JP2001106263A - 二重容器 - Google Patents
二重容器Info
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- JP2001106263A JP2001106263A JP2000204967A JP2000204967A JP2001106263A JP 2001106263 A JP2001106263 A JP 2001106263A JP 2000204967 A JP2000204967 A JP 2000204967A JP 2000204967 A JP2000204967 A JP 2000204967A JP 2001106263 A JP2001106263 A JP 2001106263A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発生する分解ガスを排除しつつ、当該分解ガ
スを発生する成分を含む内容物を容器の破損を生じるこ
となく収容することのできる二重容器を提供する。 【解決手段】 可撓性を有し外気と連通する外容器13
と、内容物を収容する内袋14とからなり、外容器13
と内袋14との間に空間部20を有する二重容器11に
おいて、内容物は分解してガスを発生する成分及び揮発
性成分を含み、内袋14は、内容物の分解成分による分
解ガスに対して透過性を有する。発生した分解ガスは、
内袋14を無理なく透過させて外部に容易に排除するこ
とができ、揮発性成分から発生する揮発ガスは内袋14
の外側の空間部20に滞留させ、新たに発生した揮発ガ
スが内袋14を透過しにくくして揮発ガスの発散を制限
し、染毛剤の劣化を効果的に抑制する。
スを発生する成分を含む内容物を容器の破損を生じるこ
となく収容することのできる二重容器を提供する。 【解決手段】 可撓性を有し外気と連通する外容器13
と、内容物を収容する内袋14とからなり、外容器13
と内袋14との間に空間部20を有する二重容器11に
おいて、内容物は分解してガスを発生する成分及び揮発
性成分を含み、内袋14は、内容物の分解成分による分
解ガスに対して透過性を有する。発生した分解ガスは、
内袋14を無理なく透過させて外部に容易に排除するこ
とができ、揮発性成分から発生する揮発ガスは内袋14
の外側の空間部20に滞留させ、新たに発生した揮発ガ
スが内袋14を透過しにくくして揮発ガスの発散を制限
し、染毛剤の劣化を効果的に抑制する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分解してガスを発
生する成分を含む内容物を収容する二重容器に関する。
生する成分を含む内容物を収容する二重容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】外側層
と内側層の少なくとも2層からなる二重容器が、例えば
特開平4−339759号公報、特開平5−77345
号公報、特開平5−310265号公報等に積層ボトル
として記載されている。かかる二重容器によれば、内側
層に充填収容された農薬、化粧料、シャンプー等の内容
物がその容積を減少させた場合でも、内側層のみが変形
して外側層によるボトルの外形形状を保持することがで
きる。
と内側層の少なくとも2層からなる二重容器が、例えば
特開平4−339759号公報、特開平5−77345
号公報、特開平5−310265号公報等に積層ボトル
として記載されている。かかる二重容器によれば、内側
層に充填収容された農薬、化粧料、シャンプー等の内容
物がその容積を減少させた場合でも、内側層のみが変形
して外側層によるボトルの外形形状を保持することがで
きる。
【0003】しかし、かかる従来の二重容器によれば、
外側層(外容器)と内側層(内袋)との間に空間部がな
く、例えばナイロン等のガスを透過しにくい材質のもの
から形成されていたので、例えば染毛剤等の、O2 やC
O2 等の分解ガスを発生する成分を含む内容物を収容す
る場合には、発生した分解ガスによって内側層が膨張
し、容器を破損させることになる。
外側層(外容器)と内側層(内袋)との間に空間部がな
く、例えばナイロン等のガスを透過しにくい材質のもの
から形成されていたので、例えば染毛剤等の、O2 やC
O2 等の分解ガスを発生する成分を含む内容物を収容す
る場合には、発生した分解ガスによって内側層が膨張
し、容器を破損させることになる。
【0004】本発明は、発生する分解ガスを排除しつ
つ、当該分解ガスを発生する成分を含む内容物を容器の
破損を生じることなく収容することのできる二重容器の
提供を目的とする。
つ、当該分解ガスを発生する成分を含む内容物を容器の
破損を生じることなく収容することのできる二重容器の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性を有し
容器内部が外気と連通する外容器と、内容物を収容する
内袋とからなり、外容器と内袋との間に空間部を有する
二重容器であって、前記内容物は分解してガスを発生す
る成分及び揮発性成分を含み、前記内袋は、前記内容物
の分解成分による分解ガスに対して透過性を有する二重
容器を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
容器内部が外気と連通する外容器と、内容物を収容する
内袋とからなり、外容器と内袋との間に空間部を有する
二重容器であって、前記内容物は分解してガスを発生す
る成分及び揮発性成分を含み、前記内袋は、前記内容物
の分解成分による分解ガスに対して透過性を有する二重
容器を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0006】前記内袋の分解ガスに対する透過性能は、
JIS K 7126に規定するプラスチックフィルム
及びシートの気体透過度試験方法におけるA法(差圧
法)によって測定される。分解ガスに対して透過性を有
するとは、例えばO2 透過係数が測定温度25゜Cのと
き0.5×10-7(cm3 ・cm/cm2 ・s・Pa)
以上であることを意味する。
JIS K 7126に規定するプラスチックフィルム
及びシートの気体透過度試験方法におけるA法(差圧
法)によって測定される。分解ガスに対して透過性を有
するとは、例えばO2 透過係数が測定温度25゜Cのと
き0.5×10-7(cm3 ・cm/cm2 ・s・Pa)
以上であることを意味する。
【0007】内袋を構成する材料としては、シリコー
ン、天然ゴム、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、ポ
リエステル系エラストマー等を挙げることができる。こ
れらを好ましくは厚さ10〜1000μmとして内袋を
形成する。
ン、天然ゴム、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、ポ
リエステル系エラストマー等を挙げることができる。こ
れらを好ましくは厚さ10〜1000μmとして内袋を
形成する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(a)及び(b)に示す、本
発明の好ましい実施形態に係る二重容器は、染毛用の積
層剥離容器10のボトル本体11を構成するもので、可
撓性を有し、空気孔12(図2参照)を介して外気と連
通する外容器13と、この外容器13の内部に装着され
て内容物としての染毛剤を収容する内袋14とからな
る。また、外容器13と内袋14との間には、空間部2
0が形成されている。
発明の好ましい実施形態に係る二重容器は、染毛用の積
層剥離容器10のボトル本体11を構成するもので、可
撓性を有し、空気孔12(図2参照)を介して外気と連
通する外容器13と、この外容器13の内部に装着され
て内容物としての染毛剤を収容する内袋14とからな
る。また、外容器13と内袋14との間には、空間部2
0が形成されている。
【0009】外容器13は、例えばポリエチレン製の略
円筒状の容器であって、手で把持して押圧することによ
り、当該外容器13を扁平に変形できる程度の可撓性を
備えると共に、押圧状態を解除したときに元の略円筒状
に自然に復元する程度の保形性を備えている。従って、
この外容器13を押圧することにより内袋14に収容さ
れた染毛剤を吐出させて、積層剥離容器10をスクイズ
容器として機能させることができる。
円筒状の容器であって、手で把持して押圧することによ
り、当該外容器13を扁平に変形できる程度の可撓性を
備えると共に、押圧状態を解除したときに元の略円筒状
に自然に復元する程度の保形性を備えている。従って、
この外容器13を押圧することにより内袋14に収容さ
れた染毛剤を吐出させて、積層剥離容器10をスクイズ
容器として機能させることができる。
【0010】内袋14は、例えば厚さ100μm程度の
ポリスチレンからなる袋状の容器であって、外容器13
に形成された空気孔12の直下部分を除いて外容器13
の内面に剥離可能に密着した状態で装着され、外容器1
3と共に二重容器を構成する。空気孔12の直下部分の
非密着部は、外容器13と内袋14との間の空間部20
となっていて、この空間部20には、内袋14に収容さ
れた染毛剤から発生して内袋14を透過した分解ガスや
揮発ガスが滞留する。また、外容器13への押圧による
染毛剤の吐出作業の後に、押圧状態を開放しながら空気
孔12を介して空間部20に空気を送り込み、内袋14
を外容器13から剥離させつつ収縮させて、積層剥離容
器10を剥離容器として機能させることができる。
ポリスチレンからなる袋状の容器であって、外容器13
に形成された空気孔12の直下部分を除いて外容器13
の内面に剥離可能に密着した状態で装着され、外容器1
3と共に二重容器を構成する。空気孔12の直下部分の
非密着部は、外容器13と内袋14との間の空間部20
となっていて、この空間部20には、内袋14に収容さ
れた染毛剤から発生して内袋14を透過した分解ガスや
揮発ガスが滞留する。また、外容器13への押圧による
染毛剤の吐出作業の後に、押圧状態を開放しながら空気
孔12を介して空間部20に空気を送り込み、内袋14
を外容器13から剥離させつつ収縮させて、積層剥離容
器10を剥離容器として機能させることができる。
【0011】この積層剥離容器10によれば、ボトル本
体11の口頸部15には、クシ付き吐出ノズル16の基
端キャップ部17が装着される。そして、図1(a)に
示すように、ボトル本体11を押圧(スクイズ)する
と、図2(a)に示すように、口頸部15に装着された
基端キャップ部17に設けられた空気弁19が閉塞して
空間部20に滞留する空気や揮発ガス等の流出が阻止さ
れる。一方内袋14は圧縮されて、基端キャップ部17
に設けられた液吐出弁18を開放しつつ、染毛剤を口頸
部15の吐出口を介して吐出ノズル16に流入させる。
これによってクシ付き吐出ノズル16による染毛作業を
行える。
体11の口頸部15には、クシ付き吐出ノズル16の基
端キャップ部17が装着される。そして、図1(a)に
示すように、ボトル本体11を押圧(スクイズ)する
と、図2(a)に示すように、口頸部15に装着された
基端キャップ部17に設けられた空気弁19が閉塞して
空間部20に滞留する空気や揮発ガス等の流出が阻止さ
れる。一方内袋14は圧縮されて、基端キャップ部17
に設けられた液吐出弁18を開放しつつ、染毛剤を口頸
部15の吐出口を介して吐出ノズル16に流入させる。
これによってクシ付き吐出ノズル16による染毛作業を
行える。
【0012】一方、図1(b)に示すように、ボトル本
体11の押圧状態を開放すると、ボトル本体11がその
保形性及び可撓性によって元の形状に復帰しようとす
る。この際に、ボトル本体11の内部が負圧となって、
図2(b)に示すように、開放していた液吐出弁18が
閉塞されて吐出した染毛剤の逆流が阻止されると共に、
空気弁19が開放されて、外容器13と内袋14との間
の空間部20には、外容器13の内面から内袋14を更
に剥離させつつ新たに空気が送り込まれる。本実施形態
の積層剥離容器10は、かかるボトル本体11の押圧及
び押圧状態の開放を繰り返して染毛剤を吐出させなが
ら、クシ付き吐出ノズル16によって染毛作業を行うも
のである。
体11の押圧状態を開放すると、ボトル本体11がその
保形性及び可撓性によって元の形状に復帰しようとす
る。この際に、ボトル本体11の内部が負圧となって、
図2(b)に示すように、開放していた液吐出弁18が
閉塞されて吐出した染毛剤の逆流が阻止されると共に、
空気弁19が開放されて、外容器13と内袋14との間
の空間部20には、外容器13の内面から内袋14を更
に剥離させつつ新たに空気が送り込まれる。本実施形態
の積層剥離容器10は、かかるボトル本体11の押圧及
び押圧状態の開放を繰り返して染毛剤を吐出させなが
ら、クシ付き吐出ノズル16によって染毛作業を行うも
のである。
【0013】本実施形態によれば、内袋14に収容され
る染毛剤は、H2 O2 の分解によりO2 を発生する成分
を含むと共に、水分やアルコール分等の揮発性成分を含
んでいる。これに対し、染毛剤が収容されるポリスチレ
ンによる内袋14は、分解ガスであるO2 に対しては透
過率が測定温度25゜Cのとき0.5〜5.0程度のの
相当の透過性を有する。
る染毛剤は、H2 O2 の分解によりO2 を発生する成分
を含むと共に、水分やアルコール分等の揮発性成分を含
んでいる。これに対し、染毛剤が収容されるポリスチレ
ンによる内袋14は、分解ガスであるO2 に対しては透
過率が測定温度25゜Cのとき0.5〜5.0程度のの
相当の透過性を有する。
【0014】従って、本実施形態によれば、内袋14に
収容された染毛剤の分解成分が分解してO2 が発生して
も、内袋14を無理なく透過させて空間部20に流入さ
せ、外容器13から外部へ容易に排除することができ、
内袋14の膨張によるボトル本体11の破損を容易に回
避できる。
収容された染毛剤の分解成分が分解してO2 が発生して
も、内袋14を無理なく透過させて空間部20に流入さ
せ、外容器13から外部へ容易に排除することができ、
内袋14の膨張によるボトル本体11の破損を容易に回
避できる。
【0015】本実施形態によれば、内袋14は水分やア
ルコール分等の揮発成分による揮発ガスも透過させる
が、透過した揮発ガスは内袋14の外側の空間部20に
滞留することにより、新たに発生した揮発ガスが内袋1
4を透過しにくくして揮発ガスの発散を制限し、染毛剤
の劣化を効果的に抑制できる。かかる揮発ガスの発散を
制限する効果は、空間部20における揮発ガスの濃度が
飽和状態となっている場合に一層顕著となる。
ルコール分等の揮発成分による揮発ガスも透過させる
が、透過した揮発ガスは内袋14の外側の空間部20に
滞留することにより、新たに発生した揮発ガスが内袋1
4を透過しにくくして揮発ガスの発散を制限し、染毛剤
の劣化を効果的に抑制できる。かかる揮発ガスの発散を
制限する効果は、空間部20における揮発ガスの濃度が
飽和状態となっている場合に一層顕著となる。
【0016】図3(a)及び(b)は、本発明の他の実
施形態に係る二重容器を示す。図3(a)の容器30
は、上記実施形態における積層剥離容器10のボトル本
体11にキャップ31を取り付けた、剥離容器として使
用する前の保管状態のもので、二重容器としてのボトル
本体11は、ポリエチレン製の外容器13の内部に、染
毛剤が収容された厚さ100μm程度のポリエチレンか
らなる内袋14を装着したものである。また、図3
(b)の容器32は、容器本体33にキャップ34を取
り付けた染毛剤の詰め替え用の容器を構成するもので、
二重容器としての容器本体33は、ポリエチレン製の外
容器34の内部に、染毛剤が収容された厚さ100μm
程度のシリコーンからなる内袋35を、外容器34の内
面に密着させることなく装着したものである。従って外
容器34と内袋35との間の空間部36は、内袋35の
全周に亘って設けられている。
施形態に係る二重容器を示す。図3(a)の容器30
は、上記実施形態における積層剥離容器10のボトル本
体11にキャップ31を取り付けた、剥離容器として使
用する前の保管状態のもので、二重容器としてのボトル
本体11は、ポリエチレン製の外容器13の内部に、染
毛剤が収容された厚さ100μm程度のポリエチレンか
らなる内袋14を装着したものである。また、図3
(b)の容器32は、容器本体33にキャップ34を取
り付けた染毛剤の詰め替え用の容器を構成するもので、
二重容器としての容器本体33は、ポリエチレン製の外
容器34の内部に、染毛剤が収容された厚さ100μm
程度のシリコーンからなる内袋35を、外容器34の内
面に密着させることなく装着したものである。従って外
容器34と内袋35との間の空間部36は、内袋35の
全周に亘って設けられている。
【0017】そして、これらの容器30,32によって
も、分解ガスであるO2 は、内袋14,35を無理なく
透過させて外部に容易に排除することができると共に、
内袋14,35を透過した揮発ガスを内袋14,35の
外側の空間部20,36に滞留させることにより、新た
に発生した揮発ガスが内袋14,35を透過しにくくし
て揮発ガスの発散を制限し、染毛剤の劣化を効果的に抑
制できる。
も、分解ガスであるO2 は、内袋14,35を無理なく
透過させて外部に容易に排除することができると共に、
内袋14,35を透過した揮発ガスを内袋14,35の
外側の空間部20,36に滞留させることにより、新た
に発生した揮発ガスが内袋14,35を透過しにくくし
て揮発ガスの発散を制限し、染毛剤の劣化を効果的に抑
制できる。
【0018】図4は、本発明の更に他の実施形態に係る
二重容器を示す。この実施形態の容器40は、図3
(a)に示す保管状態の容器30と同様に、二重容器と
してのボトル本体11にキャップ31を取り付けた構成
を有する一方で、内袋14に収容されている毛髪剤の量
が相違している。すなわち、内袋14の容積に対して9
0〜100%の容積の毛髪剤が内袋14に収容されてい
ることにより、内袋14内の上端部における毛髪剤の未
収容空間(ヘッドスペース)41の容積は内袋14の容
積に対して10〜0%の小さな容積となっている。従っ
て、分解ガスであるO2 が内袋14内に収容された毛髪
剤の上端境界面からヘッドスペース41内に流入した際
に、ヘッドスペース41内に残っている空気等と混合さ
れる当該分解ガスの分圧は、ヘッドスペースが大きい容
積の場合と比較して高くなる。このため大気中における
分解ガスの分圧とヘッドスペース41内の分解ガスの分
圧との分圧差が大きくなって、分解ガスの内袋14を介
した透過が促進されることになる。これによって分解ガ
スを内袋14からよりスムースに排除して、容器40の
保管時における内袋14の膨張によるボトル本体11の
破損をさらに効果的に回避することが可能になる。
二重容器を示す。この実施形態の容器40は、図3
(a)に示す保管状態の容器30と同様に、二重容器と
してのボトル本体11にキャップ31を取り付けた構成
を有する一方で、内袋14に収容されている毛髪剤の量
が相違している。すなわち、内袋14の容積に対して9
0〜100%の容積の毛髪剤が内袋14に収容されてい
ることにより、内袋14内の上端部における毛髪剤の未
収容空間(ヘッドスペース)41の容積は内袋14の容
積に対して10〜0%の小さな容積となっている。従っ
て、分解ガスであるO2 が内袋14内に収容された毛髪
剤の上端境界面からヘッドスペース41内に流入した際
に、ヘッドスペース41内に残っている空気等と混合さ
れる当該分解ガスの分圧は、ヘッドスペースが大きい容
積の場合と比較して高くなる。このため大気中における
分解ガスの分圧とヘッドスペース41内の分解ガスの分
圧との分圧差が大きくなって、分解ガスの内袋14を介
した透過が促進されることになる。これによって分解ガ
スを内袋14からよりスムースに排除して、容器40の
保管時における内袋14の膨張によるボトル本体11の
破損をさらに効果的に回避することが可能になる。
【0019】本発明は上記実施形態に限定されない。例
えば、外容器はポリエチレン製の容器である必要は必ず
しもなく、可撓性を有する種々の材料を用いて形成でき
る。また、内袋の構成材料は、ポリスチレンやシリコー
ンである必要は必ずしもない。さらに、内袋に収容され
る内容物は、液状の染毛剤である必要は必ずしもなく、
薬品等、分解してガスを発生する成分及び揮発性成分を
含む種々の物質を収容することもできる。
えば、外容器はポリエチレン製の容器である必要は必ず
しもなく、可撓性を有する種々の材料を用いて形成でき
る。また、内袋の構成材料は、ポリスチレンやシリコー
ンである必要は必ずしもない。さらに、内袋に収容され
る内容物は、液状の染毛剤である必要は必ずしもなく、
薬品等、分解してガスを発生する成分及び揮発性成分を
含む種々の物質を収容することもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明の二重容器によれば、発生する分
解ガスを排除しつつ、当該分解ガスを発生する成分を含
む内容物を容器の破損を生じることなく収容することが
できる。
解ガスを排除しつつ、当該分解ガスを発生する成分を含
む内容物を容器の破損を生じることなく収容することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係
る二重容器を備える積層剥離容器の説明図である。
る二重容器を備える積層剥離容器の説明図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1の積層剥離容器にお
ける、内容物及び空気の流れを説明する拡大断面図であ
る。
ける、内容物及び空気の流れを説明する拡大断面図であ
る。
【図3】(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に
係る二重容器の説明図である。
係る二重容器の説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器の
説明図である。
説明図である。
10 積層剥離容器 11 ボトル本体(二重容器) 12 空気孔 13 外容器 14 内袋 15 口頸部 16 吐出ノズル 17 基端キャップ部 18 液吐出弁 19 空気弁 20 空間部 41 未収容空間(ヘッドスペース)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC04 PC07 PE25 3E067 AA02 AA03 AB81 BA02C BA12B BB14B BB15B BB15C BB16B BC03B BC03C BC07C CA03 EA18 EA32 EB32 EE59 FA04 FB16 FB20 FC01 GB03
Claims (4)
- 【請求項1】 可撓性を有し容器内部が外気と連通する
外容器と、内容物を収容する内袋とからなり、外容器と
内袋との間に空間部を有する二重容器であって、 前記内容物は分解してガスを発生する成分及び揮発性成
分を含み、前記内袋は、前記内容物の分解成分による分
解ガスに対して透過性を有する二重容器。 - 【請求項2】 前記内袋の容積に対して90〜100%
の容積の前記内容物が前記内袋に収容されている請求項
1記載の二重容器。 - 【請求項3】 前記外容器を押圧することにより前記内
袋に収容された内容物を吐出口から吐出させるスクイズ
容器である請求項1又は2に記載の二重容器。 - 【請求項4】 前記内袋が前記外容器の内面に剥離可能
に密着した状態で装着され、前記外容器と前記内袋との
間の空間部に空気を送り込んで前記内袋を剥離させつつ
収縮させる積層剥離容器である請求項1〜3のいずれか
に記載の二重容器。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000204967A JP2001106263A (ja) | 1999-08-02 | 2000-07-06 | 二重容器 |
US10/312,885 US7044334B2 (en) | 2000-07-06 | 2001-02-27 | Double container |
PCT/JP2001/001464 WO2002004308A1 (fr) | 2000-07-06 | 2001-02-27 | Recipient double |
EP01906352A EP1308395A4 (en) | 2000-07-06 | 2001-02-27 | DOUBLE TANK |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-218889 | 1999-08-02 | ||
JP21888999 | 1999-08-02 | ||
JP2000204967A JP2001106263A (ja) | 1999-08-02 | 2000-07-06 | 二重容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001106263A true JP2001106263A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=26522813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000204967A Pending JP2001106263A (ja) | 1999-08-02 | 2000-07-06 | 二重容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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