JP2001099625A - パターン検査装置およびパターン検査方法 - Google Patents

パターン検査装置およびパターン検査方法

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JP2001099625A
JP2001099625A JP27852099A JP27852099A JP2001099625A JP 2001099625 A JP2001099625 A JP 2001099625A JP 27852099 A JP27852099 A JP 27852099A JP 27852099 A JP27852099 A JP 27852099A JP 2001099625 A JP2001099625 A JP 2001099625A
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image
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inspection
defect candidate
pattern
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JP27852099A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
浩之 大西
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な欠陥検出を効率的に行うことが可能な
パターン検査装置及び方法を提供する。 【解決手段】 パターン検査装置1において、比較検査
部10は、被検査画像Sと参照画像Rとを比較して被検
査画像Sにおける欠陥候補領域Dを特定する2値化され
た欠陥候補画像Qを生成する。また、マスク部21は、
被検査画像Sを欠陥候補画像Qでマスクした被マスク画
像MSを生成し、特徴抽出部31は、被マスク画像MS
において特徴抽出を行う。同様に、マスク部22は、参
照画像Rを欠陥候補画像Qでマスクした被マスク画像M
Rを生成し、特徴抽出部32は、被マスク画像MRにお
いて特徴抽出を行う。判定部40は、特徴抽出部31お
よび特徴抽出部32により抽出された特徴量CS,CR
に基づいて欠陥の判定を行う。この特徴量CS,CRと
しては、平均濃度や自己相関関数による処理結果などが
用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタ
ー、シャドウマスク、プリント配線板、半導体ウエハな
どにおけるパターン欠陥検査に適用可能なパターン検査
装置およびパターン検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定のパターンを有する半導体ウエハな
どの検査対象物においてパターン欠陥検査を行う技術と
しては、たとえば、特公平6−21769号公報に記載
の技術が存在する。この技術によれば、2値化された被
検査画像および参照画像の両画像を比較する場合には、
両画像の排他的論理和をとることにより両画像の不一致
部分が求められ、その結果、不一致部分が所定程度の大
きさ以上の塊として検出されれば欠陥として判定され
る。また、被検査画像および参照画像の両画像が多値画
像の場合には、たとえば被検査画像と参照画像との差の
絶対値が所定の閾値よりも大きい場合にその部分が欠陥
として判定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術においては、検出精度は、2値画像の場合には元の
多値画像を2値化する際の閾値、多値画像の場合には欠
陥部分を検出する閾値をどの程度の値に設定するかに大
きく依存する。ここにおいて、欠陥検出率を上げるよう
に閾値を下げると、それに伴って真欠陥以外のいわゆる
疑似欠陥を検出する割合も上がり、逆に疑似欠陥の検出
を少なくするように閾値を上げると、真欠陥を見逃す割
合が高くなる。このように、上記の技術においては、閾
値による2値化に依存する度合いが大きく、真の欠陥部
分のみを分離して抽出すること、すなわち正確な欠陥検
出を行うことが非常に困難であるという問題がある。
【0004】また、正確な欠陥検出を行うためには、多
値の階調値を利用して詳細な検討を行うことが考えられ
るが、そのような処理は一般的に処理量が非常に大きく
なり非効率的であるという問題がある。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、正確
な欠陥検出を効率的に行うことが可能なパターン検査装
置およびパターン検査方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のパターン検査装置は、画像処理に
よってパターンの欠陥検査を行うパターン検査装置であ
って、パターンを含む被検査画像と参照画像とを比較し
て被検査画像における欠陥候補領域を特定する欠陥候補
画像を生成する欠陥候補画像生成手段と、前記欠陥候補
画像を用いて前記欠陥候補領域以外を前記被検査画像に
おいてマスクする第1マスク手段と、前記マスクされた
被検査画像において特徴抽出を行う第1特徴抽出手段
と、前記第1特徴抽出手段により抽出された第1特徴量
に基づいて前記被検査画像のパターン欠陥の判定を行う
判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のパターン検査装置は、請
求項1に記載のパターン検査装置において、前記欠陥候
補画像生成手段が、(a) 前記被検査画像と前記参照画像
とにおいて互いに対応する各画素の値の一致性を所定の
基準によって判断する画素値一致性手段と、(b) 前記基
準によって画素値が相互に不一致とされた画素のうち、
空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候補領域を特
定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠陥候補画像
を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備え、前記第1
特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスクされた被
検査画像から抽出され、前記判定手段は、前記第1特徴
量を所定の閾値と比較して欠陥の判定を行うことを特徴
とする。
【0008】請求項3に記載のパターン検査装置は、請
求項1または請求項2に記載のパターン検査装置におい
て、前記参照画像において、前記欠陥候補画像を用いて
前記欠陥候補領域以外をマスクする第2マスク手段と、
前記マスクされた参照画像において特徴抽出を行う第2
特徴抽出手段と、をさらに備え、前記判定手段は、前記
第2特徴抽出手段により抽出された第2特徴量にも基づ
いて、前記被検査画像のパターン欠陥の判定を行うこと
を特徴とする。
【0009】請求項4に記載のパターン検査装置は、請
求項3に記載のパターン検査装置において、前記欠陥候
補画像生成手段が、(a) 前記被検査画像と前記参照画像
とにおいて互いに対応する各画素の値の一致性を所定の
基準によって判断する画素値一致性手段と、(b) 前記基
準によって画素値が相互に不一致とされた画素のうち、
空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候補領域を特
定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠陥候補画像
を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備え、前記第1
特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスクされた被
検査画像から抽出され、前記第2特徴量は、前記欠陥候
補領域ごとに前記参照画像から抽出され、前記判定手段
は、前記第1特徴量と前記第2特徴量とを相互に比較し
て欠陥の判定を行うことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載のパターン検査装置は、請
求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパターン検査
装置において、前記欠陥候補画像において特徴抽出を行
う第3特徴抽出手段、をさらに備え、前記判定手段は、
前記第3特徴抽出手段により抽出された第3特徴量にも
基づいて、前記被検査画像のパターン欠陥の判定を行う
ことを特徴とする。
【0011】請求項6に記載のパターン検査装置は、請
求項5に記載のパターン検査装置において、前記欠陥候
補画像生成手段が、(a) 前記被検査画像と前記参照画像
とにおいて互いに対応する各画素の値の一致性を所定の
基準によって判断する画素値一致性手段と、(b) 前記基
準によって画素値が相互に不一致とされた画素のうち、
空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候補領域を特
定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠陥候補画像
を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備え、前記第1
特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスクされた被
検査画像から抽出され、前記第2特徴量は、前記欠陥候
補領域ごとに前記参照画像から抽出され、前記第3特徴
量は、前記欠陥候補領域ごとに算出され、前記判定手段
が、前記第3特徴量を所定の閾値と比較して、前記マス
クされた被検査画像を検査対象画像と非検査対象画像と
に類別する類別手段と、前記検査対象画像と前記非検査
対象画像とのうち、前記検査対象画像についてのみ、当
該検査対象画像の領域について前記第1特徴量と前記第
2特徴量とを比較して欠陥の判定を行う選択的判定手
段、を備えることを特徴とする。
【0012】また、請求項7に記載のパターン検査方法
は、パターンを含む被検査画像につき、比較検査による
スクリーニングで選択された範囲についてのみ特徴抽出
法による検査を行うことを特徴とする。
【0013】請求項8に記載のパターン検査方法は、請
求項7に記載のパターン検査方法において、パターンを
含む被検査画像の各画素値を参照画像の各画素値と比較
する比較検査を行い、前記被検査画像のうち、前記比較
検査によって画素値が前記参照画像と一致した領域を除
外しつつ選択した前記被検査画像の各選択領域の第1特
徴量を求め、前記第1特徴量に基づいて前記被検査画像
のパターン欠陥の判定を行うことを特徴とする。
【0014】請求項9に記載のパターン検査方法は、請
求項8に記載のパターン検査方法において、前記各選択
領域について前記参照画像の第2特徴量を求め、前記各
選択領域について前記第1特徴量と前記第2特徴量とを
比較して前記被検査画像のパターン欠陥の判定を行うこ
とを特徴とする。
【0015】請求項10に記載のパターン検査方法は、
請求項8または請求項9記載のパターン検査方法におい
て、前記各選択領域自身から第3特徴量を求め、前記各
選択領域について、前記第3特徴量が所定の基準を満た
さない領域を除外しつつ、前記第1特徴量と前記第2特
徴量とを比較して前記被検査画像のパターン欠陥の判定
を行うことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1は、この発
明の第1実施形態に係るパターン検査装置1Aのハード
ウエア構成を表す概念図である。パターン検査装置1A
は、CPU2、半導体メモリおよびハードディスクなど
を含む記憶部3、各種の記録媒体7から情報を読み出す
メディアドライブ4、キーボートおよびマウスなどを含
む入力部5、ならびにモニタなどを含む表示部6を備え
るコンピュータシステムである。
【0017】CPU2は、バスラインBLおよび入出力
インターフェースIFを介して、記憶部3、メディアド
ライブ4、入力部5、表示部6などに接続されている。
また、メディアドライブ4は、CD−ROM、DVD
(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスクな
どの可搬性の記録媒体7からその中に記録されている情
報を読み出す。このコンピュータシステムは、プログラ
ムを記録した可搬性記録媒体7からそのプログラムを読
み込むことによって、後述するようなパターン検査機能
を持つようになる。さらに、記憶部3は、読み込まれた
プログラムの全部または一部を記憶するプログラム記憶
部3a、および各種の処理画像を記憶する画像記憶部3
bなどを有する。
【0018】さらにこのコンピュータシステムは、デジ
タル画像を読み込む2次元CCDカメラ8、対象物9b
(ここでは半導体ウエハW)を載置するXYテーブル9
aをも備えている。対象物9bの全部または一部の表面
状態を表す被検査画像Sは、このCCDカメラ8により
撮像されて、バスラインBLなどを介してこのコンピュ
ータシステムに入力され、画像記憶部3bなどに転送さ
れる。その後、後述するような適宜の処理が施されるこ
とにより、被検査画像Sに対する欠陥検査が行われる。
【0019】図2はパターン検査装置1Aの概略構成を
表す機能ブロック図である。図2に示すように、このパ
ターン検査装置1Aは機能的に、被検査画像Sと参照画
像Rとを比較して被検査画像Sにおける欠陥候補領域D
(D1〜D5、図3参照)を特定する比較検査部10
と、被検査画像Sにおいて欠陥候補領域D以外をマスク
するマスク部21と、マスクされた被検査画像MS(以
下、「被マスク画像MS」とも称する)において特徴抽
出を行う特徴抽出部31と、参照画像Rにおける欠陥候
補領域D以外をマスクするマスク部22と、マスクされ
た参照画像MR(以下、「被マスク画像MR」とも称す
る)において特徴抽出を行う特徴抽出部32と、特徴抽
出部31および特徴抽出部32により抽出された特徴量
CS,CRに基づいて欠陥の判定を行う判定部40とを
備えている。
【0020】次に、図3ないし図5を参照しながら、パ
ターン検査装置1Aにおける動作等について説明する。
【0021】図3にも示すように、比較検査部10は、
被検査画像Sと参照画像Rとを比較して被検査画像Sに
おける欠陥候補領域D(D1〜D5)を特定する。具体
的には、被検査画像Sと参照画像Rとについて、対応す
る画素の階調値(多値)の差分を求め、その差分の絶対
値を、所定の閾値TH(図示せず)により2値化する
(閾値THより大きいときは「1」、閾値TH以下のと
きは「0」)ことにより、2値化された欠陥候補画像Q
を生成する。そして、この欠陥候補画像Qにおいてその
画素の値が「1」である画素領域が欠陥候補領域Dとし
て特定されることになる。図3は、欠陥候補画像Qにお
いて、欠陥候補領域Dとして領域D1〜D5が抽出され
た場合を示している。ここでは、欠陥候補画像Qにおい
て値「1」が空間的に連続する領域を一つのまとまった
領域としてラベリングし、それぞれに符号を付して各領
域D1〜D5としている。すなわち、被検査画像Sと参
照画像Rとにおいて互いに対応する各画素の値の一致性
を所定の基準によって判断し、その基準によって画素値
が相互に不一致とされた画素のうち、空間的に連続する
もの同士をまとめて欠陥候補領域D1〜D5を特定する
とともに、これらの欠陥候補領域D1〜D5の集合とし
て欠陥候補画像Qを規定していることになる。
【0022】ここで、この2値化においては、閾値TH
は小さな値を用いることが好ましい。なぜなら、欠陥候
補領域Dとして抽出されない領域に対しては、後の工程
において何ら検査されることなく欠陥でないとして判定
される一方で、欠陥候補領域Dとして抽出された領域に
対しては、後述するように、さらに特徴抽出などを重ね
て欠陥であるか否かが検査されるからである。すなわ
ち、閾値THとして小さな値を用いることによりなるべ
く多くの欠陥候補領域を抽出することにより真欠陥を見
逃す割合を低く抑え、なおかつ、抽出された欠陥候補領
域に対して特徴抽出動作(後述)をさらに加えることに
より、真欠陥を的確に検出し、かつ、真欠陥以外のいわ
ゆる疑似欠陥を検出する割合を低く抑えることが可能に
なるからである。
【0023】また、マスク部21は、欠陥候補画像Qを
用いて、被検査画像Sにおいて欠陥候補領域D以外をマ
スクし、被マスク画像MSを生成する。すなわち、被検
査画像Sの各画素について、欠陥候補画像Qにおける対
応画素の値が「1」の場合には被検査画像Sの当該画素
の階調値を元の階調値と同一の値とし、逆に、欠陥候補
画像Qにおける対応画素の値が「0」の場合には被検査
画像Sの当該画素をマスクしてその階調値を「0」とす
ることにより、マスクされた被検査画像、すなわち被マ
スク画像MSを得ることができる。図3においては、被
マスク画像MSにおける白抜きで示される各領域D1〜
D5の各画素が(被検査画像Sの)元の階調値を有し、
それ以外の画素は、値「0」を有している。
【0024】そして、特徴抽出部31は、被マスク画像
MSにおいて特徴抽出を行う。ここでは、まず、この特
徴抽出における特徴量CSとして、平均濃度(平均階調
値)を求める場合について説明する。
【0025】図4は、被マスク画像MSの一部を示す図
であり、図4内のマトリクス内の各数字は、被マスク画
像MSにおける欠陥候補領域(太線で示す)D1〜D3
近傍での各画素の濃度値(階調値)を表している。この
場合、各欠陥候補領域D1〜D3についての平均濃度
(A1,A2,A3)は、(75,80,20)とな
る。このようにして、その他の欠陥候補領域D4,D5
についても平均濃度A4,A5を求めておく。ここにお
いて、この特徴量の演算動作は、被マスク画像MSの濃
度値が「0」でない領域についてのみ行えばよく、被マ
スク画像MSの濃度値が「0」の領域に対しては行う必
要がないので、処理の高効率化を図ることができる。
【0026】つぎに、同様の処理を参照画像Rについて
も施す。そのため、まず、マスク部22(図2)は、欠
陥候補画像Qを用いて、参照画像Rにおいて欠陥候補領
域D以外をマスクし、被マスク画像MRを生成する。す
なわち、参照画像Rの各画素について、欠陥候補画像Q
における対応画素の値が「1」の場合には参照画像Rの
当該画素の階調値を元の階調値と同一の値とし、逆に、
欠陥候補画像Qにおける対応画素の値が「0」の場合に
は参照画像Rの当該画素をマスクして、その階調値を
「0」とすることにより、被マスク画像MRを得ること
ができる。図3においては、被マスク画像MRにおける
白抜きで示される各領域D1〜D5の各画素が(被検査
画像Sの)元の階調値を有し、それ以外の画素は、値
「0」を有している。
【0027】また、特徴抽出部32は、被マスク画像M
Rにおいて特徴抽出を行う。ここでは、その結果を図示
しないが、図4の被マスク画像MSに対応する被マスク
画像MRからも同様の特徴量CRである平均濃度B1〜
B5が抽出される。
【0028】そして、判定部40は、特徴抽出部31お
よび特徴抽出部32により抽出された特徴量CS,CR
に基づいて欠陥の判定を行う。具体的には、平均濃度A
1〜A5とB1〜B5とを、それぞれ、比較することに
より欠陥であるか否かを行う。たとえば、平均濃度A1
とB1との差分の絶対値を所定の閾値により2値化して
判定を行うことにより、欠陥候補領域D1が欠陥である
か否かの判定を行うことができる。
【0029】なお、ここでも閾値を用いた2値化による
比較処理が行われるが、この比較処理は、複数の画素に
対する平均濃度という特徴量に関するものであるため、
単純な1画素同士の階調値の比較処理に比べて高度な
(より多くの情報を含む)情報処理となっている。言い
換えれば、面としての広がりを持った欠陥候補領域Dに
対して、より詳細にそのパターンの内容を検討すること
ができ、欠陥候補領域Dにおける図形情報などの情報を
加味した上で欠陥であるか否かを判定することができ
る。したがって、被検査画像Sと参照画像Rとについ
て、対応画素の各階調値同士を単純に比較する場合に比
べて、より正確に欠陥を検出することができ、誤検出等
を抑制することができる。また、このような特徴量の比
較は、欠陥候補領域Dについてのみ行えばよく、全画素
について行う必要がないので、処理の高効率化を図るこ
とができる。
【0030】つぎに、特徴量CS,CRとして自己相関
フィルタによる処理結果を用いる場合について説明す
る。図5は、自己相関関数を求める自己相関フィルタの
一例を示す図である。ここでは、図5(a)の1次の自
己相関フィルタFT1を用いるものとする。この自己相
関フィルタFT1は、3×3のマトリクスで構成され、
中央位置とその上側に隣接する位置とにおいて値「1」
を有し、それ以外の位置においては値「0」を有してい
る。そして、処理対象画像(被検査画像Sまたは参照画
像R)の各画素位置と自己相関フィルタFT1の中央位
置とを対応させ、自己相関フィルタFT1における値
「1」に対応する位置に存在する画素同士の積を求め、
その積を所定の値(たとえば平均濃度値あるいは最大濃
度値など)で割った値をその画素位置の新たな階調値と
する。このような処理を各処理対象画像の各画素に対し
て順次に行うことにより、特徴抽出を行うことができ
る。この場合、各欠陥候補領域Diに関して、新たな階
調値の総和(または平均)を各欠陥候補領域Diに関す
る特徴量として求めてもよいが、各欠陥候補領域Di内
の各画素毎の新たな階調値を各画素毎の特徴量として求
めてもよい。
【0031】このような自己相関フィルタFT1を被マ
スク画像MSに対して施して得られる処理結果は、縦方
向に連なる図形(たとえば線)の場合には大きな値を有
し、縦方向に連なる図形でない場合には小さな値を有す
るものとなる。すなわち、この自己相関フィルタによる
処理結果は、特定の方向に関する指向性(この場合は横
方向に対して、90度の方向に関する指向性)を有する
図形的特徴を示す指標として得られる。なお、ここで
は、「縦方向」および「横方向」は、それぞれ、マトリ
クス状の画素配列の列方向および行方向を意味するもの
として定義している。
【0032】したがって、横方向のストライブが縦方向
に繰り返し現れるようなパターンを有する被検査画像S
において、図5(a)のような自己相関フィルタを用
い、その処理結果が大きいものとして検出された場合に
は、縦方向に連なる図形(たとえば線)が存在する確率
が高いものとして、その部分を欠陥であると判定するこ
とができる。
【0033】このように、このような自己相関フィルタ
による処理を被検査画像Sおよび参照画像Rのそれぞれ
について施して、その結果を特徴量CS,CRとして求
め、上記と同様に両者CS,CRの値を比較して欠陥で
あるか否かの判定を行うことにより、より正確な欠陥検
出を行うことができる。
【0034】また、図5(b)〜(d)の自己相関フィ
ルタFT2〜FT4を用いた場合についても同様であ
り、それぞれ、横方向に対して、0度、45度、135
度方向における指向性を有する図形的特徴を示す指標を
求めることができ、各自己相関フィルタFT2〜FT4
を検査対象のパターンの特徴に応じて、いずれかを選択
することにより、あるいは、いくつかを組み合わせて用
いることにより適切な欠陥検出を行うことが可能にな
る。また、より広範囲にわたる自己相関フィルタ(たと
えば、5×5のサイズや10×10のサイズなどの自己
相関フィルタ)を用いて検出することにより、高度なテ
クスチャ解析を加えることも可能である。
【0035】上記のように、この第1実施形態のパター
ン検査装置1Aによれば、欠陥候補領域Dとして抽出さ
れた領域に関して、さらに特徴抽出などを行い欠陥であ
るか否かを判定するので、より詳細な欠陥判定を行うこ
とができ、真欠陥以外のいわゆる疑似欠陥を検出する割
合を低く抑えることが可能になる。さらに、比較検査部
10における2値化において、閾値THとして小さめの
値を用いてなるべく多くの領域を欠陥候補領域Dとして
抽出しておけば、真欠陥を見逃す割合をも低く抑えるこ
とができ、真欠陥を的確に検出することも可能になる。
また、特徴抽出による比較判定に先立って欠陥候補領域
Dを抽出し、その欠陥候補領域Dにおいてのみ特徴抽出
を行うので、全ての画素について特徴抽出を行う必要が
なく、処理の効率化をも図ることができる。
【0036】<第2実施形態>上記第1実施形態におい
ては、被検査画像の欠陥検査を行うにあたって、参照画
像R(正確には被マスク画像MR)に関しても特徴抽出
を行い、抽出された特徴量CRにも基づいて欠陥の判定
を行っている。より正確な検出を行うためには、このよ
うな構成を備えることが好ましいが、本発明はこれに限
定されない。たとえば、参照画像Rに関する特徴量CR
を抽出することなく、マスクされた被検査画像MSに関
して抽出された特徴量CSに基づいて、欠陥の判定を行
ってもよい。この第2実施形態では、そのような場合に
ついて説明する。
【0037】図6は、第2実施形態に係るパターン検査
装置1Bの概略構成を表す機能ブロック図である。図6
に示すように、このパターン検査装置1Aは機能的に、
比較検査部10、マスク部21、特徴抽出部31、およ
び判定部40を備えているが、参照画像Rに関するマス
ク部22、特徴抽出部32を備えていない点で、第1実
施形態のパターン検査装置1Aと相違する。さらに、判
定部40は、上記被マスク画像MRに関する特徴量CR
に基づくことなく、被マスク画像MSに関して抽出され
た特徴量CSに基づいて欠陥の検出を行う点で第1実施
形態と相違する。
【0038】この第2実施形態においては、判定部40
は、被マスク画像MSについて特徴抽出部31により抽
出された特徴量CSを、特徴量CSに関する所定の基準
値と比較することにより、欠陥の判定を行う。
【0039】たとえば、特徴量CSとして平均濃度値A
を用い、各欠陥候補領域Diについて算出された平均濃
度値Aiが所定の基準値よりも大きい(または小さい)
場合に欠陥であるとして判定することができる。これ
は、全体的に均一な小さな(または大きな)階調値を有
する被検査画像Sにおいて、その一部に現れる欠陥を抽
出する場合などに特に有用である。
【0040】あるいは、この特徴量CSとして、自己相
関フィルタによる処理結果が所定の基準値よりも大きい
(または小さい)場合に欠陥であるとして判定すること
ができる。一例としては、横方向に延びる線が縦方向に
繰り返し現れるようなストライブ状のパターンを有する
被検査画像Sにおいて、図5(a)のような自己相関フ
ィルタを用い、その処理結果が大きな値として検出され
た場合には、縦方向に連なる図形(たとえば線)が存在
する確率が高いとして、その部分を欠陥であると判定す
る場合を挙げることができる。
【0041】このように、被検査画像Sの図形的特徴に
基づいて、その欠陥が特定の傾向を有する場合に、その
傾向に基づく判断を行うことが可能である。
【0042】また、この第2実施形態のパターン検査装
置1Bにおいては、参照画像Rに関する特徴量抽出が不
要となるので、処理の高効率化をさらに図ることができ
る。
【0043】<第3実施形態>上記第1実施形態および
第2実施形態においては、欠陥候補画像Qから直接的に
特徴抽出することは行っていない。この第3実施形態で
は、欠陥候補画像Qから直接的に特徴抽出を行い、抽出
されたその特徴量にも基づいて、欠陥の判定を行う場合
について説明する。
【0044】図7は、第3実施形態に係るパターン検査
装置1Cの概略構成を表す機能ブロック図である。図7
に示すように、このパターン検査装置1Cは、パターン
検査装置1Aの各機能要素に加えて、特徴抽出部33を
備えている。この特徴抽出部33は、欠陥候補画像Qに
おいて特徴抽出を行い、特徴量CQを抽出する。この特
徴抽出としては、たとえば、面積に関するものを行うこ
とができる。すなわち、欠陥候補画像Qにおいて値
「1」を有する画素が連続する領域(欠陥候補領域D)
の画素の数をカウントし、この数を「面積」として捉え
ることができる。この「面積」が特徴量CQとなる。
【0045】そして、判定部40は、被マスク画像M
S,MRに関する特徴量CS,CRに加えて、さらに欠
陥候補画像Qに関して抽出された特徴量CQに基づいて
欠陥の検出を行う。
【0046】ここでは、所定の閾値以上の面積を有する
欠陥候補領域Dに対してのみ、上述の比較判定動作(特
徴量CS,CR相互間の比較判定動作)を行うルールを
採用するものとする。たとえば、欠陥候補領域Diのう
ち、閾値以上の面積を有する欠陥候補領域Dに対しての
み特徴量CS,CR相互間の比較判定を行い、一定値よ
り小さな値の面積を有する欠陥候補領域Dについては、
特徴量CS,CR相互間の比較判定を行わないものとす
ることができる。これによれば、ノイズ等の影響に起因
した誤検出に基づくものであると考えられる小面積の欠
陥候補領域Dに関しては、上述の比較判定動作を行う必
要が無くなり、一層の処理の効率化を図ることができ
る。
【0047】<その他>以上の各実施形態における技術
的原理を一般化すれば、この発明では、パターンを含む
被検査画像につき、比較検査によるスクリーニングで選
択された範囲についてのみ特徴抽出法による検査を行う
ことによって、欠陥検査の正確性と迅速性とを両立させ
ていることになる。
【0048】また、上記各実施形態においては、2次元
CCDカメラ8を用いて被検査画像Sを入力していた
が、対象物上においてラインセンサを相対的に走査させ
ることにより被検査画像Sを入力してもよい。
【0049】さらに、第1実施形態および第2実施形態
における平均濃度値の算出にあたっては、各欠陥候補領
域Diにおける濃度値の加算値を各欠陥候補領域Di内
に含まれる画素数Niで割ることによって求められる。
この画素数Niは、濃度値を加算する際に「0」でない
画素の数を算出することによっても求められるが、第3
実施形態と同様に、欠陥候補画像Qを用いて「1」の画
素数を合計することにより、予め求めておくこともでき
る。
【0050】また、上記各実施形態においては、欠陥候
補画像Qに関して、欠陥候補位置に存在する画素の値を
「1」、欠陥候補位置でない位置に存在する画素の値を
「0」として表現した2値化画像としたが、「1」と
「0」とを逆にして表現してもよい。
【0051】さらに、上記各実施形態においては、特徴
量として、面積、平均濃度、自己相関特性などを例示し
たが、本発明はこれに限定されず、その他の特徴(幾何
学的特徴など)を示す指標であってもよい。また、各特
徴量を適宜に組み合わせて比較判定を行ってもよい。
【0052】また、上記各実施形態においては、その機
能の一部をコンピュータシステムにおいてソフトウエア
的に構成することにより、パターン検査装置1を実現し
ていたが、本発明はこれに限定されず、各機能をハード
ウエア化して構成しても良い。その場合、さらに高速な
処理が可能になる。
【0053】さらに、上記各実施形態においては、欠陥
候補領域Dは、被検査画像Sと参照画像Rとの差分の絶
対値を閾値THにより2値化し、閾値THより大きい画
素を欠陥候補領域の画素として特定していたが、これに
加えて、その周辺画素(隣接画素)をも加えて欠陥候補
領域として特定してもよい。特に、特徴量の抽出にあた
って、上記各欠陥候補領域Diの周辺画素の階調値まで
もが必要とされる場合(大きなサイズの自己相関フィル
タを用いた場合など)には、周辺画素をも含めて欠陥候
補領域Dとすることが好ましい。また、より大きな領域
を欠陥候補とすることにより、疑似欠陥の検出を排除す
ると共に、真欠陥の見逃しを回避することが可能にな
る。
【0054】また、欠陥候補領域Dの特定にあたって
は、図8に示すように、欠陥候補画像Qを複数の区分領
域RD(各区分領域RDはk×k画素で構成される)に
区分しておき、これらの複数の区分領域RDのうち、上
述した被検査画像Sと参照画像Rとの差分絶対値の2値
化により特定される領域(ここではDAとして図示す
る)を含む区分領域RD(図8の斜線部分)を欠陥候補
領域Dとして特定してもよい。図8では、2値化により
特定される領域DAとして領域DA1,DA2が示され
ており、これらの領域DA1,DA2を含む区分領域R
D1,RD2が欠陥候補領域Dとして特定される場合を
示している。このようにして特定される欠陥候補領域D
に対して上記のような欠陥検出を行うことによっても、
欠陥検査の正確性と迅速性とを両立させることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項6
に記載のパターン検査装置によれば、欠陥候補領域を特
定した上で、さらに特徴抽出を行って欠陥を判定してい
るので、正確な欠陥検出を行うことが可能である。ま
た、被検査画像の全画素について特徴抽出を行う必要が
ないので、処理の効率化を図ることができる。
【0056】特に、請求項3に記載のパターン検査装置
によれば、参照画像の欠陥候補領域に関しても特徴抽出
を行い、マスクされた被検査画像における特徴量だけで
なく、マスクされた参照画像における特徴量にも基づい
て、欠陥の判定を行うので、さらに正確な検出を行うこ
とができる。
【0057】また、請求項5に記載のパターン検査装置
によれば、前記欠陥候補画像の欠陥候補領域に関しても
特徴抽出を行い、抽出されたこの特徴量にも基づいて、
欠陥の判定を行うので、効率よく処理を行うことができ
る。
【0058】さらに、請求項7ないし請求項10に記載
のパターン検査方法によれば、比較検査によるスクリー
ニングで選択された範囲についてのみ特徴抽出法による
検査を行うので、正確性と迅速性とを両立させて欠陥検
査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパターン検査装置
1Aのハードウエア構成を表す概念図である。
【図2】パターン検査装置1Aの概略構成を表す機能ブ
ロック図である。
【図3】各画像S,R,MS,MR,Qおよび欠陥候補
領域Dを表す概念図である。
【図4】被マスク画像MSの一部を示す概念図である。
【図5】自己相関関数を求める自己相関フィルタの一例
を示す図である。
【図6】第2実施形態に係るパターン検査装置1Bの概
略構成を表す機能ブロック図である。
【図7】第3実施形態に係るパターン検査装置1Cの概
略構成を表す機能ブロック図である。
【図8】変形例における欠陥候補領域Dの特定に関する
説明図である。
【符号の説明】
1,1A〜1C パターン検査装置 8 CCDカメラ 9a XYテーブル 9b 対象物 CQ,CR,CS 特徴量 D,D1〜D5,Di 欠陥候補領域 FT1〜FT4 自己相関フィルタ MR,MS 被マスク画像 Q 欠陥候補画像 R 参照画像 S 被検査画像 W 半導体ウエハ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA49 BB02 CC19 DD00 DD06 FF04 FF42 FF61 JJ03 JJ09 JJ26 PP12 QQ00 QQ03 QQ05 QQ21 QQ24 QQ25 QQ33 QQ37 QQ42 RR05 RR06 RR08 5B057 AA03 BA02 DA03 DA07 DA11 DC33 DC38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理によってパターンの欠陥検査を
    行うパターン検査装置であって、 パターンを含む被検査画像と参照画像とを比較して被検
    査画像における欠陥候補領域を特定する欠陥候補画像を
    生成する欠陥候補画像生成手段と、 前記欠陥候補画像を用いて前記欠陥候補領域以外を前記
    被検査画像においてマスクする第1マスク手段と、 前記マスクされた被検査画像において特徴抽出を行う第
    1特徴抽出手段と、 前記第1特徴抽出手段により抽出された第1特徴量に基
    づいて前記被検査画像のパターン欠陥の判定を行う判定
    手段と、を備えることを特徴とするパターン検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパターン検査装置にお
    いて、 前記欠陥候補画像生成手段が、 (a) 前記被検査画像と前記参照画像とにおいて互いに対
    応する各画素の値の一致性を所定の基準によって判断す
    る画素値一致性手段と、 (b) 前記基準によって画素値が相互に不一致とされた画
    素のうち、空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候
    補領域を特定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠
    陥候補画像を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備
    え、 前記第1特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスク
    された被検査画像から抽出され、 前記判定手段は、前記第1特徴量を所定の閾値と比較し
    て欠陥の判定を行うことを特徴とするパターン検査装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパター
    ン検査装置において、 前記参照画像において、前記欠陥候補画像を用いて前記
    欠陥候補領域以外をマスクする第2マスク手段と、 前記マスクされた参照画像において特徴抽出を行う第2
    特徴抽出手段と、をさらに備え、 前記判定手段は、前記第2特徴抽出手段により抽出され
    た第2特徴量にも基づいて、前記被検査画像のパターン
    欠陥の判定を行うことを特徴とするパターン検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のパターン検査装置にお
    いて、 前記欠陥候補画像生成手段が、 (a) 前記被検査画像と前記参照画像とにおいて互いに対
    応する各画素の値の一致性を所定の基準によって判断す
    る画素値一致性手段と、 (b) 前記基準によって画素値が相互に不一致とされた画
    素のうち、空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候
    補領域を特定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠
    陥候補画像を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備
    え、 前記第1特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスク
    された被検査画像から抽出され、 前記第2特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記参照画
    像から抽出され、 前記判定手段は、 前記第1特徴量と前記第2特徴量とを相互に比較して欠
    陥の判定を行うことを特徴とするパターン検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載のパターン検査装置において、 前記欠陥候補画像において特徴抽出を行う第3特徴抽出
    手段、をさらに備え、 前記判定手段は、前記第3特徴抽出手段により抽出され
    た第3特徴量にも基づいて、前記被検査画像のパターン
    欠陥の判定を行うことを特徴とするパターン検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のパターン検査装置にお
    いて、 前記欠陥候補画像生成手段が、 (a) 前記被検査画像と前記参照画像とにおいて互いに対
    応する各画素の値の一致性を所定の基準によって判断す
    る画素値一致性手段と、 (b) 前記基準によって画素値が相互に不一致とされた画
    素のうち、空間的に連続するもの同士をまとめて欠陥候
    補領域を特定し、前記欠陥候補領域の集合として前記欠
    陥候補画像を規定する欠陥候補領域規定手段と、を備
    え、 前記第1特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記マスク
    された被検査画像から抽出され、 前記第2特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに前記参照画
    像から抽出され、 前記第3特徴量は、前記欠陥候補領域ごとに算出され、 前記判定手段が、 前記第3特徴量を所定の閾値と比較して、前記マスクさ
    れた被検査画像を検査対象画像と非検査対象画像とに類
    別する類別手段と、 前記検査対象画像と前記非検査対象画像とのうち、前記
    検査対象画像についてのみ、当該検査対象画像の領域に
    ついて前記第1特徴量と前記第2特徴量とを比較して欠
    陥の判定を行う選択的判定手段、を備えることを特徴と
    するパターン検査装置。
  7. 【請求項7】 パターンを含む被検査画像につき、比較
    検査によるスクリーニングで選択された範囲についての
    み特徴抽出法による検査を行うことを特徴とするパター
    ン検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のパターン検査方法にお
    いて、 パターンを含む被検査画像の各画素値を参照画像の各画
    素値と比較する比較検査を行い、 前記被検査画像のうち、前記比較検査によって画素値が
    前記参照画像と一致した領域を除外しつつ選択した前記
    被検査画像の各選択領域の第1特徴量を求め、 前記第1特徴量に基づいて前記被検査画像のパターン欠
    陥の判定を行うことを特徴とするパターン検査方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のパターン検査方法にお
    いて、 前記各選択領域について前記参照画像の第2特徴量を求
    め、 前記各選択領域について前記第1特徴量と前記第2特徴
    量とを比較して前記被検査画像のパターン欠陥の判定を
    行うことを特徴とするパターン検査方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9記載のパター
    ン検査方法において、 前記各選択領域自身から第3特徴量を求め、 前記各選択領域について、前記第3特徴量が所定の基準
    を満たさない領域を除外しつつ、前記第1特徴量と前記
    第2特徴量とを比較して前記被検査画像のパターン欠陥
    の判定を行うことを特徴とするパターン検査方法。
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