
は、曲げ剛性率200〜600MPaを有することを要件とす
るが、好ましくは220〜550MPa、より好ましくは240
〜500MPaである。上記曲げ剛性率が200MPaより低
いと、得られるゴルフボールの反発性が低下するだけで
なく打撃時のスピン量が高くなって飛距離が低下する。
上記曲げ剛性率が600MPaより高いと、打球感が悪く
なる。
は、ショアD硬度60〜80を有することを要件とするが、
好ましくは61〜77、より好ましくは62〜74である。上記
硬度が60未満では、得られるゴルフボールの反発性が低
下するだけでなく打撃時のスピン量が高くなって飛距離
が低下する。上記硬度が80を超えると、打球感が悪くな
る。
は、アイオノマー樹脂を主成分とする基材樹脂から形成
される。上記アイオノマー樹脂としては、エチレンと
α,β‐不飽和カルボン酸との共重合体中のカルボキシ
ル基の少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、エ
チレンとα,β‐不飽和カルボン酸とα,β‐不飽和カル
ボン酸エステルとの三元共重合体中のカルボキシル基の
少なくとも一部を金属イオンで中和したもの、またはそ
れらの混合物である。上記のα,β‐不飽和カルボン酸
としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、マレイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリ
ル酸とメタクリル酸が好ましい。また、α,β‐不飽和
カルボン酸エステル金属塩としては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、
エチル、プロピル、n‐ブチル、イソブチルエステル等
が用いられ、特にアクリル酸エステルとメタクリル酸エ
ステルが好ましい。上記エチレンとα,β‐不飽和カル
ボン酸との共重合体中や、エチレンとα,β‐不飽和カ
ルボン酸とα,β‐不飽和カルボン酸エステルとの三元
共重合体中のカルボキシル基の少なくとも一部を中和す
る金属イオンとしては、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アル
ミニウム、錫、ジルコニウム、カドミウムイオン等が挙
げられるが、特にナトリウム、亜鉛、マグネシウムイオ
ンが反発性、耐久性等からよく用いられ好ましい。
マー樹脂中のカルボキシル基の5〜80%、好ましくは10
〜70%、より好ましくは20〜60%を金属イオンで中和し
たものであることが望ましい。上記カルボキシル基の5
%未満を金属イオンで中和したものでは軟らか過ぎて得
られるゴルフボールが適正な硬度を有さず反発性も低下
し、上記カルボキシル基の80%より多くを金属イオンで
中和したものでは硬くなり過ぎて得られるゴルフボール
の打球感が悪くなる。
〜30重量%、好ましくは13〜26重%、より好ましくは14
〜22重量%であることが望ましい。上記酸含量が12重量
%未満では得られるゴルフボールの反発性が低下して飛
距離が低下し、30重量%を超えると打球感が悪くなる。
それだけに限定されないが、ハイミラン(Hi-milan)155
5、ハイミラン1557、ハイミラン1605、ハイミラン165
2、ハイミラン1705、ハイミラン1706、ハイミラン170
7、ハイミラン1855、ハイミラン1856(三井デュポンポリ
ケミカル社製)、サーリン(Surlyn)8140、サーリン912
0、サーリン8945、サーリン9945、サーリンAD8511、サ
ーリンAD8512、サーリンAD8542、サーリン6320(デュポ
ン社製)、アイオテック(Iotek)7010、アイオテック8000
(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。こ
れらのアイオノマー樹脂は、上記例示のものをそれぞれ
単独または2種以上の混合物として用いてもよい。
としては、上記のようなアイオノマー樹脂のみであって
もよいが、アイオノマー樹脂と熱可塑性エラストマーや
ジエン系ブロック共重合体等の1種以上とを組合せて用
いてもよい。上記熱可塑性エラストマーの具体例とし
て、例えば東レ(株)から商品名「ペバックス」で市販さ
れている(例えば、「ペバックス2533」)ポリアミド系
熱可塑性エラストマー、東レ・デュポン(株)から商品名
「ハイトレル」で市販されている(例えば、「ハイトレ
ル3548」、「ハイトレル4047」)ポリエステル系熱可塑
性エラストマー、武田バーディシュ(株)から商品名「エ
ラストラン」で市販されている(例えば、「エラストラ
ンET880」)ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等が
挙げられる。
ク共重合体または部分水添ブロック共重合体の共役ジエ
ン化合物に由来する二重結合を有するものである。その
基体となるブロック共重合体とは、少なくとも1種のビ
ニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックAと少な
くとも1種の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックBとから成るブロック共重合体である。また、部分
水添ブロック共重合体とは、上記ブロック共重合体を水
素添加して得られるものである。ブロック共重合体を構
成するビニル芳香族化合物としては、例えばスチレン、
α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、p‐t‐ブチル
スチレン、1,1‐ジフェニルスチレン等の中から1種ま
たは2種以上を選択することができ、スチレンが好まし
い。また、共役ジエン化合物としては、例えばブタジエ
ン、イソプレン、1,3‐ペンタジエン、2,3‐ジメチル‐
1,3‐ブタジエン等の中から1種または2種以上を選択
することができ、ブタジエン、イソプレンおよびこれら
の組合せが好ましい。上記ジエン系ブロック共重合体の
具体例としては、例えばダイセル化学工業(株)から商品
名「エポフレンド」市販されているもの(例えば、「エ
ポフレンドA1010」)が挙げられる。
ロック共重合体等の配合量は、カバー用の基材樹脂100
重量部に対して、0〜60重量部、好ましくは10〜40重量
部である。60重量部より多いとカバーが軟らかくなり過
ぎて反発性が低下したり、またアイオノマー樹脂との相
溶性が悪くなって耐久性が低下しやすくなる。
以外に必要に応じて、コアに用いたものと同様の充填材
や、種々の添加剤、例えば二酸化チタン等の顔料、分散
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を添加して
もよい。
に限定されるものではなく、通常のカバーを被覆する方
法で行うことができる。カバー用組成物を予め半球殻状
のハーフシェルに成形し、それを2枚用いてコアを包
み、130〜170℃で1〜5分間加圧成形するか、または上
記カバー用組成物を直接コア上に射出成形してコアを包
み込む方法が用いられる。
くは1.4〜4.6mm、より好ましくは1.4〜2.5mmである。1.
0mmより小さいと薄くなり過ぎて耐久性が低下し、反発
性能も低下し、5.0mmより大きいと打球感が悪くなる。
ンプルと呼ばれるくぼみを多数表面上に形成する。本発
明のゴルフボールは美観を高め、商品価値を上げるため
に、通常ペイント仕上げ、マーキングスタンプ等を施さ
れて市場に投入される。
有の良好な打球感を損なわず、飛距離を向上させたゴル
フボールを提供し得る。
るが、これら実施例に限定されるものではない。
用組成物を混練し、同表に示した加硫条件で加熱プレス
することにより、球状のソリッドセンターを得た。表中
の各成分の配合量は重量部によるものである。得られた
ソリッドセンターの直径、重量、表面硬度aおよび中心
硬度bを測定し、硬度差(a−b)を計算により求め、そ
れらの結果を同表に示す。ソリッドセンターの重量は、
それぞれ最終のゴルフボール重量が適性重量になるよう
に硫酸バリウムにて調節した。
のハイシスポリブタジエン(1,4‐シス‐ポリブタジエ
ン含量:96%
低シスイソプレンゴム(シェル化学社製のシェルIR-30
9)=50/50(重量比)のブレンドゴム製の糸ゴムを巻き
付け、外径39.0mmの糸巻きコアを作製した。
よりミキシングし、ペレット状のカバー用組成物を得
た。表中の各成分の配合量は重量部によるものである。
押出条件は、 スクリュー径 45mm スクリュー回転数 200rpm スクリューL/D 35 であり、配合物は押出機のダイの位置で200〜260℃に加
熱された。得られたカバー用組成物の酸含量、カルボキ
シル基中和率、曲げ剛性率およびショアーD硬度を同表
に示す。曲げ剛性率の測定は、上記カバー用組成物から
作製した約2mm厚さの熱プレス成形シートを23℃で2週
間保存後、JIS K7106に準じて測定した。ショアD硬度
は、上記カバー用組成物から作製した約2mm厚さの熱プ
レス成形シートを23℃で2週間保存後、そのシートを3
枚以上重ねてショアD硬度計にて測定した(ASTM D-224
0)。
ナトリウムイオン中和エチレン-メタクリル酸共重合体
系アイオノマー樹脂、MI=2.8、曲げ剛性率=約245MPa (注3)三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中
和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹
脂、MI=0.9、曲げ剛性率=約250MPa (注4)三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイ
オン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマ
ー樹脂、MI=10.0、曲げ剛性率=約160MPa (注5)三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン中
和エチレン-イソブチルアクリレート-メタクリル酸三元
共重合体系アイオノマー樹脂、MI=1.0、曲げ剛性率=
約65MPa (注6)デュポン社製のナトリウムイオン中和エチレン-メ
タクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=2.6、曲
げ剛性率=約323MPa (注7)デュポン社製の亜鉛イオン中和エチレン-メタクリ
ル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=1.3、曲げ剛性
率=約242MPa
れたカバー用組成物を用いて半球殻状のハーフシェルを
成形し、それを2枚用いて上記の得られた糸巻きコアを
包み、金型内でプレス熱圧縮成形し、表面にペイントを
塗装して、重量45.4gおよび直径42.8mmを有するゴルフ
ボールを得た。得られたゴルフボールの飛行性能として
打出角、スピン量および飛距離、並びに打球感を測定ま
たは評価し、その結果を以下の表4および表5に示す。
試験方法は後述の通り行った。
ルフボール(住友ゴム工業(株)製)を用いて、同様に飛
行性能(打出角、スピン量および飛距離)および打球感
を測定または評価し、その結果を以下の表5に示す。試
験方法は以下の通り行った。重量は45.4gであり、直径
は42.8mmであった。
ルヘッド製ウッド1番クラブ(W#1、ドライバー)を
取り付けて、ヘッドスピードを45m/秒に設定して各ゴル
フボールを打撃し、打出角、スピン量およびキャリー
(落下点までの飛距離)を測定した。スピン量は、打撃
されたゴルフボールを連続写真撮影することによって打
出直後のバックスピン量を求めることにより決定した。 打球感 ゴルファー10人による実打テストで評価した。判定基準
は以下の通りとした。 判定基準 〇 … 10人中8人以上がソフトなフィーリングで良いと
答えた。 △ … 10人中3〜7人がソフトなフィーリングで良いと
答えた。×S … 10人中8人以上が打球感が軟らか過ぎ
て悪いと答えた。 ×H … 10人中8人以上が打球感が硬過ぎて悪いと答え
た。
ッドゴルフボール
糸巻きゴルフボールは、比較例の糸巻きゴルフボール以
上の飛距離を有し、特に比較例9の市販のツーピースソ
リッドゴルフボールより大きな飛距離を有し、また、打
球感もソフトで良好という結果であった。
は、カバーの硬度および曲げ剛性率が低いため反発性が
低下するだけでなくスピン量が高くなって飛距離が短く
なっており、また打球感が軟らか過ぎて悪いものとなっ
ている。比較例2のゴルフボールは、ソリッドセンター
の表面硬度と中心硬度との差が小さいため、打出角が低
くなりスピン量も大きくなって飛距離が短いものとなっ
ている。
ターの直径が小さいため、スピン量が高くなって飛距離
が短いものとなっている。比較例4のゴルフボールは、
ソリッドセンターの直径が大きいため、糸ゴム層が薄く
なり過ぎて、糸ゴム層の反発性が十分に活かされず飛距
離が短いものとなっている。
ターの表面硬度と中心硬度との差が小さいため、打出角
が低くなりスピン量も大きくなって飛距離が短いものと
なって、また打球感も実施例と比べて悪いものとなって
いる。比較例6のゴルフボールは、ソリッドセンターの
表面硬度と中心硬度との差が小さいため、打出角が低く
なりスピン量も大きくなって飛距離が短いものとなって
いる。
ターを用いた糸巻きゴルフボールにおいて、ソリッドセ
ンターの直径、表面硬度(JIS-C硬度)および硬度分布、
並びにカバーの曲げ剛性率およびショアD硬度を特定範
囲内に規定することにより、優れた打球感を保持し、か
つ飛距離を向上させ得たものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ソリッドセンター、該ソリッドセンター
上に巻き付けられた糸ゴム層、および該糸ゴム層上に形
成されたカバーから成る糸巻きゴルフボールにおいて、 該ソリッドセンターが、直径30〜38mmおよびJIS‐C硬度
による表面硬度65〜90を有し、かつ該ソリッドセンター
の表面硬度がJIS‐C硬度による中心硬度より12以上だけ
大きく、 該カバーがアイオノマー樹脂を主成分とする基材樹脂か
ら形成され、曲げ剛性率200〜600MPaおよびショアD
硬度60〜80を有することを特徴とする糸巻きゴルフボー
ル。 - 【請求項2】 前記アイオノマー樹脂が、酸含量12〜30
重量%を有し、かつ該アイオノマー樹脂中のカルボキシ
ル基の5〜80%を金属イオンで中和した請求項1記載の
糸巻きゴルフボール。
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