JP2001525394A - 新規な化合物 - Google Patents

新規な化合物

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Abstract

(57)【要約】 トロンビンのようなトリプシン−様プロテアーゼの競合阻害剤として、そして特にトロンビンの阻害が必要である病態(例えば血栓症)の治療にまたは抗凝固剤として有用である式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3、Rx、Y、nおよびBは、明細書に記載された意義を有する)の化合物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、新規な医薬的に有用な化合物、特にトリプシン−様セリンプロテア
ーゼ、殊にトロンビンの競合阻害剤、医薬としてのそれらの使用、それらを含有
する医薬組成物およびそれらを製造する合成経路に関する。
【0002】
【背景】
血液凝固は、止血(すなわち、損傷された血管からの血液の喪失の防止)およ
び血栓症(すなわち、ときどき血管閉鎖を招く血管中における血餅の形成)に関
連する重要なプロセスである。 凝固は、複雑な酵素反応系の結果である。この反応系における最終工程の一つ
は、活性な酵素トロンビンへのプロ酵素プロトロンビンの変換である。
【0003】 トロンビンは、凝固において中枢的な役割を果たすことが知られている。それ
は、血小板を活性化して血小板凝集を招き、フィブリノーゲンを、自発的にフィ
ブリン重合体に重合するフィブリン単量体に変換し、そしてこの重合体を架橋結
合して不溶性フィブリンを形成する第XIII因子を活性化する。さらに、トロンビ
ンは、第V因子および第VIII因子を活性化して、プロトロンビンからのトロンビ
ンの“正のフィードバック”発生を招く。
【0004】 それ故に、血小板の凝集およびフィブリンの形成および架橋結合を阻害するこ
とによって、トロンビンの有効な阻害剤は抗血栓活性を示すことが期待される。
さらに、抗血栓活性は、正のフィードバック機作の有効な阻害によって増強され
ることが期待される。
【0005】
【従来の技術】
トロンビンの低分子量の阻害剤の初期の開発は、ClaessonによってBlood Coag
ul. Fibrinol. (1994) 5, 411に記載されている。 Blombaeck等 (J. Clin. Lab. Invest. 24, suppl. 107, 59, (1969))は、フ ィブリノーゲンAα鎖に対する開裂部位付近に位置したアミノ酸配列に基づくト
ロンビン阻害剤を報告している。これらの報告者等は、論じられているアミノ酸
配列のうち、トリペプチド配列Phe−Val−Arg (P9−P2−P1、以
下P3−P2−P1配列として参照する)がもっとも有効な阻害剤であるという
ことを示唆している。
【0006】 P1−位にα,ω−アミノアルキルグアニジンを有するジペプチジル誘導体に 基づくトロンビン阻害剤が、米国特許第4,346,078号および国際特許出願WO 93/
11152から知られている。同様な構造的に関連したジペプチジル誘導体もまた報 告されている。例えば国際特許出願WO 94/29336は、例えばP1−位にアミノメ
チルベンズアミジン、環状アミノアルキルアミジンおよび環状アミノアルキルグ
アニジンを有する化合物を開示している。欧州特許出願0 648 780は、例えばP 1−位に環状アミノアルキルグアニジンを有する化合物を開示している。
【0007】 P1−位に環状アミノアルキルグアニジン(例えば3−または4−アミノメチ
ル−1−アミジノピペリジン)を有するペプチジル誘導体に基づくトロンビン阻
害剤もまた、欧州特許出願0 468 231、0 559 046および0 641 779から知られて いる。 P1−位にアルギニンアルデヒドを有するトリペプチジル誘導体に基づくトロ
ンビン阻害剤が欧州特許出願0 185 390においてはじめに開示された。
【0008】 さらに最近、P3−位において変性されたアルギニンアルデヒドを基にしたペ
プチジル誘導体が報告されている。例えば国際特許出願WO 93/18060はP3−位
におけるヒドロキシ酸を、欧州特許出願0 526 877はP3−位におけるデス−ア ミノ酸を、そして欧州特許出願0 542 525はP3−位におけるO−メチルマンデ ル酸を開示している。
【0009】 P1−位における求電子ケトンに基づくセリンプロテアーゼ(例えば、トロン
ビン)の阻害剤もまた知られている。例えば欧州特許出願0 195 212はペプチジ ルα−ケトエステルおよびアミドを、欧州特許出願0 362 002はフルオロアルキ ルアミドケトンを、欧州特許出願0 364 344はα,β,δ−トリケト化合物をそし て欧州特許出願0 530 167はP1−位におけるアルギニンのα−アルコキシケト ン誘導体を開示している。 アルギニンおよびそのイソチオウロニウム類似体のC−末端ボロン酸誘導体に
基づくトリプシン−様セリンプロテアーゼの他の構造的に異なる阻害剤は、欧州
特許出願0 293 881から知られている。
【0010】 さらに最近、ペプチジルおよびアミノ酸誘導体に基づくトロンビン阻害剤が欧
州特許出願0 669 317および国際特許出願WO 95/35309、WO 95/23609、WO 94/
29336、WO 97/02284、WO 97/46577、WO 98/06740およびWO 98/06741に開示 されている。
【0011】 しかしながら、トロンビンのようなトリプシン−様セリンプロテアーゼの有効
な阻害剤がなお要求されている。特に経口的に生物学的に利用することができ、
他のセリンプロテアーゼ以上にトロンビンの阻害において選択的である化合物が
要求されている。トロンビンに対して競合阻害活性を示す化合物は、特に抗凝固
剤として、それ故に血栓症および関連した疾患の治療的処置に有用であることが
期待される。
【0012】
【発明の開示】
本発明によれば、式I
【化14】 の化合物またはその医薬的に許容し得る塩が提供される。
【0013】 上記式において、 R1は、H、C(O)R11、SiR121314またはC1-6アルキル(後者の基は
場合によってはOR15または(CH2)q16から選択された1個または2個以上の
置換分によって置換されているかまたは終了していてもよい)を示し; R12、R13およびR14は、独立して、H、フェニルまたはC1-6アルキルを示 し; R16は、C1-4アルキル、フェニル、OH、C(O)OR17またはC(O)N(H) R18を示し; R18は、H、C1-4アルキルまたはCH2C(O)OR19を示し; R15およびR17は、独立して、H、C1-6アルキルまたはC7-9アルキルフェニ
ルを示し; R11およびR19は、独立して、HまたはC1-4アルキルを示し;そして qは、0、1または2を示し; R2およびR3は、独立して、H、C1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフェ ニルを示し;
【0014】 Rxは、式IIa、IIbまたはIIc
【化15】 〔式中、 k、lおよびmは、独立して、0、1、2、3または4を示し; R4およびR5は、独立して、H、Si(Me)3、1−または2−ナフチル、多 環式ヒドロカルビル基、CHR4142またはC1-4アルキル(後者の基は場合に よっては1個または2個以上のハロゲン置換分によって置換されていてもよい)
、またはC3-8シクロアルキル、フェニル、メチレンジオキシフェニル、ベンゾ ジオキサニル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、
ベンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、クマラノニル、クマリニルまたはジ
ヒドロクマリニル(後者の12個の基は、場合によっては1個または2個以上の
1-4アルキル(後者の基は場合によっては1個または2個以上のハロゲン置換 分によって置換されていてもよい)、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ 、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R43によって置換され
ていてもよい)を示し; R41およびR42は、独立して、シクロヘキシルまたはフェニルを示し; R6およびR7は、独立して、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、フェ
ニル(後者の基は、場合によっては1個または2個以上のC1-4アルキル(後者 の基は場合によっては1個または2個以上のハロゲン置換分によって置換されて
いてもよい)、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、S O2NH2、C(O)OHまたはN(H)R44によって置換されていてもよい)を示す
かまたはこれらが結合している炭素原子と一緒になってC3-8シクロアルキル環 を形成し; R43およびR44は、独立して、HまたはC(O)R45を示し;そして R45は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシを示す〕の構造フラグメン
トを示し; Yは、CH2、(CH2)2、CH=CH、(CH2)3、CH2CH=CHまたはCH
=CHCH2(後者の3個の基は、場合によってはC1-4アルキル、メチレン、オ
キソまたはヒドロキシによって置換されていてもよい)を示し; nは、0、1、2、3または4を示し;そして
【0015】 Bは、式IVa、 IVb、 IVcまたはIVd
【化16】 〔式中、 X1、X2、X3およびX4は、独立してCH、NまたはN−Oを示し; X5およびX6は、独立して単一の結合またはCH2を示し; X7、X8およびX9の1個は、S、OまたはNHを示し、他の2個は、独立し て−CH=、=CH−、−N=、=N−、−N(O)=または=N(O)−を示し; R31は、すべての場合において、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ
または−O−(CH2)p−C(O)N(R32)(R33)から選択された1個または2個以
上の任意の置換分を示し; pは、0、1、2、3または4を示し;そして R32およびR33は、独立して、H、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキル
を示す〕の構造フラグメントを示す。
【0016】 式Iの化合物は、互変異性を示すことができる。すべての互変異性形態および
それらの混合物が、本発明の範囲に包含される。 式Iの化合物は、また1個または2個以上の不斉炭素原子を含有することがで
き、それ故に、光学的異性および/またはジアステレオ異性を示すことができる
。普通の技術、例えばクロマトグラフィーまたは分別結晶を使用してすべてのジ
アステレオ異性体を分離することができる。普通の技術、例えば分別結晶または
HPLC技術を使用して化合物のラセミ体または他の混合物を分離することによ
って、種々の立体異性体を単離することができる。別法として、所望の光学的異
性体は、ラセミ化またはエピマー化を起こさない条件下における適当な光学的に
活性な出発物質の反応によってまたは例えばホモキラル酸による誘導化次いで普
通の手段(例えばHPLC、シリカ上のクロマトグラフィー)によるジアステレ
オマー誘導体の分離によって、製造することができる。すべての立体異性体が、
本発明の範囲に包含される。
【0017】 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R11、R12、R13、R14、R15、R16 、R17、R18、R19、R31、R32、R33およびR45が示し、R4、R5、R6、R7 およびYが置換されるアルキル基;R31およびR45が示し、R4、R5、R6およ びR7が置換されるアルコキシ基;R2、R3、R4、R5、R6、R7、R32、R33 、R41およびR42が示すシクロアルキル基;およびR15およびR17が示すアルキ
ルフェニル基は、線状または分枝状であり、そして飽和または不飽和であっても
よい。式Iの化合物において−(CH2)k−、−(CH2)l−、−(CH2)m−、−( CH2)n−、−(CH2)p−および−(CH2)q−によって示されるアルキレン基は 、線状または分枝状であり、そして飽和または不飽和であってもよい。
【0018】 R31が示し、R4、R5、R6およびR7が置換され、そしてR4、R5、R6およ びR7上の置換分が置換されるハロゲン基は、弗素、塩素、臭素および沃素を包 含する。
【0019】 式IIa、IIbおよびIIcの構造フラグメントにおいて、点は式Iの化合物にお
ける−C(O)−基および−OR1、R2およびR3を有する炭素原子に結合してい る炭素原子を示す(すなわち、そのように示された炭素原子にはさらにH原子は
結合していない)。
【0020】 フラグメントIVa、IVb、IVcおよびIVd中の結合上の波線は、フラグメント
の結合位置を意味する。すなわち、1個または2個以上の置換分R31が存在する
場合は、それ/それらは、適当な環中のCH、CH2および/またはNH基の1 個または2個以上のH原子を置換する。
【0021】 当業者に理解されるように、構造フラグメントIVdにおいては、5−員環中に
2個の二重結合が存在しなければならない。二重結合の位置は、X7、X8および
9の何れがS、OまたはNHを示すかに依存する。 略号は、本明細書の末尾に記載する。
【0022】 本発明の好ましい化合物は、Bが式IVa(式中、X1、X2、X3およびX4はす
べてCHを示す)の構造フラグメント、式IVbの構造フラグメントまたは式IVc
の構造フラグメントを示す場合は、R31がハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アル
コキシまたは−O−(CH2)p−C(O)N(R32)(R33)から選択された1個または
2個以上の置換分を示す(すなわち、置換分が任意でない)化合物を包含する。
【0023】 本発明の好ましい化合物は、Bが式IVaの構造フラグメントを示す化合物を包
含する。 フラグメント
【化17】 がS−配置にある式Iの化合物が好ましい。上記フラグメント中における窒素お
よび炭素原子上の波線は、フラグメントの結合位置を意味する。 式Iの好ましい化合物は、実施例1および2の化合物を包含する。
【0024】 製造 本発明によれば、また、 (a) 例えば、カップリング系(例えばDMF中の塩化オキサリル、EDC、
DCC、HBTUまたはTBTU)、適当な塩基(例えばピリジン、DMAP、
TEAまたはDIPEA)および適当な有機溶剤(例えばジクロロメタン、アセ
トニトリルまたはDMF)の存在下において、式V
【化18】 (式中、R1、R2、R3およびRxは、上述した通りである)の化合物を式VI
【化19】 (式中、Y、nおよびBは、上述した通りである)の化合物とカップリングさせ;
【0025】 (b) 例えば、カップリング系(例えばDMF中の塩化オキサリル、EDC、
DCC、HBTUまたはTBTU)、適当な塩基(例えばピリジン、DMAP、
TEAまたはDIPEA)および適当な有機溶剤(例えばジクロロメタン、アセ
トニトリルまたはDMF)の存在下において式VII
【化20】 (式中、R1、R2、R3、RxおよびYは、上述した通りである)の化合物を式VI
II H2N−(CH2)n−B (VIII) (式中、nおよびBは上述した通りである)の化合物とカップリングさせ;
【0026】 (c) Bが式IVa、IVbまたはIVcの構造フラグメントを示す式Iの化合物に
対して、例えば適当な有機溶剤(例えばメタノールまたはエタノール)の存在下
において室温で、式IX
【化21】 〔式中、B1は式IVa1、IVb1またはIVc1
【化22】 (式中、RyはC1-4アルキルを示す)の構造フラグメントを示し、R1、R2、R3 、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4、X5、X6およびR31は上述した通りであ る〕の化合物をアンモニアガスと反応させ;
【0027】 (d) Bが式IVa、 IVbまたはIVcの構造フラグメントを示す式Iの化合物に
対して、適当な還元剤(例えばPd/CまたはTiCl3の存在下における触媒 水素添加)および適当な有機溶剤(例えばエタノール)の存在下において式X
【化23】 〔式中、B2は、式IVa2、IVb2またはIVc2
【化24】 の構造フラグメントを示し、R1、R2、R3、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4 、X5、X6およびR31は上述した通りである〕の化合物を還元し;または
【0028】 (e) X1、X2、X3、X4、X7、X8および/またはX9がN−Oを示す式I の化合物に対して、X1、X2、X3、X4、X7、X8および/またはX9(適当であ
るものとして)がNを示す式Iの相当する化合物を、例えば当業者によく知られ
ている条件下で酸化することからなる式Iの化合物を製造する方法が提供される
【0029】 Bが式IVdの構造フラグメントを示す式Iの化合物は、上述した方法と同様に
してまたは国際特許出願WO 95/23609およびWO 98/06741に記載されている方法
と同様にして製造することができる。
【0030】 式Vの化合物は、商業的に入手することができるか、文献において公知である
かまたは既知技術によって入手することができる。例えば式Vの化合物は、例え
ば適当な塩基(例えば水酸化リチウム)および適当な溶剤(例えばTHFおよび
/または水)の存在下において室温で、式XI
【化25】 (式中、Rは、C1-6アルキルまたはC1-3アルキルフェニルであり、R1、R2
3およびRxは上述した通りである)の化合物を加水分解することによって製造
することができる。
【0031】 式VIの化合物は、例えば式Iの化合物の合成(方法工程(a)および(b))に対
して上述したような条件下で、式XII
【化26】 (式中、Yは、上述した通りである)の化合物を上述したような式VIIIの化合物
と反応させることによって製造することができる。
【0032】 式VIIの化合物は、既知の技術を使用して容易に入手される。例えば、式VIIの
化合物は、例えば式Iの化合物の合成(方法工程(a)および(b))に対して上述
したような条件下で、上述した式Vの化合物を上述した式XIIの化合物と反応さ せることによって製造することができる。
【0033】 式IXの化合物は、既知の技術によって製造することができる。例えば、B1が 式IVa1またはIVc1の構造フラグメントを示す式IXの化合物は、例えば室温また
は室温以下の温度で、式XIII
【化27】 〔式中、B3は、式IVa3またはIVc3
【化28】 の構造フラグメントを示し、R1、R2、R3、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4 およびR31は上述した通りである〕の化合物をHCl(g)およびC1-4アルキル アルコールと反応させることによって製造することができる。
【0034】 式Xの化合物は、既知技術によって製造することができる。例えば、B2が式I
Va2またはIVc2の構造フラグメントを示す式Xの化合物は、例えば室温または 室温以下の温度で上述した式XIIIの化合物をHCl(g)およびメタノールと反応
させ、次いで例えば適当な塩基(例えばTEA)および適当な溶剤(例えばMe OH)の存在下で室温または室温付近の温度でヒドロキシルアミンまたはその塩 酸塩と反応させることによって製造することができる。
【0035】 R1およびR3が両方Hを示す式XIの化合物は、例えば適当な還元剤(例えば水
素化硼素ナトリウム)および適当な有機溶剤(例えばMeOHまたはEtOH)
の存在下において室温以下の温度(例えば−70℃と−5℃との間)で、式XIV
【化29】 (式中、R、RxおよびR2は、上述した通りである)の化合物を還元することに
よって製造することができる。
【0036】 R1がHを示し、R3がC1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフェニルを示す 式XIの化合物は、適当な有機溶剤(例えばTHF)の存在下において当業者によ
く知られている条件下で、上述した式XIVの化合物を式XV R3aM (XV) (式中、R3aはC1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフェニルを示し、MはLi
またはMgHalを示し、HalはCl、BrまたはIを示す)の有機金属試薬
と反応させることによって製造することができる。
【0037】 R1がHを示す式XIの化合物は、また、当業者によく知られている条件下で、 式XVI RO−C(O)−RxH (XVI) (式中、RおよびRxは上述した通りである)の化合物を式XVII R2−C(O)−R3 (XVII) (式中、R2およびR3は上述した通りである)の化合物と反応させることによっ
て製造することができる。
【0038】 R1、R2およびR3がすべてHを示し、Rxが上述した式IIa(式中、kもlも
0を示さない)の構造フラグメントを示す式XIの化合物は、適当な還元剤(例え
ばボラン)および適当な有機溶剤(例えばTHF)の存在下において、式XVIII
【化30】 〔式中、Rxaは上述したような式IIa(式中、kもlも0を示さない)の構造フ
ラグメントを示し、Rは上述した通りである〕の化合物を還元することによって
製造することができる。
【0039】 式XIIIの化合物は、例えば式Iの化合物の合成(方法工程(a)および(b))に
対して上述したような条件下で、上述した式VIIの化合物を式XIX H2N−(CH2)n−B3 (XIX) (式中、nおよびB3は上述した通りである)の化合物にカップリングさせるこ とによって製造することができる。
【0040】 式XIVの化合物は、J. Org. Chem. 54, 3831 (1989)に記載されている方法か ら既知であるかまたは同様にして製造することができる。 式XVIIIの化合物は、文献から公知であるかまたは既知の技術を使用して、例 えば適当な塩基(例えば水素化ナトリウムまたはナトリウムエトキシド)および
適当な有機溶剤の存在下において、適当なマロン酸誘導体を式XX RxaL (XX) 〔式中、Lは脱離基(例えばハロゲン(Cl、Br、I)またはトシル)であり
、Rxaは上述した通りである〕のアルキル化剤と反応させることによって製造す
ることができる。
【0041】 式VIII、 XII、 XV、 XVI、 XVII、 XIXおよびXXの化合物およびその誘導体は、商 業的に入手することができるか、文献において既知であるか、または適当な試薬
および反応条件を使用して容易に入手できる出発物質から、標準技術にしたがっ
て、本明細書に記載された方法と同様にしてまたは普通の合成操作によって得る
ことができる。
【0042】 式I、V、VI、 VII、 VIII、 IX、 X、XI、 XIII、 XIV、 XVI、 XVIII、 XIXおよびX
Xの化合物に含有されているとりわけフェニル基上の置換分は、標準技術を使用 して内部変換することができる。 式Iの化合物は、普通の技術を使用してその反応混合物から単離することがで
きる。
【0043】 当業者に理解されるように、上述した方法において、中間体化合物の官能基は
、保護基によって保護することが必要である。 保護することが望ましい官能基は、ヒドロキシ、アミノおよびカルボン酸を包
含する。ヒドロキシに対する適当な保護基は、トリアルキルシリルまたはジアリ
ールアルキルシリル基(例えばt−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニ
ルシリルまたはトリメチルシリル)およびテトラヒドロピラニルを包含する。カ
ルボン酸に対する適当な保護基は、C1-6アルキルまたはベンジルエステルを包 含する。アミノ、アミジノおよびグアニジノに対する適当な保護基は、t−ブチ
ルオキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを包含する。アミジノおよ
びグアニジノ窒素はモノ−またはジ保護することができる。
【0044】 官能基の保護および脱保護は、カップリングの前または後に行うことができる
。 例えば、式Iの化合物は、N−アシル化アミノ酸またはN−保護されたアミノ
酸のカップリングからなる方法によって製造することができる。N−保護された
アミノ酸を使用する場合は、アシル基はカップリング後に加えることができそし
て窒素原子の脱保護はカップリング後に標準方法を使用して行うことができる。
【0045】 保護基は、当業者によく知られている技術によってそして以下に記載するよう
にして除去することができる。 保護基の使用は、JWF McOmie, Plenum Press (1973)によって発行された“Pr
otective Groups in Organic Chemistry”およびTW GreeneおよびPGM Wutz, Wil
ey-Interscience (1991)第2版発行の“Protective Groups in Organic Synthe
sis”に詳細に記載されている。 式Iの化合物を形成させるための最終脱保護段階の前に製造することのできる
式Iの化合物のある種の保護された誘導体は、新規である。
【0046】 本発明の他の態様によれば、式Ia
【化31】 {式中、 Baは式IVe、 IVf、 IVgまたはIVh
【化32】 〔式中、 D1およびD2は、独立してそれぞれの場合において、H、OH、ORa、OC(
O)Rb、OC(O)ORc、C(O)ORd、C(O)Reを示し、Ra、Rb、Rc、Rd およびReは、独立して、C1-12アルキル(後者の基は場合によっては酸素によ って中断されていてもよく、そして/またはハロゲンによって置換されていても
よい)、フェニル、ナフチル、C1-3アルキルフェニル(後者の3個の基は、場合
によってはC1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロまたはハロゲンによって置
換されていてもよい)または−(C(Rf)(Rg))2OC(O)C(Rh)を示し、Rf、 RgおよびRhは、独立して、HまたはC1-4アルキルを示す〕の構造フラグメン トを示し、R1、R2、R3、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7 、X8、X9およびR31は上述した通りである}の化合物またはその医薬的に許容
し得る塩(但し、D1およびD2は両方Hを示さない)が提供される。
【0047】 Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、RgおよびRhが示し、Ra、Rb、Rc、Rd
よびReが置換されるアルキル基は、線状または分枝状であり、飽和または不飽 和であり、そして環式、非環式または部分的に環式/非環式であることができる
。Ra、Rb、Rc、RdおよびReが置換されるアルコキシ基は、線状または分枝 状であり、飽和または不飽和であり、そして環式、非環式または部分的に環式/
非環式であることができる。Ra、Rb、Rc、RdおよびReが示すアルキルフェ ニル基のアルキル部分は、線状または分枝状であり、そして飽和または不飽和で
あることができる。
【0048】 Ra、Rb、Rc、RdおよびReが置換されるハロゲン基は、弗素、塩素、臭素 および沃素を包含する。 フラグメントIVe、 IVf、 IVgおよびIVhにおける結合上の波線は、フラグメ
ントの結合位置を意味する。 式Iaの好ましい化合物は、D2がHを示し、D1がOH、OCH3、OC(O) RbまたはC(O)ORd(式中、RbおよびRdは上述した通りである)を示す化合
物を包含する。
【0049】 式Iの化合物に対して上述した構造的な選好は、また、式Iaの化合物にも適
用される。 式Iaの化合物は、また、当業者によく知られている技術によって、式Iの化
合物から直接製造することができる。例えば、Baが式IVe、IVfまたはIVgの 構造フラグメントを示し、D1またはD2がOHを示す式Iaの化合物は、式Xの
化合物に対して上述したようにして、または同様な方法によって製造することが
できる。
【0050】 別法として、Baが式IVe、IVfまたはIVgの構造フラグメントを示し、D1
たはD2がOHまたはORa(式中、Raは上述した通りである)を示す式Iaの 化合物は、例えば適当な塩基(例えばTEA)および適当な有機溶剤(例えばT
HF、CH3CN、DMFまたはDMSO)の存在下において40〜60℃の間 の温度で、式XXI H2NORa1 (XXI) (式中、Ra1はHまたはRaを示し、Raは上述した通りである)の化合物と反応
させることによって、上述した式XIIIの化合物から製造することができる。
【0051】 また、式Iaの化合物は、当業者によく知られている技術によって、式Iaの
他の保護された誘導体を経て製造することができる。例えば、D1またはD2がO
C(O)ORcを示し、Rcが上述した通りである式Iaの化合物は、例えば適当な
塩基(例えばTEA、ピリジンまたはDMAP)および適当な有機溶剤の存在下
において室温で、式Ia(式中、D1またはD2(適当であるものとして)はOH
を示す)の相当する化合物を式XXII RcC(O)−O−C(O)Rc (XXII) (式中、Rcは上述した通りである)の化合物と反応させることによって製造す ることができる。さらにD1またはD2がOHを示す式Iaの化合物は、適当な塩 基(例えばTEA)および適当な有機溶剤(例えばTHF)の存在下において4
0℃で、式Ia(D1またはD2(適当であるものとして)はCOORdを示し、 Rdは上述した通りである)の相当する化合物をヒドロキシルアミン(またはそ のハイドロハライド塩)と反応させることによっと製造することができる。 式XXIおよびXXIIの化合物は、商業的に入手することができるか、文献におい て公知であるか、または既知の技術を使用して入手することができる。
【0052】 また当業者によって理解されるように、式Iの化合物のこのような保護された
誘導体(例えば式Iaの化合物)はそれ自体では薬理学的活性を有していないが
、これらの化合物を非経口的にまたは経口的に投与し、その後体内で代謝させて
薬理学的に活性である本発明の化合物を形成することができる。従って、このよ
うな誘導体は、“プロドラッグ”として記載することができる。式Iの化合物の
すべてのプロドラッグが、本発明の範囲に包含される。
【0053】 特にプロドラッグとして有用である式Iの化合物の保護された誘導体は、式I
aの化合物を包含する。 さらに、式Iのある種の化合物は、式Iの他の化合物のプロドラッグとして作
用することができる。 式Iの化合物、その医薬的に許容し得る塩、互変異性体および立体異性体、な
らびにそのプロドラッグ(式Iの化合物のプロドラッグである式Iaの化合物を
包含する)は、以下一緒にして“本発明の化合物”と称す。
【0054】 当業者によって理解されるように、本発明の化合物を代替のそして必要に応じ
てより都合のよいやり方で得るために、上述した個々の方法工程を異なる順序で
遂行しそして/または個々の反応を全体の経路における異なる段階において遂行
することができる(すなわち、特定の反応に関連した中間体とは異なる中間体に
置換分を加えそして/または化学的変換を遂行することができる)。これは、と
りわけ、特定の基質中に存在する他の官能基の性質、重要な中間体の利用性およ
び採用される保護基に依存する。明らかに、関係する化学の型は、合成工程に使
用される試薬の選定、使用される保護基の必要性および型および合成を達成する
順序に影響を与える。
【0055】 医薬的使用 本発明の化合物は、薬理学的活性を有しているために有用である。それ故に、
これらの化合物は医薬として使用される。 すなわち、本発明の他の態様によれば、医薬として使用するための本発明の化
合物が提供される。
【0056】 特に、本発明の化合物は、例えば以下に記載した試験において証明されるよう
に、そのままでまたはプロドラッグの場合においてはヒトを包含する哺乳動物に
投与した後にトリプシン−様プロテアーゼ、特にトロンビンの強力な阻害剤であ
る。 すなわち、本発明の化合物は、トロンビンの阻害が必要である病態に有用であ
ることが期待される。 すなわち、本発明の化合物は、ヒトを包含する動物の血液および組織における
血栓症および凝固性亢進(hypercoagulability)の治療または予防に使用される
【0057】 凝固性亢進が血栓−塞栓疾患を招き得るということは知られている。挙げるこ
とのできる凝固性亢進および血栓−塞栓疾患と関連がある病態は、活性化プロテ
インC抵抗、例えば第V因子−突然変異(第V因子Leiden)および抗トロンビン
III、プロテインC、プロテインS、ヘパリン補因子IIにおける先天性または後 天性欠損を包含する。凝固性亢進および血栓−塞栓疾患と関連があることが知ら
れている他の病態は、循環抗燐脂質抗体(Lupus抗凝固因子)、ホモシスチン血 症、ヘパリン誘発血小板減少症およびフィブリン溶解における欠損を包含する。
すなわち、本発明の化合物は、これらの病態の治療的および/または予防的処置
の両方に使用される。
【0058】 さらに、本発明の化合物は、例えばアルツハイマー病のような神経変性疾患に
おける凝固性亢進の徴候なしに望ましくない過剰のトロンビンがある場合の病態
の治療に使用される。 挙げることのできる特定の疾患状態は、静脈血栓症および肺塞栓症、動脈血栓
症(例えば心筋梗塞、不安定狭心症、血栓症に基づく発作および末梢動脈血栓症
における)および普通動脈細動中の心房からまたは経壁心筋梗塞後の左心室から
起こる全身性塞栓症の治療的および/または予防的処置を包含する。
【0059】 さらに、本発明の化合物は、血栓崩壊、経皮経管血管形成術(PTA)および冠
動脈バイパス手術後の再閉塞(すなわち血栓症)の予防;マイクロサージェリー
および一般的な血管手術後の再血栓症の阻止に利用されることが期待される。 さらに適応は、細菌、多発性外傷、中毒または他の何れかの機序によって起こ
る散在性の血管内凝固の治療的および/または予防的処置;血液が体内の異物表
面、例えば血管移植片、血管ステント、血管カテーテル、機械的および生物学的
人工弁または他の何れかの医療器具と接触する場合の抗凝固処置;および血液が
例えば心臓−肺器械を使用した心臓血管の手術または血液透析における場合に体
外の医療器械と接触する場合の抗凝固処置を包含する。
【0060】 凝固プロセスに対する作用のほかに、トロンビンは、多数の細胞(例えば好中
球、線維芽細胞、内皮細胞および平滑筋細胞)を活性化することが知られている
。従って、本発明の化合物は、また、特発性および成人呼吸窮迫性症候群、放射
線による処置または化学療法後の肺線維症、敗血症性ショック、敗血症、限定す
るものではないが浮腫を包含する炎症性応答、急性または慢性アテローム性動脈
硬化症、例えば冠動脈疾患、脳動脈疾患、末梢動脈疾患、再灌流損傷および経皮
経管血管形成術(PTA)後の再狭窄の治療的および/または予防的処置に有用
である。 トリプシンおよび/またはトロンビンを阻害する本発明の化合物は、また、膵
炎の治療にも有用である。
【0061】 本発明の他の態様によれば、トロンビンの阻害が必要であるかまたは望まれる
場合の病態を処置する方法が提供される。この方法は、本発明の化合物またはそ
の医薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を、このような病態にかかっている
かまたはこのような病態に感受性である患者に投与することからなる。
【0062】 本発明の化合物は、普通、医薬的に許容し得る投与形態の遊離塩基または医薬
的に許容し得る非毒性の有機または無機酸付加塩として活性化合物を含有してい
る医薬製剤の形態で、経口的に、静脈内的に、皮下的に、口腔的に、直腸的に、
皮膚的に、鼻腔内的に、気管的に、気管支的に、何れかの他の非経口的経路によ
ってまたは吸入を経て投与することができる。処置される疾患および患者および
投与の経路によって、組成物は種々の投与量で投与することができる。
【0063】 本発明の化合物は、また、異なる作用機序を有する抗血栓剤、例えば抗血小板
剤アセチルサリチル酸、チクロピジン、クロピドグレル、トロンボキサン受容体
および/またはシンセターゼ阻害剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、
プロスタサイクリン模倣物およびホスホジエステラーゼ阻害剤およびADP−受
容体(P2T)アンタゴニストと組み合わせおよび/または一緒に投与すること ができる。
【0064】 さらに、本発明の化合物は、血栓疾患、特に心筋梗塞の処置において、血栓崩
壊剤、例えば組織プラスミノーゲンアクチベーター(天然の、組換えたまたは変
性した)、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、アニソイル
化プラスミノーゲン−ストレプトキナーゼアクチベーター複合体(APSAC)
、動物の唾液腺プラスミノーゲンアクチベーター等と組み合わせおよび/または
一緒に投与することができる。 すなわち、本発明の他の態様によれば、医薬的に許容し得る補助剤、希釈剤ま
たは担体と混合した本発明の化合物を含有する医薬処方物が提供される。 ヒトの治療的処置における本発明の化合物の適当な一日当たりの投与量は、経
口的投与においては体重1kg当たり約0.001〜100mgであり、非経口的投 与においては体重1kg当たり約0.001〜50mgである。
【0065】 本発明の化合物は、従来の技術において知られている化合物よりも、より有効
であり、毒性がより低く、より長く作用し、より広い範囲の活性を有し、より強
力であり、副作用がより少なく、より容易に吸収されまたは従来の技術において
知られている化合物よりもすぐれた他の有用な薬理学的性質を有しているという
利点を有している。
【0066】 生物学的試験試験A トロンビンの凝固時間(TT)の測定 pH7.4の緩衝溶液100μlおよび阻害剤溶液100μl中のヒトのトロン ビン(T 6769, Sigma Chem. Co.)を、1分間インキュベートした。それから、 プールした正常なクエン酸塩添加したヒトの血しょう100μlを加え、凝固時 間を自動装置(KC 10, Amelumg)において測定した。 凝固時間(秒)を阻害剤濃度に対してプロットし、IC50TTを、補間法によ
って測定した。 IC50TTは、ヒトの血しょうに対するトロンビン凝固時間を2倍にする試験
における阻害剤の濃度である。
【0067】試験B 色素形成自動アッセイによるトロンビン阻害の測定 トロンビン阻害剤の力価は、96−ウエル、ハーフボリュームマイクロタイタ
ープレート(Costar Cambridge, MA, USA; Cat. No.3690)を使用して、Plato 3
300自動マイクロプレートプロセッサー(Rosys AG, CH-8634, Hombrechtikon, S
witzerland)において、色素形成基質法により測定した。DMSO中の試験物質
の原溶液(72μl、1ミリモル/L)を、DMSOで連続的に稀釈[1:3( 24+48μl)]して10種の異なる濃度を得、これらをアッセイにおける試 料として分析した。試験試料2μlを、アッセイ緩衝液124Lで稀釈し、アッ セイ緩衝液中の色素形成基質溶液(S-2366, Chromogenix, Molndal, Sweden)1
2μlそして最後にアッセイ緩衝液中のα−トロンビン溶液(ヒトのα−トロン ビン、Sigma Chem. Co.)12μlを加え、試料を混合した。最終のアッセイ濃度
は、試験物質0.00068−13.3μモル/L、S-2366 0.30ミリモル/L
、α−トロンビン0.020 NIHU/mlであった。37℃における40分のイ
ンキュベーション中の線状吸収増加を、阻害剤なしのブランクに比較して、試験
試料の阻害%の計算に使用した。トロンビン活性の50%の阻害を起こす阻害剤
濃度に相当するIC50−自動値を、log使用量対阻害%曲線から計算した。
【0068】試験C ヒトのトロンビンに対する阻害定数Kiの測定 Ki測定は、Cobas Bio遠心分析器(Roche, Basel, Switzerland)上で37℃ で遂行された色素形成基質法を使用して行った。試験化合物の種々の濃度を使用
してヒトのα−トロンビンをインキュベーションした後の残留酵素活性を、3種
の異なる基質濃度で測定し、405nmにおける光学吸収の変化として測定した。 試験化合物の溶液(100μl;普通BSA 10g/Lを含有する緩衝液また
は食塩水中の溶液)を、BSA(10g/L)を含有するアッセイ緩衝液(pH
7.4のトリス−HCl 0.05モル/L、NaClで調節されたイオン強度0
.15)中のヒトのα−トロンビン(Sigma Chem. Co.)200μlと混合し、Cob
as Bioにおいて試料として分析した。水20μlと一緒に試料60μlをアッセイ
緩衝液中の基質S−2238(Chromogenix AB, Molndal, Sweden)320μlに
加え、吸収変化(△A/分)を監視した。S−2238の最終濃度は、16、2
4および50μlモル/Lであり、トロンビンの最終濃度は0.125 NIHU /mlであった。
【0069】 定常状態反応速度を使用して、ディクソンプロット、すなわち、阻害剤濃度対
1/(△A/分)のダイアグラムを構成した。可逆的な競合阻害剤に対して、異
なる基質濃度に対するデータ点は、典型的にx=−Kiにおいてインターセプト (intercept)する直線を形成する。
【0070】試験D 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の測定 APTTは、Stagoによって製造された試薬PTT Automated 5を使用して、プ ールした正常なヒトのクエン酸塩添加した血しょうにおいて測定した。阻害剤を
血しょうに加え(血しょう90μlに対して阻害剤溶液10μl)次いで試薬およ
び塩化カルシウム溶液を加え、APTTを、試薬生産者の使用説明書に従い凝固
分析器KC 10(Amelumg)を使用して、混合物中で測定した。凝固時間(秒)
を、血しょう中の阻害剤濃度に対してプロットし、IC50APTTを、補間法に
よって測定した。 IC50APTTは、活性化部分トロンボプラスチン時間を2倍にするヒトの血
しょうにおける阻害剤の濃度として定義される。
【0071】試験E 生体外のトロンビン時間の測定 エタノール:ソルトールTM:水(5:5:90)に溶解した式IおよびIaの
化合物の経口的または非経口的投与後のトロンビンの阻害を、実験の1日または
2日前に頚動脈から血液試料を採取するためのカテーテルをつけた意識のあるラ
ットで検査した。実験の日に、血液試料を、化合物の投与後の決められた時間に
おいて、クエン酸ナトリウム溶液(1L当たり0.13モル)1部および血液9 部を含有するプラスチック管に取り出した。この管を遠心分離して血小板に乏し
い血しょうを得た。この血しょうを以下に記載するようなトロンビン時間の測定
に使用した。 クエン酸塩を添加したラットの血しょう25μlを、食塩溶液(0.9%)25
μlで稀釈し、血しょう凝固を緩衝溶液(pH7.4)25μl中のヒトのトロン ビン(T 6769、Sigma Chem. Co., USA)の添加によって開始した。凝固時間は、
自動装置(KC 10A−ミクロ、Amelumg,Germany)において測定した。
【0072】 式Iaの化合物を投与した場合は、ラットの血しょう中における式Iの適当な
活性トロンビン阻害剤の濃度は、プールしたクエン酸塩を添加したラットの血し
ょうにおけるトロンビン時間を食塩水に溶解した相当する“活性”トロンビン阻
害剤の既知濃度と関連させた標準曲線を使用して算出した。 ラットにおける式Iの活性トロンビン阻害剤の算出された血しょう濃度(トロ
ンビン時間延長は、上述した化合物によって起こされるということを仮定する)
を基にして、式Iaの相当する化合物の経口的および/または非経口的投与後の
血しょう濃度−時間曲線下の面積(AUCpd)を台形公式およびデータを無限
大に外挿して計算した。
【0073】 式Iaの化合物の経口的または非経口的投与後の式Iの活性トロンビン阻害剤
の生物学的利用能は、以下のようにして計算した。 [(AUCpd/投与量)/(AUC活性、非経口/投与量)]×100 上記式において、AUC活性、非経口は、上述したような意識のあるラットに
対する式Iの相当する活性トロンビン阻害剤の非経口的投与後に得られたAUC
を示す。
【0074】試験F 生体外の尿中におけるトロンビン時間の測定 エタノール:ソルトールTM:水(5:5:90)に溶解した本発明の化合物の
経口的または非経口的投与後に尿中に排出された式Iの活性トロンビン阻害剤の
量を、生体外の尿中におけるトロンビン時間の測定によって算出した(トロンビ
ン時間延長は、上述した化合物によって起こされると仮定する)。 意識のあるラットを代謝おりに入れて、本発明の化合物の経口的投与後24時
間尿および糞便を別個に集められるようにした。トロンビン時間は、以下のよう
にして集めた尿に対して測定した。
【0075】 プールした正常なクエン酸塩添加したヒトの血しょう(100μl)を、濃縮 したラットの尿またはその食塩水稀釈液と一緒に1分インキュベートした。それ
から、緩衝溶液(pH7.4;100μl)中のヒトのトロンビン(T 6769, Sigm
a Chem. Co.)の添加によって血しょう凝固を開始した。凝固時間は、自動装置 (KC 10;Amelumg)によって測定した。
【0076】 ラットの尿中における式Iの活性トロンビン阻害剤の濃度は、プールした正常
なクエン酸塩添加したヒトの血しょうにおけるトロンビン時間を濃縮したラット
の尿(またはその食塩水希釈液)に溶解した上述した活性トロンビン阻害剤の既
知濃度と関連させた標準曲線の使用によって算出した。24時間にわたる全体の
ラットの尿生産に尿中における上述した活性阻害剤の算出された平均濃度を掛け
ることによって、尿中に排出された活性阻害剤の量(AMOUNTpd)を計算
することができる。
【0077】 プロドラッグの経口的または非経口的投与後の式Iの活性トロンビン阻害剤の
生物学的利用能は、以下のようにして計算した。 [(AMOUNTpd/投与量)/(AMOUNT活性、非経口/投与量)]×1
00 上記式において、AMOUNT活性、非経口は、上述したような意識のあるラ
ットに対する式Iの相当する活性トロンビン阻害剤の非経口的投与後に尿中に排
出された量を示す。 本発明を、以下の実施例によって説明する。
【0078】
【実施例】
一般的実験操作 質量スペクトルは、エレクトロスプレーインターフェースを具備したFinnigan
MAT TSQ 700トリプル四重極質量分析計(FAB−MS)およびエレクトロスプ
レーインターフェースを具備したVG Platform II質量分析計(LC−MS)上で
記録した。1H NMRおよび13C NMR測定は、それぞれ300.13、399
.96、499.82および599.94MHzの1H周波数およびそれぞれ75.4
6、100.58、125.69および150.88MHzの13C周波数で操作する
BRUKER ACP 300およびVarian UNITY+400、 500および600スペクトロメーター上 で遂行した。分取HPLCは、UV検出器(240〜290nm)を使用して10
〜50ml/分の流速で逆相カラム(250mm、20または50mm;5〜7μM相C
hromasil C8)上で遂行した。
【0079】 実施例1 (2,5−ジMeO)Ph−(S)−または(R)−CH(CH2OH)−CO−Pro−
Pab(2−Cl)×HOAc (i) 4−アジドメチル−3−クロロベンゾニトリル 4−ブロモメチル−3−クロロベンゾニトリル(J. Pharm. Sci. (1986) 75,
410)8.0g(0.035モル)、ナトリウムアジド2.7g(0.042モル) 、硫酸水素テトラブチルアンモニウム1.2g(3.4ミリモル)、炭酸水素ナト
リウム0.30g(3.4ミリモル)、水7mlおよびトルエン20mlの混合物を、
3日間激しく撹拌した。相を分離し、水性層をエーテルで3回抽出した。合した
有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発して標記化合物6.7 g(100%)を得た。 1H-NMR (300 MHz; CDCl3): δ4.60(s, 2H), 7.57(d, 1H), 7.61(m, 1H), 7.70
(d, 1H)
【0080】 (ii) 4−アミノメチル−3−クロロベンゾニトリル 4−アジドメチル−3−クロロベンゾニトリル(1.0g;5.2ミリモル;上
記の工程(i)から)を、水9mlおよびエタノール1mlに溶解した。トリフェニル
ホスフィン(1.5g)を加え、混合物を一夜撹拌した。エタノールを蒸発し、 残留物を1M HClとベンゼンとの間に分配した。水性層をベンゼンで数回抽 出し、そして凍結乾燥させた。アミン塩酸塩の収量は、0.54g(51%)で あった。 1H-NMR (400 MHz; D2O) HCl salt: δ 4.42(s, 2H), 7.69(d, 1H), 7.81(dd,
1H), 7.98(d, 1H)
【0081】 (iii) (R,S)−3−ヒドロキシ−2−(2,5−ジメトキシフェニル)プロピオ ン酸エチルエステル エタノール中の3−オキソ−2−(2,5−ジメトキシフェニル)プロピオン酸 エチルエステル(7.6g;30ミリモル;J. Org. Chem. 54, 3831 (1989) に 記載されている方法によって製造した)の溶液に、−15℃でNaBH4(2当 量)を加えた。−15℃で2時間そして−5℃で4時間撹拌した後に、水を加え
、反応混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで抽出した。有機相をブラ
インで洗浄し、乾燥(MgSO4)させ、濃縮して標記化合物を得た。収量7.7
g(100%)
【0082】 (iv) (2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−COOH 上記の工程(iii)からのエチルエステル(7.4g;29ミリモル)を、THF
:水(1:1)に溶解した。LiOH×H2O(2当量)を加え、反応混合物を 室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮しそしてCH2Cl2で抽出した。水性
相をHCl(2M)で酸性(pH2)にし、CH2Cl2で3回抽出した。有機相 を合し、乾燥(Na2SO4)させ、濃縮して標記化合物を得た。収量5.4g( 82%) 1H-NMR (400 MHz; CDCl3):δ 6.89(d, 1H), 6.85(d, 1H), 6.78(dd, 1H), 4.
86(ブロード, 2H), 4.14(dd, 1H), 3.98(dd, 1H), 3.78(s, 3H), 3.72(s, 3H),
3.67(dd, 1H)
【0083】 (v) (2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−CO−Pro−OB
n ジイソプロピルエチルアミン1.8ml(9.6ミリモル)を、DMF10ml中の
(2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−COOH(上記の工程(iv) からの)0.50g(2.2ミリモル)、H−Pro−OBn 0.58g(2.4 ミリモル)およびTBTU 0.77g(2.4ミリモル)の氷冷混合物に加えた 。混合物を、室温で一夜撹拌し、1M HClに注加し、そして酢酸エチル:ト ルエン(1:1)で2回抽出した。合した有機層を、NaHCO3(水性)およ び水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発した。生成物は、純粋であり、直
接次の工程に使用した。収量0.91g(100%) 1H-NMR (500 MHz; CDCl3)ジアステレオマー混合物:δ 1.8-2.3(m, 4H), 3.0-
3.1(m, 1H), 3.18(m, 1H, ジアステレオマー), 3.34(m, 1H, ジアステレオマー)
, 3.46(m, 1H, ジアステレオマー), 3.65-3.7(m, 1H), 3.75-3.9(m, 7H, それに
ついての3.77、 3.80、 3.85および3.87ppmにおける4個の単一線), 3.95-4.05(m,
1H), 4.39(m, 1H, ジアステレオマー),4.46(m, 1H, ジアステレオマー), 4.58(
m, 1H, ジアステレオマー), 4.63(m, 1H, ジアステレオマー), 5.18(d, 1H, ジ アステレオマー), 5.26(s, 1H, ジアステレオマー), 5.32(d, 1H, ジアステレオ
マー), 5.37(s, 1H, ジアステレオマー), 6.8-7.0(m, 3H), 7.2-7.5(m, 5H)
【0084】 (vi) (2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−CO−Pro−OH (2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−CO−Pro−OBn( 0.91g;2.2ミリモル;上記の工程(v)からの)を、エタノール25ml中
において10%Pd/C 50mg上で大気圧で2時間水素添加した。混合物をセ ライトを通して濾過し、蒸発して標記化合物0.71g(100%)を得た。 1H-NMR (500 MHz; CDCl3)ジアステレオマー混合物:δ 1.8-2.3(m, 4H), 3.02
(m, 1H,ジアステレオマー), 3.15(m, 1H, ジアステレオマー), 3.47(m, 1H, ジ
アステレオマー), 3.7-3.8(m, 5H, それについての3.47に相当する他のジアステ
レオマーおよび3.74および3.76ppmにおける2個の単一線), 3.83-3.85(m, 3H), 4
.0-4.1(m, 1H), 4.38(m, 1H, ジアステレオマー), 4.50(m, 1H, ジアステレオマ
ー), 4.56(m, 1H, ジアステレオマー), 4.63(m, 1H, ジアステレオマー), 6.8-6
.9(m, 3H)
【0085】 (vii) (2,5−ジMeO)Ph−(RおよびS)CH(CH2OH)−CO−Pro
−NHCH2−Ph(2−Cl,4−CN) ジイソプロピルエチルアミン0.76ml(4.4ミリモル)を、DMF10ml中
の(2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−CO−Pro−OH(上
記の工程(vi)からの)0.35g(1.1ミリモル)、4−アミノメチル−3−ク
ロロベンゾニトリル(上記の工程(ii)からの)0.22g(1.1ミリモル)およ
びTBTU 0.35g(1.1ミリモル)の氷冷混合物に加えた。混合物を室温 で2日間撹拌し、1M HClに注加し、酢酸エチル:トルエン(1:1)で2 回抽出した。合した有機層を、NaHCO3(水性)および水で洗浄し、乾燥( Na2SO4)させ、蒸発した。粗製生成物を、溶離剤としてEtOAc:MeO
H(99:1)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理した。ジアス
テレオマーを分離した。全収量0.48g(94%)。初期のジアステレオマー (A)を、0.22gの収量で単離した。
【0086】 ジアステレオマーA 1H-NMR (400 MHz; CDCl3):δ 1.7-2.1(m, 3H), 2.34(m, 1H), 2.90(m, 1H),
3.12(m, 1H), 3.61(m, 1H), 3.73-3.8(m, 4H, それについての3.75における1個 の単一線), 3.82(s, 3H), 4.01(m, 1H), 4.44(m, 1H), 4.56(m, 1H), 4.65(m, 1
H), 6.75-6.85(m, 3H), 7.53(d, 1H), 7.56(dd, 1H), 7.65(d, 1H), 7.68(m, 1H
)
【0087】 (viii) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro
−NHCH2−Ph(2−Cl,4−C(NH)OMe) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−NH
CH2−Ph(2−Cl,4−CN)(0.22g;0.47ミリモル;上記の工程(
vii)からのジアステレオマーA)を、塩化水素ガスで飽和したメタノール25ml
に溶解し、2日間冷蔵器に入れた。蒸発して粗製の物質を得、これを、さらに精
製することなく次の工程に使用した。 MS(M+1)+504
【0088】 (ix) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−
Pab(2−Cl)×HOAc 上記の工程(viii)からの粗製物質の半分を、アンモニアで飽和したメタノール
25mlに溶解し、室温で5日間放置した。溶剤を蒸発し、残留物を、CH3CN :0.1M NH4OAc(30:70)を使用して分取HPLC上で精製した。 水から凍結乾燥して、所望の生成物9mg(7%)を得た。 1H-NMR (400 MHz D2O) ロータマー:δ 1.8-2.4(m, 7H, それについての1.93p
pmにおける1個の単一線), 3.35(m, 1H), 3.63(m, 1H), 3.7-3.9(m, 8H, それに ついての3.80、 3.81および3.86ppmにおける単一線(ロータマー)), 4.05(m, 1H),
4.4-4.65(m, 3H), 6.82(d, 1H, メジャーロータマー), 6.86(d, 1H, マイナー ロータマー), 6.95-7.05(m, 1H), 7.08(d, 1H, メジャーロータマー), 7.23(d,
1H, マイナーロータマー), 7.59(d, 1H), 7.63(dd, 1H, マイナーロータマー),
7.73(dd, 1H, メジャーロータマー), 7.82(d, 1H, マイナーロータマー), 7.98(
d, 1H, メジャーロータマー) 13C-NMR (100 MHz D2O) カルボニルおよびアミジン炭素:δ 176.2, 174.6, 1
66.7
【0089】 実施例2 (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−Pab
(2−Me)×HOAc (i) 3−メチル−4−ビニルベンゾニトリル テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)0.75g(0.65ミ
リモル)を、アルゴン下において、トルエン250ml中の4−ブロモ−3−メチ
ルベンゾニトリル5.1g(0.026モル)およびビニルトリブチル錫8.3g (0.026モル)の溶液に加え、反応混合物を一夜還流下で加熱した。混合物 を、セライトの層を通して濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてヘプタン
:EtOAc(1:1)を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィ
ー処理した。収量4.0g(100%) 1H-NMR (300 MHz; CDCl3): δ 2.36(s, 3H), 5.46(d, 1H), 5.73(d, 1H), 6.9
0(dd, 1H), 7.4-7.5(m, 2H), 7.52(d, 1H)
【0090】 (ii) 4−ヒドロキシメチル−3−メチルベンゾニトリル 3−メチル−4−ビニルベンゾニトリル(0.40g;2.8ミリモル;上記の
工程(i)からの)を、メタノール50mlに溶解し、−70℃に冷却した。オゾン
(2当量)を泡立導入し、そして水素化硼素ナトリウム0.20g(5.3ミリモ
ル)および水5mlを加え、冷却浴を除去した。4時間後に、メタノールを蒸発し
、残留物を、1M HClとエーテルとの間に分配した。水性層をエーテルで2 回抽出し、合した有機相を水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発して所望
の生成物0.37g(90%)を得た。この生成物は、さらに精製することなく 次の工程に使用した。 1H-NMR (400 MHz; CDCl3): δ 2.29(s, 3H), 3.07(broad, 1H), 4.69(s, 2H),
7.37(s, 1H), 7.45(d, 1H), 7.53(d, 1H)
【0091】 (iii) 4−メタンスルホニルオキシ−3−メチルベンゾニトリル 塩化メチルスルホニル1.2g(0.010モル)を、0℃で、塩化メチレン5
0ml中の4−ヒドロキシメチル−3−メチルベンゾニトリル(上記の工程(ii)か
らの)1.5g(0.010モル)およびトリエチルアミン1.0g(0.010モ
ル)の溶液に滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、1M HCl、水で 洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発した。収量2.1g(91%) 1H-NMR (300 MHz; CDCl3): δ 2.41(s, 3H), 3.03(s, 3H), 5.28(s, 2H), 7.4
-7.6(m, 3H)
【0092】 (iv) 4−アジドメチル−3−メチルベンゾニトリル ナトリウムアジド1.0g(0.015モル)および水10mlを、DMF 20m
l中の4−メタンスルホニルオキシ−3−メチルベンゾニトリル(上記の工程(ii
i)から)2.1g(9.3ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を、室温で1.5
時間撹拌し、水200mlに注加し、エーテルで3回抽出した。合した有機相を、
水で数回洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、蒸発した。収量1.4g(87%) 1H-NMR (300 MHz; CDCl3): δ 2.39(s, 3H), 4.40(s, 2H), 7.40(d, 1H), 7.4
5-7.55(m, 2H)
【0093】 (v) 4−アミノメチル−3−メチルベンゾニトリル 標記化合物は、上記の実施例1(ii)に記載した方法によって、エタノール18
mlおよび水2ml中の4−アジドメチル−3−メチルベンゾニトリル(上記の工程
(iv)からの)1.4g(8.1ミリモル)およびトリフェニルホスフィン2.3g (9.0ミリモル)から製造した。収量0.06g(トリフェニルホスフィンオキ
シドによって汚染;算出した実際の収量0.36g(28%))。 1H-NMR (300 MHz; CDCl3): δ 2.38(s, 3H), 3.90(bs, 2H), 7.3-7.4(m, 3H) トリフェニルホスフィンオキシドにより不鮮明化
【0094】 (vi) (2,5−ジMeO)Ph−(RおよびS)CH(CH2OH)−CO−Pro−
NHCH2−Ph(2−Me,4−CN) 標記化合物は、上記の実施例1(vii)に記載した方法によって、DMF10ml 中の(2,5−ジMeO)Ph−(R,S)CH(CH2OH)−CO−Pro− OH(上記の実施例1(vi)参照)0.37g(1.2ミリモル)、4−アミノメチ
ル−3−メチルベンゾニトリル0.42g(上記の工程(v)から;純粋な物質 の算出した含量:0.25g(1.7ミリモル))、TBTU 0.38g(1.2 ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン0.62g(4.8ミリモル)から
製造した。粗製生成物を、溶離剤としてEtOAc:アセトン(9:1)を使用
してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィー処理した。2種のジアステレ
オマーを分離した。全収量0.58g[トリフェニルホスフィンオキシドにより 汚染;算出した実際の収量:0.45g(87%)]。溶離された第一のジアス テレオマーを、ジアステレオマーAとして単離した。
【0095】 ジアステレオマーA(収量:0.30g;トリフェニルホスフィンオキシドによ り汚染;算出した実際の収量:0.20g) 1H-NMR (600 MHz; CDCl3): δ 1.7-2.1(m, 3H), 2.3-2.35(m, 4H, それについ
ての2.32ppmにおける1個の単一線), 3.1-3.2(m, 1H), 3.65(m, 1H), 3.7-3.8(m,
4H, それについての3.73ppmにおける1個の単一線), 3.80(s, 3H), 3.98(m, 1H)
, 4.4-4.5(m, 3H), 4.65(m, 1H), 6.7-6.9(m, 3H), 7.37(d, 1H), 7.41(s, 1H),
残りの芳香族シグナルは、トリフェニルホスフィンオキシドにより不鮮明化
【0096】 (vii) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro −NHCH2−Ph(2−Me,4−C(NH)OMe) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−NH
CH2−Ph(2−Me,4−CN)(0.30g;純粋な物質の算出した含量:0
.20g(0.44ミリモル);上記の工程(vi)からのジアステレオマーA)を、
塩化水素ガスで飽和したメタノール25mlに溶解し、室温で一夜放置した。蒸発
によって粗製物質を得、これを、さらに精製することなく使用した。TLC(E
tOAc:アセトン;9:1)によって、出発物質は残らなかった。
【0097】 (viii) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro
−Pab(2−Me)(OH) 上記の工程(vii)からの粗製生成物を、メタノール10mlに溶解し、ヒドロキ シルアミン塩酸塩0.14g(2.0ミリモル)およびトリエチルアミン0.40 g(4.0ミリモル)を加えた。混合物を、室温で2日間放置した。蒸発および CH2Cl2:MeOH(9:1)を使用したシリカゲル上のフラッシュクロマト
グラフィー処理によって、所望の化合物0.13g(60%)を得た。 1H-NMR (600 MHz; CDCl3): δ 1.80(m, 1H), 1.93(m, 1H), 2.08(m, 1H), 2.2
0(s, 3H), 2.27(m, 1H), 3.22(m, 1H), 3.65-3.8(m, 5H, それについての3.74pp
mにおける1個の単一線), 3.80(s, 3H), 4.06(m, 1H), 4.32(dd, 1H), 4.38(dd,
1H), 4.51(m, 1H), 4.71(m, 1H), 4.93(ブロード, 2H), 6.78(dd, 1H), 6.81(d,
1H), 6.85(d, 1H), 7.08(d, 1H), 7.16(d, 1H), 7.20(s, 1H), 7.81(bt, 1H)13 C-NMR (100 MHz; CDCl3) カルボニルおよびアミジン炭素:δ174.7, 172.8, 1
54.9
【0098】 (ix) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−
Pab(2−Me) (2,5−ジMeO)Ph−(RまたはS)CH(CH2OH)−CO−Pro−Pa
b(2−Me)(OH)(65mg;0.13ミリモル;上記の工程(viii)からの)を 、エタノール5mlに溶解した。HOAc(パスツールピペットからの8滴)およ
び10%Pd/C 40mgを加えた。反応混合物を、大気圧で2日間水素添加し た。反応混合物を、セライトを通して濾過し、蒸発した。残留物を、水に溶解し
、酢酸エチルで洗浄し、凍結乾燥した。収量46mg(65%) 1H-NMR (500 MHz; D2O) ロータマー: δ 1.8-2.1(m, 6H, それについての1.92
ppmにおける1個の単一線), 2.2-2.4(m, 4H, それについての2.24(マイナーロー タマー)および2.38(メジャーロータマー)における2個の単一線), 3.35(m, 1H, マイナーロータマー), 3.6-3.7(m, 1H), 3.75-3.85(m, 7H, それについての3.77
、 3.79および3.84ppmにおける3個の単一線(ロータマー)), 4.0-4.1(m, 1H), 4.4
-4.5(m, 3H), 4.8(m, 1H, 部分的にHDOピークにより不鮮明化), 6.80(d, 1H, メ
ジャーロータマー), 6.85(d, 1H, マイナーロータマー), 6.9-7.1(m, 2H), 7.45
(d, 1H, メジャーロータマー), 7.51(d, 1H, マイナーロータマー), 7.55-7.65(
m, 2H) 13C-NMR (75 MHz; D2O) カルボニルおよびアミジン炭素: δ 175.4, 174.5(マ
イナー), 174.2(マイナー), 174.1, 167.1
【0099】 実施例3 実施例1および2の標記化合物を、上記試験Aにおいて試験し、何れも0.3 μM以下のIC50TT値を示すことが見出された。
【0100】 略号 aq=水性 Bn=ベンジル DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン DMAP=N,N−ジメチルアミノピリジン DMF=ジメチルホルムアミド DMSO=ジメチルスルホキシド EDC=1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩 Et=エチル EtOAc=酢酸エチル EtOH=エタノール h=時間
【0101】 HBTU=[N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール− 1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート] HOAc=酢酸 H−Pab=4−アミジノベンジルアミン H−Pab(Z)=4−(N−ベンジルオキシカルボニルアミジノ)ベンジルア
ミン H−Pab(2−Cl)=4−アミジノ−2−クロロ−ベンジルアミン H−Pab(2−Me)=4−アミジノ−2−メチル−ベンジルアミン HPLC=高速液体クロマトグラフィー Me=メチル MeOH=メタノール Ph=フェニル Pr=プロピル i−PrOH=i−プロパノール TBTU=[N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール− 1−イル)ウロニウムテトラフルオロボレート] TEA=トリエチルアミン THF=テトラヒドロフラン Z=ベンジルオキシカルボニル
【0102】 接頭辞n、s、iおよびtは、普通の意義、すなわちノルマル、イソ、第2お
よび第3を意味する。アミノ酸に対する立体化学は、とくに説明しない限りはデ
フォルト(S)による。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マルセル・リンスホーテン スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ・アクチエボラー グ.アール・アンド・ディー・メルンダー ル (72)発明者 ヤン−エーリク・ニイストレム スウェーデン国エス−431 83 メルンダ ール.アストラゼネカ・アクチエボラー グ.アール・アンド・ディー・メルンダー ル Fターム(参考) 4C069 AA17 BB02 BB15 BB16 BD06 4C084 AA02 AA07 BA01 BA10 BA14 CA59 NA14 NA15 ZA542 ZC022 ZC202 4H045 AA10 AA30 BA11 DA56 EA24

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。 上記式において、 R1は、H、C(O)R11、SiR121314またはC1-6アルキル(後者の基は
    場合によってはOR15または(CH2)q16から選択された1個または2個以上の
    置換分によって置換されているかまたは終了していてもよい)を示し; R12、R13およびR14は、独立して、H、フェニルまたはC1-6アルキルを示 し; R16は、C1-4アルキル、フェニル、OH、C(O)OR17またはC(O)N(H) R18を示し; R18は、H、C1-4アルキルまたはCH2C(O)OR19を示し; R15およびR17は、独立して、H、C1-6アルキルまたはC7-9アルキルフェニ
    ルを示し; R11およびR19は、独立して、HまたはC1-4アルキルを示し;そして qは、0、1または2を示し; R2およびR3は、独立して、H、C1-4アルキル、シクロヘキシルまたはフェ ニルを示し; Rxは、式IIa、IIbまたはIIc 【化2】 〔式中、 k、lおよびmは、独立して、0、1、2、3または4を示し; R4およびR5は、独立して、H、Si(Me)3、1−または2−ナフチル、多 環式ヒドロカルビル基、CHR4142またはC1-4アルキル(後者の基は場合に よっては1個または2個以上のハロゲン置換分によって置換されていてもよい)
    、またはC3-8シクロアルキル、フェニル、メチレンジオキシフェニル、ベンゾ ジオキサニル、ベンゾフラニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、
    ベンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、クマラノニル、クマリニルまたはジ
    ヒドロクマリニル(後者の12個の基は、場合によっては1個または2個以上の
    1-4アルキル(後者の基は場合によっては1個または2個以上のハロゲン置換 分によって置換されていてもよい)、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ 、シアノ、ニトロ、SO2NH2、C(O)OHまたはN(H)R43によって置換され
    ていてもよい)を示し; R41およびR42は、独立して、シクロヘキシルまたはフェニルを示し; R6およびR7は、独立して、H、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、フェ
    ニル(後者の基は、場合によっては1個または2個以上のC1-4アルキル(後者 の基は場合によっては1個または2個以上のハロゲン置換分によって置換されて
    いてもよい)、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、S O2NH2、C(O)OHまたはN(H)R44によって置換されていてもよい)を示す
    かまたは、これらが結合している炭素原子と一緒になってC3-8シクロアルキル 環を形成し; R43およびR44は、独立して、HまたはC(O)R45を示し;そして R45は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシを示す〕の構造フラグメン
    トを示し; Yは、CH2、(CH2)2、CH=CH、(CH2)3、CH2CH=CHまたはCH
    =CHCH2(後者の3個の基は、場合によってはC1-4アルキル、メチレン、オ
    キソまたはヒドロキシによって置換されていてもよい)を示し; nは、0、1、2、3または4を示し;そして Bは、式IVa、 IVb、 IVcまたはIVd 【化3】 〔式中、 X1、X2、X3およびX4は、独立してCH、NまたはN−Oを示し; X5およびX6は、独立して単一の結合またはCH2を示し; X7、X8およびX9の1個は、S、OまたはNHを示し、他の2個は、独立し て−CH=、=CH−、−N=、=N−、−N(O)=または=N(O)−を示し; R31は、すべての場合において、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ
    または−O−(CH2)p−C(O)N(R32)(R33)から選択された1個または2個以
    上の任意の置換分を示し; pは、0、1、2、3または4を示し;そして R32およびR33は、独立して、H、C1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキル
    を示す〕の構造フラグメントを示す。
  2. 【請求項2】 Bが式IVa(式中、X1、X2、X3およびX4は、すべてCH
    を示す)の構造フラグメント、式IVbの構造フラグメントまたは式IVcの構造フ
    ラグメントを示す場合、R31がハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシまた
    は−O−(CH2)p−C(O)N(R32)(R33)から選択された1個または2個以上の
    置換分を示す請求項1記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 Bが式IVaの構造フラグメントを示す請求項1または2記載
    の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 フラグメント 【化4】 がS−配置にある請求項1〜3の何れか一項記載の式Iの化合物。
  5. 【請求項5】 式Ia 【化5】 {式中、 Baは式IVe、 IVf、 IVgまたはIVh 【化6】 〔式中、 D1およびD2は、独立してそれぞれの場合において、H、OH、ORa、OC(
    O)Rb、OC(O)ORc、C(O)ORd、C(O)Reを示し、Ra、Rb、Rc、Rd およびReは、独立して、C1-12アルキル(後者の基は場合によっては酸素によ って中断されていてもよく、そして/またはハロゲンによって置換されていても
    よい)、フェニル、ナフチル、C1-3アルキルフェニル(後者の3個の基は、場合
    によってはC1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロまたはハロゲンによって置
    換されていてもよい)または−(C(Rf)(Rg))2OC(O)C(Rh)を示し、Rf、 RgおよびRhは、独立して、HまたはC1-4アルキルを示す〕の構造フラグメン トを示し、R1、R2、R3、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7 、X8、X9およびR31は請求項1において定義した通りである}の化合物または
    その医薬的に許容し得る塩(但し、D1およびD2は両方Hを示さない)。
  6. 【請求項6】 医薬的に許容し得る補助剤、希釈剤または担体と混合した請
    求項1〜5の何れか一項記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩を含有す
    る医薬処方物。
  7. 【請求項7】 医薬として使用するための請求項1〜5の何れか一項記載の
    化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  8. 【請求項8】 トロンビンの阻害が必要であるかまたは望まれる病態の治療
    に使用するための請求項1〜5の何れか一項記載の化合物またはその医薬的に許
    容し得る塩。
  9. 【請求項9】 血栓症の治療に使用するための請求項1〜5の何れか一項記
    載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  10. 【請求項10】 抗血液凝固剤として使用するための請求項1〜5の何れか
    一項記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩。
  11. 【請求項11】 トロンビンの阻害が必要であるかまたは望まれる病態を治
    療する医薬の製造における活性成分としての請求項1〜5の何れか一項記載の化
    合物またはその医薬的に許容し得る塩の使用。
  12. 【請求項12】 病態が血栓症である請求項11記載の使用。
  13. 【請求項13】 抗血液凝固剤の製造における活性成分としての請求項1〜
    5の何れか一項記載の化合物またはその医薬的に許容し得る塩の使用。
  14. 【請求項14】 トロンビンの阻害が必要であるかまたは望まれる病態にか
    かっているかまたは感受性である患者に、請求項1〜5の何れか一項記載の化合
    物またはその医薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を投与することからなる
    トロンビンの阻害が必要であるかまたは望まれる病態の治療方法。
  15. 【請求項15】 病態が血栓症である請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 病態が血液および組織における凝固性亢進である請求項1
    4記載の方法。
  17. 【請求項17】 プロドラッグとしての請求項5記載の化合物の使用。
  18. 【請求項18】 (a) 式V 【化7】 (式中、R1、R2、R3およびRxは、請求項1において定義した通りである)の
    化合物を式VI 【化8】 (式中、Y、nおよびBは、請求項1において定義した通りである)の化合物と
    カップリングさせ; (b) 式VII 【化9】 (式中、R1、R2、R3、RxおよびYは、請求項1において定義した通りである)
    の化合物を式VIII H2N−(CH2)n−B (VIII) (式中、nおよびBは請求項1において定義した通りである)の化合物とカップ
    リングさせ; (c) Bが式IVa、IVbまたはIVcの構造フラグメントを示す式Iの化合物に
    対して、式IX 【化10】 〔式中、B1は式IVa1、IVb1またはIVc1 【化11】 (式中、RyはC1-4アルキルを示す)の構造フラグメントを示し、R1、R2、R 3 、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4、X5、X6およびR31は請求項1において
    定義した通りである〕の化合物をアンモニアガスと反応させ; (d) Bが式IVa、 IVbまたはIVcの構造フラグメントを示す式Iの化合物に
    対して、式X 【化12】 〔式中、B2は、式IVa2、IVb2またはIVc2 【化13】 の構造フラグメントを示し、R1、R2、R3、Rx、Y、n、X1、X2、X3、X4 、X5、X6およびR31は請求項1において定義した通りである〕の化合物を還元
    し;または (e) X1、X2、X3、X4、X7、X8および/またはX9がN−Oを示す式I の化合物に対して、X1、X2、X3、X4、X7、X8および/またはX9(適当で あるものとして)がNを示す式Iの相当する化合物を酸化することからなる式I
    の化合物の製法。
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