JP2001031643A - 水溶液から強酸を回収するための方法 - Google Patents

水溶液から強酸を回収するための方法

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JP2001031643A
JP2001031643A JP2000196930A JP2000196930A JP2001031643A JP 2001031643 A JP2001031643 A JP 2001031643A JP 2000196930 A JP2000196930 A JP 2000196930A JP 2000196930 A JP2000196930 A JP 2000196930A JP 2001031643 A JP2001031643 A JP 2001031643A
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acid
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aqueous solution
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Sven Ivar Hommeltoft
スベン・イーヴアール・ホムメルトフト
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Topsoe AS
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Haldor Topsoe AS
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C303/00Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides
    • C07C303/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C303/44Separation; Purification

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水溶液から強酸を回収するための方法を提供
すること。 【解決手段】 過フッ素化された酸をそれの無水の形で
回収する方法であって、以下の段階、つまり a) 水和された形の上記酸を含む水溶液に用意し、 b) 上記酸の水溶性塩の形の弱塩基を上記溶液に加え、 c) 酸及び酸の塩の上記溶液を、第一のストリッピング
剤の存在下に蒸留することによって実質的に水を含まな
い酸−塩混合物にまで濃縮し、 d) 上記酸−塩混合物を、塩残留物及び無水の形の酸を
得るために、───場合によっては第二のストリッピン
グ剤の存在下に───蒸留し、そして場合によっては更
に、この蒸留段階から塩残留物を段階b)に再循環する、 ことを含む上記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水溶液から強酸を
回収する方法に関する。詳しくは、本発明は、水性の基
体から無水の形でこれらの酸を回収する方法を提供す
る。
【0002】
【従来技術】フッ素化されたもしくは過フッ素化された
スルホン酸は、様々な反応、例えば炭化水素のアルキル
化において価値ある触媒として公知である(米国特許第
5,220,095 号、同第5,245,100 号及び同第5,498,820
号)。これらの方法は、通常は、少量の使用済みの酸を
発生させ、この中のスルホン酸触媒は、所望とする反応
に対し不活性である。妥当な経済性を確保するために
は、この酸触媒を上記の使用済み酸から回収し、そして
その無水の形でアルキル化プロセスに再利用しなければ
ならない。
【0003】硫酸を用いることにより、使用済み酸から
フッ素化されたもしくは過フッ素化されたスルホン酸を
回収する方法は、ヨーロッパ特許第614,699 号に記載さ
れている。更に、使用済み酸から酸を回収するために硫
酸のエステルを使用する方法が米国特許第5,472,921 号
に開示されている。更にまた、水を用いて使用済み酸か
ら酸を抽出し、次いでその水溶液から酸を回収すること
も公知である。この水溶液からの無水の酸の回収は、米
国特許第5,618,769 号に記載のように、その酸の塩を硫
酸を利用して蒸留することによって達成することができ
る。
【0004】酸をその無水の形で単離する他の方法で
は、酸を水溶液から単離する際に、酸と水との分離を容
易にするためにこの酸の塩の形の弱塩基をこの酸の水溶
液に添加する。それによって、米国特許第5,603,812 号
及び同第5,759,357 号に記載されるように、最初の蒸発
段階において実質的に全ての水を混合物から除去でき、
次いで第二の蒸発段階で無水の酸を回収することができ
る。上記の添加剤を用いた蒸留方法の利点は、添加剤を
プロセスに再利用することができること、このプロセス
が化学剤を消費しないこと並びに化学剤廃棄物を生じな
いことである。一方で、この方法の欠点は、酸を分解さ
せないために減圧条件(約25〜50mbar)下での蒸発処理
が必要なことである。酸の分解の程度は、温度が増すと
ともに増大する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の一般
的な課題は、ストリッピング剤を用いることによって公
知の蒸留プロセスを改良することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】それ故、本発明は、酸を
その無水の形で回収する方法であって、以下の段階、つ
まり a) 水和された形の上記酸を含む水溶液を用意するこ
と; b) この溶液に、上記酸の可溶性塩の形の弱塩基を添加
すること; c) 上記の酸及び酸の塩の溶液を、ストリッピング剤の
作用により、実質的に水を含まない酸−塩混合物となる
まで濃縮すること; 及び d) 上記酸−塩混合物を蒸留し、上記酸をその無水の形
で得ること; を含む上記方法に関する。
【0007】場合によっては、段階b)の前に、水溶液を
濃縮してもよい。
【0008】本発明を、n-アルカンなどの不活性のスト
リッピング剤を用いて実施する際には、蒸発段階を蒸留
塔中で行うことができる。ストリッピング剤の蒸気は、
分圧差を吸収することによって、公知方法での減圧に近
い圧力と比較して、大気圧に近いもしくは大気圧の圧力
下での蒸発処理を可能にすることを補助する。全圧を上
昇させる一方、分離する各成分の分圧は維持され、これ
によって許容作業温度が維持される。本発明の更に別の
利点は、ストリッピング剤を介して熱をプロセスに供給
できることである。それによって、水性の酸性かつ潜在
的に腐食性の溶液が直接加熱されることが有利に回避さ
れ、伝熱表面に高価な材料を使用することが不必要とな
る。
【0009】本発明を以下の例においてより詳細に説明
する。
【0010】
【実施例】例1 水、トリフルオロメタンスルホン酸及びトリエチルアン
モニウムトリフラートからなる混合物から、200 〜250
℃でn-ヘキサンを用いて大気圧下で水をストリッ ピングする例 この実験で使用した装置を添付の図面に示す。
【0011】図に示すこの装置の下部は、凝縮するテト
ラデカンによって外側が約252 ℃の温度に加熱されたガ
ラス螺旋体(ID=10mm) から構成される。ストリッピング
剤(ヘキサン、約6g/ 分)は、上記加熱されたガラス
螺旋体の底部に導入する前に、蒸発及び予熱した。残留
混合物はガラス螺旋体の下から回収した。蒸留塔(ID=3
cm;高さ=28cm ;4mmウィルソンヘリックスを充填)を
上記ガラス螺旋体の頂部に配置する。この塔を、凝縮す
るテトラデカンによって塔の外側において252℃の温度
に加熱した。20重量%の割合のトリフルオロメタンスル
ホン酸、42重量%の割合のトリエチルアンモニウムトリ
フラート及び38重量%の割合の水からなる供給混合物
を、大気圧下で操業される蒸留塔の頂部に11〜12g/分
の速度で導入した。ストリッピング剤及び分離された成
分は、蒸留塔より上の所で回収した。凝縮すると、この
流れは、少量の酸を含む水性相と、ストリッピング剤を
含む炭化水素相に分離した。
【0012】蒸留塔の頂部でストリッピング剤と一緒に
回収された上記水性相は、4重量%の割合でトリフルオ
ロメタンスルホン酸を含んでいた。ガラス螺旋体の底部
で回収された残留酸−塩混合物は、30重量%の割合でト
リフルオロメタンスルホン酸及び0.1 重量%未満の割合
で水を含んでいた。
【0013】トリエチルアンモニウムトリフラート1g
当たり0.47gのトリフルオロメタンスルホン酸及び0.90
gの水を含む上記供給混合物は、トリエチルアンモニウ
ムトリフラート1g当たり0.43gのトリフルオロメタン
スルホン酸を含む無水混合物にまで濃縮された。
【0014】上記酸−塩混合物を蒸留操作に付し、従来
通り、酸がその無水の形で得られた。 例2 水、トリフルオロメタンスルホン酸及びトリエチルアン
モニウムトリフラートからなる混合物から、200 〜250
℃でヘキサンを用いて大気圧下で水及び酸をストリッピ
ングする例 この実験は、水/酸/塩混合物の流速が3g/分である
ことを除き、上記の装置並びに例1に記載のものと類似
する手順及び同一の組成の供給混合物を用いて行った。
その結果、殆どの酸並びに全ての水が塩から分離され
た。塔頂留出成分の水性相は30.5重量%の割合でトリフ
ルオロメタンスルホン酸を含んでいた。残留塩混合物は
6重量%の割合で酸を含むが、水は含んでいなかった。
【0015】例1と同一の組成の供給混合物が、より低
い供給物/ストリッピング剤比を用いることによって、
塩1g当たり0.07gのトリフルオロメタンスルホン酸を
含む無水混合物にまで濃縮された。
【0016】例2は、ストリッピング剤を用いることに
より酸の塩から酸を大気圧下に分離することが可能であ
ることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本方法を実施した装置の一例である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過フッ素化された酸をそれの無水の形で
    回収する方法であって、以下の段階、つまり a) 水和された形の上記酸を含む水溶液を用意し、 b) 上記酸の水溶性塩の形の弱塩基を上記溶液に加え、 c) 酸及び酸の塩を含む上記溶液を、第一のストリッピ
    ング剤の存在下に蒸留することによって実質的に水を含
    まない酸−塩混合物にまで濃縮し、 d) 上記酸−塩混合物を、塩残留物及び無水の形の酸を
    得るために、───場合によっては第二のストリッピン
    グ剤の存在下に───蒸留し、そして場合によっては更
    に、この蒸留段階から塩残留物を段階b)に再循環する、
    ことを含む上記方法。
  2. 【請求項2】 酸の塩が、酸と有機塩基との塩からな
    る、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 有機塩基が、トリアルキルアミン類から
    選択される、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 酸がペルフルオロアルカンスルホン酸で
    ある、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 フッ素化されたスルホン酸が、トリフル
    オロメタンスルホン酸からなる、請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 第一の及び/または第二のストリッピン
    グ剤が、凝縮性炭化水素である、請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 圧力が、ストリッピング剤を凝縮させる
    のに十分に高い値に維持される、請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 酸によって触媒されたアルキル化プロセ
    スの流出流から過フッ素化されたスルホン酸を回収する
    ために、請求項1〜7のいずれか一つの方法を使用する
    方法。
  9. 【請求項9】 アルキル化プロセスからの流出流を、そ
    の酸触媒の可溶性塩を添加する前に、例えば蒸留するこ
    とによる第一の水除去段階に付す、請求項8の方法を使
    用する方法。
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