JP2000264886A - カルバペネムエステル化合物 - Google Patents
カルバペネムエステル化合物Info
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Abstract
ネム化合物を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 (式中、R2は、C1−C20アルキル基、C3−C7
シクロアルキル基またはC3−C7シクロアルキル−C
1−C6アルキル基を示し、R3は水素原子またはC1
−C4アルキル基を示す。)を有するカルバペネムエス
テル化合物またはその薬理上許容される誘導体。
Description
有するカルバペネムエステル化合物、その薬理上許容さ
れる誘導体、それらを有効成分として含有する細菌感染
症の予防若しくは治療のための医薬組成物、細菌感染症
の予防若しくは治療のための医薬を製造するためのそれ
らの使用、それらの薬理的な有効量を温血動物に投与す
る細菌感染症の予防方法若しくは治療方法又はそれらの
製造方法に関する。
イシン誘導体は、優れた抗菌活性を有しているが、化学
的及び生物学的な安定性が低いため、人体内に存在する
酵素であるデヒドロペプチダーゼ−Iで分解されその活
性を失い易く、尿中回収率が低い。更に、実験動物種に
よっては腎臓に対する毒性を示す場合がある。そのた
め、チエナマイシン誘導体であるイミペネムはデヒドロ
ペプチダーゼ−I阻害剤であるシラスタチンとの配合剤
として、パニペネムは有機陰イオン輸送阻害剤であるベ
タミプロンとの配合剤として開発された。その後、カル
バペネム骨格の1位にメチル基を導入することにより化
学的安定性及びデヒドロペプチダーゼ−Iに対する安定
性が改善されることが見いだされ、メロペネムのように
単剤として使用可能なカルバペネム誘導体も開発され
た。しかし、これらはいずれも注射剤であり、経口剤ま
たは座剤として開発されたものではない。そこで、生体
に投与された場合、効率よく吸収されたのち加水分解さ
れ、抗菌活性を発揮するカルバペネム誘導体の開発が望
まれている。特開平2−49783号公報、特開平7−
165759号公報、特開平2−223587号公報、
特開平4−279588号公報、特開平8−53453
号公報、The Journal of Antibiotics 50 (5), 429-439
(1997)等において、カルバペネム骨格の3位カルボキ
シル基がアシルオキシアルキル基、アルコキシカルボニ
ルオキシアルキル基または5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基のような生体
内で加水分解されるエステル残基で保護されたカルバペ
ネムエステル誘導体が具体的に開示されている。
基としてアルキル基のような単純なエステル残基も例示
されてはいるが、経口投与で有効な抗菌剤として使用す
るために、具体的に合成し吸収性を検討した例は認めら
れない。
に具体的に開示されていないエステル残基を有するカル
バペネム誘導体について種々検討した。その結果、アル
キル等のエステル残基を有する本発明の一般式(I)で
表わされるカルバペネムエステル化合物は、これまで具
体的に知られたエステル誘導体に比べて安定で製造コス
トも低く、消化管からの吸収性に優れることを見出し
た。更に、本発明の化合物(I)は、毒性も低く、細菌
感染症を治療もしくは予防(特に治療)する抗菌剤とし
て有効であることを見出し本発明を完成するに至った。
示す)で表わされる基を示し、R2は、C1−C20ア
ルキル基、C3−C7シクロアルキル基またはC3−C
7シクロアルキル−C1−C6アルキル基を示す。]を
有するカルバペネムエステル化合物、その薬理上許容さ
れる誘導体、それらを有効成分として含有する細菌感染
症の予防若しくは治療のための医薬組成物、細菌感染症
の予防若しくは治療のための医薬を製造するためのそれ
らの使用、それらの薬理的な有効量を温血動物に投与す
る細菌感染症の予防方法若しくは治療方法又はそれらの
製造方法である。
て、R3の「C1−C4アルキル基」は、炭素数1乃至
4個の直鎖状または分枝状アルキル基であって、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チルまたはt−ブチル基をあげることができ、好適には
メチルまたはエチル基であり、更に好適にはメチル基で
ある。
であり、最も好適には水素原子である。
て、2−オキソピロリジニル基の置換位置は4位が好適
である。
適には2−オキソ−4−ピロリジニルまたは1−メチル
−2−オキソ−4−ピロリジニル基であり、最も好適に
は2−オキソ−4−ピロリジニル基である。
素数1乃至20個の直鎖状または分枝状アルキル基であ
って、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、3−メチルブチ
ル、ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、3−メチ
ルペンチル、ヘキシル、2−メチルペンチル、ヘプチ
ル、2−ヘプチル、3−ヘプチル、4−ヘプチル、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラ
デシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、
オクタデシル、ノナデシル基等を挙げることができ、好
適にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、ペンチル、3−ペンチル、3−メチル
ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルまたはノニル基
のようなC1−C10アルキル基であり、更に好適には
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、ペンチル、3−ペンチル、3−メチルブチルまたは
ヘキシル基のようなC2−C6アルキル基であり、最も
好適にはエチル、プロピル、ブチル、イソブチル、3−
メチルブチルまたはペンチル基である。
は、炭素数3乃至7個の飽和環状アルキル基であって、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチル基を挙げるこ
とができ、好適にはシクロブチル、シクロペンチルまた
はシクロヘキシル基のようなC4−C6シクロアルキル
基であり、最も好適にはシクロヘキシル基である。
−C6アルキル基」は、炭素数3乃至7個の飽和環状ア
ルキルで置換された炭素数1乃至6個のアルキル基であ
って、例えばシクロプロピルメチル、シクロブチルメチ
ル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シ
クロヘプチルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブ
チルエチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルエ
チル、シクロヘプチルエチル、シクロヘキシルプロピ
ル、シクロヘキシルブチル、シクロヘキシルペンチル、
シクロヘキシルヘキシル、シクロヘプチルメチル、シク
ロヘプチルエチル基等を挙げることができ、好適にはC
3−C6シクロアルキル−C1−C3アルキル基であ
り、更に好適にはC3−C6シクロアルキル−メチル基
であり、特に好適にはシクロペンチルメチルまたはシク
ロヘキシルメチル基であり、最も好適にはシクロヘキシ
ルメチル基である。
及びアミド窒素残基(CONH基)を有するので、これ
らのいずれかの基または両方の基において、「薬理上許
容される誘導体」に導くことができる。化合物(I)の
「薬理上許容される誘導体」とは、生体内に投与された
とき加水分解等による分解を受けて、化合物(I)また
は化合物(I)のエステル部分が加水分解を受けて生ず
るカルボン酸化合物を生成せしめることのできる誘導体
である。
例えばC1−C10アルカノイル基、C1−C10アル
コキシ−カルボニル基、C6−C10アリール−カルボ
ニル基、5−(C1−C4アルキル)−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基を挙げること
ができるが、好適にはC1−C10アルカノイル基であ
る。
数1乃至10個のアルカノイル基であって、例えばホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、オクタノイ
ル、ノナノイル、デカノイル基等を挙げることができ、
好適にはC2−C5アルカノイル基であり、更に好適に
はアセチル、プロピオニル、ブチリルまたはイソブチリ
ル基であり、特に好適にはアセチル、プロピオニルまた
はブチリル基であり、最も好適にはアセチル基である。
を有していてもよく、例えばアミノ、メチルアミノ、ジ
メチルアミノ、水酸基、フェニル基等の置換基を挙げる
ことができる。
ル基」は、好適には置換基を有するC2−C6アルカノ
イル基(該置換基はアミノ、メチルアミノ、ジメチルア
ミノ、水酸基またはフェニル基を示す)であり、更に好
適にはαまたはβ−アミノ酸残基であり、例えばグリシ
ル、アラニル、β−アラニル、バリル、ロイシル、イソ
ロイシル、セリル、スレオニル、フェニルアラニル基等
を挙げることができ、好適にはグリシル、アラニル、β
−アラニル、ロイシル、イソロイシルまたはフェニルア
ラニル基であり、更に好適にはグリシル、アラニル、β
−アラニル、ロイシルまたはイソロイシルである。
基」は、炭素数1乃至10個のアルコキシ基で置換され
たカルボニル基であって、例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロピルオキシカルボニル、ブチ
ルオキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキ
シルオキシカルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、オ
クチルオキシカルボニル、ノニルオキシカルボニルまた
はデシルオキシカルボニル基を挙げることができ、好適
にはC1−C4アルコキシカルボニル基であり、更に好
適にはメトキシカルボニルまたはエトキシカルボニル基
であり、最も好適にはエトキシカルボニル基である。
は、例えばベンゾイル、1−ナフトイルまたは2−ナフ
トイル基を挙げることができ、好適にはベンゾイル基で
ある。
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基」は、例
えば5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イルメチル、5−エチル−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イルメチル、5−プロピル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルまたは5−
ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル
メチル基を挙げることができ、好適には5−メチル−2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基で
ある。
容される誘導体」が塩基性のアミノ基等を有する場合、
必要に応じて「薬理上許容される塩」にすることができ
る。
塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、
硝酸塩のような鉱酸塩;メタンスルホン酸塩、エタンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスル
ホン酸塩のようなスルホン酸塩;シュウ酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、
安息香酸塩、マンデル酸塩、アスコルビン酸塩、乳酸
塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩のような有機酸塩等の酸
付加塩、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニ
チン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなア
ミノ酸塩をあげることができ、好適には塩酸塩、臭化水
素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、酢酸塩、乳酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン
酸塩であり、更に好適には塩酸塩、硫酸塩、メタンスル
ホン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩または乳酸塩であり、特
に好適には塩酸塩または硫酸塩である。
放置したり、水溶液から凍結乾燥したり、又は、再結晶
をすることにより、水分を吸収し、吸着水がついたり、
水和物を形成する場合、また有機溶媒と取り扱うことに
よって溶媒和物を形成する場合があるが、そのような塩
も本発明に包含される。
素を有し、その配置に基づく種々の光学異性体が存在す
るが、本発明は、個々の異性体及び異性体の混合物を包
含する。それらの異性体で好適なものとしてはカルバペ
ネム骨格の1位がR配置であり、5位および6位はチエ
ナマイシンと同一配置である(5S,6S)配置であ
り、6位置換基の水酸基を有するα−炭素の配置がR配
置である化合物をあげることができる。
において、以下の化合物が好適である。
基の置換位置が4位である化合物。
基のR3が水素原子である化合物。
ジニルまたは1−メチル−2−オキソ−4−ピロリジニ
ル基である化合物。
ジニル基である化合物。
である化合物。
である化合物。
ある化合物。
ル、イソブチル、3−メチルブチルまたはペンチル基で
ある化合物。
である化合物。
(5)乃至(9)群からR2を選択し、それらを任意に
組み合わせて得られる化合物は更に好適である。そのよ
うな化合物として、例えば以下の化合物を挙げることが
できる。
リジニル基または1−メチル−2−オキソ−4−ピロリ
ジニル基であり、R2が、C1−C10アルキル基であ
る化合物。
リジニル基であり、R2が、C2−C6アルキル基であ
る化合物。
リジニル基であり、R2が、エチルまたはプロピル基で
ある化合物。
学上許容される誘導体として好適な化合物を表1に具体
的に例示する。
チル、Pr プロピル、iPr イソプロピル、iBu
イソブチル、Pen ペンチル、Hex ヘキシル、
Hep ヘプチル、Oct オクチル、cPen シク
ロペンチル、cHex シクロヘキシル、Bz ベンジ
ル、MODM 5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イルメチル、Pyrr ピロリジニル、
Gly グリシル、Ala アラニル、Leu ロイシ
ル、Ile イソロイシル、b−Ala β−アラニ
ル。
には化合物番号3、4、5、6、8、9、10、12、
14、15、26、27、32、33、36、37、4
9、51、52、58、59、113または114の化
合物であり、更に好適には3、4、8、14、15、2
6、27、36、37、52、58、59、113また
は114の化合物である。
される化合物は特に好適である。
ロキシエチル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−
ピロリジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート 化合物番号4: エチル 6−(1−アセトキシエチ
ル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリジニ
ルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシ
レート 化合物番号14: プロピル 6−(1−ヒドロキシエ
チル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリジ
ニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレート 化合物番号15: プロピル 6−(1−アセトキシエ
チル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリジ
ニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレート 化合物番号26: ブチル 6−(1−ヒドロキシエチ
ル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリジニ
ルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシ
レート 化合物番号27: ブチル 6−(1−アセトキシエチ
ル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリジニ
ルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシ
レート 化合物番号36: イソブチル 6−(1−ヒドロキシ
エチル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリ
ジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシレート 化合物番号37: イソブチル 6−(1−アセトキシ
エチル)−1−メチル−2−(2−オキソ−4−ピロリ
ジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシレート 化合物番号58: エチル 6−(1−ヒドロキシエチ
ル)−1−メチル−2−(1−アセチル−2−オキソ−
4−ピロリジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート 化合物番号59: エチル 6−(1−アセトキシエチ
ル)−1−メチル−2−(1−アセチル−2−オキソ−
4−ピロリジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート 化合物番号113: エチル 6−(1−ヒドロキシエ
チル)−1−メチル−2−(1−メチル−2−オキソ−
4−ピロリジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート 化合物番号114: エチル 6−(1−アセトキシエ
チル)−1−メチル−2−(1−メチル−2−オキソ−
4−ピロリジニルチオ)−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート。
合物である。
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2
−[(4R)−2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−
1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート エチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート プロピル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−
2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボキシレート プロピル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−
2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボキシレート ブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート ブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート。
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2
−[(4R)−2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−
1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート イソブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−
1−アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)
−2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレート。
ルバペネム化合物は、式(III)で表わされるカルバ
ペネム化合物の3位カルボキシル基にR2で表わされる
基を導入することによって製造することができる(A
法)。
出発原料である式(III)で表わされる化合物は、特
開平2−49783号公報、特開平7−165759号
公報、特開平2−223587号公報、特開平4−27
9588号公報、特開平8−53453号公報、The Jo
urnal of Antibiotics 50 (5), 429-439(1997)等に記載
された方法またはそれに準ずる方法によって製造するこ
とができる。以下、上記の製造方法を詳細に説明する。
中、塩基の存在下に、R2Lで表わされる化合物を反応
させることにより達成される。
クロリド、ブロミド、ヨーダイドのようなハロゲン化物
またはR2のメタンスルホネート、トリフルオロメタン
スルホネート、トルエンスルホネートのようなスルホネ
ート類を挙げることができ、好適にはR2のハロゲン化
物である。ハロゲン化物のうちヨーダイドの反応性が高
く好適であり、クロリドまたはブロミドをヨウ化ナトリ
ウムの共存下に使用することもできる。
程度溶解し、反応に関与しない溶媒であれば特に限定さ
れないが、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−
ヘプタン、n−オクタンのような脂肪族飽和炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類;ギ酸エチル、酢酸メチル、
酢酸エチルのようなエステル類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドンのようなアミド類を挙げることができ
る。また、これらを適当に組み合わせた混合溶媒も使用
することができる。これらのうち好適な溶媒はエステル
類、ニトリル類またはアミド類であり、更に好適にはア
ミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミドまたはN,
N−ジメチルアセトアミド)である。
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムのよう
な無機塩基、或いは、N−メチルモルホリン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジ
ン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4
−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、キノリン、
2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのよ
うな有機塩基を挙げることができる。これらのうち好適
には炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ムのような無機塩基またはトリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミンのような
有機塩基である。
り、好適には0乃至30度である。
温度等によって異なるが、通常10分乃至10時間であ
り、好適には0.5乃至3時間である。
縮、抽出、活性炭処理、晶出などの手法を適宜組み合わ
せて処理することにより、目的物を得ることができる。
例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在
する場合には濾過して除去した後、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶剤を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し溶剤を留去することによって得るこ
とができる。目的化合物は必要に応じて、例えば活性炭
処理、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の
有機化合物の分離精製に慣用されている方法によって精
製することもできる。
I)の塩を溶媒に溶解し、R2Lで表わされる化合物と
反応させることによっても化合物(I)を得ることがで
きる。
下の方法により製造することができる。
基の水酸基に生体内で分解されうる基R4を導入した誘
導体(IV)を製造する方法である。
に、R4の反応性誘導体を反応させることにより達成さ
れる。
ノイル、置換アルカノイルまたはアリールカルボニル基
である場合、酸ハロゲン化物、酸無水物、混合酸無水
物、酸イミダゾール化合物等を挙げることができ、好適
には酸無水物である。R4がアルコキシカルボニル基で
ある場合、アルコキシカルボニルハロゲン化物、ジアル
キルカーボネート等を挙げることができ、好適には、ア
ルコキシカルボニルハロゲン化物である。R4が5−
(C1−C4アルキル)−2−オキソ−1,3−ジオキ
ソレン−4−イルメチル基である場合、ハロゲン化物が
好適である。
程度溶解し、反応に関与しない溶媒であれば特に限定さ
れないが、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−
ヘプタン、n−オクタンのような脂肪族飽和炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類;ギ酸エチル、酢酸メチル、
酢酸エチルのようなエステル類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドンのようなアミド類を挙げることができ
る。また、これらを適当に組み合わせた混合溶媒も使用
することができる。
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、例えば、N−メチルモルホリン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリ
ジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、キノリン、2,6−ジ
(t−ブチル)−4−メチルピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのような有機塩
基を挙げることができる。これらのうち最も好適にはピ
リジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンまた
はそれらの組み合わせである。
常1乃至1.1モル当量用いるが、溶媒として大過剰用
いることもできる。なお、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジンまたは4−ピロリジノピリジンは、他の塩
基と組み合わせて触媒量を用いることができる。
り、好適には0乃至30度である。
温度等によって異なるが、通常10分乃至10時間であ
り、好適には0.5乃至3時間である。
縮、抽出、活性炭処理、晶出などの手法を適宜組み合わ
せて処理することにより、目的物を得ることができる。
例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在
する場合には濾過して除去した後、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶剤を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し溶剤を留去することによって得るこ
とができる。目的化合物は必要に応じて、例えば活性炭
処理、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の
有機化合物の分離精製に慣用されている方法によって精
製することもできる。
に生体内で分解されうる基R5を導入した誘導体(VI
I)を製造する方法である。
は水酸基の保護基を示す。R6の「水酸基の保護基」と
しては、有機合成化学の分野で通常用いられているもの
から適当なものを使用することができるが、トリメチル
シリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル
のようなトリ−C1−C4アルキルシリル基が好適であ
り、最も好適にはトリエチルシリル基である。なお、出
発原料の式(V)で表わされる化合物は、前述の化合物
(I)の水酸基を常法に従い保護基R6で保護すること
によって得られる。
塩基の存在下、R5の反応性誘導体と反応させることに
よって化合物(VI)を製造する工程である。
ノイル基である場合、酸ハロゲン化物、酸無水物、混合
酸無水物、酸イミダゾール化合物等を挙げることがで
き、好適には酸無水物である。R5がアルコキシカルボ
ニル基である場合、アルコキシカルボニルハロゲン化
物、ジアルキルカーボネート等を挙げることができ、好
適には、アルコキシカルボニルハロゲン化物である。R
5がアルキルまたは5−(C1−C4アルキル)−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチル基であ
る場合、ハロゲン化物が好適である。
程度溶解し、反応に関与しない溶媒であれば特に限定さ
れないが、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−
ヘプタン、n−オクタンのような脂肪族飽和炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化
水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンのようなエーテル類;ギ酸エチル、酢酸メチル、
酢酸エチルのようなエステル類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン
のようなハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル
−2−ピロリドンのようなアミド類を挙げることができ
る。また、これらを適当に組み合わせた混合溶媒も使用
することができる。好適には塩化メチレンである。
いて塩基として使用されるものであれば特に限定はない
が、例えば、N−メチルモルホリン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリ
ジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、キノリン、2,6−ジ
(t−ブチル)−4−メチルピリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリンのような有機塩
基を挙げることができる。これらのうち好適には4−
(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンである。
常1乃至1.1モル当量用いるが、溶媒として大過剰用
いることもできる。なお、4−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ピリジンまたは4−ピロリジノピリジンは、他の塩
基と組み合わせて触媒量を用いることができる。
り、好適には0乃至30度である。
温度等によって異なるが、通常10分乃至10時間であ
り、好適には0.5乃至3時間である。
縮、抽出、活性炭処理、晶出などの手法を適宜組み合わ
せて処理することにより、目的物を得ることができる。
例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在
する場合には濾過して除去した後、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶剤を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し溶剤を留去することによって得るこ
とができる。目的化合物は必要に応じて、例えば活性炭
処理、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の
有機化合物の分離精製に慣用されている方法によって精
製することもできる。
の保護基を除去し、化合物(VII)を得る工程であ
る。
基である場合、通常、弗化テトラブチルアンモニウム、
弗化カリウムのような弗素アニオンを生成する化合物
(好適には弗化テトラブチルアンモニウム)で処理する
ことにより除去される。
ば特に限定はないが、テトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類が好適である。
が、通常室温で6時間乃至3日間(好適には10乃至1
8時間)反応させる。
縮、抽出、活性炭処理、晶出などの手法を適宜組み合わ
せて処理することにより、目的物を得ることができる。
例えば、反応混合物を適宜中和し、また、不溶物が存在
する場合には濾過して除去した後、水と酢酸エチルのよ
うな混和しない有機溶剤を加え、水洗後、目的化合物を
含む有機層を分離し溶剤を留去することによって得るこ
とができる。目的化合物は必要に応じて、例えば活性炭
処理、再結晶、再沈殿、カラムクロマトグラフィー等の
有機化合物の分離精製に慣用されている方法によって精
製することもできる。
基の水酸基及びR1のアミド窒素残基にそれぞれ生体内
で分解されうる基R4及びR5を導入した誘導体(VII
I)を製造する方法である。
在下に、R4の反応性誘導体を反応させることにより達
成される。本工程は前述したB法で述べたのと同様にし
て達成することができる。
するカルバペネム化合物、その薬理上許容される誘導体
(IV)、(VII)及び(VIII)は、必要に応じ
て、医薬品化学、特にβ−ラクタム系抗生物質の分野で
知られている方法または技術に従って、薬理学的に許容
される塩として精製することができる。
誘導体を医薬(特に抗菌剤)として使用する場合には、
それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形
剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散
剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤等によ
る非経口的に投与することができる。
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロ−ス、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメ
チルセルロ−スカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロ−スナトリウムのようなセルロ−ル誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マクロゴ−ル等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロ−スナトリウム、カルボキシメチルスタ−
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロ−ス誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビ−ガム;ビーズワックス、
ゲイロウのようなワックス類;硼酸;グリコ−ル;フマ
ル酸、アジピン酸のようなカルボン酸類;安息香酸ナト
リウムのようなカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウ
ムのような硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸
塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;前記の賦形
剤におけるデンプン誘導体等)、安定剤(例えば、メチ
ルパラベン、プロピルバラベンのようなパラオキシ安息
香酸エステル類;クロロブタノ−ル、ベンジルアルコ−
ル、フェニルエチルアルコ−ルのようなアルコ−ル類;
塩化ベンザルコニウム;フェノ−ル、クレゾ−ルのよう
なフェノ−ル類;チメロサ−ル;無水酢酸;ソルビン酸
等)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、
酸味料、香料等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベ−ト
80、カルボキシメチルセルロ−スナトリウム等)、希
釈剤、製剤用溶剤(例えば、水、エタノ−ル、グリセリ
ン等)等の添加物を用いて周知の方法で製造される。
が、経口投与の場合には、1回当り下限10mg(好適
には、50mg)、上限2000mg(好適には、10
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当たり下限
10mg(好適には100mg)、上限3000mg
(好適には、2000mg)を、成人に対して1日当り
1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに
限定されるものではない。尚、核磁気共鳴スペクトルに
ついてはテトラメチルシランを内部標準物質として用い
た。
キシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-
ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート
ドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ
-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸ナトリウム塩3.48gをN,N−ジメチル
アセトアミド35mlに溶解し、室温にてヨウ化エチル4.68
gを加え、1時間撹拌した。反応液に飽和食塩水35mlを
加え、酢酸エチル500mlで抽出し、再度水層を酢酸エチ
ル500mlで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下濃縮し、得られた粗生成物にメタノー
ル、及びイソプロピルエーテルを加えることにより無色
粉末状の標記化合物3.11gを得た。
334, 3293, 2965, 1742,1688, 1542, 1373, 1335, 122
3, 1157. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.1
4(3H, d, J=7.3Hz), 1.15(3H, d, J=5.9Hz), 1.21(3H,
t, J=7.0Hz), 2.11(1H, dd, J=17.0, 4.2Hz),2.78(1H,
dd, J=17.0, 7.9Hz), 3.09(1H, dd, J=10.9, 3.9Hz),
3.23(1H, dd, J=6.3, 2.7Hz), 3.41(1H, dq, J=9.3, 7.
3Hz), 3.70(1H, dd, J=10.9, 7.5Hz), 3.96(1H, dq, J=
6.3, 5.9Hz), 4.07-4.00(1H, m), 4.17(2H, q, J=14.
0, 7.3Hz), 4.20(1H, dd, J=9.3, 2.7Hz), 5.07(1H, b
r), 7 84(1H,br s). 融点 189-191℃。
ロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4
-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.00g、及びヨウ化プロピル1.44gを用
い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記化
合物1.15gを得た。
342, 3286, 2967, 1750, 1691, 1549, 1334. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 1.00
(3H, t, J=7.4Hz), 1.28(3H, d, J=7.3Hz), 1.37(3H,
d, J=6.1Hz), 1.75(2H, qd, J=7.4, 6.5Hz), 1.84(1H,
d, J=4.6Hz), 2.41(1H, dd, J=17.1, 5.4Hz), 2.79(1H,
dd, J=17.1, 8.1Hz), 3.22-3.32(2H, m), 3.35(1H, d
d, J=10.6, 4.9Hz), 3.82(1H, dd, J=10.6,7.8Hz), 3.9
5-4.05(1H,m), 4.16(1H, dt, J=10.5, 6.5Hz), 4.20-4.
36(3H, m),5.78(1H, br s) 融点 188-190℃。
キシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-
ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム4.50g、及びヨウ化ブチル3.56gを用い、
実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記化合物
1.93gを得た。
350, 3239, 2966, 1750, 1693, 1547, 1345, 1223, 114
5. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.94
(3H, t, J=7.4Hz), 1.27(3H, d, J=7.3Hz), 1.36(3H,
d, J=6.1Hz), 1.37-1.55(2H, m), 1.65-1.76(2H,m), 2.
05(1H, d, J=4.6Hz), 2.41(1H, dd, J=17.2, 5.4Hz),
2.80(1H, dd, J=17.2, 8.1Hz), 3.22-3.32(2H, m), 3.3
4(1H, dd, J=10.5, 5.0Hz), 3.83(1H, dd,J=10.5, 7.8H
z), 3.95-4.05(1H,m), 4.16-4.35(4H, m), 5.96(1H, br
s) 融点 194-198℃。
ロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4
-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.20g、及びヨウ化ペンチル1.82gを用
い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記化
合物2.37gを得た。
346, 3282, 2964, 1754, 1690, 1548, 1341, 1223, 114
8. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.89
(3H, t, J=7.1Hz), 1.27(3H, d, J=7.3Hz), 1.28-1.46
(4H, m), 1.36(3H, d, J=6.0Hz), 1.72(2H, m),2.08(1
H, d, J=4.7Hz), 2.41(1H, dd, J=17.3, 5.4Hz), 2.80
(1H, dd, J=17.3,8.1Hz), 3.21-3.32(2H, m), 3.34(1H,
dd, J=10.7, 4.9Hz), 3.83(1H, dd, J=10.7, 7.8Hz),
3.95-4.05(1H,m), 4.16-4.35(4H, m), 5.99(1H, br s) 融点 180-183℃。
ロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4
-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.10g、及びヨウ化ペンチル1.94gを用
い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記化
合物2.22gを得た。
359, 3300, 2964, 1749, 1693, 1551, 1340, 1221, 114
6. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.89
(3H, t, J=7.1Hz), 1.21-1.47(6H,m), 1.27(3H, d, J=
7.3Hz), 1.36(3H, d, J=6.4Hz), 1.66-1.78(2H,m), 1.9
7(1H, d, J=4.6Hz), 2.41(1H, dd, J=17.3, 5.4Hz), 2.
80(1H, dd, J=17.3, 8.1Hz), 3.21-3.32(2H, m), 3.34
(1H, dd, J=10.5, 5.1Hz), 3.82(1H, dd,J=10.5, 7.9H
z), 3.95-4.05(1H,m), 4.15-4.35(4H, m), 5.89(1H, br
s) 融点 176-178℃。
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキ
ソ-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.40g、及びヨウ化イソプロピル1.71gを
用い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記
化合物1.70gを得た。
341, 2979, 1766, 1706, 1673, 1543, 1366, 1215, 110
4. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 1.27
(3H, d, J=7.2Hz), 1.27(3H, d, J=6.7Hz), 1.35(3H,
d, J=6.7Hz), 1.36(3H, d, J=6.5Hz), 2.03(1H,br), 2.
41(1H, dd, J=17.2, 5.3Hz), 2.75(1H, dd, J=17.2, 8.
1Hz), 3.21-3.32(2H, m), 3.34(1H, dd, J=10.6, 4.9H
z), 3.77(1H, dd, J=10.6, 7.8Hz), 3.95-4.05(1H,m),
4.21-4.30(2H, m), 5.15(1H, m), 5.91(1H, br s) 融点 178-182℃。
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキ
ソ-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.09g、及びヨウ化3−ペンチル3.48gを
用い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記
化合物1.65gを得た。
350, 3301, 2969, 1748, 1694, 1546, 1457, 1335, 122
2, 1143. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.91
(3H, t, J=7.5Hz), 0.97(3H, t, J=7.3Hz), 1.28(3H,
d, J=7.3Hz), 1.66(3H, d, J=6.1Hz), 1.55-1.74(4H,
m), 1.90-1.97(1H, m), 2.42(1H, dd, J=17.3, 5.4Hz),
2.80(1H, dd, J=17.3, 8.1Hz), 3.23-3.35(1H, m), 3.
26(1H, dd, J=7.3, 2.7Hz), 3.40(1H, dd,J=10.4, 5.1H
z), 3.82(1H, dd, J=10.4, 7.9Hz), 3.97-4.03(1H,m),
4.22-4.30(1H, m), 4.24(1H, dd, J=9.4, 2.7Hz), 4.90
(1H, m), 5.82(1H, br s) 融点 182-185℃。
ドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ
-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.30g、及びヨウ化イソブチル1.80gを用
い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記化
合物0.73gを得た。
336, 3285, 2965, 1745, 1690, 1550, 1350, 1335, 122
2, 1157. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.99
(6H, d, J=6.7Hz), 1.28(3H, d, J=7.3Hz), 1.37(3H,
d, J=6.4Hz), 1.77(1H, br s), 2.04(1H, septet,J=6.7
Hz), 2.41(1H, dd, J=17.2, 5.4Hz), 2.79(1H, dd, J=1
7.2, 8.2Hz), 3.21-3.32(2H, m), 3.34(1H, dd, J=10.
4, 5.1Hz), 3.82(1H, dd, J=10.4, 7.8Hz),3.93(1H,dd,
J=10.7, 6.5Hz), 3.97-4.06(1H, m), 4.14(1H, dd, J=
10.7, 6.8Hz), 4.20-4.31(2H, m), 5.60(1H, br s) 融点 209-212℃。
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキ
ソ-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.09g、及びヨウ化イソペンチル3.56gを
用い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標記
化合物2.03gを得た。
338, 3286, 2963, 1754, 1691, 1546, 1343, 1221, 114
7. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.8
7(3H, d, J=6.6Hz), 0.88(3H, d, J=6.6Hz), 1.14(3H,
d, J=7.3Hz), 1.14(3H,d, J=6.6Hz), 1.43-1.57(2H,
m), 1.65-1.78(1H, m), 2.10(1H, dd, J=17.0, 4.3Hz),
2.78(1H, dd, J=17.0, 7.7Hz), 3.08(1H, dd, J=10.9,
3.7Hz), 3.24(1H, dd, J=6.3, 2.5Hz), 3.40(1H, dq,
J=9.2, 7.3Hz), 3.70(1H, dd, J=10.9, 7.5Hz), 3.92-
3.99(1H,m),3.99-4.07(1H, m), 4.08-4.14(1H, m), 4.1
8-4.25(2H, m), 5.07(1H, br), 7.84(1H, br s) 融点 192-193℃。
-ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オ
キソ-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.24g、及びヨウ化シクロペンチル3.78g
を用い、実施例1と同様の方法により、無色粉末状の標
記化合物2.00gを得た。
342, 3289, 2965, 1743, 1692, 1549, 1370, 1224, 114
7. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 1.1
4(6H, d, J=6.6Hz), 1.89-1.49(8H, m), 2.10(1H, dd,
J=17.1, 4.1Hz), 2.77(1H, dd, J=17.1, 7.7Hz), 3.07
(1H, dd, J=10.9, 3.7Hz), 3.24(1H, dd, J=6.2, 2.7H
z), 3.39(1H, m),3.69(1H, dd, J=10.9, 7.5Hz), 3.96
(1H,dq,J=6.6, 6.2Hz), 3.94-4.06(1H, m), 4.20(1H, J
=9.4, 2.7Hz), 5.23-5.13(1H, m), 7.84(1H, br s) 融点 217-218℃。
R)-1-ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)
-2-オキソ-4-ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシレート
ル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム2.05g、及びブロモメチルシクロヘキサン
1.56gを用い、実施例1と同様の方法により、無色粉末
状の標記化合物0.60gを得た。
338, 3284, 2930, 1751, 1689, 1546, 1450, 1340, 122
2, 1146. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.9
9-1.33(6H, m), 1.15(3H, d, J=6.5Hz), 1.15(3H, d, J
=7.3Hz), 1.50-1.80(5H, m), 2.10(1H, dd, J=17.0, 4.
2Hz), 2.78(1H, dd, J=17.0, 7.9Hz), 3.08(1H, dd, J=
10.9, 3.5Hz),3.24(1H, dd, J=6.2, 2.6Hz), 3.41(1H,
dq, J=9.4, 7.3Hz), 3.70(1H, dd, J=10.9, 7.5Hz), 3.
85(1H, dd, J=10.7, 6.2Hz), 3.97(1H,dq,J=6.5, 6.2H
z), 4.00-4.08(2H, m), 4.21(1H, J=9.4, 2.6Hz), 5.06
(1H, br), 7.84(1H, br s) 融点 196-199℃。
キシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-
ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート
に懸濁させ、氷冷下4−ジメチルアミノピリジン568
g、及び無水酢酸475mgを加え、2時間撹拌した。反
応液を濃縮後、得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、アモルファス状の標記
化合物1.35gを得た。
369, 3241, 2980, 1778, 1738, 1703, 1554, 1447, 137
2, 1242, 1140, 1042. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 1.27
(3H, d, J=7.3Hz), 1.35(3H, t, J=7.0Hz), 1.41(3H,
d, J=6.4Hz), 2.08(3H, s), 2.40(1H, dd, J=17.2, 5.5
Hz), 2.79(1H, dd, J=17.2, 8.2Hz), 3.25(1H, dq, J=
9.4, 7.3Hz), 3.35(1H, dd, J=10.4, 5.1Hz), 3.39(1H,
dd, J=10.4, 7.8Hz), 3.82(1H, dd, J=10.4, 7.8Hz),
3.95-4.04(1H, m), 4.19(1H, dd, J=9.4, 2.7Hz), 4.26
-4.39(2H, m), 5.26(1H, dq, J=7.6, 6.4Hz), 5.93(1H,
br s)。
キシエチル]−1−メチル−2−[(4R)-2-オキソ-4-
ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート
アセチル化することにより、アモルファス状の標記化合
物1.23gを得た。
360, 3240, 2962, 1779, 1739, 1703, 1553, 1452, 124
0, 1140, 1041. 核磁気共鳴スペクトル (400MHz, CDCl3) δ ppm: 0.94
(3H, t, J=7.5Hz), 1.27(3H, d, J=7.4Hz), 1.41(3H,
d, J=6.5Hz), 1.36-1.51(2H, m),1.64-1.77(2H,m), 2.0
7(3H, s), 2.40(1H, dd, J=17.1, 5.5Hz), 2.79(1H, d
d, J=17.1, 8.1Hz), 3.24(1H, dq, J=9.0, 7.4Hz), 3.3
4(1H, dd, J=10.6, 5.0Hz), 3.39(1H, dd,J=7.4, 2.6H
z), 3.82(1H, dd, J=10.6, 7.8Hz), 3.94-4.05(1H, m),
4.14-4.24(2H, m), 4.31(1H, dt, J=10.8, 6.7Hz), 5.
21-5.32(1H, m), 6.02(1H, br s)。
のひとつである The Journal of Antibiotics 50 (5),
429-439 (1997) に記載された化合物14をそれぞれ犬
に経口投与し、血漿中の活性体濃度を高速液体クロマト
グラフィーにより測定し、絶対バイオアベイラビリティ
ー(BA)を比較した。 (1)検体 本願の実施例1の化合物: エチル (1R,5S,6
S)−6−[(1R)−1−(ヒドロキシエチル)]−
1−メチル−2−[(4R)−2−オキソ−4−ピロリ
ジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシレート 本願の実施例2の化合物: プロピル (1R,5S,
6S)−6−[(1R)−1−(ヒドロキシエチル)]
−1−メチル−2−[(4R)−2−オキソ−4−ピロ
リジニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボキシレート 比較化合物(The Journal of Antibiotics 50 (5), 429
-439 (1997) に記載された化合物14): 1−(イソ
プロポキシカルボニルオキシ)エチル (1R,5S,
6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−メチル−2−[(4R)−2−オキソ−4−ピロリジ
ニルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレート 活性体: (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−
2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸 (2)検体の投与 検体(エステル化合物)10mg力価/kgをそれぞれ
プロピレングリコール−ポリソルベート80−水 5
0:15:35(v:v:v)混合液に溶解し、一晩絶
食し、ラニチジン(2.5 mg/kg)を筋肉内投与した雄性
ビーグル犬(n=3、体重10−14kg)に経口投与
した。 (3)採血および血漿中活性体濃度の測定 検体投与後、0.25、0.5、1、1.5、2、3、4、6時間毎に
採血し、得られた血液を遠心分離することにより血漿を
得、血漿中活性体濃度を高速液体クロマトグラフィ法に
より測定した。 (4)バイオアベイラビリティーの算出 血漿中濃度測定値を検体投与後時間に対してプロット
し、血漿中濃度−時間曲線下面積(AUC)を求めた。
一方、活性体を犬に静脈内投与したときのAUCを求め
た。 BA(%)=(経口投与時のAUC/静脈内投与時のA
UC)x100 を用いて、絶対バイオアベイラビリティー(BA)を算
出し、別途算出したファルマコキネティク パラメータ
とともに、表2に示す。
Cmaxを与えた時間、AUC0-6は検体投与後0乃至
6時間におけるAUC示す。
近い先行技術文献に記載された比較化合物と比較して、
経口投与において優れた経口吸収性と体内動態を示し
た。
湿式造粒、乾燥した後、打錠機によって打錠して、1錠
200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣
を施すことができる。
バペネムエステル化合物またはその薬理上許容される誘
導体は、生体に投与すると優れた吸収性と持続性のある
体内動態を示す。従って、本発明の前記一般式(I)を
有する化合物またはその薬理上許容される塩は、種々の
病原菌による細菌感染症を治療もしくは予防(好適には
治療)する医薬(特に抗菌剤)の有効成分として有用で
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1は次の一般式(IIa) 【化2】 (式中、R3は水素原子またはC1−C4アルキル基を
示す)で表わされる基を示し、 R2は、C1−C20アルキル基、C3−C7シクロア
ルキル基またはC3−C7シクロアルキル−C1−C6
アルキル基を示す。]を有するカルバペネムエステル化
合物またはその薬理上許容される誘導体。 - 【請求項2】 請求項1において、式(IIa)で表わ
される基の置換位置が4位である化合物。 - 【請求項3】 請求項1において、式(IIa)で表わ
される基のR3が水素原子である化合物。 - 【請求項4】 請求項1において、R1が、2−オキソ
−4−ピロリジニルまたは1−メチル−2−オキソ−4
−ピロリジニル基である化合物。 - 【請求項5】 請求項1において、R1が、2−オキソ
−4−ピロリジニル基である化合物。 - 【請求項6】 請求項1において、R2が、C1−C2
0アルキル基である化合物。 - 【請求項7】 請求項1において、R2が、C1−C1
0アルキル基である化合物。 - 【請求項8】 請求項1において、R2が、C2−C6
アルキル基である化合物。 - 【請求項9】 請求項1において、R2が、エチル、プ
ロピル、ブチル、イソブチル、3−メチルブチルまたは
ペンチル基である化合物。 - 【請求項10】 請求項1において、R2が、エチルま
たはプロピル基である化合物。 - 【請求項11】 請求項1において、R1が、2−オキ
ソ−4−ピロリジニル基または1−メチル−2−オキソ
−4−ピロリジニル基であり、R2が、C1−C10ア
ルキル基である化合物。 - 【請求項12】 請求項1において、R1が、2−オキ
ソ−4−ピロリジニル基であり、R2が、C2−C6ア
ルキル基である化合物。 - 【請求項13】 請求項1において、R1が、2−オキ
ソ−4−ピロリジニル基であり、R2が、エチルまたは
プロピル基である化合物。 - 【請求項14】 請求項1において、下記の化合物群か
ら選択される化合物。 エチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート エチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート プロピル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−
2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボキシレート プロピル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−
2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボキシレート ブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート ブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−
アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)−2
−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート イソブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)
−2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレート イソブチル (1R,5S,6S)−6−[(1R)−
1−アセトキシエチル]−1−メチル−2−[(4R)
−2−オキソ−4−ピロリジニルチオ]−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレート。 - 【請求項15】 請求項1に記載された化合物を有効成
分として含有する医薬。
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