JP2000343025A - 印刷用掻き取りブレード及びその加工方法 - Google Patents
印刷用掻き取りブレード及びその加工方法Info
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- JP2000343025A JP2000343025A JP28017299A JP28017299A JP2000343025A JP 2000343025 A JP2000343025 A JP 2000343025A JP 28017299 A JP28017299 A JP 28017299A JP 28017299 A JP28017299 A JP 28017299A JP 2000343025 A JP2000343025 A JP 2000343025A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】印刷用掻き取りブレードにおいて、版面やブレ
ード1の角の損傷や刃こぼれを防止し、高品位な印刷を
持続させるとともに長寿命とする。 【解決手段】刃部2を備えたジルコニアセラミックス製
板状体を有し、刃部における刃先及び隣接面の表面粗さ
をRa0.2μm以下とし、刃先を3〜200μmの曲
率半径を持つ曲面形状、又は刃先角100〜150゜の
楔形とする。
ード1の角の損傷や刃こぼれを防止し、高品位な印刷を
持続させるとともに長寿命とする。 【解決手段】刃部2を備えたジルコニアセラミックス製
板状体を有し、刃部における刃先及び隣接面の表面粗さ
をRa0.2μm以下とし、刃先を3〜200μmの曲
率半径を持つ曲面形状、又は刃先角100〜150゜の
楔形とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷を行う際に、
版面から印刷インクを掻き取る際に使用するブレードに
関する。
版面から印刷インクを掻き取る際に使用するブレードに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、グラビア印刷やバッド印刷等
と通称される曲面印刷等においては、鋼、銅、亜鉛、合
成樹脂などから成る版材の表面に凹状の絵柄を加工して
なる凹版印刷版を用い、その版に印刷インクを詰め込ん
だ後、掻き取りブレードを用いて版面の余分のインクを
掻き取り、絵柄となる凹部のインクを直接又は間接的に
被印刷物に転写するようにしている。
と通称される曲面印刷等においては、鋼、銅、亜鉛、合
成樹脂などから成る版材の表面に凹状の絵柄を加工して
なる凹版印刷版を用い、その版に印刷インクを詰め込ん
だ後、掻き取りブレードを用いて版面の余分のインクを
掻き取り、絵柄となる凹部のインクを直接又は間接的に
被印刷物に転写するようにしている。
【0003】このとき使用するブレードとしては、図6
の概略斜視図に示すようなものが知られている。即ち、
図6において、ブレード11は工具鋼等の金属で作られ
ている。又、基体14の刃部12の先端、つまり刃先1
2aは非常に鋭く加工されている。次に図7の概略側面
図に示すように、ブレード11の刃先12aを凹版印刷
版の版面13に接触させつつ矢印で示す掻き取り方向に
移動させ、版面の印刷インクを掻き取るものである。
の概略斜視図に示すようなものが知られている。即ち、
図6において、ブレード11は工具鋼等の金属で作られ
ている。又、基体14の刃部12の先端、つまり刃先1
2aは非常に鋭く加工されている。次に図7の概略側面
図に示すように、ブレード11の刃先12aを凹版印刷
版の版面13に接触させつつ矢印で示す掻き取り方向に
移動させ、版面の印刷インクを掻き取るものである。
【0004】一方、電食を防止する目的で上記刃部12
に厚み1〜20μmの極く薄いセラミックス被膜を形成
してなる金属製のブレード11も作られている。又、近
年、ジルコニア焼結体からなるブレード11も検討され
ている(特公平3ー21348号公報参照)。
に厚み1〜20μmの極く薄いセラミックス被膜を形成
してなる金属製のブレード11も作られている。又、近
年、ジルコニア焼結体からなるブレード11も検討され
ている(特公平3ー21348号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の印刷用
掻き取りブレード11は刃先2aが鋭利に加工されてい
るので、版面や版面と絵柄を形成する凹部との境界部の
角を傷付け易く、版面や角が損傷すると、もはや高品位
な印刷は行えないという問題があった。損傷は当然版材
が柔らかい程顕著になる。
掻き取りブレード11は刃先2aが鋭利に加工されてい
るので、版面や版面と絵柄を形成する凹部との境界部の
角を傷付け易く、版面や角が損傷すると、もはや高品位
な印刷は行えないという問題があった。損傷は当然版材
が柔らかい程顕著になる。
【0006】又、やはり刃先2aが鋭利である為刃こぼ
れが起こり易く、刃こぼれが起こるとインクが版面に筋
状に残るようになり、また版面や角の損傷が一層起こり
やすくなって、高品位な印刷はより困難になるという問
題もあった。
れが起こり易く、刃こぼれが起こるとインクが版面に筋
状に残るようになり、また版面や角の損傷が一層起こり
やすくなって、高品位な印刷はより困難になるという問
題もあった。
【0007】更に鋼はもともと耐摩耗性が高くないた
め、従来のブレード11は摩耗が激しく寿命が短いもの
であった。
め、従来のブレード11は摩耗が激しく寿命が短いもの
であった。
【0008】一方、電食を防止する目的で刃部12に厚
み1〜20μmの極く薄いセラミックス被膜を形成した
ブレード11においては、このような被膜の形成は、通
常コーティングや溶射等による為、緻密さに劣り、無数
の気孔が存在するのでその気孔によりやはり版面や角の
損傷が起こり易かった。
み1〜20μmの極く薄いセラミックス被膜を形成した
ブレード11においては、このような被膜の形成は、通
常コーティングや溶射等による為、緻密さに劣り、無数
の気孔が存在するのでその気孔によりやはり版面や角の
損傷が起こり易かった。
【0009】又、気孔を通って侵入する印刷インク等に
よる素地金属等の腐食や被膜の剥離の問題もある。更に
セラミック被膜を有するとはいえ、それは電食を防止す
る為の極く薄いものであり、本質的に金属製であるか
ら、セラミック被膜による耐摩耗性の若干の向上は期待
出来ても、全体としての強度靱性等の機械的特性は金属
製のものとほとんど変わらず、寿命の点で問題の残るも
のであった。
よる素地金属等の腐食や被膜の剥離の問題もある。更に
セラミック被膜を有するとはいえ、それは電食を防止す
る為の極く薄いものであり、本質的に金属製であるか
ら、セラミック被膜による耐摩耗性の若干の向上は期待
出来ても、全体としての強度靱性等の機械的特性は金属
製のものとほとんど変わらず、寿命の点で問題の残るも
のであった。
【0010】さらに、ジルコニアセラミックス製板状体
によるブレードにおいては、一般にジルコニアセラミッ
クスは金属よりも耐摩耗性が優れているから、上述した
摩耗の問題はいくらか改善される。又、刃先12aも曲
率半径5〜100μmと丸みをつけることによって鋭利
さは緩和されているが、実際にはチッピングの問題等は
依然として解消されていない。
によるブレードにおいては、一般にジルコニアセラミッ
クスは金属よりも耐摩耗性が優れているから、上述した
摩耗の問題はいくらか改善される。又、刃先12aも曲
率半径5〜100μmと丸みをつけることによって鋭利
さは緩和されているが、実際にはチッピングの問題等は
依然として解消されていない。
【0011】更にジルコニアセラミックス製板状体にお
ける刃部12の表面粗さについても、従来は加工が困難
であることからRaで0.3μm以上となっており、そ
のため刃部12の谷部のインクが掻き取られずスジとし
て版面に残ってしまい、その結果印刷物にスジとして転
写されるという問題があり、やはり高品位の印刷は困難
であった。
ける刃部12の表面粗さについても、従来は加工が困難
であることからRaで0.3μm以上となっており、そ
のため刃部12の谷部のインクが掻き取られずスジとし
て版面に残ってしまい、その結果印刷物にスジとして転
写されるという問題があり、やはり高品位の印刷は困難
であった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する為に成されたもので、刃部を備えたジルコニアセ
ラミックス製板状体を有し、上記刃部における刃先及び
連続する面の表面粗さをRa0.2μm以下とし、かつ
上記刃先を3〜200μmの曲率半径を持つ曲面形状と
して印刷用掻き取りブレードを構成したことを特徴とす
る。
決する為に成されたもので、刃部を備えたジルコニアセ
ラミックス製板状体を有し、上記刃部における刃先及び
連続する面の表面粗さをRa0.2μm以下とし、かつ
上記刃先を3〜200μmの曲率半径を持つ曲面形状と
して印刷用掻き取りブレードを構成したことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明は、刃部を備えたジルコニア
セラミックス製板状体を有し、該刃における刃先が刃先
角100〜150゜の楔形状とし、刃先角を成す二面の
表面粗さをRa0.2μm以下として印刷用掻き取りブ
レードを構成したことを特徴とする。
セラミックス製板状体を有し、該刃における刃先が刃先
角100〜150゜の楔形状とし、刃先角を成す二面の
表面粗さをRa0.2μm以下として印刷用掻き取りブ
レードを構成したことを特徴とする。
【0014】更に本発明は、上記ブレードの先端部長さ
Lと先端部厚みtの関係が次式に従うものとした。
Lと先端部厚みtの関係が次式に従うものとした。
【0015】L/t≦200 また上記刃部を0.2〜0.4kg/cmの押付力で版
面に押しつけたとき、刃先が0.3mm以上たわむもの
とした。
面に押しつけたとき、刃先が0.3mm以上たわむもの
とした。
【0016】又、本発明は、上記ブレード刃部の表面加
工方法として、該刃部の表面を、ラップ盤を用いたラッ
プ研磨を行うか、あるいは砥石又は金属からなるロール
を用いて仕上げ研磨を行うようにしたものである。
工方法として、該刃部の表面を、ラップ盤を用いたラッ
プ研磨を行うか、あるいは砥石又は金属からなるロール
を用いて仕上げ研磨を行うようにしたものである。
【0017】これにより、従来のドクターブレードの問
題点を解決してインクの掻き取りを円滑に行い、版面や
版面と凹部との境界部の角の損傷を防止して高品位の印
刷を行い、更に強度、靱性、耐摩耗性等の機械的特性に
優れ、寿命の長い、印刷用掻き取りブレードを提供する
ものである。
題点を解決してインクの掻き取りを円滑に行い、版面や
版面と凹部との境界部の角の損傷を防止して高品位の印
刷を行い、更に強度、靱性、耐摩耗性等の機械的特性に
優れ、寿命の長い、印刷用掻き取りブレードを提供する
ものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て詳述する。
て詳述する。
【0019】図1において、ブレード1は刃部2を備え
たジルコニアセラミックス製板状体で作られている。そ
の刃部2の先端、つまり刃先2aには丸みが付けられて
いる。そして、図2の概略側面図に示すように、ブレー
ド1の刃部2の刃先2aを凹版印刷版の版面3に接触さ
せつつ矢印で示す掻き取り方向に移動させ、版面の印刷
インクを掻き取るものである。
たジルコニアセラミックス製板状体で作られている。そ
の刃部2の先端、つまり刃先2aには丸みが付けられて
いる。そして、図2の概略側面図に示すように、ブレー
ド1の刃部2の刃先2aを凹版印刷版の版面3に接触さ
せつつ矢印で示す掻き取り方向に移動させ、版面の印刷
インクを掻き取るものである。
【0020】刃部2を備えたブレード1は、図1(a)
に示すように基体4と刃部2を一体的にジルコニアセラ
ミックスで形成するか、又は図1(b)に示すように刃
部2を有するジルコニアセラミックス製板状体を金属よ
り成る基体4に貼り付けた構成とする。
に示すように基体4と刃部2を一体的にジルコニアセラ
ミックスで形成するか、又は図1(b)に示すように刃
部2を有するジルコニアセラミックス製板状体を金属よ
り成る基体4に貼り付けた構成とする。
【0021】いずれの場合も、ジルコニアセラミックス
製板状体の後部に段差を設け厚みを厚くして、強度を補
強することもできる。この場合は後部の厚みは0.1〜
5mmの間とし、図1(a)の構造の場合は後部を基体
4に固定するものとする。他の方法としては、樹脂で挟
んで基体4に固定しても良い。
製板状体の後部に段差を設け厚みを厚くして、強度を補
強することもできる。この場合は後部の厚みは0.1〜
5mmの間とし、図1(a)の構造の場合は後部を基体
4に固定するものとする。他の方法としては、樹脂で挟
んで基体4に固定しても良い。
【0022】また、上記刃部2における少なくとも刃先
2a及びこれに連続する面の表面粗さは、中心線平均粗
さ(Ra)にして0.2μm以下の鏡面としてある。曲
面形状、楔形状にかかわらず、表面粗さをこの範囲にし
ておくことにより、版面との摺擦抵抗を大変小さくする
ことが出来、版面の損傷防止やブレード1の長寿命化を
達成出来るようになる。
2a及びこれに連続する面の表面粗さは、中心線平均粗
さ(Ra)にして0.2μm以下の鏡面としてある。曲
面形状、楔形状にかかわらず、表面粗さをこの範囲にし
ておくことにより、版面との摺擦抵抗を大変小さくする
ことが出来、版面の損傷防止やブレード1の長寿命化を
達成出来るようになる。
【0023】刃部2の横断面の全体形状は、図3(a)
に示すような曲面形状の刃先2a、又は図3(b)に示
す楔形状の刃先2aとする。
に示すような曲面形状の刃先2a、又は図3(b)に示
す楔形状の刃先2aとする。
【0024】図3(a)における曲面形状の刃先2aの
場合、刃先角、つまり刃先2aを形作っている刃部の面
同士がなす角度θは10〜90゜の範囲で任意に設定出
来る。刃先2aの丸みの程度は曲率半径にして3〜20
0μmであり、好ましくは5〜150μmである。丸み
をこの範囲で選定することにより、版面の損傷をほとん
ど完全に防止出来る。逆に曲率半径が3μm未満になる
と加工自体も難しく、刃先にカケ等が発生してしまい、
200μmを超えるとインクの掻き取りムラや版面の損
傷が著しく、印刷用掻き取りブレードとして使用できな
くなる。
場合、刃先角、つまり刃先2aを形作っている刃部の面
同士がなす角度θは10〜90゜の範囲で任意に設定出
来る。刃先2aの丸みの程度は曲率半径にして3〜20
0μmであり、好ましくは5〜150μmである。丸み
をこの範囲で選定することにより、版面の損傷をほとん
ど完全に防止出来る。逆に曲率半径が3μm未満になる
と加工自体も難しく、刃先にカケ等が発生してしまい、
200μmを超えるとインクの掻き取りムラや版面の損
傷が著しく、印刷用掻き取りブレードとして使用できな
くなる。
【0025】一方、図3(b)に示すように、鈍角をし
た楔形状の刃先2aとすることもできる。この場合は刃
先角度θを100〜150゜とするのが良い。刃先角度
を100゜未満とすると刃部の強度不足となり、逆に刃
先角度を150゜より大きくすると掻き取り効果が著し
く低下してしまう。
た楔形状の刃先2aとすることもできる。この場合は刃
先角度θを100〜150゜とするのが良い。刃先角度
を100゜未満とすると刃部の強度不足となり、逆に刃
先角度を150゜より大きくすると掻き取り効果が著し
く低下してしまう。
【0026】いずれの場合も、上述したように少なくと
も刃先2a及び刃先角θを構成する2つの連続する面の
表面粗さは、中心線平均粗さ(Ra)にして0.2μm
以下の鏡面としてある。
も刃先2a及び刃先角θを構成する2つの連続する面の
表面粗さは、中心線平均粗さ(Ra)にして0.2μm
以下の鏡面としてある。
【0027】さらに、図1に示すように、ブレード1の
ジルコニアセラミックス製板状体の刃部2は、肉薄とな
った先端部厚みtが0.03〜2mm、好ましくは0.
05〜1.5mmとしてあり、また先端部長さLと先端
部厚みtの関係が式 L/t≦200 に従うことが好
ましい。
ジルコニアセラミックス製板状体の刃部2は、肉薄とな
った先端部厚みtが0.03〜2mm、好ましくは0.
05〜1.5mmとしてあり、また先端部長さLと先端
部厚みtの関係が式 L/t≦200 に従うことが好
ましい。
【0028】この範囲にすると、実際に装置を稼働させ
たときに刃部2へのクラック発生を防止することがで
き、上記式の範囲外にするとクラックを発生させること
になる。後述する実験結果によると、先端部長さLが上
記式以下ではクラックの発生はないが、上記式を超える
とクラックが発生している。
たときに刃部2へのクラック発生を防止することがで
き、上記式の範囲外にするとクラックを発生させること
になる。後述する実験結果によると、先端部長さLが上
記式以下ではクラックの発生はないが、上記式を超える
とクラックが発生している。
【0029】ここで、刃部2を成すジルコニアセラミッ
クスは正方晶形の結晶構造を持つジルコニア(正方晶ジ
ルコニア)を主体とするもので、結晶が緻密であるがゆ
えに、硬度が向上する。同様に機械的強度、ひいては靱
性や耐摩耗性が更に向上する。
クスは正方晶形の結晶構造を持つジルコニア(正方晶ジ
ルコニア)を主体とするもので、結晶が緻密であるがゆ
えに、硬度が向上する。同様に機械的強度、ひいては靱
性や耐摩耗性が更に向上する。
【0030】上記の様なジルコニアセラミックスは、ジ
ルコニアにイットリア、カルシア、マグネシアなどの安
定化剤を固溶させて得る。なかでも、比較的低温での焼
成が可能である為に結晶を緻密にすることが出来るとい
う理由で、イットリアやカルシアを用いるのが好まし
い。
ルコニアにイットリア、カルシア、マグネシアなどの安
定化剤を固溶させて得る。なかでも、比較的低温での焼
成が可能である為に結晶を緻密にすることが出来るとい
う理由で、イットリアやカルシアを用いるのが好まし
い。
【0031】更にはジルコニアセラミックス製板状体の
刃部2が、該刃部2を版面3(シリンダー)に押しつけ
た際にブレード全長において1cm当たり0.2〜0.
4kg/cmの押付力をかけたとき、ブレ−ド1の刃先
2が固定部に対し0.3mm以上のたわみを発生させる
ものとした。
刃部2が、該刃部2を版面3(シリンダー)に押しつけ
た際にブレード全長において1cm当たり0.2〜0.
4kg/cmの押付力をかけたとき、ブレ−ド1の刃先
2が固定部に対し0.3mm以上のたわみを発生させる
ものとした。
【0032】図8において、通常ブレード1は版面3に
対して60゜の角度でセットされる。但し版面3(シリ
ンダー)の径はφ150〜φ1000と変化する為、版
面3の中心に対するブレード1の位置は変化する。よっ
てたわみの量も版面3の径によって変動するが、ブレー
ド全長において1cm当たり0.2〜0.4kg/cm
の押付力をかけたとき、ブレ−ド1の刃先2が固定部に
対し0.3mm以上のたわみを発生させることにより掻
き取り可能なテンションを得ることができる。たわみが
0.3mm以下となると、スジやムラが発生し、きれい
に掻き取れなくなってしまう。逆にたわみが1mmを越
えてしまうと、強度的に耐えきれず、ブレード1に割れ
やクラックが入ってしまったり、テンションが大きくな
りすぎて版面にキズをつけてしまう等の不具合が発生す
る。
対して60゜の角度でセットされる。但し版面3(シリ
ンダー)の径はφ150〜φ1000と変化する為、版
面3の中心に対するブレード1の位置は変化する。よっ
てたわみの量も版面3の径によって変動するが、ブレー
ド全長において1cm当たり0.2〜0.4kg/cm
の押付力をかけたとき、ブレ−ド1の刃先2が固定部に
対し0.3mm以上のたわみを発生させることにより掻
き取り可能なテンションを得ることができる。たわみが
0.3mm以下となると、スジやムラが発生し、きれい
に掻き取れなくなってしまう。逆にたわみが1mmを越
えてしまうと、強度的に耐えきれず、ブレード1に割れ
やクラックが入ってしまったり、テンションが大きくな
りすぎて版面にキズをつけてしまう等の不具合が発生す
る。
【0033】次に、上記ブレード1のジルコニアセラミ
ックス製板状体の刃部2の製造方法を説明する。まず、
セラミックス製の板状体を作製するが、上述したジルコ
ニア等の原料粉末に有機バインダーを加えて混合・攬伴
し、この原料を押出成形装置を用いて成形する。所定の
形状、寸法を持った口金を用い、板状体の長さ方向に押
出成形することによって、一定断面の成形体を連続的に
成形する。あるいは、ドクターブレード法やロールコン
パクション法等によりシート成形で一定断面の成形体を
連続的に成形することもできる。
ックス製板状体の刃部2の製造方法を説明する。まず、
セラミックス製の板状体を作製するが、上述したジルコ
ニア等の原料粉末に有機バインダーを加えて混合・攬伴
し、この原料を押出成形装置を用いて成形する。所定の
形状、寸法を持った口金を用い、板状体の長さ方向に押
出成形することによって、一定断面の成形体を連続的に
成形する。あるいは、ドクターブレード法やロールコン
パクション法等によりシート成形で一定断面の成形体を
連続的に成形することもできる。
【0034】これを所定の長さで切断し、約1400℃
の温度で焼成する。焼成後には多少の反りが発生するた
め、表裏を研削加工して一定の厚み、寸法となるように
仕上げ、ジルコニアセラミックス製板状体を得、更に図
1(a)に示すように先端部を研削して刃部2としたブ
レード1を得る。あるいは、図1(b)に示すように刃
部2のみを作成し、これに別途金属板による基体4を形
成しておき、両者をエポキシ系等の接着剤で接合しても
ブレード1を得ることができる。
の温度で焼成する。焼成後には多少の反りが発生するた
め、表裏を研削加工して一定の厚み、寸法となるように
仕上げ、ジルコニアセラミックス製板状体を得、更に図
1(a)に示すように先端部を研削して刃部2としたブ
レード1を得る。あるいは、図1(b)に示すように刃
部2のみを作成し、これに別途金属板による基体4を形
成しておき、両者をエポキシ系等の接着剤で接合しても
ブレード1を得ることができる。
【0035】次に刃部2の表面加工方法としては、刃部
2の表面を、ラップ盤を用いたラップ研磨を行うか、あ
るいは砥石又は銅、錫、鋳鉄等のロール状を用いて仕上
げ研磨を行う。従来、刃部2の表面粗さ加工は困難でR
a0.3μmが限界であったが、本発明の加工法を適用
することによりRa0.2μm以下に加工することを可
能とした。
2の表面を、ラップ盤を用いたラップ研磨を行うか、あ
るいは砥石又は銅、錫、鋳鉄等のロール状を用いて仕上
げ研磨を行う。従来、刃部2の表面粗さ加工は困難でR
a0.3μmが限界であったが、本発明の加工法を適用
することによりRa0.2μm以下に加工することを可
能とした。
【0036】本発明の加工方法の一つであるラップ研磨
法は、図4に示すようにジルコニアセラミックス製板状
体の刃部2をラップ盤5に当て、約50RPMの条件で
回転させながら45μmパウダーのスラリー7を供給
し、10分間刃先2aの中仕上げを行った後、15μm
パウダーのスラリー7で5分間仕上げ研磨を行うことに
より、所望の表面粗度を得ることが出来る。この際、刃
部2をラップ盤5に斜めに当てることにより、刃先2a
に曲面をつける。
法は、図4に示すようにジルコニアセラミックス製板状
体の刃部2をラップ盤5に当て、約50RPMの条件で
回転させながら45μmパウダーのスラリー7を供給
し、10分間刃先2aの中仕上げを行った後、15μm
パウダーのスラリー7で5分間仕上げ研磨を行うことに
より、所望の表面粗度を得ることが出来る。この際、刃
部2をラップ盤5に斜めに当てることにより、刃先2a
に曲面をつける。
【0037】更に他の加工方法として、図5に示す砥石
又は銅、錫、鋳鉄等の金属からなるロール6を用いて仕
上げ研磨を行うことが出来る。ジルコニアセラミックス
製板状体の刃部2を円筒研削盤に固定し、約50RPM
でロール6を回転させながら、まず45μmパウダーの
スラリー7をロール5上に滴下し、刃先2aをロール6
に押し当てて10分間中仕上げを行った後、15μmパ
ウダーのスラリー7で5分間仕上げ研磨を行うことによ
り、所望の表面粗度を得ることが出来る。このようにロ
ール6を用いれば長尺のブレード1の加工を容易に行う
ことができる。
又は銅、錫、鋳鉄等の金属からなるロール6を用いて仕
上げ研磨を行うことが出来る。ジルコニアセラミックス
製板状体の刃部2を円筒研削盤に固定し、約50RPM
でロール6を回転させながら、まず45μmパウダーの
スラリー7をロール5上に滴下し、刃先2aをロール6
に押し当てて10分間中仕上げを行った後、15μmパ
ウダーのスラリー7で5分間仕上げ研磨を行うことによ
り、所望の表面粗度を得ることが出来る。このようにロ
ール6を用いれば長尺のブレード1の加工を容易に行う
ことができる。
【0038】なお刃先2aの表面粗さの測定について
は、直接刃先2aの測定を行っても良いが、測定が困難
な場合は同一加工条件で鏡面加工したダミー材に対して
表面粗さ計を用いて測定すれば良い。
は、直接刃先2aの測定を行っても良いが、測定が困難
な場合は同一加工条件で鏡面加工したダミー材に対して
表面粗さ計を用いて測定すれば良い。
【0039】本発明のブレード1は、刃先2aに丸みが
付けられしかもその曲率半径を3〜200μm、好まし
くは5〜150μmとするか、又は、刃先2aが鈍角状
のエッジとなっており、刃先角度を100〜150゜と
し、かつその刃先2aにおけるジルコニアセラミックス
の表面粗さを0.2μm以下としているから、版面との
摺擦が極めて円滑で、印刷インクをむらなく掻き取るこ
とができるようになるばかりか、掻き取る際に版面を傷
付けたり、版面と絵柄を形成する凹部との境界部の角を
傷付けるなどの心配がほとんどなくなる。
付けられしかもその曲率半径を3〜200μm、好まし
くは5〜150μmとするか、又は、刃先2aが鈍角状
のエッジとなっており、刃先角度を100〜150゜と
し、かつその刃先2aにおけるジルコニアセラミックス
の表面粗さを0.2μm以下としているから、版面との
摺擦が極めて円滑で、印刷インクをむらなく掻き取るこ
とができるようになるばかりか、掻き取る際に版面を傷
付けたり、版面と絵柄を形成する凹部との境界部の角を
傷付けるなどの心配がほとんどなくなる。
【0040】また、そのような丸みがあったり、鈍角楔
形形状の刃先2aは厚く、欠けにくいうえに、硬度、強
度、靭性、耐摩耗性に優れたジルコニアセラミックスを
使用しているから、刃こぼれ等の心配がほとんどないば
かりか、刃先2aの不均一摩耗をも防止することができ
るようになり、版面の損傷や、上述した角の損傷を防止
することができ、また版面に印刷インクの筋痕が残るの
を防止することができるようになる。このことにより、
従来はブレード装着後馴染むまでにかかっていた時間を
大きく短縮することが可能となる。
形形状の刃先2aは厚く、欠けにくいうえに、硬度、強
度、靭性、耐摩耗性に優れたジルコニアセラミックスを
使用しているから、刃こぼれ等の心配がほとんどないば
かりか、刃先2aの不均一摩耗をも防止することができ
るようになり、版面の損傷や、上述した角の損傷を防止
することができ、また版面に印刷インクの筋痕が残るの
を防止することができるようになる。このことにより、
従来はブレード装着後馴染むまでにかかっていた時間を
大きく短縮することが可能となる。
【0041】
【実施例】実験例1 刃先2aにおけるジルコニアセラミックスの中心線平均
粗さ(Ra)を、0.05μm〜0.3μmの間に振っ
て凹版印刷版を使用して実際に印刷した。このときの刃
先2aは、曲率半径は100μmの曲面形状とした。版
面の状況結果を表1に示す。
粗さ(Ra)を、0.05μm〜0.3μmの間に振っ
て凹版印刷版を使用して実際に印刷した。このときの刃
先2aは、曲率半径は100μmの曲面形状とした。版
面の状況結果を表1に示す。
【0042】表1から明らかなように、刃先2aにおけ
るジルコニア焼結体の中心線平均粗さ(Ra)が0.2
μmを越えるものは、インクの掻き取りむらや版面の損
傷が著しく、凹版印刷用掻き取りブレードとして使用出
来ないか又は仕上がり上問題はないがレベル的には十分
ではなかった。
るジルコニア焼結体の中心線平均粗さ(Ra)が0.2
μmを越えるものは、インクの掻き取りむらや版面の損
傷が著しく、凹版印刷用掻き取りブレードとして使用出
来ないか又は仕上がり上問題はないがレベル的には十分
ではなかった。
【0043】これに対し、中心線平均粗さ(Ra)0.
2μm以下とした本発明実施例では仕上がりが非常に良
くなっている。なお、加工の容易性を考慮して、中心線
平均粗さ(Ra)の下限は0.05μmとすることが好
ましい。
2μm以下とした本発明実施例では仕上がりが非常に良
くなっている。なお、加工の容易性を考慮して、中心線
平均粗さ(Ra)の下限は0.05μmとすることが好
ましい。
【0044】
【表1】
【0045】実験例2 次に刃先2aを曲面状として、その曲率半径を2〜25
0μmの範囲で変化させ、凹版印刷板を使用して実際の
印刷を行った。この時、中心線平均粗さは0.05μm
とした。版面の状況結果を表2に示す。
0μmの範囲で変化させ、凹版印刷板を使用して実際の
印刷を行った。この時、中心線平均粗さは0.05μm
とした。版面の状況結果を表2に示す。
【0046】表2から明らかなように、刃先の丸みが曲
率半径にして200μmを越えるものは、インクの掻き
取りムラや版面の損傷が著しく、印刷用掻き取りブレー
ドとして使用できず、一方曲率半径が3μmよりも小さ
くなると加工が難しくなり、刃先にカケ等が発生する
為、曲率半径は3〜200μmの範囲内とすれば良いこ
とがわかる。
率半径にして200μmを越えるものは、インクの掻き
取りムラや版面の損傷が著しく、印刷用掻き取りブレー
ドとして使用できず、一方曲率半径が3μmよりも小さ
くなると加工が難しくなり、刃先にカケ等が発生する
為、曲率半径は3〜200μmの範囲内とすれば良いこ
とがわかる。
【0047】
【表2】
【0048】実験例3 次に刃先2aを楔形状とし、刃先角度θを80〜200
゜の範囲で変化させて、凹版印刷板を使用して実際の印
刷を行った。この時、中心線平均粗さは0.05μmと
した。版面の状況結果を表3に示す。
゜の範囲で変化させて、凹版印刷板を使用して実際の印
刷を行った。この時、中心線平均粗さは0.05μmと
した。版面の状況結果を表3に示す。
【0049】表3から明らかなように、刃先角θが10
0゜未満、又は150゜を越えるものは、インクの掻き
取りムラや版面の損傷が著しく、印刷用掻き取りブレー
ドとして使用できず、刃先角θを100〜150°とす
れば良いことがわかる。
0゜未満、又は150゜を越えるものは、インクの掻き
取りムラや版面の損傷が著しく、印刷用掻き取りブレー
ドとして使用できず、刃先角θを100〜150°とす
れば良いことがわかる。
【0050】
【表3】
【0051】実験例4 次に、刃部2の先端部厚みtを0.05、0.07mm
とし、先端部長さLを変化させ、実際に稼働させたとき
のクラック発生の有無を確認した。この時の刃先2a
は、中心線平均粗さ0.05μmの曲面形状とした。結
果を表4に示す。
とし、先端部長さLを変化させ、実際に稼働させたとき
のクラック発生の有無を確認した。この時の刃先2a
は、中心線平均粗さ0.05μmの曲面形状とした。結
果を表4に示す。
【0052】表4から、L/t>200となるものでは
明らかにクラックが発生している。これに対し、L/t
≦200としたものは安定してクラックの発生が無かっ
た。
明らかにクラックが発生している。これに対し、L/t
≦200としたものは安定してクラックの発生が無かっ
た。
【0053】
【表4】
【0054】実験例5 次に、刃部2の先端部厚みtを0.05、0.07、
0.1、0.15mmとし、先端部長さLを5mmに固
定して、実際に稼働させたときの掻き取り状態、クラッ
ク発生の有無を確認した。この時の刃先2aは、中心線
平均粗さ0.05μm、先端R0.1mmの曲面形状と
した。結果を表5に示す。
0.1、0.15mmとし、先端部長さLを5mmに固
定して、実際に稼働させたときの掻き取り状態、クラッ
ク発生の有無を確認した。この時の刃先2aは、中心線
平均粗さ0.05μm、先端R0.1mmの曲面形状と
した。結果を表5に示す。
【0055】表5より、たわみ量が0.2以下と小さい
場合には、いずれの厚みでも版面3との密着力が弱い
為、インクの掻き取りムラが発生している。又、厚みが
0.1mmをこえるとテンションが大きくなりすぎ、た
わみが0.3mmのときでも版面にキズ等の不良を発生
させてしまう。
場合には、いずれの厚みでも版面3との密着力が弱い
為、インクの掻き取りムラが発生している。又、厚みが
0.1mmをこえるとテンションが大きくなりすぎ、た
わみが0.3mmのときでも版面にキズ等の不良を発生
させてしまう。
【0056】一方、厚みが0.05〜0.10mmの間
では、0.3mm以上のたわみを発生させることで、イ
ンクの掻き取りムラを防止できていることがわかる。
では、0.3mm以上のたわみを発生させることで、イ
ンクの掻き取りムラを防止できていることがわかる。
【0057】
【表5】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、刃部を備えたジルコニ
アセラミックス製板状体を有し、該刃部における刃先及
び連続する面の表面粗さをRa0.2μm以下とし、か
つ上記刃先を3〜200μmの曲率半径を持つ曲面形状
とするか、又は刃先が刃先角度100〜150゜の楔形
状とすることによって、刃先が厚く、欠けにくいうえ
に、表面を研磨して鏡面としているので、刃こぼれ等の
心配がほとんどないばかりか、刃先の不均一摩耗をも防
止することができるようになり、版面の損傷や、上述し
た角の損傷を防止することができ、また版面に印刷イン
クの筋痕が残るのを防止することができるようになる。
このことにより、ブレードや版面の寿命を長くし、また
ブレード装着後馴染むまでの時間を大きく短縮すること
も可能となる。
アセラミックス製板状体を有し、該刃部における刃先及
び連続する面の表面粗さをRa0.2μm以下とし、か
つ上記刃先を3〜200μmの曲率半径を持つ曲面形状
とするか、又は刃先が刃先角度100〜150゜の楔形
状とすることによって、刃先が厚く、欠けにくいうえ
に、表面を研磨して鏡面としているので、刃こぼれ等の
心配がほとんどないばかりか、刃先の不均一摩耗をも防
止することができるようになり、版面の損傷や、上述し
た角の損傷を防止することができ、また版面に印刷イン
クの筋痕が残るのを防止することができるようになる。
このことにより、ブレードや版面の寿命を長くし、また
ブレード装着後馴染むまでの時間を大きく短縮すること
も可能となる。
【0059】更に、上記ブレードは先端部長さLと先端
部厚みtの関係を、L/t≦200とすることにより、
実際に装置を稼働させたときのブレードへのクラック発
生防止することができる。
部厚みtの関係を、L/t≦200とすることにより、
実際に装置を稼働させたときのブレードへのクラック発
生防止することができる。
【0060】さらに上記刃部を0.2〜0.4kg/c
mの押付力で版面に押しつけたとき、刃先が0.3mm
以上たわむことにより、版面の全長にわたって安定した
テンションが加わり、良好な掻き取りを実施できる。逆
にたわみが0.3mm以上となるようにブレードの押し
つけ圧力を一定に保つことにより、ブレードへの過負荷
が防止出来、ブレードの長寿命化が可能となる。
mの押付力で版面に押しつけたとき、刃先が0.3mm
以上たわむことにより、版面の全長にわたって安定した
テンションが加わり、良好な掻き取りを実施できる。逆
にたわみが0.3mm以上となるようにブレードの押し
つけ圧力を一定に保つことにより、ブレードへの過負荷
が防止出来、ブレードの長寿命化が可能となる。
【0061】又、刃部の表面加工方法として、該刃部の
表面を、ラップ盤を用いたラップ研磨を行うか、あるい
は砥石又は銅、錫、鋳鉄等の金属からなるロールを用い
て仕上げ研磨を行うことにより、所望の表面粗度を得る
ことが出来る。
表面を、ラップ盤を用いたラップ研磨を行うか、あるい
は砥石又は銅、錫、鋳鉄等の金属からなるロールを用い
て仕上げ研磨を行うことにより、所望の表面粗度を得る
ことが出来る。
【図1】(a)(b)は本発明の印刷用掻き取りブレー
ドを示す概略斜視図である。
ドを示す概略斜視図である。
【図2】本発明の印刷用掻き取りブレードを用いて版面
の印刷インクを掻き取る状態を示す概略側面図である。
の印刷インクを掻き取る状態を示す概略側面図である。
【図3】(a)(b)は本発明の印刷用掻き取りブレー
ドの刃先形状を示す横断面図である。
ドの刃先形状を示す横断面図である。
【図4】本発明の印刷用掻き取りブレードの刃部の加工
方法を説明するための概略斜視図である。
方法を説明するための概略斜視図である。
【図5】本発明の印刷用掻き取りブレードの刃部の他の
加工方法を説明するための概略斜視図である。
加工方法を説明するための概略斜視図である。
【図6】従来の印刷用掻き取りブレードを示す概略斜視
図である。
図である。
【図7】従来の印刷用掻き取りブレードを用いて版面の
印刷インクを掻き取る状態を示す概略側面図である。
印刷インクを掻き取る状態を示す概略側面図である。
【図8】本発明の印刷用掻き取りブレードを用いて版面
の印刷インクを掻き取る状態を示す他の概略側面図であ
る。
の印刷インクを掻き取る状態を示す他の概略側面図であ
る。
1、11:ブレード 2、12:刃部 2a、12a:刃先 3、13:版面 4、14:基体 5:ラップ盤 6:ロール 7:スラリー
Claims (5)
- 【請求項1】刃部を備えたジルコニアセラミックス製板
状体を有し、上記刃部における刃先及び刃先に連続する
面の表面粗さがRa0.2μm以下であり、かつ上記刃
先が3〜200μmの曲率半径を持つ曲面形状であるこ
とを特徴とする印刷用掻き取りブレード。 - 【請求項2】刃部を備えたジルコニアセラミックス製板
状体を有し、上記刃部における刃先が刃先角100〜1
50゜の楔形状であり、刃先角を成す二面の表面粗さが
Ra0.2μm以下であることを特徴とする印刷用掻き
取りブレード。 - 【請求項3】上記刃部の先端部長さLと先端部厚みtの
関係が次式に従うことを特徴とする請求項1又は2に記
載の印刷用掻き取りブレード。 L/t≦200 - 【請求項4】上記刃部を0.2〜0.4kg/cmの押
付力で版面に押しつけたとき、刃先が0.3mm以上た
わむことを特徴とする請求項1〜3に記載の印刷用掻き
取りブレード。 - 【請求項5】ジルコニアセラミックス製板状体に刃部を
形成し、該刃部の表面を、ラップ盤を用いたラップ研磨
を行うか、あるいは砥石又は金属からなるロールを用い
て仕上げ研磨を行うことによって、表面粗さをRa0.
2μm以下とすることを特徴とする印刷用掻き取りブレ
ードの加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28017299A JP2000343025A (ja) | 1999-03-31 | 1999-09-30 | 印刷用掻き取りブレード及びその加工方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9075599 | 1999-03-31 | ||
JP11-90755 | 1999-03-31 | ||
JP28017299A JP2000343025A (ja) | 1999-03-31 | 1999-09-30 | 印刷用掻き取りブレード及びその加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000343025A true JP2000343025A (ja) | 2000-12-12 |
Family
ID=26432189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28017299A Pending JP2000343025A (ja) | 1999-03-31 | 1999-09-30 | 印刷用掻き取りブレード及びその加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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