JP2001037470A - クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法 - Google Patents
クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 酪酸菌クロストリジウム・ブチリカムの芽胞
を簡便に、高率で回収することができるクロストリジウ
ム・ブチリカム芽胞の製造方法を提供する。 【解決手段】 クロストリジウム・ブチリカムを培養す
る際、接種菌液を物理化学的に処理することにより、栄
養体の菌を殺し、芽胞のみを選択的に培地に接種するこ
とを特徴とするクロストリジウム・ブチリカム芽胞の製
造方法。
を簡便に、高率で回収することができるクロストリジウ
ム・ブチリカム芽胞の製造方法を提供する。 【解決手段】 クロストリジウム・ブチリカムを培養す
る際、接種菌液を物理化学的に処理することにより、栄
養体の菌を殺し、芽胞のみを選択的に培地に接種するこ
とを特徴とするクロストリジウム・ブチリカム芽胞の製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロストリジウム
・ブチリカム(Clostridium butyricum)の芽胞形成率を
高めることにより、高率で芽胞を回収することができる
クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法に関する
ものである。さらに詳しく述べると、本発明は、偏性嫌
気性の芽胞形成細菌であるクロストリジウム・ブチリカ
ムの芽胞を回収することを目的として、クロストリジウ
ム・ブチリカムの栄養体のみを殺して芽胞を選択的に培
地へ接種できるような物理化学的な処理を予め施した接
種菌液を培地に接種することにより、該細菌の芽胞を高
率で形成せしめ、回収することができるクロストリジウ
ム・ブチリカム芽胞の製造方法に関するものである。
・ブチリカム(Clostridium butyricum)の芽胞形成率を
高めることにより、高率で芽胞を回収することができる
クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法に関する
ものである。さらに詳しく述べると、本発明は、偏性嫌
気性の芽胞形成細菌であるクロストリジウム・ブチリカ
ムの芽胞を回収することを目的として、クロストリジウ
ム・ブチリカムの栄養体のみを殺して芽胞を選択的に培
地へ接種できるような物理化学的な処理を予め施した接
種菌液を培地に接種することにより、該細菌の芽胞を高
率で形成せしめ、回収することができるクロストリジウ
ム・ブチリカム芽胞の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロストリジウム・ブチリカム(Clostri
dium butyricum)(以下、括弧書きを省略する)は、偏
性嫌気性、芽胞形成性のグラム陽性桿菌である。
dium butyricum)(以下、括弧書きを省略する)は、偏
性嫌気性、芽胞形成性のグラム陽性桿菌である。
【0003】このクロストリジウム・ブチリカムの栄養
体は酸素の暴露により死滅してしまうのに対して、芽胞
は休止細胞であり、薬剤、酸や熱などに対して耐性があ
るため、芽胞の形態で経口投与されると胃液などの酸度
の強い状態にも耐え、腸管発酵部位に達して増殖し、代
謝産物として酪酸を主とする低級揮発性脂肪酸やビタミ
ン類を産生する。このうち、産生された酪酸を主とする
低級揮発性脂肪酸は、腸管内のpHを下げ、毒素産生大
腸菌やサルモネラ菌等の中性の環境を好む病原菌の生育
を阻害する。また、産生されたビタミン類は、乳酸菌等
の有用菌に対する増殖因子として作用する。このため、
結果としてクロストリジウム・ブチリカムが腸管内で増
殖することは、正常な腸内菌叢を維持するのに非常に寄
与している。
体は酸素の暴露により死滅してしまうのに対して、芽胞
は休止細胞であり、薬剤、酸や熱などに対して耐性があ
るため、芽胞の形態で経口投与されると胃液などの酸度
の強い状態にも耐え、腸管発酵部位に達して増殖し、代
謝産物として酪酸を主とする低級揮発性脂肪酸やビタミ
ン類を産生する。このうち、産生された酪酸を主とする
低級揮発性脂肪酸は、腸管内のpHを下げ、毒素産生大
腸菌やサルモネラ菌等の中性の環境を好む病原菌の生育
を阻害する。また、産生されたビタミン類は、乳酸菌等
の有用菌に対する増殖因子として作用する。このため、
結果としてクロストリジウム・ブチリカムが腸管内で増
殖することは、正常な腸内菌叢を維持するのに非常に寄
与している。
【0004】また、クロストリジウム・ブチリカムの芽
胞は、このような作用を利用して、現在、整腸剤等の医
薬品や食品及び家畜用飼料等の様々な分野において有用
菌として広く使用されており、一般に認知されている。
胞は、このような作用を利用して、現在、整腸剤等の医
薬品や食品及び家畜用飼料等の様々な分野において有用
菌として広く使用されており、一般に認知されている。
【0005】ところで、クロストリジウム・ブチリカム
は、一般に、栄養のバランスなどが増殖に適した条件下
に芽胞又は栄養体を接種すると、芽胞は発芽して栄養体
となり、また栄養体は更に栄養体へと分裂増殖するが、
培地中の栄養成分の枯渇や代謝産物の蓄積等により生育
環境が悪化してくると、1栄養細胞当たり1個の芽胞を
形成(内生)するという性質を有する。この時に形成さ
れる芽胞は、分裂増殖する時の栄養体とは、生理的にも
形態的にも異なる細胞であり、芽胞を選択的に回収する
ことを目的とする場合には、芽胞と栄養体という異なる
性質の細胞を含む全生活環を順調に行わせしめる必要が
ある。
は、一般に、栄養のバランスなどが増殖に適した条件下
に芽胞又は栄養体を接種すると、芽胞は発芽して栄養体
となり、また栄養体は更に栄養体へと分裂増殖するが、
培地中の栄養成分の枯渇や代謝産物の蓄積等により生育
環境が悪化してくると、1栄養細胞当たり1個の芽胞を
形成(内生)するという性質を有する。この時に形成さ
れる芽胞は、分裂増殖する時の栄養体とは、生理的にも
形態的にも異なる細胞であり、芽胞を選択的に回収する
ことを目的とする場合には、芽胞と栄養体という異なる
性質の細胞を含む全生活環を順調に行わせしめる必要が
ある。
【0006】また、内生された芽胞の成熟が進むと、栄
養体成分は溶け、芽胞が遊離されるが、この遊離した芽
胞は、熱や乾燥、化学薬品等の物理化学的要因に対して
強い抵抗性を有し、長期間生命を維持することができ
る。
養体成分は溶け、芽胞が遊離されるが、この遊離した芽
胞は、熱や乾燥、化学薬品等の物理化学的要因に対して
強い抵抗性を有し、長期間生命を維持することができ
る。
【0007】一般にクロストリジウム・ブチリカムを培
養する際、全ての栄養体が芽胞を内生することは無い。
その原因はいまだ明らかにはなっていないが、栄養体か
ら芽胞という生理的・形態的に異なる細胞への変化はお
そらく競争的に進むため、培地中の栄養成分等が影響し
ているのではないかと考えられる。
養する際、全ての栄養体が芽胞を内生することは無い。
その原因はいまだ明らかにはなっていないが、栄養体か
ら芽胞という生理的・形態的に異なる細胞への変化はお
そらく競争的に進むため、培地中の栄養成分等が影響し
ているのではないかと考えられる。
【0008】上述したように、クロストリジウム・ブチ
リカムを有効利用しようとする際には、芽胞の形態で取
り扱うことが好ましいため、該細菌を培養する際、いか
に芽胞形成率を高めるかが工業的生産において採算面か
ら必須事項である。
リカムを有効利用しようとする際には、芽胞の形態で取
り扱うことが好ましいため、該細菌を培養する際、いか
に芽胞形成率を高めるかが工業的生産において採算面か
ら必須事項である。
【0009】このため、上記を目的として、従来から培
地成分の検討、培地への炭酸カルシウム等のpH中和剤
の添加及び発芽抑制物質の添加(例えば、特公昭52−
48,169号公報、特開昭62−58,990号公
報、及び「耐久型細胞」、蜂須賀養悦、堀越弘毅編、岩
波書店、頁398〜404、1976年)など、様々な
試みがなされてきたが、いずれの場合も芽胞形成率を実
用的な工業生産に見合うレベルにまで向上されたもので
はない。
地成分の検討、培地への炭酸カルシウム等のpH中和剤
の添加及び発芽抑制物質の添加(例えば、特公昭52−
48,169号公報、特開昭62−58,990号公
報、及び「耐久型細胞」、蜂須賀養悦、堀越弘毅編、岩
波書店、頁398〜404、1976年)など、様々な
試みがなされてきたが、いずれの場合も芽胞形成率を実
用的な工業生産に見合うレベルにまで向上されたもので
はない。
【0010】また、最近では、前培養液を被接種培養液
(本培養用培地)に高温条件下で接種することにより芽
胞形成率を上げる方法が特開平11−42,081号公
報に報告されているが、この方法は、確かに小容量の実
験室レベルでは十分芽胞形成率を向上できるものの、通
常の工業レベルでは、被接種培養液は容量も大きいた
め、被接種培養液を所定の温度にまで上昇させるため
に、さらには高温の被接種培養液を培養温度にまで冷却
するためにも多大なエネルギーと時間を要してしまい、
工業上の観点から好ましくない。上記問題に加えて、芽
胞の回収率もまだまだ実用上の観点からは不十分である
と考えられる。
(本培養用培地)に高温条件下で接種することにより芽
胞形成率を上げる方法が特開平11−42,081号公
報に報告されているが、この方法は、確かに小容量の実
験室レベルでは十分芽胞形成率を向上できるものの、通
常の工業レベルでは、被接種培養液は容量も大きいた
め、被接種培養液を所定の温度にまで上昇させるため
に、さらには高温の被接種培養液を培養温度にまで冷却
するためにも多大なエネルギーと時間を要してしまい、
工業上の観点から好ましくない。上記問題に加えて、芽
胞の回収率もまだまだ実用上の観点からは不十分である
と考えられる。
【0011】上述したように、クロストリジウム・ブチ
リカムの芽胞の形成率を十分向上するための種々の改良
法が提案されているものの、必ずしも満足できる方法と
はいえなかった。
リカムの芽胞の形成率を十分向上するための種々の改良
法が提案されているものの、必ずしも満足できる方法と
はいえなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyr
icum)の芽胞形成率を高めることにより、結果として芽
胞を高い割合で回収することができるクロストリジウム
・ブチリカムの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
は、クロストリジウム・ブチリカム(Clostridium butyr
icum)の芽胞形成率を高めることにより、結果として芽
胞を高い割合で回収することができるクロストリジウム
・ブチリカムの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するため鋭意検討した結果、クロストリジウ
ム・ブチリカムが芽胞を形成する際、その細胞分化過程
が競争的に進行することに着目し、接種菌液中の栄養体
を殺すような物理化学的処理を接種菌液に施して、この
ような芽胞を選択的に含むよう処理された接種菌液を大
量培養用の培地(本培養用の培地)に接種することによ
って、クロストリジウム・ブチリカムの生育ステージを
揃え、バランス良くかつより多くの栄養体が芽胞形成過
程へシンクロナイズされうることを見出し、これにより
本発明を完成させるに至った。
課題を解決するため鋭意検討した結果、クロストリジウ
ム・ブチリカムが芽胞を形成する際、その細胞分化過程
が競争的に進行することに着目し、接種菌液中の栄養体
を殺すような物理化学的処理を接種菌液に施して、この
ような芽胞を選択的に含むよう処理された接種菌液を大
量培養用の培地(本培養用の培地)に接種することによ
って、クロストリジウム・ブチリカムの生育ステージを
揃え、バランス良くかつより多くの栄養体が芽胞形成過
程へシンクロナイズされうることを見出し、これにより
本発明を完成させるに至った。
【0014】すなわち、上記目的は、下記(ア)〜
(ケ)によって達成される。
(ケ)によって達成される。
【0015】(ア)クロストリジウム・ブチリカム(Clo
stridium butyricum)を培養する際、接種菌液を物理化
学的に処理することにより、栄養体の菌を殺し、芽胞の
みを選択的に培地に接種することを特徴とするクロスト
リジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)芽胞の
製造方法。
stridium butyricum)を培養する際、接種菌液を物理化
学的に処理することにより、栄養体の菌を殺し、芽胞の
みを選択的に培地に接種することを特徴とするクロスト
リジウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)芽胞の
製造方法。
【0016】(イ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液を40℃以上60℃未満の処理温度で10〜180分
間、加熱処理することからなる、前記(ア)に記載の方
法。
液を40℃以上60℃未満の処理温度で10〜180分
間、加熱処理することからなる、前記(ア)に記載の方
法。
【0017】(ウ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液にアルコールを5〜90(v/v)%の濃度になるよ
うに添加し、10分〜120分間、アルコール処理する
ことからなる、前記(ア)に記載の方法。
液にアルコールを5〜90(v/v)%の濃度になるよ
うに添加し、10分〜120分間、アルコール処理する
ことからなる、前記(ア)に記載の方法。
【0018】(エ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液のpHが1〜4となるまで酸を添加し、10〜120
分間、酸処理することからなる、前記(ア)に記載の方
法。
液のpHが1〜4となるまで酸を添加し、10〜120
分間、酸処理することからなる、前記(ア)に記載の方
法。
【0019】(オ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液を5〜50kHzの周波数で5〜120分間、音波処
理することからなる、前記(ア)に記載の方法。
液を5〜50kHzの周波数で5〜120分間、音波処
理することからなる、前記(ア)に記載の方法。
【0020】(カ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液を曝気または攪拌することにより接種菌液中の溶解酸
素と菌とを5分以上、接触させる酸素暴露処理からな
る、前記(ア)に記載の方法。
液を曝気または攪拌することにより接種菌液中の溶解酸
素と菌とを5分以上、接触させる酸素暴露処理からな
る、前記(ア)に記載の方法。
【0021】(キ)前記物理化学的処理方法は、接種菌
を寒天平板培地で嫌気培養し集落を形成させた後、好気
的雰囲気下で12時間以上放置する酸素暴露処理からな
る、前記(ア)に記載の方法。
を寒天平板培地で嫌気培養し集落を形成させた後、好気
的雰囲気下で12時間以上放置する酸素暴露処理からな
る、前記(ア)に記載の方法。
【0022】(ク)前記物理化学的処理方法は、接種菌
液を常温で7日間以上放置する熟成処理からなる、前記
(ア)に記載の方法。
液を常温で7日間以上放置する熟成処理からなる、前記
(ア)に記載の方法。
【0023】(ケ)前記クロストリジウム・ブチリカム
(Clostridium butyricum)はクロストリジウム・ブチリ
カム NIP1020(Clostridium butyricum NIP102
0)(FERM BP−5794)である、前記(ア)か
ら(ク)のいずれかに記載の方法。
(Clostridium butyricum)はクロストリジウム・ブチリ
カム NIP1020(Clostridium butyricum NIP102
0)(FERM BP−5794)である、前記(ア)か
ら(ク)のいずれかに記載の方法。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】本発明は、酪酸菌クロストリジウム・ブチ
リカムの芽胞を製造するに当たり、栄養体のみを殺して
芽胞を選択的に含むような物理化学的処理を予め施した
接種菌液(前培養液)を本培養用の培地に接種して培養
を行うことによって、乾燥、熱及び化学薬品等の様々な
外的環境に対して優れた耐性を示す芽胞をより高い比率
で形成せしめ、回収することができるを特徴とするもの
である。
リカムの芽胞を製造するに当たり、栄養体のみを殺して
芽胞を選択的に含むような物理化学的処理を予め施した
接種菌液(前培養液)を本培養用の培地に接種して培養
を行うことによって、乾燥、熱及び化学薬品等の様々な
外的環境に対して優れた耐性を示す芽胞をより高い比率
で形成せしめ、回収することができるを特徴とするもの
である。
【0026】本発明において用いられるクロストリジウ
ム・ブチリカム(Clostridium butyricum)は、これに属
するものであれば特に制限されるものではなく、例え
ば、クロストリジウム・ブチリカム NIP1020(C
lostridium butyricum NIP1020)株(FERM BP−
5794)及びNIP1021(Clostridium butyricum
NIP1021)株(FERM BP−5795)、ならびにク
ロストリジウム・ブチリカム ATCC19398、A
TCC860、IFO3315及びIAM19001株
など、すべてのクロストリジウム・ブチリカムが使用で
きるが、これらのうち、好ましくは、クロストリジウム
・ブチリカム NIP1020(Clostridium butyricum
NIP1020)株(FERM BP−5794)及びNIP
1021(Clostridium butyricum NIP1021)株(FER
M BP−5795)、特に好ましくはクロストリジウ
ム・ブチリカム NIP1020(Clostridium butyric
um NIP1020)株(FERM BP−5794)が使用さ
れる。
ム・ブチリカム(Clostridium butyricum)は、これに属
するものであれば特に制限されるものではなく、例え
ば、クロストリジウム・ブチリカム NIP1020(C
lostridium butyricum NIP1020)株(FERM BP−
5794)及びNIP1021(Clostridium butyricum
NIP1021)株(FERM BP−5795)、ならびにク
ロストリジウム・ブチリカム ATCC19398、A
TCC860、IFO3315及びIAM19001株
など、すべてのクロストリジウム・ブチリカムが使用で
きるが、これらのうち、好ましくは、クロストリジウム
・ブチリカム NIP1020(Clostridium butyricum
NIP1020)株(FERM BP−5794)及びNIP
1021(Clostridium butyricum NIP1021)株(FER
M BP−5795)、特に好ましくはクロストリジウ
ム・ブチリカム NIP1020(Clostridium butyric
um NIP1020)株(FERM BP−5794)が使用さ
れる。
【0027】本発明において行われるクロストリジウム
・ブチリカムの培養方法は、公知の方法、例えば、特開
平8−252,088号公報や特開平11−42,08
1号公報に開示された方法によって行われる。
・ブチリカムの培養方法は、公知の方法、例えば、特開
平8−252,088号公報や特開平11−42,08
1号公報に開示された方法によって行われる。
【0028】本発明におけるクロストリジウム・ブチリ
カムの培養は、使用されるクロストリジウム・ブチリカ
ムの生育の範囲(pH及び温度等)等の生理学的性質に
よってその諸条件が異なるが、クロストリジウム・ブチ
リカムは偏性嫌気性であるため、通気しない、または窒
素若しくは炭酸ガスで培養系内を通気しながら、または
培地中に還元剤を加えることにより酸化還元電位を下げ
て、または静置培養による等の嫌気的条件下でクロスト
リジウム・ブチリカムの培養を行うことが必要である。
なお、本発明において、「培養」ということばは、特記
しない限り、接種菌液(前培養液)を調製するための前
培養及び実際に所望の芽胞を大量に形成させるための本
培養双方を含むものであり、また、前培養及び本培養
は、培養方法や条件が異なるものであってもあるいは同
じものであってもよく、目的・用途に応じて宜選択され
る。
カムの培養は、使用されるクロストリジウム・ブチリカ
ムの生育の範囲(pH及び温度等)等の生理学的性質に
よってその諸条件が異なるが、クロストリジウム・ブチ
リカムは偏性嫌気性であるため、通気しない、または窒
素若しくは炭酸ガスで培養系内を通気しながら、または
培地中に還元剤を加えることにより酸化還元電位を下げ
て、または静置培養による等の嫌気的条件下でクロスト
リジウム・ブチリカムの培養を行うことが必要である。
なお、本発明において、「培養」ということばは、特記
しない限り、接種菌液(前培養液)を調製するための前
培養及び実際に所望の芽胞を大量に形成させるための本
培養双方を含むものであり、また、前培養及び本培養
は、培養方法や条件が異なるものであってもあるいは同
じものであってもよく、目的・用途に応じて宜選択され
る。
【0029】本発明における培養条件は、使用されるク
ロストリジウム・ブチリカムの生育の範囲(pH及び温
度等)、培地の組成や培養方法等を考慮して適宜選択さ
れ、特開平8−252,088号公報や特開平11−4
2,081号公報に示される条件と同様である、または
当業者には既知である。具体的には、培養温度は、通
常、20〜42℃、好ましくは35〜37℃であり、ま
た、培地のpHは、通常、5〜8、好ましくは6〜7で
ある。また、本発明による本培養時における接種菌液の
本培養用培地への接種量は、接種されたクロストリジウ
ム・ブチリカムが十分生育できる量であれば特に制限さ
れないが、本培養用培地に対して、通常、0.01〜2
0(v/v)%、好ましくは1〜10(v/v)%であ
る。
ロストリジウム・ブチリカムの生育の範囲(pH及び温
度等)、培地の組成や培養方法等を考慮して適宜選択さ
れ、特開平8−252,088号公報や特開平11−4
2,081号公報に示される条件と同様である、または
当業者には既知である。具体的には、培養温度は、通
常、20〜42℃、好ましくは35〜37℃であり、ま
た、培地のpHは、通常、5〜8、好ましくは6〜7で
ある。また、本発明による本培養時における接種菌液の
本培養用培地への接種量は、接種されたクロストリジウ
ム・ブチリカムが十分生育できる量であれば特に制限さ
れないが、本培養用培地に対して、通常、0.01〜2
0(v/v)%、好ましくは1〜10(v/v)%であ
る。
【0030】本発明におけるクロストリジウム・ブチリ
カムを培養するための培地は、使用するクロストリジウ
ム・ブチリカムの菌株の種類等によっても異なり、使用
するクロストリジウム・ブチリカムが資化しうる炭素
源、適量の窒素源、無機塩及びビタミン類などのその他
の栄養を含有する培地であれば、合成培地または天然培
地のいずれでもよい。
カムを培養するための培地は、使用するクロストリジウ
ム・ブチリカムの菌株の種類等によっても異なり、使用
するクロストリジウム・ブチリカムが資化しうる炭素
源、適量の窒素源、無機塩及びビタミン類などのその他
の栄養を含有する培地であれば、合成培地または天然培
地のいずれでもよい。
【0031】例えば、本発明による培養において使用さ
れる炭素源の例として、使用する菌株が資化できる炭素
源であれば、特に制限されない。炭素原としては、必ず
しも糖に制限されないが、菌体の増殖を考慮すると、使
用する菌株が利用可能な糖または糖を含むものが好まし
く使用される。本発明において使用できる炭素源の具体
例としては、資化性を考慮して、セロビオース、グルコ
ース、フルクトース、ガラクトース、ラクトース、マル
トース、マンノース、メリビオース、ラフィノース、サ
リシン、スターチ、シュクロース、トレハロース、キシ
ロース、デキストリン及び糖蜜等が挙げられる。これら
の炭素源のうち、スターチ、グルコース、フルクトー
ス、シュクロース及び糖蜜が好ましく使用される。上記
した炭素源は、使用する菌株の資化性を考慮して、1種
または2種以上を選択して使用してもよい。この際、炭
素源の添加濃度は、使用する菌株や炭素源の種類及び使
用する培地の炭素源以外の培地組成等によっても異なる
が、通常、0.5〜5.0(w/v)%、好ましくは1
〜3(w/v)%である。
れる炭素源の例として、使用する菌株が資化できる炭素
源であれば、特に制限されない。炭素原としては、必ず
しも糖に制限されないが、菌体の増殖を考慮すると、使
用する菌株が利用可能な糖または糖を含むものが好まし
く使用される。本発明において使用できる炭素源の具体
例としては、資化性を考慮して、セロビオース、グルコ
ース、フルクトース、ガラクトース、ラクトース、マル
トース、マンノース、メリビオース、ラフィノース、サ
リシン、スターチ、シュクロース、トレハロース、キシ
ロース、デキストリン及び糖蜜等が挙げられる。これら
の炭素源のうち、スターチ、グルコース、フルクトー
ス、シュクロース及び糖蜜が好ましく使用される。上記
した炭素源は、使用する菌株の資化性を考慮して、1種
または2種以上を選択して使用してもよい。この際、炭
素源の添加濃度は、使用する菌株や炭素源の種類及び使
用する培地の炭素源以外の培地組成等によっても異なる
が、通常、0.5〜5.0(w/v)%、好ましくは1
〜3(w/v)%である。
【0032】また、本発明による培養において使用され
る窒素源及びビタミン類としては、一般的に使用される
窒素源及びビタミン類が使用されるが、例えば、肉エキ
ス、ポリペプトン、ペプトン、酵母エキスやアミノ酸液
等の大豆及び小麦の加水分解物、大豆粉末、ミルクカゼ
イン、カザミノ酸、各種アミノ酸、コーンスティープリ
カー、その他の動物、植物及び微生物の加水分解物等の
有機窒素化合物、及び硫酸アンモニウム等のアンモニウ
ム塩などが挙げられる。これらの窒素源及びビタミン類
のうち、ペプトン、酵母エキス、肉エキス、コーンステ
ィープリカー、アミノ酸液などが好ましく使用される。
上記した窒素源及びビタミン類は、使用する微生物の生
育等を考慮して、1種または2種以上選択して使用して
もよい。この際、窒素源およびビタミン類の添加濃度
は、使用する菌株や窒素源およびビタミン類の種類及び
使用する培地の組成等によっても異なるが、通常、0.
5〜4.0(w/v)%、好ましくは2〜3(w/v)
%である。
る窒素源及びビタミン類としては、一般的に使用される
窒素源及びビタミン類が使用されるが、例えば、肉エキ
ス、ポリペプトン、ペプトン、酵母エキスやアミノ酸液
等の大豆及び小麦の加水分解物、大豆粉末、ミルクカゼ
イン、カザミノ酸、各種アミノ酸、コーンスティープリ
カー、その他の動物、植物及び微生物の加水分解物等の
有機窒素化合物、及び硫酸アンモニウム等のアンモニウ
ム塩などが挙げられる。これらの窒素源及びビタミン類
のうち、ペプトン、酵母エキス、肉エキス、コーンステ
ィープリカー、アミノ酸液などが好ましく使用される。
上記した窒素源及びビタミン類は、使用する微生物の生
育等を考慮して、1種または2種以上選択して使用して
もよい。この際、窒素源およびビタミン類の添加濃度
は、使用する菌株や窒素源およびビタミン類の種類及び
使用する培地の組成等によっても異なるが、通常、0.
5〜4.0(w/v)%、好ましくは2〜3(w/v)
%である。
【0033】さらに、本発明による培養において使用さ
れる無機塩としては、通常培養に使用されるのと同様の
当業者には公知の塩が使用できる。具体的には、マグネ
シウム、マンガン、カルシウム、ナトリウム、カリウ
ム、モリブデン、ストロンチウム、ホウ素、銅、鉄、ス
ズ及び亜鉛等のリン酸塩、塩酸塩、硫酸塩、酪酸塩、プ
ロピオン酸塩及び酢酸塩等からなる群より選ばれた1種
または2種以上を使用することができる。また、培地中
に、必要に応じて、消泡剤、植物油、界面活性剤、血液
及び血液成分、ビタミン類及び抗生物質等の薬剤、植物
または動物ホルモン等の生理活性物質などを適宜添加し
てもよい。
れる無機塩としては、通常培養に使用されるのと同様の
当業者には公知の塩が使用できる。具体的には、マグネ
シウム、マンガン、カルシウム、ナトリウム、カリウ
ム、モリブデン、ストロンチウム、ホウ素、銅、鉄、ス
ズ及び亜鉛等のリン酸塩、塩酸塩、硫酸塩、酪酸塩、プ
ロピオン酸塩及び酢酸塩等からなる群より選ばれた1種
または2種以上を使用することができる。また、培地中
に、必要に応じて、消泡剤、植物油、界面活性剤、血液
及び血液成分、ビタミン類及び抗生物質等の薬剤、植物
または動物ホルモン等の生理活性物質などを適宜添加し
てもよい。
【0034】本発明は、酪酸菌クロストリジウム・ブチ
リカムの芽胞を製造するに際し、接種菌液に、栄養体の
みを殺して芽胞を選択的に含むような物理化学的処理を
本培養用培地に接種する前に予め施すことを必須とする
ものである。
リカムの芽胞を製造するに際し、接種菌液に、栄養体の
みを殺して芽胞を選択的に含むような物理化学的処理を
本培養用培地に接種する前に予め施すことを必須とする
ものである。
【0035】本発明による物理化学的処理は、栄養体の
みを殺して芽胞を選択的に残すような処理方法であれば
特に制限されないが、例えば、加熱処理、アルコール処
理、酸処理、音波処理、酸素暴露処理及び熟成処理が挙
げられる。以下、本発明による上記好ましい物理化学的
処理方法について、それぞれ詳述する。
みを殺して芽胞を選択的に残すような処理方法であれば
特に制限されないが、例えば、加熱処理、アルコール処
理、酸処理、音波処理、酸素暴露処理及び熟成処理が挙
げられる。以下、本発明による上記好ましい物理化学的
処理方法について、それぞれ詳述する。
【0036】第一に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用される加熱処理の実施態様として
は、接種菌液を、湯せん(湯浴)や恒温室等の公知の温
度を一定に保てる方法を用いて、40℃以上60℃未
満、好ましくは50〜55℃の温度で10〜180分
間、好ましくは30〜120分間、加熱処理する方法が
ある。この際、加熱処理温度が40℃未満であると、栄
養体を効率よく殺せずに、接種菌液中に多量の栄養体が
含まれてしまい、好ましくない。これに対して、加熱処
理温度が60℃以上であると、栄養体のみならず芽胞に
もダメージを与えてしまい、やはり好ましくない。
法として好ましく使用される加熱処理の実施態様として
は、接種菌液を、湯せん(湯浴)や恒温室等の公知の温
度を一定に保てる方法を用いて、40℃以上60℃未
満、好ましくは50〜55℃の温度で10〜180分
間、好ましくは30〜120分間、加熱処理する方法が
ある。この際、加熱処理温度が40℃未満であると、栄
養体を効率よく殺せずに、接種菌液中に多量の栄養体が
含まれてしまい、好ましくない。これに対して、加熱処
理温度が60℃以上であると、栄養体のみならず芽胞に
もダメージを与えてしまい、やはり好ましくない。
【0037】第二に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用されるアルコール処理は、接種菌
液に所定の濃度になるようにアルコールを添加して処理
するものである。本発明によるアルコール処理に使用で
きるアルコールとしては、芽胞を死滅させることなく、
栄養体のみを選択的に死滅させるアルコールであれば制
限されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、プロパノール、イソブタノール、ブタノ
ール等が挙げられる。これらのうち、好ましくは、エタ
ノール及びイソプロパノールが使用される。また、上記
アルコールは、単独で使用されてもあるいは2種以上を
混合して使用されてもよい。
法として好ましく使用されるアルコール処理は、接種菌
液に所定の濃度になるようにアルコールを添加して処理
するものである。本発明によるアルコール処理に使用で
きるアルコールとしては、芽胞を死滅させることなく、
栄養体のみを選択的に死滅させるアルコールであれば制
限されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、プロパノール、イソブタノール、ブタノ
ール等が挙げられる。これらのうち、好ましくは、エタ
ノール及びイソプロパノールが使用される。また、上記
アルコールは、単独で使用されてもあるいは2種以上を
混合して使用されてもよい。
【0038】さらに、本発明によるアルコール処理にお
いて、接種菌液に添加するアルコール濃度は、全接種菌
液に対して、容量比で、好ましくは、5〜90%、より
好ましくは20〜50%であり、処理時間は、好ましく
は、10〜120分間、より好ましくは30〜60分間
である。この際、アルコール濃度が5(v/v)%未満
であると、栄養体を十分死滅させることができずに、接
種菌液中に多量の栄養体が残ってしまい、好ましくな
い。これに対して、アルコール濃度が90(v/v)%
を超えると、本培養用の培地へのアルコールの持ち込み
濃度が高くなり、ゆえに本培養条件が悪くなり、やはり
好ましくない。また、本発明によるアルコール処理温度
は、特に制限されないが、通常、0〜40℃、好ましく
は15〜30℃である。
いて、接種菌液に添加するアルコール濃度は、全接種菌
液に対して、容量比で、好ましくは、5〜90%、より
好ましくは20〜50%であり、処理時間は、好ましく
は、10〜120分間、より好ましくは30〜60分間
である。この際、アルコール濃度が5(v/v)%未満
であると、栄養体を十分死滅させることができずに、接
種菌液中に多量の栄養体が残ってしまい、好ましくな
い。これに対して、アルコール濃度が90(v/v)%
を超えると、本培養用の培地へのアルコールの持ち込み
濃度が高くなり、ゆえに本培養条件が悪くなり、やはり
好ましくない。また、本発明によるアルコール処理温度
は、特に制限されないが、通常、0〜40℃、好ましく
は15〜30℃である。
【0039】第三に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用される酸処理は、所定のpHにな
るように酸を添加して処理するものである。本発明によ
る酸処理に使用できる酸としては、芽胞を死滅させるこ
となく、栄養体のみを選択的に死滅させる酸であれば制
限されないが、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、及
び炭酸等の鉱酸及びギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
乳酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、アジピ
ン酸及びアスコルビン酸等が挙げられる。これらのう
ち、好ましくは塩酸、リン酸、酢酸、酪酸及び乳酸が使
用され、より好ましくは酢酸及び酪酸が使用される。ま
た、上記酸は、単独で使用されてもあるいは2種以上を
混合して使用されてもよい。
法として好ましく使用される酸処理は、所定のpHにな
るように酸を添加して処理するものである。本発明によ
る酸処理に使用できる酸としては、芽胞を死滅させるこ
となく、栄養体のみを選択的に死滅させる酸であれば制
限されないが、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、及
び炭酸等の鉱酸及びギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
乳酸、シュウ酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、アジピ
ン酸及びアスコルビン酸等が挙げられる。これらのう
ち、好ましくは塩酸、リン酸、酢酸、酪酸及び乳酸が使
用され、より好ましくは酢酸及び酪酸が使用される。ま
た、上記酸は、単独で使用されてもあるいは2種以上を
混合して使用されてもよい。
【0040】さらに、本発明による酸処理において、酸
の添加量は、接種菌液のpHが好ましくは1〜4、より
好ましくは2.5〜3.5となるような量であり、処理
時間は、好ましくは10〜120分間、より好ましくは
30〜60分間である。この際、酸の添加量が接種菌液
のpHを1未満になるような量であると、栄養体のみな
らず芽胞も死んでしまい芽胞の回収率が低下し、好まし
くない。これに対して、酸の添加量が接種菌液のpHを
4超になるような量であると、栄養体が多量に残ってし
まい、やはり好ましくない。また、本発明による酸処理
温度は、特に制限されないが、通常、0〜40℃、好ま
しくは15〜30℃である。
の添加量は、接種菌液のpHが好ましくは1〜4、より
好ましくは2.5〜3.5となるような量であり、処理
時間は、好ましくは10〜120分間、より好ましくは
30〜60分間である。この際、酸の添加量が接種菌液
のpHを1未満になるような量であると、栄養体のみな
らず芽胞も死んでしまい芽胞の回収率が低下し、好まし
くない。これに対して、酸の添加量が接種菌液のpHを
4超になるような量であると、栄養体が多量に残ってし
まい、やはり好ましくない。また、本発明による酸処理
温度は、特に制限されないが、通常、0〜40℃、好ま
しくは15〜30℃である。
【0041】第四に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用される音波処理の一実施態様とし
ては、槽式あるいは投げ込み式等の一般的に使用される
音波発生方法を用いて、好ましくは5〜50kHz、よ
り好ましくは10〜40kHzの周波数で、5〜120
分間、好ましくは15〜60分間、音波処理する方法が
ある。また、本発明による音波処理温度は、特に制限さ
れないが、通常、0〜40℃、好ましくは15〜30℃
である。
法として好ましく使用される音波処理の一実施態様とし
ては、槽式あるいは投げ込み式等の一般的に使用される
音波発生方法を用いて、好ましくは5〜50kHz、よ
り好ましくは10〜40kHzの周波数で、5〜120
分間、好ましくは15〜60分間、音波処理する方法が
ある。また、本発明による音波処理温度は、特に制限さ
れないが、通常、0〜40℃、好ましくは15〜30℃
である。
【0042】第五に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用される酸素暴露処理は、栄養体は
酸素の暴露により死滅する現象を利用するものであり、
接種菌液に酸素を接触させることにより栄養体を選択的
に死滅させるものである。なお、本明細書において、溶
解酸素ということばは、接種菌液中に溶解している溶存
酸素に加えて、バブリングなどにより接種菌液中に供給
される酸素をも含む。本発明による酸素暴露処理として
は、接種菌液中の十分量の溶解酸素を菌に接触させる方
法であれば特に制限されないが、その一実施態様として
は、接種菌液を曝気(散気式若しくは機械的エアレーシ
ョンなど)又は攪拌により接種菌液中の溶解酸素と菌と
を、好ましくは5分以上、より好ましくは12時間以
上、最も好ましくは24時間以上接触させる方法があ
る。この際、溶解酸素との接触時間が5分未満では、溶
解酸素との接触が不充分であり、栄養体を効率よく死滅
できず、好ましくない。また、本発明による酸素暴露温
度は、特に制限されないが、通常、1〜40℃、好まし
くは15〜30℃である。
法として好ましく使用される酸素暴露処理は、栄養体は
酸素の暴露により死滅する現象を利用するものであり、
接種菌液に酸素を接触させることにより栄養体を選択的
に死滅させるものである。なお、本明細書において、溶
解酸素ということばは、接種菌液中に溶解している溶存
酸素に加えて、バブリングなどにより接種菌液中に供給
される酸素をも含む。本発明による酸素暴露処理として
は、接種菌液中の十分量の溶解酸素を菌に接触させる方
法であれば特に制限されないが、その一実施態様として
は、接種菌液を曝気(散気式若しくは機械的エアレーシ
ョンなど)又は攪拌により接種菌液中の溶解酸素と菌と
を、好ましくは5分以上、より好ましくは12時間以
上、最も好ましくは24時間以上接触させる方法があ
る。この際、溶解酸素との接触時間が5分未満では、溶
解酸素との接触が不充分であり、栄養体を効率よく死滅
できず、好ましくない。また、本発明による酸素暴露温
度は、特に制限されないが、通常、1〜40℃、好まし
くは15〜30℃である。
【0043】または、本発明による酸素暴露処理の他の
実施態様としては、接種菌を寒天平板培地で嫌気培養し
て集落を形成させた後、好気的雰囲気下において、好ま
しくは12時間以上、より好ましくは24時間以上、酸
素と接触させた後、寒天平板培地上の集落を滅菌エーゼ
等で集め、滅菌水に懸濁したものを接種菌液とし、本培
養用培地に接種して培養を行うまたは前記のごとく集め
た集落を直接本培養用培地に接種して培養を行う方法が
ある。この際、好気的雰囲気下での酸素暴露時間が12
時間未満であると、接種菌が酸素と十分接触されず、栄
養体が十分死滅せず、好ましくない。また、本発明によ
る好気的雰囲気下での培養温度は、特に制限されず、上
記と同様の酸素暴露温度が使用されるが、通常、1〜4
0℃、好ましくは4〜30℃である。
実施態様としては、接種菌を寒天平板培地で嫌気培養し
て集落を形成させた後、好気的雰囲気下において、好ま
しくは12時間以上、より好ましくは24時間以上、酸
素と接触させた後、寒天平板培地上の集落を滅菌エーゼ
等で集め、滅菌水に懸濁したものを接種菌液とし、本培
養用培地に接種して培養を行うまたは前記のごとく集め
た集落を直接本培養用培地に接種して培養を行う方法が
ある。この際、好気的雰囲気下での酸素暴露時間が12
時間未満であると、接種菌が酸素と十分接触されず、栄
養体が十分死滅せず、好ましくない。また、本発明によ
る好気的雰囲気下での培養温度は、特に制限されず、上
記と同様の酸素暴露温度が使用されるが、通常、1〜4
0℃、好ましくは4〜30℃である。
【0044】第六に、本発明において物理化学的処理方
法として好ましく使用される熟成処理は、接種菌液を長
期間放置して、培地中の栄養成分を枯渇させたり、代謝
産物を蓄積させたりすること等によりクロストリジウム
・ブチリカムの生育環境を悪化させることによって、栄
養体を死滅させるものである。本発明による熟成処理の
一実施態様としては、接種菌液を、好ましくは常温付近
で、好ましくは7日間以上、放置することにより、栄養
体を死滅させ、芽胞のみを得る。この際、熟成期間が7
日未満であると、生育環境の悪化が不充分であり、即
ち、栄養体が完全に死滅せず、好ましくない。また、本
発明において、熟成環境は、好気的または嫌気的雰囲気
のいずれであってもよいが、好ましくは好気的雰囲気で
ある。
法として好ましく使用される熟成処理は、接種菌液を長
期間放置して、培地中の栄養成分を枯渇させたり、代謝
産物を蓄積させたりすること等によりクロストリジウム
・ブチリカムの生育環境を悪化させることによって、栄
養体を死滅させるものである。本発明による熟成処理の
一実施態様としては、接種菌液を、好ましくは常温付近
で、好ましくは7日間以上、放置することにより、栄養
体を死滅させ、芽胞のみを得る。この際、熟成期間が7
日未満であると、生育環境の悪化が不充分であり、即
ち、栄養体が完全に死滅せず、好ましくない。また、本
発明において、熟成環境は、好気的または嫌気的雰囲気
のいずれであってもよいが、好ましくは好気的雰囲気で
ある。
【0045】上記のように物理化学的処理を接種菌液に
施し、芽胞を選択的に培地に接種した後、本培養を行う
ことにより芽胞を高率に形成させることができる。
施し、芽胞を選択的に培地に接種した後、本培養を行う
ことにより芽胞を高率に形成させることができる。
【0046】また、このようにして得られた培養液は、
濾過、限外濾過、凝集分離及び遠心分離などの一般的な
方法によって集菌された後、送風乾燥、天日乾燥、減圧
乾燥懸懸、凍結乾燥やスプレードライヤーなどの一般的
な方法により乾燥・粉末化し、これをそのままの形態で
または必要に応じて保存性向上剤や他の薬剤を配合する
ことにより、芽胞を高含有率で含む整腸剤などの医薬
品、食品及び飼料添加剤などとして使用できる。
濾過、限外濾過、凝集分離及び遠心分離などの一般的な
方法によって集菌された後、送風乾燥、天日乾燥、減圧
乾燥懸懸、凍結乾燥やスプレードライヤーなどの一般的
な方法により乾燥・粉末化し、これをそのままの形態で
または必要に応じて保存性向上剤や他の薬剤を配合する
ことにより、芽胞を高含有率で含む整腸剤などの医薬
品、食品及び飼料添加剤などとして使用できる。
【0047】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。
明する。
【0048】調製例1 下記実施例1〜20及び22ならびに比較例1に使用す
る接種菌液を、以下の方法により調製した。
る接種菌液を、以下の方法により調製した。
【0049】まず、コンスターチ2.0%、アミノ酸液
2.0%及び炭酸カルシウム0.75%を含む培地(p
H未調整)を121℃で、20分間、オートクレーブ滅
菌した後、培地を約37℃まで急冷した。
2.0%及び炭酸カルシウム0.75%を含む培地(p
H未調整)を121℃で、20分間、オートクレーブ滅
菌した後、培地を約37℃まで急冷した。
【0050】次に、この培地100mlに、クロストリ
ジウム・ブチリカム NIP1020株(FERM B
P−5794)を一白金耳接種し、37℃で48時間、
静置培養し、これを物理化学的処理前の接種菌液とし
た。
ジウム・ブチリカム NIP1020株(FERM B
P−5794)を一白金耳接種し、37℃で48時間、
静置培養し、これを物理化学的処理前の接種菌液とし
た。
【0051】実施例1〜15 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、下記表1中に示す条件(湯浴温度及び浸
漬時間)にて、湯浴中で加熱処理を行った。
試験管にとり、下記表1中に示す条件(湯浴温度及び浸
漬時間)にて、湯浴中で加熱処理を行った。
【0052】実施例16 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、これにエタノール(99.5%)を20
(v/v)%の濃度になるように添加した後、室温約2
0℃で、1時間放置し、エタノール処理を行った。
試験管にとり、これにエタノール(99.5%)を20
(v/v)%の濃度になるように添加した後、室温約2
0℃で、1時間放置し、エタノール処理を行った。
【0053】実施例17 実施例16において、エタノールを50(v/v)%の
濃度になるように添加した以外は、実施例16と同様に
してエタノール処理を行った。
濃度になるように添加した以外は、実施例16と同様に
してエタノール処理を行った。
【0054】実施例18 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、これに接種菌液のpHが2.8になるま
で酢酸(99.5%)を添加した後、室温約20℃で、
1時間放置し、酸処理を行った。なお、本実施例におい
て、酢酸の添加量は、全体の20(v/v)%の濃度と
なる量であった。
試験管にとり、これに接種菌液のpHが2.8になるま
で酢酸(99.5%)を添加した後、室温約20℃で、
1時間放置し、酸処理を行った。なお、本実施例におい
て、酢酸の添加量は、全体の20(v/v)%の濃度と
なる量であった。
【0055】実施例19 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、水を入れた超音波水槽に浸潰し、20〜
30℃で、周波数38kHzで1時間、音波処理を行っ
た。
試験管にとり、水を入れた超音波水槽に浸潰し、20〜
30℃で、周波数38kHzで1時間、音波処理を行っ
た。
【0056】実施例20 調製例1で得られた接種菌液80mlを無菌的に滅菌し
た三角フラスコに仕込み、室温約20℃で、スターラー
を用いて60rpmの回転速度で23時間攪拌し、酸素
暴露処理を行った。
た三角フラスコに仕込み、室温約20℃で、スターラー
を用いて60rpmの回転速度で23時間攪拌し、酸素
暴露処理を行った。
【0057】実施例21 クロストリジウム・ブチリカム NIP1020株(F
ERM BP−5794)を、BL平板培地(日水製薬
社製)に画線塗抹し、ガスパック法(BBL社製)で3
7℃、48時間、嫌気培養した後、平板培地を空気中に
て室温で24時間放置し、酸素暴露処理を行った。
ERM BP−5794)を、BL平板培地(日水製薬
社製)に画線塗抹し、ガスパック法(BBL社製)で3
7℃、48時間、嫌気培養した後、平板培地を空気中に
て室温で24時間放置し、酸素暴露処理を行った。
【0058】実施例22 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、室温約20℃において、7日間放置し、
熟成処理を行った。
試験管にとり、室温約20℃において、7日間放置し、
熟成処理を行った。
【0059】比較例1 調製例1で得られた接種菌液3mlを無菌的に滅菌した
試験管にとり、何ら処理を施さなかった。
試験管にとり、何ら処理を施さなかった。
【0060】実施例23 実施例1〜22で処理された処理接種菌液及び比較例1
で得られた無処理接種菌液3mlを、それぞれ、上記調
製例1と同様にして調製されたオートクレーブ滅菌済み
の培地100mlに接種し、これを37℃で48時間、
静置培養した。ただし、実施例21で酸素暴露処理され
た接種菌については、形成したコロニーを1白金耳、上
記と同様の培地100mlに接種し、37℃で48時
間、静置培養したものを用いた。培養終了後、それぞれ
の培養液中の芽胞数を血球計算盤(トーマ)を用いて計
測し、その結果を下記表1に示す。
で得られた無処理接種菌液3mlを、それぞれ、上記調
製例1と同様にして調製されたオートクレーブ滅菌済み
の培地100mlに接種し、これを37℃で48時間、
静置培養した。ただし、実施例21で酸素暴露処理され
た接種菌については、形成したコロニーを1白金耳、上
記と同様の培地100mlに接種し、37℃で48時
間、静置培養したものを用いた。培養終了後、それぞれ
の培養液中の芽胞数を血球計算盤(トーマ)を用いて計
測し、その結果を下記表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】上記表1から明らかなように、芽胞形成の
促進効果は、実施例1〜22全ての処理区において認め
られたことから、本発明の製造方法を用いてクロストリ
ジウム・ブチリカムを培養することにより、芽胞形成率
が飛躍的に上がり、結果としてクロストリジウム・ブチ
リカムの芽胞が高率で回収できることが示される。
促進効果は、実施例1〜22全ての処理区において認め
られたことから、本発明の製造方法を用いてクロストリ
ジウム・ブチリカムを培養することにより、芽胞形成率
が飛躍的に上がり、結果としてクロストリジウム・ブチ
リカムの芽胞が高率で回収できることが示される。
【0063】
【発明の効果】上述したように、本発明は、酪酸菌クロ
ストリジウム・ブチリカムの芽胞を製造するに当たり、
栄養体のみを殺して芽胞を選択的に含むような物理化学
的処理を予め施した接種菌液を本培養用の培地に接種し
て培養を行うことを特徴とするものである。したがっ
て、本発明の方法を用いることにより、生きた栄養体は
含まずに芽胞のみを含む接種菌液を本培養用の培地に接
種できるため、培養後の培養液中の芽胞形成率は飛躍的
に向上し、結果として芽胞の回収率を上げることができ
る。
ストリジウム・ブチリカムの芽胞を製造するに当たり、
栄養体のみを殺して芽胞を選択的に含むような物理化学
的処理を予め施した接種菌液を本培養用の培地に接種し
て培養を行うことを特徴とするものである。したがっ
て、本発明の方法を用いることにより、生きた栄養体は
含まずに芽胞のみを含む接種菌液を本培養用の培地に接
種できるため、培養後の培養液中の芽胞形成率は飛躍的
に向上し、結果として芽胞の回収率を上げることができ
る。
【0064】また、本発明に用いられる物理化学的処理
は、いずれも操作が簡便であり、接種菌液や培地の加熱
・冷却等の工程を必要としない上、あらゆる培養設備に
も適用が可能であり、汎用性においても優れており、工
業上の観点からも非常に好ましいものである。
は、いずれも操作が簡便であり、接種菌液や培地の加熱
・冷却等の工程を必要としない上、あらゆる培養設備に
も適用が可能であり、汎用性においても優れており、工
業上の観点からも非常に好ましいものである。
【0065】さらに、上記利点に加えて、本発明の方法
によって得られた培養液は、従来法で得られるものに比
べて高濃度で芽胞を含むので、これを用いて得られた整
腸剤などの医薬品、食品及び飼料添加剤は乾燥、熱及び
化学薬品等の様々な外的環境に対してより優れた耐性を
発揮できる。
によって得られた培養液は、従来法で得られるものに比
べて高濃度で芽胞を含むので、これを用いて得られた整
腸剤などの医薬品、食品及び飼料添加剤は乾燥、熱及び
化学薬品等の様々な外的環境に対してより優れた耐性を
発揮できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 逸樹 千葉県夷隅郡夷隅町松丸1240番地 日宝化 学株式会社内 Fターム(参考) 4B065 AA23X AC20 BB02 BB12 BB18 BC01 BC02 BC06 BC50 BD27 BD29 BD50 CA42 CA43 CA44
Claims (9)
- 【請求項1】 クロストリジウム・ブチリカム(Clostri
dium butyricum)を培養する際、接種菌液を物理化学的
に処理することにより、栄養体の菌を殺し、芽胞のみを
選択的に培地に接種することを特徴とするクロストリジ
ウム・ブチリカム(Clostridium butyricum)芽胞の製造
方法。 - 【請求項2】 該物理化学的処理方法は、接種菌液を4
0℃以上60℃未満の処理温度で10〜180分間、加
熱処理することからなる、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 該物理化学的処理方法は、接種菌液にア
ルコールを5〜90(v/v)%の濃度になるように添
加し、10分〜120分間、アルコール処理することか
らなる、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項4】 該物理化学的処理方法は、接種菌液のp
Hが1〜4となるまで酸を添加し、10〜120分間、
酸処理することからなる、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項5】 該物理化学的処理方法は、接種菌液を5
〜50kHzの周波数で5〜120分間、音波処理する
ことからなる、請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項6】 該物理化学的処理方法は、接種菌液を曝
気または攪拌することにより接種菌液中の溶解酸素と菌
とを5分以上、接触させる酸素暴露処理からなる、請求
項1に記載の製造方法。 - 【請求項7】 該物理化学的処理方法は、接種菌を寒天
平板培地で嫌気培養し集落を形成させた後、好気的雰囲
気下で12時間以上放置する酸素暴露処理からなる、請
求項1に記載の製造方法。 - 【請求項8】 該物理化学的処理方法は、接種菌液を常
温で7日間以上放置する熟成処理からなる、請求項1に
記載の製造方法。 - 【請求項9】 該クロストリジウム・ブチリカム(Clost
ridium butyricum)はクロストリジウム・ブチリカム
NIP1020(Clostridium butyricum NIP1020)(F
ERM BP−5794)である、請求項1〜8のいず
れか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214301A JP2001037470A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214301A JP2001037470A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001037470A true JP2001037470A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16653477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11214301A Withdrawn JP2001037470A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | クロストリジウム・ブチリカム芽胞の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001037470A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061665A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-03-04 | Yakult Bio-Science Foundation | 芽胞形成菌の検出方法 |
WO2004080200A1 (en) * | 2003-03-11 | 2004-09-23 | Inatech International Inc. | Probiotic micro-organisms and uses thereof |
CN104789517A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-07-22 | 佛山市海天调味食品股份有限公司 | 一种提高孢子量的方法 |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP11214301A patent/JP2001037470A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003061665A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-03-04 | Yakult Bio-Science Foundation | 芽胞形成菌の検出方法 |
WO2004080200A1 (en) * | 2003-03-11 | 2004-09-23 | Inatech International Inc. | Probiotic micro-organisms and uses thereof |
CN104789517A (zh) * | 2015-05-07 | 2015-07-22 | 佛山市海天调味食品股份有限公司 | 一种提高孢子量的方法 |
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