JP2002060342A - グラスアイオノマー系フッ素塗布材 - Google Patents
グラスアイオノマー系フッ素塗布材Info
- Publication number
- JP2002060342A JP2002060342A JP2000247731A JP2000247731A JP2002060342A JP 2002060342 A JP2002060342 A JP 2002060342A JP 2000247731 A JP2000247731 A JP 2000247731A JP 2000247731 A JP2000247731 A JP 2000247731A JP 2002060342 A JP2002060342 A JP 2002060342A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- coating material
- fluorine
- glass powder
- glass ionomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/11—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen
- C03C3/112—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing halogen or nitrogen containing fluorine
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/80—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth
- A61K6/884—Preparations for artificial teeth, for filling teeth or for capping teeth comprising natural or synthetic resins
- A61K6/887—Compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K6/889—Polycarboxylate cements; Glass ionomer cements
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/02—Stomatological preparations, e.g. drugs for caries, aphtae, periodontitis
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/14—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions
- C03C8/16—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions with vehicle or suspending agents, e.g. slip
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Plastic & Reconstructive Surgery (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Dental Preparations (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化体を37℃に保った蒸留水に浸漬した場
合に30日後迄に200μg/cm2以上、好ましくは3
00μg/cm2以上のフッ素イオンを放出することので
きるグラスアイオノマー系フッ素塗布材を提供する。 【解決手段】 グラスアイオノマー系フッ素塗布材を、
フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポリカルボン
酸と水とを主成分とし、フルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末が全体の5〜70重量%とする。フルオロアル
ミノシリケートガラス粉末の構成元素は、Si:10〜
20重量%,Al:10〜20重量%,F:1〜20重
量%,Sr:5〜30重量%であり、更にNa,K,M
g,Caの少なくとも1種、好ましくはNa:3〜15
重量%が好ましい。
合に30日後迄に200μg/cm2以上、好ましくは3
00μg/cm2以上のフッ素イオンを放出することので
きるグラスアイオノマー系フッ素塗布材を提供する。 【解決手段】 グラスアイオノマー系フッ素塗布材を、
フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポリカルボン
酸と水とを主成分とし、フルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末が全体の5〜70重量%とする。フルオロアル
ミノシリケートガラス粉末の構成元素は、Si:10〜
20重量%,Al:10〜20重量%,F:1〜20重
量%,Sr:5〜30重量%であり、更にNa,K,M
g,Caの少なくとも1種、好ましくはNa:3〜15
重量%が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラスアイオノマ
ー系フッ素塗布材、更に詳しくは歯の再石灰化作用を促
進させるために使用するグラスアイオノマー系フッ素塗
布材に関する。
ー系フッ素塗布材、更に詳しくは歯の再石灰化作用を促
進させるために使用するグラスアイオノマー系フッ素塗
布材に関する。
【0002】
【従来の技術】歯の外層を覆っているエナメル質は人体
で最も堅い組織であるが、酸に対して鋭敏な反応を示す
組織である。エナメル質はその殆どがハイドロキシアパ
タイト(Ca10(PO4)6(OH)2)の結晶で構成されて
いるため、その水酸基が酸と反応し易い。通常、口腔内
においてはリン酸イオンやカルシウムイオンの溶出(脱
灰)とリン酸カルシウムやハイドロキシアパタイトへの
結晶化(再石灰化)とが平衡状態にあり、う蝕時には歯
垢を構成するストレプトコッカス・ミュータンス(Stre
ptcoccus mutans)等の細菌がショ糖を分解して乳酸を
主とする有機酸を産生し、この酸がpHを低下させてカ
ルシウムイオン等を溶出するため、平衡状態が溶出側に
偏ることにより、エナメル質の脱灰が促進してう蝕とな
ることが知られている。
で最も堅い組織であるが、酸に対して鋭敏な反応を示す
組織である。エナメル質はその殆どがハイドロキシアパ
タイト(Ca10(PO4)6(OH)2)の結晶で構成されて
いるため、その水酸基が酸と反応し易い。通常、口腔内
においてはリン酸イオンやカルシウムイオンの溶出(脱
灰)とリン酸カルシウムやハイドロキシアパタイトへの
結晶化(再石灰化)とが平衡状態にあり、う蝕時には歯
垢を構成するストレプトコッカス・ミュータンス(Stre
ptcoccus mutans)等の細菌がショ糖を分解して乳酸を
主とする有機酸を産生し、この酸がpHを低下させてカ
ルシウムイオン等を溶出するため、平衡状態が溶出側に
偏ることにより、エナメル質の脱灰が促進してう蝕とな
ることが知られている。
【0003】一方う蝕初期において、通常透明なエナメ
ル質に生じた脱灰による白斑(ホワイトスポット)にフ
ッ素イオンを作用させると、フルオロアパタイトを介し
てハイドロキシアパタイト結晶の成長速度が効果的に速
くなって石灰化が促進され、脱灰による白斑が消失する
ことが知られている。そのため、フッ素イオンを放出す
る口腔用組成物を用いてエナメル質の再石灰化を促すう
蝕予防が現在では広く行われている。
ル質に生じた脱灰による白斑(ホワイトスポット)にフ
ッ素イオンを作用させると、フルオロアパタイトを介し
てハイドロキシアパタイト結晶の成長速度が効果的に速
くなって石灰化が促進され、脱灰による白斑が消失する
ことが知られている。そのため、フッ素イオンを放出す
る口腔用組成物を用いてエナメル質の再石灰化を促すう
蝕予防が現在では広く行われている。
【0004】一般にう蝕予防を目的としたフッ素イオン
の応用法としては、う蝕に対する抵抗性を持つエナメル
質を形成することを目的として上水道水にフッ素を1p
pm程度含ませる全身応用と、口腔内のみにフッ化物を
適応する局所応用とがある。局所応用としては、フッ化
物を含む水溶液を歯面に直接適応するフッ素塗布と、フ
ッ化物を含む低濃度の水溶液で口腔内を濯ぐフッ素洗口
とが行われている。
の応用法としては、う蝕に対する抵抗性を持つエナメル
質を形成することを目的として上水道水にフッ素を1p
pm程度含ませる全身応用と、口腔内のみにフッ化物を
適応する局所応用とがある。局所応用としては、フッ化
物を含む水溶液を歯面に直接適応するフッ素塗布と、フ
ッ化物を含む低濃度の水溶液で口腔内を濯ぐフッ素洗口
とが行われている。
【0005】フッ素塗布は8%のフッ化第一スズ溶液を
用いこれを年1〜2回塗布する方法などであるが、フッ
化第一スズ溶液は渋みがあり、不安定で効果が失われ易
いなど取り扱いに不便であり、更に歯面に褐色の着色を
生じることがあった。
用いこれを年1〜2回塗布する方法などであるが、フッ
化第一スズ溶液は渋みがあり、不安定で効果が失われ易
いなど取り扱いに不便であり、更に歯面に褐色の着色を
生じることがあった。
【0006】フッ素洗口は、洗浄剤としてフッ化ナトリ
ウムの水溶液等を用い、この溶液約5mlで30秒〜1
分間洗口する方法が一般的である。しかし、この方法は
口腔内全体に一時的にフッ素イオンを供給するのみであ
るため、エナメル質の白斑に対して確実にフッ素イオン
を作用させ続けることができなかった。
ウムの水溶液等を用い、この溶液約5mlで30秒〜1
分間洗口する方法が一般的である。しかし、この方法は
口腔内全体に一時的にフッ素イオンを供給するのみであ
るため、エナメル質の白斑に対して確実にフッ素イオン
を作用させ続けることができなかった。
【0007】そこで本発明者等は、フッ素イオン放出性
があり更に歯面に対する接着性も有する歯科用グラスア
イオノマーセメントに着目し、これをフッ素イオンを放
出する口腔用組成物として歯面の白斑に塗布して硬化さ
せると、歯科用グラスアイオノマーセメント組成物の特
徴である歯質接着性によってセメントの硬化体をエナメ
ル質の白斑上に長期間留めておくことが可能であるか
ら、これは白斑に接着させると直接フッ素イオンの供給
源とすることができることに着目し、従来の歯科用グラ
スアイオノマーセメントをフッ素イオン放出性のグラス
アイオノマー系フッ素塗布材として応用することを検討
した。
があり更に歯面に対する接着性も有する歯科用グラスア
イオノマーセメントに着目し、これをフッ素イオンを放
出する口腔用組成物として歯面の白斑に塗布して硬化さ
せると、歯科用グラスアイオノマーセメント組成物の特
徴である歯質接着性によってセメントの硬化体をエナメ
ル質の白斑上に長期間留めておくことが可能であるか
ら、これは白斑に接着させると直接フッ素イオンの供給
源とすることができることに着目し、従来の歯科用グラ
スアイオノマーセメントをフッ素イオン放出性のグラス
アイオノマー系フッ素塗布材として応用することを検討
した。
【0008】歯科用グラスアイオノマーセメント組成物
は本来の目的が窩洞の充填治療や補綴物の合着であり、
フッ素イオンの放出を第一の目的としていないため、一
般的な歯科用グラスアイオノマーセメント組成物は、深
さ1mm,直径6mmの円筒状の穴を2個開けたアクリ
ル型にそれぞれ填入して得た硬化体をアクリル型から取
り外さずに37℃に保った蒸留水に浸漬した場合に30
日後迄にフッ素イオン放出総量を硬化体の蒸留水に接触
する面積[3mm(半径)×3mm(半径)×π(円周率)×2
(個)]で除したフッ素イオン放出率は160μg/cm2
程度、最も多くフッ素イオンを放出する製品でも180
μg/cm2であった。このようなフッ素イオン放出率で
は、う蝕予防用のグラスアイオノマー系フッ素塗布材と
してエナメル質上の白斑を再石灰化するには不充分であ
った。
は本来の目的が窩洞の充填治療や補綴物の合着であり、
フッ素イオンの放出を第一の目的としていないため、一
般的な歯科用グラスアイオノマーセメント組成物は、深
さ1mm,直径6mmの円筒状の穴を2個開けたアクリ
ル型にそれぞれ填入して得た硬化体をアクリル型から取
り外さずに37℃に保った蒸留水に浸漬した場合に30
日後迄にフッ素イオン放出総量を硬化体の蒸留水に接触
する面積[3mm(半径)×3mm(半径)×π(円周率)×2
(個)]で除したフッ素イオン放出率は160μg/cm2
程度、最も多くフッ素イオンを放出する製品でも180
μg/cm2であった。このようなフッ素イオン放出率で
は、う蝕予防用のグラスアイオノマー系フッ素塗布材と
してエナメル質上の白斑を再石灰化するには不充分であ
った。
【0009】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフ
ッ素洗口に用いる洗浄剤等と比較してエナメル質の白斑
に対して長期間に亘って直接フッ素イオンを供給し続け
ることが可能であり、より多くの、具体的にはそのフッ
素イオン放出率が200μg/cm2以上、より好ましく
は300μg/cm2以上であるグラスアイオノマー系フ
ッ素塗布材を提供することを課題とする。
ッ素洗口に用いる洗浄剤等と比較してエナメル質の白斑
に対して長期間に亘って直接フッ素イオンを供給し続け
ることが可能であり、より多くの、具体的にはそのフッ
素イオン放出率が200μg/cm2以上、より好ましく
は300μg/cm2以上であるグラスアイオノマー系フ
ッ素塗布材を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決すべく鋭意検討の結果、意外にも歯科用グラスアイ
オノマーセメント組成物中のフルオロアルミノシリケー
トガラス粉末の割合を組成物全体の5〜70重量%とす
ると、従来のグラスアイオノマーセメント組成物と比較
してフッ素イオンを多く放出できること、またフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末を特定の配合とすると、
更に多くのフッ素イオンを放出することを究明して本発
明に係るグラスアイオノマー系フッ素塗布材を完成し
た。歯科用グラスアイオノマーセメント組成物のフッ素
イオンの大半は、未反応のフルオロアルミノシリケート
ガラス粉末やフッ化物から放出されるのではなく、フル
オロアルミノシリケートガラス粉末とポリカルボン酸と
が水を介して反応して初めて多量のフッ素イオンが放出
されるが、従来の歯科用グラスアイオノマーセメント組
成物が歯牙の充填治療を目的としているため硬化体の強
度を向上せしめるためにポリカルボン酸よりも多量にフ
ルオロアルミノシリケートガラス粉末を配合する必要が
あったことからフッ素イオンが放出され難かったと考え
られる。
解決すべく鋭意検討の結果、意外にも歯科用グラスアイ
オノマーセメント組成物中のフルオロアルミノシリケー
トガラス粉末の割合を組成物全体の5〜70重量%とす
ると、従来のグラスアイオノマーセメント組成物と比較
してフッ素イオンを多く放出できること、またフルオロ
アルミノシリケートガラス粉末を特定の配合とすると、
更に多くのフッ素イオンを放出することを究明して本発
明に係るグラスアイオノマー系フッ素塗布材を完成し
た。歯科用グラスアイオノマーセメント組成物のフッ素
イオンの大半は、未反応のフルオロアルミノシリケート
ガラス粉末やフッ化物から放出されるのではなく、フル
オロアルミノシリケートガラス粉末とポリカルボン酸と
が水を介して反応して初めて多量のフッ素イオンが放出
されるが、従来の歯科用グラスアイオノマーセメント組
成物が歯牙の充填治療を目的としているため硬化体の強
度を向上せしめるためにポリカルボン酸よりも多量にフ
ルオロアルミノシリケートガラス粉末を配合する必要が
あったことからフッ素イオンが放出され難かったと考え
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】すなわち本発明は、フルオロアル
ミノシリケートガラス粉末とポリカルボン酸と水とを主
成分とし、フルオロアルミノシリケートガラス粉末が全
体の5〜70重量%であり、この硬化体を37℃に保っ
た蒸留水に浸漬した場合に30日後迄に200μg/cm
2以上のフッ素イオンを放出することを特徴とするグラ
スアイオノマー系フッ素塗布材に関するものである。
ミノシリケートガラス粉末とポリカルボン酸と水とを主
成分とし、フルオロアルミノシリケートガラス粉末が全
体の5〜70重量%であり、この硬化体を37℃に保っ
た蒸留水に浸漬した場合に30日後迄に200μg/cm
2以上のフッ素イオンを放出することを特徴とするグラ
スアイオノマー系フッ素塗布材に関するものである。
【0012】更に、フルオロアルミノシリケートガラス
粉末:10〜50重量%と、ポリカルボン酸:20〜6
0重量%と、水:30〜70重量%とから成る構成にす
ると、この硬化体を37℃に保った蒸留水に浸漬した場
合に30日後迄に300μg/cm2以上のフッ素イオン
を放出することが可能となり、また好ましくは、フルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末をその構成元素が、S
i:10〜20重量%,Al:10〜20重量%,F:
1〜20重量%,Sr:5〜30重量%であり、更にN
a,K,Mg,Caの少なくとも1種を合計3〜15重
量%を含むと好ましく、この中でも「Na,K,Mg,
Caの少なくとも1種」がNaであるとより好ましいこ
とも究明したのである。
粉末:10〜50重量%と、ポリカルボン酸:20〜6
0重量%と、水:30〜70重量%とから成る構成にす
ると、この硬化体を37℃に保った蒸留水に浸漬した場
合に30日後迄に300μg/cm2以上のフッ素イオン
を放出することが可能となり、また好ましくは、フルオ
ロアルミノシリケートガラス粉末をその構成元素が、S
i:10〜20重量%,Al:10〜20重量%,F:
1〜20重量%,Sr:5〜30重量%であり、更にN
a,K,Mg,Caの少なくとも1種を合計3〜15重
量%を含むと好ましく、この中でも「Na,K,Mg,
Caの少なくとも1種」がNaであるとより好ましいこ
とも究明したのである。
【0013】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材のフルオロアルミノシリケートガラス粉末は、塗
布材全体の5〜70重量%であり、より効果を得るため
には水を介してポリカルボン酸と反応するフルオロアル
ミノシリケートガラス粉末量を多くするために10〜5
0重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜
30重量%である。70重量%を超えるとフッ素イオン
の放出量は充分でなくなり、また硬化前の組成物をエナ
メル質の白斑に塗布する際の操作性が悪化する。5重量
%未満であると硬化体の物性が低下して長期間エナメル
質上に留めておくことができなくなる。
塗布材のフルオロアルミノシリケートガラス粉末は、塗
布材全体の5〜70重量%であり、より効果を得るため
には水を介してポリカルボン酸と反応するフルオロアル
ミノシリケートガラス粉末量を多くするために10〜5
0重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜
30重量%である。70重量%を超えるとフッ素イオン
の放出量は充分でなくなり、また硬化前の組成物をエナ
メル質の白斑に塗布する際の操作性が悪化する。5重量
%未満であると硬化体の物性が低下して長期間エナメル
質上に留めておくことができなくなる。
【0014】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材に使用するフルオロアルミノシリケートガラス粉
末をその構成元素が、Si:10〜20重量%,Al:
10〜20重量%,F:1〜20重量%,Sr:5〜3
0重量%であり、更にNa,K,Mg,Caの少なくと
も1種を合計3〜15重量%とすると、より多くのフッ
素イオンを放出することが可能である。
塗布材に使用するフルオロアルミノシリケートガラス粉
末をその構成元素が、Si:10〜20重量%,Al:
10〜20重量%,F:1〜20重量%,Sr:5〜3
0重量%であり、更にNa,K,Mg,Caの少なくと
も1種を合計3〜15重量%とすると、より多くのフッ
素イオンを放出することが可能である。
【0015】Siの割合が、10重量%未満であるとガ
ラスの作製が困難となり、20重量%を超えると硬化体
の強度が低くなる。Alの割合が、10重量%未満であ
ると硬化体の強度が低くなり、20重量%を超えるとガ
ラスの作製が困難になる。Fの割合が、1重量%未満で
あるとフッ素イオン放出量が少なくなり、20重量%を
超えてもフッ素イオン放出量の増加には影響しないばか
りでなく硬化体が脆くなり耐久性が劣る。Srの割合
が、5重量%未満であるとグラスアイオノマー系フッ素
塗布材の硬化時間が長くなり易くガラスの作製も困難に
なり、30重量%を超えると操作余裕時間が短くなりす
ぎて使用操作が困難となる。また、Na,K,Mg,C
aの少なくとも一種は多く含まれるほどフッ素イオン放
出量は増す傾向を示すが、硬化体の物性を著しく低下さ
せるので15重量%以下であり、3重量%未満ではフッ
素イオンの放出量を多くする効果が少なくなる。これら
の元素の中でもNaが最も効果が高い。Na,K,M
g,Caはガラス溶融工程で配合し、一般的に酸化物,
フッ化物,リン酸塩等で通常広く用いられている公知の
原料を用いることができる。また,場合によっては一部
をガラス成分としてではなくフルオロアルミノシリケー
トガラス粉末に対してフッ化物として添加でき、例え
ば、フッ化ナトリウム,フッ化カリウム,フッ化カルシ
ウム,フッ化ストロンチウム等が例示できる。
ラスの作製が困難となり、20重量%を超えると硬化体
の強度が低くなる。Alの割合が、10重量%未満であ
ると硬化体の強度が低くなり、20重量%を超えるとガ
ラスの作製が困難になる。Fの割合が、1重量%未満で
あるとフッ素イオン放出量が少なくなり、20重量%を
超えてもフッ素イオン放出量の増加には影響しないばか
りでなく硬化体が脆くなり耐久性が劣る。Srの割合
が、5重量%未満であるとグラスアイオノマー系フッ素
塗布材の硬化時間が長くなり易くガラスの作製も困難に
なり、30重量%を超えると操作余裕時間が短くなりす
ぎて使用操作が困難となる。また、Na,K,Mg,C
aの少なくとも一種は多く含まれるほどフッ素イオン放
出量は増す傾向を示すが、硬化体の物性を著しく低下さ
せるので15重量%以下であり、3重量%未満ではフッ
素イオンの放出量を多くする効果が少なくなる。これら
の元素の中でもNaが最も効果が高い。Na,K,M
g,Caはガラス溶融工程で配合し、一般的に酸化物,
フッ化物,リン酸塩等で通常広く用いられている公知の
原料を用いることができる。また,場合によっては一部
をガラス成分としてではなくフルオロアルミノシリケー
トガラス粉末に対してフッ化物として添加でき、例え
ば、フッ化ナトリウム,フッ化カリウム,フッ化カルシ
ウム,フッ化ストロンチウム等が例示できる。
【0016】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材に使用されるフルオロアルミノシリケートガラス
粉末は、その粒径もフッ素イオンの放出量に影響するこ
とがある。粒径は、小さい方がフッ素イオンの放出性が
向上し、好ましくは平均粒径0.5〜25μmである。
粒径は、より小さい方がフッ素イオン放出量の増加が認
められるが、平均粒径が25μmを超えるか又は0.5
μmを下回ると硬化前の組成物の操作性が悪くなる。よ
り好ましくは0.5μm〜10μmの範囲である。
塗布材に使用されるフルオロアルミノシリケートガラス
粉末は、その粒径もフッ素イオンの放出量に影響するこ
とがある。粒径は、小さい方がフッ素イオンの放出性が
向上し、好ましくは平均粒径0.5〜25μmである。
粒径は、より小さい方がフッ素イオン放出量の増加が認
められるが、平均粒径が25μmを超えるか又は0.5
μmを下回ると硬化前の組成物の操作性が悪くなる。よ
り好ましくは0.5μm〜10μmの範囲である。
【0017】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材で使用するポリカルボン酸は、従来の歯科用グラ
スアイオノマーセメント組成物に使用されている公知の
ポリカルボン酸,ポリフォスフォン酸が使用でき、例え
ばポリアクリル酸,ポリマレイン酸,ビニルフォスフォ
ン酸やこれらの共重合体等が例示できる。ポリカルボン
酸の配合量は塗布材全体の20〜60重量%であること
が好ましい。
塗布材で使用するポリカルボン酸は、従来の歯科用グラ
スアイオノマーセメント組成物に使用されている公知の
ポリカルボン酸,ポリフォスフォン酸が使用でき、例え
ばポリアクリル酸,ポリマレイン酸,ビニルフォスフォ
ン酸やこれらの共重合体等が例示できる。ポリカルボン
酸の配合量は塗布材全体の20〜60重量%であること
が好ましい。
【0018】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポ
リカルボン酸との凝固反応が水を介して行われるため水
が不可欠であり、水の配合量は塗布材全体に対して30
〜70重量%であることが好ましい。
塗布材は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポ
リカルボン酸との凝固反応が水を介して行われるため水
が不可欠であり、水の配合量は塗布材全体に対して30
〜70重量%であることが好ましい。
【0019】本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素
塗布材は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポ
リカルボン酸と水とを所定の割合で混合し、歯質の表
面,歯間,裂溝に発生した白斑上に筆等を用いて塗布す
ることで白斑上にフッ素イオン供給源としてフッ素塗布
材の硬化体を留めておくことを可能としたものである。
また、本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素塗布材
は、窩洞形成後に修復材料を充填する前に窩洞底部に塗
布する材料としても有効であり、この場合はガラス粉末
の含有量が少ないため窩洞底部に塗布し易く、多量のフ
ッ素イオンを放出するので窩洞底部の2次う蝕の予防に
効果がある。
塗布材は、フルオロアルミノシリケートガラス粉末とポ
リカルボン酸と水とを所定の割合で混合し、歯質の表
面,歯間,裂溝に発生した白斑上に筆等を用いて塗布す
ることで白斑上にフッ素イオン供給源としてフッ素塗布
材の硬化体を留めておくことを可能としたものである。
また、本発明に係るグラスアイオノマー系フッ素塗布材
は、窩洞形成後に修復材料を充填する前に窩洞底部に塗
布する材料としても有効であり、この場合はガラス粉末
の含有量が少ないため窩洞底部に塗布し易く、多量のフ
ッ素イオンを放出するので窩洞底部の2次う蝕の予防に
効果がある。
【0020】
【実施例】実施例1 SiO2:41g,Al2O3:23g,Ca2(H2PO4)2:13g,
Al2(HPO4)3:13g,CaF2:10gを乳鉢にて充分に混
合撹拌し、得られたバッチを磁器るつぼに入れ、電気炉
にて約7℃/min.の昇温速度で1100℃まで昇温し
た。5時間係留した後、融液を水中に流して急冷しガラ
スを得た。得られたガラスをボールミルで粉砕し、平均
粒径2.32μmのフルオロアルミノシリケートガラス
粉末Aとした。このガラス粉末A:0.4gに対し市販
のグラスアイオノマーセメント硬化液(商品名:Fuji I
液,株式会社ジーシー製):1.5g混合し(ガラス粉
末量:21重量%)、硬化体からのフッ素イオン放出率
の測定を行った。結果を表1に示す。
Al2(HPO4)3:13g,CaF2:10gを乳鉢にて充分に混
合撹拌し、得られたバッチを磁器るつぼに入れ、電気炉
にて約7℃/min.の昇温速度で1100℃まで昇温し
た。5時間係留した後、融液を水中に流して急冷しガラ
スを得た。得られたガラスをボールミルで粉砕し、平均
粒径2.32μmのフルオロアルミノシリケートガラス
粉末Aとした。このガラス粉末A:0.4gに対し市販
のグラスアイオノマーセメント硬化液(商品名:Fuji I
液,株式会社ジーシー製):1.5g混合し(ガラス粉
末量:21重量%)、硬化体からのフッ素イオン放出率
の測定を行った。結果を表1に示す。
【0021】<フッ素イオン放出率の測定>硬化前の混
合物を深さ1mm,直径6mmの円筒状の穴を2個開け
たアクリル型にそれぞれ填入してガラス練板で圧接して
硬化させた後、ガラス練板を取り外した。得た硬化体を
アクリル型から取り外さずに37℃,湿度100%に保
った恒温槽中に1時間静置した。次いで、得た硬化体を
アクリル型から取り外さずに8mlの蒸留水中に浸漬し
37℃の恒温槽にて保持し、30日経過後に取り出して
2mlの蒸留水で洗浄を行い、その洗浄水と合わせて1
0mlの水中に溶出したフッ素イオン総量をフッ素電極
を装備したイオンメーターにて測定し、その測定フッ素
イオン総量を露出している硬化体の表面積で除してフッ
素イオン放出率を測定した。
合物を深さ1mm,直径6mmの円筒状の穴を2個開け
たアクリル型にそれぞれ填入してガラス練板で圧接して
硬化させた後、ガラス練板を取り外した。得た硬化体を
アクリル型から取り外さずに37℃,湿度100%に保
った恒温槽中に1時間静置した。次いで、得た硬化体を
アクリル型から取り外さずに8mlの蒸留水中に浸漬し
37℃の恒温槽にて保持し、30日経過後に取り出して
2mlの蒸留水で洗浄を行い、その洗浄水と合わせて1
0mlの水中に溶出したフッ素イオン総量をフッ素電極
を装備したイオンメーターにて測定し、その測定フッ素
イオン総量を露出している硬化体の表面積で除してフッ
素イオン放出率を測定した。
【0022】実施例2,3 実施例2として、フルオロアルミノシリケートガラス粉
末A:1.0gに対して市販のグラスアイオノマーセメ
ント硬化液(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー
製):1.5g混合し(ガラス粉末量:40重量%)、
実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に纏めて示
す。また実施例3として、フルオロアルミノシリケート
ガラス粉末Aと市販のグラスアイオノマーセメント硬化
液(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー製)とをガラ
ス粉末量が63重量%となるように混合して実施例1と
同様の試験を行った。結果を表1に纏めて示す。
末A:1.0gに対して市販のグラスアイオノマーセメ
ント硬化液(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー
製):1.5g混合し(ガラス粉末量:40重量%)、
実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に纏めて示
す。また実施例3として、フルオロアルミノシリケート
ガラス粉末Aと市販のグラスアイオノマーセメント硬化
液(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー製)とをガラ
ス粉末量が63重量%となるように混合して実施例1と
同様の試験を行った。結果を表1に纏めて示す。
【0023】実施例4〜6 SiO2:31g,Al2O3:23g,Na2AlF6:9g,Al2(HP
O4)3:2g,CaF2:1g及びSrF2:34gを乳鉢にて充
分に混合撹拌し、得られたバッチを磁器るつぼに入れ、
電気炉にて約7℃/min.の昇温速度で1350℃まで昇
温した。3時間係留した後、融液を水中に流して急冷し
ガラスを得た。得られたガラスをボールミルで粉砕し、
平均粒径2.11μmのフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末Bとした。このフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末Bと市販のグラスアイオノマーセメント硬化液
(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー製)とをガラス
粉末量がそれぞれ13重量%,28重量%,68重量%
となるように混合して実施例1と同様の試験を行った。
結果を表1に纏めて示す。
O4)3:2g,CaF2:1g及びSrF2:34gを乳鉢にて充
分に混合撹拌し、得られたバッチを磁器るつぼに入れ、
電気炉にて約7℃/min.の昇温速度で1350℃まで昇
温した。3時間係留した後、融液を水中に流して急冷し
ガラスを得た。得られたガラスをボールミルで粉砕し、
平均粒径2.11μmのフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末Bとした。このフルオロアルミノシリケートガ
ラス粉末Bと市販のグラスアイオノマーセメント硬化液
(商品名:Fuji I液,株式会社ジーシー製)とをガラス
粉末量がそれぞれ13重量%,28重量%,68重量%
となるように混合して実施例1と同様の試験を行った。
結果を表1に纏めて示す。
【0024】実施例7〜9 SiO2:35g,Al2O3:27g,Na2AlF6:14g,Al
2(HPO4)3:5g,CaF2:9g及びSrF2:10gを組成に
有するフルオロアルミノシリケートガラス粉末Cを実施
例1と同様な手順にて作製した。このガラス粉末の平均
粒径は1.80μmであった。このガラス粉末と市販の
グラスアイオノマーセメント硬化液(商品名:Fuji IX
GP液,株式会社ジーシー製)を混合し実施例1と同様
の試験を行った。結果を表1に纏めて示す。
2(HPO4)3:5g,CaF2:9g及びSrF2:10gを組成に
有するフルオロアルミノシリケートガラス粉末Cを実施
例1と同様な手順にて作製した。このガラス粉末の平均
粒径は1.80μmであった。このガラス粉末と市販の
グラスアイオノマーセメント硬化液(商品名:Fuji IX
GP液,株式会社ジーシー製)を混合し実施例1と同様
の試験を行った。結果を表1に纏めて示す。
【0025】比較例1〜3 フルオロアルミノシリケートガラス粉末A,B,Cに対
し、市販のグラスアイオノマーセメント硬化液(商品名
Fuji I液;株式会社ジーシー製)をガラス粉末が本発
明の範囲外となる割合で混合し、硬化体からのフッ素イ
オン放出量を実施例1と同様の方法で測定した。結果を
表1に纏めて示す。
し、市販のグラスアイオノマーセメント硬化液(商品名
Fuji I液;株式会社ジーシー製)をガラス粉末が本発
明の範囲外となる割合で混合し、硬化体からのフッ素イ
オン放出量を実施例1と同様の方法で測定した。結果を
表1に纏めて示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係るグラ
スアイオノマー系フッ素塗布材は、フルオロアルミノシ
リケートガラス粉末の割合をグラスアイオノマー系フッ
素塗布材全体の5〜70重量%としたことにより、従来
の歯科用グラスアイオノマーセメント組成物と比較して
多量のフッ素イオンを放出でき、更にフルオロアルミノ
シリケートガラス粉末を特定の配合とすると更に多くの
フッ素を放出することが可能であるため、エナメル質上
の白斑を再石灰化するために有用なグラスアイオノマー
系フッ素塗布材である。
スアイオノマー系フッ素塗布材は、フルオロアルミノシ
リケートガラス粉末の割合をグラスアイオノマー系フッ
素塗布材全体の5〜70重量%としたことにより、従来
の歯科用グラスアイオノマーセメント組成物と比較して
多量のフッ素イオンを放出でき、更にフルオロアルミノ
シリケートガラス粉末を特定の配合とすると更に多くの
フッ素を放出することが可能であるため、エナメル質上
の白斑を再石灰化するために有用なグラスアイオノマー
系フッ素塗布材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 BB22 CC16 DD42 DD80 GG50 4C086 AA01 HA24 MA03 MA05 MA34 NA14 ZA67 4J038 CG011 CG031 DK011 HA116 HA126 HA456 KA08 KA13 KA15 LA03 MA08 MA10 PA18 PA19 PB01
Claims (4)
- 【請求項1】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
とポリカルボン酸と水とを主成分とし、フルオロアルミ
ノシリケートガラス粉末が全体の5〜70重量%であ
り、この硬化体を37℃に保った蒸留水に浸漬した場合
に30日後迄に200μg/cm2以上のフッ素イオンを
放出することを特徴とするグラスアイオノマー系フッ素
塗布材。 - 【請求項2】 フルオロアルミノシリケートガラス粉
末:10〜50重量%と、ポリカルボン酸:20〜60
重量%と、水:30〜70重量%とから成り、この硬化
体を37℃に保った蒸留水に浸漬した場合に30日後迄
に300μg/cm2以上のフッ素イオンを放出する請求
項1に記載のグラスアイオノマー系フッ素塗布材。 - 【請求項3】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
の構成元素が、Si:10〜20重量%,Al:10〜
20重量%,F:1〜20重量%,Sr:5〜30重量
%であり、更にNa,K,Mg,Caの少なくとも1種
を合計3〜15重量%を含む請求項1又は2に記載のグ
ラスアイオノマー系フッ素塗布材。 - 【請求項4】 フルオロアルミノシリケートガラス粉末
の構成元素が、Si:10〜20重量%,Al:10〜
20重量%,F:1〜20重量%,Sr:5〜30重量
%であり、更にNaを合計3〜15重量%を含む請求項
1又は2に記載のグラスアイオノマー系フッ素塗布材。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247731A JP2002060342A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | グラスアイオノマー系フッ素塗布材 |
EP01115686A EP1180355A1 (en) | 2000-08-17 | 2001-07-04 | Glass ionomer-based fluoride applying material |
US09/897,989 US20020039957A1 (en) | 2000-08-17 | 2001-07-05 | Glass ionomer-based fluoride applying material |
AU54349/01A AU5434901A (en) | 2000-08-17 | 2001-07-12 | Glass ionomer-based fluoride applying material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247731A JP2002060342A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | グラスアイオノマー系フッ素塗布材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060342A true JP2002060342A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18737766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000247731A Pending JP2002060342A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | グラスアイオノマー系フッ素塗布材 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20020039957A1 (ja) |
EP (1) | EP1180355A1 (ja) |
JP (1) | JP2002060342A (ja) |
AU (1) | AU5434901A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512379A (ja) * | 2003-12-01 | 2007-05-17 | アルラ・フーズ・エイ・エム・ビィ・エイ | 歯科用製剤におけるオステオポンチンの使用 |
WO2011016395A1 (ja) | 2009-08-06 | 2011-02-10 | 日本歯科薬品株式会社 | 口腔用剤 |
WO2014050924A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物及びその製造方法 |
CN108107602A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-06-01 | 江苏黄金屋光学眼镜股份有限公司 | 一种眼镜片超硬涂层 |
CN110314001A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 株式会社松风 | 氧化锆用不透明性赋予液 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030167967A1 (en) * | 2002-03-01 | 2003-09-11 | Timo Narhi | Glass ionomers for enhancing mineralization of hard tissue |
JP5225906B2 (ja) * | 2009-03-25 | 2013-07-03 | 株式会社ジーシー | 重合性組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1509977A (en) * | 1975-10-31 | 1978-05-10 | Nat Res Dev | Remineralising composition |
US5688492A (en) * | 1992-05-22 | 1997-11-18 | The Boots Company Plc, | Oral hygiene composition |
DE19757645B4 (de) * | 1997-12-15 | 2004-07-29 | Ivoclar Vivadent Ag | Polymerisierbares Kompositmaterial und dessen Verwendung |
-
2000
- 2000-08-17 JP JP2000247731A patent/JP2002060342A/ja active Pending
-
2001
- 2001-07-04 EP EP01115686A patent/EP1180355A1/en not_active Withdrawn
- 2001-07-05 US US09/897,989 patent/US20020039957A1/en not_active Abandoned
- 2001-07-12 AU AU54349/01A patent/AU5434901A/en not_active Abandoned
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512379A (ja) * | 2003-12-01 | 2007-05-17 | アルラ・フーズ・エイ・エム・ビィ・エイ | 歯科用製剤におけるオステオポンチンの使用 |
WO2011016395A1 (ja) | 2009-08-06 | 2011-02-10 | 日本歯科薬品株式会社 | 口腔用剤 |
WO2014050924A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物及びその製造方法 |
JPWO2014050924A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-08-22 | クラレノリタケデンタル株式会社 | 歯科用硬化性組成物及びその製造方法 |
US9427381B2 (en) | 2012-09-28 | 2016-08-30 | Kuraray Noritake Dental Inc. | Dental curable composition, and method for producing same |
CN108107602A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-06-01 | 江苏黄金屋光学眼镜股份有限公司 | 一种眼镜片超硬涂层 |
CN110314001A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 株式会社松风 | 氧化锆用不透明性赋予液 |
CN110314001B (zh) * | 2018-03-30 | 2022-05-10 | 株式会社松风 | 氧化锆用不透明性赋予液 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1180355A1 (en) | 2002-02-20 |
US20020039957A1 (en) | 2002-04-04 |
AU5434901A (en) | 2002-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4900697A (en) | Glass powders for dental glass ionomer cements | |
US4775592A (en) | Fluoroaluminosilicate glass powder for dental glass ionomer cement | |
EP1397106B1 (en) | Dental restorative materials | |
JP2008500980A (ja) | 歯科材料用の抗菌性添加物としてのガラス組成物 | |
JPH0244805B2 (ja) | ||
Swift Jr | An update on glass ionomer cements. | |
EP2902006B1 (en) | Curable composition for dentistry, and method for producing same | |
Hill | Glass ionomer polyalkenoate cements and related materials: past, present and future | |
Al-Eesa et al. | Remineralising fluorine containing bioactive glass composites | |
JPH04234305A (ja) | 加工可能な材料およびその歯根溝用充填物質としての使用 | |
JP2011032250A (ja) | 口腔用剤 | |
Guida et al. | Fluoride release from model glass ionomer cements | |
JP2000053518A (ja) | 歯科用セメント組成物 | |
JP5117194B2 (ja) | 歯科用ガラス組成物 | |
JP2002060342A (ja) | グラスアイオノマー系フッ素塗布材 | |
JPH0672028B2 (ja) | グラスアイオノマ−セメント用ガラス組成物 | |
US20020082317A1 (en) | Dental adhesive compositions with desensitizing agents | |
Brown | Orthodontic band cements | |
JP6501189B2 (ja) | 歯科用硬化性組成物及びその製造方法 | |
JP7509640B2 (ja) | 歯科用組成物 | |
SWARTZ | Dental cements and restorative resins | |
JPH02275731A (ja) | グラスアイオノマーセメント用ガラス粉 | |
Binjubair | CONVENTIONAL GLASS-IONOMER R | |
JP2644082B2 (ja) | 医科用および歯科用硬化性材料 | |
JP3378264B2 (ja) | グラスアイオノマーセメント用ガラス粉末の製造方法 |