JP2001031872A - 繊維とタンパク質又は樹脂とタンパク質を結合させる際に用いられる結合タンパク質含有液並びにタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方法 - Google Patents

繊維とタンパク質又は樹脂とタンパク質を結合させる際に用いられる結合タンパク質含有液並びにタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方法

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JP2001031872A
JP2001031872A JP11206684A JP20668499A JP2001031872A JP 2001031872 A JP2001031872 A JP 2001031872A JP 11206684 A JP11206684 A JP 11206684A JP 20668499 A JP20668499 A JP 20668499A JP 2001031872 A JP2001031872 A JP 2001031872A
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fiber
solution
resin
bound
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JP11206684A
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Yoshihiro Matsushita
良博 松下
Yasuo Sakurai
康雄 桜井
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Daishin Frame Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、物質の組織に対して、溶融、固
形、流動等の反応条件を改善したり、又酸化物に対して
中和剤となるカルシウムイオンを架橋剤として、タンパ
ク質と繊維又はタンパク質と樹脂を結合させることによ
り、使用頻度の度合いや洗濯回数等の各種悪条件が課さ
れた場合であっても、極めて強固にタンパク質を繊維や
樹脂に結合保持させることが出来る極めて優れた繊維と
タンパク質又は樹脂とタンパク質を結合させる際に用い
られる結合タンパク質含有液並びにタンパク質結合繊維
又はタンパク質結合樹脂の製造方法に関するものであ
る。 【解決手段】 本発明は、動物又は植物から得たケラチ
ン溶液、セリシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液
の少なくとも何れか一つと水に無機カルシウム塩と竹類
から得た抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活
性液とを混合して得られた結合タンパク質含有液に繊維
又は樹脂を浸漬させるか又は接触させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維とタンパク質
又は樹脂とタンパク質を結合させる際に用いられる結合
タンパク質含有液並びにタンパク質結合繊維又はタンパ
ク質結合樹脂の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、天然のシルクは優美な光
沢、心地よい肌触り、程よい固さと柔らかさを持つ極め
て優れた特性を有し、一方合成樹脂から得られたナイロ
ン等の合成繊維は、ソフトでぬめり風合いを持つ強靱な
素材であり、よって近年、上記ナイロン等の合成繊維の
生地に天然のシルク(溶液化したシルク)を特殊な接着
剤で固着させた、所謂、シルクコーティング樹脂繊維が
開発されており、ストッキングをはじめとする主に下着
関連等の商品に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記の如
く下着関連等の商品に適用されているシルクコーティン
グ樹脂繊維においては、下記の様な問題があった。
【0004】即ち、上記シルクコーティング樹脂繊維
は、単に接着剤を介してナイロン等の合成繊維の生地に
天然のシルクを被着状態としただけのものであるため、
使用頻度の度合いや洗濯回数等の各種条件によってはシ
ルクが剥がれてしまうという問題が生じ、結果として消
費者を十分満足させることが出来るものではなかった。
【0005】更に、近年、上記の如く合成繊維の生地に
天然のシルクを固着させたシルクコーティング樹脂繊維
に限らず、例えば、天然の繊維や樹脂のみならず化学繊
維等に何らかの機能的な付加価値をつけて今までに存在
し得なかった全く新しい性質や肌触り等を有した繊維や
樹脂の開発が急務であった。
【0006】然して、本発明は、上記の問題を解決する
ものであり、動物又は植物から得たケラチン溶液、セリ
シン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液の少なくとも
何れか一つと、あらゆる物質の組織に対して、溶融、固
形、流動等の反応条件を改善したり、又酸化物に対して
中和剤となるカルシウムイオンを含むべく水に無機カル
シウム塩と竹類から得た抽出液とを混合して得られたカ
ルシウム含有活性液とを混合して得られた結合タンパク
質含有液に各種天然繊維や各種化学繊維に限らず各種の
樹脂を接触させることにより結合タンパク質含有液中に
含まれるタンパク質をカルシウムイオンを架橋剤として
各種繊維や樹脂に極めて強固に結合保持させることが可
能となり、しいては使用頻度が高くなったり、洗濯回数
が増える等の各種悪条件が上記タンパク質が結合された
繊維や樹脂から形成された各種製品等に課された場合で
も、タンパク質を極めて強固に結合保持させることが可
能で、しかも今までに存在し得なかった全く新しい性質
や肌触り等の付加価値を有した各種繊維や各種樹脂を市
場に普及させることを課題とすべくなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を講じたものである。即ち、本
発明における繊維とタンパク質又は樹脂とタンパク質を
結合させる際に用いられる結合タンパク質含有液は、動
物又は植物から得たケラチン溶液、セリシン溶液、シル
ク溶液又はアルブミン溶液の少なくとも何れか一つと、
水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽出液とを混合し
て得られたカルシウム含有活性液とを含有するものであ
る。
【0008】係る結合タンパク質含有液によれば、水に
溶解したカルシウムが水の分子レベルまで小さくなった
際に、カルシウムの持っている電荷と水分子の電荷が相
互に働いてくっつきあいカルシウムがイオン化すること
になる。
【0009】尚、竹類から得た抽出液は極めて低い酸化
還元電位を有すると共に特有の成分を有してなることか
ら、水に溶解したカルシウムイオンは還元性(抗酸化
性)を示すと共にイオンを安定化させることが出来、よ
って係る結合タンパク質含有液に、繊維又は樹脂を浸漬
させるか又は接触させることで、上記の如く安定化状態
にあるカルシウムイオンが架橋剤として繊維とタンパク
質又は樹脂とタンパク質を分子レベルで強固に結合させ
たタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂を製造す
ることが出来る利点を有する。
【0010】更に、上記結合タンパク質含有液に繊維又
は樹脂を浸漬させるか又は接触させる際に、結合タンパ
ク質含有液に超音波を照射した場合には、超音波による
振動を介して繊維又は樹脂の吸湿性等の各種性質を活性
化することが可能となるばかりか、該超音波により繊維
又は樹脂とタンパク質を安定化状態にあるカルシウムイ
オンで分子レベルに架橋させて強固に結合させる場合に
おいて、繊維又は樹脂に結合するタンパク質の表層厚を
全体にわたって平均化させることが出来るという利点が
ある。
【0011】更に、本発明におけるタンパク質結合繊維
又はタンパク質結合樹脂の製造方法は以下のように行う
ことも可能である。即ち、動物又は植物から得たケラチ
ン溶液、セリシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液
の少なくとも何れか一つと水に無機カルシウム塩と竹類
から得た抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活
性液とを混合することで得られた結合タンパク質含有液
に超音波を加えて超音波噴霧化し、その後該噴霧化雰囲
気中に繊維又は樹脂を所定時間曝すか又は接触通過させ
てもよく、この方法によれば、前記同様に水に溶解した
カルシウムが水の分子レベルまで小さくなった際に、カ
ルシウムの持っている電荷と水分子の電荷が相互に働い
てくっつきあいカルシウムがイオン化することになる。
【0012】尚、上記の如く竹類から得た抽出液は極め
て低い酸化還元電位を有すると共に特有の成分を有して
なることから、水に溶解したカルシウムイオンは還元性
(抗酸化性)を示すと共にイオンを安定化させることが
出来る利点がある。
【0013】更に、結合タンパク質含有液が超音波噴霧
化することにより、超音波によるキャビテーション効果
(空洞部が生じて渦を起こす現象)を介して含有液を霧
化させて微粒子状態で繊維又は樹脂とタンパク質を安定
化状態にあるカルシウムイオンで分子レベルで濃密に架
橋させてより強固に結合させることが出来る利点がある
ばかりか、繊維又は樹脂に結合するタンパク質の表層厚
を全体にわたって極めて良好、且つ綿密に均一化するこ
とが出来るという利点がある。
【0014】更に、結合タンパク質含有液の噴霧化雰囲
気中に繊維又は樹脂を曝すか又は接触通過させるだけで
タンパク質を繊維又は樹脂に強固に結合させることが可
能となり、よって各種商品等の生産ライン上の一工程に
簡単に組み入れることが可能になるという製造上の利点
がある。
【0015】更に、上記の如く超音波噴霧化された結合
タンパク質含有液を介して繊維又は樹脂とタンパク質を
安定化状態にあるカルシウムイオンで分子レベルで濃密
に架橋させてより強固に結合させることが出来るが、例
えば、含有液を希釈した場合でもタンパク質の繊維又は
樹脂への結合を良好に行い得ることが出来、よって極め
て効率よく、しかも経済的に含有液を使用することが出
来るという製造コスト上の利点を有する。
【0016】又、上記製造方法において製造されたタン
パク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂を洗浄後瞬間乾
燥した場合には、繊維又は樹脂に結合するタンパク質の
結合状態を瞬時に安定させることが出来るだけでなく、
繊維又は樹脂の次工程への搬送や移替え等の作業をより
スムーズに、且つ迅速に行うことが出来る利点がある。
【0017】更に、上記製造方法において、繊維又は樹
脂が予熱される場合には、繊維又は樹脂に結合するシル
クの結合時間を大幅に短縮することが出来る利点があ
る。
【0018】更に、本発明におけるタンパク質結合繊維
又はタンパク質結合樹脂の製造方法を以下のように行っ
てもよい。即ち、水に無機カルシウム塩と竹類から得た
抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液を超
音波振動させながら繊維又は樹脂に噴射し、その後カル
シウム含有活性液が噴射された繊維又は樹脂を、動物又
は植物から得たケラチン溶液、セリシン溶液、シルク溶
液又はアルブミン溶液の少なくとも何れか一つを超音波
噴霧化させた噴霧化雰囲気内に曝すか又は接触通過させ
てタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂を製造す
ることも可能であり、繊維又は樹脂とタンパク質を安定
化状態にあるカルシウムイオンで分子レベルに架橋させ
て強固に結合させることが出来る利点があるばかりか、
繊維又は樹脂とタンパク質との結合時間を大幅に短縮し
つつ繊維又は樹脂に結合するタンパク質の表層厚を全体
にわたって平均化させることが出来る利点がある。
【0019】更に、本発明におけるタンパク質結合繊維
又はタンパク質結合樹脂の製造方法を以下のように行う
ことも可能である。即ち、動物又は植物から得たケラチ
ン溶液、セリシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液
の少なくとも何れか一つと、水に無機カルシウム塩と竹
類から得た抽出液とを混合して得られたカルシウム含有
活性液の夫々を超音波を介して混合霧化させ磁場雰囲気
内で繊維又は樹脂に噴霧してもよく、この場合には、変
動磁場により霧化したカルシウム含有活性液のエネルギ
ー効果を高めることにより繊維又は樹脂内への浸透性を
向上させて該繊維又は樹脂にタンパク質を極めて強固に
結合させることが出来る利点がある。
【0020】更に、上記製造方法において、塩化カルシ
ウムは、入手が極めて容易且つ安価であることから、広
範囲におよぶ各種の産業分野において物品や製品の品質
や機能を向上させるために利用されるカルシウム含有活
性液を何時でも何処でも極めて安価且つ大量に製造する
ことが出来る利点がある。更に、塩化カルシウムは食品
添加物としても承認されており、よって取扱い易いだけ
でなく、製造されたカルシウム含有活性液を食品関連に
添加して使用することも出来る安全性をも備えるという
利点がある。
【0021】更に、上記製造方法において、竹類から得
た抽出液は、抗菌性(防腐効果)を有することから、製
造されたカルシウム含有活性液を食品関連や化粧品関連
に添加して使用することが出来る安全性を備えるだけで
なく、竹エキスが一般的にPH3.0前後の酸性である
にも係わらず極めて低い酸化還元電位を示すという特有
の性質を有してなることから、該竹エキスが有する還元
性を介してカルシウムイオンの高安定化をはかることが
出来るという利点がある。
【0022】従って、本発明におけるタンパク質結合繊
維又はタンパク質結合樹脂の製造方法によれば、上記の
如くあらゆる物質の組織に対して、溶融、固形、流動等
の反応条件を改善したり、又酸化物に対して中和剤とな
り、しかも竹エキスが有する還元性を介して高安定化し
てなるカルシウムイオンを架橋剤として、例えば、動物
又は植物から得たケラチン溶液、セリシン溶液、シルク
溶液、アルブミン溶液の夫々に含有されているタンパク
質を化学繊維である再生繊維(レーヨン・キュプラ
等)、半合成繊維(繊維系…アセテート・トリアセテー
ト等、タンパク質系…プロミックス)、合成繊維(ナイ
ロン・ポリエステル・アクリル・ポリエチレン・ビニロ
ン等)、無機繊維(ガラス)等に強固に結合させること
が出来るばかりか、動植物等から得られる各種天然繊
維、例えば、綿(海島綿・エジプト綿・米綿等)、麻
(亜麻等)、絹(家蚕糸・野蚕糸等)、毛(羊毛・カシ
ミア・モヘア等)等に強固に結合させることも可能とな
る。
【0023】よって、係るカルシウム含有活性液に含ま
れるカルシウムイオンを架橋剤としてタンパク質を結合
した各種繊維や各種樹脂を用いて製造された各種商品
に、今までに存在し得なかった全く新しい付加価値を持
たせることが出来る利点があるばかりか、例えば、シル
ク溶液から得られたタンパク質(フィブロイン)をナイ
ロン等の合成繊維のみならず羊毛等の天然繊維であって
も極めて強固に保持させることが出来るという利点があ
る。
【0024】よって、上記の如くシルク溶液から得られ
たタンパク質(フィブロイン)を羊毛に強固に保持させ
た場合には、ウロコ状の表皮を有した羊毛の表面をタン
パク質でコーティングすることが可能となり、よって独
自の風合いや汗等の吸水性のみならず保水力を備えた羊
毛の唯一の欠点であったウロコ状の表皮を介しての肌刺
激によるかゆみ等をなくすことが出来る付加価値を天然
の羊毛に具備させることが出来る利点がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に従って説明するが、係る実施形態ではシルク溶液に含
まれるタンパク質(フィブロイン)を合成繊維であるナ
イロンに結合させる場合について説明する。
【0026】先ず、図1において、1は本発明における
繊維とタンパク質又は樹脂とタンパク質を結合させる際
に用いられる結合タンパク質含有液並びにタンパク質結
合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方法を実施する場
合に用いられるタンパク質結合装置を示すと共に、2は
該結合装置1の制御パネルを示す。
【0027】3は上記タンパク質結合装置1の上面1aに
設けられた超音波噴霧化装置を示し、かかる装置3は、
全体が中空箱状に形成され、且つ内空部の略中央に設け
られた仕切板4を介して該内空部を二分割した2室3a,
3bを有してなり、しかも一方の室3aには、天然のシルク
プロテインを加水分解して得られたシルク溶液(シルク
アミノ酸溶液)と、プロペラ等の攪拌体を備えた攪拌装
置の貯留槽内(図示せず)に貯留された水に無機カルシ
ウム塩としての塩化カルシウム(2水塩)と竹類から得
た抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液と
の混合によって得られた結合タンパク質含有液5が、継
ぎ足された水を介しての希釈状態で貯留されてなり、し
かも該超音波噴霧化装置3の底部内には、上記一方の室
内に希釈状態で貯留された混合液5を超音波噴霧化して
他方の室3bへと送り込むための4基の超音波霧化ユニッ
ト6が収納されている。
【0028】尚、上記4基の超音波霧化ユニット6は、
図2に示すように、フロートスイッチ6d及びリレー6eを
備えた入力電源ラインにパラレルに接続された4基の発
振回路基板6aと該発振回路基板6aの夫々に出力コード6b
を介して接続された4基の振動子6cとから構成されてな
るものである。(本多電子株式会社製:発振周波数2.
4MHz,霧化能力250±50ml/h25℃,霧化
粒子径約2〜3μm)
【0029】7は前記超音波霧化ユニット6の発振回路
基板6aを冷却するための電動ファンを示すと共に、8は
モータ8aに接続された減速機8bを介して回転する糸巻取
用駆動軸8cと、該糸巻取用駆動軸8cに所定の距離を有し
て対峙する糸繰出用従動軸8dとを備えた糸巻取装置を示
す。
【0030】9は化学繊維の中で合成繊維に属する所定
長のナイロン糸10が巻装され、且つ前記糸繰出用従動軸
8dに装着脱自在なナイロン糸繰出用コアを示すと共に、
9aは上記ナイロン糸繰出用コア9に巻装されたナイロン
糸10を巻き取るべく前記糸巻取用駆動軸8cに装着脱自在
なナイロン糸巻取用コアを示す。
【0031】11は前記超音波霧化ユニット6を介して超
音波噴霧化し他方の室3bへと送り込まれた噴霧化状態の
結合タンパク質含有液5を、ナイロン糸巻取用コア9aの
巻取回転(矢印A)を介して繰出回転(矢印B)するナ
イロン糸繰出用コア9よりナイロン糸巻取用コア9a側へ
と所定速度で移動(矢印C)するナイロン糸10に強制噴
射することでナイロン糸10を含有液5の噴霧化雰囲気中
に接触通過させるべく中空筒状に形成されたナイロン糸
10の糸通過空部を有した噴射装置を示す。
【0032】12は前記噴射装置11の糸通過空部を通過す
る前のナイロン糸10を超音波を介して予熱するための超
音波予熱装置12を示すと共に、12a は超音波予熱装置12
へのナイロン糸10の導入孔を示す。
【0033】13は所定長のナイロン糸10が巻装された複
数のナイロン糸繰出用コア9を収納するためのコア収納
部を示す。
【0034】本発明における繊維とタンパク質又は樹脂
とタンパク質を結合させる際に用いられる結合タンパク
質含有液並びにタンパク質結合繊維又はタンパク質結合
樹脂の製造方法を実施する場合に用いられるタンパク質
結合装置1は以上の構成からなるものであり、よって係
るタンパク質結合装置1を用いて、加水分解によって得
られたシルク溶液と、水に無機カルシウム塩と竹類から
得た抽出液とを混合し攪拌することで得られたカルシウ
ム含有活性液とを混合することで得られた結合タンパク
質含有液5に水を加えて希釈状態とした後、該含有液5
に超音波を照射して超音波噴霧化し、その後該噴霧化雰
囲気中にナイロン糸10を接触通過させた場合には、先
ず、水に溶解したカルシウムが攪拌を介して水の分子レ
ベルまで小さくなった際に、カルシウムの持っている電
荷と水分子の電荷が相互に働いてくっつきあいカルシウ
ムがイオン化することになる。
【0035】尚、上記の如く竹類から得た抽出液は極め
て低い酸化還元電位を有すると共に特有の成分を有して
なることから、水に溶解したカルシウムイオンは還元性
(抗酸化性)を示すと共にイオンを安定化させることが
出来る。
【0036】更に、超音波によって噴霧化された結合タ
ンパク質含有液5の噴霧化雰囲気中をナイロン糸10が接
触通過する過程でナイロン糸10の吸湿性等の各種性質を
活性化することが可能となるばかりか、超音波による振
動を介してナイロン糸10にタンパク質(フィブロイン)
を安定化状態にあるカルシウムイオンで分子レベルに架
橋させて強固に結合させることが出来る。
【0037】又、上記の如く、結合タンパク質含有液5
を超音波噴霧化することで、超音波によるキャビテーシ
ョン効果を介してナイロン糸10とタンパク質(フィブロ
イン)を微粒子状態で安定化状態にあるカルシウムイオ
ンで分子レベルに濃密に架橋させてより強固にナイロン
糸10に結合させることが出来る利点があるばかりか、ナ
イロン糸10に結合するタンパク質の表層厚を全体にわた
って極めて良好、且つ綿密に均一化することが出来ると
いう利点がある。
【0038】更に、噴霧化雰囲気中にナイロン糸10を接
触通過させるだけでタンパク質を強固に結合させること
が可能となり、よって各種商品等の生産ライン上の一工
程に簡単に組み入れることが可能になるという製造上の
利点も有する。
【0039】更に、ナイロン糸10が予熱されて噴霧化雰
囲気中を接触通過することから、ナイロン糸10に結合す
るタンパク質の結合時間を大幅に短縮することが出来る
利点があるばかりか、予熱に超音波を用いることによ
り、瞬時に、しかも安全且つ確実にナイロン糸10を加熱
することが出来る利点がある。
【0040】又、含有液5が超音波噴霧化された後、ナ
イロン糸10に対して強制噴射されることにより、タンパ
ク質とナイロン糸10との結合時間を大幅に短縮すること
が出来る利点がある。
【0041】従って、上記の如くあらゆる物質の組織に
対して、溶融、固形、流動等の反応条件を改善したり、
又酸化物に対して中和剤となり、しかも竹エキスが有す
る還元性を介して高安定化してなるカルシウムイオンを
架橋剤として、天然シルクのタンパク質をナイロン(合
成繊維)に強固に結合させることが可能となり、よって
かかる結合タンパク質含有液5のカルシウムイオンを架
橋剤として天然シルクのタンパク質を結合したナイロン
を用いて製造された下着等の各種商品によれば、例え使
用頻度が高くなったり、洗濯回数が増える等の各種悪条
件が上記タンパク質が結合された繊維や樹脂から形成さ
れた各種製品等に課された場合でも、極めて強固に天然
シルクのタンパク質を保持可能な耐久性を得ることが出
来るという利点を有するのである。(図3参照:株式会
社武田分析研究所−ナイロン表面のSEM像、測定条件
…装置:日立S−800・FE−SEM,堀場・EMA
X−7000・X線マイクロアナライザ・カーボン蒸
着,Pt−Pd蒸着(1min)/加速電圧:15KV・電
流:0. 200nA)
【0042】尚、上記実施形態において、噴霧化雰囲気
中を接触通過したナイロン糸10は、即時、糸巻取用駆動
軸8cに巻き取られる構成にしてなるが、本発明は必ずし
もこれに限定されるものではなく、例えば、上記工程に
おいて、結合タンパク質含有液5に浸漬又は接触させる
(図示せず)等して係わったナイロン等の合成繊維を洗
浄後瞬間乾燥(図示せず)してもよく、この場合には合
成繊維に結合するタンパク質の結合状態を瞬時に安定さ
せることが出来るだけでなく、結合状態が瞬時に安定す
ることにより合成繊維の次工程への搬送や移替え等の作
業をよりスムーズに、且つ迅速に行うことが出来る利点
がある。
【0043】尚、上記の如く加水分解によって得られた
シルク溶液と、水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽
出液とを含有し攪拌することで得られたカルシウム含有
活性液とを混合して得られた結合タンパク質含有液5に
は、2価のカルシウムイオンが含有してなることから、
通常、2価以上の金属(カルシウム・マグネシウム・鉄
等)イオンは単独の形では存在せず、沈殿粒子・コロイ
ダル粒子の形でしか存在しないことからイオン結合が出
来ず、結果として架橋剤として働けなかったものが、2
価のカルシウムイオンが単独の状態で液中に存在するこ
とにより、架橋剤として働くこととなり、イオン結合を
可能にするという利点がある。
【0044】更に、上記実施形態において、カルシウム
含有活性液は、水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽
出液とを含有し攪拌することで得られてなるが、例え
ば、無機カルシウム塩に塩化カルシウム(2水塩)を用
いた場合には、水に極めて溶けやすい塩化カルシウムを
完全に水に溶解させてカルシウムを高効率で完全イオン
化することが出来るという利点があるだけでなく、塩化
カルシウムは、入手が極めて容易且つ安価であることか
ら、広範囲におよぶ各種の産業分野において物品や製品
の品質や機能を向上させるために利用されるカルシウム
含有活性液を何時でも何処でも極めて安価且つ大量に製
造することが出来る利点がある。
【0045】更に、塩化カルシウムは食品添加物として
も承認されており、よって取扱い易いだけでなく、製造
されたカルシウム含有活性液を食品関連に添加して使用
することも出来る安全性をも備えるという利点がある。
【0046】更に、上記実施形態において、竹類から得
られた抽出液は、一般的に極めて強い抗菌性(防腐効
果)を有してなることから、製造されたカルシウム含有
活性液を食品関連や化粧品関連に添加して使用すること
も出来るという安全性を備えるだけでなく、竹類から得
られた抽出液が一般的にPH3.0前後の酸性であるに
も係わらず極めて低い酸化還元電位を示すという特有の
性質を有してなることから、該竹エキスが有する還元性
を介してカルシウムイオンの高安定化をはかることが出
来るという利点がある。
【0047】尚、本発明における結合タンパク質含有液
を用いたタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の
製造方法は、必ずしも上記実施形態のタンパク質結合装
置1を用いた製造方法に限るものではなく、例えば、本
発明によるタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂
の製造方法が、加水分解によって得られたシルク溶液
と、水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽出液とを混
合することで得られたカルシウム含有活性液とを混合し
た後、該混合液に超音波を照射しつつ繊維又は樹脂を混
合液に浸漬させても勿論構わず、又繊維又は樹脂を混合
液中に浸けるように接触通過させても勿論よいが、例え
ば、繊維又は樹脂に超音波を照射した混合液をかけた
り、浴びせるようにして接触通過させる工程であっても
よい。
【0048】よって、上記各工程であっても、水に溶解
したカルシウムが攪拌を介して水の分子レベルまで小さ
くなった際に、カルシウムの持っている電荷と水分子の
電荷が相互に働いてくっつきあいカルシウムがイオン化
することになる。
【0049】尚、上記の如く竹類から得た抽出液は極め
て低い酸化還元電位を有すると共に特有の成分を有して
なることから、水に溶解したカルシウムイオンは還元性
(抗酸化性)を示すと共にイオンを安定化させることが
出来る。
【0050】従って、結合タンパク質含有液5に照射さ
れる超音波を介して繊維又は樹脂の吸湿性等の各種性質
を活性化することが可能となるばかりか、該超音波によ
り繊維又は樹脂とシルクのタンパク質を安定化状態にあ
るカルシウムイオンで分子レベルに架橋させて強固に結
合させることが出来る。
【0051】更に、本発明における結合タンパク質含有
液を用いたタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂
の他の製造方法として、例えば、加水分解によって得ら
れたシルク溶液と、水に無機カルシウム塩と竹類から得
た抽出液とを含有し攪拌することで得られたカルシウム
含有活性液とを混合した後、該混合によって得られた結
合タンパク質含有液5に超音波を照射し、その後超音波
が照射された含有液5に繊維又は樹脂を浸漬させた後、
再び該含有液5に超音波を照射してもよい。
【0052】よって、この場合であっても、超音波によ
って繊維又は樹脂とシルクのタンパク質を、安定化状態
にあるカルシウムイオンで分子レベルに架橋させて強固
に結合させることが出来る利点を有するばかりか、繊維
又は樹脂に結合するシルクの表層厚を全体にわたって平
均化させることが出来るという利点がある。
【0053】更に、本発明における結合タンパク質含有
液を用いたタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂
の他の製造方法として、例えば、加水分解によって得ら
れたシルク溶液と、水に無機カルシウム塩と竹類から得
た抽出液とを含有し攪拌することで得られたカルシウム
含有活性液とを混合して得られた結合タンパク質含有液
5に超音波を照射し、その後超音波照射後の含有液5に
再度超音波を与えることで含有液5を噴霧化させ、その
噴霧化雰囲気中に合成繊維又は合成樹脂を曝してもよ
い。
【0054】よって、この場合であっても、前記同様に
水に溶解したカルシウムが攪拌を介して水の分子レベル
まで小さくなった際に、カルシウムの持っている電荷と
水分子の電荷が相互に働いてくっつきあいカルシウムが
イオン化するだけでなく、竹類から得た抽出液は極めて
低い酸化還元電位を有すると共に特有の成分を有してな
ることから、水に溶解したカルシウムイオンは還元性
(抗酸化性)を示すと共にイオンを安定化させることが
出来る利点がある。
【0055】更に、カルシウム含有活性液は、他から電
子を受け取ることにより、水溶液中において抗酸化作用
によりカルシウム分子となり、よって水溶液中の酸化に
対する還元作用をも有する利点がある。
【0056】更に、カルシウムイオンの働きにより電気
伝導率が向上すると共に熱伝導率が高まるという利点が
ある。
【0057】尚、上記実施形態において、無機カルシウ
ム塩に塩化カルシウム(2水塩)を用いた場合について
説明したが、要は攪拌によって水の分子レベルまで小さ
くなったカルシウム分子を得られる無機カルシウム塩で
あればよく、必ずしも塩化カルシウムに限定されるもの
ではないが、カルシウムを高効率で水に溶解させるにあ
たっては水に極めて溶けやすい塩化カルシウムを用いる
のが好適である。
【0058】更に、上記実施形態において、カルシウム
含有活性液には、竹類から得た抽出液が用いられてなる
が、実験の結果からは、孟宗竹から得た竹搾液が最も低
い酸化還元電位を示すことから使用に際し,最もこの好
ましいと思われるが、要は竹類であれば必ずしも孟宗竹
に限定されるものではなく、又竹搾液に代わって各種の
竹類から得た竹粉から水で加熱抽出した竹エキスを抽出
液として用いてもよいのは言うまでもない。
【0059】尚、上記実施形態では、加水分解によって
得られたシルク溶液と、水に無機カルシウム塩と竹類か
ら得た抽出液とを含有し攪拌することで得られたカルシ
ウム含有活性液とを混合した結合タンパク質含有液5を
用いる場合について説明したが、例えば、含有液5を用
いることなく繊維又は樹脂にシルク等のタンパク質を結
合させることも可能である。
【0060】即ち、図4に示すように、タンパク質結合
装置が、貯留されたカルシウム含有活性液5aを、吸い上
げパイプ15a を介して吸い上げると共に超音波振動信号
出力装置14によって前記吸い上げたカルシウム含有活性
液5aを超音波振動させてナイロン糸繰出用コア9からナ
イロン糸巻取用コア9aへと送り出されるナイロン糸10に
噴射するカルシウム含有活性液噴射装置15と、該カルシ
ウム含有活性液噴射装置15を介してカルシウム含有活性
液5aが噴射されて移動するナイロン糸10を、貯留された
シルク溶液(シルクアミノ酸溶液)5bをポンプ16を介し
て導入して超音波噴霧化させるシルク溶液超音波噴霧化
装置17から超音波噴霧化したシルク溶液5bを導入パイプ
18を用いて導入し、超音波噴霧化されたシルク溶液の噴
霧化雰囲気内に接触通過させるための接触空間19a を有
した接触槽19と、該接触槽19を脱したナイロン糸10を瞬
間乾燥させるための風を発する乾燥装置20とを備えた構
成であってもよい。
【0061】尚、上記接触槽19内にはナイロン糸10と超
音波噴霧化されたシルク溶液との接触時間を所定時間確
保すべく該ナイロン糸10をジクザグ状に張って接触槽19
内でナイロン糸10をとどまらせるために必要な所定長を
確保するためのナイロン糸案内回転ローラー19b が千鳥
状に配設されてなる。
【0062】よって、上記構成からなる装置を用いた場
合には、カルシウムイオンを架橋剤としてナイロン糸10
と結合するタンパク質分子を、カルシウム分子と共にナ
イロン糸10内部へ浸透(図5参照)する働きをナイロン
糸10とカルシウム含有活性液5aとの共振作用を超音波振
動信号出力装置14のカルシウム含有活性液噴射装置15か
ら噴射されるカルシウム含有活性液を介して更に促進す
ることが出来る利点がある。(図5:株式会社武田分析
研究所−(イ)ナイロン糸の透過X線像、(ロ)はナイ
ロン糸におけるCa元素マッピング像、測定条件…装
置:HPRIBAX−RAY ANALYTICALM
ICROSCOPE XGT−2000W・X線管電
圧:30KV・電流:1. 0mA:透過X線強度:6・XG
T径:100μm)
【0063】従って、ナイロン糸10の手触りや風合いを
より良好にすることが出来るだけでなく、例えば、ナイ
ロン糸10に代わってアクリル繊維糸を用いた場合には、
アクリル繊維特有のピリング(毛屑)の発生を抑えるこ
とが可能となり、更に、ポリエステル繊維糸を用いた場
合には、ポリエステル繊維糸特有の硬さを和らげること
が出来るという種々の利点を有する。
【0064】更に、上記構成からなるタンパク質結合装
置は、シルク溶液の噴霧化雰囲気内を接触通過したナイ
ロン糸10を乾燥装置20によって瞬間乾燥することから、
ナイロン糸10に結合するシルクのタンパク質の結合状態
を瞬時に安定させることが出来るだけでなく、結合状態
が瞬時に安定することによりナイロン糸10に限らず各種
合成繊維の次工程への搬送や移替え等の作業をよりスム
ーズに、且つ迅速に行うことが出来る利点がある。
【0065】更に、上記カルシウム含有活性液が噴きつ
けられるナイロン糸10が、超音波振動信号出力装置14の
カルシウム含有活性液噴射装置15から噴射されるカルシ
ウム含有活性液による超音波振動を介して超音波予熱さ
れる場合には、ナイロン糸10に結合する天然シルクのタ
ンパク質の結合時間を大幅に短縮することが出来る利点
があるが、予熱手段も決して超音波に限るものではな
く、ナイロン糸10に温風を吹き付けたり、又ナイロン糸
繰出用コア9を温めることでナイロン糸10を間接的に温
める構成であってもよく、予熱手段の具体的な構造等も
決して限定されないのは言うまでもない。
【0066】更に、上記実施形態において、ナイロン糸
10はシルク溶液の噴霧化雰囲気内を接触通過する構成に
してなるが、シルク溶液の噴霧化雰囲気内に所定時間置
いた場合であってもよく、必ずしもナイロン糸10をシル
ク溶液の噴霧化雰囲気内で移動させる必要はないが、ナ
イロン糸10の全周面に均等にタンパク質分子を結合させ
る場合には、所定の速度でナイロン糸10を移動させるの
が結合ムラを防止するうえに置いては好ましい。
【0067】更に、上記実施形態において、タンパク質
結合装置1は、繊維に化学繊維であるナイロン糸10を用
いたが、必ずしもナイロン糸10に限定されるものではな
く、各種の繊維や樹脂から形成された各種の製品(完成
品、仕掛品の何れであってもよい)にタンパク質を結合
させてもよい。
【0068】又、上記の如く各種の製品にシルクのタン
パク質を結合させる際のタンパク質結合装置に、例え
ば、図6に示す構成のものを用いても良い。即ち、係る
結合装置1は、加水分解によって得られたシルク溶液
と、水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽出液とを含
有し攪拌することで得られたカルシウム含有活性液とを
超音波を介して混合霧化する超音波霧化発生器21とシル
クのタンパク質を結合させる各種の製品を多数吊るした
り、引っ掛けたり、置いたりすることが出来る製品保持
部(図示せず)を内部に備えた反応筐体22とから主要部
を構成するものである。尚、製品保持部は反応効率をよ
り高めるために内部で揺動したり、回転したり、移動し
たり、振動する等の各種機能を有していてもよいが限定
されないのは言うまでもない。
【0069】係るタンパク質結合装置1において、23は
一方に前記超音波霧化発生器21に接続された霧気送出管
24を有し、且つ他方に前記反応筐体22内の上方に配置さ
れ、且つ霧気送出管24を介して案内導入された霧化状態
のカルシウム含有活性液を導いて放出するための導霧管
25を有する循環気・霧気混合チャンバーを示し、係るチ
ャンバー内23には、前記反応筐体22内で導霧管25から放
出されて反応筐体22内に充満した霧化状態のカルシウム
含有活性液を反応筐体22の下方に開口した循環気吸入管
26の循環気吸入口27より吸入して循環気・霧気混合チャ
ンバー23内へと案内放出する混合気吸放出動力扇28が設
けられている。
【0070】即ち、上記循環気・霧気混合チャンバー23
は、反応筐体22内で放出された霧化状態のカルシウム含
有活性液を循環させるだけでなく、超音波霧化発生器21
を介して新たに作られた霧化状態のカルシウム含有活性
液を効率よく混合させて必要最少量の活性液消費量に設
定することが出来るという経済的利点がある。
【0071】29は前記導霧管25の上方位置で該導霧管25
の長手方向に沿って3基並設された交流磁場発生装置を
示し、導霧管25から放出された霧化状態のカルシウム含
有活性液が本来有するエネルギー効果を変動磁場によっ
て更に引き上げるためのものであり、霧化したカルシウ
ム含有活性液の合成繊維又は合成樹脂内への浸透性を向
上させるためのものである。
【0072】30は反応筐体22の前面に上下2段で且つ左
右一対の計4箇設けられた開閉扉を示し、31は仕切体32
によって内部を2分割された反応筐体22内の夫々の分割
空間に対応して反応筐体22の後壁に夫々設けられたデフ
ロスト用面状発熱体を示すと共に、33は分割空間の夫々
に対応すべく反応筐体22の床部に設けられた排気口を示
す。
【0073】従って、係るタンパク質結合装置1によれ
ば、加水分解によって得られたシルク溶液と、水に無機
カルシウム塩と竹類から得た抽出液とを含有し攪拌する
ことで得られたカルシウム含有活性液とを超音波を介し
て混合霧化させ交流磁場の雰囲気内で繊維又は樹脂から
形成された各種の製品(図示せず)に噴霧することで、
変動磁場により霧化したカルシウム含有活性液のエネル
ギー効果を高めて合成繊維又は合成樹脂内への浸透性を
向上させてシルク結合をより強めることが出来るという
利点がある。
【0074】よって、各種の製品が、例えば、ナイロン
糸によって形成されている場合においては、前記実施形
態同様に、製品の手触りや風合いをより良好にすること
が出来るだけでなく、例えば、ナイロン糸に代わってア
クリル繊維糸を用いた場合には、アクリル繊維特有のピ
リングの発生を抑えることが可能となり、更に、ポリエ
ステル繊維糸を用いた場合には、ポリエステル繊維糸特
有の硬さを和らげた全く新しい製品を生み出すことが出
来るという種々の利点を有する。
【0075】更に、反応筐体22内に製品保持部(図示せ
ず)を介して収納された製品(図示せず)を超音波振動
させたり、又反応筐体22内に充満した霧化状態のカルシ
ウム含有活性液を超音波振動させて予熱作用を与えるこ
とにより、製品に結合するシルクのタンパク質の結合時
間を大幅に短縮することが出来る利点があるが、予熱手
段も決して超音波に限るものではなく、製品を温風機
(図示せず)等で温める構成であってもよく、予熱手段
の具体的な構造等も決して限定されないのは言うまでも
ない。
【0076】更に、上記実施形態において、シルクのタ
ンパク質を結合させる合成繊維に、ナイロンを用いた場
合について説明したが、必ずしもこれに限るものではな
く、例えば、シルク溶液から得られたタンパク質を天然
繊維である羊毛であっても極めて強固に保持させること
が出来る。(図7:墨総合研究所−(イ)羊毛(ウー
ル)原糸の2000倍電子顕微鏡写真,(ロ)は同原糸
の3500倍電子顕微鏡写真。 図8:(イ)羊毛加工
糸の2000倍電子顕微鏡写真,(ロ)は同加工糸の3
500倍電子顕微鏡写真。)
【0077】尚、羊毛は、独自の風合い、保水力、吸水
性等の特徴を有してなる為に、被服等の素材としては極
めて良いものではあるが、如何せん、羊毛は屋根瓦をふ
いたようにウロコ状の小片が毛先方向に重なり合って表
面を形成してなることから、羊毛製品を身に付けた場合
に、肌(皮膚)刺激によるかゆみや皮膚炎を誘発する場
合もあり、よって各種特徴を生かした羊毛製品の普及率
はあまり良いものではなかったが、前記の如く極めて強
固にシルク溶液から得られたタンパク質を保持させるこ
とにより、羊毛表面をコーティング(図7及び図8参
照)することが可能となり、よってかゆみや皮膚炎の誘
発を抑制する全く新しい付加価値を備えた羊毛製品を供
給することも出来るという利点がある。
【0078】更に、上記実施形態において、タンパク質
はシルク溶液から得ると共に繊維は合成繊維であるナイ
ロンを用いた場合について説明したが、必ずしもこれら
の組み合わせに限るものではなく、例えば、タンパク質
を得るための溶液にアンゴラ、アルパカ、カシミア等の
動物から得られるケラチン溶液やセリシン溶液であって
もよく、更に大豆や植物の胚芽から得られるアルブミン
溶液を用いてもよく、更にそれらの溶液を単独で使用す
る場合に限らず混合して用いても繊維又は樹脂にカルシ
ウムイオンを介して強固に保持させることが出来る良好
なタンパク質を得ることが出来る利点がある。
【0079】更に、使用される繊維もナイロンに限定さ
れるものではなく、例えば、カルシウムイオンを架橋剤
として、上記動物又は植物から得たケラチン溶液、セリ
シン溶液、シルク溶液、アルブミン溶液に含有されてい
るタンパク質を、化学繊維である再生繊維(レーヨン・
キュプラ等)、半合成繊維(繊維系…アセテート・トリ
アセテート等、タンパク質系…プロミックス)、合成繊
維(ポリエステル・アクリル・ポリエチレン・ビニロン
等)、無機繊維(ガラス)等に強固に結合させることが
出来るばかりか、動植物等から得られる各種天然繊維、
例えば、綿(海島綿・エジプト綿・米綿等)、麻(亜麻
等)、絹(家蚕糸・野蚕糸等)、毛(羊毛・カシミア・
モヘア等)等に強固に結合させることも可能となり、よ
って係るカルシウムイオンを架橋剤としてタンパク質を
保持した各種繊維を用いて製造された各種商品に今まで
に存在し得なかった全く新しい付加価値を持たせること
が出来る利点がある。
【0080】更に、上記実施形態において、各種繊維に
タンパク質を保持した場合について説明したが、例え
ば、各種の天然樹脂や合成樹脂にカルシウムイオンを架
橋剤としてケラチン溶液、セリシン溶液、シルク溶液、
アルブミン溶液に含有されているタンパク質を強固に保
持させてもよく、この場合における天然樹脂や合成樹脂
の形状もペレット状であっても、又所定の形状に予め形
成されていてもよいが、ペレット状の方が作業性及び適
用範囲を考慮すれば望ましい。
【0081】尚、上記の如く各種繊維を用いる場合に、
フィラメント状態であってもスパン状態のいずれでもよ
く、更に糸、生地のみならず製品(完成品、仕掛品)の
何れの場合であってもよく、各種繊維の具体的な種類、
線径、強度、長さ等も決して限定されないのは言うまで
もないが、各タンパク質結合装置の具体的な構造、機能
等も本発明の意図する範囲内であれば任意に設計変更自
在である。
【0082】更に、上記実施形態において、カルシウム
含有活性液は、水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽
出液とを含有し攪拌することで得られるが、特に酸化還
元電位350mV以下(ここでいう酸化還元電位は銀/塩
化銀電極で測定した実測値を標準水素電極の数値に予め
補正した値である)、PH7.5±0.4の水を用いる
と共に、その貯留された水に対して5重量%の塩化カル
シウム(2水塩)及び5容量%の孟宗竹から得た竹搾液
を混合することで得られたカルシウム含有活性液がカル
シウムイオンの安定性のみならず繊維や樹脂へのタンパ
ク質の結合度合いが著しく良好であるという利点を有す
るが、必ずしもその混合比に限定されないのは言うまで
もない。
【0083】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は、動物又は植物か
ら得たケラチン溶液、セリシン溶液、シルク溶液又はア
ルブミン溶液の少なくとも何れか一つと、あらゆる物質
の組織に対して、溶融、固形、流動等の反応条件を改善
したり、又酸化物に対して中和剤となるカルシウムイオ
ンを含むべく水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽出
液とを混合して得られたカルシウム含有活性液とを混合
して得られた結合タンパク質含有液に直接か又は噴霧化
された該結合タンパク質含有液に各種天然繊維や各種化
学繊維に限らず各種の樹脂を接触させることにより結合
タンパク質含有液中に含まれるタンパク質をカルシウム
イオンを架橋剤として各種繊維や各種樹脂に極めて強固
に結合保持させることが可能となり、しいては使用頻度
が高くなったり、洗濯回数が増える等の各種悪条件が上
記タンパク質が結合された繊維や樹脂から形成された各
種製品等に課された場合でも、タンパク質を極めて強固
に結合保持させることが可能で、しかも今までに存在し
得なかった全く新しい性質や肌触り等の付加価値を有し
た各種繊維や各種樹脂を市場に普及させることが出来る
という格別な効果を奏するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるタンパク質結合繊維又はタンパ
ク質結合樹脂の製造方法を実施する場合に用いられるタ
ンパク質結合装置の一実施形態を示す斜視図。
【図2】タンパク質結合装置に具備された超音波霧化ユ
ニットの要部拡大図。
【図3】シルクのタンパク質が結合したナイロン表面の
SEM像。
【図4】他の実施形態によるタンパク質結合装置の斜視
図。
【図5】ナイロンへのタンパク質分子及びカルシウム分
子の浸透状態を示し、(イ)はナイロン糸の透過X線
像、(ロ)はナイロン糸におけるCa元素マッピング像
【図6】他の実施形態によるタンパク質結合装置の斜視
図。
【図7】シルクのタンパク質が羊毛原糸に結合した状態
を示し、(イ)は2000倍電子顕微鏡写真,(ロ)は
3500倍電子顕微鏡写真。
【図8】シルクのタンパク質が羊毛加工糸に結合した状
態を示し、(イ)は2000倍電子顕微鏡写真,(ロ)
は3500倍電子顕微鏡写真。
【符号の説明】
1…タンパク質結合装置 2…制御パネル 3…超音波噴霧化装置 5…結合タンパク質含有液 6…超音波噴霧化ユニット 8…糸巻取装置 10…ナイロン糸 11…噴射装置 12…超音波加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 23/06 D06M 11/12 Fターム(参考) 3B154 AA02 AA03 AA08 AA12 AB02 BA11 BA17 BA19 BB12 BB28 BB32 BB34 BB47 BB78 BD17 BD18 BE05 DA13 DA15 DA19 4F006 AA01 AA02 AA12 AA19 AA22 AA35 AA38 AB02 AB73 BA00 CA00 EA01 EA05 4J002 AD031 DD067 FD147 FD186 FD206 GK02 HA04 4L031 AB01 BA13 CA09 CB02 DA00 DA20 4L033 AB01 AC15 BA01 CA08 CA69 CA70 DA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンパク質を繊維又は樹脂に結合させる
    際に用いられる結合タンパク質含有液であって、動物又
    は植物から得たケラチン溶液、セリシン溶液、シルク溶
    液又はアルブミン溶液の少なくとも何れか一つと、水に
    無機カルシウム塩と竹類から得た抽出液とを混合して得
    られたカルシウム含有活性液とを含有することを特徴と
    する結合タンパク質含有液。
  2. 【請求項2】 動物又は植物から得たケラチン溶液、セ
    リシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液の少なくと
    も何れか一つと、水に無機カルシウム塩と竹類から得た
    抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液とを
    混合することで得られた結合タンパク質含有液に、繊維
    又は樹脂を浸漬させるか又は接触させることを特徴とす
    るタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記結合タンパク質含有液に繊維又は樹
    脂を浸漬させるか又は接触させる際に、該結合タンパク
    質含有液に超音波を照射することを特徴とする請求項2
    記載のタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記繊維又は樹脂を結合タンパク質含有
    液に浸漬させるか又は接触させる前に繊維又は樹脂を予
    熱することを特徴とする請求項2又は3記載のタンパク
    質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】 動物又は植物から得たケラチン溶液、セ
    リシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液の少なくと
    も何れか一つと、水に無機カルシウム塩と竹類から得た
    抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液とを
    混合することで得られた結合タンパク質含有液に超音波
    を加えて超音波噴霧化し、その後該噴霧化雰囲気中に繊
    維又は樹脂を曝すか又は接触通過させることを特徴とす
    るタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記噴霧化雰囲気中に繊維又は樹脂を曝
    すか又は接触通過させる前に繊維又は樹脂を予熱するこ
    とを特徴とする請求項5記載のタンパク質結合繊維又は
    タンパク質結合樹脂の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記製造されたタンパク質結合繊維又は
    タンパク質結合樹脂を洗浄後瞬間乾燥することを特徴と
    する請求項2乃至6の何れかに記載のタンパク質結合繊
    維又はタンパク質結合樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 水に無機カルシウム塩と竹類から得た抽
    出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液を超音
    波振動させながら繊維又は樹脂に噴射し、その後カルシ
    ウム含有活性液が噴射された繊維又は樹脂を、動物又は
    植物から得たケラチン溶液、セリシン溶液、シルク溶液
    又はアルブミン溶液の少なくとも何れか一つを超音波噴
    霧化させた噴霧化雰囲気内に曝すか又は接触通過させる
    ことを特徴とするタンパク質結合繊維又はタンパク質結
    合樹脂の製造方法。
  9. 【請求項9】 動物又は植物から得たケラチン溶液、セ
    リシン溶液、シルク溶液又はアルブミン溶液の少なくと
    も何れか一つと、水に無機カルシウム塩と竹類から得た
    抽出液とを混合して得られたカルシウム含有活性液の夫
    々を超音波を介して混合霧化させ磁場雰囲気内で繊維又
    は樹脂に噴霧することを特徴とするタンパク質結合繊維
    又はタンパク質結合樹脂の製造方法。
JP11206684A 1999-07-21 1999-07-21 繊維とタンパク質又は樹脂とタンパク質を結合させる際に用いられる結合タンパク質含有液並びにタンパク質結合繊維又はタンパク質結合樹脂の製造方法 Pending JP2001031872A (ja)

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