JP2000255676A - チーズ包装用フィルム - Google Patents

チーズ包装用フィルム

Info

Publication number
JP2000255676A
JP2000255676A JP6237199A JP6237199A JP2000255676A JP 2000255676 A JP2000255676 A JP 2000255676A JP 6237199 A JP6237199 A JP 6237199A JP 6237199 A JP6237199 A JP 6237199A JP 2000255676 A JP2000255676 A JP 2000255676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cheese
layer
ethylene
contact
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6237199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4472800B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Takashi Wakichi
崇 脇地
Tetsuya Shiomi
哲也 塩見
Kenichi Furuya
賢一 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP06237199A priority Critical patent/JP4472800B2/ja
Publication of JP2000255676A publication Critical patent/JP2000255676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4472800B2 publication Critical patent/JP4472800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は内面の夾雑物シール性に富み、チー
ズとの易剥離性に優れており、また外面は撥水性を有
し、内面と外面でヒートシールが可能であるチーズ包装
用フィルムを提供することを課題とする。 【解決手段】 少なくとも2層以上で構成されたプラス
チックフィルムにおいて、チーズと接触する内面層
(A)の表面の10点平均粗さ(Rz)が1.0μm以
上、10μm以下であることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄型チーズを個別包
装するためのフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】薄型チーズは通常フィルムをセンターシ
ールで円筒状とし、この内面に溶融状態のチーズを流し
込みロールの隙間で厚みを調整し水槽にて冷却した後、
前後をシールしカットすることで製造されており、その
速度は500枚/分〜1000枚/分である。これを最
終的に10枚程度をまとめて集積包装し製品として市販
されている。
【0003】従来、薄型チーズの包装用フィルムとして
は数多く提案されてきた。例えば、セロファン、そして
ポリ塩化ビニリデン樹脂やポリアミド系樹脂混合物とい
った樹脂をコーティングしたポリエステルやポリプロピ
レンフィルム、またポリプロピレン系のヒートシール層
を有した共押出のポリプロピレンフィルムであった。
【0004】これら薄型チーズの包装材において、内面
にはチーズとの易剥離性そして夾雑物シール性が求めら
れ、外面には撥水性が求められている。さらにフィルム
がチーズ上で重なる部分にはセンターシールによる接着
が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでの包
装材は特開平1−175354号のようにポリエステル
フィルムの内面にヒートシール性をもたないため外袋開
封後チーズ自体が乾燥し風味を損ねたり、好気性のカビ
が発生しやすかったりした。また特開平10−1011
74号のようにヒートシール層をもっていても夾雑物シ
ール性に乏しく実質的にはシールされにくいために同様
の現象が発生しやすかった。
【0006】さらに、特開平9−40012号や特開平
10−128924号のようにヒートシール性をもたせ
るためにポリ塩化ビニリデン樹脂をポリエステルやポリ
プロピレンにコーティングしたものは、チーズとの剥離
性に乏しく、また昨今の環境への影響に対する観点から
継続使用が難しくなったものもある。
【0007】さらに、特開平10−750号のようにヒ
ートシール性をもたせるためにポリエステルやポリプロ
ピレン表面にメタロセン触媒を用いて重合された直鎖状
低密度ポリエチレンを含んだ樹脂を押出ラミネートした
ものはコスト的に従来品よりも高く性能が良くても簡単
には受け入れられ難かった。
【0008】その他にもポリエステルフィルムの内面に
ワックス成分等を添加したポリ塩化ビニリデン樹脂をコ
ーティングしたものが広く使われているが、センターシ
ール時にポリエステル面とポリ塩化ビニリデン面の接着
性が充分ではなく、包装時に剥がれることで外へチーズ
が漏れるという重大な欠点を有していた。
【0009】本発明では、これらの問題点を解決するた
めに、内面は夾雑物シール性に富み、チーズとの易剥離
性に優れており、また外面は撥水性を有し、環境にも優
しく、包装資材コストの低減につながり、更に内面と外
面でヒートシールが可能である理想的なチーズ包装用フ
ィルムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の項1〜
5に関するものである。
【0011】(項1)少なくとも2層以上で構成された
プラスチックフィルムにおいて、チーズと接触する内面
層(A)の表面の10点平均粗さ(Rz)が1.0μm
以上、10μm以下であることを特徴とするチーズ包装
用フィルム。
【0012】(項2)チーズと接触する内面層(A)が
エチレンに基づく単量体単位を50モル%以上含有する
層であることを特徴とする項1に記載のチーズ包装用フ
ィルム。
【0013】(項3)チーズと接触する内面層(A)
が、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体(EMA)、エチレン−メタアクリル酸共重
合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(E
AA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A)の中から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を含有
し、該層(A)とチーズと接触しない外面層(B)間の
チーズ包装後のシール強度が5〜600g/15mmで
あることを特徴とする項1または2に記載のチーズ包装
用フィルム。
【0014】(項4)チーズと接触しない外面層(B)
がポリプロピレンまたはポリエステルを70%含有する
層であることを特徴とする項1〜3のいずれかに記載の
チーズ包装用フィルム。
【0015】(項5)チーズと接触しない外面層(B)
がポリプロピレンまたはポリエステルを70%含有し、
延伸された層であることを特徴とする項1〜4のいずれ
かに記載のチーズ包装用フィルム。
【0016】
【発明の実施の形態】以下にその詳細を説明する。
【0017】チーズ包装用フィルムのチーズと接触する
内面層(A)に求められるものは「チーズとの易剥離
性」と「夾雑物シール性」そして「チーズと接触しない
面とのヒートシール性」である。
【0018】本発明においてこれらの内「チーズとの易
剥離性」を実現するためにはチーズと接触する内面層
(A)の表面を粗面化することにより、溶融状態のチー
ズが流れ込んだ際フィルムにチーズを完全に密着させる
のではなく、微細な凹部までチーズが入り込まない特性
を活かした。これによりチーズとの易剥離性を持たせる
ことが可能となった。
【0019】この表面粗さについてはフィルムの見栄え
にも関係するため一概に規定するものではないが、好ま
しくは10点平均粗さ(Rz)が1.0μm〜10μ
m、より好ましくは1.2μm〜8μm、更に好ましく
は1.5μm〜5μmである。
【0020】これは10点平均粗さ(Rz)が1.0μ
m未満であるとチーズとの易剥離性に乏しく、10μm
を超えるとチーズを介在した夾雑物シール性が得づら
く、チーズの乾燥やカビの発生につながり易いためであ
【0021】粗面化の方法については、粗面化ロールニ
ップ装置等で物理的に表面を荒らす方法や、相溶性に乏
しい2種以上の樹脂を混合する方法、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA)とポリプロピレンを混合
する方法が挙げられるが、期待すべき表面粗さが得られ
るのであれば特に粗面化する方法に制限はない。
【0022】また最内層のチーズとの剥離性を高めるた
めに添加剤を加えても構わない。例えばエルカ酸アマイ
ド、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、ベヘ
ニン酸アマイドといった脂肪酸アミドや、その他高級脂
肪酸アミドや高級脂肪酸やその誘導体、ワックスの類と
いったものが例示できるがその種類について特に制限は
ない。
【0023】添加量については多量に添加した場合ブリ
ードアウトにより、性能が落ちたり、ヒートシール性が
阻害される場合があるので0.05重量%〜2.0重
量、好ましくは0.05重量%〜1.0重量%が例示で
きるが特に制限はない。
【0024】「夾雑物シール性」については、チーズと
接触する内面層(A)を構成する樹脂にエチレンに基づ
く単量体を含む樹脂を使用する事で樹脂自体の柔らかさ
によって夾雑物シール性が上がり、シール時にチーズを
挟んでしまったとしても充分なシールが可能となる。こ
のエチレンに基づく単量体を含む樹脂については、低密
度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合
体(EMA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(E
MAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の他に
エチレン−ブテン共重合体、アイオノマー、直鎖状態低
密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、超低
密度ポリエチレン(VLDPE)等が挙げられる。上
記、いずれの樹脂を用いた場合においても、複数の樹脂
を混合した場合においても、チーズと接触する内面層
(A)におけるエチレンに基づく単量体単位は50モル
%以上であることが必要である。
【0025】「ヒートシール性」についてもチーズと接
触する内面層(A)に上記で述べたエチレンに基づく単
量体を含む樹脂が含まれることで相手がヒートシール性
樹脂でなくても、ある程度チーズの個別包装には充分な
シール強度を得ることが出来る。
【0026】当該シール強度については、好ましくは5
g/15mm〜600g/15mm、更に好ましくは2
0g/15mm〜500g/15mm、より好ましくは
50g/15mm〜300g/15mmである。
【0027】これは5g/15mm以下だとチーズ包装
時に包装機械内でフィルムが切断された場合にシール部
が剥離してしまう恐れがあるためであり、600g/1
5mm以上だと開封時にあまりにも強度が強すぎるため
にチーズが変形、破壊されてしまう恐れがあり、適当な
シール強度とは言えないためである。
【0028】また撥水性が阻害されない限り、チーズと
接触しない外面層(B)の両面にチーズと接触する内面
層(A)を設けることも可能である。
【0029】チーズと接触しない外面層(B)について
は撥水性(水切れの良さ)が求められ、例えば、エルカ
酸アマイド、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイ
ド、ベヘニン酸アマイドといった脂肪酸アミドや、その
他高級脂肪酸アミドや高級脂肪酸やその誘導体、ワック
ス類などを添加することができる。
【0030】添加量については多量に添加した場合ブリ
ードアウトにより、性能が落ちる場合があるので0.0
5重量%〜2.0重量、好ましくは0.05重量%〜
1.0重量%が例示できるが特に制限はない。
【0031】撥水性については水切れの観点から、チー
ズと接触しない外面層(B)における蒸留水との接触角
が70度以上、好ましくは80度以上、より好ましくは
90度である。
【0032】チーズと接触しない外面層(B)の表面に
は品名、会社名や会社のマーク等をを印刷することがあ
るため表面処理を施しても構わない。表面処理としては
コロナ処理、火炎処理やプラズマ処理等が例示できる。
処理に際しては、空気中あるいは不活性ガス中で行って
も良いが、撥水性を阻害しない範囲で(蒸留水との接触
角が前述の範囲で)する必要性がある。
【0033】印刷保護の目的でオーバーコート層を設け
てもよいがフィルムを完全に覆う場合はオーバーコート
表面における蒸留水の接触角が前述の範囲内になるよう
に、またチーズと接触する内面層(A)とのヒートシー
ル強度が適度なものになるように設計することが好まし
【0034】チーズと接触しない外面層(B)はポリプ
ロピレンまたはポリエステルを70%以上含有する層で
あることが好ましい。更に好ましくはポリプロピレンま
たはポリエステルを70%以上含有する延伸された層で
ある。
【0035】これは上記樹脂を含んでいない場合包装時
に必要な腰や耐熱性が得られない場合があるためであ
る。
【0036】延伸方法に特に制限はないが1軸延伸法、
逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法等が例示できる。
【0037】延伸倍率は、好ましくは縦方向に1.2〜
5倍程度、横方向に5〜10倍程度である。延伸温度
は、縦方向では80〜140°C程度、好ましくは70
〜100°C程度であり、横方向では100〜180°
C程度、好ましくは130〜170°C程度である。
【0038】チーズと接触する内面層(A)とチーズと
接触しない外面層(B)との間に必要に応じて層間接着
層を設けてもよい。層間接着層に用いる樹脂については
特に制限を設けないが、高密度ポリエチレン(HDP
E)、直鎖状態低密度ポリエチレン(LLDPE)、低
密度ポリエチレン(LDPE)、稠密度ポリエチレン
(MDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、EVAケン
化物、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EM
A)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMA
A)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン
−ブテンコポリマー、エチレン−プロピレンコポリマ
ー、プロピレン−ブテン、プロピレン−エチレン−ブテ
ン3元共重合体、アイオノマー、及びそれらの無水マレ
イン酸変性物を含む樹脂、あるいはそれらの混合物が例
示できる。
【0039】フィルムの厚さについては特に制限はない
が、チーズと接触する内面層(A)については1μm〜
5μm、チーズと接触しない外面層(B)については1
0μm〜35μm、全てをあわせた厚み15μm〜40
μm程度が実質的にふさわしい厚さと言える。
【0040】
【実施例】以下本発明を実施例、比較例を用いて、より
詳細に説明する。なお、実施例及び比較例における測定
方法及び評価方法は下記の通りである。
【0041】(10点平均粗さ(Rz))サーフコム5
75A-3D(東京精密機械製)を用いて、チーズと接
触する内面層(A)の表面粗さを測定した。
【0042】(剥離性)加熱溶融したプロセスチーズ1
0gを面積50cmのフィルム上に塗布し、24時間
冷蔵庫で冷却固化した後にチーズとフィルムを剥離させ
フィルム面に残存するチーズ量を測定することにより評
価した。
【0043】(夾雑物シール性)加熱溶融したプロセス
チーズ10gを10cm×10cmのフィルム2枚で挟
み、チーズの厚さが2mmになるよう圧延し、ヒートシ
ーラー((株)東洋精機製作所製)を用いて、温度13
0°Cでヒートシールを行い、チーズと接触する内面層
(A)間の夾雑物シール性をシール部分の状態から評価
した。
【0044】(シール強度)フィルムのチーズと接触す
る内面層(A)とチーズと接触しない外面層(B)と
を、2kg・0.5秒・145°Cで15mm×10m
m幅にヒートシールし、フィルム両端を180度方向に
引張りスピード200mm/minで引張り、その平均
シール強度(N数20個)を求めた。
【0045】(実施例1)以下の原料を用い、2層構成
の積層フィルムを製造した。 (1)原料 ・チーズと接触する内面層(A)=酢酸ビニル含有量1
5重量%のEVA(80重量%)及びポリプロピレン
(20重量%) ・チーズと接触しない外面層(B)=ポリプロピレン (2)製造方法 上記各層の成分(A/B)をTダイより、冷却水を循環
させたチルロール上に共押出製膜せしめ、フラット状の
2層フィルムを得た。しかる後、110°Cのロール延
伸機により5倍に縦延伸し、更に150°Cの雰囲気の
テンター延伸機により10倍に横延伸した。得られたチ
ーズ包装用フィルムの厚みは、A/B=5/25(μ
m)であった。得られたチーズ包装用フィルムの物性値
を表1に示す。
【0046】(実施例2)以下の原料を用いた以外は、
実施例1と同様にして、A/B=5/25(μm)の厚
みを有するチーズ包装用フィルムを製造した。得られた
チーズ包装用フィルムの物性値を表1に示す。 ・チーズと接触する内面層(A)=アクリル酸メチル含
有量15重量%のEMA(80重量%)及びポリプロピ
レン(20重量%) ・チーズと接触しない外面層(B)=ポリプロピレン
【0047】(実施例3)下記各層の成分(A/C/
B)をTダイより、冷却水を循環させたチルロール上に
共押出製膜せしめ、フラット状の3層フィルムを得た。
しかる後、110°Cのロール延伸機により5倍に縦延
伸し、更に150°Cの雰囲気のテンター延伸機により
10倍に横延伸した。次いで、表面粗さ100メッシュ
の粗面化ロールニップ装置を用いて、チーズと接触する
内面層(A)の表面を粗面化した。得られたチーズ包装
用フィルムの厚みは、A/C/B=5/3/22(μ
m)であった。得られたチーズ包装用フィルムの物性値
を表1に示す。 ・チーズと接触する内面層(A)=酢酸ビニル含有量1
5重量%のEVA ・層間接着層(C)=直鎖状低密度ポリエチレンの無水
マレイン酸変性物 ・チーズと接触しない外面層(B)=ポリエチレンテレ
フタレート
【0048】(比較例1) 以下の原料を用いた以外は、
実施例1と同様にして、A/B=5/25(μm)の厚
みを有する2層構成の積層フィルムを製造した。得られ
たフィルムの物性値を表1に示す。 ・チーズと接触する内面層(A)=酢酸ビニル含有量1
5重量%のEVA ・チーズと接触しない外面層(B)=ポリプロピレン 得られたフィルムの物性値を表1に示す。
【0049】(比較例2)以下の原料を用いた以外は、
実施例1と同様にして、A/B=5/25(μm)の厚
みを有する2層構成の積層フィルムを製造した。得られ
たフィルムの物性値を表1に示す。 ・チーズと接触する内面層(A)=プロピレン含有量8
0重量%のプロピレン−ブテン共重合体 ・チーズと接触しない外面層(B)=ポリプロピレン 得られたフィルムの物性値を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例1〜3で得られたチーズ包装用フィ
ルムは、剥離性・夾雑物シール性・シール強度すべてに
優れており、チーズ包装に好適なものであった。一方、
比較例1で得られたフィルムを用いた場合、剥離性が悪
く、チーズ包装には不適なものであった。また、比較例
2で得られたフィルムは、剥離性・夾雑物シール性・シ
ール強度に問題があり、実用に適さないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 賢一 大阪府大阪市北区中崎西2−4−12 グン ゼ株式会社プラスチック事業部内 Fターム(参考) 3E035 AA18 BA08 BA10 BC02 BD10 CA07 4F100 AK01A AK01B AK04A AK06A AK07B AK25A AK41B AK68A AK70A AL01A BA02 BA31 DD07A EJ37B GB23 JB06 JK06 JL11 JL14 YY00 YY00A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層以上で構成されたプラス
    チックフィルムにおいて、チーズと接触する内面層
    (A)の表面の10点平均粗さ(Rz)が1.0μm以
    上、10μm以下であることを特徴とするチーズ包装用
    フィルム。
  2. 【請求項2】 チーズと接触する内面層(A)がエチレ
    ンに基づく単量体単位を50モル%以上含有する層であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のチーズ包装用フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 チーズと接触する内面層(A)が、低密
    度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合
    体(EMA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(E
    MAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、
    エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の中か
    ら選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を含有し、該層
    (A)とチーズと接触しない外面層(B)間のチーズ包
    装後のシール強度が5〜600g/15mmであること
    を特徴とする請求項1または2に記載のチーズ包装用フ
    ィルム。
  4. 【請求項4】 チーズと接触しない外面層(B)がポリ
    プロピレンまたはポリエステルを70%含有する層であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチ
    ーズ包装用フィルム。
  5. 【請求項5】 チーズと接触しない外面層(B)がポリ
    プロピレンまたはポリエステルを70%含有し、延伸さ
    れた層であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のチーズ包装用フィルム。
JP06237199A 1999-03-09 1999-03-09 チーズ包装用フィルム Expired - Lifetime JP4472800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06237199A JP4472800B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 チーズ包装用フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06237199A JP4472800B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 チーズ包装用フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000255676A true JP2000255676A (ja) 2000-09-19
JP4472800B2 JP4472800B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=13198207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06237199A Expired - Lifetime JP4472800B2 (ja) 1999-03-09 1999-03-09 チーズ包装用フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4472800B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042089A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 包装用フィルム、充填包装体および充填包装方法
JP2011219096A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Asahi Kasei Pax Corp ブロックチーズ包装用積層フィルム及びブロックチーズ包装体
JP2020040258A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 大日本印刷株式会社 ガスバリア性積層体、包装材料用積層体および包装材料
JP2020157716A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 大日本印刷株式会社 基材、包装材料用積層体および包装材料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042089A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 包装用フィルム、充填包装体および充填包装方法
JP2011219096A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Asahi Kasei Pax Corp ブロックチーズ包装用積層フィルム及びブロックチーズ包装体
JP2020040258A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 大日本印刷株式会社 ガスバリア性積層体、包装材料用積層体および包装材料
JP2020157716A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 大日本印刷株式会社 基材、包装材料用積層体および包装材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4472800B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0885115B1 (en) Method to achieve easy-opening flexible packaging laminates and packaging materials made therefrom
CA2533694C (en) Multilayer oriented high-modulus film
EP1358068B1 (en) Peelably sealed packaging
JP5869569B2 (ja) 直線性のある引き裂き特性を持つヒートシール可能フィルム
JPH05212838A (ja) Hdpe/ポリプロピレンフィルム組み合わせ物
CA2226770C (en) Polymeric films
JP2009096198A (ja) 共押出多層フィルム
JP3998286B2 (ja) 包装材
JP2000255676A (ja) チーズ包装用フィルム
JP3495132B2 (ja) ラミネート用複合フイルム
JPH08267676A (ja) ラミネート用共押出複合フイルム
JP3987200B2 (ja) 2軸延伸ポリアミド系多層フィルム
JP3989926B2 (ja) 印刷適性が優れた防曇性を有する収縮包装用フィルム
JP2968037B2 (ja) 複合構造物
JP2530732B2 (ja) 熱圧着ラミネ―ト用積層フィルム
JP2736093B2 (ja) 生肉の真空包装体
JPH0576423B2 (ja)
JP3084083B2 (ja) 包装物品
JP3641325B2 (ja) ラミネート用共押出複合フイルム
JPH04305446A (ja) 積層フィルムの製造方法
JP3817990B2 (ja) 包装用積層フィルム
JPH04229251A (ja) 横方向易引裂性積層フィルム
AU2004261401B2 (en) Multilayer oriented high-modulus film
JP2004255784A (ja) 積層シーラントフィルム及びその製造方法
JPH085170B2 (ja) 熱収縮性積層包装材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080722

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091013

A521 Written amendment

Effective date: 20091120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20100302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100304

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312