JP2001052681A - ポリマー電解質電池 - Google Patents

ポリマー電解質電池

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JP2001052681A
JP2001052681A JP11222020A JP22202099A JP2001052681A JP 2001052681 A JP2001052681 A JP 2001052681A JP 11222020 A JP11222020 A JP 11222020A JP 22202099 A JP22202099 A JP 22202099A JP 2001052681 A JP2001052681 A JP 2001052681A
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polymer electrolyte
negative electrode
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極のリード部と電極端子または電極端子へ
のリード体との接合時の位置合わせが容易であって、生
産性が優れたポリマー電解質電池を提供する。 【解決手段】 金属箔の少なくとも一方の面に正極活物
質含有層を形成してなるシート状の正極と金属箔の少な
くとも一方の面に負極活物質含有層を形成してなるシー
ト状の負極とをシート状のポリマー電解質層を介在させ
て積層したものを電極群とし、この電極群を最内層が熱
融着フィルムで構成されている外装材で密封するポリマ
ー電解質電池において、上記正極または負極のいずれか
一方の電極のリード部の幅を電極端子または電極端子へ
のリード体の幅よりも広くしてポリマー電解質電池を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー電解質電
池に関し、さらに詳しくは、電極のリード部と電極端子
または電極端子へのリード体との接合時の位置合わせが
容易であって、生産性が優れたポリマー電解質電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー電解質電池の特徴は、電極群を
構成する電極およびポリマー電解質層が薄いシート状で
あって、薄形化が容易で可撓性に優れた電池が得られる
ことにある。このポリマー電解質電池の薄い電極は、薄
い金属箔の少なくとも一方の面に活物質含有層を活物質
含有ペーストの塗布・ゲル化によって形成することによ
り得られ、通常、生産性の面から長い連続シート状のも
のを原反にしている。そして、電池に組み込む際には、
電極は上記長尺の原反の打抜きなどによって所望の形状
にされるが、その際、活物質含有層の形成部と活物質含
有層の形成されていない部分とにまたがるように打ち抜
き、活物質含有層が形成されていない幅の狭い部分を電
極のリード部にしている。
【0003】しかしながら、上記のように、電極のリー
ド部は非常に薄い金属箔で構成されているため、それを
そのまま電池の外部端子となる正極端子や負極端子など
の電極端子として用いると、機械的強度が低いために破
損が生じやすく、実用性を欠くことになる。そのため、
電極のリード部よりも厚い金属板で別途作製した電極端
子の一方の端部を上記電極のリード部に接合し、該電極
端子の他方の端部を電池外部に引き出し、それを電池使
用機器との接合に用いるのが一般的である。
【0004】そして、このポリマー電解質電池におい
て、より高容量の電池を得るには、複数枚の正極と複数
枚の負極とをそれぞれの間にポリマー電解質層を介在さ
せて積層し、その積層電極群を前記と同様の外装材で密
封して積層形のポリマー電解質電池を作製している。こ
のような積層形ポリマー電解質電池では、電極のリード
部も複数枚になるため、リード部の積層体と電極端子と
を直接接合せず、リード部と電極端子との間にリード体
を介在させ、そのリード体の一方の端部をリード部の積
層体と接合し、そのリード体の他方の端部を電極端子の
一方の端部に接合している。
【0005】ところで、電極のリード部と電極端子また
は電極端子へのリード体(上記のような電極のリード部
と電極端子との間に介在させるリード体を「電極端子へ
のリード体」という)との接合は、機械的強度の確保や
この部分での電圧低下をより小さくするためには、面積
の広い方が好ましい。ところが、電極のリード部の幅と
電極端子またはリード体の幅が同じ場合、所望の接合面
積を確保しようとすれば、それらを接合する際の位置合
わせや、接合装置のヘッドの当たる位置制御を厳密に行
なければならず、そのため、生産性が低下するという問
題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点を解決し、電極のリード部の幅と電
極端子または電極端子へのリード体の幅との関係を適切
にすることによって、それらの接合時の位置合わせを容
易にし、生産性が優れたポリマー電解質電池を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極のリード
部の幅を電極端子または電極端子へのリード体の幅より
も大きくすることによって、電極のリード部と電極端子
または電極端子へのリード体との接合に際して、それら
の位置合わせが比較的ラフであっても、所望の接合面積
が確実に得られるようにして、上記課題を解決したもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、正極の集電体と
なる金属箔としては、例えば、アルミニウム箔、ステン
レス鋼箔などが用いられるが、特にアルミニウム箔が好
ましい。そして、この正極の集電体としての金属箔の厚
みとしては、正極の厚みを薄くすることと強度の確保と
いう観点から10〜20μmが好ましい。
【0009】正極のリード部は、通常、正極作製時に金
属箔の一部に正極活物質含有層を形成せずに金属箔の露
出部を残すことによって設けられる。
【0010】外部端子としての正極端子には、電池使用
機器との接続の容易さなどから、ニッケルまたはニッケ
ルメッキをした鉄、銅、ステンレス鋼などの金属の箔や
リボンなどが好ましく、その厚みは20〜300μm、
特に40〜200μmが好ましい。また、上記正極端子
とリード部とを直接に接合せずにリード体を介在させる
場合、そのリード体としては、アルミニウム製のものを
用いることが好ましく、そのリード体の厚みとしては、
上記正極端子の場合と同様に、20〜300μm、特に
40〜200μmが好ましい。
【0011】上記正極のリード部と正極端子またはリー
ド体との接合方法としては、例えば、超音波溶接、抵抗
溶接、レーザー溶接などが好適に採用される。
【0012】負極の集電体としてなる金属箔は、例え
ば、銅箔、ニッケル箔、ステンレス鋼箔などが用いられ
るが、特に銅箔が好ましい。この負極の集電体となる金
属箔の厚みとしては、前記正極の場合と同様の理由によ
り、5〜20μmが好ましく、また、負極のリード部
も、通常、負極作製時に金属箔の一部に負極活物質含有
層を形成せずに金属箔の露出部を残すことによって設け
られる。
【0013】負極側の外部端子としての負極端子には、
正極端子と同様にニッケルまたはニッケルメッキした
鉄、銅、ステンレス鋼などの金属の箔やリボンなどが好
適に用いられ、その厚みとしては、前記正極端子の場合
と同様に、20〜300μm、特に40〜200μmが
好ましい。また、リード体を負極のリード部と負極端子
との間に介在させる場合、そのリード体としては銅製の
ものを用いることが好ましく、そのリード体の厚みとし
ては、上記負極端子の場合と同様に、20〜300μ
m、特に40〜200μmが好ましい。
【0014】上記負極のリード部と負極端子または負極
端子へのリード体との接合方法としては、例えば、超音
波溶接、抵抗溶接、レーザー溶接などが好適に採用され
る。
【0015】この種の電池の製造において、電極のリー
ド部と電極端子または電極端子へのリード体との位置決
め精度は、通常、±1mm程度である。従って、電極の
リード部の幅は電極端子またはリード体の幅より1mm
以上広ければよく、リード部の幅が広いほど位置決め精
度が低くてもよいことになるが、電極のリード部の位置
決め精度が低いということは、正極と負極との位置ズレ
につながり、その結果、正極と負極とのポリマー電解質
層を介しての接触状態を悪くし、電池性能の低下を招
き、特に容量密度(mAh/cc)の低下が大きくなる
ので、電極のリード部の幅は電極端子またはリード体の
幅より1mm以上でそれぞれの電極のリード部が接触し
ない範囲であればできるだけ広くするのが好ましい。た
だし、それぞれの電極のリード部間のすき間は2mm程
度あればよい。なお、本発明において、電極端子または
電極端子へのリード体の幅を電極のリード部の幅より広
くせず、電極のリード部の幅を電極端子または電極端子
へのリード体の幅より広くしているのは、電極端子また
は電極端子へのリード体が1枚であるのに対して、電極
のリード部は複数枚であるため、位置ズレを起こす機会
が多いという理由によるものである。
【0016】正極、負極、ポリマー電解質層などは、こ
の種の電池における通常の構成のものでよく、外装材も
最内層が熱融着性樹脂で構成されていれば特に限定され
ることなく、従来と同様の構成のものを用いることがで
きるが、この外装材について具体的に例示すると、例え
ば、ナイロンフィルムまたはポリエステルフィルム−ア
ルミニウムフィルム−変性ポリオレフィンフィルムから
なる三層構造のラミネートフィルムが適していて、上記
変性ポリオレフィンフィルムが最内層(この最内層とは
使用時に最内層にするという意味であって、ラミネート
フィルム中の内部の層を意味するものではない)に位置
し、熱融着性樹脂で構成されている。
【0017】電極は、通常、活物質含有ペーストを集電
体となる金属箔に塗布・ゲル化することによって金属箔
の表面に活物質含有層を形成することによって作製され
る。上記活物質含有ペーストや活物質含有層は、必須成
分として活物質を含有するものであればよく、それ以外
にバインダーや、必要に応じて導電助剤、増粘剤などを
含有していてもよい。
【0018】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明により具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0019】実施例1 まず、次の、、に示すように、正極、負極、隔離
体となるポリマー電解質層を作製した。
【0020】正極:正極活物質としてのLiCoO2
粉末40重量部、導電助剤としての鱗片状黒鉛粉末8重
量部およびバインダーとしてのポリフッ化ビニリデン
(以下、「PVdF」と略す)粉末5重量部を乾式で混
合した後、さらに1.22M(mol/l)のLiPF
6 を含むエチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト(以下、「EC/PC」と略す)(50/50)溶液
25重量部を加えて混合して調製した活物質含有ペース
トを、集電体となる厚さ20μmのアルミニウム箔の両
面にそれぞれ75μmの厚さに塗布した後、120℃で
20分間加熱してアルミニウム箔の両面に正極活物質含
有層を形成することにより(上記加熱によりPVdFが
溶融し、温度が低下すると上記PVdFがゲル化し、そ
の際に溶媒も含み全体がPVdFに取り込まれた状態で
非流動化して柔軟性のある正極活物質含有層が形成され
る)、シート状の正極を作製した。この正極はいわゆる
両面塗布正極である。また、これとは別に、積層電極群
の最外層に配置するための正極として、アルミニウム箔
の片面に上記正極活物質含有ペーストを塗布し、上記と
同様に加熱して集電体となるアルミニウム箔の片面のみ
に正極活物質含有層を形成することにより、いわゆる片
面塗布正極も作製した。ただし、いずれの場合において
も、リード部にする部分には正極活物質含有ペーストを
塗布せず、アルミニウム箔を露出させておいた。上記E
C/PC(50/50)はエチレンカーボネート(E
C)とプロピレンカーボネート(PC)との比が体積比
で50:50の混合溶媒であることを示している。
【0021】負極:球状黒鉛粉末40重量部、鱗片状
黒鉛粉末4重量部およびPVdF粉末5重量部を乾式で
混合した後、さらに1.22MのLiPF6 を含むEC
/PC(50/50)溶液5重量部を加えて混合して調
製した負極活物質含有ペーストを、集電体となる厚さ2
0μmの銅箔の両面にそれぞれ75μmの厚さに塗布し
た後、120℃で20分間加熱して銅箔の両面に負極活
物質含有層を形成することにより、シート状のいわゆる
両面塗布負極を作製した。また、正極の場合と同様に、
積層電極群の最外層に配置するための負極として、銅箔
の片面に上記負極活物質含有ペーストを塗布し、上記と
同様に加熱して集電体となる銅箔の片面のみに負極活物
質含有層を形成することにより、いわゆる片面塗布負極
を作製した。ただし、いずれの負極においても、リード
部にする部分には活物質含有ペーストを塗布せず、銅箔
を露出させておいた。
【0022】ポリマー電解質層:2−エトキシエチル
アクリレート50重量部、トリエチレングリコールジメ
タクリレート13重量部およびエチレングリコールエチ
ルカーボネートメタクリレート33重量部を混合した
後、さらに過酸化ベンゾイル5重量部および1.22M
のLiPF6 を含むEC/PC(50/50)溶液35
重量部を加えて混合し、過酸化ベンゾイルが完全に溶解
した後、その中に厚さ60μm、坪量30g/m2 のポ
リブチレンテレフタレート不織布を浸漬した。溶液が上
記不織布に完全に浸潤した後、浸漬後の不織布を75μ
mの隙間を有する2枚のガラス板の間に挟み込み、75
℃で20分間加熱してシート状のポリマー電解質層を作
製した。
【0023】上記正極は両面塗布正極を3枚用い、片面
塗布正極を1枚用い、負極は両面塗布負極を3枚用い、
片面塗布負極を1枚用い、また、ポリマー電解質層は7
枚用いて、それらの正極、負極、ポリマー電解質層を、
負極、ポリマー電解質層、正極、………負極、ポリマー
電解質層、正極の順に、正極4枚、負極4枚、ポリマー
電解質層7枚を積層し、積層電極群を作製した。
【0024】図1に上記積層電極群とそれに付随する部
材の平面図を模式的に示す。また、図2に本実施例1の
ポリマー電解質電池の正極のリード部と正極端子へのリ
ード体との接続部分およびその近傍の断面図を模式的に
示す。上記積層電極群は、正極4枚、ポリマー電解質層
7枚および負極4枚で構成されるが、図1のように平面
として視認できるのは、そのうちの最上部の正極1、ポ
リマー電解質層3の一部、負極2の一部(負極2のリー
ド部2c)であるが、この図1に基づいて、正極1、負
極2、ポリマー電解質層3を説明すると、次の通りであ
る。なお、図1には、上記積層電極群などと外装材との
位置関係を明確にするために外装材4の一部を一点鎖線
で示している。
【0025】正極1は最上部にあって、ドットを付して
示され、その下にポリマー電解質層3が配置し、さらに
その下に負極2が配置している。そして、正極1より負
極2の方が面積が大きく、その負極2よりポリマー電解
質層3の方が面積が大きく、ポリマー電解質層3は正極
1と負極2とを隔離する機能も有している。
【0026】正極1のリード部1cは正極1の集電体で
あるアルミニウム箔の露出部で構成され、その幅は8m
mで、長さは9mmであり、正極1が4枚用いられてい
ることから、リード体1cは、図2に示すように、リー
ド体との接合に際して、4枚の積層体にされる。
【0027】リード体7は上記リード部1aと正極端子
5とを接続するもので、厚み100μmのアルミニウム
製リボンで構成され、その幅は5mmで、長さは7.5
mmであり、リード部1cの幅が前記のように8mmで
あることから、リード部1cの幅の方がリード体7の幅
より3mm広く、このリード体7の一方の端部は上記正
極1のリード部1cの積層体と超音波溶接によって接合
され、リード体7の他方の端部は正極端子5の一方の端
部に超音波溶接によって接合されている。
【0028】正極端子5は厚さ40μmのニッケルリボ
ンで構成され、その一方の端部は外装材4のシール部分
4aのところで前記アルミニウム製のリード体7の端部
と超音波溶接によって接合され、他方の端部は外装材4
のシール部分4aより外部に引き出されていて、いわゆ
る外部端子として電池使用機器との接続に使用される。
なお、図示していないが、この正極端子5とリード体7
との接合部には、ポリイミドテープなどの絶縁テープを
巻いて、それらのバリによる短絡が生じないようにして
おくことが好ましい。
【0029】外装材4は、ナイロンフィルム−アルミニ
ウムフィルム−変性ポリオレフィンフィルムの三層構造
のラミネートフィルムで構成され、2枚使用されてい
て、その一方は上記積層電極群を収容するために容器状
に形成され、他方がその封口蓋の役割を果たすようにな
っている。
【0030】そして、正極端子5とリード体7との接合
は、上記2枚の外装材4のシール部分4aのところで行
われ、そのシール部分4aには、図1には示していない
が、図2に示すように、シール材9が配設されていて、
それによって電池内部が密封化されるようになってい
る。つまり、正極端子5やリード体7との接合部が介在
しないところでの外装材4のシール部分4aでは、外装
材4の変性ポリオレフィンフィルム同士の熱融着により
電池内部の密封化が達成できるが、上記正極端子5とリ
ード体7との接合部が介在する部分では、外装材4の変
性ポリオレフィンフィルムの熱融着だけでは隙間が生じ
やすくなるので、シール材9を配設して、電池内部の密
封化を確保できるようにするのである。そして、上記シ
ール材9としては、例えばアイオノマーなどの熱融着性
樹脂が好適に用いられる。
【0031】上記のように、正極端子5とリード体7と
の接合部分が外装材4aのシール部分4aのところに配
置するようにしているのは、ニッケルとアルミニウムと
ではその間に電解液が介在すると局部電池を形成してア
ルミニウムの腐食が生じるので、ニッケル製の正極端子
5とアルミニウム製のリード体7との間に電解液が介在
しないようにするためである。
【0032】すなわち、正極端子5は電池使用機器との
ハンダ付けなどによる接合の都合上、ニッケルで構成さ
れ、正極1の集電体となる金属箔にはアルミニウムが用
いられ、正極1のリード部1c、リード体7ともアルミ
ニウムで構成されているので、局部電池の形成によるア
ルミニウムの腐食を避けるためには、正極端子5とリー
ド体7との接合部を電解液にさらされない位置で接合し
ておくことが望ましいからである。
【0033】負極2のリード部2cは負極2の集電体で
ある銅箔の露出部で構成され、その幅は9mmで、長さ
は7.5mmであり、負極2が4枚用いられていること
から、図示こそしていないが、リード部2cはリード体
8との接合に際して、4枚の積層体にされる。
【0034】この負極側のリード体8は上記負極のリー
ド部2cと負極端子6とを接続するもので、厚み40μ
mの銅製リボンで構成され、その幅は5mmで、長さは
7.5mmであり、リード部2cの幅が前記のように9
mmであることから、リード部2cの幅の方がリード体
8の幅より4mm広く、このリード体8の一方の端部は
上記負極2のリード部2cの積層体に超音波溶接によっ
て接合され、リード体8の他方の端部は負極端子6の一
方の端部に超音波溶接によって接合されている。
【0035】図3はこの実施例1のポリマー電解質電池
を模式的に示す断面図であり、上記正極1を4枚、負極
2を4枚、ポリマー電解質層3を7枚用いて積層電極群
が構成され、その積層電極群をナイロンフィルム−アル
ミニウムフィルム−変性ポリオレフィンフィルムの3層
ラミネートフィルムからなる外装材4で密封することに
よりポリマー電解質電池が構成されている。ただし、こ
の図3では、負極端子6の引き出し方向を図1の場合と
は異ならせて図示している。つまり、この種のポリマー
電解質電池では、通常、正極端子5と負極端子6とを図
1に示すように両者の間に短絡防止に必要な間隔を設け
つつ同一方向に引き出しているが、図3において、それ
を忠実に図示しようとすると、負極端子6が正極端子5
の後側になって図示できなくなるので、図3において
は、負極端子6の引き出し方向を180°転換させて、
正極端子5と負極端子6とが反対方向に引き出されてい
るかのごとく電池を図示している。
【0036】上記積層電極群は、正極1、ポリマー電解
質層3および負極2からなるユニットセルを4個積層し
たものに相当するが、上記正極1や負極2の構成を示す
ために、上記ユニットセルのうちの内側の1個のユニッ
トセルを取り出し、その要部を図4に示す。
【0037】このユニットセルは積層電極群の内側のも
のであるため、正極1、負極2ともいわゆる両面塗布電
極が用いられていて、図4に示すように、正極1は集電
体となる金属箔(この実施例1のものはアルミニウム箔
である)1aの両面に正極活物質含有層1bを形成する
ことによって構成され、そのアルミニウム箔の正極活物
質含有層が形成されていない部分がリード部1cを構成
している。また、負極2は集電体となる金属箔(この実
施例1のものは銅箔である)2aの両面に負極活物質含
有層2bを形成することによって構成され、その銅箔の
負極活物質含有層が形成されていない部分がリード部2
cを構成している。
【0038】なお、図1〜図4はいずれも模式的に図示
したものであり、特定のものを除き、各構成部分の寸法
やその比率は必ずしも正確ではない。
【0039】比較例1 正極のリード部の幅をいずれも5mmにし、負極のリー
ド部の幅をいずれも5mmにした(つまり、正極のリー
ド部の幅と正極側のリード体の幅を同幅にし、負極のリ
ード部の幅と負極側のリード体の幅とを同幅にした)以
外は、実施例1と同様にポリマー電解質電池を作製し
た。
【0040】上記実施例1の電池および比較例1の電池
をそれぞれ100個ずつ製造し、その歩留りを調べた結
果を表1に示す。なお、上記実施例1の電池および比較
例1の電池の製造はオンラインで同スピードで行い、ま
た、歩留りを算出する基礎となる良品、不良品の判定
は、電極のリード部とそのリード体との接合状態を顕微
鏡で観察することによって行った。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示すように、実施例1の電池は、比
較例1の電池に比べて、歩留りが高く、生産性が優れて
いた。
【0043】なお、ポリマー電解質層の作製にあたって
は、上記実施例で示した場合以外に、例えば、ポリマー
がゲル化するものや、ラジカル重合型の不飽和ポリエス
テル、または、ラジカル重合型のアクリル系エポキシア
クリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアク
リレート、アルキッドアクリレート、シリコンアクリレ
ートなどの光硬化性樹脂を紫外線あるいは電子線を用い
て重合して電解液をゲル化させるものを利用してもよ
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電極
のリード部と電極端子または電極端子へのリード体との
接合に際して、その位置合わせを容易にし、生産性の高
いポリマー電解質電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のポリマー電解質電池におけ
る積層電極群およびその近傍を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1のポリマー電解質電池の正極
のリード体と正極端子へのリード体との接続部分および
その近傍を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の実施例1のポリマー電解質電池を模式
的に示す断面図である。
【図4】本発明の実施例1のポリマー電解質電池に使用
されている積層電極群のうち1つのユニットセルを取り
出して、その要部を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 正極 1a 金属箔 1b 正極活物質含有層 1c リード部 2 負極 2a 金属箔 2b 負極活物質含有層 2c リード部 3 ポリマー電解質層 4 外装材 4a シール部分 5 正極端子 6 負極端子 7 正極側のリード体 8 負極側のリード体 9 シール材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔の少なくとも一方の面に正極活物
    質含有層を形成してなるシート状の正極と金属箔の少な
    くとも一方の面に負極活物質含有層を形成してなるシー
    ト状の負極とをシート状のポリマー電解質層を介在させ
    て積層したものを電極群とし、この電極群を最内層が熱
    融着フィルムで構成されている外装材で密封するポリマ
    ー電解質電池において、上記正極または負極のいずれか
    一方の電極のリード部の幅が電極端子または電極端子へ
    のリード体の幅よりも広いことを特徴とするポリマー電
    解質電池。
  2. 【請求項2】 正極のリード部の幅が正極端子または正
    極端子へのリード部の幅より広く、負極のリード部の幅
    が負極端子または負極端子へのリード部の幅より広い請
    求項1記載のポリマー電解質電池。
  3. 【請求項3】 正極および負極がそれぞれ複数枚であっ
    て、その複数枚の正極と複数枚の負極とをそれぞれの間
    にポリマー電解質層を介して積層した積層電極群を有す
    る請求項1または2記載のポリマー電解質電池。
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