JP2000302638A - 水性ジェル状化粧料 - Google Patents
水性ジェル状化粧料Info
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Abstract
感並びにサラサラ感を有するなど官能特性に優れた水性
ジェル状化粧料を提供する。 【解決手段】次の成分(a)〜(c); (a)シリコーン樹脂粉末 0.5〜20重量% (b)有機粉末及び/又は無機粉末 3〜30重量% (c)水溶性高分子 0.01〜1重量%を含有し、実
質的に油分を含有しない水性ジェル状化粧料。
Description
料に関し、さらに詳細には、シリコン樹脂粉末と有機粉
末及び/又は無機粉末並びに水溶性高分子とを各々特定
量配合することにより、従来の水性化粧料において困難
であった撥水効果を付与し、その効果に優れ、且つ、良
好な感触特性を有する水性ジェル状化粧料に関するもの
である。
イテムとして、水性ジェル状化粧料が市販されている。
水性ジェル状化粧料は、乳液やクリーム等の乳化化粧料
に比較して油剤配合量が少なく、適度な粘性を有する水
系タイプの化粧料であり、みずみずしくさっぱりとした
使用感触を有し、また、液だれせず、肌に塗布し易いと
いう特性を備えている。これらの水性ジェル状化粧料に
おいては、上述したみずみずしさやさっぱり感に加え、
使用時の適度な抵抗感や充実感(コク感)を演出するた
めに、水溶性の多価アルコールを用いていた。また、有
機粉末や無機粉末を配合することによって、べたつきが
抑制され、サラサラ感を有する使用感に優れた水性ジェ
ル状化粧料も提案されている。
水性ジェル状化粧料では、コク感を演出するために水溶
性多価アルコールを多量に配合すると、べたつき感や塗
布時の重さが強調されてしまうという欠点があった。ま
た、これを緩和するために、粉末を多量に配合すると、
使用後粉浮きしてしまう等の問題があった。一方、水性
ジェル状化粧料は、その系が水性成分で構成され、油剤
成分が含まれていない、あるいは少量であるため、使用
後の耐水性に欠けるといった欠点を有していた。したが
って、充分なコク感を有し、且つべたつきや塗布時の重
さが低減され、さらには、水性ジェル状化粧料の特徴で
あるみずみずしさやさっぱり感をもちながら、使用後の
耐水性に優れた水性ジェル状化粧料の開発が望まれてい
た。
鑑み鋭意検討を重ねた結果、シリコン樹脂粉末、有機粉
末及び/又は無機粉末、並びに水溶性高分子を特定量組
み合わせることにより、耐水性効果を付与できるばかり
ではなく、使用中の適度なコク感並びにサラサラ感を有
する水性ジェル状化粧料が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
(c); (a)シリコーン樹脂粉末 0.5〜20重量% (b)有機粉末及び/又は無機粉末 3〜30重量% (c)水溶性高分子 0.01〜1重量%を含有し、実
質的に油分を含有しない水性ジェル状化粧料に関するも
のである。さらに、成分(d)としてエタノールを3〜
50重量%含有することを特徴とする水性ジェル状化粧
料である。さらには、成分(e)として水溶性多価アル
コールを1〜10重量%含有することを特徴とする水性
ジェル状化粧料である。以下、本発明について詳細に説
明する。
ン樹脂粉末は、ジメチルシリコーン架橋弾性体を微粒子
化したものであり、平均粒子径0.1〜100μmのも
のが好ましく、0.5〜20μmが更に好ましい。この
範囲であると使用感の面で本発明の効果がより向上す
る。また、粒子形状は球形が好ましい。これら粉末は、
市販品として、トレフィルE−505、E−506、E
-701(共に、東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製)等が挙げられる。
(a)のシリコン樹脂粉末の配合量は、0.5〜20重
量%(以下、単に「%」で示す)であり、より好ましく
は1〜15%である。0.5%未満では充分なコク感や
耐水性効果を得ることができず、20%を超えて配合す
ると使用後の白浮きを生じたり、肌への付着感やおさま
りが悪くなり、好ましくない。
及び/又は無機粉末としては、通常の化粧料に使用され
るものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒
子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔
質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用すること
ができ、例えば、有機粉末としては、ポリアミドパウダ
ー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポ
リプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウ
レタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾ
グアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダ
ー、ポリメチルメタアクリレートパウダー、セルロー
ス、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロ
ン、6ナイロン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビ
ニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹
脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリ
ル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイ
ト樹脂、微結晶繊維粉体、コメデンプン、ラウロイルリ
ジン等;無機粉末としては、酸化チタン、酸化ジルコニ
ウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫
酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成雲母、マ
イカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲
母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ
酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸
アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属
塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジ
ライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライ
ト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カ
ルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ
素、窒化ボロン、シリカ等から選ばれる粉末で、必要に
応じて一種又は二種以上を適宜選択して用いることがで
きる。これらの中でも、有機粉末としては、ポリメチル
メタアクリレートパウダー、ナイロンパウダーが好まし
く、また、無機粉末としては、無水ケイ酸が好ましい。
(b)の有機及び/又は無機粉体の配合量は、3〜30
%であり、より好ましくは3〜20%である。3%未満
では良好な感触を得ることができず、また30%を超え
て配合した場合、感触や使用性等の点から好ましくな
い。
としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、
キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナ
ン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デ
ンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、
アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム
等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サ
クシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラー
ゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分
子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロ
ピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロ
セルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロー
ス末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、ア
ルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸
系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニ
ルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系
高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重
合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチル
アクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分
子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナ
イト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、
ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等が
挙げられる。また、この中には、ポリビニルアルコール
やポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれ、これ
らの一種又は二種以上を適宜選択して用いることができ
る。
の配合量は、0.01%〜2%であり、より好ましくは
0.01〜1%である。0.01%未満では適度な粘性
が得られず、また、2%を超えて配合した場合、べたつ
き感や膜感等を生じ良好な感触特性が得られない。
質的に油分を含有しないことを必須とする。油分を配合
することにより、使用中のコク感の演出や使用後の保湿
感の付与には有効であるものの、それを配合することに
より、油分自体並びにそれを乳化する時に使用する界面
活性剤の影響で、水性ジェル状化粧料の特徴であるみず
みずしさや使用後のさっぱり感が得られなくなる。
須成分に加え、成分(d)としてエタノールを配合する
ことにより、適度な収斂効果及び清涼感を付与すること
ができる。エタノールの配合量は3〜50%が好まし
い。
ルコールを配合することにより、粉体による塗布後の肌
の白化を抑制することができる。水溶性多価アルコール
の配合量は、1〜10%が好ましい。
須成分の他に、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、金属イオン封鎖剤、保湿剤、防腐剤、香料、各種美
容成分、色素等を本発明の効果を損なわない範囲で配合
することができる。
マッサージ料、洗顔料等の基礎化粧品やリキッドファン
デーション、下地化粧料等のメイクアップ化粧料として
用いることができる。
が、本発明はこれによって何ら限定されるものではな
い。
の官能評価並びに使用後の耐水性効果について評価し
た。
合し、美容液を得た。
サラサラ感、べたつきのなさ、コク感並びに白浮きのな
さ(塗布後の粉体の目立ちにくさ)に関する評価を行っ
た。下記基準にて5段階評価し、さらにそれを平均して
判定した。 [評価] 5点:非常に良好 4点:良好。 3点:普通 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満
をした。上記美容液を全顔に適量塗布し、3時間後並び
に6時間後の肌状態(耐水性、白浮き)を観察した。評
価基準並びに判定方法については、前記と同様である。
上記評価方法により得られた結果を、表1及び表2に併
せて示す。
に係わる実施例は、耐水効果に優れ、且つ、良好な官能
特性を有するものであった。それに対して、比較例では
すべての評価項目を満足し得るものは得られなかった。
なお、比較例2においては二層に分離してしまい安定な
系ができなかったため、評価することができなかった。
合し、マッサージ料を得た。
き感のない良好な官能特性をもつものであり、使用後の
耐水性効果にも優れた水性ジェル状マッサージ料であっ
た。
ル状化粧料は、耐水性効果を付与できるばかりではな
く、適度の使用中のコク感並びにサラサラ感を有するな
ど官能特性に優れたものであった。
17)
Claims (3)
- 【請求項1】次の成分(a)〜(c); (a)シリコーン樹脂粉末 0.5〜20重量% (b)有機粉末及び/又は無機粉末 3〜30重量% (c)水溶性高分子 0.01〜1重量%を含有し、実
質的に油分を含まないことを特徴とする水性ジェル状化
粧料。 - 【請求項2】請求項1記載の成分に加え、さらに成分
(d)としてエタノールを3〜50重量%含有すること
を特徴とする水性ジェル状化粧料。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の成分に加え、さらに
成分(e)として水溶性多価アルコールを1〜10重量
%含有することを特徴とする水性ジェル状化粧料。
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- 1999-04-15 JP JP10831699A patent/JP3648722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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