JP2001322411A - 空気圧検出装置及びタイヤ状態監視システム - Google Patents
空気圧検出装置及びタイヤ状態監視システムInfo
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Abstract
モードを外部から任意に設定できるようにする。 【解決手段】 車両各車輪のタイヤ4内に、空気圧を検
出して無線にて周期的に送信する検出装置10を組み込
み、各検出装置10からの電波を車体側の受信装置で受
信することにより各タイヤの状態を監視するシステムに
おいて、各検出装置10を、設定装置50から送信され
たkHz帯の電波を受信し、その受信データに基づき自
己の動作モードを設定するように構成する。この結果、
検出装置10を必要なときにだけ動作させて電池18の
消耗を抑制するとか、検出装置10の送信間隔を任意に
設定することにより各検出装置10からの送信電波の衝
突を防止する、といったことができる。また設定装置か
らの送信電波はkHz帯であるので、検出装置10側の
受信回路を簡単にしてその電力消費量を低減できる。
Description
組み込まれ、タイヤ内の空気圧を検出してその検出結果
を車体側の受信装置に無線で送信する空気圧検出装置、
及び、その空気圧検出装置を用いたタイヤ状態監視シス
テムに関する。
えた車両には、走行時の安全性を高めるために、タイヤ
内に、空気圧や空気圧の異常を検出して、車体側の受信
装置に無線で報知する空気圧検出装置を内蔵したものが
知られている。また空気圧検出装置は、車体側より電力
を供給することが困難であることから、通常、電力供給
用の電池を備えている。そして、このように空気圧検出
装置と共にタイヤ内に組み込まれる電池は、消耗した際
に交換することは極めて困難である。
は、従来より、例えば下記〜のように消費電力を低
減して電池の寿命を延ばすための各種提案がなされてい
る。 タイヤ(車輪)の回転状態を検出し、タイヤの回転
停止時(停車時)には、空気圧を検出して検出結果を送
信する間隔を、車両走行時よりも長くすることにより、
空気圧検出用のセンサや送信用回路で消費される電力を
低減する(特表平10−504783号公報参照)。
低下したときに、送信用回路を動作させて検出結果を送
信することにより、送信用回路での消費電力を低減す
る。 タイヤの空気圧が所定レベル以上になったときに、
空気圧検出用のセンサ及び送信用回路への給電を開始す
ることにより、タイヤが車両に組み付けられるまでの間
の電力消費をなくす(特開平9−48220号公報参
照)。
を設定しておき、空気圧検出装置が、内部タイマによっ
て、所定時間間隔で起動するようにする(特許公報第2
639856号参照)。
空気圧の検出及び検出結果の送信といった通常動作を周
期的に実行させるか或いは空気圧の検出が不要なときに
通常動作を停止させることにより、空気圧検出装置での
電力消費量を低減するものであるが、上記のような対策
では、夫々、下記のような問題があり、タイヤの異常判
定精度を確保しつつ消費電力を充分低減することはでき
なかった。
タイヤが車両に組み付けられる前(換言すれば空気圧の
検出が不要なとき)に、通常動作を実行することから消
費電力を充分低減することができない。また、の技術
では、タイヤの空気圧が低下したとき(換言すればタイ
ヤに異常が発生したとき)にだけ、その旨を報知するた
めの送信動作を実行することから、の技術に比べて消
費電力を低減することはできるものの、空気圧検出装置
が故障した場合に、車体側の受信装置にてその旨を検出
することができず、タイヤの異常判定精度(換言すれば
装置の信頼性)が低下する。
付けられるまでの間は、消費電力を低減することができ
るが、タイヤが車両に組み付けられると、通常動作を開
始することから、例えば、製造後の車両輸送時等、タイ
ヤ空気圧の検出が不要なときに無駄な電力を消費してし
まうことになり、上記と同様、消費電力を充分低減す
ることができない。
み込まれた空気圧検出装置が夫々異なる周期で通常動作
を実行するように構成することにより、各空気圧検出装
置からの送信電波が混信するのを防止できるようにした
ものであるが、各空気圧検出装置は、製造後(或いはタ
イヤが車両に組み付けられた後)、通常動作を周期的に
実行することから、上記,の技術と同様、消費電力
を充分低減することはできない。
空気圧検出装置の通常動作の実行間隔(換言すれば検出
データの送信間隔)を互いに異なる周期に設定するが、
このためには、空気圧検出装置の製造時にその送信間隔
を設定しておかなければならず、しかも、タイヤを車両
に組み付ける際には、送信間隔が異なるタイヤを選んで
車両に組み付けなければならない。このため、空気圧検
出装置を製造してタイヤに組み込み更にそのタイヤを車
両に組み付けるまでの空気圧検出装置の管理が極めて面
倒になる。また、の技術では、車両のタイヤを新しい
ものに交換する際にも、送信間隔が異なる空気圧検出装
置が組み込まれたタイヤを組み合わせなければならず、
タイヤ交換時の作業性も低下する。
のであり、タイヤに組み込まれた空気圧検出装置の動作
モードを外部から任意に設定できるようにすることによ
り、空気圧検出装置での電力消費を必要最小限に抑え、
且つ、その管理を容易に行えるようにすることを目的と
する。
めになされた請求項1記載の空気圧検出装置において
は、動作モード設定装置から動作モード設定用データに
て変調した送信電波を送信すると、受信手段が、その電
波を受信して動作モード設定用データを復調し、動作モ
ード設定手段が、その復調された動作モード設定用デー
タに従い当該空気圧検出装置の動作モードを設定する。
ば、例えば、空気圧の検出及びその検出結果の送信とい
った通常動作が不要なときに、その動作を停止させて、
電池の寿命を延ばすとか、或いは、上記の従来技術の
ように、車両に組み付けられたタイヤ毎に空気圧検出装
置からの検出結果の送信周期を異なる周期に設定する、
といったことが、タイヤへの組み付け後(或いはそのタ
イヤの車両への組み付け後)に簡単に行うことができ
る。
とから、空気圧検出装置の製造時に、空気圧検出装置が
組み付けられるタイヤの種類やそのタイヤが組み付けら
れる車両の種類等に応じて、空気圧検出装置の動作モー
ドを設定する必要がなく、空気圧検出装置の生産性を向
上することもできる。
信する受信手段の受信周波数としては、請求項2に記載
のように、kHz帯(換言すれば超長波(VLF)〜中
波(MF))の比較的低い周波数を設定するとよい。つ
まり、データ通信には、kHz帯以外にも、kHz帯よ
りも周波数が高いMHz帯(換言すれば短波(HF)〜
極超短波(UHF))や、これよりも更に周波数が高い
GHz帯(換言すればマイクロ波)を使用することがで
きる。しかし、MHz帯或いはGHz帯の送信電波を受
信してその受信信号の中から動作モード設定用データを
復調するには受信手段を構成する受信・復調回路が複雑
になり、空気圧検出装置のコストアップになる。また、
例えば、MHz帯の受信信号から動作モード設定用デー
タを復調するには、受信信号の周波数が高すぎるので、
一旦中間周波信号に周波数変換する必要があるが、この
ためには、受信手段に周波数変換回路を設けなければな
らず、受信手段による電力消費量が増大して、電池の寿
命を延ばすことができなくなる。
作モード設定用データを復調する場合には、受信信号自
体の周波数が低いので、受信信号をそのまま検波し(必
要に応じて増幅した後)、検波後の信号を波形整形する
ようにすれば、動作モード設定用データを復元すること
ができることから、受信手段による電力消費量を充分低
減することができる。よって、受信手段を請求項2に記
載のように構成すれば、受信手段の消費電力を少なくし
て、受信手段を設けたことにより電池の寿命が短くなる
のを防止できる。
の空気圧を検出してその検出結果を無線にて送信するも
のであるため、より具体的には、空気圧検出手段や送信
手段が設けられることになるが、この送信手段が検出結
果を送信するのに使用する搬送波(送信電波)には、M
Hz帯の信号を使用するとよい。これは、MHz帯の電
波は、kHz帯に比べて少ない送信電力で到達距離を確
保することができ(換言すれば、車体側の受信装置に検
出結果を送信するのに要する消費電力を低減できる)、
しかも、GHz帯の電波のように、車体側の受信装置と
の間に存在する遮蔽物によって反射し、送信電波が受信
装置に届かなくなるのを防止できるためである。
空気圧の検出及びその検出結果の送信といった通常動作
を必要なときにだけ実行させるには、請求項3に記載の
ように、動作モード設定手段を、当該装置の動作モード
として、通常動作を実行する通常モードと、通常動作を
停止する停止モードとの何れかに設定できるように構成
すればよく、更に、車両に組み付けられたタイヤ毎に空
気圧検出装置からの検出結果の送信周期を異なる周期に
設定して、各空気圧検出装置からの送信電波が混信する
のを防止できるようにするためには、請求項4に記載の
ように、動作モード設定手段を、当該装置の動作モード
の一つとして、通常モード時に空気圧の検出結果を送信
する際の送信間隔を設定できるように構成すればよい。
けられる複数のタイヤに、上述した請求項1〜請求項4
の何れかに記載の空気圧検出装置を組み込み、車体に設
けられた受信装置側で、各空気圧検出装置からの送信電
波に基づき各タイヤの状態を監視し、タイヤに異常が発
生したときには警報を発するようにしたタイヤ状態監視
システムである。そして、このタイヤ状態監視システム
には、各タイヤ毎に個々に動作モード設定用データを送
信できるようにするために、動作モード設定装置を各タ
イヤ毎に設け、受信装置が、各動作モード設定装置を介
して、各タイヤ内の空気圧検出装置の動作モードを個々
に設定するようにされている。
態監視システムによれば、受信装置側で、例えば、車両
の駆動源(エンジン等)が始動された際に、各タイヤの
空気圧検出装置を通常モードに設定し、車両の駆動源が
停止された際に、空気圧検出装置を停止モードに設定す
る、といったことができる。
ド設定装置を順に動作させて、それに対応した空気圧検
出装置から予め設定された識別コードを送信させること
により、その識別コードを送信してきた空気圧検出装置
が車両のどこのタイヤに組み込まれているかを判定す
る、といったこともできる。そして、この場合には、各
空気圧検出装置からの送信電波を受信・復調することに
より得られる復調データから、タイヤ空気圧の異常を判
定した際に、そのタイヤを特定することができ、乗員に
対しては、タイヤの異常をその位置を表す情報を付与し
て報知することが可能となる。
説明する。図1は本発明が適用された実施例のタイヤ状
態監視システム(以下単に監視システムという)全体の
構成を表す説明図であり、(a)は、監視システムを搭
載した車両(自動車)2を左側から見た構成要素の配置
図、(b)は同じく車両2を上方より見た構成要素の配
置図、(c)はタイヤ4の断面図である。
は、車両2の前後左右の車輪(左前輪:FL、右前輪:F
R、左後輪:LR、右後輪:RR)を構成する空気注入タイ
プのチューブレスタイヤ(以下単にタイヤという)4F
L,4FR,4LR,4RRの内部に組み込まれた空気圧検出
装置(以下単に検出装置という)10FL,10FR,10
LR,10RRを備える。
R)は、各タイヤ4(詳しくは4FL〜4RR)内の空気圧
を検出して、その検出結果を無線にて車体側の受信装置
30に送信するものであり、図1(c)に示すように、
タイヤ4への空気注入用のバルブ部4bと共に、タイヤ
4のリム4aに固定されている。
イヤ4内の検出装置10から送信されてくる所定周波数
帯(本実施例ではMHz帯;例えば314MHz)の電
波を受信する受信用のアンテナ6FL,6FR,6LR,6RR
が設けられている。そして、受信装置30は、これら各
アンテナ6(詳しくは6FL〜6RR)を介して各検出装置
10からの送信電波を受信し、その受信信号を復調する
ことにより、各タイヤ4の空気圧状態を監視し、タイヤ
4の空気圧が設定範囲を外れると、そのタイヤ4に異常
が生じたものとして、運転席近傍に設けられた報知装置
8(例えば、ブザー,スピーカ等の音声発生手段、或い
は、LED等の警報ランプや液晶ディスプレイ等の表示
装置)を駆動することにより警報を発生し、タイヤ4に
異常が生じた旨を乗員に報知する。
夫々、図2に示す如く構成されている。尚、図2には、
右前輪のタイヤ4FR内に設けられた検出装置10FRが記
載されているが、他の車輪の検出装置10FL,10RL,
10RRもこれと全く同様に構成されている。
ヤ4内の空気圧の状態を表す検出データにてMHz帯の
搬送波を変調(例えばFM変調)することにより、送信
用のアンテナ12を介して、検出データを受信装置30
側に無線にて送信するための高周波回路14と、この高
周波回路14を駆動して検出データを送信させる処理回
路20と、これら各回路に電源供給を行う電池18とを
備える。
検出する圧力センサ26に加えて、タイヤ4内の温度を
検出する温度センサ24、電池18から供給される電源
電圧を検出する電圧センサ22が接続されており、処理
回路20は、これら各センサからの検出信号に基づきタ
イヤ4内の空気圧状態や電池の状態を表す検出データを
生成し、これを高周波回路14から出力させる。
ンピュータを中心に構成されており、高周波回路14か
ら検出データを送信させる際には、メモリ28から検出
装置固有の識別情報(以下単にIDという)を読み取
り、読み取ったIDを検出データに付与して、高周波回
路14に出力する。また、メモリ28には、上記IDに
加えて、検出データの送信間隔(周期)が記憶されてお
り、処理回路20は、その記憶された送信間隔に従っ
て、高周波回路14から周期的に検出データを送信させ
る。
モード設定装置(以下単に設定装置という)50から送
信されてくる所定周波数帯(本実施例ではkHz帯;例
えばkHz)の電波を受信するためのアンテナ16が接
続されている。そして、処理回路20は、このアンテナ
16にて設定装置50からの送信電波が受信されると、
その受信信号を復調することにより、設定装置50が送
信してきた動作モード設定用データ(以下単に設定デー
タという)を復調し、この設定データに基づき、自己の
動作モードを設定する。
を、上記各センサを動作させて検出信号を取り込み、送
信用の検出データを生成して、高周波回路14から送信
させる通常動作(検出・送信動作)を行う通常モード
と、通常モード時に行う検出・送信動作を停止する停止
モードとの何れかに設定できるようにされており、ま
た、メモリ28に記憶された送信間隔(周期)やIDに
ついても更新できるようにされている。また、処理回路
20,電圧センサ22,温度センサ24,圧力センサ2
6,及びメモリ28は、1チップのカスタムICとして
一体化されている。
傍に設けられた受信用アンテナ6からの受信信号を合成
する合成回路32、及び、この合成回路32を介して受
信信号を取り込み、各タイヤ4内の検出装置10が送信
してきた検出データを復調する受信回路40が備えられ
ている。
れた受信信号のうち、各タイヤ4側の検出装置10が送
信してくる所定周波数帯(MHz帯)の信号のみを通過
させるバンドパスフィルタ(BPF)41を備え、BP
F41を通過した受信信号を、増幅回路42で所定レベ
ルまで増幅した後、ミキサ回路44に入力する。ミキサ
回路44は、増幅回路42で増幅された受信信号と発振
回路43が発生した一定周波数の高周波信号とを混合す
ることにより、受信信号を中間周波信号に周波数変換す
るためのものである。そして、このミキサ回路44にて
周波数変換後された受信信号は、検波/復調回路45に
入力され、検波/復調回路45にて、各タイヤ4側の検
出装置10が送信してきた検出データが復元される。
回路45)で復調された検出データは、制御回路34に
入力される。すると、制御回路34は、受信回路40か
ら入力された検出データに基づき、各タイヤ4内の空気
圧や電池電圧は予め設定された設定範囲内にあるか否か
を判断し、空気圧が設定範囲から外れていたり、或いは
電池電圧が設定範囲よりも低下していると、その旨を表
す警報信号を出力回路36に出力することにより、出力
回路36を介して、外部の報知装置8を動作させる。
0)の動作モードを設定するための設定装置50は、車
両2やタイヤ4とは別体で構成されており、例えば、検
出装置10,タイヤ4,若しくは車両2の製造工場や、
その車両2を販売する販売会社等で使用されるものであ
る。
部操作若しくは外部情報機器から入力される指令信号に
基づき、対象となる検出装置10に対する設定データを
生成する設定回路52と、設定回路52にて生成された
設定データにより送信用の搬送波(周波数:kHz帯)
を変調(本実施例ではAM変調;所謂ASK)すること
によりkHz帯の送信信号を生成する処理回路54と、
この処理回路54から出力される送信信号を増幅する増
幅回路56と、増幅回路56にて増幅された送信信号を
放射する送信用のアンテナ58とから構成されている。
52)で生成される設定データは、図3(a)に示すよ
うに、「スタート」、「コマンド種類」、「コマンド」
といった情報を組み合わせたものであり、設定データの
送信時、設定回路52は、まず、「スタート」情報とし
て一定時間(例えば5msec.)Highレベルとなる信号を
出力し、その後「スタート」情報の送信時間よりも短い
一定のブランク時間が経過した後、所定ビット(本実施
例では3ビット)の「コマンド種類」情報、及び、所定
ビット(本実施例では4ビット又は8ビット)の「コマ
ンド」情報を、一定周期で順に出力する。
設定データの送信開始を知らせるためのものであり、
「コマンド種類」情報は、設定しようとする動作モード
の種別を指定するためのものである。また、「コマン
ド」情報は、「コマンド種類」が設定内容を詳細に指定
する必要のあるものである場合に、その内容を指令する
ためのものである。
ように、例えば、検出装置10の動作モードを通常モー
ドに設定する際の「コマンド種類」情報は「000」、
停止モードに設定する際の「コマンド種類」情報は「1
11」、検出装置10のIDを設定する際の「コマンド
種類」情報は「110」、検出装置10からの検出デー
タの送信間隔を設定する際の「コマンド種類」情報は
「001」、というように、予め設定されている。
その設定内容を指令する必要があるため、「コマンド種
類」情報が「001」又は「110」である場合には、
「コマンド」情報が付与されることになるが、この「コ
マンド」情報としては、送信間隔設定時には4ビットの
2値データが使用され、ID登録時には8ビットの2値
データが使用される。従って、本実施例では、各検出装
置10の送信間隔を16種類の何れかに設定でき、各検
出装置10のIDを256種類の何れかに設定できるこ
とになる。
置10FRの送信間隔を例えば70sec.に設定するための
「コマンド」情報として「0000」を使用し、左前輪
の検出装置10FLの送信間隔を例えば71sec.に設定す
るための「コマンド」情報として「0001」を使用
し、右後輪の検出装置10RRの送信間隔を例えば72se
c.に設定するための「コマンド」情報として「001
0」を使用し、左後輪の検出装置10RLの送信間隔を例
えば73sec.に設定するための「コマンド」情報として
「0011」を使用することを表している。
定データは、検出装置10から新たに設定した送信間隔
で複数回IDを送信させる指令も兼ねており、この設定
データを受信した検出装置10は、設定データに従いメ
モリ28内の送信間隔を更新した後、その送信間隔で自
己のIDを複数回送信する。
ば、例えば、検出装置10(換言すればタイヤ4)を車
両に組み付けた後、設定装置50を用いて、各車輪毎に
検出装置10の送信間隔を設定して、各検出装置10か
ら順にIDを送信させ、そのとき、車体側の受信装置3
0を動作させて、IDを送信している検出装置10が車
両のどの車輪位置であるかを指定するようにすれば、受
信装置30側で、検出データに付与されたIDと車輪位
置との対応を認識できるようになり、その後、受信装置
30が、各検出装置10から送信されてきた検出データ
に基づきタイヤ4の異常を判定した際に、異常が発生し
たタイヤ4を特定して、その旨を報知することができる
ようになる。
装置50から設定データを送信することによって各検出
装置10の動作モードを個々に設定できるようにしてい
るため、各検出装置10には、本発明の受信手段とし
て、上述したアンテナ16に加えて、アンテナ16から
の受信信号を検波・復調することにより設定データを復
元する受信回路が備えられている。
信アンテナ16からの受信信号を検波する検波回路20
aと、検波後の受信信号を増幅する増幅回路20bと、
増幅後の受信信号が矩形波(2値信号)となるように波
形整形する波形整形回路20cとから構成されており、
マイクロコンピュータを含む他の信号処理用回路と共に
処理回路20内に組み込まれている。そして、この受信
回路は、波形整形後の受信信号(2値信号)をマイクロ
コンピュータに入力する。
路に設けられた検波用のダイオードD1と、ダイオード
D1の出力(カソード)とグランドラインとの間に設け
られたコンデンサC2及び抵抗R1の並列回路とからな
り、受信信号を包絡線検波する、周知の包絡線検波回路
にて構成されている。
抵抗R2を介して検波回路20aの出力に接続され、反
転入力端子と出力端子とが抵抗R3を介して接続され、
非反転入力端子がグランドラインに設置されたオペアン
プOP1からなる、周知の反転増幅回路にて構成されて
いる。
0bからの出力を反転入力端子に受け、非反転入力端子
に、電源電圧Vccを分圧する可変抵抗VRからの分圧
電圧を基準信号Vthとして受けることにより、増幅回
路20bからの出力(受信信号)と基準信号Vthとを
大小比較する、周知のコンパレータCMP1にて構成さ
れている。
してその受信信号を受信回路に入力するアンテナ16
は、検出装置10から送信されてくるkHz帯の電波を
受信できればよいため、本実施例では、コイルL1とコ
ンデンサC1とからなる共振アンテナが使用されている
(設定装置50側の送信用のアンテナ58も同様であ
る)。
ては、図4(b)に示すように、設定装置50から、Hi
gh/Low の2値信号である設定データにてAM変調され
たkHz帯の電波が送信され、アンテナ16周囲の磁界
強度がその電波に応じて変化すると、アンテナ16を構
成するコイル(アンテナコイル)L1に、送信電波に応
じた誘導電圧が発生し、この誘導電圧が、受信信号とし
て、処理回路20内の受信回路に入力される。すると、
受信回路では、その受信信号が、検波回路20aにて包
絡線検波された後、増幅回路20bにて所定レベルまで
増幅され、その後、波形整形回路20cにて、受信信号
と基準信号Vthとが大小比較されることにより、設定
装置50にて生成された設定データと略同じ2値信号が
復元される。
ュータには、設定装置50が送信してきた設定データと
略同じ信号が入力されることになり、マイクロコンピュ
ータ側では、この信号をサンプリングすることにより、
設定データを読み取ることができる。
タは、動作モードとして通常モードが設定されていると
きに、上述した空気圧、温度、電池電圧の検出及び検出
結果の送信を行う検出・送信処理を実行する他、上述し
た受信回路からの設定データの入力状態を監視し、設定
データが入力されると、その設定データに従い、検出装
置10の動作モードを設定する、動作モード設定手段と
しての処理(動作モード設定処理)を実行する。以下、
この処理を図5に示すフローチャートに沿って詳しく説
明する。
処理回路20内のマイクロコンピュータにおいて繰り返
し実行される処理であり、処理が開始されると、まずス
テップ110(以下、ステップをSと記載する)にて、
上述の受信回路からの入力が所定時間以上Highレベルに
なったか否か(換言すれば、設定データを構成する「ス
タート」情報が受信されたか否か)を判断することによ
り、外部の設定装置50から設定データが送信されてく
るのを待つ。そして、S110にて、設定データが送信
されてきたと判断されると、続くS120にて、その設
定データを構成する「コマンド種別」情報を読み取り、
その内容を識別する。
結果に基づき、今回受信した設定データは通常モード設
定用であるか否かを判断する。そして、設定データが通
常モード設定用であれば、S140に移行して、空気圧
状態の検出及び送信を行う検出・送信処理を起動するこ
とにより、当該検出装置10の動作モードを「通常モー
ド」に設定した後、再度S110に移行し、そうでなけ
ればS150に移行する。
基づき、今回受信した設定データは停止モード設定用で
あるか否かを判断する。そして、設定データが停止モー
ド設定用であれば、S150に移行して、通常モード時
に実行する検出・送信処理を停止させることにより、当
該検出装置10の動作モードを「停止モード」に設定し
た後、再度S110に移行し、そうでなければ、続くS
170に移行する。尚、S130及びS150の判定処
理、並びに、S140及びS160による検出・送信処
理の起動及び停止動作は、本実施例において請求項3に
記載の発明を実現するものである。
結果に基づき、今回受信した設定データは送信間隔設定
用であるか否かを判断する。そして、設定データが送信
間隔設定用であれば、上述した送信間隔設定及びID送
信のための処理(S180〜S210)を実行した後、
再度S110に移行し、そうでなければ、S220に移
行する。
ータはID設定用であるか否かを判断し、設定データが
ID設定用であれば、ID設定のための処理(S23
0,S240)を実行した後、再度S110に移行し、
そうでなければ、そのままS110に移行する。
タが送信間隔設定用であると判断された場合に実行され
るS180〜S210の処理では、まず、設定データに
付与された「コマンド」情報を読み取り(S180)、
その読み取った「コマンド」情報から、予め設定された
マップ等を参照することにより、送信間隔を算出し(S
190)、その算出した送信間隔を今後通常モード時に
検出データを送信する際の送信間隔として、メモリ28
内の送信間隔を更新し(200)、最後に、メモリ28
から自己のIDを読み取り、高周波回路14に出力する
ことにより、高周波回路14から、更新後の新たな送信
間隔にて複数回IDを送信させる(S210)、といっ
た手順で、送信間隔の設定及びID送信がなされる。
タがID設定用であると判断された場合に実行されるS
230及びS240の処理では、まず、設定データに付
与された「コマンド」情報を読み取り(S230)、そ
の読み取った「コマンド」情報(本実施例では8ビット
の2値データ)を、自己のIDとして、メモリ28内の
IDを更新する(240)、といった手順でID設定の
ための処理がなされる。
めに実行されるS170の判定処理及びS180〜S2
00の処理は、本実施例において請求項4に記載の発明
を実現するものである。以上説明したように、本実施例
の監視システムにおいては、タイヤ4の状態(空気圧・
温度)及びタイヤ4に組み込まれた電池18の状態を検
出して、その検出結果を無線にて送信する検出装置10
が、外部の設定装置50からkHz帯の電波に乗せて送
信されてくる設定用データを受信・復調し、その設定デ
ータに従い、自己の動作モードを自動で切り替えるよう
にされている。
モードには、予め、空気圧等の検出及び検出結果の送信
を行う通常動作を実行する通常モードと、通常動作を停
止する停止モードと、通常モード時に検出結果を送信す
る送信間隔を設定して設定後の送信間隔でIDを複数回
送信する送信間隔設定モードと、通常モード時に検出結
果を送信する際に付与するIDを更新するID設定モー
ドとが設定されている。
ば、検出装置10の通常動作が不要なときに、その動作
を停止させて、電池18の寿命を延ばすとか、タイヤ4
を車両に組み付けた後、各タイヤ4内の検出装置10の
IDを、受信装置30側でタイヤ位置を識別可能な所望
のIDに設定するとか、或いは、検出装置10が検出デ
ータを送信する際の送信間隔をタイヤ4毎に異なる値に
設定することにより、各検出装置10からの送信電波が
衝突するのを防止する(詳しくは衝突の確率を低下させ
る)、といったことを極めて簡単に行うことができる。
をいつでも変更できることから、検出装置10や、これ
を組み付けたタイヤ4、或いは、このタイヤ4が組み付
けられる車両2の製造時に、検出装置10毎に設定され
るIDや検出データの送信間隔等を管理する必要がな
く、これらの生産性を向上することもできる。
の発明を適用することにより、検出装置10の動作モー
ドを設定するのに使用する搬送波の周波数をkHz帯に
設定していることから、検出装置10に設ける受信回路
を、図4に示したような検波回路20a,増幅回路20
b,波形整形回路20c等からなる極めて簡単な回路構
成とすることができる。そして、この受信回路は、受信
装置30側でMHz帯の電波を受信・復調する受信回路
40のように、受信信号を周波数変換する必要がないの
で、受信回路での消費電力を抑えることができ、延いて
は、電池18の寿命が短くなるのを防止できる。
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、設定装置50は、車両2とは別体で構成されている
ものとして説明したが、上記実施例の監視システムに請
求項4記載の発明を適用することにより、車両の各タイ
ヤ4の近傍に、検出データ受信用のアンテナ6だけでな
く、設定装置50(設定装置50の送信用アンテナ58
だけでもよい)を配置し、各設定装置50(又はアンテ
ナ58)と受信装置30とを接続して、受信装置30側
から各タイヤ4に対応した設定装置50(又はアンテナ
58)に動作モード設定用の信号を出力することによ
り、受信装置30側で各検出装置10の動作モードを設
定できるようにしてもよい。
で、図6に示すフローチャートに沿って各検出装置10
の動作モードを制御するようにすれば、検出装置10側
での電力消費をより良好に低減することが可能となる。
即ち、図6に示すように、受信装置30側では、S31
0にて、車両のエンジンを始動するために運転者がイグ
ニッションスイッチIGをオフからオンに切り替えたか
否かを判断することにより、イグニッションスイッチI
Gがオンされるのを待ち、イグニッションスイッチIG
がオンされると、各タイヤ4の近傍に夫々配置された設
定装置50(50FR,50FL,50RR,50RL)から、
右前輪FR,左前輪FL,右後輪RR,左後輪RLの順
に、対応する検出装置10(詳しくは、10FR〜10R
L)に対して、その動作モードを「停止モード」から
「通常モード」に切り替えるための起動コマンド(例え
ば、図3(b)に示したコマンド種別「000」の設定
データ)を送信させる(S320,S350,S38
0,S410)。
は、自己のIDを付与した検出データを送信してくるの
で、上記各ステップにて起動コマンドを送信した後は、
起動コマンドを送信した検出装置10からのIDが受信
回路40で受信されるのを待ち(S330,S360,
S390,S420)、IDが受信されると、その受信
IDを、今回起動コマンドを送信させた設定装置50の
配置位置(FR,FL,RR,RL)を表す情報とし
て、図示しないメモリに登録する(S340,S37
0,S400,S430)。
ンされた直後には、各タイヤ4毎に、設定装置50から
順に起動コマンドを送信させることにより、各タイヤ4
内の検出装置10を「通常モード」に起動させ、その起
動直後に送信されるIDを受信することにより、各タイ
ヤ4内の検出装置10が送信してくるIDとその検出装
置10が組み込まれたタイヤ4の位置とを対応付けるの
である。
置10を起動すると、今度は、S440に移行して、各
タイヤ4の検出装置10から互いに異なる周期で定期的
に送信されてくる検出データを受信し、その検出データ
からタイヤ4の空気圧状態及び電池18の消耗状態を監
視し、異常時には、その旨を乗員に報知するデータ受信
処理を開始する。
中には、イグニッションスイッチIGがオンからオフに
切り替えられたか否かを判断することにより、車両のエ
ンジンが停止したどうかを監視する判定処理(S45
0)を実行する。そして、この判定処理にて、エンジン
が停止した(換言すれば車両が停車状態になった)と判
断されると、データ受信処理を終了し、続くS460に
て、各タイヤ4毎に設けられた設定装置50から一斉に
停止コマンド(例えば、図3(b)に示したコマンド種
別「111」の設定データ)を送信させることにより、
各タイヤ4内の検出装置10の動作モードを「停止モー
ド」に切り替え、当該処理を終了する。
された設定装置50を使って、各タイヤ4内の検出装置
10の動作モードを切り替えるようにすれば、検出装置
10は、車両に搭載されたエンジンの運転中にだけ通常
動作(検出・送信処理)を実行し、それ以外のときは、
通常動作を停止することになるので、タイヤ4内の電池
18の消耗をより良好に抑制できることになる。
エンジンの始動と共に各検出装置10を通常モードに起
動させるだけでなく、起動後に各検出装置10が送信し
てくるIDを読み込み、これを各検出装置10の配置位
置と関連づけて記憶するため、例えば、タイヤ4が交換
されたとしても、受信装置30側では、そのタイヤ4内
に組み込まれた検出装置10が送信してくるIDとタイ
ヤ位置との対応を把握することができる。よって、S4
40のデータ受信処理では、タイヤ4若しくは電池18
の異常を判定した際に、メモリに記憶した受信IDから
異常が発生したタイヤの位置を識別して、そのタイヤ位
置を表す情報を付与した警報を発することができるよう
になり、タイヤ4の異常警報装置としての機能を向上で
きる。
らの送信電波を受信するアンテナ6は、各検出装置10
が組み付けられたタイヤ4の近傍に夫々設けるものとし
て説明したが、このアンテナ6は、受信装置30近傍に
1個だけ設け、各検出装置10からの送信電波を1個の
アンテナ6を使って受信するようにしてもよい。但しこ
の場合は、タイヤ4毎にアンテナ6を設ける場合に比べ
て、受信感度の高いアンテナ6を使用する必要はある。
出結果をそのまま送信するものとして説明したが、検出
装置は、タイヤ4の空気圧状態を表す情報を送信できれ
ばよいため、例えば、空気圧と温度とから空気圧の異常
を判定し、その判定結果を検出データとして送信するよ
うに構成してもよい。そしてこの場合には、受信装置側
で各タイヤ4の異常を判定する必要がないので、受信装
置側の処理の負担を軽減できる。
図である。
表す図ロック図である。
定用データの構成及びその種類を説明する説明図であ
る。
する受信回路の構成及びその動作を説明する説明図であ
る。
を表すフローチャートである。
モードを設定する場合の処理手順の一例を表すフローチ
ャートである。
出装置)、12…アンテナ(送信用)、14…高周波回
路(送信用)、16…アンテナ(受信用)、18…電
池、20…処理回路、20a…検波回路、20b…増幅
回路、20c…波形整形回路、22…電圧センサ、24
…温度センサ、26…圧力センサ、28…メモリ、30
…受信装置、34…制御回路、36…出力回路、40…
受信回路、50…設定装置(動作モード設定装置)、5
2…設定回路、54…処理回路、56…増幅回路。
Claims (5)
- 【請求項1】 車両のタイヤ内に電力供給用の電池と共
に組み込まれ、該タイヤ内の空気圧を検出してその検出
結果を無線により車体側の受信装置に送信する空気圧検
出装置であって、 タイヤ外部の動作モード設定装置からの送信電波を受信
し、動作モード設定用データを復調する受信手段と、 該受信手段にて復調された動作モード設定用データに従
い当該装置の動作モードを設定する動作モード設定手段
と、 を備えたことを特徴とする空気圧検出装置。 - 【請求項2】 前記受信手段は、動作モード設定装置か
ら送信されてくるkHz帯の送信電波を受信するよう構
成されていることを特徴とする請求項1記載の空気圧検
出装置。 - 【請求項3】 前記動作モード設定手段は、当該装置の
動作モードを、当該装置が空気圧を検出してその検出結
果を送信する通常動作を実行する通常モードと、該通常
動作を停止する停止モードとの何れかに設定可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気圧
検出装置。 - 【請求項4】 前記動作モード設定手段は、当該装置の
動作モードとして、前記通常モード時に前記タイヤ空気
圧の検出結果を送信する際の送信間隔を設定可能である
ことを特徴とする請求項3記載の空気圧検出装置。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れかに記載の空
気圧検出装置を内蔵した複数のタイヤと、 該各タイヤ内の空気圧検出装置に対して前記動作モード
設定用データを送信するために、前記各タイヤに対応し
て車体側に設けられた複数の動作モード設定装置と、 該複数の動作モード設定装置を介して前記各タイヤ内の
空気圧検出装置の動作モードを各々設定すると共に、前
記各タイヤ内の空気圧検出装置からの送信電波を受信・
復調し、該復調データから前記各タイヤの異常を判定し
て、異常判定時に警報を発する受信装置と、 を備えたことを特徴とするタイヤ状態監視システム。
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