JP2001318694A - 信号処理装置、信号処理方法および記録媒体 - Google Patents
信号処理装置、信号処理方法および記録媒体Info
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- G10—MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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- G10L19/00—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
- G10L19/04—Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
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Abstract
レッサが十分な機能を発揮し、高品質な音声を送受信す
ることを可能とする。 【解決手段】 音声符号化器120は、互いに異なるア
ルゴリズムにより音声データを符号化する3つの回路と
して、A方式符号化部121、B方式符号化部122、
C方式符号化部123を備える。ノイズサプレッサ11
0は、互いに異なるアルゴリズムにより背景雑音を抑圧
する3つの回路として、X方式ノイズサプレス部11
1、Y方式ノイズサプレス部112、Z方式ノイズサプ
レス部113を備える。サプレス方式切換制御部114
は、符号化方式切換制御部124からの情報に基づい
て、音声符号化器120にて機能する符号化部(12
1,122,123のいずれか)に合わせて、最適なノ
イズサプレス部(111,112,113のいずれか)
を機能させるようにしたものである。
Description
電話システムなどをはじめ、種々のディジタル通信方式
の無線通信機器に用いられ、送受話音声に重畳される雑
音を軽減するノイズサプレッサ(ノイズキャンセラ)に
関する。
信による電話サービスがある。携帯電話システムでは、
当初アナログ方式で始まったが、現在では日本のPDC
(Personal Digital Cellar)方式などディジタル方式
が主流となってきている。
ディジタル信号に変換するために、A/D変換器が必要
となるが、ただ、A/D変換しただけでは100kbp
sほどの符号化レートを必要とし、少ない電波資源を考
えるとこれを1/10〜1/20に圧縮する必要があ
る。この要求に対し、一般には音声圧縮とよばれる音声
の高能率符号化方式が用いられ、音声コーデックとして
具現化されている。
2kbps程度の符号化レートの音声コーデックが使わ
れているが、低レートのコーデックは、音声信号の特徴
を最大限に活用して符号化レートの削減をはかっている
ため、音声に関しては十分な音質が得られても、音声以
外の「音」に関しては再現性、音質が悪くなる傾向があ
る。
低レートの音声コーデックがアプリケーションとして使
われ、かつ、背景雑音が大きな環境下で使用されること
も少なくない。
音声コーデックに背景雑音を入力すると、音が変質して
しまい、背景雑音環境での音声はその明瞭度や音質が劣
化してしまう。
背景雑音を抑圧し、音声のみを音声コーデックに入力す
る目的で、近年注目されているのが、ノイズサプレッサ
(あるいは、ノイズキャンセラ)と呼ばれる技術であ
る。
RIB)の「ディジタル自動車電話システム標準規格R
CR STD−27」の「ハーフレート音声コーデッ
ク」の章に、ノイズキャンセラについての記述がある。
コーデックが開発されており、システムに新たな音声コ
ーデックを導入し、2モード切替(2つの音声コーデッ
クを切り替えられる)、3モード切替(3つの音声コー
デックを切り替えられる)というように、マルチモード
化の流れがある。
の規格で知られるEVRC(Enhanced Variable Rate C
odec)やAMR(Adaptive Multi Rate)のように、音
声コーデックは1つであるが、複数の異なる符号化レー
トをサポートしているマルチレート化の方向や、さらに
は、ユーザの利便を考えて、端末を手に持たず通話でき
るハンズフリー機能の取り込みも行われてきている。
化、あるいはマルチレート化を行った従来の通信機器で
は、音声コーデックとノイズサプレッサの相性により、
選択したモードあるいはレートによっては、ノイズサプ
レッサが十分な機能を果たさず、高品質な送話音声ある
いは受話音声が得られないという問題があった。
信機器では、ハンズフリー/非ハンズフリーにより、マ
イクロホンやアナログアンプといったノイズサプレスへ
の音声入力経路が変化したり、特性が可変されたり、あ
るいはエコー制御のためエコーキャンセラなど新たなデ
バイスを経由するなどの使用環境の変化により、ノイズ
サプレッサが十分な機能を果たさず、高品質な送話音声
あるいは受話音声が得られないという問題があった。
チレート化、あるいはハンズフリー機能の追加を行った
従来の通信機器では、モードおよびレートの切り替え、
あるいはハンズフリー/非ハンズフリーの切り替えな
ど、使用設定によってノイズサプレッサが十分な機能を
果たさず、送話音声あるいは受話音声が劣化するという
問題があった。
たもので、モードおよびレートの切り替え、あるいはハ
ンズフリー/非ハンズフリーの切り替えなど、使用設定
を変化させた場合でも、ノイズサプレッサが十分な機能
を発揮し、高品質な音声を送受信することが可能な信号
処理装置、信号処理方法および記録媒体を提供すること
を目的とする。
めに、請求項1に係わる本発明は、音声信号に含まれる
雑音成分を抑圧する雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段
にて雑音成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施し
て、圧縮された符号化音声データを生成する符号化手段
とを備える信号処理装置であって、符号化手段は、複数
の異なる符号化処理が可能であり、雑音抑圧手段は、符
号化手段にて実施される符号化処理に応じた雑音抑圧特
性を有することようにした。
る符号化処理を選択的に実施するにあたり、その前段で
音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する際に、後段で実
施される符号化処理に応じた雑音成分の抑圧を行うよう
にしている。
れば、符号化処理に応じた雑音成分の抑圧が行われるの
で、符号化処理の内容を可変しても、十分な雑音成分の
抑圧が行われ、高品質な音声を送信することができる。
項8に係わる本発明は、圧縮された符号化音声データを
音声信号に復号する復号手段と、この復号手段により復
号された音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑音抑
圧手段とを備える信号処理装置であって、復号手段は、
復号化音声データに応じて複数の異なる復号化処理が可
能であり、雑音抑圧手段は、復号手段にて実施される復
号処理に応じた雑音抑圧特性を有するようにした。
る復号処理を選択的に実施し、その後段で復号された音
声信号に含まれる雑音成分を抑圧する際に、実施される
復号処理に応じた雑音成分の抑圧を行うようにしてい
る。
れば、復号処理に応じた雑音成分の抑圧が行われるの
で、復号処理の内容を可変しても、十分な雑音成分の抑
圧が行われ、高品質な音声を受信することができる。
求項15に係わる本発明は、ハンズフリー機能を選択的
に使用可能な機器に用いられる信号処理装置において、
入力された音声信号に対して、ハンズフリー機能を使用
した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行う雑音
抑圧手段を具備して構成するようにした。
音声信号に対して、ハンズフリー機能を使用した音声入
力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行うようにしてい
る。したがって、上記構成の信号処理装置によれば、ハ
ンズフリー機能を使用した音声入力か否か音声の入力経
路を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品
質な音声を入力することができる。
項20に係わる本発明は、音声信号に含まれる雑音成分
を抑圧する雑音抑圧工程と、この雑音抑圧工程にて雑音
成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮
された符号化音声データを生成する符号化工程とを備え
る信号処理方法であって、符号化工程は、複数の異なる
符号化処理を選択的に実施し、雑音抑圧工程は、音声信
号に対して、符号化工程にて選択的に実施される符号化
処理に応じた雑音成分の抑圧を行うようにした。
る符号化処理を選択的に実施するにあたり、その前段で
音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する際に、後段で実
施される符号化処理に応じた雑音成分の抑圧を行うよう
にしている。
れば、符号化処理に応じた雑音成分の抑圧が行われるの
で、符号化処理の内容を可変しても、十分な雑音成分の
抑圧が行われ、高品質な音声を送信することができる。
求項21に係わる本発明は、圧縮された符号化音声デー
タを音声信号に復号する復号工程と、この復号工程によ
り復号された音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑
音抑圧工程とを備える信号処理方法であって、復号工程
は、符号化音声データに応じて、複数の異なる復号処理
を選択的に符号化音声データに対して実施し、雑音抑圧
工程は、音声信号に対して、復号工程にて選択的に実施
される復号処理に応じた雑音成分の抑圧を行うようにし
た。
る復号処理を選択的に実施し、その後段で復号された音
声信号に含まれる雑音成分を抑圧する際に、実施される
復号処理に応じた雑音成分の抑圧を行うようにしてい
る。
れば、復号処理に応じた雑音成分の抑圧が行われるの
で、復号処理の内容を可変しても、十分な雑音成分の抑
圧が行われ、高品質な音声を受信することができる。
に、請求項22に係わる本発明は、ハンズフリー機能を
選択的に使用可能な機器に用いられる信号処理方法にお
いて、入力された音声信号に対して、ハンズフリー機能
を使用した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行
う雑音抑圧工程を具備して構成するようにした。
音声信号に対して、ハンズフリー機能を使用した音声入
力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行うようにしてい
る。したがって、上記構成の信号処理方法によれば、ハ
ンズフリー機能を使用した音声入力か否か音声の入力経
路を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品
質な音声を入力することができる。
項23に係わる本発明は、音声信号に含まれる雑音成分
を抑圧する雑音抑圧手順と、この雑音抑圧手順にて雑音
成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施して圧縮さ
れた符号化音声データを生成する符号化手順をコンピュ
ータに実行機能させるためのプログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、符号化手順
は、複数の異なる符号化処理を選択的に実施する手順で
あり、雑音抑圧手順は、音声信号に対して、符号化手順
にて選択的に実施される符号化処理に応じた雑音成分の
抑圧を行う手順とした。
タが、複数の異なる符号化処理を選択的に実施するにあ
たり、その前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る際に、後段で実施される符号化処理に応じた雑音成分
の抑圧を行うようにしている。
ば、コンピュータでは、符号化処理に応じた雑音成分の
抑圧が行われるので、符号化処理の内容を可変しても、
十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質な音声を送信す
ることができる。
求項24に係わる本発明は、圧縮された符号化音声デー
タを音声信号に復号する復号手順と、この復号手順によ
り復号された音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑
音抑圧手段をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、復号手順は、符号化音声データに応じて、複数の
異なる復号処理を選択的に符号化音声データに対して実
施する手順であり、雑音抑圧手順は、音声信号に対し
て、復号手順にて選択的に実施される復号処理に応じた
雑音成分の抑圧を行う手順とした。
タが、複数の異なる復号処理を選択的に実施し、その後
段で復号された音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する
際に、実施される復号処理に応じた雑音成分の抑圧を行
うようにしている。
ば、コンピュータでは、復号処理に応じた雑音成分の抑
圧が行われるので、復号処理の内容を可変しても、十分
な雑音成分の抑圧が行われ、高品質な音声を受信するこ
とができる。
に、請求項25に係わる本発明は、ハンズフリー機能を
選択的に使用可能とする手順と、入力された音声信号に
対して、ハンズフリー機能を使用した音声入力か否かに
応じた雑音成分の抑圧を行う雑音抑圧手順をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録するようにし
た。
タが、入力された音声信号に対して、ハンズフリー機能
を使用した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行
うようにしている。
ば、コンピュータでは、ハンズフリー機能を使用した音
声入力か否か音声の入力経路を可変しても、十分な雑音
成分の抑圧が行われ、高品質な音声を入力することがで
きる。
項26に係わる本発明は、音声信号に含まれる雑音成分
を抑圧する雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音
成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮
された符号化音声データを生成する符号化手段とを備え
る信号処理装置であって、符号化手段は、複数の異なる
符号化方式による符号化処理を選択的に実施し、雑音抑
圧手段は、互いに異なる雑音成分の抑圧特性を有する複
数のノイズサプレス部を備え、音声信号に対して、符号
化手段で選択的に実施される符号化処理に応じて、複数
のノイズサプレス部の中から1つのノイズサプレス部を
選択的に用いて雑音成分の抑圧を行うものであり、符号
化手段における複数の異なる符号化方式の数をP、雑音
抑圧手段のノイズサプレス部の数をQ(P,Qは共に正
の整数)とした場合、PとQは、P≧Q>1の関係にあ
ることを特徴とする。
る符号化方式による符号化処理を選択的に実施するにあ
たり、その前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る際に、後段で実施される符号化処理に応じた雑音成分
の抑圧を行うノイズサプレス部を、複数のノイズサプレ
ス部の中から選択的に用いるもので、上記複数の符号化
方式の数Pと、上記複数のノイズサプレス部の数Qとの
関係をP≧Q>1とするようにした。
れば、符号化方式の数Pとノイズサプレス部の数Qとの
関係がP≧Q>1にある場合でも、符号化処理に応じた
雑音成分の抑圧が行われるので、符号化処理の内容を可
変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質な音
声を送信することができる。
求項27に係わる本発明は、音声信号に含まれる雑音成
分を抑圧する雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑
音成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施して、圧
縮された符号化音声データを生成する符号化手段とを備
える信号処理装置であって、符号化手段は、複数の異な
る符号化レートによる符号化処理を選択的に実施し、雑
音抑圧手段は、互いに異なる雑音成分の抑圧特性を有す
る複数のノイズサプレス部を備え、音声信号に対して、
符号化手段で選択的に実施される符号化処理に応じて、
複数のノイズサプレス部の中から1つのノイズサプレス
部を選択的に用いて雑音成分の抑圧を行うものであり、
符号化手段における複数の異なる符号化レートの数を
R、雑音抑圧手段のノイズサプレス部の数をQ(R,Q
は共に正の整数)とした場合、RとQは、R≧Q>1の
関係にあることを特徴とする。
る符号化レートによる符号化処理を選択的に実施するに
あたり、その前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧
する際に、後段で実施される符号化処理に応じた雑音成
分の抑圧を行うノイズサプレス部を、複数のノイズサプ
レス部の中から選択的に用いるもので、上記複数の異な
る符号化レートの数Rと、上記複数のノイズサプレス部
の数Qとの関係をR≧Q>1とするようにした。
れば、符号化レートの数Rとノイズサプレス部の数Qと
の関係がR≧Q>1にある場合でも、符号化処理に応じ
た雑音成分の抑圧が行われるので、符号化処理の内容を
可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質な
音声を送信することができる。
に、請求項28に係わる本発明は、音声信号に含まれる
雑音成分を抑圧する雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段
にて雑音成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施し
て、圧縮された符号化音声データを生成する符号化手段
とを備える信号処理装置であって、符号化手段は、複数
の異なる符号化方式による符号化処理を選択的に実施
し、雑音抑圧手段は、音声信号に対して雑音成分の抑圧
を行うもので、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑
圧特性を可変可能なノイズサプレス部と、符号化手段で
選択的に実施される符号化処理に応じたパラメータを、
ノイズサプレス部に設定するパラメータ設定手段とを備
え、符号化手段における複数の異なる符号化方式の数を
P、雑音抑圧手段のノイズサプレス部に設定するパラメ
ータの数をS(P,Sは共に正の整数)とした場合、P
とSは、P≧S>1の関係にあることを特徴とする。
る符号化方式による符号化処理を選択的に実施するにあ
たり、その前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る際に、後段で実施される符号化処理に応じた特性でノ
イズサプレス部が雑音成分を抑圧するように、ノイズサ
プレス部に対して複数のパラメータの中から選択的にパ
ラメータを用いるもので、上記複数の符号化方式の数P
と、上記複数のパラメータセットの数Sとの関係をP≧
S>1とするようにした。
れば、符号化方式の数Pとパラメータセットの数Sとの
関係がP≧S>1にある場合でも、符号化処理に応じた
雑音成分の抑圧が行われるので、符号化処理の内容を可
変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質な音
声を送信することができる。
に、請求項29に係わる本発明は、音声信号に含まれる
雑音成分を抑圧する雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段
にて雑音成分が抑圧された音声信号に符号化処理を施し
て、圧縮された符号化音声データを生成する符号化手段
とを備える信号処理装置であって、符号化手段は複数の
異なる符号化レートによる符号化処理を選択的に実施
し、雑音抑圧手段は、音声信号に対して雑音成分の抑圧
を行うもので、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑
圧特性を可変可能なノイズサプレス部と、符号化手段で
選択的に実施される符号化処理に応じたパラメータを、
ノイズサプレス部に設定するパラメータ設定手段とを備
え、符号化手段における複数の異なる符号化レートの数
をR、雑音抑圧手段のノイズサプレス部に設定するパラ
メータセットの数をS(R,Sは共に正の整数)とした
場合、RとSは、R≧S>1の関係にあることを特徴と
する。
る符号化レートによる符号化処理を選択的に実施するに
あたり、その前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧
する際に、後段で実施される符号化処理に応じた特性で
ノイズサプレス部が雑音成分を抑圧するように、ノイズ
サプレス部に対して複数のパラメータの中から選択的に
パラメータを用いるもので、上記複数の符号化レートの
数Rと、上記複数のパラメータセットの数Sとの関係を
R≧S>1とするようにした。
れば、符号化レート式の数Rとパラメータセットの数S
との関係がR≧S>1にある場合でも、符号化処理に応
じた雑音成分の抑圧が行われるので、符号化処理の内容
を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質
な音声を送信することができる。
の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態に係わる信号処理装置の構成を示すもので
ある。
変換して取り込むマイクロフォン、102は、上記マイ
クロフォン101にて得たアナログ音声信号をディジタ
ル信号の音声データに変換するA/D変換器、110
は、ディジタル信号処理により、上記音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するノイズサプレッサ、103は、
ノイズサプレッサ110により背景雑音が抑圧された音
声データ、120は、103のディジタルデータを圧縮
符号化する音声符号化器、104は、音声符号化器12
0によってデータ圧縮された符号化データである。
ゴリズムにより音声データを符号化する3つの回路とし
て、A方式符号化部121、B方式符号化部122、C
方式符号化部123を備えるほかに、符号化方式切換制
御部124を備える。
符号化レートは低いが背景雑音に対するの符号化音質が
あまりよくない方式であり、C方式符号化部123は符
号化レートが高く背景雑音に対しても比較的音質がよい
符号化方式であり、またB方式符号化部122は、A方
式符号化部121とC方式符号化部123の中間の音質
とする。
の符号化方式選択コマンド105に応じて、A方式符号
化部121、B方式符号化部122、C方式符号化部1
23のうち、いずれか1つが機能するように切換制御す
るとともに、この切換制御により機能する方式を示す情
報を、符号化方式選択情報106として、ノイズサプレ
ッサ110に出力する。
アルゴリズムにより背景雑音を抑圧する3つの回路とし
て、X方式ノイズサプレス部111、Y方式ノイズサプ
レス部112、Z方式ノイズサプレス部113を備える
ほかに、サプレス方式切換制御部114を備える。
方式選択情報106に応じて、X方式ノイズサプレス部
111、Y方式ノイズサプレス部112、Z方式ノイズ
サプレス部113のうち、最適ないずれか1つが機能す
るように切換制御するものである。
による切換制御では、音声符号化器120にて機能する
符号化部(121,122,123のいずれか)に合わ
せて、最適なノイズサプレス部(111,112,11
3のいずれか)を機能させるために、符号化方式選択情
報106に基づいて、A方式符号化部121が機能する
場合には、X方式ノイズサプレス部111を選択し、B
方式符号化部122が機能する場合には、Y方式ノイズ
サプレス部112を選択し、C方式符号化部123が機
能する場合には、Z方式ノイズサプレス部113を選択
する。
の対応を最適なものにするために、例えば、X方式ノイ
ズサプレス部111には、少し複雑な処理になるがノイ
ズサプレス性能が高い周波数領域でのスペクトラル・サ
ブトラクション法(SS法)を用いたものを、Y方式ノ
イズサプレス部112には、同様にSS法であるが、X
方式ノイズサプレス部111より処理を簡略化したもの
を、Z方式ノイズサプレス部113には、比較的簡単な
構成の時間領域での適応フィルタリングによるものを用
いる。
の動作について説明する。図2は、この動作を説明する
ためのフローチャートである。今、ステップ2aにてコ
マンド入力の待機状態から、「符号化方式としてA方式
を使用せよ」の旨を示す符号化方式選択コマンド105
が符号化方式切換制御部124に入力されると、ステッ
プ2bに移行して、指定される方式を判定し、A方式で
あることより、ステップ2cに移行する。
124が、ディジタルデータ103がA方式符号化部1
21に入力されるように切換制御し、これに応動してA
方式符号化部121は入力されるディジタルデータ10
3の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部124が、ディジタル
データ103の符号化にA方式符号化部121を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報106として、サプ
レス方式切換制御部114に出力し、ステップ2dに移
行する。
部114が、A方式符号化部121による符号化に最適
化されたX方式ノイズサプレス部111による雑音抑圧
を実施するために、A/D変換器102の出力がX方式
ノイズサプレス部111に入力されるように切換制御
し、ステップ2iに移行する。
換器102の出力は、X方式ノイズサプレス部111に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ103としてA方式
符号化部121に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ104として出力される。
てB方式を使用せよ」の旨を示す符号化方式選択コマン
ド105が符号化方式切換制御部124に入力される
と、ステップ2bに移行して、指定される方式を判定
し、B方式であることより、ステップ2eに移行する。
124が、タイミングをはかって、ディジタルデータ1
03がB方式符号化部122に入力されるように切換制
御し、これに応動してA方式符号化部121は動作停止
し、代わってB方式符号化部122が入力されるディジ
タルデータ103の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部124が、ディジタル
データ103の符号化にB方式符号化部122を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報106として、サプ
レス方式切換制御部114に出力し、ステップ2fに移
行する。
部114が、B方式符号化部122による符号化に最適
化されたY方式ノイズサプレス部112による雑音抑圧
を実施するために、A/D変換器102の出力がY方式
ノイズサプレス部112に入力されるように切換制御
し、ステップ2iに移行する。
換器102の出力は、Y方式ノイズサプレス部112に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ103としてB方式
符号化部122に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ104として出力される。
にA方式符号化部121あるいはB方式符号化部122
にて、ディジタルデータ103を符号化している際に、
「符号化方式としてC方式を使用せよ」の旨を示す符号
化方式選択コマンド105が符号化方式切換制御部12
4に入力されると、ステップ2bに移行して、指定され
る方式を判定し、C方式であることより、ステップ2g
に移行する。
124が、タイミングをはかって、ディジタルデータ1
03がC方式符号化部123に入力されるように切換制
御し、これに応動して使用中のA方式符号化部121あ
るいはB方式符号化部122の動作を停止し、代わって
C方式符号化部123が入力されるディジタルデータ1
03の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部124が、ディジタル
データ103の符号化にC方式符号化部123を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報106として、サプ
レス方式切換制御部114に出力し、ステップ2hに移
行する。
部114が、C方式符号化部123による符号化に最適
化されたZ方式ノイズサプレス部113による雑音抑圧
を実施するために、A/D変換器102の出力がZ方式
ノイズサプレス部113に入力されるように切換制御
し、ステップ2iに移行する。
換器102の出力は、Z方式ノイズサプレス部113に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ103としてC方式
符号化部122に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ104として出力される。
ない場合には、ステップ2jに移行する。ステップ2j
では、通信の終了要求がなされたか否かを判定し、終了
要求があった場合には、当該処理を終了し、一方、終了
要求がない場合には、再びステップ2iにてコマンド入
力を監視する。
は、データ圧縮された符号化データ104を得るにあた
り、音声符号化器120にて機能する符号化部(12
1,122,123のいずれか)に合わせて、最適なノ
イズサプレス部(111,112,113のいずれか)
を機能させるようにしている。
れば、音声符号化器120の符号化に最適なノイズサプ
レス部による雑音抑圧が行われるので、ノイズサプレス
部が十分な機能を発揮し、高品質な音声を送信すること
ができる。
るものではない。例えば、上記第1の実施形態では、サ
プレス方式切換制御部114は、符号化方式切換制御部
124からの符号化方式選択情報106に基づいて、音
声符号化器120にて機能する符号化部に合わせ、最適
なノイズサプレス部を機能させるようにした。
制御部114は、符号化方式選択コマンド105に基づ
いて、音声符号化器120にて機能する符号化部に合わ
せ、最適なノイズサプレス部を機能させるようにしても
同様の効果を発揮することができる。
114は、音声符号化器120における符号化部の切換
タイミングを考慮したタイミングで、最適なノイズサプ
レス部を機能させるように切換制御を行う。
信号処理装置について説明する。図3は、その構成を示
すものである。201は、ユーザの送話音声を電気信号
に変換して取り込むマイクロフォン、202は、上記マ
イクロフォン201にて得たアナログ音声信号をディジ
タル信号の音声データに変換するA/D変換器、210
は、ディジタル信号処理により、上記音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するノイズサプレッサ、203は、
ノイズサプレッサ210により背景雑音が抑圧された音
声データ、220は、203のディジタルデータを圧縮
符号化する音声符号化器、204は、音声符号化器22
0によってデータ圧縮された符号化データである。
ゴリズムにより音声データを符号化する3つの回路とし
て、A方式符号化部221、B方式符号化部222、C
方式符号化部223を備えるほかに、符号化方式切換制
御部224を備える。
符号化レートは低いが背景雑音に対するの符号化音質が
あまりよくない方式であり、C方式符号化部223は符
号化レートが高く背景雑音に対しても比較的音質がよい
符号化方式であり、またB方式符号化部222は、A方
式符号化部221とC方式符号化部223の中間の音質
とする。
の符号化方式選択コマンド205に応じて、A方式符号
化部221、B方式符号化部222、C方式符号化部2
23のうち、いずれか1つが機能するように切換制御す
るとともに、この切換制御により機能する方式を示す情
報を、符号化方式選択情報206として、ノイズサプレ
ッサ210に出力する。
ス部215と、パラメータテーブル216と、パラメー
タ切換制御部217とを備える。ノイズサプレス部21
5は、A/D変換器202が出力する音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するもので、その抑圧特性は、パラ
メータテーブル216より入力されるパラメータによっ
て制御される。
レス部215にて行われる背景雑音の抑圧処理の特性を
設定するパラメータを記憶するテーブルで、A方式符号
化部221、B方式符号化部222、C方式符号化部2
23の各符号化方式にそれぞれ最適な抑圧特性となるよ
うな3つのパラメータセットを記憶し、パラメータ切換
制御部217の制御によりパラメータセットをノイズサ
プレス部215に入力する。
とするパラメータセットを想定しており、各符号化方式
毎にパラメータセット(本実施形態では3つ)を用意し
ている。
タテーブル216を制御して、符号化方式選択情報20
6に基づき、音声符号化器220にて機能する符号化部
(221,222,223のいずれか)に最適なパラメ
ータセットを選択的にノイズサプレス部215に設定す
るものである。
パラメータ設定(抑圧特性設定)との対応を最適なもの
にするために、例えば、A方式符号化部221に対応す
るパラメータセットとしては、ノイズ抑圧量を強めに設
定し、若干音声部分に歪みが生じても、極力ノイズを抑
えるような特性が得られるパラメータセットととし、ま
たC方式符号化部223に対応するパラメータセットと
しては、ノイズ抑圧量は軽めに設定し、自然に聞こえる
程度のノイズは透過させるような特性が得られるパラメ
ータセットとする。
ラメータセットとしては、A方式符号化部221用の特
性とC方式符号化部223用の特性の中間の特性が得ら
れるパラメータセットとする。
の動作について説明する。図4は、この動作を説明する
ためのフローチャートである。今、ステップ4aにてコ
マンド入力の待機状態から、「符号化方式としてA方式
を使用せよ」の旨を示す符号化方式選択コマンド205
が符号化方式切換制御部224に入力されると、ステッ
プ4bに移行して、指定される方式を判定し、A方式で
あることより、ステップ4cに移行する。
224が、ディジタルデータ203がA方式符号化部2
21に入力されるように切換制御し、これに応動してA
方式符号化部221は入力されるディジタルデータ20
3の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部224が、ディジタル
データ203の符号化にA方式符号化部221を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報206として、パラ
メータ切換制御部217に出力し、ステップ4dに移行
する。
217が、ノイズサプレス部215の雑音抑圧特性が、
A方式符号化部221による符号化に最適な特性となる
ように、A方式符号化部221に対応するパラメータセ
ットを、パラメータテーブル216よりノイズサプレス
部215に入力させ、ステップ4iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器202の出力は、
A方式符号化部221による符号化に適した抑圧特性で
雑音が抑圧され、ディジタルデータ203としてA方式
符号化部221に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ204として出力される。
てB方式を使用せよ」の旨を示す符号化方式選択コマン
ド205が符号化方式切換制御部224に入力される
と、ステップ4bに移行して、指定される方式を判定
し、B方式であることより、ステップ4eに移行する。
224が、タイミングをはかって、ディジタルデータ2
03がB方式符号化部222に入力されるように切換制
御し、これに応動してA方式符号化部221は動作停止
し、代わってB方式符号化部222が入力されるディジ
タルデータ203の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部224が、ディジタル
データ203の符号化にB方式符号化部222を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報206として、パラ
メータ切換制御部217に出力し、ステップ4fに移行
する。
217が、ノイズサプレス部215の雑音抑圧特性が、
B方式符号化部222による符号化に最適な特性となる
ように、B方式符号化部222に対応するパラメータセ
ットを、パラメータテーブル216よりノイズサプレス
部215に入力させ、ステップ4iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器202の出力は、
B方式符号化部222による符号化に適した抑圧特性で
雑音が抑圧され、ディジタルデータ203としてB方式
符号化部222に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ204として出力される。
にA方式符号化部221あるいはB方式符号化部222
にて、ディジタルデータ203を符号化している際に、
「符号化方式としてC方式を使用せよ」の旨を示す符号
化方式選択コマンド205が符号化方式切換制御部22
4に入力されると、ステップ4bに移行して、指定され
る方式を判定し、C方式であることより、ステップ4g
に移行する。
224が、タイミングをはかって、ディジタルデータ2
03がC方式符号化部223に入力されるように切換制
御し、これに応動して使用中のA方式符号化部221あ
るいはB方式符号化部222の動作を停止し、代わって
C方式符号化部223が入力されるディジタルデータ2
03の符号化を開始する。
並行して、符号化方式切換制御部224が、ディジタル
データ203の符号化にC方式符号化部223を使用す
る旨の情報を、符号化方式選択情報206として、パラ
メータ切換制御部217に出力し、ステップ4hに移行
する。
217が、ノイズサプレス部215の雑音抑圧特性が、
C方式符号化部223による符号化に最適な特性となる
ように、C方式符号化部223に対応するパラメータセ
ットを、パラメータテーブル216よりノイズサプレス
部215に入力させ、ステップ4iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器202の出力は、
C方式符号化部223による符号化に適した抑圧特性で
雑音が抑圧され、ディジタルデータ203としてC方式
符号化部223に入力され、ここで符号化され、データ
圧縮された符号化データ204として出力される。
ない場合には、ステップ4jに移行する。ステップ4j
では、通信の終了要求がなされたか否かを判定し、終了
要求があった場合には、当該処理を終了し、一方、終了
要求がない場合には、再びステップ4iにてコマンド入
力を監視する。
は、データ圧縮された符号化データ204を得るにあた
り、音声符号化器220にて機能する符号化部(22
1,222,223のいずれか)に合わせて、ノイズサ
プレス部215のパラメータを可変して、ノイズサプレ
ス部215の雑音抑圧特性を符号化処理に最適な特性に
設定するようにしている。
れば、音声符号化器220の符号化に合わせて、最適な
雑音抑圧が行われるので、ノイズサプレス部が十分な機
能を発揮し、高品質な音声を送信することができる。
るものではない。例えば、上記第2の実施形態では、パ
ラメータ切換制御部217は、符号化方式切換制御部2
24からの符号化方式選択情報206に基づいて、音声
符号化器220にて機能する符号化部に合わせ、ノイズ
サプレス部215の雑音抑圧特性を最適な特性に可変す
るようにした。
御部217は、符号化方式選択コマンド205に基づい
て、音声符号化器220にて機能する符号化部に合わ
せ、ノイズサプレス部215の雑音抑圧特性を最適な特
性に可変するようにしても同様の効果を発揮することが
できる。
17は、音声符号化器220における符号化部の切換タ
イミングを考慮したタイミングで、最適な雑音抑圧特性
が得られるパラメータセットを設定する制御を行う。
信号処理装置について説明する。図5は、その構成を示
すものである。301は、ユーザの送話音声を電気信号
に変換して取り込むマイクロフォン、302は、上記マ
イクロフォン301にて得たアナログ音声信号をディジ
タル信号の音声データに変換するA/D変換器、310
は、ディジタル信号処理により、上記音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するノイズサプレッサ、303は、
ノイズサプレッサ310により背景雑音が抑圧された音
声データ、320は、303のディジタルデータを圧縮
符号化する音声符号化器、304は、音声符号化器32
0によってデータ圧縮された符号化データである。
化レートで音声データを符号化する3つの回路として、
Aレート符号化部321、Bレート符号化部322、C
レート符号化部323を備えるほかに、符号化レート切
換制御部324を備える。
は、符号化を行う上記3つの回路のうち、最も符号化レ
ートは低いものであり、Cレート符号化部323は、符
号化を行う上記3つの回路のうち、最も符号化レートが
高いものであり、またBレート符号化部322は、Aレ
ート符号化部321とCレート符号化部323の中間の
符号化レートとする。
らの符号化レート選択コマンド305に応じて、Aレー
ト符号化部321、Bレート符号化部322、Cレート
符号化部323のうち、いずれか1つが機能するように
切換制御するとともに、この切換制御により機能するレ
ートを示す情報を、符号化レート選択情報306とし
て、ノイズサプレッサ310に出力する。
アルゴリズムにより背景雑音を抑圧する3つの回路とし
て、X方式ノイズサプレス部311、Y方式ノイズサプ
レス部312、Z方式ノイズサプレス部313を備える
ほかに、サプレス方式切換制御部314を備える。
レート選択情報306に応じて、X方式ノイズサプレス
部311、Y方式ノイズサプレス部312、Z方式ノイ
ズサプレス部313のうち、最適ないずれか1つが機能
するように切換制御するものである。
による切換制御では、音声符号化器320にて機能する
符号化部(321,322,323のいずれか)に合わ
せて、最適なノイズサプレス部(311,312,31
3のいずれか)を機能させるために、符号化レート選択
情報306に基づいて、Aレート符号化部321が機能
する場合には、X方式ノイズサプレス部311を選択
し、Bレート符号化部322が機能する場合には、Y方
式ノイズサプレス部312を選択し、Cレート符号化部
323が機能する場合には、Z方式ノイズサプレス部3
13を選択する。
の対応を最適なものにするために、例えば、X方式ノイ
ズサプレス部311には、少し複雑な処理になるがノイ
ズサプレス性能が高い周波数領域でのスペクトラル・サ
ブトラクション法(SS法)を用いたものを、Y方式ノ
イズサプレス部312には、同様にSS法であるが、X
方式ノイズサプレス部311より処理を簡略化したもの
を、Z方式ノイズサプレス部313には、比較的簡単な
構成の時間領域での適応フィルタリングによるものを用
いる。
の動作について説明する。図6は、この動作を説明する
ためのフローチャートである。今、ステップ6aにてコ
マンド入力の待機状態から、「符号化レートとしてAレ
ートを使用せよ」の旨を示す符号化レート選択コマンド
305が符号化レート切換制御部324に入力される
と、ステップ6bに移行して、指定されるレートを判定
し、Aレートであることより、ステップ6cに移行す
る。
部324が、ディジタルデータ303がAレート符号化
部321に入力されるように切換制御し、これに応動し
てAレート符号化部321は入力されるディジタルデー
タ303の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部324が、ディジタ
ルデータ303の符号化にAレート符号化部321を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報306とし
て、サプレス方式切換制御部314に出力し、ステップ
6dに移行する。
部314が、Aレート符号化部321による符号化に最
適化されたX方式ノイズサプレス部311による雑音抑
圧を実施するために、A/D変換器302の出力がX方
式ノイズサプレス部311に入力されるように切換制御
し、ステップ6iに移行する。
換器302の出力は、X方式ノイズサプレス部311に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ303としてAレー
ト符号化部321に入力され、ここで符号化され、デー
タ圧縮された符号化データ304として出力される。
してBレートを使用せよ」の旨を示す符号化レート選択
コマンド305が符号化レート切換制御部324に入力
されると、ステップ6bに移行して、指定されるレート
を判定し、Bレートであることより、ステップ6eに移
行する。
部324が、タイミングをはかって、ディジタルデータ
303がBレート符号化部322に入力されるように切
換制御し、これに応動してAレート符号化部321は動
作停止し、代わってBレート符号化部322が入力され
るディジタルデータ303の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部324が、ディジタ
ルデータ303の符号化にBレート符号化部322を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報306とし
て、サプレス方式切換制御部314に出力し、ステップ
6fに移行する。
部314が、Bレート符号化部322による符号化に最
適化されたY方式ノイズサプレス部312による雑音抑
圧を実施するために、A/D変換器302の出力がY方
式ノイズサプレス部312に入力されるように切換制御
し、ステップ6iに移行する。
換器302の出力は、Y方式ノイズサプレス部312に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ303としてBレー
ト符号化部322に入力され、ここで符号化され、デー
タ圧縮された符号化データ304として出力される。
にAレート符号化部321あるいはBレート符号化部3
22にて、ディジタルデータ303を符号化している際
に、「符号化レートとしてCレートを使用せよ」の旨を
示す符号化レート選択コマンド305が符号化レート切
換制御部324に入力されると、ステップ6bに移行し
て、指定される方式を判定し、C方式であることより、
ステップ6gに移行する。
部324が、タイミングをはかって、ディジタルデータ
303がCレート符号化部323に入力されるように切
換制御し、これに応動して使用中のAレート符号化部3
21あるいはBレート符号化部322の動作を停止し、
代わってCレート符号化部323が入力されるディジタ
ルデータ303の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部324が、ディジタ
ルデータ303の符号化にCレート符号化部323を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報306とし
て、サプレス方式切換制御部314に出力し、ステップ
6hに移行する。
部314が、Cレート符号化部323による符号化に最
適化されたZ方式ノイズサプレス部313による雑音抑
圧を実施するために、A/D変換器302の出力がZ方
式ノイズサプレス部313に入力されるように切換制御
し、ステップ6iに移行する。
換器302の出力は、Z方式ノイズサプレス部313に
て雑音抑圧され、ディジタルデータ303としてCレー
ト符号化部322に入力され、ここで符号化され、デー
タ圧縮された符号化データ304として出力される。
ない場合には、ステップ6jに移行する。ステップ6j
では、通信の終了要求がなされたか否かを判定し、終了
要求があった場合には、当該処理を終了し、一方、終了
要求がない場合には、再びステップ6iにてコマンド入
力を監視する。
は、データ圧縮された符号化データ304を得るにあた
り、音声符号化器320にて機能する符号化部(32
1,322,323のいずれか)に合わせて、最適なノ
イズサプレス部(311,312,313のいずれか)
を機能させるようにしている。
れば、音声符号化器320の符号化に最適なノイズサプ
レス部による雑音抑圧が行われるので、ノイズサプレス
部が十分な機能を発揮し、高品質な音声を送信すること
ができる。
るものではない。例えば、上記第3の実施形態では、サ
プレス方式切換制御部314は、符号化レート切換制御
部324からの符号化レート選択情報306に基づい
て、音声符号化器320にて機能する符号化部に合わ
せ、最適なノイズサプレス部を機能させるようにした。
制御部314は、符号化レート選択コマンド305に基
づいて、音声符号化器320にて機能する符号化部に合
わせ、最適なノイズサプレス部を機能させるようにして
も同様の効果を発揮することができる。
314は、音声符号化器320における符号化部の切換
タイミングを考慮したタイミングで、最適なノイズサプ
レス部を機能させるように切換制御を行う。
信号処理装置について説明する。図7は、その構成を示
すものである。401は、ユーザの送話音声を電気信号
に変換して取り込むマイクロフォン、402は、上記マ
イクロフォン401にて得たアナログ音声信号をディジ
タル信号の音声データに変換するA/D変換器、410
は、ディジタル信号処理により、上記音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するノイズサプレッサ、403は、
ノイズサプレッサ410により背景雑音が抑圧された音
声データ、420は、403のディジタルデータを圧縮
符号化する音声符号化器、404は、音声符号化器42
0によってデータ圧縮された符号化データである。
化レートで音声データを符号化する3つの回路として、
Aレート符号化部421、Bレート符号化部422、C
レート符号化部423を備えるほかに、符号化レート切
換制御部424を備える。
は、符号化を行う上記3つの回路のうち、最も符号化レ
ートは低いものであり、Cレート符号化部423は、符
号化を行う上記3つの回路のうち、最も符号化レートが
高いものであり、またBレート符号化部422は、Aレ
ート符号化部421とCレート符号化部423の中間の
符号化レートとする。
らの符号化レート選択コマンド405に応じて、Aレー
ト符号化部421、Bレート符号化部422、Cレート
符号化部423のうち、いずれか1つが機能するように
切換制御するとともに、この切換制御により機能するレ
ートを示す情報を、符号化レート選択情報406とし
て、ノイズサプレッサ410に出力する。
ス部415と、パラメータテーブル416と、パラメー
タ切換制御部417とを備える。ノイズサプレス部41
5は、A/D変換器402が出力する音声データに含ま
れる背景雑音を抑圧するもので、その抑圧特性は、パラ
メータテーブル416より入力されるパラメータによっ
て制御される。
レス部415にて行われる背景雑音の抑圧処理の特性を
設定するパラメータを記憶するテーブルで、Aレート符
号化部421、Bレート符号化部422、Cレート符号
化部423の各符号化レートにそれぞれ最適な抑圧特性
となるような3つのパラメータセットを記憶し、パラメ
ータ切換制御部417の制御によりパラメータセットを
ノイズサプレス部415に入力する。
タテーブル416を制御して、符号化レート選択情報4
06に基づき、音声符号化器420にて機能する符号化
部(421,422,423のいずれか)に最適なパラ
メータセットを選択的にノイズサプレス部415に設定
するものである。
パラメータ設定(抑圧特性設定)との対応を最適なもの
にするために、例えば、Aレート符号化部421に対応
するパラメータセットとしては、ノイズ抑圧量を強めに
設定し、若干音声部分に歪みが生じても、極力ノイズを
抑えるような特性が得られるパラメータセットととし、
またCレート符号化部423に対応するパラメータセッ
トとしては、ノイズ抑圧量は軽めに設定し、自然に聞こ
える程度のノイズは透過させるような特性が得られるパ
ラメータセットとする。
パラメータセットとしては、Aレート符号化部421用
の特性とCレート符号化部423用の特性の中間の特性
が得られるパラメータセットとする。
の動作について説明する。図8は、この動作を説明する
ためのフローチャートである。今、ステップ8aにてコ
マンド入力の待機状態から、「符号化レートとしてAレ
ートを使用せよ」の旨を示す符号化レート選択コマンド
405が符号化レート切換制御部424に入力される
と、ステップ8bに移行して、指定される方式を判定
し、A方式であることより、ステップ8cに移行する。
部424が、ディジタルデータ403がAレート符号化
部421に入力されるように切換制御し、これに応動し
てAレート符号化部421は入力されるディジタルデー
タ403の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部424が、ディジタ
ルデータ403の符号化にAレート符号化部421を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報406とし
て、パラメータ切換制御部417に出力し、ステップ8
dに移行する。
417が、ノイズサプレス部415の雑音抑圧特性が、
Aレート符号化部421による符号化に最適な特性とな
るように、Aレート符号化部421に対応するパラメー
タセットを、パラメータテーブル416よりノイズサプ
レス部415に入力させ、ステップ8iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器402の出力は、
Aレート符号化部421による符号化に適した抑圧特性
で雑音が抑圧され、ディジタルデータ403としてAレ
ート符号化部421に入力され、ここで符号化され、デ
ータ圧縮された符号化データ404として出力される。
してBレートを使用せよ」の旨を示す符号化レート選択
コマンド405が符号化レート切換制御部424に入力
されると、ステップ8bに移行して、指定される方式を
判定し、C方式であることより、ステップ8eに移行す
る。
部424が、タイミングをはかって、ディジタルデータ
403がBレート符号化部422に入力されるように切
換制御し、これに応動してAレート符号化部421は動
作停止し、代わってBレート符号化部422が入力され
るディジタルデータ403の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部424が、ディジタ
ルデータ403の符号化にBレート符号化部422を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報406とし
て、パラメータ切換制御部417に出力し、ステップ8
fに移行する。
417が、ノイズサプレス部415の雑音抑圧特性が、
Bレート符号化部422による符号化に最適な特性とな
るように、Bレート符号化部422に対応するパラメー
タセットを、パラメータテーブル416よりノイズサプ
レス部415に入力させ、ステップ8iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器402の出力は、
Bレート符号化部422による符号化に適した抑圧特性
で雑音が抑圧され、ディジタルデータ403としてBレ
ート符号化部422に入力され、ここで符号化され、デ
ータ圧縮された符号化データ404として出力される。
にAレート符号化部421あるいはBレート符号化部4
22にて、ディジタルデータ403を符号化している際
に、「符号化レートとしてCレートを使用せよ」の旨を
示す符号化レート選択コマンド405が符号化レート切
換制御部424に入力されると、ステップ8bに移行し
て、指定される方式を判定し、C方式であることより、
ステップ8gに移行する。
部424が、タイミングをはかって、ディジタルデータ
403がCレート符号化部423に入力されるように切
換制御し、これに応動して使用中のAレート符号化部4
21あるいはBレート符号化部422の動作を停止し、
代わってCレート符号化部423が入力されるディジタ
ルデータ403の符号化を開始する。
並行して、符号化レート切換制御部424が、ディジタ
ルデータ403の符号化にCレート符号化部423を使
用する旨の情報を、符号化レート選択情報406とし
て、パラメータ切換制御部417に出力し、ステップ8
hに移行する。
417が、ノイズサプレス部415の雑音抑圧特性が、
Cレート符号化部423による符号化に最適な特性とな
るように、Cレート符号化部423に対応するパラメー
タセットを、パラメータテーブル416よりノイズサプ
レス部415に入力させ、ステップ8iに移行する。
定)の制御動作により、A/D変換器402の出力は、
Cレート符号化部423による符号化に適した抑圧特性
で雑音が抑圧され、ディジタルデータ403としてCレ
ート符号化部423に入力され、ここで符号化され、デ
ータ圧縮された符号化データ404として出力される。
ない場合には、ステップ8jに移行する。ステップ8j
では、通信の終了要求がなされたか否かを判定し、終了
要求があった場合には、当該処理を終了し、一方、終了
要求がない場合には、再びステップ8iにてコマンド入
力を監視する。
は、データ圧縮された符号化データ404を得るにあた
り、音声符号化器420にて機能する符号化部(42
1,422,423のいずれか)に合わせて、ノイズサ
プレス部415のパラメータを可変して、ノイズサプレ
ス部415の雑音抑圧特性を符号化処理に最適な特性に
設定するようにしている。
れば、音声符号化器420の符号化に合わせて、最適な
雑音抑圧が行われるので、ノイズサプレス部が十分な機
能を発揮し、高品質な音声を送信することができる。
るものではない。例えば、上記第4の実施形態では、パ
ラメータ切換制御部417は、符号化レート切換制御部
424からの符号化レート選択情報406に基づいて、
音声符号化器420にて機能する符号化部に合わせ、ノ
イズサプレス部415の雑音抑圧特性を最適な特性に可
変するようにした。
御部417は、符号化レート選択コマンド405に基づ
いて、音声符号化器420にて機能する符号化部に合わ
せ、ノイズサプレス部415の雑音抑圧特性を最適な特
性に可変するようにしても同様の効果を発揮することが
できる。
17は、音声符号化器420における符号化部の切換タ
イミングを考慮したタイミングで、最適な雑音抑圧特性
が得られるパラメータセットを設定する制御を行う。
図9で要約して示されるように、送話音声を符号化する
場合を例に説明した。なお、この図において、1はマイ
クロフォンであり、2はA/D変換器で、ノイズサプレ
ッサ10が上述のノイズサプレッサ110,210,3
10,410に対応し、音声符号化器20が上述の音声
符号化器120,220,320,420に対応する。
は、符号化方式の数(A方式、B方式、C方式の3個)
とノイズサプレス方式の数(X方式、Y方式、Z方式の
3個)および符号化方式の数とノイズサプレス部に設定
するパラメータセットの数が同じものとして説明した。
レートの数(Aレート、Bレート、Cレートの3個)と
ノイズサプレス方式の数(X方式、Y方式、Z方式の3
個)および符号化のレートの数とノイズサプレス部に設
定するパラメータセットの数が同じものとして説明し
た。
ては、符号化方式の数とノイズサプレス方式の数、符号
化方式の数とノイズサプレス部に設定するパラメータセ
ットの数が同数でなくてもよい。
方式の数および符号化レートの数とノイズサプレス部に
設定するパラメータセットの数が同数でなくてもよい。
例えば、図10に示すように、音声符号化器320が備
える符号化部が8種類(Aレート、Bレート、Cレー
ト、…、Hレート)あり、ノイズサプレス部がX方式と
Y方式の2つだけであってもよい。
質のあまり良くないAレートの符号化部321の場合
は、X方式のノイズサプレス部311を使用し、それ以
外の符号化レートをもつ符号化部は、Y方式のノイズサ
プレス部312が使用されるようにする方法がある。
レート、Cレート、Dレートには、X方式の雑音抑圧を
使用し、Eレート、Fレート、Gレート、Hレートに
は、Y方式の雑音抑圧を使用するなど、様々な実現の形
態が可能であることはいうまでもない。
応じて使用する雑音抑圧の方式(または符号化レートに
応じて雑音抑圧の制御のために設定するパラメータセッ
ト)を予め対応づけておくことが重要で、これにより、
本発明が様々な実施形態を実現できる。
音声符号化器120における互いに方式が異なる符号化
部の数をP、ノイズサプレッサ110における互いに方
式が異なるノイズサプレス部の数をQ(P,Qは共に正
の整数)とした場合、PとQは、P≧Q>1の関係にあ
ればよい。
ては、音声符号化器220における互いに方式が異なる
符号化部の数をP、ノイズサプレッサ210のノイズサ
プレス部215に設定されるパラメータの数をS(P,
Sは共に正の整数)とした場合、PとSは、P≧S>1
の関係にあればよい。
っては、音声符号化器320における互いに符号化レー
トが異なる符号化部の数をR、ノイズサプレッサ310
における互いに方式が異なるノイズサプレス部の数をQ
(R,Qは共に正の整数)とした場合、RとQは、R≧
Q>1の関係にあればよい。
音声符号化器420における互いに符号化レートの異な
る符号化部の数をR、ノイズサプレッサ410のノイズ
サプレス部415に設定されるパラメータの数をS
(R,Sは共に正の整数)とした場合、RとSは、R≧
S>1の関係にあればよい。
符号化する場合にのみ適用が限定されるものではなく、
図12に示すような符号化音声データを復号する場合に
も適用可能である。
り、2はD/A変換器で、40は、複数の復号方式、あ
るいは複数の符号化レートを選択的に用いて音声データ
を復号する復号器で、ノイズサプレッサ30が音声復号
器40の復号処理に合わせ、最適な背景雑音の抑圧処理
を行う。
いても、前述の符号化の例と同様に、4つの形態を構成
することが可能であり、このような各構成において、復
号方式や符号化レートの切り替えた場合でも、ノイズサ
プレッサが十分な機能を発揮し、高品質な音声を受信す
ることができる。
符号化レートが可変可能な符号化器として、図5および
図7の音声符号化器320,420に示すような、3つ
の回路を選択的に用いる構成を例に説明した。
図13に示す音声符号化器720のように、1つの符号
化部725のパラメータを可変することにより、符号化
レートを可変するようにしてもよい。
号化レートで符号化を行うためのパラメータセットをパ
ラメータテーブル726に記憶させておき、外部からの
要求に応じて符号化レート切換制御部727が、要求に
応じたパラメータセットをパラメータテーブル726よ
り出力して符号化部725に設定するようにする。
いられる場合でも、第3および第4の実施形態と同様
に、ノイズサプレス部が十分な機能を発揮し、高品質な
音声を送信することができる。そしてまた、図1や図3
の音声符号化器120,220を構成する符号化部12
1〜123,221〜223のいずれかを、図13に示
したような音声符号化器720とすることも可能であ
る。
図12に示した復号側の構成に図13に示した構成を適
用することも同様に可能であり、この場合においても、
復号方式や符号化レートの切り替えた場合でも、ノイズ
サプレッサが十分な機能を発揮し、高品質な音声を受信
することができる。
イズサプレッサ410の構成を、特定の符号化レート情
報が検出された時に、全部の周波数帯域または一部の周
波数帯域で雑音抑圧をOFFとする(雑音抑圧を行わな
い)構成にすることも可能である。
の構成をノイズサプレッサ410に適用したもので、以
下、この図を参照して詳細に説明する。なお、ここで
は、音声信号をM個の周波数帯域に分割し、スペクトル
サブトラクション法(SS法)により雑音抑圧を行う方
法を例に挙げて説明する。雑音抑圧の方式によっても異
なるが、Mの値は通常6〜32程度が用いられる。
化器420で用いる符号化の符号化レートを、符号化レ
ート選択情報406から検出し、この検出した符号化レ
ートに応じて、このレートに対応するパラメータテーブ
ル416のパラメータセットをパラメータテーブル41
6より、ノイズサプレス部415の帯域別抑圧係数計算
部460に出力させる。
域別抑圧係数計算部460に入力されるパラメータセッ
トは、L個の制御パラメータよりなる。この際、全周波
数帯域で等しい程度の雑音抑圧を制御する場合は、1つ
の符号化レートに対しL=1個の制御パラメータを出力
する。
圧を制御するためには、1つの符号化レートに対しL=
M個の制御パラメータを発生する。Lの値はこれに限ら
れるものではない。
化レートはA,B,Cの3種類、L=Mとする。この
時、符号化レートAに対する制御パラメータはC(A,
0)、C(A,1)、…、C(A,M−1)と表すこと
ができる。
M個に分割した周波数帯域のうちK番目の帯域を制御す
るための制御パラメータを表す。これをまとめたものを
図15に示す。
態でも説明したように、パラメータテーブル416から
の制御パラメータに応じて、入力信号の雑音抑圧を行う
もので、FFT部440、帯域別雑音量推定部450、
帯域別抑圧係数計算部460、雑音抑圧部470、逆F
FT部480から構成される。
(高速フーリエ変換)により時間領域から周波数領域に
変換する。なお、その他、周波数領域への変換法として
はDFT,DCTなど他の変換法を用いることができ
る。
に変換された音声信号を所定M個の帯域に分割し、音声
信号に含まれる雑音量を帯域別に推定する。帯域別抑圧
係数計算部460は、帯域別雑音量推定部450で推定
された帯域別の雑音量を基に、帯域別の雑音抑圧係数を
計算する。
D(0),D(1),…,D(M−1)とする。D
(k)は、M個に分割した周波数帯域のうちk番目の帯
域を制御するために用いる雑音抑圧係数を表す。
れた上記雑音抑圧係数以外に、符号化レート情報から求
められる制御パラメータを用いて雑音抑圧処理を制御す
る。これを実現する1つの方法は、制御パラメータを雑
音抑圧係数に乗算したものを新たな雑音抑圧係数として
使用できるように制御パラメータを設定することであ
る。
行うことにより、符号化レート情報から求められる制御
パラメータC(k)を用いて雑音抑圧係数D(k)を更
新する。更新後の雑音抑圧係数D(k)は、雑音抑圧部
470へ出力される。
1) 雑音抑圧部470は、入力音声信号から求められた周波
数領域の音声スペクトルに対し、帯域別抑圧係数計算部
460で求められた更新後の抑圧係数を用いて1−D
(k)を帯域別に乗じることで雑音抑圧された音声スペ
クトルが生成される。逆FFT部480は、雑音抑圧部
470で生成された音声スペクトルを時問領域の音声信
号に変換する。
符号化レートCの時に、全周波数帯域で雑音抑圧をOF
F(雑音抑圧を行わない)とするには、図16のように
ビットレートCが検出された時に使用する帯域別制御パ
ラメータを全て「0」に設定すればよい。
M−1でだけ雑音抑圧をOFF(雑音抑圧を行わない)
とするには、図17のように符号化レートBが検出され
た時に使用する帯域M−1用の制御パラメータを「0」
に設定すればよい。このような構成によれば、これ以外
にも様々な設定が可能であることは言うまでも無い。
れる制御パラメータを用いてノイズサプレス部415で
行う雑音抑圧処理を制御することにより、従来よりも雑
音抑圧と可変レート音声符号化のトータル的なバランス
を考慮した可変レート音声処理装置を実現できる。
含まれる雑音だけを完全に取り除くことはできないこと
は周知の事実である。雑音を完全に取り去ろうとすると
音声信号の一部が雑音と共に取り去られてしまうこと
で、音が欠けたり、雑音と異なる異音が混入するなどが
原因で、雑音抑圧後の音声の自然が失われるという劣化
を引き起こす。
雑音が混入していないクリーンな音声信号の方が、符号
化の分析がうまく行くこと、符号化モデルにあっている
ことなどの理由で、符号化による音質の劣化が一般的に
小さいことが知られている。
符号化すると、特に低符号化レートの音声符号化では、
非音声部分の符号化が著しく劣化するため、背景雑音を
ある程度抑圧した後の音声信号を符号化した方が品質が
向上する。
は、背景雑音が多少多く含まれる音声であっても、符号
化自体の能力が高いために背景雑音による音質の劣化が
小さく、音質も比較的自然なものが得られる。
とは低い符号化レートの音声符号化を用いる場合に、ト
ータルの音声品質に良い影響をもたらす可能性が高い傾
向にあるが、高い符号化レートの音声符号化を用いる場
合には自然性の高い音質が要求されるアプリケーション
においては、必ずしも通常の雑音抑圧が必要とは限らな
い。
の符号化レート(1つの符号化レートとは限らない)で
帯域別の制御パラメータを全て「0」に設定することに
より、全周波数帯域で雑音抑圧をOFF(雑音抑圧を行
わない)とする方法が有効になる。
サ420を用いることにより、符号化レートに応じて雑
音抑圧機能を従来よりも柔軟に制御できるため、背景雑
音が多く混入するような実環境下で可変レート音声処理
装置を使用する際の音声品質を改善できる。
側で符号化レートを可変する構成のノイズサプレッサ4
10に適用する場合について説明したが、復号側にて符
号化レートに応じた雑音抑圧を行うノイズサプレッサに
適用したり、あるいは符号化方式あるいは復号方式に応
じた雑音抑圧を行うノイズサプレッサに適用することも
可能で、その場合にも同様の効果を奏することはいうま
でもない。
サプレッサ410の構成を、図18に示すようなノイズ
サプレッサ411とし、符号化レートと無関係に、外部
からの要求に応じて強制的に雑音抑圧をOFFとする
(雑音抑圧を行わない)構成にすることも可能である。
パラメータテーブル416、パラメータ切換制御部41
7は、第4の実施形態で説明したものと同様であること
より、ここでは説明を省略する。ここでは、新たに設け
た、ON/OFF情報検出部419と、切換スイッチ4
18について説明する。
ら雑音を抑圧する機能のON/OFFを指示する情報を
検出/判定し、この判定結果に応じて切換スイッチ41
8の切換制御を行う。
る指示を検出した場合には、A/D変換器402より出
力される音声データがノイズサプレス部415に入力さ
れるように切り換えられ、一方、雑音を抑圧する機能を
OFFにする指示を検出した場合には、A/D変換器4
02より出力される音声データがノイズサプレス部41
5を介さずにディジタルデータ403として後段の音声
符号化器420に入力されるように切り換えられる。
から制御する一例としては、通信ネットワーク側からの
ノイズサプレッサ411へのON/OFF制御がある。
このような制御が必要になる理由の1つは、受信側と送
信側との間で符号化/復号化が2度行われる、いわゆる
タンデム接続がありうる通信経路において、雑音抑圧が
2度行われてタンデムになることを防止するためであ
る。
本質は、雑音抑圧をON(有効)にすることではなく、
雑音抑圧をOFF(無効)にすることである。この点を
考慮し、通信ネットワーク側からなどの外部からの雑音
を抑圧する機能のON/OFF制御がある場合には、双
方の意図を生かした制御の組み合わせが可能である。
側で符号化レートを可変する構成のノイズサプレッサ4
10に適用する場合について説明したが、復号側にて符
号化レートに応じた雑音抑圧を行うノイズサプレッサに
適用したり、あるいは符号化方式あるいは復号方式に応
じた雑音抑圧を行うノイズサプレッサに適用することも
可能で、その場合にも同様の効果を奏することはいうま
でもない。
信号処理装置について説明する。図19は、その構成を
示すものである。音声入力部540は、ユーザの送話音
声を電気信号に変換して取り込み、ディジタル化して音
声データを得るもので、ハンズフリー用マイク541
と、ハンズフリー用マイクアンプ542と、非ハンズフ
リー用マイク543と、非ハンズフリー用マイクアンプ
544と、マイク切換制御部545と、A/D変換器5
46とを備える。
と非ハンズフリーとを切り換える制御コマンド553に
応じて、上述のハンズフリー用のアナログ系と非ハンズ
フリー用のアナログ系を切り換える。
御部545の切換制御により上記いずれかのアナログ系
にて得たアナログ音声信号が入力され、このアナログ音
声信号をディジタル化し、音声データとして出力する。
向および距離がほぼ決まっているので、これにあわせた
マイク感度、指向性をもたせたマイクを使用する。一
方、ハンズフリー時は、遠くからの送話音声についても
拾えるように、予めマイク感度を上げておく必要があ
り、また、音声の到来方向も非ハンズフリー時に比べ不
確定になるので、指向性を広角化する必要がある。この
ため、ハンズフリー/非ハンズフリーにより、A/D変
換器546に入力されるアナログ音声信号の特性が異な
っている。
ー用エコー制御部531と、非ハンズフリー用エコー制
御部532と、エコー切換制御部533とを備える。
ンズフリー用マイク541およびハンズフリー用マイク
アンプ542の使用時に好適し、A/D変換器546の
出力する音声データに重畳されるエコーを低減する。
2は、非ハンズフリー用マイク543および非ハンズフ
リー用マイクアンプ544の使用時に好適し、A/D変
換器546の出力する音声データに重畳されるエコーを
低減する。ただし、エコー抑圧が不要なときは音声デー
タはエコー制御されること無く出力される。
と非ハンズフリーとを切り換える制御コマンド553に
応じて、上記ハンズフリー用エコー制御部531と非ハ
ンズフリー用エコー制御部532とうち、いずれか一方
にA/D変換器546の出力する音声データを入力する
ことにより、一方を機能させる制御を行うものである。
御部531あるいは非ハンズフリー用エコー制御部53
2にてエコーが低減された音声データ551は、ノイズ
サプレッサ510に出力される。
アルゴリズムにより背景雑音を抑圧する2つの回路とし
て、X方式ノイズサプレス部511、Y方式ノイズサプ
レス部512を備えるほかに、サプレス方式切換制御部
514を備える。
フリー時に使用される、ハンズフリー用マイク541、
ハンズフリー用マイクアンプ542およびハンズフリー
用エコー制御部531を経て生成される音声データ55
1に対する雑音抑圧に適するように設定されている。
非ハンズフリー時に使用される、非ハンズフリー用マイ
ク543、非ハンズフリー用マイクアンプ544および
非ハンズフリー用エコー制御部532を経て生成される
音声データ551に対する雑音抑圧に適するように設定
されている。
フリーと非ハンズフリーとを切り換える制御コマンド5
53に応じて、X方式ノイズサプレス部511とY方式
ノイズサプレス部512とのうち、最適ないずれか一方
に音声データ551を入力することにより、一方を機能
させる制御を行うものである。
の動作について説明する。図20は、この動作を説明す
るためのフローチャートである。今、ステップ20aに
てコマンド入力の待機状態から、「ハンズフリーを実施
せよ」の旨を示す制御コマンド553が入力されると、
ステップ20bに移行して、指定される内容を判定し、
ハンズフリーの実施指示であることより、ステップ20
cに移行する。
45が、ハンズフリー用マイク541およびハンズフリ
ー用マイクアンプ542を通じて入力されるアナログ音
声信号がA/D変換器546に入力されるように切換制
御を開始する。
に並行して、エコー切換制御部533が、上記制御コマ
ンド553に応じて、A/D変換器546より出力され
る音声データをハンズフリー用エコー制御部531に入
力し、ステップ20dに移行する。
御部514が、上記制御コマンド553に応じて、ハン
ズフリー用エコー制御部531より出力される音声デー
タをX方式ノイズサプレス部511に入力し、ステップ
20gに移行する。
れる場合には、このような切換制御動作により、ハンズ
フリー用マイク541を通じて入力されるユーザの送話
音声は、ハンズフリー用エコー制御部531にて、ハン
ズフリー用マイク541およびハンズフリー用マイクア
ンプ542の使用時に好適するエコー制御が実施され
る。
551は、X方式ノイズサプレス部511により、ハン
ズフリー用マイク541、ハンズフリー用マイクアンプ
542およびハンズフリー用エコー制御部531の使用
時に最適な雑音抑圧処理が施され、後段の送信部に送信
音声データ552として出力される。
ズフリーを中止せよ」の旨を示す制御コマンド553が
入力されると、ステップ20bに移行して、指定される
内容を判定し、ハンズフリーの中止指示であることよ
り、ステップ20eに移行する。
45が、非ハンズフリー用マイク543および非ハンズ
フリー用マイクアンプ544を通じて入力されるアナロ
グ音声信号がA/D変換器546に入力されるように切
換制御を開始する。
に並行して、エコー切換制御部533が、上記制御コマ
ンド553に応じて、A/D変換器546より出力され
る音声データを非ハンズフリー用エコー制御部532に
入力し、ステップ20fに移行する。
御部514が、上記制御コマンド553に応じて、非ハ
ンズフリー用エコー制御部532より出力される音声デ
ータをY方式ノイズサプレス部512に入力し、ステッ
プ20gに移行する。
えられる場合には、このような切換制御動作により、非
ハンズフリー用マイク543を通じて入力されるユーザ
の送話音声は、非ハンズフリー用エコー制御部532に
て、非ハンズフリー用マイク543および非ハンズフリ
ー用マイクアンプ544の使用時に好適するエコー制御
が実施される。
551は、Y方式ノイズサプレス部512により、非ハ
ンズフリー用マイク543、非ハンズフリー用マイクア
ンプ544および非ハンズフリー用エコー制御部532
の使用時に最適な雑音抑圧処理が施され、後段の送信部
に送信音声データ552として出力される。
がない場合には、ステップ20hに移行する。ステップ
20hでは、通信の終了要求がなされたか否かを判定
し、終了要求があった場合には、当該処理を終了し、一
方、終了要求がない場合には、再びステップ20gにて
コマンド入力を監視する。
は、エコー制御および雑音抑圧された送信音声データ5
52を得るにあたり、ハンズフリー/非ハンズフリーの
音声データの生成経路に合わせて、最適なノイズサプレ
ス部(511あるいは512のいずれか)を機能させる
ようにしている。
れば、ハンズフリー/非ハンズフリーが切り換えれる場
合でも、音声データの生成経路、すなわち音声データの
特性に適したノイズサプレス部による雑音抑圧が行われ
るので、ノイズサプレス部が十分な機能を発揮し、高品
質な音声を送信することができる。
信号処理装置について説明する。図21は、その構成を
示すものである。音声入力部640は、ユーザの送話音
声を電気信号に変換して取り込み、ディジタル化して音
声データを得るもので、ハンズフリー用マイク641
と、ハンズフリー用マイクアンプ642と、非ハンズフ
リー用マイク643と、非ハンズフリー用マイクアンプ
644と、マイク切換制御部645と、A/D変換器6
46とを備える。
と非ハンズフリーとを切り換える制御コマンド653に
応じて、上述のハンズフリー用のアナログ系と非ハンズ
フリー用のアナログ系を切り換える。
御部645の切換制御により上記いずれかのアナログ系
にて得たアナログ音声信号が入力され、このアナログ音
声信号をディジタル化し、音声データとして出力する。
向および距離がほぼ決まっているので、これにあわせた
マイク感度、指向性をもたせたマイクを使用する。一
方、ハンズフリー時は、遠くからの送話音声についても
拾えるように、予めマイク感度を上げておく必要があ
り、また、音声の到来方向も非ハンズフリー時に比べ不
確定になるので、指向性を広角化する必要がある。この
ため、ハンズフリー/非ハンズフリーにより、A/D変
換器646に入力されるアナログ音声信号の特性が異な
っている。
ー用エコー制御部631と、非ハンズフリー用エコー制
御部632と、エコー切換制御部633とを備える。
ンズフリー用マイク641およびハンズフリー用マイク
アンプ642の使用時に好適し、A/D変換器646の
出力する音声データに重畳されるエコーを低減する。
2は、非ハンズフリー用マイク643および非ハンズフ
リー用マイクアンプ644の使用時に好適し、A/D変
換器646の出力する音声データに重畳されるエコーを
低減する。ただし、エコー抑圧が不要なときは音声デー
タはエコー制御されること無く出力される。
と非ハンズフリーとを切り換える制御コマンド653に
応じて、上記ハンズフリー用エコー制御部631と非ハ
ンズフリー用エコー制御部632とうち、いずれか一方
にA/D変換器646の出力する音声データを入力する
ことにより、一方を機能させる制御を行うものである。
御部631あるいは非ハンズフリー用エコー制御部63
2にてエコーが低減された音声データ651は、ノイズ
サプレッサ610に出力される。
ス部615と、パラメータテーブル616と、パラメー
タ切換制御部617とを備える。ノイズサプレス部61
5は、エコー制御ユニット630が出力する音声データ
に含まれる背景雑音を抑圧するもので、その抑圧特性
は、パラメータテーブル616より入力されるパラメー
タによって制御される。
レス部615にて行われる背景雑音の抑圧処理の特性を
設定するパラメータを記憶するテーブルで、ハンズフリ
ー時に最適なパラメータセットAと、非ハンズフリー時
に最適なパラメータセットBを記憶し、パラメータ切換
制御部617の制御によりパラメータセットをノイズサ
プレス部615に入力する。
サプレス部615の特性を、ハンズフリー時に使用され
る、ハンズフリー用マイク641、ハンズフリー用マイ
クアンプ642およびハンズフリー用エコー制御部63
1を経て生成される音声データ651に対する雑音抑圧
に適する特性となるようにするものである。
レス部615の特性を、非ハンズフリー時に使用され
る、非ハンズフリー用マイク643、非ハンズフリー用
マイクアンプ644および非ハンズフリー用エコー制御
部632を経て生成される音声データ651に対する雑
音抑圧に適する特性となるようにするものである。
タテーブル616を制御して、ハンズフリーと非ハンズ
フリーとを切り換える制御コマンド653に応じて、音
声データ651の雑音抑圧処理に最適なパラメータセッ
トを選択的にノイズサプレス部615に設定するもので
ある。
の動作について説明する。図22は、この動作を説明す
るためのフローチャートである。今、ステップ22aに
てコマンド入力の待機状態から、「ハンズフリーを実施
せよ」の旨を示す制御コマンド653が入力されると、
ステップ22bに移行して、指定される内容を判定し、
ハンズフリーの実施指示であることより、ステップ22
cに移行する。
45が、ハンズフリー用マイク641およびハンズフリ
ー用マイクアンプ642を通じて入力されるアナログ音
声信号がA/D変換器646に入力されるように切換制
御を開始する。
に並行して、エコー切換制御部633が、上記制御コマ
ンド653に応じて、A/D変換器646より出力され
る音声データをハンズフリー用エコー制御部631に入
力し、ステップ22dに移行する。
部617が、上記制御コマンド653に応じて、パラメ
ータテーブル616を制御して、ハンズフリー時に最適
なパラメータセットAをノイズサプレス部615に設定
し、ステップ22gに移行する。
れる場合には、このような切換制御動作により、ハンズ
フリー用マイク641を通じて入力されるユーザの送話
音声は、ハンズフリー用エコー制御部631にて、ハン
ズフリー用マイク641およびハンズフリー用マイクア
ンプ642の使用時に好適するエコー制御が実施され
る。
651は、パラメータセットAが設定されるノイズサプ
レス部615により、ハンズフリー用マイク641、ハ
ンズフリー用マイクアンプ642およびハンズフリー用
エコー制御部631の使用時に最適な雑音抑圧処理が施
され、後段の送信部に送信音声データ652として出力
される。
ズフリーを中止せよ」の旨を示す制御コマンド653が
入力されると、ステップ22bに移行して、指定される
内容を判定し、ハンズフリーの中止指示であることよ
り、ステップ22eに移行する。
45が、非ハンズフリー用マイク643および非ハンズ
フリー用マイクアンプ644を通じて入力されるアナロ
グ音声信号がA/D変換器646に入力されるように切
換制御を開始する。
に並行して、エコー切換制御部633が、上記制御コマ
ンド653に応じて、A/D変換器646より出力され
る音声データを非ハンズフリー用エコー制御部632に
入力し、ステップ22fに移行する。
部617が、上記制御コマンド653に応じて、パラメ
ータテーブル616を制御して、非ハンズフリー時に最
適なパラメータセットBをノイズサプレス部615に設
定し、ステップ22gに移行する。
えられる場合には、このような切換制御動作により、非
ハンズフリー用マイク643を通じて入力されるユーザ
の送話音声は、非ハンズフリー用エコー制御部632に
て、非ハンズフリー用マイク643および非ハンズフリ
ー用マイクアンプ644の使用時に好適するエコー制御
が実施される。
651は、パラメータセットBが設定されるノイズサプ
レス部615により、非ハンズフリー用マイク643、
非ハンズフリー用マイクアンプ644および非ハンズフ
リー用エコー制御部632の使用時に最適な雑音抑圧処
理が施され、後段の送信部に送信音声データ652とし
て出力される。
がない場合には、ステップ22hに移行する。ステップ
22hでは、通信の終了要求がなされたか否かを判定
し、終了要求があった場合には、当該処理を終了し、一
方、終了要求がない場合には、再びステップ22gにて
コマンド入力を監視する。
は、エコー制御および雑音抑圧された送信音声データ6
52を得るにあたり、ハンズフリー/非ハンズフリーの
音声データの生成経路に合わせて、最適な雑音抑圧特性
となるようにノイズサプレス部615の特性を制御する
ようにしている。
れば、ハンズフリー/非ハンズフリーが切り換えれる場
合でも、音声データの生成経路、すなわち音声データの
特性に適したノイズサプレス部による雑音抑圧が行われ
るので、ノイズサプレス部が十分な機能を発揮し、高品
質な音声を送信することができる。
るものではない。例えば、上述の各実施の形態では、ノ
イズサプレッサ、音声符号化(復号)器、エコー制御ユ
ニットなどを、それぞれ別の回路の如く説明したが、各
実施形態において、これらを1チップ化して、1つまた
は複数のDSPチップ上で実現することも可能である。
セッサとメモリを用いて、ノイズサプレッサ、音声符号
化(復号)器、エコー制御ユニットなどの機能を発揮す
るプログラムを上記メモリに記憶させ、このプログラム
に従って上記プロセッサを作動させることにより実現す
ることが可能であることはいうまでもない。その他、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても
同様に実施可能であることはいうまでもない。
の異なる符号化処理を選択的に実施するにあたり、その
前段で音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する際に、後
段で実施される符号化処理に応じた雑音成分の抑圧を行
うようにしている。
理に応じた雑音成分の抑圧が行われるので、符号化処理
の内容を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、
高品質な音声を送信することが可能な信号処理装置、信
号処理方法および記録媒体を提供できる。
理を選択的に実施し、その後段で復号された音声信号に
含まれる雑音成分を抑圧する際に、実施される復号処理
に応じた雑音成分の抑圧を行うようにしている。
に応じた雑音成分の抑圧が行われるので、復号処理の内
容を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品
質な音声を受信することが可能な信号処理装置、信号処
理方法および記録媒体を提供できる。
号に対して、ハンズフリー機能を使用した音声入力か否
かに応じた雑音成分の抑圧を行うようにしている。ハン
ズフリー機能を使用した音声入力か否か音声の入力経路
を可変しても、十分な雑音成分の抑圧が行われ、高品質
な音声を入力することが可能な信号処理装置、信号処理
方法および記録媒体を提供できる。
形態の構成を示す回路ブロック図。
装置の動作を説明するためのフローチャート。
形態の構成を示す回路ブロック図。
装置の動作を説明するためのフローチャート。
形態の構成を示す回路ブロック図。
装置の動作を説明するためのフローチャート。
形態の構成を示す回路ブロック図。
装置の動作を説明するためのフローチャート。
力音声を符号化する側の概略構成を示す図。
例の構成を示す回路ブロック図。
類の数が一致しない場合における符号化処理と雑音抑制
処理の対応関係の一例を示す図。
出力音声を復号する側の概略構成を示す図。
号化器の変形例の構成を示す回路ブロック図。
サプレッサの変形例の構成を示す回路ブロック図。
るパラメータの例を示す図。
るパラメータの例を示す図。
るパラメータの例を示す図。
サプレッサの変形例の構成を示す回路ブロック図。
の形態の構成を示す回路ブロック図。
処理装置の動作を説明するためのフローチャート。
の形態の構成を示す回路ブロック図。
処理装置の動作を説明するためのフローチャート。
サ 20,120,220,320,420,720…音声
符号化器 40…音声復号器 111〜113,311〜313,511,512…ノ
イズサプレス部 114,314,514…サプレス方式切換制御部 121〜123,221〜223,725…符号化部 124,224…符号化方式切換制御部 210,410,411,610…ノイズサプレッサ 215,415,615…ノイズサプレス部 216,416,616,726…パラメータテーブル 217,417,617…パラメータ切換制御部 321〜323,421〜423…レート符号化部 324,424,727…符号化レート切換制御部 419…ON/OFF情報検出部 440…FFT部 450…帯域別雑音量推定部 460…帯域別抑圧係数計算部 470…雑音抑圧部 480…逆FFT部 530,630…エコー制御ユニット 531,631…ハンズフリー用エコー制御部 532,632…非ハンズフリー用エコー制御部 533,633…エコー切換制御部 540,640…音声入力部 541,641…ハンズフリー用マイク 542,642…ハンズフリー用マイクアンプ 543,643…非ハンズフリー用マイク 544,644…非ハンズフリー用マイクアンプ 545,645…マイク切換制御部
Claims (29)
- 【請求項1】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する
雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音成分が抑圧
された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符号
化音声データを生成する符号化手段とを備える信号処理
装置であって、 前記符号化手段は、複数の異なる符号化処理が可能であ
り、 前記雑音抑圧手段は、前記符号化手段にて実施される符
号化処理に応じた雑音抑圧特性を有することを特徴とす
る信号処理装置。 - 【請求項2】 前記符号化手段における複数の異なる符
号化処理は、それぞれ異なる符号化方式により符号化を
行う処理であることを特徴とする請求項1に記載の信号
処理装置。 - 【請求項3】 前記符号化手段における複数の異なる符
号化処理は、それぞれ異なる符号化レートにより符号化
を行う処理であることを特徴とする請求項1に記載の信
号処理装置。 - 【請求項4】 前記雑音抑圧手段は、前記符号化手段に
て選択的に実施される符号化処理に応じて、少なくとも
一部の周波数帯域において、雑音成分の抑圧を行わない
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の信号処理装置。 - 【請求項5】 前記雑音抑圧手段は、要求に応じて雑音
成分の抑圧を行わないことを特徴とする請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項6】 前記雑音抑圧手段は、互いに異なる雑音
成分の抑圧特性を有する複数のノイズサプレス部を備
え、音声信号に対して、前記符号化手段にて選択的に実
施される符号化処理に応じて、前記ノイズサプレス部を
選択的に用いて雑音成分の抑圧を行うことを特徴とする
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の信号処理装
置。 - 【請求項7】 前記雑音抑圧手段は、 音声信号に対して雑音成分の抑圧を行うもので、パラメ
ータの設定に応じて雑音成分の抑圧特性を可変可能なノ
イズサプレス部と、 前記符号化手段にて選択的に実施される符号化処理に応
じたパラメータを、前記ノイズサプレス部に設定するパ
ラメータ設定手段とを備えることを特徴とする請求項1
乃至請求項5のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項8】 圧縮された符号化音声データを音声信号
に復号する復号手段と、この復号手段により復号された
音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑音抑圧手段と
を備える信号処理装置であって、 前記復号手段は、前記復号化音声データに応じて複数の
異なる復号化処理が可能であり、 前記雑音抑圧手段は、前記復号手段にて実施される復号
処理に応じた雑音抑圧特性を有することを特徴とする信
号処理装置。 - 【請求項9】 前記復号手段における複数の異なる復号
処理は、それぞれ異なる復号方式により復号を行う処理
であることを特徴とする請求項8に記載の信号処理装
置。 - 【請求項10】 前記符号化手段における複数の異なる
復号処理は、それぞれ異なる符号化レートの符号化音声
データを復号する処理であることを特徴とする請求項8
に記載の信号処理装置。 - 【請求項11】 前記雑音抑圧手段は、前記復号手段に
て選択的に実施される復号処理に応じて、少なくとも一
部の周波数帯域において、雑音成分の抑圧を行わないこ
とを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記
載の信号処理装置。 - 【請求項12】 前記雑音抑圧手段は、要求に応じて雑
音成分の抑圧を行わないことを特徴とする請求項8乃至
請求項11のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項13】 前記雑音抑圧手段は、互いに異なる雑
音成分の抑圧特性を有する複数のノイズサプレス部を備
え、復号された音声信号に対して、前記復号手段にて選
択的に実施される復号処理に応じて、前記ノイズサプレ
ス部を選択的に用いて雑音成分の抑圧を行うことを特徴
とする請求項8乃至請求項12のいずれかに記載の信号
処理装置。 - 【請求項14】 前記雑音抑圧手段は、 復号された音声信号に対して雑音成分の抑圧を行うもの
で、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑圧特性を可
変可能なノイズサプレス部と、 前記復号手段にて選択的に実施される復号処理に応じた
パラメータを、前記ノイズサプレス部に設定するパラメ
ータ設定手段とを備えることを特徴とする請求項8乃至
請求項12のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項15】 ハンズフリー機能を選択的に使用可能
な機器に用いられる信号処理装置において、 入力された音声信号に対して、前記ハンズフリー機能を
使用した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行う
雑音抑圧手段を具備することを特徴とする信号処理装
置。 - 【請求項16】 前記雑音抑圧手段は、前記ハンズフリ
ー機能を使用した音声入力か否かに応じて、少なくとも
一部の周波数帯域において、雑音成分の抑圧を行わない
ことを特徴とする請求項15に記載の信号処理装置。 - 【請求項17】 前記雑音抑圧手段は、要求に応じて雑
音成分の抑圧を行わないことを特徴とする請求項15ま
たは請求項16に記載の信号処理装置。 - 【請求項18】 前記雑音抑圧手段は、互いに異なる雑
音成分の抑圧特性を有する複数のノイズサプレス部を備
え、入力された音声信号に対して、前記ハンズフリー機
能を使用した音声入力か否かに応じて、前記ノイズサプ
レス部を選択的に用いて雑音成分の抑圧を行うことを特
徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載の
信号処理装置。 - 【請求項19】 前記雑音抑圧手段は、 入力された音声信号に対して雑音成分の抑圧を行うもの
で、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑圧特性を可
変可能なノイズサプレス部と、 前記ハンズフリー機能を使用した音声入力か否かに応じ
たパラメータを、前記ノイズサプレス部に設定するパラ
メータ設定手段とを備えることを特徴とする請求項15
乃至請求項17のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項20】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧工程と、この雑音抑圧工程にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符
号化音声データを生成する符号化工程とを備える信号処
理方法であって、 前記符号化工程は、複数の異なる符号化処理を選択的に
実施し、 前記雑音抑圧工程は、音声信号に対して、前記符号化工
程にて選択的に実施される符号化処理に応じた雑音成分
の抑圧を行うことを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項21】 圧縮された符号化音声データを音声信
号に復号する復号工程と、この復号工程により復号され
た音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑音抑圧工程
とを備える信号処理方法であって、 前記復号工程は、前記符号化音声データに応じて、複数
の異なる復号処理を選択的に前記符号化音声データに対
して実施し、 前記雑音抑圧工程は、音声信号に対して、前記復号工程
にて選択的に実施される復号処理に応じた雑音成分の抑
圧を行うことを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項22】 ハンズフリー機能を選択的に使用可能
な機器に用いられる信号処理方法において、 入力された音声信号に対して、前記ハンズフリー機能を
使用した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行う
雑音抑圧工程を具備することを特徴とする信号処理方
法。 - 【請求項23】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧手順と、この雑音抑圧手順にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して圧縮された符号
化音声データを生成する符号化手順をコンピュータに実
行機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であって、 前記符号化手順は、複数の異なる符号化処理を選択的に
実施する手順であり、 前記雑音抑圧手順は、音声信号に対して、前記符号化手
順にて選択的に実施される符号化処理に応じた雑音成分
の抑圧を行う手順であることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項24】 圧縮された符号化音声データを音声信
号に復号する復号手順と、この復号手順により復号され
た音声信号に含まれる雑音成分を抑圧する雑音抑圧手段
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 前記復号手順は、前記符号化音声データに応じて、複数
の異なる復号処理を選択的に前記符号化音声データに対
して実施する手順であり、 前記雑音抑圧手順は、音声信号に対して、前記復号手順
にて選択的に実施される復号処理に応じた雑音成分の抑
圧を行う手順であることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項25】 ハンズフリー機能を選択的に使用可能
とする手順と、 入力された音声信号に対して、前記ハンズフリー機能を
使用した音声入力か否かに応じた雑音成分の抑圧を行う
雑音抑圧手順をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項26】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符
号化音声データを生成する符号化手段とを備える信号処
理装置であって、 前記符号化手段は、複数の異なる符号化方式による符号
化処理を選択的に実施し、 前記雑音抑圧手段は、互いに異なる雑音成分の抑圧特性
を有する複数のノイズサプレス部を備え、音声信号に対
して、前記符号化手段で選択的に実施される符号化処理
に応じて、前記複数のノイズサプレス部の中から1つの
ノイズサプレス部を選択的に用いて雑音成分の抑圧を行
うものであり、 前記符号化手段における複数の異なる符号化方式の数を
P、前記雑音抑圧手段のノイズサプレス部の数をQ
(P,Qは共に正の整数)とした場合、PとQは、P≧
Q>1の関係にあることを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項27】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符
号化音声データを生成する符号化手段とを備える信号処
理装置であって、 前記符号化手段は、複数の異なる符号化レートによる符
号化処理を選択的に実施し、 前記雑音抑圧手段は、互いに異なる雑音成分の抑圧特性
を有する複数のノイズサプレス部を備え、音声信号に対
して、前記符号化手段で選択的に実施される符号化処理
に応じて、前記複数のノイズサプレス部の中から1つの
ノイズサプレス部を選択的に用いて雑音成分の抑圧を行
うものであり、 前記符号化手段における前記複数の異なる符号化レート
の数をR、前記雑音抑圧手段のノイズサプレス部の数を
Q(R,Qは共に正の整数)とした場合、RとQは、R
≧Q>1の関係にあることを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項28】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符
号化音声データを生成する符号化手段とを備える信号処
理装置であって、 前記符号化手段は、複数の異なる符号化方式による符号
化処理を選択的に実施し、 前記雑音抑圧手段は、音声信号に対して雑音成分の抑圧
を行うもので、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑
圧特性を可変可能なノイズサプレス部と、前記符号化手
段で選択的に実施される符号化処理に応じたパラメータ
を、前記ノイズサプレス部に設定するパラメータ設定手
段とを備え、 前記符号化手段における複数の異なる符号化方式の数を
P、前記雑音抑圧手段のノイズサプレス部に設定するパ
ラメータセットの数をS(P,Sは共に正の整数)とし
た場合、PとSは、P≧S>1の関係にあることを特徴
とする信号処理装置。 - 【請求項29】 音声信号に含まれる雑音成分を抑圧す
る雑音抑圧手段と、この雑音抑圧手段にて雑音成分が抑
圧された音声信号に符号化処理を施して、圧縮された符
号化音声データを生成する符号化手段とを備える信号処
理装置であって、 前記符号化手段は複数の異なる符号化レートによる符号
化処理を選択的に実施し、 前記雑音抑圧手段は、音声信号に対して雑音成分の抑圧
を行うもので、パラメータの設定に応じて雑音成分の抑
圧特性を可変可能なノイズサプレス部と、前記符号化手
段で選択的に実施される符号化処理に応じたパラメータ
を、前記ノイズサプレス部に設定するパラメータ設定手
段とを備え、 前記符号化手段における前記複数の異なる符号化レート
の数をR、前記雑音抑圧手段のノイズサプレス部に設定
するパラメータセットの数をS(R,Sは共に正の整
数)とした場合、RとSは、R≧S>1の関係にあるこ
とを特徴とする信号処理装置。
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